2022.04.20
Jane's Defence Weekly
US Navy addresses problems with first test of AARGM-ER from F/A-18
<2207-042002>
米国防総省の武器試験主任が、米海軍のAGM-88G AARGM-ERのfree flight発射試験がF/A-18で2021年7月に行われたことを1月に公開されたことを明らかにした。
2021.09
International Defence Review
US Navy completes first AARGM-ER live-fire test milestone
<2110-090008>
米海軍とNorthrop Grumman社が7月に、AGM-88G AARGM-ERの実射試験を実施した。 試験に使用された弾頭を外してテレメータを取り付けたFTV弾はF/A-18Fから発射された。 海軍の開発責任者は、試験結果は期待通りであったと述べている。
AARGM-ERは胴径を10%増やして燃料の搭載を増やし、60+nmとされるAARGMの射程を2倍以上にしている。
2021.07
International Defence Review
USN completes milestone AARGM-ER STV flight on F/A-18 Super Hornet
<2108-070007>
米海軍が4月中旬にメインランド州Ratuxent River試験場でAGM-88G AARGM-ERのF/A-18E/Fからの投下試験 (STV) を初めて実施した。
AAEGM-ERのEMDは2019年3月にNorthrop Grumman社が$322.5Mで受注し、2023年までに完了する計画である。
2021.04.12
Inside Defense
USAF's SiAW program abandons sole-sourced, AARGM-ER upgrade plan
<2105-041210>
米空軍報道官がInside Defenseへのe-mailで12日に、F-35に装備するスタンドイン兵器SiAWを海軍とNorthrop Grumman社が開発したAARGM-ERとした調達方針を変更し、5社による競争を行うことにしたことを明らかにした。
2020.11.18
Jane's Defence Weekly
NAVAIR set to launch AARGM-ER LRIP Lot 1 and 2
<2101-111807>
Northrop Grumman社が11月4日、米海軍がAGM-88G AARGM-ERのLRIP開始の決定を行うと発表した。
AARGM-ERはRaytheon社製AGM-88B/C HARMを元にしたARM-88E AARGMの長射程型で、AARGM-ERの性能は明らかにされていないが、AGM-88E Block 1は射程60nm以上で、交戦速度はMach 2+で、IOCはFY23に計画されている。
2020.08
International Defence Review
US Navy prepares for AARGM-ER live-firing trials
<2009-080007>
米海軍がAGM-88E AARGMの長射程型であるAARGM-ERの発射試験をFY21に開始する。 AARGM-ERは現有のAARGM Block 1と同じセンサや電子装置を搭載するが、新型のロケットモータで胴径が太くなりアクチュエータも新型となっている。 弾頭も再設計されている。
EMDは2019年3月に$322.5Mでnorthrop Grumman社に発注され、2023年12月まで行われる。 LRIP移行決定は2021年3月、IOCは2023年9月、FRP開始は2024年3月に計画されている。
海軍はF/A-18E/F及びEA-18G Growlerへの搭載を計画しているが、F-35A/B/Cへの搭載も可能で、米空軍はSiAWとしてF-35Aへの搭載を検討している。
2020.06.10
Jane's Defence Weekly
US DoD launches F-35A DEAD/SEAD retrofit
<2008-061003>
米空軍がF-35AのSEAD/DEAD能力を完成させる計画で、6月1日にcontract notificationを発簡した。 契約額は$36.78Mで、Lot 14及びLot 15のF-35Aに反映させる。
SEAD/DEADは元々DCA、CAS、AI、SCAR、NTISRと共にF-35Aの本来任務であったが、2016年8月にF-35AがIOCになった時点ではGBU-31/32 1,000-lb/2,000-lb JDAMの装備だけの限定的なものであった。
その後Block 3Fソフトの搭載でGBU-39 SDBとAGM-154A/C JSOWの搭載が可能になっていた。
完成型SEAD/DEAD能力ではSiAWが搭載されるが、SiAWは現在開発中のAGM-88E AARGM-ER(右図下)になるとみられる。 AGM-88E Block 1 AARGMは射程が60nm以上でMach 2+で飛翔するが、AARGM-ERの詳細は公開されていない。
2020.06.10
Inside Defense
Air Force to request Stand-in Attack Weapon proposal from Northrop this summer
<2007-061006>
米空軍が7月以降に、海軍が対A2/AD用として開発したF-35への搭載が可能なAARGMの改良型であるAARGM-ERを念頭に入れたStand-in Attack WeaponのRfPを発簡する。
2020.06.02
Jane's 360
DoD launches F-35A DEAD/SEAD retrofit
<2007-060204>
米国防総省が、Lot 14とLot 15のF-35Aに完全なSEAD/DEAD能力を付与する契約を$36.78Mで行った。 契約の対象は米空軍のほかF-35Aを採用している諸外国にも及び、2022年8月まで続く。
F-35Aは2016年8月にIOCとなった時点で持っていたSEAD/DEAD能力は限定的で、GBU-31/32 1,000-lb/2,000-lb JDAMを搭載するだけであったが、その後Blick 3FソフトでGBU-39 SDBやAGM-154A/C JSOWを搭載できるようになっていた。
今回の契約でF-35Aは、SiAW計画で開発中のAGM-88E AARGMを搭載できるようになる。
2020.01.09
Jane's 360
USAF issues RFI for F-35A SiAW missile
<2002-010909>
米空軍が1月8日、F-35Aの機内弾庫に搭載するstand-in対地ミサイルSiAW計画におけるEMD段階のRfIを発簡した。
SiAWは海軍がNorthrop Grumman社と開発を進めているAGM-88E AAGM ARMの長射程型AARGM-ERを強く意識した計画である。
2020.01.01
Jane's Defence Weekly
Germany approves more defence procurement projects
<2003-010105>
ドイツ議会予算委員会が12月11日、独軍への追加支出€594M ($662.5M) を承認した。
追加支出にはMeteor BVRAAM 100発に€185M、AGM-88B HARM 85発のAGM-88E AARGMへの改修に€127Mなどが含まれている。
2019.09
International Defense Review
Raytheon awarded HARM CLC supply contract
<1911-090005>
米海軍がRaytheon社に、F/A-18 Super HornetとEA-18G Growlerに搭載するHARM CLC 114基を$17.8Mで発注した。 納期は2021年10月になっている。
HARM CLCはRaytheon社製AGM-88B/C HARMとNorthrop Grumman社製AGM-88E AARGM及びAGM-88G AARGM-ERを連接する装置である。
米空軍はAARGMとは別にRaytheon社製のAGM-88F HCSMを装備している。
2019.07.10
Jane's Defence Weekly
AARGM approved for integrarion onto German Tonados
<1908-071012>
米国防安全保障協力局 (DSCA) が6月28日、ドイツがAGM-88B/C HARMの後継としてTonadoに装備するAGM-88E AARGMの売却を政府が承認したことを明らかにした。
売却されるのは91発で売却額は$122.86Mと推測される。
2019.07
International Defence Review
Progressive HARM: An evolution in missile capability
<1908-070014>
・Separate ways
・Closing the loop
・Raytheon receive contract for HARM REIK programme
2019.05
International Defence Review
Northrop Grumman awarded AARGM-ER EMD contract
<1906-050005>
米海軍がNorthrop Grumman社にAGM-88E Block 1 AARGMの長射程型であるAARGM-ERのEMDを$322.5Mで発注した。 AARGM-ERの事前設計は2017年11月に$17.2Mで発注され2019年2月に完了している。
AARGM-ERはF/A-18E/F、EA-18G、F-35Cに装備され、速度はBlock 1とほぼ同じMach 2+で、射程は明らかにされていないがBlock 1の60nmの二倍程度と見られている。
機体は胴径が10%程度太くなり、張り出した胴体で揚力を得ている。
2018.12
International Defence Review
Northrop Grumman unveils Surface-Launched AARGM
<1902-120007>
Northrop Grumman社が米陸軍の長距離精密打撃LRPS要求に合わせて、AGM-88E Block 1 AARGMの陸上発射型 (SLAARGM) を開発している。
SLAARGMは、中間誘導はディジタル標高データベーカース (DTED) を補助にしたGPS/INSで行われ、ARHシーカのほかにMMWレーダやIRシーカも搭載しているため、ARMとしてだけでなく電波を発しない目標も打撃できる。
SLAARGMはNorthrop Grumman社が開発した9セル発射機のほか、HIMARSやMk 41 VLSからも発射できるという。
2018.06
