イランの弾道弾に関する記事

 
年 月 日
出   典
標       題
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2025.05.06 Janes Iran unveils electro-optical-guided ballistic missile <2506-050620>
 イラン国防相のナシルザデ准将が5月3日にイランTVの取材で、
EO誘導のQasem Basirと呼ばれるBMを発表した。
 ナシルザデ准将はQasem Basirを、ミサイル防衛システムをより効果的に回避できるように、機動性が向上したミサイルであり、電子戦に耐性のある誘導システムであると説明した。
 彼は、Shahid Haj Qasemが発射されたように見えるビデオを見せたが、その中にはシーカーが目標に向かって降下する様子を撮影したと思われる白黒映像が含まれており、目標を捕捉するためにIRセンサーを使用していることを示唆している。
 ナシルザデ准将は取材で、Qasem Basirはレーダーからほとんど見えないようにする新しい炭素繊維製の本体も持っていると述べたと引用されている。 彼は、ミサイルのアップグレードは、2024年4月13日から14日と2024年10月1日にそれぞれイスラエルに対するミサイル攻撃である「真の約束1」と「真の約束2」作戦から学んだ教訓を利用しており、イランの専門家は、イランの敵が将来の攻撃で発射された200〜300発のミサイルのうち5つ未満しか迎撃できないと推定していると付け加えた。
 Qasem Basirの射程は1,200km以上と言われていたが、弾頭の大きさについては数字が示されていない。
 イランの故将軍カセム・ソレイマニにちなんで名付けられたShahid Haj Qasemは、2020年8月に発表され、500kgの弾頭を搭載した射程1,400kmと報じられている。
【註】
 EO誘導と言うことはピンポイントの照準に適し、移動目標の攻撃も可能なことから、対艦艇攻撃に適する。 また弾頭は小型でも良い。  ただIRCMも発達してきていることから、必ずしも電子戦に強いとは言えない。  弾体が炭素樹脂ででできていると言うことから軽量化が可能だが、固体燃料の燃焼に伴う高温高圧には耐えられないことから、炭素繊維弾体は弾頭部分だけではないかと思われる。  以上からこのミサイルは対艦BM (ASBM) ではないかと思う。
2025.02.03
 07:17
Abema Times

(Yahoo)

イラン大統領、新型中距離弾道ミサイルを視察 <2503-020305>
 イランの国営メディアが2日、ペゼシュキアン大統領が国防省のミサイル展示会を視察した際に、新たに開発されたMRBMが公開されたとし、新型BMを視察する様子を放送した。 中東情勢が激変する中、敵対するイスラエルなどを牽制する狙いがあるとみられる。 新型MRBMは全長16m射程1,700kmで、精密誘導装置が備わっているという。
 また、従来のものよりも高い解像度で画像を見ることができる衛星も新たに公開した。
2024.10.03
 15:57
Reuters 通信

(Yahoo)

焦点:イランのミサイル攻撃、大規模かつ複雑に イスラエル防衛さらに負担 <2411-100318>
 複数の専門家は、イランが1日に実施したイスラエルに対するBM攻撃について、2024年4月の攻撃よりも大規模かつ複雑で、より先進的な兵器が使われたと指摘している。 このためミサイル防衛に前回よりも大きな負担がかかり、迎撃を免れた弾頭が増えたという。
 攻撃に使われた180発以上のミサイルの残骸は現在も収集・分析中だが、専門家によると、使用されたミサイルはFattah-1Khorramshahrとみられる。射程はともに1,400kmと報告されている。
 イランによると、この2種類のミサイルは
KVの操縦が可能で、迎撃が比較的難しいほか、固形燃料を使用するため発射準備時間が短い。
 Middlebury国際問題研究所のマーティン不拡散研究センターで東アジア不拡散プログラムのディレクターを務めるルイス氏は「発射準備が短ければミサイルが一斉に到達し、防衛に一層の負担がかかる」とし、「弾頭は若干の操縦が可能で、迎撃の調整が複雑になる。 目標への命中精度も高まる」と述べた。
 4月の攻撃では兵器の大半が米国とイスラエルのミサイル防衛システムに撃墜されたが、Fattah-1も一部使われていた。
2024.10.03
 11:39
Wedge

(Yahoo)

<イラン報復の内幕>革命防衛隊と新大統領の激しい綱引き、イスラエルの「反撃」が焦点 <2411-100314>
 イランは10月1日、イスラエルに向けBM 180発以上を発射した。 大半はIron Domeと米艦船に撃墜されたが、ネタニヤフ首相は「イランは大きな過ちを犯した」と反撃を宣言し、軍事大国同士の全面戦争に拡大する恐れが高まった。 イランの核施設も攻撃目標になる懸念があり、中東情勢は「ガザ戦闘一年」を前に一気に緊迫化した。
 イランは7月末、ペゼシュキアン新大統領の就任式に招待したハマスのハニヤ政治指導者が革命防衛軍の公館施設に滞在中暗殺された際、イスラエルの作戦と断じ、最高指導者のハメネイ師が報復を指示した。 体面を重んじるペルシャ人にとって「客人」を殺害されたことは「恥辱」でしかなかった。 レバノンのヒズボラなど反米、反イスラエルを掲げる「抵抗の枢軸」の盟主としての実行力が問われた。
 だが、報復は遅れた。 イスラエルとハマスのガザをめぐる停戦協議が佳境に入り、米欧から強く自制を求められたことが一つの要因であった。
 一方で、ネタニヤフ首相は次々に新たな要求を持ち出して協議をつぶした。 イランのアラグチ外相は「米欧にだまされた」と不満をぶちまけたが、実際は同外相やペゼシュキアン大統領は報復に慎重な姿勢だった。
 イランへの経済制裁を解除するために、核合意の再建協議を優先したかったからで、元々イランの戦略はイスラエルや米国との全面戦争を回避しつつ、代理人であるレバノンのヒズボラやイエメンのフーシ派を「前方抑止力」として使い、中東での影響力を拡大・誇示することにある。
 イランが報復を躊躇している間にネタニヤフ首相はヒズボラへの攻撃を激化させ、ヒズボラのポケベルに仕掛けた爆弾を爆発させ、遂には指導者のナスララ師を猛爆撃で抹殺し、ヒズボラの司令官ら幹部20人も一緒に殺害した。 首相はさらに10月1日には軍をレバノン南部に地上侵攻させ、これまでにヒズボラの武器・弾薬の半分を破壊したという。
 ヒズボラは15万発に上るロケット弾やミサイルを保有していたとされ、イランはヒズボラが大打撃を被ったことで、最大の「前方抑止力」を失い、自らが直接イスラエルに報復することを強いられる事態になった。
2024.10.02
 10:57
CNN

(Yahoo)

イラン、イスラエル攻撃に弾道ミサイル「シャハブ3」使用か <2411-100216>
 イランのイスラエルに対するミサイル攻撃をめぐり、使われたのはShahab-3 BMの改造型だったと画像や映像を分析した専門家が指摘している。
 爆発物に詳しい元米陸軍技術者のボール氏はCNNの取材に対し、エマドガドルなどShahab-3の改造型と一致する断片が、今回の攻撃に関連する画像や映像から見つかったと指摘した。 エマドの刻印が見える推進装置の残骸をとらえた映像もあったとしている。 Kheibar Shekanや、可能性は低いもののFattahなど、違う型のミサイルも使われた可能性があるという。
 Armament Research Services (ARES) の専門家センフト氏によると、Shahab-3は北朝鮮のBMを元にしている可能性が大きいミサイルで、液体燃料を使用するイランのMRBM全ての基盤となっており、それ自体は恐らくソ連設計のScudを元にしている。 Shahab-3はイスラエルに到達できるイラン初のBMだった」という。
2024.09.14
 21:00
朝日新聞

(Yahoo)

イランが衛星打ち上げ、ミサイル技術進展の懸念も 革命防衛隊が開発 <2410-091410>
 イラン国営通信が14日、革命防衛隊が研究目的に開発した人工衛星の打ち上げに成功したと報じた。
。 米欧は、イランがロシアに弾道ミサイルを提供したとして非難してきており、こうした宇宙開発が、イランのミサイル技術の進展につながるとの懸念も出ている。
 Reuters通信によると、イランが衛星打ち上げを成功させたのは2024年になって2回目で、国営通信によると、衛星は宇宙空間での操縦技術に絡む「ハードウェアとソフトウェアのテスト」を行うためだとしている。
 国営通信は打ち上げを伝える記事のなかで、「米欧からの制裁に伴う制約にもかかわらず、イランは宇宙計画を進展させてきた」と自賛した。
2024.07.09
 08:35
Reuters 通信

(Yahoo)

イランがミサイル製造増強か、米研究者が衛星写真分析 <2408-070905>
 最近のPlanet Labの衛星写真で、イランのBMの主要施設2ヵ所が大幅に拡張されていることが明らかになった。 米研究者2人はミサイル製造増強のためとみており、イランの高官3人もこれを認めた。 イランは2022年10月にミサイル提供でロシアと合意しており、米政府高官によると、イランはイエメンのフーシ派とレバノンのヒズボラにもミサイルを供給している。
 拡張工事は2023年8月にコジールで、10月にモダレスで始まったという。 イランの高官3人は匿名を条件に、BM製造増強のためにモダレスとコジールの施設が拡張されていることを確認した。 Planet Labが3月にモダレスの軍事基地、4月にコジールのミサイル製造施設を撮影した画像では、30以上の新しい建物の存在が示されている。
 Reutersが確認した画像では、多くの建造物が大きな土壁に囲まれている。 
Middlebury国際問題研究所のルイス氏によると、このような土壁はミサイル製造に関連するもので、一つの建物で爆発が起きても近くの構造物の可燃性物質が爆発するのを防ぐように設計されている。
2023.06.07 Janes IRGC unveils Fattah 'hypersonic' ballistic missile <2307-060715>
 イラン革命防衛軍 (
IRGC) が6月6日、現在のBMDSでは撃墜できない斬新な極超音速ミサイルFattahを公表した。 射程は1,400kmでMach 13~15で突入するという。
 FattahはFateh-110の最新型と似た形状RVには翼がついているが、RVには球形のロケットモータが搭載されており、メインロケットから切り離し後に加速するという。 また、このロケットモータはノズルが可変で、飛翔方向を変えることが出来るという。
2023.06.06
 17:13
時事通信

(Yahoo)

「極超音速ミサイル」公開 革命防衛隊が開発 イラン <2307-060616>
 国営イラン通信が、イラン革命防衛軍が開発した国産の極超音速ミサイルが6日にテヘランで行われた式典で公開されたと報じた。式典にはライシ大統領も出席したという。
 同通信はミサイルの写真とともに「射程は1,400kmで、Mach 13~15で目標に命中する」と報じた。
 ミサイル技術の発展を内外に誇示する一方、核合意再建交渉が難航する中で米欧を牽制する狙いもあるとみられる。
2023.05.26
 00:07
ロイタ通信

(Yahoo)

イラン、弾道ミサイル試射に成功 射程2000キロ 米仏は懸念表明 <2306-052601>
 国営イラン通信 (IRNA) が25日、イスラエルと米国の基地が射程内に収まる射程2,000kmの新型BMの発射試験に成功したと報じた。 このミサイルは液体燃料型で、イスラム教の初期にイスラム戦士が制圧したユダヤ人の城にちなんでKhaybarと名付けられた。
 国営TVによると、同ミサイルは1,500kgの弾頭の搭載が可能なKhorramshahr 4の改良型である。
2022.09.23
 13:43
AFP=時事

(Yahoo)

イラン、新型中距離弾道ミサイル公開 国営 TV <2210-092306>
 イラン国営TVが22日に、テヘランで行なわれたイラン・イラク戦争開戦を記念する閲兵式で、新型MRBM Rezvanを公開したと報じた。
 TVでは軍用車両に搭載されたRezvanの映像を放映し、液体燃料ロケットで射程は1,400kmだと説明した。
 国営イラン通信(IRNA)がイラン革命防衛隊(IRGC)のサラミ司令官の話として報じたところによると、Rezvanは精密誘導型BMだという。
2022.03.08
 23:35
時事通信

(Yahoo)

2基目の軍事衛星打ち上げ イラン <2204-030820>
 イランのタスニム通信が8日、革命防衛隊が2基目の軍事衛星「ヌール(光)2号」の軌道投入に成功したと報じた。 タスニム通信によると、ヌール2は高度500kmの軌道上にある。
 2基目の衛星の軌道投入はイランにとって大きな軍事的前進で、同国の核・ミサイル開発に関する懸念を高めることになる。
2022.02.23 Jane's Defence Weekly Iran's IRGC unveils Khaibar Shekan ballistic missile <2206-022301>
 イラン革命防衛軍 (
IRGC) が2月9日に地下の基地で、Fateh-110ファミリーの新型BM Kheibar Shekanの映像を公表した。 地下基地の映像には8両のTELも映っていた。
 Kheibar Shekanの射程は1,450kmで、2019年2月に公表されたDerfulの射程1,000kmから大きく延伸している。
 IRGC空軍司令官によると重量は1/3軽減され、発射までの所要時間は1/6になったという。
2022.02.11 テレ朝 News

(Yahoo)

イランが新型弾道ミサイル発射を公開 イスラエルを射程に <2203-021105>
 イランのメディアが10日、新たに開発したBM Khaibar-busterの発射試験映像を公開した。 射程は1,450kmあり、敵対するイスラエルを射程圏内に収めるという。  Khaibar-busterは
TELから発射され、正確に標的に命中したとしている。
2022.02.10 TBS News

(Yahoo)

イランが最新の長距離ミサイルを公開 固体燃料で射程1450キロ <2203-021001>
 イランの国営メディアが9日、イラン革命防衛隊がミサイル基地で固体燃料射程1,450km新型BMを発表したと報じた。
 第三世代と称される新型BMはこれまでの同型より重量は3割軽く、発射までにかかる時間は1/6まで短縮され、操縦性に優れBMD網を突破できるという。
 保守系メディアのタスニム通信によると、既に配備が開始されている。
2022.02.09 Stars & Stripes Iran unveils new missile with reported region-wide range <2203-020913>
 イランが2月9日に中東地域の米軍基地やイスラエルを射程に収める新型の固体燃料BM Khaibar-busterを公開した。 Khaibarはイスラム初期にムハンマド軍がユダヤ人を破ったアラビア半島のオアシスの名である。
 イランとイスラエルの距離は最短で620哩であるのに対しKhaibar-busterの射程は900哩である。 尚、イランは射程1,250哩のBMを保有している。
2022.01.01 ロイタ通信

(Yahoo)

イラン、ロケット搭載装置の軌道投入に失敗 米独仏は懸念表明 <2202-010102>
 イラン国防省の報道官が12月31日、前日にロケットで打ち上げた3つの実験装置軌道に乗せることができなかったと述べた。
 同報道官は国営TVの番組で、実験装置が軌道に乗るためには、7,600m/s以上の速度が必要だが、ロケットの速度は7,350m/sだったと述べた。
2021.12.31 ロイタ通信

(Yahoo)

イラン、衛星搭載ロケット打ち上げ成功 米との間接協議に影響も <2201-123103>
 イラン国防省が30日、人工衛星を搭載したロケット打ち上げに成功したと発表した。 同省報道官は軌道に達したかどうかは明らかにしていないが、ロケットは、高度470kmに達し、3つの研究装置を宇宙に送ったと述べ、これが人工衛星を軌道に乗せるための実験であることを示唆した。
 イランはここ数年、技術的な問題から何度も衛星打ち上げに失敗してきた。
2021.07.08 Jane's 360 IRGC Ground Forces receive new weapons <2108-070807>
 イラン革命防衛軍 (IRGC) が7月7日に、
TBM、UAV、ATGMなどの最新兵器を公表した。 その中に舶用コンテナに擬した発射機Fateh-100シリーズのTBMを2発ずつ搭載したものが少なくとも3基あった。 似たシステムは2020年にも公表されたがその際にはミサイルではなくロケット弾であった。
 またIRGCが3月に公表した地下基地発射型と同型と思われる大型ミサイル6発を搭載した同様発射機も少なくとも2基映っていた。
【註】
 発射機を汎用船舶コンテナに組み込み隠蔽する手法は、かねてからロシアが各種行っている。
【関連記事:1111-100009 (JMR 2011.10)】
2021.04.28 Jane's Defence Weekly Israel says Iranian missile could have 5,000km range <2106-042811>
 イスラエルの国連大使が4月7日に安保理に送った書簡で、イランが2月1日に発射し初公開したZoljanah
SLVBMにすれば1tの弾頭を搭載し射程が5,000kmになると見積もっていると述べた。
 今までイランのBMで射程が最も長いとされてきたのはKhorramshahrで、欧州が2019年3月に安保理に提出した見積もりでは750kgの弾頭を搭載して射程は3,000kmとされていた。
2021.03.24 Jane's Defence Weekly IRGC unveils old base as 'new naval missile city' <2105-032413>
 イラン革命防衛軍が3月15日、海軍新missile cityを開設したと発表した。 新施設はペルシャ湾から170km以上離れたShiraz市北方の山岳地帯にあり、現司令官の少将と海軍司令官が隧道基地を視察する様子が公表された。
 ただ、衛星画像ではこの基地が2003年には建設されており、2009年には隧道で接続されていることが判明している。
Shiraz の位置 (Google Map)】
2021.02.10 Jane's Defence Weekly Iran flight tests new solid rocket motor <2104-021002>
 イランが強力な固体燃料ロケットを使用したZoljanah
SLV初の試験を今までSafir SLVの発射を行ってきたKhomeini宇宙センタで2月1日に実施したと報じた。
 イランTVによると新型SLVは全長25.5m、重量52,000kgで、最初の二段は胴径150cmの固体燃料ロケット、三段目には125cmの液体燃料ロケットが使用されている。
 Zoljanahは500kmの軌道に220kg衛星を打ち上げる能力を有するという。
2021.02.02 ロイタ通信

(Yahoo)

