亜音速対艦巡航ミサイルに関する報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2023.07.05 Jane's Defence Weekly UAE Edge joins Brazil's missile project <2309-070510>
 ブラジル海軍がUAEのEdge Gp.とMANSUP対艦ミサイルの共同開発を行う。
 射程70kmのMANSUPはブラジル海軍が現在装備しているExocet MM40 Block 1の後継となるもので、4月に5回目の発射試験が行われている。
 UAEは射程180kmのExocet MM40 Block 3を装備しているがHS-250(註:射程250km)の構想を持っている。
2021.02.22 Jane's 360 IDEX 2021: Edge unveils long-range anti-ship missile <2103-022204>
 UAEのEdgeグループが、アブダビで2月21日~25日に開かれたIDEX 2021にHalcon社が開発中の地対艦ミサイルHAS-250を出品した。 IDEX 2021ではIveco社製Astraトラックに2発のキャニスタを搭載した発射機も展示された。
 HAS-250はUAE海軍向けに開発されておりMach 0.8250kmを飛翔すると言う。 また高度5m以下をシースキミングする性能も持つという。
2021.01.13 Jane's Defence Weekly Ukraine procures Neptune coastal defence anti-ship system <2103-011308>
 ウクライナ国防省が2020年12月30日に、Ukonboronprom傘下のLuch設計局にRK-360MC Neptune対艦ミサイルを発注したと発表した。 2021年に納入されるという。
 Neptuneは射程300kmのMS-400超低空CMを発射するシステムで、Janeは6月にウクライナが発射機6機からなる部隊を3個隊編成すると報じていた。
2021.01.11 Breaking Defense Navy plans ship-killer missiles on amphib ships <2102-011109>
 米海軍と海兵隊が、長距離対艦ミサイルを揚陸艦に装備すれば、太平洋への中国の進出を阻止できるとの結論に達した。
 Raytheon-Kongsberg社製
NSMLPD 17の様な比較的狭い飛行甲板の艦に搭載する構想で、NSMは既にLCSや Constellation級フリゲート艦への搭載が決まっている。
【註】
 LPD 17級はドック型輸送揚陸艦で、Constellation級はLCSの後継として建造がすすめられている新型フリゲート艦である。
2018.04 International Defence Review Harpoon Block Ⅱ+ seeker upgrade included in US fiscal year 2019 budget <1806-040004>
 米海軍がAGM-84N Harpoon Block Ⅱ+ 空中発射
ASCMレーダ性能向上を計画している。
 FY19予算要求によると新型レーダの採用とBlock Ⅱで既に採用しているデータリンクSCWDLによりHarpoonは、複雑な環境と船舶で混み合う 状況下でも目標を捕捉できるようになるという。
2018.04 International Defence Review MBDA studies Sea Venom for surface-launched coastal defence role <1806-040003>
 MBDA社がSea Venom/ANL空中発射式
ASCM陸上発射沿岸防備型の社内検討を開始した。  Sea Venom/ANLは発射重量100kg、弾頭重量30kg、射程20km以上の/SAL誘導の高亜音 速ASCMで、陸上発射にするためにはハードウェアに若干の改造が必要になる。
 同社は陸上発射Sea Venom/ANLを射程200kmのExocet MM40 Block 3と100kmのMarte ERと合わせて多層防御を構成する構想 を示している。
2017.11.20 Military Times The Corps needs an anti-ship, coastal defense missile system <1712-112005>
 米海兵隊が沿岸防備用対艦ミサイルの必要性を認識しており、
RfIを発簡した。
 それによると射程80nm以上OTH性を持ち、システムはC-130で空輸できることが 求められている。
2016.11.02 Jane's Defence Weekly Iran unveils unmanned ground effect veehicle <1612-110213>
 イラン革命防衛隊が無人
WIGであるUGEVの存在を公表し た。
 Tsnim通信が10月26日に、UGEVは高度50cm200km/hで飛行し、航続距離は1,000kmで、 上昇限度は3,000ftであると報じた。
 イランは対艦用弾頭の搭載を計画しており、実現すれば従来のASCMより低高度で敵艦に接近 することができる。
2016.07.11 Inside Defense Pentagon seeks accelerated start of Tomahawk anti-ship cruise missile variant <1608-071103>
 米国防総省方針を変換し、Tomahawkの対艦型開発をFY16に開始する。
 対艦型Tomahawkは水上艦や潜水艦に装備して、1,000nm遠方から敵艦を攻撃するもので、国 防総省は6月30日に総額$2.6Bにのぼる提案を議会に送付した。
2016.04.27 Jane's Defence Weekly China details new sub-launched ASCM and old LCU <1606-042707>
 中国
CASIC社が、2014年殊海航空展で公表した射程128kmのCM-708UNAを改良した、射程290km 潜水艦発射ASCM CM-708UNBを公表した。 CM-708UNAがYJ-82 (C-802)の改良型であったのに対し、CM-708UNB は射程延伸型のYJ-82、すなわちYJ-83 (C-803)の改良型と見られる。
 CM-708UNBは全長5.05m、重量700kg、弾頭重量155kgで、亜音速で海面上5~7mを飛翔する。
2014.05 International Defence Review MBDA offers new advanced maritime defence system <1406-050001>
 MBDA社がカタールで開かれた DIMDEX展に、移動型沿岸防衛システム Marte Mk2 を出品した。 Marte Mk2 は Marte Mk2/N ミサイル及び開発中 の Marte-ER ミサイルを発射するシステムで、10km以内に展開した2個の
FUIP で接続する。 FU は発射筒4本を 持つ。
2013.10.02 Jane's Defence Weekly Iran unveils air-launched missiles <1311-100210>
 イランの TV が9月26日、2種類の空中発射対艦ミサイルを公表した。
Qader
 射程200kmのシースキミングミサイルで、既存地対地ミサイルの空中発射型である。
Nasr
 射程35kmで、既存 Nasr の改良型である Nasr-2 と見られる。
2012.11.21 Jane's Defence Weekly CM-400AKG becomes Pakistan's 'carrier kiler' <1212-112106>
 パキスタンが、中国が開発した高速、長距離空対艦ミサイル CM-400AKGJF-17 搭載 用として配備した。
 CM-400AKG は400kgで、侵徹又は破片榴弾弾頭を搭載して180~250kmを飛行し、Mach 4 で突入す る。
2012.11 International Defence Review Far and away: future mulimission maritime strile missile emerge <1212-110009>
= 各種対艦ミサイル開発計画に関する7頁の特集記事 =
 ・Harpoon Block Ⅱ
 ・LRASM
 ・Perseus
 ・NSM
 ・Multimission Tomahawk
2012.10.17 Jane's Defence Weekly LRASM programme homes in on JASSM-ER derivative <1212-101711>
 米海軍研究本部 (ONR) と DARPA が、将来対艦攻撃兵器 (OASuW) として、 長距離対艦ミサイル LRASM 計画を2009年に開始した。 計画は予備設計段階である Phase 1 に続き、2010年後半に Phase 2 へ移行した。
 当初は、JASSM-ER を元にした LRASM A と、ラムジェットを用いて高高度超音速飛行を行う LRASM B が並行して進められたが、2012年1月に、LRASM A に努力を集中するとして LRASM B は中止になった。
 B-1B から発射する LRASM の飛行試験は2013年初めに開始され、計3発の試験が予定されている。
2012.10.17 Jane's Defence Weekly Striking out ar sea <1212-101710>

