BrahMos Blocl Ⅱ/Ⅲ LACM に関する資料

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2024.03.01
 06:27
Defense News Indian committee OKs $4 billion buy of BrahMos missiles, more tech <2404-030105>
 インド政府が、同国の最高意思決定機関の安全保障問題による承認を受けて、CM、防空兵器、監視レーダ、戦闘機エンジンの数十億㌦規模のパッケージ購入に近づいている。
 安全保障に関する内閣委員会は2月21日に、累計INR350B ($4B) 相当の4つの調達プロジェクトを承認した。 モディ首相が議長を務める同委員会の承認は、国防省の契約上の道筋に沿って必要なステップである。
 地元メディアは政府筋を引用して、承認された品目は海軍のBrahMos CM、陸軍の対空砲、地上の航空監視レーダ、空軍のMiG-29用の新しいエンジンと報じられた。
 この契約には、射程290kmと射程450kmのBrahMosが組み合わされ、そのうち75%が国産されると伝えられている。
2023.10.10 Janes Indian Army test-fires extended range BrahMos cruise missile <2311-101028>
 インド陸軍当局者がJanesに、対地型BrahMosの射程延伸型BrahMos ERの発射試験が10月10日にアンダマン・ニコバル諸島で実施されることを明らかにした。  ただ、陸軍はBrahMos ERをまだ配備していないという。
2020.10.14 Jane's Defence Weekly India tests extended-range BrahMos missile featuring locally made booster, subsystems <2012-101412>
 インド報道局が9月30日、国産の機体とブースタを採用した射程延伸型BrahMos超音速CMの発射試験に成功したと発表した。
 射程延伸型BrahMosの射程は既存型の292kmから400kmに伸び試験ではMach 2.8を記録した。
 一方BrahMosを装備している4個連隊を持つ印陸軍は射程延伸型を装備する2個連隊を加え、この親編連隊はbRahMosに山岳戦闘に適した高角度弾着攻撃 (steep dive attack) 能力を持たせる計画を進めている。
2019.07 International Defence Review IAF test BrahMos-A from Su-30MKI <1908-070006>
 インド空軍が5月22日、BrahMos-A搭載用に改造したSu-MKIからの陸上目標に向けたBrahMos-A発射試験をベンガル湾上空で実施した。
2016.08.25 Record China インド、中国国境地域に超音速巡航ミサイル「ブラモス」配備へ=中国側の懸念無視―中国メディア <1609-082505>
 環球網が24日、インド軍が中国側の懸念を無視して北東部の中国との国境地域超音速CM
BrhaMosを配備する方針だと報じた。
 中国軍機関紙の解放軍報は20日、インド政府が今月初めに北東部の中国との国境地域へのブラモス配備を承認したことを受け、正常な防衛上の必要性を超えるもので あり中国のチベットおよび雲南省に重大な脅威をもたらすと強く批判していた。
2013.03.04 Aviation Week & ST More targets <1304-030411>
 BrahMos社が今年、BrahMos 超音速ミサイルを、さらに大幅に発展させる計画である。
BrahMos-A
 空中発射型で、2014年の発射試験に向けて2ヶ月後に、モックアップ弾の空投試験が行われる。
 2.25tの BrahMos-A は高度500~14,000mで投下されたのち100~150m落下し、高度14,000mを巡航して終末は高度15mを飛行する。
BrahMos-S
 潜水艦発射 BrahMos で、発射試験は1月に行われた射程750kmの K-15 SLBM の発射試験に続いて行われる。
BrahMos-2
 スクラムジェット推進の超高速 BrahMos で、2016~2017年に試験が開始される。
BrahMos Block 3
 陸上発射の最新型で、高角度突入能力を持つ。
2012.04.09 Aviation Week & ST Light and lethal <1205-040205>
BrahMos 3
