その他航空機に関する報道

 
年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2024.02.22
 11:12
Breaking Defense ST Engineering unveils infantry fighting vehicle, cites Marine interest in ground effect craft <2403-022209>
 米海兵隊ST Engineering社(註:シンガポール)に、同社の
WIGについて照会を行ったと報じられた。
 ST Engineering社はBreaking Defenseに、米国海兵隊は当社の10人乗りWIG機について話し合ったと述べた。
 同社には21日にトルコ民間企業のEurasia Mobility Solutionsから、最大20機の購入について打診があった。
 元々はシンガポールの小さな企業WigetWorks社によって開発されたAir Fish 890ktで、乗組員を含む最大10人、または1,000kgを搭載できる商用船である。
2023.12.01
 03:50
Military Times Marine Corps looks at ocean glider for rapid resupply to fight China <2401-120101>
 米海兵隊が、インド太平洋地域などでの効果的な緊急補給と医療輸送を行う、hoverbikeやロボット運搬手段を検討している。
 一方、海兵隊戦闘研究所 (
MCWL) は同様な目的で水中翼機flying ferryを、ロードアイランド州のRegent社と$5Mの契約で開発している。
 Regent社は現在、同社製の12人乗りViceroyでMCWLの評価を受けようとしている。 Viceroyは1回の充電で180哩航続できるが、MCWLは電池の改良で航続距離を更に伸ばしたいとしている。
2023.10.25 Janes Romas progresses WIG aircraft development <2311-102527>
 韓国Romas社がDEX 2023でJangvogo JV-1
WIGを発表した。
 同社によるとJangvogo JV-1は輸送、捜索救助、特殊任務、およびその他の洋上作戦に使用可能な軍民両用Sea State 3でも使用可能という。
 推進にはGM社製LT4 6,200ccエンジン2基が使われる。
2023.09.11 Janes Companies to develop WIG effect Airfish 8 derivatives <2310-091114>
 ST Engineering社Wigetworks社(註:いずれもシンガポールの企業)がAirfish 8
WIG開発する共同企業体を立ち上げた。
 18m級のAirfish 8 WIGは、MTOW 5,550kgで、搭乗員2名の他8名の乗客を含む1,200kgを搭載できる。
 用途としては捜索救難、患者輸送、災害救助、消火活動などが考えられている。
2023.07.14 National Defense Air Force Special Ops wants runway independence, more speed <2308-071410>
 長い間、離着水可能な輸送機を求めてきた米空軍特殊部隊 (AFSOC) はフロートを取り付けたMC-130Jなども検討しているが、元AFSOC副司令官のヒル少将は2022年4月に海兵隊岩国基地を訪問し、海上自衛隊のUS-2を視察している。
 US-2は乗員11名の他20名または担架12架を搭載でき、巡航速度300哩/時、航続距離2,980哩の性能を持つ。
 空軍が3月9日に公開した要求では巡航速度400~450哩、最適飛行高度15,000~30,000ft、搭載能力5,000-lbで、30ft×8ftの貨物室を持ち、小型車両1両又はパレット2枚半を搭載でき、200nm及び1時間半の航続/滞空能力を持つこととされている。
2023.07.11
 23:52
Ukrinform 世界最大のウクライナ貨物機「ムリーヤ」2機目は「秘密の場所」で建造中=アントノウ社総裁 <2308-071119>
 独Bild紙が、ウクライナAntonov社のハウリロウ総裁が7日に、ロシアが破壊した世界最大の輸送機An-225 Mriyaに代わる、新たな機体がもうすぐ現れると発言したと報じた。
 ハウリロウ総裁は、「新しい機体の作業は秘密の場所で、未完であった2機目の機体に破壊された機体の部品と新しい部品を用いて行われている」と発言した。
 An-225 Mriyaは、2022年2月にロシア軍のウクライナ全面侵攻で、キーウ州ホストメリ飛行場への空爆が行われた際に焼失していた。
2023.03.27 National Defense Just In: DARPA developing X-Plane for special operators <2304-032711>
 米DARPAが3月9日、特殊作戦軍 (
SOC) 用のVTOL X-plane SPRINT開発を開始したと発表した。
 SPRINTはハイブリッド電動エンジンのコミュータ機で、巡航速度400~450kt、実用上昇限度15,000~30,000ft、滞空能力30分、航続距離200nmで、30ft×8ftの貨物室を持ち搭載能力5,000-lbが要求されている。
2023.02.15 Jane's Defence Weekly DARPA picks duo to design wing-in-ground effect lifters <2304-021502>
 米DARPAが
WIG効果を利用した輸送機Liberty Lifter開発のPhase 1 18ヶ月にGA-ASI社とAurora社を選定した。 Phase 1では事前設計審査 (PDR) が行われ、これとは別に更に3ヶ月間がプレゼンテーションと試作計画作成に充てられる。
 Liberty Lifterは標準コンテナ6個又は海兵隊のAAV 2両を搭載でき航続距離6,500nmが求められている。 またSea State 5にあたる波高4mでの飛行や高度10,000ftでの飛行も求められている。
 GA-ASI社が提案しているのは12基のターボシャフトプロペラを配した双胴の中翼機で、一方のAurora社は飛行艇型で8基のエンジンを配した鋼翼単同機を提案している。
【関連記事:2303-020113 (DARPA 2023.02.01)】
2023.02.03
 03:37
Defense News DARPA wants a heavy cargo plane that can land at sea <2303-020301>
 米DARPAが2月1日、Liberty Lifter Seaplane
WIG機開発のPhase 1にGA社とBoeing社の子会社であるAurora社の2社を選定した。
 Liberty Lifter SeaplaneにはC-17と同程度の寸法及び能力が求められている。 C-17は搭載能力69tのM1 Abrams MBTを含む170,000-lb以上で、完全装備の空挺隊員102名、担架に乗った負傷者34名または歩行可能負傷者54名とその介護者等が載れる。
 Phase 1は18ヶ月間の契約で、6ヶ月間の概略設計、9ヶ月間の詳細設計後、事前設計審査 (PDR) を経て、3ヶ月間で施策計画と試験計画を作成する。
 実大機の試作及び試験を行うPhase 22024年中頃に開始される。
【 Liberty Lifter Seaplane 関連記事:2303-020113 (DARPA 2023.02.01)】
 これとは別にDARPAは1月、Aurora社にCRANE計画を発注している。
【 CRANE 関連記事:2302-011716 (DARPA 2023.01.17)】
2023.02.01 DARPA HP DARPA Selects Performer Teams for Liberty Lifter X-Plane Program <2303-020113>
 米DARPAが
WIG効果を利用した大量輸送機計画Liberty Lifter Seaplaneの実大機設計に、Maritime Applied Physics社と組んだGA-ASI社チームと、Gibbs & Cox and ReconCraftとチームを組んだAurora社を選定した。
 計画されているLiberty Lifter Seaplaneには、C-17と同程度のサイズと容量の大型飛行艇で、Sea Statee 4での離陸と着陸可能が目標で、Sea State 5までの持続的な水上運用、地面効果なしで高度10,000ftでの飛行能力を備え、WIG効果が期待できる水面近くでの長時間飛行能力が求められている。  GA-ASIチーム案は、双胴、中翼型で12基のターボシャフトエンジンによる推進を採用している。  これに対しAuroraチーム案は、従来の飛行艇によく似た単胴、高翼型で、8基のターボプロップで推進する。
【関連記事:2206-051814 (DARPA 2022.05.18)】
2022.05.18 DARPA HP Liberty Lifter aims to revolutionize heavy air lift <2206-051814>
 米DARPAが洋上での長距離高速大量輸送のため
WIG効果を活用したLiberty Lifter輸送機計画を開始した。
Liberty Lifter (YouTube)】
【関連記事:2109-083007 (BD 2021.08.30)】
2022.01.24 Aviation Week & ST Pacific operations drive military seaplane revival <2204-012402>
 米空軍は1973年にHU-16 Albatross飛行艇の最終号機を除籍して以来飛行艇を保有していないが、特殊作戦軍 (
AFSOC) がC-130Jを水陸両用としたMAC初飛行を2022年内に実施しようとしている。
 このためAFSOC副司令官のヒル少将が2021年11月6日にU-2飛行艇を装備している海上自衛隊岩国基地の第71飛行隊を訪問し視察した。
2021.12.08 Jane's Defence Weekly Images confirm Y-20U aerial tanker is in PLAAF sevice <2203-120802>
 中国のWeiboに11月28日、Y-20A輸送機の空中給油機型Y-20Uの画像と映像が載せられた。 この機体は機体番号から
PLA中央軍管区隷下で開封市を基地とする第13空輸師団第37航空連隊の所属と見られる。
 Y-20UはロシアのIl-78Mが装備しているUPAZ-1A給油ポッドを元にしたと見られる給油ポッドを、両翼外側と胴体下部に3基装備している。
2021.09.29 Jane's Defence Weekly AFSOC plans fast-paced prototyping for amphibious MC-130J aircraft <2111-092905>
 米空軍特殊作戦軍 (
AFSOC) 司令官のスライフ中将が空軍協会 (AFA) の年次会議で、水陸両用型MC-130J Commando Ⅱの2022年後半での初飛行を目指していると述べた。
 MC-130J Commando Ⅱ Amphibious Capabilityは水陸いずれでも使用でき、水上潜入/離脱、補給、兵員回収及び恐らく小型舟艇としても使用されるという。
2021.09.20 Defense News AFSOC plans to demo amphibious MC-130J by end of next year, commander says <2110-092006>
 米空軍特殊作戦軍 (AFSOC) 司令官が9月20日に開かれた空軍協会 (
AFA) 会議の会場で、水陸両用型C-130J MAC飛行試験を2022年中に実施すると述べた。
【関連記事:2108-060206 (JDW 2021.06.02)】
2021.08.30 Breaking Defense DARPA hopes a plane-boat hybrid can solve the Pentagon's sealift challenge <2109-083007>
 米DARPA洋上輸送を念頭に
WIG効果機の検討を進めており8月上旬にRfIを発簡している。 DARPAは短期間での回答を求めているが、専門家はWIG機についての産業基盤がないことから速やかな回答は難しいと見ている。
 DARPAは100t以上の貨物や水陸両用車両を搭載して500哩あるいは1,000哩を輸送できる機体を考えている模様である。
 ロシアは1970年代にLuna級WIG機を完成させ1980年代末まで主としてカスピ海で試験を行っていた。 WIG機は通常Sea State 3までの穏やかに海域で使用される。
【註】
 Boeing社が2002年に史上最大の巨大輸送機 'Pelican' 構想を公表している。 形状、特性から、PelicanはWIG機と見られる。
 PelicanはAn-225の2倍の大きさで、C-17の27倍の輸送力を持ち、1,270tを空輸できる。
【Boeing社の Pelican 構想関連記事:JDW 2002.09.25
2021.08.05 東京新聞 交通網構築で北方領土の実効支配強化へ…ロシア・サハリン州が「空飛ぶ船」エクラノプラン導入検討 <2109-080503>
 北方領土を管轄するロシアのサハリン州などが、サハリン島と北方領土を結ぶ海上の高速交通網を構築し、北方四島の実効支配を強める狙いで、水面近くを飛行する特殊船舶エクラノプランの導入を検討していることが分かった。 船舶の開発会社であるアレクセエフ水中翼船中央設計局が3日、ロシア西部ニジニーノブゴロド州で開いたメディアツアーで東京新聞に明らかにした。
 イタリアンツェフ社長によると、エクラノプランは50~100人乗りで、速力150km/h以上とみられ、フェリーと比べて移動時間が短縮される。
 開発会社は旧ソ連時代から軍事・民間用のエクラノプランを手掛け、1980年代にミサイル発射が可能な軍事用エクラノプランも開発した。
【註】
 エクラノプランとは、地/海面上数十㌢~数米を飛行することで地/海面と翼との間に生じる空気圧を利用する一般に地/海面効果 (WIG) 機と呼ばれる機体で、大量の搭載が可能になる。
 WIG機には旧ソ連が熱心で超巨大WIG機CaspianMonster (AW&ST 2002.10.14) の開発を進めていたほか、米国でもBoeing社がC-17の輸送力の27倍となる1,270tを空輸できる史上最大の巨大輸送機'Pelican(右図)の構想を持っていたことがある。
2021.03.17 Jane's Defence Weekly China equips Y-20 transport with local WS20 engine .... <2105-031707>
 中国陝西省にある
XAC社の施設を1月29日と3月3日に撮影した衛星画像に、国産のWS20高バイパスターボファンエンジンを搭載したY-20重輸送機が写っていた。
 この機体はロシア製のD-30KP2エンジンを搭載しているY-20Aに対してY-20Bと呼ばれている。
2020.08.05 Jane's Defence Weekly China's AG600 conducts first take-off from sea <2010-080510>
 中国AVIC社のAG600飛行艇が7月26日に初めて洋上からの離水飛行に成功した。 AG600は10:18に青島の離水し、31分間の飛行後に日照山字河空港に着陸した。 2017年12月に陸上での初飛行に成功したAG600は10月20日に貯水池からの離水試験に成功している。
 全長37m、翼端長38.8m、MTOW 53.5tのAG600は巡航速度500km/h、航続距離4,500km、滞空能力12時間の性能を持つ。
【註】
 AG600はUS-2よりやや大型だが、性能面ではまだ大きな差がある。
 飛行艇の重要な性能である離着水可能な最大波高はUS-2が3mであるのに対しAG600は2~2.8mである。 更に離着水距離はAG600が離水には1,500m必要とされる。US―2の場合、離水に必要な距離は280mで着水に必要なのは330mである。
【関連記事:Record China 2018.10.21
2020.04.20 Aviation Week & ST Hyper plan <2006-042003>
 カリフォルニア州を拠点とするMojave社が、中距離ロケットの空中発射機として作られた搭載能力500,000-lbのStratolaunch機を、同社が提案する超高速飛翔体のテストベッドとして利用する案を公表してている。
 同社が提案する超高速飛翔体は2年前に提案した全長28ft、翼端長11.3ftのHyper-Aを元にした、再利用可能、全自動、液体ロケット推進、Mach 6のTalon-Aや、Hyper-Zを元にした全長80ft、翼端長36ft、全備重量65,000-lb、Mach 10のTalon-Z、更にBlack Iceなどである。
2020.04.17 Breaking Defense Roper sees Air Force 'Flying Cars' in production by 2023 <2005-041704>
 米空軍の調達責任者であるローパー氏が、空軍向け電気推進型VTOL機eVTOLの生産が3年以内に開始されるだろうと述べた。
 空軍はまず2~3名を輸送する小型eVTOLを目指している。
【註】
 記事にあるUber社製Flying Carは空地両用車ではないことから、空軍の言う'Flying Cars'とは空地両用車ではない様である。
Uber社の Flying Car 動画
2020.03.04 Jane's Defence Weekly Tanker and AEW&C variants of China's Y-20 in the pipeline, senior PLAAF offiver confirms <2005-030406>
 中国国営CCTVが2月24日、空軍の飛行連隊長がインタビューで空中給油機型のY-20 Kunpeng戦略輸送機が近く公表されると述べたと報じた。 Y-20を空中給油機にするとIl-78空中給油機並みの90tを搭載できる模様である。
 また画像の証拠はないがAEW&C型のY-20も存在するとみられ、従来型のレドームに代えてコンフォーマル型のレドームが取り付けられるとみられる。
2019.11.06 Jane's Defence Weekly Image appears to show Y-20 tanker variant in flight <1912-110609>
 中国のウェブサイトに載った画像から、Y-20A輸送機の空中給油機型が確認された。 同機は翼下に空中給油用ポッドを搭載していた。 Y-20Uと呼ばれるY-20の空中給油型は2018年11月1日に民間衛星の画像で確認されているが、今年7月の画像では2機が確認され、少なくともあと1機はあるとみられる。
 中国空軍H-6U空中給油機を20機程度とIl-78M 3機を保有しているほか、海軍航空隊H-6D給油機を数機保有している。 艦載戦闘機J-15の画像には空中給油用のポッドがみられていた。
2019.06 International Defence Review Return of the WIG: Wigetworks' Airfish strives for breakthrough <1908-060018>
WIG に関する6頁の記事 =
 ・Design and construction
 ・Power and production
 ・Future development
 ・Pilot assistance
 ・Resurgence of interest in WIGs
2019.06.22 Stars & Stripes Under pressure about carbon emissions, the aviation world looks to battery-powered aircraft <1907-062201>
 イスラエルのベンチャー企業Eviation Aircraft社がパリ航空ショーに9人乗り全電動機Aliceを出品した。
 蓄電池を動力源とするAliceはまだ初飛行前なので海路運搬されてきたが、3年以内の商業飛行を目指しているという。
2018.11.28 Jane's Defence Weekly Satellite imagery reveals possible Y-20 tanker variant <1901-112805>
 民間衛星が11月1日に西安空港にあるXAC社の施設を撮影した画像に、両翼に空中給油ポッドを装着したY-20輸送機が写っていた。 Y-20の空中給油機型は今までも予想されていたが、画像が撮影されたのは初めてである。
 中国軍の空中給油機はH-6Uを改造した20機で、H-6Dを改造した何機かも報じられていた。
2018.10.31 Jane's Defence Weekly AG600 conducts first waterborne take-off <1812-103111>
 国営新華社通信が、2017年12月24日に陸上からの初飛行を行ったAG600飛行艇が10月20日に初めて離水し14分間の飛行の後に着水する飛行に成功したと報じた。 今後2021年に民航機としての証明を獲得し、2020年には納入できるという。
 AG600は全長37m、翼端長38.8m、
MTOW 53.5tで、Y-20輸送機、C919旅客機に次ぐ中国で3番目の大型機である。 旅客機として使用すれば客席数50隻、消火機とすれば12tの水を20秒で取り込めるという。
2018.01.10 Jane's Defence Weekly China's AG600 makes maiden flight <1803-011013>
 2017年7月にロールアウトした中国のAG600飛行艇が12月24日に初飛行した。
 同じく中国製のSH-5よりやや大型のAG600は
MTOWが53.5tで、500km/hで12時間滞空できる。
 軍民両用が考えられており、50名の乗客の空輸や、消火用とすれば12tの水を20秒で取り込むことができる。
2017.12.25 東亞日報 世界最大の中国の水陸両用機、試験飛行に成功 <1801-122501>
 中国が開発している飛行艇AG600が初飛行した。 初飛行は、40km×60kmの空域を高度3,000m以下で行われた。 世界 最大の飛行艇であるAG600は陸上の飛行場でも離着陸できる。
 全長37m、翼端長38.8m、高さ12.1mのAG600は、最大速度500km/h、滞空能力12時間、航続距離4,500kmで、海南省三亜を離陸すれば南シナ海全域 を哨戒飛行することができる。
2017.06.12 Aviarion Week & ST Stratolaunch rolls out <1708-061203>
 Orbiral ATK社製Pegasus XLを打ち上げる翼端長385ftのStratolaunch衛星打ち上げ機が5月31日にカリフォルニア州Majaveでロールアウ トした。 最初の打ち上げ試験は2019年に計画されている。
 Stratolaunchは自重227tで、
MTOW 590t、最大積載量25tの性能を持つ。
2017.03.10 China Defense Photos of the day: AG 600 amphibious aircraft awaits its maiden flight <1704-031007>

