2020年以降の米国のミサイル防衛全般に関する報道

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年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2025.08.06
 08:35
Defense News US Army readies to release new missile defense strategy soon <2509-080610>
 米陸軍
SMDC司令官のゲイニー中将が5日にAMDシンポジウムで米陸軍が2040年に向けたIAMD戦略の発表まであと約3ヵ月と述べた。
 1年前、アラバマ州ハンツビルで開催された同じ会議で、ゲイニー中将は、さまざまな新たな複雑な脅威に対処するための戦略が策定中であり、その文書を2025年10月に発表すると発表していた。
 ゲイニー中将は「我々はこの分野で学んだ教訓、人工知能と先進技術がもたらす選択肢の増加を棚卸しし、質量には独自の量があることを覚えて、基本に立ち返っています」と語った。
 ウクライナ戦争と中東での戦闘は、今後のAMDに関して陸軍が直面する課題をはっきりと描いている。
 ゲイニー中将によると、陸軍は今後8年間でAMD防衛能力を30%増強することを計画しているという。
 同軍が最も最近AMD防衛戦略を発表したのは2018年で、2028年に焦点を当てていた。 その戦略は、構造と部隊の組織を中心としていた。
 現在の新しい戦略は、実際の紛争で観察される増大する戦場の課題に対処し、本土のミサイル防衛シールドであるトランプ大統領が提唱するGolden Domeの開発を考慮に入れる。
 ゲイニー中将によると、この戦略は、殺傷方式と非殺傷方式の組み合わせ、攻撃と防御の射撃の統合、人間と機械の統合、人工知能の組み込みなど、陸軍の戦闘における戦い方の根本的な変化を考慮に入れているという。
 戦場のあらゆる発射手段とあらゆるセンサーを組み合わせるように設計された統合戦闘指揮システムであるIBCSの出現は、「あらゆるフォーメーション」で、地形全体で細分化された能力を結び付けて防御し、「最も必要とされる場所に防御優先エリアのポケットを作成する」という。
 さらに、新しい戦略は「スマートなミサイル撃破を優先すること」に焦点を当てており、これはミサイルが地上を離れる前にミサイルの脅威を追跡する能力であるとゲイニー中将は述べた。
 ミサイルの敗北を活用することは、「計算にまったく新しい要素を導入する」と同中将は述べ、脅威がますます大きな一斉射撃で迫る現代の戦争で直面する大規模な課題に対処するためだと述べた。
 主要な重点技術分野の一つは、オペレーターの過負荷に対処するために人工知能を組み込むことで、当局者らは、広大な領土を守るには人的資源とシステムだけで処理できる以上のものが必要になるため、AIは国土ミサイル防衛、特にGolden Domeにとって重要な側面になるだろうと述べている。
 陸軍は、現在のGMDシステムの管理を超えて、国土ミサイル防衛への関与が拡大していると見ている。
 ゲイニー中将は「SMDCはすでに国土防衛を提供しており、前進するにつれて、この司令部が国土防衛においてより大きな役割を果たすことになると見ている」と述べた。
2024.08.20
 03:53
Defense News Missile Defense Agency eyes discriminating space sensor launch by 2029 <2409-082004>
 米MDA長官のコリンズ中将が、複雑なBM目標を分別する新しいセンサー10年以内に打ち上げる計画だと述べている。
 コリンズ中将はDefense Newsに、識別型宇宙センサー (
DSS) は、MDAの宇宙ベースのMissile-Tracking Layerで重要な役割をなすと語った。
 この能力は、SDAと共同で開発され、2月に最初の2基の衛星を打ち上げた同機関の極超音速および弾道追跡宇宙センサー (HBTSS) を補完するものである。
 HBTSSは従来のBMEWSよりも暗い目標を追跡するように設計されていたが、DSSは目標と囮を区別するのに役立つ。
2024.08.16 MDA HP Pacific Dragon 2024 concludes, advances multinational missile defense cooperation <2409-081611>
 隔年で実施されている多国籍統合防空ミサイル防衛 (
IAMD) 演習でこれまでで最大規模となったハワイ州Kauai島で行われたPacific Dragon 2024 (PD24) が8月13日に閉幕した。
 戦術的および技術的な調整と相互運用性を向上させるために準備されたこの第7回Pacific Dragonは、カウアイ島の沖合とPMRFで開催された。
 参加部隊は、連合環境でのIAMD能力の行使、改良、改善を目的として、実弾射撃および標的BMの追跡と迎撃を実施した。
 2024年は、安価高性能の標的としてのSM-3 Block IAの初の実弾、改良された統合航空ミサイル目標 (IAMD-T) の最初の模擬迎撃、高度に複雑な三国間BMD 情報交換、および多国間データリンク情報交換が行われた。
