対空砲/機関砲システムに関する報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2025.02.07
 15:12
乗りもの
ニュース

(Yahoo)

評価一変した「ゲパルト」の後継車両? “世界最高性能”の機関砲搭載 対ドローン戦のエキスパート ドイツ軍に納入 <2503-020715>
 ドイツRheinmetall社が2月5日、Boxer装輪装甲車にSkyRanger 30対空砲塔を搭載した
SPAAGドイツ連邦軍に納入したと発表した。
 ドイツ連邦軍で運用するのにふさわしいかを決める検証モデルの納入は2025年1月末に行われた。 順調にいけば、2027年から2028年初頭にかけて本格的な量産が行われる。
 このSPAAGの目的は、主に近接での固定翼機やヘリコプター、CMなどの経空脅威を排除に加え、UAVの対抗策としても期待されている。
SkyRanger 30 の射撃 (Youtube)】
 Sky Ranger 30を搭載したBoxerはGepardの実質的な後継車両といえるもので、搭載する30mm機関砲は複数個並ぶ回転弾倉砲になっており、発射速度1,200発/分で、このクラスの機関砲としては世界最高性能を誇る。 また近接信管弾を発射するため目標がかなり小さくとも高確率で撃破できるという。
2024.11.27
 08:00
SOFREP

(Yahoo)

China develops new gatling gun for drone swarm defense <2412-112704>
 小型UAVの技術が驚異的なペースで向上し続ける中、中国軍はUAV防衛の新たな分野に進出している。 米国防総省や米軍と同様に、中国人民解放軍 (
PLA) は、多数の攻撃的および防御的なUAV群技術を急速に進めている。
 PLAは現在、UAV、CM、火砲、その他の低空飛行の脅威を迎撃するために設計されたLD-300と呼ばれる11銃身の防空システムを開発している。 この武器は、30mmガトリング砲毎分12,000発で目標周辺を覆うことができる。 システムは15kmの範囲内を火制し、レーダーと電気光学センサーが統合されており、すべての天候型操作に対応できる。
戦闘用途と運用概念の点で、新しいPLA LD-300は、ガトリング砲を使用して脅威エリアを毎分数百発の発射体で覆う米国のC-RAMシステムと非常によく似ているが、SOFXのエッセイでは、中国のLD3000の30mm弾は、米国のファランクスよりも破壊力と射程が長いと述べている。
2024.10.15
 20:00
Defense News How the Army is maturing tech for an air defense cannon <2411-101518>
 米陸軍
RCCTO司令官が、防空任務のために超高速飛翔体を発射できる火砲の技術を成熟させていると述べた。
 ラッシュ中将が米陸軍教会 (AUSA) 年次会議でDefense Newsの取材に、RCCTOは7月に、MAC開発室を立ち上げ、国防総省のSCOですでに開発が完了した超高速砲システムと、開発中止になったERCA砲から得られたデータを評価していると語った。
 ラッシュ中将は、ERCA砲は攻撃のための砲であったが、MDACSはIFPCと同様に防空組織一部となると述べ、パフォーマンスではわずかに優れているが、一撃あたりのコストが低くなる可能性があるため、陸軍にとって非常に魅力的になるとした。
 Paladin SPHが搭載している58口径の砲であるERCAは、現在の射程を約30~40kmから70km以上にほぼ倍増させることを目的としていたが、より軽易に利用できる機能を探すことを優先して2024年は計画が中止された。
2024.09.03 Janes GDELS displays Pandur AFV with Skyranger 30 air-defence turret <2410-090317>
 GDELS-Steyr社が、Rheinmetall社のSkyranger 30砲塔を搭載したPandur 6×6 Evolution (EVO) 装輪装甲車の防空型を展示した。 GDELS社はJanesに対して、シ顧客に関する具体的な情報を提供することはできなかったが需要があり、顧客の要求がSkyranger 30砲塔の選択を形作ったと語った。
 Rheinmetall社が供給した30mm機関砲に加え、このシステムには2基のMBDA社製Mistral IRホーミングSHORAD用の発射機が装備される。
 オーストリア軍は2024年2月23日に、Skyranger 30砲塔を搭載したPandur EVOを初めての採用国になった。 36基の砲塔を発注オーストリア軍は、2月19日に発注した225両のPandur EVOのうち36両に搭載することにした。
2024.06.13 Janes Eurosatory 2024: BAE Systems Bofors introduces Tridon Mk2 air-defence system <2407-061323>
 BAE Systems Bofors社が、6月17日~21日にパリで開催されるEurosatory 2024防衛展で、Tridon Mk2防空システムを展示する。
 BAE Systems Bofors社は6月11日のオンライン記者会見で、このシステムはBofors 40mm Mk4艦載砲を元にしたモジュール式であるため、さまざまな移動式または固定式プラットフォームに搭載・統合できると述べた。
 Tridon Mk2の有効射程は12kmで、3P (Pre-fragmented, Programmable, Proximity-fuzed) スマート弾の発射速度は300rds/minであり、弾薬を切り替えることなく目標と交戦できると見積もっている。
 6月13日のBAE Systems社の広報資料によると、この射程は、標的、選択した弾薬、センサースイート、および周辺の地形によって異なるという。
 Tridon Mk2を搭載できる移動式プラットフォームには、6×6 および 8×8 トラックと BvS10路外走行車が含まれるが、後者にはアウトリガーと、振動に対処するために構造の補強が必要になる。
 Eurosatory 2024では、軍用仕様のScania G460 8×8トラックに搭載されて展示される。
2024.03.13
 10:41
Inside Defense Army launching new effort to develop defensive system for cruise missiles, UAVs <2404-031311>
 3月11日に発表されたFY25予算文書によると、陸軍がCMやUAVに対抗するために設計された超高速発射する砲を開発する新たな取り組みに予算をあてる計画である。
 
MDACSと呼ばれるこのシステムは、CMやUAVに対する固定および半固定サイトの防衛を統合軍に提供すると、文書は述べている。
Multi Domain Artillery Cannon For Cruise Missile Defense (You Tube)】
2024.02.28
 09:10
Defense News Germany buys Rheinmetall’s Skyranger to reinstate mobile air defenses <2403-022809>
 Rheinmetall社が今週の報道資料で、ドイツ政府がRheinmetall社から最大49両のSkyranger 30防空システムを総額€600M ($650M) で購入すると発表した。 発注したのは、試作車1両と量産車18両で、さらに30両がオプションされている。 Rheinmetall社は、ドイツ連邦軍の試作車を2024年末までに納入すると述べた。
 Skyranger 30は、ドイツ連邦軍のBoxer装甲戦闘車に搭載されたシステムで、ドイツのシステムでは、センサー一式、30mm機関砲、Stinger
MANPADSが搭載され、固定翼機、回転翼機、UAVやCMと交戦する能力を有する。 さらに、ドイツ連邦軍は、他の防空システムとネットワーク化することができる。
2024.01.11 Defense Update Rheinmetall Tests Skyranger 30A1 VSHORAD Firepower <2402-011109>
 Rheinmetall社のSkyranger 30
AAGのA1型が2023年12月にスイスで実射試験を行った。
 開発試験中のSkyranger 30 A1は2024年中頃にSkyranger 30 A3の品質検査に道を開くもので、30mmx173 KCE回転弾倉砲を中核とする重量2.5tのシステムは顧客に応じてレーダなどを各種に対応できる。
 2023年12月にハンガリーがRheinmetall社に発注したシステムはLynx KF21装軌車に搭載されるが、ドイツが20両購入する計画ではGTK Boxer、デンマークが購入する15両ではMowag Piranha V搭載と、それぞれ装輪車搭載になる。
2023.10.13 Janes Ukraine conflict: Western countries pledge more air-defence equipment <2311-101322>
 10月11日にNATO本部で開かれたウクライナ支援国会議 (
UDCG) に参加したゼレンスキー大統領が、砲や砲弾と共に更なる陸上防空装備の供与を求めた。
 会議後オースチン米国防長官は、ドイツが追加のPatriotシステムとPatriotミサイル及びIRIS-T 2個システムの追加、スペインがHAWKシステムとその他防空装備、ブルガリアがS-300の供与を表明したと述べた。  英国はC-UAV用にTerrahawk Paladin VSHORADを提供している。
2023.06.28 Janes Ukraine conflict: Skynex air-defence system to be delivered to Kyiv by end of 2023 <2307-062825>
 Rheinmetall社が6月27日、ウクライナは2023年中にSkynex
SHORAD/VSHORAD 2門を納入すると発表した。
 Rheinmetall社が海外からSkynex 2門を受注し2024年初めに納入すると発表した同日の2022年12月9日に、ドイツのHandelsblatt紙はドイツ政府当局者の話としてウクライナへ納入すると報じていた。 この際同社はJanesに、ウクライナからの発注を否定していた。
【註】
 SkyNexはRheinmetall社に吸収されたスイスの元Oerlikon社が開発したトラックへの搭載が可能なMk3 35mm対空機関砲とレーダ及びSky Master FCSから成るシステムで、2016年に発表されていた。
2023.04.26 Jane's Defence Weekly US Army plans to develop new smart munition for M-SHORAD chain gun <2306-042604>
 米陸軍が
M-SHORAD Inc 3が装備するXM1223複モード近接曳火射撃30mm弾 (HEP) の開発を2024年に開始する。
 陸軍は既にM-SHORAD Inc 3用としてStingerに代わるNGSRIの開発を進めており、XM1223は第2弾となる。
 M-SHORADでは現在XM1211HEPとXM1198HEDP弾を使用しているが、XM1223は対人、対小型UAV、対軽素材目標用で、近接信管により高クラタ環境で空中破裂すると共に、二次被害軽減のため自爆機能も有する。
2023.02.22 Jane's Defence Weekly Slovakia to receive MANTIS C-RAM system from Germany <2304-022209>
 ドイツがスロバキアへ
MANTIS C-RAM 2個システムを供与する。
 MANTISは、現在Rheinmetall社の子会社になっているOerlikon社が開発したもので、35mm AHEADで射撃する。
 2012年にドイツ軍に納入された際にシステム35mm砲3門レーダ2基指揮装置でできていた。
 元々はアフガニスタンへ派遣されるドイツ軍基地の防護用として造られたが、実際には2017年末にマリに派遣されただけであった。
2023.02.22 Jane's Defence Weekly BEL upgrades ZSU-23-4 Shilka SPAAG <2304-022206>
 インド国営BEL社が2月13~17日にバンガロールで開かれたAero India 2023展で、インド陸軍向けに改良したZSU-23-4 Shilkaを公表した。
 改良型Shilkaでは空調装置が追加され、ソリッドステート3D AESAレーダとEO
FCSを装備している。
2022.12.21 Jane's Defence Weekly Rheinmetall set to supply Skynex to Kyiv after confirming Qatar delivery <2302-122105>
 ドイツHandelsblatt紙が12月9日、Rheinmetall社ウクライナへSkynex
SHORAD/VSHORADシステムを納入すると報じた。 Rheinmetall社はその日早く、Skynex 2個システムを某国に2024年から納入すると発表していた。
 SkynexシステムはCN-1制御装置×1、X-TAR3D捕捉追随レーダ×1、及びRevolver Gun Mk 3 35mm回転弾倉砲×4で構成される。
 Rheinmetall社は€182M ($194M) と運搬するHXトラックを€12Mで契約したという。
 同社は2022年中頃に最初のSkynexをカタールに納入している。
2022.07.13 Jane's Defence Weekly Rheinmetall to develop 30 mm KEET ammo <2209-071308>
 Rheinmetall社の米国子会社で弾薬の製造を行っている企業が米海軍からMk340 Mod 0
KEET 30mm弾の開発を$14.3MのOTA契約で受注した。
 Mk340 Mod 0 KEET弾は30mm×173mmの対空/対水上弾で、在来弾より画期的な効力向上が求められている。
2022.07.13 Jane's Defence Weekly .... and eyes enhanced M-SHORAD capability to target ground threat <2209-071306>
 米陸軍では
M-SHORAD装備部隊から対地射撃用のハイテク弾を求める声があることから、現有のXM1198両用HE弾より高精度、高効果、高信頼のMMPA弾をFY24から開発するとしたSSMを6月27日に発簡した。 企業の回答期限は7月29日にされている。
 MMPA弾はXM914砲(註:M230 30mm単砲身機関砲)から発射される触発信管と近接信管を有する30×113mm弾で対空だけでなく対地射撃もできるようになる。
2022.01.05 Jane's Defence Weekly RoK deplouys new SPAAG system <2204-010503>
 韓国が2020年6月に一次生産分をKRW250B ($211M) で発注した
DAPAが2021年12月15日、Hanwha社製30mm SPAAGの装備を開始したと発表した。 韓国軍は併せて300両をM167 20mm VADSの後継として装備する計画である。
 新型の30mm SPAAGはHyundai Rotem社製K808 8×8車搭載を車体とした26.5tで、90km/hで走行できる。
 30mm機関砲は発射速度600rpm、射程3kmの性能を持つ。
2021.07.21 Jane's Defence Weekly Rheinmetall test fires its 35mm Revolver Gun Mk 3 against UAV swarms <2109-072107>
 Rheinmetall社がスイスの射場でRevolver Gun Mk 3 30mm砲によるUAV群に対する射撃試験を実施した。
 Revolver Gun Mk 3 30mm砲はReinmetall MAN社製HX2 6×6車に搭載され、18発の
AHEAD弾が回転弾倉に装填され、Ku-bandレーダにより同時に4目標との交戦ができる。 試験では800~900mの8ロータUAV 8機に対して行われ、7機を撃墜した。
2021.02 International Defence Review Quick on the draw: Close-in gun systems evolve for ship-defence <2103-020015>
= 砲 CIWS に関する6頁の記事 =
 ・Goalkeeper sustainment
 ・Phalanx evolution
 ・Millennium orders
 ・Gökdeniz on test
 ・Strales in service
 ・France to procure RAPIDFire Naval gun system
 ・DARPA advances MAD-FIRES programme with Raytheon
2020.10.14 Jane's Defence Weekly Rheinmetall offers to close Bundeswehr's SHORAD gap <2012-101409>
 
