諸外国のミサイル防衛に関する報道

年 月 日
出   典
標     題
要         旨
2018.09.19 Jane's Defence Weekly Iran claims successful ballistic missile intercept test <1811-091913>

 イランのFars News Agencyが9月10日、イランが開発したBavar-373防空システムがBMの迎撃に成功したと報じた。
 Tasnim News Agencyはイラン軍准将の発言として、Bavar-373はロシアから導入したS-300PMU2より性能でも信頼性でも優れていると報じた。

【関連記事:1610-083111 (JDW 2016.08.31)】
2017.07 International Defence Review Scanning space and sky: RNLN on track to take BMD capabily to sea <1708-070013>
= SMART-L MM/N を用いた蘭海軍の BMD に関する5頁の記事 =
SMART-L heritage
Extended Coverage
ELR waveform
Raar modes
・At sea demonstration 2015 lessons learned
2016.07.27 東亞日報 北朝鮮、新型迎撃ミサイル開発で 防空能力を大幅強化 <1608-072701>
 韓国国防研究院(KIDA)の研究員が26日に作成した「2016年上半期北朝鮮情勢の評価と展望」で、北朝鮮が対空防衛能力の向上に向けてSAMの発 射試験を本格化しているとし、独自の
BMDSを構築していることが分析した。
 それによると北朝鮮は、今年に入って金労働党委員長が、『稲妻5号』と呼ばれるKN-06新型SAMの発射試験を視察したのに続き、5月初めには システムのレベル引き上げを指示したと明らかにした。
 また年末には新型300mm MRLを実配備する可能性が高く、更にAN-2低速侵入機の性能改良と訓練強化も注目される と分析している。
2016.07.26 Yahoo 聯合ニュース記事

「韓国研究機関『北は独自のミサイル防衛システム構築中』」

<1608-072601>
 韓国国防研究院(KIDA)が26日までに公開した分析資料によると、北朝鮮が独自に
BMDSの構築を進めている。
 またKIDAの専門家は、北朝鮮は2013年に口径300mmの新型MRLの射程200kmを延伸し誘導装置を搭載して精度を高めているとした上で、今年末 にも新型MRLが実配備される可能性が高いと見通しを述べた。 更に北朝鮮は、既存CMの性能改善のため発射試験を続けていると述べた。
2016.07.05 Defense News Poland to select Patriot systems following PGZ-Raytheon cooperation <1608-070503>
 2013年に設立されたポーランド国営PGZ社Raytheon社と、ポーランドのBMD計画で協力する 協定を結んだ。
 これにより同国は、Patriot改良計画Global Patriot計画の一翼を担うことになる。
【関連記事:1603-022504 (DN 2016.02.25)】
2016.02.25 Defense News Polish MoD back in discussions with MEADS team <1603-022504>
 ポーランドは2015年春に、同国の防空/BMD計画であるWisla計画でRaytheon社製Patriotを選定 し、当初の2個中隊分の購入について1年以内の調印を目指して米国と協議を進めてきたが、選挙の結果誕生した新政権は 前政権の決定を覆し、国防省がLockheed Martin社が中心に進めているMEADSの導入について交渉を進めていることが明ら かになった。
2015.04.21 Military Times Poland to build missile defense with U.S. <1505-042102>
 ポーランド国防省が21日、Wisla 計画の名のもとに進めている中距離 SAM 整備計画は、機種と して Patriot の採用を決めたと発表した。 ポーランドは2025年までに8個
FU の Patriot を 整備する計画で、そのうちの3個 FU は、契約調印後3年以内に取得したいとしている。
 生産にはポーランドの企業があたる。
2014.06.11 Jane's Defence Weekly New Chinese radar may have jammed Taiwan's SRP <1407-061110>
 台湾が新竹市に近い楽山に設置した長距離レーダ
SRP は、年内に operational になるが、中国が2008年以前から240kmしか離れていない福建省惠安に設置したレーダと干渉を起こす可能性がある。
 SRP は Raytheon社製 AN/FPS-115 Pave Paws を元にした最大捕捉距離5,000kmのレーダで、3,000km 離れたゴルフボール大の目標を捕捉できるという。 2013年12月12日に北朝鮮が行った衛星打ち上げ の際には、1,800km離れているが捕捉したという。
2013.08.07 Jane's Defence Weekly Qatar requests strategic radar <1310-080711>
 カタールが米国に AN/FPS-132 Block 5 レーダの売却を要求している。 FPS-132 は FPS-123 の改良型で、 FPS-132 は Beale AFB、グリーンランドの Thule、英国の Flyingdales に、また FPS-123 は Clear AFB に配備されている。
 FSP-132 は UHF 帯レーダで、三角形の建屋におさめられ、傾斜した壁面の二又は三面にむアンテナを配している。
【註】
 AN/FPS-132 は米国が ICBM の早期警戒様に配備しているレーダで、捕捉距離は一般に3,000nm (5,556km) と言われている。
 カタールの弾道弾脅威をイランからとすると、一番遠方の地点でも2,000kmで、FPS-132 の様な巨大なレーダを配備する意図が分からない。
2013.05.26 Defense News Information Minister: Jordan seeks to deploy Patriot missiles <1306-052603>
 ヨルダン情報相が26日、トルコ方式で Patriot を配備することを友好国と話し合っていることを明らかにした。 NATO は先週、Patriot 4個中隊がトルコに到着したことを明らかにしている。
 4月にはヘーゲル米国防長官が、昨年以来150名の米軍人がヨルダンに駐在していることを明らかにしている。
【註】
 NATO は既に、トルコに Patriot 6個中隊を派遣しているが、今回トルコに到着したという4個中隊は、増強部隊なのか、交代部隊なのかは明らかでない。
【関連記事:1304-030004 (JMR 2013.03)】
2013.03.20 Defense News Poland vows own shield as U.S. reins in Europe missile defense <1304-032004>
 ポーランド外相が、米国が BMDS 欧州配備計画の最終段階を止める模様と報じられた翌20日 、$43.3Bを投じて独自のミサイル防衛を構築すると発表した。 同国大統領は8月に、NATO の一部となる独自 BMDS の必要性を述べていた。
2013.03.13 Jane's Defence Weekly Questions emerge over 'Shield of Poland' programme <1304-031306>
 ポーランドが独自の防空/ミサイル防衛計画 'Shiele of Poland' を3月末に公表するとみられている。
 また軍需次官が David's Sling の採用を公表すると噂されている。
2013.02.03 Yahoo 時事通信記事