イラン、新たな人工衛星発射実験に成功=国営メディア <2103-020202>
 イランが1日、最も強力なロケットエンジンの実現につながる人工衛星発射試験に成功したと発表した。 イラン国防省の報道官は、このロケットは移動式の発射機から打ち上げることが可能で、220kgの衛星1基、または小型衛星を最大10基搭載することができるとした。 固体燃料と液体燃料を組み合わせて使用し、高度500kmまで達するという。
 米国が反発し、イランの核開発問題を巡る緊張が高まる可能性もある。
【註】
 他の報道ではエンジンの試験に成功としている。
2021.01.27 Jane's Defence Weekly Iran's IRGC claims to have launched longer-range anti-ship ballistic missiles 2103-012705>
 イラン革命防衛軍 (
IRGC) がGreat Propher 15演習で1月16日に、1,800km遠方の洋上目標に向けBMを発射したと発表した。
 IRGCが公表した画像には6基のMRBMが写っており、そのうち液体燃料のGhadrEmadの機動RV型、固体燃料のSejilなど少なくとも3基が発射された模様である。
2021.01.16 Stars & Stripes Iranian Guard holds anti-warship ballistic missile drill <2102-011605>
 イラン国営TVが、革命防衛軍が1月16日にインド洋上の標的に対し
ASBMを発射し命中させたと報じた。
 国営TVが報じた映像では2発のASBMが1,800km離れた標的船に向け発射された。
2020.11.11 Jane's Defence Weekly Iran unveils multiple ballistic missile launcher <2101-111106>
 イラン革命防衛軍 (IRGC) が11月4日、BMを連射または斉射する地下施設の映像を公開した。
 映像ではEmad BMが小型の移動車に乗せられて地下施設に入りガントリクレーンで移動型発射機に似た固定式のエレクタに搭載されてレール上の発射パッドに搭載される。 レール上には5発のBMが載せられてトンネル内を別の発射位置に移送されるが、発射位置は明らかにされていない。
【註】
 Web site上にあった当該映像
映 像
2020.10.07 Jane's Defence Weekly IRGC exhibits linger-range anti-ship ballistic missile <2012-100711>
 イラン革命防衛軍がテヘランに国立宇宙航空公園を開設し、新たに開発したZolfaghar Basir ASBMを展示した。 Zolfaghar Basirの弾頭後部には小さな透明のドームがあることからEO誘導であると推測される。
 Fateh-110シリーズTBMでは2011年に射程300kmのKhalij Fars ASBMが公開されているがZolfaghar Basirの射程は700kmであるという。 Khalij FarsはEOシーカを搭載していたがレーダ誘導型のHormuzもあった。
 Zolfaghar Basir公表の直前にはイラン海軍が射程1,000km以上の対艦ミサイルShahed Abu Mahdiを発表している。
2020.09.29 Jane's 360 IRGC announces longer-range anti-ship ballistic missile <2010-092906>
 イラン革命防衛軍がテヘランに国立宇宙航空公園を開設し、新たに開発したZolfaghar Basir
ASBMを展示した。 Zolfaghar Basirの弾頭後部には小さな透明のドームがあることからEO誘導であると推測される。
 Fateh-110シリーズTBMでは2011年に射程300kmのKhalij Fars ASBMが公開されているがZolfaghar Basirの射程は700kmであるという。 Khalij FarsはEOシーカを搭載していたがレーダ誘導型のHormuzもあった。
 
2020.09.02 Jane's Defence Weekly Analysis: Iran unveils ballistic, cruise missiles <2010-090229>
 イランが防衛企業の日と定めた8月21日、1月3日の米軍による攻撃で死亡した2名の名を冠した新型ミサイル2種類を公表した。
Shahed Haj Qasem BM
 元Qods部隊司令官Qasem Soleimani少将の名を冠した射程1,400kmのBMで、全長11m、重量7t、弾頭重量500kgで、大気圏にMach 12で再突入し、Mach 5で着弾するという。
Shahed Abu Mahdi CM
 Qasem Soleimani少将と共に死亡したイラクの親イラン武装勢力司令官の名を冠したCMで、イラン国防相によると従来のイランのCMの3倍の射程を有するというが、どの様にして目標情報を得るかは明らかにしていない。 2019年2月に公表されたHoveizehの射程は1,350kmと言う。
2020.08.26 Jane's Defence Weekly Fars News Agency releaase footage of Khorramshahr test <2010-082615>
 イランのFars通信が8月16日に、射程と精度を向上させた最も強力なBMであるKhorramshahrの発射の様子を報じた。 Khorramshahrの
RV40㎡の標的に命中したという。
 独仏英は2019年3月に安保理に連名で書簡を送り小型化したRVを搭載したKhorramshahrについて警鐘を鳴らした。 1,500kgのRVを搭載したKhorramshahrは弾頭をShahab-3の750kg RVにすることで、射程を2,000kmから3,000kmに延伸したという。
2020.08.20 ロイタ通信

(Yahoo)

イランがミサイルを公開、巡航ミサイルの射程1000キロ <2009-082002>
 イランが20日にBMと新型のCMを公開した。 ハタミ国防軍需相は、BMの射程は1,400kmCMは1,000kmと説明した。 BMは空爆で死亡したQads部隊司令官の名を取りSoleimani、CMはシーア派武装組織副司令官の名からMuhandesと命名された。
 ロウハニ大統領は「ミサイル、特にCMはわが国にとって非常に重要であり、2年足らずで射程を300kmから1,000kmに伸ばしたのは大きな成果だ」と述べた。
2020.08.05 Jane's Defence Weekly IRGC reveals buried ballistic missiles <2010-080512>
 イラン革命防衛軍 (IRGC) が7月28~29日に行ったGreat Prophet 14年次演習で、地下に埋設したBMを発射した。 発射されたのはFateh-110シリーズとみられるTBM 2発で、別の映像では初めてFateh-110が半没のキャニスタから発射されるところも写っていた。
 またこの演習の映像には、Fateh-110がTHAADのレーダであるAN/TPY-2のモックアップに命中する場面もあった。
2020.05.20 Jane's Defence Weekly Iran developing air-launched version of artillery rocket <2007-052008>
 イランロケット砲弾の開発を進めていて、5月9日にSu-22からの投下試験を実施した。
 このロケット弾はFadjr-5Cを短くしたF4CLで2019年1月に行われた展示会で公表されている。 胴径333mmのFadjr-5CはFadjr-5ロケット弾の誘導型で2017年2月に公表されていた。
 F4CLはイスラエルIAI社とIMI社が開発した、IMI社製306mm Extra誘導ロケット弾を元にしたRampageと良く似た構想で造られている。
2020.04.08 Jane's Defence Weekly 'New' Houthi Zulfiqar missile appears to be another derivative of Iranian 'Scud' <2005-040806>
 イエメンのフーシ派が3月28日にサウジの首都リヤドに撃ち込んだ新型というBM Zulfiqarイラン製のQiamと良く似ている。 サウジ主導の有志連合軍報道官は、28日23:23にリヤドとJizanに向け2発のBMが発射されたが、サウジ空軍防空部隊が撃墜したと述べている。  フーシ派の報道官はリヤドの他に国境地帯のNajram、Jizan、Asirにも打ち込んだとしている。 フーシ派はまたリヤド攻撃にはZulfiqarの他にSamad-3 UAVも使い、国境地帯の攻撃にはBadr弾やQasif-2K UAVも使ったという。
2020.03.18 Jane's Defence Weekly Iran has 2,500-3,000 ballistic missiles, says CENTCOM commander <2005-031809>
 米中央軍 (CENTCOM) 司令官のマッケンジー大将が3月10日に上院軍事委員会で、イランが2,500~3,000発のBMを保有し、米国と同盟国の脅威になっていると述べた。 同司令官はイランが保有しているBMの種類には言及しなかったが、その多くはSRBMと見られることがスルタン王子空軍基地 (PSAB) に米軍を集中している理由とした。
 PSABはイラン本土から580kmの距離にあり、米軍は少なくとも1個中隊のPatriotを配置している。
2020.02.12 Jane's 360 Iran unveils lightweight tactical ballistic missile <2003-021203>
 イラン革命防衛軍が2月9日にFateh-110
TBM軽量射程延伸型であるRaad-500を公表した。 Raad-500は弾体を炭素繊維樹脂化することで重量をFateh-100の半分にすることで射程を200km延伸している。
 また弾頭を機動型 (MaRV) 化したことで精度を上げており、公開されたTVの高速撮影映像では弾頭が正確に標的に着弾していた。
2020.02.09 Defense Update Iran unveils Raad-500 – a new tactical ballistic missile <2003-020902>
 イラン革命防衛軍が2月9日、新型
TBM Raad 500を公表した。
 第四世代TBMであるRaad 500はロケットモータ殻が炭素繊維製で重量がFateh-100の半分になり射程はFateh-100より200km延びて500kmになったという。 終末誘導用に4枚のカナード翼を持ち、誘導精度向上はイラクのAl Assad米空軍基地攻撃で実証されたとしている。。
Iran's Raad-500 Tactical Ballistic Missile (YouTube 映像)】
2019.12.18 Jane's Defence Weekly Iran dismisses latest European assessments of its ballistic missiles <2002-121801>
 イランの国連大使が12月7日に安保理に書簡を送り、イランが最近行った機動式再突入弾頭搭載BMの発射試験安保理決議第2231に違反するという英独仏の見解を根拠がないと否定した。
 4月22日に公表されたメディア報道を見ると新型のShahab-3の弾頭が4枚の三角翼を持ち、その弾頭形状はイランが2018年9月30日にシリア東部のISISに対し発射したQiamと良く似ており、イエメンのフーシ派がサウジアラビアを攻撃したBurkan-2Hとも似ているという。 Burkan-2HはQiamの射程を1,000km以上にした長距離型と見られている。
2019.12.04 Jane's Defence Weekly Israel reports drop in Iranian ballistc missile launches <2001-120419>
 イスラエルの国連大使が11月27日に安保委員会で、イランが今年3月から6月にかけて安保理が規制した射程300km、弾頭重量500kgを越えるBM 3発を発射したと発表した。
 3月には弾種を特定できないBMをJalnabadから、5月にはFateh-110をKuh Gitchenからと別のBMをZolfagharから発射したという。
2019.10.09 Jane's Defence Weekly Iran displays artillery rocket upgrade <1912-100908>
 イラン陸軍が10月3日、既存のロケット砲弾を誘導武器化したLabeikを公開した。
 Labeikの胴径は610mmとZelzalロケット砲弾と同じで、誘導装置はFateh-110と同じものとみられる。
2019.10.02 Jane's Defence Weekly Iran parades Khorramshahr ballistic missile with new RV <1912-100213>
 テヘランで9月21日に行われた毎年恒例のパレードに、明らかに
RV小型化して射程を延伸したとみられるKhorramshahr BMが参加した。
 20187年9月に出現した際にKhorramshahrは北朝鮮のBM-25を元にした射程2,000km、弾頭重量1,800kgのBMと見られていたが、今回登場した小型弾頭型の射程は3,000kmと見られている。
2019.09.18 Jane's Defence Weekly US says Iran has carried out more ballistic missile tests <1911-091813>
 米国が国連安保理に、イランが安保理決議2231に反して、7月25日8月9日射程1,000kmを超えるBMの発射試験を行ったとする報告書を提出した。
 これらのBMは500kgの弾頭を搭載して300kmの射程を有し、核弾頭運搬用に作られたと主張している。
2019.07.26 時事通信

(Yahoo)

イランが中距離ミサイル試射=欧米けん制か-米メディア <1908-072603>
 CNN TVが25日、イランが24日にMRBM Shahab 3の発射試験を行い成功したと報じた。 イラン側は発表していない。 Shahab 3はイラン南部のペルシャ湾沿岸部から発射され、1,100km飛翔してテヘラン東郊に着弾した。
 New York Timesは、英タンカー拿捕や核合意をめぐり溝が深まる欧州への政治的な意思表明のようだとしている。
2019.02.20 Jane's Defence Weekly Range of Iran's new Dezful ballistic missile appears tailored for use by Yemeni rebels <1904-022008>
 イラン革命防衛軍 (
IRGC) が2月8日、Dezful BMの射程が1,000kmであることを明らかにした。
 DezfulはFateh-110シリーズ固体燃料BMの最新型で、2001年に公表された最初のFateh-110の射程は200kmであった。 その後2015年8月に公表されたFateh-313500km、2016年9月に公表されたZolfaghar700kmと射程を伸ばしてきた。
2019.02.09 NHK イランが新型の弾道ミサイルを公開 <1903-020901>
 イラン革命防衛軍が9日までに新型のBM Dezful地下製造工場の映像を初めて公開した。
 Dezfulは射程が1,000kmの現有BM(註:Zolfzghar)の改良型で、イラン国営TVは革命防衛隊の幹部らが製造工場を訪れ視察する様子や、組み立て作業の映像を報じた。
 イスラム革命から40年の節目を迎えるのを前に、内外に軍事力を誇示するねらいがあるものと見られる。
2019.02.07 Defense News Iran inaugurates medium-range ballistic missile, says local media <1903-020705>
 イランのFars通信が、革命防衛軍が射程1,000kmのBM Dezfulを装備したと報じた。 就役式典はイスラム革命40周年合わせて、地下都市と呼ばれている地下工場で行われた。
 Dezfulき射程が700kmで450kgの弾頭を搭載するZolfzgharの発展型と報じている。
2019.01.23 Jane's Defence Weekly Iran's latest ballistic missile test <1903-012313>
 ポンペイオ米国務長官が2018年12月1日にツイッターで、イランが最近、国連安保理決議第2231に反して多弾頭搭載MRBM Khorramshahrの発射試験を実施したと述べた。
 イランは射程が1,000~3,000kmの3種類のMRBM、Scudを元にした液体燃料のShahab-3/Ghadr、固体燃料のSejjil、ロシアのR-27 Srbを元にした北朝鮮のMUsudan/Hwasong-1のイラン型Khorramshahrを保有しているが、Khorramshahrは2016年7月と2017年1月30日に発射試験に失敗したが、2017年9月下旬に公表していた。
2018.12.11 Jane's 360 Iranian commander confirms medium-range ballistic missile test <1901-121105>
 イランのFars通信が10月10日、革命防衛軍MRBMの発射試験に成功したと報じた。
 この発射試験については1日にポンペイオ米国務長官が指摘していた。
2018.12.02 日経新聞 「イランが弾道ミサイル発射実験」、米国務長官が非難 <1901-120201>
 ポンペオ米国務長官が1日、イランがIRBMの発射実験を実施したとして非難する声明を出した。 ポンペオ氏はミサイル発射の場所や時期を特定していないが、ミサイルは複数の弾頭を搭載可能という。
 中東全域に加えて欧州諸国の一部を射程に入れているとし、BMに関わるあらゆる活動を禁じた国連安保理決議に違反して、ミサイル開発に関わる全ての活動をやめるよう求めた。
2018.10.03 Jane's Defence Weekly Iranian TV shows upgraded missiles <1812-100313>
= イランの TBM 発展に関する記事 =
 
2018.09.19 Jane's Defence Weekly Iranian missiles improve performance against Kurdish rebels in northern Iraq <1811-091912>
 イラン革命防衛軍 (
IRGC) が9月8日にイラク北部クルド軍に向けFateh-110 6発を発射し、その内5発が目標地域に到達し4発が目標近くに着弾した。
 これは6月に同じミサイルでシリアのISISを攻撃した際と比べて格段と向上している。 6月の場合はFateh-110の長距離型のZolfagharを6発発射したが、目標に到達したのは僅かに2発であった。
2018.08.22 Jane's Defence Weekly Iran unveils Fateh Mobin tactical ballistic missile variant <1810-082201>
 イラン革命防衛隊 (
IRGC) が8月13日にFateh-110の最新型Fateh Mobinを公表した。 最新型Fatehの先端にはカバーが付けられていることからEOシーカが取り付けられている可能性がある。
 Fox Newsは8月11日に米当局者の話として、米衛星が8月上旬にFateh-110 Mod3がオマーン湾岸のBandar-e-JaskにあるIRGCの基地から発射され、ホルムズ海峡上空を160km以上飛翔して砂漠に着弾するのを捕捉したと報じた。
Bandar-e-Jask の位置 (Google Map)】
2018.01.03 Jane's Defence Weekly Iran displays Zolfaghar ballistic missile <1802-010316>
 イランのFars通信が12月16日、Fateh-110シリーズのZolfagharのクローズアップ写真を公開した。 イラン革命防衛隊 (
IRGC)が2016年9月にZolfagharを公開した際に射程は700kmとしていた。 これはその 2年前に公開されたFateh-313の射程500kmを上回っている。
 Zolfagharは従来型と異なり弾頭切り離し式で、弾頭だけが目標に向け引き続き誘導され るという。
 イランは2017年6月19日にISISを攻撃するとして、シリア東部のAl Mayadinに向けてイラン西部からZolfagharを 6発発射している。
2017.12.20 Jane's Defence Weekly US displays evidence of Iranian weapon smuggling to Yemen <1802-122001>
 米国連大使が12月14日の記者会見で、イランがイエメンのフーシ派に武器を供給している証拠を展示した。 一方 11月4日の記者会見で米国はミサイルの残骸を展示し、Burkan-2Hとアラビア語で書かれた緑色の塗装を剥がすとQiams と書かれたカーキ色の塗装が現れた。
 サウジアラビアは7月22日と11月4日にイエメンから撃ち込まれたBM Burkan-2Hはイラン製のQiamsであると主張していた。
2017.12.20 Jane's 360 Iran displays Zolfaghar missile <1801-122005>
 イランのFars通信が16日、Fateh-110シリーズのZolfagharのクローズアップ写真を公開した。 それによると弾体の多くには 重量軽減のため複合材が使用されていると言う。
 イラン革命防衛隊(
IRGC)が2016年9月にZolfagharを公開した際に射程は700kmとしていた。 これはその 2年前に公開されたFateh-313の射程500kmを上回っている。
【註】
 弾頭部と見られる位置に小さな十字翼があるが、その形状から可動翼のようで、弾頭部は終末弾道で経路修正が行われる可能性を示唆している。
2017.10.04 Jane's Defence Weekly Iran releases video of Khorramshahr missile test <1711-100409>
 イラン国営TVが9月23日に、射程2,000kmKhorramshajrの発射試験が1月29日に行わ れたと発表した。
 Khorramshajrは北朝鮮の火星-10 (KN-07)とよく似ている。
2017.09.27 Jane's Defence Weekly Iran unveils Khorramshahr ballistic missile <1712-092703>
 イランが9月22日にパレードで公開したKhorramshahr北朝鮮のBm-25 Musudanを元に したものとみられる。 米外交筋は2009年12月に、イランが北朝鮮からMusudan 19発を入手したことを示す直接的な証拠があると述べてい る。
 Khorramshahrは射程が2,000kmの
RV切り離し式で、RVには複数の弾頭が搭載されて いるという。 イランにはShahab-3シリーズのGhadr-Fの様にKhorramshahrより射程の長いMRBMがあるが、KhorramshahrはShahab-3より全長が短く胴経が太く、大型 の弾頭が搭載されていると見られる。
2017.09.23 Yahoo 時事通信記事