= 対艦ミサイルに関する7頁の特集記事 =
 
2011.09 International Defence Review Testing targets: bridging the ASLM gap <1111-090013>
= 対艦ミサイル開発に関する5頁の特集記事 =
LRASM-A
LRASM-B
Tomahawk Block Ⅳ Plus
supersonic Tomahawk: Mach 2.5、射程600~700哩
JSOW-ER
NSM/JSM
FASGW/ANL
Perseus
2010.06 International Defence Review DARPA progresses Long Range Anti-Ship Missile project <1008-060003>
 米 DARPA が海軍研究本部 (ONR) と共同出資で進めている次世代の長距離対艦ミサイル LRASM には亜音速ステルス型の LRASM-A と、超音速型の LRASM-B があり、いずれも Lockheed Martin社が開発計画の Phase 1 を2009年の6月と7月に受注している。
 9ヶ月間の Phase 1 に続いて27ヶ月間の Phase 2 に移行し、2012年に発射試験2015年に IOC が計画されている。
LRASM-A
 マルチモードシーカと1,000-lbの侵徹効果弾頭を搭載する。 外観からして明らかに、AGM-158 JASSM のファミリ と見られる。
LRASM-B
 500-lbの破片効果弾頭を搭載する。 LRASM-B は、DARPA が ramjet/scramjet 推進 HyFly の開発で得た技術が 取り入れられ模様である。
2009.03 Jane's Missiles & Rockets France's DGA places Exocet MM40 Block 3 missile order <0904-030023>
 フランスが Exocet MM40 Block 2 45発Block 3 に改造する契約を行った。 Block 3 は このほかに、モロッコ、UAE 及び別の国の3ヶ国からも受注している。 Block 3 への改良点はエンジンをターボファン化 し GPS を取り入れた誘導装置に換装したことで、これにより射程が二倍に伸びると共に、錯雑地形の沿岸域における使 用が可能になる。
 Blcok 3 弾は2011年と2012年に受領し Horizon型フリゲート艦に装備するが、長期的には11隻建造する FREMM にも装備する。 FREMM の一番艦 は2009年末に進水する。
2009.01 Jane's Missiles & Rockets Test-firing qualifies RBS 15 Mk 3 anti-ship cruise missile <0903-010009>
 Saab Bofors社と Diehl BGT社が、RBS 15 Mk 2 の改良型である RBS 15 Mk 3 ASCM の試験を完了した。 試験で Mk 3 は25箇所の既定通過点を経て165kmを飛行した。
 Mk 3 は Mk 2 と同じ誘導装置とソフトウェアを使い、200kgの弾頭も同じであるが、射程が200km 以上と飛躍的に向上している。
2008.02.20 Jane's Defence Weekly Malaysia accepts Sea Skua missile <0804-022008>
 マレーシア海軍が2月12日に、MBDA社製 Sea Skua 対艦ミサイルの発射試験に成功した。 試験で Sea Skua は Super Linx へりから発射され た。 この試験成功で Sea Skua は運用段階に入った。 前回の試験は2006年3月に行われたがロケットモータに点火せず失敗に終わったため、 全弾を英国に送り返して点検を行った。
 Sea Skua は2001年にマレーシアが購入し2005年に配備を開始していた。
2008.01 International Defnce Review Firing marks completion of Teseo Mk 2/A qualification trials <0803-010013>
 MBDA Italy社が2007年11月19日に行われた実艦による発射試験をもって Teseo Mk 2/A の最終性能確認を完了した。 輸出名称を Otomat Mk 2 Block Ⅳ という Teseo Mk 2/A は Teseo Mk 2 の改良型の ARH 対艦ミサイルであるが、GPS/INS により沿岸の固定目標も 攻撃できる。 更に飛行間に目標データ更新信号を受信する能力も持っている。
 最終試験では120kmを6分55秒で飛行して標的を直撃した。 この間に180゚近い方向変換2回を含む4回の方向変換と、 飛行間の目標データ変更を行った。 伊海軍は既存の駆逐艦のほか、2隻の Horizon級駆逐艦と FREMM フリゲート艦にも装備する計画である。
【関連記事 0618-090012 (JMR 2006.09)】
2007.10.21 朝鮮日報
インターネット

朝鮮日報
インターネット

韓国が誇る最新兵器の数々(上)


韓国が誇る最新兵器の数々(下)

<0721-102101>
 今月24日から27日にかけて釜山で開かれる国際海洋防衛産業展に参加する国内外の企業は、最先端技術を誇 る新型の精密兵器やシステムなどを発表する。 そのなかで注目される兵器や設備などを紹介する。
海星
 海星は韓国が開発した艦ミサイルで、KDX-Ⅱ 駆逐艦や KDX-Ⅲ Aegis 駆逐艦などに配備されている。 射程は150km で、海面上を低空で飛ぶ。 来年上半期から実戦配備される最新鋭ミサイル高速艦(PKG)にも配備される。
青鮫
 青鮫は艦艇や P-3C など対潜水艦航空機から投下され、敵潜水艦のエンジン音を追跡する新型の軽魚雷で、 世界で7番目に開発された。 胴径32cm、全長2.7m、重さ280kg、最高速度45ktで、1.5mの厚さの鉄板も貫通す る。 30km離れた小型漁船を探し出すほどの優れたレーダシーカも備えている。 これ以外にも潜水艦から敵艦艇を攻撃する 重魚雷白鮫」も登場する。
その他以下の外国製兵器
 SM-2、RAM、Camcopter UAV、その他
2007.10 Jane's Missiles & Rockets Taiwan installs HF-2 on second Chi Chiang <0721-100016>
 台湾の Chin Chiang 級哨戒艇の二番艇に、退役した駆逐艦から降ろされた HF-2 対艦 ミサイルが装備された。 一番艇には2006年に HF-2 が装備されている。 Chin Chiang 級哨戒艇は元来 HF-1 を装備する計画であった。
 一方陸軍は一部で KF-6A (Kung Feng 6A) MRL を装備しているが、これは RT-2000 (Rei Ting 2000) に換 装される。
( RT-2000 関連記事 JDW 2001.11.28)
2007.10 Jane's Missiles & Rockets Indonesia considers C-802 missile for future frigates <0721-100013>
 インドネシアが、オランダで建造中の4隻の Sigma-4 級次期フリゲートに中国の C-802 ASCM を装備する検討を行っている。 当初 Sigma-4 級には Exocet MM40 が装備される計画であったが、Exocet MM40 と Mistral SAM の輸出承認が下りないため、インドネシアは代替機種として1個システム の C-802 を購入してその評価を行っている模様である。
 Exocet の代替としては、インドの BrahMos やロシアの Yakhont (SS-N-26) も検討されている。
2007.07.25 Jane's Defence Weekly Iran and Syria equip Tir-class fasr attack craft with ASCMs <0717-072510a>
 イラン革命防衛隊海軍 (IRGCNF) 及びシリア海軍が、現有の Tir 級沿岸警備艇Noor ASCM を装備している。 Noor は中国の C-802 をイランで生産した ASCM で、Toloo 4 ターボジェットで推進し120kmの射程を持つ。
 Tir は全長21mで、IRGCNF は10隻を保有する。 最初の2隻は2002年12月に北朝鮮から 輸入され、残りはイランで生産された。 シリア海軍も3隻のイラン製 Tir を保有している。
<0717-072510b>
 ロシアとシリアはシリアの Tartus 港に S-300 (SA-10) を配備する話し合いを行っている。 これ は Tartus 港に展開しているロシア黒海艦隊を防護するためと見られる。
 シリアは2006年中頃から、ロシアの技術、資金援助を受け、Tartus 及び Lattakia 港の整備を行っている。
2007.02.21 Jane's Defence Weekly Kongsberg NSM poised for production <0707-022106>
 ノルウェー Kongsberg社の NSM (Naval Strike Missile) は2007年中頃に発注される見込みである。  NSM は射程200kmの対艦 SSM で、ノルウェー海軍の Nansen 級フリゲート5隻と Skjold 級高速艇6隻に装備 される。
 一方同社は、空中発射多機能型の NSM で、F-35 JSF の機内弾庫に搭載する JSM (Joint Strike Missile) の独占販売契約を Lockheed Martin社と1月31日に結んだ。 JSM の開発はノルウェーとオーストラリアが共 同出資で行っている。
2007.02.14 Jane's Defence Weekly Teheran fiers Tor-M1 <0706-021413>
 イラン革命防衛隊が2月7日から2日間の防空演習を行い、Tor-M1 (SA-15) 及び SSN4 Raad 地対艦ミサイルの発射を行った。 $700Mでロシアから購入した29基の Tor-M1 は1月に納入が完了し ている。
 Tor-M1 は40kmの目標捕捉距離と12km以上の射程を有し、48目標の同時処理と2目標への同 時射撃が可能である。 また TBM を終末段階で撃墜する能力も有する。
 SSN4 Raad は500kgの弾頭を有し、今回は沖合300kmの標的に命中した。 Raad は中国製の FL-10 改良型で、イランは2001年に 中国から FL-1 (CSS-N-1 Mod 2) を沿岸防備用に輸入している。
( Raad 関連記事 AW&ST 2004.02.02)
2006.10.30 Aviation Week & ST Marte looks to the stars <0622-103004>
 伊海軍のヘリ搭載用対艦ミサイル Marte Mk.2/S の最終機能確認試験が10月2日に行われ成功した。 発射母 機には EH101 が用いられ、2回の発射で約30km離れた固定目標をいずれも直撃した。
 Mk.2/S は発射重量324kg、弾頭重量74kg、全長3.8mで、速度は Mach 0.8~0.9、終 末段階での高度は3~5mである。
 伊海軍は8基の発射システムと33発を発注しており、MBDA社は2007年~2008年初頭の納入を予定している。 同社では GPS/INS、EO シ ーカ及び双方向データリンクの搭載等更なる改善を検討中である。
2006.10.04 Jane's Defence Weekly Chinese missile on export market <0621-100401>
 中国が9月20~24日に南アで開かれたアフリカ宇宙防衛博に C-602 の縮尺モデルを展示し、売り込みを行った 。 C-602 は YJ-62 の輸出名称で、名称から中国製 SS-N-2 Styx である C-601 と関連するように思われるが、全く別の 最新式 ASCM である。
 C-602 はターボジェット推進で280kmの射程を持ち、巡航高度30m、終末で7~10mの高度を飛 行する。 飛行速度は Mach 0.6~0.8 可変である。
 地上発射型は中隊に3発搭載発射機4基を装備し、艦載型は Type 052C 駆逐艦に装備 されており、4発搭載発射機を交互に2基搭載する。
2006.10.02 Yahoo 韓国聯合ニュース記事