「米国製新鋭レーダー配備=奇襲攻撃に備え―台湾」

<1303-020303>
 台湾国防当局者が3日、北部新竹県に設置した米国製の早期警戒レーダが1日から正式 運用を開始していることを明らかにした。
 台湾軍筋によると、2012年12月に北朝鮮が ICBM を発射した際や、最近中国が BMDS の試験を実施した際も、試験運用中のレーダが包括的な情報収集が可能になったこ とが確認したという。
【註】
 台湾が台湾の新竹山と楽山に設置する BMEW レーダは、台湾が$1Bを米国に提供して建設されたものの、米国が運用しており、得られるデータも米側が検討した後、一 部だけを台湾軍に提供している。
【関連記事:1205-040701 (韓国東亞日報 2012.04.07)】
 しかし台湾は、1基目の設置の際に追加支出を求められたのを不服として、2基目の設置を取りやめた。
【関連記事:1210-092505 (Defense News 2012.09.25)】
2012.09.25 Defense News Taiwan scraps plan to buy U.S.-made long-range radar <1210-092505>
 台湾政府が9月25日、2基目の EWR 購入を取りやめることを明らかにした。
 台湾は2003年に Raytheon社製 UHF レーダの一基目をTw$36B ($1.23B) で購入し、間もなく設置を完了するが、この契約で台 湾はTw$4Bを追加で払わされた。 これを不服とした台湾は予定されていた二基目の購入を取りやめた。
【関連記事:1205-040701 (韓国東亞日報 2012.04.07)】
2012.09.05 Jane's Defence Weekly Polish missile defence plans under debate <1210-090503>
 ソ連時代の SAM やレーダを更新する、ポーランドのミサイル防衛/防空計画 'Shield of Poland' は、米国、欧州、イスラエルの提案について2年以上 にわたり検討しているが、まだ結論が得られていない。 また財政上の裏付けも得られていない。
2012.06.13 Jane's Defence Weekly LM wins deal for THAAD interceptors <1208-061304>
 米国防総省が6月5日、UAEFMS で輸出する THAAD 96発を Loclheed Martin社に$2.02Bで 追加発注したと発表した。
 同社は既に42発以上の THAAD 弾を受注していることから、総受注数は138発以上になる。
2012.04.03 Yahoo 朝鮮日報記事

「ミサイル:台湾も迎撃準備、日本に続き戦時態勢」

<1205-040303>
 聯合報などの台湾メディアが1日、北朝鮮のミサイル発射が迫っているのに伴い、台湾国防部が PAC-3 と天弓-3 部隊に 対し、戦時態勢に備えるよう命令したと報じた。
 台湾軍の迎撃部隊は、台湾東部の野戦陣地に移動展開し、命令待ち状態になるという。
2012.03.27 Yahoo ロイタ通信記事

