2025.01.02
Janes
Japan, US discuss feasibility of co-producing AIM-120 missiles
<2502-010207>
日米が、AIM-120 AMRAAMの日本国内での共同生産の実現可能性を評価するための研究を開始するために取り組んでいる。 Janesは以前、日本と米国の両方でミサイルの需要が増加していることから、2024年半ばから日本でのミサイル生産ライン開設に関する議論が続いていると報じている。
日本の防衛装備庁 (ATLA) の広報担当者は、2024年12月26日にJanesに対し、フィージビリティスタディでは生産のさまざまな側面を考慮すると述べた。 これには、生産が開始された際に発生する可能性のある「必要なコスト、準備時間、可能な生産活動の内容、および課題」が含まれる。
しかし、ATLAは、試験がいつ開始されるかを特定できなかった。 報道官によると、防衛省は現在、米国防総省と「緊密に連携」して研究を開始しているという。 「研究を開始するためには、国防総省だけでなくAMRAAMの製造元のRTX社を含む業界から支援を得る必要があります」とATLAの広報担当者は述べている。
AIM-120ミサイルの共同生産は、2024年12月11日に開催された第3回防衛産業協力・取得・維持(DICAS)フォーラムで議論された。
【註】
米軍でAIM-120以前の中距離AAMであったAIM-7 Sparrowは、三菱電機がライセンス国産していた。
この記事の画像にあるAIM-120Dは、AIM-120C7を改良するP3I Phase Ⅳと呼ばれていたAMRAAMで2010年前半に運用が開始され、AIM-120C7を元にGPS/INSと双方向データリンクが搭載された。
2024.06.18
Janes
Netherlands approved for ground-launched AMRAAM-ER missiles
<2407-061820>
米国政府は、長射程型のAIM-120 AMRAAMのオランダへの売却を承認した。
米国国防安全保障協力局 (DSCA) が6月13日に発表したAMRAAM-ERの承認は、ミサイル174発と関連装備、予備品、支援、訓練を対象とし、推定$678Mに上る。
AMRAAM-ERはAMRAAMの新しい地上発射型で、大型のロケットモーターと最適化された飛行制御アルゴリズムによって射程を伸ばしている。
オランダ向けには、2023年6月に発注したと発表したAMRAAM-ERが装備されるもので、Q2/2021年に最初のAMRAAM-ERの飛行試験に成功し、2022年に生産出荷を開始した。
2023.09.01
National Defense
JUST IN: Air Force completes first flight test for latest AMRAAM variant
<2310-090120>
Raytheon社が9月1日、米空軍とRaytheon社がAIM-120 AMRAAMの最新型AIM-120C-8の初の発射試験に成功したと発表した。 発射試験はAIM-120D3の発射試験成功の11ヶ月後に行われた。 AIM-120D3は機能構成監査は2023年初めに完了し、Raytheon社は4月に海空軍が年内の装備化を計画していると述べていた。
AIM-120は計画が遅れているが年内に量産に入りたいAIM-260 JATMと置き換わることになっているが、FY24ではAIM-120C-8 AMRAAMを空軍が457発、海軍が374発を要求している。
【註】
Lockheed Martin社が開発が進められているAIM-260 JATMは中国のPL-15 AAMに対抗してAIM-120 AMRAAMと同じサイズながら大幅に射程を伸ばしたAAMである。
AIM-120Dは中期誘導に GPS が採用され精度が向上したほか、双方向データリンクが採用されて終末誘導での制御が向上したAMRAAMである。
2023.08.31
15:55Defense One
Ukraine could get '5th-gen' AMRAAM weapons in 3 years
<2309-083116>
ウクライナが装備しているNASAMSは最新型ではないAIM-120 AMRAAMを使用しているが、3~5年以内に最新型のAIM-120C-8を採用することが出来るようになる。
Raytheon社が8月31日、F-15Cから発射するAIM-120C-8の最新の試験が6月実施されたことを明らかにした。
2021.03.17
Jane's Defence Weekly
US could field new fighter by FY 2029
<2105-031703>
