2013年以降の誘導ロケット弾に関する報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2022.12.14 Jane's Defence Weekly APKWS tested against small UASs <2303-121405>
 BAE Systems社が202211月29日、2022年5月にAGR-20A
APKWSによるClass 2 UAS 5機の撃墜に成功したと発表した。 Class 2 UASとはMTOWが9.5~24.9kgで速力250kt以下の小型UAVである。
【註】
 APKWSとは昔から戦闘機等が多連装ロケット弾ポットに搭載していた70mmロケット弾に簡易なSAL誘導装置を取り付けた安価なシステムである。
 米バイデン政権が8月に発表したウクライナ支援にVAMPIRE C-UAVシステムが含まれていたが、VAMPIREはピックアップトラックにAPKWSなど4発とEO/IRトラッカーを装備を搭載したシステムと言われていた。
【関連記事:2211-090701 (JDW 2022.09.07)】
2022.09.07 Jane's Defence Weekly Ukrainian forces posed to be first to operate the L3Harris VANPIRE <2211-090701>
 米バイデン政権が8月24日に発表した$2.98Bのウクライナ支援には、数量を限定しなかったが
VAMPIRE C-UAVシステムが含まれていたがL3Harris社はまだ受注していないという。
 VAMPIREはピックアップトラックに搭載する地対地/地対空の小型ミサイルで、AGM-20 APKWSなどのレーダ誘導小型ミサイルを4発搭載する発射機と、EO/IRトラッカーを装備する。
 L3Harris社はロシアがウクライナへ侵攻する以前にVAMPIREの開発を開始していた。
2022.08.31 Defense Update New launchers for laser guided rocket <2209-083113>
 ウクライナ戦争でM142 HIMARSやM31 MLRSなど大口径のロケット弾が戦果を挙げてているが、Thales社やBAE Syatems社、L3Harris社などは、より高機動なレーザ誘導ロケット弾の発射機を提案している。
 Thales社はタイで開かれた防衛博で、レーザ誘導のFZ275LGR 70mm誘導ロケット弾6発を搭載したFZ606発射機を展示した。
 FZ606は米BAE Systems社製
APKWS-ⅡやトルコRocktsan社製CIRITなどの70mmレーザ誘導ロケット弾も発射できる。 これらのロケット弾はトルコ、UAE、バーレイン、フィリピンなども装備している。
【註】
 これらの70mm誘導ロケット弾は、既存の70mmロケット弾にSAL誘導装置を取り付けた簡易ミサイルである。
2020.07 International Defence Review BAE Systems completes proof-of-concept testing of surface-launched APKWS Ⅱ <2008-070006>
 BAE Systems社が6月1日、米海軍及びArnold社と共同でAPKWS-Ⅱ ASMをSSMとして使用する試験が完了したと発表した。
 発射試験は2018年暮れに米陸軍のYuma試験場で行われ、米政府のCROWS遠隔操作発射機と、Arnold社製Land-LGR4 Flectcher 2.75inch/70mm発射機から固定目標に対して行われた。
2020.04.07 Jane's 360 South Korea’s Poniard guided rocket system passes Pentagon’s Foreign Comparative Testing <2005-040701>
 韓国DAPAが4月7日、LIG Nex1社が2016年に開発を完了した70mm誘導ロケット弾Poniard(韓国名Bigung)が、米軍が海外から購入できる武器であるかを評価するFCT合格したと発表した。
 PoniardはKai KM250 6×6車に18発入り発射箱を2個、計36発搭載したシステムで、2019年10月に韓国で実施されたFCT試験では、同時に発射された10発が所定の標的に命中した。
2020.02.13 Breaking Defense Army Kills APKWS Rockets & Mystery Missile, MIRM <2003-021306>
 米陸軍がFY21予算要求でヘリ搭載対地誘導ロケット弾
APKWSと移動型中距離ミサイルMIRM計画中止を決めるとともに、M2 Bradley IFVJLTV予算を大幅に削減している。
 陸軍はFY20にはMMRMという名称でMIRMに$20Mを要求し、2020~2024年の総経費を$1Bとしていた。
【註】
 米陸軍協会 (AUSA) のシンポジウム資料によると、MIRMは陸軍が中距離射程(1,000km)の欠落を埋めるミサイルとして計画していたもので、IRMやMMRM、INDOPACOMミサイル、地上発射CMなど各種名称で呼ばれていた。
2019.12 International Defence Review Boeing, Saab conduct long-range GLSDB firing <2001-120012>
 Boeing社とSaab社が9月26日にノルウェーのAndøya射場で地上発射型
SDB (GLSDB) の発射試験を行った。 GLSDBの発射試験は公式には2015年3月にスウェーデン、2017年に米国で行われて以来3回目である。
 ISO標準コンテナに組み込まれた発射機から発射されたGLSDBは150km以上飛翔するが射場の制約から130km飛翔した。
 GLSDBはGBU-39/B SDB-1M26 MLRSのロケットモータを装着したもので、重量600-lb、全長391cm、胴径9.5inで、翼を開帳すると翼端長は63.3inになる。 射程は前方150km以上後方70kmである。
2019.12 International Defence Review Raytheon, Saab conclude initial guided flight trials of Guided Carl-Gustaf Munition <2001-120010>
 Raytheon社とSaab社が開発を続けている誘導型Carl-Gustaf 84mm弾初の発射試験がスウェーデンで行われた。
 誘導型Carl-Gustaf弾は
SALシーカを用いたSAL/INS誘導で、2,000mの射程とCEP≦1mの誘導精度を持ち、56km/h以下の速度で移動する目標に対しても1,500以上の射程を持つ。
【関連記事:1812-110004 (IDR 2018.11)】
2019.10.31 Jane's 360 Raytheon, Saab conclude initial guided flight trials of Guided Carl-Gustaf Munition <1911-103106>
 Raytheon社とSaab社が開発を続けている誘導型Carl-Gustaf 84mm弾初の発射試験が行われた。 この結果2020年春には米国で全システムによる実証試験が行われることになった。
 誘導型Carl-Gustaf弾はRaytheon社のPike 40mm誘導弾が使用している
SALシーカを用いたSAL/INS誘導で、2,000mの射程とCEP≦1mの誘導精度を持つ。
【関連記事:1812-110004 (IDR 2018.11)】
2019.07 International Defence Review NAVAIR awards APKWS Ⅱ 'upgrade' contract <1908-070007>
 米国防総省が5月7日、海軍が
APKWS Ⅱ 70mm誘導ロケット弾誘導部の改良を$10.9MでBAE Systems社に発注したと発表した。 契約は2021年4月までとなっている。
 改良では、従来回転翼機搭載用固定翼機搭載用で別であったAPKWS Ⅱを単一機種にするもので、改良後は恐らくAPKWS Ⅲと呼ばれるようになると見られる。
2019.05.15 Jabe's 360 NAVAIR awards APKWS Ⅱ ‘upgrade’ contract <1906-051507>
 米国防総省が5月7日、海軍がBAE Systems社に、現在固定翼機搭載用と回転翼機搭載用に分かれている
APKWS Ⅱ 70mm誘導ロケット弾を、誘導部の改良で両用の単一弾種APKWS Ⅲにする契約を$10.9Mで発注した。 納期は2021年4月になっている。
2018.11 International Defence Review Raytheon, Saab unveil Guided Carl-Gustaf Munition <1812-110004>
 Raytheon社とSaab社がCarl-Gustaf 84mmロケット弾の誘導化
GCGMの詳細を公表した。 両社は2017年11月に共同開発で合意していた。
 GCGMはSAL/INS誘導で射程は30~2,000mCEP1mの性能を持ち、1,500m以内を56km/h以下の速度で走行する移動目標も攻撃できる。 ユーザとしては米陸軍及びCarl-Gustaf M3/M3E1を装備している諸国が考えられている。
2018.10.05 Defense Update Saab, Raytheon to demonstrate a guided munition for Carl Gustaf M4 recoilless rifle <1811-100505>
 Raytheond社とSaab社が米陸軍との契約でCarl-Gustaf携帯無反動砲から発射する誘導砲弾の開発を進めている。
 誘導Carl-Gustafは米特殊作戦軍 (
USSOCOM) が装備する。
2018.07 International Defence Review Rafael unveils EPIK add-on precision guidance kit for rocket artillery <1808-070006>
 Rafael社がロケット弾に付加する誘導キットEPIKの詳細を公表した。 EPIKは各種ロケット弾に装着可能であるが、当初はGrad 122mmロケット弾への装着を考えている。
 このキットの装着で誘導精度は
CEP≦3mと向上するばかりでなく、射程も50%延伸するとい う。
 REPIKキットはEOTセンサとSpiceファミリASM開発で培った画像照合技術で誘導する。
2018.05.21 Jane's 360 Rafael unveils EPIK add-on precision guidance kit for rocket artillery <1806-052106>
 Rafael社が既存のSSR等に取り付け誘導キットEPIKを公表した。 EPIKは同社製 Spice ASMの技術を利用した装置で、EOセンサを用いた
DSMACで誘導される。
 同社は各種口径の迫撃砲弾やロケット弾への取り付けが可能としているが、当面は122mm Grad弾への取り付けを考えている。
2018.04 International Defence Review USMC set to deploy APKWS on F/A-18 Hornet aircraft <1806-040005>
 米海兵隊が2.75吋誘導ロケット弾のWGU-59/B
APKWS ⅡをF/A-18A~Dに搭載する準備を進めている。
 APKWS ⅡはLAU-68F/A 7セル発射機に装填され、F/A-18の翼下パイロンに搭載される。
2017.11 International Defence Review Arnold Defence details Fletcher 2.75-inch laser-guided weapon system <1712-110008>
 Arnold Defence社がFletcher 2.75吋/70mmレーザ誘導ロケット弾を公表した。
 FletcherはHydra 70 2.75吋ロケット弾に
APKWSの誘導部とNammo社製M282A1弾頭 を取り付けたもので、4発入り発射機に装填される。 射撃は地上設置、車載のいずれも可能であるが、走行間射撃はできない。
【註】
 写真はDSEI 2017展に出品されたSupacat LRV 600車に搭載されたものである。
【Fletcherを報じた Soldier Systems の頁
2017.02 International Defence Review TDA expands Aculeus portfolio <1703-020001>
 Thales社が仏軍向けに励起レーザ誘導ロケット(