International Defence Review
AARGM-ER development to begin in 2019
<1807-060009>
米海軍が4月9日、既にFRPに入り600発以上取得している射程60+nm、速度
Mach 2+と言われるAGM-88E Block 1 AARGMを、射程を画期的に伸ばし
F-35Cの機内弾庫に搭載できるAARGM-ERを2023年までに装備する計画で1QFY19にEMD
段階を開始することを明らかにした。
2018.06
International Defence Review
Italian Air Force finalises AARGM OT&E campaign
<1807-060003>
イタリア空軍が4月2日、カリフォルニア州のChina Lake射場で行われた "Blazing Shield 2018" 演習で行われたAGM-88E
AARGMの実射をもってOT&Eを完了したと発表した。 "Blazing Shield
2018" 演習ではPanavia Tornado ECRがAARGMを発射した。
AARGMはHARMにGPS/INSとMMWレーダを付加したARMで、戦果評価もできる。 射程は60+nm
、速度はMach 2+と見られている。
【註】
AARGMは目標とする電波源が電波を封止してもGPS/INSで目標に接近し、MMWレーダによる終末誘導で目標を破壊できる。
2018.03
International Defence Review
NAVAIR approves development of AARGM-ER
<1804-030005>
米海軍がOrbital ATK社にAGM-88E Block 1 AARGMの射程延伸型AARGM-ERの開発続行を
$17.2Mで発注した。 AGM-88E Block 1 ERはAGM-88E Block 1の翼形状を変えてF-35Cの機内弾庫搭載を可能にしている。
AGM-88E Block 1はAGM-88 HARMと弾頭部やロケットモータなどを共用しているため60+nmの射程と
Mach 2+の速度は同じであるが、ERは固定翼を変え胴径を10%太くしたことなどで燃料搭載量が増え、
速度を2倍にしている。
2017.07
International Defence Review
Orbital ATK firms up AARGM ER design concept
<1708-070009>
Orbital ATK社がAGM-88E Block 1 AARGMの射程延伸型AARGM ERの設計を確定した。 AARGM ERは
射程がAGM-88E Block 1の二倍になるという。 Block 1は射程が60+nm、交戦速度がMach 2+と言われているが、
AARGM ERの射程等は明らかにされていない。
ERは新型ロケットモータの採用などハード、ソフトの両面で改良されているが、誘導装置、センサ、弾頭の性能はBlock 1と変わらないという。
ERはBlock 1の中央部にあった固定翼が取り外され、F-35の機内弾庫に搭載可能になる。
2017.03
International Defence Review
NAVAIR backs AARGM despite DOT&E censure
<1704-030005>
Orbital ATK社が開発したAGM-88E AARGMは原型となったBlock 0がFY13の
DOT&E報告でFY11~FY12に行われたIOT&Eの結果「使用に耐えうるが使用する効果がない」と判定された
ため、AARGM Block ⅠUpgradeに改良された。
DOT&EはFY16の報告でAARGM Block ⅠUpgradeの運用試験(OT)計画を示しているが、これに対して海軍は自信を示している。
2016.06
International Defence Review
AARGM back on track after resistor issues
<1607-060003>
米海軍のAARGMは部品(抵抗器)の不良から計画が遅延する。
【註】
AGM-88E AARGMは、AGM-88 HARMにパッシブRFシーカーの他にアクティブシーカを取り付けたARMで、目標となるレーダが電波放射を停止しても命中させることができる。
2016.02.10
Jane's Defence Weekly
USN to request USD418 million for AARGM
<1603-021010>
米海軍がAGM-88E AARGMの開発継続に、今後5年間で$418Mを支出する計画である。
2015.12
International Defence Review
USAF finalises AGM-88F HCSM flight trials
<1601-120006>
米空軍が AGM-88C HARM の HCSM 改良型である AGM-88F の最終発射試験を8月上旬に完了し、
IOC への道筋をつけた。 空軍は AGM-88C 650発の AGM-88F への改良を既に発注している。
HCSM では AGM-88C に GPS 誘導能力を付与すると共に、INS 誘導装置も更新している。
【註】
ARM である HARM が発射されたのに対し、目標となるレーダ等が電波放射を停止しても攻撃を継続するため、米海軍は HARM にアクティブシーカを取り付けた
AGM-88E AARGM を開発しているのに対し、空軍は GPS/INS で攻撃を継続する HCSM を選択した。
2015.11
International Defence Review
USN conducts AARGM Blick 1 live-fire test
<1512-110005>
米海軍が8月18日、orbital ATK社製 AGM-88E AARGM Block 1 の発射試験に成功した。 試験で F/A-18F
から発射された Block 1 は移動する水上目標を直撃した。
Block 1 はFY13に DOT&E が不具合を指摘し「実用に適しているものの、効果は期待できない」とした Block 0 の
改修型である。 不具合はFY11~FY12に行われた IOT&E で発見されたが、その内容は明らかにされていない。
2015.04.21
Searchina
「F-35」戦闘機に「対レーダーミサイル」搭載?・・・実現すれば重大な変化!=中国メディア
<1505-042101>
中国新聞社が17日に中国国防科技信息網の報道を引用して、米海軍が発簡した射程延伸型 AARGM (AARGM-ER) の
RfI によると、AARGM-ER は F-35 に搭載される可能性があると報じた。 現在の AARGM は全長が13吋で F-35 の機内
弾庫ぎりぎりのサイズであるうえ、格納するには翼幅が広すぎる。
AARGM-ER はFY16の新規計画で、2016~2020年の5年間に$267Mをかけて開発し、2022には配備する計画である。
2015.04
International Defence Review
US Navy seeks to increase AARGM range
<1506-040007>
米海軍からの AGM-88E AARGM の射程延伸要求に対し、企業が3月27日に提案書を提出した。 AARGM-ER はロシア、
中国、北朝鮮、イランなどの SAM 射程延伸に対応するもので、国防総省は2021年又は2022年の IOC を希望しており、200~1,000発が AARGM-ER
になると見られる。
海軍はシーカの改良は要求しておらず、ロケットモータ、誘導制御装置、ソフト、信管、電池が改良されることになる。
2014.04
International Defence Review
NAVAIR plans three years of AARGM orders
<1405-040006>
米海軍航空システム本部 (NAVAIR) が ATK社に対し、AGM-88E
AARGM をFY15~FY17に発注する。
発注されるのは AARGM Block 0 であるが、Block 0 はFY11~FY12に行われた IOT&E で欠陥が発見
されたためFY14~FY15に欠陥を改修して全可動能力 (FOC) を付与した Block 1 の開発を行う。 欠陥の内容は公
表されていない。
2013.08
International Defence Review
Australia signs for AARGM anti-radiation missile training capability
<1309-080020>
オーストラリアが5月、EA-18G 12機を導入する一環として、AGM-88 HARM と AGM-88E
AARGM の訓練装置を FMS で購入する契約を行った。 ATK社は2015年に納入する。
豪空軍は EA-18G の IOC を2018年に計画している。
2013.08
Jane's Missiles & Rockets
Deliveries of two improved HARM variants due this year
<1309-080002>
AGM-88 HARM の改良型である米海軍の AGM-88E AARGM の配備が年内に開始される
。 AGM-88B を AARGM に改修する LRIP は2008年12月に27発が発注され、2010年7月までに納入され、イタリアと共同で行われた LRIP 2では
37発、LRIP 3 では51発が発注されている。 最初の輸出先はオーストラリアになる。 また ATK社は2012年4月に、改良型になる
AARGM Block 1 を$10.6Mで受注している。
一方米空軍は、AARGM より簡素な改良で、HARM に GPS/INS を取り付けただけの HCSM を、二度に分けて300発ずつ
Raytheon社に発注しており、今年の4/四半期に納入が開始される。
【註】
AARGM と HCSM はいずれも電波封止をした目標を破壊するもので、AARGM は目標が電波放射を止めても、発射時点の目標位置に向け GPS/INS で誘導されて接近し、ミリ波
のアクティブシーカで捕捉追随する。
これに対して HCSM はシーカを持たず、GPS/INS だけで目標に接近し破壊する。
2013.03
Jane's Missiles & Rockts
AARGM problems continue
<1304-030013>
米国防総省の OT&E 監 (DOT&E) が1月11日に発簡したFY12報告書で、ATK社が何年もかけて開発している AGM-88E
AARGM は運用に適して入るが、運用効果は疑問であると指摘した。
AARGM は DOT&E が効果に疑問を呈していたが、FY12の4/四半期に本格量産 (FRP) に入っており、海軍はこの AARGM
Block 0 に続いて AARGM Block 1 計画を進めている。
2013.03
Jane's Missiles & Rockts