「米国、アジア・中東でミサイル防衛シールド構築を検討=国防次官補」

<1204-032702>
 米国が、NATO が進める ALTBMD に似た BMDS を、新たにアジア、中東の両地域に構築 することを検討していると、米国防総省のクリードン国防次官補が語った、
 同次官補によると、米国は米、日、豪および米、日、韓という二つの三国間協議を通じて BMDS 建設計画を進める方針で、こうした防護壁が完成すれば、日本や韓国や オーストラリアは近隣のイランや北朝鮮からの予測される脅威への対抗がしやすくなり、また米国にとってはイランや北朝鮮が開発する恐れのある長距離ミサイルからの 防衛につながると説明した。
2012.02.29 Jane's Defence Weekly Taiwan's surveillance radar 'will not track satellites' <1204-022901>
 台湾が$800Mかけて台湾中部の楽山 (Leshan) に設置を進めている早期警戒レーダ SRP今年後半に完成するが、米防衛当局はこのレーダについて、中国が発射する弾道弾は捕捉できるが、衛星の捕捉はできない と述べた。
 SRP レーダは Raytheon社が AN/FPS-115 を元にして製造した、捕捉距離3,000kmの UHF 帯レーダである。
2012.02 International Defence Review Integration work begins on Taiwan's SRP <1204-020005>
 Raytheon社が、台湾の弾道弾早期警戒レーダ (SRP) 計画のレーダ装置を搬入した。 今後1年かけて取り付け調整を 行い、11月の IOC を目指す。 計画はコスト上昇などから2年遅れた。
 台湾の SRP は、米空軍の AN/FPS-123 Pave Paws とよく似た UHF 帯のレーダである。
【関連記事:JDW 2003.03.26
【註】
 AN/FPS-123 は、Pave Paws の原型である AN/FPS-115 の改良型で、-115 より高出力になっている。
2011.07.18 Aviation Week & ST Ballistic bulwark <1110-071802>
= フランスの BMD 計画に関する記事 =
 フランスは BMD のため、当面以下のような計画を進めている。
 ・BMD センタ : EUR20M
 ・早期警戒衛星: EUR700M
 ・長距離レーダ: EUR30M
 ・迎撃ミサイル: EUR270M(計画の初期分)

 Astrium Space Transportation は仏国防省に、総額EUR1Bの BMDS Exoguad システムを提案している。
2011.01 International Defence Review Iran showsases missile defence system during largest exercise <1102-010024>
 イランが11月16日から5日間行われた防空演習を公開した。 この演習にはイランが国内開発した BMD システム Mersad の中隊が参加し、18日に発射試験に成功した。
 ただ、現地の報道によると、このシステムは1980年代末にソ連から購入した S-200 (SA-5) の改良型 にほかならない。
2010.11.03 Jane's Defence Weekly Saudi Arabia ponders BMD for its new warships <1012-110306>
 サウジアラビア水上戦闘艦8隻の建造を計画しているが、これらに BMD 能力を付与する ことを検討している。
 同国の水上艦には Lockheed Martin社が、米海軍の Freedom級 LCS をやや大型化し、SPY-1F(V) Mk 41 VLS 及び SM-2 BlockⅢB と ESSM を装備する 3,300tの艦を提案している。
2010.03 Jane's Missiles & Rockets United Arab Emirates orders PAC-3 hardware <1004-030014>
 Lockheed Martin社が1月22日に UAE から、発射機16基分の PAC-3 関連部品を$44.87Mで受注した。 この契約は12月30日に PAC-3 弾253発、発射機改良キット20組などを$968.73Mで受注した契約に続くものである。
2010.01.31 Yahoo 時事通信記事