「新型弾道ミサイル試射成功=米の圧力に反発―イラン」

<1710-092301>
 イラン国営メディアが22日、国産新型BM ホラムシャハルの発射試験に成功したとして発射の映像を公開した。 発射の日付や場所は明 らかにしていない。
 米国がイランとの核合意破棄も辞さない姿勢を強めるのに対し、イランが反発を示し たとみられる。
 射程2,000km複数の弾頭が搭載可能なホラムシャハルはテヘランで22日行われた軍事パレードで公開されたば かりで、ロウハニ大統領は抑止力のために必要なら、防衛力、軍事力を強化すると述べていた。
2017.08.02 Jane's Defence Weekly Iran announces first successful Simorgh SLV launch <1709-080211>
 イランが7月27日、Simorgh
SLVの発射試験が行われたことを初めて公式に発表 した。
 Simorgh SLVは250kgの衛星を高度500kmの低軌道に打ち上げる能力を有する。
2017.07.28 NHKニュース イラン 新型ロケットの発射実験に成功と発表 <1708-072801>
 イランの国営通信が27日、国立の宇宙センタで新型
SLVの発射試験に成功したと発表 し、発射の様子を撮影した映像を公開した。 このSLVは、250kgの衛星を高度500kmの軌道に打ち上げることができ るという。 長距離BMへの応用を警戒する米国の反発を招くと見られる。
 イランは2009年に初めてとなる国産の衛星の打ち上げに成功していて、今後新たに通信などを目的とした衛星を打ち上げる意向を示している。
2017.07.05 Jane's Defence Weekly IRGC rejecs Zolfaghar failure claim <1708-070520>
 イラン革命防衛隊(
IRGC)が6月19日にイラン東部からシリア西部のISISに向けて6発発射したZolfaghars BMが目標手前に落下したとの報道について、IRGCの宇宙航空司令官が6月25日に、BMのブースタが目標の100km 程度手前に落下したのをBMが落下したと勘違いしたものだとこの報道を否定した。
2017.06.28 Jane's Defence Weekly Iranian ballistic missiles miss their targetsin Syria <1708-062816>
 イランが1988年以来初めてBMを実戦使用したが、7発発射したうち 目標に達したのは1発だけだった。
 イランは6月18~19日に射程700kmのFateh-110を発展したZolfaghar 7発をシリアの目標に向けて発射したが、目標に達したのは1発だけ で、3発はイラク国内に落下したという。
【関連記事:1707-061904 (MT 2017.06.19)】
2017.03.09 Defense News Iran successfully tests ballistic missile <1704-030908>
 イランの半国営通信社Farsが9日に革命防衛隊の宇宙航空部門司令官の話として、革命防衛隊が先週、洋上発射型弾道弾 Hormos-2の発射試験を行い155哩離れた標的を破壊したと報じた。
2017.02.15 Jane's Defence Weekly Iran unveils guided 333 mm artillery rocket <1704-021512>
 イラン国防省が2月6日、今までヒズボラやハマスが使用してきた333mmロケット弾Fajr-5の誘導型である Fajr-5Cを公表した。 新型弾の先端には翼が取り付けられている。
 Fajr-5Cの登場でイスラエルは領内75kmまでで精密打撃を受けることになる。
2017.02.15 Jane's Defence Weekly New Yemen ballistic missile hint at Iranian assistance <1704-021511>
 イエメンの武装勢力Ansar Allah (Houthi)が2月6日に弾道弾Burkan-2 を公表したことで、イランがHouthiへの技術支援を行っているとの疑念が高まっている。
 Houthiが2016年9月にScud型の射程を延伸し800kmとしたBurkan-1を公表し、10月9日には国境から525km離れたサ ウジのKing Fahd航空基地、10月27日には630km離れたJeddah国際空港を攻撃したが、Houthiは2月5日にはさらに射程の長い弾道弾で国境から780km 入ったAl-Muzahuimiyah基地を攻撃したと発表した。
 Al-Muzahuimiyah攻撃の翌日にHouthiは、攻撃に使用した弾道弾をBurkan-2とした上で5発の画像を公開した。
2017.02.08 Jane's Defence Weekly Iran confirms ballistic missile lanch <1704-020801>
 イラン国防相が2月1日、弾道弾の試験を行ったことを認めた。 ロイタ通信は1月30日に試験を報じ、Fox Newsが 米政府当局者の話として発射されたのはKhorramshahr MRBMで600哩飛翔した後に爆発したと報じた。 またロイタ 通信はイランが1月29日にSemnan市近くからMRBMを発射し、630哩飛行したのちに爆発したと報じた。
 Fox Newsは2016年7月15日に、イランが7月11~12日の夜にSemnan市近くから北朝鮮のBM-25 Musudanを発射したが発射直 後に爆発してと報じていた。 Musudanであれば2,500哩の射程がある。
2017.02.02 産経新聞

インターネット

イラン発射はムスダンか、北と協力の可能性 <1703-020204>
 ロイタ通信によると、米政府当局者は1月29日にイランが発射したミサイルについて、イランが昨年7月に発射したものと 同じだと述べた。 Fox Newsは当時このミサイルはMusudanだと報じている。 事実であれば、両国がBM開発で密接な協力を続けてい ることを示すことになる。
 イランが今回発射したミサイルはMusudanの射程よりかなり短い1,000km飛行したのちに爆発したことから失敗との見方があるが、米国の核問題専門家は飛行距離をわ ざと抑えた可能性を指摘している。
2017.01.31 Yahoo ロイタ通信記事

「イラン、中距離弾道ミサイルの発射実験=米当局」

<1702-013101>
 米当局者が匿名を条件に30日、イランがMRBMの発射試験を29日に実施したと話した。この種のミサイル発射実験が前回行われたのは2016年 7月だという。
 この当局者によると、テヘラン東方のセムナン近郊にある発射場から発射され、1,010km飛翔後に爆発したという。
2016.10.19 Jane's Defence Weekly Iran supplying ballistic missiles to Yemen's rebels, says US spokesman <1612-101914>
 米国務省報道官が10月11日、9日にイエメンから発射されサウジのKing Hahd航空基地を攻撃したBMイランからのもの との見解を明らかにした。
 かつて南イエメンがソ連からScud-Bを購入し、1990年のイエメン統一後も北朝鮮型の供給を受けてきたが、イエメン武装勢力が9月2日に公表した Burkan-1は射程が800kmと、北朝鮮のScud-Cの500~550kmよりはるかに長い。
2016.10.05 Jane's Defence Weekly Iran claims Zolfaghar missile has 700km range <1611-100512>
 イラン国防相が9月25日、射程700kmの弾道弾Zolfagharを公表した。
 Zolfagharは固体燃料推進Fateh-110ファミリの
TBMで、子弾分離型弾頭を搭載しているという。 700kmの射程 は液体燃料のQjamとほぼ同級である。
2016.09.28 Jane's Defence Weekly Iran parades 'new' Zolfiqar missile <1611-092808>
 イラン革命防衛隊が9月21日に行ったパレードで、多弾頭型(
MRV)のFateh-313を公表し た。 Farsニュースによると名称はZolfiqarだと言う。
 MRVと言えば通常、ミサイルの飛翔中期で弾頭を分離するが、Zolfiqarの場合は大気圏に入ってから子弾を分離するという。
 Fateh-313はFateh-110 TBMの長距離型である。
2016.06.22 Jane's Defence Weekly Syria has resumed weapons production for Hizbullah, says Israeli general <1608-062207>
 イスラエルの軍事情報組織のトップが6月15日、シリアヒズボラ向け武器量産を再開し たと述べた。 生産されている武器の種類は明らかにしなかったが、IHS Jane'sはM-600とも呼ばれているTishrinと見 ている。
 Tishrinはイラン製Fateh-110のシリア型で、最新型のFateh-110は300kmの射程を有する。
2016.03.16 Jane's Defence Weekly Iran shows underground ballistic missile launch base <1605-031611>
 イランのIRINN通信が3月8日、革命防衛隊(
IRGC)の地下弾道弾発射基地の画像を公開し た。 地下発射基地には垂直に立てられたQjam弾道弾が写されていた。 Qjamは地上発射の移動式弾道弾の改良型と見られる。
 地下基地には数十発のGhadr MRBMの写真もあったが、地下基地の天井高ではGhadrの直立は不可能と思える。
 Ghadrには射程1,650kmのGhadr-Hと1,950kmのGhadr-Fがある。
2016.03.08 Defense Update Iran fires ballistic missiles from underground silos <1604-030806>
 イラン革命防衛隊(
IRGC)が8日、先週行った'Velayat Strength'演習の一環として複数の弾道弾 (BM)を発射した。
 IRGCの航空宇宙軍司令官によると発射したBMの射程は300km、500km、800km、2,000kmで、Shihab 1,2Qadr-F/-Hなど と見られる。
 注目されるのは今まで知られていないイラン中部砂漠地帯の基地からの発射で、地下サイロに即応状態に置かれている サイロから発射されたBMが、700km離れた標的に正確に命中した。
 この地下基地には、巨大な貯蔵施設と発射サイロが設置されている。
Defense Update Video Report (YouTube)】
2015.12.16 Jane's Defence Weekly Another Iranian ballistic missile test revealed <1602-121610>
 米政府当局者が12月7日、イランが国連安保理決議に違反して11月21日に新型液体燃料IRBMの発射試験を行ったことを明 らかにした。 このIRBMはShahab 3の改良型で射程1,200mile (1,930km)のGhadr-110であるという。  Ghadr-110はイランの反政府組織
NCRIが10年前から、Shahab 3に固体燃料ブースタを付けて射程を3,000kmに伸ばしたものと言っていた。
 Shahab 3の改良型であるGhadrについては、2007年に射程1,800kmのGhadr-1が公表され、現在の量産型は射程1,950kmのGhadr-F 1,800kmのGhadr-Hである。
 イランは又10月11日に、Shahab 3/Ghadrに操縦可能なKVを搭載したEmadを公表している。
2015.12.08 Yahoo ロイタ通信記事

「イラン、11月に新型中距離弾道ミサイルを試射=米メディア」

<1601-120803>
 米 Fox News が米政府高官の話として7日、イランが11月に2件の国連安保理決議に違反して新型 MRBM を発射試験を行っ たと伝えた。
 Fox によると、試験は11月21日にパキスタンとの国境に近い場所で実施されたという。
2015.11.25 Jane's Defence Weekly Iran reveals range of Emad ballistic missile <1601-112507>
 Fars通信社が11月12日、イランが10月11日に初公開した Emad MRBM の射程を1,700kmと報じた。
 ただし Emad は全く新型の BM ではなく、Shahab-3/Ghadr シリーズの BM に、飛翔間の誘導が可能とされる 弾頭を搭載したものであるという。
2015.10.21 Jane's Defence Weekly Iran unveils 'prcision' Emad ballistic missile <1512-102109>
 イランが10月11日、新型長距離弾道弾 Emad の発射試験を行ったと発表した。 国防相は Emad は 命中精度が向上したと述べている。
 Emad の弾頭には、Shahab-3や Ghadrと違い、誘導用の小型フィンとスラスタが見られる。
2015.10.11 Defense News Iran tests new long-range missile <1511-101102>
 イランが11日、新型長距離ミサイル Imad の発射試験に成功したと発表した。 Imad は初めて、全飛行 経路で誘導が可能であるという。
 イラン国防省は発射の画像を公開したが、射程などの性能については明らかにしていない。
【註】
 Imad は画像から明らかに BM であるが、「全飛行経路で誘導が可能」とは、翼を用いた操縦が不可能な大気圏外を飛翔する中期弾道でも、スラスタなどを用いた 経路変更が可能であることを意味し、目標が弾道飛行することを前提としていると見られる Arrow-2/-3 での迎撃が困難である可能性が出てきた。
2015.09.02 Jane's Defence Weekly Iran unveils exteded-range Fateh ballistic missile <1510-090216>
 イランが8月22日に行われた式典で、射程500kmFateh-313 を公開した。 Fateh-313 は Fateh-110 シリーズの最新型で、最初の Fateh-110 の射程は200kmであったが、のちに250kmに延伸され、2010年8月に公開された第三世代型は300kmになっている。 また 2012年8月に公開された Fateh-110-D1 では精度が向上したという。
 今回公開された Fateh-313 は従来より誘導部が大きく、弾頭部が小さくなっており、これがイランが言う
ASBM である可能性がある。
2015.08.22 日経新聞

インターネット

イラン、新型ミサイルの試射公開 核合意後初 <1509-082205>
 イランが22日、射程500kmの新型 SRBM Fateh 313 の発射試験を公開した。 Fateh 313 は固体燃料で従来型より精度が向 上したという。7月の核合意後、ミサイルの発射試験公開は初めてである。
 ロイタ通信によると、イラン当局は間もなく Fateh 313 の量産を開始するという。
2015.04.01 Jane's Defence Weekly Analysis: Iraq's Shia militantias roll out heavy rockets for IS offensive <1505-040115>
 イランの支援を受けているイラクのシーア派民兵が、イランのものとは別のロケット弾を使用している。 これらはズン グリとした形状で、射程よりも弾頭の大きさを重視していると見られる。
Al-Qahr
 明らかに高圧油送管と見られる弾体で、弾頭先端は平らでそこから信管が突出している。 全長は3m以下のようで射程は5km、弾頭重量は250kgという。
Abanil (右図)
 Al-Qahr と同様のロケット弾で、全長は更に短く、先端は円錐形をしている。
2015.03.04 Jane's Defence Weekly IRGC attacks replica carrier in latest exercise <1504-030425>
 イラン革命防衛隊 (
IRGC) が実施した Great Prophet 9 演習で2月25日、対艦ミサイルで模擬空母 を攻撃した。 衛星画像では、この模擬空母は全長200m、幅40mで、2014年から建設されていた。
 イランの報道では、この演習では ASBM Khalij Fars 2発も発射されたと言うが、映像は公開されていない。
2014.11 International Defence Review Iran shows updated Falaq-1 and -2 rockets <1412-110005>
 イランが10月上旬に行われた記念式典で、4輪車発射型Falaq-1 及び Falaq-2 を公表した。
 Falaq-1 は240mm、Falaq-2 は333mmの無誘導ロケット弾で、Falaq-1 は発射重量113kg、弾頭重量50kg、射程10kmで、 Falaq-2 は発射重量256kg、弾頭重量117kg、射程10.8kmである。
2014.09.17 Jane's Defence Weekly US confirms Iran is fielding anti-ship ballistic missiles <1411-091710>
 米国防総省が1月に議会に提出したイランに関する報告書で、同国が高性能機雷、小型高性能潜水艇、沿岸防備
ASCM 、攻撃用舟艇と共に、ASBM秘密裏に配備していると、イランの ASBM 配備を公式に認めた。 イランの ASBM Khalij は Fateh-110 TBM に EO シーカを付加したもので、射程と弾頭重量は Fateh-110 と同じ300km 、650kgになっている。
 射程が300kmであればペルシャ湾内及びホルムズ海峡での海上での動きにとって脅威となるが、米 CSIS は報告書で、イランは水平線の先の 海上情報を入手する手段を持っていないと、その有効性を疑問視している。
2014.06.04 Jane's Defence Weekly Iran fires new Nazeat rocket variant <1407-060415>
 イランが5月23~24日に実施した演習で、回転安定弾頭切り離し式ロケット弾 Nazeat を発射した。  Nazeat は4個のロケットを噴射して胴体を回転させて精度を高めるもので 、射程140km、弾頭重量230kgで、
CEP射距離の5%という。
2014.05.21 Jane's Defence Weekly IRGC unveils new missile development <1407-052111>
 イランの最高指導者ハメネイ師が5月11日に革命防衛隊
IRGC を訪問し、鹵獲した RQ-170 のコピー機や各種誘導武器を視察した。
 この日特に重要であったのは Fateh-110 の新型である Hormuz-1Hormuz-2 で、Hormuz-1 は ARM 、Hormuz-2 は ASBM であるという。
 イランの ASBM には、同じく Fateh-110 を元にした Khalij Fars があるが、Khalij Fars が EO/IR 誘導であるのに対し Horumuz-2 は RF 誘導とみ られる。
 このほかに YJ-62/C-602 と似た射程700kmの CM Ya Ali も公開された。
2014.03.12 Jane's Defence Weekly Iran rolls out ballistic missiles <1405-031213>
 イラン国防省が3月5日、Ghadr、Qiam、Fateh-110、Khalij Fars 弾道弾の部隊への引き渡し式を実施した。
Ghadr: Shahab-3 の最新型
Qiam: Shahab-2 の発展型
Fateh-110: 射程300km の
TBM
Khalij Fars: Fateh-110 の ASBM
2014.02.19 Jane's Defence Weekly Iran announces new missile tests <1404-021914>
 イラン国防相が2月10日、2種類のの新型ミサイルを公表した。 1種類は AGM-65 Maveric と似た
SAL 誘導の ASM Bina で、もう1種類は多弾頭方式 (MRV) の弾道弾 Barani である。
 イランの TV では、明らかに Shahab-3 と見られる弾道弾の発射映像に続いて、30発の子弾を放出する弾頭の CG 映像が放 送された。 弾頭を MRV 化することで、BMDS による迎撃が困難になるという。
2014.02.11 Yahoo ロイタ通信記事

