対 UAV (C-UAV) 戦に関する報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2022.08.24 Jane's Defence Weekly Laser for US Infantry Squad Vehicle <2211-082402>
 米陸軍がGroup 1~3のUAVや
RAMを撃墜する50kW級レーザ兵器DE-MSHORAD開発中で、1号機が9月末までにFt. Stillに納入される。
 陸軍はまたGroup 1~2のUAVに対抗する20kW級レーザ兵器AMP-HELを新たに開発した歩兵分隊車ISVに搭載する計画で、2023年9月末までに試作を完了する計画である。
2022.06.22 Jane's Defence Weekly New M-LIDS competition, live-fire prototype testing planned for 2023 <2208-062205>
 米陸軍が6月13日、
M-LIDS C-UAVの新型Increament 3の開発に向けRfIを発簡した。
 現在のM-LIDS Increament 2はM-ATV 2両で構成されているが、Increament 3ではこれをStryker 1車にしようという。
 M-LIDSはXM914E1 30mm砲、M2A1 .50機銃、M240 7.62mm機銃Coyote Block 2+ミサイルとソフトキル用の電子戦装置を装備し、30mm弾100発、.50弾400発、7.62mm弾300発、Coyote Block 2+ 4発を搭載している。
2022.06.15 Jane's Defence Weekly Myabnar Army deploys Chinese counter-UAV systems <2208-061511>
 ミャンマー陸軍中国武漢のWave Sonic社から小銃型の
C-UAV jamming装置WS-03 Proを導入した。
 WS-03 Proは重量5.7kg、有効距離1,200mで、価格は$5,000という。
2022.04.13 Jane's Defence Weekly NATO trials counter-UAS solutions during 'NNTEX-20C' exercise <2207-041305>
 ベルギー国防省が3月28日、NATOがサルディニアのPISQ基地で14日~24日に
NNTEX-22C演習を行ったと発表した。
 この演習は非殺傷手段を用いて行うC-UAS演習で、ベルギーが主催し米英伊が参加して行われ、HEL捕獲網発射銃捕獲網UAVなどが使われた。
 この演習でDelft Dynamics社は捕獲網発射筒を装備した4ロータUAV DroneCatcherシステムを公表した。 このシステムはオランダRobin Radar社のIRIS 3D UAV捕捉レーダを使用している。
2022.04.13 Jane's Defence Weekly Teledyne FLIR unveils C-UAS capability <2207-041303>
 Teledyne FLIR社が3月29日、3DレーダEO/IR装置
RF探知装置を組み合わせADAC-UAVを行うLVSSを公表した。
 LVSSは400MHz~6GHz3km以内の捕捉識別を行い、Class Ⅰ(<150kg)及びClass Ⅱ(150~600kg)のADA及びC-UAVを行う。
2022.03.21 Aviation Week & ST Electric aerial ram developed for anti-drione mission <2206-032105>
 欧州のMARSS社がWorld Defense Showで体当たり式のC-UAV UAVであるInterceptorを公表した。
 Interceptorは4基の電動ダクテッドファンで飛翔する垂直発進で機体は炭素繊維とチタニウムでできており、重量は10kg、翼端長は90cmである。 80m/secで飛翔し航続距離5km、耐空量力10分で、重量20-lb以下のCategory 1 (Class 1) UAVに対してであれば数回の衝突が可能である。 ただClass 2 UAVに対しては重量や速度が足りないという。
 目標まではMARSS社製NiDAR C&C装置の指示で接近し、接近後はIIRシーカーで目標に向かう。 もし衝突に失敗しても第2撃を試みるようになっている。
【註】

MARSS Interceptor の映像 (YouTube>】
2022.01.03 Stars & Stripes Coalition: 2 armed drones shot down at Baghdad airport <2202-010305>
 2020年に米軍がイランのソレイマニ将軍を殺害した記念日1月3日に、爆装した固定翼自爆UAV 2機バクダッド空港に飛来したが、米主導連合軍の
C-RAMシステムで撃墜された。
2021.12.22 Jane's Defence Weekly USMC to conduct first live-fire test to 'stress' MRIC prototype against cruise missile threat <2203-122204>
 米海兵隊Iron DomeAN/TPS-80
G/ATORレーダ、CAC2S指揮統制装置を組み合わせた中距離迎撃システムMRICを装備する。
 MRICの実射試験はWSMRで2022年に3回実施される。 3月と4月に計画されている最初の2回の試験は現存のTamirミサイルの構成で行われるが、3回目の試験では改良型発射機トレーラが使用される。
2021.10.26 Breaking Defense Army awards laser weapon contract to Boeing, General Atomics team <2111-102608>
 Boeing社と
GA-EMS社のチームが10月25日、米陸軍から300kW固体レーザを用いた対飛翔体用のDistributed Gain HELシステムの開発を受注したと発表した。 システムはSHORAD用として使用できるという。
 米陸軍はFY22にHELWSの開発として$578Mを要求しているほか、配備用として$331Mを要求していることから、国防総省は2022年中の配備を計画している模様である。
2021.10.25 Breaking Defense Strykers to get new counter-drone tech with General Dynamics, Epirus partnership <2111-102504>
 
