その他の弾道弾に関する記事

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2025.04.10
 17:54
Defense News France plans to test homemade HIMARS alternative by mid-2026 <2505-041012>
 フランスが、米国のHIMARSの代替として、2026年半ばまでに国産ロケット砲システムの試験を計画しており、この動きは欧州の能力を求める同盟国に選択肢を開く可能性がある。
 フランス軍備総局は、1年以内に試射を可能にする技術的解決策を特定しようとしていると、防衛調達機関は質問に対する書面による回答でDefense Newsに語った。
 仏DGAは、Safran社とMBDA社の共同企業体、およびThales社とAriane Gp.Groupの共同企業体と協力して、150km射程のシステムを開発している。
 フランスが陸軍に残こる9個システムのM270 MLRSの改良型であるLance-Roquettes Unitaire (LRU) が2027年に耐用年数を終えるのを交換する時間はなくなっているため、議員や軍幹部は、防衛問題におけるフランスの自治政策に沿って、海外での購入ではなく国内オプションの開発を推進してきた。
 「LRUの退役が近づいており、その時点で能力の保持が問題になるだろう」と、パリに拠点を置くInstitut Français des Relations Internationalesの兵器能力を専門とする研究者、ペニェ氏は述べた。
 Safran社とMBDA社は野心的なDGAのスケジュールに向けて順調に進んでおり、2026年半ばの試射の目標を確認していると、Defense Newsへの共同声明で述べている。 Thales社とAriane Gp.Groupはタイミングについてコメントせず、Thales社は両社が軍に適切な解決策を提供するために数ヵ月間統合チームとして取り組んできたと述べた。
 フランスの2024~2030年国防費計画では、2030年までに少なくとも13個システムを購入し、2035年までに大隊に装備するための26個システムを購入することを目標に、Frappe Longue Portée Terrestre (FLP-T) と呼ばれるロケット砲プログラムに€600M ($663M) の予算が計上されている。
2024.11.27
 20:00
RBC Ukraine France’s ballistic missile project: Step towards countering Russian threats <2412-112712>
 フランスが独自のMRBMの開発を計画している。 フランスの通信社Challengeによると、この決定はロシアがウクライナのドニプロに対して示威攻撃を行った後に行われた。
 メディアの報道によると、フランスの開発者は1,000kmを超える距離で目標を攻撃できるミサイルを製造する計画で、現在この計画はフランス軍司令部と兵器総局の間でまだ議論されている。
 しかし、ミサイルの構想は詳細がすでにわかっていて、移動式地上プラットフォームから発射される。 ミサイルは、目標に命中する前に、最終段階でのアクティブ機動などの機能を装備し、恐らくミサイルは最後の瞬間まで軌道を変えることができ、迎撃を困難にする。
 通信社が引用した情報筋によると、フランス国防省は計画がまだ初期段階にあるため、計画を開始するための予算を確保する必要がある。
 同時に、Defense Expressの専門家は、飛行距離が1,000kmの場合、ミサイルのサイズはそれほど大きくないと考えている。 これにより、開発コストを削減し、将来はその数を増やす可能性があり、専門家は、この射程のミサイルがバルト三国に配備された場合、モスクワの目標に命中する可能性があるため、射程は1,000kmで十分であると考えている。
2024.03.06
 10:18
Breaking Defense BAE Systems’ LR-PGK: The superior Anti-Jam solution <2404-030608>
 現代の戦場の現実は、潜在的な敵が電磁スペクトルを含むすべての領域で米軍に挑戦する能力を持っている。  このような背景で
APKWSの開発実績を持つBAE Systems社は、耐妨害GPSを元にした優れたECCM機能を有する砲弾よりも長い射程で高い精度を実現する155mm砲弾用のLR-PGKを提案している。
LR-PGK に関するBAE Syatems社の頁
2023.11.21 Janes France test-fires new M51.3 ballistic missile <2312-112111>
 仏
DGAが11月18日、M51.3 SLBM初の地上発射試験を実施した。
 仏海軍は2010年からLe Triomphant級原潜が装備していたM45 SLBMをM51 SLBMに換装している。
【註】
 M51はM45の後継として2010年から配備されている射程8,000km~10,000kmのSLBMで、M51.1はM45と同じTN 75核弾頭を搭載するが、その後のM51.2は新型核弾頭を搭載する。
 更に2014年から被迎撃製を高めたM51.3が2025年頃の配備を目指して開発されている。
2023.11.21
 23:19
讀賣新聞

(Yahoo)

北朝鮮がミサイル発射、沖縄付近を通過・軌道投入は確認されず…「人工衛星」予告期間直前に <2312-112110>
 政府が21日、北朝鮮が同日22:43頃に東倉里から南方向にBM技術を使用した発射を行ったと発表した。 人工衛星の発射とみられ、沖縄本島と宮古島の間の上空を太平洋へ通過した。
 ミサイルは分離し、一つは22:57頃に日本の排他的経済水域 (EEZ) 外の予告落下区域内に落下した。
 防衛省は22日未明に地球周回軌道への衛星投入は確認されていないと発表した。
 北朝鮮は日本政府に対し、22日00:00~12月1日00:00の間に人工衛星を打ち上げると通告しており、発射は予告期間が始まる直前だったが、韓国気象庁によると東倉里の22日未明の天気は曇りの予報で、気象条件を考慮したとの指摘も出ている。
2023.05.07
 06:30

