Compact Kinetic Energy Missile (CKEM) に関する報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2007.04 Jane's Missiles & Rockets Final guided CKEM firing hits target <0710-040014>
 CKEM の四番目で最終となる発射試験が行われ、3.4kmの距離で ERA (Explosive Reactive Armor) 付きの T-72 戦車を撃破した。
 2003年から ATD 計画として開発された CKEM は、4回の発射試験が行われ、2回は距離1.6kmから 強化型都市構造物に対し、2回は4km及び3.4kmから ERA 付き T-72 に対して行われ、いずれも成功している。
2007.02.26 Defense News Lockheed, US Army test anti-armor missile <0706-022614>
 米陸軍は2月20日、Humvee に搭載した CKEM の発射試験を行い、ミサイルは距離 3,400mで T-72 戦車の装甲を貫通した。
 CKEM は小型軽量の高速 KE ミサイルで、2003年から ATD 開発を行い5発が試作されている。 装備化の可 否は予算上の制約から不透明であるが、当局は開発は存続させる意向である。 DoD と国務省は CKEM を自国専用兵器とし、輸出しな いことを開発の条件としている。
2007.02 Jane's Missiles & Rockets US denies CKEM further funding <0708-020008>
 CKEM は2006年に行われた試験に成功し ATD から SDD に移行可能な状態 にあるにもかかわらず、米陸軍はFY-07予算に SDD の予算を要求していない。 CKEM はFY-06で議会が$2.5M を追加したこともあり、陸軍はFY-07に議会が予算を付けると見ている模様であるが、ATGM については極最近 に JCM を復活させたこともあり、CKEM の先行きは微妙な状況にある。
 2007年には、あと一回の試験が既に予算化されている。
2006.11.27 Inside the Army Army's CKEM initiative nears end; No funda applied for follow-on effort <0702-112702>
 11月9日に AMRDEC が行った CKEM 3回目の誘導発射試験では目標の戦車 を直撃し、直撃の効果や破壊効果等多くの試験データを得ることができたが、米陸軍は1月に予定した最終発射試験を実施しないまま CKEM ATD の終了を決め、SDD に移行しないことを明らかにした。
 陸軍は ATD の成果は充分確認されたが、装備化には不十分として予算化を行っていない。 Lockheed Martin社は最終発射試験を含 め、2007年初めまで計画を独自に進める方針である。
2006.11.20 Defense News New missile passes flight test <0703-112005>
 米陸軍が ATD (Advanced Technology Demonstration) として研究してきた、CKEM の誘導発射試験が 戦車を標的として行われ、計画した全ての試験データを取得、SDD への移行準備を完了した。
2006.09.04 Inside the Army Compact Kinetic Enargy Missile flies 'Over' target during second test <0620-090408>
 米陸軍が36ヶ月の ATD 開発を行っている CKEM の第2回発射試験が8月31日に行われたが、ミサイル は標的を越え約4,500m飛行し着弾した。
 開発当局は、ミサイルの高度を標的に向け作動させる高度センサが働かず、標的を越えて飛行したとして今月末の次回試験には影響し ないとの見解を示した。
 CKEM の ATD はまもなく終了し、10月以降 SDD に移行する計画であるが、陸軍は FY-07予算を計上しておらず、下院は$2.5Mを研究開発費に付加している。 上院も予算充当を行っていない。
2006.07.03 Inside the Army Army calls CKEM flight test a success,will make software 'tweaks' <0618-070301>
 CKEM の発射試験が6月22日に行われ成功した。 次回試験は8月中旬に行わ れる。
 CKEM は現在36ヶ月の ATD 開発段階にあり、10月には SDD 段階に移行する計画であるが陸軍は予算を充当し ていない。  下院はFY-07試験研究予算として$2.5Mを追加提案している。
2006.05.18 Inside the Pentagon Tradoc-directed analysis backs CKEM capability for future Force <0614-051804>
 米陸軍 TRADOC は 3年間の研究が今年で終了する、CKEM の ATD (Advanced Technology Demonstration ) 段階を延長する必要性を陸軍に具申した。
 CKEM は FCS 車両搭載の小型超高速対戦車ミサイルで、開発段階に移行する前に更なる KE (Kinetic enargy) 試験の追加が必要としている。
2006.05 Jane's Missiles & Rockets CKEM subsystems complete ground tests <0611-050022>
 Lockheed Martin社が開発を進めている CKEM を構成する二種類のハードウェアの試験が行われ成功 した。