GDLS社が10月25日にStrykerC-UAV用としてHPM DEWを搭載するためC-UANのスタートアップ企業であるEpirus社と協力する協定に署名した。
 Strykerに搭載するのはEpirus社製のLeonidasで、陸軍のSHORADとしての需要を見込んでいる。
2021.09.02 Jane's 360 Coyote Block 3NK demonstrates swarming drone defeat <2110-090208>
 Raytheon社が7月下旬に、Coyote Block 3により小型UAV群を爆発や射撃などによらずに (non-kinetic: NK) 無力化するCoyote Block 3NKの試験を、陸軍の暫定的C-sUAS計画の一環として2020年11月にYuma試験場で実施したと発表した。 Coyote Block 3NKは各種サイズのUAV 10機を無力化することに成功したという。
 Coyote Block 3NKは弾頭で破壊するCoyote Block 2のFS-LIDSからKuRFSレーダの支援の元に発射された。 FS-LIDSはCoyote Block 2の発射機やAN/TPQ-50対砲迫レーダ、EW装置、EO/IRカメラなどで構成されている。
【註】
 Coyote Block 3NKはC-UAV用のHPM装置を搭載しているという。
関連 web site
2021.08.18 National Defense Just In: Army on track to deliver laser weapon prototype in 2022 <2109-081805>
 米陸軍の当局者が8月18日、50kW級レーザStrykerに搭載してUAV、回転翼/固定翼機、ロケット弾/迫撃砲弾から旅団戦闘団 (
BCT) を防護するDE-MSHORAD計画が一歩前進したと述べた。  陸軍は今夏、オクラホマ州Ft. SillでDE-MSHORADの'shoot-off'を実施し、FY22に当初型の4両が配備するという。
2021.08.18 Defense News Northrop bows out of competition to build laser weapon for Strykers <2109-081804>
 米陸軍の
DE-MSHORAD計画からNorthrop Grumman社が脱落した。
 今まで公表されていなかったが、2020年末に行われた50kWレーザモジュールをSHORADに搭載した試験でNorthrop Grumman社のシステムは火災を起こし、修復後1月に試験を再行したものの再び故障を起こしていた。
 DE-MSHORADではNorthrop Grumman社とRaytheon社が競ってきたが、両者ともStryker社はGDLS社が、パワー及び熱管理システムは2020年10月にHoneyWell社に買収されたネバダ州のRocky研究所が担当している。
2021.05.26 Jane's 360 Norway orders new artillery location radars from Netherlands <2106-052605>
 ノルウェーがオランダとの政府間取引で5月25日、Thales社製GM200 MM/Cレーダを、5基の購入3基のオプション契約で購入することになった。
 契約額は€77M ($94M) で納入は2023~2024年になる。
 GM200 MM/CはマルチビームのS-band AESAレーダで、対砲迫のほか近距離対空レーダとして
CUAVCRAMとしても使用される。
2021.05.19 Defense News US Army tackles enduring system to counter both drone and cruise missile threats <2106-051906>
 米陸軍がCMやUAVに対抗する
IFPC2候補の比較試射shoot-offWSMRで実施している。
 4月末に試射が行われた第1候補はRafael社とRaytheon社のチームが提案しているIron DomeのTamir弾を元にしたSkyHunterで、5月に試射が行われる第2候補は恐らくDynetics社チームでAIM-9X Sidewinderが使われていると見られる。
 陸軍は2019年にIFPCを、陸軍が開発したMML発射機から発射するシステムとしてRaytheon社のLCAS弾、SkyHunter弾、Lockheed Martin社のMHTK弾の3弾種を候補に進めようとしていたが、発射機の完成度が低いことから計画を中止していた。
2021.05 International Defence Review DroneShield updates products to further expoit AI for C-UAS development <2107-050011>
 オーストラリアのDroneShield社が3月下旬に、同社製
C-UAS装置に今後AIを基にしたソフトウェアを搭載して発見及び識別能力を高めることを明らかにした。
 DroneOptID及びRfAIと呼ばれる学習効果を持たせた最初のAIソフトは2月に同社製品のユーザーにソフトの3ヶ月更新として既に配付されているという。
2021.02.03 Jane's Defence Weekly US Army seeks C-sUASs for 'low collateral' demo <2104-020308>
 米陸軍が重量25kg以下、速度250kt、高度1,066m以下のグループ1/2のUAVに対抗する
C-sUAS評価試験を4月にYuma試験場で実施する。
 これに先立ち1月中旬にRfIを発簡し、10社以上の回答から5種類を比較する。
2021.02 International Defence Review Counter UAS: Developing solutions to small unmanned aerial threats <2103-020011>
 米軍では陸軍が3軍の
C-sUASを主導しており、2020年10月30日に陸軍のRCCTOが米国防総省の統合対小型UAV室 (JCO) と共同でC-sUASに関する企業説明会を開いた。
 それによるとRCCTOとJCOはFY24までに、オクラホマ州Ft. Sillに統合C-sUAS研究所を開設し、国防総省のC-sUAS戦略を支援する。
2021.01 International Defence Review DroneShield highlights DroneOptID's AI-driven UAS identification capabilities <2103-010011>
 DroneShield社が同社のDroneSentry
C-UASシステムに、AIを活用した捕捉識別ソフトDroneOptIDを採用した。
【 DroneSentry 関連記事:2010-090009 (IDR 2020.09)】
 DroneOptIDはオーストラリア政府の資金でシドニー工科大学が開発したソフトで、DroneSentryが取得した画像を解析してUAVを抽出して、識別分別し、搭載しているのが爆薬かカメラか、それともそれ以外の搭載物であるかを判別する。
2020.11.11 Jane's Defence Weekly .... and issues RFI for directed-energy C-UAS technologies <2101-111108>
 米空軍が
DEWを使用した航空基地のC-UAS兵器に関するRfIを発簡した。 提案の締め切りは11月17日になっている。
 DEWとしてはHELまたはHPMかソフトウェアが対象となる。
2020.10.07 Jane's Defence Weekly New handheld counter-UAS weapon operated by PLAGF <2012-100707>
 中国CCTVが9月24日、
PLA陸軍第80軍団の兵士が軽量型C-UAV jamming装置を取り扱っている映像を報じた。
2020.09.16 Jane's Defence Weekly US trialling Israeli counter-UAV protection system <2011-091604>
 米国がイスラエルXtend社Skylord mini-UAVを
CUAVに活用する検討を行っている。
 SkylordはXtend社がイスラエルDDR&D及び米国防総省CTTSOと共同で開発したもので、約1年間の研究開発と試験の後に米軍は数十システムを装備する。
【註】
 Skylordfは操作員の操作で敵のUAVに体当たりして撃墜するUAVである。
Skylord が UAV を撃墜する Xtend社の映像
2020.08.04 Breaking Defense Troops to test AFRL's THOR drone killer this fall <2009-080409>
 米空軍小型UAV対処HPM装備であるTHORを今秋に海外に運び実戦下での試験を行う。 またRaytheon社が開発したHELWSHPM兵器であるPHASERの試験も同時に行う。
 THORはC-130でも輸送できるように20呎の標準舶用コンテナに収納されており、55-lb以下の重量で高度3,000ft以下を250kt以下で飛行するGp.1及びGp.2の小型UAVに対処する。
2020.06.26 Defense News Army selects eight counter-drone systems for the joint force <2007-062607>
 2019年11月から米陸軍主導で進められてきた対小型UAV (C-sUAS) 検討結果から、国防総省がC-sUAS候補を約40から以下の8機種に絞り込んだ
 (1) 固定翼/準固定翼型システム
  ・陸軍が推奨するFS-LIDS
  ・空軍が推奨するNINJA
  ・海軍が推奨するCORIAN
 (2) 車載機動型システム
  ・海兵隊が推奨するL-MADIS
 (3) 携帯型システム
  ・特殊作戦軍が推奨するBal Chatri
  ・Drone Buster
  ・Smart Shooter
 (4) 指揮統制
  ・陸軍のFAAD-C2(空軍のADSI及び海兵隊のMEDUSA-C2
2020.05 International Defence Review Raytheon set to deliver new C-UAS capability to US Army <2007-050004>
 Raytheon社が2019年12月の試験成功を受け、地上発射式の新型
C-UAVシステムの陸軍への納入をQ2/2020に開始する。
 システムは新型のCoyote Block 2迎撃弾とKuRFS Ku-band全周捕捉レーダ (KuFRS:右図中) をJLTV 4×4車に搭載している。
 システムが狙うのはClass 1~3の各種UAVで、Coyote Block 2はその前身であるBlock 1Bより大型の破片効果弾頭を搭載している。
 Block 2はタービンエンジンと尾部に取り付けられた4本のブースタで推進する。(右図下)
2020.05 International Defence Review Northrop Grumman moves to LW30 PROX qualification, M-ACE C-UAS testing <2507-050001>
 Northrop Grumman社が同社製M230 Bushmaster 30mm砲から発射する
C-UAV弾用に軽量30mm近接信管装着弾LW30 PRROXの試験を完了し、年内に陸軍と海兵隊の防空部隊への納入が可能になった。 LW30 PROXは寸法が30×113m、重量は350gで、RF近接信管を装着し初速1,105m/sで発射される。
 同社はまた移動可能索敵撃墜型C-UAVシステムM-ACEの最終評価試験も行っている。 M-ACEはClass 1/2の小型UAVに対処するシステムで、M230 Bushmaster/LW30 PROXと共に、発見、識別とハード及びソフトキルでC-UAV戦闘を行う。 有効距離は30mm砲使用で1,000m電子戦手段で4,000mという。
2020.04.07 Jane's 360 US CTTSO partners with ELTA to develop enhanced C-sUAS capability <2005-040702>
 ELTA North America社が米戦闘テロ技術支援局 (
CTTSO) と、機動型対小型UAV (C-sUAV) DDP3Q/2020年に軍に配備する準備を進めている。
 DDP2はX-band対空対地全周捜索レーダ、長距離EO/IR監視装置、指向性jammer、E-FEND Enforce Air鹵獲装置Smart Shooter撃墜装置などで構成され、HMMWV車や合衆国国土安全保障省の国境警備隊が装備するF350車に搭載される。
2020.02.11 Jane's 360 Singapore Airshow 2020: TRD Singapore unveils Orion H+ portable C-UAS system <2003-021108>
 シンガポールのTRD社がSingapore Airshow 2020で重量6kg以下のOrion H+軽量jammer
C-UAV装置を公開した。
 Orion H+は電源にリチウムポリマ電池を採用して連続使用60分、スタンバイで48時間の持続が可能で、433MHz、915MHz、2.4GHz、5.8GHzを30゚~35゚の範囲でカバーする。
2020.02.10 Avition Week & ST Gatwick drone scare drives countermeasures deployments <2004-021005>
= 英仏の民間空港が設置した C-UAV システムに関する記事 =
 