米空軍がRaytheon社と行ったAIM-120 AMRAAMのサポート契約の中で、AMRAAMが既存戦闘機のほかに次世代戦闘機NGADにも搭載されるとし、NGADの配備開始時期をFY29としていた。
【註】
F-35の場合、JSF計画でF-35がF-32を破りLockheed Martin社がSDDを受注したのが2001年で、量産型1号機の初飛行が2009年、1号機の納入が2011年、最初に海兵隊でF-35BがIOCとなったのが2015年であった。
NGADの場合、2029年が量産1号機の納入と見ても2019年には契約され、試作が開始されているはずである。
2020.11
International Defence Review
Raytheon awarded AMRAAM SIP support contract
<2012-110006>
米空軍が9月上旬にRaytheon社に、4年間、$125MでAIM-120 AMRAAMのSIPを発注した。
SIPはAMRAAMの戦闘能力や新たな脅威対応能力を向上させるソフトウェアの更新で、現有のAIM-120C-7やAIM-120Dに適用される。
AMRAAMのSIPは4回めで、SIP 1は2017年、SIP 2は2018年に行われ、SIP 3はQ4/FY21に行われる。
2017.11.22
Jane's Defence Weekly
Raytheon offering new AMRAAM-ER for NASAMS-type air-defence applications
<1801-112204>
Raytheon社が、2016年5月の試験成功を受けAMRAAM-ERの提供を開始した。 同社はドバイ航空展で、当面
NASAMSでの採用を目指していることを明らかにした。
AMRAAM-ERはAIM-120C-7 AMRAAMのフロントエンドにRIM-162 ESSM用に開発した胴経10吋のブースタを取り付けている。
2015.05
International Defence Review
AIM-120D cleaed for service use
<1506-050005>
米空軍が AIM-120D AMRAAM の実運用試験 (OT) を完了した。 AIM-120D は海軍では既に
IOC になっている。
AIM-120D は中期誘導に GPS が採用され精度が向上したほか、双方向データリンクが採用されて終末誘導での制御が向上
した。
但し、シーカは -120C-7 と変わらないという。
2015.04
International Defence Review
Raytheon, Kongsberg plan AMRAAM-ER tests
<1506-040006>
Raytheon社が射程延伸型 AMRAAM (AMRAAM-EM) を NASAMS からの発射試験を年内に行う。
AMRAAM-ER は AMRAAM のロケットモータを ESSM のものと変えるシステムで、、射程は HAWK 並という。
2015.03.04
Jane's Defence Weekly
Raytheon to make AMRAAM-ER for air defence
<1504-030418>
Raytheon社が2月24日、長射程型 (-ER) AMRAAM を地上防空システムに使用する開発を開始したと
発表した。
現在より高速、高機動性を持つ AMRAAM-ER は、目下 NASAMSES の発射機から発射する計画で、Kongsberg社と共同開発を進めている。
初発射試験は年内に計画されている。
2014.11
International Defence Review
USAF unveils AIM-120 upgrade plans
<1412-110006>
米空軍がFY15~FY19の防衛計画で、AIM-120 AMRAAM の発展計画を明らかにした。
その中で AIM-120D については、FY15に F-15C/D 及び F/A-18E/F への装備を開始するとしている。
2012.03
Jane's Missiles & Rockets
US defence cuts will hit missile programmes
<1205-030022>
米国防総省が打ち出した国防費削減は、ミサイル分野にも影響を及ぼしている。 削減の対象となったのは開発中止に
なった JCM に代わる JAGM と、空中センサである JLENS であるが、AIM-120 の最
新型である AIM-120D や、次世代の AAM/ASM 両用ミサイル JADRDM も先行き不透明である。
2012.03
Jane's Missiles & Rockets
AIM-120D varisnt 'need fixes to known technical deficiencies', warns US DOT&E annual report
<1205-030020>