ILGR) AculuusLGを開発しており、 2019~2020年には仏軍のTigerHADヘリに装備される。
 AculuusLGは全長1.4m、胴径68mm、重量8.8kgで、二次被害低減弾頭を搭載し、1,000~5,000mの射程を有している。
 また触発弾頭(HE-IMP)型は重量7.5kgで射程は500~5,000mである。
2016.05 International Defence Review APKWS Ⅱ deployed on US Marine Corps Harriers <1606-050008>
 米海兵隊が
APKWS-ⅡのAV-8B Harrierへの搭載を開始した。 第一段階では80発分の誘 導キットが限定的にAV-8Bに装備され、第二段階で装備を拡充する計画である。
2016.04 International Defence Review Elbit finalises GATR development <1605-040008>
 Elbit社が70mmロケット弾に
SAL誘導装置を取り付け誘導ロケット弾化したGATR開発が完了し、年内にも納入できる状態になった。
 GATRCEP=1mで、はAH-64 Apache搭載されて軽装甲車両、水上目標、鉄筋コンクリート、掩体、構築物、人員を目標とするが SAMとしても使用可能だとという。 その場合の射程は、回転翼機に対して8km、固定翼機に対して15kmであると いう。
2016.01 International Defense Review International interest grows for APKWS as Jordan delivery <1602-010005>
 米海軍の2.75吋誘導ロケット弾
APKWSは、ヨルダンがMC-235軽ガンシップ搭載用に初めて採用したが、この他に 3ヶ国との契約が成立し、10ヶ国以上から引き合いが来ている。 また米陸軍もイラクやアフガン 用でのAH-64搭載用として発注している。
 更に海兵隊は、AV-8B、A-10、F-16などの固定翼機への搭載試験も開始している。
2015.04.27 Yahoo 朝鮮日報記事

「誘導式ロケット弾発射実験成功、対北防衛に期待」

<1505-042701>
 韓国国防科学研究所 (
ADD)の関係者が26日、2012年から開発を続けてきた70mm誘導ロケット弾 が完成し、先日行われた4発目の試験発射で目標に命中したと話した。 今年8月までに6発の発射試験を行い、ペンニョン島や延坪島など、北西部の島に配 備する計画だという。
 このロケット弾は射程5~8kmで、北朝鮮の高岩浦基地に配備されている70隻以上の ACV による攻撃を防ぐことができ ると期待されている。
【註】
 韓国と米海軍航空兵器研究所は、2007年にヘリ搭載赤外線誘導70mmロケット弾 LOGIR の共同開発に向けた覚書に署名している。
【関連記事:0706-030601 (聯合ニュース 2007.03.06)】
 高速艇を標的とた LOGIR の発射試験は2010年に実施され、韓国は2014年に装備化し、海軍が30,000発の調達を計画していた。
【関連記事:1011-1000171 (IDR 2010.10)】
 今回のシステムは2012年から開発されたとの記事から、LOGIR またはその発展型と見られる。
2015.03.04 Jane's Defence Weekly Raytheon partners with Nimr on Talon <1504-030416>

 Raytheon社が UAE EDIC社傘下の Nimr Automotive社と共同で、Talon レーザ誘導ロケット弾を車載した システムを開発し、IDEX で展示した。
 システムは Nimr Hafeet 6×6車軽装甲車に Talon 16発と
ATGM 2発を搭載し、取り外し可能なマストに EO センサを取り付けている。

2014.12.15 Aviation Week &ST New Talons <1502-121503>
 米海兵隊が、KC-130 を武装偵察機に改造したように V-22 Osprey を攻撃用に改造する計画で、これを受けた Bell社と Boeing社が Osprey によ る前方射撃試験を実施した。
 この試験は Osprey はエンジンナセルを60゚傾けたホバリングモードにして110ktで飛行し、5回の飛行で2.75in無誘導ロケット弾26発を発射したの ち、APKWS 誘導ロケット弾2発と、Griffin B 軽 ASM 2発を発射した。
2014.11.03 Aviation Week & ST Rockets from V-22 <1501-110301>
 Bell Helicopter社が11月下旬に、V-22 Osprey から誘導ロケット弾を発射する試験を自社経費で実施する。
 V-22 の前方射撃能力には空軍特殊部隊 (
AFSOC) が特に関心を示している。
2014.09.24 Jane's Defence Weekly Talon enters full-rate production for the UAE <1411-092406>
 Raytheon社が UAE の EAI社と共同開発した Talon
SAL 誘導装置付き70mmロケット弾の本格量産に入った。
2014.08.13 Jane's Defence Weekly Talon rockets achieve 100% success rate <1410-081302>
 Raytheon社が7月31日、Talon 誘導70mmロケット弾MD 630 Little Bird 偵察軽攻撃へりからの発射試験に成功したと発 表した。
 試験では4発が発射され、100%命中したという。
【 TALON 関連記事:1111-092102 (JDW 2011.09.21)】
2014.05.14 Jane's Defence Weekly UAE begins receiving Cirit missiles <1406-051414>
 UAE がトルコの Roketsan社に発注していた
SALCP 誘導装置付き70mmロケット弾 Cirit 10,000発のうち、最初の2,000発を受領した。
 Cirit の最少射程は1,500mで、最大射程は8,000mである。
2014.05.10 Defense News Jordan is first importer of BAE rocket system <1406-051004>
 ヨルダンが、BAE Systems社製の2.75吋ロケット弾取り付け用
APKWS SAL 誘導装置 導入の意向を示しており、実現すれば米国以外で初の APKWS 採用国になる。
2014.05 International Defence Review DAGR scores 16 for 16 <1406-050009>
 Locheed Martin社が、誘導装置付き70mmロケット弾
DAGR の AH-64D Apache からの射撃試験を射距離1.5~5.1km で行い、発射した16発中16発をレーザ照射点の1m以内に命中させる成果を挙げた。
 また視準方向より7゚外れた方向にある6km離隔した移動目標の射撃にも成功している。
2014.05 International Defence Review APKWS offered as a surface-ship weapon <1406-050007>
 BAE Systems社が4月に開かれた US Navy League 2014 で、艦載用
APKWS 70mm誘導装置付きロケット弾システム を公表した。
 艦載 APKWS は Mk 38 mod 2 25mm砲の砲架に取り付けられ、砲や照準装置等はそのまま使用される。 これにより、25mm砲の射程1,000~1,500m 以遠5,000mまでを APKWS がカバーする。
2014.03 International Defence Review DOT&E report outlines US Navy UAS issues <1404-030011>
 米国防総省の
DOT&E監が作成したFY13報告書では、海軍の VTOL UAV についての評価も述べられている。
MQ-8B
 APKWS の発射試験では12発中11発が命中し、失敗した1発もミサイル誘導装置の故障であった。
MQ-8C
 LCS 搭載は2015年に開始される。 既に14機が発注されているが、96機を調達する計画である。
MQ-4C
 飛行試験が2012年5月から2013年5月へと遅延した。 このため LRIP 開始決定はFY15へ、 IOT&E は2017年に延期される。
2013.11.20 Defense News UAE procures Al Tariq missiles <1312-112004>
 UAE がドバイ航空展で、Al Tariq 誘導爆弾を$500Mで調達することを明らかにした。 購入数は明らかでない。 Al Tariq は Tawazun社製で、同社は昨年南アの Denel社と誘導爆弾製造施設建設の合弁会社を設立している。
 UAE はまた Raytheon社と共同で、TALON
SAL 誘導ロケット弾の生産も行っている。
【 TALON 関連記事:1111-092102 (JDW 2011.09.21)】
2013.11.18 Defense News BAE looking overseas for sales of latest precision rocket <1312-111806>
 米中央軍司令部が、2.75吋誘導ロケット弾
APKWS固定翼機から発射する試験を行っ たことを確認した。 試験は A-10、AV-8B、F-16 で行われ、150ktで飛行する固定翼機から1.5~5kmの距離で合わせて8発が発射され、全弾が標的の1m以内 に着弾した。
 APKWS を固定翼機に搭載すると、500-lb爆弾1発より少ない重量で7発を搭載でき、出撃回数当たりの射撃回数増大が期待 できる。
2013.10 Jane's Missiles & Rockets General Dynamics wins follow on order for Hydra-70 rockets <1311-100012>
 GD社が Hydra-70 ロケット弾を$7.5Mで受注した。 これにより同社が受注した Hydra-70 の累計額は$1Bを越えた。
2013.10 Jane's Missiles & Rockets APKWS Ⅱ integration witn MQ-B Fire Scout UAV nears completion <1311-100010>
 MQ-8B Fire Scout への APKWS-Ⅱ 搭載試験は9月までに完了する。 5月6月に行われた試験では、 12発中11発が標的に命中した。
 MQ-8B より滞空能力が二倍搭載能力が三倍ある MQ-8C は2014年に配備されるが、MQ-8C へ の AKPWS-Ⅱ 搭載は2015年に計画され、2016年には LCS への搭載が予定されている。
2013.07 International Defence Review TDA guided Europe's laser rocket future <1308-070018>
 仏 Thales社の子会社である TDA社が、Tiger ヘリから発射するレーザ誘導ロケット弾 RPM の空中発射試験を7月に行う。
 RPM は同社製68mm無誘導ロケット弾のロケットモータ、弾頭の前方に誘導装置を取り付けるもので、発射重量は8.8kg、最大射程は20,000ftで、 35km/h以上で走行する車両も攻撃できる。
【関連記事:0812-111708 (AW&ST 2008.11.17)】
2013.07 Jane's Missiles & Rockets RussianAir Force prepares to test guided rockets <1308-070012>
 Izvestiya紙が5月7日、ロシア空軍空中発射の S-24 240mmロケット及び S-25 266mmロケット に取り付ける誘導キットの試験を7月に開始すると報じた。
 誘導キットは Kh-31AD と同じ GLONASS 誘導装置と操舵翼で構成され、CEP=1mの誘導精度を持つという。
2013.06 Jane's Missiles & Rockets AKPWS tested against maritime targets <1307-060003>
 APKWS対水上射撃試験が行われ、10回の試験は全て100%の精 度で成功した。 APKWS は米海兵隊の UH-1Y から、2~4km先で移動する舟艇に対し行われ、MH-60S がレーザ照射を行った。
2013.04 Jane's Missiles & Rockets LIGNex 1 moves forward with precision <1305-040013>