SHORAD機能が不足しているドイツ陸軍用にとRheinmetall社が提案している複合機能のシステムSkyranger Boxerを9月30日に公表した。
 システムは空中炸裂弾 (ABM) を発射する35mm砲のほか高出力レーザ装置 (HEL) も装備し、中国のH16V12 UAVにも対処する能力を有する。
 ドイツ陸軍は暫定的にBoxerに120゚レーダとABMを発射する40mm自動擲弾銃を装備している。
【 ABM に関する記事:1801-120004 (IDR 2017.12)】
2020.08.19 Jane's Defence Weekly Serbia integrates Igla MANPADS into PASARS SPAAG <2010-081908>
 セルビア国防省が8月9日、VTI社がPASARS 6×6車自走高射機関砲 (
SPAAG) にIgla MANPADS 2発を搭載したと発表した。
 PASARSはBofors社製L/70 40mm砲の標準砲塔を車載したもので、セルビア陸軍のM85防空レーダ(ユーゴスラビア製のFAP2026に搭載したEricsson社製Giraffe M75レーダ)と連接する。
2020.07.08 Jane's Defence Weekly South Korea to begin mass-producing new SPAAG system <2009-070809>
 韓国DAPAが6月27日、Hyundai Rotem社が開発した30mm双連SPAAGの量産をKRW250B ($207.6M) で発注した。
 この30mm SPAAGは2015~2019年にHyundaiがKRW55Bかけて開発したもので、30mm砲のと共にEO/IR装置を装備し、昼夜間の射撃ができる。
 新型30mmAASPGは2021年から納入され、韓国軍はいまだに装備しているM167 20mm Hyundai VADSと換装する。
2020.05.16 China Defense The very model of a modern China Army Heavy Combined-Arms Brigade <2006-051602>
 以下に挙げた中国陸軍の重混成旅団主要装備の高精細CG画像を掲載した記事
 ・HQ-17 SPSAM: 防空大隊
 ・ZBD-04A IFV: 混成大隊(複数)
 ・PLZ-05 155mm SPH: 砲兵大隊
 ・PHZ-11 MRL: 砲兵大隊
 ・PGZ-07 35mm SPAAG: 防空大隊
 ・MBT-99A MBT: 混成大隊(複数)
 ・PLZ-07B SPH: 砲兵大隊
 ・AFT-10 重ATGM: 砲兵大隊
2020.03.29 Jane's 360 Northrop Grumman moves to LW30 PROX qualification, M-ACE CUAS testing <2004-032903>
 Northrop Grumman社が、米陸軍及び海兵隊向けの近接信管付き30mm軽量弾LW30 PROXの政府による試験を完了した。
 LW30 PROXは既存のOrbital ATK社製sensor fuzed weaponsの技術を利用した30mm×113mm弾で、重量は245gの弾丸とPA520電気雷管とダブルベース装薬を含め350gあり、初速1,105m/sで発射される。
2019.12 International Defence Review Thales and Nexter developing 40 mm CTAS RAPIDFireNaval weapon system <2001-120008>
 Thales社とNexter社がで40mm艦載砲RAPIDFireNavalの開発でチームを組み、フランス海軍から2020年前半での受注を目指している。
 RAPIDFireNavalはCTAI 40mmテレスコープ弾 (
CTAS) を発射する遠隔操作砲塔で、200発/分の発射速度を持つが一般的には10発以下の間歇射撃を行う。
 砲塔の搭載弾数は射撃準備弾140発のほかに、砲塔内に100発の収納が出来る。
2019.11.06 Jane's Defence Weekly Rheinmetall secures major air defence deal <1912-110612>
 Rheinmetall社が10月30日、最新の
SHORADシステムをある国から€210M ($234.3M) で受注したと発表した。 納入は2022年までに行われる。 発注先は明らかにされていないが、9月14日にサウジの石油施設がCMとUAVによる攻撃を受けたことが契機になったという。
 システムはOerikon社製Revolver GunSkymaster指揮統制装置、X-TAR 3Dレーダ及び35mm AHEAD弾からなる。 X-TAR 3Dレーダは低RCS目標の捕捉が可能であるという。 Revolver Gunにはレーダ、EOセンサ、射撃統制コンピュータが組み込まれている。
2019.10.31 Jane's 360 Rheinmetall announces large air defence contract <1911-103107>
 Rheinmetall社が10月30日、最新型
SHORSDシステムを海外から€210M ($234.3M) で受注したと発表した。
 このシステムはSkymaster C&C装置、X-TAR3Dレーダ、Oerlikon社製回転弾倉砲からなり、 35mm AHEAD弾を使用する。
 この契約は9月14日にサウジアラビアの石油施設がUAVとCMで攻撃を受けたことにより行われ、2022年が納期になっている。
2019.06.12 Jane's Defence Weekly South Korea develops new 8×8 30mm SPAAG system <1908-061209>
 韓国Hyundai Retem社K808 8×8装輪装甲車双連30mm砲とEO/IRセンサを搭載した
SPAAGの開発を完了したと発表した。 開発にはKRW55B ($46.8M) かかったという。
 韓国軍は現在20mmのM167 VADSを装備しているが、新SPAAGの射程はその1.6×になる。
2019.06.05 中央日報

(Yahoo)