「ミサイル迎撃システム配備急ぐ=イラン脅威にらみ湾岸諸国に-米」

<1002-013101>
 ニューヨークタイムズが30日、イランによるミサイル攻撃の可能性をにらみ、米政府が湾岸諸国へのミサイル迎撃システムの配備を急いでいる と報じた。 米軍当局者によると、カタール、UAE、バーレーン、クウェートの4ヵ国がミサイル迎撃システムの配備を受け入れた。
 米国はイージス艦を常時、湾岸でパトロールさせて警戒に当たっているという。
2009.10 International Defence Review Taiwan to procure additional Patriot systems <0911-100038>
 台湾が、保有する Patriot 3個 FU を$600Mの FMSConfig 3 化すると共に、 新たに6個 FU を$6Bで購入する計画であるが、米国からこのうちの4個 FU の売却に同意したとの通知を受けた。 価 格は$3.2Bである。 残りの2個 FU について、オバマ政権がいつ議会に売却を通知するかは分かっていない。
 台湾は Patriot について、PAC2 と PAC-3 を混用する計画である。
2008.09.17 Jane's Defence Weekly UAE looks to buy THAAD system in US arms deal <0811-091705>
 米政府が9月10日に議会に対し、UAETHAAD 3個 FU を売却すると通知した。 売 却価格は$7Bの見られ、内訳はミサイル147発、レーダ4基FCCS 6基 、発射機9基などである。 更に UAE は AvengerPAC-3SLAMRAAM も購入する。
 このほかに GBU-39 SDB と PAC-3化をイスラエルに、AH-64D をサウジに、AIM-120C7 をクウェートに売却する。
2008.09.15 Aviation Week & ST Shielding the UAE <0811-091502>
 UAE が米国と THAAD 購入の交渉を行っている。 実現すれば THAAD の初めての輸出に なる。 UAE が導入しようとしているのは3個 FU の THAAD で、総額は$6.95Bになる。 内 訳はレーダ3基、FCCS 6基、発射機9基、ミサイル147発である。
 また両国は、低空域防空及び巡航ミサイル防空用に SLAMRAAM を導入する交渉も行っており、AIM-120C-7 288発 が$445Mで輸出される模様である。
2007.02 International Defence Review Netherlands proves SMART-L Extended Long Range mode in live tests off Hawaii <0705-020003>
 2006年末に Thales AAW システムを装備した蘭海軍フリゲート艦 Tropm が、ハワイ沖で TBM を模した標的の追随に成功した。  Tropm が装備した SMART-L 多ビーム 3D 捜索レーダは、試作 ELR (Extended Long Range) による改造が施されており、通常のスコープレンジが400kmであるのに対して 480kmになっている。
 11月16日に行われた一回目の試験で Tropm は沖合200kmに位置し、No Dong-1 を模した1,000km射程の標的 ARAV-B (Aegis Readiness Assessment Vehicle type B) を、その発射直後に捕捉し追随した。 12月 7日に行われた二回目の試験では沖合300kmに位置し、Scud-C を模した射程600kmの ARIES の捕捉追随に成功し た。
2007.02 International Defence Review Thales AAW suite <0705-020002>
 蘭海軍の LCF 級、独海軍の F-124 級及び、2006年12月19日に発注されたデンマーク海軍の3隻の新型フリゲート艦は、 Thales AAW システム(右図)を装備する。 Thales AAW は SMART-L 監視レーダ、 APAR MFR と共に Mk 41 VLS に SM-2 Block ⅢESSM、 Mk 31 に RAM Block 0/1 を装備する。
 将来は SM-3 の搭載も考えられており、ミサイルへのデータリンクは E/F-band と I/J-band のいずれにも 対応可能になっている。
2007.02 International Defence Review European AAW ships get MBMD option <0705-020001>
 蘭海軍のフリゲート艦 Tromp がハワイで行われた試験で、ELR (Extended Long Range) 改造型の SMART-L レーダで MBDM (Maritime BMD) シナリオに基づく目標追随試験に成功し たことにより、欧州6ヶ国の海軍は MBMD EW (Early Warning) 能力を獲得できる選択肢を持つことになった。  SMART-L は現在6ヶ国20隻のフリゲート艦に搭載が予定されている。
 欧州各国は更に、SMART-L と2001年に計画中止になった SM-2 Block ⅣA に相当するミサイルを組み 合わせた MTBMD (Maritime TBM Defence) を考えている。 Thales-NL社は MTBMD 艦を、掩護地域近海に配置 する案と、掩護地域と敵地域近海の2ヶ所に配置する案(右図)の二案を考えている。
2006.12.20 Jane's Defence Weekly Tromp provides RNLN's fist taste of BMD <0702-122013>
 蘭海軍のフリゲート艦 Tromp が、Thales社製で捕捉距離400kmの Smart-L レーダを、 BMD 用に捕捉距離を倍にする ELR (Extended Long-Range) 改造を施して搭載し、12月 7日にハワイ近海で行われた米海軍の BMD 試験に参加して、SRBM を模した TTV (Test Target Vehicle) の捕 捉追随に成功した。
 試験では標的を捕捉した Aegis 駆逐艦 Hopper からの目標情報を、Tromp が Gulfstream を 中継機にして Link 16 で受領し、Smart-L ELR で捕捉追随した。
2006.11.01 Jane's Defence Weekly Dutch Tromp hesds for missile proving tests <0623-110106>
 蘭海軍の Zeven Provincien 級フリゲート艦 Tromp が PMTR で、二種類の初のミサイル試験を行う。 最初は ESSM で小型 高速水上舟艇に対する射撃を行う。 水上目標に対する潜在能力は RIM-7P Sea Sparrow にもあった。
 次は12月に予定されている弾頭分離目標に対する BMD FM-11 (Flight Mission-11) への参加で、搭載している SMART-L 3D レーダは400kmで目標の自動探知追随ができ る。 Tromp は Mk 41 VLS を搭載しているので SM-3 の射撃を行うこともできる。 この試験結果を見て1月に SMART-L 3D の調 達契約を予定している。
( SMART-L TBMD 関連記事 IDR 2006.04)
2006.09.25 Defense News Russia resists Polish missile defense role <0620-092517>
 ポーランド政府高官は、現在米と協議中の GMD システムの国内展開について、ロシアが反対していることを 明らかにした。 協議は始まったばかりであるが、配置場所はベラルーシ国境に近いこともありロシア側は強く 牽制している。
 一方、ロシアは1月初めに S-300 をベラルーシ西域に展開した。
2006.09.20 Jane's Defence Weekly Poland considers its price for allowing US interceptor bases <0620-092002>
 米 MDA が、GBI の欧州配備を検討しており、チェコ、ポーランド、英国などが候補にあがっているが、訪米 中のポーランド国防相が9月13日にその見返りを要求した。
 要求した見返りの内容は明らかにされていないが、現有の SA-4、SA-5 などの SAM を PAC-3 に換装すること を求めたと見られている。
2006.09.06 Jane's Defence Weekly Lockheed Martin holds 'serious' discussions with potential PAC-3 customers <0619-090611>
 Lockheed Martin社が、トルコをはじめとする各国と PAC-3 の商談を進めていることを明らかにした。 特に イラン及び北朝鮮の脅威から、欧州、アジア、中東との商談が中心になっている。
 しかしながら各国は、商談が纏まるまで国名の公表は望んでいない。
2006.07.31 Inside the Army Commanders eye next step in achieving Global Missile Defense coverage <0618-073102>
 米国は BMD の範囲を世界規模に拡張するため CONOPS (Concept of Operation) の 策定を進めており、10月~11月に完成を予定する。
 CONOPS は米本土、前方展開部隊及び友好国のミサイル防衛に必要な運用構想を定めるもので、9月に行われる DoD 主催のウオーゲーム 'Nimble Titan' で検証し、所要の改正を加えた後成文化する。
2006.03 Jane's Missiles & Rockets Tentraedr plans to show terminal defence system <0608-030005>
 ベラルーシの Tentraedr社が MILEX 2007 防衛博に拠点防護用終末迎撃システムを展示する。 同社によると このシステムは同社が開発した新誘導方式を採用している。 新誘導方式とは KDC (Kinematic Differantial Control) 及び MTP (Modified Three-Point) 誘導と見られる。
 このシステムは数百㍍以内に落下してくる各種ミサイル及び精密誘導弾を数kmで撃墜 することができ、S-1252T (SA-3) や Osa-1T (SA-8) の後継としての需要が見込まれている。
2006.01.18 Jane's Defence Weekly Netherlands looks to Thales for frigate-based TBMD upgrade <0603-011803>
 オランダ Thales社が蘭海軍から De Zeven Provincien 級 LCF フリゲートに TBMD 能力を付与する改良の契 約を受注した。 改良の主なものは SMART-L レーダの能力向上で、現在400kmである同レーダの 捕捉距離を画期的に増大させる。
 欧州海軍で初となる TBMD 計画にはドイツも参加しており、4隻の蘭海軍 LCF フリゲートと、ドイツ海軍の F-124 級フリゲート3隻が改良される。 改良型 SMART-L の試験は2006年にフリゲート艦 Tromp で行 われる。
2005.10.26 Inside Missile Defense U.S.Official lauds ASEAN for holding Missile Defense seminar <0524-102603>
 10月6日~7日にバンコクで行われた ASEAN の共同ミサイル防衛セミナの開催について、米国務省は10年前に は予想もできなかったこととして高く評価した。
 セミナは2004年7月の兵器非拡散宣言に基づき ASEAN 地域フォーラムの協賛で行われた。
2005.09.12 Defense News India focuses on C4I, Missile Defense <0521-091202>
 インド国防省は今後10~15年間の装備計画を、NCW (Network Centric Warfare) と弾道ミサイル防衛を重点に 進める構想である。 NCW 計画は2002年に承認され、三軍を連接する C4I システム構成の細部が2006年までに決定する。
 弾道ミサイル防衛は中国とパキスタンを対象とし TMD には PAC-3、Arrow 及びロシアの S-300V のいずれか を$10B規模で導入する計画で、所要の偵察監視システムも併せて装備する。
 インドの今後15年間の兵器導入予算はこのほか、戦闘機、空母、原潜等を含み総額$100Bと見積もられ、研究開発には別途$10Bが計上さ れる。
2005.02.24 Inside the Pentagon NATO-Russia missile defense exercise focused on Info-sharing,C2 <0507-022401>
 NATO とロシアによる第2回合同戦域ミサイル防衛指揮所演習が3月14日~23日の間、オランダで行われる。
 演習には Patriot 及び S-300 が実際に参加するが、共同指揮統制と相互情報交換が主たる焦点となってい る。
 演習は2002年のローマ宣言で実施が決まり、2004年3月に米で初めて行われ、次回は2006年秋にロシアでの実施が予定されている。
2005.02.25 Yahoo 時事通信記事