「艦対艦巡航ミサイル海星-1・・・」

<0620-100201>
 韓国は1日、2004~2007年に30発生産される艦対艦巡航ミサイル海星-1を、2010年 までに更に約100発装備し、哨戒艦艇と新たに建造される戦闘艦艇に搭載する方針を固めた。 また209型潜水艦 をドイツ HDW社の214型潜水艦6隻に換装する計画は、韓国メーカが建造を担当する方 向で交渉が進められており、2017年までに戦力化される。
 更に、1991年に国内開発を終了し、1996年から機械化部隊に配備されている自走30mm対空砲の第2次生産も、 2008年に開始される。
2006.10 Jane's Missiles & Rockets Norway's NSM begins final evaluation <0622-100018>
 ノルウェーの kongsberg社が7月21日と8月1日に Point Mugu で、NSM (Naval Strike Missile) の発射試験を 行い成功した。 次回の試験は年末に予定され、その結果でノルウェー海軍からの量産開始承認を得ようとして いる。 Point Mugu では陸上から海上に至る飛行の試験が可能で、試験のうち1発は移動目標に対して行われた。
 NSM は新型の Nansen 級フリゲート艦、及び Skjold 級沿岸防備艦に装備される。
2006.10 Jane's Missiles & Rockets Iran televises navy's Thaqeb anti-ship missile test <0622-100017>
 イランの国営 TV が、8月27日に行われた潜水艦発射対艦ミサイル Thaqeb の発射試 験の模様を報じた。 Thaqeb は長距離高速ミサイルでイランで設計製造されたと言う。
 イラン国産ミサイルの大半は中国製のライセンス生産か中国製を元にしたものであるため、Thaqeb は YJ-1/C801 を魚雷発射管発射に合わせてカプセル化したか、 YJ-82 (又は YJ-8-2) の改良型と見ることができる。 しかしながら8月27日の試験は 1kmの射程で行われ、YJ-1 の最小射程は8km、YJ-82 は15kmであることから、Thaqeb は対戦車 ミサイル又はその技術を用いたミサイルとも見られる。
 いずれにせよね何のために射程1kmの潜水艦発射ミサイルを開発したのかは不明である。
2006.09 Jane's Missiles & Rockets Teseo Mk 2/A flies a simulated littral warfare mission <0618-090012>
 MBDA社が Otomat 対艦ミサイルの改良型である Teseo Mk 2/A の試験を開始している。 Teseo Mk 2/A は発 射後2基のブースタで高度100~120mに達し、3.5秒後にブースタを切り放し海面上20mを飛行する。
 試験は沿岸海域を模した環境で行われ、Teseo Mk 2/A は対空火力などを避けるために10箇所の既定地点を通過 し、指令爆破されるまでに300秒、70kmを飛行した。
(関連記事 LDW 2006.08.09)
2006.09 Jane's Missiles & Rockets Ground-launched C802 missile hits Israeli Warship <0618-090011>
 7月14日にレバノン沖16kmで行動中のイスラエル海軍 Eilat (Saar 5) 級コルベット艦 Hanit が対艦 ミサイルの攻撃を受けた。 第一報 (毎日 2006.07.15) では爆薬を搭載した UAV が突入したと伝えられていた。 二発目の対艦ミサイルは沖合60kmを航行中のカンボジア船籍の商船に命 中した。
 使用されたのは、ロケット推進の YJ-82 (C802) 輸出仕様としてター ボジェットに代えた中国製で、中国名 YJ-85 と見られる。 中国製自走発射機は C802 3発の搭 載が可能である。
 イランは Noor と言う名称で C802 のライセンス生産を行っており、C802 の射程が120kmであるのに対して Noor の射程は200kmになっている。
2006.08.16 Jane's Defence Weekly Kongsgerg takes NSM test-firing to California <0617-081607>
 Kongsberg社が7月21日と8月2日に Point Mugu 射場で2発の NSM (Naval Strike Missile) の試射を行い成功 した。 試験は2006年末まで続けられる。
 NSM は410kg以下と軽量にもかかわらず、Mach 0.95で180kmの射程を持ち 120kgの弾頭を搭載する。 終末段階での高機動を特色とし、シーカは高い目標分別能 力を持つ高分解能 IIR を用いている。 ノルウェー海軍は Nansen 級フリゲート艦と、6隻の新型高速艇に装備する。
(関連記事 JMR 2005.09)
2006.08.14 Aviation Week & ST The Iranian connection <0617-081401>
 米軍及び IDF 情報当局は、イランが数百人規模の軍事支援要員をレバノンに派遣し 、ヒズボラの対艦、対戦車ミサイル、UAV の操作訓練や戦闘支援を行っているとみている。 具体的な証拠は確認されていないが、8月9日 の戦闘で、イラン革命防衛隊の兵士が死亡したとの文書が発見された。
 また、コルベット艦 Hanit が C-802 の攻撃を受け大破した事例、ヒズボラの記章を付けた UAV を F-16 が撃墜した事例などにイラン軍兵士が直接関わっているとみられる。 ヒズボラはテルアビブを直接攻撃できると発表したが、射 程210kmのイラン製 Zelzal-2 を使用する公算が高い。
 イスラエルにはこれまでに3,500発のロケット弾が打ち込まれたが、現在1万発以上、発射機 1,000台以上を保有していると見積もられている。 空軍は約300台の発射機を破壊している。
2006.08.09 Jane's Defence Weekly MBDA wins Teseo contract <0617-080909>
 今年初めの Teseo Mk 2/A 対艦ミサイルの発射試験成功を受け、イタリア海軍が MBDA社に38発の改修を$57M で発注した。 Teseo Mk 2/A の性能確認試験は2007年1/四半期に完了する予定で、イタリア海軍の各種フリゲート艦に装備される。
 Teseo Mk 2/A は同社製 Otomat Mk 2 の改良型で、Otomat は世界中に1,000発以上 販売されている。
2006.07.26 Jane's Defence Weekly Hizbullah hits Israeli corvette <0616-072611>
 Hizbullah が7月14日に、ベイルート沖16kmに停泊していたイスラエル海軍のコルベット艦 Hanit に対して、イランから供給さ れた Noor ASCM を発射し、4名が死亡、飛行甲板と操舵システムに致命的な損傷を与えた。 Noor は海岸から 二発発射され、一発は Hanit に命中し、もう一発は沖合60kmにいたカンボジアの商船 を撃沈した。
 Hanit Barak 1 を装備しているため Noor には対抗できるはずであったが、Hizbullah がこの様な 装備を保有しているとの情報がなかったため対処できなかった。 Noor は中国製 C-802/YJ-2 と同じ ASCM である。
【註:】
 「ヒズボラが16日、ハイファを攻撃した際に、イラン製 Raad ミサイルを使った」との報道( 読売 2006.07.17)は、Raad ではなく Noor であったことが分かった。 Noor の射程が C-802/YJ-2 と同じであれば、報じられた様 な40kmではなく120kmである。
2006.04.10 Aviation Week & ST Firing away <0609-041008>
 イランは先週行った軍事演習で、中国の対艦ミサイル C-701 (YJ-7) の陸上発射型 Kosar 3 の存在を 明らかにした。
 Kosar 3 は中国の援助で、最終組み上げを国内で行っているミリ波誘導のミサイルで、全重量120kg、 弾頭重量25kg射程25kmである。 C-701 の派生型には Kosar のほか、TV 誘導方式 の TL-10A がある。
 また先週には、同じく中国製対艦ミサイル C-802 の派生型 Noor のヘリコプタによる発射試験を行っている 。 Noor はシースキミングの対艦ミサイルで射程は約200kmである。
 演習ではロシアの Shkval に酷似した高速魚雷の試験発射が行われ映像が公開されたが、イランは独自に国内 開発したシステムであると発表している。
2006.04.04 Yahoo ロイタ通信記事