2020.01.08 Defense News Saudi Arabia is developing a new counter-drone system <12.pdf>2002-010812>
 2019年9月14日にCMやUAVの群れにより石油関連施設に打撃を受けたサウジアラビア他国と共同で、国家レベルの
CUAVシステムを開発している。
 システムはsoft killと各種hard killを組み合わせるものでシステム規模が可変なため、輸出も可能という。
2020.01 International Defence Review Russia develops mutilayered C-UAS system <2002-010012>
 ロシアRosoboroexport社の子会社であるRostec社が、四段階からなるソフトキル/ハードキル両用型の
C-UAV装置を開発した。
 システムは各社UAVに対応可能で、ソフトキルでは4種類のECMが可能で、200~6,000MHzをカバーし、30kmの有効範囲を持つ。
 第二段階はRostec社の子会社Avtomatika社製Sapsqn-Bekas移動型C-UAV装置が担当する。
 第三段階は12kgのKupol-PRO3~4km有効なJammingをおこない、第四段階では重量3.5kgの514K 4.5mm空気銃で撃墜する。
2019.11.13 Aviation Week & ST Defense distuptor <2001-111311>
= 中東における UAV による攻撃の実例を挙げた4頁の記事 =
・2018年1月にシリアKhmeimimにあるロシア軍航空基地が攻撃された事例
・2018年にイスラエルのBen Gurion空港が攻撃された事例
・2019年にサウジが攻撃された複数の事例
2019.11.08 Defense News Laser weapon tracks and destroys drones in demo with airmen <1912-110804>
 Lockheed Martin社が11月7日、米空軍がオクラホマ州Ft. Stillで実施した回転翼/固定翼UAVの撃墜試験で同社製
ATHENAを使用したと発表した。
 試験は、ATHENAがレーダや射撃指揮装置と連接されて行われた。
2019.10.25 Defense Update Counter drone system repels drone attack on a Portuguese port <01911-102505>
 ポルトガルのSesimbra及びTroia半島で9月に、米英伊、ベルギー、ポーランド、トルコから800名が参集して2週間かけて行われた
REPMUS 19演習では各国から数十に及ぶUSVUAVによる対抗システムの技術検証が行われた。
 演習にはIAI社の子会社であるElta社が招かれ、Drone-Guard 多層C-UAVシステムによる港湾防護の検証も行われた。
 Drone-GuardはまずELM-2026B X-bandレーダで目標の捕捉を行い、COMINT-ELINTセンサで第2層、EO/IRセンサで第3層を構築して、jammingによりUAVを無力化する。
2019.10.01 日経新聞 無人機対策、研究急ぐ 防衛省 サウジ攻撃で拍車 <1911-100101>
 防衛省はサウジアラビアで起きた石油生産施設への攻撃でUAVの脅威を改めて認識し、UAVによる攻撃対処の研究を急いでいおり、高出力レーザで機体を落下させる方法や、妨害電波を出し飛行能力を無力化する技術を開発中である。
 防衛省は2019年版防衛白書で、中国が人工知能 (AI) を搭載した自律型UAV群によるスウォーム飛行技術の確立を進めていると指摘している。
 高出力レーザを使った対処方法は令和4年度までに研究を終えて装備品水準に引き上げたい考えである。 電波を照射して誤動作を誘発し機能を無効化する方法も令和2年度中に研究を終える方針である。
2019.10 Internationsl Defence Review Taiwan MND pursues multirotor UAV developments <1912-100011>
 台湾国防省が台北で開かれたTADTE 2019展で、第202補給処と第205補給処で開発とした3種類の多ロータUAVを展示した。
UAV Forward Observation System
 小型使い捨てチルトロータUAVで、Cloud Leopard Ⅱ M2 8×8自走迫撃砲に搭載した試験が行われている。
UAV Patrolling System
 10kgを搭載して20分滞空でき、画像認識ソフトの試験に使われている。 また、高精細な3D地形モデルを作成するセンサを搭載する計画がある。
Multi-Purpose Drone System
 搭載能力20kg
C-UAVとしても使える。 10m遠方から3×3mの捕獲網を発射する1.25kgのCobra捕獲弾の発射装置3基を搭載するほか、T91 5.56突撃銃やT85 40mm擲弾発射筒も搭載できる。
2019.09.18 ハンギョレ新聞

(Yahoo)