(16:30 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, May 6 2023 <2306-050705>
= 戦争研究所が HP に掲載した2023年5月6日の戦況 =
 Wagner Gp.の首領プリゴジンとチェチェン共和国のカディロフ首長が5月6日に、チェチェンAkhmat軍がバクムットのWagner軍と交代する意向を表明した。
 CNNが、ここ数ヶ月間ロシアの電子妨害がウクライナのHIMARSの効果を下げていると報じた。
 ロシア軍は、クパンスクの北東とクレミンナ地域で限定的な攻撃を続けた。
 ロシア軍はバクムット市内で僅かに戦果を上げ続けた一方、ウクライナ軍はアウディーイウカの南西で限定的な反撃を成功させた可能性がある。
 ロシアの占領当局は、ウクライナ軍がHrim-2 SRBMでクリミアを攻撃したと主張した。
【註】
 Hrim-2 Gromはウクライナが開発した射程400~500km、弾頭重量500kgの固体燃料、単段推進SRBMで、開発が行われていることは2014年にキーウで開かれた兵器展で公表され、2017年にはTELの写真が公表されていた。 2016年にサウジアラビアが開発費として$40Mを提供していた。
 2019年には試作品の2発が製造されサウジアラビアで試験が行われ、2022年の配備開始が計画されていた。
 2022年8月9日にロシアとの戦線から220kmロシア側にあるクリミアのサキ航空基地で起きた爆発について、複数のメディアはHrim-2 Gromによると報じていた。
【サキ航空基地襲撃に関する報道:2209-081001 (ロイタ 2022.08.10)】
2016.01.27 Jane's Defence Weekly Turkey looks to offensive missiles to strengthen its deterrence <1603-012701>
 トルコ政府が1月7日に議会国防委員会で、戦略目的のため長距離弾道弾を保有したい意向を示した。
 トルコは現在、射程100~150kmの
TBM J-600Tを保有しており、これを射程200~300kmに延伸する計画を持っている が、これとは別に射程3,000kmの弾道弾を開発しようとしていると見られる。
2014.10.06 Aviation Week & ST Deep strike <1412-100607>
 ポーランド陸軍が、中期的に$40Bを投じて WR-300 システムを整備して長距離打撃力を確保する Homar 計画を進めようと している。
 この計画には IAI社が射程300kmの LORA
TBM を提案しているほか、Lockheed Martin社が HIMARSGMLRS、トルコの Rockesan社が T-300J-600T を提案している。
 また IAI社は Harop CM も提案している。
2014.01 International Defencd Review Brazil upgrade ASTORS Ⅱ Mk 3 <1402-010018>
 ブラジル陸軍が Avibras社に ASTORS Ⅱ Mk 3
MLR を発注した。 ASTORS Ⅱ Mk 3 は現在、 ASTORS Ⅱ Mk 3M に改良する計画が進められている。
 ASTORS Ⅱ Mk 3M は、2014~2018年に3個中隊が配備される ASTORS Mk 6 と共用される。 いずれも AV-TM 300 CM、AV-SS-40G 誘導ロケット弾、 AV-SS-30/-40-60 非誘導ロケット弾を発射する。
【註】
 ASTROS Ⅱ Mk 3 はベンツを動力部に使用しているのに対し、ASTROS Mk6 は Tatra社製三軸6輪車を使用している。
2013.07 International Defence Review Waxing lyrical: Brazil's guided weapons developments progress <1308-070026>
= ブラジルのミサイルに関する3頁の記事 =
 ・MAA-1A Prianha 1 AAM: 
 ・MAA-1B Prianha 21 AAM: 
 ・MAR-1 ARM: 
 ・AV-TM 300 CM: 射程300km、弾頭重量150kg
2009.08 International Defence Review Details of Turkey's Project 'J' tactical missile system revealed <0910-080005>
 トルコ TLFC社製の Project J 又は J-600T Yildirum、更に Kasirga などと呼ばれる SSM の概要が明らかになった。  Yildirum は射程が150kmで、発射重量2,100kg、弾頭重量480kg、全長6.2m、胴径60cmである。
 開発は中国の支援で行われたと見られており、Yildirum は中国の B-611 を元にしていると言われている。
【 B611 関連記事:0511-040018 (JMR 2005.05)】
2008.03 International Defence Review Strategic strike: ballistic missile ambitions and development plans <0805-030010>
= 弾道弾技術の拡散に関する5頁にわたる特集記事 =
 今日では25ヶ国が弾道弾を保有しており、更に5ヶ国が保有していると見られるが、1,000km以上の射程を持つ弾道弾を 保有する国は限られている。
MRBM (1,000km~2,500km):中国、インド、イラン、北朝鮮、パキスタン
IRBM (2,500km~5,500km):中国、インド、イスラエル、パキスタン、サウジ
ICBM :中国、フランス、ロシア、アメリカ、イギリス
 サウジアラビアは1987年に中国から DF-3A を購入した。
 旧ワルシャワ機構では5ヶ国が SS-21、9ヶ国が Scud を装備していたが、現在は破棄している。