Raytheon selected for HARM upgrade
<1304-030012>
Raytheon社が1月16日、AGM-88 HARM を能力向上型 HCSM に改良する契約を$12.3Mで受注したと発表した
。 受注を競っていた ATK社は破れた。
HCSM は HARM に GPS 受信機を取り付けると共に IMU を改良して、ARM 回避のため電波放射
を停止した目標も攻撃できるようにした。
2012.10
International Defence Review
Raytheon's enhanced HARM hits the mark
<1212-100002>
Raytheon社が4月12日と5月3日に、米空軍の HARM 改良計画 HCSM の発射試験に成功した。
同社の HCSM は GPS との連携で射程を80nmにまで延伸している。
この計画には ATK社も、安価を武器に参入している。
2012.10
Jane's Missiles & Rockets
AARGM technology studies as Tomahawk upgrade
<1211-100010>
米海軍が ATK社に対し8月6日、AARGM の可能性研究への協力を発注した。 この研究は ARM AGM-88E AARGM の技術
を、Tomahawk Block Ⅳ に取り込もうというものである。
米海軍は8月20日、AARGM の本格量産 (FRP) 開始を承認した。 IOT&E は今年初めに行わ
れている。
2012.08.29
Jane's Defence Weekly
RAAF plans Super Hornet upgrade
<1210-082902>
豪国防省と軍需相が8月23日、F/A-18F 12機を WA-18G に改造することを決めたと発表した。 米政府によると、EA-18G は AGM-88
HARM と AGM-88E AARGM を装備する。
2012.06
Jane's Missiles & Rockets
'AARGM' tests show high lethality'
<1207-060029>
米海軍が4月16日、疑似目標を用いた AGM-88E AARGM の試験を行い、効力を確認したと発表した。
2011.11.09
Jane's Defence Weekly
ATK wins US Navy's AARGM contract
<1201-110906>
ATK社が AGM-88E AARGM の LRIP Lot 3 を$54.4Mで受注
した。
AARGM は現在 IOT&E 段階にある。 IOT&E では複数回の実射も行われる。 2010年9月に行われた IOT&E は、ハードとソフトの不具合で
不合格になっていた。
2011.10.19
Jane's Defence Weekly
HARM, HCSM and AARGM
<1112-101906>
・AARGM
AGM-88E AARGM は米海軍が進めている HARM 改良計画で、現有の HARM に
MMW レーダ、GPS、ディジタル ARH シーカを搭載する。
ATK社が2008年に LRIP を受注したが試験結果が思わしくなく2010年に IOT&E の実施が見送られた。
2011年2月上旬にソフトが改修され、8月10日に IOT&E が開始された。 米海軍はFY14での
FOC を予定している。
・HCSM
HCSM は米空軍が Raytheon社と進めている HARM 改良計画で、GPS/INS を取り付けるだけ
と、AARGM に比べてリスクがない。
2011.10
International Defence Review
The riddle of the SAMs
<1111-100026>
HARM は、10ヶ国に向けて21,000発以上生産され、約4,000発が実戦使用されている。
・AGM-88E AARGM
・HCSM
・HDAM
・ALARM
・Kh-31P
・Kh-31PD
Kh-31P の射程延伸型で、射程250km
・YJ91
中国製の Kh-31P
・TC-ⅡA(台湾)
・MAR-1(ブラジル)
2011.08.29
Aviation Week & ST
Killing electronics
<1110-082916>
MALD には ECM 型で現在開発計画の EMD 段階にある MALD-J や、HPM 弾頭などを搭載
する MALD-V などがある。
2011.08
Jane's Missiles & Rockets
AARGM begins carry trials on EA-18G Growler
<1110-080009>
AGM-88E AARGM と EA-18G Growler の初期の適合試験が5月に
完了した。 試験は2010年11月に開始され、のべ175時間の飛行が行われた。
AARGM は現在の AGM-88C に代わって F/A-18C/D、F/A-18E/F、EA-18G 及び Tonado 電子戦機に装備されるが、F-35、EA-6B、F-16 への搭載も可能である。
2010.03
International Defence Review
USAF to enhance HARM guidance
<1004-030032>
米空軍が HARM の誘導制御部を改良する HCSM 計画を開始する。 HCSM では GPS 誘導
が併用される。 これに対し海軍は、AGM-88E AARGM の採用を決め、既存の AGM-88B/C の改良を行う。
一方 Raytheon社は Diel BGT社と協同で HDAM を開発し、電波封止後の目標を攻撃できるようにしている。
2009.11
Jane's Missiles & Rockets
ATK anticipates receiving AARGM LRIP 2 contract
<0912-110011>
AGM-88E AARGM は8月7日に行われた8回目の発射試験で Development Test を完了し、
目下 OT&E が行われている。 LRIP-1 は2008年12月に契約され、現在 ATK社は LRI-2 の商談を進めている。
AARGM は米海軍及び伊空軍が装備する計画であるが、ATK社は HARM を装備しているドイツ、ギリシャ、韓国、スペイン、トルコ、UAE に
対しても採用を働きかけている。
2009.10
Jane's Missiles & Rockets
AARGM missiles completes developmental testing
<0911-100028>
米海軍、伊空軍と ATK社が開発している AGM-88E AARGM が、8回目で SDD 最後となる発射試
験で、敵のレーダを模擬した標的を直撃した。
これにより development test は完了し、AARGM は2010年後半に IOC になる。
2009.09.09
Jane's Defence Weekly
ATK completes SDD test firing of AGM-88E
<0911-090903>
ATK社が開発を進めてきた AGM-88E AARGM の SDD 段階に於ける最終発射試験が8月
7日に完了した。
LRIP は昨年12月に開始されており、初めての量産弾は2010年1月に納入される。 米海軍は2010年
11月 IOC を予定している。
2009.07.06
Aviation Week & ST
Italian impetus
<0908-070610>
イタリア国会が国防予算を承認した。 予算には AGM-88E AARGM や
Spike-ER 1,000発の購入などが含まれるほか、NATO AGS 計画の参加も含まれている。 NATO AGS への参加に対して議会は認めない方
向であったが、RQ-4B の主ハブ装置にシシリー島の Sigonella社が選定されたことから、参加賛成に変わった。
このほかに欧州画像衛星である MUSIS への参加も承認された。
2009.07
Jane's Missiles & Rockets
AARGM defeats shutdown tactics
<0908-070016>
米海軍、伊空軍及び ATK社が4月13日に AGM-88E AARGM SDD
の5回目の発射試験に成功した。 この試験におけるシナリオは、AARGM が発射後に、より優先度の高い目標の出現を認識
して目標変換を行い、この目標が電波封止した後も GPS/INS で飛行を続行して、終末段階では電波を止めた目標を
アクティブミリ波シーカを用いて直撃するものであった。
ATK社は2008年12月に$55Mで27発の AGM-88B を AGM-88E に改修する LRIP を受注した。
IOT&E は2009年中頃に行われ、2010年には配備が開始される。
2009.07
International Defence Review
AARGM defeats shutdown
<0908-070001>
米、伊両国と ATK社による AGM-88E AARGM の試験が行われ、不意出現レーダの識別、優先順位付け、及び電波放射停
止への対応能力が実証された。
2008.12
International Defence Review
ATK gets go-ahead for low-rate initial production of AARGM
<0901-120034>
(既報【 0901-120007 (JMR 2008.12) 】と同一内容の記事)
2008.12
Jane's Missiles & Rockets
AARGM completes Milestone C review
<0901-120007>
AGM-88E AARGM が、11発の発射試験を含む運用評価 (OA) を8月に終え、9月30日に調達決定書
(ADM) が発簡されて、LRIP 移行を決定する Milestone C を通過した。
AARGM は AGM-88 HARM にミリ波レーダと GPS/INS 受信機を付加し、ARH 受信機を
ディジタル化したミサイルで、ミリ波レーダは ARH 受信機と連携して電波放射を停止した目標を攻撃するほか、単独で
不意出現の電波放射をしない目標を攻撃できる。
2008.11
Jane's Missiles & Rockets
Raytheon prepares to complete HARM cost reduction initiative
<0901-110030>
Raytheon社が HDAM のコスト低減計画を近く完了し、米政府への売り渡し単価を2008年レートで
$100,000以下にする。
HDAM は既存の HARM に GPS/INS 誘導装置を付加して、電波放射を止めた目標も攻撃でき
るようにした ARM で、発射試験は2006年に完了している。
2008.10
Jane's Missiles & Rockets
ATK carries out second AGM-88E test firing
