超高速飛翔体兵器防空に関する記事

     
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2024.11.01
 19:04
産経新聞

(Yahoo)

新型迎撃ミサイルの日米共同開発 三菱重工と560億円で契約 <2412-110128>
 防衛省が11月1日、日米が共同開発する極超音速兵器を迎撃するための新型ミサイル滑空段階迎撃用誘導弾」(
GPI) を巡り、日本側が分担する部位の設計・製造について三菱重工業と契約を結んだと発表した。 契約額は560億4,500万円で、納期は2029年3月である。
 防衛省と米国防総省は9月に、開発の構想段階をNorthrop Grumman社案を採用することで合意した滑空段階で迎撃するGPIは、2030年代半ばの開発完了を目指している。
 ミサイルは三段推進式で、日本側は二段目のロケットモーター三段目の姿勢制御装置KVのロケットモーターや操舵装置などを担う。
 迎撃ミサイルの日米共同開発は、SM-3 BlockⅡ2A以来で2例目になる。
2024.10.07
 18:10
RBC Ukraine Kinzhal missiles shot down by air defense over Kyiv: Media points out important detail <2411-100710>
 Defense Expressが、ロシアはこの日、Kinzhal 3発でウクライナを攻撃したが、そのうちの何発かはキーウ上空で防空部隊によって撃墜されたと報じた。
 同通信社が指摘しているように、Kinzhalが2発がキーウ上空で撃墜されたという事実は、巡航段階でも迎撃できることを示している。 ミサイルの1発がフメリニツキー地域のStarokostiantyniv飛行場地域に命中したことも知られている。 これがロシア軍の主な攻撃目標であった可能性が高い。
 Defense Expressの計算によると、ロシア軍は実際にキーウ上空を飛行するようにKinzhalを発射し、これがキーウの住民がミサイルの音を聞くことができ、時には防空システムの操作さえも聞くことができる。
 ロシアがタンボフ地域からスタロコスティアンティニフに向けてKinzhalを発射した場合、キーウとその周辺をまっすぐに通過する軌道になる。 これは、ミサイル防衛能力を持つ首都を防衛する防空システムがKinzhalを迎撃できることを意味する。 特に空軍のPatriotは迎撃することができる。
 今までPatriotは目標への最終接近中のKinzhalを撃墜していたが、今回はミサイルが飛行の巡航段階で迎撃されたという点が独特で、これらのケースの違いは非常に重要で、Kinzhalは目標に向かって落下すると際には速度は極超音速ではなくなるが、巡航段階ではMach 5を超える。
2024.09.26
 04:00
高橋浩祐

(Yahoo)

日米共同開発の極超音速兵器迎撃ミサイルGPIはノースロップのコンセプト採用で決定 日本担当の部位は? <2410-092604>
 防衛省が9月26日、極超音速兵器を迎撃する新型ミサイル
GPI日米共同開発について、Northrop Grumman社が提案した案を採用すると発表した。
 米MDAは2021年にGPIの開発を開始、翌2022年からはNorthrop GrummanとRTXの2社と契約の上、両社の案を競合させて機種選定を進めてきた。 日米は2023年8月にGPIの共同開発の開始を決定した。
 2社が提案した案の性能、コスト、スケジュール、リスクの4つのポイントを日米両国がそれぞれの立場から総合的に評価した結果、Northrop Grumman社の案を採用することで一致した。
 防衛省担当者は「契約の仕組みもあり、両社のコンセプトの詳細は述べられない」と説明したが、Northrop Grumman社案の特徴としては、
 ① 三段式ロケットモーターによって加速
 ➁ 弾頭部分のKVで目標を破壊
 ③ Aegis艦のVLSから発射
の3点を挙げた。
2024.09.25 MDA HP MDA, Northrop Grumman to Move Forward with Development of the Glide Phase Interceptor <2410-092525>
 米MDAは、パートナーである防衛省と連携しつつ、Northrop Grumman社とともに、
GPIの開発を継続することを決めた。 Northrop Grumman社は、既存の契約に基づいて引き続き事業を行う。
 この決定により、MDAは地域極超音速防御のGPIを提供するという目標にさらに一歩近づいた。
 極超音速ミサイル防衛能力を獲得する国防総省のGPIの開発を主導しているMDAは、2024年の初めに 日本の防衛省と協力態勢を確立するため、正式なGPI協力開発プロジェクトアレンジメントに署名した。
 「防衛省とMDAは、それぞれの視点と立場からGPIミサイルの概念を包括的に評価した」と、防衛装備庁(ATLA)の堀江副長官兼最高技術責任者(CTO)は述べた。
2024.09.25
 15:25
Breaking Defense Northrop selected to develop anti-hypersonic Glide Phase Interceptor <2410-092515>
 Northrop Grumman社
GPI開発継続に選定された。 MDAの声明によると、この作業は既存の契約の下で継続される。 MDA長官のコリンズ中将は発表で「今日の決定がGPI計画の転換点を表している」と述べた。
 Northrop Grumman社と競合するRTX社の広報担当者は、同社は引き続きMDAの支援を行うと述べた。
 GPIはAegis駆逐艦やAegis Ashore Systemから発射されるもので、両社はLockheed Martin社が脱落した後、2022年6月にGPIを開発契約を受注し、2023年4月にEMD段階を開始していた。
 Northrop Grumman社は声明の中で、この開発の次の段階は、予備設計審査 (PDR) に先立つシステム性能の実証、飛行実験の実施、デジタルエンジニアリングを通して「GPIプログラム全体を接続して設計を加速し、迎撃機能をより迅速かつ効率的に開発する」という4つの主要なベンチマークで構成されると述べた。
 FY24の国防権限法により、MDAは2029年末までにGPIをIOCとし、2032年までにFOCとして、2040年までに少なくとも24基のGPIを装備するとしているが、MDAは一貫してGPIが2035年以降の脅威に対抗することを目指していると述べており、コリンズ中将は5月8日の上院軍事戦略部隊小委員会で、2029年の目標を達成することは「非常に困難」で深刻なリスクを伴うと述べた。
 防衛省の担当者は2024年初めにBreaking Defenseに、日米のワークシェアがどのようになるかは、まだ交渉のポイントであると語った。 そこで、防衛省は今年度、GPIに757億円を費やす計画だが、Northrop Grumman社は以前、競争に勝った場合、日本と50対50で仕事を分割すると述べていた。
2024.08.10
 04:53
Defense News Missile Defense Agency to pick hypersonic interceptor vendor this year <2409-081003>
 米MDA長官のコリンズ中将が8月8日の
AMDシンポジウムで、滑空飛行段階で極超音速兵器を撃墜することができる迎撃機を試作する企業1社を今年後半に選定する計画であると述べた。
 FY25に入ると、財政責任法は...非常に厳しい優先順位付けとリソース情報に基づいた決定を下すように、国防総省全体に圧力をかけるとコリンズ中将は会議の取材でDefense Newsに語った。
 MDAは、その評価の一環として、SM-3 Block ⅠBの生産ラインを停止し、プログラムのリスクを低下させる傾向がある開発プロセスに2つのチームを関与させるのではなく、次世代インターセプターを構築するための競争で、計画よりも早く勝ち取ったベンダーを選出することを決定した。
 事前設計審査 (PDR) のダウンセレクトに内在するリスクは、これが『リソース主導型』であると明確に言及していることに反映されています」と、国際戦略研究センター(Center for International and Strategic Studies)のミサイル防衛アナリスト、トム・カラコ(Tom Karako)氏はDefense Newsに語り、「高速機動の脅威を多くの点で打ち負かすことは、ミサイル防衛の未来を広く反映しているため、この能力を正しく実現する必要がある」と語った。
 Raytheon社とNorthrop Grumman社は、2022年6月にGPIの開発を継続する契約を獲得し両社は、以前に獲得した迅速試作契約に代えて、固定価格契約への変更を受注した。
2024.08.05
 17:57
Inside Defense Three committees signal enthusiasm, including potentially $75M, for PAC-3 integration on ships <2409-080506>
 米議会は、産業界が資金提供する陸軍のGM迎撃弾を海軍艦に搭載する能力を付与する計画への関心を示しているほか、
AWSの陸上型(註:Aegis Ashore)がIAMDおよび制海任務のためにPatriotの最先端型を発射する可能性も示している。
 議会の4つの国防委員会のうち3つは、Lockheed Martin社が主に自己資金で統合するために資金を調達した計画に対して、それぞれのFY25の法案で支持を示している。
2024.06.11
 14:08
Inside Defense MDA exploring repurposing existing U.S. weapons for near-term hypersonic defense <2407-061110>
 米MDAが、今後5年間で暫定的な極超音速防衛能力として、超高速機動の脅威に対抗するために米国装備している既存の装備を転用する選択肢を模索している一方で、早くても2035年までには準備が整わない目標兵器システム
GPIを開発している。
 MDAは、他の米国の防衛機関や業界と協議し、もともと機動する極超音速目標を撃墜するように設計されていないが、...