韓国軍、新型車輪型対空砲を開発…国産化率95%以上 <1907-060503>
 韓国防衛事業庁が5日、ハンファ社と開発した30mm装輪対空砲が試験評価の結果、軍の要求をすべて満たしたとことを明らかにした。 30mm装輪対空砲は探知距離が7km、有効射程は3kmで、現有の20mm Vulcan砲と比べて1.6倍伸びた。
 30mm装輪対空砲には、2015年6月からKRW55B(50億円)が投じられ、国産化率が95%以上で、今後輸出も期待される。
2019.03.20 Jane's Defence Weekly Russia announces VSHORAD reinforcement <1905-032010>
 ロシア国防省が3月8日、
VSHORAD用のDerivatsiya-PVO社製改良型57mm対空自走砲 (SPAAG) の開発が完了すると発表した。 この57mmSPAAGは多目的曳火射撃弾を含む5種類の弾種が使用でき、発射速度は原型が80rpmであるのに対し120rpm、最大射程が9kmに対し14.5km、対地射撃の最大射程が7.5kmに対し14.5kmとなり、携行弾量も80発に対し148発になっている。
 露国防省は57mmSPAAGの試験と並行して2019年にCibka-S VSHORADの試験も行う。 Rostec社のKBM設計局が開発しているCibka-Sは9M338 Igla-Sや9M336 Verbaを含む、ロシア軍が装備する全てのMANPADを発射できる。
2019.03.12 Jane's 360 Russian MoD reinforces VSHORAD <1904-031209>
 ロシア国防省が3月8日、Derivatsiya-PVO 57mm
SPAAGの国家試験を11月に完了すると発表した。
 Derivatsiya-PVOは5弾種を発射するがその中には曳火多目的弾も含まれている。 この曳火多目的弾はUAV、精密誘導弾、MLR弾などの撃墜に使われる。
 また露国防省は3月9日に、ロシアが装備しているあらゆるMANPAD弾を射撃できるGibka-Sも発表した。
【 Derivatsiya-PVO 関連記事:1807-052309 (JDW 2018.05.23)】
2018.12.26 China Defense New PLAN Marine equipment of the day: 76mm naval gun on a 5x5 wheeled chassis <1901-122604>
 中国海兵隊が、5軸装輪車に搭載した直接/間接照準PJ26 76mm自走砲を装備している。
 またこの砲は
AHEAD弾を用いた対空射撃が可能で、その際の発射速度は120rpmになる。
【註】
 発射速度120rpmの76mm砲はOTO Melara社がSuper Rapid 76mmを販売している。 Super Rapid 76mm砲はインドネシア、シンガポールなどが採用している。
2018.12.18 Defense News Russia wants back in on India’s gun and missile system competition <1901-121809>
 インド陸軍が2013年に、5個連隊分として104個システムとミサイル4,928発、弾薬172,260発、総額$1.6Bの調達について韓国とロシアの3社を候補に挙げ試験を行った結果、10月にHanwha社を指名したことからロシアが反発している。
 この計画にHanwha社はHybrid Biho、Almaz Ante社はTunguska、KBP Tula社はPantsirを提案したが、インド当局者によるとロシアの2機種はインドの要求を満たさなかったという。
 インドは射程5km発射速度350rpm、車載燃料だけでの走行距離50kmを要求していた。
2018.12.18 Jane's 360 Indian Army issues global RFI for 938 air-defence guns <1901-121808>
 インド陸軍938門保有する対空砲と505,920発保有する弾薬の後継について11月27日に
RfIを発簡し、1月17日までに回答を求めている。
 インド軍の要求で砲は5,000kg以下、発射速度300rpm射程4km以上、射高2,500mで、500m/sまでの目標と交戦でき命中確率0.6以上が求められている。
2018.11.08 Jane's 360 Indo Defence 2018: Indonesia acquires follow-on batch of Skyshield air-defence system <1812-110805>
 Rheinmetall社が8日、インドネシアが発注しているSkyshieldの二次分納入が2019年に開始されることを明らかにした。 一次分は2017年中頃に納入されているが、使用可能になったのは2018年になってからである。
 Skyshieldは
AHEAD弾を発射する回転弾倉式35mm砲で、捜索追随レーダと遠隔操作する指揮装置で構成されている。
2018.05.23 Jane's Defence Weekly Derivatsiya-PVO SPAAG to enter state trials in 2018 <1807-052309>
 ロシアのDerivatsiya設計局が開発した
SPAAGの国による試験が今年後半に行われる。 このSPAAGはBMP-3 IFV57mm砲を搭載したものでリアクティブアーマのスカートが取り付けられている。
 EOS OP EO照準具で射撃する57mm砲は、高度4,500m、距離6kmの範囲で500m/secまでの目標を120発/分の発射速 度で射撃でき、発射する破片効果HE弾は破裂後148個の綱片を飛散させる。
2017.03 International Defence Review China enhaces PGZ-07 capability <1704-030003>
 中国陸軍が現在装備しているNORINCO社製PGZ-07双連35mm自走対空機関砲新たにセンサ ポッドを追加した。
 従来のセンサは射統レーダの上につけられていたが、新センサポッドはレーダの右側に取り付けられ、CCDカメラやIIRセンサなどが収納されている。
2016.08.24 Jane's Defence Weekly Indonesia tests newly acquired Chinese-made air-defence system <1610-082412>
 インドネシア海兵隊が8月12日、7月に中国NORINCO社が納入した同社製Type 90 双連35mm牽引対空 砲の実車試験をジャワ西部で実施した。
【註】
 Type 90 AAGとは写真で見ると明らかにスイスOerlikon社製のL-90である。 同社からライセンスを取得しての生産でなければ、またも中国のコピー製品である。
2016.06.22 Jane's Defence Weekly Norinco unveils SWS2 AA system <1608-062203>
 中国
NORINCO社がEurosatory展で、SWS2自走35mm AAGを公開した。
 SWS2には2タイプあるが、いずれもVN-1 8×8 APCに単装35mm砲を搭載したもので、いずれも重量は 30tを超えない。 砲はタングステンペレット152個を放出する中国型AHEAD弾を発射する。
2016.04.13 Jane's Defence Weekly Indonesia to deploy Skyshield in South China Sea <1606-041310>
 インドネシア空軍がNatuna諸島最大の島Pulau Natuna Bear島のKorps Pasukan Khasに、Oerlikon Skyshield 4個
FUを、Korps Pasukan Khas東側の海岸に沿いにあるRanai航空基地に配備した。
 同基地にはSu-27Su-30及びF-168機が配備されている。
2016.04 International Defence Review Last-ditch defence: upgrades keep Phalanx fit for the fight <1605-040013>
= Phalanx CIWS に関する6頁の記事 =
 
2016.03.09 Jane's Defence Weekly Indonesia mulls Chinese-made air defence system <1604-030919>
 インドネシアのAntara通信が3月1日、同国軍が中国からAF902レーダと35mm双連砲、及び PL-9C SAMの評価試験を2015~2019年に行っていると報じた。
 このシステムはOelikon社製SkyShieldシステムとよく似ているという。
2016.01 International Defense Review Forty something: Lightweight 40 mm guns enter the market <1602-010009>
= 艦載40mm砲に関する4頁の記事 =
Bofors 40 Mk 4
Oto Melara Forty Light
2015.11 International Defence Review Second coming for Flycatcher Mk 2 low-level air-defence systm <1512-110001>
 Thales蘭社が Flycatcher Mk 2 低空防空システムの再起に乗り出そうとしている。 Flycatcher Mk 2 は35mm又は40mm砲と至近距離防空 (
VSHORAD) を組み合わせたシステムであったが、売れたのはベネズエラだけであった。 ベネズエラは 40mm砲と Barak-1 SAM を組み合わせた3個システムを購入した。
 同社は新規製造した Flycatcher Mk 2 を9月上旬にドイツで試験した。 試験では L-70 40mm砲2門が2,500mで射撃し、2,100mで4発が信 管作動距離の6m圏内に入り、そのうち2発が3m圏内に入った。
2015.04 International Defence Review NORINCO details land-based CIWS <1506-040002>
 
NORINCO社が、LD3000 陸上型 C-RAM システムを開発した。 LD3000 が LD2000 と異なるのは LD2000 が Type 730 7銃身30mm砲を搭載しているのに対し、Type 1130 の一種と見られる11銃身30mm砲を装備することで、Type 1130 であれば発射速度は11,000rds/mになる。
 LD2000 の場合は初速1,120m/sの ADPS弾と、初速1,250m/sの APFSDS を使用できる。
【 LD2000 関連記事:1107-062303 (China Defense 2011.06.23)】
 LD3000 は捕捉レーダと追随レーダも搭載しており、捕捉レーダの捕捉距離は20km、追随レーダの追随距離は25kmであるという。
2015.01 International Defence Review Booming away: automatic cannon and ammunition developments <1502-010020>
= 20mm~57mm砲の動向に関する5頁の記事 =
近距離防空
 20mm~30mm砲による高発射速度を追求するシステムと、
AHEAD弾等を用いた35mm/40mmを指向する二つのアプローチがある。
AFV 搭載火砲
艦載対水上武器
航空機搭載武器
2014.05.26 Yahoo 聯合ニュース記事

「30ミリ車輪型対空砲 18年までに開発へ=韓国軍」

<1406-052603>
 韓国防衛事業庁が19日の防衛事業推進委員会で、30mm装輪自走対空砲を2018年までに開発する ことを決定した。 陸軍と空軍、海兵隊が長期にわたり運用している旧型バルカン砲に代わるもので、北朝鮮による低高度奇襲攻撃への対応能力が大きく向上すると期待さ れる。
 基本計画によると開発費はKRW5B(50億円)で、今年から2018年までに開発し、2019年から装備する。
2013.12.27 韓国
聯合ニュース
韓国 複合対空火器開発に成功=15年に実戦配備 <1401-122701>
 韓国防衛産業庁が27日、既存の30mm自走対空砲と
MANPADS を合わせた対空火器を開発したと発表した。
2013.05.22 Jane's Defence Weekly Rheinmetall debuts Oerlikon Revolver Gun Mk 2 <1307-052205>
 Rheinmetall社が5月15日、2月から試験を行っている Oerilkon Mk 2 35mm回転弾倉砲を公表した。 試験は6月に終了する。 Mk 2砲は、手動式 であった Mk 1 を元に、遠隔操作と DT60 データリンクによるネットワーク制御を可能に改良されている。
 発射速度は burst-mode200r/mrapid-fire-mode1,000r/mで 、252発を搭載していることから18発の連射が14回可能である。 弾薬を含めた重量は4.6tで、同社の Millennium 艦載対空砲として、及び C-RAM 用として考えられている。
2013.02.20 Jane's Defence Weekly Dutch to sell Gepard SPAAGs to Jordan <1303-022010>
 オランダが、不要になった Gepard SPAAG 60両を、35mm弾350,000発と共に ヨルダンに売却した。 オランダは2006年に Gepard を除籍していた。
 またこの契約にはBofors社製 L70 40mm牽引砲22門と、Flycatcher レーダ 11基の売却も含まれている。
2013.02 International Defence Review NORINCO rolls out enhanced RWS <1303-020024>

 中国 NORINCO社が、UW1 遠隔操作砲塔 (RWS) を開発した。 UW1 は舟艇や MBT に搭載するもので、7.62mm機銃であれば600発、12.7mm機銃であれば200発、 14.5mm機銃であれば150発、40mm擲弾発射筒であれば30発を搭載できる。

2013.01.21 Aviation Week & ST Turkey trot <1303-012102>
 ドイツ軍はアフガンに配備する計画の Mantis C-RAM 2個システムを2ヶ月前に受領した が、最初の配備先はトルコになりそうである。
 独空軍防空群 (FlaGrp) が装備した Rheinmetall社製の Mantis は、同社の子会社 Oerlikon社製 Skyshield 35mm砲システムを元にしたもので、システムは指揮装置のほ かレーダ2基と35mm砲6門で構成される。
 砲は1,000rpmの発射速度で AHEAD36発のバースト射撃を行い、4km離れた地点から発射された107mmロケット弾 に対し有効射程は1,000~1,500mで、撃墜率は1,000mで30%、500mで70%、200mで98%になる。
2013.01 International Defence Review Go-ahead for Goalkeeper update <1302-010005>
 オランダが Thales 蘭社に Goalkeeper CIWS 16基の改良を発注した。 計画は4年間で、契約に はベルギー向け2基がオプションされている。
 改良により射統性能が向上すると共に EO センサも取り付けられ、少なくとも2025年まで使用できるようになるという。
2012.11.14 新浪航空 造型凶猛:国产新款30毫米6管轮式自行高炮重装登场 <1212-111401>

