Meteor BVRAAM に関する報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2023.09.13 Janes DSEI 2023: MBDA partners with Mitsubishi Electric Corporation for GCAP effects <2310-091310>
 三菱電機とMBDA社がDSEI 2023で9月13日、
GCAP搭載装備で協力することに合意し、MBDA UK社、MBDA Itary社、MELCO社が協力する。
 三菱電機 (MELCO) はGCAP搭載電子装備でFCSレーダをLeonard社と共同開発することは既に報じられており、MBDA社製造しているMetor BVRAAMのシーカにMELCO社製AAM-4Bのシーカを搭載するJNAAMの共同開発は、既に令和3年度から開発が進められていることから、ここで言う搭載装備 (effecter) とはERCの開発にMELCOが参入する可能性も考えられる。
2022.02.22 Jane's 360 Japan approves JNAAM co-development <2203-022216>
 日英で平成30年度から進められている共同開発AAM
JNAAM発射試験が令和4年度に行われ、同年度で試作を完了する。
2021.02 International Defence Review Japan, UK move forward with JNAAM co-development <2103-020006>
 菅内閣が2020年12月31日の閣議で決定した令和3年度予算案で、日英共同開発
JNAAM開発費10億円が認められた。
 平成30年度に開始され令和4年度に試験を完了するJNAAMはMBDA社製Meteor BVRAAMと三菱電機製AAM-4BのRFシーカを組み合わせるもので、F-35への装備が計画されている。
 一方日英は、次世代戦闘機F-Xが搭載するレーダでも共同研究を行う計画で41億円が計上されている。
2020.09.30 Jane's 360 Japan pushes forward with JNAAM co-development <2010-093006>
 防衛省が令和3年度予算の概算要求で、日英共同開発AAMである
JNAAM12億円を要求した。
 平成30年度に本試作に移行したJNAAMはMBDA社製Metor BVRAAMに三菱電機製AAM-4Bのシーカを搭載するもので、令和5年度に試験を完了する計画である。
2019.02 International Defence Review RAF flies Meteor BVRAAM on Typhoon for first time <1903-020008>
 最高速度Mach 4、射程100kmのMeteor
BVRAAMをTyphoonに登載してoperationalになった。
 スコットランドのLossiemouth基地で緊急発進待機 (QRA) にあったTyphoonはMeteorを搭載して緊急発進し帰投した。
2019.01.16 Jane's Defence Weekly UK decalres IOC milestone for F-35B and Typoon <1903-011601>
 英国が1月10日、F-35B陸上での
IOC (IOC L) と、Typhoon FGR4のProject Centurion武器搭載型のIOCを宣言した。
 Typhoon Project CenturionではMeteor BVRAAMStorm Shadow CMの搭載が可能になる。
2017.12.06 Jane's Defence Weekly Japan, UK advance new missile project <1801-120616>
 小野寺防衛相が11月24日、現在日英で進めているAAMの共同研究を2018年に共同開発に移行 させるため、73億円を計上したことを明らかにした。
 量産配備の決定は2020年代初期に行われるという。
2017.06 International Defence Review UK MoD green lights Meteor integration on F-35B <1708-060004>
 英国防省がMeteor
BVRAAMをF-35Bの機内弾庫に搭載する計画を£41M ($52.8M)でMBDA社に発注した。  Meteorは機内弾庫搭載のため尾翼の形状が変更される。
 MeteorのF-35Bへの搭載はBlock 4で行われるため、2024年以降可能になる。
2017.03.22 Jane's Defence Weekly Japan highlightes potential to expand missile technology ties with UK <1705-032215>
 日本が英国とのミサイル技術協力を望んでいる。
 
JNAAMと呼ばれる計画はMeteor BVRAAMにMELCO社製のシーカを搭載 するもので、2014年に開始され2018年3月に完了することになっている。
2016.07.20 Jane's Defence Weekly Meteor in service on Sweden's Gripens <1609-072003>
 スウェーデン空軍が、戦闘機で初めて、射程100km+の
BVRAAMである Meteorを実装備した。
 Meteorの装備を開始したのはMS20改良が行われたGripenで、この改良で同機はGBU-39 SDBやLink 16データリンクの搭載も可能になった。
2015.09.23 Jane's Defence Weekly BAE completes Meteor BVRAAM firing for Typhoon P2E upgrade <1511-092301>
 BAE Systems社が9月14日、Typhoon による Meteor
BVRAAM の発射試験を完了したと発表した。
 Typhoon による Meteor 発射は2014年12月に IPA1 機により初めて行われたが、その際は単なるミサイルの発射試験で、今回 Typhoon 能力向上第二段階 (P2E) 機で行われた試験は、Typhoon 搭載レーダなど全システムで実施された。
2015.06 International Defence Review Successful first guided firing of Meteor from Rafale <1507-060002>
 仏国防省が Dassault社、MBDA社と共同で、Rafale からの Meteor 誘導発射試験に4月28日に成功した。 Rafale からの 射出試験には2013年と2014年に成功している。  フランスは2010年12月に Meteor 200発を発注しており、2018年に海軍と空軍に配備される。