2024.05.17 Janes OCCAR and MBDA sign HYDIS² concept phase contract <2406-051725>
 MBDA社広報担当者がJanesに、
OCCARとMBDA社が5月15日、EDF無償資金協力契約と、3年間のHYDIS²構想段階を開始するための契約を締結したと発表したと述べた。
 MBDA社は、HYDIS²の19の企業を代表して協定に署名した。 OCCARは報道資料で、この計画を€140M ($152M)とし、そのうち€80MはEDFが共同出資している。
 構想段階では、参加国であるフランス、ドイツ、イタリア、オランダの運用要求に焦点を当てた重要技術を成熟させることを目指しており、その後の構想を決めて、MBDAのAquila対極超音速迎撃機構想の資とする。 構想段階のもう一つの目的は、将来の対極超音速ミサイルシステムを開発するための産業ネットワークを構築することである。
2024.05.15
 20:00
時事通信

(Yahoo)

新迎撃弾、推進装置を担当 防衛省、共同開発で米と合意 <2406-051523>
 防衛省が15日、極超音速兵器を迎撃する
GPI米国との共同開発に関し、担当部位などを定める合意文書に署名したと発表した。
 日本は弾頭部KVの推進装置と、ミサイル本体の推進装置となるロケットモーターを担当する。
2024.05.02
 16:47
毎日新聞

(Yahoo)

日米、新型迎撃ミサイルに4700億円 中露朝の極超音速弾に対応 <2406-050222>
 米MDAが毎日新聞に、日米両政府が極超音速ミサイルに対応する新型迎撃ミサイルの共同開発費が$3B超に上るとの推計をまとめたことを明らかにした。 日本側は$1B(1,570億円)を拠出し、迎撃ミサイルの推進装置などの開発を担い、2030年代半ばの完成を目指す。 中国やロシア、北朝鮮が極超音速ミサイルの開発を進展させており、迎撃態勢の強化が急務となっている。
 迎撃を想定しているのは
HGVで、ミサイルの弾道最終段階では既存の迎撃システムでも一定の対応は可能とみられるが、日米両政府はその前の段階の滑空中でも迎撃できるようにするため、2023年8月の日米首脳会談で新型の迎撃ミサイルを共同開発することで合意し、日本政府は令和6年度予算で当面の開発費として757億円を計上していた。
2024.03.11 MDA HP MDA PB 2025 Overview <2404-031120>
 米MDAはFY25要求の総額$10.4Bを計上した。 主な項目は以下の通りである。
 ・GMDに$2.7B
 ・グアム防空に$1.2B
 ・Aegisに$1.2B、SM-3 Block ⅡA 12発調達
 ・
GPI $182M
 ・HBTSSSKAに$120M
 ・AN/TPY-2 12基の維持に$587M
 ・LRDRの宇宙軍移管と維持$105M
 ・SBXの運用$22M
 ・COBRA DANEレーダとUEWRの維持$22M
 ・C2BMCに$517M
 その他試験に$447M、標的に$536M、イスラエルのBMDに$500M
2024.03.07
 17:11
Inside Defense U.S., Japan finalizing co-development agreement for hypersonic-killing missile interceptor <2404-030713>
 米軍高官によると、日米両政府が
GPIを共同開発する正式合意を纏めている。 MDA長官コリンズ中将はGPIに関する協力の可能性をめぐる日本との協議は煮詰まっており、今後数ヶ月以内に契約に署名すると述べた。
2024.02.28
 05:30
Inside Defense Lockheed clears major milestone review in NGI competition; now executing detailed design <2403-022807>
 Lockheed Martin社が28日、同社の
NGI試作機が、米BMD計画のために6つの主要な関門の1つをクリアしたと発表した。
 Knowledge Point 1と呼ばれる主要な関門は11月下旬に達成され、Northrop Grumman社との競争でLockheed Martin社の提案が固まった
2023.11.16
 10:19
Inside Defense MDA awards new round of funding for GPI technology development <2312-111610>
 米MDAが11月15日、空母を極超音速兵器による攻撃から守る艦上発射ミサイル
GPIの開発で、RTX (Raytheon)、Northrop Grummanの両社に$52Mずつを追加支出することを明らかにした。
 これにより両社は2年間でNorthropは$291MRTXは$293Mを受注することになる。
【註】
 これらの受注額は新規開発にしては一桁少ないことから、GPIは既存SAMの小改造型である可能性が高い。
2023.11.06 Janes OCCAR and SMS sign Hypersonic Defence Interceptor Study contract <2312-110611>
 統合軍備協力機構 (
OCCAR) とスペインSMS社が10月31日にボンで、極超音速防衛迎撃システム (HYDEF) の研究に関する契約を締結した。
 OCCARは11月2日に、HYDEF計画の目的を欧州の迎撃システム概念の調査と定義であるとし、推進力、空気力学、高度な誘導、最先端のセンサ、空力およびアクチュエーターシステム、機敏な誘導などのこれらの技術を使用して、最大限の操縦性と能力を実現するとした。
【関連記事:2210-090508 (DN 2022.09.05)】
 SMS社は、欧州7ヵ国13社を代表しており、そのメンバーであるDiehl社は10月31日に、この契約を締結は計画の正式開始を意味すると述べた。
2023.09.27
 17:03
Inside Defense DOD to break out SM-6 reporting of new hypersonic strike and defense missiles <2310-092715>
 米海軍が2018年に開発を開始しFY24に量産を開始する極超音速ミサイル迎撃用SM-6 Block ⅠBを従来のSM-6とは切り離した計画として予算や開発計画を立てようとしている。
2023.09.11
 13:52
Inside Defense Boeing nabs hypersonic defense contract, potential technology key to GPI program <2310-091102>
 米DARPAが9月8日、2019年に開始したGlide Breaker計画のPhase 2Boeing社を指名した。
【関連記事:2206-052013 (ND 2022.05.20)】
 この結果Boeing社は、日米が進めようとしている対極超音速システムに参画することになった。
2023.08.30
 04:32
Defense News Pentagon's Shyu to discuss missile defense partnerships with Australia <2309-083002>
 米国防総省で技術研究を担当するシュー次官が兵器工業会主催のEmerging Technology for Defense会議で8月29日に、オーストラリア国防当局と9月にオーストラリアの
IAMD開発について協議すると述べた。 シュー次官と国防総省の調達部門長は今夏に訪豪してオーストラリアの計画参入について協議したとも述べた。
 シュー次官は協議内容について詳細は明らかにしなかったが、グアムのIAMDで中核となるIBCSについて陸軍及びMDAと協議していると述べた。
2023.08.13
 05:00
讀賣新聞

(Yahoo)

極超音速兵器を迎撃する新型ミサイル、日米が共同開発…18日の首脳会談で合意へ <2309-081301>
 複数の政府関係者が、日米が中国やロシア、北朝鮮が開発を進める極超音速兵器を迎撃するため、新型ミサイルを共同開発する方針を固め、18日の日米首脳会談で合意することを明らかにした。
 ワシントン郊外で18日に開かれる日米韓首脳会談に合わせ、岸田首相とバイデン米大統領が個別に会談し、合意内容の一つとして発表する方向で調整されている。
2023.07.11
 13:52
Inside defense Datalink connecting PAC-3 MSE to SPY-1 demonstrated; flight test, possible DOD funding next <2308-071114>
 Lockheed Martin社と米海軍が6月末に、PAC-3
MSE弾とSPY-1レーダを結ぶデータリンクの地上試験に成功し、今年後半に予定されている飛行試験に向け一歩進んだ。
2023.06.20
 17:15
Defense News MBDA renews case for building Europe’s first hypersonic interceptor <2307-062020>
 MBDA社が6月19日にパリ航空展で、欧州での極超音速ミサイル迎撃弾を試作する概念検討を仏独伊蘭と3年かけて実施することを明らかにした。 計画には14ヵ国から19社と30社の下請け社が参加する。
 計画はAquilaの名の元に4年間にわたり進められており、EUの
PESCOの一環で進められているTWISTERともリンクしている。
2023.06.18 Defense Update New Israeli weapons on display at the Paris Airshow <2307-061814>
 イスラエルがパリ航空展で各種武器を展示している。
・IAI – Upper-tier ballistic missile defense
・Exporting Light Rocket Propulsion Systems
SkySonicInterceptor of Hypersonic Threats
・New Air/Air Missiles
・Elbit Systems – Long-Range Strike
・Teaming UAS and Loitering Weapons
Spear UAS – Encapsulated Loitering Weapon
2023.06.14
 14:57
Breaking Defense Rafael unveils ‘Sky Sonic’ hypersonic missile interceptor <2307-061409>
 来週開かれるパリ航空展でRafael社が、何年にもわたって秘密裏に開発してきた対極超音速迎撃弾Sky Sonicを、欧州諸国向けに公表する。