 30mm6銃身対空ガトリング砲

2012.09 International Defence Review Flak attack: air defence gun for the unmanned aircraft threat <1210-090014>

= 対空機関砲による対 UAV に関する5頁の記事 =
 
2012.07 Jane's Missiles & Rockets Ruaaia, Kazakstan add missiles to ZU-23-2 <1208-070005>
 カザフスタンで開かれた KADEX-2012 展に、ロシアの KBM社とカザフの PZTM社が、ZSU-23-2 双連23mm砲に、新型暗視装置 MANPADS を取り付けた改良型を出展した。
 MANPADS としては Igla-1 (SA-16)、Igla (SA-18)、Igla-S (SA-24) が使用できる。
2012.07 Jane's Missiles & Rockets ELINS improves firer control of ZU-23/30M1-4 un/missile system <1208-070002>
 ロシアの ELINS 社がカザフスタンで開かれた KADEX-2012 展に、Zu-23/30M1-4 ミサイル/砲システム用の新型射統装置 を展示した。 装置は OEB-ZU EO システムと、TsVS AST TV 照準装置からなる。
2012.06.18 Aviation Week & ST UAV defrense <1208-061802>
 低価格の UAV が拡散しているのに呼応して、Thales社が砲を利用した防空システムを提案している。 このシステムは Controlmaster 60 と呼ばれる車載40mm砲で、Nexter社と BAE Systems社が開発している。
2012.03 International Defence Review Taiwan upgrades Skyguard defence systems <1205-030007>
 台湾空軍が2009年から改良を進めていた Skyguard 24個システムが2012年内に完了する。 シス テムは Skyguard レーダ 1基、RiM-7 Sparrow 発射キャニスタ 4基搭載 Humvee 2両、Oerlicon社製 双連35mm牽引砲2門からなる。
 主要改良点は、Rheinmetall社製 AHEAD 弾の射撃を可能にする砲の改修、表示装置とソフトの改修である。
2012.02 International Defence Review PLA fields new 35 mm SPAAG <1204-020004>

 中国陸軍が、新型の35mm双連自走高射機関砲 PGZ-07 の配備を開始した。
 PGZ-07 は同陸軍が15年前から装備している牽引式の双連35mm砲と同じ Oerlikon社製 KDB 砲を搭載しており、同じ弾道特性を有する。

2011.06.30 China Defense PLAN unveils a new single barreled 30mm CIWS solution for auxiliary and support ships <1108-063002>
 中国の『艦船知識』誌に掲載された、新型単装30mm CIWS の写真
【註】
 写真で見ると一般的な CIWS に比べて銃身がやや短いようで、口径比は40~50程度と推測される。 単装であることから発射速度も限定されることから、対 ASCM 用と言うより、対小型舟艇用とも思われる。
2011.06.29 Jane's Defence Weekly Thales puts the gun back into aie defence <1109-062908>
 Thales社が、Starstreak 6発と40mm砲をレーダ射統装置と共に装軌車に搭載したガン/ミサイルシ ステム (GMS) を開発している
。 このシステムは機甲旅団を UAV から防護することを目的としている。
2011.06.23 China Defense LD-2000 land-based Close-In Weapons System <1107-062303>
 中東への売り込みに失敗した LD-2000 を、NORINCO社が中国陸軍へ若干数を売り込んでいる。
 LD-2000 は艦載の Type-730 CIWS を陸上型にしたもので、7銃身30mmガトリング砲 と、射程6kmの TY-60 SAM 6発を装備している。 NORINCO社によると、LD-2000 は RCS≧0.1㎡ で Mach 2.0 の CM に対抗できる。
【関連記事:0910-090902 (China Defense 2009.09.09)】
2011.05 Jane's Misilles & Rockets KB Tochmash finishes Sosna-R redesign <1107-050009>
 ロシアの KB Tocchmash 設計局が Sosna-R SAM の翼を再設計した。 Sosna-R は Palma CIWS 用のミサイルで、全長2.317m、ミサイル胴径72mm、ブースタ胴径140mmで重量は29.5kgである。 最大射高5,000m、最大射程10kmの性 能を持つ。
 Palma CIWS は砲塔に、30mm 6銃身ガトリング砲2門と Sosba-R ミサイル8発を装備し、全備重量7,200kgである。
2011.04 International Defence Review BAE Systems ready to test-fire Bofors 40 mm Mk 4 Naval Gun System <1107-040011>
 BAE Systems社が3月末下旬か4月上旬に、Bofors 40 mm Mk 4 Naval Gun System の開発と発射試験を完了する。
 Naval Gun System は、主として全長30m以下の小型艇の主砲用であるが、大型艦の防護用にも使用できる。 従来と同じ 40mm L-70 砲を使 用するが砲塔を軽量、低価格化し、Mk 3 より40%安価になるという。
2011.03 Jane's Missiles & Rockets Tetraedr's new A3 gun-missile system to begin firing trials within months <1104-030005>
 Tetraedr社が、2月20~24日に UAE で開かれている IDEX 2011 に展示している A3 システムの発射試験を、展示が終了し次第実施する計画である。
 A3 は対空、対機甲、対テロシステムで、A31 指揮車と6両の A32 戦闘モジュールからなる。 A32 戦闘モジュールは Igla または Igla-1 MANPADS のほか、.62機銃、12.7mm機銃 、または30mmか40mm のfont color=red>擲弾発射筒 を装備できる。
2010.09.12 China Defense Blog Photo collection of the new twin 35mm tracked SP-AAA <1010-091201>

 記事無し

2010.06.07 Aviation Week & ST Target refinement <1007-060711>
 財政事情の厳しいなか、ドイツは複数の防空能力向上計画を開始しようとしている。
SysFla
 二種類の装備からなるが、Rheinmetall社が開発した NBS Flak (Mantis) 砲が対砲迫弾用に使用される。
LFG NG(右図)
 計画はまだ構想段階で、開発に4~5年を要することから、装備化は2016年頃になる。 LFN NG は胴径110mm、発射重量28kg 弾頭重量2.5kgで、Mach 2.2 で飛行し、10kmの射程を有する。
IRIS-T SL
 IRIS-T 格闘戦 AAM の地上発射型で、MEADS の補完としても使用される。 IRIS-T を ASM として使用する検討も行 われている。
2010.02.24 Jane's Defence Weekly Rheinmetall unveils RGM for India <1004-022402>
 Rheinmetall社がインドの防衛博で、インド陸軍向けの自走 Oerlikon 35mm回転弾倉砲 (RGM ) を公表した。 35mm RGM は Tata社製の8x8車に発電機と共に搭載されるが固有のレーダを持たず、他のレーダか らの情報により EO/IR 装置を用いて射撃する。 射撃には通常 AHEAD弾を用いる。
2009.11.25 Jane's Defence Weekly Shooting guard <1001-112511>
= C-RAM 用砲熕兵器に関する4頁にわたる特集記事 =
Centurion Land-based Phalanx Weapon System
Porcupine 20mm M61A1
Skyshield 35mm砲(右図)
Smart Camp Defence 155mm 52口径 AGM 砲
 ドイツの KMW社が GD社製 AGM 野戦砲を用いた C-RAM を提案している。 12t の AGM 砲3~4門で中規模の基地の360゚防護が可能。
LD2000 30mmガトリング砲
2009.11 Jane's Missiles & Rockets MSI-Defence shows SIGMA gun/missile system <0912-110020>
 MSI 社がロンドンで開かれた DSEi展に、Seahawk ミサイル/小口径砲システムの新型である SIGMA を展示した。
 Seahawk は Oerlicon社製 KCB砲、ATK社製 Mk 44 Bushmaste、Mauser社製 Mk 30-2 などの30mm砲、及び M242 Bushmaster 25mm砲を搭載する至近距離対 空、対水上システムで、英海軍は Type 23 フリゲート艦に Seahawk A2 を元にした ASCG システムを対高速 艇用に装備している。 ASCG では Mk 44 Bushmaster 30mm砲を採用している。
2009.11 Jane's Missiles & Rockets BAZ shows configuration of Russian Pantsir-S system <0912-110012>
 ロシアの車両メーカである BAZ社が、ロシア陸軍向けの Pantsir-S1 (SA-22) の写真を公表した。 基本的には輸出型 と同じであるが、輸出型が 57E6 ミサイルを12発搭載しているのに対し、ロシア陸軍型は8発しか搭載していない。
 総重量は41.3t以下で、最高速度80km/hで走行できる。
2009.09.09 China Defense Blog LD-2000 <0910-090902>
 中国の NORINCO社製の LD-2000 は、艦載の Type-730 CIWS を車載したもののよ うで、7銃身30mmガトリング砲と TY-90 SAM 6発を搭載している。
 用途は米国の C-RAM と似ているが、TY-90 を搭載していることから射程は6kmと C-RAM より長い。 NORINCO社によると、更に RCS=0.1㎡、速度 Mach 2.0 までの CM にも対抗できる。
【関連記事:0812-110003 (IDR 2008.11)】