<0811-100018>
米海軍と伊空軍が8月11日、AGM-88E AARGM の LRIP 移行を決める
Milesone C のための 二度目の発射試験を行い成功した。 この試験は一回目の丁度一週間後に行われた。
試験では発射後標的が電波放射を止めたため、AARGM は GPS/INS で飛行を続け、終末段階では MMW レーダシー
カを使用した。
2008.09.08
Aviation Week & ST
Faster radar killer
<0810-090808>
米海軍がロケットラムジェットで推進する HSAD 高速長射程 ARM の発射試験を続けて
いる。 この ARM は Aerojet社製の VFDR エンジンを搭載しており、先月 WSMR で行われた試験では QF-4 か
ら発射された HSAD がロケットで加速されたのちラムジェットに遷移し、超音速を維持しながら計画どおりの飛行を行った。
2008.07.23
Jane's Defence Weekly
ATK forcuses on lower cost defence solutions
<0809-072311>
ATK社が防衛電子部門で、安価製品で欧州市場の拡大を図ろうとしている。 手始
めに LFK GmbH/MBDA Deutschland社と AGM-88E AARGM のワークシェアに関する MoU を締結した。
ATK社は Raytheon社製の AGM-88B 及び AGM-88C に取り付ける付加シーカを提供する。
この他に同社は、一目標あたりのコストが$30,000する JDAM より、$3,500で済む同社製の砲弾の方が割安であるとして売り込みをかけている。
2008.06
Jane's Missiles & Rockets
AARGM test prompts new discussion
<0807-060014>
2月21日に AGM-88E AARGM の発射試験に成功し、3回目となる2008年中頃の試験は電波を出さない目標に対して
行われる。 ARGM の LRIP はFY-08に開始され25発を生産する。 FRP 開始及び
EA-18G に搭載しての IOC はFY-10になる。 米海軍は1,750発の
AGM-88 を AGM-88E に改造する計画である。
一方、電波を出さない移動目標を狙う次の段階の技術が議論されている。 改良型 AARGM は、AARGM が搭載している
片方向データリンクに代えて、Harpoon Ⅲ が搭載している双方向データリンクを搭載し、完全なネットワーク型ミサイルに
しようとするものである。
2008.06
Jane's Missiles & Rockets
ATK delivers second King Air test aircraft for AARGM trials
<0807-060013>
AARGM の開発に使用される2機目の Beechcraft King Air 機が納入され、共同開発国であるイタリアに送られる。 全く同一の一番機は
既に米国が2~3年間試験に使用している。 同機は機首に AARGM の誘導部が取り付けられており CFT を行う。
AARGM は SDD の最終段階にあり、LRIP 移行を決める Milestone C
はFY-08末に行われる。
2008.06
Jane's Missiles & Rockets
Raytheon reveals details of its ramjet HARM contender
<0807-060004>
2008.04.23
Jane's Defence Weekly
Raytheon reveals ramjet-powered HARM contender
<0806-042301>
Raytheon社がラムジェット推進 HARM の検討を、3年半以上前から行っていることを明らかにした。 空中発射
試験は比較的早くできるが、量産品の完成にはまだ時間がかかるという。
開発しているのは最新の HDAM (HARM Destruction of enemy air defences Attack Module) にラムジェットを搭載したもので、HARM にあった
胴体中部の翼がなくなり後翼操舵になっている。 ラムジェット推進により射程が数倍に伸び、240kmあるいはそれ以上
になる。 ラムジェットエンジンの製造元は明らかにされていないが、ドイツの Bayern-Chemie社の可能性がある。 ドイツは HDAM の開発に Diehl BGT社が参画している。
【註】
HARM ラムジェット化の狙いは、高速化より、最大射程200~400kmと伝えられるロシアの S-300/S-400
に対抗するための長射程化と推測される。
2008.04
Jane's Missiles & Rockets
Alliant Techsystems test flight keeps AARGM on track for LRIP
<0805-040015>
ATK社が、2月21日に AARGM の発射試験に成功した。 試験で AARGM は低高度から目標と異なる方向に発射されたのち、目標を捕捉識
別し位置を標定して直撃した。 AARGM は目下 SDD 中で LRIP は2008年後半に開始される。
AARGM は現有の AGM-88 HARM の後継としてFY-10に IOC になり、F-35 にも搭載され
る。
2008.03.17
Aviation Week & ST
Doing more Harm
<0804-031707>
米国防総省は AGM-88E AARGM の改良を検討している。 AARGM は HARM と同じ Mach 2 であるが、
改良型 AARGM はラムジェットで推進し高速化が図られる。
一方海軍は第3回目の開発試験で、送信を停止したレーダに対抗する AARGM の性能を確認する。 最近行われた2回目の試験(右図)では MMW シーカが使われたものの
標的は電波放射を続けていた。
海軍は第一期の LRIP としてFY-08末までに25発の AARGM を調達する。 FRP は2010年に始まり
1,750発の調達が計画されている。
2008.03
Jane's Missiles & Rockets
USAF reveals airborne live-firing trials of ramjet-powered weapon for the first time
<0804-030006>
2008.01.30
Jane's Defence Weekly
USAF reveals airborne trials of ramjet missile
<0803-013002>
米海軍と ATK社が1月9日に、ラムジェット推進の AGM-88E AARGM である HSAD (High
Speed ARM Demonstration) の発射試験を行った。 試験の詳細は公表されていないが、推進装置及びシーカのいずれも試験に失敗した模様である。 HSAD は2002年から
米海軍が密かに開発してきた Mach 3+ の ARM で、射程は160km以上と公表されている。
同様の高速 HARM としては Raytheon社がラムジェット推進の HDAM (HARM DEAD Attack Module) を開発している。
2007.12.24
Aviation Week & ST
Stealthy strikers
<0802-122404>
米空軍は将来の対地攻撃武器に DEW やネットワーク化された武器を考えているが、DEW が装備されても当初は有効距離が短
く、引き続きミサイルが重要な攻撃手段になると考えている。 特に高度化している防空システムに対抗するためにはステルス戦闘機の
機内弾庫に搭載できる高速 ASM/ARM が必要になる。 Raytheon社は現在 ramjet 推進の
AGM-88 HARM を開発しているが、10吋径の HARM は F-22 や F-35 の機内弾庫に収納出来ないため、7吋径の HARM
を検討している。
一方 ATK社が、ミリ波シーカと GPS/INS を搭載する AGM-88E AARGM の開発を進めているが、同社は AARGM の誘導
部を AMRAAM に搭載する案や、Meteor に搭載する案も検討している。
2007.11
Jane's Missiles & Rockets
ATK offers'affordable precision'to US Army
<0724-110023>
射程は35km~40kmで、CEP≦10m (GPS 使用)、≦30m(GPS 妨害時)である。 飛翔
経路は現在の Excalibur と異なり弾道飛行をし、終末弾道でだけ誘導する。
・PGMM
120mm誘導迫撃砲弾だある XM395 PGMM (Precision Guided Motar Munition) は陸軍の予算化を待っているところであるが、ATK社は
UAV からの空投型も検討しており、試験投下も行った。
・AARGM
全長4.17m、胴経25.4cmで、F-35 の機内弾庫に収納できる。
・超高速 CM
地上発射型の scramjet 推進で、最大速度は Mach 10 をめざす。 弾頭はなく
運動エネルギーだけで打撃する。 ロケットブースタで加速し scramjet は Mach 6~7 以下で始動する。
2007.10.01
Aviation Week & ST
Weapon bonanza
<0721-100109>
2005年2月に運用試験を開始した -120C7 はソフトウェアの欠陥から運用開始を見送ったが、今年8月
に2度の発射試験に成功し、まもなく運用を開始する。 C7 は687発が7月までに製造されており、970発を調達
する予定であるが、運用試験の成果がでるまで部隊配備を停止していた。 C7 は C5 の後継として輸出も予定され、
ギリシャと台湾が今月中に購入契約を締結する予定である。
-120D は C7 を更に改善し、コンフォーマルアンテナ及び GPS アンテナ及
び双方向データリンクを装備し、対妨害性を強化している。 2010年の IOC をめざ
し、今後9回の発射試験を行う。 輸出の計画はない。
・JASSM
今年初めの GPS 不良による発射試験失敗から試験は中断しており、空軍は代替の RfI を発簡した。 要求
では、射程200nm以上で、移動する艦船を攻撃でき、データリンクを装備することが
求められ、Boeing社は SLAM-ER を、Raytheon社は空中発射型 Tomahawk 及び JSOW の改善型を、
Taurus/Textron社は KEPD-350 を、MBDA社は Storm Shadow
を提案するとみられる。
・AGM-88 HARM の改善
米空軍は HARM に GPS と新ロケットモータを採用し、標的が電波封止した後も正確に破壊するミサイルを安価な価格で導入する計画
で、来年度以降予算化を予定する。 Raytheon社は昨年3回の自社試験を行っている。