 BrahMos 1 の空中発射型 BrahMos 3 の開発は2年以上遅れている。 インドは BrahMos 3 を、MiG-29K、 MMRCA、Sepecat Jaguars などに装備したいとしているが、発射重量2.5tの BrahMos 1(註:陸上発射型の発射重量は3.9t)では Sui-30MKI にしか載らない。 それでも胴体中央のパイロンを強化する必要がある。 このため小胴径化と軽量化が必要になる。
BrahMos 2
 スクラムジェット推進 BrahMos である BrahMos 2 の開発は既に開始されており、2017年には最初の発射試験が行われる。
BrahMos GLCM
 インド陸軍二番目の BrahMos 部隊は西部の砂漠地帯で編成されたが、三番目の部隊は北東部の山岳地帯で編成される。 BrahMos社によると、 最近二回行われた BrahMos Ⅲ の試験では、高突入角着弾に成功している。
2011.11 Jane's Missiles & Rockets India mives ahead with development of air- and submarine-launched BrahMos cruise missile <1112-110015>
空中発射型 BrahMos
 2012年末の発射試験開始に向け、インド国内で発射機が試作されている。
潜水艦発射型 BrahMos
 潜水艦を模擬した水中発射装置からの発射試験が2012年の3~11月に行われる。
地上発射型 BrahMos
 四番目の BrahMos 連隊Block Ⅲ を装備してインド北東部で編 成された。 Block Ⅲ は角度突入を行う。
 今までに BlockⅠ を装備する1個連隊と、Block Ⅱ を装備する2個連隊 が編成されている。
2010.11 Jane's Missiles & Rockets BrahMos to develop 6,000 km/h missile <1012-110029a>
 12月に予定されている露大統領のインド訪問時に、超高速 BrahMos 共同開発合意文書の調印が行われる見込みである。 超高速 BrahMos は 最大速度6,000km/h以上、射程290kmで、2015~2016年に試験が行われる。
 一方インド陸軍は9月5日に BrahMos Ⅱ の発射試験に成功した。 試験にはロシアの GLONASS 衛星が使用された。 印陸軍は BrahMos Ⅰ ミサイル67発と発射機5基を装備する1個連隊を既に編成しているが、新たに BrahMos Ⅱ を装備す る2個連隊を編成する。
 空中発射型 BrahMos は2012年に発射試験が行われ2013年に配備される。
<1012-110029b>
 ロシアの GLONASS 衛星は、現在 Plane 1 に7基、Plane 2 に6基、Plane 3 に8基の、計24基が軌道上にあ る。
 最近では9月3日に GLONASS-M 3基が Proton-M SLV で打ち上げられた。
2010.09.15 Jane's Defence Weekly BrahMos achieves 'world first' in Indian Army test <1010-091510>
 インド陸軍が9月5日、陸上発射型 BrahMos ASCM の部隊射撃を行った。  射撃は東海岸で行われ、垂直発射機から発射後既定の経路を経て292km飛翔し、標的に対し Mach 2.8 で垂直に突入 した。 BrahMos は8.4m、3.9tで300kgの弾頭を搭載している。
 インド陸軍は2007年に、発射機5基、ミサイル67発で最初の連隊を編成したが、今後更に BrahMos Block Ⅱ LACM を装備する連隊を2個編成する計画である。
【註】
 「垂直に突入」が事実であれば、少なくとも終末では中/高々度飛行か、ポップアップ突入をすると思われる。
2010.09.08 Jane's Defence Weekly BrahMos missile adopts Glonass satellite system <1010-090808>
 インドの DRDO が8月25日、BrahMos がロシアの測位衛星 GLONASS を 用いて292kmを飛翔し交戦に成功したと発表した。
 BrahMos は2009年1月に行われた GPS を用いた試験で、GPS 信号の受信に失敗した。
2010.04.07 Jane' Defence Weekly India inducts BrahMos into air force service <1005-040705>
 インド国防省が3月26日、陸軍の追加2個連隊分240発BrahMos と、Su-30MKI 搭載用に 小型化した BrahMos の開発を$2.57Bで発注した。 3月21日には BrahMos の22回目で初めての垂直発射試験が行われ、 Mach 2.8 での飛行に成功した。