「ミサイル防衛不参加を表明・・・」

<0505-022501>
 カナダがミサイル防衛計画に参加しない方針を正式表明した。 マーティン自由党政権は発足当初、同計画へ の参加を目指す姿勢を示していたが、国内の反対が強く断念に追い込まれた。
 イラク戦争をめぐって悪化した両国関係がさらに冷却化する可能性もある。
2004.09.13 Inside the Navy Boeing partners with foreign contractors for Missile Defense <0420-091307>
 Boeing社は、ミサイル防衛システムの国際共同開発について MBDA社及び豪州の CEA Technology社と MoU を締結した。
 MBDA社は短~長期にわたるビジネス関係を維持し、世界規模のミサイル防衛システム開発を行うパートナーとして、CEA社はレーダー 、射統システム、海上通信システム等主要な装置の研究開発と提供する Leading Supplier として共同開発を行う。
2004.08.30 Defense News Global shield still controversial in Germany <0419-083005>
 2004年度国際 BMD 会議が7月19日~22日の間ベルリンで開催され、ミサイル防衛システムの共同開発導入について広く意見の交換が行 われた。
 欧州諸国は必要性は認識しているものの、全般に米国兵器の開発装備には消極的で、特に独は国内経済復興に重点を注ぐ意向を示し、 更なる検討が必要としている。
2004.07.08 Yahoo ロイター通信記事