・MOP (Massive Ordinance Penetrator)
DTRA は B-2 搭載の30,000-lb格子翼誘導の侵徹爆弾 (炸薬量5,300-lb) の開発を行っており、2008年 IOC
をめざしている。 B-2 には2発を搭載し、爆弾は機内の回転型発射装置から投下、現有 BLU-109 の10倍の深度
まで侵徹する。
2007.08
Jane's Missiles & Rockets
LFK/MBDA and ATK agree potential AARGM co-operation
<0717-080022>
ドイツの LFK GmbH/MBDA Deutsland社と ATK社が、AARGM の
生産分担に関する MoU を6月19日に締結した。 AARGM の共同生産では2005年10月に MBDA Italy社と
も提携している。
AARGM は AGM-88B/C の誘導部を換装する計画で GPS/INS と IARH/MMW (Improved ARH/MMW) シーカが取り付
けられる。 GPS/INS には弾着地域と共に弾着回避地域を設定でき、二次被害の低減
が図られる。
誘導部は前方から Millitech社製 MMW アクティブシーカ、BAE社製 IARH 受信機、Ball社製
IARH コンフォーマルアレイアンテナが配置される。
2007.08
Jane's Missiles & Rockets
AARGM completes first Development Test firing
<0717-080015>
AARGM の Development Test (DT) における初の発射試験が5月25日に行わ
れた。 AARGM は F/A-18 から発射され、指定された目標位置に向け飛行して直撃した。
AARGM は AGM-88 HARM を元に、MMW 終末シーカ、ディジタル ARH シーカ、
GPS/INS 中期誘導装置、及びデータリンク装置が付加されている。
2007.06.27
Jane's Defence Weekly
ATK, LFK agree potential AARGM co-operation
<0714-062711>
ATK社と LFK/MBDA Deutschland社が AGM-88E AARGM の生産で提携する MoU
を締結した。 AARGM の国際協力では2005年10月に MBDA Itary社が参加している。
AARGM は AGM-88 の誘導部を ARH/MMW シーカを用いた HARM Common Control Section に替えると共に、
弾着直前のデータを発射母機に送達して戦果確認を行う Weapon Impact Assessment を搭載する。
2007.04
Jane's Missiles & Rockets
USAF launches final HDAM test flight
<0710-040026>
HDAM (HARM Destruction of enemy air defense Attack Module) の最終となる三回目の発射試験が行われ
成功した。 HDAM は HARM に INS/GPS を付加した ARM で、目標が
電波を封止しても発射前にその位置を捕捉していれば射撃が可能である。
試験で HDAM は目標の46km遠方から F-16 により発射され、目標に接近してから低出力目
標を探知し攻撃した。
2007.02.26
Aviation Week & ST
A new anti-radiation missile, ・・・
<0706-022604>
Raytheon社は、対空レーダの電波放射が微細な状況でも攻撃が可能な新型の ARM である HDAM の非誘導
飛行試験に成功した。 今回の試験では近距離ではあるが微細な電波を捕捉することに成功した。
HDAM は GPS/INS 誘導で長射程から低出力放射のレーダを至短時間で正確に攻撃することが要求されている。
2006.12
Jane's Missiles & Rockets
Raytheon delivers first Release 7 HARM Targeting System to USAF
<0703-120010>
Raytheon社が AN/ASQ-213 Release 7 HTS (HARM Targeting System) の納入を開始した。 R7 HTS は従来
STING (Smart Targeting and Identification via Networked Geolocation) とよばれていた。
2006.10
Jane's Missiles & Rockets
Modified HARM shows positional awareness
<0622-100015>
現有の AGM-88 HARM に INS/GPS である HDAM (HARM Destruction Of Enemy
Air Defenses Attack Module) を取り付けた改良型が、2基のレーダを分別して指定された目標に命中した。
試験では HARM 発射後に弾着地域外で2基目のレーダで電波放射を行ったが、HARM は示された目標に命中した。
2006.09.06
Jane's Defence Weekly
USAF, USN seek their own HARM successors
<0619-090603>
Raytheon社と米空軍が、HARM の新型である HDAM (HARM Destruction of Enemy Air Defense Attack
Module) の開発を進めている。 HDAM は HARM に GPS/INS 誘導を付加したもので、敵のレーダが電波放射を
やめても攻撃を続行できる。 また、レーダ以外の目標も攻撃することが可能である。
一方米海軍は、良く似た AGM-88E AARGM の開発を ATK社と進めており、
2009年から現有の AGM-88B/C 1,750発を AAGM に改装する計画である。
Raytheon社は、HDAM は既に空軍で試験が続けられており、すぐに
でも装備化可能であるとしている。 これに対して ATK社は、AARGM はアクティでレーダシーカも搭載しており、
HADM より優れたシステムであるとしている。
2006.09.04
Defense News
New variant of HARM flies
<0620-090405>
HARM の新型機種である HDAM (HARM Destruction of Enemy Air Defense
Attack Module) の発射試験が行われ成功した。
HDAM には新たに INS/GPS 機能が加えられ、F-16 から発射した HDAM は2基のレーダのうち指定された1基を正確に識別し破壊した。
2006.06
Jane's Missiles & Rockets
International team completes AARGM Critical Design Review
<0615-060011>
米海軍、海兵隊、伊空軍及び ATK社が AGM-88E AARGM の CDR を完了した。
AARGM は HARM の最新型で、コンフォーマルアンテナ式の ARH 受信機とミリ波シーカ
を搭載する。
伊空軍は250発、米海軍及び海兵隊は1,750発を調達する計画である。
2006.04.12
Jane's Defence Weekly
AGM-88E missile passes review
<0609-041207>
AGM-88E AARGM が CDR を無事終了した。 2006年後半に
は発射試験が行われ、2008年に量産開始の決定、2009年 IOC が予定されている。
AGM-88E AARGM は既存の AGM-88B/C HARM を改造するもので、ロケットモータ、フィン、弾頭はその
まま使用される。 米国は1,750発の AARGM 化を計画しており、イタリアも250発を予
定している。
2005.12.14
Jane's Defence Weekly
Disrupt, disable, destroy
<0601-121415>
HARM は韓国もギリシャ、トルコ、UAE も装備している。
右図は AN/ASQ-213 HTS (HARM Targeting System) ポッドである。
・AGM-88E AARGM
米海軍は現有1,750発の HARM を2008~2013年に AARGM に改造する。
・HDAM (HARM Destruction of enemey air defense Attack Module)
HARM の欠点をカバーする米空軍の後継 ARM 。
・ALARM
・ARMIGER
ARMIGER はドイツの BGT主が開発しているラムジェット推進 ARM で Mach 3
の速度と150kmの射程を有する。 パッシブレーダシーカのほかに IR シーカを搭載
している。
・Kh-25MP/MPU
Kh-25MP (AS-12) は Nike, HAWK, I-HAWK 攻撃用
・Kh-27
既に退役した模様
・Kh-28
Kh-28 (AS-) は対艦、対地 ARM で、Nike, HAWK の攻撃が可能
・Kh-31P
Kh-31P (AS-17) は Aegis の AN/SPY-1 レーダ及び Patriot の AN/MPQ-53 の攻撃が可能。
JY-91 は中国製の Kh-31P。
・Kh-58U
Kh-58U (AS-11) は AN/TPS-43, AN/TPS-44 及び AN/MPQ-53 攻撃用
・HARPY Lethal UAV
・Taifun Lethal UAV
2005.12.01
Inside the Pentagon
U.S.Italy agree on AAGM development
<0603-120103>
米伊両国政府は11月14日、米海軍が開発する AARGM の SDD に参加する MoA
を締結した。
開発を受注している ATK社は SDD 中にイタリアで追加の発射試験を行うこととなり、サブコンにイタリア企業を含めることで企業選
定準備を進めている。
2005.11.16
Jane's Defence Weekly
Italy joins US-led anti-radar missile project
<0523-111606>
2003年6月から2008年9月まで続けられる AGM-88E AARGM の SDD にイタリアが参加
することになった。
AARGM はレーダが電波を止めても対処できる様に、AGM-88B/C HARM にマルチモードシーカ
と GPS 誘導装置を取り付けた ARM である。
米海軍は1,750セットの改造キットを調達して HARM を AARGM に改造する計画であるが、イタリアも
250セットを購入する計画である。
2005.11
Jane's Missiles & Rockets
