SLAMRAAM / CLAWS に関する報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2015.03.04 Jane's Defence Weekly Raytheon to make AMRAAM-ER for air defence <1504-030418>
 Raytheon社が2月24日、長射程型 (-ER) AMRAAM地上防空システムに使用する開発を開始したと 発表した。
 現在より高速、高機動性を持つ AMRAAM-ER は、目下
NASAMSES の発射機から発射する計画で、Kongsberg社と共同開発を進めている。  初発射試験は年内に計画されている。
2011.06.01 Jane's Defence Weekly US to retains emergency SLAMRAAMs <1109-060103>
 米陸軍は SLAMRAAM調達を中止する決定をしたが、開発はまだ継続しており、 そのための予算は来年度も計上している。
 また陸軍は、若干数の SLAMRAAM を緊急事態用として引き続き保有する。
2011.06 Jane's Misilles & Rockets SLAMRAAM destroys targets in two test firings <1107-060002>
 SLAMRAAMWSMRUAV 及び CM 標的の撃墜に成功した。 この試験は 操作員の能力を評価する目的で、戦術状況下で行われた。
 SLAMRAAM の開発及び試験の支出はなされているが、2011年1月にゲーツ国防長官が調達計画の中止を決め、$1.1Bの予算を削減した。
2011.02.23 Jane's Defence Weekly MEADS nears the end of the road <1104-022301>
 米国防長官官房 (OSD) が2月14日、米国は2013年の D&D 終了をもって MEADS 計画から撤退 すると発表した。 更に翌日にはドイツが、同じく MEADS からの撤退を発表した。 共同開発国であるイタリ アは、まだ態度を表明していない。
 MEADS 計画からの撤退後、ドイツは米国に従って Patriot の改良の道を選ぶと見られるが、Patriot を装備していないイタリアは SAMP/T の調達増になると見られる。
 これに先立ち米国は、SLAMRAAM 及び JLENS計画中止も決めており、 今後の優先施策は基地防護と C-RAM に向けられることになる。
2010.12.22 Jane's Defence Weekly SLAMRAAM fires agin from FMTV <1102-122205>
 Raytheon社が、二度目となる FMTV 車からの SLAMRAAM 発射試験に成功した。 試験は 無誘導の弾道飛行で行われた。 発射機車両を元々の HUMVEE から FMTV に変更することで、抗堪性が高まるという。
 州兵陸軍は SLAMRAAM を Washington DC など特に重要な地点の防空に使用する計画であるが、10月に陸軍が SLAMRAAM の計画中止を検討していることが明るみになっている。
2010.12 Jane's Missiles & Rockets Dutch Army test-fires SLAMRAAM missile <1101-120025>
 オランダ陸軍が、初めての SLAMRAAM の実射をノルウェーの射場で行った。 蘭 陸軍は2009年から SLAMRAAM を装備している。
2010.11 Jane's Missiles & Rockets First FMTV SLAMRAAM vehicle firing <1012-110026>
 Raytheon社が FMTV車からの AMRAAM の発射に成功した。 この試験は標的を使用しない非誘導発射試験であった。
 FMTV は、現在 SLAMRAAM が採用している HMMWV より頑丈な車体である。
2010.10.13 Jane's Defence Weekly National Guard fear SLAMRAAM programme is to be axed <1011-101307>
 米陸軍が SLAMRAAM計画中止を検討しているとして、全米州兵協会 (NGAUS) がこれに強く反対する書簡を議会に送った。
2010.03.10 Jane's Defence Weekly Raytheon gears up to producce SLAMRAAM <1005-031007>
 Raytheon社が3月2日、米陸軍から SLAMRAAMLRIP を$18Mで受注したと発表した。
 FRP 移行の決定は来年に予定されている。
2009.08 Jane's Missiles & Rockets SLAMRAAM ends contractor trials <0909-080005>
 Raytheon社が5月30日に SLAMRAAM社内試験を完了した。 Operational Testing は引き続き行われている 。 米軍向けの LRIP 移行は今年後半に予定されているが、蘭空軍向けは既に引き渡しと 要員の訓練が開始されている。
 一方、5月16日には、海兵隊の Humvee に LAU-7A/D 発射機を取り付けて、UAV 標的に AIM-9X Sidewinder を発射する 試験が行われ成功した。 使用された AIM-9X はテレメ弾で弾頭は搭載していなかった。
2009.07 International Defence Review US Army makes plans to prolong precision fire missile capability <0908-070002>
 米陸軍は、現在 M270A1 MLRS と、M142 HIMARS で構成されている精密誘導ロケット/ミサイルシステム ( PFRMS) のロードマップを再構築しようとしている。 MLRS と HIMARS の射統装置、指揮統制装置、補助動力装置などを更新した M270A1V1 を2015年 に開発し、M142A1 を2020年に配備する。
 また M30 DPICM 弾頭を搭載する GMLRS に搭載する AWP 弾頭の開発も 進められており、現在二種類考えられている候補のいずれかが選択される。
 更に、現在 HMMWV 車に搭載されている SLAMRAAM を HIMARS に搭載する計画も進められていて、 HIMARS には6発を装填したパックが搭載される。
2009.05 Jane's Missiles & Rockets US Army shows interest in longer-range SAM <0907-050015>
 米陸軍が SLAMRAAM を補完する長射程 SAM を検討しており、2月13日に RfI を 発簡している。 この SAM の射程は SLAMRAAM が18kmであるのに対し30kmである。 主対処目標は CM 及び UAV で、固 定翼/回転翼機対処は副次的になる。
 重量は159kg以下で、Humvee 搭載の SLAMRAAM 発射機をそのまま使用でき、LOAL 性を持つ。 単価は$450,000以下 で、$20,000が目標である。
【註】
 重量159kg以下というのは AIM-120 AMRAAM(註:150.75kg)とほぼ同じであるのに長射程を要求しているのは、主対処目標が CM 及び UAV であることから長射程は直 進等速飛行目標に対するもので、航空機やヘリに対する射程は AMRAAM と同等以下になると思われる。
 LOAL 方式であることと価格が20万~45万ドルであることを考えると、IR 誘導の安価 SAM または、対 CM 専用 SAM として開発されていた LCI (発射重量337kg、射程130km以上、価格10万ドル)を小型化したものなどが考えられる。
2009.05 Jane's Missiles & Rockets HIMARS launches AMRAAM rounds in US Army test <0907-050010>
 米陸軍が共用発射機の実証試験で HIMARS から2発の AMRAAM を発射する試験に成功し た。 試験では ATACMS 発射ポッド内に AMRAAM 用発射レールが取り付けられ、AMRAAM 2発が装填された。  発射管制はソフトの改修された HIMARS 射統装置で行われた。