「イラン、長距離ミサイルの発射実験に成功─国防軍需相=国営 TV 」

<1403-021102>
 イラン国営 TV が、長距離ミサイルを含む新たな国産ミサイル2基の発射実験に成功したことを国防軍需相が明らかにしたと伝えた。
 また国防相は、一基がレーダ回避能力を備えた次世代長距離地対地弾道弾で、もう一基がレーザ誘導ミサイル Bina だとした。
【註】
 ロイタ通信英語版の記事 'Iran test-fires long-range missile: minister ' によると、新型長距離弾道弾は破片効果弾頭を搭載するという。 またレーザ誘導ミサイル Bina は ASM/SSM であるという。
2013.09.22 Defense News Iran parades 30 missiles with range of 2,000km <1310-092203>
 イランが22日に行ったイランイラク戦争開戦記念パレードに、Sejil 12基Ghadr 18基の、合わ せて30基の射程2,000km弾道弾を参加させた。
 Sejil の最初の発射試験は2008年11月、Ghadr の試験は2009年9月に行われている。
【註】
 Ghadr の名称は、今までに Shahab-3A改、Shahab-3B、Ghadr-1、Ghadr-100、Ghadr-101、Ghadr-110 など、各種呼ばれており、これらが同じものを指しているのか、それぞれ 別物かは定かではない。
 Sejil を Ghadr-100 と呼んだ報道もあった。
2013.01.01 産経新聞

インターネット

イラン、ミサイル試射成功 ホルムズ海峡の演習 <1302-010101>
 イランのメディアが、ホルムズ海峡の周辺で軍事演習を行っているイラン海軍が31日、国産ミサイルの発 射試験に成功したと報じた。
 AP 通信によると、発射されたのは短距離 SSM中距離 SAM で、SAM は射程50km、射高 22,000mの性能を持ち、既に艦船に装備されているという。 SSM は3,000t級の舶船を破壊する能力があるという。
2012.11.16 Defense News Israel's Iron Dome plays growing role in Gaza conflict <1212-111606>
 今回のガザ紛争でイスラエルは500箇所以上を空爆したが、これに対してはマスは500発以上のロケット弾 をイスラエル領内に向けて発射した。 このうち327発がイスラエル南部に着弾し、184発が Iron Dome により撃墜さ れた。
 イスラエルは同国南部に4個中隊の Iron Dome を配備しているが、同国国防省は16日、5番目の中隊が予定を2ヶ月繰り上げて17日に 任務に就くと発表した。
(発射された Iron Dome )
2012.10 Jane's Missiles & Rockets Iran boasts of Fateh-110 accuracy <1211-100009>
 イラン国防相が Fateh-110 TBM を最も精度の高いミサイルと自慢した。 2010年8月に第三世代 Fateh-110 の発射試験が報告されているが、 第四世代 Fateh-110 の射程は300km以上であるという。
2012.09 Jane's Missiles & Rockets Sanctions may hamper Iran's ballistic missile plans <1209-090004>
 英国国際戦略研究所 (IISS) が7月22日に公表した報告書で、イラン制裁弾道弾開発を遅らせて いる証拠があると述べている。
 それによると Sejjil IRBM の発射は、2007年11月、2008年11月、2009年5月及び9月と行われてきたが<2010年には行われず、2011年は2月に行われただけである。 これ は制裁の影響で、必要とする資材が不足しているためと見ている。
2012.08.04 産経新聞

インターネット

改良型ミサイル『勝利』の試射成功 イラン国防相、新システム搭載 <1209-080402>
 国営イラン通信などが4日、イラン国防軍需相が改良型 Fateh(勝利)110 の試射に成功したことを明らかにしたと伝えた。
 同相によると、改良型 Fateh110 は第四世代で、新しい誘導装置を搭載したことで正確性が向上し、陸上のほか海上の目標 に対しても使用できるようになったという。 また、今後製造するミサイル全てに新しい装置を搭載する予定だと述べた。
2012.08.04 Yahoo 時事通信記事

「新型ミサイル発射実験=イラン」

<1209-080401>
 国営イラン放送が4日、イラン国防相が新型 Fateh110 SRBM の発射試験に成功したと述べたと伝えた。
 新型 Fateh110 について国防相は、射程は300km以上で、ペルシャ湾やオマーン湾の目標を狙えると警告した。
【註】
 ペルシャ湾やオマーン湾の目標を狙うと言っていることから、この新型 Fateh110 は、報じられている ASBM Khalij Fars ではないかと思われる。
【1209-072505> (JDW 2012.07.25)】
2012.07.25 Jane's Defence Weekly Iran tests Khalij Fars anti-ship ballistic missile <1209-072505>
 イランASBM Khalij Fars の画像を再公開した。 Khalij Fars の画像は2011年2月に初めて公 開され、形状から明らかに Fateh-110 TBM を元にしていると見られ、 EO/IR シーカで誘導され、射程は300kmであるという。
2012.07.12 Yahoo CNN ニュース

「イラン、3年内に米沿岸部狙うミサイル実験可能か 報告書」

<1208-071201>
 米国防総省が12日までに、イラン軍の軍事力などに関する新たな報告書をまとめ、連邦議会に先週送付した。 報告書は今年4月に作成されたも ので、イランが2011年に実施した複数のミサイル発射を盛り込んだ軍事演習の分析などから成っている。
 報告書は、イランは3年内米国沿岸部に到達出来る飛距離を持つミサイルの発射試験に踏み切る 可能性があると見ている。
2012.04 Jane' Missiles & Rockets ICBM work supected ar Iran's Bid Ganeh site <1207-040004>
 イスラエルの副首相兼国家戦略相が2月2日、2011年11月12日に起きた爆発事故で破壊された、イランの10,000km級 ICBM 開発施設が、 修復されて生産可能な状態になったことを明らかにした。
 画像解析が専門の米スタンフォード大学 Hansen 教授の報告書によれば、Bid Ganeh にあるこの施設は、2003年~2004年に完成していたものの、2007年3月までは目立っ た動きがなかった。
2011.07 Jane's Missiles & Rockets Iran begins deliveries of Qiam 1 finless missiles <1108-070003>
= イランの Qiam 1 を分析した記事 =
 イランが Qiam 1 の革命防衛隊 (IRGC) への配備を開始した。 5月22日に式典が行わ れたが、既に最初のバッチは配備されている。
 Qiam 1 は2010年8月に初めて公表されたミサイルで、Scud のイラン型と見られる Shahab 2 の4枚の固定翼を外し、Scud/Shahab 3 の先端に三角錐型 の先端を取り付け全長を長くしている。 Qiam 1 の全長は写真から推測して12.5mと、Scud 及び Shahab 2 が 11mであるのに対し長くなっている。
2011.06.16 Yahoo 読売新聞記事

「イランの画像撮影衛星が軌道へ、軍事転用も可能」

<1107-061605>
 イラン国営テレビが15日、イラン初の画像衛星『ラサード』が打ち上げられ、軌道投入に成功 したと報じた。 衛星は重さ15.3kgで、高度260kmの軌道上を1日15回周回しながら地上を撮影し画像を基地に送信するという。 国営テレビは、ラサードは精 密な地図作製に役立てられると伝えたが、軍事目的にも転用できる可能性がある。
 イランの人工衛星打ち上げは2009年2月の通信衛星に次ぎ二回目になる。
【 Omid 打ち上げの記事:0903-020908 (AW&ST 2009.02.09)】
2011.06.01 Jane's Defence Weekly Iran begins mass production of Qiam 1 missile <1109-060114>
 イランが Qiam 1 SRBM の量産を開始し、5月22日に最初のバッチが革命防衛隊へ 納入された。
 Qiam 1 は Scud C/Shahab 1,2 の改良型で、液体燃料推進、射程は300kmである。
2011.04 Jane's Missiles & Rockets Iran reveals anti-ship missile <1106-050005>
 イラン革命防衛隊 (IRGC) 司令官が2月7日、最大射程300kmの対艦弾道弾 Kajil Fars量産を 開始したと発表した。 Kajil Fars(ペルシャ湾)は Fateh A-110 の新型と見られる。 発射機は Fateh A-110 で既に使用されている S-75 Volga (SA-2) 発射機の車載型と見られる。 非誘導の Zelzal から発展した Fateh A-110 は GPS/INS 誘導が採用されており、長射程型の A-110B (Fateh 3) は500kgの弾頭を搭載し300kmの射程を有す る。
 Fateh A-110 の先端は尖っているのに対し Kajil Fars の先端が丸いことから、EO シーカが搭載されていると見られ 、恐らく SAL または IR TV 誘導が用いられていると見られる。
2011.02.28 Aviation Week & ST Tit for tat <1104-022801>
 イスラエルが2月22日、Arrow の迎撃試験に成功した。 この結果 Arrow は過去18回行われた迎撃試験で 15回成功したことになる。 試験には米 MDA が開発した標的が使用された。 この標的はデコイ を放出しながら機動できる IRBM を模擬したものと見られる。 Arrow は新たな脅威に対応するためソフトが 改善された Block 4 で、発射機と Green Pine レーダは60哩離隔して配置された。
 また、Arrow-2 より高々度、遠距離で迎撃できる Arrow-3 の発射試験は、今年後半に開始される。
 一方 Iron Dome の最終試験は2月15~17日に行われて完了し、間もなく operational になる。
 これに対するイランは、対艦型 Ftech-110 を開発し、ペルシャ湾で行われた試験の模様を TV で公開した。 先端が 丸い対艦型 Fatech-110 は、標的船に直撃した。
2011.02.16 Jane's Defence Weekly Doubts raised over Iranian 'anti-shi ballistic missile' <1103-021602>
 イラン革命防衛隊 (IRGC) 司令官が2月7日、同国が射程300kmの ASBM の量産を開 始したと発表した。 しかしこれを報じた同国の新聞が当該 ASBM の写真として掲載したのは Fateh A-110 の写真であった。
 Fateh A-110 は1990年代にイランが開発した Zelzal 2 の改良型で、CEP が50~100mもあり、この発表はイラン一流のハッタリと見られる。
2010.12.29 Yahoo 産経新聞記事

「イランに『テポドン2』 北、供与めぐり秘密交渉」

<1101-122902>
 朝鮮半島情勢に詳しい情報筋が28日、北朝鮮がイランとの間で、Taepo Dong-2(射程6,000km)の 供与に関する秘密交渉をしていることを明らかにした。 情報筋によると、ミサイル開発に携わる SHIG社の幹部らで構成されたイランの代表団が10月上旬と12月 上旬の2回訪朝し、Taepo Dong-2 本体と関連技術の移転に加え、長射程化に向けた話し合いも行われた。  同筋によると、イランが最近行った Sajil-2 (射程2,000~2,500km)の試験は失敗した。 イランは Sajil-2 の試 験を5回行ったが、失敗に終わった5回目は試験の事実を公表していない。
2010.12 Jane's Missiles & Rockets Iran's Qiam 1 confirmed as finess 'Scud' <1101-120010>
 ネット上に流れている写真からイランの Qiam 1 は、Scud を元にしている Shahab 1/2 の無尾翼型であることが判 明した。 Qiam 1 はエンジンのノズル内に取り付けられた4枚のベーンで操舵される。
 尾翼を取り外したことにより Qiam 1 は重量と抵抗が減少するため射程が延伸している模様である。
2010.10.18 Aviation Week & ST Dangerous liaisons <1011-101805>
 弾道弾技術に関するイランと北朝鮮の連携は、イランが No Dong などの提供を行けるなど、かつては北朝鮮が主導 してきたが、その関係が最近では逆転している。
 例えば10月10日に北朝鮮が公開したロシアの SS-N-6 を元にした BM25 IRBM ( = No Dong-B 右図下) は、既にイラ ンで公開されている。 またこのパレードに登場した No Dong-A は、Shahab 3 と同じ三角錐の先 端形状になっている。
 イスラエルにおけるミサイル防衛の責任者は、最近のイランの弾道弾は Scud のレベルを超え、弾着精度も100m程度に向上しているとしてい る。
 イランは更に中国の技術を導入しており、Fateh 110 は1995年に中国から導入した DF-11 の技術を元にしている。  Fateh 110 は更にシリアで M600 Zelzal になっている。
2010.10 Jane's Missiles & Rockets Iran tests its latest ballistic missiles <1011-100001>
 イラン国防相が8月25日、二種類の新型弾道弾を公表した。
Qiam 1
 純国産の液体燃料弾道弾であるという。 形状は Ghadr や Shahab 1/2 などの初期の Shahab にており、Jane's社は写真から、全長9m、発射 重量2,700kg、射程300km、弾頭重量250kgと推定している。
新型 Fateh 110
 国防相によると新型 Fateh 110 の部隊配備は、数週間以内に開始される。
2010.09.29 Jane's Defence Weekly Iran displays medium-range advanced ballistic missiles <1011-092908>
 イラン国防省が9月22日、第三世代の Fateh-110 を革命防衛隊 (IRGC) に配備した。 Fateh-110 は射程210kmと言 われ、射撃準備時間の短縮と精度の向上が図られている。 先端に誘導用の十字翼が取り付けられていて、発射機は SA-2 の発射機を元にしている。
2010.09.06 Aviation Week & ST Show and tell <1010-090608>
= イランの最新兵器に関する記事 =
Karaar(右図)
 1970年代に米国から購入した MQM-107 標的機の模倣と見られ、南ア Denel社の Skua 標的機とも共通点がある。
Qiam-1
 射程1,000km以上の液体燃料 SRBM と言うが、胴径は Scud-C と同じで、弾頭形状は Shahab-3 の一種である Khadr-1 と似ている。
・改良型 Fateh-110
 Fateh-110 の第三世代で、既にレバノンへ輸出したという。
2010.07 Jane's Missiles & Rockets Iranian ballistic-missile developments slower tha predicted <1010-070003>
 イランの弾道弾開発は予想より遅れており、南欧に届くとされる射程3,700kmの液体燃料 三段推進弾道弾の配備は2014~2015年、固体燃料の Sejil 2 の配備は少なくとも4~5年先 になる。 また、最悪20世紀末と見られた ICBM も更に5年は必要の模様である。
2010.05.03 Aviation Weekb & ST Parade provides glimpse of possible revised Shahab 3 <1006-050303>
 先月行われたイランの陸軍記念日パレードに参加した Shahab 3 は三番目の型になる。
 1998年に初めて公表された Shahab 3 は Shahab-3A と呼ばれ、No Dong とよく似た円錐形の先端 (RV) を持つ射程1,300kmのミサイルであったが、2004年に公表された Shahab 3B は三段円錐状の RV で射程は 1,800kmになった。 今回公表された哺乳ビン状の RV を持つ新型は射程が2,000km以上と見ら れる。
 Shahab 3 は2003年に配備が開始され、既に300基近くが革命防衛軍に配備されている模様である。
2010.04 Jane's Missiles & Rockets Iran builds launch pad for larger missiles <1005-040002>
 DigitalGlobe社の WorldView-2 衛星が2月6日にイランの Semnan 宇宙センタを撮影した画像に、 Taepodong 2 級ロケットの打ち上げに使用する大型発射台が新たに建設されているのが写っている。
2010.04 Jane's Missiles & Rockets Iran unveils Simorgh 3 SLV <1005-040001>
= イランの Simorph 3 SLV を分析した2頁にわたる記事 =
 Simorph 3 は外観形状その他から北朝鮮の Taepodong 2 のイラン型と見られる。
Shahab 4
 ロシアの R-12 (SS-4) を元にしたが、2003年11月にイランが、計画を中止して SLV として開発すると発表した。
Shahab 5:Taepodong 2 を元にした IRBM
Shahab 6:Taepodong 2 を元にした SLV
2010.03.03 Jane's Defence Weekly Iran-N Korea missile axis evident in Simorgh 3 SLV <1005-030301>
 イランが2月上旬に新型 SLV である Simmorgh 3 のモックアップを公表したが、液体燃料エンジンを束ねた Taepodong 2 の技術が使われている模様である。 Unha-2 SLV が Nodong を元にした Shahab 3 であったように、Simorgh 3 は Taepodong 2 を元にしていると見られる。
 イランの宇宙庁によると、Simorgh 3 は500kmの軌道に100kgの衛星を打ち上げる能力を有しているが、将来は1,000km、700kg の打ち上げ能力を持つようになる。
2010.02.15 Aviation Week & ST Balistic boost <1004-021505>
 イランが Safir SLV で Omid 衛星を打ち上げてから1年目の2月3日に設けられた宇宙技術記念日に、85tの SLV で ある Simorgh のモックアップを公開した。 Simorgh は全長27mで、一段目には推力32tのエンジンを4基束ね、二段目には推力15tのエンジンを配 して143tを実現している。 現在は60kgを低高度軌道に打ち上げる能力であるが、700kgを1,000kmの高度に打ち上げられるように改良できるとい う。 イスラエルの専門家は、そうなれば500kgの核弾頭を搭載する ICBM が実現すると見ている。
 同日にイランは動物を載せたカプセルを Kavoshgar-3 で高度200kmまで打ち上げたが、Kavoshgar-3 は Fatch-110 SRBM の派生型と見られる。
 イランは射程1,800kmの Shahab 3 を300基保有しているが、射程2,400kmの固体推進である Sejil-2 も間もなく配備 される。
2010.02.10 Jane's Defence Weekly Satellite launch shows Iran's new capability <1003-021010>
 イランが国産した Simorph SLV で複数の衛星を打ち上げた。 この液体燃料の SLV は全 長27m、重量85tで、60kgを500kmの軌道に打ち上げる能力があるが、イランの専門家はこのエンジンを4基束ねると700kg を1,000kmの軌道に乗せる能力になるとしている。
 これについてイスラエルの専門家は、700kgの弾頭を地球上のいかなる地点にも700kgの弾頭を落とせることを意味するもので、旧式の核弾頭で も500kgであると指摘している。
2010.02.03 Yahoo 時事通信記事

「国産ロケット打ち上げ=偵察衛星など3個公開-イラン」

<1003-020302>
 イランが3日、国産の「カボシュガルSLV の打ち上げに成功した。
 また、「トルー」、「ミスバフ」、「ナビド」の偵察衛星を含む新型の衛星3個を公開した。 トルーは地形の撮影など偵察能力がある。
2010.02 Jane's Missiles & Rockets Upgraded Sejil-2 missile test-fired successfully <1003-020014>
 イランが12月15日に、固体燃料二段推進 Sejil-2 の改良型の発射試験に成功した。
 イラン国防相によると、改良型 Sejil-2 は射撃準備の時間が短く、迎撃システムによる対抗も不可能であるという。
2009.12.16 Yahoo ロイタ通信記事