小型無人機攻撃するレーザー対空兵器開発 <1910-091803>
 韓国防衛事業庁が17日、小型UAVを攻撃するファイバレーザを使用したレーザ兵器の開発に着手したことを明らかにした。 2023年までに開発を完了する計画である。
 陸軍首都防衛司令部は最近、イスラエルから輸入したC-UAV用レーダ9基を装備し、大統領府と国会、空港など首都圏の中核施設に配備した。 このレーダはUAVを捕捉すると共に、使用周波数を無力化するという。
 更に軍は、UAVの距離と方向に加えて高度まで探知する3Dレーダも開発中だという。
2019.09.17 中央日報

(Yahoo)

韓国軍、レーザー対空武器体系開発事業に着手 <1910-091705>
 韓国防衛事業庁が17日、レーザ対空武器の開発を開始すると明らかにした。 レーザ対空武器は近距離の小型UAVや多ローターへりなどを精密打撃できる。
 レーザー対空武器の開発は今年から880億ウォン(80億円)をかけて2023年までに完了して装備化する。
2019.08.07 Defense News Soon to come to the Army: A high-power microwave to take out drone swarms <1909-080706>
 米陸軍の迅速能力緊要技術室 (
RCCTO) 長がSMDシンポジウムで8月7日、陸軍UAV群に対抗するため開発中のIFPCHPM兵器を取り入れると述べた。 HPM兵器は2022に評価試験を行い、2024年に1個隊に配備するという。
 2022年に評価試験が計画されているIFPCでは、FMTV車に100kWのレーザ兵器を搭載し、その後これを250~300kWに強化して行く計画であるが、RCCTOは多数のUAV群来襲に対しては個別撃墜では対応しきれないと見ている。
2019.08 International Defence Review DroneShield pursues C-UAV with Collins Aerospace <1909-080013>
 DroneShield社が同社製
C-UAV装置にCollins社製監視装置を取り付けることで、両社が6月上旬にMoUを結んだ。
 当初はオーストラリア軍への納入分が対象になる。
2019.08 International Defence Review Rotec unvils Sapsan-Bekas mobile C-UAV system <1909-080012>
 ロシア国営Rostec社の子会社であるAvtomatika Concern社が6月下旬にモスクワ近郊のKubinkaで開かれたArmy 2019展で、移動型
C-UAV装置Sapsan-Bekasを公開した。
 同社によるとSapsan-BekasはRCS0.01㎡の小型UAVを4.5km0.1㎡8.1kmで捕捉でき、UAVの誘導を6kmまで妨害できる。
 動作範囲は400MHz~6GHzで、11波を同時妨害できるという。
2019.07.26 Jane's 360 DroneShield boosts C-UAS portfolio with DroneGun MKⅢ <1908-072606>
 DroneShield社(註:オーストラリア)が7月中旬、より小型軽量
CUAVをとの軍の要望に応じて開発した拳銃型のUAV妨害装置DroneGun Mk Ⅲを公表した。
 DroneGun Mk Ⅲは重量が2kg以下で、装着型のUAV警報装置RfPatrolや、より大型のDroneGun Tacticalと併用される。 小型軽量化に伴い有効距離はDroneGun Tacticalの2kmに比べて200mと短くなっている。
【 DroneGun Tactical 関連記事:1807-061504 (Jane's 2018.06.15)】
2019.07.24 Jane's Defence Weekly New counter-UAV jammer launched by DroneShield <1909-072410>
 オーストラリアのDroneShield社が7月14日、
CUAV用の拳銃型軽量ECM装置DroneGun Mk Ⅲを開発したと発表した。
 DroneGun Mk Ⅲは重量2kg以下で有効距離500mの性能を持つが、有効距離1~2kmの同社製DroneGun Tacticalに代わるものではなくその補完用だという。
2019.07.09 Defense News UK shoots for new laser weapons against drones, missiles <1908-070906>
 英国防省10年以内の配備開始を目指して、$162Mかけて3種類の
DEWを開発しようとしていて、2023年には試験を開始しようとしている。
 3種類のうち1種類はRF DEWで、残りの2種類はレーザ兵器になっており、そのうちの1種類はUAVの撃墜用であるという。
2019.07 International Defence Review AerualX unveils DroneBullet CUAS development <1908-070004>
 カナダのAerialX社UAVを攻撃するDroneBullet高速UAVの開発を完了した。 同社によるとDroneBulletは直撃型で、UAVとミサイルの両面を持つが、ミサイルとしての大きい一方、停止、着陸、上方または下方からの攻撃など、通常のミサイルにはできないことができる特性を持つ。
 DroneBulletは全長269mm、全幅160mm、重量910gのリチウムイオンポリマ電池で駆動する電動モータで推進する4ロータUAVで、行動半径3km、上昇限度9,842ft滞空能力10分の性能を持ち、攻撃は150km/h~200km/hで行うが、ダイブ攻撃では300km/hも可能である。
 誘導はGPS/INS/IMUと先端に取り付けられた昼夜カメラを用いて行う。
2019.06.13 毎日新聞

(Yahoo)

ドローンの規制に自衛隊13施設 東京・市ケ谷の防衛省など <1907-061304>
 防衛省が13日、小型UAVの飛行規制対象を広げる改正ドローン規制法の施行に合わせ、対象となる防衛関係施設として市ケ谷の防衛省など13ヵ所を指定した。 指定されたのは陸上総隊がある朝霞駐屯地や、自衛艦隊司令部がある横須賀地方総監部船越庁舎、航空自衛隊航空支援集団司令部がある府中基地などである。
 米軍施設や沖縄県名護市辺野古で進む米軍普天間飛行場の移設工事周辺は、米側と協議しつつ指定の必要性を検討している。
2019.05.20 Aviation Week & ST SureFly touts eVTOL hope amid funding uncertainy <1907-052006>
 ワシントンで4月に開かれた自動車ショーで俳優Steve Burns氏が創設したSureFly 8ロータ復座機が披露された。
 この機体は小型UAVと似た形状のハイブリッド電動機で、2018年4月に高度20ftの低空ではあるが初飛行しており、昨年秋には
FAAの認証も受けている。
 今回の催しにはデトロイトのAirspace Experience社MOBi-OneチルトロータeVTOL機を出品している。
2019.05.20 Aviation Week & ST Lung-Like propulsion drives British long-endurance UAV <1907-052005>
 英国のチームが、高高度疑似衛星 (
HAPS) として使う可変浮揚力の気球Phoenixを開発している。 全長15m、翼端長10.5m、容積120㎥のPhoenixには、胴体内に容積6㎥の二次気球があり、これをポンプで膨らませたり縮めたりすることにより機体を空気より軽くしたり重くしたりして浮上沈降を繰り返し、その際に翼で揚力を得て前進する。
 開発チームは屋外での試験飛行を考えたが英民間航空機構の許可が得られなかったため3月21日に屋内で初飛行を行った。 初飛行では120mの距離で往復飛行を繰り返した。
2019.05.20 Aviation Week & ST Requlatory uncertainty rolls UK drone-threat response <1907-052004>