2009.05 Jane's Missiles & Rockets Raytheon revises SLAMRAAM-ER configuration with risk-reduction work and efforts to cut costs <0907-050005>
 Raytheon社は2007年パリ航空ショーで、RIM-167 ESSM に AIM-120C AMRAAM のシーカを取り付けた SLAMRAAM-ER を発表し、2008年5月に発射試験も行ったが、その後コスト/リスク低減活動を行った結果、 設計を変更した SLAMRAAM-ER を2月に IDEX 2009 展で公表した。
【旧 SLAMRAAM-ER 関連記事:0810-090001 (JMR 2008.09)】
 元の設計ではロケットモータと弾頭に ESSM のものを採用した結果、レドームの後ろからテーパーになっていたが、新しい設計ではロケットモータとオートパイロット だけが ESSM から転用され、機体前部が AMRAAM と同型になり長くなっている。
 新 SLAMRAAM-ER は全長3.9m、最大胴径22.5mで HAWK と同級の性能を持つ。 発射試験は2010年計画されており、6発が発射される。
2009.03.18 Jane's Defence Weekly HIMARS makes first teat firing of SLAMRAAMs <0905-031805>
 米陸軍が3月10日、HIMARS から SLAMRAAM を発射する試験を行い、2発の SLAMRAAM の発射に成功した。  これは HIMARS を地対地、地対空の共用発射機として使用する計画の一環で、今後は野戦砲兵用指揮システム及び 防空砲兵用指揮システムといかに連接するかが課題で、今年後半に行われる M270A1 発射機(註: MLRS 発射機)によ る SLAMRAAM 発射試験では、両指揮システムとの連接が試みられる。
2009.03 Jane's Missiles & Rockets US Army, industry members prepare for common launcher firing demo <0904-030007>

既報 【0903-012805 (JDW 2009.01.28)】とほぼ同文の記事
2009.01.28 Jane's Defence Weekly Finland considers options to upgrade air defences <0903-012807>
 フィンランドが1996年にロシアからEUR200Mで購入した3個中隊、72発9K37 Buk (SA-11) を、2012年以降にEUR500Mかけて NATO 諸国の開発した SAM に換装することになり、今年後半に正式決定する。 候補には射程25kmの NASAMS SLAMRAAM と、100kmの SAMP/T があがっている。
 Buk がまだ使える状態であるのに換装するのは政治的な動機とする見方がある一方、Buk の継続的改良は2012年までであるため換装は必要との 意見もある。
2009.01.28 Jane's Defence Weekly US Army eyes HIMARS in common launcher search <0903-012805>
 米陸軍は HIMARS が 'light common launcher' の要求を満たしていることから、 SLAMRAAM の発射機としても使用することを検討している。 これは防空砲兵学校と野戦砲兵学校の統合事業の一環でもある。
 計画されている検証試験では ATACMS 用発射ポッド (EALP) に AMRAAM 用の軌条発射機 を取り付けて改良した AMRAAM を発射する。
2008.09 Jane's Missiles & Rockets Companies team up to offer Sagitario air-defence system <0810-090008>
 Sener社が Diel社、Kongsberg社、Raytheon社と連携して、スペイン陸空軍向けに Sagitario システムを開発している。
 Sagitario は SLAMRAAM と同じコンセプトに基づくシステムであるが、発射機は4発搭載で、AIM-120B/C AMRAAM 及び AIM-2000 IRIS-T SL/SLM を搭載できる。 車両はおそらく、スペイン製で HMMWV 級の VAMTAC になると思われる。 装備化は 2012が予定されている。
 Sagitario FU の標準的な編成は、FDC 及び AN/MPQ-64 Sentinel レーダ各1基と、発 射機3両である。
2008.09 Jane's Missiles & Rockets SLAMRAAM-ER achieves its first test launch in Norway <0810-090001>
 Raytheon社がノルウェーの Kongsberg社と協同で自社開発している SLAMRAAM-ER の弾道飛翔試験が5月29日にノルウェーで行わ れ成功した。
 SLAMRAAM-ER は AIM-120C AMRAAM のシーカと、RIM-162 ESSM のロケットモータ及び弾頭を組み合わせたミサイルであるが、ロケットモータには ESSM と違ってジェットベーンがついていない。 SLAMRAAM-ER は NASAMS の6発搭載発射機に6発、AMRAAM を6発搭載できる SLAMRAAM の発 射機には4発が搭載可能である。 
【関連記事:0714-062703 (JDW 2007.06.27)】
2008.02 Jane's Missiles & Rockets SLAMRAAM field testing looks set for early 2008 <0803-020007>
 SLAMRAAM は2007年12月に品質確認試験を完了し、2008年初頭から野外試験に入る。 LRIP 移行を決める Milestone C は2009年後半に予定されており、部隊配備は2011年に開始される。
2007.10.15 Defense News Weapons, technology loom large ar AUSA <0722-101508>
 AUSA (Association of the United States Army) の年次総会及び装備展示会が10月8日から1週間、ワイントンで開催され、展示会で は開発中の最新技術や提案中の装備品等が企業等から紹介された。
= 注目を集めた展示品 =
JLTV (Joint Light Tactical Vehicle)
 5社が提案する生存性及び機動性を追求する小型戦闘車両の試作品
Warrior X700
 iRobot社が開発中の多目的ロボットで重量250-lb、500-lbの補給物資や40mm多銃身機関砲等を搭載し、時速10kmで約1日行動が可能。  2008年中頃の装備化をめざす。
SLAMRAAM 搭載 MXT (Military Extreme Track)
 SLAMRAAM を搭載することで、搭載弾数の増加、全周対処、迅速な発射を可能とする。
DAGR (Directional Attack Guided Rocket)
 Hellfire と同等の能力を持つ2.75吋のレーザ誘導ロケットで、精度が高いため二次被害を低減できる。
2007.06.27 Jane's Defence Weekly Raytheon IDS pushes SL-AMRAAM envelope <0714-062703>
 Raytheon社が Humvee 搭載の SL-AMRAAM 発射機に各種ミサイルを搭載する案を提案している。 こ れらに同じく Humvee に Stinger を搭載する Avenger を組み合わせれば、40km~5kmの防護範囲を実現できる。
AIM-120C AMRAAM 搭載
 射程は17km
AIM-9X Sidewinder 搭載
 射程は10km
SL-AMRAAM-ER 搭載
 AMRAAM のシーカと ESSM のロケットモータを組み合わせ、射程は40km。  HAWK の後継としても使用可能。
2007.01.01 Defense News Firms battle to provide Canada's next SAM <0704-010104>
 カナダ陸軍の短距離防空システムの近代化をめぐって、Raytheon社は SLAMRAAM 売り込みを激しく展開している。