 韓国 LIGBex1社が IDEX 2013 で、米海軍が撤退した IR 誘導70mmロケット弾 LOGIR開発を継続していることを明らかにした。 米韓は LOGIR の共同開発を行ってきたが、2010年に AH-1W からの発射試験を最後に、 米国は資金不足を理由に撤退していた。
 韓国は2015年に量産を開始し、2016年から KT-1/KA-1 軽攻撃機に装備する計画である。
2013.04 Jane's Missiles & Rockets Locheed Martin fires DAGR from JLTV <1305-040007>
 Lockheed Martin社が2月21日、SAL誘導ロケット弾 DAGR地上車両 から発射する試験に成功したと発表した。 DAGR の発射試験は今までに40発が行われている。
 車両からの発射試験では、同社が開発中の軽戦闘車両 JLTV に搭載された発射機から2発が発射された。
2013.02 International Defence Review Fire Scout to begin live-fire trial <1303-020031>
 米海軍が2013年3月に、MQ-8B Fire Scout による誘導ロケット弾 APKWS の実射試験を開始 しする。 MQ-8B は6発の APKWS を搭載する。 MQ-8B はまたフルモーションビデオをハンドヘルド映像端末である ROVER に送信することもできる。
 海軍はまた Fire Scout を Perry級フリゲート艦に搭載し始めている。
2012.12 Jane's Missiles & Rockets APKWS proves a combat success <1301-120013>
 米海兵隊が3月にアフガンへ配備した APKWS 誘導ロケット弾は、10月22日時点までに約 100発が使用された。 海兵隊は APKWS を AH-1W と UH-1Y に装備しているが、AH-1W は Hellfire よりも30mm砲や APKWS を使用している。  米海軍も APKWS を MQ-8B Fire Scout に搭載しているが、2014年中頃までに MH-60S 艦載ヘリにも搭載する計画である。
 APKWS は925発の LRIP を終えて、7月31日に FRP に入っており、9月には1,000発目の生産 を完了している。
2012.11 International Defence Review APKWS ready for MQ-8B Fire Scout project <1212-110007>
 BAE Systems社が9月中旬、APKWSMQ-8B Fire Scout に装備されることになったと発表した。 APKWS は既に アフガンに配備されており、同社は米海兵隊から、初期分として11,000発分を受注している。
2012.11 Jane's Missiles & Rockets DAGR rockets fired from ground launcher <1211-110008>
 Lockheed Martin社が8月に、地上のペデスタルから DAGR 誘導ロケット弾を発射する試験を2回行った。 2発とも3.5km 離れた標的に、レーザ照準点の1ft以内に弾着した。 ペデスタルには M299 発射レールが4本取り付けられた。
 DAGM は今までに30発以上が、1.0~5.1kmの射距離で空中発射されている。
2012.11 Jane's Missiles & Rockets APKWS to arm Fire Scout UAV/td> <1211-110003>
 BAE Systems社が米海軍から、APKWS 誘導ロケット弾を MQ-8B Fire Scout に搭載する契約を受注して いる。
 海兵隊による APKWS の IOT&E は今年初めに完了している。
2012.10.22 Aviation Week & ST Afghan precision <1212-102205>
 米海軍と海兵隊は、APKWS-Ⅱ 70mm誘導ロケット弾を今年3月にアフガンに配備して以来、既に 100発を使用している。 APKWS-Ⅱ の平均調達価格は$28,500である。
2012.10.03 Jane's Defense Weekly Lockheed Martin tests ground-launched DAGR <1211-100309>
 Lockheed Martin社が DAGM 誘導ロケット弾の地上発射試験を行い、3.5kmから発射された2発 が、レーザ照射点から30cm以内に着弾した。
 この試験は地上発射型 DAGM の試験で、ペデスタル型発射機には Hellfire と同じ M299 発射レール が取り付けられている。
2012.10 Jane's Missiles & Rockets Advanced Precision Kill Weapon System enters full-rate production <1211-100002>
 米海軍が APKWS本格量産 (FRP) 開始を承認した。 BAE Systems社は2012年9月に 925発目を納入している。
 米海兵隊は2012年3月以降、既にアフガンで APKWS を AH-1W や UH-1Y に搭載して使用している。
2012.08.15 Jane's Defence Weekly APKWS Ⅱ rocket enters full-rate production <1209-081508>
 米海軍が7月31日、 BAE Systems社に$28Mで APKWS-Ⅱ 誘導ロケット弾の誘導部 WGU-59/B 985発を発注し、本格 量産 (FRP) が開始された。
 APKWS-Ⅱ は、2012年3月に AH-1W 及び UH-1Y に搭載した状態で IOC になっており、2013年には MQ-8B Fire Scout へ搭載された試験も行われる。
2012.07 Jane's Missiles & Rockets Lockheed Martin demos DAGR against moving targets <1208-070019>
 Lockheed Martin社が5月8日、AH-64D Apache から移動目標に対し DAGR 誘導70mmロケット弾を発射する 試験に成功したと発表した。 試験は LOBLLOAL で計4発行われた。
 2発目の試験では3.5km遠方を40km/hで走行する標的に対し、オフセット角0゚で発射し命中させたが、4発目では オフセット角5゚で発射して命中させた。
2012.06 Jane's Missiles & Rockets Advanced Precision Kill Weapon System for Hydra 70 rocket sees action in Afghanistan <1207-060028>
 米海軍が4月17日、米海兵隊 (USMC) が既にアフガンで APKWS を使用していることを明らかにした。
 APKWS は3月に IOC になっている。
2012.06 International Defence Review APKWS sent to Afghanistan <1207-060002>
 米海兵隊が1月に APKWSIOT&E で35発の射撃に成功したことから、3月上旬にアフガンへ の発送を開始した。
2012.05.30 Jane's Defence Weekly APKWS tests confirm ability <1207-053002>
 BAE Systems社が4月17~19日に、APKWS 14発の実射試験を行った。 実射を行ったのは実弾頭 (M282) 弾2発と擬 製弾頭 (M282/M151) 弾12発で、M151 弾6発はヘリから1.1~1.2kmの射程で発射され、うち4発は最大14゚機軸からずれた方向に発射されたが、いずれ も照準点の2m以内に命中した。
2012.05.16 Jane's Defence Weekly DAGR scores from Apache <1207-051602>
 米陸軍が DAGR 誘導70mmロケット弾を AH-64D Apache から発射する試験に成功したことが、5月8日に発表された。 DAGR は5゚方向から の強風下で、 3.5km離隔した 40km/hで走行する標的に、レーザ照射点の 1m以内に着弾した。
 DAGR の射撃は今までに、AH-64 のほか AH-6i Little Bird、OH-58D Kiowa Warrior でも行われている。
2012.05 International Defence Review USN progresses programme to arm Fire Scout <1207-050011>
 米海軍が3月7日、MQ-8B Fire ScoutAPKWS-Ⅱ を搭載する最終試験である 、搭載のための地上設備を確認する試験を行った。
2012.05 Jane's Missiles & Rockets USMC completes testing of APKWS 'smart' rocket <1206-050002>
 BAE Systems社が3月15日、米海兵隊 (USMC) による APKWS 70mm誘導ロケット弾 IOT&E が完了したと発表した。 IOT&E では USMC の AH-1W と UH-1Y 及び、陸軍の Kiowa Warrior による各種射距離での射撃が実施されたが、AH-64 に装備するこ とも可能で、USMC と空軍は AV-8B や A-10 更に Fire Scout への装備も考えている。
 APKWS は WGU-59/B として既に400発以上が納入されており、数週間以内にアフガンに配備され る。
2012.02.20 Aviation Week & ST Mini-PGM for helos <1204-022011>

 APKWS Ⅱ は、AH-1W Cobra の砲と Hellfire の間に搭載されるが、Hellfire に比べて価格は15% 重量は29%で済む。

2012.02.20 Aviation Week & ST Precision kills <1204-022010>
 APKWS Ⅱ は、既に最初の LRIP 325発が12月に米海軍へ納入され、二番目のロット 600発もFY12初期に納入される。 1月に operational test を完了すると FRP 移行が決まり、1,000発 が発注される。
 これらは MQ-8B Fire Scout に搭載される。
2011.12 International Defence Review The new WMD: 'weqaoins of minimum destruction' <1201-120029>
= Weapons of Minimum Destruction に関する7 頁の特集記事 =

Fire ShadowSpikeAASM 250 Laser GBU-53/B SDB ⅡDual Mode BrimstoneJAGMAGM-114R Laser Hellfire ⅡAPKWS ⅡTalonDAGRGATR-LCiritLaser Guided ZuniViper StrikeImplSaberGriffin STMLMMSYROCOTGMLRS+ HatchetGDOTS ADMSwitch BladeT-RAM
2011.11.23 Jane's Defence Weekly US Navy begins APKWS Ⅱ live firings <1201-112307>
 BAE Systems社が11月9日、米海軍と海兵隊が APKWS-Ⅱ の発射試験を実施したと発表した。
 試験は9月9~13日に行われ、合わせて6発が、1.5~5km離れた UH-1Y ヘリから発射された。
2011.11.16 Jane's Defence Weekly US Navy to arm Fire Scout <1201-111602>
 Northrop Grumman社が11月8日、米海軍が MQ-8B Fire ScoutAKPWS 70mm誘導 ロケット弾を装備すると発表した。 同社は2013年3月までに実用システムを納入する。
 一方 BAE Systems社は9月23日に、AKPWS を$17Mで受注している。
2011.09.21 Jane's Defence Weekly Talon LGR now qualified on the Apache <1111-092102>
 Raytheon社が9月13日、アブダビの EAI社と共同で開発している Talon LGR を AH-64D Apache Longbow から発射す る追加試験を完了したと発表した。 この試験で Talon は、1.2km~6.0kmの標的に対し、ホバリング中及び前進飛行中の Apache から発射された 。 Raytheon社によると、1.2kmは APKWS Ⅱ では厳しく、6kmも APKWS 以上だという。