「米豪、ミサイル防衛協力で・・・」

<0413-070801>
 米国とオーストラリアは7日、弾道弾迎撃システムの開発、実験、および作戦で協力することで合意した。
2004.05 Jane's Missiles & Rockets EO sensors could provide ATBM kill assessment <0414-050007>
 現在、TBM の迎撃が成功したか否かの判断は、コンピュータの自動解析か、レーダ表示を監視する操作員の目 視によって行われているが完全ではなく、次弾発射の要否を判定するのに支障をきたしている。
 この問題を解決するため Rafael社は EO センサを用いた評価システムを提案している。
 システムは分散は位置され、それぞれがレーダ情報などを元に予想要撃点に指向される。 HE 弾頭を有する 迎撃ミサイルであれば、迎撃に成功すれば時間差を持った2回の爆発を検出する。 1回目の爆発は迎撃ミサイルの弾頭によるもので、そ の光学的な特性は既知のものとなっている。
 化学、生物、放射性物質の弾頭の場合は、その拡散物のスベクトラムから判定できる。
2004.02.11 Jane's Defence Weekly US cancels BMD project with Russia <0404-021102>
 1992年にクリントン、エリツィン大統領の合意により開始された米露共同ミサイル防衛計画 RAMOS (Russian- American Observation Satellite) 計画は、議会に提出されたFY-05年度予算案によると、現会計年度で終了する ことになった。
2004.01.15 Inside the Pentagon U.S.,Canada swap Missile Defense diplomatic notes this week <0404-011505>
 米加両国はミサイル防衛網の共同構築について合意し、1月中旬にも外交覚書を締 結する。
 覚書は米国防長官とカナダ国防大臣の間で取り交わされ、内容には NORAD における任務や情報交換に関する改正が含まれる。
 なお、カナダでの具体的なミサイル防衛での役割や配備に関しては明らかにされていない。
2004.01.15 Inside the Pentagon Ambassador urges stronger U.S.-Russia ties,more defense cooperation <0404-011503>
 駐米ロシア大使は先週、ワシントンのカーネギーホールで講演し、米国はロシアと経済的にも軍事的にも連携を強化しミサイル防衛に 関する具体的作業を開始すべきであると述べた。
2004.01.06 Yahoo! News 共同通信記事

「日豪に続きカナダも参加へ・・・」

<0401-010602>
 カナダが米国のミサイル防衛に参加する見通しが強まり、カナダ政府は近く正式参加を決める見込みである。
 クレティエン前政権はミサイル防衛に関する検討を進めつつも、導入には慎重姿勢を示していたが、先月就任したマーティン首相は以 前からミサイル防衛への参加に意欲を表明しており、プラット新国防相もミサイル防衛を最優先の課題に位置付 けている。
2003.12.04 Yahoo! News 共同通信記事

「豪、ミサイル防衛参加  ・・・・」

 オーストラリア政府は4日、米国が推進するミサイル防衛計画への参加に同意したと発表した。
 オーストラリアは自国防衛にとって北朝鮮のミサイル開発が脅威だとして、以前から計画への参加に前向きで あった。
2003.12.01 Defense News Iraq war stalls GCC missile defense plans  中東湾岸諸国会議 (GCC) が年末に予定していたミサイル防衛計画に関する会議がイラク戦争の影響で中止された。 GCC は来年1月か2 月に開催する方向で協議を進めている。
 GCC は湾岸地域のミサイル防衛に関する構想研究と所要経費について協議を行う予定だが、イラク戦の影響と 各国の財政的理由で計画が頓挫している。
 なお、サウジアラビアとクウェートは PAC-3 の導入を積極的に検討している。
2003.10.13 Defense News Europe wary of U.S. missile defense promises  10月2日にローマで行われた米のミサイル防衛システムの欧州諸国に対する売り込みは、1983年当時の Star Wars 同 様、進展せず結局不調に終わった。
 欧州諸国は一方的な米主導の共同開発に満足せず、計画の詳細説明と各国企業の多数参加を望んでいるが、米はミサイルシステムの技 術開示に強い懸念を示しており参加企業の限定を求めている。
2003.10.10 朝日新聞

