弾道弾早期警報レーダに関する記事

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2022.03.09 Jane's Defence Weekly UK defears Lewis BMD radar plans <2206-030910>
 英国防省が2月21日に発表した2021年装備計画で、Project Lewisとして知られている地上配備BMDレーダの調達延期し、2020年代には行わないとした。
2020.01.15 Stars & Stripes $1 billion missile defense radar for Hawaii faces significant delay <2002-011503>
 ハワイに設置するBMD用レーダ
HDR-HについてMDAは当初、FY21に着工し1年半後のFY23にIOCになるとしていたが、設置場所の第一候補であるKuaokalaがハワイ原住民の聖地であることから、計画が大幅に遅れている。
Kuaokala の位置 (Google Map)】
 このためMDAはKafuku演習場内の2ヵ所を候補地としたが、このため議会はFY20 NDAAでMDA要求の$275Mを$101Mに減額している。
Kafuku の位置 (Google Map)】
2019.10.23 Jane's Defence Weekly Lockheed Martin ships antenna for LRDR to Alaska <1912-102309>
 Lockheed Martin社が8月に
LRDRレーダ用アンテナをアラスカ州のClearに向けて出荷した。 LRDRはGaNを使用したS-bandレーダで、2020年に配備される。
 MDAはFY20に、ハワイに設置するHDR-Hレーダに$274.7Mを要求しており、2023年には運用を開始される計画である。 また太平洋地域に設置される別のレーダPDRにも$34Mを要求している。
2019.05 International Defence Review MDA plans to boost Pacific missile defence radar <1906-050004>
 米MDAが2023年運用開始のハワイ設置本土防衛レーダ
HDR-HにFY20に$274.7Mを要求している。
 また2026年運用開始を目指すPacific Discriminating Radarに$6.7M、2022年運用開始の長距離目標分別レーダLRDRに$136.4Mを要求している。 Pacific Discriminating Radarの設置場所はまだ決まっていない。
 FY19ではHDR-Hに$62M、Pacific Discriminating Radarに$34Mを要求していた。
【註】
 Pacific Discriminating Radarとは従来HDR-Pと呼ばれていたレーダと思われる。
 であれば今までHDR-Pの設置場所は日本が候補地と報じられている。
【関連記事:1902-012802 (読売 2019.01.28)】
2019.04.04 Inside Defense MDA delays Pacific Radar, third in trio of new sensors, by two years <1905-040406>
 米MDAのFY20予算要求ではPacific Radar(註:
HDR-P)の配備時期をFY26と2年後退させいてる。
 また関連する支出の5年間の見通しを$1Bから$764Mに減額している。
2018.12.09 Defense News Here's the latest on Lockheed's massive long-range anti-ballistic missile radar <1901-120901>
 Lockheed Martin社が7日、アラスカ州Clear空軍基地に設置する
LRDRレーダは2020年に納入されることを明らかにした。 既に施設工事は9月に開始され、重要な技術審査(註:CDRと思われる)を10月に完了しているという。
 MDAが発注したLRDRはGMDGBIの射撃に際し目標の分別 (discriminating) に使用するAN/SPY-1の25倍の大きさのGaN素子を使用した長距離レーダで、LRDRを小型化したレーダは日本のAegis Ashoreでの採用が決まっている。
 同社は更にハワイに設置するHDR-Hでの採用も狙っている。 HDR-Hには同社のほかNorthrop Grumman、Raytheonの各社も受注を狙っており、契約は数日以内に行われる。 HDR-Hを受注すると更に2基の受注が見込まれ、総事業費は$4.1Bと見込まれている。
【註】
 HDRはハワイ (HDR-H) に次いで恐らくグアムと見られる太平洋地域のどこかににも設置 (HDR-P) されると報じられており、HDR-PはFY19に設置場所の選定、FY24運用開始と報じられている。 ただ3基目の報道はなかった。
【関連記事:1803-021308 (DN 2018.02.13)】
2018.12 International Defence Review Lockheed Martin to deliver LRDR software following successful tracking event <1902-120002>
 Lockheed Martin社が2018年8月に同社のニュージャージーのある施設で行った
LRDRの衛星捕捉試験で、衛星の捕捉追随に成功した。 これにより2018年末にはFRPへの準備が完了する。
 LRDRのソフトでは300万ラインがAegis BMDと共通になっている。
 LRDRはアラスカ州Clear AFBに設置される際には幅が5倍の二面になる。
2018.10.16 Inside Defense MDA approves Long Range Discriminating Radar for full-rate production <1811-101607>
 米MDAが
GMDを強化するため9月25日、Lockheed Martin社にLRDR本格量産 (FRP) を$1.2Bで発注した。
 LRDRはGBI誘導を補助するため超長距離目標を分別するS-bandレーダである。
2017.08.02 Defense News New tech paves way for ballistic missile defense <1709-080208>
 米MDAがBMDSにおけるセンサの強化を計画しており、FY18に
SBXレーダの維持に$130.7M、COBRA DANEレーダ、 UEWR、AN/TPY-2などの維持に$191.1Mを要求するほか、長距離識別レーダLRDRの開発費$357.7Mも要求し ている。
 またMDAは民間衛星にIRセンサを取り付けるSKA計画も進めていて、FY18に最初の打ち上げ が行われる。
2016.12.21 Jane's Defence Weekly Qatari ling-range radar purchase moves forward <1702-122109>
 カーター米国防長官が12月10日にバーレーンで、カタールに捕捉距離5,000kmの長距離レーダを売却することで合 意したと発表した。 カタールは2013年7月にRaytheon社製AN/FPS-132 Block 5の売却を希望しており、売却価格は$1Bとみられていた。
 湾岸諸国ではBMDSとして数ヵ国がPatriotを装備しているほか、UAEはTHAADを装備している。
【註】
 AN/FPS-132はUEWRとして、米BMDSでのBMEWSの中心を成している、開口径22.1mのアンテナ三面を固定配置した大型レーダである。
2016.10.12 Jane's Defence Weekly S Korean radar units suffer faults <1611-101220>
 中央日報が、韓国が装備しているイスラエル製Green Pine
BMEWRレーダ2基が、過去 3年間に21回も故障したと報じた。
 この間の不稼働時間は2基で42時間にのぼるという。
2016.10.03 Yahoo 中央日報記事
「韓国軍の北朝鮮ミサイル監視レーダー、3年間に21回故障(1)」
<1611-100301>
 北朝鮮のBM発射を探知するための韓国軍のGreen Pine
BMEWRが過去3年間21回故障し、ミサイル監視網に42時間の空白が生じたと、国会国防委員会のパインが指摘した。
 韓国軍は北朝鮮を24時間監視するため忠南と忠北地域にGreen Pine 2基を配備し、隔週で交互に運用しているが、同 議員が入手した「弾道弾早期警報レーダ未稼働現況」によると、忠清北道地域に配備したKAMDの核心要素であるGreen Pineは8回、忠清南道地域に配備したものは13回故障 した。
中央日報記事
「韓国軍の北朝鮮ミサイル監視レーダー、3年間に21回故障(2)」
2016.04.06 Jane's Defence Weekly Lockheed Martin starts tracking objects with test version of Space Fence radar <1605-040611>
 Lockhhed Martin社が、クウェゼリン島に建設中のSpace Fnceレーダの試験用小型機として ニュージャージー州の同社施設に建設したレーダで、衛星軌道の物体を追跡する試験を開始した。 試験装置では高度1,000km までの低軌道を周回する衛星を追尾する。
 1月30日に行われた最初の試験では、米海洋大気庁の気象衛星を追尾した。
2016.03 International Defence Review BAE Systems sets sights on UK BMD radar <1604-030001>
 BAE Systems社が、英国の陸上設置
BMD用としてE/F-band(註:2,000~3,000MHz、3,000~ 4,000MHz)のMFRであるEWACS構想を持っている。 EWACSには戦術用途のEWACS 2100と、大 型のEWACS 14000(右図)があり、表示距離2,500kmのEWACS 14000はC-17での空輸が可能という。