「イラン、短中距離の地対艦・・・」

<0608-040402>
 イランは4日、短中距離地対艦ミサイル Kowsar の試射に成功したと国営ラジオが伝えた。
 国営ラジオによると、Kowsar は船舶の撃沈を目指したミサイルで、レーダーでは捕えらないという。
2006.04.03 Inside the Navy DSCA announces $130 million Harpoon sale to South Korea <0610-040304>
 DoD は先週、韓国に Harpoon BlockⅡを総額$130Mで売却することを議会に通知した。 3月31日の DSCA の 発表によると、韓国は保有する基本型 Harpoon の後継として F-16 及び P-3 搭載用を42発、潜水艦及び駆逐艦 用16発を関連装備と共に導入する計画である。
2006.04.03 Yahoo 読売新聞記事

「イラン、水中ミサイル発射・・・」

<0608-040303>
 イラン国営テレビは2日、水中ミサイル「フート(クジラ)」の発射実験に成功したと伝えた。 このミサイルは、艦上から発射し魚雷 のように水中を進んで敵の艦船を攻撃する。
 革命防衛隊海上部隊のファタビ副司令官によると、このミサイルは100m/sと世界最速で、仮に ソナーで探知できても回避するのは困難という。 同様のミサイルはロシアが配備している。
2006.03.09 Yahoo 読売新聞記事