 米海軍は2010年4月に APKWS Ⅱ の LRIP を開始しており、年内に AH-1W 及び UH-1Y で IOC になる。
2011.05 Jane's Misilles & Rockets US plans multi-year Hydra rocket buy <1107-050013>
 米政府は Hydra 70 ロケット弾をFY14~FY18に長期一括契約する計画で、競争入札を行う。 調達数は毎年20万発 で、契約額は$1B以上と見積もられている。
2011.04.04 Aviation Week & ST Aimpoint adgustment <1105-040406>
 MBDA社が対米武器輸出に力を入れている。 その中には、特殊部隊用の Tiger 2.5-lbミサイル、地中目標破壊用の B2K 2,000-lb爆弾、レーザ誘導 Zuni ロケットなどが含まれる。
 Laser Zuniは、AV-8B、F/A18、AH-1 などへの搭載用として、米海兵隊への売り込みが行われている。
2011.04 International Defence Review US explores fixed-wing role for APKWS <1107-040012>
 BAE Systems社は米海軍から、APKWSA-10 及び AV-8B に搭載する契約を$19.7Mで受注している。
 APKWS は既に AH-1W への搭載が確認され、LRIP として925発が発注されているが、固定翼機 に搭載するためには高速への対応と、高々度飛行に伴う低温環境への適応を確認する必要がある。
2011.01 Jane's Missiles & Rockets US Navy issues an RfI for guided rocket <1102-010021>
 米海軍が MH-60 に搭載して小型高速舟艇に対処する誘導70mmロケット弾RfI を発簡し た。 システムには多数の目標に速やかに対処できることが求められている。 開発は既存技術を使ってFY13に開始し、 FY16配備開始を目指している。
 システムは既存の Mk 152 10-lb HE 弾頭、Mk 435 信管、Mk 6 mod 4 ロケットモータを使用し、LAU-61E/A 又は LAU-68F/A 発射機を使用することを求めているが、RfI では搭載機の改修がどこまで必要かを明らかにすることを求めている。
2010.10 International Defence Review Low-cost LOGIR guided rocket programme targets multiple surface threats <1011-100017>
 米海軍研究本部 (ONR) が出資して開発が進められている LOGIR の発射試験が行われ高 速艇標的との交戦に成功した。  LOGIR は低価格 IR シーカ LCITS を Hydra-70 ロケット弾に取り付けるもので、計画は1999年に開始され、2007年から 韓国が参加している。
 韓国 ADD によると LOGIR は2014年に装備化され、海軍が30,000発の調達を計画して いる。 単価は$15,000という。
2010.08 Jane's Missiles & Rockets US Navy tests LOGIR guided rocket <1009-080018>
 米海軍が、70mm誘導ロケット弾 LOGIR の concept demonstration phase を完了した。 試験で LOGIR は AH-1W から発射された。
 LOGIR は米韓が共同開発を行っている。
【関連記事:0713-050011 (JMR 2007.05)】
2010.05.12 Jane's Defence Weekly Rocket science <1006-051217>
= 誘導装置付きロケット弾に関する6頁にわたる特集記事 =
GATR ATK/Elbit
DAGR Lockheed Martin
Talon Raytheon/EAI
Griffin Raytheon
Sharpshooter Textron
AKPWS BAE Systems
Laser Zuni MBDA
LGR 68 Thales/TDA
2010.04.26 Aviation Weekb & ST APKWS to ride on F-16, A-10 <1006-042604>
 米空軍が APKWS 誘導70mmロケット弾を A-10 や F-16 に搭載する検討を行っている。
2010.04.21 Jane's Defence Weekly Raytheon expects to sign Talon contract with UAE <1006-042101>
 Raytheon社と UAE の EAI社が間もなく、Talon 70mm 誘導ロケット弾の契約を UAE 政府と行う。 UAE は Talon を AH-64 に装備する計画である。
 Talon の地上発射試験は2月に完了しており、5月には UAE で AH-64 からの発射試験が行われる。
2010.04 Jane's Missiles & Rockets US Marines 'test-drive' APKWS laser-guided rocket <1005-040017>
 BAE Systems社が2月9日に発表したところによると、米海兵隊の AH-1W による APKWS の発射試験が2週間前に行 われ、8発中8発が標的に命中した。
 開発の最終段階となる試験は LRIP 移行決定前に行われ、輸送、保管など全ての状況にわたる品質確認が行われる。
2010.03.29 Aviation Week & ST Missile manueuvers <1005-032905>
 MBDA社は、米海兵隊に30~50-lbの低価格レーザ誘導空対地兵器の需要があると見て、 SAL 誘導の Zuni 5吋ロケット弾の売り込みを検討している。 Zuni は Mach 2 以上、射程は 10哩で、弾頭には破片榴弾のほかサーモバリック弾頭もある。 SAL Zuni の CEP は2m以下である。
 同社はまた、Diamond Back 拡張翼キットを取り付けた誘導爆弾 SABERの開発も行って いる。 SABER は SAL のほか TV/IIR シーカの取り付けも可能である。
2010.03.24 Jane's Defence Weekly MBDA looks to USMC adoption of Laser-Guided Zuni <1005-032407>
 MBDA社が Laser-Guided Zuni ロケット弾を今年後半に米海兵隊に納入し、2011年にも配備してアフ ガンで使用すると見ている。 海兵隊は5吋の Laser-Guided Zuni を LAU-10 ロケット弾ポッドに 4発ずつ装填し、当初は Hornet 及び Harrier、その後 AH-1W に搭載する模様である。
 Laser-Guided Zuni の発射試験は2009年5月と8月に行われ、この夏には実弾頭弾による発射試験が計画されている。  MBDA社は空中発射試験を契約後12~15ヶ月で実施できるとしている。
2010.03 Jane's Missiles & Rockets NAVAIR plans a fixed-wing demonstration for APKWS Ⅱ <1004-030013>
 米海軍が、APKWS-Ⅱ を海兵隊の AV-8B 及び空軍の A-10 から発射する JCTD 試験をFY11~12に計画してい いて、固定翼機用 APKWS-Ⅱ である FW APKWS-Ⅱ 50発と不特定数を BAE Systems社に発注する。
 APKWS-Ⅱ は SAL シーカ4個を4枚の操舵翼に配した DASALS 方式の誘導70mmロケット弾で、2009年11月に AH-1 から移動及び固定目標に対し4発の射撃を行い成功したため、現在 LRIP 移行を決める Milestone C 決定待 ちの状況にある。
2010.02.15 Aviation Week & ST 8-for-8 for APKWS <1004-021501>
 米海兵隊による APKWS の運用評価試験が1月11~22日に行われ、各種戦術状況を模した昼夜 に AH-1W から発射された実弾頭の APKWS が標的を破壊した。
 最終となる次の試験は各種環境化で行われ、その後60日以内に LRIP 移行の決定がなされる。
2010.02.08 Aviation Week & ST 'Test-driving' APKWS <1003-020806>
 米海兵隊による APKWS の実射試験が完了した。 試験では5発が静止及び移動目標に対 し AH-1W から発射され、全てがレーザ照射点の2m以内に着弾した。
 今後 APKWS は Operational Effectiveness Pfase に移り、8発の実射が計画されている。
2010.02 International Defence Review New warhead, guidance kit widen rocket capabilities <1003-020034>
 米国が70mmロケット弾に新型弾頭と誘導装置を採用する。
フレシェット弾頭
 この種弾頭はベトナム戦争以来使用されているが、新型ではフレシェットを大型化して5.56mm弾と同じ重量及び弾速にし、対人効果を高めた。
APKWS
 国防総省が A-10 及び AV-8B への誘導ロケット弾搭載を検討している。 BAE Systems社は固定翼機用FW APKWS をFY10~12に行う契約を受注した。 APKWS の最終試験は2009年11月に開始され、海兵隊の AH-1 から実戦シナリオ下で発射された APKWS が移動及び固定目標に命中した。
【 APKWS 関連記事:1002-010042 (JMR 2010.01)】
2010.02 International Defence Review US Army trials TALON <1003-020027>
 米陸軍が2009年12月に、Raytheon社と UAE の EAI社が共同で開発している Talon 誘導ロケット弾 (LGR) を OH-58 から発射し、3,500m離れた標的を射撃する試験を行い成功した。
2010.02 Jane's Missiles & Rockets Talon laser-guided rockets score kills <1003-020013>
 米陸軍が OH-58 から TALON LGR を発射する試験を行い、2発が3.5km離れた標的に直撃 した。 Raytheon社によると試験結果は米陸軍の APKWS-Ⅱ 要求を上回った。
 TALON は搭載機や発射機のソフト及びハードに、一切の変更を必要としないという。
2010.02 Jane's Missiles & Rockets GATR guided rocket scores direct hits <1003-020004>
 ATK社と Elbit社が開発している GATR 誘導70mmロケット弾の発射試験で、OH-58D から 'lock-on-before-launch' モードで発射された GATR が5km以上離隔した標的を直撃した。
 GATR は 'lock-on-after-launch' モードでも射撃できる。
2010.01.06 Jane's Defence Weekly Toalon LGRs fired by Kiowa Warrior <1002-010608>
 Raytheon社が EAI社と共同で開発している TALON LGR を、米陸軍の OH-58D から発射する試験が11月に行われ、2発が3,500m離れた標的に命中した。
2010.01 Jane's Missiles & Rockets APKWS guided rocket begins final testing <1002-010042>
 BAE Systems社が、2009年末までに20回以上計画している AH-1 から APKWS を発射する試験を最近開始し、最終 試験の段階に入った。 2010年に量産を開始する計画である。
 APKWS は70mmロケット弾の途中に SAL 誘導装置を取り付けるもので、弾頭、信管、ロケットモータは既存品をその まま使用する。
【関連記事:0810-090014 (JMR 2008.09)】
2010.01 Jane's Missiles & Rockets TALON rounds fly ater thermal conditoning <1002-010041>
 Raytheon社が、UAEEAI社が共同で開発してる TALON LGR の各種環境化での発射試験を完了したと発表した。 TALON LGR は高温及び低温に晒されたのち、2km、3km、5kmの射距離で発射された。