 EWACS構想は2015年11月に決定したSDSR2015で挙げられた陸上設置型BMDレーダ計画を具現するもので、構想検討は2015年末に開始し2016~ 2017年に本格検討が行われる。
2016.01.20 Jane's Defence Weekly Russia to activate three new ballistic missile warning radars by end of 2016 <1603-012008>
 ロシア国営メディアが1月12日、露軍が更に3基のVoronezh型
BMEWRを2016年間に稼働させると報じた。 同型BMEWR はこの3機のほかに既に4基が稼働していて、2基が建設中である。
 77Ya9 Voronezh型BMEWRにはVHF帯のVoronezh-MUHF帯のVoronezh-DMがあり、いずれも捜索距離は 4,200kmであるという。 更に捜索範囲を広げたVoronezh-VPもある。
 これとは別に最新型の29B6 Container BMEWRもあり、こちらは探知距離3,000kmであるが捜索範囲は 180゚になっている。 Containerの1号機は2013年に設置され、2号機が2020年に建設される。
2015.12.21 Aviation Week & ST Small, but mighty <1602-122103>
 GaAs素子に代わるGaN素子には高出力が期待できることから、
NGJ3DLRRLRDR(右図)のほか、改良型Patriotなどの軍事利用に期待されている。
 GaN素子で24%と最大のシェアを持つQorvo社は、ここ1年半の間に125種類の製品を開発しており、30GHz用のQGaN15は4.5Wを達成し、低周波数用のQGaN50は100万時間の MTBFを実現している。
2015.11.10 Defense News Israel Aerospace Industries unveils dual-band radar system <1512-111002>
 IAI社が、弾道弾、CM、更に衛星をも自動的に捕捉し追随する二帯域レーダ Terra を公表した。 Terra は今夏のパリ航空ショーで公表 された Ultra UHF レーダと、S-band の Spectra AESA レーダからなる。
 Elta社によると Terra は既に1ヶ国で採用されており operational になっている。
【 Ultra UHF レーダ関連記事:1508-061713 (JDW 2015.06.17)】
【註】
 Defense Update は8日、このレーダについて 以下のように伝えている。
 IAI社が8日、ELM-2090S Spectra S-band レーダを公表した。 Spectra は GaN 素子を使用した AESA レーダで、数ヶ月前にパリ航空ショーで公表した Ultra UHF レーダに S-band レーダと組み合わせて Dual-band Radar Array (DRA) Terra を構成する。
2015.07.26 Military Times Cold War-era Air Force radar station gets a facelift <1508-072605>
 カナダとの国境から15哩に位置するノースダコタ州北部の Cavalier 空軍基地で、1970年代初期に建設されたのち40年以上 もほとんど改良されてこなかった ICBM 早期警戒レーダ (
BMEWR) が、$20Mかけて大規模に改修され、居住施設の拡充も 図られる。
 この巨大なレーダは、同州で二番目に背の高い建造物である。
【註】
 Cavalier 空軍基地に配備されているのは AN/FPQ-16 PARCS で、米空軍では5基を ICBM の早期警戒及び宇宙監視用に使用している。
 元々は米陸軍の Safeguard BMDS のセンサとして建設されたが、1972年の ABM 制限条約で Safeguard システムが 廃止されたため、空軍の BMEWR として使用されるようになった。
2014.06.11 Jane's Defence Weekly New Chinese radar may have jammed Taiwan's SRP <1407-061110>
 台湾が新竹市に近い楽山に設置した長距離レーダ
SRP は、年内に operational になるが、中国が2008年以前から240kmしか離れていない福建省惠安に設置したレーダと干渉を起こす可能性がある。
 SRP は Raytheon社製 AN/FPS-115 Pave Paws を元にした最大捕捉距離5,000kmのレーダで、3,000km 離れたゴルフボール大の目標を捕捉できるという。 2013年12月12日に北朝鮮が行った衛星打ち上げ の際には、1,800km離れているが捕捉したという。
2013.11.26 Defense News Taiwan's BMD radar gives unique data on China <1312-112607>
 台湾新竹市 (Hsinchu) に近い楽山 (Leshan Mountain) に設置された AN/FPS-115 Pave Paws レー ダは、3,000kmにわたり中国の航空機、CM、BM を探知することができるため、世界一活躍しているレーダと言える。
 1995~1996年の台湾海峡危機の際、中国が10発の DF-15 SRBM を台湾南北の海域に打ち込んだのを受け、台湾は BMD に力を入れている。 2008年に PAC-3 弾330発を購入したのに続き、2010年には114発を追加購入している。
2013.10 Jane's Missiles & Rockets Qatar requests strategic radar <1311-100003>
  1310-080711 (JDW 2013.08.07) とほぼ同文の記事
2013.08.07 Jane's Defence Weekly Qatar requests strategic radar <1310-080711>
 カタールが米国に AN/FPS-132 Block 5 レーダの売却を要求している。 FPS-132 は FPS-123 の改良型で、 FPS-132 は Beale AFB、グリーンランドの Thule、英国の Flyingdales に、また FPS-123 は Clear AFB に配備されている。
 FSP-132 は UHF 帯レーダで、三角形の建屋におさめられ、傾斜した壁面の二又は三面にむアンテナを配している。
【註】
 AN/FPS-132 は米国が ICBM の早期警戒様に配備しているレーダで、捕捉距離は一般に3,000nm (5,556km) と言われている。
 カタールの弾道弾脅威をイランからとすると、一番遠方の地点でも2,000kmで、FPS-132 の様な巨大なレーダを配備する意図が分からない。
2013.08.05 Aviation Week & ST Sensory input <1309-080505>
 米 MDA が、システム外の BMD センサを用いた迎撃を目指している。
LOR: Launch On Remote
 初期段階の試験は2011年4月に、TPY-2 のデータでキューイングを受けた SPY-1 で、SM-3 の射撃を行い、IRBM 標的の迎撃に成功した。
 2月には STSS 衛星からのキューイングで MRBM 標的を迎撃した。
EOR: Engage On Remote
 SPY-1 を使用せずに他センサのデータを C2BMC 経由で直接迎撃弾に送り迎撃を目指す。
┏━━━┳━━━━━┳━━━━┳━━━━━━━━┓
┃帯 域┃ レーダ名 ┃捕捉距離┃  製造会社  ┃
┣━━━╋━━━━━╋━━━━╋━━━━━━━━┫
┃UHF  ┃UEWR/EWR ┃3,000mi.┃Raytheon    ┃
┃L-band┃Cobra Dane┃2,000mi.┃Raytheon    ┃
┃S-band┃SPY-1   ┃ 250mi.┃Lockhreed Martin┃
┃X-band┃SBX    ┃1,242mi.┃Raytheon    ┃
┃X-band┃TPY-2   ┃1,500mi.┃Raytheon    ┃
┗━━━┻━━━━━┻━━━━┻━━━━━━━━┛
2013.08 Jane's Missiles & Rockets Latest Russian missile warning radar goes on alert <1309-080006>
 ロシアが2009年から、北コーカサスの Armavir市に設置した Voronezh-DM BMEW レーダが フル稼働になった。 Voronezh-DM は二面のアンテナを持つ UHF レーダで、VHF の Voronezh-M は2011年12月に稼働している。 Voronezh-DM も カリーニングラードで試験運用中であるが、まだ警戒任務には就いていない。
 プーチン大統領は、ウクライナアゼルバイジャン領内に設置しているレーダも、新型に換装することを明らかにして いる。
2013.06 Jane's Missiles & Rockets Cobra Judy Replacement radars track SBIRS launch <1307-060018>
 Cobra Judy 艦載レーダの後継レーダ CJR が、3月19日に行われた Atlas Ⅴ SLV による SBIRS GEO-2 の打ち上げに際し、その捕 捉追随に成功した。
 CJR は X-band 及び S-band レーダで構成され、ミサイル追随艦 T-AGM 25 Howard O Lorenzen(右図)に装備 され、2014年1月の IOC が予定されている。 また、1981年に就役し現在 Cobra Judy を装備している Observation Island にも装備される。
2013.02.03 Yahoo 時事通信記事