 陸軍は現在、Oerlicon社の ADATS を1980年代後半に36個システム購入し、システムを搭載する陸軍の MMEV (Multi-Mission Effects Vehicle) の開発と共に改善を計画していたが、車両開発は最近中止された。
 軍は2010年までは ADATS を維持しながら新装備を購入する計画であり、両社の売り込み競争は激化している。
2006.07.27 Inside the Pentagon Raytheon adding command-and self-destruct feature to SLAMRAAM <0618-072701>
 Raytheon社は従来の SLAMRAAM になかった指令自爆機能を付加する改善 を行っており、来月スウェーデンで実射試験を計画している。
(関連記事 JMR 2005.09)
 2003年に米陸軍と海兵隊は SLAMRAAM の共同装備化を決め、陸軍は2008年に運用を開始する。 海兵隊仕様は CLAWS と呼ばれ、昨年11月に運用試験を終了している。
 SLAMRAAM は既にワシントン DC の防空用に配置されているほか、ノルウェーとスペインが導入している。  Raytheon社は SLAMRAAM を15ヶ国で運用中の HAWK の後継に意図しており、HAWK XXI には SLAMRAAM と同じ Sentinel レーダと FDC を組み込んでいる。
2006.06.05 Defense News New air defense system takes shape <0615-060502>
 Raytheon社は5月26日、 SLAMRAAM 初めて米陸軍に納入した。 システ ムは IFCS (Integrated Fire Control Station) と6発の AMRAAM を搭載する 2両の Humvee からなる。
 Boeing社が開発を行った IFCS は 、戦闘管理及びC3I機能を有し、Patriot 及び Sentinel レーダとのネットワーク化が可能である。
2005.12 National Defense Pentagon eyes growing Short-Range Missile threat <0601-120002>
 DoD はテロリストが短射程ミサイル、CM、UCAV による米本土の都市攻撃が現実的となっていることを警告し ている。
 MDA は2004年8月に Scud の船上実弾発射試験を行ったが、発射は極めて簡単に行うことができたという。  この種ミサイルや CM、UCAV を本土近海から発射することは直ぐにでもあり得ると見られている。
 米陸軍はこれらに対処するため、PAC-3 をはじめとする多層防衛の必要性を認識、CMD に以下の装備を導入する。
改善型 Sentinel レーダ
 AMCOM は2004年から行っていた AN/MPQ-64 の改善を完了し、11月から20基を部隊配備する。
JLENS
 JLENS は1998年から開発を開始、12個システム/隊を配備する計画である。 1個 隊は76両の車両からなり、72時間以内に展開することが求められている。
SLAMRAAM
 SLAMRAAM は Sentinel レーダ、海兵隊多目的レーダ及び JLENS と連接して運用する。 システム 単価は $650,000で、2007年までに5個システムを試作し各種試験を予定する。 PAC-3 のシステム単価は $91Mである。
2005.09 Jane's Missiles & Rockets Raytheon adds AMRAAM command-destruct capability <0518-090014>
 Raytheon社が AIM-120 AMRAAM に指令爆破機能を搭載する計画である。 この機能は AAM としては不要であるが陸上発射型の SLAMRAAM との互換性のために、今後生産される 全ての弾に搭載される。
 SLAMRAAM は HMMWV 車に通常4発搭載されるが、悪路走行性を問わなければ6発まで搭載できる。 この他の発射機として LAV 装輪装甲 車搭載、トラック搭載、屋上又は地上設置なども検討されている。
 SLAMRAAM の代表的な射程は25kmである。
2005.04.25 Inside the Army Army will start SLAMRAAM testing in 2007,deliverise by 2008 <0514-042501>
 米海兵隊 SLAMRAAM の運用試験を今秋から予定し、 2006年の部隊配備を計画している。 陸軍は約1年遅れ、2007年から運用試験を予定、 2008年以降運用を開始する計画である。
 Raytheon社は Haw kシステムを装備する国を主に売り込みを狙って4月21日ワシントンで中東、中南米、欧州の25カ国に対し説明会を行 っており、年内にアラブ首長国連邦、豪州及びパリ航空ショウでの展示を予定している。 またポーランドは SA-6 の 発射機を用いた SLAMRAAM の運用を検討している。
 一方、ギリシャとトルコは現有 Hawk システムに Sentinel 3D レーダと先進型射統装置を加えた Hawk 21 計画を開始している。
2005.02.21 Inside the Army Vane : Army working to define its in Air and Missile Defense <0507-022101>
 米陸軍防空センターは統合防空態勢下の陸軍の役割を6ヶ月以内にまとめ、8ヶ月以内に海空軍海兵隊と共同で統合防空能力に関する文 書を策定する。
 陸軍はイラク戦での教訓と現代戦への適応から、考え方と運用構想を改め、主対象脅威を航空機、ヘリから 巡航ミサイル、TBM、UAV、ロケットに変更し、装備体系ではネットワーク中心のシステム構成と戦場での確実 な敵味方識別を目標とし、総合的な対空火力の発揮と友軍相撃の防止めざす。
 また、防空分野での海空軍との連携を強化すると共に、FCS や統合指揮統制システムとの吻合を図る。
2005.02.14 Defense News US Army's air defense revolution <051-021406>
 米陸軍の Objective Force への改革に伴い、防空学校が TRADOC と共同で防空運用構想の変更と防空砲兵部隊の大幅 な組織改編作業を昨年9月以降進めている。
 検討では、戦闘機及びヘリを主体とする従来の経空脅威は TBM、CM、UAV 及び RAM (Rocket、Artillery、 Motors) に変化したと分析し、これまでの師団主体の防空運用から軍団及び統合軍による統一運用をめざしてい る。
 このため、旅団規模の Unit of Action、師団規模の Unit of Execution 及び軍団規模の Unit of Employment に新たな幕僚組織 ADAM (Air Defense and Airspace Management) cell を設け、防空作戦と空域管理の統合一体化を図る。
 将来構想として、陸軍の防空部隊は 14個大隊で、内訳は9個 Patriot大隊4個 Patriot/ Avenger 混成大隊及び1個 Avenger大隊となる。
 なお、Avenger は 2007~2008年以降、海兵隊と共同開発中の SLAMRAAM に更新する計画である。
2005.02.09 Jane's Defence Weekly CLAWS complertes development testing <0505-020904>
 米海兵隊の CLAWS の発射試験が1月25日に WSMR で行われ、模擬巡航ミサイル標 的の迎撃に成功した。
 この試験で開発試験は終了し、現在は運用試験に移行している。
2004.10 Jane's Missiles & Rockets CLAWS hits the target <0423-100014>
 CLAWS 最初の発射試験が8月18日に行われ、標的機を直撃した。
 発射機は完全な実用型に作られ、海兵隊の隊員により操作された。
【註:】
 CLAWS は陸軍の SLAMRAAM と同じ物で海兵隊のシステム名称である。
 両者はシステムを共同で開発するが、発射機の開発は海兵隊が担当している。 陸軍は指揮システム等を担当する。
2004.09.13 Defense News Air defense system passes tests <0421-091304>