 (画像のみ)

2017.03.08 Defense News US Navy to work with Air Force on E-6B replacement <1704-030805>
 米戦略軍司令官が8日に国会議員に対し、海軍にE-6B後継の開発を急ぐよう指示したことを明らかにした。 海軍のE-6B後継開発はまだ始 まったばかりで、Boeing 707の軍用であるC-135を機体に使用しているE-3 SentryやRC-135V/W Rivet Jointなどと異なり、16機保有している E-6BはE-8C
JSTARS同様に民間機の機体を使用しており、2038年までには退役することになっている。
【註】
 E-6Bは潜水艦の超長波(VLF)通信を中継する航空機で、米海軍は1989年から使用している。
2016.09.19 Record China 世界最大の輸送機を中国で生産、軍の後方支援任務は改善に―海外メディア <1610-091901>
 ウクライナのAhtohob設計局が開発した最大搭載量は250tのAn−225は現在1機だけが商業用として 運航しているが、同機の量産について中国空域産業集団(AICC)が8月30日にウクライナと合 意している。 それによると第一段階はウクライナの工場で製造する2号機をAICCに納入、その後中国で共同生産するという。
2016.09.07 Jane's Defence Weekly China and Ukraine agree deal to restart production of An-225 <1610-090710>
 ウクライナのAntonov社と中国のAVIC社が8月30日、An-225の中国での生産に合意した文書 に署名した。 最初の何機かはウクライナで生産し初号機は2019年に完成し、その後は中国内で生産するという。 中国では軍が採用する可能性が高い。
 An-225は253.82tの搭載能力を持つ世界最大の輸送機で、ソ連時代にBuranオービタの輸送用として開発され1988年に初飛行 した。 その後2号機の製造が開始されたが2001年中頃に中止されていた。
2016.08.03 Jane's Defence Weekly China's new AG600 may head for SCS <1609-080310>
 大型の水陸両用飛行艇AG600が、7月23日に殊海のAVIC社工場でロールアウトした。 AG600は 2017年末には就役する模様で、南シナ海での運用が開始されると見られる。
 AG600は全長37m、翼端長38.8m、最大離陸重量53.5tで、巡航速度500km/h、航続距離4,500km、滞空能力12時間の性 能を持つ。
2016.08.01 Aviation Week & ST Just in time <1609-080104>
 中国の水陸両用飛行艇AG600はロールアウトした7月22日以来、南シナ海での運用が予想されているが、その主任設 計技師がGrobal Times紙に、AG600はこの海域であれば75~80%の海面状況下離着水できると述べた。
 陸上に於けるAG600の最大の任務は山火事消火のための散水で、AVIC社によれば12tの水を20秒以内に散布できると いう。
2016.07.24 Stars & Stripes China rolls out world's largest amphibious aircraft <1608-072403>
 新華社通信が、世界最大の飛行艇AG600ロールアウトしたと報じた。
 AG600の機体は全長37m、翼端長39mと、Boeing 737並の大きさである。
2016.07.18 Aviation Week & ST Fat girl <1609-071801>
 中国AVIC社がY-20 200t級輸送機納入を6月に開始し、7月に配備された。 同機は当初 Saturn D-30KP中バイパスエンジンの中国製であるWS-18を搭載しているが、行く行くは国産のWS-20高バイパスエンジンを搭載するという。  WS-20型の搭載能力は66tという。
 AVIC社の大型機部門責任者はY-20の需要を1,000機以上としているが、米空軍でさえ保有している大型輸送機は C-17 222機C-5 46機のみである。
2016.07.06 Yahoo ロイタ通信記事

「中国空軍、国産大型輸送機『Y-20』の運用開始」

<1608-070602>
 中国空軍が6日、最大離陸重量が200tの大型輸送機Y-20の運用を開始した。
 空軍の報道官は、Y-20の運用開始は重要な一歩としたうえで、空軍は国家の防衛とともに救援支援作業などの責任を果たすために、より優れた輸送機 を必要としていると述べた。
2016.03.09 Jane's Defence Weekly China's Y-20 transports may enter service in 2016 <1604-030918>
 中国のY-20重輸送機は2月6日に試作5号機が初飛行しており、今年の早い時期に就役すると見られている。
 1月26日の人民日報に寄れば、Y-20の搭載能力は、現有Il-76MDが52tであるのに対し60tであるという。
2016.03.01 China Defense China's Y-20 to be put into military use in 2016, experts say <1604-030105>
 人民日報が専門家の話として、2013年に初飛行した200t級輸送機Y-20は年内に就役すると報じた。
 Y-20の搭載能力は60tで、Il-76を凌ぐという。
【関連記事:1302-012802 (新華網 2013.01.28)】
2016.02.15 Aviation Week & ST Special business <1604-021505>
= ビジネス機が軍用に多様されだしたとする記事 =
 ISR機、AEW&C機、ECM機その他で、Gulfstream Ⅲ/G550、Bombardier Challenger CL604/605/Global 500などのビジネス機が使用されている。 E-8C JSTARS後継にもBoeing社以外はビジネス機を提案している。
2016.01.01 China Defense Boring logistics picture of the day: IL-78 tanker in PLAAF service <1602-010101>
 CCTVの映像から、中国がウクライナから輸入するIl-78空中給油機3機のうち、少なくとも1機が既に operationalであることが確認された。
 中国の空中給油機は現在、H-6を改造したH-6U 12機と小規模であるため、その強化が始められている。
2015.10.29 Searchina 「Y-20」に中国国産「WS-20」搭載、「輸入した旅客機エンジン」を参考か=中国メディア <1511-102903>
 新浪網が26日、最近初飛行した中国が開発中の大型輸送機 Y-20 の試作5号機には、中国が開発中のターボファンエンジン WS-20 が搭載されていたと解説した。 記事は、同エンジンの開発にあたり、輸入したジェット旅客機のエンジンが参考になったとの見方を示した。
 これまでに確認された Y-20 の試作機はロシア製の D-30KP-2 または、 D-30KP-2 をコピーした中国製 WS-18 を使ってい たが、米国の C-17 の搭載エンジン F117-PW 100 は推力が20t近くあるのに対し、D-30KP-2 の推力は11~12tしかない。
2015.10.28 Sreachina 中国がロシア製「地面効果翼機」の購入を希望、「争いの島」への投入念頭か=中国メディア <1511-102804>
 環球網が25日に、中国ロシア製海面効果翼機 (
WIG) の購入を希望 していると報じた。 記事では南シナ海への投入が可能であるとしている。
 ソビエトが1987年に開発した最大規模のルン型は、全長73.8m、速力500km/hで、対潜ミサイル6発を搭載できたという。 ソ連崩壊後もロシアは中小型 WIG の開発を続け、 現在は大型 WIG A-050 を開発中という。
 中国は4月下旬まで、ロシアの中型 WIG EK-12 を元にした CTG-11 の飛行試験を実施した結果、南シナ海への投入が可能との見方が出たが、A-050 は航続距離が5,000km、 搭載量は5tと、中国が現有する WIG と比べ、それぞれ四倍以上で、速力は350~400km/hと航空機並みという。
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2015.04.10 Stars & Stripes Ospreys replace last Marine squadron of Sea Knight 'phrogs' <1505-041002>
 米海兵隊最後まで CH-46E Sea Knight(註:V-107)を装備していた飛行隊が9日、 MV-22 Osprey に換装された。
 CH-46 は今までに600機以上が調達されてきた。
2015.03.28 Defense News Seaplane could advance Chinese SCS claims <1504-032802>
 試作機の前部胴体の組み立てが完了した中国
CAIGA社製の AG600 飛行艇は航続距離が 5,500kmあり、中国は南シナ海での活躍に期待している模様である。
 CAIGA社によると AG600 は、捜索救難、消火、輸送、洋上哨戒の用途に使用できるという。
2015.03.02 Aviation Week & ST Tilting times <1504-030209>
 AgustaWestland社が開発を進めている民間用チルトロータ機 AW609試作3号機 AC3 が、夏の初めまでに試験飛行する 。 AC3 は標準搭載燃料で730nm、翼下に増槽を取り付けて1,100nm飛行できる。
 AW609 の試作1号機 AC1 は既に12年に及ぶ試験飛行を行っており、その成果を取り入れ画期的に改良される試作4号機 AC4 は2016年に初飛行する 。 AC4 ではエンジンなどに量産型を搭載する。
2014.12.17 Jane's Defence Weekly Russia launches Il-76MDM upgrade programme <1502-121706>
 Ilyushin社がロシア空軍から、Il-76MD 輸送機を Il-74MDM 仕様に改良する工事を受注した。
 この改良ではエンジンの換装と電子機器の改良が行われる。
2014.11.17 Aviation Week &ST Y-30 revealed <1502-111703>
= Y-30 輸送機に関する記事 =
 Y-30 の総重量は80tと、C-130 や Embaer KC-390 とほぼ同じであるが、搭載能力は C-130 が 19.6tであるのに対し30tと、極端に大きくなっている。
 因みに Y-30 より80%大型の Airbus A400M の搭載能力が37tである。
2014.11.11 China Defense Zhuhai surprise: new SAC medium air transporter Y-30 <1412-111105>
 中国の SAC社が珠海航空展で、搭載能力30tの次世代戦術輸送機 Y-30 を公表した。
 Y-30 は Y-9 と Y-20 の中間に位置する模様で、Y-20 より安価な代替機となる模様である。
2014.11.05 Jane' Defence Weekly More details emerge on Xiang Zhou WIG craft <1412-110513>
 中国
CSSRC が Shiptec China 2014展で、Xiang Zhou 1 WIG の詳細を明らかにした。  Xiang Zhou 1 は全長12.7m、翼端長11m、最大離陸重量2,500kgで、巡航速度140~160km/h、最高速度210km/hで高度0.5~30mを飛行 する。
 主たる用途は沿岸警備隊哨戒任務で、パラセル諸島の Woody島に配備される。 また Xiang Zhou 1 より大型で20名が乗れる Xiang Zhou 2 も開発中で、2018年に初飛行する計画である。
【中国の WIG 関連記事:1004-030201 (China Defense 2010.03.02)】
2014.11.04 Record China 中国が世界最大の水陸両用機を開発中、対潜水艦作戦も可能―中国メディア <1412-110404>
 中国が開発中の世界最大となる飛行艇 JL-600(蛟竜600)は、設計を完了し各部が組立のため珠 海市に運ばれており、来年末に初飛行を予定している。 11月の珠海航空展では同機の模型が展示される。
 これまでの水轟5は陸上での離着陸が不可能だったのに対し、同機は中国初の水陸両用機となり、対潜作戦にも活用できる。
2014.11.03 Aviation Week & ST Rockets from V-22 <1501-110301>
 Bell Helicopter社が11月下旬に、V-22 Osprey から誘導ロケット弾を発射する試験を自社経費で実施する。
 V-22 の前方射撃能力には空軍特殊部隊 (
AFSOC) が特に関心を示している。
2014.09.08 Aviation Week & ST Tilting at windmills <1411-090803>
= V-22 のエンジン換装計画に関する記事 =