 また3月27日には射程290kmの Prithvi Ⅱ と350kmの Dhanush、翌日には射程700kmの Agni 1 の発射試験も行われた。
2009.10 Jane's Missiles & Rockets Air-launched BrahMos integration work continues <0911-100014>
 空中発射型 BrahMos は Su-30MKI 搭載を中心に Irkut社で開発が行われているが、かつて報じられた整 合性の問題は解決したとのことである。 空中発射 BrahMos には新型のブースタが取り付けられる。
 BrahMos の計画全体では$1Bが投じられ、目下潜水艦発射型の開発も進められている。
2009.05 Jane's Missiles & Rockets Trial success clears BrahMos Block Ⅱs for Indian Army service <0907-050014>
 インド陸軍が3月29日に、BrahMos Block Ⅱ LACM の発射試験に成功した。  この試験で BrahMos Block Ⅱ は50kmを飛翔した。 BrahMos Block Ⅱ の発射試験はこれが三回目で、最初の試験は1月20日に行われたが、GPS の不具合と見られる原因 で失敗した。 二回目の試験は3月4日に行われ成功したが、飛翔時間は2.5分であった。
 インド陸軍は、当初の2個連隊分としてミサイル134発、発射機10両、指揮 装置4基を$1.64Bで調達する計画である。
2009.04.08 Jane's Defence Weekly BrahMos test achieves all its mission objectives, says DRDO <0905-040806>
 インド DRDO が3月29日に BlahMos Block Ⅱ LACM の発射試験を行い、クラタ環境の中で50km離れた標的を自動認識し命中した。 この試験は今年3回目で、1月に行われた試験では GPS の不具合により標的を2km外していた。
 BlahMos Block Ⅱ にはシーカに目標を指示する追加のレーダが搭載された。
 インド陸軍は2007年にパキスタンの Haft-7 Babur 亜音速 CM に対抗して BlahMos の導入を決め、既に3個連隊計画し ているうちの2個連隊分としてミサイル134発、車載発射機10両、指揮装置4基を発注している。
2009.02.18 Jane's Defence Weekly BrahMos failure prompts reduced US satellite use <0904-021809>
 1月20日に行われた BrahMos Block Ⅱ の発射試験が、標的を2km外して失敗に終わったのは GPS と リンクがとれなかったのが原因と見て、今後インドはロシアの GLONASS を使用することにした。
2009.02.11 Jane's Defence Weekly Indian Army expresses concerns over BrahMos <0904-021112>
 インド DRDO が開発している 地対地型BrahMos である BrahMos Block Ⅱ の発射試験は1月20日に行われたが、ミサイルは標的を2kmも外し失敗に終わった。 次回の試験は2月中に行われる。
 この結果をうけ印陸軍司令官が2月上旬に、精度が改善され適正な価格で調達できなければ BrahMos Block Ⅱ の装備計画を再検討すると述べた。  印陸軍は1月中旬に BrahMos Block Ⅱ 240発RFP を DRDO に対して発簡している。  BrahMos Block Ⅰ は2006年に66発が発注されている。
2009.02 Jane's Missiles & Rockets India carries out its first BrahMos vertical launch <0903-020017>
 インドが12月18日に、BrahMos垂直発射試験を初めて実施した。 試験に使われたのは後部甲板の M-1 Volnya (SA-N-1) SAM の双連発射機を撤去して8セルの垂直発射機を装備した Kashin Ⅱ 駆逐艦と見られる。
 BrahMos は最大速度 Maxh 2.8、最大射程290kmであるが、印露両国は速度を超高速にした BrahMos-2 共同開発で合意した。 BrahMos-2 は ASCM として開発された BrhMos と異なり、当初から対地、対艦両用 として開発する。