 CLAWS 初めての誘導発射試験が行われ標的を直撃した。 試験はあと 2回予定している。
 CLAWS はHMMWV 搭載の AMRAAM 発射装置、Sentinel radar、Multi-source Correlator Tacker 及び戦術表示装置から構成される。
2004.05 International Defense Review SLAMRAAM development <0409-050003>
 Raytheon社が米陸軍から$127Mで SLAMRAAM プロトタイプ5個システムの開 発生産試験を受注した。
 SLAMRAAM は AMRAAM 搭載 HMMWV車と、新規開発の IFCS (Integrated Fire Control Statioon) で構 成され、陸軍の Sentinel レーダ、海兵隊の MRR (Multi-Role Radar)、及び JLENS と連接する。
2004.04.07 Jane's Defence Weekly US urges Taiwan to acquire air-to-air missile <0407-040708>
 米国 DoD が台湾へ SLAMRAAM 導入を強力に働きかけている。 中国が 今年中に配備すると見られている YJ-63 対地攻撃巡航ミサイルに 対処するためである。
 台湾は Avenger や Antelope など各種防空システムを装備しているが、米政府首脳は中国の急速な軍備拡張への対応が遅いと批判して いる。
2004.04 Jane's Missiles & Rockets US increases urgency of measures to defeat LACM threat <0410-040015>
 米国はイラク戦争を受けての国防政策優先順位の見直しで、LACM (Land Attack Cruise Missile) の再評価を 行い、LACM 対策 (CMD ) を急ごうとしている。 このためFY-05では CMD に$239Mの支出を要求している。
 短期的な CMD の柱は JLENS 係留気球と SLAMRAAM の開発で、 この他に E-10A Paul Revere の CMD 対応が挙げられている。
2004.04 Jane's Missiles & Rockets Raytheon selected to develop SLAMRAAM <0408-040020>
 Raytheon社が、SLAMRAAM 開発を$127Mで受注した。 SLAMRAAM システムは HMMWV車搭載の AMRAAM 発射機と、新規開発の IFCS (Integrated Fire Control Station) で構成される。
 IFCS は Raytheon社が開発し NATO 数ヶ国で採用され10年間以上使用されている Fire Distribution Center を元に、THAAD の技術を 取り入れて作られ、現有の Sentinel レーダのほか JLENS や 海兵隊の MRRS (Multi-Role Radar System: 右図) 次期レーダとも連接する。
 IFCS は、陸軍の Air and Missile Defense Block 0 Common BMC4I の骨幹となる。
2004.03.15 Defense News AMRAAM to get new launcher <0410-04031501>
 Raytheon社を筆頭とする企業チームは最近、$127Mで SLAMRAAM システムの製造を米陸軍から受注し た。
 SLAMRAAM は AMRAAM を Humvee車に搭載した新しい防空システムで、チームには Boeing社、ノルウェーの Kongsberg社等が含まれ、 陸軍の短射程防空プロジェクトオフィスが計画を管理する。
2004.03.10 Jane's Defence Weekly SLAMRAAM contract award <0406-031006>
 米陸軍は海兵隊と共同開発する SLAMRAAM の開発を$127Mで Raytheon社に 発注した。
 SLAMRAAM の IOC はFY-06に予定されている。
2004.01.14 Jane's Defence Weekly Raytheon receives missile contract <0401-011404>
 Raytheon社は米空軍から253発の AIM-120 AMRAAM を$112Mで受注した。 内訳は34発が FMS 用、162 発が米空軍用、42発が米海軍用で残る15発は米陸軍用である。
 同社は同時に643発 AGM-154 JSOW も$140Mで受注した。 内訳は海軍用に 231発の JSOW-A と97発の JSOW-C、空軍用に315発の JSOW-A である。
2004.01 Jane's Missiles & Rockets Mobile SAM merged <0404-010013>
 米陸軍と海兵隊がそれぞれ開発していた AIM-120 AMRAAM 4発を HMMWV に搭載する SAM システム SLAMRAAM 及び CLAWS 計画が統合されることになった。
 統合後は海兵隊が発射機の開発を、陸軍が FCS を担当することになったが、実質的には陸軍が海兵隊の開発した発射 機を採用する事を意味する。
 FCS は双方とも、ノルウェーが採用している Kongsberg社と Raytheon社で開発した NASAM で使われている FCS の導 入を考えていたが、海兵隊は CEC との連接を、陸軍は CEC に加えて JLENS との連接を考えている。
2003.11.26 Jane's Defence Weekly US Army, marines merge air-defence initiatives  米陸軍と海兵隊がそれぞれ別々に開発していた次世代防空システム SLAMRAAM と CLAWS 計画が統合されることになった。
 海兵隊は CLAWS Block 1 を2006年に、陸軍は SLAMRAAM を2008年に装備化したいとしていた。
 両者はいずれも HMMWV に4発の AIM-120 AMRAAM を搭載するものであるが、CLAWS はセンサに開発予 定の MRRS (Multi-Role Radar System)、BMC2 にまだ予算化されていない CAC2S (Common Aviation C&C System) を考えているのに対し 、SLAMRAAM では Sentinel レーダと IFCS (Integrated FCS) を使用しようとしている。
 SLAMRAAM-CLAWS 統合と合わせて陸軍は JLENS 開発促進を考えており、 全長37mで Sentinel レーダを搭載する初期型を2005年にも配備したいとしている。
 2008年装備化の第2世代 JLENS は多分、新型捜索レーダ及び射撃統制レーダを搭載する別々 の気球から成り、それぞれ71mの大きさになる。
2003.11.24 Inside the Army Army,Marines agree to joint acquisition of future air defense system  米陸軍と海兵隊はこのほど、SLAMRAAM と CLAWS 計画を統合し、共同で 開発を行うことで合意した。
 両システムとも Humvee に4発の AMRAAM ミサイルを塔載する構想で、大きな相違点はソフトウェア ーにあった。
 統合後は海軍が主として発射機を、陸軍が射統システムとシステム統合及び他システムとのインターオペラビリティをそれぞれ開発管 理する。 主契約社には Raytheon社が予定されている。
2003.09 National News Army evaluating bids for Air-Defense Vehicles  米陸軍は2004年から5ヶ年計画で、 SLAMRAAM の開発を実施 する。
 SLAMRAAM は THAAD、Patriot 及び Avenger と共に運用し、巡航ミサイル 、UAV、ヘリ及び弾道弾に対処する。
 陸軍は2008年までに24個 FU からなる1個大隊を創設し、100発以上の AIM-120C を導入する計画となっており、陸軍の FCS に組み込まれる模様。
 陸軍は7月下旬に SLAMRAAM の提案を締め切ったが、提案をしたのは Raytheon と Boeing 共同チームのみで あった。