2009.09.02 Jane's Defence Weekly Syria strts to receive Pantsir-S1s <0911-090210>
 シリアが、4年前に36両発注していた 96K6 Pantsir-S1 SAM/Gun システムの 受領を開始した。 Pantsir は UAE も50両程度を発注している。 UAE の Pantsir は MAN社のトラックに搭載される。
 このほかにもアルジェリアが2007年に38両を発注したほか、ヨルダンが同年に試射を実施している。
2009.05 International Defence Review Mauser offers land variant of MLG27 naval weapon system <0907-050030>
 Rheinmetall社が、艦載型 MLG27 に使用している Mauser BK27 27mm機銃を、一軸二輪トレーラに搭 載した陸上型を公表した。 陸上型 MLG27 はトレーラを含み約2tで、銃身の左右に90発入り弾倉と EO 照準具 を搭載している。
 発射速度は1,700発/分で、重要施設等に対する空地からの攻撃に対処する。
2009.04.08 Jane's Defence Weekly Seoul re-issues tender for frigate weapon systems <0905-040805>
 韓国国防省調達本部 (DAPA) が、蔚山-Ⅰ級 FFX フリゲート艦に装備する CIWS の 提案要求を再発簡した。 これは提案要求に応じたのが Raytheon社だけであったことによる。
 FFX 一番艦は2008年12月に現代重工業 (HHI) 社に発注され、残りの5隻も年内に提案要 求が発簡される。
2009.04 International Defence Review China's NORINCO unveils new self-propelled anti-aircraft system <0907-040005>
 中国の NORINCO社が、装輪自走双連35mm高射機関砲 CS/SA1 を公表した。 中国が数年前から装備している Oerlikon Contaves社製35mmを6x6車に搭載したもので、戦闘総重量19t、最高速度90km/h、 航続距離600kmである。 砲は378発を搭載する。
 同社は既に LD2000 CIWS4連装25mm SPAAG なども販売している。
【 LD2000 関連記事:0812-110003 (IDR 2008.11)】
2009.02 International Defence Review ZU-23-2 light anti-aircraft gun upgrade offers greater flixibility <0903-020006>
 ロシアの ROE社が、ZU-23-2 双連23mm対空機銃の改良キット ZU-23/ZOM1 を発売している 。 ZU-23/ZOM1 は高速目標に対応できるように新型の光学照準具が取り付けられると共に、遠方目標用に SA-13 と同じ 9M333 SAM が加えられている。
2008.12 International Defence Review Oelikon Contraves completes first upgrade of Hellenic Air Force Velos air defences <0901-120031>
 ギリシャ空軍が主要な基地に配備している Velos 防空システムの改良計画で最初の改良が完了 し、残りも2010年までに改良を完了する。
 Velos は Saab社製 Sugi (Giraffe) レーダ1基2個 FU で構成 され、各 FU は Oerlikon Contraves社製 Skyguard FCS 1基双連35mm GDF 砲2門Sparrow 4発搭載発射機2基で構成されている。
 改良では35mm砲が AHEAD 弾の射撃が可能な GDF-006 仕様になり、Skyguard はレーダの捕捉距離が向上し Link 11B での連接が可能になる。
2008.12 Jane's Missiles & Rockets Industry group offers Loara to India <0901-120004>
 ポーランドの Bumar グループを中心としたチームが、インド陸軍の4個連隊が装備する対空火器に、Loara を改良して 35mm KDA 砲の外側に Mistral Ⅱ を2発ずつ搭載した改良型を提案した。
【関連記事:0501-121508 (JDW 2008.12.15)】
 インド国防省は2008年9月に、96両装備するとしていたミサイル/ガンシステムの要求を、最適な提案がないとして撤回し、6ヶ月後に計画を再開する計画である。
2008.11 International Defence Review NORINCO reveals details of its LD2000 close-in weapon system <0812-110003>
 中国の NORINCO が、LD2000 CIWS の詳細を明らかにした。 LD2000 は、 艦載の Type 730 CIWS を車載した7銃身30mmガトリング砲1両と、レーダを搭載した指揮統制車1両の、合わせて 2両で構成される。
 30mm砲の発射速度は4,200rds/minで、初速は APDS 弾で1,150m/sHEI 弾で930m/sである。 また1,000発の30mm弾を携行する。 砲塔には J-band の追随レ ーダ及び TV/IR 追随機があり、それぞれ9km及び5~18kmの追随能力がある。
 LD2000 は指揮所、SAM 陣地、弾道弾発射基地などの重要施設の掩護用で、ソフトを入れ替えれば Centurion のように C-RAM としても使用できる。 2005年に輸出市場にデビューした。
2008.04 Jane's Missiles & Rockets German team proposes integrated air-defence <0805-040012>
 ドイツの MBDA Deutschland、Rheinmetall、Diehl BGT など各社からなる共同企業体 SysFla GmbH が、現有のシステムに代わる戦術防空システム を2007年12月に提案した。 システムは三脚搭載又は自走式の LFK NG 軽 SAM35mm砲で構成される。
【 LFK NG SAM 関連記事:0617-080024 (JMR 2006.08)】
 更に EADS社製 AESA 警戒レーダと EO/IR センサを持ち、指揮装置は MEADS 及び IRIS-T SAM とも連接させる。
 開発は2014年に完了し、2015年には装備化できる。
2008.02.11 Aviation Week & ST Future flak <0803-021107>
 ドイツ陸軍の次期防空システムである NBS C-RAM (NBC: close-in protection) に Rheinmetall チームが新 SysFla を提案しており、もし採用されれば2015年から既存の Raland(既に退役)、Gepald、Stinger に代わって装備される。
 新 SysFla は IRIS-T AAM のシーカを搭載した IRIS-T より小型の LFK-NG 近距離 SAM(MBDA Deutschland社製)と Rheinmetall社製の35mm砲 、及びEADS社製 TRMS-3D/TRML-3D C-band を元にした捕捉距離100kmのレーダから成る。 垂直発射方式の発射機及び35mm砲には固定式と機動式が考えられている。
【 TRML-3D 関連記事:0624-120005 (IDR 2006.12)】
 既に装備されている空輸可能な機動型軽防空システムである LeFlaSys も、新 SysFla の思想を取り入れて改良される。
【 LeFlaSys 関連記事:JMR 2001.08
2008.02.06 Jane's Defence Weekly SA Army accident report highlights failure of gun pin <0803-020608>
 2007年10月12日に南ア陸軍の Oerlikon 社製双連35mm対空砲が射撃中に起こした事故では9名が死亡し15名が負傷し たが、原因はピンの破断により砲の制御が不能になったことによることが分かった。
 この故障で射手は砲の制御も射撃の中止も行うことが出来なくなり、片方の砲の発射による反動で旋回した砲が、残弾で他の砲側にいた兵士 を殺傷した。
2008.02.06 Jane's Defence Weekly SysFla prepares to showcase air defence system <0803-020604>
 ドイツは、2009年9月の装備化を目指し開発が進められている Skyshield C-RAM を発展させた機動型 C-RAM システムとして、 SysFla(右図)を2015年に装備化しようとしている。 このため2007年9月に RfP を発簡し、これを受けて2007年12月に Rheinmetall社と KMW社が SysFla 共同企業体を構成した。
 一方の Skyshield C-RAM は2009年5月に開発を完了する基地防護用のシステムで、2門の単装35mm砲 とレーダ及び指揮装置でシステムを構成する。 35mm砲が使用する AHEAD 弾には3.3gの子弾を152発放出するも のと、1.2gの子弾を407発放出するものの二種類がある。 ドイツは2007年4月にスイスの Oerlikon Contraves社に、2基の Skyshield 35mm AHEAD システムを発注している。
【 Skyshield C-RAM 関連記事:0707-030004 (IDR 2007.03)】
2007.11 International Defence Review New conflicts, old threats: GBADS nedager modern-day operations <0722-110016>
= SHORAD の現状に関する6頁にわたる特集記事 =
各国の MANPADS
 ロシア:Strela-2/2M(SA-7), Strela-3(SA-14), Igla-1(SA-16), Igla(SA-18)
 米 国:FIM-92B/C Stinger, Stinger RMP Block 1
 英 国:Starstreak, Starstreak Ⅱ
 仏 国:Mistral, Mistral Mk 2
 中 国:FN-6, QW-1, QW-11, QW-18
 その他:Grom 2(Poland)、Misagh-1(Iran)、Anza Mk Ⅰ/Ⅱ(Pakistan)
各国の SHORAD SAM
 ロシア:Osa(SA-8), Tor(SA-15)
 仏 国:Crotal, Crotal NG, VT-1
 その他:Spyder(Israel)、Antelope(台)、ADATS(加)、FN-90(中)
今だ生き残っている AAG
 韓 国:Flying Tiger, Pegasus
 ロシア:Pantsyr-S1, Tunguska
 瑞 典:CV9040, Skyshield, Skyranger
 その他:Loara-G(Poland)
2007.10.17 Jane's Defence Weekly China develops truck-based anti-aircraft gun <0721-101706>