 TALON LGR は70mmロケット弾に SAL シーカを取り付けた安価誘導弾で、Raytheon社によると開発は順調に進んでおり、 2010年に量産を開始する。 最初に装備するのは UAE 陸軍で、AH-64D に搭載する。
2009.11 Jane's Missiles & Rockets Talon Laser-Guided Rocket completes guided test-flights <0912-110018>
 Raytheon社と EAI社(註:UAE の会社)が共同で開発している70mmロケット弾取り付け SAL 誘導装置の Talon LGR が Yuma 訓練場で行われた3.7km5kmの試射で、 1.5㎡の標的に命中した。 次の段階の試験は AH-64D Apache からの発射になる。
 Raytheon社によると Talon LGR は2010年には量産品質になる。
2009.11 Jane's Missiles & Rockets Ferranti Technologies offers GATR to UK MoD <0912-110014>
 Elbit社の子会社である Ferranti社が、ATK社と Elbit社が共同で開発した GATR 70mm誘導ロケット弾を英国防省に売り込んでいる。
 GATR は既存の2.75吋ロケット弾に取り付ける SAL 誘導パッケージで、射程は8km、精度は CEP=1m であるという。
 GATR は固定翼/回転翼機及び UAV に搭載するほか、地対地としても使用できる。
2009.10 International Defence Review Artillery, rockets and mortars answer the call for procision <0911-100042>
= ロケット弾、砲迫弾の精密誘導化に関する4頁にわたる特集記事 =
 GMLRS M31, P44/GMLRS 2, Strix SAL 迫弾、AccuLAR, Gram 120mm誘導迫弾、GDOTS RCGM 120mm誘導迫弾、XM1156 PGK 120mm誘導迫弾、DMM SAL/GPS 誘導迫弾、FireBall 誘導迫弾、その他
2009.09 Jane's Missiles & Rockets Little Bird spreads wings with live-fire DAGR tests <0910-090018>
 Lockheed Martin社と Boeing社が5月中旬に、AH-6 Little Bird 軽攻撃へりによる DAGR 誘導70mmロケット弾の 発射試験に成功した。 試験では地上のディジグネータのほか AH-6 搭載ディジグネータも使用された。
 AH-64D による DAGR の発射試験は3月に行われている。
2009.09 International Defence Review MBDA's Zuni rocket gets precision-guidance kit <0910-090003>
 MBDA社が米海兵隊向けに、5吋径ロケット弾 ZuniSAL シーカを取り付けた Laser Zuni を開発している。 最初の地上発射試験は今年5月に行われ、2,500ftまで上昇したのち降下間にレーザシーカで30,000ft遠方の標的を捕らえた。 空中 発射時の最大射程は15kmである。 Lase Zuni の重量は63.5kgと Zuni シリーズの中では最も重いが、全長は最 長型の長さを超えない。
 対地精密打撃兵器として Laser JDAM しか持たない海兵隊は Laser Zuni 4発を LAU-10 ポッドに装填して戦闘機のパイロンに装備する計画であ る。
2009.07 Jane's Missiles & Rockets Industry team conducts GATR firing tests from a helicopter <0908-070009>
 ATK社と Elbit社が、2008年7月以来共同で開発している GATR 誘導ロケット弾は、2008年10月に WSMR で6kmの地上発射試験を行ったのに続き、イスラエルで LOBL によるヘリからの発射試 験に成功した。 射距離は3kmであった。
 GATR は Hydra 70 ロケット弾を SAL 誘導化し、固定翼機、ヘリ、UAV から発射される低価格、低二次被害たミサ イルで、1.5~8kmの射程を有する。 同様のシステムには BAE Systems社が開発中の APKWS、Lockheed Martin社の DAGR、Raytheon社と EAI社が共同開発中の Talon などがある。
2009.06 International Defence Review Guided 70 mm rocket project lives on in post-APKWS trials <0907-060036>
 Lockheed Martin社が自社開発している70mmロケット弾用 SAL 誘導キット DAGR は 発射試験が続けられており、GTV-9~GTV-11 が3月下旬に行われ、AH-64D から発射された。 DAGM は同社が APKWS Ⅱ に提案したシステムで、APKWS Ⅱ としては採用されなかったが自社経費で開発を継続している。
 GTV-1 は2006年2月に行われ、GTV-5,-6,-7 では標的から10゚ずれた方向に発射する試験が行われた。 GTV-8 は2008年10月に行われた。
2009.05.20 Jane' Defence Weekly Boeing prepares for DAGR live-fire tests <0907-052005>
 Boeing社が5月16日か17日に、米陸軍の ARHV に提案している AH-6S の輸出型として開発中の AH-6i 武装偵察/軽攻撃へりで、Lockheed Martin社が開発している DAGR の実射試験を行う。 AH-6i には12ヶ国 が強い関心を示しているという。
 70mm誘導ロケット弾には DAGR のほかに BAE Systems社が改質している APKWS もあるが、Boeing社は顧客の要望次第で どちらの搭載も可能としている。
2009.03.04 Jane's Defence Weekly Raytheon, EAI advance Talon guided rocket <0904-030413>
 Raytheon社と UAEEAI社が共同で開発している Talon LGR の発射試験が2月中旬から続けられている。 Talon LGR は SAL 誘導の70mmロケット弾で、EAI社は出資を行うが技術者を有しており、計画に も参画している。
 今年中頃には地上における誘導発射試験を開始し、12月からは UAE 陸軍第10航空群の AH-64 を用いた空中発射試験 を開始して、2010年初期に試験を完了する。
2009.02.11 Jane's Defence Weekly Raytheon LGR gets nes impetus <0904-021103>
 APKWS-Ⅱ の候補として Raytheon社が提案した LGR 70mm誘導ロケット弾は、同 計画が中止になった後も UAE の EAI社と協同で開発が続けられ、一連の誘導発射試験を成功裏に完了した。
 開発は2010年まで続けられ、Raytheon社は Tucson で誘導部の生産を開始する。 誘導部は UAE に送られてロケットモータ等と結合されて UAE 陸軍 の AH-64D による試験が行われる。
2008.12 Jane's Missiles & Rockets LGR completes series of wind-tunnel tests <0901-120019>
 Raytheon社が UAE の EAI社と協同で開発進めている SAL 誘導70mm ロケット弾 LGR の風洞試験が完了した。 この試験は24ヶ月間の開発の一環として行われた。
2008.12 Jane's Missiles & Rockets ATK and Elbit score direct hits on GATR tests <0901-120018>
 ATK社と Elbit社が共同で開発している SAL シーカ付き70mmロケット弾 GATR-L の発射試験が WSMR で行われ、6km離れた標的に誤差1m以内 で直撃した。 試験では地上に設置された M261 発射機が使用された。
 GATR は ATK社製ロケット弾に Elbit社製 SAL シーカを取り付けた1.5~8kmの射程で、二次被害を局限できる安価誘導弾になる。
2008.11.17 Aviation Week & ST Thales fires laser-guided rocket <0812-111708>
 Thales社が Tigar ヘリに搭載する68mmレーザ誘導ロケット弾の発射試験を行った。 70mmレーザ誘導ロケット弾の発射 試験は11月中旬に行われる。
 同社は既に68mm及び70mm GPS 誘導ロケット弾の発射試験は行っている。
2008.09 Jane's Missiles & Rockets Elbit Systems and ATK join forces to develop laser-guided rocket <0810-090018>
 Elbit社と ATK社が7月9日に、GATR-L 70mm誘導ロケット弾の共同開発に合意した。 GATR-L は現有の70mmロ ケット弾発射機から発射できる SAL 誘導のミサイルで、Elbit社が誘導装置、ATK社がロケット及び弾頭の実績を生かす。
2008.09 Jane's Missiles & Rockets BAE Systms plans APKWS test fire <0810-090014>
 BAE Systems社の APKWS は2007年に陸軍が計画を中止したため海兵隊が開発を引き継いでおり、 2010年に量産に移行するが、これに先立ち UAV からの発射試験が2009年に行われる。
 APKWS の射撃精度は、海兵隊の要求が2mであるのに対し、2007年までの試験でレーザビーム幅の0.5m以内になっている。 因みに無誘導の70mm ロケット弾の精度は5kmの射撃で100mである。
2008.08 Jane's Missiles & Rockets Nommo develops new MPP warhead <0809-080028>
 Nommo社が、段階開発している70mmロケット弾用侵撤弾頭 MPP の新型を公表した。 この弾頭はビル、掩体、鉄筋 コンクリートや太い木材で防護された地上目標攻撃用で、5m秒の遅延で444gの PBXN-110 炸薬に点火する。
 この弾頭は全長364mm、重量6.22kgで、侵撤効果を発揮するには500~1,000m/sの弾着速度が必要である。
2008.08 Jane's Missiles & Rockets Lokheed Martin plans DAGR air-launched tests <0809-080024>
 Lockheed Martin社が年内DAGR SAL 誘導2.75吋ロケット弾の空 中発射試験を行う。 この試験では15~16発が発射される。 4発搭載発射機は Hellfire 用の M229 又は M310 を改良したものを使い、 FCS には Hellfire 用の FCS を使用する。 DAGR の地上発射試験は既に7発が行われており、年内に更に2~3発が予定されている。
 同社は競合他機種の存在から開発速度が重要であると見ており、Qualification ほ2009年1月1日に予定している。
2008.07.21 Aviation Week & ST Laser liaison <0808-072102>
 Elbit社と ATK社が、SAL 誘導70mmロケット弾 GATR-L の開発を共同で行うことに なった。
2008.07.16 Jane's Defence Weekly Back on course <0809-071620>
= 空中発射武器の展望に関する6頁にわたる特集記事 =
BVRAAM
多目的ミサイル
近距離 AAM
誘導爆弾
戦術ミサイル
対艦ミサイル
誘導ロケット弾
将来武器
 ATLABL
2008.07 Jane's Missiles & Rockets Raytheon and UAE co-operate on laser-guided rocket development <0808-070038>
 Raytheon社と UAE が、SAL 誘導70mmロケット弾である LGR共同開発に合意した。
 両社は両国軍隊だけでなく、輸出も視野に入れて開発を行う。 また将来の類似計画でも共同する合意も行った。