1月9日に発簡された米国防総省の運用試験評価 (OT&E) 室のFY11報告書によると、AIM-120D には
技術的な欠陥があり、補修が必要である。
現有の AIM-120C-7 を改良して GPS を搭載し、データリンクとソフトを改良した AIM-120D は2006年に生産が開始され
、2007年に技術試験 (DT) 開始、2008年に運用試験 (OT) 開始の計画であったが、ミサイルの目標ロック確立、GPS 受
信、航空機との整合に問題があり、組み込み試験装置 (BIT) の欠陥もあり、3年以上遅れている。
2010.05
Jane's Missiles & Rockets
US DoD publishes AMRAAM roadmap
<1006-050015>
FY11米国防予算要求に関連した文書で、AIM-120D が F/A-18E/F と F-15C/D でFY11に IOC に
なることが明らかにされた。 F-16 での IOC はFY14、F-22 では FY16になる。
AIM-120C のソフトの改良はFY14間で続けられると共に、FY10から AIM-120C-3 を -120C-6 や
-120C-7 に改良する作業も進められる。
2010.01
Jane's Missiles & Rockets
ATK to develop propulsion technologies for future missiles
<1002-010030>
米海軍が ATK社に、次世代 AAM 用推進装置の研究を$10Mで発注した。 検討の焦点は AIM-120 AMRAAM 用のロケット
モータであるが、他の AAM への応用も考えている。 同社は AMRAAM、AIM-9X など米国製 AAM のロケットモータを独占的に手がけている。
検討の目指すのは射程延伸と TOF の短縮及び運動性の向上であり、このため急速燃焼推進の開発や噴射ノズル
の熱溶解低減などが検討される。
2008.12
Jane's Missiles & Rockets
USN fighter aircraft test AIM-120C-7 and AIM-9X
<0901-120023>
米海軍が初めて、実働部隊の F/A-18E による AIM-120C-7 及び AIM-9X の実射を行い、標的
となった BQM-167A の100%撃墜に成功した。
2008.09.22
Aviation Week & ST
Two for one
<0811-092208a>
F-35 は機内弾庫の制約から、爆弾等の他に AIM-120 AMRAAM を2発しか搭載できず、AGM-88 HARM は機外装備し
かできない。 このため米空軍と海軍は、空対空、空対地両用で機体弾庫に搭載できる JDRADM を AMRAAM と HARM に
代えて装備する検討を開始した。 JDRADM の装備化時期は2022年に仮置きされている。
これとは別に、F-35 の弾庫に AMRAAM 大のミサイルを6発搭載する super-packing の検討も進められている。
<0811-092208b>
米海軍は AARGM の開発を完了し、1,750発を単価$400,000~500,000で要求した。 海
軍研究所は今後、Aerojet社と共同のロケットモータのダクテッドロケットラムジェット化(註:HSAD )など、次
の改良を目指している。 一方 Raytheon社は空軍に、HARM に GPS/INS を取り付け、電波放射を停止したレーダもねらえる様にした
HDAM を提案している。
2008.08.11
Aviation Week & ST
AMRAAMs for advanced targets
<0809-081104>
米空軍によると AIM-120D の発射試験は今までに3回行われ、2回が成功しており、そのうちの一回では QF-4 の撃墜に成功しているが、更に7回
の試験が残っている。
AIM-7D ではミサイルの前後に双方向データリンク用のコンフォーマルアレイが取り付けられている。 またロケットモータは
シーカからの指令で最終段の燃焼を行い、高機動回避飛行に対応できる。 更に対妨害 GPS である SAASP を搭載している。
2008.08.04
Aviation Week & ST
Two birds, one stone
<0809-080407>
米空軍の調達責任者が、空軍の空投兵器は今後、空対空/空対地と多用途化すると言っている。 空軍研究所
(AFRL) が開発を進めている空対空/空対地両用ミサイル JDRADM は Boeing社が弾
頭、信管、誘導方式の検討を行っている。
2007.12
Jane's Missile & Rockets
AIM-120C-7 completes OT
<0802-120014>