 Sky Sonicは多段式の直撃迎撃弾で、オープンアーキテクチャーで柔軟性を持たせている。
 Rafael社は声明で、極超音速の脅威に対する防御を成功させるには、速度に対抗するだけでなく、予測不可能な飛行経路を効果的に追跡、検出、傍受することを含む多面的なアプローチが必要だと述べている。
2023.06.14
 14:10
Inside Defense Lawmakers propose green light for U.S.-Japan collaboration on Glide Phase Interceptor <2307-061406>
 日米が公式に
GPIの共同開発をFY24に開始しそうである。 GPIを次世代Aegis迎撃ミサイルに位置づけるもので、計画には他国が参加する可能性もある。
 米議会下院軍事委員会戦略軍小委員会がFY24 NDAA案に盛り込もうとしている。
2023.06.12
 12:09
Breaking Defense Draft House defense policy bill would speed hypersonic missile defense interceptor <2307-061208>
 米議会下院軍事委員会戦略部隊小委員会がFY24
NDAAの草案にGPI開発の促進を盛り込もうとしている。
 MDAはGPIのIOCを2035年頃以降としてFY24に初期のリスク低減活動として$209Mを計上しているが、NDAA草案では遅くとも2029年末までとしている。
2023.05:10
 13:22
Inside Defense After Patriot downs Russian missile, MDA wants to 'build out' counter-hypersonic capability <2306-051014>
 ウクライナでPatriotが極超音速兵器を撃墜したのを受け、MDAが陸軍にPatriotの改良を共同で行う呼びかけを行った。
 MDA長官のヒル海軍中将は今まで対極超音速兵器にSM-6を使おうとしていた
2023.04.28
 00:18
Breaking Defense DoD approves next step for GPI to defend against hypersonic missiles <2305-042802>
 米国防総省が4月21日にMDAに対し、
GPI開発段階への移行を承認したことを明かにした。
2023.03.24
 13:33
Breaking Defense Glide Phase Interceptor for hypersonic defense about to enter 'hardware phase:' MDA director <2304-032408>
 米MDA長官のヒル海軍中将が3月24日、極超音速ミサイルを滑空段階で迎撃する
GPIの開発が、設計段階から試作段階に移行すると述べた。
 MDAはFY24にリスク低減の初期段階として$209Mを要求している。
2023.03.16
 13:07
Inside Defense U.S. considering co-development role for Japan on 'front end' of hypersonic-killing interceptor <2304-031609>
 米MDA長官のヒル海軍中将が3月15日、国防総省が
GPI開発を加速するため日本の参画を希望し、両国の国防関連企業間で調整を進めていると述べた。
2023.01.06
 15:21
Inside Defense MDA, armed with a $300M boost for GPI, set to accelerate development <2302-010610>
 米議会がFY23国防費
GPI開発に$300M近くを追加したのを受け、MDAは極超音速兵器迎撃システムの開発を加速させようとしている。
 FY23で国防総省は極超音速兵器迎撃に$225.4Mを要求したのに対し、議会は$292.5Mを追加して$517.9Mとした。
2022.11.04
 17:28
Inside Defense US-Japan exploring possible co-development of hypersonic-killing guided missile <2212-110424>
 米国防総省で宇宙政策を担当するプラム国防次官補が、MDAが開発中の
GPIのような対極超音速迎撃弾を日米で共同開発する可能性を検討していると述べた。
2022.10.05 Jane's Defence Weekly Raytheon clears Glide Phase Interceptor prototype milestone <2301-100503>
 Raytheon社仕様洋上配備型
GPI試作システム要求審査 (SRR-p) が9月中旬に完了した。 これを受けて事前設計審査 (PDR) と最終設計審査 (CDR) と進むが、日程はまだ決まっていない。
 MDAは6月に極超高速兵器に対抗するGPIの開発で2023年2月中旬までのSRR-Pを受審する次段階にRaytheon社とNorthrop Grumman社を指定し、それぞれ$41.4Mで契約していた。
 MDA長官のヒル海軍中将は計画時程の詳細を明らかにしていないが、各社とも政府が要求している2028年以前に装備化できると見ている。
2022.09.05
 20:00
Defense News Spanish, German companies start work on hypersonic missile interceptor <2210-090508>
 ドイツとスペインの企業が
EDF最初の事業として極超音速弾防衛用迎撃弾の共同開発を行う。 開発するのはEU HYDEFで、開発期間は36ヶ月、経費は€110M ($110.2M) で2035年以降の脅威に対処する。
 EUは既にPESCO計画でフランスとスペインなどがTWISTER計画を進めていることから、EU HYDEFはTeisterとの連携も図る。
【TWISTER 関連記事:2012-113005 (DN 2020.11.30)】
 EDFでは61件の研究開発に€1.2B ($1.23B) が用意されている。
2022.07.21
 16:10
Inside Defense Senate authorizers add funds to accelerate GPI, countermand USD research and engineering <2208-072110>
 米議会上院軍事委員会がFY23予算で、
GPIMDAのRGPDWS要求としての$292Mより$300M多い予算を配分した。
2022.07.06 Jane's Defence Weekly Northrop Grumman and Raytheon to progress work on GPI technology <2209-070604>
 米MDAが6月24日、超高速ミサイルに対抗する
GPI開発の継続契約について、Northrop Grumman社Raytheon社が選定されたと発表した。 この時点でLockheed Martin社は脱落した。
 両社は契約変更でそれぞれ$41.4Mが追加され、Northrop Grumman社の契約額は$60.4M、Raytheon社は$62.5Mになった。
2022.06.25
 06:42
Defense News Raytheon, Northrop advance in competition to develop hypersonic weapons interceptor <2207-062501>
 米国防総省がMDAの進めている
GPI迎撃弾の開発について、Raytheon社とNorthrop Grumman社の2社OTA契約を変更して開発続行を発注した。 変更契約に伴う契約額はそれぞれ$41.5Mだが、従来分と合わせるとそれぞれ$61Mになる。
 GPIの開発は2021年に両者のほかLockheed Martin社もが参加して開始され、迎撃弾にはAegis BMD駆逐艦に搭載し現有のVLSから発射することと、改良型Baseline 9 AWSとの適合が求められた。
 これに対しLockheed Martin社はスクラムジェット推進の極超音速迎撃弾で対抗した。 尚、Northrop Grumman社両社提案ロケットモータを担当していた。
 MDAは今後Lockheed Martin社GPI開発に復帰する可能性も示唆している。
2022.06.24 MDA HP Missile Defense Agency selects Northrop Grumman Corp and Raytheon Missiles and Defense to move forward in the Glide Phase Interceptor (GPI) prototype project <2207-062417>
 米国防総省がMDAの進めている
GPI迎撃弾の開発について、Raytheon社とNorthrop Grumman社の2社OTA契約を変更して開発続行を発注した。
 変更契約は試作のシステム要求審査 (SRR) が行われる2023年2月までで、契約額はそれぞれ$41.5Mになっている。
2022.06.01 Jane's Defence Weekly MDA to choose couter-hyersonic GPI contractor <2208-060105>
 米MDAが5月23日、2021年11月以来3社が参加している極超音速ミサイル迎撃弾
GPI計画の続行を1~2社に絞り込む選定を2022年末までに行うと述べた。
 MDA長官のヒル海軍中将によると、現在の推進装置は極超音速ミサイルの迎撃に十分であるが、機動する極超音速ミサイルの迎撃にはシーカー窓の素材位置制御装置、その他のフロントエンドに手を加える必要があるという。
2022.05.20 National Defense Counter-hypersonic program enters next phase <2206-052013>
 米DARPAが4月14日に、2018年から進めている極超音速ミサイル防衛Glide Breakerの開発が、大気圏上層部を模した風洞試験と試験飛行を行う第二段階に入ると発表した。 Aerojet Rocketdyne社とNorthrop Grumman社が受注した第一段階では
DACSの開発が行われた。
 第二段階は48ヶ月間で、最初の24ヶ月で風洞試験を行い、36ヶ月目と48ヶ月目2度の飛行試験を行う。
 DARPAのGlide Breakerと並行してMDAはGPIの開発を行っているが、DARPAによるとGlide BreakerではGPIの先の技術を開発するという。