「米国製新鋭レーダー配備=奇襲攻撃に備え―台湾」

<1303-020303>
 台湾国防当局者が3日、北部新竹県に設置した米国製の早期警戒レーダが1日から正式 運用を開始していることを明らかにした。
 台湾軍筋によると、2012年12月に北朝鮮が ICBM を発射した際や、最近中国が BMDS の試験を実施した際も、試験運用中のレーダが包括的な情報収集が可能になったこ とが確認したという。
【註】
 台湾が台湾の新竹山と楽山に設置する BMEW レーダは、台湾が$1Bを米国に提供して建設されたものの、米国が運用しており、得られるデータも米側が検討した後、一 部だけを台湾軍に提供している。
【関連記事:1205-040701 (韓国東亞日報 2012.04.07)】
 しかし台湾は、1基目の設置の際に追加支出を求められたのを不服として、2基目の設置を取りやめた。
【関連記事:1210-092505 (Defense News 2012.09.25)】
2013.01 Jane's Missiles & Rockets Armavir radar to begin combat duty <1302-010010>
 ロシア国防省が11月9日、Karasnodar の Armavir に設置した Voronezh-DM BMEW レーダが2013年1/四半期に実任務に就くと発表した。
 Armavir に設置された Voronezh-DM は4基設置されるうちの3番目で、最初の2基は Lehtusi と Kaliningrad に設置されてい る。
2012.12.19 Jane's Defence Weekly Moscow abandons Gabala radar site <1302-121909>
 ロシアは、12月24日に借用期限が切れるアゼルバイジャン北部Gabala にある BMEW レーダ基地 の借用延長交渉を行ってきたが、今まで$7Mであった借用料をアゼルバイジャン側が$300Mに引き上げるよう要求していたため、交 渉は決裂した。 Gabala に配備された Daryal レーダは中東、イラン、パキスタンのほか中国の一部も監視範囲に入れていた。
 ロシアが北コーカサスの Amavir に設置している Voronezh-DM レーダは、2013年に operational になる。
【関連記事:1203-020003 (JMR 2012.02)】
2012.12.19 Jane's Defence Weekly Taiwan's new EWR tracks Unha-3 <1302-121902>
 台湾は、北朝鮮の『銀河-3』打ち上げ前日に operational にした長距離監視レーダ EWR で、第一段と第 二段の追随に成功し、東方海上200kmを飛翔した主ロケットの追随にも成功した。
2012.11.28 Jane's Defence Weekly USAF C-band 'to track Asian space launches'/td> <1301-112803>
 米豪の年次閣僚会議が11月14日に行われ、アジア地域でのミサイル発射を監視するため、米空軍の C-band レーダを Antigua(註:西インド諸 島の島)からオーストラリアに移設することを決めた。 米空軍は現在、クウェゼリン諸島やマーシャル諸島を始めとする数ヶ所に C-band レー ダを設置している。
 これとは別に米空軍は、クウェゼリン島に配置する Space Fence レーダをFY17 IOC を目指して開発しており、 Lockheed Martin社と Raytheon社が名乗りを上げている。 Space Fence がキューイングを受けないで目標の捕捉追随をするのに対し、C-band レーダは宇宙監視ネットワ ークからのキューイングを必要とする。
2012.10.11 朝鮮日報

インターネット

ミサイル指針改定:韓国独自の迎撃システム強化へ <1211-101101>
 韓国が米韓ミサイル指針の改定とともに、10~30km程度の低高度で弾道弾を迎撃 する下層防衛体系(KAMD)も強化する方針を打ち出した。
 KAMD 体系は、Aegis艦の SPY-1D レーダや、最近2基を導入して試験評価を行っているイスラエル製 Green Pine レーダが 探知を担当する。 また指針改定により、韓国製の HALE UAV を北朝鮮の移動式弾道弾の探知に活用する可能性も出た。
 レーダ等が収集した情報は、今年12月に開設される弾道弾作戦統制所が取りまとめる。 迎撃は PAC-2 や2013年に配備 される KMSAM チョルメ2 が高度15km以内で行う。 チョルメ2 は今後、PAC-3 並に迎撃高度30km改良される。
2012.09.25 Defense News Taiwan scraps plan to buy U.S.-made long-range radar <1210-092505>
 台湾政府が9月25日、2基目の EWR 購入を取りやめることを明らかにした。
 台湾は2003年に Raytheon社製 UHF レーダの一基目をTw$36B ($1.23B) で購入し、間もなく設置を完了するが、この契約で台 湾はTw$4Bを追加で払わされた。 これを不服とした台湾は予定されていた二基目の購入を取りやめた。
【関連記事:1205-040701 (韓国東亞日報 2012.04.07)】
2012.08 Jane's Missiles & Rockets Russia expands early-warning radar network <1209-080011>
 プーチン大統領が6月12日、ロシアのミサイル警戒網の能力を、新型 Voronezh-M レーダの採用で向上させると発表した。 同レーダは5月23日に イルクーツクで試験運用を開始している。
 Voronezh-M は捕捉距離6,000kmで、500目標の同時追随能力を持つが、クルーの人員は120名で済むという。
2012.04.07 韓国東亞日報