 かつて英空軍基地であった場所の片隅で、Leonardo社Falcon Shield CUAV装置の試験を行っている。
 Falcon ShieldはSkyperion RF受信機Nerio EO/IRセンサGuardian RF妨害機で構成されている。

2019.05.08 Inside Defense AFRL delivers C-UAS weapon system, testing starts next week <1906-050805>
 米空軍が5月6日にマイクロ波を用いた
C-UAV装置THORを受領し、来週に試験を開始する。
 THORは舶用コンテナサイズの装置であるという。
2019.02.27 Jane's Defence Weekly ALIT displays MANPADS for UAVs <1904-022702>
 中国ALIT社がIDEX展にFN-M Multi-role Missile Systemと名付けたシステムを出品した。
 システムは光学照準具と
MANPAD及び発射機で構成され、主たる用途は対UAV射程は1.25kmで価格低減のためシーカにはIRセンサではなくCCDカメラが使用されている。
2019.02.20 聯合ニュース 韓米合同軍事演習 名称変更し来月実施へ <1903-022005>
 毎年上半期に実施されていた米韓合同演習Foal Eagle名称が消滅する。 これまでFoal Eagleの期間中に実施していた合同演習のうち、大隊級以下の演習は例年通り実施するという。
 一方、全面戦に備えた米韓合同指揮所演習として毎年上半期に実施されていたKey Resolveは名称を19-1演習に変更し、防御を中心に3月に実施される。
2019.02 International Defence Review China's SZMID highlights handheld C-UAV system <1903-020011>
 中国SZMID社携帯型
C-UAV RF妨害機DZ-02 Proの輸出を狙っている。
 DZ-02 Proは民生用UAVの妨害を行うもので、全長750mm、高さ300mm、重量4.8kgでケースに収納した状態で10kgである。
 電源は12V 10Ahのリチウムイオン電池60分間の連続使用でき、90分間でフル充電できる。
 妨害は1.56MHz~1.62GHz、2.4~2.483GHz、5.725~5.58GHzの3帯域で行い、有効距離は1kmという。
2019.02 International Defence Review US Army, Lockheed Martin to develop airbone High-Powered Microwave UAS <1903-020005>
 米陸軍が2018年11月下旬に、
HPM装置を搭載したUAVで他のUAVを撃墜するシステムの検討をLockheed Martin社に$12.5Mで発注した。
 この計画の内容について陸軍は明らかにしていない。
2019.01.28 Defense News Countering UAVs: An inside look at IAI Elta’s Drone Guard <1902-012808>
 Elta社は2015年にUAV妨害装置Drone Guardを発表し10ヵ国以上で数百基が使用されているが、2018年11月に
COMINT装置を追加した最新型を開発し1月に公開した。 同社によれば海外の港に停泊した船舶を防護するとの要望にも応えているという。
 システムはレーダEOセンサ妨害装置の3主要部と三脚からなり、ピックアップトラックで運搬できるほど軽量である。 レーダは200目標以上の捕捉が可能で、レーダの捕捉距離はELM-2026Dで10km、ELM-2026Bで15km、ELM-2026BFで20kmである。
2018.12 International Defence Review DroneShield unveils reggedised UAS jammer <1902-120014>
DroneNode  DroneShield社(註:オーストラリア)が、UAS jamming装置Drone Nodeを発表した。
 Drone Nodeは2018年10月に同社が発表したDragon Cannon
RWを元に開発され、2.4GHzと5GHzを使用する。
 有効距離は1kmと言う。
【Dragon Cannon RW 関連記事:1811-101005 (360 2018.10.10)】
2018.11.13 日経新聞 ドローンテロ対策に新手法 独警察など配備開始 <1812-111302>
 英国のベンチャー企業、
Open Works Engineering社が不法UAVを捕獲するために開発したSkyWall 100はすでにドイツ警察などが採用している。
 携行肩撃ち式のこのシステムは、射程100mの迎撃弾圧搾空気で発射し、目標間近で迎撃弾から3m四方のネットを広げて捕獲する。 捕獲直後はパラシュートが開きゆっくりと地上におろす。 空気圧を高めて射程を300mに伸ばした車載型SkyWall 300もある。
【SkyWall 300 に関する記事:1710-091404 (360 2017.09.14)】
2018.11.09 Jane's 360 Airshow China 2018: CASIC's LW-30 laser weapon system breaks cover <1812-110905>
 中国
CASIC社が殊海で6~11日に行われている航空展に車載型レーザ兵器LW-30を出品した。
 LW-30は6×6車搭載の30kWレーザ兵器で操作は遠隔で行われ、航空機やPGM対処を目的としている。 同社によるとLW-30は、UAVPGMの光学系、各種航空機、誘導武器を目標にしている。
2018.10.04 Inside Defense Raytheon to demo two directed-energy systems in Air Force's counter-UAS experiment <1811-100406>
 米空軍が9日にRaytheon社が開発したレーザやマイクロ波を用いた小型
C-UAV兵器の試験を開始する。
2018.10 International Defence Review Northrop Grumman explres airburst munitions for C-UAS applicarions <1811-100011>
 Northrop Grumman社の武器システム事業部 (NG-ASD) が、UAV/UGV/USVに対抗するシステムの開発を行っている。
 開発しているシステムはStryker
IFVにM230LF Bushmaster 30mm自動火器と、Liteye社製の電子式C-UAV装置を搭載したもので、M230LF砲からは次世代近接信管搭載榴弾を発射するという。
 同社は似た試験を2017年にMk310時限信管搭載したTracer 30mm榴弾をBushmaster Mk44から発射ている。
 同社は2018年末に陸軍がFt. Sillで行うManeuver Fires Integrated Experoment演習に参加させようとしている。
2018.09.07 Defense News US Army close to greenlighting extra lethal Stinger missiles <1810-090704>
 米陸軍
CMDS計画室が8月後半に、近接信管付き弾頭を搭載してUAV撃墜能力を付与したStinger MANPADSの発射試験を3週間にわたり行い、小型UAVからShadow TUAV並の1,000-lb UAVまで9種類の標的を撃墜し成功した。
【註】
 パッシブIR誘導SAMであるStingerにとって殆どIRを放射しない小型UAVの撃墜では、近接信管か直撃かより、どのような誘導方式で目標に向かわせるかが大きな問題である。
2018.08.23 Jane's 360 Northrop Grumman explores airburst munitions for C-UAS applications <1809-082307>
 Northrop Grumman社が開発中の
C-UAVシステムの概要を公表した。
 システムはStryker搭載で、M230LF Bushmaster 30mm機関砲と、Liteye社製の電子式C-UAVシステムを搭載している。
 Northrop Grumman社は年内に陸軍の計画での展示を計画している。
2018.08.22 Jane's Defence Weekly UK signs for Drone Dome C-UAV system <1810-082207>
 英国が8月13日、Rafael社からDrone Dome
C-UAVを購入することを明らかにした。 1月に同社が英政府に展示した8ヶ月後である。
 Drone DomeはRADA社製RPS-42 pMHR S-bandレーダ4基で360゚をカバーすると共にControp社製MEOS EO/IRセンサとNetline社製NetSense Wideband 20MHz~6GHzセンサで目標を捕捉する。 RPS-42は輸送機であれば50kmで捕捉できる能力があるが、Drone Domeとして使用する際の捕捉距離は3.5~10kmになる。
 撃墜は目標に応じてLite Beamレーザ装置、G-Guard RDジャマーのほか高圧放水銃でも行う。
2018.08.20 Defense Update Israeli Drone Dome answers Britain's urgent need to counter drones <1809-082006>
 英国がイスラエルのRafael社からDrone Dome
CUAVシステム6基を$20Mで発注した。 今回 の発注は一次分で、1月に同社が英国に対しデモを行った僅か8ヶ月後の契約である。