 Dassault社によれば、Rafale は搭載した RBE2
AESA レーダにより、Meteor を長射程を生かした射撃ができるという。
2014.07.28 Aviation Week & ST Japanese guidance <1409-072803>
 日本政府が武器輸出の制限を緩和を受け7月17日には
NSC が、英国と協同で Meteor AAM 改良 を行うことを承認した。 これにより早ければ9月にも合意文書の署名が行われることになる。
 Meteor 改良は、Meteor に AAM-4B の AESA シーカを搭載することであるが、Meteor の胴径が178mmであるのに対し AAM-4B は203mmであるため再設計が必要になる。 しかしながら AAM-4B は F-35 の機内弾庫に搭載できないのに対し Meteor は搭 載できる
2014.07.23 Jane's Defence Weekly Japan approve export of PAC-2 components for Qatar <1409-072310>
 日本政府が7月17日、新たに発足した
NSC で、MHI社による PAC-2 部品のカタールへの輸出と、MELCO社による Meteor AAM を F-35 に搭載するためのセンサ性能向上に関する共同開発を承認した。
 MELCO社は Fanborough 航空展で、GaN 半導体素子を使用し、性能を従来の5倍に伸ばしたた射撃統制用レ ーダを展示している。
2013.08 Jane's Missiles & Rockets Gripen fires first production Meteors <1309-080017>
 量産型 Meteor AAM の Gripen による発射試験が6月末に開始され2発が発射された。 Meteor はいずれも標的機保護の ため、命中直前に指令爆破された。
 MBDA社は5月31日、Meteor 量産をドイツから受注した。 これにより Meteor 計画を推進する6ヵ国すべてから受注した ことになった。
2013.06.26 Jane's Defence Weekly Eurofighter to integrate Meteor <1307-1308-062601>
 NATO の Eurofighter を担当する庁と Eurofighter社が6月18日、Typhoon に Meteor BVRAAM を装備する契約に 調印した。 Typhoon への Meteor 搭載は、Typhoon の P2E 改良計画で実施されることになっていた。
 Meteor を最初に採用した英空軍は、Typhoon への搭載を2015年の計画から2017年に延期して いる。
2013.03 Jane's Missiles & Rockts UK Meteor IOC delayed to 2017 <1304-030016>
 英国Meteor BVRAAM運用開始を2017年へと 2年延期した。 これは Typhhon 第二次改良計画 (P2E) の優先順位見直しによるもので、他の Meteor 共同計画 国も了承している。
2013.02 Jane's Missiles & Rockets UK commences Meteor/Typhoon launch trials <1303-020015>
 BAE Systems社が12月4日、Typhoon による Meteor BVRAAM の発射試験に成功した。 英国は Typhoon と F-35B 用に Meteor を1,000発調達するとみられている。
 スペインは2010年7月に Typhoon 搭載用として230発、フランスは2011年12月に Rafale 搭載用として200発を発注し、ス ウェーデンも100発を発注しているが、ドイツはまだ生産契約を行っていない。
2013.01.30 Jane's Defence Weekly UK delays service entry of Meteor BVRAAM <1303-013002>
 英国が Typhoon への Meteor BVRAAM の搭載を、当初計画の2015年7月から2017年に2年延期 することを決めた。 これについて伊独西も了承している。 延期の理由は Typhoon の第二次能力計画 (P2E) の実施優先項目の変更 による。
 ただ、英国が装備している AIM-120C-5 は2017年から耐用命数切れになるが、AIM-120 の追加購入計画はない。
2012.12.12 Jane's Defence Weekly Meteor launched from Typhoon <1301-121206>
 Meteor BVRAAMTyphoon から初めて発射する試験が12月4日に実施され成功した。
2012.10.24 Jane's Defence Weekly Rafale conducts Meteor ELJ trials <1212-102401>
 フランスが10月4日と10日に、Rafale の射出型発射機から Meteor BVRAAM の発射試験を 行い成功した。 Rafale からの Meteor 発射試験は、Typhoon からの試験と並行して進められている。
2012.09 Jane's Missiles & Rockets MBDA Meteor enters producition phase <1209-090016>
 MBDA社が Meteor BVRAAM の開発段階を終了し、量産段階へ移行した。
2012.07.04 Jane's Defnse Weekly MBDA nears end of Meteor development <1208-070403>
 MBDA社が間もなく、Meteor BVRAAM の開発完了を公式に宣言する。
2012.05 Jane's Missiles & Rockets MBDA details the status of its major projects <1206-050013>
 MBDA社が3月21日、ミサイルの開発状況を公開した。
Meteor
 F-35 との整合性検討を昨年末に完了し、年内に開発を終了する。
Fire Shadow
 昨年末に man-in-the-loop 射撃試験を完了し、英陸軍第39砲兵連隊で装備している。
Sea Ceptor
Storm Shadow/SCALP
2011.07.20 Jane's Defence Weekly Meteor trials near conclusion <1109-072008>
 英国防省が7月11日、Meteor BVRAAM の開発が最終段階になったと発表した。 Meteor は間もなく Gripen への 搭載試験を完了し、Typhoon からの発射試験も開始される。 一方 Tornado では近く operational になる。