 
2014.08.25 Aviation Week & ST Rejigged dragon <1410-082508>
 中国
AVIC社隷下の Caiga社が開発している TA600 (Dragon 600) 飛行艇 2015年に初飛行する。
 TA600 は、1970年代から1980年代に小数生産された SH-5 飛行艇の改良型で、完成すれば世界最大になる。
【関連記事:1402-011702 (新華網 2014.01.17)】
2014.08.06 Jane's Defence Weekly China's NDU recommends 400-strong Y-20 fleet <1410-080601>
 中国の国防大学が7月25日、Y-20 輸送機を400機装備する必要があるとの報告書を公表した。 Y-20 は、 20機を装備する飛行連隊が2個からなる師団を10個師団編成する必要があるとしている。 Y-20 は最大積載能力 65tで、同級の輸送機を米国は700機ロシアは800機インドは200機装備 しているという。
 また報告書では軍民の連携を重視しており、戦略的に重要な辺境諸島や岩礁滑走路や、滑走路となる浮 体を建設する必要性を強調している。
【 Y-20 関連記事:1303-020407 (AW&ST 2013.02.04)】
2014.01.28 Chinese Defense Review China continues flight testing its Y-20 strategic military transport aircraft <1402-012802>

 中国が Y-20 戦略輸送機の飛行試験を続けている。

2014.01.17 Yahoo 新華網記事
「中国が独自開発した水陸両用飛行艇『蛟龍600』が年内に初飛行、日本の『US-2』を抜いて世界一に―中国メディア」
<1402-011702>
 環球時報が16日、中国が開発した新型の水陸両用飛行艇 JL-600(蛟龍600)の実大の機首模型が公開されたと報じた。  年内に初飛行するという。
 これは SH-5(水轟五型)から40年でようやく後継機が誕生し、日本の US-2 を一気に追い抜いて、世界一の飛行艇製造国になることを意味する、と記事は紹介している。
2014.01.15 Chinese Defense Review JL-600 (Jiaolong-600 / Dragon 600) amphibious aircraft <1402-011502>

 AVIC 社製の飛行艇 JL-600 は、南シナ海の前線基地に対し、人員や物資の補給する能力を有 する。

2013.09.16 Aviation Week & ST Aeros begins hybrid airship flight tests <1311-091601>
 Aeros社が開発している Dragon Dream ハイブリッド飛行船は、同社が計画している搭載能力66tの Aeroscraft ML866 ハイブリッド飛行船の1/2実証機で、9月7日に屋外拘束上昇試験に成功し、初の飛行試験が行われる。
2013.09.11 Jane's Defence Weekly Chinese rotary-wing plans raise PLA Army Aviation forces profile <1310-091107>
 中国の回転翼機開発計画が、AVIC 傘下のヘリコプタ研究所 (CHRDI) のウェブサイトで公表され、中国陸軍 航空部隊が強化されつつあることが判明した。
Blue Whale
 搭載能力20t4発チルトロータ機で、速力538km/h、航続距離8,016km、戦闘行動半径 815kmの性能を持つ。
K800
 同軸反転ロータを持つ800kgの無人ヘリで、450km/hで飛行する。
Clean Energy Helicopter
 リチウムイオン電池を動力源にする。
【 Blue Whale 関連記事:1310-090503 (Chinese Military Review 2013.09.05)】
【 K800 関連記事:1310-090504 (Chinese Military Review 2013.09.05)】
2013.09.05 Chinese Military Review Chinese Blue Whale quad rotor vertical takeoff and landing aircraft <1310-090503>
 天津で開かれた中国ヘリコプタ博 (CHE 2013) で、青鯨 (Blue Whale) VTOL 機が公開された。
 青鯨は四発のチルトロータ機で、搭載能力20t、最高速度538km/h、航続距離3,106km、上昇限度 8,615mの性能を持つ。
2013.06.27 Defense News US Ospreys and air tankers put Iran in Israel's reach <1307-062707>
 米国がイスラエルに、KC-135V-22 Osprey 8機、F-15 用の先進レーダ、ARM など、イランの 核施設攻撃に必要な武器を供与しようと計画している。 Osprey は花崗岩の山に掘られ、空爆では破壊できないウラン濃縮施設を破壊する特殊部隊 の輸送や、出撃機の救難捜索に使用される。
 2007年に行われたシリアで建設中の核施設空爆では、侵入したイスラエルの特殊部隊チームが、爆撃のためのレーザ照準を行った。
2013.03.27 Jane's Defence Weekly Russia's Il-476 begins flight trials <1305-032707>
 Aviastar社が3月20日、ロシア空軍戦略輸送機 Il-476 の量産型機の飛行試験が開始されたと発表した。 一号機の 納入は2014年になる。
 Il-476 は1970年代に開発された Il-76 の改良型で、エンジンを改良して燃費を12%改善することにより、航続距離が20t 搭載して8,500km、50t搭載で4,100kmと18%向上している。
 露空軍は2012年10月4日に39機を$4.5Bで発注しているが、現地の報道では最終的に48機が生産されるという。
2013.02.25 DARPA HP DARPA experimental aircraft program to develop the next generation of vertical flight <1303-022503>
 高速高効率でエレガントな外観の VTOL機を実現するため、米 DARPAVTOL X-Plane 計画を開始した。
 この計画への提案の締め切りは3月14日になっている。
2013.02.06 Jane's Defence Weekly Chinese Y-20 transport aircraft makes maiden flight <1303-020603>
 西安航空機 (XAC) の Y-20 が1月26日に40分間にわたり初飛行した。 中国の TV 映像を見ると Y-20 は、着陸時に水平尾翼が撓んでいたことから、強化が必要と見られる。
 試作機は推力12tの D-30KP ターボファンエンジンを搭載しているが、中国では現在 Y-20 用に推力13tの WS-20 を開発している。 しかしこのエンジンは推力20tを目指していることから、このエンジンが完成すれば搭載能力は現在の 50tから60tになると見られる。
2013.02.04 Aviation Week & ST Room for improvement <1303-020407>
 Y-20 の試作機が1月26日に初飛行した。 エンジンは目下開発中で、試作機は1960年代技術の Saturn D-30KP を搭載している。
┏━━━━━━┳━━━━━━━┳━━━━━━━┓
┃      ┃   Y-20  ┃  Il-76T  ┃
┣━━━━━━╋━━━━━━━╋━━━━━━━┫
┃翼 端 長 ┃   47.5m  ┃   50.5m  ┃
┃全   長 ┃   44.1m  ┃   46.6m  ┃
┃胴 体 径 ┃    5.4m  ┃    4.8m  ┃
┃エンジン  ┃ Saturn D-30KP×4 (12,000 kgf)┃
┃最大離陸重量┃   180t  ┃   170t  ┃
┃最大搭載重量┃    40t  ┃    40t  ┃
┗━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┛
2013.01.28 Yahoo 新華網記事

「中国開発の軍用大型輸送機 各種パラメータ、米軍 C-17 機に迫る」

<1302-012802>

 26日に初飛行した Y-20(運-20)の飛行の様子を、J-15 から撮影した。
 Y-20 は、全長47m、翼端長45m、最大離陸重量220tで、Il-76 に比べてすべての諸元で上回り、C-17 の水準に近いという。

2013.01.27 Yahoo Record China 記事

「中国初の自主開発大型軍事輸送機 Y-20 が初飛行に成功―中国」

<1302-012702>
 中国中央電視台 (CCTV) が、開発中の大型輸送機 Y-20(運-20)が26日、初飛行したと報じた。
 Y-20 は積載能力66tを誇る大型輸送機で、世界の軍事輸送機の中でも積載能力はトップ10に入る。
 26日に行われた離陸着陸の様子を中国の軍事ファンが撮影した。
2013.01.18 Yahoo 新華網記事

「中国独自開発の大型輸送機、空軍への配備は17年以降」

<1302-011803>
 中国産初の大型輸送機 Y-20(運-20)は Il-76MD より大型で、エンジン出力も増強され性能は Il-76 を抜いている。 Y-20 は全長47m、翼端長45m、最大離陸重量200tで、搭載能力66tの性能を持つ。 貨物室の容積は大きく、中国軍のほとんどの戦闘車両や支援車両を搭載 できる。
 同機は3年間の飛行試験を行い、更に5年間の総合試験期を経ることになるため、中国空軍に配備されるのは最短でも2017年以降になる。
2013.01.07 Aviation Weekly & ST Chinese airelifter starts tests <1302-010707>
 西安で Y-20 の地上試験が開始されている。 Y-20 は Airbus A400M と C-17 の中間の大きさで、Il-76 とほぼ同サイズ である。
 Y-20 の一号機は Il-76 と同じ Saturn D-30KP エンジンを搭載しているが、量産機中国が開発した高バイ パス比エンジンを搭載する。
2012.12.24 China Defense China's new Y-20 military heavy lift transport revealed <1301-122402>

 西安航空機の飛行場で撮影された Y-20 重輸送機の画像が、24日に公表された。
 Y-20 はT字型尾翼で、D-30KP-2 ターボファンエンジン4共同運用搭載している。

2012.12.03 Aviation Week & ST Speed need <1301-120307>
 米陸軍が、2030年以降に UH-60 Black Hawk の後継になるヘリ JMR に、今日のヘリより50%高速の 230ktを要求している。
 陸軍の当初計画 FVL で要求されていたのは170kt(それでも現在より早い)であったが、JMR になって230kt要求になった。
2012.12.03 Aviation Week & ST Clean sheet <1301-120306>
 欧州で、2酸化炭素の排出量を抑えたチルトロータ民間機 Clean Sky 2 の開発が、2014~2020年に行われる。 計画は Clean Sky 計画を継承するもので、官民が半々の出資で行う。
2012.11.20 Yahoo Searchina 記事

「中国産最新鋭の輸送機 Y-9 が中国空軍に就役か」

<1212-112003>
 珠海航空展会場で AVIC が配布した Y-9(運-9)の写真には中国空軍の徽章はなかったが、空軍輸送機の標準的な塗 装であることから、Y-9 は既に就役していると見られる。
 Y-9 は AVIC の傘下企業、中航工業飛機有限責任公司が開発した積載能力20tの中型離輸送機で、WJ-6C ターボプロップエ ンジン4基を搭載している。
【註】
 機首にミサイル警報装置及び IRCM らしき装置が取り付けられていることからも、実就役機と見られる。
2012.09.08 Yahoo Searchina 記事

「中国が大型輸送機を開発 ロシア製エンジンを搭載か」

<1210-090801>
 カナダ誌『漢和防衛評論』が、中国が大型輸送機の開発を行っているが、飛行試験までには相当の期間が 必要とされ、搭載される中国製エンジンもまだ開発段階と報じた。
 飛行試験及び LRIP 段階ではロシア製 D-30-KP2 エンジンを使用するという可能性もある。 ロシアは、より先進的な PS90 エンジンの提供 に応じなかったが、D-30-KP2 は2010年以降、H-6K 用として少なくとも28基を提供しており、2012年までに32基、その後さらに少なくとも23基を 提供することになっている。
2011.07.27 Jane's Defence Weekly Y-9 transport 'undergoing test flights' <1109-072705>
 Y-8 中型輸送機及び An-12 の後継として開発されてきた Y-9 の写真が撮影された。 Y-9 の AEW&C 型及び SIGINT/EW 型は2005年から2006年にかけて出現している。 Y-8 の後継は、2002年の珠海航空展で搭載能力30tの Y-8X 構想が明らかにされたが、 2005年北京航空展では20tの Y-9 に変わっていた。
【関連記事:0601-121403 (JDW 2006.12.14)】
 Y-9 は WJ-6C ターボプロップエンジン4基で、20tの貨物又は98名の兵員を搭載し、8.2tの空 投能力を持ち、航続距離4,200km以上の性能を持つ。
2011.07.06 Jane's Defence Weekly UA Army, Navy consider combining VTOL programmes <1111-070606>
 米陸軍と海軍が、VTOL UAV の計画を統合できるかの検討を行っている。
 海兵隊は既に前線基地への物資輸送用に A160T HummingbirdK-Max を考えている。 陸軍には輸送用 UAV の計画 はないが、1,000-lbを搭載して12時間滞空できる ISR 用 VTOL UAV を考えている。 このため陸軍は BAE Systems社製 Argus-IS 広域監視装置 (WAAS) を搭載した A160T 3機を保有している。
2011.04.03 Yahoo Searchina 記事
「中国軍、地対空ミサイルと大型輸送機の開発強化」
<1105-040301>
 中国政府が発表した国防白書の起草者が1日、ネット番組のインタビュで、中国はここ数年、新型 SAM の開発を推進 すると共に、大型輸送機の開発も促してきたと述べた。
2011.04 International Defence Review Theatre lift takes centre stage as missions and cargoes increase <1107-040015>

= 次世代輸送機に関する7頁の特集記事 =
 
2010.10.04 Aviation Week & ST Asian turboprops <1011-100412>
 韓国と中国がターボプロップの民航機の開発で競ってしている。 中国の AVIC社が76席の MA700 のエンジン選考を進めている一方で、韓国は90席級の開発計画を打ち上げた。
2010.07.07 Jane's Defence Weekly Up and coming <1009-070707>
= 中国の軍用機に関する5頁にわたる特集記事 =
戦闘機、爆撃機
輸送機
 ロシアから Il-76MD 輸送機30機と Il-78 空中給油機4機を購入するが、中長期的には Y-20(右図)を開発する。
AEW&C機/td>
2010.05 International Defence Review Gyrojet developa autogyro for militry ISR market <1008-050002>
 英国の Gyrojet社が、2011年1/四半期の初飛行を目指して ISR用のオートジャイロ Scopion を開発している。 Scopion には民間用の E-Type と軍用の S-Type がある。
 Scopion はタンデム複座で、全長6.5、ロータ径10.9mで、高度10,000ft以下を150ktで飛行する。 S-Type はモジュラー型の EO/IR 装置を搭載 するが、将来は LMM などのミサイル搭載も考えている。
2010.06.25 China Defense Blog Y-12F tactical STOL update. <1007-062501>
 Y-12F 戦術 STOL 輸送機の一号機が機体の静試験中で、今年10月の初飛行が計画されている。
 Y-12F は P&W Canada社製ターボプロップエンジンを搭載し、最大離陸重量は84tで、中国政府から試作機5機が発注されている。
【註】
 C-130 の最大離陸重量は約70tである。
2010.03.02 China Defense Blog 17 Chinese WIGs exported to UAE <1004-030201>
 中国の江蘇恒川 (Jiangsu Hengchuan) 企業集団が UAE から、WIG 17機を受注した。  納期は2011年5月である。
 この WIG は高度0.5m~1,000m180km/hで飛行できる。
【関連記事:0422-111009 (JDW 2004.11.10)】
【註】
 WIG とは地表面すれすれに飛翔する航空機で、翼と地表面の間に生じる圧力、すなわち地表面効果をするため、普通の航空機に比べて飛行効率が良く、大きな搭載能力 を得ることができる。
 WIG の開発は旧ソ連が積極的で Caspian Sea MonsterEkranoplan (A-90 Orlyonok) などの巨大な機体が 作られた。 韓国でも量産が開始されようとしている。
【関連記事:0907-062601 (朝鮮日報 2009.06.26)】
2009.11.05 China Defense Blog The long waited Chinese heavy military transport will be revealed by the end of 2009 <0912-110501>
 中国 AVIC社が CCTV で公表したところによると、開発中の200t級重輸送機の試作機が年内にも 公開される。 同機の開発は西安(註:=Xian Aircraft Industry)を中心に行われている。
 この試作機はロシア製の D-30KP-2/WS-18 ターボファンエンジンを4基搭載しているが、改良型 WS-10 ターボファンエンジンが完成すれば、こ れに換装される。
【註】
 自重が200tとなれば、170tの C-5A や175tの An-124 を凌ぐ世界最大の輸送機となるが、最大離陸重量が200tであれば、265tの C-17 と141tの C-X の中間程度の大きさ になる。
2009.09.28 Aviation Week & ST Sea dragon <0911-092807>
= 中国 AVIC社の各種航空機開発計画 =
 Jiaolong は SH-5 を発展させた洋上救難及び消火用飛行艇で、ターボプロップ4発、自重49tである。 12tの水または50名を搭載でき、最大速 度560km/h、実用上昇限度6,000mで5,150kmの航続距離を持つ。
 2013年初飛行、2014年運用開始が計画されている。
2009.07.14 China Defense Blog Y-9 tactical transport aircraft program back on track? <0908-071404>
 陝西(集団)飛機製造公司が、工場の開発、製造能力の不備などで中断していた Y-9 (YunShuji-9) 戦術輸送機計画を再開 したと発表した。
 Y-9 は Y-8 を大型化した C-130 級の輸送機で、20tの空投能力と100名の空挺能力を持つ。 Y-8 の空投能力は13.2t である。 航続距離は3,000kmで、第15空挺軍の基地である武漢から中国の主要都市まで飛行できる。
 中国は2005年に、搭載能力50t~88tの Il-76 36を購入する交渉を開始したが、いまだに交渉は継続中である。
2009.06.24 Jane's Defence Weekly US Navy seeks funding for AEW variant of Osprey tilt-rotor <0908-062401>
 米海軍がFY10に、1年間の JCTDAEW 型の V-22 開発を行おうとしている。 この計画には英 海軍も空母 Queen Elizabeth 用に一部関心を持っており、英国以外でもカタパルトを装備していない空母の保有国に市場が見込まれる。  ただし JCTD 後、いつ運用可能になるかは明らかでない。
 V-22 にはこのほかにも空中給油機型ISR 型も検討されている。
2009.05.11 韓国中央日報