 DroneDomeは捕捉距離5~3kmのRPS-42 pMHR S-bandレーダ4基と識別用のEO及びSIGNT装置と ECM装置からなり、2~20kgのUAVに対し500m以内の距離で、データリンク及び航法装置を妨害 する。
2018.08.01 C4ISR net US Army increases investment on counter-drone program <1809-080102>
 米国防総省が7月31日に声明で、Leonardo社に陸軍の兵員を小型UAVから防護するシステムの開発と試験として$13Mを追加する契約を行ったと発 表した。 陸軍は2017年7月に低速小型UAVに対する機動防護システム
MLIDSを$16Mで同社に発注している。 同社は2017年10月の米陸軍協会 (AUSA) 年次総会で、MLIDSの量産を$48Mで受注したことを明らかにしている。
 MLIDSはM-ATV車の2両からなり、1両にはEO/IR装置が、の他の1両 には近接信管弾を発射するの30mm砲1門を搭載している。
2018.07.02 Defense Update Raytheon is building a 100kW tactical laser <1808-070204>
 Raytheon社が米陸軍の車載高出力レーザ (
HEL TVD) 計画を$10Mで受注し、FMTV車 に搭載する100kW級のレーザを開発している。
 HEL TVDはIFPC Inc2-IBlock 2 C-RAM/C-UAS計 画の技術検証計画で、Block 2でC-RAM能力が付加された。
2018.07 International Defence Review China's Poly Technologies showcases C-UAV system <1808-070011>
 中国Poly社が各種車両の屋上に取り付ける車載
C-UAV装置LSNU-M1を開発した。 この装置は3周波帯にわたりUAVの 信号を妨害するもので帯域と有効距離は以下の通りである。
 band 1 (2,400~2,485MHz): 1,000m有効
 band 2 (5,725~5,850MHz): 1,000m有効
 band 3 (1,559~1,620MHz): 2,000m有効
2018.06.21 Defense News One of these 3 missiles could be the Army's pick to protect against indirect fires <1807-062105>
 米陸軍が
C-URAM及びCMD用に開発しているIFPCInc2 2番目の迎撃弾候補に以下の3機種を決めそれぞれを$2.6Mずつで発注した。 1番目の迎 撃弾はAIM-9X Sidewinderに決まっている。
 ・MHTK (Lockheed Martin)
 ・Sky Hunter (Rafael/Raytheon) Iron DomeのTamir迎撃弾
 ・AI3 (Raytheon)
2018.06.20 Jane's Defence Weekly Middle Eastern MoD orders 70 DroneGuns <1808-062007>
 オーストラリアのDroneShield社が6月14日、中東のある国からDroneGun
ECM装置70基を$3.2Mで受注したと発表した。
 DroneGunには今のところDroneGun TacticalDroneGun MKⅡの2機種があるが、いずれも小型UAVの制 御信号や映像伝送周波帯を妨害する。
2018.06.15 Jane's 360 Eurosatory 2018: Middle Eastern MoD orders 70 DroneGuns <1807-061504>
 オーストリアのDroneShield社が14日、同社製DroneGun
C-UAV ECM装置を中東の 国に$3.2Mで70セットすることを明らかにした。
 DroneGunにはDroneGun TacticalDragonGun Mk Ⅱの2種類あり、小型UAVへの制御信号やUAVからの映像 信号の送受を妨害する。
2018.03 International Defence Review AFRL plans DE C-UAS weapon demonstration <1804-030006>
 米空軍研究所 (
AFRL) が基地防衛などのため指向性エネルギ兵器 (DEW) を用いた C-UAV兵器 (DE C-UAS) の試験を計画していて、2017年9月に能力についてのRfI CRFI) を発簡している。
 対象としているのはGroup 1及びGroup 2 UAVで、500mで探知し、 300mで交戦100mで撃墜を求めている。 また交戦レートを毎分5目標と見積もっている。
2017.12.06 Jane's Defence Weekly China tests laser-based counter-UAS system <1801-120615>
 中国国防省が11月28日、車載
C-UAVシステムの画像を公開した。
 システムは目標を捕捉するレーダと妨害装置を車載ISO標準コンテナに収納し、屋上にEO/IR追随機とレーザ照射装置 を搭載している。
2017.12 International Defence Review Digitech launches family of C-UAV systems <1801-120010>
 青島を本拠にするDigitech社が、
C-UAVを目的にしたRF妨害 装置JAM-1000JAM-2000JAM-3000の3種類を公開した。
 JAM-1000は車両屋上雪駄型で2.4GHz及び5.8GHzの通信妨害及びBeiDou、GLONASS、GPSなどの妨害を行い、有効範囲は300mである。
 20kgのJAM-2000は8kgと12kg分離でき、三脚付きで24kgのJAM-2000-03は人力可搬式である。 バッテリは80分間の連続使用に耐え25W で0.8km、50Wで1.2km、100Wで2.1kmに対し有効である。
 JAM-3000は800mにわたり120゚の範囲を妨害できる。
2017.09.15 Inside Defense Air Force issues directed-energy RFI for counter-UAS weapons, signaling start of experimentation <1710-091505>
 米空軍が今週、FY18に行う
DEWを用いたCUAV実証試験 に関するRfIを発簡した。
 空軍が目指しているのは海外基地において、好まざる単機または複数機のUAVを速やかに探知追随し、これを撃墜するか無能力化するシ ステムの開発である。
2017.09.14 Jane's 360 DSEI 2017: Open Works Engineering details SkyWall 300 C-UAV system <1710-091404>
 Open Works Engineering社がDSEI 2017展でSkyWall 300
C-UAVシステムを公表した。 SkyWall 300は圧搾 空気で8㎡に広がる捕獲網を発射するシステムで50m/sで飛行するUAVを捕獲でき、有効範囲は10m~250mである。
 SkyWall 300は固定設置または車両搭載で、スウェーデンAntmicro社製の捕捉識別装置で完成される。
2017.09.12 Defense Update Royal Navy set to test the DragonFire laser weapon by 2019 <1710-091204>
 英国防省が12日、DSEI 2017で共同企業体Dragonfire社の開発したレーザ兵器(LDEW) を公開した。 Dragonfireの陸海での試験は2019年に行われる。
 Dragonfire共同企業体にはQintQ、MBDA、BAE Systemsをはじめとする各社が加盟している。
 現在のLDEWは兵器レベルとして考えられている100kWには達していないが、LDEWは至近距離防空(
VSRAD)、至近距離での舟艇からの 防護、CUAVCRAMなどの用途が考えられている。
2017.08.23 Defense Update Navy buying 'proven laser weapon' system for destroyers <1709-082305>
 米
Federal Business Opportunities(註:米連邦政府の調達情報を一元的に集めており企業に対して情報提供を行っている 機関)の通知によると、米海軍UAVに搭載したISR機器を幻惑させる目的で 駆逐艦に装備する60~150kWの高出力レーザを検討しており、FY20に試験用として 2基を調達するという。
2017.08.21 DARPA HP Mobile Force Protection aims to thwart adversaries' small unmanned aircraft <1709-082106>
 米DARPAが進めている小型UAV対処
MFP計画は昨年RfIが発簡されたが、このほ どPhase 1にDynetics社、Saab USA社、SRC社の3社が選定された。
【関連記事:1609-081104 (DARPA HP 2016.08.11)】
 MFPは2~3年以内に配備可能なスケーラブル、モジュラ、安価な対小型UAVシステムを追求している。
2017.08 International Defence Review Marduk Technologies prepares Shark C-UAV system for initial trials <1709-080007>
 エストニアのMurduk Technologies社がエストニア軍と、Shark C-UAVシステムの試験を8月か9月に行う。
 Sharkはレーザ装置でUAVの光学装置を一時的/恒久的に盲目化させるもので、当初は10kW レーザを使用した有効距離1kmを目指している。
2017.07.31 産経新聞