= その他 ICBM/SLBM を含む弾道弾の現状 =
2005.10 Jane's Missiles & Rockets Indoneisia announces missile and rocket co-operation with China <0521-100022>
 インドネシアが8月5日に、射程150kmのミサイル及びロケット弾の開発で、 中国と提携したと発表した。 協力協定は4月に調印された。
 インドネシアは6月1日に、LAPAN (National Aeronautics anad Space Agency) 製ロケット9発の発射試験を行うと発表している。
 東南アジアには、冷戦時代にソ連がベトナムにロケット弾を提供したのを除き、地上発射型の SSM や長距離ロケット砲は配備されてい なかった。
2003.10.06 Space News U.S.studies show growing Ballistic Missile capabilities among potential enemies  米 GAO はこのほど、ミサイル防衛に関する脅威分析報告を公表した中で、1972年に8ヶ国であった 弾道弾保有国が25ヶ国に増加、核開発国も増えているとしている。
 イランはテポドン-1 の技術を基礎とした Shahab-4 の開発を進めると共に、ICBM を10年以内に導入するこ とを目指し開発にも着手している他、核兵器開発の可能性が高い。
 また、インドとパキスタンは核兵器競争と地対地ミサイル開発を続けており、インドは既に Surya ICBM の開発を完 了している。
 ロシアの SS-27 と中国の CSS-4 及び CSS-5 も米国に対する脅威とみている。
2003.10 National Defense Ballistic,Cruise Missile proliferation worries U.S.  米国は弾道ミサイルと巡航ミサイルの拡散に強い懸念を示している。
 1990年代に長距離弾道弾を保有していたのは米国以外に中国、ロシア、サウジアラビアの3ヶ国であったが、現在では北鮮、インド、パ キスタンが新たに保有国となっている。 また、少なくとも25ヶ国が TBM を保有または開発しているとみられ る。
 この他に探知が難しい UAV による攻撃も大きな脅威となるが、現在50ヶ国で161機種の UAV が使用されている。
2002.03 Jane's Missiles & Rockets CIA sees no slowdown in ballistic-missile proliferation
= 米 CIA が発表した2年に1回の報告書の内容 =
弾道弾拡散についての、ロシア、中国、インド、パキスタン、イラン、
イラク、リビア、シリア、スーダンの状況に関する記事

 中国は MTCR (Missile Technology Control Regime) Categoly I に反する輸出をしていないと表明してい るが、中国は MTCR に加入していない。
2002.02.13 Jane's Defence Weekly Libya steps up pursuit of MRBM capability  米国及びイスラエルの情報機関によると、リビアが、中国、インド、イラン、北鮮、ロシア及びユーゴの協力を得 て、南ヨーロッパ及びイスラエルを射程に入れる、1,000~1,200kmの MRBM を開発している。
2002.01.10 毎日新聞

インターネット

長距離ミサイル 中国は2015年には100基に増強  米 CIA は9日、各国のミサイル開発などを分析した報告書を公表し、中国は2015年までに長距離ミサイルを約100基 に増強する可能性があると指摘した。 北朝鮮も2015年までに米国に届くミサイルを保有すると予想している。
 イランは10年以内に大陸間弾道弾の発射実験を行い、核兵器保有の可能性があると分析した。
2001.10 Jane's Missiles & Rockets 'Rogue state' has fired shipboad ballistic missile  ラムズフェルド米国防長官が、'Rogue state' が船舶から弾道ミサイルを発射しようとし ている。
 それによると、ICBM 程の射程がないミサイルを船に積み、発射機を覆ったカバーを開いて化学兵器や生物兵器弾頭 付きの弾道弾を発射した後、再びカバーで発射機を隠して退避する。
1999.09.08 Jane's Defence Weekly Ballistics boom  世界的な弾道ミサイル脅威は新型の開発と、7種類の新型ミサイルの発射試験により、過去18ヶ月間で大幅に増 大した。 ここで言う7種類のミサイルとは、Ghauri 1、Ghauri 2、Shaheen、Agni 2、Taepo Dong 1、Shahab 3、Dong Feng 31 (DF-31)である。
 北朝鮮とパキスタン、イランは、1992年に Nodog 1 を基礎にした弾道弾の共同開発に同意したと見られている。
= 以下、上記弾道弾の紹介 =
1999.05.05 Jane's Defence Weekly Any country can have an ICBM by 2015, saya CIA  
1999.03.10 Jane's Defence Weekly Shifting ballance  
1996.04.17 Jane's Defence Weekly Ballistic missiles