 中国の NORINCO社が、35mm双連対空自走機関砲を開発した。 このシステムは同社が開発した牽引35mm双連 対空機関砲を、標準仕様の6x6車に搭載したもので、車体の両サイドに4基の油圧アウトリガを取り付けている。

2007.07 Jane's Missiles & Rockets Iran set to obtain Pantsir systems via Syria <0716-070023>
 ロシアがシリアに50両の Pantsir-S1E 自走ミサイル砲防空システムの売却に合意し今年末から引き渡しが 始まるが、そのうち少なくとも10両はイラン向けで、2008年末にシリアからイランに引き渡される模様である。
2007.05 Jane's Missiles & Rockets UAE confirms delivery of modified Pantsir-S1 <0713-050010>
 UAE が年末までに、ロシアに発注していた50両の Panrsir-S1一次生産分を受領 する。 計画では2007年に12両、2008年に24両、2009年に14両となっている。
 2000年の契約時点では2004年11月に納入が開始されるはずであったが、諸問題から納入が遅延した。
(関連記事 JMR 2006.09)
2007.05 Jane's Missiles & Rockets Jordan moves to aquire Pantsir-S1 <0713-050009>
 ヨルダンがロシアの Pantsir-S1 1両の試験を行っており、これを導入する模様である。 もし実現すれば この地域での初の導入となる。
 Pantsir-S1 は30mm砲1門 (1,400発) と4~6発の 9M335 または 57E6 SAM を搭載するシステムで、2000年に UAE が50両の購入を決めている。 UAE の50両のうち、26両は装輪、14両は装軌(註: 24両の誤り。 JDW 2004.11.24 でも24両と報じている)で、3年以内に納入される。
2007.03 International Defence Review German BWB prepares to trial Oerikon Skyshield C-RAM camp-protection system <0707-030004>
 ドイツが Oerlicon社製 Skyshield CPS (Camp Protection System) の試験を2月~3月に行った。 Skyshield CPS は新型の35mm AHEAD 弾を用いる C-RAM (Counter-Rocket, Artillery, Motar) システムで、500m×500m の基地を2基の Skyguard 射統装置と、4門の Millennium 35mm砲で防護できる。
 従来の AHEAD 弾は3.3gのタングステン鋼弾を152個放出したが、過去に60/81/120mm迫撃砲弾に対して行った試験では、20~30gの放出 弾を使うと効果が画期的に向上することが分かったため、新型 AHEAD 弾は放出弾を大型化し数を60~80に減 らす。 この結果 Skyshield CPS の81mm迫撃砲弾の撃墜確率が、Phalanx 20mm 砲の場合200~300mで40~50% であるのに対し、800mで70%、200mでは98%になった。
(関連記事 JMR 2003.07)
2007.02 International Defence Review TNO, RWM create new class of projectile <0705-020008>
 オランダの研究機関である TNO社とRWM社(かつては Oerikon Contraves社で、現在は Rheinmmetall グループの一員)が共同で、 対空砲用の固体燃料ラムジェット弾 SFRJ (Solid-Fuel RamJet) を開発している。 SFRJ 弾の研究は1980年 代から TNO社で行われてきた。
 SFRJ 弾は、発射後ラムジェット噴進中は速度が落ちないため、着弾時の効果が高 くなると共に飛翔時間が短くなるため命中精度が向上する。 2004年にスイスで行われた試験では 初速1,400m/sで1,000mを飛翔した。
2006.12.06 Jane's Defence Weekly Skyshield tried against Qassam <0701-120601>
 Lockheed Martin社が Katyusha 及び Qassam に対処するため Oerikon社製 Skyshield 35mm砲システムを改良している。 実験室段階の試験では Katyusha 及び模造 Qassam の対処に成功している。
 Skyshield は35mm回転弾倉砲2門、捜索及び追随レーダからなる無人センサ装置及び、2名の操作員による指 揮装置からなり、AHEAD 弾は152個の旋回安定式タングステン弾を放出する。 Lockheed Martin社は AHEAD 弾 の弾体を同社製の材料に代え撃墜効果の向上を図ろうとしている。
( Skyshield AHEAD 関連記事 JMR 2003.07)
 イスラエル国防省は Skyshield のほかに IMI社提案の Magen Kassum 及び Northrop Grumman社提案の Skyguard HEL を検討しており、年内に機種選定が行われる予定である。
( Magen Kassum 関連記事 JDW 2006.10.11)
2006.11.22 Jane's Defence Weekly Canadian Army eyes navy Phalanx weapon <0624-112204>
 カナダ陸軍はアフガニスタンに派遣している部隊からの要望を受け、対ロケット弾防護用に艦載の Phalanx CIWS を陸上使用する検討を行っている。
 カナダ海軍は現在21基の Phalanx を装備しているが、その全てが Block 1B に換装されることになっている。 アフガンへは12隻の Halifax 級フリゲートに1門ずつ装備されている Phalanx が下ろされて使われることになる。
(関連記事 JDW 2006.08.23)
2006.11 Jane's Missiles & Rockets Improved Pantir-S1E gets new radar and chassis <0624-110016>
 8月にモスクワで開かれた展示会で KBP 設計局が、Pantsir-S1E の装輪型が評価試験中であることを明らかに した。 新型では搭載車両及び捜索レーダが新型になっている。
 搭載車両である KamAZ-6560 4軸 8x8 車は、車幅が3.4m最小地上高が400mmである 。
 旋回砲塔に載った 2A38M 砲、9M335/57E6 ミサイル、MRLS 追随レーダ、EO システムには変更がない。
(関連記事 JDW 2006.08.16)
【註:】
 車幅3.4mは90式戦車と同じで74式戦車の3.18mより広い。 最小地上高400mmは装軌車両の一般的な規格である。
2009.10 International Defence Review Oerlilon launches naval combat system <0620-100004>
 Oerlilon Contraves社が、Skyguard 35 を元にして高速哨戒艇や水陸両用戦艦用に開発した Seaguard を公表 した。 Seaguard は同社製の GDM008 Milennium 35mm砲 AHEAD (Advanced Hit Efficiency And Destruction) 弾を射撃するシステムで、 X-TAT 3D 捜索レーダと、TMX Mk 2、TMK Mk 2 の追随レーダを有する。
X-TAT
 X-band で12本のビームを同時に送信でき、25~50kmの捕捉距離を持つ。
 mini-TWT を用いた120Wの送信モジュール16個からなる複数ビームレーダである。
TMX Mk 2
 X-band で2㎡の目標を50km以上で捕捉する。 送信出力は120Wx2。
TMK Mk 2
 Ku-band で40km以上の捕捉距離を持つ。 送信出力70Wx2で、Az 1.1゚、距離30mの精度を持つ。
( Skyguard 関連記事 JDW 2002.06.19)
2006.09 Jane's Missiles & Rockets Phased-array radar promises to double Pantsir-2E firepower <0618-090028>
 ロシアの KBP 設計局が UAE から受注した Pantsir-S1E ミサイルガンシステムは、構成品の変更により納入 が遅れている。 当初の計画では半数が装輪式で、車体にはドイツの MAN社製を使用することになっていたが、UAE の希望でロシア製に 変更される。
 レーダは当初 1RS2-E が予定されていたが、フェーズアレイ方式の MRLS レーダに変更される。 MRLS は 40GHzで作動し24~28kmの捕捉能力を持つ。 捜索レーダの捕捉距離は32~36kmと変更 ない。 EO 装置は、捜索用に0.8~0.9μ、追随用に3~5μの IR を使用する。
 ミサイルは74.5kgの発射重量で最大射程20km、最大射高15kmである。  双連砲の射程は4,000mで発射速度は5,000rpmである。
2006.09 International Defence Review Phalanx casts net for land applications <0618-090003>

