年 月 日 出 典 標 題 要 旨 2025.02.26 01:35 SOFREP US NAVAIR Unveils AIM-260A Joint Advanced Tactical Missile (JATM) Rendering <2503-022606> 米海軍NAVAIRが、AIM-260A JATM計画を発表した。 NAVAIRは高度に機密扱いされたAIM-260A JATMの新しい計画を公開した。 AIM-260A JATMはAIM-120 AMRAAMと同様の胴体設計を共有しているが、明確な違いがあり、ロケットモーター部が大幅に大きいことを特徴としている。この変更は、現代の空中戦様相で重要な能力であるミサイルの射程を伸ばす努力を示している可能性が高い。 ミサイルの設計で最も注目すべき1つは、胴体中央部の操舵翼がないことで、ミサイルの空力安定性と機動性に疑問が投げかけられている。 これらの操舵翼は、通常、誘導と安定性のために使用され、高速で長距離の交戦には不可欠である。 この翼面が省かれていることは、ミサイルが長距離での制御を維持するために高度な誘導システムと推進方法に依存している可能性があることを示唆している。 AIM-260A JATMの飛行試験は2020年に開始されたと報告され、QF-16標的機を使用して行われた試験に成功し、ミサイルが高度な目標との交戦能力が実証された。 AIM-260Aは明らかに中国のPL-17を意識しているが、PL-17より小さいように見え、性能と照準能力の違いを示唆している可能性がある。 AIM-260A JATMは当初、2023年に生産される予定だったが、現在の状況は依然として極秘で、米軍は具体的な生産スケジュールや配備計画を明らかにしておらず、ミサイルがいつ運用可能になるかは不明である。 その開発をめぐる秘密主義は、ミサイルの能力の繊細な性質と、インド太平洋地域のパワーバランスを変える可能性を反映している。 2020.06.15 Aviation Week & ST Beijing is taking air-to-air missile lead from Russia <2008-061502> = 中国の AAM に関する記事 = 中国のPL-15出現が米国のAIM-260開発のキッカケの一つとなった。 2020.06.15 Aviation Week & ST Western edge <2008-061501> = 西側諸国の AAM に関する記事 = 米空軍は2019年夏に中国のPL-15に対抗するAIM-260を公表した。 Lockheed Martin社が開発しているAIM-260はAIM-120 AMRAAMとほぼ同寸であるが射程はAMRAAMより遙かに長い。 AIM-260は吸気式推進装置ではないという。 2019.10.28 Aviation Week & ST Raytheon unveils medium-range air-to-air missile project <1912-102807> 米空軍がLockheed Martin社とAIM-120後継としてAIM-260を開発していると発表した丁度3ヶ月後の9月に行われた米空軍協会の会議で、Raytheon社が自社開発しているPeregrine AAMの模型を公開した。 AIM-260がAIM-120と全長が同じでそれより長い射程を有するのに対し、PeregrineはAIM-120並の射程を持ちAIM-9X並の運動性を有するという。 2019.09.19 Jane's 360 Raytheon discloses Peregrine AAM development <1910-091903> Raytheon社が自社開発する中距離AAM Peregrineを公表した。 PeregrneはAIM-120 AMRAAMの射程と自動捜索能力とAIM-9X Sidewinderの運動性を併せ持つという。 【註】 AMRAAMはF-22の機内弾庫収納のためAIM-120Cで固定フィンの先端を切っているが、記事の画像でPeregrineは固定翼をドーサルフィンにしている。 2019.09.16 Defense Update Raytheon's peregrine to maximize fighter aircraft air/air loadout, agility <1910-091607> Raytheon社はAIM-260 AAMの受注でLockheed Martin社に破れたが、9月16日に自社開発する中距離AAM Peregrineを発表した。 Peregrineは現在装備しているAIM-120 AMRAAMの半分のサイズで価格も半分という。 2019.07.01 Aviation Week & ST Lockheed is quietly developing AIM-260 to counter China's PL-15 <1908-070111> 米空軍が6月20日、AIM-120 AMRAAMとほぼ同じサイズでAMRAAMより遙かに射程が長く、中国のPL-15、MBDAのMeteor、ロシアのR-37Mに匹敵する射程のAIM-260 JATM AAMを開発していることを明らかにした。 開発は2017年に秘密裏にLockheed Martin社に発注され、2021年の発射試験開始を経て2022年IOCを目指している。 これとは別に米空軍研究所 (AFRL) はLockheed Martin社が開発を担当していたGray Wolf CM計画の中止を決めた。 この計画は在来のミサイル等をネットワーク化するものであったが、2017年にシリアでTomahawkやJASSM 100発で行った作戦の教訓からGolden Horde計画を推し進めることにした。 Golden Hordeの発射試験は1年以内に開始される。 2019.06.20 AW network Lockheed Quietly Developing AIM-260 To Counter Chinese PL-15 <1907-062005> Lockeed Martin社が米米海空軍と、中国のPL-15 AAMに対抗するためAIM-120 AMRAAMより大幅に射程を伸ばしたAIM-260を開発している。 AIM-260の発射試験は2021年に開始され、2022年のIOCを目指している。 2019.06.20 Inside Defense Weapons PEO: Lockheed developing next aerial dominance weapon with greater range than AMRAAM <1907-062004> 米空軍が、陸海軍、Lockheed martin社と共に、中国のPL-15 AAMに対抗して、AIM-120 AMRAAMより大幅に射程を伸ばしたAIM-260 JATMの開発を進めていることを明らかにした。