インターネット

電波妨害でドローン阻止 中国の領空侵犯で政府検討 空自の任務を海保が補完 巡視船に装備導入 <1708-073101>
 政府が、小型UAVによる領空侵犯への対処策として、巡視船に電波妨害装置を搭載しUAVの飛行を阻止する検討 に入った。 尖閣諸島周辺で5月に中国公船から発進したとみられるUAVが領空を侵犯したことを受けた措置で、法的根拠も整備する。
 5月に領空侵犯したUAVは、尖閣周辺の領海に侵入した中国海警局の警備艦の近くを飛行しているのを巡視船が発見した。 海保から連絡 を受けF-15が緊急発進で対応したが、小型のUAVはF-15のレーダに映らず、パイロットが目視もできないため、政府は巡視船にUAVに対処する能力を保有させる方向 で検討に着手し、電波妨害装置の導入が有力になった。
 巡視船は尖閣周辺を航行する中国海警局の船を常時監視しており、船からUAVが発進すれば即座に対処できる利点が大きい。
2017.07.26 Jane's Defence Weekly South Korea to mass produce surveillance radar to detect North Korean UAVs <1709-072608>

 韓国DAPAが7月14日、LIG Nex1社と開発した車載3Dフェーズとアレイレーダ量産を2018年に開始すると発表した。
 このレーダは北朝鮮から飛来する小型UAVの捕捉追随が可能であるという。

2017.07 International Defence Review US Amy, Raytheon demonstrates Stinger C-UAS capabilty <1708-070010>
 米陸軍とRaytheon社が、4月上旬に近接信管を取り付けたFIM-92J Stinger 2発をAvengerから発射し、2機のUAV標的を 撃墜する試験に成功した。
 FIM-92JはFIM-92E Block 1 Stingerの延命計画で開発されているもので、元々の弾頭はFIM-92Eと同じ直撃弾頭になっている。
2017.07 International Defence Review US Army eyes lasers for IFPC next-gen air-defence system <1708-070004>
 米陸軍
SMDCが、次世代防空システムIFPCにレーザ兵器の採用を検討してい る。
 目標としているのはIFPC Inc2-Iで、C-RAM/C-UASとして使用 る。
2017.07 International Defence Review Aselsan unveils anti-UAV systems <1708-070002>
 Aselsan社がイスタンブールで開かれたIDEF 2017展で2種類の
C-UAVシステムを公開した。
IHTAR
 ミニ/マイクロUAV対処用で、マストに搭載されたレーダ、EO装置、RF妨害装置で構 成される。 レーダは12.5~18GHzで作動し、0.5㎡の目標を5kmで捕捉する。
 妨害装置は無線通信のほか、GPS、Wi-Fi、ISM、3G/4G、GSM900/1800などの妨害を行う。
IHASAVAR
 個人携帯型で、小銃の様な形状高指向性アンテナを持つ。 リチウムイオン電池 2個で90分間使用できる。 妨害機の動作帯は400~3,000MHzと5,700~5,900MHz帯で、100種以上の妨害をプログラムできる。
2017.04.11 Defense Update Implementing Combat Lessons with C-UAV Capabilities <1705-041106>
 イラクやシリアにおけるISISのUAVによる攻撃に備えて米陸軍が各種
CUASシステム を用意している。
 LITEYE社のAUDSシステムは4基のレーダで360゚の監視を行い、レーダからの自動キューイングで EO装置が目標に指向され自動追随する。
 目標の撃破は高出力のジャミングで制御を不能にすることで行う。
【関連記事:1704-030009 (IDR 3月)】
2017.03.14 Defense Update U.S. Army to evaluate counter-drone gun system <1704-031408>
 イラクやシリアで爆弾を搭載したmini UAVによる攻撃が増加していることから、米陸軍が対抗システム(
C-UAS) の装備化を急いでいる。
 CUAVシステムはハードキルとソフトキルの2種類からなり、ハードキルシステムではMoog社製のRIwP遠隔操作 砲塔を車載し、DRS社が開発しているソフトキルシステムではSRC社製妨害装置が使用されている。
 いずれも2017年10月に試験を行う計画である。
2017.03.08 Inside Defense Air Force pursuing counter-UAS, common E-6 replacement options <1704-030809>
 米戦略軍司令官が8日に下院軍事委員会で、核施設周辺におけるUAVに対する防護 (
CUAS)の整備が、FY17国防権限法で追加権限を与えられたのに遅いと警告した。
2017.03 International Defence Review AUDS achieves TRL 9, deploys with US forces <1704-030009>
 Blighter Surveillance Systems社など英国の防衛産業共同体が開発した、小型UAV、特に4ロータUAV対処を目的 とした
AUDS装置がすでに米軍で使用されている。
 システムはBlighter社のA400 Ku-band電子走査対空捜索レーダ、Chess社製Hawkeye EO捕捉装置、昼夜光カメラなどで目標を捕捉し、選択した目標に対しECS社製の RF妨害装置でUAVのC&C通信を妨害する。
2017.02.02 Defense Update US Navy uses Spike miniature missiles to shoot down UAVs <1703-020206>
 米海軍が2016年12月にChina Lake試験場で、Spike小型誘導弾を用いたUAVの撃墜に成功 した。 標的となったのは海軍のOutlaw UAV 2機で、1機目は近接信管で、2機目は直撃で撃墜した。
 SpikeはChina Lakeのチームが開発している全長25吋、重量5.5-lbの安価ミサイルで、小型艇群 高速艇、陸上の高速移動目標を攻撃できる。
2016.11.21 Aviation Week & ST Drone destroyer <1702-112105>
 