 米海軍第3艦隊が主催したPD24には、豪海軍、伊海軍、海上自衛隊、韓国海軍、蘭海軍、デンマーク海軍、米MDA、米国海軍の部隊が参加した。
 MDAにとってPD24は、2週間にわたって8参加国と演習5個想定実施した。
 MDAはPacific Dragonに創設当初から参加しており、この演習を利用してBMD地域防衛の開発と、連合パートナーとの海上戦域ミサイル防衛能力の開発を進めている。
 PD24には護衛艦はぐろなどの駆逐艦の他、E-7A、MQ-9、P-8なの航空機も参加した。
2024.08.07
 20:09
Defense News US Army working on new missile defense strategy with eye toward 2040 <2409-080711>
 米陸軍
SMDC司令官のゲイニー中将によると、米陸軍は、さまざまな複雑な脅威に対抗するために、2040年でのニーズに焦点を当てたミサイル防衛戦略の刷新を発表する予定である。
 SMDCは、Space and Missile Defense Center of ExcellenceとAFC、およびAAMDCやFires Center of Excellenceなどの他の組織関係者による共同の取り組みである新戦略の発表を2025年10月に向けて目標としていると、宇宙ミサイル防衛シンポジウムの記者会見で述べた。
 陸軍は「戦略に対する統合的なアプローチ」を取っており、それは陸軍のマルチドメイン作戦ドクトリンと戦闘概念の中に入れられることになる、とゲイニー中将は指摘した。
 陸軍は2018年に戦略的な防空・ミサイル防衛ビジョンを発表しており、2028年を目標としていたが、その戦略は、構造と部隊の組織化に重点を置いていたが、「我々が何と戦い、どのようにうまく戦うかも重要であるが、今こそさらに先を見据える時である」とゲイニー中将は述べた。
 ゲイニー中将によると、新しい戦略では2040年にAMDの部隊が成功するようにするために、「過去数年間と現在の紛争から学んだこと」を考慮し、必要な部隊の種類を設計することになるという。
 ウクライナと中東で進行中の紛争を見て、ゲイニー中将は「そこにある課題を見るのは本当に簡単である」と指摘した。
2024.07.03
  12:04
Inside Defense AF delays procurement of Homeland Defense Over-the-Horizon Radar to 'future' budget <2408-070311>
 米国防総省が、今年度中に米国とカナダとの国土防衛
OTH-R計画の開始を中止し、開始予定を少なくともFY26に延期した。
 6月28日、空軍は議会に、FY24に開始する計画が変更されたと報告し、割り当てられた予算の一部として$54Mを流用する承認を求めた。
2024.06.17
 13:10
Braking Defense Missile Defense Agency has new hope for airborne lasers <2407-061705>
 16年の歳月と$5Bの研究開発費を飲み込んだ航空機搭載型のレーザー兵器は、システム構築の最初の試みが崩壊してから10年後にMDAに戻ってきたが、今回はMDAのペースが鈍く、宇宙空間でのミサイル撃墜に一気に飛びつくのではなく、まず低出力のレーザーを追跡に使用し、迎撃用の高出力システムの開発に注力している。
 MDAの広報担当者はBreaking Defenseに、「追随特性評価は、低出力追尾レーザを使用するリスク低減作業で、関連するシステムは非殺傷性システムを含む、より高度なシステムにも直接適用できる」と語った。
 MDAの広報官は「MDAのアプローチは、追跡などの短期的なミッションのための技術開発と実証を進めることであり、将来に必要な高出力レーザは[国防総省の研究技術局]によって開発されており、MDAと国防総省は、戦闘空間全体での機動性と最大の拡散をサポートするために、より小型、軽量、低電力の将来の指向性エネルギーシステムに向けて取り組んでいます」とスポークスパーソンは付け加えた。
 MDAが空中システムに焦点を当てている理由の一つは、そのようなシステムが地上と宇宙の両方のミサイル防衛アプローチよりも研究開発活動に利点をもたらす可能性があるからだと説明した。
2024.05.17
 17:52
Inside Defense MDA cancels source selection for C2BMC collaborative planning upgrade for combatant commanders <2406-051719>
 米MDAが、
C2BMCの主要部分の能力向上計画を中止し、CODDS計画の準備と入札を行った企業に対し、これまで予定されていた予算をより優先度の高い事業に振り向けることを通知した。
2024.04.12
 07:17
Defense News MDA awards Lockheed $4.1B contract to upgrade battle command system <2405-041203>
 米国防総省が4月11日、MDAがLockheed Martin社に
C2BMCの維持と改良を$4.1Bで発注したと発表した。 契約期間は5月1日から2029年4月30日までになっている。