2008.07 Jane's Missiles & Rockets APKWS Ⅱ to continue as USMC programme <0808-070027>
 2.75吋ロケット弾を誘導弾化する APKWS は、米陸軍が2005年に一旦計画を中止して、あらためて APKWS Ⅱ として再開したものの、2007年で予算を打ち切ってしまったが海兵隊がこれを引き継ぎ、AH-1W/Z 搭載用として SDD再開している。 AH-1 による2発の発射試験が2007年9月に実施され成功している。
 海兵隊は2009年末まで SDD を行う計画で、FY09に$13.1Mを要求している。 FY08には$14Mを予算化した。
2008.04 International Defence Review DAGR passes test milestones <0807-040003>
 Lockheed Martin社が自社開発している Hydra 70 70mmロケット弾取り付け誘導キット DAGR が、更に3回の試験に成功し、同社は2006年の開発開始以来6回の試験中6回の成功を収めた。
 2008年1月に行われた2発の発射試験では、1発目が距離4.2kmから6゚のオフボアサイトで発射され、2発目は5.1kmから発 射された。
【関連記事:0708-031408 (JDW 2007.03.14)】
2008.01.07 Aviation Week & ST Laser-guided rockets <0802-010713>
 70mmロケット弾に DASALS (Distributed-Aperture Semi-Active Seeker) を取り付け誘導弾化する APKWS は、各種へりからの発射試験が行われている。 9月には海兵隊の AH-1W Cobra、12月13日には陸軍の OH-58D Kiowa Warrior が発射試験を行っ た。
 APKWS の発射のための搭載機改造は一切必要ない。
【註】
 現在 BAE Systems社が開発している APKWS は既に計画中止が決まっており、代替に米韓が共同で開発する LOGIR (Low-Cost Guided InfraRed) と、Lockheed Martin社が提案している DAGR (Direct Attack Guided Rocket) が競い合っている。
【関連記事:0713-050011 (JMR 2007.05)】
2007.11 Jane's Missiles & Rockets USMC helicopter fires APKWS rockets <0724-110014>
 BAE Systems社が9月19日に、 APKWS 2発を Cobra ヘリコプタから発射 する試験を行い、2発とも要求を満たす精度で標的に命中した。
 一発目は地上のレーザ照準器により誘導され、二発目はヘリに搭載されたレーザ照準器により誘導された。
2007.11 Jane's Missiles & Rockets Lockheed Martin markets DAGR <0724-110012>
 Lockheed Martin社が、Hydra 70 や CRV-7 などの70mmロケット弾を自社開発で SAL 誘導弾化した DAGR (Direct Attack Guided Rocket) の市場開拓を開始している。
(関連記事 JDW 2007.03.14)
 射撃には LOBL (Lock-On-Before Launch) モードと LOAL (Lock-On-After Launch) モードがあるが、LOBL モードが標準として使用される。 射程は LOBL で0.5km~5km LOAL で1.5km~7kmで、弾着精度は1mである。
 誘導装置には Hellfire の部品が多用され、価格は Hellfire の20~25%である$10,000になる。
2007.05 Jane's Missiles & Rockets US Army cuts APKWS and PGMM funding <0713-050011>
 米陸軍はFY-08要求から APKWS Ⅱ の$66.7Mと PGMM の$26.6Mを 削除した。 いずれも DASALS (Distributed Aperture Semi-Active Laser Seeker) を搭載するミサイルで、APKWS Ⅱ は2006年4月に SDD を開始し、PGMM は2004年12月に SDD を開始して2006年に発射試験を終了してい た。 PGMM Increment 1 はFY-08に LRIP に入る計画であった。
 APKWS Ⅱ の代替には米韓が共同で開発する LOGIR (Low-Cost Guided InfraRed) と、Lockheed Martin社が 提案している DAGR (Direct Attack Guided Rocket) が競い合っている。
( LOGIR 関連記事 韓国聯合ニュース 2007.03.06)
( DAGR 関連記事 JDW 2007.03.14)
2007.03.14 Jane's Defence Weekly Lockheed Martin unsheathes new DAGR <0708-031408>
 Lockheed Martin社が、Hydra 70 70mmロケット弾と AGM-114 Hellfire の間隙を補完 する ASM として、Hydra 70 に JCM と Hellfire の技術を導入した DAGR (Directional Attack Guided Rocket) を自社開発した。
 DAGR は Hellfire Ⅱ と完全互換で、Lock-on-Before-Launch、Lock-on-After-Launch のいずれも可能なセミアクティブ誘導である。  射程は、高度20,000ftから発射した場合12kmである。
2007.03.06 Yahoo 韓国聯合ニュース記事

「ロケット誘導兵器、韓米軍事・・・」

<0706-030601>
 韓国の防衛事業庁が6日、国防科学研究所と米海軍航空兵器研究所が共同開発に向 けた覚書に署名したと明らかにした。
 共同開発されるのは70mmロケット誘導兵器で、ヘリコプターに搭載し地上の標的を攻撃する 従来の70mmロケット弾に赤外線センサと誘導コントロール装置などを持つ。
【註:】
 共同開発されるミサイルとは、米国の APKWS やフランスの PEKET と同様に、Hydra 70 ロケット 弾に誘導装置を付加するものと見られる。
2007.02.15 Inside the Pentagon Army nixes APKWS funding,service will pursue altanative solutions <0706-021503>
 米陸軍は、FY-08要求で、2006年に BAE社が SDD を$45.7Mで受注した APKWS Ⅱ の予算を削除した。
 陸軍は計画中止に伴う代案の検討を開始しており、調達計画も大幅な見直しが行われる。
2007.02.12 Inside the Army Army's FY-08 budget request includes funds to grow the Force <0706-021210>
 米陸軍のFY-08要求は総額$130Bであり、そのうち$46Bは兵員の65,000名規模の増加予算である。 また各種ミサイル調達に$1.6B、弾 薬に$2.2Bをそれぞれ計上している。
 これに反して LandWarriorAPKWS-Ⅱ 及び ATACMS の三計画は予算化を見送られ、、$372Mを計画していた MEADS は$200M以上削減された。
2006.08 Jane's Missiles & Rockets FZ plans PEKET 'smart' rocket in laser and GPS-guided forms <0617-080020>
 フランスの FZ社が68mm及び70mmロケット弾を誘導弾化する PEKET (Precision Enhancement Kit Engagement Target) の発射試験を今年中に計画している。
 PEKET が他国の類似システムと異なるのは SAL 誘導及び GPS 誘導の二種類があることで、70mm弾の場合 SAL 弾で射程が1~6km、CEP=1m、GPS 弾で射程が3~6km、CEP=10mとなる。 SAL 弾は移動及び固定目標、GPS 弾は固定目標に対して使用さ れる。
2006.06 Jane's Missiles & Rockets BAE Systems seeker survives shock test <0615-060025>
 ATK社が SDD を実施している PGMM (Precision Guided Motar Munition) に使用される BAE Syatems社が開発 した DASALS (Distributed Aperture Semi-Active Laser Seeker) の耐衝撃試験が行われ成功した。
 PGMM は米陸軍が2010年配備開始を計画している120mm迫撃砲用誘導砲弾で、DASALS は BAE Systems社の APKWS Ⅱ にも採用されている。
2006.06 Jane's Missiles & Rockets US names BAE Systems as APKWS Ⅱ prime contractor <0615-060006>
 米陸軍は APKWS Ⅱ SDD に BAE Systems社を選定した。 同社はこ の決定の2週間以上以前に77発の製造を決定し製造に入っていた。 2005年1月に技術的問題及びコスト高から開発中止になった GD社が 主契約社となっていた APKWS で、BAE社は80発の誘導部を納入していた。
 APKWS Ⅱ の SDD について BAE Systems社は、試作品というより量産品の段階にあり、量産設備も完備しい てるため、2007年早々に量産決定があれば、2008年にも量産を開始するとしている。 米陸軍は 年間10,000発以上の調達を計画している。
2006.05.03 Jane's Defence Weekly US Army contracts original suppliers for APKWS Ⅱ <0610-050302>
 2005年1月に計画中止になった APKWS の代わりに進められる APKWS Ⅱ の開発の担当は、 BAE社を主契約社とし GD社を下請けとしたチームに決まった。 APKWS では GD社がプライムで BAE社が下請け であった。
 APKWS Ⅱ には Lockheed Martin社と Raytheon社が、いずれもシーカを先端に搭載するシステムを提案したが、BAE社は APKWS 同様に 4枚のフィンにシーカを付けた。 この結果 Hydra 70 の弾頭と信管はそのまま使用できる。
 APKWS Ⅱ の量産単価は$10,000で、陸軍は71,565発を調達する。
2006.05.01 Inside the Army BAE Systems secures contract for APKWSⅡ program,valued at $1 billion <0611-050102>
 米陸軍は4月25日、APKWS Ⅱ の SDD に BAE Systems社を選定した。 契 約額は$45.7Mで、量産を含めると事業総額は$1Bを越える。
 APKWS Ⅱ の指名競争には Lockheed Martin社と Raytheon社が参加し、いずれもシーカを先端部に搭載する提案であったが、BAE社は APKWS 同様シーカをカナードに取り付ける提案で、Hydra 70 の弾頭信管は現状通り使用が可能である。
 陸軍は LRIP で4,560発を、単価$10,000以下で調達する計画である。
2006.05 Jane's Missiles & Rockets Lockheed Martin submits APKWS Ⅱ proposal <0611-050019>
 Lockheed Martin社が APKWS Ⅱ SDD の最終提案書を提出した。 政府は2006年4月の中、下旬に 機種選定を実施する。
 先端にシーカを配した同社の APKWS Ⅱ は、2005年12月に2発の発射試験 (BTV: Ballistic Test Vehicle) に 成功したのに続き、2006年2月28日に誘導飛行試験 (GTV-1: Guided Test Vehicle-1) が行われ成功した。 GTV-1 でミサイルは 2.8km飛行し、レーザ照準点から0.5m以内に着弾した。
2006.05 Jane's Missiles & Rockets Raytheon demonstrates improved APKWS tailfin <0611-050018>
 Raytheon社が APKWS Ⅱ に提案している、改良型尾翼を装着したロケットの試験が行われ成功し た。 同社は Hydra 70 Mk 66 Mod 4 のロケットモータに付いている尾翼が起こす緩やかな回転が精度に悪影響を及ぼすとして、 尾翼の交換を提案している。