 Meteor は2012年に量産弾の納入が開始され、英、独、伊、西は Typhoon、仏は Rafale、瑞は Gripen への搭載を計画しており、 英空軍は2015年IOC を目指している。
2011.06 International Defence Review BAE Systems starts Meteor flight trials on Typhoon <1107-060019>
 BAE Systems社が、MBDA社製 Meteor BVRAAMTyphoon に搭載する試験を開始し た模様である。 但し実際に Typhoon Tranche 2 に装備されるのは2015年7月になる。
 Meteor は throttleaqble rocket-ramjet エンジンで推進するため、AIM-120 AMRAAM に比べ、kinematic range は6倍、no escape zone は3倍 の性能を持つ。
2011.05.11 Jane's Defence Weekly Meteor/Typhoon firing trials begin at last <1107-051105>
 Typhoon による Meteor の発射試験が遂に開始された。 公式発表はないが、3月末に Typhoon からの発射安全確認試験が行われた模様で ある。
2011.04 Jane's Missiles & Rockets MBDA gives a glimpse of undisclosed Meteor firings from Tonado F.3 aircraft <1106-050008>
 MBDA社は2008年12月以来、Meteor BVRAAM 開発の進行状況について公表していなかったが、2010年に行われた Tornado F.3 の発射試験 映像を公表した。
2011.01.12 Jane's Defence Weekly France secures Meteor deal <1102-011206>
 フランス政府が1月4日、Meteor BVRAAM 200発を発注したと発表した。 Meteor の開 発は2013年に終了するが、フランスが受領するのは2018年になる。
2010.12 Jane's Missiles & Rockets Meteor launches begin for Gripen integration <1101-120017>

 既報【1012-102708 (JDW 2010.10.27)】と同一内容の記事

2010.11 Jane's Missiles & Rockets Sweden set to be first Meteor user <1012-110020>
 スウェーデンが Meteor BVRAAM に関して、9月8日に JAS 39 Gripen への搭載契約を結び、 Meteor を装備する初の空軍になると共に、9月17日に英国防相と生産に関する契約を行った。
2010.10.27 Jane's Defence Weekly Meteor launches speed integation onto Gripen <1012-102708>
 スウェーデンが10月6日に、JAS 39 Gripen による Meteor BVRAAM の発射試験を開 始した。 試験ではミサイルの離脱と、発射噴煙のエンジンに及ぼす影響が検証された。
 この試験は Gripen への Meteor 搭載決定から2ヶ月経たないうちに行われ、搭載の検証も予定より1年早く2013年中に完了する。
2010.10.25 Aviation Week & ST Meteor movement <1012-102502>
 フランス政府が間もなく、MBDA社と MeteorRafale搭載適合 させる契約を結ぶ。 これによりフランスは Gripen への搭載適合の契約を決めたスウェーデンに次いで 二番目の Meteor 搭載予定国になる。
2010.09.29 Jane's Defence Weekly Sweeden becomes third Meteor partner to order missiles <1011-092903>
 スウェーデンが9月17日、Meteor BVRAAM の生産契約に署名し、 三番目の装備国になった。 スウェーデンは Meteor を JAS 39 Gripen に装備する。
 Meteor は英国が主宰する6ヶ国の共同事業で、既にスペインが採用を決めている。  スペインは230発を装備すると伝えられている。
2010.09.15 Jane's Defence Weekly Sweden commits to Meteor for its Gripen fleet <1010-091502>
 スウェーデンが8月8日、Meteor BVRAAMGripen の整合を$42.8Mで Saab社に発注 した。 契約は2011~2014年の4年間で、Saab社は5回の発射試験を2012年から行う。
 スウェーデンは Gripen 搭載 AAM を、AIM-120 AMRAAM から Meteor に切り替える計画である。
2010.09.13 Aviation Week & ST Meteor movement <1010-091301>
 Saab社が MeteorGripen に搭載する契約を$42.7Mで受注した。 Meteor の発射試験は全て Gripen を用いて行 われたが、この試験機は Meteor に完全には適合していなかった。
2010.03.31 Jane's Defence Weekly UK ready to start next phase of Meteor missile tests <1005-033105>
 英国が Meteor BVRAAM 開発を次の段階に移行させる。 Meteor の発射試験は2006年6月以来6回行われてきたが 、全て Gripen によるものであった。 英国は Tornado による発射試験を2009年中頃に行うとして、2007年にその準備を QintetiQ社に発注して いたが遅れていた。
 Tonado にダミー弾を搭載した飛行試験は2010年に行われ、5月には最初の発射試験が行われる。 試験は2010~2011年にも続けられ、2012年に 性能確認を完了し2013年に配備を開始する計画である。
2009.02 Jane's Missiles & Rockets UK cuts its Meteor BVRAAM buy to minimum <0903-020024>
 英国防省は Typhoon 用の Meteor BVRAAM調達数を最小限にとどめると共に、 ISD2015年に延期する見直しを行う模様である。