 Lockheed martin社によるとC2BMC-Nextは21世紀のセキュリティー技術とマルチドメインと連携して取り入れ高速化が図られる。
 また新しいC2BMC Next契約の下での作業には、同盟国や友好国の参加が含まれる。
2024.03.11 MDA HP MDA PB 2025 Overview <2404-031120>
 米MDAはFY25要求の総額$10.4Bを計上した。 主な項目は以下の通りである。
 ・GMDに$2.7B
 ・グアム防空に$1.2B
 ・Aegisに$1.2B、SM-3 Block ⅡA 12発調達
 ・
GPI $182M
 ・HBTSSSKAに$120M
 ・AN/TPY-2 12基の維持に$587M
 ・LRDRの宇宙軍移管と維持$105M
 ・SBXの運用$22M
 ・COBRA DANEレーダとUEWRの維持$22M
 ・C2BMCに$517M
 その他試験に$447M、標的に$536M、イスラエルのBMDに$500M
2024.03.11
 15:15
Inside Defense MDA seeking $10.4 billion in FY-25; project that aims to counter North Korea clipped <2404-031111>
 米MDAはFY25に$10.4Bを要求しているが、これは2023年に下院共和党の財政タカ派が連邦政府支出の削減を要求し、北朝鮮の核ミサイルに対する防衛計画が$300M削減される前にバイデン政権が計画していた$11.3Bと比較して約8%の削減である。
2023.08.10
 00:59
Breaking Defense Beyond 'bullet on bullet': NORTHCOM's new defense plan looks to kill missiles before they launch <2309-081001>
 米北方軍 (
NORTHCOM) 作戦部長のリーガン海軍少将がSMD年次シンポジウムで8月10日、将来は飛来する脅威を一対一で迎撃するのには財政的にも限度があるため、発射前に撃破するのが望ましいと述べた。
2023.03.13 MDA HP

Fiscal Year (FY) 2024 Budget Estimates Overview <2304-031314>
Fiscal Year (FY) 2024 Budget Estimates Overview (MDA)】
2023.03.13
 16:27
Breaking Defense Missile Defense Agency requests $10.9B in FY24, and tens of billions more after that <2304-031309>
 米MDAがFY24予算にFY23の$10.5Bより僅かに多い$10.9Bを要求した。
グアムのミサイル防衛
 国防総省が行うグアム防衛$1.5Bの一環としてAN/TPY-6レーダなど$801.7B
GMD
 NGIの開発に$2.1B、現有GMDの改良に$903.6Mなど合わせて$3.3B
極超音速脅威からの防衛
 GPIの開発に$209M
宇宙空間
 HBTSSの開発に$81M、迎撃効果評価衛星 (Space Based Kill Assessment) に$28Mなど、合わせて$109.5M
THAAD 及び Aegis Missle Defense
 THAADのRDT&Eに$220.3M、11発の調達に$216.8M
 Aegis Missile DefenseのRDT&Eに$693M、試験計画に$193.5M、SM-3 Block ⅠB 27発及びSM-3 Block ⅡA 12発の調達に$837.8M
レーダ
 SBXの335日運用に$177.9M
 LRDRに$103.5M、但しLRDRはMDAから宇宙軍へ移管する予定
 AN/TPY-2に$568M
 宇宙軍のCobra DaneレーダとUEWRレーダに$22M
イスラエルへの拠出
 Davis's Sling及びArrowに$500M
2023.03.13
 13:05
Inside Defense DOD seeks $29.8 billion for FY-24 missile defense and defeat, including $10.9B for MDA <2304-031307>
 バイデン政権がFY24のミサイル防衛に、MDAの$10.9Bグアム防衛の$1.5Bをを含め$30Bを要求した。
2022.10.04
 14:30
Inside Defense MDA tallies $226 billion tab for current project portfolio; cuts SM-3 Block IIA, boosts THAAD <2211-100413>
 米国防総省が$226Bとしていた調達コストを$23B引き上げたが、それでも価格上昇に追いついていない
 この価格上昇に伴いMDAはSM-3 Block ⅡAの調達を削減THAADの調達を増やす。
2022.06.09
 15:28
Inside Defense MDA: High-powered microwave weapon blueprint ready in 2023, will need additional $28 million <2207-060905>