インターネット

米が『台湾 TMD システム』をフル稼動へ  北朝鮮ロケット迎撃が狙い <1205-040701>
 香港のニュース週刊誌が、北朝鮮長距離ロケットの追跡や迎撃には、台湾の新竹山楽山に米国が設置 したレーダが中心として働くと報じた。 米国は、今年末の正式稼動に向けて同基地に設置した BMEWS を 試験運用してきたが、最近の北朝鮮事態でフル稼動に入ったという。
 このレーダ基地は、台湾が$1Bを米国に提供して建設され、米国が運用している。 得られるデータも米側が検討した後、一部だけを台湾軍に 提供している。
2012.03 Jane's Missiles & Rockets Russia to upgrade its missile warning radar network <1205-030002>
 ロシア空軍の報道官が1月19日、2012年に20基の BMD/防空レーダを取得し、2020年までに同 レーダの70%を更新することを明らかにした。
 新規に装備されるのは改良型 Gamma-SIMSopkaVolga 及び、各種 Nebo レーダで、Nebo-M だけでも2020年までに100基が配備される計画である。
2012.02.29 Jane's Defence Weekly Taiwan's surveillance radar 'will not track satellites' <1204-022901>
 台湾が$800Mかけて台湾中部の楽山 (Leshan) に設置を進めている早期警戒レーダ SRP今年後半に完成するが、米防衛当局はこのレーダについて、中国が発射する弾道弾は捕捉できるが、衛星の捕捉はできない と述べた。
 SRP レーダは Raytheon社が AN/FPS-115 を元にして製造した、捕捉距離3,000kmの UHF 帯レーダである。
2012.02 International Defence Review Integration work begins on Taiwan's SRP <1204-020005>
 Raytheon社が、台湾の弾道弾早期警戒レーダ (SRP) 計画のレーダ装置を搬入した。 今後1年かけて取り付け調整を 行い、11月の IOC を目指す。 計画はコスト上昇などから2年遅れた。
 台湾の SRP は、米空軍の AN/FPS-123 Pave Paws とよく似た UHF 帯のレーダである。
【関連記事:JDW 2003.03.26
【註】
 AN/FPS-123 は、Pave Paws の原型である AN/FPS-115 の改良型で、-115 より高出力になっている。
2012.02 Jane's Missiles & Rockets NATO chief 'optimistic' about outcome of missile defence talks with Russia <1203-020005>
 BMD に関する NATO ロシア協議会外相レベル協議が2011年12月8日にブリュッセルで開催されたが、同意は得られ なかった。 但し、協議は今後も続けられることになった。
 ロシアのメドベーエフ大統領が2011年11月29日に、Kaliningrad に設置された Voronezh-DM BMEW レーダを視察し、このレーダが operational であるとした。 この型のレーダは、LekhtusiArmavir の 2基が operational になっている。 Voronezh-DM はかつてのロシアの BMEWR と違って、必要が監視あれば方向を変えることができる。
2012.02 Jane's Missiles & Rockets Russian radar upgrades to include Azerbaijan <1203-020003>
 ロシア国営の RIA-Novosti 報道局が2011年12月13日に、新型の弾道弾警報レーダ Voronezh-VP が、2017~2019年にアゼルバ イジャンの Gabala に設置されると報じた。 このレーダは、2012年に借用期限が切れる同地に設置しているレーダと合わせて使用される。
 このレーダは2015年に Pechora、2017年には Olenegorsk にも設置される。
【註】
 Voronezh-M は2005年に建設され、2009年に operational になり、-DM は2011年に一部 operational になっている。
 Voronezh-M は VHF、-DM は UHF、-VP は VHF レーダである。
 現在 Voronezh は以下の場所に配置されている。
Voronezh-M Lekhtusi, Leningrad Oblast
Voronezh-DMArmavir, Krasnodar / Pionersky, Kaliningrad
Voronezh-VPIrkutsk / Pechora / Olenegorsk
Wikipedia の Voronezh に関する頁
2011.12.07 Jane's Defence Weekly Russia unveils new early warning radar <1201-120704>
 ロシア大統領が11月29日、カリーニングラードに配備された Voronezh-DM 早期警戒レーダを公表した。 Voronezh-DM は飛来するミサイルを6,000kmで捕捉でき、同時に500目標を追尾できる。
 ロシアは同型レーダの配備を、レニングラード近郊の Lehtusi と、ロシア南部の Armavir でも進めている。
【関連記事:1112-100506 (JDW 2011.10.05)】
2011.10.05 Jane's Defence Weekly Russia to revamp early warning radars <1112-100506>
 ロシアが12月までに、新型の BMEWR である Voronrzh-DM 2基を、ロシア南部の Armavir Kaliningrad に配備する。 3基目は2012年に Irkutsk 近郊に配備される。 Voronrzh-DM は当初4,500km、その 後改良して6,000kmを監視する OTH レーダである。
【関連記事:1104-030001 (JMR 2011.03)】
 ロシアは2020年までにソ連時代の BMEWR を全て更新する計画で、2009年には最初の Voronrzh-MSt Petersburg 近郊に配備され今年12月に operatonal になる。
2011.08.15 Aviation Week & ST Reaping the benefits <1110-081509>
 米 MDA は北朝鮮の弾道弾発射を高忠実度で捕捉し地上や洋上の迎撃システムに送る PTSS 衛星を FY16には実用化したいとしているが、必要な予算が得られるかは疑問である。
 それまでの暫定システムとして MDA は、航空機搭載 IR システム ABIR を検討している。 ABIR は Reaper に Raytheon社製 MTS-B を搭載するもので、MDA は BMD 試験の機会を捉えて今までに10回の試験を行い、そのうち6回は Reaper を用いて行って いる。 ABIR は空中センサの情報を元に艦載及び陸上にある SM-3 の遠隔制御射撃 (launch-on-remote) を行おうとするもので、目標の標定には 少なくとも2機の ABIR によるステレオ視が必要になる。
 MDA は更に、噴射が終わった目標を追随するため長波長 IR センサを追加して二波長 IR センサとする MTS-C の開発を行っており、2012年には配備可能としている。
【註】
 MTS-A: Predator 搭載用(AN/AAS-52)
 MTS-B: Reaper 搭載用 (AN/DAS-1)
2011.06 Jane's Misilles & Rockets Cobra Judy Replacement team delivers E/F-band antenna array <1107-060016>
 Northrop Grumman社と Raytheon社が、Cobra Judy 換装計画 (CJR) 計画となる E/F-band アクティブフェーズドアレイアンテナを納入し計画が完了した。
 AN/SPQ-11 Cobra Judy は弾道弾追跡用の艦載レーダで、I/J-band と E/F-band の二周波で構成されている。
【関連記事:0401-122404 (JDW 2003.12.24)】
2011.03 Jane's Missiles & Rockets Russia deploys new missile-warning radars and space-based sensors <1104-030001>
 ロシアが12月27日、4,000kmの捜索距離を持つ Voronezh-DM 級レーダの三基目の建設が、 Irkutsk 近郊の Usolye Sibirskoye で開始されたことを明らかにした。 同級レーダは既に Lekhtusi と Armavir に配備されている。 また 1月27日にはロシア宇宙軍司令官が、ロシアの BMEWS改良型早期警戒衛星が加わることを明らかにした。
 一方ロシアの2011~2020年装備計画によると、移動型防空レーダを2016年までに30%、2020年までに70%を近代化するとしている。 これらには Kasta (Flat Face 2) UHF レーダ、67N6E Gamm L-band ソリッドステートフェーズドアレイレーダ、Nebo 3D VHF レ ーダが含まれる模様である。
2011.02 International Defence Review UK/US SRTIST radar testbed achieves space tracking milestone on road to BMD <1103-020023>
 BAE Systems社が、開発中の ARTIST レーダが2010年6月に、国際宇宙ステーション (ISS) の追随を行い、BMD 能力を実証したことを明らかにした。 ISS は高度580kmの軌道を8km/s以上の速度で周回 しているが、この速度が弾道弾の中期弾道とほぼ同じである。
 ARTIST は米英が出資して MESAR 及び MESAR2 を元に開発している E/F-band レーダ で、アンテナは GaAs の T/R モジュールが使用されている MESA2 レーダ(右図)のものが使用されている。
2010.12 Jane's Missiles & Rockets Russia to improve its missile warning/defence capabilities <1101-120023>
 ロシアの宇宙軍司令官が10月上旬に、Armavir に建設中の Voronezh-DM BMEW レーダ はミサイル攻撃に抗堪性を持つ次世代レーダで、今後更に数ヶ所に設置されると述べた。
 またロシアは改良型早期警戒衛星の開発も行っていて、最近では9月に最新機が打ち上げられた。
【註】
 Voronezh-DM BMEW レーダはウクライナとアゼルバイジャンに設置されていたレーダに代わるものとして Krasnodar Kray(Armavir の所在する地域)に設置され 2007年末に運用開始になると報じられた。
【関連記事:0713-060017 (JMR 2007.06)】
 その後2009年には、4月6日に運用を開始したと報じられた。
【関連記事:0906-041508 (JDW 2009.04/15)】
 今回の報道で、現在建設中であることが判明した。
2010.01 International Defence Review Long-rangers: expanding reach of theatre-wide air defence <1002-010015>
= 戦域 BMD システムとレーダに関する6頁にわたる特集記事 =
EL/M-2080 Green Pine L-band
AN/MPQ-53/-65
MEADS MFCR
AN/TPY-2
S-300/S-400 96L6E
2009.09.30 Jane's Defence Weekly South Korea selects Green Pine radar <0911-093006>
 韓国が9月17日に、BMD レーダに Green Pine Block-B を選定したと発表した。 2基の レーダは2012年までに空軍へ納入される。
2009.09.21 Aviation Week & ST Green Pine wins Korean order <0911-092105>
 韓国BMD 用レーダに Elta社の Green Pine Block-B の採用を決め、年内に購入契約が 行われる。 韓国は2012年北方と、中央部に配備する計画である。
 韓国の BMD レーダには Thales社も Ground Master 400 の派生型である M3R を提案していたが、8月に行われた試験の結果 Green Pine の採用 が決まった。
2009.08 Jane's Missiles & Rockets Thales' GS1000 ready for full qualification process <0909-080017>
 Thales社がパリ航空ショーに Ground Smarter 1000 (GS1000) ミサイル早期警戒レーダを出品した。 GS1000 は同社 の GM400 長距離対空レーダ同様、フランス政府の M3R レーダ構想に基づいている。 M3R の要求は弾道弾の捕捉距 離が1,000km、最大仰角85゚である。
【 G400 関連記事:0808-072113 (AW&ST 2008.07.21)】
 GS1000 は S-band 内の高い周波数で作動するレーダで、アンテナは上下三段でできていて、最下段は送信、上二段は受信用になっている。