 この中で ISD を、platform ready の ISD 1 と Typhoon Meteor Capability の ISD 2 に分け、ISD 1 を2012年8月、 ISD 2 を2015年7月に設定している。
2008.12.15 Aviation Week & ST Meteor path <0902-121509>
 英国主導で6ヶ国が参加する Meteor の開発は誘導飛翔試験は2009年中頃に行われ、2011年開発完了に向け順調に進んで いるが、当初2012年に予定され、その後2013年に延期された Typhoon への搭載は更に2年遅れて2015年になることになった。
 当初の計画では Typhoon Tranche 2 P2E で、Storm Shadow Taurus、SDB、Bristone、Paveway Ⅳ などと共に装備されるはずであったが、『 要求変更 270』により Meteor の搭載要求が消えた。
2008.12.08 Aviation Week & ST Meteor fragments <0901-120804>
 英国が Meteor AAM の Typhoon 搭載を延期した。 2013年に代わる運用開始時期 (ISD) は明らかになっていない が、英国防省筋は Meteor の開発時程に変更はないとしている。
 Meteor は、ラムジェット推進と見られていたロシアの R-77 (AA-12) に対抗して1990年代初期に計画が開始され、のちに R-77 のラムジェット 開発は失敗したが、中国の PL-12 や将来出現するロシアの AAM への対抗を目指している。
2008.12 International Defence Review Air supremacy club loses exclusive status <0901-120036>
= 制空戦闘機と AAM に関する4頁にわたる特集記事 =
 将来の制空戦闘は、朝鮮戦争以来続いた西側優勢が大きく崩れることになる。 ロシアの Vympel社製 R-37 (AA-X-13) の射程は230kmで、Novator社製の KS-172 も同程度の射程を有する。
 図は F-35 のステルス性より AAM の長射程を重視して、翼下パイロンに Meteor を搭載した場合を示している。
2008.09 Jane's Missiles & Rockets MBDA launches Meteor BVRAAM's final testing stage <0810-090024>

(既報【0809-071602 (JDW 2008.07.16)】と同文の記事)
2008.07.16 Jane's Defence Weekly Back on course <0809-071620>
= 空中発射武器の展望に関する6頁にわたる特集記事 =
BVRAAM
多目的ミサイル
近距離 AAM
誘導爆弾
戦術ミサイル
対艦ミサイル
誘導ロケット弾
将来武器
 ATLABL
2008.07.16 Jane's Defence Weekly MBDA launches Meteor's final phase of tests <0809-071602>
 Meteor BVRAAM の発射試験は、今まで行われていた Gripen に代わり今後は Tornado F.3 で 行われるが、2009年はじめに行われる1回目を含む2回の最大射程誘導発射試験に続き、シーカとデータリンクの対妨害性 を確認する4回の発射試験が計画されている。
 Typhoon に搭載しての試験は2012年まで行われず、英空軍が Typhoon に実配備するのは2014年の計画である。
2008.05 Jane's Missiles & Rockets Fifth Meteor successully intercepts target <0806-050002>
 Meteor BVRAAM 初の誘導飛行試験が3月6日にスウェーデンで行われ、標的となった MQM-107B の迎撃に成功した。  Meteor が RF データリンクを用いてミサイルと発射母機を結ぶことも確認された。
 Meteor は高度18,000ftを Mach 0.9 で飛行する Grippen から発射されたのち初期加速を行ない、ラムジェットを作動させて更に加速して、運用速度に達した。
2008.03.17 Aviation Week & ST Meteor hits <0804-031702>
 Meteor は Gripen による MQM-107B 遷音速標的機の撃墜を持って開発試験を完了した。 試験でミサイルは、搭載し たデータリンクを介して発射母機との更新を行った。
2007.08 Jane's Missiles & Rockets MBDA prepares to launch Meteor on fully guided flight <0717-080003>
 2013年運用開始を目指す Meteor は、5月22日に行われた試験でロケット推進から ラムジェット推進に切り替わり数分間の動力飛行を行った。 この間、ほぼ最大射程まで各種複雑なマヌーバを行った。
 次回はシーカを含む誘導飛行試験で、2007年末または2008年初頭に行われる。
2007.07.02 Aviation Week & ST Meteor matters <0714-070209>
 英国は Typhoon への Meteor 搭載開始を、搭載設計及び試験の遅延から当初計画から1年 遅れの2013年としている。 5月に実施した発射試験は成功したが開発管理及び航空機への搭載設計に問題があり、英国に次い で導入を予定していたドイツは現在慎重な検討を行っている。
 Typhoon を装備する英、独、伊、スペインの4ヶ国は Meteor 装備に前向きであるが、仏、スウェーデンは参加の方針を明らかにして いない。
 MBDA社は2008年中頃に Tornado F3 による発射試験を計画、次いで2009年~2011年に誘導射撃を計画中である。
2007.07 Jane's Missiles & Rockets MBDA launches Meteor in UK for first time <0716-070018>
 METEOR の初の発射試験が、5月22日に英国の射場で Gripen 戦闘機を用いて行われ成功した。
 Meteor は42,650ftでレール発射機から発射され、2秒間のブースト後空気取り入れ口を開きラムジェットに 移行し、Mach 3 以上に加速された。
2007.07 Jane's Missiles & Rockets QinetiQ takes on next phase of Meteor trials with Tornados <0716-070015>