 米MDAが、BM、CM、極超音速ミサイル対処に
DEWを活用するためHPM兵器の研究試作であるHPMTT最終設計審査 (CDR) を実施する$28.5MをFY23に要求している。
2022.03.30
 00:29
Defense News Missile Defense Agency seeks $9.6 billion in FY23 budget <2204-033002>
 3月28日に公表されたMDAのFY23要求は$9.6BFY22の$8.9Bを$1.5B上回った。 ただFY22では議会がMDA要求に$1.5Bを追加したため、最終的に$10.4Bになっていた。
 そのうち
R&D費がFY22より9.7%増の$7.9BでMDA経費の82%を占める。 装備品購入費は$1.2BとFY22に議会が配分した額の55%になっている。
2022.03.17
 14:37
Inside Defense DOD eyes decision to accelerate ballistic missile-killing laser development <2204-031711>
 米国防総省は、実用化が近づく北朝鮮のICBMやその他の脅威に対処するためと、近年の
DEW技術の発展から、従来開発を進めて来た500kW級レーザを飛び越えBMを撃墜するためメガワット級レーザ兵器の開発を行うかの決心を今春には行おうとしている。
2021.07 International Defence Review US Missile Defense Agency budget drops to USD8.9 billion <2108-070001>
 米大統領府はFY22のMDA予算として$8.917Bを要求した。 近年の要求額は以下のように推移している。
 ・FY22: $ 8.917B
 ・FY21: $ 9.187B
 ・FY20: $ 9.431B
 ・FY19: $10.491B
 FY22要求で主要な項目は以下の通りである。
GMD: $1.733B
  ・GBI: $926.1M
  ・LRDR: $133.3M
・Aegis BMD 開発: $732.5M
・Aegis BMD 調達: $755.1M
  ・SM-3 BlockⅠBⅡA 40発: $647.4M
  ・SM-3 BlockⅠBⅡA 8発
・THAAD 開発: $277.9M
・THAAD 18発: $251.5M
・THAAD 能力向上: $64.6M
・超高速ミサイル防衛: $247.9M
・イスラエルの BMD: $500M
  ・DSWS の共同生産
  ・AWS の共同生産
  ・Iron Dome の共同生産
 米本土BMDの多層防衛では、THAADをAegisの下層に位置づけている。
2021.06.29 Breaking Defense MDA director sees new space investment <2107-062909>
 米MDA長官のヒル海軍中将が先週、国防総省が新たなMissile Defense Review (MDR) を準備していると述べた。 前回のMDRは2017年に作成されたが2019年1月に発表されている。
 ヒル中将は弾道弾及び超高速飛翔体に対抗するには捕捉追随機能が最も重要と強調しており、MDAはFY22に
HBTSSの開発費として$256Mを要求している。 MDAは既に1月に衛星に搭載する中視野角センサ開発をL3Harris社に$121M、Northrop Grumman社に$155Mで発注している。
2021.04.30 Inside Defense MDA spiked largest planned flight test to date of BMDS system <2105-043009>
 米議会関係筋によると、MDAが2020年にBMDSの3回目となる大規模迎撃試験を計画していたが中止されていたことを明らかにした。
 試験では同時来襲する5目標に対しAegisとTHAADで対抗するものであった。
2021.04.29 Defense News Watchdog expresses concern over using US Navy interceptor for homeland missile defense <2105-042906>
 (註:米国で会計検査院に相当する)
GAOが今週行った報告で、北朝鮮からのICBMに備えた多層防衛にMDAがSM-3 Block ⅡAを使用していることに対し疑問を呈した。  MDAはGMDの補完としてSM-3 Block ⅡAとTHAADの使用を考えている。
 GAOはSM-3 Block ⅡAについて(註:計画中止になった)RKVの焼き直しでRKV用に使われた構成品を多用しており、RKVの欠陥を引き継いでいる可能性があると指摘している。
2021.04.16 Inside Defense NORTHCOM publicly bucks MDA's homeland defense 'underlayer' proposal <2105-041605>
 米北方軍 (NORTHCOM) 司令官
NORAD司令官のヴァンヘルク空軍大将が4月14日、MDAが進めているGMD下層を護るシステムの開発に対して、SM-3 Block ⅡAは高価過ぎ能力が限定的だと注文をつけた。