2009.01.28 Jane's Defence Weekly India's DRDO admits BrahMos test failure <0903-012804>
 インド DRDO が1月21日に、先に行われた BrahMos Block Ⅱ の発射試験 が、ミサイルは順調に飛行したものの終末誘導に失敗し、標的から2km離れた地点に落下したことを明らかにした。
 BrahMos Block Ⅱ は地対地型で、移動式発射機から垂直に発射される。
【註】
 地対地型である BrahMos Block Ⅱ は、印露が共同開発する超高速の BrahMos-2 ASCM とは別のようである。
【 BrahMos-2 関連記事:0901-110019 (JMR 2008.11)】
2008.03 Jane's Missiles & Rockets Brahmos takes on a new significance <0804-030017>
 インド DRDO (Defence R&D Organisation) が2007年12月に、それまで進めてきた Integrated Guided-Missile Development Programme 計画を中止したのを受け、BrahMos 改良型の開発がより重要な意味を持つようになった。
 BrahMos 改は BrahMos 2 と呼ばれ、陸軍が2012~2013年の量産開始をめざして開発 を進めている。
【関連資料:0712-052307 (JDW 2007.05.23)】
2008.01.09 Jane's Defence Weekly Keltec gives BrahMos JV a boost <0802-010907>
 インドとロシアの合弁会社である BrahMos Aerospace社が、部品製造会社である Keltec社を買収し BrahMos Aerospace Thiruvananthapuram社 になった。
 この結果同社は、3年以内に年産50発の体制を確立する。
2007.11.14 Jane's Defence Weekly BrahMos outlines $2bn target for supersonic cruise missile <0724-111411>
 印露合弁の BrahMos社が、BrahMos 超音速 CM の輸出に、向こう10年間で$2Bを見込んでいる。 対象となる のは陸上発射型及び水上艦発射型で、5~7ヶ国が有力な対象になっている。
 Jane's が推測する対象国は、ブラジル、チリ、クウェート、マレーシア、南アフリカ、 タイ、UAE である。
【註:】
 水上艦発射型 BrahMos は主として対艦型と見られるのに対し、陸上発射型は対地専用と報じられている。
(関連記事 JDW 2006.03.08)
2007.09.10 Defense News India sub-launched missile set <0720-091001>
 インド国防相が議会で、潜水艦による BrahMos の発射を準備中で あることを明らかにした。 射程300kmの BrahMos は、陸海空軍用としてロシアと共同開発したが、これまで潜水艦からの発射機能は 無かった。
 空中発射型は、Ii-38 洋上哨戒機及び Su-30 MKI 多目的戦闘機が搭載する。
2007.08 Jane's Missiles & Rockets Indian Army inducts BrahMos missile <0717-080021>
 インド陸軍が6月21日に初の BrahMos 中隊を編成した。 中隊は 3発搭載発射機4両からなり、30秒以内に12目標に対し12発を発射できる。 陸軍は 当初分として1個連隊を要求しているが、政府は3個連隊を編成するとしている。
 BrahMos は射程290km、Mach 2.8 の CM で、水上艦、潜水艦、航空機、移動型陸上発射機、サイロなどから の発射が計画されているが、空中発射型は2008年に Sukhoi 戦闘機により発射試験が行われる。
 編成式典で BrahMos社は、任務終了後基地に帰還する再使用可能な Mk Ⅱ 型の BrahMos を今後10年で開発 することを明らかにした。
2007.07.04 Jane's Defence Weekly India inducts surface-launched BrahMos missile <0715-070409>