「イラン、長距離ミサイルの試射に成功=国営テレビ」

<1001-121601>

 イラン国営 TV が16日、Sejil-2 改良型の試射に成功したと伝えた。
 Sejil は Shahab よりも射程距離が長く、イスラエルや湾岸地域の米軍基地に届く2,000kmに達する。

2009.10.28 Jane's Defence Weekly Hizbullah deploys missile on Lebanese soil <0912-102801>
 イスラエルの国防筋によると、ヒズボラが初めてシリア製 M600 SSM をレバノンに持ち込んでいる。 M600 はイラン の Fatch-110 で、最大射程250km、弾頭重量500kgで、INS 誘導により CEP=500m の誘導精 度を持つ。
 イスラエルは、シリア軍の装備する武器はヒズボラの手に渡りうるとして、特に SA-2 やシリアが最近購入した SS-N-26 Yakhont が ヒズボラの手に渡ることを警戒している。
2009.10 Jane's Missiles & Rockets Iranian missile technology said to be more advanced than North Korea's <0911-100012>
 イスラエルの元 BMD 計画トップの Rubin氏が、イランのミサイル技術は北朝鮮を凌いでいると述べた。
 米 MIT の Postol教授は、Sejil 2 を弾道弾に使用した場合の射程を、1,000km弾頭であれば2,200km、500kg弾頭であれば3,000kgと見てい るが、Rubin氏は1,000kg弾頭で3,900km届くとしている。
 Postol教授によれば、Sejil 2 は TV 画像から1.6gで発射されたと見られ、ミサイルの重量を21,000kgと仮定すれば推力は55t ~56tで、ISP220秒~250秒になる。
2009.09.28 Yahoo ロイタ通信記事

「イラン、核問題で緊張高まるなか連日のミサイル試射」

<0910-092801>
 イラン国営テレビが28日、MRBM を試射したと報じた。 前日に革命防衛隊が軍事演習の一環で SRBM を発射したこと が報じられたばかりである。 国営テレビは、革命防衛隊が射程300~700kmの Shahab 1Shahab 2 を発射し、28日 に射程がさらに長いミサイルを発射したと報じた。 これは Shahab 3 を指しているとみられる。
2009.09.27 Yahoo ロイタ通信記事

「イラン、2発の短距離ミサイル実験を実施=国営テレビ」

<0910-092702>
 イランの国営テレビが27日、革命防衛隊がこの日始めた軍事演習で2発の SRBM の発射試験を行ったと伝えた。
 英語放送テレビ局の Prss TV は SRBM の試験に合わせて、多連装ミサイル発射装置の試験も行われたと報じた。 また同局は、 新型ミサイルが試験されたとも伝えていたが、詳細は明らかにしていない。
2009.09.27 Yahoo 毎日新聞記事

「イラン、ミサイル発射実験を実施 核施設への批判に威嚇か」

<0910-092701>
 イランの国営テレビが27日、革命防衛隊が SRBM の発射試験に成功したと報じた。 イランが未申告のウラン濃縮施設を新たに建設しているこ とことに対し米欧などの非難が相次ぐ中、威嚇を狙った試験とみられる。
 革命防衛隊空軍司令官によると、3発の SRBM を試射し、多弾頭ミサイル発射装置のテストも行った。 28日には Shahab 3 の試射も実施すると いう。
2009.08.26 Jane's Defence Weekly Israeli specialist reassesses range of Iranian IRBM <0910-082602>
 イスラエルの元 BMD 司令官が、イランの Sajil IRBM の射程は今まで考えられていた2,000kmではなく2,500kmである ことを明らかにした。 この結果、ポーランド、スロバキア、ルーマニア、ハンガリー、ブルガリア、ギリシャの EU 6ヶ国が射程内になることに なる。
 Sajil は全長18.21m、胴径1.25m、発射重量21.5t、弾頭重量1,000kgの二段推進固体燃料ロケットであるが、同元司令官はイランが ロンドンまで届く射程が3,900kmの IRBM を保有することになると見ている。 このミサイルは全長が20m、発射重量が38.25t になると見られる。
2009.07 Jane's Missiles & Rockets Iran launches two-stage Sejil-2 <0908-070026>
 イランのアフマディネジャド大統領が5月20日に、新型弾道弾 Sejjil-2 の発射に成功したと発表した。
 以下、2008年11月13日に発射試験が行われた Sejjil と相違点の記述。
2009.05.27 Jane's Defence Weekly Iran tests Sajil-2 missile <0907-052707>
 イランが2008年11月以来6ヶ月ぶりに Sajil-2 又は Sejil-2 と呼ばれる MRBM の発射試験を行い成功した。 固体燃 料二段推進の Sajil-2 は射程が2,000kmと称されており、イスラエルだけでなく、アテネ、モスクワも射程に入る。
2009.05.25 Aviation Week & ST Iranian rocket launch called 'success' <0907-052503>
 イランが5月20日に Sejil-2 二段推進ロケットの打ち上げに成功したことは、イラン国内企業の進歩と二段推進技術の確立を意味し、ゲーツ米 国防長官も発射試験が成功であったことを認めた。
 米国防省当局者は、Sejil-2 が射程が2,000kmで単弾頭を装備すると見ている。
2009.05.21 Yahoo CNN 記事

「成功したとゲーツ米国防長官、イランの新世代ミサイルの実験」

<0906-052102>
 ゲーツ米国防長官は20日、イランが Sejil 2 の発射試験に成功したと発表したことについて、成功したと受け止めて いるとの考えを示した。 射程は1,920kmとも説明したが、目標に命中したとのイラン側の主張は確認出来ないとしている。
 米政府はこれまで、ミサイル発射実験に成功したとのイランの主張を疑問視しており、昨年11月にも Sejil 2 の発射試験は 失敗したとの見方を示していた。
2009.05.20 Yahoo ロイタ通信記事

「イラン、新型長距離ミサイルを発射=大統領」

<0906-052002>
 イラン国営通信 (IRNA) がアハマディネジャド大統領の発言として、20日に射程2,000kmの新型の地対地ミサイル Sejil 2 を発射したと伝えた。
 Sejil 2 は Shahab 3 と同程度の射程距離を持ち、イスラエルをはじめ、湾岸諸国内の米軍基地が射程圏内に入る。
【関連記事:0901-111901 (JDW 2008.11.19)】
2009.04.15 Yahoo 毎日新聞記事

「イラン 新型ロケットを開発 大統領が発言」

<0905-041502>
 イランのアフマディネジャド大統領が14日、高性能の新型 SLV を開発していると発言し たと国営メディアが伝えた。 弾道弾の性能向上に直結するだけに米欧やイスラエルを刺激しそうだ。
 大統領は、欧米2月に初の衛星を打ち上げた Safir-2 がイラン最後のロケットだと考えているようだが、より重い衛星を搭載し打ち上げ高度も700km以 上に伸ばせるものを開発していると述べた。
2009.04 Jane's Missiles & Rockets Iran satellite launch suggestts advances made in indigenous missile technology <0905-040016>
= イランの衛星打ち上げとその影響に関する記事 =
 イランから米国東部までは11,000kmあり、Safir を飛ばしても弾頭重量は100kg程度にしかならないが、 西欧までは5,600km、中国までは6,000kmであり、この場合は500kgの弾頭を搭載できる。
2009.03.29 Yahoo 産経新聞記事
「北にイラン人代表団 15人滞在 ミサイル発射視察か」
<0904-032902>
 3月1日から15人のイラン人代表団が北朝鮮に滞在していることを朝鮮半島情勢に詳しい情報筋が明らかにした。 訪朝しているのは、イランの ミサイルや衛星開発に携わっている SHIG社の幹部らで、北朝鮮政府の招待により4月4日から8日の間に予定されている発射に向けて、準備作業に 参加するとともに、発射も視察するとみられる。 弾道ミサイル開発での、北朝鮮とイランの密接な協力関係を示すものといえそうだ。
 SHIG社の技術者らは2006年7月の Taepo Dong 2 発射の際にも、イラン革命防衛隊のミサイル専門家らとともに北朝鮮を訪れ視察した。
2009.03.08 Yahoo 産経新聞記事

「イランが新型長距離ミサイルの発射実験 国営衛星テレビ」

<0904-030801>
 イランの国営衛星テレビが8日、同国が新型の長距離ミサイルの試射を行ったと報じた。 ミサイルの能力や試射の詳 細は明らかにされていない。
 イラン革命防衛隊司令官は4日、射程2,000kmのミサイルを保有しており、イスラエル全土は、その核施設も含めて射程に収めていると強調していた。
2009.02.11 Jane's Defence Weekly Iran could still extend an 'unclenched fist' <0904-021115>
= Shahab 計画の変遷に関する記事 =
 北朝鮮の Taepo Dong 1 によく似た Shahab 4 の開発は1997年に開始されたが、イランは2003年に Shahab 4 の開発を 中止して、これを Safir SLV に切り替えたと言っている。
 2005年には北朝鮮から BM-25 18発の組み立てキットを購入したと報じられている
2009.02.11 Jane's Defence Weekly Iranian satellite launch evokes nuclear concerns <0904-021101>
 イランが2月2日に衛星を軌道に乗せたことを、イスラエルはイランのミサイル技術の飛躍的進歩 と見ている。
 27kgの Omid 衛星を打ち上げた Safir-2 SLV は、2008年8月に打ち上げに失敗した Safir の改良型で、 三段目が付加されて、全長22m、胴径1.25m、重量26tになっている。 Safir は一段目に Shahab-3 を使用し、二段目には独自 に新規開発したロケットを使用している。
2009.02.09 Aviation Week & ST Islamic sputnik <0903-020908>
 イランが2月2日に、50~110kgと見られる小型衛星 OmidSafir-2 SLV で打ち上げた。  Safir は北朝鮮が Scud を元に発展させた技術により作った、液体燃料二段推進ロケットである。
2009.02.03 Yahoo 時事通信記事

「国産衛星打ち上げ=長距離ミサイル開発に懸念-イラン」

<0903-020302>

 イランのメディアが3日、同国が国産人工衛星の打ち上げに成功したと報じた。 事実とすれば、衛星を打ち上げる技 術は長距離弾道ミサイルの開発にも応用が可能なだけに、同国の核開発問題と関連して懸念が強まりそうだ。
 地元報道によれば Omid と名付けられた衛星が2日夕、 Safir 2 SLV により軌道に乗せられた。

2009.01 Jane's Missiles & Rockets Iram tests two-stage solid propellant ballistic missile <0903-010001>
 イランが固体燃料、二段推進の新型ミサイル Sejjil の発射試験に成功したと、11月13日に発表した。
 (以下、TV 画像から見た Sejjil の構造、機能を分析した記事)
2008.12.17 Jane's Defence Weekly Iran prepares for war with missile production rise <0902-121706>
 西側情報筋が12月8日に語ったところによると、イランの Shahab 3 保有数は2008年初頭に30発であったが、 現在は100発以上と三倍以上にした模様である。 Shahab 3 は No-Dong を元にした一段推進、液体燃料の IRBM で、射程は2,000kmと報じられて いるが実用最大射程は1,800kmの様で、500~1,200kgの核又は通常弾頭を搭載する。
 10月に試射が行われた固体燃料二段推進Seiji (Saiji) の射程は2,000kmを超えると見ら れている。
2008.11.19 Jane's Defence Weekly Iranian missile launch marks capability 'leap' <0901-111901>
 イランが11月12日に、新型の Sajil MRBM の発射試験に成功した。 Sajil は Sejil とも呼ばれる射程2,000kmの二段 推進固体燃料ミサイルで、イスラエルの元 BMDO 長官によると、全く新しいミサイルである。 今までのイランのミ サイルは北朝鮮、中国、ロシア、パキスタンのミサイルによく似ていたが、Sajil は独特のミサイルであり、イランのミサイル技術の進歩が見られ るという。
 Sajil の胴径は Shahab の1.25mより明らかに太いが、Sajil は2007年11月に発射試験に失敗した Ashura が名前を変えたものと情報筋は考えて いる。
 2,000kmであれば、モスクワ、アテネ、イタリア南部が射程圏内に入る。
2008.11.17 Aviation Week & ST Solid-propellant missile test <0812-111711>
 イランが11月13日に、射程1,200哩Ghadr-100/Samen/Sejji の発射試験を行った。 ミサイルは故障か爆破指令によ り、発射後9秒で爆発した。
 このミサイルは胴径1.35mの二段推進で、弾頭は Shahab-3B と同じである。 初段は噴射ノズルに取り付けられたベー ンで操縦するが、第二段はサイドジェットの噴射で制御される。
2008.11.13 Yahoo CNN 記事

「新ミサイルの試射成功とイラ・・・」

<0812-111301>
 国営イラン通信(IRNA)が12日、新世代地対地ミサイル「Sejil」の試射に成功したと伝えた。 IRNA によると、Sejil は固体 燃料の二段式で、AP 通信によると射程が約2,000kmである。
2008.11.12 Yahoo ロイタ通信記事

「イラン、地対地ミサイルを試・・・」

<0812-111203>
 イラン国営テレビが12日、イランが新世代の地対地ミサイルを試射したと報じた。 別のイランのテレビ局によるとミサイルは 固形燃料式と伝え、これ以上の詳細は伝えていない。
2008.10 Jane's Missiles & Rockets Iran's Safir lauch did not put satellite in orbit <0811-100012>
 イランが8月16日に Shavab-3 を元にした Safir SLV で衛星を打ち上げ成功したと発表したが、 打ち上げは失敗した模様である。
 Safir SLV は ICBM に必要な速度に達することができるが、ペイロードは20~80kgと、500~1,000kgの初期核弾頭を 搭載するには不十分で、軍用には使えない
2008.09 Jane's Missiles & Rockets MDA chief expresses concern over Shahab-3 variant and 2,000km-range ballistic missile <0810-090019>
 米 MDA 長官が、イランは Shahab 3 の改良型で射程2,000kmの Ashura を開発していると述べた。 2007年~2008 年初期の非公式報告で Ashura は固体燃料二段式と伝えられていたが、MDA の作成した図では Shab 3 の胴体を伸ばした液体燃料ロケットのよう である。
 同長官によると、イスラエルや中東地域の米軍をねらったものであれば1,300~1,500kmの射程で十分であるのに、2,000kmの射程は更なる長射程化を目 指す一段階にすぎず、2015~2017年頃には米国に到達する ICBM を保有すると見られる。
【註】
 テヘラン~エルサレムが1,700~1,800kmで、イスラエル全土はイラン最西端から1,080km以内にある。 このため1,300kmの最大射程で、イラン西部からイスラエル全土 が射程圏内に入る。
2008.08.27 Jane's Defence Weekly Iran's two-stage SLV test launch is 'quantum leap' in technology <0810-0827007>
 イランの国営放送によると、8月16日に Safir SLV の二度目の発射試験に成功した。 一度目は2月4日に行われ 失敗している。 この成功は射程5,000kmの弾道弾の実現に道を開くものである。 イランは射程4,000kmで英国を射程に収められる。
 Safir は全長22m、胴径1.25m、重量26tで、放送された映像から見ると第一段は Shahab-3 の第一段を使用している模様である。
2008.07.16 Yahoo ロイタ通信記事

「イラン、欧州に到達可能なミ・・・」

<0808-071601>
 米 MDA 長官が15日、イランが南東欧に到達可能な弾道弾を発射する能力を有していると語った。 イランは前週、 複数のミサイルの試射を2回行ったが、これにはイスラエルに達する可能性のある新型の Shahab 3 も含まれていた。 従来の Shahab 3 の射程は 1,300kmだが、この新型の射程は2,000kmとされており、ギリシャ、セルビア、ルーマニア、ベラルーシなどへの到達が可能である。
 米国防総省によると、イランは射程2,000kmの固体燃料ミサイル Ashura の開発も進めているという。
2008.07 Jane's Missiles & Rockets Iran puts Qadr 1 missile on display for first time <0808-070022>
 イランが4月末に行われた国防記念日パレードで、射程1,800kmの Qadr 1 を初公開した。 Qadr 1 の外観は Shahab 3 とそっくりであるが、パ レードの説明では Qadr は燃料、酸化剤を含む全てが国産であることが強調されていた。
 このことから Shahab 3 のコンポーネントは北朝鮮などから輸入している模様である。
2008.05 Jane's Missiles & Rockets Palestinian rocket attacks continue against Israel <0806-050012>
 ガザ地区からイスラエルに対し、2月~3月の5日間に180発のロケット弾攻撃が行われた。 特に3月1日には1日に56発の Qassam ロケットと8発の120mm Grad が打ち込まれた。 これらの中にはイラン製で射程が26kmある175mmロケッ ト弾も含まれていた。 これらロケット弾攻撃は最短で1,800mから行われるため、最小射程が4,000mである Iron Dome でも対処できず、発射地点に対し速やかに反撃する か、消極防御に頼るしかない。
 一方ヒズボラはイランから直接ロケット弾やミサイルを入手しており、トルコの領空を経由して空輸している模様である。 ヒズボラはイラン 製の Zelzal ロケットの誘導型を射程250kmの Al Fateh 110 と呼んでいる。 このミサイルは全長8m、胴径0.61m、発射重量3,450kgで、 500kgの弾頭を搭載して CEP が数十㍍であるという。
2008.02.20 Jane's Defence Weekly Footage casts doubt on success of Iranian SLV launch <0804-022009>
 イランが2月4日に Kavoshgar-1 SLV の発射試験に成功したと発表したが、実際には失敗だったようである。
 2月12日にイラン大統領が、発射90秒後に二段目が切り離され、三段目が軌道に乗ったと発表したが、イランの TV 画像を見ると発射17秒後に切り離しが行われ、更に 切り離された二段目は明るく光っていなかった。
2008.02.18 Aviation Week & ST Iranian space ploy <0804-021804>
 イランがこの夏にも、新型3~4段推進ロケットで衛星を打ち上げる模様である。 打ち上げ機は液体燃料で100-lbの打ち上げ能力があると見ら れる。
 米国は、このうち上げはミサイル開発を偽装したものと見ている。 イランは既にイスラエルを攻撃するミサイルを保有しているが、衛星打 ち上げは世界中のいかなる地点をも攻撃できるようになることを意味する。
2008.01 Jane's Missiles & Rockets Ashura MRBM joins Iranian missile line-up <0802-010002>