インターネット

フランスとイタリアがミニ・ミサイル防衛構想  9日発行のルモンド紙が、イスラム諸国にミサイルが拡散しているなど現状の脅威に対応す るため、フランスとイタリアが欧州初のミサイル防衛構想に共同で乗り出したと伝えた。
 同紙によると、巡航ミサイルをキャッチする移動型のレーダー M3R の開発に仏が乗り出すと同時に、仏伊は 中距離射程の地対空ミサイル SAMP を近く生産を発注し、2006年までに仏に12基を、伊に6基を配備する 。
2003.09.29 Defense News India offers compromises to join U.S.Missile Defense  インドはこのほど、米のミサイル防衛網の構築に同意した。  これは米国を訪問した Vajpatee 首相がブッシュ大 統領との会談で明らかにしたもので、パキスタンと中国からの核脅威の増大に対処する狙いがあるとみられる。
具体的な協力内容は明らかにされていないが、インドは自国防衛用に PAC-3 と Arrow を候補にあげており、 Arrow 採用の公算が高いといわれている。
2003.09 International Defense Review Anglo-US missile defense collaboration  6月に米英はミサイル防衛の共同運用に合意し MoU に署名したのを受け、英国防省は MDC (Missile Defence Centre) 設立に向け、英国企業と作業を開始した。
 英 MDC 内に設置される BMEC (Battlespace Management Evaluation Centre) と、米 MDA の JNIC (Joint National Integration Center) を連接する共同開発のため、BAE社は Northrop Grimman社と企業間 MoU を結んでいる。
2003.06.23 Defense News Kuwaiti,U.S.Patriots found success against Iraqi missiles  クウェートによると、イラク戦でクウェートと米陸軍の Patriot 中隊は、イラクから飛来した12発 の戦術弾道ミサイルのうち9発の迎撃に成功した。
 ほとんどのミサイルは Al-Samoud-2 で、クウェート軍は PAC-2 及び GEM で2発を迎撃、残りの 7発は米軍が迎撃し、2発は PAC-3 で迎撃した。
 5月に行われた中東 6ヶ国で構成する湾岸諸国会議では 2003年末までに多国間防空システム の最終要求事項を決定するが、クウェートとサウジアラビアは既に Patriot を配備しており、残りの 4ヶ国も Patriot に関心を 示している。 最大の競争相手はロシアの S-300 となる模様。
2003.05.13 時事通信

