その他諸国の爆撃機に関する報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2011.06.20 Aviation Week & ST Gunning for gunships <1108-062001>
 Alenia、Selex Galileo、ATK の各社が、AC-27J ガンシップ構想に向け提携した。 米国の特殊部隊はこの種ガンシップに関心を持っており 、ATK社はガンシップのスペシャリストとして Airbus Military社の CN-235 や Cessna社の Caeavan なども手がけている。
【 AC-27J 関連記事:0809-080609 (JDW 2008.08.06)】
【 CN-235 関連記事:1104-030202 (JDW 2011.03.02)】
2007.04.04 Jane's Defence Weekly LTTE mounts its first air attack <0710-040402>
 スリランカのタミルイーラム解放の虎(LTTE: Liberation Tigers of Tamil Eelam)が3月25日に、チェコ Zlin社製 Z-143 軽飛行機2機でスリランカ空軍基地を攻撃したため、3名が死亡、16名が負傷した。  1998年に LTTE が航空部隊の存在を発表して以来、初の航空攻撃である。 2機のうち1機は目標となった基地上空を遊弋し、もう1機 が自製の25kg爆弾4発を投下した。
 LTTE は飛行船のほか5機の軽飛行機を保有しており、軽飛行機は600nmの航続距離と250kgの搭載能力を持つ。
【註:】
 この攻撃は非正規軍の行った航空攻撃で、今後武装組織等やテログループが行いうる戦闘形態として注目に値する。
2006.07.12 Jane's Defence Weekly Out of the black, into the blue <0615-071209>
= BAE社の UCAV/UAV 開発に関する4頁にわたる特集記事 =
 英空軍の GR.4 の後継として2018年までに整備する計画であった、F-35、Typoon、CM、UCAV を組み合わせる FOAS 計画は、2005年6月に公式に中止となり、その一部が SUAVE (Strategic UAV Experiment: 右図) 計 画に取り入れられることになった。
 BAE社が2005年に公開した Raven や Corax は、SUAVE のためのデータ収集に活用される。
(関連記事 IDR 2006.04)
2005.06.22 Janre's Defence Weekly UK scraps FOAS in favour of a SUAVE approach <0513-062202>
 Tornado GR.4 に代わるとされる英国の FOAS 計画は既に中止になっており、 全く思想の異なる SUAVE (Strategic Unmanned Vehicle Experoment) 計画が取って代わろうとしている。
 FOAS 1990年代初めに Future Offensive Aircraft として計画が始まり、後に計画の範囲が拡大された。 FOAS の中心は F-35 JSF と Tactical Tomahawk、Storm Shadow などの巡航ミサイルであった。
 英国は2006年末までに STOVL JSF を進めるか否かの決断を求められるが、現在は2007年に初飛行する JUCAS に関心を抱いている。
2005.06.20 Aviation Week & ST Strategic redirection <0513-062008>
 英国防省は FOAS 計画を見直し、戦略 UAV の開発を目的とする SUAVE (Strategic Unmanned Air Vehicles) 計画への変更を決めた。
 SUAVE はステルス型遠距離攻撃監視用 UAV で、BAE社が開発に参加、同社が進める Nightjar 研究は基礎技術の適用を目的としている。(右図)
 英国は米国のJUCAS へ参加することを決めたが、これは SUAVE 評価段階での比較のため、導入もし くは借用を意図した結果である。
 FOAS 計画での有人機及び巡航ミサイル関連技術は別途計画することとなり、情報偵察監視機に関する長期間 計画 Dabinett 計画は SUAVE の研究成果をふまえ、2009年以降開発に着手する意向である。
2004.07.28 Jane's Defence Weekly MBDA pins hopes on demonstration projects <0414-072807>
 MBDA社が、中長距離の打撃兵器の開発に、英国の計画とと他の欧州諸国が持つ計画の結合を視野に入れている。
SPEAR (Selectable Precision Efforts At Range)
 米国の JCM 計画と類似の計画で、50km~150kmの射程で地上移動目標を攻撃する。 フランス及びスウ ェーデンの類似計画との統合を目指している。
・双方向データリンク付き Storm Shadow
 フランス主導で進められており、SPEAR と共に英国の中長距離打撃力の中核となる FOAS への採用が 考えられている。
2004.05.03 Aviation Week & ST Sensitive investment <0409-050303>
 英国防省は UCAV を空軍の FOAS の中核に位置づけ、米の J-UCAS(右図)への参加 を希望している。
 FOAS は2018年に退役する Tornado GR4 の攻撃任務を引き継ぐもので、UCAV と巡航ミサイルを併用し有人機では困難 な重要目標の攻撃を行う。
 英は仏が主導する欧州6ヶ国の ETAP (European Technology Acquisition Program) にも参加しているが、米との共同を優先する
 英はこの他に、超音速攻撃兵器の開発についても共同開発を提案するものとみられる。
2004.03.29 Defense News Royal Navy Chief details Carrier plans <0410-04032902>
 英海軍は2012年の初号艦就役を目標に、36機の F-35 STOVL機を搭載する空母を2隻建造することを議会で明ら かにした。 空母は60,000t級で全長は275m、現在、設計の約80%が終了している。
 英海軍はこれまで F-35 STOVL機を150機装備するとしていたが、今回の説明で装備数を半数に抑制したことが 明らかとなった。 軍が150機を装備する可能性は、2017年の Tornado 退役に伴う FOAS に CTOVL機を 採用するか否かにかかっている。
 なお、企業筋は海軍の2012年初号艦就航は実質的に2014年~2016年にずれこむとし、36機の搭載も34機に変更されるとみている。
2002.07.03 Jane's Defence Weekly Growing UK concern over FOAS inertia  英国の工業界のなかで、FOAS 計画に対する懐疑の声が広がりつつある。
 計画に批判的な業界関係者は、FOAS が装備化されるのは2017年であるのに、対処すべき目標は10年前に考え たのと何も変わっていないことを指摘している。
 FOAS は10年前に Eurofighter Typhoon の後継足りうるとのふれ込みでデビューしたが、冷戦の終結と共に姿を変えて、有人機と UCAV や巡航ミサイルの組み合わせによるシステムとなり、最大の構成要素はこれらを指揮統制するシステムになっ た。
2002.01.02 Jane's Defence Weekly USAF hones future bomber requirement  米空軍の現有する爆撃機の後継となる長距離打撃機の検討は、1990年代後半に開始され B-X(右図)と呼ばれてい るが、その検討から浮かび上がっているのは、必ずしも有人爆撃機ではない。
 DoD 筋によると、将来長距離打撃機の検討は、英国の行っている FOAS (Future Offensive Air System) と類似、或いは更に斬新なものである。
 FOAS は、2017年に Tornado GR 4 の後継としての装備化を目指し、有人爆撃機と UCAV 巡航ミサイルの連係攻撃と、これらを結ぶア ーキテクチャーの検討を進めている。
 また、空軍研究所は Mach 5 を超える超音速機の研究を行っている。
1999.06 International Defense Review Can the classic bomber survive?