 既報 0801-112801 (JDW 2007.11.28) と同文の記事。

2007.11.28 Jane's Defence Weekly Iran adds Ashura to missile line-up <0801-112801>
 イランが射程2,000~2,500kmの新型固体燃料弾道弾 Ashura の発射試験を準備している。 Ashura は胴経1.25mで Shahab 3 と同じであるため、Shahab の発射機等を使用できる。
 液体燃料の Shahab が北朝鮮の技術によっていたのに対し、Ashura は国内技術で開発され、開発を担当した のも Shahab が SHIG (Shahid Hemet Industrial Group) であるのに対し SBIG (Shahid Bagheri IG) と異なっている。
2007.11 International Defence Review Iran's new MRBM <0722-110007>
 イランの新型 MRBM で1,800kmの射程といわれる Ghadr-1 が9月22日に行われたパレードで公表されたが、 専門家は新型であることに懐疑的で、射程2,000kmの Shahb 3 の一種と見ている。
2007.10.03 Jane's Defence Weekly Iran presents Ghadr - a 'new' ballistic missile <0721-100306>
 9月22日にテヘランで行われた軍事パレードで、射程1,800kmの Ghadr-1 新型 MRBM と称するミサイル(右 図下)が公開された。 しかしながら専門家は、Shahab 3 と同寸であり新型ではないと見ている。 また別 の専門家は写真から、射程1,300kmの旧型 Shahab に哺乳瓶型の弾頭を付けることにより燃料を15%増加し、 射程を1,450km程度に延ばしたものではないかと見ている。 Shahab 3 の射程は2,000kmである。
 このパレードでは射程250kmで500kgの弾頭を搭載する Fateh-110(右図上)も公 開された。 Fateh-110 は既にシリアでも量産され数百発が配備されている。
2007.10.01 Defense News Expanding Iran-Syria ties draw Israeli alarm <0722-100103>
 イスラエルが9月6日にシリアを空爆したことについては軍の報道規制により細部は不明であるが、軍事情報 筋は核施設の攻撃について否定も肯定もせず、仮に北朝鮮が核物質を搬入していれば戦略的に断固とした措置 をとるのは当然であるとした。
 また、イランとシリアは緊密な軍事協力を行っており、イランがシリア国内に建設した工場では、射程250kmの Zilzas ロケットの70%が製造され、多数をヒズボラに供給している。 更に射程250kmで500kg弾頭を搭載する Fatah-110 の改善型 SRBM がイラクから輸出され、いずれもイスラエルの大きな脅威となっている。
2007.09.22 Yahoo 時事通信記事

「新型ミサイルを公開、イラン・・・」

<0719-092201>

 テヘランで行われた軍事パレードで公開された、射程1800kmとされる新型の弾道弾「ガドル 」。

 ガドルは「力」を意味し、Shahab-3 の改良型とみられる。

2007.08.29 Yahoo 時事通信記事

「イランに新型ミサイル技術、・・・」

<0717-082902>
 米海兵隊大学の朝鮮半島情勢専門家ブルース・ベクトル准教授が29日までにまとめた論文で、北朝鮮が新型の IRBM Musdan(射程約4,000km)の製造技術をイランに移転し、同国がこれを基に Shahab 4 の開発を行っているとの情報を明らかにした。
 イランは No Dong を元に Shahab 3 を開発したことが知られている。
2007.04.04 Yahoo 時事通信記事

「15年までに米本土射程に、・・・」

<0708-040401>
 エデルマン米国防次官が3日、イランが2015年までに米本土を射程に収める ICBM を開発 する恐れがあると警告し、ミサイル防衛網を強化していく必要があると強調した。
 マコネル国家情報長官が先に、イランが2015年までに核兵器を製造するとの見通しを示しており、米政府は イランが同年には核兵器と ICBM の双方を実用化させる可能性が濃厚とみて警戒を強めている。
2007.03.05 Aviation Week & ST Voltile mix <0707-030502>
 イランは北鮮と中長距離弾道ミサイルの共同開発を推進すると共に、MIRV 弾頭の 開発及び衛星打ち上げに見せかけた ASAT 技術の実用化をねらっている。
 2月25日にイランが発射した Shahab は、衛星打ち上げではなく高度90哩まで上昇したのち落下した。 試験用のロケットモータは基 本型より大型であったことが確認され、IRBM とICBM の開発2015年頃の実用化をめ ざして行われていることを示唆している。
 図は開発中の固体ロケットを用いた Ghadr 級弾道弾の構想図で、二段推進の Ghadr-110 は射程1,324哩とされる。
2007.02.26 朝日新聞

インターネット

イランが宇宙ロケットと誤報騒・・・ <0705-022601>
 イランが大気観測用の小型ロケットを発射したと同国の国営テレビが報道したのを外国メディアが至急電で 報じ、イランが初の宇宙ロケット発射成功との記事が世界を駆け回る騒ぎになった。
 しかしイラン航空宇宙研究センターの副所長が、ロケットは最大でも地上150kmまでしか上昇しない教育研 究目的のものと述べ、宇宙ロケットの報道を否定した。
2007.02.25 Yahoo 毎日新聞記事

「イラン、宇宙ロケット打ち上げ・・・」

<0705-022501>
 イラン国営テレビは25日、初の宇宙ロケットの打ち上げに成功したと伝えた。 イランは2005年にロシアと 人工衛星『シナ1』を共同開発し、ロシア製のロケットで初の打ち上げに成功している。 同通信は、イランは2010年 までに四基の衛星の打ち上げを目指していると報じた。
 イランは1998年に No Dong を原型とする Shahab 3 の発射実験に成功し、敵対するイスラエルが射程内に入った。 今回のロケット は Shahab 3 を改良したものとみられる。
2007.02 Jane's Missiles & Rockets Iran gives details of latest Shahab 3 missile <0708-020016>
 イラン革命防衛隊のミサイル部隊司令官で強硬派の筆頭である Safavi 少将が、Shahab 3 は1,400個の散布子弾 を搭載し、その致死範囲は数平方kmに及ぶことを公表した。 また誘導精度は元となった No Dong が100mであ るのに対して CEP=数mであるという。
 これについて、過去最も精度の高かった弾道弾は CEP≦50mという米国の Pershing Ⅱ CEP=数十mとされる光学誘導型の Scud で、1,000kmを超える弾道弾で CEP=数mというのは GPS P(Y) コードを使っても無理である。
 また弾頭重量1,200kgで1,400発による子弾の致死範囲が数平方kmに及ぶというのも、子弾を950発搭載する560kgの弾頭をもつ MGM-140A Block 1 ATACMS 有効範囲が0.033k㎡であることからもあり 得ない。
2007.01.29 Aviation Week & ST Iran's Sputnik <0704-012902>
 イランは人工衛星打ち上げ用の20~30t級ロケットを完成させ、旧ソ連のスプートニク程度 の衛星をまもなく打ち上げる方針を明らかにした。 ロケットは液体燃料の Shahab-3 又は固体燃料の Ghadar 110 を改修した ものと推測され、開発には北朝鮮が支援しており、Taepo Dong-1 の技術が採用されているとみられる。  イランは2005年に2基の衛星を、2010年までに全部で5基の衛星を打ち上げる計画を明らかにしたが遅れていた。
 イランの衛星打ち上げ技術の発展は、ICBM 開発の精度を高め、独自の偵察衛星の保有を可能とすることから、欧米諸国、特に米国と イスラエルに懸念を与えている。
2007.01.03 Jane's Defence Weekly Iran replenishes Hizubullah's arms inventory <0704-010307>
 2006年7月12日のイスラエル軍レバノン侵攻に際し、Hizbullah は侵攻以前に12,000発のロケット弾を保有 していたと見られ、そのうち4,000発を射耗した模様であるが、その後イランやシリアからの補充が進み、現在では 20,000発を保有していると見られている。
 イスラエル軍の侵攻時には射程50kmの Fajr-3、70kmの Fajar-5、125kmの Zelzal-1、210kmの Zelzal-2 などのイラン製長距離ロケットや、シリア製の220mm 及び302mmロケットである RaadKhaibar-1Khaibar-2 などは使用されなかった。
2006.11.06 Aviation Week & ST Iran fires weapons in response to neaby exercise <0622-110603>
 イランは11月2日から大規模演習「偉大なる予言者」を開始し、弾道ミサイル Shahab-2 及び Shahab-3 を含 む数十発のミサイルを発射した。
 今回の演習は10月下旬にペルシャ湾で行われた、米国主導の海上臨検演習に対し、対イラン圧力を牽制するねらいがある。
 Shahab-3 が演習で発射されるのは初めてとみられる。
 イランは最近のレバノン戦争で、ヒズボラに長射程戦術ミサイルを供給した模様であるが、そのほとんどは戦闘初期段階でイスラエル空 軍の攻撃で破壊されている。
2006.11.03 Yahoo 産経新聞記事

「イラン、射程2000キロミサイ・・・」

<0622-110304>
 イランの革命防衛隊が2日に大規模演習を開始したが、国営テレビは、射程2,000kmの Shahab-3 が発射されたと報じた。  国営テレビは、演習の第一段階として、Shahab-2/-3 などミサイル数十発がイラン中央部の砂漠で発射され、Shahab-2/-3 には約 1,400個の子弾からなるクラスタ弾頭が搭載されたと伝えた。
2006.10 Jane's Missiles & Rockets Experts urge US to address TBM threat <0622-100006>
 米国のミサイル防衛に関する非政府組織 IWG (Independent Working Group) が7月に発行した報告書の中で、米国が 商船を装った船舶から Scud 級ミサイルで攻撃される危険が増大していると勧告している。
 この様な勧告は1998年の Rumsfeld 委員会を始め、かつてから行われており、Rumsfeld 国防長官は2004年に どこかの国(イランと見られている)がこの様な実験を行ったと述べている。 更に最近の報告ではイランの 実験は北朝鮮の支援で行われている。
2006.10 Jane's Missiles & Rockets Iran conducts tests of new tactical missile <0622-100002>
 イランが全国規模で行った軍事演習で、新型 SSM 10発の発射試験を行ったことを、8月20日にイラン国営 TV が伝えた。
 新型 SSM は Saegheh (Lightning) と呼ばれ、射程は80~250kmと見られている。
2006.09.13 Jane's Defence Weekly Solid-fuel efforts <0619-091308>
 イランは1979年のイスラム革命後、中国の支援の元に射程40kの Oghab、射程130kmの Iran-130 などの固体燃料ロケットを製造し、こ の技術によって FajrFatch A-110NazeatZelzal などの長距離ロケット弾を製造している。
 ただし250kmを上回るロケットの開発には失敗しており、イランが公言している Shahab 3 の固体燃料型を 開発したというのは疑わしいが、固体ロケットの製造を行う会社を設立している。 また衛星打ち上げに固体ロケット技術を活用しよ うとしている。
2006.09.13 Jane's Defence Weekly Long-range ambitions <0619-091307>
= イランの核開発とミサイル戦力に関する6頁にわたる特集記事 =
 イランの独自ロケット開発は1984年にリビアから、射程280~300km、弾頭重量770~1,000kgの Scud-B (R-17) を購入したことに始まる。 その後イランはリビアやシリアからのミサイル購入ができなくなり 北朝鮮に接近した。 1987~1992年に北朝鮮は、200発の Scud B と6~12基の TEL (transportable erector launcher) を輸出したと見られている。
 射程300kmの Shahab 1 は Scud B、500kmの Shahab 2 は Scud C の改良型である。 西側外交筋は、イランが300~400発の Shahab 1/2 を保有していると見ている。
 1989年に中国は、SA-2 SAM を改造した射程150kmの SSM である CCS-8 (M-7) を200発売却する契約を行い、 更に射程600kmの CSS-6 (M-9) 及び射程350kmの CSS-7 (M-11) の売却も行った。
 1990年代初期になると再び北朝鮮に目を向けて No-Dong の技術を導入し、射程1,500+kmの Shahab 3 を開発した。 2004年に出現した哺乳瓶形状の Shahab 3 は酸化剤と燃料の 位置が入れ替わり、射程は2,000kmになったと見られる。
2006.09.11 Aviation Week & ST Missile muscle <0619-091106>
 イランは各種ミサイルの開発と蓄積を着実に進めており、2003年の CIA の報告書では弾道 弾の保有数が中東で最大となっている。 開発と購入には北鮮と中国が関与しているのは確実で、過去 にはパキスタンも関係があったと見られる。
 イランが保有する弾道弾には射程1,200kmの Shahab-3 を数基、数百発の Shahab-1 Shahab-2 、及び Shahab-4 のほか、2005年に発射試験を行った射程2,000kmの Shahab-3ER、北鮮から18発を購入した射程3,500kmの BM-25 がある。
 また戦略 CM では北鮮と共同開発した射程300kmの Raad とウクライナから2001年に 購入した Kh-55 を保有している。
2006.09 Jane's Missiles & Rockets Israeli cities face extended range artillery rocket fire <0618-090014>
 イスラエルに対する Hizbullah のロケット弾攻撃は、当初は射程20kmのロシア製 Grad 級122mmロケット(いわゆる Katyushas )が 使われていたが、その後長射程化し、7月13日の Haifa、15日の Tiberias に対する攻撃では、少なくとも射程35km のロケットが使われた。
┏━━━━┳━━━━┳━━━━┳━━━━┳━━━━┓
┃    ┃ Grad ┃ Fajr-3 ┃ Fajr-5 ┃ BM-27 ┃
┣━━━━╋━━━━╋━━━━╋━━━━╋━━━━┫
┃生 産 国┃ 旧ソ連 ┃ イラン ┃ イラン ┃ シリア ┃
┃胴  径┃ 120mm ┃ 240mm ┃ 333mm ┃ 220mm ┃
┃発射重量┃    ┃ 407kg ┃    ┃    ┃
┃弾頭重量┃    ┃  90kg ┃ 100kb ┃ 175kg ┃
┃最大射程┃ 20km ┃ 43km ┃ 75km ┃ 35km ┃
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2006.08.28 Yahoo ロイタ通信記事

「イランがペルシャ湾で潜水艦・・・」

<0617-082801>
 イラン国営テレビが27日、ペルシャ湾で潜水艦から Shahab の発射実験を行ったと報じた。 同テレビは、ミ サイルは数分前にペルシャ湾で潜水艦から発射され、目標に命中したとしているが、ミサイルの射程など詳しい内容は明らかにしていな い。
2006.08.20 Yahoo 毎日新聞記事

「イラン国軍、短距離の地対・・・」

<0617-082001>
 イラン国営テレビが20日、国軍がテヘラン南方で短距離地対地ミサイルサエゲ (稲妻)」の発射実験に成功したと伝えた。
 軍によると、サエゲの射程は80~250kmである。
2006.08.16 Jane's Defence Weekly Iran 'supplied Zelzal-2 rockets to Hizbullah' <0617-081601>
 イランの高官が8月3日に、射程250kmで600kgの弾頭を搭載する Zelzal-2 が、既に Hizbullah に引き渡され ていることを明らかにした。
 Hizbullah はイラン製の Grad シリーズの122mmロケット弾を使用しているが、それに加えてシリア製で 射程45kmの Raad 220mmロケット弾や、同じくシリア製でイスラエルが C302 と呼んでいる射 程100kmの Khaibar-1 302mmロケット弾を使用している。
(関連記事 JDW 2006.08.09)
2006.08.14 Aviation Week & ST The Iranian connection <0617-081401>
 米軍及び IDF 情報当局は、イランが数百人規模の軍事支援要員をレバノンに派遣し 、ヒズボラの対艦、対戦車ミサイル、UAV の操作訓練や戦闘支援を行っているとみている。 具体的な証拠は確認されていないが、8月9日 の戦闘で、イラン革命防衛隊の兵士が死亡したとの文書が発見された。
 また、コルベット艦 Hanit が C-802 の攻撃を受け大破した事例、ヒズボラの記章を付けた UAV を F-16 が撃墜した事例などにイラン軍兵士が直接関わっているとみられる。 ヒズボラはテルアビブを直接攻撃できると発表したが、射 程210kmのイラン製 Zelzal-2 を使用する公算が高い。
 イスラエルにはこれまでに3,500発のロケット弾が打ち込まれたが、現在1万発以上、発射機 1,000台以上を保有していると見積もられている。 空軍は約300台の発射機を破壊している。
2006.08.09 Jane's Defence Weekly Iran answers Hizbullah call for SAM systems <0617-080904>
 ヒズボラがイランに対し、更に高性能ミサイルの提供を要求している。 イランはイラン製 C-802/YJ-2 である Noor や、中国製の QW-1 MANPADS を提供し ているが、ロシア製 Igla-1E (SA-16) などの SAM を提供しようとしている。
 ヒズボラは1日平均100発の 122mm Grad 級 Katyusha ロケット弾をイスラエルに撃ち込んでおり、8月3日には 230発を記録しているが、更に以下のようなロケット弾を入手する可能性がある。
 ・シリア製 220mm Raad:射程45km、弾頭50kg
 ・シリア製 302mm Khiabar-1:射程90~100km、弾頭100kg
 ・イラン製 240mm Fajr-3:射程50km
 ・イラン製 Fajr-5:射程70km
 ・イラン製 Zelzal-1:射程120km、弾頭600kg
 ・イラン製 Zelzal-2:射程200km、弾頭600kg
 ・イラン製 Zelzal-3:射程400km、弾頭600kg
【註:】
 2006.07.17 の Yahoo(読売)で、「ヒズボラがハイファを攻撃した際に、イラン製 Raad ミサイルを使った」との記事は、射程350kmのイラン製 ASCM 'Raad' と同名のシリア製 'Raad' であった模様である。
2006.07.24 Aviation Week & ST Holes in the net <0616-072404>
 イスラエルはレバノン南部への侵攻を続けているが、ヒズボラの抵抗は頑強であり、特にイランから入手したとみられる最新兵器に手 を焼いている。 これまでに確認されたのは C-802、Styx、Silkworm 及び SA-18 であるが、 Shahab 3 が運び込まれる懸念もある。
 イスラエルや米国が現在最も恐れているのは、高々度での核爆発による EMP で通信指揮統制機能が壊滅する ことである。
2006.06 Jane's Missiles & Rockets Israel faces new Palestinian rocket threat <0615-060021>
 パレスチナイスラム聖戦 (PIJ) のロケット攻撃が激化しており、2005年9月にイスラエルがガザから撤退して以降、 500発の Qassam ロケット弾や迫撃砲弾が撃ち込まれている。
 PIJ は最近、イランからソ連製 BM-21 Grad シリーズの122mmロケット弾を入手した 模様で、3月28日と4月21日に撃ち込まれた。 PIJ は数十発の Grad を保有している模様で、ロケット弾攻撃距離が20km にまで伸びている。
 BM-21 Grad は、発射重量66~77.5kg、弾頭重量18~19kg、射程20~21kmであるが、イランで改良された Arash の遠距離型は26~29kmの射程を持つ。 イスラエルはQassam の射程が15kmに伸びると 予想している。
2006.05.31 Jane's Defence Weekly Iran's Shahab 3 in latest test <0612-053110>
 5月23日にイランが Shahab 3 の発射試験を行った。 西側情報筋によると発射されたのは改良型ではなく、 射程1,300kmの従来型であった。 その数時間後に米大統領とイスラエル首相が会見することになっていた。
 一方イランは北朝鮮から射程2,500~4,000kmの IRBM である BM-25 を輸入し組立て配備 している模様である。
2006.05.24 Yahoo ロイタ通信記事