2022.05.11
 16:04
Breaking Defense MDA looks to narrow competition for hypersonic missile killer <2206-051106>
 米MDAが極超音速ミサイルを迎撃する迎撃弾
GPIの開発にRaytheon、Northrop Grumman、Lockheed Martinの3社を選定し、9月までに概念設計を提出する契約を2021年11月にそれぞれ$20.97M、$20.94M、$18.95Mで行っている。 MDAは2022年中に提案の絞り込みを行う。
 MDAはFY23でGPIを含む極超音速ミサイル防衛に$225Mを要求しているほか、議会に提出したUPLに$318Mを挙げている。
2022.04.15 DARPA HP Glide Breaker Program Enters New Phase <2205-041516>
 米DARPAが、滑空段階にある敵の極超音速ミサイルを撃墜するGlide Breaker計画で、風洞試験や飛行試験を行うPhase 2での画期的な提案を求めている。
 Phase 1ではGlide Breakeで採用する位置姿勢制御装置 (
DACS) や推進装置の開発と試験が行われている。
2022.02.03 Defnse News Budget uncertainty ‘throttles’ MDA's development of a hypersonic missile interceptor <2203-020305>
 米MDA長官が2月2日、極超音速ミサイルを超高速滑空段階で迎撃しようという
GPI計画に資金難が立ち塞がっていると述べた。
2021.12.01 Jane's Defence Weekly MDA awards other transaction agreement for Glide Phase Interceptor concept work <2203-120101>
 米MDAが、極超音速ミサイルの洋上発射型迎撃弾
GPI試作弾概念設計OTAを11月19日にLockheed Martin社 ($20.94M)、Northrop Grumman社 ($18.96M)、Rayteon社 ($90.97M) に発注した。
 GPIはAegis駆逐艦に装備され、改良されたAegis Weapon System Baseline 9によりVLSから発射される。
 2019年5月に発簡されたBAAでは、低価格、高信頼性、高性能、強靱なシステムが求められ、一次試作機は2021年夏に発注される計画であったが要求性能が纏め切れず延期されていた。 試作機の基本設計は2022年9月に完了することになっている。
2021.11.20 Breaking Defense Raytheon, Northrop, Lockheed to compete for hypersonic interceptor <2112-112011>
 米MDAが11月20日、Lockheed Martin、Northrop Grumman、Raytheonの各社に滑空段階超高速ミサイルを非推進段階で迎撃するシステム
GPI試作品の概念設計段階を発注した。 契約額はRayrtheon社が$20.97M、Lockheed Martin社が$20.94M、Northrop Grumman社が$18.95Mで、2022年9月までになっている。
 GPIは海軍の巡洋艦に装備し、Mach 5以上で飛来する超高速ミサイルを大気圏上層となる70kmで撃墜する迎撃弾で、SM-3はGMDGBI同様に宇宙空間で迎撃するトステムで、SM-6やTHAADは超高速に対処するには射程が短すぎる。
2021.11.20 Defense News Here are the three companies selected to design hypersonic missile interceptors for MDA <2112-112010>
 米MDAが、Lockheed Martin、Northrop Grumman、Raytheonの各社に滑空段階超高速ミサイルを迎撃する局地システム
GPIの概念設計段階を促進する契約を発注した。 Lockheed Martin社及びRaytheon社は超高速ミサイルの開発も行っており、Northrop Grumman社はエンジン開発の実績を持っている。
 GPIには現有のAegis BMD駆逐艦に搭載されてVLSから発射され、改良型AWS Baseline 9で捕捉追随と交戦ができることが求められている。
2021.11.19 MDA HP Missile Defense Agency awards contracts for Glide Phase Interceptor design <2112-111906>
 米MDAが、Lockheed Martin、Northrop Grumman、Raytheonの各社に滑空段階超高速ミサイルを迎撃する局地システム
GPIの開発促進を目指した契約を発注した。
 GPIにはAegis BMDシステムとの整合が求められ、Aegisで採用しているVLSから発射され、AWS Baseline 9の改良型で捕捉追随と交戦ができることが求められている。
2021.11.11 Breaking Defense Hypersonic missile tracking prototypes on point for 2023 launch <2112-111110>
 超高速ミサイルを宇宙空間から監視できる
HBTSS2023年に2基が打ち上げられるが、受注を競っている各社は11月末には試作を開始するとしている。
 HBTSSは現有の早期警戒衛星より低い高度でかつ地上配備早期警戒レーダより高い高度である高度100km~2,000kmの低軌道に打ち上げられる衛星群で、SBIRS衛星や将来はNGOPI衛星からBMや超高速ミサイルのキューイングを受けて超高速ミサイルを超高速滑空飛翔段階で追随し、その諸元を海軍のAegis BMDシステムと陸軍のTHAADシステムに送る
2021.09.20 Defense News Space Development Agency approves design for satellites that can track hypersonic weapons <2110-092005>
 L3Harris社が9月20日、
SDAから受注した超高速兵器捕捉追随衛星事前設計審査 (PDR) を完了し、最終設計審査 (CDR) に向け作業を継続していると発表した。 SDAは2020年10月に、低高度軌道に数百基打ち上げるNDSATracking LayerとしてL3Harris社とSpaceX社にそれぞれ$193M、$149Mで最初の衛星を4基ずつ計8基発注しているが、この契約に漏れたRaytheon社とAirbus US社はこの決定に対ししてGAOに不服申し立てをしている。
 L3Harris社はまたSapceX社と1月にMDAのNBTSSも受注している。 HBTSSはより高感度で超高速兵器の捕捉追随に加えて射撃諸元の取得までを狙っている。
2021.08.30 Aviation Week & ST DARPA reveals key piece of future hypersonic interceptor <2110-0083001>
 超高速滑空 (
>HGV) ミサイルは、HGVが垂直落下すると見られる終末弾道に入る前の高度100,000ft~150,000ft (30km~45km) で迎撃するため、希薄な空気中で動作する空力操縦翼DACS組み合わせで操縦することになり、真空中で使用するTHAADやGBIとは異なる。
 一般にミサイルを迎撃するミサイルには目標となるミサイルの3倍の運動性能が求められているため、HGVミサイルの迎撃には従来より高い運動性能 (G) が求められる。
 このためDARPAは2018年から超高運動性DACSを開発するGlide Breaker計画を進めており、2020年にAerojet Rocketdyne社とNorthrop Grumman社が受注して開発を進めている。 海軍研究本部 (ONR) はDDG 1000駆逐艦からSM-2似の迎撃弾2発を発射する計画なので、固体燃料を用いる新DACSには艦載に足る安全性が求められている。
 もし地が計画しているHGV迎撃システムRGPWSにLockheed Martin社はTHAADを元にしたDartを、Raytheon社はSM-3を元にしたHawkを提案しているが、超高運動性DACSの完成には5年はかかるため、当面は在来のDACSを使用することになる。
2021.06.09 Jane's Defence Weekly MDA seeks USD247.9 million to counter hypersonic weapon <2108-060904>
 米MDAのFY22予算要求$247.9Mで、その多くを超高速ミサイル攻撃からの要域防護Glide Phase Interceptor (GPI) が占めている。 
RGPWSと呼ばれていたGPIは更に以前にはHDWSと呼ばれていた。
 MDAが4月12日にBAAで公表した資料によると、GPIはAegis Weapon Systemと組み合わされ、発射にはMk 41 VLSが使われ、試作品の発射試験は Kauai島のPMTRで行われる。
2021.05.13 Inside Defense MDA looks to adapt existing booster tech with modified kill vehicles for rapid counter-hypersonic fielding <2106-051311>
 米MDA長官のヒル海軍中将が5月13日に公表した文書で、MDAは対超高速ミサイルの多層防衛として2段階のアプローチを進めていると述べた。
 最初は滑空段階を既存のブースタと
KVで迎撃し、その後大気圏内で迎撃する。 超高速で働く大気圏内迎撃システムは現在は白紙で、今後長期間かけて開発するという。
2021.05.04 Inside Defense MDA outfits INDOPACOM with Defense Against Hypersonic Weapons in Pacific <2106-050403>
 米軍が密かにインド太平洋地域において今まで公表されていなかった超高速兵器を捕捉追随するシステム開発し配備を進めている。
 システムは既存のセンサやC&Cシステム用途変更するものでDefense Aginst Hypersonic Weapons in the Pacificと呼ばれている。
2021.04.13 Inside Defense MDA reboots hypersonic defense project, seeks industry Glide Phase Interceptor white papers <2105-041312>