(既報 (JDW 2006.08.23) と同一内容記事)

 主たる掩護対象にオイルリグ、ダム、核関連施設が既報記事に追加され、売り込みの対象国に 台湾が追加されている。
2006.08.23 Jane's Defence Weekly Raytheon to push Phalanx internationlly <0618-082311>
 Raytheon社が LPWS (Land-based Phalanx Weapon System) を売り込んでいる。 同社幹部によると Bahrain 及びカナダ政府と交渉を進めているほか、イスラエルが国境配備用に、ギリシャが島嶼配備 用に、メキシコが石油施設配備用に検討している。
 LPWS は、米陸軍が2005年6月から C-RAM (Counter-Rocket, Artillery and Motar) システムの構成品として 、イラク最大の Camp Anaconda に6基配備しているのをはじめ、海兵隊もイラクとアフガンに配備しており、今 までに6回の戦果を挙げている。
 LPWS は発射速度4,500rpmの M61A1 20mm Gatling砲、Ku-band レーダからなる24tのシステムで、操作ステー ション、発電機、冷却装置などと共に平床トレーラに乗せられている。
(関連記事 IDR 2005.10)
2006.08.23 Jane's Defence Weekly Mobility and cost concerns put couter-rocket system in doubt <0618-082305>
 Phalanx CIWS をトレーラに乗せた C-RAM (Counter-Rocket Artillery and Motars) システムは、 イラクで一定の成果を上げているが、殆ど機動性がなく、維持経費のかかるシステムを米陸軍は もてあましている。
(関連記事 IDR 2005.10)
2006.08.16 Jane's Defence Weekly Delays but increased capability for Pantsir <0617-081609>
 UAE に輸出される KBP 設計局が開発した Pantsir-S1E 砲/ミサイルシステムは、ハードウェアの変更で納入 が遅れている。 変更されるのはレーダと車両で、レーダはオリジナルが 1RS2-E であったのを MRLS フェーズドアレ イレーダに変更している。 車両は当初案が MAN を使用したのに対し、UAE の希望でベラルーシ製に変更される。
 レーダは40GHzの K-band で作動し24~28kmの捕捉距離を有し、同時3目標へミサイルを誘導 できる。 ミサイルは74.5kgで20kgの弾頭を搭載し、20kmの有効射程を持つ。 最大射程4,000mの 2A38M 双連砲は5,000rpmの発射速度である。
(関連記事 JDW 2004.11.24)
2006.07.12 Jane's Defence Weekly China reveals LD2000 details <0615-071208>
 中国の Norinco社が、LD2000 陸上型 CIWS の詳細を明らかにした。 LD2000 は航空機、ヘリのほか、ASM、 CM、UAV などにも RCS=0.1㎡、Mach 2.0 までに対処できる。
 システムは4x4車搭載の指揮情報装置車と3両の8x8車搭載の CV (Combat Vehicle) からなる。 CV は艦載と同じ30mm 7連装砲 730 B を搭載し、4,200rds/minの発射速度で射撃する。 砲弾は APDS 弾と HE 弾を別々の弾庫に500発ずつ収納し、初速はそれぞれ1,150m/s 及び930m/sである。
 指揮情報装置車は捕捉距離12kmのマスト式捜索レーダを、CV は RCS=2㎡ の目標を18kmで捕捉する J-band 追随レーダを搭載する。
(関連記事 JDW 2005.03.09)
2006.07 International Defence Review German eyes Protective Shield as provisional Afghan solution <0614-070006>
 ドイツ陸軍が Rheinmetall社と、アフガンに展開する部隊の施設防護用として、Oerlikon Contraves社製 Skyshield 35mm砲と AHEAD C-RAM 弾 (Counter RAM 弾) を中核とする Protective Shield システム購入の商談 を行っている。 Protective Shield システムはこの他に、防弾装置、指揮統制装置、LOS/NLOS 監視装置などで構成される。
( Skyshield 関連記事 JMR 2003.07)
2006.06.21 Jane's Defence Weekly Poland secures several Indonesian arms deals <0613-062113>
 6月上旬にポーランドの国防相がインドネシアフィリピン を訪問したが、これにより両国に対する武器輸出商談に拍車がかかった。
 インドネシアは2005年7月に行われた Radwar社製 Kobra 低空防空システムの$35M契約に続き、今回$40Mの追 加契約を行った。 同国はこれを51基の Rapier Mk1 の後継に位置付けている。
 Kobra は兵站基地や空港などの施設の防護用で、1基の MMSR レーダ、4両の Poprad 防空システム、2基の中隊指揮所装置、及び12基の ZUR-23-2KG Jodek-G ミサイルガンシステム(右図)からなる。
2006.06 International Defense Review Netherlands studies air-defence munitions <0612-060002>
 オランダの TNO が、従来の対空砲システムを用いた迫撃砲弾迎撃の可能性を研究 している。 この研究ではコンピュータによる解析のほか実射による検証も行われた。
 対象となったのは60mm, 81mm, 120mmの迫撃砲弾と、レーダ、砲、弾薬などの防空システムで、弾薬は Oerlicon Contraves社製35mm AHEAD (Advanced Hit Efficiency And Destruction)、Rheinmetall社製30mm MPDS (Missile-Piecing Discarding Sabot)、Thales社製 Goalkeeper 30mm CIWS 弾が用いられた。
 10mmのタングステン筒を放出する AHEAD は、筒の重量を20~30gに増やすと効果的であることが分かった。
( AHEAD 弾に関する記事 JMR 2003.07)
2006.05.24 Jane's Defence Weekly Germany seeks Gepard replacement <0611-052412>
 ドイツ陸軍が Gepard 35mm 双連自走高射機関砲の換装を検討している。 現段階で後継機種が砲になるのか ミサイルになるのか、あるいは両者の組み合わせになるのか分かっていない。 運用開始は2012年か2013年に なる。 独陸軍は、かつて AH や FB であった脅威が空中投下武器に変わってきて、RCS が 小さくなる傾向にあると見ている。
 砲では2年前に公表された Oelicon Contraves社製35mm砲を Mowag Piranha 8x8 車に搭載した Skyranger が 候補になる。 ミサイルには射程10kmで二段推進の BGT/LFK社製 New Generation ミサイルがある。
 ドイツ陸軍は1976年~1980年に420両の Gepard を調達している。
2006.05 International Defense Review Rafael/Thales pitch Defender air-defence system to markets after successful tests <0610-050003>
 Rafael/Thales Defender 防空システムの発射試験が2月28日に行われ迎撃に成功した。 Iris Prop 標的機 は高度6,561呎を85m/sで飛行した。
 Defender は CLOS 誘導の Barak Flycatcher Mk2 で射撃するシステムで、南米 、アジア、及び欧州の某国に売り込まれているが、今回の試験は1999年にヴェネズェラから発注された3個システムの一部で行われた。
 試験では Flycatcher Mk2 が18km以上で標的機を捕捉し7kmでミサイルを発射、6kmで迎撃した。 Barak は 垂直発射1秒後に TVC で方向を変え、3秒後に TVC を切り放し、8秒後にロケットモータの燃焼を終了して、 14秒後に標的を破壊した。
 ヴェネズェラ向けの Defender は、Flycatcher Mk2 1基、牽引式発射機1基、Bofors 40mm砲2門、及び不特定数の Mistral VSFORSD で 構成される。
(関連記事 JDW 2006.03.29)
2006.03.15 Jane's Defence Weekly Taiwan develops new air-defence weapon <0607-031510>
 台湾が航空基地防護用に牽引40mm機関砲 L70 T92 を開発した。 同砲は Bofors L70 の砲身を使用しており、Sagen社製と見られる光学照準具が取り付けられている。 L70 は4発入りクリッ プで給弾するが L70 T92 は艦船用に開発された101発入り弾倉を搭載している。 有効射程は4,000mで方の初速は1,025m/sである。
 台湾は2個大隊用として76門の装備を検討しており、自走型も検討している模様で ある。
2006.01.04 Jane's Defence Weekly NORINCO upgrades Giant Bow <0602-010405>
 中国の NORINCO社が、輸出用の Giant Bow 23mm AAG システムを改良した Giant Bow Ⅱ を開発した。 Giant Bow は8門の 23mm AAG と指揮装置 (BCV: Battery Command Vehicle) で構成されていたが、Giant Bow Ⅱ は3門の AAG(右図中)、2基の TY-90 SAM 4発発射機(右図下)、1両の BCV、1基の L-band 3D 捜索レーダ (右図上)で構成される。
 TY-90 SAM は元々ヘリ搭載の AAM として開発された。 3D レーダは30kmの捕捉距離を持つ。
(TY-90 SAM に関する記事 JMR 2005.04)
2005.11 Jane's Missiles & Rockets SIGRA mounting enhances firepower <0603-110021>
 MSI社が DS30 Mk2 新型砲塔を元にした SIGRA (Stabilised Integrated Gun Rocket Array) システムを公表 した。
( DS30 Mk2 関連記事 JDW 2005.09.07)
 SIGRA は接近する高速艇などの水上目標に対抗するシステムで、30mm砲1門 (Oerlikon KCB 又は ATK Mk44 Bushmaster Ⅱ)と19連装70mmロケット弾ポッドからなる。
 70mmロケット弾は無誘導であるが将来は APKWS も視野に入れている。 また AGM-114 Hellfire を 2発搭載するオプションも検討されている。
2005.11 International Defense Review Royal Navy seeks to enhance 30mm guns on UK frigates <0523-110008>
 非対称な近接水上脅威に対処するため、英海軍が MSI-Defence社と、 Type 23 フリゲートに装備している DS30B 30mm砲塔を改善する契約を結んだ。 新しい砲塔は DB30M Mk2 と呼ばれ、それまでの Oerlikon社製 KCB 30mm砲を ATK社製 Mk44 Bushmaster Ⅱ 30mm砲に換装している。
 また3~5μ IIR センサ、高 PRF レーザ測距器、カラー TV カメラなども装備される。
(関連記事 JDW 09/07)
2005.11 International Defense Review Aselsan launches remote-control weapon stations at IDEF'05 <0523-110003>
 トルコの Aselsan社が Ankara で開かれた IDEF'05 で、二種類の遠隔操作砲塔を展示した。
Stinger Launching System
 Stinger を4発を搭載するシステムで、かつての同社製 Stinger PMADS (Pedestal-Mounted Air Defense System) から0.5吋機銃を取り外している(右図上)。 捜索追随は CCD TV 及びレーザ測遠器で行う。
 9月29日に蘭陸軍が18基の購入契約を行った。
STAMP
 STAMP (STAbilised Machine gun Platform) は、0.5吋機銃(右図下)、0.3吋機銃 (7.62mm) 又は 40mm自動擲弾銃を搭載する。 捜索追随は、冷却式広狭視野角切り替え8~12μ IR センサと CCD TV で行う。
2005.10.03 Inside the Navy Dragon Fire Motor to be tested for role in Counter-Motor System <0522-100304>
 米海兵隊は Dragon Fire Ⅱ 120mm迫撃砲の発射試験を来月予定しており、対迫撃砲戦の効果が確認されれば 陸軍の CRAM (Counter Rocket and Mortor) 計画に組み込まれ、速やかにイラクで運用 される。
 Dragon Fire Ⅱ は重量3,000-lb、敵の迫撃砲弾発射から41秒以内に反撃することが要求され、V-22 Osprey 搭載用に開発された ITV (Internally Transportable Vehicle) 又は RSTV (Reconnaissance, Surveillance and Targeting Vehicle) で牽引する。
 基地防護が主である CRAM の構成品はレーダと大型トレーラ搭載 Phalanx であるが、Dragon Fire を加えることにより機動能力が加わ ることとなる。
2005.10 Jane's Missiles & Rockets US Phalanx systems get new round <0521-100043>
 米海軍は Phalanx Block 1B 砲用に新型20mm弾を開発した。 今まで使用されてき たのは初速1,128m/sの Mk 149-4 タングステン披帽徹甲弾で、300万発以上が生産された。
 新しい Mk 244 ELC (Enhanced Lethality Cartridges) はやはりタングステンコア弾 であるがより重く、目標への効果が増大している。
2005.10 International Defense Review Land-based Phalanx takes aim at rockets, artillery and mortars <0521-100003>
 米陸軍が陸上型 Phalanx Block 1B である LPWS (Land-Based Weapon System) を公 表した。 LPWS は艦載の Phalanx Block 1B を発電機と共に低床トレーラに乗せたもので(右図)、C-RAM (Counter-Rockets, Artillery and Motar) として使用される。
 2004年末に Yuma 演習場で60mm、81mm、120mm迫撃砲弾に対する迎撃試験を行い80%近い標的を撃破した。  その後2005年5月に最初の2基がイラクに送られている。
2005.09.14 Jane's Defence Weekly Skyshield takes on tube artillery <0519-091407>
 Oerlikon Contraves社製 Skyshield 35mm回転弾倉砲システムによる RAM (Rocket、Artillery and Motar) 弾の迎撃試験が、米独両国でほぼ同時に行われている。
 Skyshield 35mm回転弾倉砲システムは、3.3gのタングステンロッドを152本充填した AHEAD (Advanced Efficiency And Destruction) 弾を発射する。
 試験は発射速度を1,000~200発/分に変化させ効果を検討するなど、引き続き行われている。
2005.09.07 Jane's Defence Weekly UK to improve defences for Type 23 frigates <0518-090707>
 英海軍の Type 23 フリゲート艦は現在両舷に DS30B 30mm砲を1門ずつ装備しているが、これが同じ MSI-Defence社製の DS30M Mk 2 30mm砲に換装される。 この砲は FAC (fast attack craft) や FIAC (fast insore attack craft) などの 水上目標に対する自衛火器である。
 DS30M Mk 2 は砲を DS30B の Oelikon社製 KCB 砲から ATK社製 Mk 44 Bushmaster Ⅱ に代え、別載方式の EOD (EO Director) を装備する。 Bushmaster Ⅱ は射弾の分散が0.5mradと極めて小さいのが特徴である。
2005.07.06 Jane's Defence Weekly Polish Navy to shore up anti-aircraft defences <0514-070606>
 ポーランドの Radwar社が6月22日に海軍と、WD-95 射撃統制システム(右図後方)を2~3年後に納入する契約を$16.1Mで行った。  WD-95 は N-22 の捕捉データを表示すると共に、10kmの捕捉能力を持つ EO システムを搭載し、EO システム は CCD TV カメラ、FLIR、レーザ測距機、IFF 装置で構成される。
 ポーランド海軍は、探知距離100kmの N-22 S-band レーダ1基、ZWD-10K Lowcza-3K 車載指揮所装置1両、及び WD-95 射統車3両を、1個高射砲大隊に装備する。
 高射砲大隊が装備する改良型 S-60 57mm砲(右図手前)は、各砲に2発の Grom SAM を搭載し、2010年以降装備化される。
2005.04 Jane's Missiles & Rockets Radwar and Bumar look for Loara partners <0511-040013>
 ポーランドの Radwar社は、ミサイル搭載型の Loara である PZR Loara (Loara-M) の開発及び販売のパート ナを海外に求めている。 35mm砲搭載 PZA Loara と PZR Loara は、部品の約60%が共通になっている。
( Loara に関する資料 JDW 2004.12.15)
 ポーランド陸軍は当初、PZA Loara 160両と、ミサイル搭載 PZR Loara 96両の装備を計画していたが、2003年末には PZR Loara 開発は 延期され、2004年12月に PZA Loara の1号機が納入されたが2008年までの調達予定数は4両に留まった。
 Radwar社の売り込みに対して東南アジア及び中東の諸国が関心を示しているという。
2005.03.09 Jane's Defence Weekly China develops LD 2000 CIWS <0507-030909>
 中国の NORINCO社が、4LD 2000 30mm CIWS を公開した。 システムは飛行場、指揮所、補給拠点などの 重要戦略施設の対空掩護に、SAM を含む多層防空組織の一部としてあたる。
 砲はオランダの4 Goalkeeper CIWS に酷似した7銃身砲で、500発入りの弾倉を2個搭載している。 発射速度 は44,000発/分である。
 最大射程は3,000mであるが4通常の射撃は1,000~1,500mで行われる。
 目標情報は監視レーダを装備した指揮統制装置から送られ、指揮統制装置は3~6基の LD 2000 を統制できる。 6基を統制する場合は 3基で対空戦闘を行い、残りの3基で陣地変換をすることができる。
2005.03 International Defense Review Canada enlists Raytheon for more Phalanx CIWS upgrades <0506-030018>
 カナダ国防省が Raytheon社に、Phalanx の Block 1B への改修を16門追加発注した 。
 Phalanx は Block 1B へ改修されることにより、高速高機動対艦ミサイルに対する命中弾数が増大すると共に 、対水上射撃が可能になる。
2005.03 International Defense Review Polish Army receives first ZSU-23-4 Biala <0506-030016>

 ポーランドが、現有の ZSU-23-4M Shilka に Grom SAM を4発搭載し ZSU-23-4MP Biala とする開発を、2004 年12月に完了し、量産1号機が陸軍に配備された。 陸軍は現有34両の Shilka のうち23両を Biala に改造する予定である。