2003.08.27 Jane's Defence Weekly US Army, Raytheon study mobile air-defence system  米陸軍と Raytheon社が LAVRAAM の評価を実施している。
 LAVRAAM は指揮通信車型の LAV (Light Armored Vehicle) 装輪装甲車に SLAMRAAM の発射機を載せ たもので、装備化を前提としない単なる評価用モデルで、実射の予定もないが、陸軍は機動部隊に随伴する防空 部隊の装備として関心を持っている。
 LAVRAAM は SLAMRAAM に比べて防護性が高いことに加えて、車両の積載能力が高いことから、6発搭載発射機も搭載可 能である。
2003.07 Jane's Missiles & Rockets US Army RFP to four SLAMRAAM competitiors  米陸軍が SLAMRAAM SDD の RFP を発簡した。 提案書提出期 限は2003年7月になっている。
 最近イラク戦争で、イラクの Silkworm が Patriot のカバレッジの下を飛行してクウェート市近郊に着弾したことから、米陸軍では SLAMRAAM への関心が高まっている。
 RFP の宛先は、Raytheon, Boeing, Northrop Grumman, Teledyne の4社であるが、海兵隊の CLAWS (Complementary Low-Altitude Weapon System) を受注している Raytheon社が最有力視されている。
2003.05.28 Jane's Defence Wekkly US Army starts competition to bolster air defence  米陸軍は既に SLAMRAAM 開発の RFP を発簡しており、FY-04始めに業者選定を 行う。
 SLAMRAAM は Object Force の対空火力である EAADS (Enhanced Area Air-Dwfwnse System) の一部とし て DEW と共に位置付けられている。 ただし、陸軍は Stinger を少なくとも2018年までは維持する考えである ため、Stinger も搭載できることが要求されている。
 Boeing/Raytheonグループは、HMMWV に AMRAAM, AIM-9X, Stinger と LCI を搭載する案を提案している。
2003.05.05 Inside the Army Army to issue RFP for core FCS short-range air defense system/font>  米陸軍は今週、Objective Force の短距離防空の骨幹となる SLAMRAAM 開発の RFP を発簡する。
 SLAMRAAM の要求事項には Humvee 車両、AMRAAM、GPS 受信機、自己位置通報システム、単チャネル 空地無線システム等の適用が求められている。
 提案企業は Boeing 及び Raytheon の 2社となる模様で、両社は 7月7日までに提案内容の提出を求められている。
2003.05 Jane's Missiles & Rockets SLAMRAAM RFP expected  米陸軍 AMD (Aviation and Missile Command) が、2003年4月に SLAMRAAM の RFP を発簡する。 2007年運用開始を目指している。
 契約は来年になるが、発注先は海兵隊用に AMRAAM を SAM 化する CLAWS 計画を進めている Raytheon社が有力視されている。
2002.12.16 Inside the Army Army official outline air and missile defense role in Objective Force  米陸軍当局は先日行われた宇宙/ミサイル防衛シンポジュームで Objective Force の 防空能力の概要について明らかにした。
 これによると、防空/対ミサイル(AMD) は現状とほぼ同一の要領で行われ、旅団レベル部隊は独自の発射システムを保有せず、限定し た AMD 能力として NLOS-Cannon を使用する。
 Objective Force の AMD 部隊には EAADS を装備し戦域防空システムの MEADS との共同運用を計画している。 戦場には MEADS を C-130 3機で、EAADS を1機で輸送し空域をカバーできるとされる。
 EAADS は将来 SLAMRAAM に替え KE 兵器を導入すると共に MTHEL を混合装備する計画。
2002.11 Jane's Missiles & Rockets SLAMRAAM to have JLENS-mounted fire control  米陸軍が SLAMRAAM の FCS レーダに JLENS を採用したことが JLENS の予算膨張を招いている。
 FY-04~09 POM (Program Objective Memoranda) によると、JLENS 予算は$100M増加して$591Mになる。
 JLENS には監視レーダ用と FCS レーダ用の2種類が計画されているが、予算膨張対策としてまず FCS レーダ用を開発し、スパイラル 開発で監視レーダ用を後から開発することが考えられている。
2002.10 International Defense Review USMC eyes new multirole radar  米海兵隊は、対空、対砲迫の MRRS (Multi-Role Radar System) の装備を検討しており、 2007年には最初の3台を取得したいとしている。
 MRRS は CEC CLAWS を支援するに十分な精度を持ち、また目標の 標定データは HIMARS (High Mobilility Weapons System) の射撃に利用する。
 MRRS には高い機動性が要求され、C-130 での輸送が可能で、2人の操作員で30分以内にセットアップできるこ とが要求されている。

 これとは別に海兵隊は、警報や目標情報を提供する移動式の3次元遠距離対空監視レーダの取得計画も持って いる。

2002.09.09 Inside the Army JLENS to use SLAMRAAM fire control,surveillance system as interim step  米陸軍当局は SLAMRAAM の射撃統制と監視システムに JLENS の初期型を使用する方針を明らかにした。
 これは Objective Force への SLAMRAAM の導入を迅速に行う必要性が高まったためで、SMDC は 10月から 2004年9月までの間、開発と各種試験を行うとしている。
 なお、JLENS は現在概念技術開発段階にあり最終形態での装備化は 2010年を予定している。
2002.09 Jane's Missiles & Rockets AMRAAM P3I missile enters production  Raytheon社は米空軍から、日本向けを含む P3I Phase 3 型の Lot 16 AMRAAM 387発を $165M受注した。
 AMRAAM は今後、米海兵隊の CLAWS 、米陸軍の SLAMRAAM や、 スペインの NASAMS 用など SAM としての需要が見込まれている。
 Raytheon社では SAM としての需要を4,000発(欧州で1,000+、中東で1,500+、アジアで1,250+)と見ており、 今後の改善は SAM 需要主導になると考えている。
 例えば AMRAAM の15cmの拡張スペースを利用したロケットモータの11cm延長2パルス或い は3パルスロケットモータの採用、胴径を拡張して ESSM 用ロケットモータ の利用などが、既に考えられている。
2002.08.12 Inside the Army RAND report calls for stronger R&D for short-range air defense  米陸軍の RAND (Research and Development) レポートは今後 20年間の経空脅威に対し、短距離防 空に関する研究開発を強力に推進する必要性を軍に求めている。
 報告では中長距離の Patriot や MEADS を引き続き展開すると同時に、CM や UAV、砲迫システムに対処するレーザー 防空兵器及び低空侵入する CM を探知追随する気球や航空機搭載システムの開発推進を提言している。