北朝鮮が領海内にミサイル・・・」

<0606-030901>
 北朝鮮が8日に、同国北部の中国との国境付近から東方の日本海に向けてミサイル2発を発射した。 通常の軍 事訓練と見られる。
 同日午前と昼の2回発射され、いずれも北朝鮮領海内に着弾しており、防衛庁筋によると地対艦ミサイルの可 能性が高い。
 防衛庁首脳は8日、1~2週間前からミサイル発射の兆候を把握していたことを明らかにした。
(関連記事 産経新聞 2005.05.06)
2005.12 Jane's Missiles & Rockets South Korean missile goes into production before live-fire testing <0602-120011>
 150kmの射程を持つ韓国の SSM-700K 国産対艦ミサイルが、実射試験を待たずに量産 に入っている。 量産は2004年に発注され、既に数十発が納入され、KDX-1/-2/-3 駆 逐艦や PKM-X 哨戒艇に装備される。
 SSM-700K は RGM-84 Harpoon に似ており、全長5.7m、胴径54cmで、終末誘導は ARH で行う。 エンジンなどのハードウェアや技術多 くが海外から導入されているが、各国部分は Nex1 Future社(旧 LG Innotec社)が担当している。
2005.12 Jane's Missiles & Rockets China reports launch from submarine <0602-120010>
 中国の報道によると、中国海軍の潜水艦がミサイルの実射訓練を行い、標的に命中させた。 実射を行ったのは Type 039A Yuan 級攻撃型型潜水艦と見られるが、同艦には YJ-8 (C-801) 対艦ミサイルが装備されている。
2005.12 Jane's Missiles & Rockets NSM seen as possible F-35 JSF baseline weapon option <0602-120009>
 ノルウェーは Kongsberg社が開発した NSM (Nytt Sjomals Missil) 対艦ミサイルを F-35 JSF に搭載する検討を進めている。 この計画にはオーストラリアも参加しており、順調に行けば 2015年に IOC となる。 米空軍も F-35 に対艦能力を付けるためこの計画に関心を 持っている。
 艦載型は7回の実射試験を終了し量産に移行する予定であり、2006~2007年に 'Nansen' 級フリゲートと高速哨戒艇に装備される。  ヘリに搭載される空中発射型は Point Mugu 射場で5回の実射試験が開始される予定である。
(関連記事 AW&ST 2005.09.26)
2005.12 Jane's Missiles & Rockets USAF shows interest in long-range anti-ship missiles <0602-120008>
 米空軍が空中発射長距離対艦ミサイルに関心を持っており、6月に秘の RfP が発簡されている。 空軍はこれ を2007年の ACTD に盛り込もうとしており、JASS-ER や射程1,000nmの JASSM-XR が候補にあがっている。 ACTD では終末シーカやデータリンクが開発されることになる。
2005.11.16 Jane's Defence Weekly Next1 Future shows fast attack craft systems <0523-111608>
 韓国の Next1 Future社(旧 LG Innotek社)が、PKK 高速艇搭載用の 3D 監視レー ダと対艦ミサイルを公表した。 PKK は全長56mで76mm砲を装備する高速艇で2007年から40隻 が就役する。
 対艦ミサイルは射程80nm以上で速度は Mach 0.85~0.9 と見られ、シース キミング飛行と回避機動を行う。
2005.11 International Defense Review Scorpene, Exocet and India <0523-110006>
 10月6日にインド国防省が MBDA社と、Scorpene 潜水艦に装備する Exocet SM-39 の 購入契約を結んだ。
 この1ヶ月前に6隻の Scorpene をインドで生産する契約を結んでいる。
2005.10.17 Defense News India buys sub-launched Exocets <0522-101702>
 インド国防省が海軍の Scorpene 通常型潜水艦に搭載する Exocet SM-39 対艦ミサ イルを MBDA に発注した。
 Exocet SM-39 は魚雷管から VSM (Vehicule Sous Marin) コンテナで発射され、海上に射出した後ミサイルを切り離し、艦艇等を目標 に飛行する。
  インドは6隻の Scorpene 潜水艦をライセンス国産する計画で、フランスの DCN社及びスペインの Navantia社 が共同参加している。
2005.04 International Defense Review Modern navy missiles march on <0508-040007>
= 対艦ミサイルの趨勢に関する記事 =
 近年、海軍の作戦海域が沿岸海域に移ったため、高性能対艦ミサイルへの要求は薄らいできたが、依然として主要な水上艦は対艦ミサ イルを装備しており、一部は地対地攻撃能力を持つようになっている。
Exocet MM40 Block 3
 turbojet 化により射程を180kmに倍増。 J-band シーカ搭載。 対地攻撃能力を付加。 2006年運用開始
(関連記事 JMR 2004.03)
Otomat Mk2 Block Ⅳ
 射程150km、弾頭重量210kg。
Harpoon Block Ⅱ
 JDAM の INS と SLAM-ER の GPS 受信機搭載。
RBS15 Mk3
 high-Ku-band シーカ、弾頭200kg。
Penguin Mk2 Mod 7
 射程55km ・NSM (Naval Strike Missile)
 2005年開発完了予定。 発射重量400kg以上、射程200km。
BrahMos PJ-10
 2004年12月21日に行われた最新の試験では地対地能力を検証。
2005.03.30 Jane's Defence Weekly US Navy to reconsider Harpoons Block Ⅲ <0508-033002>
 米海軍は RGM-84 Harpoon の Block Ⅲ 改良を検討中である。 海軍は400発保有している Block ⅠC を Block Ⅲ に改造したいとしている。
 Block Ⅲ では OTH 攻撃能力の強化が図られ、Block Ⅱ では難しかった敵艦船と商船の識 別能力が改良される。 このためシーカの改良、GPS/INS の搭載と、データリンクの付加が行われ、対 地攻撃能力も持つようになる。
 搭載されるデータリンクには Link 16 や WDL (Weapons Data Link) が検討されている。
 またこれとは別に、垂直発射方式の Harpoon も検討されている。
2005.03 Jane's Missiles & Rockets Bal-E missile system passes state trials <0507-030021>
 ロシア政府による Bal-E 沿岸防備ミサイルシステムの発射試験が行われ成功した。 試験は発射機2基を装 備する完全編成中隊が実施した。
 Bal-E は SS-N-2 Styx に代わるシステムで、Kh-34E (SSC-6) 対艦ミ サイルを車載発射機に8発ずつ搭載する。 搭載車両には S-300 と同じものが使われている。
 ただ、今のところロシア軍からの発注も輸出も行われていない。
2004.11.17 Jane's Defence Weekly China aids Iran's tactical missile programme <0422-111714>
 中国の Hongdu 航空企業グループが、JJ/TL-6B(右図下)、JJ/TL-10A、KJ/TL-10B(右図上)の3種類の新型ミサイルを中国航空ショー 2004に展示した。 これらはいずれもイランへの輸出用と見られる。
 KJ は空対艦、JJ は地対地の意味で、TL は Hongdu製を表す。
 この他に C-701 対艦ミサイルの新型 C-701R が COSIC社から展示された。 C-701R は EO シーカ付 C-701T ミリ波と見られるアクティブレーダシーカにしたもの で、有効射程は25kmである。 これもまたイラン向けと見られる。
2004.11.08 Aviation Week & ST Chinese fireworks <0422-110808>
 中国はこれまで外国に頼ってきた各種誘導兵器の国内開発を積極的に進めており、特に長射 程 LACM と対艦ミサイルの開発推進は、台湾海峡に新たな緊張をもたらす。
DH-10 LACM:
 開発の最終段階に入った対地攻撃型で射程は1,500km以上、慣性誘導を行い、中期に飛行修正を実施、画像照 合と終末誘導に GPS と E/O シーカーを使用している模様である。
YJ-63 空中発射型 ASCM:
 開発の最終段階に入っている H-6 (Tu-16 のライセンス国産機) 搭載用の対艦ミサイルで、推進にターボジェットを用い、終末誘導に E/O シーカーを使用している模様である。 H-6 には4発搭載を狙っている。
YJ-12A ASCM:
 現在開発中の超音速対艦ミサイルで、模型がエアショーに展示された。
SD-10/PL-12 AAM:
 2006年~2007年の装備化を目指す射程約70km、重量180kgで、独自開発のアクティブレーダシーカを搭載する。  SD-10 は輸出仕様でパキスタンと共同開発中の JF-17 に搭載を予定する。
E/O シーカー
 YJ-63 に搭載する KD-63 及び KDD-88 をエアショーに展示した。 KDD-88 の搭載機種は明らかにされていない。
2004.11.08 Aviation Week & ST Guided development <0422-110805>
 中国航空ショーに輸出仕様対艦ミサイル TL-10 (FL-8) と TL-6 (FL-9) が展示され た。 また、国内開発を推進中の第四世代 IIR 誘導の AAM も併せ展示された。
TL-10
 全長2.5m、重量105kgで射程は27km。 空中発射型の TL-10A は TV シーカ、TL-10B はレーダ誘導で、イラン 製ミサイル Kosar と極めて似通っている。 IIR 及びミリ波シーカの開発も同時に行っている。
TL-6
 重量350kgで射程は15km、イラン製の Nasr と同一設計とみられ、ヘリ及び固定翼機から発射する。
C-701 ASM:
 これまで E/O シーカであったが、ミリ波レーダシーカを搭載した新型。
AAM
 IIR シーカと搭載 TVC 技術を適用した第四世代ミサイル。
2004.11 Jane's Missiles & Rockets China's C-701 anti-ship missile could couter Aegis-equipped ships <0502-110014>
 8月15日に中国のメディアで C-701 の発射試験の様子が公開され、台湾が Aegis 艦を装 備してもこのミサイルを防げないと強調した。
 C-701 は1998年に珠海で開かれた兵器展で初めて公開され、発射試験は2002年に開始されているが、量産は開始され ていない模様である。
 C-701 は空中発射対艦ミサイルで、EO または TV で誘導され、射程は15~20km、速度は Mach 0.8 である。
2004.10 Jane's Missiles & Rockets Raduga shows lightweight anti-ship missile at IDELF <0423-100001>
 ロシアの Raduga設計局がモスクワで行われた IDELF-2004 展に、哨戒艇に搭載する軽対艦ミサイルのモックアップを展示した。
 このミサイルは全長2.5m、胴径20cm、発射重量160kmで、ARH シーカで誘導され、水上又は沿岸目標に対し40kmの最大 射程を有する。
 搭載する Project 14310 Mirazh 哨戒艇は全長34m、排水量120tである。
2004.08 Jane's Missiles and Rockets China7S Type 052C destroyer armed with new anti-ship missile <0417-080015>
 中国が、建造中の Type 052C 駆逐艦に、新型の対艦ミサイルを搭載する模様である。
 同艦には全長8~10m、胴径1.5mのキャニスタ4基を束ねた発射機が2ヶ所に設置されている。 これは C-803/YJ-82 を装備する Type 052B のものとは異なる。 中国は対地攻撃型もある C-XXX を開発中と伝えられていた。
 1999年に中国は、Kh-15 (AS-16) と良く似た対地攻撃巡航ミサイルの模型を公表しており、また別に全長6m、 胴径0.52m、発射重量1,600~2,000kgで、150~410kgの弾頭を搭載して400km飛行する、超高速巡航ミサイルを開発中 とも伝えられている。
(関連記事 AW&ST 2004.05.31)
2004.05.31 Aviation Week & ST Chinese developing new antiship cruise missile <0411-053102>
 中国が Type-052 級最新型駆逐艦に搭載する新しい長射程対艦巡航ミサイルの開発が最終段階に入っている。
 写真にみられる2基発射用キャ二スターは、長さ8~10m、直径1.5mで、それぞれ4発のミサイルを格納 しているとみられる。
 ミサイルの仕様は明らかにされていないが、射程は数百kmで、亜音速または遷音速 で飛行するものと推測され、対艦攻撃以外に、沿岸の対地攻撃にも転用可能と推測される。
2004.05.12 Jane's Defence Weekly Russian yard launches latest destroyer for China <0409-051201>
 St Petersburg で建造中であった中国の Project 956EM 駆逐艦2隻のうち1隻が、4月27日に進水した。 Project 956EM は2002年1月に $1Bで契約され、2002年末から建造されていた。 引き渡しは2005年後半の予定である。 また2番艦は2006年に 完成する。
 同艦は1999年12月と2000年11月に引き渡され既に就役している Project 956EHangzhou 及び Fuzhou)の改良型で、艦尾にあった AK-130 双連130mm砲が撤去され、代わりに AK-630M CIWS が Kashtan 近接防空システムと共に 搭載されている。
 また Project 956EM には 3M80 Moskit(註:3M80 とは Kh-41 のこと) 改良型超音速対艦ミサイルが装備される。
( 関連記事 JDW 2003.07.30 )
2004.03 Jane's Missiles & Rockets Iran's Raad cruise missile enters production <0409-030006>
 イランが Raad 巡航ミサイルの開発を始めている。 またイランの放送が Noor 対 艦ミサイルの DM-3b シーカの生産を開始したと伝えている。 Noor は中国製で射程150kmでジェット推進する C-802 のコピーで、中国の技術協力で開発した。
 これに対して Raad は中国の HY-4 に良く似た機体であるが、公開された後方から写した 写真では後部胴体が延長されていることが分かり、前部胴体も延長されている可能性がある。 このことから Raad の射程についてイラ ンのマスコミは150kmと伝えているが、専門家は HY-4 の約3倍となる400kmはあると見ている。
2004.03 Jane's Missiles & Rockets French Navy orders Exocet Block 3 from MBDA <0409-030004>
 MBDA社が MM40 Exocet Block 3 の開発、生産を受注した。 契約では既存の Exocet Block 2 を Block 3 型に改修することになっている。
 Block 3 は、それまでの固体ロケットをターボジェットに更新して射程を大幅に延伸すると共に、 複雑な経路での飛行を可能にする。 また、沿岸地域での攻撃能力向上が図られる。
( Exocet MM40 Block Ⅲ 関連記事 IDR 2003.01)