 PJ-10 BrahMos LACM のインド陸軍への納入式が6月21日に行われ た。 ミサイルの納入は7月に開始され、同時に2個中隊分の装備と指揮装置が陸軍に引き渡される。 この結 果インド陸軍は世界で初めて超音速地対地 LACM を装備することになる。 中、仏、米陸軍は亜音速 LACM し か装備していない。
 BrahMos はロシアの 3M55 Oniks/Yakhont を元にした全長8.4m、重量3.9tの液体ラムジェット推進 のミサイルで、250~300kgの弾頭を搭載して Mach 2.8 で292km飛翔する。
2007.06 Jane's Missiles & Rockets Indian Army awaits BrahMos delivery <0713-060006>
 地上発射型 BrahMos のインド陸軍への配備が8月に開始される。  4月22日に行われた最近の発射試験では、標的とは異なる方向に発射された BrahMos が、終末段階で方向を変えて目標に接近すること が確認されている。
 ロシアとインドはインド軍用に1,000発以上を生産する計画で、輸出用を含め1,000~2,000発 が生産される。
2007.05.28 朝鮮日報

インターネット

インド、中印国境地帯の兵力増・・・ <0711-052802>
 北京の青年参考が27日付で、インド軍が中国との国境地域に兵力を増強していると報じた。 インド軍は国 境に山岳戦部隊を派遣し3ヶ月以内に宿営地を設置すると共に、情報監視統制システム を配置して映像と音響を探知して国境線付近のあらゆる動きを把握する。
 これに対して国境地帯出身のインド議会議員によると、中国軍が最近インドとの国境から 20kmにまで進出していると主張している。
 青年参考はインド軍増強のペースが速いと指摘し、射程180kmの巡航ミサイルを今年中に陸軍に配備すること を例にあげた。 巡航ミサイル部隊は移動式発射機を4両ずつ装備し、30秒以内に異なる目標 に向け12発のミサイルを発射できる能力を持つ。 インド陸軍は80基の発射機を保有する計画で、これ らはパキスタンや周辺国にとって軍事的脅威になると報じた。
2007.05.23 Jane's Defence Weekly India prepares for submarine test firing of BrahMos missile <0712-052307>
 インドは数週間以内に Kilo 級を改造した潜水艦による PJ-10 BrahMos の 発射試験を行う。 試験に使う BrahMos の準備は完了しており、潜水艦の準備完了待ちの状態にある。 インドは Amur 級潜 水艦に BrahMos を8発ずつ装備する計画で、目下潜水艦の改造中である。
(関連記事 IDR 2004.11)
 ロシアとインドは、現在 Mach 2.8 である BrahMos の速度を二倍にする次世代 BrahMos の開発を2007年から開始する計画である。
(関連記事 AW&ST 2005.05.23)
2007.01.17 Jane's Defence Weekly BrahMos denies Russian reports <0703-011707>
 BrahMos の輸出に対しロシアが、ロシアのミサイル市場を犯すとして反対しているとの一部 の報道に対し、BrahMos社はこの報道を否定し、ロシアとインドは BrahMos の輸出についての合意文書に署名しており、 輸出に何らの制約も受けないと強く反論している。
2006.09.06 Jane's Defence Weekly BrahMos set for Su-30MKI fit <0619-090608>
 インド空軍は、艦載型が既に装備化された BrahMos を、2007年12月までに Su-30MKI に搭載する。 BrahMos は Su-30MKI の構造に変更なしで2発 を搭載可能であるが、射統装置には変更が必要となる。 BrahMos は250~350kgの弾頭を搭載し290km飛翔する。
 一方陸軍は2007年から陸上発射型を装備する。 陸上発射 BrahMos 中隊は3発搭載発射機4両からなり、 射程は500~600kmである。 BrahMos の発射試験は2001年以来12回行われているが、そのうち4回は移動型 発射機からであった。 海軍は潜水艦発射型の開発を行っている。
(関連記事 JDW 2006.03.08)
【註:】
 陸上発射型は対地攻撃用に特化されており、対艦用とは異なる弾頭とレーダシーカ用のソフトを搭載している。 (JDW 2006.03.08)
2006.04 Jane's Missiles & Rockets India nears order for BrahMos-armed frigates <0609-040022>