 同報告書の内容はほぼ FT.Bliss 防空センターの将来計画に一致しており、陸軍では SLAMRAAM を 2007年に展開、2018年までに Stinger ベースの兵器システムを Kinetic エネルギー技術を用いた EAADS (Extended Area Air Defense System) に更新する計画となっている。
2002.08 Internqtional Defense Review US Marines check out SLAMRAAM system  Raytheon社とノルウェーの Kongsberg社は、米海兵隊の実施した SLAMRAAM (Surface-Launched AMRAAM) の評価試験 に参加した。
 ルイジアナ州で行われた評価試験は上陸作戦を想定したもので、Kongsberg社製の FDC (Fire Distribution Center) と、Raytheon社製の AN/MPQ-64 レーダが参加した。 SLAMRAAM発射機は模擬された。
 FDC は NASAMS で使用されているもので、試験では TADIL-B (Link 11B) により AN/TPS-59 レーダを装備す る USMC TAOM (Tactical Air Operations Module) と連接され、FDC で AN/MPQ-64 レーダ情報と TAOM からの AN/TPS-59 レーダ情報の結合を行った。
NASAMS の紹介(ノルウェーのサイト)
 米海兵隊は、SLAMRAAM を基礎にした将来の防空兵器 CLAWS に Raytheon/Kongsberg社を選定して おり、陸軍も同様システムの運用要求書を出している。
2002.06.10 Inside the Army AROC OKs SLAMRAAM ORD, takes first step toward new SHORAD system  米陸軍の AROC (陸軍開発要求審議会) は先週、SLAMRAAM の運用要求書を承認した。
 これにより Objective Force で運用する新しい短射程防空ミサイルシステム導入に 1歩近づいたことと なる。
 この数年、軍は繰り返し SLAMRAAM の必要性を強調し、MEADS、THAAD、PATRIOT と同様、主要な防空プロジェクトに位置づけており、 その射程が 18km と長く、アクティブシーカー 搭載であること等がスティンガーに勝るとしていた。
2002.06.03 Inside the Army Army considering termination of Block I Stinger missile program  米陸軍は(右図) Stinger BlockⅠミサイルの調達終了を真剣に検討しているが、これに反対する側からは軍 が Stinger の後継を決めていない現状では短距離防空能力に間隙を生ずると危惧する声がでている。
 2001年3月の議会報告では、Stinger は 2020年まで維持、Objective Force の防空戦略の基本とされ今 回の検討とは矛盾している。
 なお、陸軍は今週から AROC (Army Requirement Oversight Council) が SLAMRAAM の運用要求書の 検討作業に入ることを明らかにしている。 
2002.05.20 Inside the Army Army setting 'block' schedule for Extended Area Air Defense System  米陸軍はこの夏に EAAD (Extended Area Air Defense) システムに関する運用要求書の作成 に着手する。
 これは短距離ミサイル、ロケット、迫撃砲及び野戦砲に対処する Kinetic 及び Direct エネルギー技術を適用した防空システムの開発 を目標とする。
 同時に当局では上記システムの塔載用として SLAMRAAM システムを活用することを決めた。 EAAD を SLAMRAAM に適用し実用化されるのは 2012~2013年頃とみられ、Objective Force での対空兵器として位置 づけられることとなる。
2002.04.22 Inside the Army Army to make decision on SLAMRAAM requirements document in June  米陸軍は中距離 SAM システム SLAMRAAM (Surface-Launched AMRAAM) の運用要求 書 (ORD) を承認するか否かの決定を 6月5日に予定している。
 陸軍はこれまで SLAMRAAM (以前は HAMRAAM と呼称) の導入を公式に表明していたが、この数ヶ月間 TRADOC で ORD の検討が行われて きた。
 一方、海兵隊は同様システムの CLAWS の開発を進めており、基本的な相違はソフトウェアーにある といわれ、ORD が承認された場合、陸軍はどちらを選択するかの判断を迫られることとなる。
 SLAMRAAM は射程18km 以上でステインガーの3倍、アクテイブシーカー搭載のミサイルで軍は Objective Force への配備を考えている。
2001.11.05 Raytheon Weekly AMRAAM successfully launched during risk reduction test  海兵隊の CLAWS 開発の RRE (Risk Reduction Effor) としての、HUMRAAM の発射試験(無誘導飛行)が実施された。
 試験では、AMRAAM が発射機に対して90゚及び149゚の方向に発射され、それぞれ横方向の安定性及び、操縦席 に対するダメージをワーストケースで検証し、安定性と安全性が確認された。
  (註:149゚方向がワーストケースと言うことは、後方±30゚、計60゚の範囲は射撃不能なのではないか)
2001.09 Military Technology US MC has awarded Raytheon a $9.5M CLAWS development and pre-production contruct  米海兵隊はこのほど、$9.5M で CLAWS の開発と事前製造に関する契約を Raytheon 社と 行った。
 実施期間は 2年間で、CLAWS (Complementary Low Altitude Weapon System) のモデル発射 機 2機を作成し要求性能の確認を行う。
2001.07 Jane's Missiles & Rockets US Army SHORAD systems used in anti-cruise-missile exercise  米陸軍は、対巡航ミサイル Amalgam Virgo 演習に参加した新しい SHORAD システムである MTM (Missile Tracking Mount) を公開した。
 MTM からは AMRAAM, AIM-9X, Stinger を発射できる。
 Amalgam Virgo 演習は、テロリストから米本土が巡航ミサイルによる攻撃を受け、これに対し現有装備で対抗するいう想定で、 NORAD, 陸海空軍が参加して行われた。
2001.05 Jane's Missiles & Rockets US Army reveals Stinger replacement plans  米陸軍は2006年開始予定であった Stiger Block Ⅱの計画破棄を決めた。
 この結果 FY-13 には Stinger の数が陸軍の必要量の 40%を切り、FY-21 には全ての Stinger が退役する。
 これに代わって Stiger Block I を補完する EBS (Extended Battle Space) 計画を2006年から開始する。
 EBS は巡航ミサイルや UAV やステルス機に対抗できる Stiger Block I より大きな能力が要求されており 、HMMWV に AIM-120 AMRAAM を搭載したシステムが含まる。 この計画は既にFY-01 で認められている。
 Avenger の性能向上計画は FY-04~-06 に計画されており、現有の FLIR を M1A2 戦車で使用している第 2世代 FLIR (2GFLIR) に換装する。
 最終的に Stiger に代わる兵器は EAAD (Enhanced Area Air Defense system) とよばれ、FY-20 頃の就役 を目指しており、陸軍は指向性エネルギ方式の兵器を目指している。
