Sidewinder ASM に関する報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2016.09 International Defence Review Raytheon to add capability to AIM-9X Block Ⅱ <1610-090005>
 Raytheon社がFY16予算で、AIM-9XのLot 16を$291Mで受注した。 Lot 16は過去最大の契約で米軍用に720発、
FMS による輸出用が100発である。 この中にはAIM-9X Block Ⅱの訓練弾であるCaptive Air Traning弾も含まれている。
 AIM-9X Block ⅡはBlock Ⅰのソフトに対地攻撃能力を付与している。
2016.05 International Defence Review Raytheon details AMI-9X Block Ⅱ+ <1606-050011>
 Raytheon社が2016年1月に米海軍から受注したAIM-9X Sidewinder Block Ⅱの能力向上型AIM-9X Block Ⅱ+の詳細を公表した。
 Block Ⅱ+はBlock Ⅱとほぼ同じであるが、新規設計したプロセッサ、新型電池、電子式S&A装置のほか、DSU-41/B光学式信管(
AOTD)装置 及びDSU-37/Bレーザ近接信管を装備し、更にAIM-120D AMRAAMが装備している片方向データリンクも装備することで、射程が延伸 すると共に射程圏内での効力も向上している。
2016.04 International Defence Review Diehl confirms 2016 completion for LaGS <1605-040007>
 ドイツのDiel社が進めているレーザ誘導Sidewinder
LaGS ASMの開発が最終段階に入っている。 LaGSはAIM-9L SidewinderのIRシーカに替えてSALシーカを取り付けたもので、同社が自社経費で開発している。
 AIM-9LのWDU-17/B 9.5kg弾頭とDSU-15A/Bレーザ近接信管はそのまま使われる。
2012.11 Jane's Missiles & Rockets Sidewinder goes to ground wirh Diehl <1211-110001>
 ドイツ Diehl BGT社が、IRIS-T の採用で不要になる AIM-69L Sidewinder を ASM に改修する LaGS の提案を行っている。 これはドイツ空軍の要求に沿ったもので、同社が2011年末から自社経費で検討を進めていた。
 LaGS は AIM-6L の IR シーカを SAL シーカに替えるもので、弾頭はロッド式の WDU-17/B 9.5kg弾頭を そのまま使うため、用途は軟目標攻撃になる。
 同社は2013年前半に試験を開始し、2014年までの量産開始を目指している。
2010.02 Jane's Missiles & Rockets AIM-9X sinks target boat <1003-020017>
 AIM-9X により高速移動中の小型艇を攻撃する試験が2009年9月23日に行われ撃沈に成功した。 AIM-9X を ASM として 使用する試験は三度目で、2007年3月には高速移動中の APC に対し、2008年4月には移動中の水上目標に対し行われている。
 Sidewinder を対地攻撃に使用することは1980年代に AGM-122 Sidearm ARM として行われ、数百発が装備された。  Sidearm は SARH 誘導 AIM-9C の狭帯域受信機を広帯域受信機に換装したミサイルであ った。
2010.01 International Defence Review Raytheon continues Sidewinder development <1002-010013>
 Raytheon社が AIM-9X の開発を継続していて、9月23日にメキシコ湾で高速艇に対する3回目の射撃に成功している。  このほかに SAM としての使用や、潜水艦発射対空ミサイル型の開発も進めていて、更に旧式化した信管の部品を更新 した Block Ⅱ の出荷も準備している。
2009.12.16 Jane's Defence Weekly USAF eyes new mission for AIM-9X <1002-121602>
 Raytheon社が米空軍と戦時緊急調達 (WRAP) 費を用いて、AIM-9X を APC などの移動目 標を攻撃する ASM として使用する検討を進めており、既に三回の発射試験を行っている。 9月23日に行われた最も最近の試験では F-16C から 発射した AIM-9X が高速で移動している高速艇を破壊した。
 ASM として使用するにはソフトの変更が必要であるが、ハードの変更も必要なのかは明らかにされていない。