 インドとロシアが3月に、Talwar 級フリゲート3隻の追加建造契約を$1.6Bで行う模様である。 既に 契約済みの3隻は Club-N を装備するが、追加分の3隻 はそれぞれ8発ずつの BrahMos 超音速 CM を装備する。
 BrahMos は既に15発が生産されており、Kashin Ⅱ 級駆逐艦に装備される。 また Amur 級ディーゼル推進潜水艦を7m延長して8発ずつを搭載する。 インドは Amur 級潜水艦を4~6 隻購入すると伝えられているが、契約されたとの報はまだない。
(関連記事 IDR 2004.11)
 インドの報道によると BrahMos には極東の2ヶ国を含む10ヶ国から引き合いが来ており、更に 射程1,000kmで陸上発射型の Enhanced BrahMos 計画も進められている。
2006.03.08 Jane's Defnce Weekly BrahMos set for air launch <0607-030803>
 BrahMos社が、空中発射型 BrahMos の発射試験経費を、印露両政府か ら受領した。 発射試験は2007年末から実施され、2008年中に量産が開始される。  空中発射 BrahMos は2,500kgと艦上発射型より500kg軽く、Su-30MKI の中央パイロン から発射される。
 陸上発射型 BrahMos の最初の発射試験は2005年11月に行われ、2007年には陸軍に装備 される。 陸上発射型は対地攻撃用に特化されており、対艦用とは異なる弾頭とレーダシーカ用のソフ トを搭載している。
2006.03 Jane's Missiles & Rockets India receives first upgraded Il-38SD aircraft <0608-030006>
 改良工事中であったインド海軍の Il-38SD 洋上哨戒機の最初の3機がインドに引き渡され、1月15日に対潜飛 行隊基地に到着した。 残りの2機は2006年中頃に引き渡される予定である。
(関連記事 JDW 2006.03.15)
 この改良では、レーダ、ESM 装置、EO などの搭載センサ情報を一元処理し、魚雷、爆弾、ASM などで攻撃する Sea Dragon システムが搭載された。
 ASM としては Kh-35E (AS-20) 亜音速 ASCM が搭載できるようになるが、インドは BrahMos 超音速 ASCM の搭載を予定している。 今回の改良で BrahMos の発射ができるか否か は不明である。
2006.02.27 Aviation Week & ST High-speed decision <0606-022705>
 インド国防省は2007年末までに空中発射型 BrahMos の発射試験を計 画しており、その後に空軍の調達決定が行われる。 BrahMos の艦載型は製造を開始しており、陸上型も開発が進められている。
 空軍は Su-30 に搭載して対地攻撃用としての運用する計画であるが、現段階では対地攻撃 目標は High-radar-contrast なものに限定されるため、対地攻撃用シーカの開発が進められている。
 計画では今年中に投下試験を実施し、2007年に11発を発射する。
2006.02.20 Aviation Week & ST Learning the rules <0605-022008>
 インドは急速に世界有数の武器輸入国となっている。 米議会報告書では2004年度 の輸入額が$5.7Bで、$2.9Bであるサウジアラビアや$2.2Bである中国の二倍以上となっている。
 1月にニューデリーで開催された防衛博覧会 Defexpo の展示コーナは、米国、次いでイスラエルが大きく、過去10年間にインド軍の兵 器の75%近くを供給してきたロシアは三番目に追いやられている。
 一方、インドはアジア航空ショウで独自開発した BrahMos を展示したが、アジア市場 では注目されることがなく、ラテンアメリカに市場開拓をめざしている。
2005.11.14 Defense News Indian army orders BrahMos missiles <0602-111406>
 インド陸軍はこのほど、1個中隊分の陸上発射型 BrahMos を$275Mで 発注した。 運用開始は2007年を予定している。
 これは8月に行われたパキスタンの陸上発射型 Babur 巡航ミサイル試験発射に対抗するもので、 60発のミサイル、4両の自走発射装置及び指揮統制車からなる。
 ミサイルはこれまで海軍仕様のみであったが、昨年12月に行われた陸上発射型の発射試験では厚さ50cmのコンクリー ト製掩体を破壊している。
 海軍は駆逐艦 INS Rajput に対艦用の搭載を開始しており、国防省は今後10年以内に陸海空軍あわせて数百発 を調達する計画である。