2001.04.18 Inside Missile Defese Marine corps picks Raytheon to develop new air defense system  海兵隊はこのほど、CLAWS (Complementary Low Altitude Weapon System) の開発・実用化 に関する契約を Raytheon 社と $9.5M で締結した。
 期間は 2003年 3月までの 2年間で、2セットの CLAWS を製造し、各種試験と実用化を行う予定で、 95セットを導入したいとしている。
 海兵隊は当初、陸軍と歩調をそろえる予定であったが陸軍は HUMRAAM にも関心を示しており、決定が遅れていることから先行して 開発を行うこととなった。
 なお、最近の陸軍短距離防空転換計画には HUMRAAM についての記載はない。
2001.04.18 Jane's Defnce Weekly US Marine Corps awards CLAWS contract to Raytheon  米海兵隊は、AIM-120 AMRAAM を使用した低空防空システム CLAWS の開 発担当に Raytheon社を選定した。
 Raytheon社は、量産先行型2セットを $9.5M で受注したほか、7セットのオプション契約を受けた。 海兵隊は FY04-09 Programme Objective Memorandum で、95セットの所要対し 81セットの査定を受けている。
 陸軍も同様システムを Extended Battlespace System として装備化し、2021年まで に Stinger と換装する計画である。
 Raytheon社は、プラットフォームを HMMWV に替えて GM Defense社の Light Armoured Vehicle や、2.5t または 5t トラックとし たものも検討しており、海外ユーザに対しホークの後継として採用を働きかけようとしている。
2001.03.21 Jane's Defence Weekly US Army working to develop new SHORAD strategy  米陸軍は短距離防空 (SHORAD: Short Range Air Defence) の近代化に伴う戦法の見直し検討 を行っている。
 研究は 7月には終了し成果が明らかにされる予定だが、装備候補には以下の機種が含まれている。
  ・Stingerの改善
    Block 1A: ミサイルの電子機器を改善 FY-2~FY-3 に製造開始を計画
    Block 1B: シーカーの改善と探知距離の延伸 FY-5 に製造開始を計画
  ・AIM-9X 空対空ミサイルの地上発射への転用
  ・Extended Battlespace system(以前は HUMRAAM と呼称)
    AIM-120 AMRAAM を HMMWV 高機動車に搭載
    陸軍は Stinger に替え 480基以上のシステム導入を要望。海兵隊も
    Low-Altitude Weapon System として2005年までに同様の機種を要望
  ・EAAD (Enhanced Area Air Defence)
    HMMWV 搭載のレーザ兵器とExtended Battlespace system を混合装
    備した部隊を2015年頃に実現するべく概念研究を実施
20001.02 International Defense Review USMC gets its CLAWS out  米海兵隊は、Boeing社や Raytheon社などからでている CLAWS ( Complementary Low Altitude Weapon System ) の提案の評価を行っている。
 業選の後24ヶ月かけて技術実証と、少なくとも2基の試作機によるユーザによる評価が行われ、生産開始の決定は FY-04 に行われ る予定である。
 海兵隊の運用要求では95システムの取得が前提となっているが、陸軍は444基の導入 について検討している。
 運用要求では120゚の範囲の複数目標に対し 4秒以内の間隔で射撃できることを必須( 2秒が目標)として いる。
2000.10.18 Inside Missile Defense CLAWS RFP released; larger Army buy not yet sealed up  米海兵隊は 10月2日に CLAWS(Complementary Low Altitude Weapons System) の RFP を発出した。
 RFP によると、プロポーザルのの提出期限は 12月4日、契約企業の決定は 2001年の第 2・四半期を予定。  陸軍との間での MOU は締結されていないが、陸軍は強く後押ししている。
 研究開発経費は FY-05 までの 5年間に $58M を計上、量産計画の決定は FY-04 の第 1・四半期を予定し ている。 運用要求書では 95セットを要求しているが、RFP では 10セットとなっている。
  = RFP の概要 =
   ・既装備品の最大限活用を図り、新規開発要素がないこと
   ・主要機能:迅速展開能力、高発射火力、巡航ミサイル対処能力、
                  全周交戦性、全天候性
   ・Humvee に AIM-120(AMRAAM) を4発搭載、GPS 及び
            単チャネル空地無線機を装備
2000.08.17 Space & Missile Army studies transforming Air and Missile Defense  米陸軍は、地上部隊を戦闘能力を保持したままで軽量化しようとする方向に呼応して、 将来の防空への要求を検討している。
 陸軍防空学校の研究開発部長トムソン大佐によると、『従来は個々のシステムを別々に評価してきたが、現在は、海空軍の Aegis などのシステムとも連接して検討している。
 今後は、師団、軍団及び更なる上級部隊にどれくらいの数の HUMRAAM の所要があるかの検討を行う。ま た、どの程度の数の Stingerをアップグレードしないで破棄できるかを検討している。
 それによると、当初約 50% を破棄し、次いで 20~30年で Stinger を完全に退役 させる。
 また、AMRAAM で MEADS を補完する要領も検討する。更に、AMRAAM を MEADS と統合 することもやろうとすれば可能である。』
2000.08.09 Jane's Defence Weekly New air defence platform plan  Raytheon社と General Dynamics社は協同で Common Air Defense Launcher (CADL) を、Avenger の後継に提案している。
 CADL は HUMRAAM を基本に旋回砲塔を取り付け、これに AIM-120 AMRAAM AIM-9X Stinger GAU -19 12.7mm Gatling gun を搭載したもので、これを AN/MPQ-64 Sentinel レーダ及び Kongsberg FDC (Fire Distribution Center) と組み合わせて使用する。
 陸軍はこの運用について、異種ミサイルを混載して使用するか、別々の種類のミサイルをそれぞれ単一種類搭載した CADL を混用 して使用するか、まだ決めていない。
 Raytheon によると、CADL は陸軍の HUMRAAM や海兵隊の CLAWS の P3I として位置づけることもできる。
2000.08.09 The A/MDS News Raytheon on display at Fort Bliss  8月初めにFort Bliss基地で世界各国から防空指揮官と関連企業を集め、 年次防空砲兵指揮官会議が1週間行われた。Raytheon社はここでTHAAD、JLENS、ペトリオット 維持プログラム等将来装備品を多数展示した。中でもハイライトは実物大のHUMRAAM であった。
2000.07.20 Inside the Pentagon Marne Corps, Army finalizing agreement on new air defense system  米陸軍と海兵隊は、海兵隊の CLAWS (Complementary Low-Altitude Weapon Syste) 協同開発に向けた MoU 締結 の作業中である。CLAWS の RFP は2~3週間以内に出されるものと見られ、引き続いて MoU が締結される。