 米MDAが4月13日、超高速ミサイルを迎撃するGlide Phase Interceptor (GPI) 計画を開始し、各メーカに海軍のAegisシステムと組み合わせて使用する武器の提案を要求した。 回答期限は今夏となっている。
 この計画は2月に計画が中止になったMDAの
RGPES代わる計画である。
2021.02.03 Inside Defense MDA scraps RGPW, launches new Glide Phase Interceptor in gambit to accelerate hypersonic defense <2103-020306>
 米MDAが試作を計画していた対超高速兵器開発を白紙に戻して、Aegisシステムと低軌道衛星群を組み合わせて、滑空段階に入った長距離超高速ミサイル弾頭を迎撃する方針に切り替える。
2020.11.30 Defense News Germany joins nascent European push to shoot down hypersonic missiles <2012-113005>
 ドイツが10月24日、EU主導超高速ミサイル防衛システム
TWISTER計画に参画することを明らかにした。
 EUは2019年11月にPESCOに取り入れたTWISTER計画は、2030年頃を視野にMach 5以上の飛翔体を高度100km以下で撃墜することを目指すセンサネットワークと迎撃弾を開発する計画である。
2020.10.16 Inside Defense Lockheed drafting proposal for sea-based PAC-3 to counter hypersonic threats <2011-101612>
 Lockheed Martin社が9月に米MDAに、超高速兵器の終末迎撃用としてPAC-3 MSE弾の艦載型である"Sea-Based Terminal Future Interceptor"を提案している。
2020.09.29 Inside Defense MDA launching second counter-hypersonic project, adding sea-based interceptor for terminal defense <2010-092907>
 米MDAがロシアや中国が開発している超高速滑空兵器の第二層防衛として終末段階で撃墜する洋上配備型迎撃システムの開発を開始した。
 各社の提案を12月までに審査し、2021年早々に契約を行う。
【註】
 洋上配備型迎撃システムとしてはRaytheon社がSM-3 Hawkを、Lockheed Martin社がTHAADの艦上発射型であるDartを、Boeing社がHyvintを提案している。
【関連記事:2010-081701 (AW&ST 2020.08.17)】
2020.09.25 Inside Defense MDA advancing work on high-powered microwave for hypersonic defense <2010-092508>
 米MDAが9月24日、超高速ミサイル防衛 (
HDWS) でHPMを活用することを検討しており、Raytheon社MTT計画として15ヶ月の契約を$9.7Mで発注した。
【関連記事:1912-101402 (AW&ST 2019.10.14)】
2020.08.17 Aviation Week & ST Missile Defense Agenc reveals hypersonic defense vision <2010-081701>
 米MDAが、ロシアと中国が2030年代に保有すると予想される
HGV超高速CMに対する防衛構想を8月4日に開かれたシンポジウムで公開した。 構想では来年に試験が開始される衛星群HBTSSによるセンサ網と、次世代迎撃弾NGI、更に滑空段階を迎撃するRGPWSで成り立っている。 またSM-3 Block ⅡAでICBMを迎撃する試験FTM-44が12月に計画され、THAADの射程延伸型である開発中のTHAAD-ER試験の評価も計画している。
 RPGWSについてMDAは20件以上の提案を2年間にわたり検討した結果、2019年9月にLockheed Martin社の提案2件、Raytheon社の提案2件、Boeing社の提案1件、合わせて5件を選定した。
 このうちLockheed Martin社のDartはTHAADの洋上発射型で、Hawkは滑空段階での迎撃狙ったSM-3である。 またBoeing社提案のHyvint洋上発射型である。
 一方DARPAは1月にNorthrop Grumma社とGlide Breakerの検討を$13Mで開始した。
2020.08.04 Defense News MDA pauses defensive hypersonic missile design to refocus plan <2009-080410>
 米MDA長官のヒル海軍中将が8月4日にウェブ上で開かれたSpace and Missile Defenseシンポジウムで、中短距離超高速ミサイルに対抗する超高速迎撃弾 (RGPWS) 計画を一旦停止して見直しを行っており、1QFY21(註:2020年10月上旬)初めまでに結論を出すと述べた。 ヒル中将は見直しの理由の一つにについて、2020年代中頃までの実用化を狙っているとした。
 RGPWS計画は1月にRfP素案が発簡され、3月19日までにHDRGPWSとしての提案を求めていた。
 MDAはHBTSS完成後を見据えた長期的な検討も行っているという。
2020.08 International Defence Review Fast track: US accelerates hypersonic weapon prototyping <2009-080020>
= 超高速兵器計画に関する7頁の記事 =
 ・Fundign velocity
 ・C-HGB
 ・'Hacksaw' and 'Arrow'
 ・Operational fires
 ・HAWC and future programmes
 ・'Right of launch'
2020.06.29 Aviation Week & ST U.S. hypersonic defense plan emerges, but cash does not <2008-062905>
= 米超高速飛翔体開発、予算が伴わないとする2頁の記事 =
 超高速飛翔体迎撃システムRGPWSは、議会が追加予算を認めれば早ければ2020年代中頃の配備が可能になる。 当初はMk 41 VLS発射式であるが、その後空中発射や陸上発射も計画されている。 要求性能は秘匿されているが迎撃弾はDARPAがAerojet Rocketdyne社に開発させているGlide Breakerになるとみられる。
 MDAは2年以内の試験を目指し超強力マイクロ波で長距離ミサイルを開発しており、同時に既存システムを元にした大気圏内迎撃システムを追求している。
 ・Dart: THAAD改良型(Locheed Martin)
 ・Valkyrie: Patriot改良型(Locheed Martin)
 ・Hawk: SM-3改良型(Raytheon)
【関連記事:1912-101402 (AW&ST 2019.10.14)】
2020.07.22 Inside Defense MDA now eyeing December to finalize hypersonic defense interceptor prototype solicitation <2008-072208>
 MDAが7月20日、超高速滑空弾 (HGV) 迎撃用の洋上発射迎撃弾であるRGPWSの開発と試作機の発射試験までに関する競争試作を、年内に開始すると発表した。
2020.06.19 Inside Defense DOD establishes Joint Hypersonic Transition Office to stand up new university consortium and more <2007-061907>
 米国防総省で研究開発を所管するグリフィン次官が、Joint Hypersonic Transition Officeを立ち上げて超高速飛翔体の開発を一元的に行うことを明らかにした。
2020.06.18 Inside Defense Marines Corps eyeing DARPA-developed hypersonic weapon <2007-061813>
 米DARPAが米陸軍向けに、地上発射型長距離超高速兵器を開発しているが、海兵隊もこのシステムに関心を持っていて、DARPAとの話し合いを行っている。
2020.05.15 C4ISR net These eight satellites will track hypersonic weapons <2006-051502>
 米SDAが5月11日、超高速ミサイル宇宙から監視追随する衛星群のうち、FY22に打ち上げを計画している最初の衛星についてのRfP素案を提示した。 最終的に数百基からなるこの衛星群にはFY22に20基の打ち上げが計画され、その後2年間隔で追加が打ち上げられる計画でFY24には2次分として150基の打ち上げが計画されている。
 今回のRfPではこの内の8基の広視野 (WFoV) 衛星が対象になっていて、FY23には中視野衛星の打ち上げが計画されている。
 WFoV衛星は超高速ミサイルの追随が可能なIRセンサを搭載し、SDAが別に計画している伝送層衛星衛星経由で追随情報を受け渡す。 SDAは5月1日にFY22に打ち上げる追随層衛星10基のRfPを発簡している。
2020.05.04 Aviation Week & ST MBDA patent offers new Glimpse into Europe's hypersonic weapon plans <2507-050402>
 MBDA社が4月9日に超高速飛翔体
Twisterに関する米国の特許を取得した。 同社は2019年11月にフランスでの特許を取得している。
 Twisterは2030年代までの配備を目指す超高速滑空兵器やCMに対処しようという兵器で、ノーズコーンに覆われた先端部に取り付けたシーカが弾着の数秒間まで、Mach 5以上で飛翔した際に発生する摂氏数百度に耐えられるかがカギになる。
 MBDA社は迎撃弾のほか、2030年代中頃を目指しASMP-Aに代わるスクラムジェット推進CM<であるASN4Gの開発も進めている。/td>
2020.04.06 Aviation Week & ST hypersonic defense concept targets air volumes <2006-040602>