インターネット

韓国軍、AN-2 を秘密運用 <0906-051101>
 北朝鮮軍が対南空中奇襲侵入に利用する An-2 を韓国軍も保有していることが確認され、韓国軍が An-2 を活用した特殊戦の 訓練を行ってきたことが明らかになった。 韓国軍では An-2 を L-2 と呼んで、主に特殊部隊要員が訓練に使用している。 保有している An-2 は約 20機で、ほとんどが1970~1980年代に東欧諸国から輸入されたという。
 4日に墜落し空軍が訓練用軽飛行機と発表し燃えた事故機の残骸に幕をかぶせる措置を取った飛行機は An-2 のようである。
2009.04.06 Aviation Week & ST China's gand plan <0905-040609>
= 発足した中国 Avic社の概要に関する記事 =
 AVIC社は軍用大型輸送機及び大型ターボプロップ民航機を担当するが、民航機部門は COMAC社と競合する。 AVIC社の最初の仕事は、Y-8 及び An-12 の後継となる Y-9の開発である。
 同社の最新民航機は MA60 と改良型の MA600 で、その後継となる MA700 の開発が進められている。
2008.10 International Defence Review USN looks into lighter-than-air system vaibility <0811-100029>
 米海軍が有人、無人の飛行船 (LTA) の検討を開始し、8月29日に RfI を発簡した。 当面は 28ヶ月以内の初飛行を考えている。
 海軍の考えている ISR 及び通信支援 (ISRC) 用は無人型で行動半径5,000nm、搭載能力2,500-lb、 20,000-ftに7日間留まり、兵站支援用は有人型で1,000nmの行動半径と500tの搭載能力が求められている。
2008.05.28 Jane's Defence Weekly AFSOC to stand up first Osprey unit in 2009 <0807-052806>
 米空軍特殊部隊 (AFSOC) は、チルトロータ機飛行隊が1月に最初の CV-22 を受領したが、2009年1月までに6機を 配備して IOC になる。 AFSOC は2017年までに50機の CV-22 を配備する。
 CV-22 は、海兵隊が装備しイラクで使用を開始した MV-22 の改良型で、現在は武装をしていないが、AFSOC は目下 BAE Systems社製の remote weapon station の搭載試験を行っている。 remote weapon station は CV-22 の胴体下部に取り付けられる。
2008.05.12 Aviation Week & ST Herculean task <0806-051211>
= JHL、JFTL の検討状況に関する記事 =

 米陸軍の JHL (Joint Heavy-Lift) 計画と空軍の JFTL (Joint Future Theater Lift) 計画の統合が話し合われてい るが、VTOL 性を強く主張する陸軍と、広範な用途に適する super-STOL を進めようとする空軍で、要求が折り合っていない。
 陸軍の JHL では以下の三提案が競い合っている。
 ・Bell Boeing: QTR (Quad TiltRoter)
 ・Karem/Lockeeh Martin: OSTR (Optimum-Speed Tilt Rotor)
 ・Sikorsky: X-2 High-Speed Lifter 同軸ロータ機
 Boeing社は STOL、VTOL の両機で、胴体、アビオニクス、コックピット、通信、ソフトなどを共有する二機種案(右図)も考えている。
2008.05.12 Aviation Week & ST Quixotic venture? <0806-051210>
 米軍の回転翼機開発が、陸軍の JHL (Joint Heavy-Lift) 計画と空軍の JFTL (Joint Future Theater Lift) 計画の統 合などで進まないなか、JHL にチルトロータ機を提案している Karem Aircraft社が、提案機を71%に縮小した120席民航機 TR53 AeroTrain を自社開発することを明らかにした。 同社の創始者である Abe Karem は、GA社の Predator や Boeing社の A-160 などの UAV の設計を行ってきた。
 AeroTrain は 737-600 と同規模の全複合材製の機体で、最大ホバリング離陸重量は12,000-lbである。 座席は6列で、巡航速度 Mach 0.6、上 昇限度41,000ft、運行距離200~1,000nmの性能を持つ。
 特にチルトロータは特許を持つ最適速チルトロータで、前進時にはロータの回転を落とすため、ターボプロップ機並みの効率 を確保できる。
2007.10.22 Defense News US Army wants heavy-lift helo prototypes earlier <0722-102218>
 米陸軍は JHL の提案各社に対し、SDD を開始する前にプロトタイプ機を試作することを求めている。 こ れは先月 DoD が明らかにした方針に従うもので、開発リスクの低減と価格抑制を狙いとしている。
 陸軍の計画には海空軍及び海兵隊も参加し、2005年9月から Boeing、Boeing/Bell、Sikorsky、Frontier の各社が18ヶ月の研究を既 に実施しており、今後2年間の構想研究段階を経て、5年間の開発段階に移行する。
 陸軍は5月にチルトロータ機を採用する方針を明らかにしたが、現在最も要求に近いのは Boeing/Bell グル ープの提案する Quad Tiltrotor 機である。 Quad Tiltrotor の全長は C-130 とほぼ同じで、機体重量 160,000-lb、燃料20,000-lbと40,000-lb以上を搭載して4基の回転翼により、時速275ktで250nmを飛行する。
2007.10.18 Inside the Pentagon JCA deliveries expected by 2008 <0723-101803>
 L-3 Communications社は、米陸軍の JCA (Joint Cargo Aircraft) C-27J 初号機を2008年9月までに納入する ため、搭載機器システムの組み込みをイタリアの工場で開始する。 同社はこの数ヶ月試作機による事前試験を行っていた。
2007.10.15 Inside the Navy BAE Systems touts Tiltrotor all-quadrant gun system <0722-101511>
 BAE社は、米海兵隊の V-22 チルトロータ機に搭載する遠隔操作の機関砲を開発し ていることを明らかにした。 同社は地上での発射試験を行い、命中精度の点検を終えている。 システムは GAU-17 7.62mm銃を使用する機内収納式で、飛行間に機体底部から全周を射撃することができる。 V-22 は現在、機体後部に M240 7.62mm機関銃を装備しているが、防護機能の欠落が問題となっていた。
 海兵隊は V-22 10機を先月から7ヶ月の予定でイラクに派遣し、兵員の移動や物資輸送を行っており、早急な装備化が望まれている。
【註:】

 GAU-17 は6銃身のガトリング砲で、海軍では GAU-17、空軍では GAU-2B/A、陸軍では M134 と呼ばれている。 陸海軍では主に UH-1 、OH-6A、OH-58A などのヘリに搭載している。 発射速度は6,000rpmである。

2007.10.11 Inside the Pentagon Report urges Army to rethink future airlift concept for FCS <0722-101101>
 DoD の防衛科学委員会 (DSB) は、FCS 大隊が使用する VTOL 輸送機の開発 について、再検討を求める検討結果を公表した。 陸軍の構想では、完全装備の大隊を大型の VTOL を使って戦場に空輸しようとして いるが、委員会の検討によると陸軍が要求する搭載重量30tで無給油で長距離を移動できる VTOL の開発は技 術的にリスクが高く、予算の高騰と開発時程の長期化が予想される。
 委員会は、V-22 開発技術を活用したチルトロータ機の採用や、回転翼機と固定翼輸送機の併用、艦船による移動後に空中機動する 折り畳み回転翼輸送機の開発等を提案し、陸軍に代案の検討を求めている。
2007.10.04 Inside the Pentagon CV-22 may deploy before IOC <0722-100404>
 米空軍は CV-22 Osprey IOC 宣言前にイラクに派遣する方針を明らかにした。
 これは、MH-53 Pave Low が墜落事故の影響で退役時期を1.5年繰り上げたことによるもので、Osprey は空軍の特殊作戦用に運用さ れる。
2007.10.04 Inside the Pentagon Army outlines JHL plans <0722-100401>
 米陸軍は、2025年頃の装備化をめざす大型チルトロータ輸送機である JHL (Joint Heavy Lift) の長期計画を明らかにした。
 陸軍は2005年に構想段階として5機種を選定し今年基礎研究を終了する。 2009年から7年計画でリスク低減研究を行い、その後5年間 の技術開発段階を予定する。
2007.08.06 Defense News Blended Wing-Body aircraft flies <0718-080604>
 Boeing社が、NASA 及び AFRL と共同開発した X-48B BWB (Blended Wing Body) の初飛行が行われ、約31分 間の飛行間に、高度7,500ftまで上昇した。
 X-48B は翼端長21呎、重量500-lbで、操縦は地上からの遠隔操作で行われた。 今後25回の低速飛行試験の後、遷音速飛行試験に移 行する。
2007.08.06 Aviation Week & ST Scaled and blended <0717-080611>
 X-48B BWB (Blended Wing Body) の初飛行が7月20日に行われた。 今回の試験目的は飛行安定性と機体制御 性能の確認で、次回試験では遷音速性能の確認と雑音の低減状況を評価する。
 X-48B はカーボンファイバ製で、翼端長21ft、重量500-lbで、3基のガスタービンエンジン (1基55-lb) を搭 載している。 実用型は翼端長240ft、推力は70,000~75,000-lbで、次世代給油機、輸送機への採用をめざし ている。
2007.08.01 Jane's Defence Weekly Blended Wing makes maiden flight <0717-080106>
 Boeing社が開発している X-48B BWB (Blended Wing Body) が7月20日に初飛行した 。 約30分の飛行で X-48B は高度7,500ftを飛行した。 低速飛行試験が完了する と、 BWB の低騒音性の試験と遷音速の飛行試験が行われる。
 X-48B は高度10,000ftを120ktで飛行する性能を持っているが、高速試験に向けては何らかの改造が行われる。
2007.07.30 Aviation Week & ST Boeing's new X-48B ・・・ <0716-073001>
 7月20日に Boeing社の BWB (Blended Wing Body) 無人実験機 X-48B の初飛行が Edward AFBで行われた。 X-48B は翼端長21ft、重量500-lbで、高度7,600ftで上昇し、飛行速度は70ktであった。 計画では高度1万 ft、速度120ktをめざす。
 今回の試験目的は飛行安定性と離発着時の低速飛行制御で、今後ステルス性を更に強化した設計を行っていく。 BWB 機は次世代給油 機及び輸送機への採用が期待されている。
2007.07.23 Aviation Week & ST Watching but not waiting <0716-072313>
 米空軍 AFSOC は近日中に CV-22 3機の IOT&E を開始するが、既に MV-22 の IOC を宣言しイラクで運用中の海兵隊に要員を派遣し、所要の教育訓練を行うと共に準備態勢を整えている。
 CV-22 は LPI/LPD (Low-Probability of Intercept/Low-Probability of Detection) レーダ、SIRFC (Siute of Integrated Radio- Frequency Countermeasures)、DIRCM 等、MV-22 よりも多くの精密機器を搭載しており、試験評価項目は多岐にわたる。 当局は来年3月 までに試験評価を終え IOC に移行する計画である。
2007.07.18 Jane's Defence Weekly UK carrier embarks MV-22 Osprey <0716-071808>
 英国海軍 MV-22 を装備する計画を持っていないが、V-22 計画の成り行きには関 心を持っている。
 こんな中7月11日に、米国主導の JTFX 演習で英海軍空母 Illustrious に米海兵隊の MV-22 が着艦した。
2007.06.25 Aviation Week & ST Quiet, please <0714-062514>
 NASA は亜音速/超音速機の騒音抑止と静粛エンジン技術の開発を推進するため、計画の見直しを図っている。
 計画では、第一段階として2015年までに既存固定翼ジェット機の機体改修と新型エンジンへの改修を行い、騒音を42-EPNdB (Effective Perceived Noise) 削減し、第二段階は2020年までにハイブリッド Wing Body 機に先進技術を駆使するエンジ ンを搭載して騒音を52-EPNdB 削減することを目標としている。
 NASA は予算の制約から軍及び民間企業に共同研究を求めており、第二段階では X-48B (右図) のエンジン静粛化に期待を寄せている。
2007.06.11 Defense News Bell/Augusta to debut the 'other' tiltrotor <0713-061110>
 Bell/Augusta Westland社が開発したチルトロータの BA-609 がパリ航空ショーに展示するため、イタリアか らフランスに飛行した。 BA-609 は乗員2名、乗客9名の試作2号機で、昨年11月から30時間以上の試験飛行を行い、初めて一般公開され る。
 Bell/Augusta社は公用機及び民間機としての市場開拓を図ると共に軍用機への応用も視野に入れている。
2007.04.19 Yahoo Record China 記事

