1999年のTHAADに関する報道

年 月 日
出   典
標     題
要         旨
1999.12.23 Inside the Pentagon Dicision sighed by Hamre last week  BMD の予算について、各軍はそれぞれの司令部を経由せずに直接BMDOと結ばれることになる。これによっ てBMDOのBMD予算に関する権限が強化されることになる。
1999.12.20 Inside the Army New Upper-Tier Missile Defense plan funds both THAAD,Theater Wide  国防省はTHAAD及びNTWの2007年配備に向け、要求通りの予算を配分することと した。しかしながら財政状況から、THAADについては性能と予算額を減じたものとすることにした。
 NTWはとりあえずBlockTAを2006年までに完成させ、次いで最初の部隊配備であるBlockTB搭載艦を2008年に改修する。 当面の目標性能を有する最終的なシステムは2010年までに完成させる。
 THAADもNTWと同様のプロセスを考える。C1はFY-07に完成させるが、その能力は「 その時点で考えられるすべての脅威に対処可能」なものとなる。高度な対抗手段や大隊の運用プログラムを持つ C2は2010に完成させる。
1999.12.20 Defense News THAAD to stay on schedule despite call for more tests  国防総省高官の中には、THAADはEMD(Engineering Manufacturing and Development) phaseに入る前に、更に5回の発射試験を すべきとの声があるが、予定通り5月にはEMD phase に入る。
 EMD phaseにおいてミサイルはそれまでの問題点を解決して再設計される。
 EMDでは2004年第4四半期から30〜40回の発射試験が行われる。
1999.11.18 Inside the Pentagon THAAD statement of work calls for 'Block Configuration' program  Lockheed Martin は、RFPに基づき2つのタイプのTHAADについて検討している。 そのうちの一つは、今までよりも要求性能を下げて、その代わり早く実用化しようとするものである。
 C1(configuration 1)は、援護範囲やSSKPについてそれなりの効果を期待するのに対して、C2(configuration 2)は本来の要求を満足するものである。
1999.11.08 Inside the Navy BMDO seeking possible consolidation among missile defense radars  BMDOはミサイル防衛用のレーダについて、相互に転用できる技術がないかどうかの検討チームを発足させた。検討チームは来年の2月までに結論を出す。
 検討はTHAAD、NTW、NMD、MEADSを対象とするが、海軍のMFR及び各種の航空機搭載レーダも対象とするものと思われる。
1999.10 International Defense Review Theater ballistic missile defense: the tide begins to turn  2度の発射試験成功により、THAADの運用開始は当初の2007年より早まる可能性がある。
 8月に行われた11回目の発射試験では、RVとブースタを識別し、RVを迎撃した。
 2002〜2003年に開始されるEMD(engineering and manufacturing development)は、35〜40発の試験が予定されている。
1999.09.30 Inside the Pentagon THAAD,other TMD work linked in new structure
 ( Lockheed Martin overhaul completes consolidation of missile efforts )
 ロッキード・マーチンでは、THAADを含む防空システム全体について、社内体制の 再構築を実施する。
1999.08.25 Jane's Defence Weekly THAAD will take fast-track route to development  米国防総省はTHAADの開発を急ぐことにした。その結果予定それていた次回の発射試験を 中止し、一気に development phase に入る。
 次回の発射試験を中止したのは、THAADの最近の成功が主たる理由であるが、北朝鮮やイランの弾道弾 による脅威の増大にもよる。
1999.08.18 Jane's Defence Weekly USA may use THAAD Radar in Japan to track Taepo Dong  米国防省の調査団が先週、THAADレーダの最適配備位置の検討の為、日本を訪問した。
 米国は現在2基のTHAADレーダを保有している為、その内1基を海外に出しても試験スケジュールに大きな影響を与えないとしている。 米軍は、レーダを日本に配置して、実環境で実目標を捕捉したがっている
 THAADのレーダは 25,344本のI/J Band送受信モジュールを使用している。
1999.08.11 Jane's Defence Weekly THAAD's intercept boosts hopes  8月2日、ニューメキシコ上空で、THAADは初の大気圏外におけるHERAの要撃に成功した。
 要撃地点は50マイル以上の上空で行われ、これは6月10日に行われた大気圏内上層における要撃成功に続くものである。
 Lockheed Martinによると、今回の実験で最も画期的なのは、ミサイルのIRシーカが13フィートのHERAを、他のクズから弁別したことである。
1999.07.21 Jane's Defence Weekly THAAD may be fielded early  米軍首脳は、THAADの配備を早めようと考えている。
 6月10日のHERA要撃初成功に続き、7月26日には大気圏外での要撃実験を行う。THAADは今のところ2007年に開発を終え、2010年の運用開始を考えているが、 1月にコーエン国防長官は、「脅威の増大により配備を3年早めたい」との意向を表明している。
1999.06.16 Jane's Defence Weekly THAAD finally hits target  6月10日、THAADはHERAの要撃に遂に成功した。THAADは、昨年行われた7回の実験に、全て失敗している。
 THAADはUPPER-TIERミサイル防空において、海軍のNTWと競合しているが、国防当局は2000年6月までに、2007年に配備するのをTHAADにするか、NTWにするか決定する計画である。
1999.06.02 Jane's Defence Weekly HERA missile malfunction delays THAAD  5月25日に計画されていたTHAADの発射試験は、HERAの飛行中の異常により中止された。
 3月に行われた最近のテストでは、THAADはHERAの30m近傍を通過した。
 来年、国防省はTHAADかNTWの何れかを選択することになる。
1999.05 International Defense Review Success for PAC-3 seeker but THAAD encounters failure once more  THAADは今のところ失敗が続いている。
1999.05.05 Jane's Defence Weekly US Army homing in on causes of THAAD failures  陸軍の当局者は3月に行われたTHAADの発射試験で、ミサイルが目標から11mずれてしまった原因を突き止めつつある。
 又、今月予定されている次回のテストで、hit-to-kill要撃を成功させる自信を深めている。前回の失敗は単独の技術的問題によるとしている。 原因は、プラグに付着した微少なゴミによるもので、その結果スラスタが曲がった方向に噴射してしまった。
 この結果HERA要撃失敗に伴うペナルティは、6月までで$20Mになった。
1999.04.07 Jane's Defence Weekly THAAD misses the target again  3月29日に行われてTHAADの発射試験は、連続6回目の失敗となった。
 インジウム・アンチモンを使用したシーカによる試験で、ミサイルは目標の10〜30m近傍を通過し、直撃できなかった。次回の試験は5月下旬に計画されている。
1999.01.27 Jane's Defence Weekly DoD boosts THAAD development programme  THAADの計画を中止するか、海軍のNTW計画に統合するかについての数ヶ月間の検討の結果、DoDは両システムのテストを加速させることに決した。
 THAADの試験は2002年まで、ぺースアップすることになる。次回の試験は3月上旬に計画されている。