 王立航空協会が最近開催した超高速コンファレンスでQuartet迎撃弾計画が明らかにされた。 Quartetは現在及び近未来の推進装置、シーカ、システムの技術を元にした地上発射システムで、ロケットブースタと4発の副迎撃弾でできていて、全長は5~6mになる。
 システムは高度15km以下Mach 6~8で侵入してくる目標を想定しており、目標が数十kmで発射される。 第一段が6秒間燃焼したところで副迎撃弾を発射し10秒間の燃焼でMach 8に達しアクティブシーカで目標に向かうと、少なくとも1発の副迎撃弾は目標を迎撃できる。
 Quartetの全重量: 1,160kg
 ・第一段 :620kg
 ・副迎撃弾:100kg×4
 ・弾  殻:140kg
2020.04.06 C4ISR net The Pentagon will solicit its first mesh network in space May 1 <2005-040603>
 米宇宙開発庁 (
SDA) がコロラドスプリングで開かれた第36回宇宙シンポジウムで、Transport Layer衛星ネットワークの当初分として2022年夏の軌道投入を目指すTranche 0の20基について、8月に契約を行う契約であることを明らかにした。 RfPは5月1日に発簡される。
 Transport Layer Tranche 0 Layerでは、低速データ通信による作戦機との交信、センサ取得情報の発信能力、GPSに頼らないタイミング機能などが検証される。
 今後はFY24にTranche 1FY26にTranche 2が計画されている。
2020.04 International Defence Review Glide Breaker propulsion R&D contract awarded to Aerojet Rocketdyne <2005-040010>
 米DARPAが2月10日、Aerojet Rocketdyne社超高速飛翔体防衛迎撃弾Glide Breakerの研究開発試験評価を$19.6Mで発注した。 契約は2021年2月までになっている。
2020.04 International Defence Review US Missile Defense Agency requests funds to counter hyoersinic threats <2005-040009>
 米MDAがFY21に、超高速飛翔体防空として$206.832Mを要求した。 FY20でMDAは$132.612Mを要求したが議会がこれを$390.2Mに増額していた。
 FY21要求には
HGWSとも呼ばれている終末滑空状態の脅威を迎撃するRGPWS計画の継続も含まれている。 RGPWSではLockheed Martin社が提案するValkyrie及びDart、Boeing社のHypervelocity Interceptor、Raytheon社のSM-3 Hawkと、Raytheon社提案のDEWが候補になっている。
2020.03.16 C4ISR net The MDA is still in charge of hypersonic-tracking space sensors <2004-031605>
 米MDA長官が3月12日の議会公聴会で、MDAが宇宙配備型超高速弾ミサイル探知システムである
HBTSS開発を継続していると述べた。
 HBTSSの所管を巡っては政府がMDAからSDAに移管しようとしたが、議会がMDAに留めた。
2020.03.12 Inside Defense DOD eyes SM-6 for counter-hypersonic mission, test against glide-vehicle target in FY-23 <2004-031206>
 科学技術を担当するグリフィン米国防次官が、米国防総省がSM-6を超高速兵器の迎撃に使用する検討を行っていることを明らかにした。
 SM-6の高運動能力は既に確認されており、FY23に迎撃試験を計画している。
2020.03.04 Inside Defense MDA pursuing ship-based weapon to defend against hypersonic glide vehicles <2004-030405>
 米MDAが超高速兵器の脅威に対抗するため
RGPWSによる最初の実用として艦載迎撃弾計画を進めている。
 RGPWSはMk 41 VLSから発射できるように設計されている。
2020.03 International Defence Review MDA issues DRPP for hyoersonic defence programme <2005-030008>
 米DARPAが1月28日に、超高速飛翔体防衛終末段階迎撃
RGPWSRfP素案である (DRPP) を発簡した。 DRPPの企業説明は2月4~8日に個別に行われ、回答を2月11日までに受領した後、4月上旬最終RfPを発簡する。
 MDAは2018年9月までにHDWSとしての各社提案を21件に絞り込み、2019年8月下旬と9月上旬に5件に絞り込んでいる。 この5件はRaytheon社提案のDEW 1件と、Lockheed Martin社提案の2件 (Valkyrie, Dart)、Boeing社提案のHYVINT、Raytheon社提案のSM-3 Hawkの迎撃弾方式の4件である。
 これに対してDARPAは1月24日にNorthrop Grumman社Glide Breakerを$13Mで発注している。 Glide Breakerは超高速飛翔体を大気圏上層部で撃墜する迎撃弾で、構想は2018年7月に公表されていた。
2020.02.28 Breaking Defense Army ramps up funding for laser shield, hypersonic sword <2003-022811>
 米陸軍FY21予算で超高速ミサイルとその迎撃システム及び迎撃レーザシステム$1B以上を要求している。 これは前年度に比して超高速ミサイルで86%増高出力レーザで209%増になっている。
 これらでは実験室段階から実用段階への移行が目指され、2022年にはStryker装甲車に50kWレーザを搭載、2024年には100~300kWレーザの車載が計画されている。 また超高速兵器についても2023年の車載が計画されている。
2020.02.06 Defense News MDA taps industry to build interceptor to defend against hypersonic threats <2003-020605>
 米MDAが1月30日、
HGWに対する局地防空HDRGPWS迎撃弾開発のRfP素案を発簡した。 3月19日までの素案提出を求めている。 HDRGPWS迎撃弾開発計画では最終的に発射試験までを求めているが、迎撃は計画していない
 一方各軍は攻撃型超高速兵器の開発を進めており、海軍は水上艦発射型を2023年潜水艦発射型を2024年に装備化する計画で、空軍は空中発射型の2022年装備化を目指している。
 陸軍は移動式陸上発射の長距離超高速兵器をFY23に装備化する計画である。 ロシアの超高速弾頭Avangard ICBMは車載発射機からの発射される。
2020.02.03 Jane's 360 MDA issues DRPP for new hypersonic defence programme <2003-020301>
 米MDAが1月28日、超高速飛翔体迎撃システムである
RGPWS開発の事前段階となるDRPPSRDを発簡した。 今後企業説明会を経て4月上旬には最終RfPが発簡される。
 RGPWSはMDAの別の計画HGWSを補完するもので、2018年9月に開始されたHDWSでは21提案がなされ、2019年8月下旬~9月上旬に5案に絞られている。 5案中4案はLockheed Martim社のValkyrie及びDart、迎撃弾方式で、Raytheon社のSM-3 Hawk、Boeing社のHYVINTの迎撃弾方式で、ほかにRaytheon社のDEW案がある。
2020.01.30 Inside Defense MDA eyes limited competition for prototype hypersonic interceptor program <2002-013006>
 米MDAが1月29日、超高速飛翔体防衛システム
RGPWS開発のRfP素案を発簡した。
 MDAは最初の18ヶ月で一つの方式に絞り込み、次いで非迎撃の飛翔試験を実施する計画である。
2020.01.13 Aviation Week & ST European states plan for Hupersnic defense <2003-011303>
 欧州のミサイル防衛Patriotを装備する独希蘭西SAMP/Tを装備する仏伊に限られているが、
HGVや超高速/超音速CMなど、中露からの新たな脅威に対抗する必要から、フランスが主導しフィンランド、イタリア、オランダ、スペインが支援しているTWISTER計画を、EUの常設軍事協力枠組み (PESCO) が11月に支援する13項目の一つにしている。
 同様の計画は米国でPRGWSHWSが進められている。
2020.01.13 Aviation Week & ST As Russia field Avangard, U.S. scrambles to develop counter <2003-011302>
 ロシアがUR-100N Avangard
HGV ICBMを配備したのを受け、米MDAは当面、短距離での迎撃に重点を置こうとしている。
 MDAが今後5年間に$600M以上かけるHDWS計画にはLockheed Martin社がValkyrie、Raytheon社がSM-3 Hawk、更にLockheed Martin社がDART、Boeing社がHypervelocity Interceptorを提案している。
 これと並行してMDAは12月上旬にRGPWS計画を開始し、此方にはNorthrop Grumman社も参加して、DEWHPMを含めた検討に入っている。
【 HDWS/RGPW 関連記事:2003-020301 (Jane 2020.02.03)】
2019.12.23 Aviation Week & ST Moving target <2002-122306>
 MDAは2002年の創設以来$160BをかけてBMDシステムの開発を行ってきたがその焦点は長中距離BMであった。 しかし大気圏内をMach 20の超高速で機動するミサイルの出現から
GBI抜本的に見直す必要に迫られている。
 そこでMDAは迎撃弾方式4案とDEW方式1案の5種類について2020年中頃までに検討を進めており、迎撃弾方式は既存のブースターを元にした射程延伸型のTHAADやSM-3が有力視されている。 MDAは同時にGlide Breaker秘密計画も進めている。