「ARJ21、低価格武器にボン・・・」

<0709-041901>
 中国が開発した座席数は70~110席のローカル線用ジェット機 ARJ21 の販売価格 は$30M前後になる模様である。 同クラスの代表的航空機はボンバルディア社の CRJ シリーズやブラジルエンブラエル社の ERJ シリ ーズだが、価格はいずれも$35M前後とされている。
 ARJ21 は運航コストもライバル機に比べて約15%低いとされ、今後中国は、航空機の分野でも価格を大きな武器 にするとみられる。
2007.04.02 Aviation Week & ST Line in the sky <0708-040212>
 UAV の空域統制権を空軍に持たせることを DoD で協議中であるが、陸軍はこれに強く反対し、海軍、海兵隊 及び統合参謀本部もこれに同調している。 空軍は高度3,500呎以上の UAV を CFACC (Combined Forces Air Component Commander) の 統制下に置き、イラクでの ISR 効果を向上させると主張するが、陸軍はイラクでの UAV 運用は陸軍が主体で あるとして空軍の統制に反対している。
 一方、近日中に企業選定を予定する JCA (Joint Cargo Aircraft) でも意見が異なり、空軍は依然として C-130J もしくは Raytheon/EADS North America製 CN-235 にこだわりを示し、機種選定が遅れる公算が高い。
2007.03.12 Defense News Putting 'Joint' in Joint Heavy Lift <0708-031201>
 米陸軍の JHL (Joint Heavy Lift) 計画は、空海軍、海兵隊と特殊作戦軍が要求性能検討に加わり、 今年中に要求性能書草案が完成する模様である。 JHL は FCS 車両の運搬が求められている大型 VTOL 機で 、輸送能力は29tが要求されている。 ただし現時点では陸軍以外の導入は未定である。
 現在5社が構想研究を行っており、Shikorsky社が X2 High Speed Lifter Crane (右図)を、Bell/Boeing社が V-22 の技術を採用した QuadTiltroter を、Boeing社が ATRH (Advanced Tandem Roter Helicopter)を、Fronteier Aircraft社が hinjiless hub を用いたチルトロータ機を提案している。
(関連記事 IDR 2006.04)
2007.01.15 Defense News Russia transfers work on China's Ilyushins <0704-011502>
 ロシアは2004年に中国から総額$1.045Bで、34機の Il-76 輸送機及び4機の Il-78 空中給油 機を受注し、うち15機をウズベキスタンの TAPOiCh社と製造契約していたが、同社が2006年に契約を破棄したことから Il社での 製造に計画を変更した。
 完成機の納入は2年遅れの2010年から2013年を予定されている。
2006.12.04 Inside the Navy V-22 program eyes older aircraft to select two for upgrades <0702-120404>
 米海軍は海兵隊が保有する MV-22 Block A のうち 2機を Block B に改善する計画 で、現在6機を点検中である。
 海軍はまた、11月29日から12月3日の間、海上での荒天下の離発着試験を昼夜間にわたり実施し、飛行限界の確認を行った。
2006.11.27 Defense News Israel seeks aerial-refueled UAVs <0703-112701>
 イスラエル空軍は UAV の空中給油について研究を進めており、各種 UAV に給油機能を付加する他、 Eitan UAV の空中給油機仕様を検討中である。
 Eitan は2007年1月に初飛行を予定する大型無人機で、大きさは Helon-1 の約四倍 、10,000-lbの燃料を積載可能で、滞空時間は約24時間である。
 IAI社はこの他にも G550 Gulfstream を空中給油機にする検討を行っており、提案では40,000-lbの燃料を搭 載し、航続半径600浬で有無人機への給油を行う。
2006.11.15 Jane's Defence Weekly USAF, US Army consider separate JCA selections <0623-111504>
 米陸軍と空軍が共同で進めている JCA (Joint Cargo Aircraft) 計画は、2007年3月に L3/Alenia C-27J か Raytheon/CASA C295 のいずれかに機種決定し量産に移行するが、空軍は 既に機種決定で脱落した C-130J などを含めて機種選定を継続するとしている。
2006.11.15 Jane's Defence Weekly US Air Force renames and expands concept for tactical airlifter <0623-111503>
 米空軍は、C-130 の後継となる輸送機である AMC-X (右図) の概念を広げ、AJACS (Advanced Joint Air Combat System) と改称して再出発する。 改称の狙いには陸軍の C-130 級回転翼機計画である JHL (Joint Heavy Lift) 計画の取込がある。 AJACS では26tのペイロードと305mの離着陸距離が要求されている。
 Bell-Boeing社が提案する QTR (Quad Tilt-Rotor) は AJACS、JHL いずれの要求も満足している。 QTR の ペイロードは20tであるが26tへの変更も可能である。
 AMC-X には Boeing社が C-17B を提案しているほか、Boeing、Lockheed Martin、Northrop Grumman の各社 は新型機を提案している。
2006.11.09 Inside the Pentagon< AirForce eyes 179 new Tankers in KC-X contract <0624-110903>
 米空軍は次期空中給油機 KC-X を 179機装備する計画を明らかにし、受注競争を行う Boeing、Northrop Grumman両社に対し要求事項を 今月中に通知する。
 179機のうち4機は試験用で生産機は175機である。
2006.11.06 Defense News US Air Force's new tilt-rotor <0624-110603>
= CV/MV-22 Osprey の教育訓練に関する記事=
 米空軍の CV-22 の教育訓練は約100名の要員に Kirtland AFB で操縦及び維持整備について4機を用いて実施中である。  空軍は AFSOC に50機を配備する計画である。
 海兵隊は2007年夏以降、New River の海兵隊航空基地で MV-22 の操縦及び維持整備訓練を開始する。 同訓練課程には空軍要員も一 部参加する。 海兵隊は360機の MV-22 を装備する計画で、2010年までに年間20人以上のパイロットと整備員 を養成する。
2006.11 Jane's Missiles & Rockets Iran tests a bunker-busting precision bomb <0624-110007>
 イランが9月7日に、独自開発した Qassed 2,000-lb bunker-buster PGM の試験を陸海空の大規模演習の中で 実施したと発表した。
 Qassed は地下の重要施設の破壊や艦船の攻撃に ASM として使用できる。
 この演習間にイランは各種新型ミサイルや、明らかに米国製 F-5 戦闘機を改造したと見られる Azarakhsh 戦闘機 を公表した。
(イラン製戦闘機関連記事 JDW 2006.09.13 )
2006.09.18 Aviation Week & ST Italy plugs in <0619-091807>
= イタリア空軍の次期装備構想に関する記事 =
 伊空軍は NCW を重視した航空戦力の強化をねらい、JSF、Smart tanker 及び UAV/UCAV の装備を計画しているが、厳しい予算状況から 具体化は遅れ気味である。
Smart tanker
 日本と同様に KC-767 を装備する計画で、空中給油機能と共に Link 16 と衛星通信機能を持たせネットワークノードとして運用する。  また、長時間滞空 UAV/UCAV への空中給油を検討している。
F-35 JSF
 CTOL 及び STOVL 型を合わせ130機以上を装備する計画であるが、海空軍への機数割り当ては未定である。  空軍は将来の DEW 運用も視野に入れ、AESA レーダの役割に期待している。
UAV/UCAV
 偵察監視用としての運用のほか、有人戦闘機との共同運用を検討している。 装備機種は未定だが、当面は Predator の増加装備を行 う計画である。 また、MALE/HALE UAV の指揮統制には MMA 及び AWACS を使用する検討を行っている。
2006.08.24 Inside the Pentagon Lockheed protests Army's rejection of Joint Cargo Aircraft proposal <0619-082402>
 米陸軍が JCA (Joint Cargo Aircraft) 計画から C-130J をベースとする Lockheed Martin社提案を外したこ とについて、同社は GAO に公式文書によりに抗議している。
 陸空軍共同の JCA 計画では同社と EADS社の C-235 が脱落し、現在 Alenia社の C-27J 及び L-3 Communications社の C-295 が受注を競っている。
2006.05.31 Jane's Defence Weekly AMC plans to develop new generation of airlifters <0612-053105>
 米空軍の次期輸送機 AMC-X は、2021年以降の装備化を目指しFY-08に開発が開始される。 AMC-X には30~ 40tの搭載能力が求められる。
(関連記事 JDW 2005.09.21)
2006.03.30 Inside the Pentagon V-22 program replacing faulty part that forced landings <0610-033003>
 V-22 計画当局は、今月に入って2回、2004年以降7回にわたり緊急着陸を行ったが、その原因を特定し、改善したエンジン部品への交換 を開始したことを明らかにした、
 故障箇所はエンジンの空気吸入チューブ2本で、チューブの破損により操縦席で火災警報が点滅し緊急直陸を余儀なくされる。 7回の 緊急着陸では人員への損害は生じていない。
2006.03.29 Jane's Defence Weekly Walrus project runs out of air <0608-032906>
= DARPA のFY-07予算要求に関する記事 =
Walrus
 Lockheed Martin社等が進めている Walrus 計画(右図)はFY-07要求に計上されておらず、計画は Phase Ⅰ が終了する 2006年8月時点で中止になる。
PATS
 Bell社が提案している PATS (Propulsive Anti-Torque System) は AH-1Z を改造して、テールロータの代わりに fan-powered system を取り付けるもので、元々2004年に計画中止になった UCAR (Unmanned Combat Armed Rotorcraft) として提案 されていた。
Seaplane UAV
 Seaplane UAV は外洋で運用し、海面を長期間浮遊してセンサを展開する。 同様の構想を Vought社が2005年 に Kingfisher Ⅱ として提案している。
( Kingfisher Ⅱ に関する記事 JDW 2005.04.06)
Dual Mode Gunship
 tip-jet-rotor を用いた高速回転翼小型無人/有人機である。
Cormorant UAV
 Cormorant は Lockheed Martin社が進めている水中発射 MPUAV。
2006.03.29 Jane's Defence Weekly CV-22 Osprey touches down at Kirtland air base <0608-032904>
 米空軍初の CV-22 が、3月20日に Kirtland AFB に飛来し、同基地の第58 SOW (Special Operations Wing) に配備された。 58th SOW は6月までに4機を受領し、教育訓練に使用される。
 最初の実働部隊への配備は空軍特殊部隊司令部が所在する Hurlburt Field になる。 空軍は50機の CV-22 を2017年 までに配備する計画である。
2006.03.22 Jane's Defence Weekly China, Ukraine team on air projects <0607-032205>
 中国の Shaanxi社がウクライナの Antonov社と共同で輸送機の開発を行おうとしている。 中国は従来 Antonov 機の模造機を生産していたが、正式な技術協力は初めてである。
(関連記事 日経 2006.03.20)
 計画では An-12 を大幅に改良した50~60tの輸送能力を持つ Y-8F600 が開発される。 また合わせて、100t 以上の搭載能力を持ち、150名以上の客席を有する大型機も検討されている。
( Y-8 関連記事 JDW 2003.08.20)
 Shaanxi社はまた、Y-8F600 を元に Y-9 の開発も進めている。 Y-9 は Y-8F600 と同じ胴体、コックピット 、翼を使用し、20tの搭載能力と98名の空挺隊員を輸送可能で、13.2tの空投能力を持つ。
( Y-9 関連記事 JDW 2005.12.14)
2006.03.13 Inside the Army Aquisition strategy for Joint Cargo Aircraft program completed <0608-031301>
 米陸空軍は次期統合輸送機 JCA の調達計画作業を終え DoD の承認を待っている。 計画は1週間以内に認可 される模様で、承認から10日以内に RfP が発簡される。
 陸軍はFY-08に、空軍はFY-10にそれぞれ JCA の部隊配備を開始する計画である。
2006.03.08 Jane's Defnce Weekly USAF, Army name joins aircraft <0607-030805>
 米空軍と陸軍は、それぞれ light Cargo Aircraft 計画及び Fuutre Cargo Aircraft 計画として進めていた軽輸送機計画を、 JCA (Joint Cargo Aircraft) 計画として統合することになった。
 陸軍は30~35機の JCA を調達する計画である。
2006.03.08 Jane's Defnce Weekly USN faces $650 million V-22 budget shortfall <0607-030801>
 米海軍の V-22 購入計画は向こう6年間で199機になっているが、FY-07予算では5年間の長期一括契約分として$1.1Bと、9機分にに相当 する$650M不足した要求がなされている。
 V-22 は海兵隊が360機の MC-22、空軍が50機の CV-22 を整備する計画で、最初の戦闘仕様 CV-22 が3月1日にロール アウトし、2009年に運用が開始される。 V-22 を最初に装備する海兵隊の飛行隊は3月3日に編成され、 5月に初号機を受領する。
2006.03 International Defense Review Seeker: man-in-the-loop convoy monitor <0607-030005>
 昨年米国防総省が、イラク空軍が2004年から使用している Seabird Seeker SB7L-360A の評価を実施した。 その結果 有人機である Seeker の有効性が報告された。 特に UAV と異なり、人間は全空域を一度に見ることができることが利点とされ た。
(関連記事 IDR 2005.09)
2006.03 International Defense Review Walrus begins flight testing <0607-030004>
 Lockheed Martin社の Skunk Works が、DARPA が進めている Walrus 重輸送飛行船計画受注にむけ P-791 の試験を開始した。 Walrus 計画には2005年8月に同社と Aeros社が選定され、今年後半にこのうちの 一社が3年間かけて20t程度の輸送能力を持つ実証機の試作を受注する。
( P-791 関連記事 AW&ST 2006.02.06)
 P-791 は双胴で全長60mの飛行船で、2000年に英国の ATG社が提案した SkyCat と良く似ている。 Lockheed Martin社は ATG社と提携して P-791 を製造した。
( SkyCat 関連記事 IDR 2005.10)
2006.02.20 Inside the Army Army,Air Force leaders sign MoA governing Light Airlifter merger <0607-022001>
 米陸空軍が、固定翼型の将来輸送機の共同開発に関する MoA を締結した。 数日以内に DoD の承認を得た 後、RfP が発簡される。
 陸軍は FCA (Future Cargo Aircraft)、空軍は LCA (Light Cargo Aircraft) 開発をそれぞれ計画していたが、今月初めに計画を合併 し共同開発を90日以内に開始することで MoU を締結している。
 課題は要求性能の整合にあり、陸軍は戦域への人員輸送を、空軍は物資及び装備品の輸送を焦点にしている。 陸軍は将来、145機程度 の FCA を調達する計画である。
2006.02.08 Jane's Defence Weekly New Iraqi Air Force boosted by aircraft and joint operations <0605-020810>
= 新生イラク空軍の紹介記事 =
 新生イラク空軍は2005年11月に自主運用を開始し、2005年末には偵察活動を開始しした。 同軍が保有するのは Comp Air 7SL、SB7L Seeker、CH-2000、C-130E、Mi-17、Bell Jet Ranger などである。
( SB7L Seeker 関連記事 IDR 2005.09)
2006.01.30 Aviation Week & ST Future of CSAR <0604-013001>
 DARPA は昨年末から$6.4Mを投じて Gyrodyne 技術を用いた将来捜索救難機 CSAR (Combat Search and Rescue ) 'Heliplane' (右図) の研究を進めている。
 CSAR 'Heliplane' は回転翼を用い垂直離発着を行い、水平飛行間はジェットエンジンで高速航行が可能な、ヘリと固定翼機の利点を生 かした航空機で、研究は GBA社が受注している。
2006.01.19 Inside the Pentagon OSD tells Army,USAF to work on joint intratheater air capability <0604-011906>
 DoD は陸軍と空軍が進めているの輸送機開発計画を統合するよう指示した。 陸軍は Future Cargo Airlift 、空軍は Light Cargo Aircraft 計画をそれぞれ進めており、3ヶ月後の MoA 締結に向け現在、統合に向けた調整を行っている。
2005.12.15 Inside the Pentagon DoD cuts $1.1 Billion from Marine Corps' Osprey <0603-121502>
 DoD は12月8日、海兵隊の MV-22 Osprey 計画から総額 $1.1Bを削減することを明らかにした。 この結果、 Osprey 調達機数が大幅な減少となる。
 計画の変更は QDR 検討分科会に報告され、承認されている。
2005.12.14 Jane's Defence Weekly All-Chinese special missions platform males appearance <0601-121403>
 中国の CATIC社が Dubai 2005 航空展で、Y-8 輸送機の新型である Y-9 を公表した。 Y-9 はかつて Y-8F-600 と呼ばれた開発計画と同じであるが、全ての構成品が中国製である点が異なる。 また Y-8F-600 が 民航機型として発表されたのに対し、Y-9 は軍用型だけである。
 Y-9 は Y-8 と異なり完全余圧式になっているため、コンソールを配置する AEW&C や SIGINT に適している。
 ただ、エンジンを PW 150B に代えて国産の WJ-6C としたため、航続距離は Y-8F-600 の半分しかない。
2005.12.12 Aviation Week & ST Boeing Phantom Works is trying again demonstrate its X-50A <0524-121204>
 Boeing社は12月2日に X-50A CRW (Canard roter/Wing) ヘリ試作2号機による飛行実験を20ヶ月ぶりに再開し 、4分間20呎のホバリングを行った。 2006年初めまで垂直離陸、ロータ停止から水平飛行への移行、ヘリモードでの着陸等11回の試験 を計画している。 初号機は2004年3月、ホバリング試験中に墜落している。
 X-50A は前後翼とロータを持ち、ロータで離陸後加速、固定翼モードに移行したのちロータは3枚目の翼とし て機能し、通常のヘリコプタよりも長く早く飛行できるのが特徴である。
 X-50A のロータは直径12呎、重量1,460-lbで、F 112 ターボファンエンジンを搭載する。 空気吸入口はステルス設計となっている。
( X-50A CRW に関する記事 IDR 2004.02)
2005.12.07 Jane's Defence Weekly Technology audit: Rolls-Royce