2004.03 International Defense Review MBDA wins contract to build Exocet Block 3 <0405-030013>
 MBDA社が先月仏海軍から Exocet MM40 Block 3 の開発及び製造を受注した。 MM40 Block 3 は 最大射程が Block 2 の40nmから100nmに延伸し、対地攻撃能力も付与される。 MM40 Block 3 の引き渡 しは2006~2008年に予定されている。
 これと合わせて仏海軍は MBDA社に、Exocet MM40 Block 2 を Block 3 に改修し、Exocet AM39 ASM の後継として使用することについ ての検討も求めている。
 MBDA社は既にギリシャ、マレーシアと MM40 Block 3 の商談を進めている。
( Exocet MM40 Block Ⅲ 関連記事 IDR 2003.01)
2004.02.25 Jane's Defence Weekly Iran ready to field maritime cruise missile <0405-022507>
= イランの Ra'ad 巡航ミサイルに関する記事 =
 イランは弾道弾の Shahab と、巡航ミサイルの Ra'ad の2本建てでの、戦略ミサイル体制を考えている模様である。
 HY-2 (CSSC-3) をターボジェット化したイランの Ra'ad は目下試験中であるが、既に量産も開始されている。 イランは恐らく 300発程度の HY-2 を保有している。
 Ra'ad は HY-2 の胴体を延長してエンジンを搭載しているが、イランは1990年代に UAV 用として Tolloe 4 ターボジ ェットエンジンを開発した実績がある。
 シーカにはアクティブレーダホーミング方式が考えられるが、イランは Ra'ad と一緒に Noor 対艦ミサイル(中国の YJ-82 (C-802) のインド型)用に DM-3b アクティブレーダシーカを開発 したことを公表している。 但し Ra'ad と DM-3b の関係については明らかにされていない。
 Ra'ad の開発への北朝鮮の関与を指摘する専門家もいるが、イランはミサイルに関して中国との結びつきが強く、北 朝鮮関与の可能性は低い。
2004.02.23 Aviation Week & ST Iranian lightweight <0405-022304>
 イランは今月初め、対艦ミサイル Kosar の生産を開始したことを国営イラン放送を通じて公表した。
 Kosar は中国が開発した対艦ミサイル PL-8 とほぼ同一の設計とみられ、製造試験を公開したことから精密兵 器の独自開発意図が鮮明となった。
 Kosar は全長2.5m、直径18cm、重量105kg、最大射程15kmで誘導は TV 又は IR を使用している模様で、機体中央部に4枚の十字翼、後 端に4枚の尾翼を持ち安定性と旋回性に優れるとされる。 PL-8と異なるのは弾頭の大型化のみとされる。
 イランはこの他にも北鮮の協力を得て Silkworm を改修した対艦巡航ミサイル Raad の開発を公表しているが、更に中国の PL-9 に相当する射程27km以上のレーダー誘導対艦ミサイル Nasr の製造 作業を進めている。
2004.02.11 Jane's Defence Weekly French deal will furnish navy with new Exocet variant <0404-021108>
 フランスは Exocet MM 40 Block 3 の開発最終段階及び量産の契約を MBDA社と締結した。 この契約には、 Exocet MM 40 Block 2 の Block 3 への改造も含まれている。
  Block 3 は射程を40nmから100nmに延伸するもので、仏海軍への引き渡しは2006年に開始 される。
( 関連記事 IDR 2003.01)
2004.02.02 Aviation Week & ST Iranian cruise effort <0403-020202>
 イランは Silkworm の機体にターボジェットエンジンを搭載して射程を延伸した巡航ミサイ ル Raad を開発し製造に入った。
 Raad は対艦用で、国産開発のターボファンジェットエンジンを搭載し射程350km以上 、アクティブレーダーシーカーと500kgの通常弾頭を装備する。 また、艦船若しくは陸上のどちらからも発射可能で、適当な終末誘導装 置を取り付ければ陸上攻撃用にも改修が可能である。
 Raad の装備によりイランのスタンドオフ対艦攻撃能力は飛躍的に向上するとみられ、開発には北鮮の技術協力 が確実視されている。 北鮮は2003年に Silkworm の機体を用いた対艦巡航ミサイルの試験を日本海で行っており、イランの計画と連携 したものとみられている。
( 関連記事 JMR 2003/11 )
2003.11 Jane's Missiles & Rockets Taiwan inaugurates new missile boat  台湾が、170t新型ステルス高速ミサイル艇の1号艇である Kuang Hua-6 を就役させた。 同型は今後更に29隻建造され、47tの 旧型艇50隻と交代する。
 新型艇は Hsiung Feng 2 対艦ミサイルを4発(旧型艇は2発)搭 載し、30ktの速度と800nmの航続距離を持つ。
 9月に行われた Hankuang 19 演習で Kuang Hua-6 は2発の Hsiung Feng 2 を発射した。 Hsiung Feng 2 は Mach 0.85 で150kmを飛行した。
2003.11 International Defense Review Kh-59MK available in a year  レーダ誘導対艦ミサイルである Kh-59MK が公表されたが、2年前に公表され たモックアップと随所で異なる形状になっていた。 恐らく客先である中国の意向を汲んだものと見られる。
 Kh-59MK には、レーダシーカ ARGC-59 が Kh-35 対艦ミサイルで使用している ARGS-35 の改良型であったり、エンジンは Kh-101 に使 用されているものであるなど、既製技術が大幅に採用されている。
2003.10 Jane's Missiles & Rockets Kh-59MK refined to meet Chinese requirements  モスクワ近郊で行われた MAKS 2003 展で最新の Kh-59MK が展示されたが、機首にカナード翼が付くなど、2年前に Raduga設計局が公 表したモデルと大きく変わっていた。 Su-30MKK に搭載したいとする中国の 要求によるものと見られる。
 Kh-59MK の主な性能諸元は以下の通りである。
 ・発射重量: 930kg以下
 ・飛行速度: 900~1,050km/h
 ・弾頭重量: 320kg (HE)
 ・捕捉距離: 25km (RCS≧5,000㎡)
        15km (RCS㎡≦300)
 ・最大射程: 285km (RCS≧5,000㎡)
        145km (RCS㎡≦300)
 ・飛行高度: 10~15m (中間)
        4~7m  (終末)
 ・推進装置: ターボファン
2003.09.17 Jane's Defence Weekly Taiwan exercise hit by mishaps  台湾が9月4日に、過去最大の実射演習を実施した。 演習では2発の Hsiung Feng Ⅱ 対艦ミサイルが、新型の Kwang Hua-6 ステルスミサイル艇から発射された。
 しかしながらこの演習では AGH-114 Hellfire, MIM-72 Chaparrel, SM-1MR が目標を外した。 結局演習は国籍不明のスパイ船と、 中国の Tu-154 ELINT/EW機の出現を理由に以後のミサイル発射を取り止めた。
2003.08 Jane's Missiles & Rockets Iraqi Seersucker attacks boost US cruise missile defence plans  イラク戦争で、対艦巡航ミサイル基地は事前に空爆と特殊部隊により破壊したと考えていたが、残存していた CSSC-3 対艦ミサイルが地上攻撃に使用されたことで、米国防総省は衝撃を受けている。
3月20日に最初の1発がクウェート北部の米海兵隊司令部近くに落ちた。
3月28日2発の CSSC-3 がクウェートに停泊中の艦船に向け発射され、1発がレーダアンテナにホーミングし、他の 1発が海岸近くのショッピングセンタに落下した。
3月31日2発がそれぞれ港湾と近くの部隊に落下した。
 この攻撃で負傷者や軍事施設に被害はなかったが、いずれの場合も要撃されなかったことに衝撃を受けている。
 (註:CSSC-3 はソ連製 SS-N-2A スティックスのデッドコピーである HY-2 (C-201: 陸上発射型は CSSC-2 シルクワーム) 対艦ミサ イルの改良型)
2003.07 Jane's Missiles & Rockets Russian missile launched in joint exercise  ロシアとインドの共同訓練が5月20~6月5日の間にインド洋で行われ、ロシアから2隻の潜水艦を含む9隻の戦闘艦が 参加した。 これはこの海域における冷戦後最大のロシア海軍の展開となった。
 この演習でロシアは Tu-95MS 2機から Kh-65SE Kent と見られる巡航ミサイルを発射した。 それぞれの CM は最大射程の3,000kmから 標的に向け発射された。
(註:410kg HE 弾頭を搭載する戦術巡航ミサイル Kh-65SE Kentの最大射程は250~280kmであり、3,000km飛行したとすれば発射され たのは200kt核弾頭搭載の Kh-55SM (AS-15) と見られる。)
2003.07 Jane's Missiles & Rockets Taiwan test-fires mobile land-based Hsiung Feng missile  台湾がの対艦ミサイル Hsing Feng-2 (HF-2) の発射試験が5月に行われた。  試験では2発の陸上発射型 HF-2 が使われ、沖合の2目標に直撃した。
 陸上発射型 HF-2 の最初の発射試験は2002年に行われているが、今回は新型の発射機が初めて使われた。 台湾は海 岸線の6ヶ所に HF-2 の基地を配置している。
 HF-2 は固体ロケットブースタで発進、ターボジェットで推進し、150kmを Mach0.85 で飛行する。
 台湾にはこの他に HF-3 及び HF-2E 対地攻撃巡航ミサイルがあるがいずれも開発中である。 ただし HF-3 は2004年に生産が開始されると見られている。
2003.03.24 Defense News New JSF weapon?  JSF 計画当局はノルウェーで開発中の対艦ミサイル NSM ( Naval Strike Missile) を同機の内装用兵器に採用する可能性を示唆した。
 NSM はノルウェーの Kongsberg 社が開発中の複合材を用いたステルス型の対艦ミサイルで、射程は150km 以上 、2005年には艦上発射型が同国海軍巡洋艦に装備される。
 航空機搭載型への改修は特に大きな問題はなく、JSF の兵器投下扉の若干の改修で搭載は可能とされる。
 同国は国内企業の参加率の低さに懸念を示しており、NSM の導入を強く主張している。
2003.01 International Defense Review DGA orders Exocet Block 3 for French Navy  Exocett Block 3 の初期生産が間もなく開始される。 最終的には数百発の Exocett Block 3 と、数百セットの Exocett Block 2 → Block 3 変換キットが生産される模様である。
 Exocett Block 3 は全長、胴径が Block 1, Block 2 と同じ寸法であり、同じ発射装置が使用できる。 エンジンには Microturbo TRI 40 が使われ、最大射程が72kmから180kmに延伸した。
 ブースタには Aster ミサイルを元にした可動ノズルが採用されるため、off-axis 射撃が可能になる。
 Block 3 の発射試験は2004年に4回、2005年に3回予定されている。
( Exocet MM40 Block Ⅲ 関連記事 IDR 2002.03)
2002.12.04 Jane's Defence Weekly China, Iran share missile know-how  イランと中国は、ミサイルの開発と生産で共同している。 イランで 'Project Noor' と呼ばれている計画は、中国 製で射程15kmの C-701 短距離対艦ミサイルと、同じく120kmの C-802 長距離対艦ミサイルの計画である。
 イラン海軍は中国製の FL-6 対艦ミサイルを既に装備している。
 これとは別にイラン空軍は2種類の EO誘導爆弾を公表した。
 Qadrは全天候性のない TV 誘導で20kmの射程を持つ。 原型は1980~1988年のイランイラク戦争で使用された。
 ロケット推進の Zoobin は340kgの弾頭を持ち、25kmの射程を有する。
2002.12 International Defense Review Extended-range Exocet  MBDA社は仏政府の負担で長距離型 Exocet である MM40 Exocet Block 3 を開発する。
 MM40 Exocet Block 3 はロケットブースタとターボジェットエンジンの装備により射程を 150kmとし、垂直発射にも対応する。
 最初の発射試験は2004年に、量産型の装備を2006年に計画している。
2002.10.30 Jane's Defence Weekly Green light for updated Exocet  フランス国防相は、長距離型 MM-40 Exocet 対艦ミサイルである Block 3 型開発への当初分の支出を承認した。
 MM-40 Exocet Block 3 は、ターボジェットエンジンと GPS 航法装置により、従来70kmであった最大射程を180kmに まで延伸する。
 最初の発射試験は2004年に計画されており、2006年には量産型の装備が開始される。
2002.07 Jane's Missiles & Rockets Taiwan launches Hsiung Feng-2 (Brave Wind)  台湾が5月16日に、初の 'Hsuing Feng-2 (HS-2): Brave Wind' 対艦ミサイルの陸上発射 試験を行った。
 HS-2 は射程150km、巡航速度 Mach 0.85 で、終末誘導はアクティブ RF と IR のデュアル シーカを搭載している。
 HS-2 は陸上、艦上いずれからも発射可能で、2001年に陸上発射用発射機の開発が行われている。
2002.07 Jane's Missiles & Rockets France plans a jet-powered Exocet  MBDA社は、射程75kmの Exocet BlockⅡ ターボジェット推進 にして、射程を約200kmに延ばす計画を持っている。 BlockⅡ で Exocet は対地攻撃能力が 強化されたが、射程が短いためにその性能を生かせていない。
 ただし、計画はまだ構想段階である。  ターボジェット推進 Exocet は BlockⅡ のフロントエンドをそのまま使用するが、MM40 Exocet BlockⅡ には、誘導装置を近代化する Mod 1 から Mod 3 までの改良計画もある。
 更にジェット推進の BlockⅢ 計画もあり、MBDA社は2003年に開発を受注し2004年に量産開始、2005年に運用 を開始したいとしている。
2002.02 Jane's Missiles & Rockets Russia forms anti-ship missile consortium  ロシアで、対艦巡航ミサイルの製造設計を担当する7社が、共同企業体を構成した。 中核となるのはモスクワの Reutov NPO Machine Works社(註:P-800 Yakhont の製造会社)である。
2001.10 Jane's Missiles & Rockets Kh-59MK intended for all-weather attacks  ロシアの対艦 ASM である Kh-59/Kh-59M (AS-13/AS-18) の新しいバージョン の Kh-59MK が発表された。
 Kh-59MK はエンジンがターボファンに換装され、誘導方式が TV コマンドからアクティブレーダホーミングに変わった。
 これにより射程は、59M の115kmから、285kmに延びた。