 海兵隊の CLAWS は陸軍の HUMRAAM と僅かに異なるものになりそうであるが、その最大の相違点は使用するレーダの違いである。
2000.06.14 Inside Missile Defense CLAWS program funding reduced; official schedule not changed  海兵隊司令官が海軍長官に提出した POM-02 ( FY-02 program objective memorandum ) によると、海兵隊の CLAWS ( Complimentary Low Altitude Weapons System ) 予算は 35% に縮小 されることになった。この結果CLAWSは海兵遠征軍全体に対してではなく、1個海兵遠征旅団にだけ配備さ れる。
 海兵隊筋によると、度々遅れてきたRFPは近く出る見込みである。但し、CLAWS計画は陸軍との共同開発に移行 し、開発スケジュールは大幅に見直されることになりそうである。
 CLAWSは海兵隊が当初29、陸軍が400以上のシステムを計画していたが、POM-02 により海兵隊は 18~19システムに減ることになった。
2000.05 Jane's Missiles & Rockets New surface-launched AMRAAM for Egypt  エジプトを訪問中のコーエン国防長官が、エジプトのSA-6後継として地上発射型AMRAAMの売却 に同意したことを明らかにした。国防総省のスポークスマンによると、地上発射型AMRAAMはHUMRAAMと全く同じかどうかは分 からない。
 地上発射AMRAAMは、大部分AMRAAMと同じであるが、僅かの違いによりAAMとしては使用できなくなっている。
2000.05.10 Jane's Defence Weekly US Army approves plan for air-defence modernisation  米陸軍高官が防空部隊近代化計画を承認したことにより、海兵隊とのHUMRAAM協同開発が 推進される可能性がでてきた。
 陸軍防空学校長キャビン少将が、HUMRAAMが防空部隊近代化の候補の一つであるといっている。陸軍はAvengerをARNG (Army National Guard) に移管すると共に、若干のHUMRAAMもARNGに装備することになろう。
 陸軍は現在98両のAvenger、48両のBradley Linebacker、56両のBradley Stingerの後継に、444両のHUMRAAMを 装備する検討をしている。
 HUMRAAMシステムの例としては、AN/MPQ-64レーダとFAADC2Iで射撃するものが考えられる。
 キャビン少将によると、地上発射AMRAAMはMEADSの補完になりうる。又陸軍はAMRAAMと同じ中隊と 同じ発射機からPAC-3弾を射撃することも検討している。
2000.05.03 Inside Missile Defense Marine Corps says CLAWS funding issues solved, RFP coming soon  海兵隊はFY-01~FY-05間に必要な$39.4Mの目処がつき、今月2日にもCLAWSの Draft RFPを出す予定である。
 CLAWSはハンマーにLAU-127発射機とAMRAAMを搭載したもので、今のところ海兵隊はAvengerの後継として29システム、陸軍は 400システム以上の調達を見込んでいる。
2000.05.01 Defense News U.S. stages tests of cruise missile defense  米陸軍SMDCが巡航ミサイル防衛システムの2回の試験に成功したと発表した。
 試験は Joint Land Attack Cruise Missile Defense Elevated Netting Sensor System を使用して 標的を追随し、AMRAAM で撃墜した。
2000.04 National Defense USMC ready to launch CLAWS SAM programme  米海兵隊は CLAWS (Complementary Low Altitude Weapon Systems) のRFPを準備中 である。
 CLAWSのRFPは当初3月に出るはずであったが、海兵隊は PDRR (programme definition and risk reduction) と、EMD (engineering and manufacturing development) の契約を、10~11月頃に同時に行うことにした。海兵隊はFY-01に$7.5Mを要求しており、最初の CLAWS 29システム はFY-05に納入され、FY-06 IOC を目指している。
 CLAWSは世界中のHAWKシステムの後継としてばかりでなく、MEADSの代替として も考えられている。
2000.04.13 Inside the Pentagon Army air defense chief advocates Joint AMRAAM-Based Missile System  陸軍防空学校長のキャビン少将が、HUMRAAM (高機動車HUMVEEに、中距離空対空ミサ イルAMRAAMを5発搭載したもの)が陸軍にとって非常に有益な装備であるとしている。
 キャビン少将は先週海兵隊開発司令官のローズ中将と会見し、海兵隊のCLAWSに陸軍の HUMRAAMを使うことについて意見を交わした。
 キャビン少将はこれに関して4月下旬に陸軍副参謀総長にブリーフィングを行う予定である。
2000.04.12 Jane's Defence Weekly Egypt to get ground-based AMRAAM  エジプトは保有しているSA-6の後継として地上発射AMRAAMを 導入することにした。
2000.01.05 Jane's Defence Weekly Ground-based AMRAAM for USMC  米海兵隊はFY01に$40Mかけて、AMRAAMのSAM化(CLAWS)を行うつもりである。
 RFPは今月に出る模様で、ボーイング、ロッキード・マーチン、レイセオンが提案を行うと見られる。IOCはFY05となる。
 開発は海兵隊が行うが、各軍も強い関心を示している。特に統合幕僚本部はCLAWSをMEADSとして使用する可能性を検討している
 MEADSは2008年以前に運用開始することを目指して開発中である。
 統合参謀本部ではMEADSのhigh-low mix案として見ている模様。陸軍はこの案に対して慎重である。
1999.12.01 Inside Missile Defense Marine Corps reverses comptroller move on Avenger replacement  海兵隊は、Avenger後継(CLAWS)の開始を、2001年から2002年に1年延期するのを、食い止めることに成功した。
 CLAWSはFY05に配備を始め、FY06には運用を開始する計画で、海兵隊では2000年1月28日にRFPを出す予定である。
1999.11 International Defense Review US Marine Corps shows its CLAWS as proposals are sought  USMCは10月上旬にCLAWS(Low Altitude Complementary Weapons System)のドラフトRFP を出す予定。システムは2005年運用開始を目指すもので、正式のRFPは来年1月に出る。
 CLAWSはハンマーに5発以上のAMRAAMを載せたもので、その原形は陸軍AMCOMが開発したHUMRAAMである。 HUMRAAMは過去2年間各種試験を繰り返しており、陸軍も師団防空用に同様の要求を出すものと見られる。
 FCSには2003年に運用が開始されるMRRS(Multi-Role Radar Sytam)が使用される。MRRSはハンマーに搭載される C-bandのスロッテッドアレイアンテナのレーダになる模様。

この記事に関する解説
1997.3.12 Jane's Defence Weekly Interest in AMRAAM / HMMWV  USMCは空軍から提案された、HMMWV搭載のAMRAAMに関心を寄せている。