「イラン、長距離ミサイル実験・・・」

<0611-052403>
 イスラエルのある治安当局筋によると、イランが23日に長距離ミサイルの発射試験を実施した。 詳細は不 明だが、同筋によると試験は技術向上を意味するものではない模様である。
 イランは1月にもミサイル試験を実施したとみられている。
2006.05.03 Jane's Defence Weekly EROS-B1 boosts Israeli surveillance capability(続) <0610-050303>
 これとは別にイスラエル国防省情報部が4月26日に、イランが北朝鮮から BM-27(註: BM-25 の誤りか)IRBM の最初のバッチを受領したと発表した。 Jane では BM-25 の引き渡しは2004 年に行われたと見ており、2005年12月にはドイツ紙が18発の BM-25 をイランが購入したと報じている。
( BM-25 関連記事 JDW 2006.01.04)
 BM-25 はロシアで廃棄された R-27 (SS-N-6) SLBM を北朝鮮が入手して開発した移動型 MRBM/IRBM で射程は2,500~4,000kmと言われている。 R-27 は1968年からソ連海軍が運用していた単 弾頭 SLBM であるが、後期型は各200kTの核弾頭の RV 3発を搭載していた。
2006.05 Jane's Missiles & Rockets Iran is accelerating its Shahab ballistic missile programme, claim Western intelligence reports <0611-050009>
 イランの核開発を巡り米国との緊張が高まるなか、イランは Shahab の開発を加速している。
 イランは1月17日に旧ソ連の R-12/8K63 (SS-4) を元にした IRBM の発射試験を行った。 このミサイルは Shahab 4 に関係したものと見られており、3,000km飛翔した時点で意図的と見られる自爆をした。 その際の飛翔経路からすると、この ミサイルの最大射程は4,500kmと見られる。
 イランの IRBM 開発には北朝鮮の関与があると見られ、北朝鮮はイランの3,000km級 IRBM 計画である Ghadr-101 及び Ghadr-110 に参画している。 両者は Shahab 3 が発射準備に8時 間ようするのに対して、30分以内の発射が可能である。
2006.04.12 Jane's Defence Weekly West doubts Iran missile claims <0609-041201>
 イランが3月31日~4月6日に行った 'Holy Prophet' 演習で各種新兵器を公表したが、西側情報筋は内容が誇張されていると見ている。
 イランの TV が複数目標を攻撃できるレーダに写らないミサイル Fajr -3 と公表したのは、Scud-C を改造した Shahab 2 で、Fajr-3 は射程70kmの240mmロケット弾である。
 高速水中ミサイル Hoot と公表されたのは、固体ロケット推進で水中速力100m/s、射程7kmの性能を 持つロシア製 VA-111 Shkal のようで、キルギスタンを経由して入手したものと見られる。
 新型 ASCM として公表された Kosar は中国製の YJ-8 (C-801) で、翌日公 表された射程200kmのレーダに写らないミサイル Noor は、中国製の YJ-82 (C-802) の様である。
2006.04 Jane's Missiles & Rockets Israelis see Qassams becoming a problem <0609-040031>
 イスラエルがガザから撤退した以降、ガザ北部からのロケット攻撃が懸念されている。 特に工業都市 Ashkelon とその近郊には石油化学基地やイスラエルの電力の半分を供給する発電所 がある。 特に1月25日にハマスが政権を取って以来毎日のように行われている。
 攻撃に使われているのはパレスチナ手製で精度の悪い Qassam であるが、Quassam は徐々に 射程と精度が向上してきている。 Aqsa-1 及び Aqsa-2 と呼ばれる恐らく旧ソ連製と見られる207mmロケット弾は射程16~18kmで、エジプトから 密輸されている模様である。 射程8kmの Arafat-1 及び Aaraft-2 はガザ北部から20発程度が発射されている。
2006.04 Jane's Missiles & Rockets Iran moves its Shahab units as tension rises <0609-040019>
 米国やイスラエルによるイラン空爆の可能性が高まるなか、イラン革命防衛軍 (IRGC) は1月19日に各 Shahab 3 中隊に対して、24時間ごとに陣地変換するよう命じた。 この命令は少なくとも2週間は続けられた模様 であるが、移動範囲は35km以内と、指揮所の統制ができる範囲に留まっている。
 イランは2003年6月以来、6個旅団の Shahab 3 部隊を編成している模様で、主力部隊をイラン西部の Kermanshah 及び Hamadan 州に、予備部隊をその東側の Fars 及び Isfahan 州に配置している。
【註:】
 右図の Wikipedia によるイランの地図上で各州の位置は、
 12: Kermanshah Province
 11: Hamadan Province
 19: Fars Province
 24: Isfahan Province

である。
2006.03.31 Yahoo 共同通信記事

「多弾頭ミサイル実験に成功・・・」

<0608-033101>
 イラン革命防衛隊のサラミ航空部隊司令官が31日、イランが国産多弾頭ミサイルの発射実験に初めて成功した と述べた。 ミサイルは敵のレーダーによる捕捉を回避する性能も備えているという。 ミサイルの種類は公表していない。
 サラミ司令官は、ミサイルは離れた場所にある複数の標的に命中させることができると述べた。
2006.03.01 Jane's Defence Weekly Industry teams prepare bids for SRBMD contract <0606-030109>
 イスラエルが計画中の SRBMD (Short-Range BMD) に、IAI/Boeing グループと Rafael/Raytheon グループが 名乗りをあげる模様である。 SRBMD は射程40~200kmのロケット弾等に対処しようとするシステムで、米国は FY-06に$10Mを計上しているが、全開発経費は$100Mにのぼると見られている。
 IAI社は Arrow Ⅱ の技術を基に、シーカを持たずに近接破裂で撃破する方式を考えているのに対して、 Rafael社は AAM を基にした直撃式を考えていると見られる。
 イスラエルによると、ヒズボラはロシアが開発した122mm、240mm 'Katyusha' を中心に13,000発のロケット弾を保有しており、イラン 製で射程45kmの Fajr-3 や射程75kmの Fajr-5 も保有している。
 更にイラン製で射程200kmの Zelzal 2 SRBM も保有している模様で、そうなれば Tel Aviv などイスラエル中 心部も射程圏内に入ることになる。
2006.02 Jane's Missiles & Rockets Militant-fired missiles bracket Israel <0605-020011>
= イスラエルに対するロケット攻撃の最近の状況 =
 ハマス手製の Qassam-2 ロケット弾は射程が10km以上に伸び、弾頭効果も 高まっている。 イスラエル軍がガザから撤退して以降、ハマスは Qassam による hit-and-run 攻撃がしやすくなった。 このため Qassam による攻撃が2005年には377と前年の309を上回った。
( Qassam-2 関連記事 JMR 2005.02)
 またファタハの一派は独自に Jenin-1 ロケット弾を開発した。
 エジプトらガザへの武器密輸が増え、射程30kmの旧ソ連製 Grad ロケット砲弾や SA-7、更に305発 の ATM が密輸されている。
 レバノンのヒズボラも2005年11月21日に330発のロケット弾や迫撃砲弾で、2000年5月にイスラエル軍が南レバノンか ら撤退して以来最大の攻撃を行った。 ヒズボラはイランやシリアから射程100kmを含むロケットの供給を受けており、その保有 数は15,000発にのぼると見られる。 そのうち最も強力なのはイラン製で射程70km Fajr-3 及び Fajr-4 である。
2006.01.04 Jane's Defence Weekly Iran acquires ballistic missile from DPRK <0602-010401>
 12月16日付けのドイツの日刊紙 Bild が、イランが北朝鮮から分解された18発の IRBM を購入したと伝えた。  購入したのは旧ソ連製 R-27 (SS-N-6) SLBM を元にした BM-25 で、射程は2,500kmと考えられている。
 1990年代に北朝鮮は退役した R-27 を購入し、ロシア人技術者と共に陸上型と海上型の二種類の MRBM/IRBM を開発している。 陸上型 は Taepo Dong X と呼ばれ、貯蔵可能な液体燃料で2,500~4,000kmの射程を持つ。
 イランは北朝鮮の技術を基にした液体燃料の Shahab 3 を保有しているが、燃料の充填のため1時間以上暴露 するため脆弱なシステムであると見られている。 このため中国の技術を入れた固体燃料の Shahab 3 を衛星打 ち上げようとして開発している。
2005.10.17 Yahoo 産経新聞記事

「イラン、北のミサイル技術・・・」

<0520-101702>
 16日付の英日曜紙が、ロシアの元軍人が北朝鮮とイランの仲介役を務め、イランの中距離ミサイル開発を支援 していたと伝えた。 同紙によると、元軍人が2003年にイランと北朝鮮の間で行われていた交渉を仲介した結果、イランはロシアを通じ てテポドン2号などの技術を極秘に入手したという。
 イランはノドンを基に射程約1,300kmのシャハブ3を開発したが、新たな技術によって射程約3,500kmのミサイル開発 が可能になったとされる。
2005.06.22 Janre's Defence Weekly Israel seeks US support to counter ballistic threat <0513-062209>
 イスラエルが、Zelzal や Fateh A-110(右図)の様な射程40~200kmの弾道弾に対処するシステムを開発する ため、米国の支援を求めている。 このため当初分として米議会にFY-06で$16Mを支出するよう働きかけている。
 イスラエル BMDO は、インタセプタの単価を Arrow 2 の1/10以下で考え ており、既に Rafael社と IAI社が別々に18ヶ月の RRP に入っていて、両者は以下の様な別々のアプローチを考 えている。
end game solution: Rafael
 センサを用いた直撃方式
swnsor-less approach: IAI
 ネットワーク情報を元にした近接撃破方式
2005.06.08 Jane's Defence Weekly Iran tests solid-fuel engine for Shahab 3 <0512-060802>
 5月31日にイランが、Shahab 3 用の固体ロケットエンジンの試験に成功したと発表した。 イラン国防相 TV では、ロケットモータの固体化により Shahab 3 は寿命が延びると共に、射程も伸びると発言している。
 これについて米情報筋は、発射試験は1年以内に行われ、早い時期に装備化されると見ており、イスラエル情 報情報筋は最初の固体燃料 Shahab 3 の発射は人工衛星の打ち上げとして実施されると分析している。 イラン は2004年9月に Shahab 3 を用いて重さ20kgの実験衛星 Safir-313 を打ち上げると発表している。
2005.01 Jane's Missiles & Rockets Iran is developing an IRBM, claims resistance group <0504-010006>
 イランの反政府組織 NCRI がイランの弾道弾に関する文書を公表した。 それによるとイランは射程2,500~3,000km の IRBM である Ghadr 101 及び Ghadr 110 を開発しているという。 ただし 米国情報機関は、Ghadr 101 は Shahab-3A で、Ghadr 110 は Shahab 3改のことであると見ている。
Shahab-3A
 2004年8月11日に TV で報じられた改良型弾頭搭載の Shahab-3 を米国は -3A と呼んでいる。 イラン政府の公式な呼び方ではない
Shahab-3B
 Shahab-3A が発射される以前に呼ばれていた Shahab-3A の呼称。
Shahab-3D
 2000年9月21日に試験が行われた固体燃料と液体燃料を組み合わせた型を、イラン政府は -3D と呼んでいる。
Shahab-4
 NCRI は2004年8月11日に発射されたのが Shahab-4 であるとしている。 イランは Shahab-4 は SLV であるとしている。
Shahab-5,-6
 NCRI の報告では、Shahab-3 は -4,-5,-6 へと射程が延伸されて行くとしている。 イランはミサイルとしての Shahab-4 を否定してい る。
 この他に NCRI は2種類の TBM を紹介している。
Fateh A-110
 射程210km、CEP=100m
Zelzal-2
 Fateh A-110 の改良型で、誘導装置を持つ。 射程300km、CEP=70m
2004.12.08 Jane's Defence Weekly Tehran altering ballistic missile <0501-120801>
 イランはここ数ヶ月にわたり、実配備型で米国が Shahab 3A と呼ぶ MRBM の発射試験を数回実施している。  これについてイスラエルは、このミサイルは Shahab 4 であるとしている。 Shahab 3A/4 は先端部が改良さ れて大型の弾頭が搭載でき、燃料タンクが拡張され射程が延伸している。
 イランはより大型の Shahab 3D を開発しており、3月頃には人工衛星を打ち上げると公言している。
2004.12 Jane's Missiles & Rockets Iran boasts Shahab-3 is in production <0503-120003>
 イラン国防相が2004年11月9日に、Shahab 3 が量産可能になったと発言した。 イランは9月に Shahab 3 の 射程が1,200kmから2,000kmになったと発表している。
 これについてイラン海軍幹部が、射程延伸はヨーロッパにミサイルを撃ち込むためでなく、イラン国内のいずれの地点からもイスラエ ルを射程に収めるのが目的であると言っている。
2004.11.29 Aviation Week & ST Iran's 'sputnik' <0423-112905>
 イランは2005年4~5月に弾道ミサイル Shahab-3B (右図) による初の人工衛星 Safir の打 ち上げを計画している。
 中東での衛星打ち上げはイスラエルに次ぐものだが、米とイスラエルはイランの弾道ミサイル技術の向上と中東諸国に与える影響を危 惧している。
 Safir は軌道確認用の送信機を積んだ44-lbの小型衛星だが、2基目の衛星として画像/通信リレーを搭載する 132-lbの Mesbah を打ち上げる計画を明らかにしている。
 更に非公式であるが3基目として374-lbの衛星を製造中で、ロシア製の発射用ブースターを用いロシア国内から打ち上げる模様である 。
2004.11.18 Yahoo 共同通信記事

「イラン、小型核弾頭開発か・・・」

<0422-111801>
 パウエル米国務長官が17日、イランがミサイル搭載可能な小型核弾頭の開発研究を推進していることを示唆す る新たな情報を得たことを明らかにした。 イランの核弾頭技術に関する情報が表面化したのは初めてとみられる。
2004.11.09 Yahoo ロイタ通信記事

「イラン、中距離弾道ミサイ・・・」

<0421-110901>
 イランのシャムハニ国防軍需相が9日、シャハブ3の量産が可能になったことを明らかにした。
【註:】
 写真は在来型の Shahab 3 で、ロイタ通信が2004年10月6日に報じた改良型の写真 と比較すると、先端形状の差が明らかである。
2004.11 Jane's Missiles & Rockets Iran claims Shahab 3 range now 2,000km <0502-110011>
 9月20日にイランが、Shahab 3 の射程が2,000kmになっており、弾頭は1tであると発表した。 そうなれば ヨーロッパの一部もその射程に入ることになる。
 Shahab 3 の射程は従来1,300kmと見られていたが、イスラエルは8月11日に発射試験が行われたのは Shahab 4 で、Shahab 3 より全長が1m長いことから、燃料を15%多く積め、射程は1,450kmになると見ている。
 イランは2005年3月に始まるイラン暦の来年に衛星を打ち上げると発表しているが、イスラエルはこれに使う ロケットは Shahab 3D で、中国の誘導装置を使用することにより CEP=250m と、従来の Shahab 3 の CEP が2,500~4,000mであったのに対して大幅に改善されている。 9月20日のロイタは、衛 星の名は Safir 313 で重量20kg、高度は250kmであると伝えている。
 イスラエルの最近の見積によると、イランは2007年には核兵器を完成させることができる。
2004.10.27 Jane's Defence Weekly Iran test-fires upgraded Shahab 3 missile <0421-102701>
 10月20日にイランが、改良型 Shahab 3 の発射試験に成功した。 イランは発射試験の詳細を明らかにしてい ないが、Shahab 3 の最大射程は1,500kmと見られている。 改良型 Shahab 3 は8月11日にも発射試験に成功し ている。
 イラン政府筋は Shahab 3 の射程を2,000kmと言っているが、確認されてはいない。
2004.10.20 Yahoo 毎日新聞記事