Italy expected to join AGM-88E programme
<0603-110013>
・AARGM
イタリアが AGM-88E AARGM 計画に参画する。 ドイツも AGM-88E を購入する計画であるが予算上の
問題からまだ先になりそうである。 AARGM は既存の HARM を改修する計画で、新弾を製造する計画はない。
AARGM は既存のストラップダウン式 ARH を外し、代わりにノーズセクションにアレイアンテナを持つ ARH
シーカを取り付ける。 新 ARH シーカは感度、周波数帯域幅、方探精度、視野角が増大すると共に、アクティ
ブ MMW シーカアンテナ用のスペースを確保する。
AARGM には米国仕様の AGM-88E1 と、輸出用の AGM-88E2 があり、AGM-88E1 は他センサからの情報を取り込む IBS (Integrated
Broadcast Service) 受信装置が搭載される。
ATK社はこのほかに自社開発で AGM-88D HARM PNU 計画と ARES 計画を進めている。
・AGM-88D HARM PNU
AGM-88D HARM PNU (Precision Navigation Upgrade) は AGM-88B/C のセミアクティブレーダシーカをそのままにして GPS/INS を付加
する計画で、比較的安価に能力を向上できる。
・ARES
ARES (Affordable Reactive Strike Missile) は AGM-88E からシーカを外して高速 ASM とするもので66kgの
弾頭を引き続き使うが、シーカを除いたスペースを利用して弾頭を100kgにするオプションもある。 その場合には SDB とほぼ同等の弾
頭威力が期待できる。
2005.09.19
Aviation Week & ST
Targeting allies
<0519-091904>
米伊両国は先週、AARGM の共同開発に合意した。 両国の違いは終末段階のデータ
リンクにあり、米が Quick Bolt による衛星情報を用いるのに対しイタリアは国内開発の指揮統制機能を用いる。
計画では2008年に LRIP を開始し、米国は F/A-18用に1,750発を、イタリアは ECR Tornad 用に250発を装備する。 将来的には
AARGM のシーカを Meteor に搭載する検討が行われており、独英が関心を示している。
この他、英空軍が開発中の Paveway Ⅳ に米海兵隊が関心を示しており、Harrier搭載用としての可否決定が
今月中に行われる。 Paveway Ⅳ の投下試験は2007年1月に予定され、英は2007年中頃から Tornad GR4 及び Eurofighter Typhoon での
運用を開始する計画である。
2005.08
Jane's Missiles & Rockets
US Navy's AARGM passes preliminary design review
<0516-080018>
米海軍が ATK社で開発中の AGM-88E AARGM が事前設計審査を通過した。 今後最終設計審査を2006年
、75発の LRIP 開始をFY-08、FRP 開始をFY-10に予定している。
AARGM は AGM-88 HARM にミリ波レーダを取り付け、電波封止したレーダに対抗できるようにするもので、米
海軍と輸出で1,750発の受注が見込まれている。
2005.03
International Defense Review
F-16CJs to benefit from STING operation
<0506-030017>
米空軍が F-16CJ/DJ SEAD 機に搭載している AN/ASQ-213 HTS (HARM Targeting System) を改良する STING
(Smart Targeting and Identification via Networked Geolocation) 計画を推進しようとしている。
STING は複数の F-16CJ 機を Link 16 で結んで電波源位置を正確に評定し、JDAM などの GPS 誘導爆弾を投
下しようとするもので、計画はまだ初期段階であるのにかかわらず、2006年の9月に配備を開始したいとしている。
F-16CJ には AN/AAQ-33 Sniper XR ATP (Advanced Targeting Pod) が搭載されるようになり、目標の
識別可能距離が改善されているが、F-16CJ/DJ に HTS ポッドと Sniper XR を合わせて装備するよう、2007年始めにソフトウェアを更新
する計画である。
2005.02
Jane's Missiles & Rockets
HARM to receive improved guidance
<0507-020001>
米空軍は HARM の本格的改良である AGM-88E とは別に、改良点を
GPS 誘導の導入とファイバジャイロ搭載に限定した HARM HDAM (HARM Destruction
of Enemy Air Defense Attack Module) 計画を、1年間の計画として2005年始めに開始した。
HARM HDU (註:=HDAM ?) は目標が電波を止めていても予め位置が分かっていれば射撃ができるシステムで、R7
STING (Smart Targeting and Idntification via Network Geolocation) と呼ばれる改良型 HTS
(HARM Targeting System) ポッドと合わせて使用される。 R7 STING により HTS は母機外のセンサからのキューイングを受けることが
できる。
一方 AARGM はFY-09での IOC を目指して開発が予定通り進められており、2004年10月に搭載する
MMW レーダの CFT を実施した。
2005.01
Jane's Missiles & Rockets
'Two-for-one' guidance could steer anti-radar missiles
<0504-010017>
パッシブシーカだけを搭載していた従来の ARM は、
・レーダのブリンクモードに対応不可
・初歩的なレーダの回避装置に対応不可
・マルチパスの影響大
などの問題があった。
これを解決するためには IIR や MMW シーカを取り付けた場合、効果的なマルチモードシーカの開発は困難で、追加シーカの取り付け
はコスト上昇を招く。
そこで注目されているのが米陸軍が考案した方式で、シーカはアクティブ MMW シーカ
とパッシブアンテナ及びダウンコンバータで構成される。
パッシブアンテナはミサイル胴体に等間隔に取り付けられ、受信信号はダウンコンバータで MMW シーカと同じ IF に落とされる。
IF 以降は MMW シーカの受信機、信号処理装置を共用する。
ミサイルは初期、中期をパッシブモードで飛行し、目標に接近するとアクティブ MMW に切り替わる。 切り替え距離
はミサイルの速度等により異なるが、概ね2~4kmになる。
2004.12.06
Aviation Week & ST
Alternative path
<0423-120606>
米海空軍は独自に航空機搭載用 ARM の開発を進めている。 海空軍は昨年まで独伊と共に HARM の改善型である
PNU (Precision Navigation Upgrade) を共同開発していたが海軍が開発から撤退した。 海軍は2003年6月から
AGM-88E AARGM の改善を別に行っており、イタリアと共同開発を協議中である。 経費は$228Mで、
2009年の装備化を予定している。
空軍は引き続き HARM の改善を継続する意向で、Raytheon社と協議を行っており、PNU 構想を一部修正し誘導部の強化を主とする
HDAM (HARM Destruction of Enemy Air Defense Attack Module) としてドイツとの共同開発を行う。
HDAM は既存 HARM への取り付けが可能である。
HARM の弱点は電波放射が途切れた場合、誘導が困難なことで、HDAM は電波遮断時及びレーダ以外の目標にも有効
な射撃が可能となる。
2004.11.22
Inside the Navy
Testing of AARGM radar prototype begins,F/A-18 integration proceeds
<0503-112203>
AARGM 搭載用のミリ波レーダのフライトテストが、10月7日から開始された
。 ミサイルに搭載しての飛行試験は未だ行われていない。
AARGM は、ミリ波レーダと ARHS (Anti-Radar Homing System) を組み合わせた試験が、発射試験に先立って今後3年間続けられる。
AAGM は2003年6月に SDD 段階を開始した HARM に続く ARM で、電波放射を中断されても防空用レーダの探知が可能な様に設計されて
いる。
開発試験用には31発が試作され、計画では2006年3月に CDR、FY-08~09に運用評価、FY-09に IOC を予定して
いる。
2004.10.18
Aviation Week & ST
HARM in trying
<0421-101806>
米海軍と伊政府は、次世代 HARM である AGM-88E の共同開発について協議を
行っている。
AGM-88E の開発は2009年装備化を目標に2003年6月に$228Mの予算で開始され、PDR (Preliminary Design
Review) を終了した段階にある。
AGM-88E には AARGM で開発した技術が採用され、パッシブシーカの性能強化と
ミリ波アクティブシーカの付加により、命中精度が向上し敵レーダの放射遮断にも対処が可能となる。
その他はほぼ現有の HARM と同一である。
海軍は F/A-18 搭載用に各種バージョンの HARM を1,750発購入する予定で、将来は更に F-35 JSF 機内弾庫への搭載可能に改造する。
2004.01.26
Inside the Navy
Before test begin,DOT&E warns of testing challenges for AARGM
<0405-012601>
DoD 試験評価局が、AARGM は試験内容に問題があると警告している。
AARGM の OT&E は2008年に実施する計画だが、当局は標的の弁別能力を評価するのに必要な規模の射場が準備
されていないことと、試験用供試ミサイル数が予備を含め13発では不充分としている。
海軍の計画では2008年 LRIP、2010年に量産を開始し1,750発を調達する予定となっ
ている。
2003.11.24
Aviation Week & ST
DEAD on
米海軍はこの夏から対レーダーミサイル AARGM の開発を開始しており、F/A-18C/D
の他に F/A-18E/F と電子戦機 F/A-18G への搭載も検討している。