2009.07.13 Aviation Week & ST Discriminating sensores <0908-071312>
 カリフォルニア州 Beale AFB、英国の Flyingdales に続く3基目で最後 となるグリーンランド Thule AFB の UEWRが完成し試験が開始された。 UEWR は10cmの物 体を3,000哩遠方で捕捉でき、84ftのアンテナ2面で120゚の覆域を持つ。
 Beale のレーダが北朝鮮を対象にして太平洋を監視し、Flyingdales ではイランを監視するのに対し、Thule のレーダ は北極上空を監視する。
2009.03 International Defence Review Upgraded BMEWS radar passes first operational test <0904-030031>
 米空軍がグリーンランドの Thule AFB に設置している BMEWS レーダを、UEWR に改造し、その試験を完了した。 改造作業は Raytheon社がサイトで行った。
 UEWR の主たる任務は ICBM や SLBM の捕捉と警報であるが、合わせて軌道上物体の識別追随も行っている。 軌道上物体の追随は 1,100目標/日が一般的である。
2008.06 International Defence Review US advances UEWR capability at Thule BMEWS radar network <0807-060033>
= Thule UEWR の紹介記事 =
 Thule UEWR はアラスカの Clear、英国の Flingdales と共 に、BMEWS を構成している。
 Thule には1961年に4基の格子状アンテナレーダが設置され、1987年に2面の固体素子フェーズドアレイレーダ SSPARS に換装された。 高さ46m、巾26mの各面には AN/FPS-120 SSPARS が1基ずつ取り付けられ、それぞれ2,560個の アクティブ素子が配置されている。 捕捉距離はソフトボール大の目標で3,000nmである。
2008.01 Jane's Missiles & Rockets Parliament should debate plans for second US BMD site based on UK soil, says foreign affairs committee <0802-010016>
 2003年に英国は Flylingdales のレーダを BMD 用に改良することに合意したが、英空軍の Menwith Hill 基地に衛 星から早期警戒情報を受信する施設も設置することについては、2007年7月25日まで公表されていなかった。 この時点で Flylingdales レーダの改良は既に完了しており、2007年8月に新装置に更新されることも初めて明らかになった。
 これについて英国議会外交委員会が11月21日に、この問題は事前に議論すべきであったと遺憾の意を示した報告を行った。
2007.12 Jane's Missile & Rockets Czechs measure power of US X-band radar <0802-120013>
 Kwajalein にある GBR-P (Grouns-Based Radar-Prototype) X-band レーダが、EBR (European-Based Radar) として プラハ南西70kmの演習場内に設置されるのに備え、チェコ国防省と保健省の担当者が GBR-P を訪れ、電磁レベルの測定を行った。
 2,000kmの捕捉距離を持つ GBR-P は細いビームで放射するため、ビームの巾は25km離れても数㍍にしかならない。 またアンテナは2゚以下に下 がらないようになっているため、主ビームは4.4km離れて150m、8.7km離れても300mの高さにある。 更にサイドローブのレベルも800mの防護範囲 の外側ではチェコの基準以下である。 チェコでは一般人に対し10W/㎡で6分以内、施設の要員については50W/㎡以下と定めている。
2007.08.29 Inside Missile Defense Four major weapon system programs face significant delays <0720-082902>
 DoD が議会報告で、4件の兵器開発が少なくとも6ヶ月以上遅延することを明ら かにした。
 遅延が予測されるのは、海軍の Cobra Judy 更新計画が2011年から1年、LHA 更新 計画が6ヶ月の遅れで、空軍の B-2 搭載レーダの改善と海兵隊の EFV も遅延と経費高騰が見込まれる。 遅延 の理由はいずれも技術課題が解決されていないことにある。
2007.06 Jane's Missiles & Rockets Russian warning radar due to go live in 2007 <0713-060017>
 Krasnodar Kray(右図)に設置されたロシアの第四世代ミサイル警報レーダ VoronezhDM が2007年末に運用 開始になる。 これはウクライナとアゼルバイジャンに設置されていたミサイル警報レーダに代わるものである。
 この他にロシアは、アゼルバイジャン、カザフスタン、ベラルーシなど国外にミサイル警報レーダを設置しているが、このうち少なく とも数基はロシアのレーダ網に取って代わることになると見られる。
2007.02.07 Jane's Defence Weekly US Missile Defense Agency unveils plans <0705-020702>
 米 MDA は、現在14基配備されている Ft. Greely の GBI を、2007年中に21基に 増強する計画である。 また Vandenberg AFB の2基も3基にされる。  GBI の迎撃試験は2007年の1/四半期と3/四半期に計画されている。
 18隻の整備が計画されている Aegis BMD は年末までに3隻を追加し17隻の整備を 完了する。 このうち9隻(巡洋艦×3、駆逐艦×6)は LRS&T (Long-Range Surveillance and Tracking) と SM-3 を装備し、残りの 8隻は LRS&T のみを装備する。
 THAAD の試験は2回計画されており、一回は大気圏内、一回は大気圏外での迎撃を行う。 英国の Flyingdales の BMEW レーダは BMD システム用への改造を完了しており、2007年中に BMD 網へ組み込まれ る。
2007.01.29 Defense News Early Warning Radar work <0705-012906>
 Raytheon社は Beale AFB 及び英国 Flingdales に設置されている UEWR の維持整備支援と、アラスカ Shenya 基地にある Cobra Dane レーダの改善を、BMDS の主契約社である Boeing社から$29Mで受注した。
2006.11.20 MDA HP Distributed Ground Test successfully tests operational missile defense systems <0623-112002>
 米 MDA が10月23日~11月9日に、BMDS のハード、ソフト、通信を連接した GTD-01 (Distributed Ground Test -01) を実施し成功した。 試験は米国7州と日本にまたがり、2隻の艦船を含む17の基地を連接し仮想弾道弾を 標的として行われた。
 この試験には AN/TPY-2 FBXR-T や、開発中の SBIRS も参加した。
2006.11 Jane's Missiles & Rockets US GMD interceptor downs target warhead during test <0624-110002>
 GMD の実働システムと実隊員で実施する初めての迎撃試験である FT-2 が9月1日に実施され、GBI が 標的機を迎撃した。 Taepo Dong 2 を模擬した Strategic Target System 標的機は Kodiak から3,000km先の California 数百㌔に向け発射された。
 試験では初めて Beale AFB の UEWR GBI に捕捉情報を送信した。  SBX-R は積極的に試験に参加はしなかったが、California 沖で標的機を迎撃まで追随 した。 SBX-R は冬季に備え最終的な改良工事中である。
2006.10.04 Jane's Defence Weekly New platform for Cobra Judy radar <0621-100405>
 Cobra Judy ミサイル追尾レーダを搭載する T-AGM 23 艦 Observation Island に代わる T-AGM(R) の契約が VT Halter Marine社の子会社である Singapore Technologies社と行われた。
 T-AGM(R) は全長163mで、2008年に建造を開始し、2010年引き渡しが計画されている。 その後レーダが搭載され、 2011年に就役する。
(関連記事 IP 2006.08.31)
2006.09.13 Jane's Defence Weekly Successful intercept boosts US missile defence programme <0619-091302>
 米 MDA が9月1日に GMD の発射試験を行った。 今回の試験は EKV の目標捕捉能力確認と、UEWR や Colorado Springs にある Joint National Integration Center を結ぶネットワークの検証が目的であったが、標的の迎撃に成功した。
 MDA は California 州 Beale AFB の UEWR が目標の捕捉追随に成功したことを強調している。
2006.09.04 Inside the Army Defense Department reports successful Missile Defense tests <0620-090410>
 DoD は9月1日の GMD 及び8月31日の PAC-3 による迎撃試験がいずれも成功したと発表した。 PAC-3 の迎撃 試験は PAAT を標的とし2発を連射し、迎撃に成功しシステムは全て正常に作動した。
 GMD の迎撃試験は BMDS/GMD の総合的なシステム性能及び機能の確認を主たる目的とし、Beale AFB の UEWR の捕捉能力の検証も行われた。 アラスカ Kodiak 基地から標的を打ち上げた数分後に迎撃ミサイルを Vandenberg AFB から発射し迎撃 に成功した。
2006.09.01 MDA HP Missile defense exercise and flight test successfully completed <0618-090101>
 MDA が改良型 GBI による迎撃と、BMDS/GMD の総合演習に成功した。 アラス カ州 Kodiak 島から発射された標的ミサイルに対し、GBI が現地時間9月1日午前10:39分に Vandenberg AFB から発射 され、迎撃に成功した。 今回の試験ではカリフォルニア州 Beale AFB にある UEWR (Upgraded Ealy Warning Radar) の目標捕捉能力も検証された。
 年末に行われる次回の迎撃試験には SBX (Sea Based X-band) レーダも参加する。
【註:】
 今回の迎撃試験は、ブースタを実用型に変えた実用型 GBI による初の迎撃試験で、発射基地、発射支援設備 、GBI などが実配備状態で行われた迎撃試験/総合演習の成功の意義は大きい。
 実用型 GBI による迎撃試験は2004年12月と2005年2月に実施されたが、いずれも GBI が発射せず試験にならなかった。
2006.08.31 Inside the Pentagon Defense Board meets to review Cobra Judy <0620-083106>
 2012年に退役を予定する米海軍の弾道弾追尾用 Cobra Judy 艦載レーダは、20年以上運用されており、 後継レーダの開発は Raytheon社が2003年に総額$1.04Bで受注、6月に最終設計審査を終了している。
 Cobra Judy は改造した輸送船に X/S-band のフェーズドアレーレーダを搭載する弾道弾追跡システムで、S-band レーダは Northrop Grumman社が担当する。
(関連記事 JDW 2003.12.24)
2006.08.03 Inside the Pentagon Missile Defense Agency: U.K.Radar upgrades delayed until February <0618-080301>
 MDA は2006年度中に予定していた英国 Fylingdales に配置する UEWR 運用開 始を来年2月以降に延期することを明らかにした。
 延期理由は性能確認試験である DGT (Distributed Ground Testd) が完了しないことにある。
2006.06 International Defense Review US bolsters its missile-defence mission with award for UEWR <0612-060001>
 Raytheon社が MDA から、グリーンランド Pave Paws レーダと BMEWS を UEWR (Upgraded EW Radar) に改造する契約を$114Mで受注した。 UEWR は既にカリフォルニア州 Beale AFB と英国 Fylingdales に設置されている。
2006.03.03 Yahoo 韓国中央日報記事