 METEOR BVRAAM の発射試験について、今年初めに英国防省と MBDA社は Saab社と2009年まで JAS 39 Gripen を使用する契約を行い、その後 Typhoon を用いて行うとしていたが、英国防省は QinetiQ と2009~2011年の間に Tornado を用いて試験を行う契約を行った。
 英国防省は Tornado を用いた試験は Typhoon への整合性確認と並行して行うもので、Typhoon 搭載 Meteor の ISD (In-Service Date) は、2013年から変更ないとしている。
2007.06.04 Defnse News Meteor fired from Gripen <0713-060406>
 Meteor BVRAAM の高々度発射試験が英国射場で最近行われ、高度42,650呎を超音速で飛行する Gripen 戦闘 機からの発射に成功、プログラム通りの飛行を行った。
 Meteor は、英、仏、独、伊、西五ヶ国の共同開発で、試験は2010年まで行われる。
2007.06 Jane's Missiles & Rockets Gripen and saab take over Meteor testing <0713-060010>
 MBDA社は Meteor BVRAAM の試験と開発を Saab社と Gripen 戦闘機に引き継いだ。  これは Eurofighter社が試験に必要な資金を英国政府から受領するのが困難になったことによる。 計画では2006年8~9月に Typhoon による Meteor の発射試験が行われることになっていた。
 Gripen はスコットランドの基地で試験を行う。
2007.05.28 Aviation Week & ST MBDA last week performed ・・・ <0712-052801>
 MBDA社は先週、Meteor AAM の高々度発射試験を行い、計画した旋回機動等全ての試験に成功した。 試験に は Grippen 戦闘機を使用し、高度42,650呎に上昇したのち超音速に加速して、数秒後にミサイルを発射、計画通りの飛行を行った。
 次回はイタリアの試験場で、Eurofighter Typhoon 両翼に搭載しての亜音速及び超音速飛 行性能試験を行う。
 Tornado F3 を用いた誘導制御試験は2009年に開始し、装備化及び Typhoon への搭載を2013年に予定してい る。
2007.05.23 Jane's Defence Weekly QinetiQ takes on Meteor trials with Tornados <0712-052305>
 英国防省は、Typhoon に搭載した Meteor BVRAAM の運用開始時期 (ISD: In-Service Date) を2013年と計画しているが、当面 Typhoon が Meteor の発射試験ができる状態にないため、Tornado F.3 2機を改修して試験を行うことになり、$10.9Mで QinetiQ に発注した。
 Meteor の発射試験は2009年までの予定で Gripen 戦闘機により行われているが、2009年から2011年までは Tornado F.3 によって行われる。
2007.04.09 Defense News Meteor missile to be tested <0710-040906>
 スウェーデン Saab社は Meteor AAM の発射試験を$35Mで受注した。 試験には Grippen 戦闘機を使用して スコットランド、ウェールズ及びスウェーデンの射場で行われる。
 Meteor は仏、独、伊、英、スウェーデンの5ヶ国により開発が進められている。
2007.04.09 Aviation Week & ST Eurofighter has begun a series of ・・・ <0709-040902>
 Eurofighter Typhoon へ Meteor を搭載した環境試験が3月からスペインで行われているが、今月からはイタリ アでも試験を開始し、機内及び両翼パイロンに搭載した状況での振動、温度、荷重等の各種データを収集する。
 Typhoon の戦闘能力強化については、英、独、伊、スペインが二段階で実施するこ とで合意しており、第一段階では対地機能強化のため、Paveway Ⅳ、EGBU-16 の搭載を計画し、2011年~2012年 に Tranche 2 として装備化する。 二段階目では Storm Shadow Taurus の搭載を予定しているが、Meteor の装備は未定で現在協議中である。
(関連記事 IDR 2006.11)
2007.04.04 Jane's Defence Weekly Girpen takes over Meteor testing <0710-040401>
 Eurofighter Typhoon 搭載を開発目標にしていた Meteor BVRAAM は Typhoon との適合試 験に不合格となったため、英国防省は Meteor の Typhoon による発射試験経費を認めなかった。
 このため MBDA社は Meteor の発射試験を Gripen 戦闘機で行うことにし、試験実施を Saab社に移管した。
2006.11 Jane's Missiles & Rockets Meteor makes second successful test flight <0624-110023>
 Meteor ALD (Air-Launched Demonstration) の3回目となる発射試験が9月5日に行われ成功した。
 この成功は ALD で2度目となる。
2006.09.06 Jane's Defence Weekly Meteor blazes path but challenges remain <0619-090613>
 射程100km以上、速度 Mach 4+ と、現在公表されている AAM の中で最も高速な Meteor は5月9日の発射試験に失敗したものの、6月30日に成功し計画は順調に進んでいる。 三回目の発射試 験は年末、2007年にも3回以上の発射試験が予定されていて、2008年に開発を完了する計画である。
 しかしながら発射試験は Saab Gripen で行われており、Eurofighter Typhoon に搭載する予算がまだ付いて いない。 7月に Typhoon への搭載は対地攻撃型の Block 5 からになる決定がされている。
2006.09 Jane's Missiles & Rockets Meteor demonstrates seeker functionality <0618-090017>
 6月30日に、Meteor の初の実シーカによる飛行試験が行われた。 試験ではロケッ トモータや弾頭のない Meteor (SDG: Seeker Data Gathering) ミサイルが Gripen の翼下に下げられ1.5時間飛行した。