 姿勢制御用ロケットの試験は Aerojet社の施設で、またパルスロケットの二次ロケット の試験は ATK社で行われた。
2005.09.26 Defense News Kinetic Missile passes test <0522-092607>
 Lockheed Martin社は、米陸軍の CKEM スレッド試験を行い、侵徹破壊効 果データを収集した。
 CKEM は2003年から陸軍の ATD 開発として進めている全長5ft、重量100-lb以下の対戦車ミサイルで、次回は年末に戦車に対する破壊効 果確認試験が計画されている。
2005.02 Jane's Missiles & Rockets CKRM achieves objectives in second controlled flight test <0506-020002>
 Lockheed Martin社が開発中の CKEM の2度目の飛行試験が行われた。 この試験では目標への誘導は 計画されていなかった。
 CKEM は全長1.52m、発射重量45kg以下の対戦車 HVM を開発する ATD 計画で、2003年10月に Lockheed Martin 社及び Northrop Grumman/Miltec社で開始され、2004年中頃に Lockheed Martin社が選定された。
 SDD は2006年後半に開始される。
2004.11.15 Inside the Army Second Compact Kinetic Enargy Missile flight test completed <0503-111504>
 CKEM の第2回制御飛行試験が10月26日に行われ、所要の試験をすべて実施し た。
 発射試験は2005年に3回計画され、2回は制御飛行、1回は誘導飛行となっている。 今回の試験では標的を使用せず 10kmの飛行を行った。
 計画はミサイルの設計シミュレーション開発段階にあり、CDR を2005年1月に行った後、FY-06から最大36ヶ月の SDD 段階に移行する。
 CKEM は全長60in、重量100-lbの超高速ミサイルで将来、軽量の有無人車両に搭載し、装甲車、堅固な掩体等 の破壊に使用する。
2004.11 Jane's Missiles & Rockets LOSAT cancellation will not affect CKEM <0502-110007>
 米陸軍の LOSAT (Line-of-Sight Anti-Tank) 予算は議会によりFY-05予算から削除されたが、この結果はこれと同じく kinetic energy kill 方式である CKEM の計画推進には影響を及ぼさないと見られている。
 CKEM は3年間の ATD 計画の第2段階にあり、6月29日には擬似装甲に対するスレッド試験に成功している。
2004.08 International Defense Review Lockheed Martin selected for CKEM <0415-080010>
 米陸軍 AMC は$60Mにのぼる CKEM の SDD に Lockheed Martin社を選定した。
 CKEM は全長1.5m、重量45kg以下の HVM で、当初は HMMWV車に搭載するが、その後は FCS 車両に搭載す る。
 下請けとして Alliant Techsystems社が、2パルス固体ロケットを担当するほか、別契約で Pacific Scientific社が二象限制御スラスタを担当する。
2004.06.07 Inside the Army Army picks Lockheed Martin to build Compact Kinetic Energy missile <0414-060706>
 米陸軍は6月1日、Lockheed Martin社を次世代超高速対戦車ミサイル CKEM の開発担当に選定した。
 CKEM は2003年10月から ACTD を実施中で、開発は2006年以降に開始されるため、予算は2006年~2011年に充 当される。
2004.06.07 Aviation Week & ST Lockheed Martin has won <0411-060702>
 Lockheed Martin社は、米陸軍の超高速対戦車ミサイル CKEM (Compact Kinetic Energy Missile) の2年間に わたる SDD を受注した。
 同社は既に2006年までの計画で、CKEM の ATD (Advanced Technology Demonstration) 段階の開発を$21.3Mで実施中である。
2004.05.03 Defense News 8 programs,$40 billion <0411-050302>
 DoD は今年5月以降11月頃までに、総額$40Bにのぼる新兵器の開発装備の契約を予定している。
 契約は Littral Combat Ship ($14B)、Joint Common Misile ($5~10M)、Aerial Common Sensor ($5B) 、MC2A ($5B)、Multi-mission Aircraft ($3~5B)、Multi User Objective System ($2.5B)、CKEM ($2B)、Joint Tactical Radio System ($1.2B)の8計画。
2004.02.12 Inside the Pentagon Army to announce Kinetic Enargy missile contractor <0407-021201>
 米陸軍は今月末に CKEM (Compact Kinetic Enargy Missile) 開発の主契約社の選定を、当初の予定より早く行うことを明らかにした。