2006.04 Jane's Missiles & Rockets 'Hellfire Junior' hits the mark <0609-040028>
 2月28日に Lockheed Martin社が Hellfire Junior の地上発射試験を行い、2.8km離れた標的に照準点から 50cm以内に弾着した。
 Hellfire Junior は同社が APKWS Ⅱ 用に自社開発を進めている SAL 誘導のミサ イルで、試験では飛行安定性や性能と共に、シーカを回転させない機構の確認も行われた。
2006.03.20 Inside the Army Lockheed's APKWSⅡbid places seeker on front-end of Hydra-70 rocket <0609-032001>
 米陸軍が主導する APKWS Ⅱ SDD の企業選定は4月中に行われる予定であるが、Lockheed Martin社は3月14日 に、同社の提案が Raytheon社と同様にシーカを Hydra-70 ロケットの先端に配置することを明らかにした。
 2社と共に受注競争に参加している BAE System社はシーカを APKWS のカナード翼に配置する提案を行っている。
2006.03 Jane's Missiles & Rockets Raytheon refines its APKWS Ⅱ 'smart' rocket <0608-030012>
 APKWS Ⅱ の競争開発を行っている Raytheon社チームがロケットモータの再設計を行い、2005年9月から試験を行っている。 これは 現有 Mk 66 ロケットモータが誘導、無誘導のいずれの場合にも弾道のばらつきが大きいためで、これを低減し精度の向上を図ろうとし ている。
 ただし APKWS Ⅱ の LRIP ではロケットモータ、弾頭、信管が官給されることになっている。
2006.02.22 Jane's Defence Weekly Lockheed Martin unveils 'Hellfire Junior' rocket... <0606-022203>
 Lockheed Martin社がAPKWS increment Ⅱ に提案する Hellfire Junior を 公表した。
 Hellfire Junior は Hydra 70 Mk 66 Mod 4 ロケットモータの先端に、SAL シーカを roll isolator 装置と共に搭載したもので、飛行間にロケット本体は回転するが、シーカは回転しない構造 になっている。
2006.02.13 Inside the Army Lockheed Martin unveils details of its APKWS Ⅱ team,assembly plan <0607-021301>
 3月に予定される APKWS Ⅱ の SDD 担当企業選定に向け、Lockheed Martin社は開発チームの構成 と開発施設を初めて明らかにした。
 開発には、HR Textron、Honeywell、EaglePicher 及び ITT の各社が加わり、シーカ製造を Ocala 工場、最終組み立てを Troy 工場で 行う。
 RfP によると、APKWS Ⅱ の単価は$10,000以内で、陸軍は4,560発を装備する計画で ある。
2006.02 Jane's Missiles & Rockets Companies bid for APKWS Ⅱ relaunch <0605-020027>
 再開される APKWS Ⅱ の SDD には、BAE、Raytheon、Lockheed Martin の少なくとも三グループが名乗りを あげると見られる。 米陸軍は4月に機種選定を行い、24ヶ月間の SDD を開始する計 画である。 SDD では二度の LRIP で4,500発を生産する。 要求単価は$10,000以下 となっている。
 提案各社は既に自社開発を開始しており、Raytheon社は2005年12月までに高速風洞試験とスレッド試験を終わらせており、BAE社は オリジナルの APKWS で開発していた DASALSの開発を続行 している。
2006.01.23 Inside the Army Raytheon's APKWS Ⅱ bid proposes adding additional tail fin to Hydra-70 <0604-012302>
 APKWS Ⅱ SDD は3月の企業選定に向け、昨年11月に Raytheon、 Lockheed Martin 及び BAE の三社が提案書を提出している。
 Raytheon社の提案では Hydra-70 ロケットの尾翼を現在の3枚から6枚にし、ロケットの回転を発射直後に停止 させ飛翔の安定化を図る。 BAE社は昨年12月に若干の提案内容を明らかにしたが、Lockheed Martin社は説明を避けている。
 SDD は24ヶ月を予定し、陸軍は LRIP として単価$10,000以下で4,560発を調達する計画である。
2005.12.05 Inside the Army BAE Systems,Lockheed Martin and Raytheon bid on APKWS Ⅱprogram <0603-120501>
 11月29日、米陸軍の APKWS Ⅱ 計画に BAE Systems、Lockheed Martin、Raytheonの三社が提案書を 提出した。 企業選定は3月頃とみられ、24ヶ月の SDD 開発の後、軍は LRIP として4,560発を調達する計画で ある。 RFP で単価は$10,000以下となっている。
 APKWS は2003年に GD社が受注し開発を行っていたが、技術的問題と価格が要求を満たさないとして4月に計画が打ち切られ、陸軍は新 たな RFP を8月に発簡していた。
2005.11 Jane's Missiles & Rockets Funding problems will delay APKWS <0603-110011>
 APKWS の SDD は、2005年9月14日に RFP が発簡されたが、米議会がFY-06予算から APKWS 予算を削 除したため経費の目処がついていない。
 APKWS の SDD は当初 GD社が BAE社の DALSALS (Distributed Aperture Semi-Active Laser Seeker) を Hydra 70 ロケット弾に取り付ける方向で進められていたが2005年初めに計画が中止された。
(計画中止関連記事 JMR 2005.04)
 再開 SDD の RFP には Raytheon、Lockheed Martin を始めとする5個チームが名乗りをあげると見られ、 BAE社も DALSALS を5吋の Zuni ロケットに取り付ける案を提案する。
2005.09.14 Jane's Defence Weekly US reopens precision-kill missile contest <0519-091405>
 AGM-114 Hellfire の代用として主として車両等の軟目標に対して使用する APKWS は、2003年に GD社に発注され BAE社製シーカを搭載するはずであったが、初回試験の結果が思わしくなく4月に計画中止が決 まった。
 米陸軍 AMCOM は APKWS に代わる APKWS Ⅱ の業者選定を開始しており、BAE、Raytheon、Lockheed Martin などの各社が提案を行っている。 今回 BAE社はプライムとして提案する。
 APKWS Ⅱ の要求は APKWS と全く同じになっている。
2005.08.03 Jane's Defence Weekly USN outlines new weapon initiatives <0516-080302>
 米海軍が FY-07に持ち出す以下のような新たな兵器計画を検討している。 対舟艇には40~50隻の同時攻撃を 想定して、多層防御を考えている。
SLLE UAV (Ship-Launched Long-Endurance UAV)
 艦上発射で汀線から200nmの航続と12時間の滞空能力
High Speed CM
 500nmを Mach 4 で飛行し、緊急対処目標に15分で到達。 弾頭重量は136kg。 目 標情報は UAV 又は衛星による。 データリンクで情報を更新し、移動目標の攻撃も可。 将来はマルチモード シーカの搭載も。
LOGIR (Low-Cost Guided Imaging Rocket)
 対舟艇外層防御用のミサイルで Hydra 70 ロケットに EO/IR シーカを取り付けたもの。 MH-60S ヘリに 18発入りのポッドを2個(36発)ずつ搭載。
Spike
 対舟艇近距離防護用
RGM-84 Harpoon Block Ⅲ
 Block Ⅱ のシーカを更新し、データリンク、GPS/INS を取り付ける。
2005.06 Jane's Missiles & Rockets US Army announces relaunch of delayed APKWS programme <0513-060004>
 一時中断していた APKWS の開発は、2~3ヶ月以内に再開される。
 GAO の2005年次報告で、APKWS は十分な技術検証なしに SDD に移行しようとしていると指摘されため計画は再構築 され、2005年3月に RFI が発簡され1ヶ月後に各社の回答を受領した。
 RFP は2005年中頃に発簡される模様であるが、RFI の結果を受け内容は修正されることになる。 新計画では価格を そのままにして更に高い能力が要求されている。 用途としてはヘリに加えて UAV 搭 載が重視されている。 陸軍は LSAH 誘導に替えてマルチモード誘導を希望している。
2005.05.02 Inside the Army Army seeking contractor for Advanced Precision Kill Weapon System <0514-050206>
 米陸軍は APKWS の構想設計段階の企業選定をFY-06の第3四半期に予定し、今年8月 に RfP の発簡を計画している。
 今年1月、陸軍は APKWS の SDD を発注している General Dynamics社との契約を技術上の問題から打ち切るこ とを通告し、新たな企業選定を行うことを明らかにした。
 APKWS は陸軍と海兵隊に装備を予定する低価格の次世代精密誘導兵器で、Hydra-70 ロケットをベースとしその能力は Hydra-70 と Hellfire の中間に位置づけられている。
2005.04 Jane's Missiles & Rockets Army rethinks guided-rocket system <0511-040007>
 米陸軍は GD社で開発が進められていた APKWS 計画縮小を決定した。
 APKES は既に5回の発射試験が行われ、SDD は2005年中に終了する予定で、2005年7月には試作品の実配備を行い、2006年には LRIP を 開始する予定であった。 計画縮小の原因の一つは単価の上昇である。
 陸軍はその代わりに、一気に究極兵器を目指す模様で、そのための RfI を2005年末に発簡する。
2005.01.19 Jane's Defence Weekly UAV missions in Iraq set to rise <0503-011706>
 イラクでの UAV の活躍から、米陸軍は更なる UAV の用法を検討している。
 各級部隊指揮官からは特に武装 UAV の増強が要望されているが、現在イラクで使用されている武装 UAV は、 Viper Strike を装備する RQ-5 Hunter のみである。 陸軍は Hunter 及び I-Gnat に Hellfire や APKWS を搭載する検討を行うと共に、Viper Strike を 1,200発までに増強しようとしている。
 Shadow は5時間以上の滞空能力を持つことから、AH-64 Apache に2時間程度先行 して作戦空域に進出させ、Apache の作戦間及び撤収の間、当該空域に滞空して、航空部隊指揮官に情報を提供する案も検討され ている。
 また、携行型の Raven mini UAV のビデオ映像を、SINCGARS (Single Channel Ground and Airborne System) ネットワークを用いて地上に伝送する実験も、先月行われている。
 作戦地域内で100~150kg程度の物資輸送に UAV を活用する案もある。
2004.06.02 Jane's Defense Weekly US Army hones aircraft wish list <0411-060209>
 米陸軍は航空部隊の再構築を検討している。