 陸上発射型 BrahMos は射程200km、推進にはケロシンを燃料としたラムジェットを用い、終末誘導はアクティ ブレーダシーカにより目標を直撃する。
2005.05 Jane's Missiles & Rockets Ten BrahMos rounds now ready for delivery <0511-050018>
 2月25日に開かれたインド国会の合同会議で大統領が、BrahMos は既に実戦配備可能状態 にあると述べた。 それより2週間前に BrahMos 共同企業体のロシア側責任者が、BrahMos は近く量産に移行 し、最初の10発は既に組立に入っていると発表した。 インド海軍の5隻の 'Kashin Ⅱ' 級駆逐艦は 今年後半には実用弾を装備し、2006年には他の水上艦に垂直発射方式の BrahMos が装備される。
 BrahMos は垂直発射方式で開発され試験も行われたが、最初は傾斜型発射式で装備化される。
 陸上発射型 BrahMos の試験は既に開始されているが、商品となるのはまだ先のようである。 また Su-30MKI から発射される空中発射型の開発も開始され、2007年から空中発射試験が行われる。
 BrahMos は重量が約3tであるが、空中発射型はブースタを小型化して重量を約500kg軽くしている。
2005.02 Jane's Missiles & Rockets India test BraMos cruise missile aginst land target <0507-020006>
 インドが BrahMos (PJ-10) 超音速巡航ミサイルによる対地攻撃試験を実施した。  今までの8回の試験は対艦攻撃であった。
 試験は2004年12月21日に行われ、操作チームは複数の目標から特定の目標を選定して目標を破壊した。 目標選定が発射前に行われ たか発射後に行われたかは明らかでない。
 BrahMos は 3M55 Oniks (SS-N-26) とかなりの構成品を共用するアクティブ/パッシブレーダホーミ ングミサイルであるが、対地攻撃はパッシブホーミングで行われる。 このため電波を出さない目標に対する 精度は悪くなる。
 BrahMos の空中発射型も検討されており Su-30MKI に搭載する。
2004.10 Jane's Missiles & Rockets BrahMos will enter service in 2005 <0423-100003>
 インド国防相が、BrahMos が既に量産に入っていることを明らかにした。 2005年には運用 が開始される。
 BrahMos は陸上、艦上、空中、潜水艦発射が可能な超音速対艦ミサイルで、290kmの射程を有する。
2004.03 Jane's Missiles & Rockets India to develop land-attack version of cruise missile <0409-030003>
 インドとロシアが共同開発している射程290kmの BrahMos 対艦ミサイル計画には、対地攻撃 型 (LACM) 計画も存在することが明らかになった。
 BrahMos は今まで6回の発射試験を行い、2004年中には量産に移行するが、LACM型は2005年に発射試験が行わ れる。 2003年11月には誘導飛行ではないが、LACM型の試験が行われている。
 陸上発射型の BrahMos LACM は、トラック搭載の TEL (Transporter Erector-Launcher) から発射さ れ、空中発射型の LACM は、Tu-22MR 爆撃機から発射される。
 この他にインドには、射程600kmの LACM を独自開発する計画もある。
 (註:BrahMos はロシアの Yakhont をベースとした超音速対艦ミサイル)
2003.09.03 Jane's Defence Weekly Air-launched Yakhont moves forward  ロシアの NPO Mash社が、空中発射型の Yakhontの発射試験を半年以内に開始すると 発言した。
 一方対地攻撃型 Yakhont の開発も進んでいる。 Yakhont のレーダシーカは GPS と組み合わせることで限定 的な対地攻撃能力を持っているが、300km射程の対地攻撃型である Yakhont-M はマルチスベク トラムシーカを搭載する。
 NPO Mash社によると Yakhont-M の空中発射試験は2004年初期に開始され、最初の試験は Tu-95MS を用いて行 われる。 Tu-95 はパイロンに6発の Yakhont-M を搭載できる。