 この試験は今後2~3年間続けられ、クラタなどのデータを取得する。
2006.08 Jane's Missiles & Rockets Meteor makes its first air breathing powered ALD flight <0617-080011>
 Meteor BVRAAM の二度目の空中発射試験が6月20日に行われ、ブースト段階からラムジェット推進によるサステイン段 階への移行に成功した。 5月9日に行われて一回目の試験ではこれに失敗した。
 Meteor は発射後 Mach 2 以上に達しラムジェット推進へ移行した。 今回は誘導飛行は行われず、プログラム飛行を行った。
2006.06.28 Jane's Defence Weekly Meteor soars but Eurofighter integration lags <0614-062801>
 Meteor の二度目の空中発射試験が6月20日に行われ成功した。 5月9日に行われた一回目の 試験ではブースト段階からラムジェット推進への移行に失敗した。 原因は軽微な不具合であったため 修正して二度目の実験で成功した。 Meteor は Mach 3 以上で飛行する。
 Meteor は2012年に英空軍の Typhoon に装備される予定であるが、Typhoon と Meteor の整合性試験が未だに 予算化されていない
2006.06.26 Aviation Week & ST Meteor fizzles, then burns <0614-062609>
 Gripen による2回目の Meteor 発射試験が6月20日にスウェーデンで行われ、発射からラム ジェットへの切り替えと速度維持に初めて成功し、プログラム通りの正常な飛行を行った。
 5月9日の初回試験はソフトウェアーの欠陥からラムジェットへの移行に失敗した。  3回目の試験は年末に予定し、その後射場を英国に移し最大射程での各種試験を行い、2008年までに10発を試 験発射する計画である。
 英国が2012年に運用を開始するほか、仏、独、伊、スペイン、スウェーデンが導入を予定している。
2006.05.17 Jane's Defence Weekly Meteor fired for the first time <0611-051701>
 Meteor BVRAAM の初めての空中発射試験が5月9日に行われた。 Meteor は Saab JAS 39 Gripen から発射された。 この試験は2005年11月に予定されていたが、2006年2/四半期まで延期されていた。
 Meteor はドイツの Bayern-Chemie社が開発したダクテットラムジェットで推進し、Mach 4.0で100+kmを飛翔 する。
2006.02 Jane's Missiles & Rockets Rafale flies Meteor trials from Charles de Gaulle <0605-020001>
 2005年12月1日~15日にかけて仏海軍原子力空母 Charles de Gaulle で Rafale-M F2 による Meteor 、AM-39 Exocet Block 2 Mod 2、SCALP-EG、ASMP-A 超音速 CM などの試験が行われた。
 Meteor の試験は12月11日から行われ、EDG (Enviromental Data Gathering) を搭載した GHTM (Ground Handling Training Missile) 弾2発が Rafale-M F2 に搭載され離着艦した。
 AM-39 Exocet Block 3 Mod 2 の試験は2007年に Rafale-M F-3 により行われる。
( AM-40 Exocet Block 3 関連記事 IDR 2005.04)
2006.01.16 Aviation Week & ST Missile sector evolving <0603-011604>
= 戦術ミサイル国際市場の展望 =
 国際軍需市場で戦術ミサイルは将来も堅実な伸びを示すと予測される。 2006年~2010年の戦術ミサイル市場 の売り上げは約$32Bと見込まれ、このうち$6.8Bを Raytheon社が、$3.94Bを MBDA社が占める。
対装甲ミサイル
 イラク、アフガンでの使用により米軍及び多国籍軍の需要が伸びており、2010年までに$3.5Bが見込まれ、Lockheed Martin、Raytheon の2社で$1.5Bを占める。
AAM
 欧米では今後10年で2,000機以上の戦闘機が製造されることから2010年までに25,000発以上の AAM が製造され るとみられ、その額は$6.8Bと見積もられる。 Raytheon社の AMRAAM と MBDA社の Meteor が主体を占め、 両社で45%以上のシェアが見込まれる。
対地、対艦巡航ミサイル
 対地、対艦両方の能力を持つミサイルの開発が始まっており、明確な区分がなくなりつつある。 また、低価 格性を追求した TacTom や AWS 等の開発が併行して行われている。
 イラク戦争では開戦当初に約20,000発の精密誘導兵器が使用されており、このうち802発が Tomahawk であった。 この他、AGM-86C/D CALCM×153、JSOW×253、SLAM-ER×3、AGM-130×4 が使用された。
 対艦ミサイルの2010年までの需要は$3.5B、対地攻撃ミサイルは$4.8Bが見込まれている。
SAM
 PAC-3 は台湾、韓国、日本が導入を決め、インドも関心を示している。また MEADS の共同開発は PAC-3 ミサイルの製造をさらに加速 する。
 2010年までの SAMの需要は$11.6Bと見積もられ、米欧ともに安定したシェアーを維持するとみられる。
ARM
 ARM の需要は最も低く、割合は全体の2%以下にすぎない。 今後5年間に製造される ARM は 約3,700発、$574.4Mと見込まれる。
【戦術ミサイル、精密誘導爆弾一覧表 ( 略 )】
2005.12.19 Aviatopn Week & ST Meteor shower <0602-121906>
 MBDA が開発中の Meteor の発射試験は当初計画の2005年末から2006年3月に延期さ れた。
 Meteor は Dassault Rafale、Eurofighter Typhoon、Saab Gripen に搭載を予定し、機体への取り付け試験を終えており、スウェーデ ン空軍の Gripen による飛行試験は既に終了している。 英空軍による Typhoon での搭載飛行試験はこの週末に計画され、仏海軍の Rafale による飛行試験は現在準備中である。