FAS の AS-13/AS-18 のページ
2001.10 Jane's Missiles & Rockets 'Skipwreck' surfaces after 20 years  ロシアの対艦ミサイル P-700 Granit (SS-N-19 Shipwreck) は、1980年代初期 に就役してから20年が経つが、未だにコンフィグレーションは秘になっている。
 ロシア筋によると、P-700 の誘導装置には AI 技術が広く使われており、敵艦船群に対し斉射されたミサイ ルは、後から飛行するミサイルが先に破壊された艦船を避けてホーミングしたり、高々度と低高度に分かれて敵に接近し、高々度飛行 ミサイルが先に捕捉した目標情報を、低高度飛行する後続ミサイルに送ったりする。
2001.09 Jane's Missiles & Rockets Improved Uran-E ASM enters serial production  ロシアの Zvezda-Strela社は、3M24 Uran-E (SS-N-25) の量産を開始した。
 3M24 Uran-E は、このミサイルの最新バージョンで、最大射程 (130km)、弾頭重量 (145kg)、巡航高度 (10m) は従来型と変わらないが、電波高度計の改良で終末飛行高度が 0.5m になっている。
2001.08.22 Jane's Defence Weekly Anti-ship derivative of Kazoo presented  ロシアの Raduga NPO (Dubna Engineering Plant) は、Kh-59MK 対艦ミサイルの試作品 を公表した。
 Kh-59MK は Kh-59M (AS-18) ASM の発展型で、捕捉距離15~25kmのアクティブレーダシーカを搭 載して最大射程 285km を誇る。
 エンジンはターボファンになり、推力が M型が300kgであったのに対し450kgに向上している。
 Kh-59MK は Su-27 ファミリの多用途戦闘機に搭載目指している。
2001.08 Jane's Missiles & Rockets China flight-tests new cruise missile  中国は C-802/YJ-2 対艦 ASM を改良した LACM (Land Attack Cruise Missile) の初の 発射試験を5月に実施した。
 このミサイルは、弾頭重量 500kg、射程 200km といわれ、その誘導技術は第3国で鹵獲された Tomahawk、 ロシアから導入した Kh-55SE (AS-15 の通常弾頭型) 巡航ミサイル、及びイスラエルからの技術が使われている模様である。
FAS の C-802/YJ-2 のページ
2001.07.11 Jane's Defence Weekly Taipei working on missile faculty  台湾は次のようなミサイルを開発中である。
MRBM
  射 程: 1,000~2,000km
  弾 頭: 特殊(CBR ではない)
LACM
  射 程: 1,000km
  原 型: Hsiung Feng (Brave Wind、註:「雄風」) 対艦ミサイル
Hsiung Feng 2E (HF-2E)
  亜音速対艦ミサイル
Hsiung Feng 3 (HF-3)
  超音速対艦ミサイル
2001.05.28 Defense News Faster, craftier Cruise Missiles Bode Ⅲ for US ships  海軍の作戦遂行にあたり、対艦巡航ミサイルの脅威が質的量的に益々増大している。
 この10年間に対艦 CM の技術と拡散が進んでおり、中国、イラン、ロシアの輸出は引き続き輸出を行っている。
また中国、イランと北鮮では新しい CM の開発を行っていることが確認されている。
中 国C802 の改善型、射程 110mi以上を開発中
イラン:中国製 Silk-worm を射程 280miに改良中
北 鮮Silk-worm の射程を 200miに改良