2005.02.16 Jane's Defence Weekly Skyshield neutralises munition threat <0505-021610>
 Oerlikon Contraves社がドイツ政府の支援を受け、ドイツの射場で Skyshield 35 AHEAD (Advanced Hit Efficiency And Destruction) の試験を実施した。 Skyshield 35 は双連35mm砲と捕 捉追随レーダを装備する無人センサ装置からなる。 試験では120mm迫撃砲弾、110mmロケット 弾、155mm砲弾の捕捉追随を試みた。
 同社によると120mm迫弾及び110mmロケット弾は全弾を捕捉して殆どを追随したが、155mm砲弾は殆どを捕捉したが追随したのは一部で あった。
 この試験に先立ち同社は、スイスの自社射場で60mm及び81mm迫弾の捕捉追随試験を実施している。
(関連記事 JMR 2003.07)
2005.02 International Defense Review Poland accepts Loara SPAAG into service <0504-020007>
 ポーランド陸軍は、最初の量産型 Loara PZA SPAAG を、第10装甲騎兵旅団に配備した。 Loara PZA は Oerlikon Cotraves社製35mm KDA 砲を2門搭載し、1個大隊には12両が装備される。
 ポーランドは当初160両の PZA と、96両のミサイルを搭載する PZR を装備する計画であったが、現在では48~70両の PZR を装備する 計画に縮小されている。
(関連記事 JDW 2004.12.15)
2004.12.15 Jane's Defence Weekly First Polish Loara anti-aircraft gun delivered <0501-121508>
 PZA Loara 対空自走機関砲の量産型がボーランド陸軍に引き渡された。
 CNPEP Radwar社製の PZA Loara は Oerlikon Conravas社製の KDA 35mm砲2門を PT-91 MBT に搭載したシステ ムで、Ericson社製 Eagle Mk1 追随レーダと、CNPEP Radwar社製の 3D 捕捉レーダを搭載している。
 PZR Loara はファミリの自走対空ミサイルで、搭載ミサイルには Saab Bofors社製 BAMSE と、南アフリカ Kentron社製 SAHV-3 が検討されている。
 この計画の今後は輸出の正否にかかっているが、インド、インドネシア、マレーシア、タイなどが関心を示し ている。
2004.11.24 Jane's Defence Weekly UAE is first Pantsir-S1 operator <0423-112407>
 ロシアの KBP設計局が 2S6M Tunguska 自走高射火器を元に開発した Pantsir-S1 自走高射火器の最初の生産 分が UAE に引き渡された。 最終機の引き渡しは来年になる。
 Pantsir-S1 は当初ロシア陸軍向けに開発されたが予算不足から中断され、ロシア軍は装備していない。  UAE は残りの開発資金を負担し、Pantsir-S1 の最初の装備国となった。
 UAE が2000年中頃に発注した50両の Pantsir-S1 のうち、24両は装軌型で、残りの26両は8 ×8装輪車に搭載されている。
(関連記事 JMR 2002.03)
2004.06.30 Jane's Defence Weekly Denel tests Umkhonto-IR from shelter <0413-063006>
 南アの Denel社が、Umkhonto-IR ミサイルの8発搭載シェルタ型発射機(右図上)からの発射に成功した。
 Umkhonto-IR は TVC 制御の IR ホーミング垂直発射ミサイルで、最大射程12km、最大射高30,000ftの性能を 有する。 艦載型は南アの新型コルベット艦及び、フィンランドの高速艇への採用が決まっているる。 弾頭は対地攻 撃にも使用可能である。
 シェルタ発射型の Umkhonto-IR は南ア陸軍の GBADS (Ground Based Air Defense System) の Phase 2 に提案されているもので、GBADS Phase 2 では以下の3体系で構成される1個防空中隊器材を調達する。
  ・SHORAD : Umkhonto-IR
  ・ : Oelikon 35mm
  ・至近距離 : Starstreak
 GBADS Phase 3 では、これらのシステムをオフロードトラックに搭載(右図下)した、1個機械化防空中隊の調達が予定されている。
2004.04.12 Defense News Canada gives ADATS Sole Air Defense role <0410-041203>
 カナダ陸軍は35mm対空機関砲と Javelin 携行 SAM を退役させ、近距離防空機能を改善型 ADATS に一本化することを決めた。
 計画では$296Mを投じて、ADATS に搭載する対地/対空ミサイル、3次元レーダー、第3世代 FLIR システム、指揮統制装置等の改善を行 う。
 搭載する車両は現在の M113 APC から8輪の LAV-3 装輪装甲車に替え、2007年の運用開始を目指している。 ◇
2003.11.05 Jane's Defence Weekly US Army eyes defence against a mix of threats  米陸軍が検討中の防空構想では、交戦空域を3分割している。
MEADS 空域
 特に弾道弾対処
EAADS Outer Tier (40km以内)
 EAADS Block 1 の Outer Tier は、SLAMRAAM に決定。
EAADS Inner Tier (10km以内)
 主として RAM 脅威(Rockets, Artillery and Mortar)に対処するもので、DEW が万能ではないため、 ガン、安価ミサイル、DEW を併用する。
2003.07 Jane's Missiles & Rockets Italy opts for Skyshield 35 gun/missile air-defence system  ドイツ Rheinmetall社の子会社になったスイスの Oerlikon Contraves社が、イタリアが8個射撃単位の Skyshild 35 システムを発注したことを確認した。
 Skyshield 35 は1基の FCU (Fire Control Unit)、2門の 35/1000 回転弾倉砲、及び Mistral SAM 射撃単位で構成される。 また、シ ステムは ADATS など、他の SAM システムとの整合性もある。
 35/1000砲は、口径35mmで1,000発/分の発射速度を持ち、AHEAD (Advanced Hit Efficiency and Destruction) 弾を発射する。
 AHEAD弾は、3.3gのタングステン合金円筒状子弾を152個と、少量の子弾散布用炸薬を搭載する。
2003.07 International Defense Review Guns and missiles combine in rapidly deployable air-defense concept  Reinmetall社傘下の Oerlikon Contraves社が、一連の車載型防空システム(右図)を発表した。
SPAAG 35 (Self-Propelled Anti-Aircraft Gun) :
 35mm100口径回転弾倉式砲で、発射速度は16発/秒、時限信管により152個の子弾片に分かれる AHEAD (Advanced Hit Efficiency And Destruction) 弾を発射する。
SPSR (Self-Propelled Search Radar) :
 搭載された X-TAR I-band レーダは、25kmレンジで40rpmで回転し、エレベーションを70゚サーチする。
SPAAM (Self-Propelled Anti-Air Missile) :
 Stinger をはじめ各種 SAM の発射が可能。
2003.03.12 Jane's Defence Weekly China's weapon system detailed  中国の新型 Type 730 CIWS の詳細が明らかになった。
 Type 730 は7銃身30mmガトリング砲と、従来の2銃身37mm CIWS で使用していた EFR-1 I-band レーダ、EO シ ステムで構成されている。
 EO システムは Hua Zhong社が開発した OFC3 と同じ模様で、OFC3 は IR/TV カメラ、レーザ測距機からなり、2㎡目標で15km、10㎡目 標で20kmの捕捉距離がある。
 Type 730 は現在中国海軍艦船に装備されていないが、現在建造中の Type 052B 駆逐艦に装備される模様である。
2003.01.29 Jane's Defence Weekly Sweeden trials new air-defence demonstrator  スウェーデンは CV-9040 (LvKv 90) 40mm対空自走砲に新技術を取り込んだ試作品を完成した。
 主な改良点はデータ通信システムの改良で、リアクション時間の短縮と、空地両目標への射撃が可能になった。
 CV-9040 は bofors 40mm L/70 砲と、車体後方に Thales TRS 2620 監視レーダを搭載している。
 スウェーデン陸軍は現在、27両の CV-9040 を装備している。
2002.11.13 Jane's Defence Weekly China's air-defence boost  中国の CASIC社が、SAM 4発発射機2基と EO システム、捜索レーダを装輪車の屋上に載せた FLG-1 の開発を完了し、 2年以上前から量産に移行している。
 ミサイルとしては、射程5kmの IRホーミングミサイルと、射程6kmのレーザセミアクティブホーミングミサイルの使用が可能。
 FLG-1 は3基の25mm双連機関砲を補助として使用する。 この砲は ZU-23-2 砲を25mm化したものである。
2002.11.06 Jane's Defence Weekly More firepower for Polish gun  ポーランドは、それまでの ZSU-23-4 4連装23mm対空自走砲を改良した ZSU-23-4MP Biala を 開発した。
 Biala は、ポーランドで開発した射程5,200mの Grom SAM 4発を砲塔上に装備すると共に、それまでの Gun Dish レーダを TV, IRTV, レーザ測距儀、ビデオトラッカからなる EO パッケージに換装している。
2002.11 International Defense Review Navies expand their air defenses
= 艦船の近距離防空の趨勢に関する記事 =
 近年予想されている沿岸地域での作戦では、近距離からのミサイル攻撃、特に潜水艦からのミサイル攻撃が脅威 となる。
 Lockheed Martin社は SEA SLICE 沿岸戦実験艦で Oerlikon社製35mm砲によるディーゼル潜水艦や一群の小型舟艇に対する射撃試験を 実施している。
・SSDS (Ship Self-Defense System)
 Aegis 艦以外の防空システム。 Mk 1, Mk 2, Mk 2 Mod 0 がある。
・Phalanx
 原型は M 61 Vulcan砲。 現在は Block 1B (Phalanx Surface Mode) 。
・RAM
 Block 0 はパッシブ RF ホーミング。 Block 1 は +IR シーカ、+EO近接信管。
 Sea RAM は Phalanx Block 1B の砲塔に RAM 11発。
ESSM
 ESSM 用に各種 FCS (AN/SPY-3, SAEPAR, CEA-FAR & CEA-MOUNT) が開発中。
2002.06.19 Jane's Defence Industry Oerlikon Contraves launches Skyguard Ⅲ  スイスの Oerlikon Contraves社が最近、トレーラ搭載 FCS である Skyguard Ⅲ(右上図 )の試作を完了した。
 Skyquard Ⅲ は Skyguard シリーズの最新型で、数年前に開発された Skyshield 35(右下図)の資産が大 幅に活用されている。 Skyquard Ⅲ の I-band 3D レーダは Skyshield 35 で使用されているのと同じ物である。
  Skyshield 35 は FCS 1台と砲2門からなる1セットが輸出されている。
2002.06.12 Jane's Defence Weekly New 35mmm SPAAG turret developed  エリコン社が新型の 35mm 高射機関砲 SPAAG 35/1000 を発表した。 ASM、UAV や低空飛 行する攻撃ヘリを目標として考えられている。
 2004年に試験を行い、2006年初めには生産に入れる。
 SPAAG 35/1000 は無人の全溶接鋼板砲塔に単銃身を据えたもので、day/night EO サイトとレーザ測遠器で射撃統制を行う。
 砲は 200発 AHEAD (Advanced Hit Efficiency And Destruction) 弾を携行し、 単射、200発/分、1,000発/分の3種類の射撃モードを持つ。
 砲塔重量は、全弾携行で3.9tあり、各種4軸装輪装甲車に搭載可能である。
 典型的な構成には、監視レーダ1基に砲6門か、ミサイル発射機2基と砲3門の組み合わせがある。
2002.03 Jane's Missiles & Rockets Russia to adopt improved Pantzir SAM  ロシア空軍参謀長が、Tula設計局が輸出用に開発した Pantzir S1 をロシア軍が採用すると発表した。
 Panzir S1 は、2000年に UAE に50基輸出されているが、ロシア軍は UAE に輸出した20km射程の 9M335(2S6 に搭載している 9M311 ( SA-19) を改良したもの)ではなく、57E6YE を搭載する。
 Panzir S1 は装輪車搭載システムで、2門の30mmm砲と12発のミサイルを搭載する。
2001.05.09 Jane's Defence Weekly China unveils twin 35mm SPAAG  中国は 35mm SPAAG を開発した。 システムは Oerlikon-Contraves KDA 砲を搭載し、パッシブ IR 追随機も搭載 している。
2000.12.13 Jane's Defence Weekly RNoAF completes SAM transition  ノルウェー空軍は NASAM の運用構想を固めた。
 これにより従来 L-70/40mm 機関砲及び RBS70 低空域 SAM と共に三層で組織してきた防空組織を廃止し、 L-70 /40mm 機関砲、RBS70 低空域 SAM を退役させる。
 NASAM 中隊は 6発積み発射機を 9基ずつ装備し、合計54発のミサイルを54目標に対し12秒以内に発射で きる。
2000.11.29 Jane's Defence Weekly China markets new air-defence system  中国は、1999年10月のパレードで初登場させた SPAAG/SAM システム Type 90-2 の輸 出を開始する。
 Type 90-2 は4門の 25mm AAG, 4発の F-and-F SAM, 最大レンジ 11kmの捜索レーダ、自動追随距離 6kmの TV トラッカ、同じく 5kmの IR トラッカを装軌車に搭載した、総重量 22.5tのシステムである。