2021.04.01 Defense News Finding common ground on homeland missile defense <2105-040104>
 米国防総省が次世代迎撃システム
NGI計画の推進を決め、バイデン政権が北朝鮮に対し共和党政権と同じ路線を進むことを示した。
【関連記事:2104-032309 (ID 2021.03.23)】
 イランと北朝鮮の長距離ミサイルに対抗して開発されたGBI2004年に配備が開始され、ブッシュ政権が30基の配備を決めた。 その後北朝鮮の脅威増大に伴いオバマ政権時代の2017年に20基の増加配備を決め44基とし、更にトランプ政権20基追加して64基としてきた。
 オバマ政権はGBIを改良して精度を上げて使用弾数の削減を狙ったRKVの開発を行ったが計画は頓挫した。
2021.02.12 Inside Defense MDA eyes new directed energy project, concepts for 'pulsed laser prototype weapon system' <2103-021202>
 米MDAがBMや超高速CM飛行段階の全てで破壊する地上、海上、空中、宇宙に設置する新型レーザ兵器の検討を行っている。
 これは2年前に国防長官官房がレーザ等による迎撃を無理としたのに対抗するもので、MDAは企業に対し2月11日、レーザ兵器試作についての情報提供を求めた。
2020.11.17 Defense News US Navy destroyer shoots down an ICBM in milestone test <2012-111706>
 米MDAが11月17日、駆逐艦John Finnが発射したSM-3 Block ⅡAICBMを模した標的の撃墜試験に成功したと発表した。
 標的となった模擬ICBMは東部時間16日01:00直前ににマーシャル諸島共和国クウェゼリン環礁にあるRonald Reagan試験場からハワイ北東部に向けて発射された。 Aegis Baseline 9を装備した駆逐艦John Finn他のセンサが捕捉した情報
C2BMC経由で取得し、遠隔射撃モードで射撃を行った。
2020.11.17 時事通信

(Yahoo)

米、初のICBM迎撃実験に成功 日本と共同開発ミサイル <2012-111705>
 米MDAが17日、SM-3 Block ⅡAによるICBMの迎撃試験に成功したと発表した。 SM-3 Block ⅡAはSRBM~MRBMを迎撃する目的で開発されたもので、ICBMの迎撃試験は初めてである。
 試験はハワイ時間16日夜に行われた。 マーシャル諸島クエゼリン環礁にある米軍施設からICBM模擬標的弾をハワイ沖に向けて発射し、駆逐艦John Finnに搭載したSM-3 Block ⅡAで迎撃した。
2020.11.16 MDA HP U.S. successfully conducts SM-3 Block ⅡA Intercept Test against an Intercontinental Ballistic Missile Target <52012-111608>
 米MDAと海軍が11月16日、駆逐艦John Finnが発射したSM-3 Block ⅡAICBMを模した標的を撃墜する試験FTM-44を行い迎撃に成功した。 FTM-44はSM-3 Block ⅡAによる6回目の迎撃試験である。
 標的となった模擬ICBMはハワイ時間16日07:50にマーシャル諸島共和国クウェゼリン環礁にあるRonald Reagan試験場からハワイ北東部に向けて発射された。 駆逐艦John Finn
C2BMCハワイ防衛シナリオに沿ってC2BMCからの情報を使った遠隔射撃モードで射撃を行った。  SM-3 Block ⅡAはIRBM迎撃用に開発されたミサイルで、ICBMを迎撃したのは初めてである。
2020.08.07 Defense News Alaska-based long-range ballistic missile defense radar fielding delayed by a year <2009-080706>
 米空軍が6月に米会計検査院であるGAOに提出した報告によると、アラスカ州のClear空軍基地に建設中のLRDRの完成時期がCOVID-19のパンデミックの影響で1年程度遅れる。
 敵BMの捕捉追随に加えて、デコイや他の飛翔体から実弾頭を見分ける目標分別機能を持つLRDRは、当初FY21に配備され、FY22に空軍へ引き渡される計画であったが、空軍への引き渡しはFY23になるという。
2020.07.15 Inside Defense DOD eyes new command-and-control capability for advanced missiles, space threats <2008-071508>
 米国防総省が防空、BMD、宇宙に関する正確、適時、明確に情報を提供する次世代指揮統制ITW/AAの事前検討を行っている。
 この事前検討は2019 MDRに基づくもので、米戦略軍が実施している。
【ITWAA 関連記事:1801-120607 (JDW 2017.12.06)】
