J-10 戦闘機に関する記事

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2021.12.01 Jane's Defence Weekly PLAAF 25th Air Brigade now operates J-10Cs <2203-120107>
 中国国営CCTVが11月20日に放映した広東省の汕頭外砂航空基地を基地とする第25航空旅団の映像にJ-7Eと共に国産WS10エンジンを搭載したJ-10Cが映っていた。 J-10Cは半年前から配備されているという。
汕頭外砂航空基地の位置 (Google Map)】
 J-10Bが搭載していたロシア製のSaturn AL-31FNエンジンをWS10Bに換装したJ-10Cの量産は2015年末に開始され、最初に汕頭市の第131航空旅団に配備され、その後第2、第5、第72、第170、第175、第176、第177旅団にも配備されている。
汕頭市の位置 (Google Map)】
2021.11.22 中央日報

(Yahoo)

中国、台湾海峡に J-10C 戦闘機を追加配備 <2112-112204>
 中国中央放送 (CCTV) が21日、台湾海峡にJ-10Cを追加配備したと報じた。 報道によると、
PLA東部戦区が老朽化したJ-7 9機を退役させ、その代替えとしてJ-10Cを配備した。
 東部戦区がJ-10Cを追加で配備したという報道は、台湾がF-16Vを配備した直後に出てきた。
【註】
 J-10CはJ-10Bのエンジンをロシア製のSaturn AL-31FNターボファンエンジンに代えて国産で推力方向可変 (TV) 方式のWS-10Bにしたもので、既に量産段階にある。
【関連記事:2004-030508 (JDW 2020.03.05)】
2021.05.19 Jane's Defence Weekly PLAAF operating WS10-powered J-10 fighter aircraft <2107-051906>
 中国国営CCTVが5月10日にWeibo上に、国産WS10エンジンを搭載したPLA空軍J-10の画像を掲載した。 WS10Bエンジンを搭載したJ-10Cは迷彩塗装が施されていた。
 2018年以来300機が生産されたJ-10は、今までロシア製のSaturn AL-31FNターボファンエンジンを搭載していた。
2021.05.11 Defense News China fields J-10 jets powered by homemade engine <2106-051111>
 China National Radioが国産のWS-10Bターボファンエンジンを搭載した中国
PLA空軍のJ-10Cが射撃を行っている画像を報じたことから、既に就役していることが明らかになった。
2020.03.11 Jane's Defence Weekly Image suggest China has begun installing indigenous WS10 engine into J-10C fighters <2005-031105>
 中国国営CCTVが3月2日、国産のWS10エンジンを搭載したJ-10の画像を公開した。
 この画像は新型のJ-10Cで、エンジンを今までのAL-31FNをWS10Bに代えている。 AL-31FNを搭載したJ-10は2018年までに300機生産されている。
2019.11.27 Jane's Defence Weekly Chengdu promotes J-10C export variant <2001-112708>
 中国
CAC社がドバイで11月17~21日に開かれた航空展に、J-10Cの輸出仕様であるFC-20Eの模型を出品した。
 J-10の最初の輸出先はパキスタンと見られており、パキスタン空軍は10年以上前にFC-20の調達を公式に示唆していた。  J-10は原型となったJ-10AがSu-27やSu-30MKKと同じSalyut社製AL-31FN Series 3エンジンを搭載しているのに対し、J-10CはWS-10エンジンを搭載している。
 J-10の最初の輸出先はパキスタンと見られており、パキスタン空軍は10年以上前にFC-20の調達を公式に示唆していた。
2019.11.22 Jane's 360 Dubai Airshow 2019: China’s Chengdu promotes J-10C export variant <1912-112207>
 中国
CAC社がドバイで11月17~21日に開かれた航空展に、J-10Cの輸出仕様であるFC-20Eの模型を出品した。
 J-10は原型となったJ-10AがSu-27やSu-30MKKと同じSalyut社製AL-31FN Series 3エンジンを搭載しているのに対し、J-10CはTVCノズルを有するWS-10エンジンを搭載している。
2018.11.08 Defense News China showcases progress on stealth fighter jet at Zhuhai air show <1812-110803>
 中国が殊海航空展で戦闘機、とりわけ次世代戦闘機の開発の技術力を誇示した。 会場では推力方向可変 (
TV) 方式のWS-10Bエンジンを搭載したJ-10Bが高い機動性や低空性能を展示した。  これについて英国王立防衛安全保障研究所のブロンク研究員は、西側諸国の空軍は、空中戦においてTVはコストの割りに効果がないと見ていると述べた。
2018.11.07 Jane's Defence Weekly Image confirm thrust-vectoring WS-10 engine variant for China's J-10B fighter <1901-110703>
 