Aargm は中期誘導にGPSを用い、センサーはパッシブレーダーとミリ波の複合シーカー
を採用、命中精度は飛躍的に向上し、これまでの SEAD 兵器から DEAD (Destruction Enemy Air-Defense) 兵器になるとされる。
F/A-18C/D による発射試験は2006年から始まり、2007年には20発の実射試験を予定、2009年の装備化を目指す。
なお、空軍には Aargm を採用する計画はなく、JSFへの搭載も計画していない。
2003.11.24
Aviation Week & ST
In HARM's way
独の ARM 更新導入計画が現在、暗礁に乗り上げている。
米、独、伊3ヶ国はこの数年、共同で HARM PNU (Precision Navigation Upgrade) 計画を進めていたが、性能、信頼
性、価格に問題があり、中止されることとなった。
この代替策として、米海軍では複合シーカー搭載の AARGM を開発導入することを決めた。
これに対して独は Armiger の開発を促進する意向であったが、対レーダーミサイル自体の必要性を
問題視して導入計画の再検討を行っている。
Aarmiger は EADS社と Thales社の共同企業体が研究開発を進めている ARM で、推力可変ラムジェット、IIR シーカーと指向性弾頭を装
備する。
試験は2年前から行われており、IIR シーカーの雲や霧の環境下での有効性が確認されており、2006年に開発を開始
する予定であった。
2003.10.06
Aviation Week & ST
Missile guidance
DoD の Wilcox 国防次官補は先月、イラクでの戦訓に言及し、友軍相撃を回避するための
インターオペラビリティの共通化、瞬時を争う臨機目標との交戦の重要性及び精密誘導兵器の備蓄増加について強調した。
同次官はまた、改善型 AGM-88 HARM の発射試験を行い、良好な成果を得たことと、大型爆弾 MOAB の
単一信管を2重信管に改修し、その投下試験を今月予定していることを明らかにした。
HARM の改善は命中精度向上のため30項目について実施され、シーカーにはミリ波レーダーシーカーが用いら
れている。
2003.09
Jane's Missiles & Rockets
Quick Bolt strikes again
ATK社が Quick Bolt 型 AARGM の2度目の発射試験を行い成功した。
この試験では、より実戦的な環境を作為するため、標的となったレーダの電波封止を実施した。
Quick Bolt は AGM-88E AARGM に WIA (Weapon Impact Assessment) 送信機を付加したもので、WIA 送信機は弾着の
直前まで目標とその追随データを送信し続ける。
2003.08
Jane's Missiles & Rockets
ATK to develop AARGM anti-radar missile
ATK社が米海軍から AGM-88E AARGM の SDD を$222.6Mで受注した。
契約は2003年6月に開始され、2008年9月に完了する。
2003.08
International Defense Review
AARGM enters development
ATK社は米海軍との$222.6Mの契約で、AGM-88E AARGM の SDD を行う。
SDD は2008年9月まで行われ、合わせて31発が試作される。
AARGM はパッシブレーダシーカのほかに、アクティブミリ波シーカ、GPS/INS 航法装置が取り付けられ、
F/A-18 や EA-6B に搭載される。
2003.06
Jane's Missiles & Rockets
Studies will reduce technological risk for AARGM
AARGM の risk-reduction 契約が、ATK社と$12.01Mで行われており、2003年9月に完
了する。
この契約では AARGM の設計を海軍の現在の要求に適合するよう見直しを行う。
2003.02
International Defense Review
Steady progress for potential HARM successor
HARM の後継になりうる ARM の計画が着々と進んでいる。
・Quick Bolt :
2002年11月に行われた QB-1 の成功に続き、4月と5月にQB-2, QB-3の発射試験が計画されている。
・AARGM / Quick Bolt :
AARGM は HARM にマルチセンサ誘導装置を取り付けたもので、AARGM / Quick Bolt は INS/GPS で目
標地域まで飛行して、パッシプホーミングで電波源に接近し、ミリ波レーダで終末誘導を行うため、
電波放射を止めたレーダにも有効である。
・HSAD (High Speed Anti-radiation Demonstrater) :
AARGM 誘導装置を改造した誘導装置が可変流量型ダクテッドロケットに取り付けられる。
・HSARM (High Speed ARM) :
FY-06に開発が開始される。
2003.01
International Defense Review
AARGM moves towards development
米海軍は ATK社と AARGM 開発と、加えて
Quick Bolt ACTD の契約を締結する。 ATK社は最近、それまで AARGM の開発を担当してき
た SAT社を買収した。
Quick Bolt ACTD は US European Command の要請で進められている計画で、2002年11月に初めての発射試験が行われ、標的と
なった対空レーダの直近を通過した。 標的レーダは電波停止を行った。
Quick Bolt は2003年にあと2回の発射試験が計画されている。
(註:AARGM計画は SAT社の国会議員に対する不正献金事件により推進が危ぶまれていた。= JMR 02.10)
2002.12.23
Aviation Week & ST
JSF, better performance drive HARM upgrade
米海軍は AGM-88 HARM の改善を計画中で、F-35 JSF の機内
装備兵器としての採用も検討している。
軍は 1996年に HARM の新たな調達を中止したが、現有ミサイルの改善を今後 10年間に行う計画。
HSAD (High-Speed Anti-Radiation Demonstration) は高速化と射程延伸を目標とする改善で、
ラムジェットを採用し速度を Mah 2 から Mach 3.5 に、射程を 80mi から 100mi
に延伸する。 試作は 2006年から 3年間を予定している。
HARM 関連の開発には AARGM プロジェクトがあり、デュアルモードシーカーを採用する他、誘導システ
ムの改善が図られる予定で、開発は今年度中に開始される。
2002.10
Jane's Missiles & Rockets
AARGM future clouded by contractor problems
AGM-88 HARM に W-band ミリ波シーカと GPS/INS を取り付ける AARGM 計画は、主
契約社 SAT の国会議員に対する不正献金疑惑により、推進が危ぶまれている。
米海軍は主契約社の変更を行うと見られるが、AARGM計画への議会の支持が弱まることが懸念されている。
2002.08.26
Aviation Week & ST
Pentagon ups effort to defeat air defenses
米海空軍はますます撃墜精度と機動性が向上する敵の防空システムを破壊するため、新しい目標探知とミサイル技術
の適用に力を注いでいる。
海軍は AGM-88 HARM の改善に重点を置き、デュアルモードシーカーの AARGM
の採用とラムジェットの採用を進めている。
空軍は対レーダーミサイルよりも破壊効果と機会の多い精密誘導爆弾の運用を重点とし、HTS (HARM Targeting System) を改善した
STING (Smart- Targeting and Identification via Networked Geolocation) と Sniper-XR FLIR の導入を
計画している。 Sting の装備化は 2005~2006年を予定。
空軍はこの2機種を導入することによりこれまでの SEAD から DEAD に戦法は変換するとしている。
2002.06
Jane's Missiles & Rockets
SAT to develop supersonic missile powerplant
SAT社は HSAD (High Speed Anti-Radiation Demonstration) 用の推進装置となる、
Ducted Rocket Ramjet を用いた新しい Integral Nozzleless Rocket の前部胴体部
分の試作を、$10Mで海軍から受注した。
納期は2005年9月である。
2002.05
International Defense Review
High-speed ARM
米海軍は HSAD (High-Speed Anti-radiation Demonstration) 計画の一環として、SAT社
との間で AARGM (Advanced Anti-Radiation Guided Missile) のハード/ソフトの提供を求める契約を
結んだ。
HSAD は、ダクテッドロケットを使用する HSARM (Higher-Speed ARM) 開発の資を得る研究で、AARGM の誘
導部を新しい機体/推進部に取り付ける。 計画では FY-05 中頃にフリーフライト試験を開始する。
2002.03
Jane's Missiles & Rockets
AARGM makes a second guided flight
米海軍は SAT (Science Applied Technology) 社製 AARGM (Advanced Anti Radiation
Guided Missile) の2回目の誘導飛行試験(4回目の発射試験)に成功した。
今回の試験では、パッシブレーダシーカが目標を捕捉し、アクティブミリ波ホーミングで終末誘導を行った。 その結果、AARGM は
AGM-88 HARM より高い精度と、電波放射を停止したレーダを破壊する能力が実証された。
AARGM は議会の強い後押しで FY-93 に開始され、FY-02 では海軍の予算要求がないのに、議会が $10Mの予算を付け
た経緯がある。
2002.01
International Defense Review
US Navy eyes enhanced anti-radar missile
米海軍は FY-02 から4年間の計画で、緊急目標に対処する ARM 技術を検証する HSAD (High-