 これに対し米海軍は、対応策として以下の項目を挙げている。
・対艦巡航ミサイル防衛の関する研究開発の優先順位を最優先する
・長射程ミサイル検知に必要な航空機搭載センサーの開発推進
・海軍、海兵隊と BMDO が密接に共同して統合交戦情報を相互配分
・航空機搭載の CM 等小型移動目標捜索レーダーを開発
・海軍と海兵隊による次期低高度 Weapon システムと多目的レーダーシステムの開発支援 

2001.03 Jane's Missiles & Rockets Taiwan deploys missiles to Kinmen and Matsu  台湾は2000年初期に導入した Stinger と Avenger を運用開始した。
 両システムは、既に「天弓Ⅱ」が配備されているボンフー諸島(註:ポンフー諸島は台湾本島の西、丁 度中国と台湾の中間地点に浮かぶ、人口12万人の小さな島々)に配備された。
 台湾は対艦ミサイル Hsiung Feng Ⅱ (註:「雄風」)を2000年末に金門島に配置している。  同じミサイルは既に馬租島に配置されている。
 台湾の新しいミサイルは3~4月に行われる実射演習で、Patriot と共に発射されることになっている。 この演習では開発中の Hsiung Feng Ⅲ の実射も行われるとみられる。
2001.02.28 Jane's Defence Weekly China to acquire anti-ship missiles  中国海軍はロシアとの間に、Kh-35 (AS-20) 長距離対艦ミサイルの購入契約を準備中である。
 Kh-35 は、最大射程130~140kmで、145kgの HE弾頭を搭載し、300m/sで飛行する。 中国は Su-30MKK 戦闘機 に搭載を予定している。
 中国はこの他、JH-7 戦闘機に Kh-31 (AS-17) 中距離対艦ミサイル及び KH-31P ARM の搭載を公表している。
2001.01 Jane's Missiles & Rockets Japanese SSM-1 launcher deliveries near complete  陸上自衛隊の三菱重工製 SSM-1 の展開が、このほど24基の自走6連装発射機の配備で全て完了する。
 SSM-1 の後継として XSSM-2 の研究開発が1997年から技術研究本部で総額 20億円の予算で行われており、2002年には開発終了の予 定。
 ミサイルは射程250km、艦船から垂直発射が可能で、目標探知能力に優れ、地形追随飛行能力を持つといわれ、ライフサイクルコス トの低減が設計の最終目標とされている。
2000.08.30 Jane's Defence Weekly Homing in on littoral targets  冷戦時代からの戦略戦術環境の変化に対応する各国の対艦ミサイル開発状況に関する紹介
 * 環境の変化
  ・海軍の海外派遣による陸地沿岸での作戦行動が増加
  ・港湾に停泊する艦船、固定防空組織、通信及び軍重要施設への攻撃はミ
   サイルの射程延伸が不可欠
  ・グランドクラター存在下での非戦闘員の殺傷極限のため攻撃精度の向上
 * 開発状況
  ・FASGW(Future Anti-Surface Guided Weapon):
    英国海軍 2012年装備化を目標
  ・K 130 colvette:
    独海軍 艦上発射型は射程 60km
  ・NSM(New Anti-ship Missile):
    ノルウェイ海軍 2005年運用評価試験を予定 射程 250km
  ・RBS 15 Mk 3 :
    スウェーデン海軍 射程 200km以上
  ・Harpoon Block Ⅱ:
    米ボーイング社開発中 2001~2002年装備化を予定
    同時に制御システム(AHWCS)を開発中
2000.08.09 Jane's Defence Weekly China negotiates to buy advanced Russian anti-ship missiles  中国はロシアから空対艦巡航ミサイル 3M54 ASCM 系列の先進型巡航ミサイルを購入する模様。
 3M54 ASCM は艦船及び潜水艦用として開発され、亜音速型 3M54E1は最大射程 300km、速度 0.6~0.8M 、弾頭重量 400kg でインドが既に配備している。超音速型 3M54 は最大射程 220km、弾頭重量 400kg と言われている。
1998.12.09 Janse's Defence Weekly S Korea to build anti-ship missile  
1998.11.04 Jane's Defence Weekly French anti-ship missile project enters definition  
1997.08.06 Jane's Defence Weekly Revealed: Russian ship-killer poised for export  
1996.05.01 Jane's Defence Weekly Cruise missiles