【関連記事:1912-101402 (AW&ST 2019.10.14)】
 更に4社から提案された超高速/弾道追随システムHBTSS試作と試験を計画している。
 一方EUはPESCO枠組みで、陸上発射型の超高速弾/衛星群対抗システムTWISTER構想(右図)を進めている。
 これとは対照的にMBDA社は吸気式である亜音速または超音速ラムジェット推進の迎撃システムを検討している。
2019.10.29 Inside Defense Harris, Leidos, Northrop and Raytheon win HBTSS prototype contracts <1911-102905>
 米国防総省が10月29日、MDAの
HBTSS開発計画に、Harris、Leidos、Northrop Grumman、Raytheonの4社を選定したと発表した。
 HBTSSはかつてSpace Sensor Layerと呼ばれていた超高速ミサイル及びBMの発射から弾着までの発見、追随を行う宇宙配置型センサで、4社はそれぞれ$20Mで受注した。
2019.10.14 Aviation Week & ST Faster, farther missile drive U.S. Air Force to adopt new technology <1912-101403>
 米空軍2028年までにAGM-183
ALRRWと、マッハ数が二桁で射程が数千㌔㍍HCSW配備しようとしているのに加え、陸軍や海軍も超高速兵器の開発を進めているため、今後4年間40回以上の飛行試験が見込まれている。
 しかし7年前に行われたDARPAのFalcon HTV-2の飛行試験では、その支援のため太平洋に数十に及ぶ艦船や航空機を展開した。 このため、今後の試験ではRQ-4 HALE UAVを代わりに活用することが検討されている。
2019.10.14 Aviation Week & ST MDA select five systems for hypersonic defence studies <1912-101402>
 米MDAが超高速ミサイル防衛 (
HDWS) について、2018年9月に開始したPhase 1において21件の提案を検討した結果、ハードキル4候補ソフトキル1候補の合わせて5候補に絞り8~12月間のPhase 2を開始した。
┏━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━━┓
┃Boeing     ┃Hypervelocity Interceptor  ┃
┣━━━━━━━━╋━━━━━━━━━━━━━━┫
┃        ┃Valkyrie Interceptor    ┃
┃Lockheed Martin ┣━━━━━━━━━━━━━━┫
┃        ┃Dart            ┃
┣━━━━━━━━╋━━━━━━━━━━━━━━┫
┃        ┃SM-3 Hawk          ┃
┃Raytheon     ┣━━━━━━━━━━━━━━┫
┃        ┃Nonkinetic System      ┃
┗━━━━━━━━┻━━━━━━━━━━━━━━┛
2019.10.09 C4ISR net The data challenge of space-based hypersonics defense <1911-100905>
 米MDA長官のヒル海軍少将が10月7日、宇宙開発庁 (
SDA) の低軌道衛星群に組み込まれる宇宙配備超高速ミサイル/BM追随システム (HBTSS) ではデータの管理が最大の課題になると述べた。
 超高速ミサイルは従来のBMに比べて発見しづらいため、衛星が目標を発見した場合、次の衛星にデータを伝送して追随を引き継ぐ必要がある。
【註】
 追随のリレーだけではデータ伝送がそれほど困難とは思えないことから、HBTSSでは複数の衛星を結んで合成開口を構成し、高精細な画像レーダを実現しようとしているのではないか。
 そのためには正確な位相情報の授受ができる高速通信の実現と相互の同期が欠かせなくなるはずである。
2019.09.11 Inside Defense Senate panel recommends nearly $400M for counter hypersonics, more than double MDA request <1910-091112>
 米議会上院歳出委員会国防小委員会が9月10日にFY20予算で超高速ミサイル防衛に、MDA要求の$157Mの二倍以上となる$394Mを配分した。 追加の$237MはMDAが準備しているセンサネットワーク、指揮統制システム、迎撃弾の開発に当てられる。
2019.09.11 Inside Defense Senate panel recommends nearly $400M for counter hypersonics, more than double MDA request <1910-091112>
 米議会上院歳出委員会国防小委員会が9月10日にFY20予算で超高速ミサイル防衛に、MDA要求の$157Mの二倍以上となる$394Mを配分した。 追加の$237MはMDAが準備しているセンサネットワーク、指揮統制システム、迎撃弾の開発に当てられる。
2019.09.11 Inside Defense MDA wins support, financing from key Senate panel for immediate pivot from RKV to NGI <1910-091111>
 米MDAが9月10日の土壇場で上院歳出委員会国防小委員会から、計画中止になった
RKVに代わるNGIFY20での開発予算$222Mを認めた。
2019.09.11 C4ISR net Senate bill includes $1B in new money for hypersonics <1910-091110>
 米議会上院歳出委員会国防小委員会が9月10日に可決した歳出法案はまだ公表されていないが、超高速ミサイルや超高速ミサイル防衛国防総省要求より少なくとも$1B多く配分している模様である。 法案は上下両院で意見の異なるミサイル防衛用早期警戒衛星の取り扱いが焦点になると思われる。 下院は国防総省の要求している$1.4Bに懸念を示しているのに対し上院は$2B近くを配分しようとしている。
 上院案では超高速ミサイル防衛に国防総省要求から外れた$237.8Mを配分し、攻撃用としては空軍の超高速兵器開発要求$576Mに$14Mを追加すると共に、陸軍の$228M要求に共用の
HGB開発費として$150.6Mを追加している。
2019.08.19 Aviation Week & ST Pentagon's answer to 'Space Pearl Harbor' threat shifts focus <>1910-081906>
 米宇宙開発庁 (
SDA) が4月に低高度軌道小型衛星群を配置する限定的なTransport Layer構想を提起したが、同庁では更に中高度軌道へのTransport Layer拡張構想を持っている。
 米軍は今まで陸軍のKestrel Eyeの様な小型画像衛星計画を進めているが、SDAはこれらを拡張しネットワーク化することを考えている。
2019.08.19 Aviation Week & ST Striking back at Mach 5 <1910-081901>
 中露の超高速兵器による脅威に対抗して米MDAは、新型迎撃弾センサ及び指揮統制システムからなる
HDWSを考えている。 HDWSはMach 5以上で機動し既存の早期警戒及び追随レーダの覆域内となる低高度での迎撃を目指す。
 MDAは当面の処置としてTHAADなど既存システムの改良を検討している。 Lockheed Martin社は2015年に、二段推進方式にして射程を延伸するTHAAD-ERを提案しているがMDAは改良型THAADが4年前のLockheed Martin社提案を元にしているか否かについては明らかにしていない。
2019.08.09 AW & ST Podcast: Countering hypersonics <1909-080903>
 米国が超高速ミサイルからの防護を目指し数種類の迎撃システムを検討している。
【註】
 迎撃弾の先端がGBIのEKVと異なりオジャイブ形状であることから、終末がIRやEO誘導ではないと想像される。
2019.08.07 Inside Defense MDA forwards proposal for new Hypersonic Defense program to Pentagon for review <1909-080708>
 米MDAが超高速兵器に対するend-to-end防衛数千億円にのぼる提案をまとめた。
 この提案はFY21の国防予算で大きな焦点になると見られる。
2019.08.06 C4ISR net The small sat solution to hypersonic weapons, explained <1909-080610>
 従来の米
BMDSでは突破される恐れのある中露の超高速兵器に対抗するため、米宇宙開発庁 (SDA) とミサイル防衛庁 (MDA) は数百基の衛星群を低高度軌道に打ち上げ、超高速ミサイルの捕捉追随を行う計画を持っている。
 この計画には議会も積極的で、上下両院は国防権限法で国防総省が予算化しなかったMDAからの要求リストから$108Mを割り当てている。
【関連記事:1908-070303 (C4ISR 2019.07.03)】
2019.08.02 Defense News Hypersonic threats need an offense-defense mix <1909-080205>
 アラバマ州ハンツビルで来週、ミサイル防衛コミュニティー年次シンポジウムが開かれ、ロシアや中国の新たな脅威に立ち向かう米国のミサイル防衛との整合を検討する。
 米国防総省は過去数年間数千億円をかけて超高速打撃兵器の開発を進めてきたが、超高速ミサイル防衛には殆ど予算が投入されないできた。
 新たに就任したエスパー米国防長官は議会で、超高速ミサイル防衛のための新たなセンサや迎撃弾、指揮統制装置などの開発を進めて行くと述べている。
2019.07.16 Inside Defense Esper says new 'high-agility' interceptors needed for hypersonic defense <1908-071605>
 エスパー米陸軍長官が議会上院軍事委員会で、中国とロシアが2020年代に装備する超高速推進滑空兵器 (
HBGV) に対抗するため、新型高機動迎撃弾宇宙配備型センサが必要であると述べた。
2019.08.09 AW & ST Podcast: Countering hypersonics <1909-080903>