Speed Anti-Radiation Demonstration) を実施する計画である。 計画では CFT 及びフリーフライト試験を FY-05 に予定して
いる。
HSAD は、現在検討中の HSARM (High-Speed ARM) で使用する機体、推進装置、制御装置の技術検証を行
うもので、HSARM は HARM の後継として考えられている。 HSARM の主な特色は以下の通りである。
・HARM を凌ぐ射程と速度
・射程は、100nm (180km) 以上
・Time Of Flight は、HARM の 80% 以内
・平均製造単価は $235,000 以下
・推進装置は可変流量型のダクテッドロケット
・操舵方式は後翼操舵
・機体胴径は HARM と同じ 10-in (25cm)
2001.11.19
Inside the Navy
Countering latest air-defense systems might require new approach
SA-10 や SA-12 といった最新の防空システムを攻撃するには新しいアプローチが必要となると専門家は指摘してい
る。
1980年代以降、防空システムの破壊には HARM (High Speed Anti-Radiation Missile) が用いられているがこれはレーダーを破壊して
も SAM システム全体を戦闘不能には出来ない。 また、レーダーの送信を中断すれば効果がなく、コソボや多くの紛争地域では有効な
対処手段として行われている。
今後は、平時からの SAM レーダーの周波数等の情報収集と戦時での情報活用が不可欠であり、更に 破壊効果を向上させた AARGM
(Advanced Anti-Radiation Guided Missile) の開発や Quick Bolt の改善が進められている。
2001.11
Jane's Missiles & Rockets
First successful flight test of AARGM multimode seeker
米海軍は、 AARGM (Advanced Anti-Radiation Guided Missile) の発射試験
に成功した。
前回2000年に行われた試験では、GPS/INS により誘導されたが、今回の試験では目標の識別、捕捉を行い、模擬レーダ目標に命中し
た。
AARGM は AGM-88 HARM の機体にマルチモードシーカが取り付けられ、イラクやユーゴで度々行われたように ARM
発射後に送信を停止しても、レーダを破壊できる。
マルチモードシーカは従来の ARH シーカに加えて、ミリ波レーダが取り付けられる。
AARGM の装備化は FY-03 に予定されている。
AARGM に続いて、Quick Bolt が先進技術実証計画で進められている。 Quick Bolt は、
外部センサのデータを利用すると言われている。
2001.10.31
Jane's Defence Weekly
US Navy to begin HARM upgrade
米海軍は FY-02 から $30M の予算で HARM の改善を開始する。
HSAD (High Speed Anti-Radiation Demonstration) プロジェクトと呼ばれるこの計画は新しい推進シス
テム ( VFDR : Variable-flow ducted rocket 及び taile-controlled steering concept) の開発により
射程 (100km 以上) と速度の飛躍的向上を目指す。
改善ミサイルは HSARM (Higher-Speed Anti-Radiation Missile) と呼ばれ、FY-07 からの改善、FY-10 の
初期運用試験を予定し、JSF を含め全ての海軍戦闘機への搭載を狙う。
2001.10
International Defense Review
Into the valley of death
・EA-6B Prowler ICAP-3 (Increased Capability)
・HARM PNU (Precision Navigation Upgrade)
・AT3 (Advanced Tactical Targeting Technology)
AN-ASQ-213 HARM Targeting System
・AARGM (Advanced Anti-Radiation Guided Missile)
・High Speed ARM Demonstration
HARM の射程、速度を倍増する計画
機体形状を変更し、F-22 や JSF の機内弾庫への収納可
Meteor AAM や MALD の機体を使用する案
・MALD (Miniature Air-Launced Decoy)
・MALJ (Miniature Air Launch Jammer)
・MALD Rapid Targeting System
2001.10.01
Aviation Week & ST
Upgraded HARM not just passive
米海軍は最近チャイナレイクの海軍試験射場で次世代 ARM である改善型 HARM( AARGM : Advanced Antiradiation Guided
Missile) 発射試験を初めて行い成功した。
AARGM は従来の HARM がパッシブホーミングであったのに替え、これにアクテイブミリ波レーダーと GPS 誘導装置
を加えた新しいセンサーを搭載したミサイルで、実用化により海軍は HARM の役割であった SEAD から DEAD(Destruction of
Enemy Air Defense)に変更が可能としている。
2001.09.05
Jane's Defence Weekly
US Navy tests AARGM
米海軍は先週、AARGM (Advanced Anti-Radiation Guided Missile) の発射
試験を行い成功した。
この試験はこのミサイルの初の誘導発射試験で、模擬防空レーダに対して行われた。
2001.06
National Defense
Anti-radar missile aims for more accuracy
米海軍は2004年計画完了を目指して、独、伊と共同した HARM 改良計画を進めている。
計画は HARM に GPS/INS を使用した PNU (Precision Navigation Upgrade) キットを取り付けて、
電波放射を止めたレーダも破壊しようとするもので、キットの単価は$40,000として
いる。
但し、海軍が長期的に目指しているのは PNU ではなく AARGM (Advanced Anti-Radiation Guided
Missile) で、AARGM は MMW レーダの様なシーカを取り付け電波放射を止めたレーダも撃破できる。
AARGM は HARM の機体はそのままでシーカを交換する計画であるのに対し、PNU ではシーカは変えない。
PNU 化された AGM-88B は AGM-88B+, AGM-88C は AGM-88D と呼称されること
になる。
2001.04.11
Jane's Defence Weekly
US Navy to upgrade HARM
米海軍は AGM-88 HARM の射程延伸と高速化を狙ったミサイル HSAD (High-Speed Anti-
Radiation Demonstration) 計画を2010年代末までの装備化を目指して進めている。
HSAD はロケットモータを更新することにより、120 nm の射程を実現しようとしているが、新エンジン
の候補は、固体燃料、液体燃料、VFDR (Variable-Flow Ducted Rocket) 等が候補に挙がっており、FY-05 には決定すると見られる。
新エンジンの採用は、誘導装置の更新と共に International HARM Upgrade Program の一部になって
いる。
また、AARGM (Advanced Anti-Radiation Guided Missile) では、マルチモードシーカと衛星
を利用した通信を考えている。
2000.10.02
Aviation Week & ST
Navy pursues upgrades to antiradar weapon
AGM-88 HARM (High Speed Anti-Radiation Missile) は、以下のような問題点を解決
するため、段階的な改善を計画している。
① JSF の機内弾庫に収納する必要
② HARM は敵レーダがすぐにシャットダウンすると照準できない。
③ HARM は敵レーダのアンテナにあたるため、致命的損傷を与えられない。
現在考えられている HARM の改良計画は、ソフトの改修を行う Block 3A, Block 5、機械式のジャイロを INS/GPS 等の精密誘導装
置に替える Block 6 (IHUP: International HARM Update Program)、及び AARGM (Advanced Anti-Radiation
Guided Missile)計画の4つがある。
AARGM は、中期誘導中に曲線飛行をしながら目標に接近し、目標方向の変化を
パッシブシーカで捕捉して、敵のレーダがシャットダウンしても、交会法により敵の位置を算出し、ミリ波
のアクティブシーカで捕捉追随する。
2000.09
International Defense Review
SEAD forces undergo a quiet revolution in the US
米軍 EUCOM (European Command) のコソボの戦訓に基づく切実な要求は、議会の AARGM
(Advanced Anti-Radiation Guided Missile) プログラムの支持と相まって、SEAD 能力の増強を予定より早く FY-04 以前に
可能にする結果になった。
AARGM には、既に $120Mが拠出されているが、更に $80M~ $90Mの増加が認められ、議会はその内 $20M の増額を FY-01 に認めた。
AARGM 用には新しいマルチモードシーカが開発され、HARM に比べて以下の機能が改善されている。
・GPS / INS 受信機
・広帯域 ARH (Anti-Radiation Homing) シーカ
・Active ミリ波レーダシーカ
1999.11.15
Aviation Week & ST
New AGM-88 missile will be‘Smarter’
最近のバルカン半島での戦闘で、1997年の AGM-88 対レーダミサイル改善精密化
計画決定の妥当性が証明された。
米、独、伊協同の IHUP(International Harm Upgrade Program) は1998年以来、$103M の予算で 2004
年の運用開始を目指しており、開発の焦点である誘導制御部の精密化は GPS 及び内部誘導システムに
重点が置かれている。