 Meteor は英、仏、独、伊、スペイン、スウェーデンが導入を計画し、英空軍は2012年中頃に運用開始を予定 している。
2005.11.28 Defense News UK drops JSF weapons upgrade, reduces programs <0602-112801>
 英国防省が JSF 搭載用兵器の改善を含む主要20項目の見直しもしくは計画の削除を行っていたことが明らかとなった。
 これは NAO (National Audit Office) が11月25日に公表した報告書でわかったもので、2005年3月までに総額$1.73Bを削減している。
 削減計画で最も大きいのは JSF で、2022年まで計画していた Block Ⅳ 計画は £659Mを削減している。
当局は細部を明らかにしていないが、Storm Shadow、SPEAR 等があがっているとみられる。 また、将来搭載するとみられている Meteor も対象となる模様である。
 JSF 以外では駆逐艦 Type45 の能力見直しによる価格削減、Eurofighter Typhoon 用 Meteor の数量削減等があがっている。
2005.11 Jane's Missiles & Rockets Rafale flies with Meteor test rounds <0603-110026>
 2005年9月7日に Rafale 戦闘機が Meteor の擬製弾を翼及び胴体下に搭載して飛行 し、機体との適合性を確認した。
2005.08.10 Jane's Defence Weekly Aiming for the high ground <0517-081006>
= 列国の主な AAM 開発計画に関する5頁にわたる特集記事 =
AIM-9X
 米空軍は、現有4,400発の AIM-9M を、2012年までに4,000発の AIM-9X に換装する。
AIM-120C5/C7, AIM-120D
 -120D は双方向データリンクや GPS 誘導の採用で、射程が50%延伸。 2007年後半に運用開始。
( AIM-120D 関連記事 JMR 2004.09)
JDRADM (Joint Dual Role Air Dominance Missile)
 空対空、空対地両用ミサイル。
( JDRADM 関連記事 JDW 2004.01.07)
MICA EM/IR
ASRAAM
IRIS-T
 2003年にドイツが1,250発を発注。
Meteor
Python 5(イスラエル)
Derby(イスラエル)
R-Dater / A-Darter(南ア)
Astra(インド)
MAA-1 Piranha(ブラジル)
Tien Chien Ⅱ(台湾)
AAM-4 (Type-99) / AAM-4改(日本)
AAM-5(日本)
KS-172(ロシア)
 超長距離 AAM。
( KS-172 関連記事 JMR 2004.03)
R-27, R-73, R-77(ロシア)
PL-12 (SD-10)
2005.08 Jane's Missiles & Rockets MBDA starts preparations for first Meteor test firings <0516-080002>
 MBDA社が Meteor BVRAAM の燃焼試験準備を進めている。 燃焼試験はフランスの ONERA にある風洞で行われる。 今後の試験予定は以下の通りである。
 ・4~6週後:部分燃焼試験
 ・9~10月:ブーストからラムジェット推進への遷移を検証
 ・2005年4/四半期:初飛行試験
 ・2005年末:2回目の飛行試験(オートパイロット使用)
 ・2007年:誘導飛行試験
2005.05.25 Jane's Defence Weekly Meteor changes planned to accommodate JSF fit <0511-052502>
 MBDA社が Meteor BVRAAM F-35 JSF に適応できるように改修する。 現在のまま F-35 の機内弾庫に入れようとすると、翼が僅かにあたる
 Meteor BVRAAM のほかに各種武器が F-35 搭載準備を進めており、ASRAAM は2012年の F-35 Block 3 から、 Brimstone 対戦車ミサイルは2015年の Block 4 から機内弾庫に搭載可能になる。 Storm Shadow CM は同じく Block 4 からパイロンに搭載可能になる。
2005.04 Jane's Missiles & Rockets MBDA prepares Meteor BVRAAM for October tests <0511-040017>
 MBDA社が開発中でラムジェットで推進する Meteor BVRAAM の初発射試験が10月に行 われる。 2発目の試験は2006年になる模様である。 同社は2005~2007年に6発の試験を計画している。
 最初の試験に使用されるミサイルにはシーカが搭載されているが、試験目的はブースト段階からラム推進段階への移行 の確認である。
( Meteor に関する記事 IDR 2003.08)
2005.02.16 Jane's Defence Weekly First Meteor shot set for October <0505-021607>
 ラムジェット推進 BVRAAM である Mateor の最初の発射試験が10月に行われるが、これに先立ち5月から航空 機へ搭載しての試験が行われる。
 完全な誘導飛行試験は2006~2007年になる。
2005.01.19 Jane's Defence Weekly Air-to-air missile market strengthening <0503-011710>
 米国の市場調査機関である Forecast International によると、今後10年間に世界で生産される AAM は51,000発に上り、市場規模は 昨年の見通しである$12.5Bを上回る$13.8Bにのぼると見ている。
 その主な供給元は Raytheon社と MBDA社になり、前者は AIM-9X 及び AIM-120、後者は MICA 及び ASRAAM を 生産するが、MBDA社は更に開発中の Meteor による長射程市場の支配を狙っている。
 Meteor はラムジェット推進で Mach 4、射程100km以上の性能を持つ。
2004.08 Jane's Missiles and Rockets MBDA predicts a slight decline in air-to-air missile procument over next five years <0417-080016>
= MBDA社の AAM の生産、開発状況に関する記事 =
 MBDA社は、ASRAAM, MICA, Meteor などの AAM を開発、生産しているが、その市場は固まってしまい、更に今後5年間は縮小傾向にある と見ている。