 米国が超高速ミサイルからの防護を目指し数種類の迎撃システムを検討している。
【註】
 迎撃弾の先端がGBIのEKVと異なりオジャイブ形状であることから、終末がIRやEO誘導ではないと想像される。
2019.03.19 Defense News Northrop launches hypersonic defense push <1904-031904>
 米国防総省が超高速兵器防衛に、今後5年間で$10Bを支出する計画であることを明らかにしたなか、Northrop Grumman社が先週、超高速兵器防衛の概念図をネット上で公開した。 同社の考えている超高速兵器防衛は以下の四層からなっている。
 ・宇宙配備重層センサ
 ・滑空段階及び終末段階で迎撃する迎撃弾
 ・サイバ、電子戦、
DEWによる非殺傷型対処
 ・指揮統制システム
2019.03.12 Stars & Stripes Pentagon proposes smaller Missile Defense Agency budget for 2020 <1904-031216>
 新たなミサイル防衛技術を推進するとしたトランプ大統領の発言とは裏腹に、FY20要求でMDAが計上したのはFY19の$10.5Bを$1B以上下回る$9.4Bになっている。 1月に公表された
MDRが掲げた新技術の開発は$1.3Bに留まっている。
 MDAの予算で一番多額なのはGMD関連で$1.8Bにのぼる。 GMDでは現有のGBI 44基の維持と、2025年までに64基体制とするためにFt. Greelyに追加配備する20基の製造の継続に当てられる。
 一方新技術としては超高速兵器防衛にソフトの改修や試作機への要求の取り纏めとして$157Mが計上されている。
2019.02.20 Inside Defense DOD seeks new satellite network for long-range, hypersonic strike targeting <1903-022009>
 米国防総省が2月15日に企業に対し、トランプ政権が目指すleft of launch構想で最優先に対処すべき目標である通常弾頭を搭載した超高速滑空体 (
HGV) に新型の衛星集団で対処する計画Time-Sensitive Target Mission Payloads Demonstrationに関する提案を求めた企業説明 (BAA) を3月1日に行うと発表した。
【註】
 "Left of launch" とは「発射の残骸」と直訳されるが意訳して「静かな先制攻撃」と呼ばれている。
 "Left of launch" 計画については日本を含め27ヵ国が参加しているミサイル防御推進連合(MDAA)という団体が概念を公表している。
MDAA の Left of Launch のページ
2018.11.13 Defense News Pentagon to boost laser investments for missile defense <1812-111309>
 米国防総省のGriffin科学技術担当国防次官補が
CSISの行事で13日、今後数年間の国防予算でDEWBMDに活用するための経費を拡充すると述べた。
 宇宙配備型の大型レーザ兵器はブースト段階とミッドコース段階での迎撃を目指すという。 低軌道衛星に搭載したセンサによる超高速兵器の捕捉も行う。 更にUAVの群集団に対抗するHPM兵器も開発する。
2018.10.10 Defense News The Army wants to direct energy and information in more powerful ways <1811-101006>
 米陸軍
SMDCの技術センタ長が米陸軍協会 (AUSA) の年次コンファレンスで10日、同センタの優先項目として、高出力レーザ小型衛星群先進超高速兵器3件を挙げた。
高出力レーザ
 SMDC技術センタは現在60kWレーザの試験を行っており、目標とする100kWに近づきつつある。
 これと並行して戦術用のStrykerに搭載した10kWレーザの実験も行っている。
小型衛星群
 SMDC技術センタはArmy Force Strategic Commandと協力して小型衛星群の開発を進めている。
超高速兵器
 SMDC技術センタはMach 5以上で飛翔する超高速兵器の開発で、誘導、航法、制御の分野を担当している。
2018.09.28 Inside Defense MDA awards 21 new contracts to mature hypersonic defense weapon system concepts <1810-092810>
 米MDAが27日、可変軌道超高速兵器を撃墜する技術
HDWSCの開発について21件の契約ぞぞれ$1Mで発注した。
 これらには従来型の迎撃弾のほか高出力レーザや非殺傷型手段も含まれている。
2018.09.03 Aviation Week & ST Beyond Ballistic <1811-090301>
 米MDA対象脅威BMから超高速兵器に移りつつある。 注目されるのがF-35の役割で単なる
BMEWだけでなく、BMの破壊まで行おうとしている。
 MDAは宇宙配備型迎撃システムでBMのブースト段階からポストブースト段階での迎撃を目指しているが、宇宙配備型迎撃システムで超高速弾を撃墜するのは現実的ではない。 こうしたなか2016年にはF-35BがBMを捕捉し、そのデータをNIFC-CA経由でAegis艦に伝送する試験に成功している。
【関連記事:1611-092108 (JDW 2016.09.21)】
 またAegis Ashoreの役割も期待されている。 FY18~FY20に行われたAegisの迎撃試験FTM-45、FTX-23、FTM-44、FTM-30ではMRBM迎撃に必要なデータ収集のほか、将来脅威対処に必要なデータ収集も行われたと見られる。
 更にTHAADの役割も期待されている。
2018.07.10 Inside Defense MDA working with space community on hypersonic defense <1808-071005>
 米MDA
C4ISRを担当する責任者が、MDAが超高速ミサイルの追随宇宙 安全保障に関係する機関等が保有する各種センサを統合するための作業を進めていることを明らかにした。
 特に低空を機動しながら飛行する超高速ミサイルの追随を重視しているという。
2018.04.11 C4ISR net With the rise of hypersonics, the Missile Defense Agency wants more sensors <1805-041110>
 米MDA長官のグリーブス中将が上院歳出委員会小委員会で11日、MDAは$4Bの予算を新多層配備センサにするか東海岸にGBIサイトを建設するかとの 質問に対し、迷うことなく新多層配備センサで必要であると答えた。
 グリーブス中将は中国やロシアの超高速兵器の脅威を挙げ、現有の地上配備センサのギャップを埋めるため宇宙配備の多層センサが必要であると 強調した。
2018.02.13 Defense News MDA $9.9 billion budget request geared to address North Korean threat <1803-021308>
 米MDAがFY19にFY18より$2B増額した$9.9Bを要求している。
GMD: $926.4M
 44基あるGBIに20基が2023年までに追加され64基体制になる。 またGBIに2型 (Configuration 2) ブースタ6基が採 用される。
RKV: $561.2M
 
EKVの能力向上型であるRKVは2020年配備で開発が進められてきたが2021年に延期され る。
CKV: $189.8M
 1発のGBIに複数のKVを搭載するMOKV用のKVとなるCKVの 開発を続ける。
HDR (Homeland Defense Radar): $95.8M
 GMDを支援する脅威識別用レーダでハワイに設置するHDR-Hの機種選定作業はFY-18に開始されている。 FY21に設置 が開始され、FY23には運用が開始される。
 太平洋地域の別の場所に設置されるもう1基HDR-PはFY19に設置場所の選定が行われ、FY24に運用開始になる。
LRDR
 FY19に受領して2020年に試験を開始し、2022年に運用を開始する。
SM-3: $708.7M
 今後25年間でBlock ⅠBを204発、Block ⅡAを38発整備する計画で、FY19にはBlock ⅠBを37発 、Block ⅡAを6発調達する。
THAAD: $214.2M
 今後5年間で196発を整備する計画でFY19には82発を調達する。 また長射程型のTHAAD-ER の開発も継続する。
超高速弾対策: $120.4M
レーザ UAV
STSS: $37M
 2007年に打ち上げたSTSS衛星の維持管理を行う。
2018.02.08 Inside Defense Coming DOD missile defense assessment drops focus on 'ballistic' from title <1803-020806>
 トランプ大統領が昨年、2010年の脅威を念頭に置いた現行 "
Ballistic Missile Defense Review" の見直し を命じたが、新たなBMDRでは標題から "Ballistic" が外される模様である。
【註】
 "Ballistic" が外されることからミサイル防衛の対象とする脅威が超高速滑空弾HGVの様に弾道飛行しない脅威に拡大される可能性がある。
2017.08.03 Defense Update Ballistic missile defense program costs rise to $164.9 billion <1709-080304>
 米国防総省のBMD総経費見積もりが、昨年の$153.8Bから$11B上昇して$164.9Bになっている。
 経費上昇の主な要因はイスラエルのBMD計画支援、KVの開発及び、新たに計画された超高速飛翔体からの防護試験の実施などによるもの である。
2017.05.23 Inside Defense MDA proposes space-based interceptor, new hypersonic defense program in FY-18 <1706-052304>
 米国防総省がFY18で2件のミサイル防衛計画を予算化しようとしている。 その一つが超高速兵器からの防衛 兵器で、宇宙から迎撃ミサイルを発射するブッシュ政権が打ち出したもののオバマ政権が破棄した計画である。 
MDAはFY18でこの計画 に、総予算$7.9Bから$17Mを配分している。
 もう1件は早期警戒システムで、2019年の配備を計画している。