「北・イランはミサイル脅威・・・」

<0606-030302>
 MDA のFY-07予算案概要報告書によると、BMD 構築を当初の計画より早めて進めている。 またハワイ太平洋 司令部に新しい C2BMC を設置する。
 アラスカに配置する GBI はFY-06末まで8基であるが、FY-07度には20基追加配置す る。 また PAC-3 と SM-3 も、FY-06にはそれぞれ313基と9基だったが、 FY-07には534基と24基増やす計画だ。
 更に探知追随用のイージス艦を3隻減らす代わりに SM-3 を搭載するイージス艦を8隻増やすことにした。  移動型 X-band レーダは日本とグリーンランドに設置する。
2006.03.01 Inside Missile Defense Missile Defense Radar test successful,MDA says <0608-030101>
 Beal AFB に配置した BMDS 用 UEWR (Upgraded Early Warning Radar) の試験が2月23日に行われ、正常に機能することが確認された。 試験では Kodiak 発射施設での STARS (Strategic Targets System) ロケットの打ち上げから追随データを収集し、コロラドスプリングスの指揮統制センターに送信した。
 今後数年以内に英国及びグリーンランドのレーダも逐次改善する。
2006.03 Jane's Missiles & Rockets Russian Space Force test modular ABM radar <0608-030018>
 ロシア宇宙軍が新世代 BMEWR の試験を開始している。 このレーダは NIIDAR (Scientific Research Institute of Long-Range Radio Communication) が開発した Voronezh-DM で、従来の Daeyal (Pechora) や Dnepr (Hen House) が固 定の建造物に取り付けられたのに対して、モジュール化され比較的設置が容易で、固定の建造物を要しない。
 ロシアはこれをラトビアで1998年から機能停止している Dnestr-M のギャップを埋めるた め使用される。 ラトビアの Dnestr-M が機能停止してからはモスクワの Don-2N (Pill Box) が補完していた。
 このほかアゼルバイジャンやウクライナに配備された BMEWR の運用継続が問題になっている。
2006.02.23 MDA HP Missile Defense Agency completes successful radar tracking test <0606-022301>

 MDA は2月23日に NMD 用レーダの捕捉追随試験を行い成功した。
 試験の対象となったのは Beale AFB に設置された UEWR で、標的として は STARS (Strategic Targets System: 右図) がアラスカ州 Kodiak の施設から打ち上げられた。
 このレーダは BMD のため洋上設置レーダ及び他の陸上設置レーダとネットワークを構築する。

【註:】
 Beale AFB は California 州 Yuba 市にあり、現在第9偵察航空団が駐屯している。 また同基地には1980年より BMEWR としての AN/FPS-115 Pave Paws レーダが設置されている。 Pave Paws は UHF レーダで、その主要性能諸 元は以下に記述してある。
AN/FPS-115 Pave Paws の概要
 同基地の Pave Paws は真っ先に BMD 用に改造され UEWR になった。
2006.02.13 Aviation Week & ST Russo radar <0605-021301>
 ロシアは新型の早期警戒レーダ Voronezh を St.Petersburg 近郊に配置し試験を実施中であり、更に2基を現 在製造中である。
 軍は6基以上を国内に配置して早期警戒ネットワークを構築する計画で、運用開始を2007年 に予定している。
 Voronezh は既存の Dnepr 及び Daryal レーダの様な大型常置タイプではないが、 小型目標の探知追随性能が向上している。
2005.12 Jane's Missiles & Rockets SBX completes sea trial <0602-120012>