  Yahoo

ミサイル防衛構築で協力に着手=NATO、ロシアが合意  NATO・ロシア理事会が13日モスクワで開かれ、戦域ミサイル防衛 (TMD) の構築に関して 第一段階の協力に着手することで合意した。
 ロバートソン NATO 事務総長は、理事会に参加した NATO 加盟19ヶ国とロシアの各代表が、TMD計画に資金提供する用意を表明したこと を明らかにした。
2003.04 Jane's Missiles & Rockets Taiwan plans to deploy missile defences  台湾が新たなミサイル防衛システムを10年以内に構築しようとしている。
 これとは別に台湾は、他のアジア諸国と協同で独自のシステムを開発しようとしている。 台湾国防相は最近の北鮮 による巡航ミサイル発射試験を指摘してミサイル防衛の必要性を強調している。
 その一環として Patriot 6個 FU の追加購入が計画されている。 既に購入した3個 FU の Patriot は台湾北部に配置されているのに対して、追加分は中南部の軍事施設の掩護にあたる。
2003.03.31 Aviation Week & ST Fresh look at BMD
= 欧州の弾道ミサイル防衛 (BMD) 開発の現況 =
 欧州諸国のBMD は未だ初期段階にあるが、仏をはじめ各国は研究開発の促進を図っている。
・仏は 2006年の運用開始を目指し今月から弾道ミサイル探知用の早期警戒衛星の開発に着手した。 また、来年には TMD システ ム用として単独でミサイルを探知追随する M3R (Multimission Modular Radar) の開発に着手する。
・仏が開発中の SAMP-T/Aster Block1 Scud 級に対処可能で、2005 ~2006年に装備化されるが、これに続く射程 1,500km 級に高度 20~25kmで 対処する Mini THAAD といえる SAMP-T /Aster Block2 の研究が進められており 2012年の装備化を狙っている。
・独と伊 MEADS の開発を米と共同で行っているが、予算上の問題から SAMP-T/Aster Block2 との構成装置の組み合わせを検討している。
・英は射程 2,000km 級に高度 30~50km で対処する THAAD に近いシステムの検討を進めている。
・EADS社は独自に射程 6,000km 級のミサイルに対処する Exogurd を研究している。 この迎撃ミサイ ルは SM-3 GBI の中間に位置し、迎撃速度は 6,000meter/sec とされる 。
2003.03.27 Inside the Pentagon US , Russia take different views on missile defense cooperation  米国のイラク出兵を境としてロシアとのミサイル防衛に関する協同作業が停滞しつつある。
 昨年 5月に両国の大統領が協同声明を発表した SORT (Strategic Offensive Reduction Treaty) は Moscow Treaty ともいわれ、大規 模な核兵器削減と共にミサイル防衛協力がうたわれている。
 米上院は3月初め、向こう10年間に 2,200発の核弾頭を相互に廃棄する条約締結を承認したが、ロシア議会は先週、イラク戦が終了する まで批准に関する表決を延期することを決めた。
 なお、最近までロシア外務省は国防省の反対を押し切って米とのミサイル防衛の協同プロジェクトの実施を決めていた。
2003.02.17 Missile Defense Global sheield  米国が提唱している地球的規模のミサイル防衛網構築について、英をはじめとする多くの欧州同盟国が自国防衛に有 効なのかを疑問視している。
2003.01.20 Aviation Week & ST Britain will accommodate US defense request  英国のフーン国防相は先週、米国のミサイル防衛構想を是認し、計画への参画方針を明らか にした。
 同国防相はまた、イングランド北部ファイリングデールズにあるレーダー基地の使用を許可すると共に、米国との間で新たな技術 MoU を締結し、英企業の参加を奨励することを強調した。
2002.12.16 Defense News Missile Defense talks focus on US use of radar base in Britain  英国は弾道ミサイル防衛に関する政府間の情報交換について近く合意文書を締結する。
 これは SDI の研究開発時の共同以来 17年ぶりの改訂となる。
 英政府は米国のミサイル防衛を是認すると共にイングランド北部ファイリングデールズにあるレーダー基地の使用を 許可する方針だが、与党労働党内にも強い反対があり、今後の議論は必至とみられる。
2002.11.11 Defense News European space companies push for missile defense role  欧州の航空宇宙企業は北アフリカや中東からの弾道ミサイルに対処するため、独自技術によるミサイル防衛システム の開発を政府に働きかけている。
 企業各社は地上レーダー、宇宙通信、レーダー及び光学システム、弾道弾対処能力等に充分な技術を保有しているとして、欧州独自の ミサイル防衛システムの開発を要望している。
 EADS 、BAE 及び Alenia Spazio 社はこの 7月に Boeing 社と共同開発に関する MoU を締結したが、各国政府は予算の過大化を懸念し 、その実施は依然不透明な状況にある。
2002.10.02 Inside Missile Defense Administration studying Israel's missile defense abilities  米政府は MDA を通じてワシントンのシンクタンク NIPP (National Institute for Public Policy) にイスラエルの 弾道ミサイル、特に艦船や潜水艦からの発射を含めた防衛能力についての検討を委託している。
 これは、米国がイラクと戦争状態に入った場合イスラエルへのミサイル攻撃が大きな脅威となるため、同国の対処能力を第3者的に分析 することが目的で、NIPP は分析検討結果を 2003年3月に報告する。
2002.05 Jane's Missiles & Rockets UK ABM study favours 'hit-to-kill' systems  Alenia Marconi, BAe, Hunting Engineering, MBDA 等が参加して行われていた英国のミサイル防衛検討 TRRAP ( Technology Readiness and Risk Assessment Programme) は、2015年までに hit-to-kill システムを導入すべ きとの結論を出した。
 TRRAP では、代表的な TBM として、Scud B, Scud C, SS-21, No Gong, Taepo Dong, Shahab 3 の6種類を検討対象とし、単弾頭/子弾 分離の、HE 弾頭、化学弾頭、化学/生物剤弾頭について検証、LENDO (Low-Endoatmospheric) と HENDO (High-Endoatmospheric) について分析した。
2000.09 International Defense Review Raising thr ballistic shield
【 BMD に関する最新情報の紹介】
・米国の NMD 及び TMD の開発状況
・イスラエルの ARROW の状況
・NATO の TMD
  米国との共同開発、MEADS、SAMP/Tの状況
・英国の NMD 導入予定
・ロシアの次期 SAM への TMD 能力付与
・中国の ATBM 保有方針の決定
2000.09 International Defense Review Raising the ballistic shield
各国の BMD 開発現状の紹介

・SAMP/T のATBM 型は、高推力ブースタとマルチモードシーカ搭載

・MEADS Block I の IOC は2年早まって 2010年。

・MEADS 弾と PAC-3 弾の唯一の相違は、MEADS FCS Radar との通信に
 使う X-band Data-Link である。

・PAC-3 の最初の部隊は、Configuration 3 の地上器材をこの夏に装備する。
 PAC-3 弾の受領は FY-01 の第4四半期になる。

・中国が現在開発中の HQ-9 SAM は Patriot をモデルにしたもので、長距離
 固定翼機と TBM に対処する。

・THAAD は大気圏外及び圏内で TBM を要撃できるが、大気圏内上層部の高
 度 40~100km が最も効果的な要撃圏である。

・THAAD は要すれば Shoot-Look-Shoot 交戦が可能である。

・NTW では THAAD で開発した技術を活用した X-band の HPD (High Power
  Discriminator)
が、Aegis と共に使用される。
2000.08 Jane's Missiles & Rockets US DoD reports China's growing missile power  中国は ASAT (Anti-Satellite) 能力を追究している。このためレーザレーダや高出力レーザの研究を行っている。
 中国は今のところ、野戦用の防空火器による初歩的な防空網しか保有していないが、2020年頃までには効果的な防空網を確立する ものと見られる。
 現在 ATBM 能力を有する HQ-9 を開発しているが、これはロシア製の S-300 (SA-10) をベースにして、 Patriot の技術を取り入れたものといわれている。
1997.1 International Defense Review Anti-missile role planned for Akash  
1995.11 International Defense Review UK could LEAP into BMD