CAIC社が11月6~11日に開かれた殊海航空展で、スラスト偏向式のWS-10エンジンを搭載したJ-10Bを公表した。
 この機体はまた尾翼の付け根にフィッティングが付加されいるが、ここにスピン回復用パラシュートが収納されていると見られる。
2018.11.02 Jane's 360 Images confirm thrust-vectoring variant of Chinese WS-10 engine <1812-110204>
 11月6~11日に開かれる殊海航空展を前に、スラスト偏向式のWS-10エンジンを搭載したJ-10Bが撮影された。
 同機の翼下には発煙装置が見られることから、航空展で同機によるデモ飛行が行われると見られる。
2018.04.17 中央日報

(Yahoo)

中国空軍、第4世代ステルス機「J-10C」実戦配備 <1805-041706>
 中国空軍が公式「微博(ウェイボー)」を通じて16日、J-10Cが戦闘警戒任務についたと発表した。
 J-10Cは多用途戦闘機J-10の最新型で、昨年7月の中国建軍節軍事パレードで初めて公開された。 中近距離での高い制空力と打撃精密度を備え、一部ス テルス機能を備えている。
【 J-10C のステルス性関連記事:1805-040405 (DN 2018.04.04)】
2018.04.04 Defense News China may be making its fighters more stealthy <1805-040405>
 中国語の軍事雑誌にJ-10C戦闘機の画像が掲載されていたが、J-10Cに搭載されていたWS-10大坑ターボファンエンジン の排気口が他のステルス機と似た鋸歯状に改造されており、後方ステルス性の向上を狙ったと見 られる。
2018.01.10 Jane's Defence Weekly Image suggests China might be testing thrust-vectoring engine on J-10 fighter <1803-011012>
 中国のウェブサイトWeiboに12月25日、不鮮明ながらJ-10が
TVCエンジンを搭載したと見られる画像が掲載され た。
 尤も中国は25年にもわたり複数の研究機関でTVCエンジンの研究を行ってきている。
2017.08.23 Jane's Defence Weekly Chinese SEAD-equipped J-10B emerges at Aviadarts contest <1710-082310>
 中国のウェブページに8月10日、
SEAD装備を搭載したJ-10Bの画像が掲載された。
 SEAD J-10BにはKh-31 ARMの中国型であるYJ-91や、K/RKL007A ESM/ECM装置を搭載している。
2016.11.17 Record China 中国の「殲−10C」戦闘機、近く大量納入か、香港の軍事アナリスト「米 F−22 にとって十分な脅威」―台湾メディア <1612-111703>
 台湾中央社が15日、J-10Cが近いうちに軍に大量納入される見通しと報じた。
 J-10CはベースとされるJ-10Bより流線的な外観で、エンジンの吸気部分にも進んだ設計を採用しており、香港の軍事専門家はJ-10Bとの違い はステルス性の高さと述べていて、F−22にとっては十分な脅威になるとの見方を示している。
2016.10.09 Chinese Military Review China Developing More Advanced J-10C Fighter Aircraft <1611-100904>
 中国が改良型のJ-10Cを開発している。
 J-10Cは画像によると胴体上部にコンフォーマル燃料槽(
CFT)を増設し航続距離や滞空能力を強化している。
【註】
 J-10CはAESAレーダ搭載とも伝えられている。
【関連記事:1604-032201 (SC 2016.03.22)】
2016.03.22 Searchina 「J-10」戦闘機をグレードアップ、米「F-16」よりも強くなった!=中国メディア <1604-032201>
 新浪網が、
J-10の最新型J-10Cの登場により、J-10AもJ-10Cに改造されF-16に勝る 戦闘機になるとする記事を発表した。
 改造で最も重要なのはレーダをAESAレーダに換装することだが、F-16が搭載しているSABRは冷却問題との妥 協のため、性能が影響を受けているため、J-10のAESAに及ばないと主張している。
 また搭載ミサイルも、これまでのPL-10やPL-8ではなく、新型のPL-15PL-12を搭載できるようにしたという。
2016.02.24 Jane's Defence Weekly China looks to expand exports with FC-20 fighter <1604-022405>
 中国
AVIC社がシンガポール航空展で2月19日に、J-10戦闘機の輸出仕様である FC-20の売り込みを行った。