「イラン、中距離弾道ミサイ・・・」

<0420-102002>
 イラン政府は20日、中距離弾道ミサイル Shahab 3 の命中精度を上げた実験を行ったことを明らかにした。
 Shahab 3 は北朝鮮のミサイルを基礎にロシアの技術を組み合わせてイランが開発した。
2004.10.11 Defense News Israel : Iranian Shihab to carry new warhead <0420-101101>
 イスラエル情報筋とミサイル専門家は、8月11日と9月17日にイランが行った Shahab-3B の発射実験と9月21日 の軍事パレードの映像から、弾頭と飛行制御システムに大幅な改良が加えられていると推測している。
 同筋では、弾頭は RV 形式の核もしくは通常弾頭で、新型の精密誘導システムにより正確に主要施設等を侵徹破壊しうるとみており、 ミサイルの全長が1m長くなっていることから射程も1,300から1,700kmに延伸されてい ると推測している。 イランは射程を2,000km以上と発表している。
 イランは2003年夏から Shahab 2個隊を展開しているが、Shahab-3B の量産が開始されているか否かは不明である。
2004.10.11 Defense News Israel : Iranian Shihab to carry new warhead <0420-101101>
 イスラエル情報筋とミサイル専門家は、8月11日と9月17日にイランが行った Shahab-3B の発射実験と9月21日 の軍事パレードの映像から、弾頭と飛行制御システムに大幅な改良が加えられていると推測している。
 同筋では、弾頭は RV 形式の核もしくは通常弾頭で、新型の精密誘導システムにより正確に主要施設等を侵徹破壊しうるとみており、 ミサイルの全長が1m長くなっていることから射程も1,300から1,700kmに延伸されてい ると推測している。 イランは射程を2,000km以上と発表している。
 イランは2003年夏から Shahab 2個隊を展開しているが、Shahab-3B の量産が開始されているか否かは不明である。
2004.10.11 Defense News Israel : Iranian Shihab to carry new warhead <0420-101101>
 イスラエル情報筋とミサイル専門家は、8月11日と9月17日にイランが行った Shahab-3B の発射実験と9月21日 の軍事パレードの映像から、弾頭と飛行制御システムに大幅な改良が加えられていると推測している。
 同筋では、弾頭は RV 形式の核もしくは通常弾頭で、新型の精密誘導システムにより正確に主要施設等を侵徹破壊しうるとみており、 ミサイルの全長が1m長くなっていることから射程も1,300から1,700kmに延伸されてい ると推測している。 イランは射程を2,000km以上と発表している。
 イランは2003年夏から Shahab 2個隊を展開しているが、Shahab-3B の量産が開始されているか否かは不明である。
2004.10.06 Yahoo ロイタ通信記事

「イラン、射程距離2000kmの・・・」

<0419-100601>
 イラン国営通信は5日、ラフサンジャニ最高評議会議長の発言として、同国が射程2,000kmのミサイルを開発し たと伝えた。 欧州の一部も射程内になる。
 軍事専門家らはこれまで、イランが発射できるミサイルの射程距離はイスラエル全土が含まれる1,300kmとしていた。
 写真は9月の軍事パレートに登場した Shahab 3 。
【註:】
 図の Shahab 3 は先端形状から改良型と見られる。 改良型は全長が1m長く、射程が1,450kmに延伸していると見られている。
(関連記事 JDW 2004.09.29)
2004.10.05 Yahoo 共同通信記事

「イラン、新型ミサイル開発・・・」

<0419-100502>
 イラン最高評議会のラフサンジャニ議長は5日、射程2,000kmのミサイルを発射する能力があると述べ、新型中距離ミ サイルの開発に成功したことを明らかにした。
 このミサイルは、イスラエル、トルコ全域のほか、ギリシャ、ブルガリアなど南東欧諸国の一部を射程内にお さめる。
2004.10 Jane's Missiles & Rockets Iran supplies improved rockets to Syria and Hizbullah <0423-100007>
 クウェートの日刊紙によると、8月4日にイラン空軍機がダマスカスに飛来し、ヒズボラ向けのロケット弾220発を下ろした。 ロンドン を拠点とするシリア反体制勢力の機関紙は、このロケットは射程250~350kmの改良型 Zelzal であると報じてい る。
 Zelzal にはいずれも無誘導である、射程125kmの Zelzal-1、200kmの Zelzal-2、150~200kmの Zelzal-3 があるが、改良型 Zelzal-3 は2本の固体燃料ブースタが取り付けられて射程は400kmになっており、長射程の精度向上のため 慣性誘導装置が取り付けられる。
 シリアに空輸されたロケット弾には射程75kmで90kgの弾頭を搭載する Fajr-5 も含まれていたが、ヒズボラは ベッカ渓谷にある3ヶ所のバンカに Fajr-3 240mmロケット弾及び北朝鮮製の同等品を備蓄している。
2004.10 Jane's Missiles & Rockets Iran plans second test of improved Shahab <0423-100005>
 イラン国防相が、8月11日に実施した改良型 Shahab 3 の発射試験は成功であり、次の試験の準備が完了していることを明らかにした。
 Shahab 3 は2003年7月に革命防衛隊に配備され射程は1,300kmとされるが、改良型の詳細は明らかになっていない。
 改良型は射程が延伸されたとの報もあれば、中国製の改良型誘導装置が取り付けら れたとの報もある。
 公表された写真では弾頭が換装されて先端形状が変わったようで、再突入速度を低減すると共に、化学弾頭に適合 させようとした可能性もある。
2004.09.29 Jane's Defence Weekly Iran unveils redesigned Shahab missile <0419-092901>
 イスラエルの専門家が、8月11日にイランが発射試験を行った改良型 Shahab 3 は、射程2,000kmといわれる Shahab 4 の原型と見ている。
 その根拠となっているのが形状の違いで、コーン状であった先端形状が哺乳ビン型になっていることや、燃料タンクの側面にあったケ ーブルハーネスが、先端部下方のスカート部にまで伸びていることで、このことから従来誘導部が胴体部分にあって RV だけが切り離さ れていたのに対して、改良型では誘導部が RV と一緒に分離される様である。
 この形状は、かつてソ連が装備していた SS-9 ICBM に酷似しており、外見上では北朝鮮の No Dong やパキス タンの Haft 5 (Ghauri) と区別がつきにくかった従来の Shahab とは明らかに異なっている。
2004.08.18 Jane's Defence Weekly Iran, Israel trade barbs over new missile tests <0415-081801>
 7月29日にイスラエルが Point Magu で Arrow 2 による Scud-D 標的の迎撃に成功した2週間後の8月11日に、イランが 改良型 Shahab 3 の試射に成功したと発表した。
 改良型 Shahab 3 は中国製の誘導装置を改良して精度の向上を図った模様であるが、Arrow の迎撃を回避する 対策が施された兆候はない。
 7月29日に Arrow が標的とした Scud-D はシリアが装備していると見られており、射程700 kmで分離式の弾頭を持つ。
 この試験で使用された Arrow 2 は M3型と呼ばれ、全てのコンポーネントがイスラエル製であるが、次世代の Arrow 2 M4 は Boeing社製のコンポーネントを搭載する。 更に ASIP (Arrow System Improvement Programme) として開発されている新型は M5 となる。
【註:】
 JDW 2004.08.04 では、7月29日に試験を行ったミサイルを Arrow 3 と呼んでいるが、これは Arrow 2 M3 の 誤りと思われる。
2004.08.12 Yahoo ロイタ通信記事

「イラン、中距離弾道ミサイル・・・」

<0415-081201>
 イラン国営テレビが、 Shahab-3 の最新版の実地試験を行ったと伝えた。 また、シャムハニ国防軍需相は先 週、イランが Shahab-3 の性能の向上に取り組んでいると表明していた。
 国営テレビは、11日の実地試験について、Shahab-3 に施した最新の改良点を評価するためとしている。
 (註:Shahab-3 は射程1,350~1,500kmで、イスラエルや湾岸の米軍基地を射程に収める)
2004.02 Jane's Missiles & Rockets Iran enhances existing weaponry by optimising Shahab-3 ballistic missile <0408-020008>
 民間の経済団体 International Crisis Group によると、イランは射程2,000kmで1.4tのペイロードを積む Shahab-4 を開発している。
 これに対してイランは終始 Shahab-3 以降の開発計画はないとしながら、1月5日に国防相がイランは SLV の開発を行っており 18ヶ月以内にイスラム国初の人工衛星を打ち上げると発表している。
2003.11.12 Jane's Defence Weekly Iran denies Shahab 4 development  イラン国防省は11月5日、イランは Shahab 3 MRBM より強力なミサイルを開発していないと、 Shahab 4 開発計画を否定したが、当地の情報筋は、イランがロシアの SS-4 MRBM を元にした射程2,000kmの Shahab 4 の開発を継続中であり、射程5,000kmの Shahab 5 の計画もあるとしている。
 Shahab 3 は No Dong-1 を元にした MRBM で、射程1,300km、ペイロード800kgの性能を持つ。
2003.10.06 Space News U.S.studies show growing Ballistic Missile capabilities among potential enemies  米 GAO はこのほど、ミサイル防衛に関する脅威分析報告を公表した中で、1972年に8ヶ国であった 弾道弾保有国が25ヶ国に増加、核開発国も増えているとしている。
 イランはテポドン-1 の技術を基礎とした Shahab-4 の開発を進めると共に、ICBM を10年以内に導入するこ とを目指し開発にも着手している他、核兵器開発の可能性が高い。
 また、インドとパキスタンは核兵器競争と地対地ミサイル開発を続けており、インドは既に Surya ICBM の開発を完 了している。
 ロシアの SS-27 と中国の CSS-4 及び CSS-5 も米国に対する脅威とみている。
2003.09.23 ロイター

  Yahoo

イラン、新配備の中距離弾道ミサイルを公開  22日にイランは、新型の中距離弾道ミサイル「シャハブ 3」6基を公開した。 シャハブ 3 はイスラエルや、湾岸諸国に駐留している米軍基地を射程内に収めている。
2003.09 Jane's Missiles & Rockets Iran puts Shahab-3 into service  7月20日に、射程1,300kmの IRBM Shahab-3 のイスラム革命防衛隊への引 き渡し式が、カメネイ師臨席で行われ TV 放映された。 6月に行われた最終発射試験の成功に引き続くもので、式典では3基の発 射機がパレードした。
 Shahab-3 はイスラエル全土を射程に収めるものの、精度は CEP=3km と良くない。 ロシアの専門家は、イラ ンが外国の援助無しに独力で精度を向上させることは不可能であると指摘している。
2003.07.21 読売新聞

  Yahoo

イランが新型ミサイルを実戦配備へ  イランの最高指導者ハメネイ師が20日、シャハブ3(射程距離約1,300km)の革命防衛隊への引き渡しを宣言した。
 イスラエルや湾岸地域の米軍基地を射程に収める同ミサイルが近く実戦配備される 。
2003.07.14 Defense News Iran's new missile prompts response  イランは最近 Shihab-3 弾道ミサイルの発射試験に成功したが、米やイスラエルの非難に対し、同国はミサイル開発 は自国防衛が目的で他国を脅かすものではないと主張している。
 イランは近年の米国によるアフガニスタンとイラクへの侵攻を大きな脅威と認識し、これに対抗する意味もあり発射試験を行ったとみ られる。
 また、ロシアの支援を受けて行っている核開発についてもあくまでも平和目的のためで、WMD を強く否定している。
2003.07.14 Defense News Israel eyes solar-powered airship abilities  イスラエル国防省はイランが開発中の弾道ミサイル Shihab-3 と Shihab-4 の脅威を懸念し 、米の高々度監視気球 (HAA) 計画への参加を打診している。
 Shihab-3 (射程1,300km) と Shihab-4 (射程2,000km~2,400km) はいずれもイスラエルに到達するが、現在同 国が展開する Green Pine 早期警戒レーダーでは捕捉が不可能なため、太陽電池発電の無人気球の開発を検討し ている。
 HAA は構想研究を Lockheed Martin社他2社が行っている監視用無人気球で、高度60,000ftで約4,000-lbの監視機器を 搭載、太陽電池を使用し30日以上滞空する計画。 最終的には12,000-lbの監視機器 を搭載し1年以上の運用に耐えるものを狙っている。
2003.07.07 ロイター

  Yahoo

長距離ミサイルの最終実験、数週間前に実施=イラン外務省  イラン外務省が、シャバド3の最終実験を、数週間 前に実施したことを明らかにした。
 シャバド3は、1998年に最初の実験が行われた弾道ミサイルで、射程1,3000km。 イスラエルを射程圏内に入 れているとされる。
2002.09.18 Jane's Defence Weekly Iran tests latest ballistic missiles  イランはここ数ヶ月一連の弾道弾発射試験を実施しており、9月6日には射程200km Fateh A-110 の試験が行われ成功した模様である。
 Fateh A-110 はイランが独自開発した固体ロケット推進の Zelzal(右図)無誘導ロケット弾を改良したもので、Zelzal は中国が SA-2 を元に開発した CSS-8 (M-7) とよく似ている。
 Fateh A-110 への改良には多分ロシアと中国の援助があったと見られる。
2002.07 Jane's Missiles & Rockets Iran's drive to develop ballistic missile boosts regional tension  イラン政府は5月26日に、5月上旬にイランが射程 1,300km の Shahab-3 MRBM の発射試験に成功したとの米情報筋の 報告を確認した。
 未確認情報によるとイランは既に Shahab-3 MRBM の量産に入っており、米政府筋は間もなく運用が開始され ると警告している。
 イスラエル政府高官は、イランが少なくとも20発の発射可能な Shahab-3 MRBM を保有しており、この数は 1999年に北鮮から輸入した No Dong のエンジンの数に等しいという。
 イスラエルは、イランを最も危険な脅威と見なしている
2002.05.27 ロイター

インターネット

新型ミサイルを開発する計画はない イラン国防相  イランのアリ・シャムハニ国防相は、同国は新型ミサイルを開発する計画はなく、既存のミサイルの機能向上に焦点 を合わせる意向だ、と語ったと国営テレビが報じた。
 同相は、当面「シャハブ 4」を開発する計画はない。しかし「シャハブ 3」の精度と搭載能 力を向上させたと語った。
 イランは2年前、シャハブ 3 の新型を試射したが、これは北朝鮮の設計に基づくもので、1,300kmの射程を持つ、とみられており、この 場合、イスラエルが射程に入っていることになる。
2002.05.22 Jane's Defense Weekly Iran hints at more Shahab 3 capabilities  イラン国防相は、射程1,300kmの Shahab 3 MRBM の射程延伸と弾頭能力向上を計画している ことを仄めかした。
 イランは既に Shahab 3 の量産に入っており、運用開始が近いと見られるが、イランにはまだエンジン生産能力がなく、1999年に北鮮 から輸入した20基の No Dong 用エンジンに頼っている
 一方、米国が5月9日に、イランがより長射程の Shahab 4 の開発をおこなっていると発表している。 Shahab 4 は当初の射程は2,000kmであるが、射程を更に延伸する計画があるという。
2002.02.20 Jane's Defence Weekly Shahab 3 suffers test launch setback  イランの Shahab 3 MRBM は、先般発射試験直前の燃料注入中に起こした爆発事故により、開発が頓挫している。
 この情報はイスラエル諜報機関によるもので、イランは事故を否定している。
 イスラエルによると、イランは既に20発の Shahab 3 の組立を終えており、15~20発が配備されている。
2002.01.10 毎日新聞

インターネット

長距離ミサイル 中国は2015年には100基に増強  米 CIA は9日、各国のミサイル開発などを分析した報告書を公表し、中国は2015年までに長距離ミサイルを約100基 に増強する可能性があると指摘した。 北朝鮮も2015年までに米国に届くミサイルを保有すると予想している。
 イランは10年以内に大陸間弾道弾の発射実験を行い、核兵器保有の可能性があると分析した。
2001.10.10 Jane's Defence Weekly Iran begins serial production of Shahab 3  イランは No Dong の技術による Shahab-3 の量産を今年はじめから開始している。
 イランは液体エンジンを自国開発することができず、1999年に20基の No Dong エンジンを輸入している。 現在は中国の支援で固体 燃料型の MRBM を開発している。
 このやり方はパキスタンも同じで、No Dong 技術による液体燃料 Ghauri と中国技術による固体燃料 Shaheen を開発している。
2001.08.01 Jane's Defence Weekly Iran tests solid-propellent missile  イラン国営 TV が 'Fateh (Victorious) 110' という名の固体推進弾道弾の写真を公表した。
 射程を含む詳細は公表されていないが、TV の解説では「精度が高いため、最も効果的なミサイルである」としている。
2001.06.02 毎日新聞
インターネット
イラン、新型ミサイルの試射に成功  イランは31日、新型地対地弾道ミサイル「ファテフ110」の試射に成功した。
 射程距離などは明らかになっていないが、イラン国営放送は「ファテフは国産で、極めて命中精度が高い」と報じた。
2000.11 Jane's Missile & Rockets Shahab-3 missile fails during third flighttest  9月21日に行われたイランの 1300km 級 TBM (Shahab-3) の試験発射は打ち上げ直後 に自爆し、失敗した模様。
 これは米国の偵察衛星で確認したもので、イラン政府は試験の成功を発表した。
 今回の試験は3度目となり前回は6月に北鮮のロケットモータを使用して行っている。
 CIA はShahab-3 の開発をロシアが援助しているとみており、今後進められると思われる長距離弾道弾 Shahab-4, Shahab-5 開発への関与を懸念している。
2000.10 International Defense Review Ballistic missile threat evolves
= 北鮮、イラン等の各国における弾道弾開発、保有状況の解説 =
 韓国によると、北鮮が保有している Scud は全部で 500発以上であり、今までに輸出した SCUD の数は、Scud B が 400発、Scud C が 60発である。
 ノドン1は、50ktの核弾頭や、VXガスのカートリッジ を運搬でき、既に実戦配備状態にあると見られる。 イランが 150発のノドンを購入しようとした が、米国の北鮮への働きかけや、日本のイランに対する働きかけにより、実行に移されていない模様である。

 この記事では、弾道弾分類の定義付けを、下記のように行っている。
  ・SRBM : 射程 1,000km以下
  ・MRBM : 射程 1,000~3,000km
  ・IRBM : 射程 3,000~5,500km
  ・ICBM : 射程 5,500km以上

2000.09.27 Jane's Defence Weekly Iran claims ballistic test success  イランは Shahab 3 の3回目の発射試験に成功したと発表した。
 発表によると、今回試験に成功したのは衛星打ち上げ用 (SLV) の Shahab-3D であるというが、米国情報当局は Shahab-3D は SLV ではなくミサイルであると見ている。
 又、米情報筋は、イランの核計画が急速に進展していることに懸念している。
1999.02.17 Jane's Defence Weekly Iran's Shehab 4 is Soviet SS-4, says US intelligence  
1998.08.12 Jane's Defence Weekly Shahab 3 launch success spurs Israeli response  
1998.07.29 Jane's Defence Weekly Shahab-3 only partial success