HPM CM兵器であるCHAMPの開発にも関与しているRaytheon社 Ktechグループが、UAVを撃墜するHPM兵器であるPhaserを開発し、9月30~10月3日にTier Ⅰ UAVのFlankerと Tier Ⅱ UAVのTempestを同時に撃墜する試験に成功した。
 FlankerとTempestはMPQ-64 Sentinelレーダで捕捉追随されたのち20ftトレーラに搭載されていPhaserに搭載されたKu-bandのCCTRに キューイングされた。
 一方、Raytheon社は3機製造されたCHAMPの2機を試験と訓練用に再組み立てしているが、空軍研究所(AFRL)はCHAMPよ り実用に適したAGM-86C CALCMを元にしたHiJENKSを開発しており、2018~2019 年に飛行試験を計画している。
2016.09 International Defence Review AI technology leveraged for C-UAV system <1610-090010>
 Black Sage社が
>AI技術を取り入れた対UAV (C-UAV)装置UAVX を開発している。
 システムはドップラレーダEO/IRカメラを持ち、Artificial Neural Networkを通じて AI性を持たせている。
 同社によるとレーダやカメラなどの構成品は全て、既にイラクやアフガンで軍用として使用されているものであるが、AI技術の採用でフォールスアラームから真の目標 を検出できるという。
2015.10.23 Inside Defense Army eyes Israel's 'Iron Dome' interceptor for its base-protection system <1511-102304>
 米陸軍来年3月に、UAV や CM に対する防空のため Tamir ミサイル(註:Iron Dome システム の迎撃弾)の試験を行う計画である。
2015.05 International Defence Review AIM-9X tested as anti-UAS SAM <1506-050006>
 米海軍が陸軍と協同で、UAV や CM に対抗するため、地上発射型の AIM-9X を開発している。 最初の発射試験は試験用 発射装置を用いて、2014年に行われている。
 陸軍は Indirect Fire Protection Capabily Increamrnt Ⅱ として、多用途発射機
MML からの発射を考えている。
 2016年に開始される本格的な開発と試験では、MML が使用されることになる。
2014.04.09 Yahoo 聯合ニュース記事

「韓国 無人機探知できるイスラエル製レーダーの導入推進」

<1405-040905>
 韓国政府筋が9日、北朝鮮の小型 UAV に備え200億ウォン(約19億4,000万円)の緊急予算を編成し、低空レーダ10基を購入 するほか、監視装備も補強することにしたと明らかにした。 陸軍が保有している低空レーダ TPS-830K では北朝鮮の小型 UAV を探知できないためで、イスラエル製の RPS-42 を購入し、青瓦台など国の重要施設や西部前線に配置する。 RPS-42 は AESA レーダで探知距離は30km、予想単価 は9億ウォン前後とされる。
【註】
 RPS-42 はイスラエル RADA社製の S-band AESA レーダで、直径50.4cm、重量21kgの アンテナパッドを複数枚マストに取り付けて使用する。 パッドを4枚使用した場合のシステム重量は95kgになる。
2014.04.09 Jane's Defence Weekly Israel Air Force adapts tactics to deal with increased UAV threat <1405-040912>
 イスラエル空軍担当者が、UAV の侵入増加に対処するため新たな戦闘要領を取っていることを明らかにした。
 それによると F-16I は
RCS の小さな UAV への対抗として、捜索は光学装置で行い、撃墜は Python Ⅳ IR 誘導 AAM で行う。
2014.04 International Defence Review US Army looks for anti-UAS weapon systems <1405-040005>
 米陸軍
AMRDEC が、micro UAV から大型 UAV までの各種 UAV に対抗する技術 CUAS の 開発を目指して RfI を発簡した。
 イスラエル空軍は2006年8月に Hizbullah の UAV を Python 4/5 AAM で撃墜している。
2013.05.01 Jane's Defence Weekly Israek shoots down UAV <1306-050103>
 イスラエルが4月25日、同国空軍機が Haifa 沖合5nmの地中海上空で UAV を撃墜したと発表した。
2013.04.25 Defense News Israel shoots down Lebanese drone <1305-042501>
 イスラエル空軍が25日、レバノンから飛来した UAV を、イスラエル北部海岸沖合で撃墜した。 今まで行われたヒズボ ラの UAV によるイスラエル領空侵犯は以下の通りである。
 ・2005年 4月: イスラエル北部を飛行したが撃墜せず。
 ・2006年 6月: イスラエル領海内で撃墜。
 ・2012年10月: ネゲブ砂漠上空で撃墜。
2012.10.17 Jane's Defence Weekly Hizbullah admits to UAV incursion into Israel <1212-101707>
 ヒズボラが10月11日、ヒズボラが飛行させた UAV が先週、イスラエル領内のネゲブ砂漠で撃墜さ れたと発表した。 同機はイラン製で、Dimona の核施設近くで撃墜されたという。
 当初の報道では、この UAV は南方からイスラエル領内に侵入したと報じられていたが、イスラエル空軍は同機がレバノンから55kmを南下したこ とを明らかにした。
2012.10.06 産経新聞

インターネット

戦闘機で無人機撃墜 イスラエル軍 <1211-100603>
 イスラエル軍が6日、同国南部に飛来した UAV を戦闘機で撃墜したことを明らかにした。 UAV がどこから飛来したかは明 らかでないが、ガザ地区ではないようだという。
 イスラエル軍報道官によると、UAV は情報収集が目的とみられ、イスラエル領空に地中海側から侵入たため、戦闘機が約30分間にわたって追跡し、 砂漠地帯の上空で撃墜した。
2012.10.15 Aviation Week & ST Israel links downed UAV to Iran <1212-101502>
 イスラエル首相が10月6日に、イスラエル国内に35哩侵入して Dimona の核施設に近付いた、ヒズボラの保有するイラン製 UAV を撃墜したと発表したが、イスラエルは地上の被害を避けて砂漠上空で撃墜したというものの、西側専門家は疑問を呈している。
2009.02 International Defence Review Addition of missile proximity fuze aims for extra sting against UAVs <0903-020005>
 Raytheon社が Stinger に近接信管を取り付けて UAV 撃墜能力を向上させようとしている。 取り付ける近接信管は新 規に開発するのではなく、既存の AOTD を使用する。
 米陸軍は2008年に行われた対 UAV 演習 'Black Dart' で、Stinger による mini UAV の撃墜に成功している。