 → LibertyWorks

<0524-120709>
 Rolls-Royce社が Airbus社の進めている NACRE (Novel Aircraft REsearch) 計画に参画している。 この計画は BWB (Blended Wing Body) などの技術を活用した新しい航空機を目指すものである。
2005.11.30 Jane's Defence Weekly Iraq to boost ISR capability <0524-113007>
 米中央軍空軍がイラク空軍用に軽偵察機16機を調達する RfI を発簡した。 イラク空軍は現在2機の ヨルダン Seabird Aviation社製 Seeker SB7L-360A を保有しているが、新偵察機への要求は Seeker にピッタ リになっている。
 Seabird Aviation社が提案する Seeker は、現有の Seeker が装備している FLIR社製 8500 FLIR を Wescam社製 MX-12 又は MX-15 に替えるほか、Kevlar の三倍の強度を有する合成繊維 Dyneema で GFRP 製の機体を防護する。
( Seaker に関する記事 IDR 2005.09)
2005.11.07 Defense News FCS needs new Heavy-Lift Rotorcraft <0524-110701>
 米陸軍は FCS の開発導入に$125Bを見積もっているが、部隊の輸送展開に必要な JHL に関わる見積もりは この中に入っていない。
 企業筋は JHL の開発に要する経費を$11B~$15Bとみており、2020年を目標とする量産には更に巨額の経費を要するとしている。  JHL の構想設計はFY-07までの計画で行われており、以下の機種が選定されている。
 ・Shikorsky X2 Technology Crane and High-speed Lifter
 ・Boeing/Bell High-speed Quar-tiltroter
 ・Boeing Advanced Tandem-rotor low-speed Hericopter
 ・Flontier Aircraft Optimum Speed Tiltroter
 海兵隊は類似開発である HLR (Heavy Lift Replacement) 計画を進めているが、議会は陸軍計画との統合を 求めており、対応を迫られている。 HLR は現有の CH-53 よりも更に強力な搭載重量14t以上の大型輸送機を JHL よりも早く装備する 構想である。
2005.10.31 Aviation Week & ST Ice test <0522-103103>
 10月18日、テキサスからカルフォルニアに高度18,000ftで飛行していた CV-22 が氷結によりエンジンと尾翼表面を損 傷し、アリゾナ州 Prescott に緊急着陸した。 同機はエンジンを交換し、先週末に Edward AFB に移動した。
 CV-22 の氷結環境での飛行試験はカナダの Halifax で11月から開始する計画であった。
2005.10.17 Inside the Army Pentagon advisers eye single heavy-lift aircraft for services <0523-101703>
 DoD の国防科学委員会は6月に、新たな重輸送航空機を検討する特別委員会を設置し、陸海軍及び海兵隊に統合開発を求める検討を行っ ている。
 委員会では VTOL/STOL 大型輸送機の21世紀前半を焦点とする将来的な機能及び能力を分析評価し、FY-08 POM に反映できるよう来年春までに各軍に提案する意向である。
 現在、陸軍は重量20t程度の FCS の移動展開用重輸送機を、海兵隊は CH-53E の後継を、海軍は人員及び貨物 を海上基地から海岸線に輸送する新型機をそれぞれ開発する計画を持っている。
2005.10.17 Aviation Week & ST U-turn ? <0521-101707>
 米空軍の HH-60G Pave Hawk の後継となる救難機 (CSAR-X: Combat-Search and Rescue) の受注競争から、Bell/Boeing社の V-22 が 調達価格で折り合わず撤退する可能性がでてきた。 V-22 が$71Mであるのに対して既存機種は$40M~$60Mであ り、空軍は比較的安全な任務では既存機種で足りるとみている。 Bell/Boeing社 V-22 の低価格化は困難として計画の再検討を行ってい る。
 CSAR-X 選定には Bell/Boeing社のほか、Sikorsky社の HH-92、Boeing社の CH-47G、MH-47E、Lockheed Martin/Agusta Westland社の EH-101 が参加するとみられている。
2005.10.03 Aviation Week & ST V-22 boost <0520-100302>
 DoD は9月28日に V-22 の FRP を承認した。 これにより Bell/Boeing社は年間製造機数をこれまでの11機か ら48機に増加する。
 海兵隊は360機の MV-22 を、空軍は特殊作戦仕様の CV-22 50機を調達する計画で、 2018年までの調達額は$19Bに達するとみられる。
2005.10 International Defense Review Air-mobility projects <0521-100013>
 DARPA が Walrus 計画を進める一方、2000年代初めに二件の大量輸送航空機の計画も発表されている。
 Pelican は Boeing社が提案する翼端長150m、重量2,700t、ペイロード680t、航続距 離18,500kmの WIG 機である。 ロシアの WIG 機と異なり WIG 効果なしでも飛行でき、通常の滑走路でも離着陸可能 である。
 同社は縮尺モデルによる検証を提案しているが計画は進んでいない。
( Pelican 関連記事 IDR 2002.12)
 同じく Boeing社が提案する BWB (Blended Wing Body: 右図) 機は輸送機のほか空中給油機、情報収集機、 CM 発射母機Gun Ship など各種に提案されている。 しかし米空軍は次期打撃戦力 として FB-22 に関心を持っており、スタンドオフ機に関心を示していない。
2005.09.29 Inside the Pentagon Five concepts funded for Joint Heavy Lift rotorcraft <0522-092901>
 米陸軍は、JHL の構想設計段階 (FY-05~07) に総額$30Mで以下の5機種を選定した。
Shikorsky X2 Technology Crane
Shikorsky X2 Technology High Speed Lifter
Boeing Advanced Tandem Rotor Helicopter
Bell/Boeing Quad Tiltrotor
Frontier Aircraft Optimum Speed Tiltrotor
 計画では、95゚F(註:35゚C)、高度4,000ft以下の高密度大気中を250nmの行動半径で、陸上及び海上を航行 できることが要求されている。
2005.09.26 Inside the Navy Bell-Boeing delivers first production CV-22 Tiltrotor aircraft <0522-092613>
 米空軍は CV-22 Osprey 量産初号機を Bell社 Amarillo 工場で9月16日に受領した 。
 CV-22 は今後 Edwards AFB で更なる IOT$E が計画され、2006年末に FRP の決定を行い、2009年に IOC を予 定している。 空軍は50機を装備する計画である。
2005.09.26 Defense News USAF Osprey to enter production <0522-092606>
 米空軍は9月16日に、特殊作戦仕様の CV-22 Osprey 初号機を Bell社から受領した。
 CV-22 は最新型電子戦装備、ゼロ視界での低高度飛行を可能とするマルチモードレーダ、及び空中給油装置を備え、今後50機を装備す る計画である。
 一方、海兵隊は最近 MV-22 の運用評価試験を終了しており、FRP の決定に一歩前進した。
2005.09.26 Defense News What will replace the Pave Hawk? <0522-092605>
 米空軍の救難ヘリ HH-60G Pave Hawk の後継となる救難機 CSR-X (Combat Search and Rescue-X) の RfP は 9月末に発簡され、2006年に機種選定が予定されている。
 候補となっているのは以下の4機種であり、空軍は2010年から総額$10Bで132機を導入する計画である。
PRV-22:  V-22 Osprey の救難機仕様。
HH-47 : CH-47 Chinook の救難機仕様。
US101 : 今年初めに大統領専用ヘリに採用。
HH-92 : 最新型中型ヘリの救難機仕様。
2005.09.26 Aviation Week & ST Boeing has won two design <0520-092601>
 Boeing社は JHL (Joint Heavy Lift) 計画の構想設計を$7M、18ヶ月で契約し、タンデムロ ータの ATRH (Advanced Tandem-Roror Helicopter) を提案している。 ATRH は空輸及び海軍の作戦機用となる速度160~200ktの 低速垂直離発着機である。 また同社は Bell社と共同で4ロータの QTR (Quad Tiltrotor) 機(右図)も提案し ている。 QTR は C-130 程度の高速 (250kt以上) 大型輸送機の開発をめざす。
( JHL 関連記事 JDW 2005.01.26)
 一方、米空軍は9月19日に CV-22 の初号機を受け入れ、2006年に運用評価試験を計画、2009 年の IOC を予定している。 空軍は特殊作戦用に50機を装備する計画である。
2005.09.22 Inside the Pentagon Army-led JHL Rotorcraft moves forward,five vehicles selected <0521-092202>
 米陸軍は先週、JHL (Joint Heavy Lift) 計画の CDA (Concept Design and Analysis) 段階に以下の 5機種を選定した。
 ・Sikorsky X2C Technology Crane: 速度165 kt
 ・Sikorsky X2HSL High Speed Lifter: 速度245 kt
 ・Boeig ATRH (Advanced Tandem Rotor Helicopter): 速度165 kt
 ・Bell/Boeing QTR (Quad Tilt Rotor): 速度275 kt
 ・Frontier Aircraft OSTR (Optimum Speed Tilt Rotor): 速度310 kt
 CDA 段階はFY-05~FY-07の間行われ、FY-08から CTD (Component Technology and Demonstration) 段階に移行し、 FY-12から SDD を開始する計画である。
2005.09.21 Jane's Defence Weekly US Air Force studies future mobility platform <0519-092105>
 米空軍 AMC (Air Mobility Command) が、C-130 に代わる輸送機 AMC-X の検討に入っている。 AMC-X は現 在特殊部隊用に開発が進められている M-X と部分的に競合する。
 AMC-X は C-130 と同程度の寸法で60,000-lb~80,000-lbと、C-130 の倍の搭載能力(C-130 は40,000-lb)と 、800nmの戦闘行動半径かつ2,200nmの航続距離、Mach 0.8 の高速性能が求められている。 更に レーダ、視認 、音響の非発見性も要求されている。
 ただし、2008年以前の予算措置はまだ講じられていない。
( M-X 関連記事 JDW 2005.05.11)
2005.09 International Defense Review Pentagon utilises operational assessment to evaluate Seeker for force protection <0518-090026>
 米軍関係者が7月にヨルダンを訪問し、同国 Seabird社製 Seeker SB7L-360A(右図) の調査を行った。 Seeker は高翼の機体と推進型プロペラによりヘリコプタ並みの広視界が得られ、座席も 並列複座になっている。 最初に軍用機として採用したのは、昨年7月に再生イラク空軍であった。
 Seabird社はオーストラリアの Seabird社とヨルダンの KADDB 設計局の合弁会社であったが、現在では KADDB が主な株主になっている 会社である。
2005.07.25 Aviation Week & ST Sunny prospect <0516-072501>
 EDA (European Space Agency) は、世界一周が可能な太陽電池動力機 SolarImpulse の開発を支援している。
 SolarImpulse はスイスの Bertrand Piccard社が開発する一人乗りの航空機で、リチウム太陽電池を埋め込んだ主翼の 翼端長は約80m、昼間は高度36,000ft、夜間は高度30,000ftで飛行する。
 同社は2006年から設計組み立てを開始し、2008年の初飛行をめざし、2010年には世界一周飛行に挑戦する。
2005.06.13 Aviation Week & ST In the clear? <0513-061307>
 米空軍は V-22 Osprey の FRP 決定を9月に控え、価格低減と製造態勢の強化及び運用評価試験に向け準備を 進めている。 空軍は1機あたりの価格を$71Mから$13M削減し、$58Mを2010年までの努力目標としている。
 V-22 は今年 LRIP で19機を発注、計画では海兵隊が360機の MV-22 を、空軍が50機の CV-22 を、海軍が50機以上の MV-22 を装備する 予定である。
 海兵隊は2007年春に、空軍は18ヶ月遅れて2009年秋以降の IOC を予定している。
2005.06.13 Aviation Week & ST VTOL's big ambitions <0513-061301>
 Modus Verticraft社が DoD の JHL (Joint Heavy Lift) 計画に、ジェット推進の VTOL 機を提案している。
 同社は回転翼及び離陸/推進システムに関するいくつかの特許を保有しており、この技術を使用した重量物運搬用の巡航速度600kt、高 度35,000ft以上で飛行する JHL を提案している。
2005.05.18 Jane's Defence Weekly Embraer's new strategy to boost defence share <0511-051808>
 ブラジルの Embraer社は、民間機 ERJ-145 を軸に軍用機販売を拡大し、現在5%であ る軍用機依存度を10%にまで拡大しようとしている。 特に AEW&C 機の分野に力を入れ、今後10年間で世界需要の三分の 一を獲得しようとしている。 ギリシャ空軍は5月初めに EMB-145SA AEW&Cの最終機となる4番 機を受領した。
(ギリシャの EMB-145SA に関する記事IDR 2004.06)
 同社は今後拡大が予想される市場として洋上哨戒機をあげており、既にメキシコに EMB-145MP を納入している。
 ブラジルは現在5機の R-99A AEW&C 機と、3機の R-99B 偵察機を運用しているが、更に15機の需要が見込まれている。
( R-99A/B に関する記事AW&ST 2004.07.12)
2005.05.11 Jane's Defence Weekly US Air Force defines future stealth transport <0511-051101>
 米空軍は、特殊作戦用のステルス輸送機 M-X (Advanced Special Operation Force Air Mobility Platform) の検討を行っている。 M-X はまだ開発のロードマップができていないが、2018年頃に装備化したい考えである。
 機体は MC-130 や CV-22 を改造しても得られない IR、レーダ、音響、通信の各面で低い非発見性が求められ、300mの滑走路(15m超) で運用できる STOL性も求められている。
 搭載能力は最大40,000-lbで、無給油で4,000nmの航続距離を持つ。
 計画には各社が関心を寄せており、Boeing社は Blended Wing Body 型機を、Lockheed Martin社は BMACKを提案しようとしている。
( Blended Wing Body 型機に関する記事 AW&ST 2004.02.23)
( MACK に関する記事 AW&ST 2004.02.23)
2005.04.06 Jane's Defence Weekly Lockheed Martin explores new roles for C-130Js <0508-040607>
 2004年12月に米 DoD が C-130J の計画を大幅縮小(160機予定していた C-130J を52機に、20機予定の KC-130J を8機に)する決定を 下のに対して、Lockheed Martin社は新たな C-130 の需要を狙って提案を行っている。
 その一つが KC-130J Sea Herk で、将来装備が計画されている RSLS (Rapaid Strategic Lift Ship) に搭載可能であるという。
 全長366mの RSLS には5機の Sea Herk が搭載可能で、13,600kgを搭載して300nm(増槽を外装)、10,400kg を搭載して2,000nmを飛行できる。
【註:】
 20万t級タンカー"出光丸"の全長は342mである。
2005.02.28 Aviation Week & ST Bigger than ever <0506-022809>
 Boeing社は747-400旅客機の LCF (Large Cargo Freighter) への改修に台湾の EGAT社を 指名する。 EGAT社は台湾の EVA Air社と General Electric社の合弁企業で、改修作業は台北国際空港に昨年12月に開設した 127,464平方呎の大型整備ハンガーで実施する。
 LCF は標準の747-400機の3倍の容積を持つ世界最大の輸送機で、設計を Boeing社が担当し、 主翼と機体の改修部分はイタリア及び日本(三菱重工、富士重、川重)が供給、EGAT社が組み立てを行 う。
 Boeing社は試作用に台湾航空から中古機2機を購入し改修を行い、2006年中頃の飛行試験をめざす。
2005.02.16 Jane's Defence Weekly US eyes improved psyops delivery <0505-021608>
 米軍が心理戦 (psyops) の再構築を行っており、各種新装備が登場しようとしている。
CQ-10A Snow Goose
 ビラ散布用の Wind Support Air Delivery System で、特殊部隊用に調達が開始されたいる。
Psyops Global Reach
 UAV からラジオや TV の放送を行おうとする ATCD 計画で、A-160 Hummingbird UAV を使った試験がFY-06に 予定されている。 軍は RQ-4 Global Hawk の使用に関心を持っている。
Command Solo Ⅲ
 現在8機保有している C-130E Command Solo に代えて3機の保有が考えられている C-130J Command Solo Ⅲ は、ラジ オや TV の送信能力を持つ。 当初は8機が計画されていた。
Modular Solo
 Command Solo Ⅲ に加えて更に3機の C-130J が、Modular Solo として2007年9月の IOC を目指している。 ラジオの 送信能力は35%向上したが、予算上の制約から TV との同時送信はできない。
2005.01.26 Jane's Defence Weekly US heavy-lift helicopter concepts are revealed <0504-012603>
 米国のヘリコプタメーカ各社は、JHL (Joint Heavy Lift) 計画の決定を控えて、各社の提案を明らかにした 。 JHL は陸軍と海兵隊の次期重輸送システム計画で、陸軍は20tの FCS 用車両を、あらゆる高度におい て滑走路なしに500nm輸送できることを要求している。
 計画には Boeing社が11種類、Sikorsky社が3種類、Bell社が1種類を提案している。
 Boeing社は従来型ヘリのほか、チルトロータ、ダクテッドファン、カナードロータ/ウィングなど、広範囲の提案を行っている。
 Sikorsky社は CH-53 の発展型である 'flying coaxial crane'、Bell社は4発チ ルトロータを提案している。 この4発チルトロータ案は Boeing社との共同計画となる。
 ただ、陸軍は CH-47F、海兵隊は CH-53X の重輸送ヘリ計画を進めており、それらの計画と JHL との関係が疑問である。
2005.01.13 Inside the Pentagon Officials: C-130J kill should spur work on Joint Heavy-lift aircraft <0505-011301>
 DoD が C-130J 計画を中止したことで、JHL (Joint Heavy-lift) 計画が早まる可能性がでてきた。
 これは TRANCOM が示唆したもので、陸軍の FCS をはじめとする輸送に適応するのは JHL 以外にないとしている。 また、陸軍は併 行して FCS 部隊の輸送を行う AMT (Air Maneuver Transpot) 構想の研究を行っている。
 空軍は既に37機の C-130J を調達している。
2004.11.17 Jane's Defence Weekly Services divided over US Joint Heavy Lift aircraft <0422-111704>
 米国防総省は、各軍間の足並みの乱れが調整できるか疑問が残るが、Joint Heavy Lift 計画を進めようとし ている。
 計画は陸軍と海兵隊が中心となり、海軍も参加するものであるが、搭載量の要求でも陸軍が 18,140kgであるのに対して海兵隊は12,244kgを求めている。
 又陸軍は、計画が進められても、軽輸送用に CH-47 を引き続き装備することを決めている。
 国防総省は NASA とも共同で、80~120席の中距離(483~966km)旅客機としての需要も考えている。
2004.11.10 Jane's Defence Weekly Wing-in-ground vehicle exhibited <0422-111009>