 CKEM は将来部隊用の全長60in、重量100-lb以下の次世代超高速ミサイルで、2003年9月から Lockheed Martin社と Miltec/Northlop Grummanチームが ATDC 段階の研究を行っている。
2004.02.09 Inside the Army Army to announce Kinetic Energy Missile contractor this month <0404-020903>
 米陸軍は今月末までに CKEM (Compact Kinetic Energy Missile) 開発の機種選定を実施する。
 CKEM は陸軍の次世代高速直射兵器で、全長60in、重量100-lbで、現在開発中の軽量有/無人車両から発射し、装甲車や堅固な標的に威 力を発揮する。
 研究は2000年4月に開始され、2003年9月には ATD として Lockheed Martin と Miltec/Northrop Grummanチームが受注し、いずれも最 近までに試作ミサイルの飛行試験に成功している。
2004.01 Jane's Missiles & Rockets Two teams compete for CKEM development <0404-010017>
 Lockheed Martin社が CKEM の初の発射試験に成功した。
 CKEM は LOSAT の後継となる超高速対戦車ミサイルで、FCS UoA の歩兵中隊 が装備する予定である。
 開発は ATD 計画として2003年後半に Lockheed Martin社と Northrop Grumman/Miltec グループが受注し進めており、Northrop グルー プの試射は2003年12月に行われた。 SDD はFY-06に開始されると見られる。
 今回試験を行った Lockheed Martin社 CKEM は、全長1.52m、発射重量45kg以下で、Northrop グループもほぼ同寸である。
(関連資料 IDR 2003.12)
2003.12.03 Jane's Defence Weekly First flight test for US Army missile  Lockheed Martin社が FCS 用に開発している CKEM (Compact Kinetic Energy Missile) の初発射試験に 成功した。
(関連記事 IDR 2003.12)
2003.12 International Defense Review CKEM demonstration <0321-120001>
 米陸軍 AMC が CKEM (Compact Kinetic Energy Missile) の競争試作契約を Lockheed Martin社及び Miltec 社とそれぞれ$82.8M、$71.2Mで行った。 契約期間は2006年9月までとなっている。

 CKEM は FCS などで使用される LOSAT (Lone-Of-Sight Anti-Tank) として開発される超高速ミサイルで ある。

(関連記事 JMR 2002.10)
2003.10.13 Inside the Army Lockheed,Miltec to demonstrate Compact Kinetic Energy Missile  米陸軍は先週、CKEM (Compact Kinetic Energy Missile) の総額約$80M、36ヶ月にわたる ATD (Advanced Technology Demonstration) 段階の契約企業に Lockheed Martin と Miltec の両社を選定した。
 CKEM は FCS に装備する高速の対戦車直接照準ミサイルで、重量と大きさは2004年中頃に導入の可否を 決定する軽歩兵部隊用 LOSAT (Line-Of-Sight Anti-Tank) システムの概ね半分を狙っている。 LOSAT は全長10ft、重量177-lbで、FCS の軽装甲車両に搭載するには重過ぎるとされている。
 陸軍では8回の発射試験を計画しており、成果をみて開発段階に移行する。
2003.01.27 Inside the Army Army,industry maturing compact Kinetic Enargy missile technology  米陸軍は FCS 車両に適合する、軽量小型の対戦車用高速ミサイル CKEM (Compact Kinetic Energy Missile) の研究開発を進めている。
 CKEM は FCS の軽装甲車両に搭載する直接照準の対戦車システムで、サイズと重量は現在開発中の LOSAT (Line-of-Sight Anti-Tank) システムの半分。
 現在 Raytheon社はじめ 4社で行っている研究は間もなく 2社に絞り込み 30ヶ月の ATD 段階に移行、FY-06から開発を開始して FY-08 の LRIP、FY-10 の IOC を目指す。
 なお、Lockheed Martin 社が開発中の LOSAT は陸軍の軽歩兵部隊に装備を予定している。
2002.10 Jane's Missiles & Rockets Raytheon fires a Compact Kinetic Energy Missile  Raytheon社を中心とするチームが、HATM BTV (Hypervelocity Anti-Tank Missile Ballistic Test Missile) の試験を実施し成功した。
 HATM は米陸軍が計画している CKEM (Compact Kinetic Energy Missile) で採用する技術を検証するための ミサイルで、胴径、全長が TOW ミサイルと同じ寸法で射程は約5kmであるが、Mach 6.0 の超 高速飛翔をする。