2020.07.09 Inside Defense Navy mulling BMD mission for unmanned surface vessels <2008-070902>
 米海軍は現在、大型及び中型水上艦を基幹とした作戦構想を検討しているが、BMD任務にUSVを活用することを検討している。
 駆逐艦の行動の自由を確保し、より広域での活動ができるようにしようというものである。
2020.06.22 Inside Defense House panel declines to back MDA's layered homeland defense proposal, requires AOA <2007-062205>
 米議会下院軍事委員会戦略軍小委員会がFY21予算審議で、国防総省が要求しているSM-3 Block ⅡAとTHAAD-ERを用いた米本土BMDの多層化について同意せず、更なる代替案の検討 (AoA) を命じている。
2020.06.21 Inside Defense House panel readies new missile defense oversight measures, hypersonic strike directives and more <2007-062104>
 米議会下院軍事委員会が海軍に対し、米本土BMDの多層化を目指してMDAがAoAを始める前に、DDG-1000駆逐艦に中距離超高速兵器を搭載する検討を求める法案を提案している。
2020.05.20 Defense News Griffin 'extremely skeptical' of airborne lasers for missile defense <2006-052007>
 米国防総省の研究開発責任者であるグリフィン次官が5月20日に、航空機搭載レーザ装置をBMD使うことはないとした上で、この種の研究開発に予算を投入しないと述べた。
2020.04.22 NHK 日米共同開発の新型迎撃ミサイル 北朝鮮念頭に初実験へ 米高官 <2005-042207>
 米国防総省でBMDを担当するスーファー次官補代理が21日、われわれは北朝鮮がICBMで米本土を攻撃する技術的能力があると見て、日米で共同開発しているSM-3 Block ⅡAで北朝鮮からのICBM攻撃を想定した迎撃試験を今年の夏に行うことを明らかにした。
 国防総省は昨年発表したBMD戦略の中で、ICBM迎撃のためにGMDに加え海SM-3 Block ⅡAも投入する方針を打ち出していて、米本土防衛の強化を図る構えである。
2020.04.21 Inside Defense DOD eyes offensive attacks against North Korean threats while waiting for NGI <2005-042104>
 米国防総省が、北朝鮮の長距離BM発射以前に攻撃する計画を立てている。 これはNGIの開発を含むGMD近代化の遅れを補う新戦略の一部になっている。
 FY21要求の本土防衛ではSM-3 Block ⅡAなどと共に攻撃的なBMDも取り入れられている。
2020.04 International Defence Review US Missile Defense Agency requests funding to augment strategic missile defences <2005-040007>
 米MDAがFY21に要求した$1.9Bには、2019年に計画中止となったRKVに代わるNGIに$664.1Mを計上している。 FY21要求と共に提出された5ヵ年計画でNGIは総額$4.9Bとしているが、NGIはFY21で要求の分析と設計などが行われる。
 NGIのRfP2月末に発簡され2020年末までに契約が行われ、2025~2026年に発射試験2027~2028年配備可能が計画されているが、MDA長官のヒル海軍中将は現在のGMDが2020年代の中頃から後段に陳腐化するとして、その間の補完を検討している。
 候補となるのはSM-3 Block ⅡAとTHAADで、FY21に発展型THAADの開発と試験に$139Mを要求している。 SM-3 Block ⅡAは間もなくICBM迎撃試験が行われる計画で、搭載艦を沿岸に配置する案とAegis Ashoreを米本土に配備する案が検討されている。
2020.03.23 Inside Defense Pentagon moving to convert SKA from experiment to operational capability by 2022 <2004-032306>
 米国防総省が
MDSの一環としていの正式SKAを取り入れた。
 SKAはBMDで迎撃成功の可否評価するシステムで、米北方軍に2022年までに配備する初期型民間衛星に搭載した小型システムをネットワーク化する。
2020.02.21 Inside Defense MDA would use additional $1.1B for more SM-3 Block IIAs, THAAD, hypersonic defense <2003-022107>
 米MDA長官のヒル海軍中将が2月20日に議会に対し、FY21要求の$9.2Bに加えてSM-3 Block ⅡATHAAD中隊追加購入超高速飛翔体防衛などの追加分として$1.1Bのリストを提出した。