 中国の CASC社が11月1~7日に行われた航空ショーに、60m WIG の模型を展示した。 同社によると最終型は この模型と異なった形になると見られる。
 中国は明らかにロシアの Volga Ⅱ を元にしたと思われる20m WIG を1997年末に製造しているが、 量産に移行する兆候は見られていない

2004.11.03 Jane's Defence Weekly Cargo aircraft plan aims to lift Chinook burden <0421-110305>
 米陸軍は、現在空軍と陸軍州兵が装備している C-23 の後継となる固定翼輸送機の装備を要望しており、次の 5ヶ年計画で33機、最終的には125機の取得を予定している。
 これに対して Alenia社と Lockheed Martin社の共同企業体は、C-27J を、EADS社は C-295 又は C-235 を提案している。
(関連記事 JDW 2003.02.12)
 陸軍はまた、OH58 及び UH-1 の後継となる武装偵察ヘリ (ARH) の装備を求めている。 これに対して Boeing社は特殊部隊が装備している Little Bird を元にした MD500、Bell社は UH-1 を元にした Bell 210 をそれぞれ提案している。
2004.09 International Defense Review Novel tacticla airlifters to supply forces ashore <0417-090026>
 米国で新しい戦術輸送機が検討されている。
Pelican
 Boeing社の提案する Pelican は、M1 戦車を17両同時に運べる1,270tのペイロードで、海面上20ftを巡航する。 また、高度20,000ft を巡航することもできる。
(Pelican に関する記事 JDW 2002.09.25)
MV-44
 Bell Helicopter社が提案する Quad TiltRotor機。
(MV-44 の想像図 AW&ST 2004.07.12)
CasterCopter
 Caster社が提案する SR/C (SloewdRotor/Compound) と呼ばれるロータ、プロペラの複合機で、米陸軍が3月に$1Mで18ヶ月の研 究契約を結んでいる。
JHL
 海軍大学院が提案している C-130 の胴体を使った VTOL機。
(JHL に関する記事 JDW 2003.08.27)
2004.07.12 Aviation Week & ST Internet war <0414-071202>
 DoD は民間の直販企業である FedEx や L.L. Bean のインターネット物流をモデルとして、野戦兵站システムを再構 築する準備を進めている。
 湾岸戦争やイラク戦で軍は見積もりを越える大量の補給品を至短時間で現地に送る必要があったが、インターネットの活用により現地 の要求に基づき、所要の補給品を適時に輸送することが可能となる。
 陸軍も FCS 運用開始に向け検討を行っており、衛星を利用するインターネット網を作り、輸送配分機構 を改善し、統合補給網を構築するとしている。
 DoD はまた、戦場に物資を輸送する C-130級の垂直離発着機の必要性を検討しており、陸軍よりも海軍と海兵 隊が開発導入に期待を寄せている。
2004.07,01 Inside the Pentagon Broken part forces V-22 to make emargency landing during Demo <0415-070101>
 米海軍は V-22 Osprey の Nos.22機が6月28日に海兵隊強襲艦での飛行試験を行った際、右エンジンカバーを破損し緊急着陸したことを 明らかにした。
 Osprey 6月18日にも同じ Nos.22機が右エンジン部 Air tube の故障で緊急着陸しており、海軍は10日間に2度の事故 が生じたことを重く受け止め、調査を開始した。
2004.04.05 Aviation Week & ST New chance for Boeing to lead <0407-040501>
= BWB 機の旅客機としての利用に関する提言 =
 Boeing社が軍用に設計した極長距離翼一体型航空機 BWB (Blended Wing Body) は、実現すれば米を代表する 機種となる。
 同社は室内に窓がほとんど無いことを理由に、BWB を民間旅客機に使用することに消極的だが、窓の有無は問 題ではなく、おおいに民間旅客機として発展させるべきである。
2004.02.23 Aviation Week & ST Alternative future <0405-022312>
 Boeing社は次世代大型輸送機や空中給油機に、航続距離の長い BWB (Blended-Wing Body) 機の開発を提案し ている。
 同社は近日中に DARPA と大型 BWB 機の試作研究に関して合意するものとみられ、空軍も AC-130 や MC-130 の後継に関する検討のな かに C-130 規模の BWB 機を候補にあげている。
 また、BWB 機を ATT (Advanced Tactical Transport) と空中給油機に採用することを提案しており、開発が 進めば2015年頃に実用化が可能としている。
 Boeing社は BWB を長期的に同社の主力機種とする意向で、機体設計と大きさによりファミリー化を図りたいとしている。
 最大の機種は無給油で12,000~13,000nmを飛行する。
(関連記事 JDW 2003.10.29)
2004.02.23 Aviation Week & ST Sneak attack <0405-022310>
 Lockheed Martin社が AFSOC (Air Force Special Operation Command) 向けにステルス型多用途機 MACK (M-X,A-X,C-X,K-X) を提案している。
(関連記事 JDW 2003.02.19)
 MACK は MC-130 と AC-130 の後継となる他、物資輸送機及び F-35 や B-2 といったステルス機への空中給油機としても採用できる設 計となっており、離陸重量約240,000-lb、2基の63,000-lb級ターボファンエンジンを装備する。
 AFSOC は MC-130 と AC-130 の後継機を2015年頃から装備化する検討を行っており、更に MH-53 ヘリの後継として CV-22 を2009年か ら2017年に50機調達する意向を示している。
2004.02 International Defense Review X-50A Dragonfly takes to the air <0404-020013>
 Boeing社と DARPA が共同で進めている X-50A Dragonfly CRW (Canad Rotor/Wing) 機が、2003年12月4日に初 飛行した。 この日 Dragonfly は12ftの高度で80秒間ホバリングした。
 Dragonfly は固定翼機の速度と航続距離に、回転翼機の融通性を併せ持つ有人/無人の航空機として研究が進 められている。
 Rotor/Wing は機械的な回転駆動機構を持たず、ターボファンエンジンの排気の一部を翼端の小さな穴から噴出 して回転力を得る。 前進飛行に伴い翼端排気を徐々に減らし、最後は翼の回転を止め固定して飛行する。
 機体は全長5.4m、回転翼径3.65m、重量665kgである。
(関連資料 JDW 2001.10.17)
2004.02 軍事研究 特  集