 10月14日に SBX (Sea-Based X-band Radar) が52日間の洋上試験を終え Corpus Christi へ帰港した。 洋上試験では、兵員の交代、燃料補給などの確認が行われ、10月12日には3時間にわたり衛星 の追随に成功した。 この試験でレーダは目標を捕捉して数分間の追随を行った。
 またアラスカ州 Shemya 島に設置した Cobra Dane レーダ(註:AN/FPS-106、動作周波数1,215~1,400MHz 、アンテナ径29m、1977年に設置)と GMD FCS による標的弾道弾の捕捉追随試験が行われた。 試験では Shemya 島の沖合800哩で 標的用弾道弾C-17 から空投発射された。

2005.10.26 Yahoo 共同通信記事

「日米でレーダー情報共有 ・・・」

<0521-102601>
 米国がミサイル防衛用新型移動式早期警戒レーダーを日本に配備し、その情報を常時共有 する方向で日米両政府が合意したことが25日に分かった。
 2008年度から4基を配備する FPS-XX の情報も米側に全面提供する方向で最終調整が進んでいる。
2005.10.24 Defense News Controversy persists over Arctic radar <0524-102402>
 ノルウェーが1998年に北極海に面した Vardo 島に設置した衛星追随用の X-band HAVE STARE レーダを巡って、ロシアが弾道ミサイルシステムの情報収集用だとして長年にわたり抗議している。
 ノルウェー国防相は最近、米のミサイル防衛システムとの関係を否定、米も関連を否定する声明を発表したが、ロシア及び軍事専門家 は依然納得していない。
 レーダは Raytheon社が米国 NMD 計画の一部として開発したもので、高解像の追随 能力を持ち、1995年に米国 Vandenberg AFB に配置され、初期の NMD 試験に用いられていたものと同じものである。
2005.09.26 MDA HP Missile defense radar exercise successfully completed <0519-092603>
 MDA はアラスカ州 Shemya に配置した Cobra Dane レーダによる、ミサイル追随試験に成功した。 Cobra Dane は30年間ミサイル監視任務に用いられてきたが、今回ミサイル防衛用に改造された。
 標的となった長距離ミサイルは Shemya島から800mile離れた太平洋上で C-17 から投下発射された。 Cobra Dane はこの標的を捕捉し、データは Colorado Springs の BMD 指揮所に送られた。
2005.08.31 Yahoo 読売新聞記事

次世代型ミサイルを日米共・・・」

<0517-083103>
 防衛庁の2006年度予算の概算要求は、総額は今年度当初予算比1.2%増の4兆8,857億円で、ミサイル防衛 (MD) 関連に同25.2%増の1,500 億円を計上した。 開発中の FPS-XX 1基を鹿児島県下甑島に整備する経費や、従来型レーダー7基の改修に計 251億円を新規で要求した。 陸上配備型の MD システム整備に852億円、海上配備型に299億円をそれぞれ計上した。
 また、昨年11月の中国潜水艦の領海侵犯を受け、潜水艦対策費に同65.7%増の58億円を盛り込んだ。 このうち P-3C の潜水艦 探知識別追尾能力を強化するため、パッシブ型ソノブイの改良などに6億3,900万円を要求した。
2005.08.24 Jane's Defence Weekly Japan speeds up FPS-XX radar deployment <0518-082415>
 防衛庁が FPS-XX の配備促進を決定した。 FPS-XX は2003年に試作が完了し2004年に試験が行われているが 、試験終了後解体される予定であった試作機を習熟訓練用に引き続き使用することにした。 また複数の FPS-3 を FPS-3改に改良する。
 FPS-XX の捕捉距離は現有 FPS-3 の3倍になっている。
2005.08.13 Yahoo 産経新聞記事

MD 試験レーダー実戦転用・・・」

<0516-081301>
 防衛庁は12日、試験中の FPS-XX レーダーを実戦転用する方針を決め、来年度予算の概算要求に盛り込む。  MD システムの第一弾配備となる。
   防衛庁は FPS-XX を平成20年度から配備する計画であるが、それでは20年度まで地上レーダーは無防備状態との批判が多かった。
 試作レーダーは今年度に試験を終了し来年度に解体予定だったが、防衛庁はレーダーを存続させた上で、 ミサイル発射時に迅速対処できる要員の確保やレーダー探知した情報の伝達システム整備 などの検討にも入った。
2005.07.23 Yahoo 産経新聞記事

新型レーダー配備、日米検・・・」

<0515-072301>
 日米両政府は22日、弾道ミサイルの形状まで識別できる米国の X-band レーダーを日本に配備して日本のレー ダー網と連動させ、探知追尾能力の大幅向上を目指す方向で検討に入った。 米側は先月行われたた日米協議で日本国内への配備を提案 したが、日本政府も前向きに検討していく方針だ。
 弾道ミサイルに対処する日本の地上レーダーは、 FPS-XX を平成20年度から青森や沖縄など 4ヶ所に配備するほか、現有の FPS-3 のうち7基も探知能力を向上させ、計11基の地上レーダーとする計 画である。
2005.07.06 Jane's Defence Weekly Taiwan proceeds with EWR programme <0514-070608>
 台湾は EWR (Early Warnning Radar) 計画に Raytheon社製の AN/FPS-115 Pave Paws UHF レー ダを選定し、6月に$752Mの契約を行った。 MEADS 用レーダを売り込んでいた Lockheed Martin社は敗れた。
 台湾にはこの様な固定施設は敵の攻撃に対して脆弱であることや、膨大な支出で得られるのは僅か6分前の警報 だけとの反対意見もある。
2005.06.28 朝雲新聞

インターネット

弾道ミサイル防衛の“目”
 将来警戒管制レーダー

 直径18m、巨大なレドーム

<0513-062801>
 FPF-XX は技本が11年度から開発に着手、技術試験を経て16年度から技本飯岡支所内に臨時部隊として置かれた電実群 飯岡試験評価隊28人が、実際に飛行している空自航空機を対象に性能評価を行うなど、本格的な実用試験 に取り組んでいる。
 同施設は試験用のため、弾道弾と航空機の両方が探知できる直径18mのものと、直径12m の航空機探知専用の2面のレーダーだけで、下部にはそれぞれ味方識別装置が付けられている。 高さ30m、幅20mの構造 物は全体が円形のレールの上に載っていて、回転できるように造られている。
2005.05.16 Yahoo 産経新聞記事

「ミサイル防衛、新レーダー・・・」

<0510-051601>
 ミサイル防衛 (MD) の要となる警戒レーダー網が15日、明らかになった。 FPS-XX を4ヶ所に配備し、 現有の FPS-3 も6基改修して計10で警戒する。 防衛庁は平成23年度までにレーダー網完備を目指し、 FPS-XX を20年度から毎年1基ずつ配備する予定で、大湊、佐渡、下甑島、与座岳に配備する。
 南西方面にも2基配備するのは、中国東風-21などの MRBM を100基以上も保有しているためで、防衛庁はシミュレーションの結果、北朝鮮と中国から弾道ミサイル が発射されても、日本全土をカバーできるレーダー網の整備が必要と判断した。
 防衛庁は FPS-XX 4基目の配備が終わる23年度を MD システムの完成時期としている。
2005.04.04 朝雲新聞

インターネット

17年度防衛費重要施策を見る (5) <0508-040401>

【研究開発】
 次期固定式三次元レーダー FPS-XX の空自による実用試験が今年度で終了、18年度 以降の取得を目指す。 同レーダーは各レーダーサイトや海自イージス艦などと連携、弾道ミサイルなどを早期に探知する能力を持つ。