武装偵察ヘリ
 OH-58 の後継で、RAH-66 Comanche 開発中止の穴を埋める。 IR SAM へ対抗できる機体で368機程度を見込んでいる。
 JCMAPKWS 及び GAU-19 12.7mm Gatling gun を装備する。
 候補として UH-6、MD-530、Bell407,427、S-76 及び軽量型の AH-64 Apache などが候補に上がっている。
軽多用途ヘリ
 UH-1 の後継として4~6人を乗せ2時間程度航続可能なヘリで、303機程度が見込まれている。
固定翼輸送機
 C-23 の後継で10t程度の搭載能力と1,200nmを往復する航続距離が求められている。
2004.04 International Defense Review Norway develops guidance packages for 70mm rockets <0408-040010>
 ノルウェーの Kogsberg社が、ノルウェー海軍の予算で Hydra-70, CRV-7, FZ90 などの70mmロケット弾に取り付ける誘導装置を開発し ている。
 射程は13kmで、中期を GPS誘導、終末を LSAH誘導で行い、APC などを攻撃目標にするが、IIR や anti-radiationシ ーカの検討も行っている。
 ノルウェー海軍は2004年中頃に GPS と組み合わせた試験を予定しており、結果が良ければ2006年の装備化を 目指す。
2004.03 International Defense Review Fire scout weapon and control trials <0405-030006>
 RQ-8A Fire Scout に4発パックの Hydra-70 70mmロケットを搭載して発射する試験が2004年始め に開始され、引き続き APKWS の発射試験が行われる。 2004年の試験では Viper Strike の投下試験も予定されている。
 2003年12月には Fire Scout を P-3C から制御する試験も行われた。 試験では Fire Scout の取得した映像 を TCDL (Tactical Common Data Link) を使って P-3C に送り、更にこれを地上局に伝送した。
 この試験は将来 Fire Scout を MMA (Multimission Maritime Aircraft) から制御する技術の検証である。
2004.02.18 Jane's Defence Weekly US rethinks plan for naval drones <0404-021803>
 米海軍は今まで RQ-2 Pioneer, Dragon Warrior, Dragon Eye (右図)の3系列により構成さ れる UAV 体系を考えていたが、イラク戦争の経験などから Pioneer と Dragon Warrior を一本化して、Dragon Eye と2系列化しようと考えている。 海軍は RQ-8 Fire Scout の採用を決めている。
 陸軍は TUAV として Shadow 200 の採用を決めており、DoD は海兵隊に対して Pioneer の後継に Shadow 200 を強く押している。
 しかしながら海兵隊は Fire Scout も Shadow 200 も海兵隊の要求に合わないとして、新たな UAV の開発を 希望している。
 新たな UAV には情報取得、目標捕捉照射のほか、APKWS 等で武装して V-22 の同 行掩護をさせようと考えている。
2003.12 International Defense Review Second APKWS bullseye  米陸軍の70mmロケット弾に BAE社製 DASALS (Distributed Aperture Semi-Active Laser Seeker) を取り付けた APKWS (Advanced Precision Kill Weapon System) が8月28日に2度目の命中を達成した。 試験では3km遠方から発射された APKWS が1m の標的に命中した。
 DASALS は10素子からなる光ファイバセンサを各折り畳み翼に取り付け、半導体加速度計 (IMU: Inertal Measuring Unit) と組み合わせたもので、これにより Hellfire 並の誘導精度を実現している。  
2003.11 Jane's Missiles & Rockets Guided rocket successfully completes first flight test  BAE社製の DASALS (Distributed Aperture Semi-Active Laser Seeker) を取り付けた70mmロケット弾 APKWS の発射試験が行われ、レーザ照射位置から3km離隔した標的に直撃(照射点から1m以内)した。
 APKWS はヘリ、固定翼機、UAV、陸上車両などから発射されるミサイルである。
2003.10.27 Inside the Army Army seeking Warhead tech for Advanced Precision Kill Weapon System  米陸軍は次世代精密誘導ロケット APKWS の弾頭技術に関する調査検討を行っている。
 APKWS は現有のロケットを簡単な改善により低価格の精密誘導ロケットに変換することを目標とし、2006年頃に開発 を開始する意向で、陸軍は ATD (Advanced Technology Demonstration) を早期に立上げたいとしている。
 開発構想は3段階に区分され、Block1 は現有の Hydra 70 ロケットの先端に取り付ける誘導電子機器、Block2 は弾頭及び推進装置の強化、Block3 では精密誘導技術の改善となっている。
 陸軍は更に APKWS を Stryker や FCS 車両に搭載する検討を併せて行っている。
 なお、導入の細部予定は未だ決まっていない。
2003.07 International Defense Review Complementary enhancements under way for Hydra-70 rocket  Hydra-70 2.75in ロケット弾を誘導弾化する計画が進められている。
APKWS (Advanced Precision Kill Weapon Syatem: 右図)
 陸軍の進めている計画で、弾頭とロケットモータの間に BAE社製の DASLS (Distributed-Aperture Semi-Active Laser Seeker) を取り 付け CEP を1m以下にする。 射程は6kmで完成弾の単価は$10,000以 下を見込んでいる。
LOGIR (Low-cost Guided Imaging Rocket)
 海軍の計画で安価な IIR シーカである DAMASK を搭載する。
 海軍はこの他に、ロケットモータを改善して射程を倍の12kmにする計画も持っている。
SMARt (Smart Munition/Advanced Rocket)
 陸軍と海軍の共同事業で、APKWS 及び LOGIR が使用する発射機の開発計画で、発射前の目標ロックを可能にする。
2003.04 International Defense Review APKWS development  GD社は、Block 1 APKWS (Advanced Precision Kill Weapon System) の SDD (System Development and Demonstration) を開始する。
 APKWS は、Hyda-70 70mmロケット弾に誘導装置を取り付けるもので、誘導制御部は BAE社が担当する。
2003.03 Jane's Missiles & Rockets US Army to field 'smart' 2.75in rockets  M-151弾頭装備の2.75inロケットをレーザ誘導化しようとする LCPK (Low-Cost Precision Kill) ATD 計画は
、 APKWS (Advanced Precision Kill Weapon System) 計画となり、APKWS Block I は、24ヶ月の SDD を2003年始めに開始 し、FY-05に LRIP、FY-07での IOC を目指している。 Block I は当初、AH-64 Apache 及び RAH-66 Comanche に装備される予定である。
 Block Ⅱは何も決まっていないが、IR やレーダなどの複合センサが考えられている。 
aircav.com の Hydra70 のページ
2003.02 International Defense Review US Army seeks further APKWS enhancements  米陸軍は APKWS (Advanced Precision Kill Weapon System) の能力向上に関する RFI を発簡した。

 RFI への回答は、2006年~2015年に考えられている APKWS 能力向上計画のロードマップ作成に資する。 能 力向上計画ではサーモバリック弾頭搭載、最大射程の延伸と最小射程の縮小、EO/ECCM 能力向上、マルチモードシーカの搭載、スマート 発射機の使用が考えられている。

 APKWS は M151 弾頭型の Hydra 70に誘導装置を取り付けるもので、Block 1 は GD社が主契約 社に選定されている。

2003.01.06 Inside the Army Army approves advanced precision kill weapon system's next phase  米陸軍は基礎研究中の APKWS (Advanced Precision Kill Weapon) BlockⅠの開発を $60M で開始する。
 LRIP はFY-05、部隊装備をFY-07に予定し、主として AH-64 Apache とRAH-66 Comanche 搭載用に 50,000発の導入を計画している。
 APKWS BlockⅠは Hydra-70 ロケットにレーザー誘導システムを塔載するもので、Hydra-70 はFY-04に製造中止が決まっている。
   軍は更に Objective Force に装備する UAV への搭載も視野に入れ、シーカーと弾頭を改善する BlockⅡ 、ロケットモーターを改善する BlockⅢについて検討を始めている。
2002.10.14 Defense News Rocket moving from suppression to precision  米陸軍のアッパッチ攻撃ヘリ搭載の空対地ロケット Hydra-70 の精密誘導型への改修につい て Raytheon 社と BAE SYSTEMS が契約を競っている。
 両社は試作品の地上からの実射試験をユマの陸軍射場で行ったが、レーザー誘導により標的を射程 3mileでいずれも直撃している。
 Hydra-70 のプライムは General Dynamics 社で、同社は 2社の内 1社の誘導キットを 2003年1月までに選定する。
 陸軍は LCPK (Low Cost Precision Kill) の一環として Hydra-70 の精密誘導化を計画、1発当たりの改修に $10,000 以下を狙っており、2005~2006年の装備化を予定している。
2002.10.09 Jane's Defence Weekly US Army selects APKWS manager  米陸軍は、APKWS (Advanced Precision Kill Weapon System) の開発担当に GD社を選定し た。
 開発されるのは M151 Hydra-70 70mmロケット弾に取り付けるセミアクティブレーザ誘導装置で、計画は5年間 の契約になっている。
2002.10 International Defense Review Guidance systems for 70mm rockets attract new attention  米陸軍は Hydra-70 ロケットに誘導装置を取り付け、ヘリから装甲目標を狙う APKWS (Advanced Precision Kill Weapon System) を計画している。
 APKWS は最大射程 6km、CEP 1m 以下、命中確率 87%、 完成弾としての単価 $10,000 以下を目指すもので、ASM としての他、FCS にお ける無人車両用にも考えられている。
 計画には Raytheon社と BAE社が候補に名乗り出ているが、両社とも SAL (Semi-Active Laser) シーカを採用 する。 SAL シーカの配置は、Raytheonが従来式の先端搭載としているのに対し、BAE はカナード翼前縁への取り付けを提案し ている。
 APKWS の開発は FY-03~ FY-05に計画されている。