「見え始めた近未来兵器の実像」

<0402-020001>
 ① 近未来航空戦兵器
   無人化、コンパクト化、ビーム武装
 ② 近未来の巨大軍用機
   親子機、全翼機、変形翼機、地面効果機
 ③ プレデタ無人機と JDAM
 ④ OICW は歩兵用火器の未来を見せるか?
 ⑤ 新コンセプトの近未来型軍艦
   速力50ノット超級、複数船体、ステルス技術
 ⑥ 対テロ用発達型ロボット軍団構想
 ⑦ 近未来兵器出現後の戦争と軍隊
 ⑧ 艦載用フェイズドアレイレーダ
2004.01.21 Jane's Defence Weekly US Air Force details Combat Talon plan <0402-012105>
 米空軍は2009~2011年までに、10機の C-130H を特殊部隊の侵入離脱用 MC-130H Combat Talon Ⅱ に改造す る。
 MC-130H Combat Talon Ⅱ は、BLU-82 "Daisy Cutter" や MOAB の投下にも使用される。
2004.01.07 Jane's Defence Weekly The Skunk goes for IT <0401-010713>
= Lockheed Martin社 Skunk Works の活動の紹介 =
 Skunk Workes (ADP: Advanced Development Program) は1943年に XP-80 開発を機に設立され、U-2, A-12, SR-71, Have Blue (F-117 の原型) 等を開発してきた。
 Skunk Works は、ISR、航空戦、空輸の3分野で開発を行っている。 各分野が現在開発中の主なアイテムは
 ・ISR (Inteligence, Surveillance and Reconnaissance) :HAA
 ・Air Combat:Long Range Strike Aircraft、RATTLES 超高速巡航ミサイル
      (関連記事 JDW 2003/05/28)
 ・Air Mobility:C-130 の後継としての MACMK 輸送機
      (関連記事 JDW 2003/02/19)
 Skunk Works は従来の機体中心の考え方からネットワーク中心の考え方に変質しつつある。 その一例が MBMS (Mission Battle Management System) の開発である。
2003.12.17 Jane's Defence Weekly Dragonfly completes hover debut  12月4日に Boeing社と DARPA が開発していた X-50A Dragonfly CRW (Canard rotor/wing) 機が初飛行した。
 X-50A は UAV としてだけでなく、MV-22 Osprey の掩護にあたるステルス有人攻撃機としても考えられている 。
2003.12.08 Defense News Faster,Higher,Further  Air Force Times社はこのほど、官民有識者に100年後の軍用機の姿予測を依頼した。
 ほとんどの専門家は予想の範囲を超え予測は不可能との結論であったが、今後100年に航空機はより早く、より高く、より長く飛行する との意見が大勢を占めた。
 航空機の主体は UAV となり、1名のパイロットが多数の UAV 編隊を制御するとみられ、人工知能の発達によ り自ら標的を判断し攻撃することが可能となる。
 機体は可変形状型 (Morphing) が今後30年以内に出現し、速度は最大 Mach 10 程度 まで向上する。
 また、ネットワーク中心の戦いが飛躍的に向上すると共に宇宙の軍事利用が進み、戦場になることも否定できないとされる。
2003.12.08 Aviation Week & ST First hover flight for Boeing Dragonfly  Boeing社が開発中の X-50A Dragonfly の初めてのホバリング試験が行われ、高度12ftで80秒間の垂直離発着 とホバリングに成功した。
 Dragonfly は直径12ftの回転翼が特長の全長17.7ft、高さ6.5ft、重量1,460-lbの試験機で、垂直に離陸した後に水平飛行に移行する。
 同社は今後12回の基礎飛行試験を予定し、その内2回がホバリングから水平飛行への移行動作の試験となっている。
(関連記事: JDW 2003.07.23
2003.11.17 Inside the Navy Navy negotiating contract for 11 V-22 Ospreys in FY-05,plus 20 in FY-06  米海軍はこのほど、空軍と合わせ V-22 Osprey 11機をFY-05に、20機をFY-06に購入する方向で、Bell-Boeing両社と協議している。
 購入は LRIP で行うもので、31機の内訳は海兵隊の MV-22 が25機、空軍の CV-22 が6機となっている。
2003.10.29 Jane's Defence Weekly US wants next-generation atealth aircraft  米空軍は、2020年頃に運用を開始する次世代ステルス輸送機の検討を始めており、6~12ヶ 月以内に要求をまとめようとしている。
 次世代ステルス輸送機は以下の様な利用が考えられているが、
 ・M-X : 将来ステルス輸送機
 ・AC-X : 次世代ガンシップ(別名 NGG)
 ・K-X : 侵攻給油機
 ・C-X : 将来輸送機
 ・AMC-X: 特殊部隊輸送機
恐らく AMC-X (Air Mobility Command-X) が先行し、この機体を元に他の機種が開発されることになる。(右図は Boeing社が提案してい る C-X)
2003.10.27 Aviation Week & ST Virgin,scaled in plans for circumnavigation flight  Virgin社は来年、複合材を用いた有人機 GlobalFlyer の世界一周飛行を計画している。  乗員は2名で、80時間以内での周航を目指す。
 GlobalFlyer は翼端長114ft、機体重量3,577-lbで18,000-lbの燃料を搭載する。 動力には FJ44-3 ターボファンエンジンを用い、最 大高度52,000ftで飛行する。
2003.09.29 Inside the Navy Windscreen cracks,hydraulic failure occur during V-22 testing  米海軍は飛行試験を行っている V-22 Osprey 2機が今月、相次いで飛行中に故障したことを明らかにした。
 1機めの21号機は飛行中に左風防ガラスを破損し、数日後には右側の風防ガラスにも亀裂を生じたがいずれも緊急着陸には至らなかった 。  また、22号機も飛行中に油圧系統が故障し着陸したが、事故にはならなかった。
 当局はいずれの不具合も特に安全上影響がなく、主要な問題とはならないとしているが、V-22 は最近軽微な故障が続いて発生している。
2003.09.22 Aviation Week & ST VTOL tanasport planned  Boeing社の Phantom Works では、小型輸送機 LAMV (Light Aerial Multipurpose Vehicle) の研究を進めている。
 LAMV は戦場での物資輸送を目的とし、パルスジェットエンジン PETA (Pulsed-Ejector Thrust Augmentor) で垂直離 発着ができる。
 試験機の搭載重量は1,500-lbで航続距離は1,000nm、実用機は3,500-lbを搭載巡航速度は 26kt。  なお、主翼と尾翼は取り外し可能で、40ftコンテナーに収納して運搬できる。
 現在機体の風洞試験とエンジン開発を進めており、2010~2015年頃までには無人機の実用化が可能とされる。
2003.08.28 Inside the Pentagon In-flight incident prompts early V-22 landing  米海軍の V-22 計画当局は、8月17日に最新型の Osprey が飛行中に右扉を破損し、垂直安定装置に損傷を生じ緊急着 陸したと発表した。 原因は現在調査中。
2003.08.27 Jane's Defence Weekly Ship-to-objective lift still a key issuw, says US study  米海軍大学院が、新しい水陸戦用装備の必要性を提起している。
 荒天時に内陸200nmまで進出した海兵隊の作戦を支援するためには、現在考えている MV-22 と CH-53 だけでは不足であり、 C-130 と同程度のペイロードを持つ JHL (Joint Heavy Lift) と新たな全通甲板艦が必要である。
 JHL は C-130 の胴体に2基のリフトファン付きの翼を取り付け、37,500-lbのペイロードと300nmの行動半径を 持ち200~250nm/hで飛行する。
2003.08.20 Jane's Defence Weekly Osprey boosted by additional order  米 DAB (Defense Acquisition Board) が8月11日に、2004~2009年に海兵隊が152機の V-22 Osprey を調達する決定を行った。 V-22 は2000年に起きた2度の墜落事故のあと設計を変更し、2002年5月に飛行試験を再開していた。
 計画では海兵隊型の MV-22 を360機、特殊部隊用の CV-22 を50機、海軍用の HV-22 を48機調達する。
2003.08.18 Aviation Weeks & ST Spending to save  DoD は経費削減を狙いに、海兵隊と空軍特殊作戦本部に導入する V-22 を単年度毎の調達から多年度調達方式に変更 して取得することを決めた。 これにより調達機数はFY-05が11機、FY-06が17機、FY-07が26機、FY-08が39機となる。
 この方式は F/A-22 の導入にも適用するものとみられている。 
2003.07.23 Jane's Defence Weekly Boeing to begin testing Canard UAV  Boeing社は、8月中旬にも CRW (Canard Rotor Wing UAV) の試験を開始したいとしている。
 試験ではまず垂直離着陸とホバリングの確認が行われ、次いで垂直/水平の遷移飛行が行われる。
(関連記事: JDW 2001.10.17
 (註:CRWはロータを用いて垂直に離着陸でき、かつ固定翼機並の 350kt 以上の速度で飛行する機 体で、Boeing社は UAV としてのほか、V-22 に代わる機体として有人機型 VTOL も提案している。)
2003.05.26 Aviation Week & ST More phoenix than Osprey  一時は開発中止の瀬戸際までいった V-22 の開発計画が、DoD の強力な後押しにより海兵隊の特殊 作戦機として復活する。
 DoD は先週、V-22 の飛行試験を充実強化すると共に積極的に導入する方針を決めた。 これによるとFY-05に 14~15機を、FY-06 には 20~21機を導入し、将来的には海兵隊に 360機の MV-22 を、空軍 の特殊作戦司令部にも 50機以上の CV-22 を装備する意向を示している。
 機数の増加により導入価格の大幅な削減が見込まれ、2010年での価格は $58M と見積もっている。
2003.04.23 Jane's Defence Weekly Troubled Obsprey on its way back  2000年11月の事故で中断した米海兵隊の V-22 Osprey チルトロータ機計画は、問題のハードとソフトを改修して2002 年5月から飛行試験を再開している。 現在 V-22 は特殊部隊用の CV-22 を含む6機が飛行している。
 DoD は、MV-22 360機と CV-22 50機に加えて、海軍型の HV-22 48機の調達を計画している。
2003.02.19 Jane's Defence Weekly Concepts vie to win US special ops aircraft race  Lockheed Martin社が2月12日に、次世代ガンシップ (AC-X) 候補としての、MACK ステルス機構想を公表した。
 Lockheed Martin社は MACK を AC-X としてだけでなく、SOFs (Special Operations Forces) を敵地に送り込むステ ルス輸送機 M-X としても提案している。
 しかしながら空軍は、AC-X に C-17改や大型 UCAV、更に通常 UCAV の集団運用なども検討している。
 また、M-X には Boeing社が LAMV (Light Aerial Multipurpose Vehicle: 関連記事 IDR 2002/12 )を提案している。
2003.02.12 Jane's Defence Weekly US Army considers fixed-wing aircraft  米陸軍は Object Force への補給用に C-130 ないし C-27 級 固定翼輸送機の装備を希望している。
 陸軍が検討しているのは、搭載量18,000-lb (8,163kg)、航続距離2,100nm、速度300ktの短距離離着陸能力を 有する機体であるが、8~10tの搭載可能な UAV や、チルトロータ機も考えられている。

 (註:UCL (Unmanned Cargo Lifter)に関する記事は JDW 03/01/15)

2002.12.23 Aviation Week & ST V-22's fate hinges on upcoming tests  V-22 チルトローター機の開発当局は来春の主要見直しに向け、多くハードルをクリァーすべく試験を実施している。
 開発当局は過去数年にわたり試験計画を再検討すると共に約140時間の飛行試験を行ってきた。 最も重要な性能試験は HROD (High- rate-of-decent) と呼ばれるチルトローター機のヘリコプターモードから前進モードへの迅速な移行とその安定性 試験で、来年の3月頃までに第一段階の試験を予定している。
 じ後、空母艦上での離発着試験、陸軍の特殊作戦施設での高度1,500-ft からのドロップ試験及びマルチモードレーダーを用いた地形追 随飛行試験等が予定されている。
2002.12.23 Aviation Week & ST Military envisions family of tiltrotors  DoD は将来的にチルトローター機のファミリー化を検討しており、海兵隊や特殊作戦司令部もその実現に向けて研究 を進めている。
 現在開発が進められているのは V-22 事業のみだが、海兵隊の構想では次の3機種があがっている。
・ミサイルや機関砲を塔載する攻撃型チルトローター機
・C-130 級の大型輸送用チルトローター機
・V-22 や JSF パイロットに垂直離発着を習得させるための訓練用チルトローター機
 DoD は現在、陸軍と空軍に将来チルトローター機を採用することを働きかけている。
2002.12.11 Jane's Defence Weekly China unveils future Y-8 airlifter  先月行われた中国航空ショーで、陝西航空機 (Shaanxi Aircraft Company) がウクライナのアントノフ社と開発した Y-8X のモデルが展示された。
 Y-8X は1950年代の技術を継承する Y-8 (註:中国製の An-12) シリーズ輸送機の最新型で、最大離陸重量30t、ペイロード30tと、 C-130J の性能を凌ぎ Airbus A-400M や An-70 に匹敵する性能を持つ。
 航続距離は30t搭載で2,500km、16t搭載では6,680kmである。
2002.12.02 Aviation Week & ST Marines prepare to revive V-22  米海兵隊は 2000年4月に発生した V-22 2機墜落の事故から 2年、ようやく訓練の再開と部隊の再編 に着手した。
 現在、海兵隊は事故原因の分析結果から機体の改修と飛行試験計画の修正を進めると共に訓練用シュミレータの導入を再行、来年から の飛行訓練の再開を目標としている。
 New River基地の V-22 要員は、2年前に200名以上であったが、現在では維持補修要員のみの 100名以下に減少している。 訓練再開に 伴い逐次要員は復帰する予定。
2002.12 International Defense Review Inexpensive 'flying truck' for battlefield delivery  Boeing社は DARPA から18~24ヶ月間実施 LAMV (Light Aerial Multipurpose Vehicle) の Risk-Reduction Phase 契約を受注する。 この契約に続く Phase 2 は$39Mで3~4年間予定されている。
 LAMV は今後予想される広範囲 (900×300km) に展開した部隊への補給品の輸送、患者の後送FCS システムの各種無人センサ等の配置などに使用する VTOL 輸送機で、単価$1M以下 と、ヘリより安価で高い能力が期待されている。
 Boeing社は全長10.7m、輸送能力680kgタイプと、13.4m、1,600kgタイプの2種類を考えている。 機体は翼を外して ISO 標準コンテナ に収納し輸送できる。  垂直離着陸時には4基の PETA (Pulse Ejector Thrust Aurgmentor) エンジンを60秒間使用し、水平飛行時は小型のターボファンエンジ ンに切り替わる。
2002.12 International Defense Review Boeing 'super airlifter' plans unveiled  Boeing社が、2003年4月に開始される米陸軍の Advanced Mobility Concepts Study に対 応する Pelican 計画を公表した。
 Pelican は WIG効果を利用した、全長150mの巨大輸送機で、海面上を6m(波高が高いときは15m)の高度で 500km/hの速度で飛行する。
 最大搭載能力は1,270tで C-5A 輸送機の10倍になり、680t搭載では海上では18,500km 、陸上であれば12,000km飛行できる。 M1 戦車は17両搭載でき、20ft標準コンテナであれば40個搭載できる。
 翼先端の垂れ下がった部分の 25m は、着陸時には水平位置に上がり、更に卸下積載時は垂直位置に立てることができる。
(関連記事 AW&ST 2002.10.14)
2002.10.21 Inside the Army Army passes on current tiltrotor technology for Objective Force  米陸軍は Objective Force の空輸機 AMT (Air Maneuver and Transport) にはチルトローター技術 を採用するのが最適との結論に達した。
 AMT 機には現在開発中の FCS を空輸するため、航続距離 500km、搭載重量 20t が必要と規定され、95゚F、高度 4,000-ft で、離陸出力の 95% の出力でホバリングできる能力が要求されている。
 軍はこの他に V-22、CH-47、CH-53 及びロシアの MI-26 について評価を行ったが、いずれも要求を満たしていない。
2002.10.16 Jane's Defence Weekly Value of US Army Stryker brigades in question  Stryker (LAV Ⅲ) 8輪装輪装甲車を装備する陸軍の緊急展開旅団構想は、大きく依存する C-130 の 輸送能力に制限があることが分かり、その有効性に疑問が呈されている。
 C-130 は 17.252tの Stryker を積んで 1,000nm飛行できることが要求されているが、天候、飛行高度、滑走路の状況によっては達成 が難しい。 また C-130 のノーズコーンに装甲を施す計画があり、制約は更に大きくなる。
ETS の Striker に関するサイト
2002.10.14 Aviation Week & ST Boeing sketches 500-ft. transport  Boeing 社の Phantom Works は、翼長 500-ft の Ground Effect を利用する 巨大輸送機 "Pelican" の研究を行っている。
 この研究は米陸軍の Advanced Mobility Concepts Study に資するもので、軍は 1個師団を 5日以内もしくは 5個師団を 30日以内に世 界中の何処へでも輸送できることを目標としている。
 Pelican は海上で高度 20ft、航続距離 10,000nm、搭載重量 680t、陸上で高度 20,000ft、航続距離 6,500nm 、搭載重量 1,270tの能力を有し、M-1 戦車 17両を同時に輸送できる。
 翼の面積は 1エーカー以上あり(43,560sq.ft) 最大離陸重量は 2,725t、地上からの通常離陸には 76個の車輪 を必要とする。
 地上では翼の折りたたみが可能なように設計を予定しているが、細部の機構設計については現在検討中とされる。
(関連記事 JDW 2002.09.25)
2002.09.25 Jane's Defence Weekly Boeing unveils ultra-large cargo aircraft  Boeing社が史上最大の巨大輸送機 'Pelican' 構想を公表した。
 Pelican は現在世界最大の輸送機 An-225 の2倍の大きさで、C-17 の27倍の輸送力を持ち、1,270tを空輸でき る。
 陸軍は5日以内に1個師団、30日以内に5個師団を、世界中のどこへでも展開できる能力を追求しているが、Pelicanは 6ソティーで機械化歩兵1個大隊を空輸できる。
 Pelican は海面上は20ft、陸上では20,000ft以上を飛行し、680tを搭載してそれぞれ10,000nm、6,500nmの航 続距離を有する。

 (註:形状、特性から旧ソ連が開発を進めていた 'Caspian Monster'と同じ WIG (Wing-In Ground-effect) 機と見られる。)

20001.01.29 Aviation Week & ST V-22 support fades amid accidents, accusations, probes  昨年12月に起きた V-22 の墜落事故の結果、V-22 は飛行停止の状態にあり、空軍の特殊部隊用としての装備計画 が見直されようとしている。
 又海兵隊による V-22 整備記録の改竄問題も状況を悪くしている。
 もし、空軍の装備計画が見直され調達機数が減ると、価格の上昇を招く恐れがある。