2004.03.24 Jane's Defnece Weekly Lagardere's stake pays dividends <0407-032406>
= EADS社の大株主の動向に関する記事 =

 (図と記事は無関係)
2003.11.17 Aviation Week & ST Eyeing the future  独は国内の BGT 及び EADS両社に委託して、Meteor AAM に適用する小型高性能マルチモードシーカ ーの研究を行っている。
 BGT社の開発している IR シーカーは my-Thos と呼ばれ、超小型機械式視野セレクター (左図) によりシー カーの視野角を制御するため、ジンバルが不要となり小型軽量化と信頼性の向上を図ることができる。
 一方、EADS社が開発しているのはミサイルの先端に取り付ける、小型 T/R モジュール700個からなる Ka-band フェー ズドアレーアンテナで、多目標追随と対妨害性能に優れている。
 企業成果の細部は不明で、独は引き続き研究を進めるとし、兵器開発への適用時期は明らかにされていない。
2003.11 Jane's Missiles & Rockets Meteor fit-tested on Typhoon  MBDA社と BAE社が、Meteor AAM と Eurofighter Typhoon 戦闘機の整合試験を行った。
 Meteor は2002年12月に契約され、今後8ヶ月間で外観形状を確定して実物大モデルを製造する。 最近行われた最大の変更は、翼の撤 去であった。
 最初の発射試験は2005年後半に Gripen 戦闘機で行われ、2010年には開発を完了する。
2003.08 Jane's Missiles & Rockets Meteor loses its wings  MBDA社が Meteor BVRAAM の事前設計審査を完了し、試作機の製作に入った。
 Meteor は当初無翼型を提案する BAe社と、有翼型を提案するドイツの間で激しい議論となり、一旦は有翼型にすることになったが、そ の後 MBDA社による風洞試験や各種実験の結果、無翼型が最適であるとの結論に至った。
 今後は2004年後半に飛行状態を模擬した風洞内におけるラムジェットエンジンの燃焼試験が行われ、発射試験は2005年 夏に予定されている。
2003.08 International Defense Review Progress with Europe's Meteor air-to-air missile  MBDA社が Meteor AAM の事前設計審査を成功裏に完了した。 その結果新しいウイングレス形状機 体が確認された。
 今年後半から風洞試験やモックアップによる機体整合性試験が行われ、2005年中頃には飛行試験が行われる。
 Meteor は、英、仏、独、伊、西、スウェーデンが共同で開発する BVRAAM (Beyond-Visual-Range AAM) で、推進装置には ボロン燃料を使用した推力可変ダクテッドラムジェットを使用する。
2003.07.09 Jane's Defence Weekly New Meteor clears proliminary hurdle  Meteor AAM の6ヶ月間の開発計画は、設計事前審査を通過して、2012年運用開始に向け順調に進行している。
 Meteor の開発は、2000年5月に英国が、提案されていた Meteor(右図上)を Raytheon社の FMRAAM(右図下)が採用していたように全 翼ない形に設計変更し、MBDA社を主契約社にして進められている。
 計画では2004年後半に、搭載ラムジェットエンジンの発射試験、2005年に最初の発射試験が行われる。

 (註:AMRAAM の後継を目指すヨーロッパの BVRAAM (Beyond the Visual Range AAM)は、Meteor を提案する MDBA社と、FMRAAM を提 案する Raytheon/BAE社で競争が行われたが、2000年5月に Meteor の採用が決まった。)

2002.09.09 Defense News Mixed signals anger Meteor partners  中射程 AAM Meteor の予算化が依然として独国内で議論されている中、共同で開発を予定する英、仏、伊、蘭及びス ウェーデンの諸国は相次いで怒りの声を挙げている。
 特に英国防省は、速やかに独が 開発予算 $272.5M を承認しなければ、これ以上の遅れは許容できず共同計画の反古につながるとして 文書で抗議している。 伊国防省もまた、同様の文書を送付している。
 Meteor の予算は議会において国防予算削減のあおりを受け、未だ承認されていない。
2002.07 Jane's Missiles & Rockets Meteor awaits German go-ahead  MBDA社はドイツ国会が Meteor の国際共同開発参加承認を行うことに自信を持っている。
 ドイツは共同開発参加に、イギリスの参加決定と、詳細情報提供を条件としていたが、いずれも4月30日に解決している。
 Meteor はラムジェット推進の BVRAAM (Beyond-Visual-Range AAM) である。 通常は bank -to-turn モードで飛行するが、要撃直前の数十秒間は skid-to-turn モードに切り替わり高運動性を確保する。 skid-to-turn モードにより空気取り入れに支障が起こるが、ラムジェットが停止することはない。
 シーカには TWT 送信の Ku-band パルスドップラレーダが使用される。
2002.06.12 Jane's Defence Weekly Meteor nears programme launch  MBDA社が主契約社となる欧州6ヶ国共同開発計画の Meteor BVRAAM (Beyond-Visual-Range AAM) 開発は、既に仏、伊、西、英、スウェーデンが MoU に署名し、あとは独の署名待ちになっているため、数週間以 内に開始される見込みである。
 Meteor は、Eurofighter 及び Saab JAS Gripen戦闘機に AIM-120 AMRAAM に代 えて搭載される AAM で、2000年5月に計画が開始された。
2002.03 Jane's Missiles & Rockets Meteor awaits German go-ahead  英国が主導する BVRAAM (Beyond-Visual-Range AAM) Meteor 開発は、ドイツだけが共同 開発国になっている。
 MBDA社は2002年1/四期に試作契約をしたいとしているが、2/四期にずれ込む可能性もある。 現在の計画では、2008 年 IOC を予定している。