AIM-120C-7 AMRAAM の運用試験 (OT: Operational Testing) が2007年8月に完了した。
AIM-120C-7 は AIM-120C-5 の後継として米海空軍が1,000発調達する予定で、既にその三分の二の生産が完了しているが、IOC は OT の完了
を待っていた。 また台湾とイスラエルがそれぞれ218発、200発の要求を行っている。
AIM-120C-7 は AMRAAM P3I Phase 3 になるもので、誘導部がホッケーのパック状に小型化されたため、将来の改良に
備えたスペースと重量の余裕を持っている。
2007.10.01
Aviation Week & ST
Weapon bonanza
<0721-100109>
2005年2月に運用試験を開始した -120C7 はソフトウェアの欠陥から運用開始を見送ったが、今年8月
に2度の発射試験に成功し、まもなく運用を開始する。 C7 は687発が7月までに製造されており、970発を調達
する予定であるが、運用試験の成果がでるまで部隊配備を停止していた。 C7 は C5 の後継として輸出も予定され、
ギリシャと台湾が今月中に購入契約を締結する予定である。
-120D は C7 を更に改善し、コンフォーマルアンテナ及び GPS アンテナ及
び双方向データリンクを装備し、対妨害性を強化している。 2010年の IOC をめざ
し、今後9回の発射試験を行う。 輸出の計画はない。
・JASSM
今年初めの GPS 不良による発射試験失敗から試験は中断しており、空軍は代替の RfI を発簡した。 要求
では、射程200nm以上で、移動する艦船を攻撃でき、データリンクを装備することが
求められ、Boeing社は SLAM-ER を、Raytheon社は空中発射型 Tomahawk 及び JSOW の改善型を、
Taurus/Textron社は KEPD-350 を、MBDA社は Storm Shadow
を提案するとみられる。
・AGM-88 HARM の改善
米空軍は HARM に GPS と新ロケットモータを採用し、標的が電波封止した後も正確に破壊するミサイルを安価な価格で導入する計画
で、来年度以降予算化を予定する。 Raytheon社は昨年3回の自社試験を行っている。
・MOP (Massive Ordinance Penetrator)
DTRA は B-2 搭載の30,000-lb格子翼誘導の侵徹爆弾 (炸薬量5,300-lb) の開発を行っており、2008年 IOC
をめざしている。 B-2 には2発を搭載し、爆弾は機内の回転型発射装置から投下、現有 BLU-109 の10倍の深度
まで侵徹する。
2007.07.16
Aviation Week & ST
AMRAAM's awy
<0716-071601>
米空軍の F-22 による AIM-120D AMRAAM の試験準備が進められている。 Raytheon社が開発中の -120D は
最新型の AAM で、ミサイル前部にコンフォーマルアレーを装備し、捕捉距離の延伸及び広範なオフボアサイト
交戦を可能にしている。
2007.04.16
Aviation Week & ST
Pricey missiles
<0710-041601>
米議会は DoD のミサイル計画のうち、AMRAAM が$1.6B、JASSM が$882Mそれぞれ見積もり価格を超過してい
ると指摘した。
見積もりの超過は開発経費の増加が主な理由で、AMRAAM は D 型開発経費の増加
に加え、輸出価格を低く抑えすぎたのが原因としている。
2007.02
International Defence Review
In search of the perfect missle: datalinks, helmets, enhancements
<0705-020012>
P3I Phase Ⅳ と呼ばれていた AMRAAM で2010年前半に運用が開始される。 AIM-120C7 を元に
GPS/INS と双方向データリンクが搭載される。
・JDRADM
2011年に開発が開始される JDRADM (Joint Dual Role Air Dominance Missile) は長距離から短距離まで使用でき、超音速戦闘機の
ほか UAV、ヘリ、CM や地上の防空組織からも発射できる。
2009年に配備される Lot 8 以降の AIM-9X で、データリンクと AOTD (Active
Optical Target Detector) が付加される。 データリンクの付加により LOAF (Lock On After Launch) が可能になり、
射程は倍増する。
・AIM-9X Block Ⅲ
2020年頃の配備を予定している構想。
・長射程 AIM-120D
2020年頃の配備を予定している構想。