2005.03.07 Aviation Week & ST Space warriors <0506-030707>
= 米空軍第21宇宙航空団 (21st Space Wing) の紹介記事 =
 21st SW は宇宙司令部隷下の運用部門として、宇宙作戦での優越性を保持するため、英国とグリーンランドを含む26箇所に駐留する、 44個部隊から構成され、ミサイル早期警戒、宇宙監視を行っている。 このため DSP 衛星、地上警戒レーダ システム (右図) など15の兵器システムを装備し、各種情報を NORAD 及び戦略司令部に常時伝達している。
 同航空団は将来的に装備システムの改善強化を図るとともに人員の充実を図り、衛星や GPS 妨害にも攻撃的な対処を行い、宇宙の第 一線で多様な任務を遂行する。
2005.01.05 Jane's Defence Weekly Israel deploys THEL radar to counter Qassams <0502-010509>

 イスラエルは、WSMR で行われていた THEL の性能確認試験終了に伴い、THEL 用レーダをガザ地区に 近い Sderot に移し、Qassams ロケット弾の早期警戒用に使用しようとしている。 イスラエルはこのレーダ を Ma'amin 警報システムに組み入れ、Qassams の弾着20秒前までに警報を発する。

2004.06.09 Jane's Defence Weekly India moves closer to closer acquiring new radars <0411-060905>
 インドが2年前に米国から AN/TPQ-37(V)3 対砲迫レーダ(右図)12基を購入する契約を行っており、先月にイ ンド軍砲兵の将官が受領試験を視察した。 最初の2基は8月頃インドに引き渡され、残る10基も2005年末までには引き渡される。
 AN/TPQ-37(V)3 は28~32km以内の敵の砲兵位置と、50kmまでの戦術ミサイルを捕捉しその 発射位置を10mの精度で評定できる。
 インドはこの種のレーダを40~50基装備して、パキスタンに対抗しようとしている。
【註:】
 AN/TPQ-37 のアンテナ、送受信機を交換し性能を向上させようとしたのが AN/TPQ-37 P3I (Block Ⅱ) 計画で、対砲迫だけでなく 対 TBM の能力も要求された。
 AN/TPQ-37 P3I (Block Ⅱ) の対砲レーダとしての最大捕捉能力は最大60km、対 TBM レーダとしての最大捕捉能力能 力は300kmで、後に AN/TPQ-47(右図)と命名された。
FAS の TPQ-47 のページ
2004.04.19 Space News Lockheed Martin wins Missile Defense radar upgrade work <0411-041901>
 Lockheed Martin社はこのほど、5基の AN/TPS-59(V) 戦術ミサイル防衛用レーダーシステムの改善を$13.8M で受注した。
 レーダーは米海兵隊がアフガニスタンとイラクでも運用しており、同社は送受信機、電源等の改修を行う。  この改修により、レーダーの耐用命数が2015年まで延長される。
2003.12.24 Jane's Defence Weekly Raytheon to build Cobra Judy radar replacement <0401-122404>
 Raytheon社は$1Bの契約で AN/SPQ-11 Cobra Judy レーダの更新器材を製造している。
 この計画は CJRME (Cobra Judy Replacement Mission Equipment) 計画と呼ばれ、Raytheon社がシステムの取り纏めと X-band レーダの製造を、下請けとなった Northrop Grumman社が S-band レーダの製造を担当する。
 Cobra Judy は他国が発射する弾道弾を追跡する艦載レーダで、現有品は1980年代初期に Raytheon社が製造したシステムである。
2003.12.18 Inside the Pentagon Navy to award Raytheon $1 Billion Cobra Judy contract this week  米海軍は今週中に Raytheon社と弾道ミサイル探知追随用レーダ Cobra Judy の更新に関する$1Bの契約を 行う。
 Cobra Judy は開発から20年を経過する艦船搭載のレーダで、当初は空軍の管轄であったが2002年7月以降海軍が管理を引き継いでい る。
 Raytheon社はプライムとなり、システム取り纏めと X-band レーダを製造、サブコンの Northrop Grumman社 は S-band レーダ部分の製造を担当する。
2003.03.26 Jane's Defence Weekly Taiwan considers boosting missile defences  台湾が BMD 能力向上のため EWR の装備を検討している。
 候補となっているのは Raytheon社の AN/FPS-115 Pave Paws (右図右)と、Lockheed Martin社 の Advanced Digital Surveillance Radar(右図左)を元にしたディジタルレーダである。
 Lockheed Martin社案は UHF ディジタルレーダで、Pave Paws に比べて小型であるのが特色である。
 台湾は現在3個中隊の PAC-2 Plus を装備していて、更なる ATBM の増強を考えているが、Tien Kung 3 (Sky Bow 3 : 天弓 3) の開発をしているため PAC-3 の導入はないと見られる。
 台湾の CSIST は、Tien Kung 3 と合わせて2004~2005年完成を目指して探知距離1,000kmの Chang Shan (Long Mountain : 長山) レーダを開発している。
2002.07.10 Jane's Defence Weekly India buys Green Pine radars for missile defence  インドはイスラエルから Green Pine レーダ2基を調達中であることを明らかにした。
 Green Pine レーダは、同じくシスラエルから導入する UAV 及び係留気球と共に、パキスタンに対する対ミサ イル警戒組織を構成する。
 今回は、イスラエルの Ofek 偵察衛星及び、Arrow の導入は行われない。 また、Phalcon AEW 機の導入については明らかにされなか った。
2001.04.02 Defense News Raytheon unit upgrades eatly warning radar site  Raytheon社の子会社である Lexington社は、アラスカ州クリア基地に Pave Paw レーダの設置を完了した。
 このレーダは、かつてテキサス州エルドラド基地にあり退役となっていたもので、新たに建設された10階建ての建屋に取り付けら れた。
NMD の配備案
2001.03 Jane's Missiles & Rockets Anti-missile upgrade for TPS-75  Northrop Grumman社は、空軍から2セットの TPS-75 用ミサイル追随改造キットを $12.1Mで受注した。
 TPS-75 は空軍の主要な戦術対空監視レーダで、50基以上が運用されている。
TPS-75 の概要
2001.01 Jane's Missiles & Rockets AN/TPS-75 radars to get anti-missile capability  Northrop Grumman 社はこのほど、AN/TPS-75 地上戦術レーダーのミサイル追随改善キット開発に関する EMD 及 び製造事前試験の主契約を受注した。
 この改善はレーダーのミサイル追随能力の向上付加に関するもの。
AN/TPS-75 の概要
2000.05 International Defense Review German / SA radar offers ABM capability  南アフリカの Reutech Radar Systems は、ドイツの Dasa と協同で、弾道弾探知性能を有する長距離 L-band レ ーダを開発である。
 このレーダは同社の ERS360L (右図)を改良したもので、ERS360L の倍サイズである。送信出力25kwのERS360lに対し ERS380 は、 航空機を400km以上、ミサイルを100km以上で捕捉する。
2000.02 Signal Deployable missile tracking improves  BAe社が開発しようとしている弾道弾捕捉用レーダEWACS (Early Warning And Control System)の、弾道弾に対する最大探知距離は1,500kmで、解像度は 1m以内である。
 又EWACSはC-130での空輸が可能で、アンテナ回転モードで使用すると通常の航空機、巡航ミサイル、 UAVを捕捉する長距離防空レーダとして使用できる
1999.11 International Defense Review Active-array ballistic missile defense radar unveiled  BAeの提案するATBMレーダ。S-bandで4個のトランシーバモジュールを1,000個配置し、 トータルで40kwを実現している。EWACS (Early Warning And Control System)レーダはC-130での輸送が可能。