 中国空軍はJ-10A/Bを150機導入しており、海軍もJ-10Aを24機装備している。
2015.09.13 Chinese Military Review Canted active electronically scanned array (AESA) radar of J-10B fighter jet <1510-091302>
 中国が J-10B に搭載した AESA レーダの画像。
【註】
 中国はイスラエル国営 Elta社と戦闘機搭載 AESA レーダ ELM-2052 の購入購入交渉を行っていると、8月に報じられている。
【関連記事:1509-081701 (Defense News 2015.08.17)】
 また、中国 NAV Technology社の製品カタログに Elta社製 ELM-2052 AESA レーダと瓜二つのいレーダが掲載されているとも報じられている。
【関連記事:1509-082305 (Defense News 2015.08.23)】
2015.09.01 Searchina 「J-10B」戦闘機・・・もはや「J-10A」との性能差は異次元レベル!?=中国メディア <1510-090101>
 中国の軍事情報サイト「軍事区」が8月29日、
J-10A の改良型である J-10B は性能が飛躍的に向上 しており、Sukhoi社の専門家も最早 J-10A とは別の航空機と述べたと紹介する記事を掲載した。
 大きな改良点としてまず、インレットの改良で、高度、速度、姿勢を含めたさまざまな状況で、エンジンを最もよい効率で動かすことができるようになる。  AESA レーダも標準装備し、探知能力が大きく向上した。 また、複合素材を多く採用したことによりステルス性も向上し、J-10A の RCS3㎡であったのに対し、J-10B では0.3㎡程度になったとされる。
2015.08.12 Searchina 「J-10B」戦闘機・・・突発的故障が多い「国産エンジン」は使い物にならず=中国メディア <1509-081202>
 新浪網が7日、J-10B 戦闘機の設計を確定できない原因は WS-10 ターボファンエンジンの 故障発生率が高いためとする記事を発表した。
 記事は、
J-10 の改良型である J-10B の設計変更が繰り返されてきたのはエンジンの問題であるとし、レーダなど搭載する電子機器の改 良などで、機体の設計が変更され重量も増加した結果、超音速飛行の能力が低下することになったという。
 さらに、J-10 が単発機のためエンジンへの負担が大きいことも問題であるとし、エンジン寿命や故障発生率設計値に比べて大 幅に劣ることになったという。
2015.07.17 Searchina 「J-10B」戦闘機はマルチロール機!?・・・エンジン換装で故障減少=中国メディア <1508-071701>
 カナダの漢和防務評論が、エンジンを改良型に代えて故障が減少した J-10B 戦闘機が急ピッチで生産 されていると報じた。 J-10B は現在までに空軍に少なくとも14機が引き渡され、年内にはさらに24機が引き渡され るとみられている。 海軍には
J-10A 装備の飛行連隊が1個があるが、J-10B に換装されると見られる。
 J-10A が搭載しているエンジンはロシア製の AL-31FN でアフターバーナ使用時の推力は127kN、寿命は2,000時間、MTBF は500時間だった が、J-10B は改良型である AL-31FN シリーズ3で、推力は137kN、寿命は2,250時間、MTBF は750時間になったという。 また電子戦能力が大幅に向上したとされる。
 J-10A は制空戦闘機の性格が強かったが、J-10B は対地対艦攻撃能力が強化され多用途戦闘機になったという。
2015.02.25 Jane's Defence Weekly China's J-10 advocated as Argentine 'Typhoon beater' <1504-022502>
 解放軍報のウェブサイトである China Military Online が、アルゼンチンへの戦闘機売却交渉が、
JF-17/FC-1 ではなく J-10B で進められていると報じた。 J-10B はフォークランド諸島の英軍が装備している Typhoon を撃退できるとしている。
 フォークランド諸島はアルゼンチンから500km離れているため J-10 ではギリギリとなるが、空中給油能力を有する J-10B であれば余裕であるという。
2015.01.21 Jane's Defence Weekly Images suggest J-10Bs close to entering service <1503-012109>
 1月上旬に
J-10B 14機が中国軍の灰色塗装CAC社施設 で並ぶ画像が公表されたことから、間もなく実動連隊に配備される模様である。 中国の戦闘機連隊は普通、24機を装備している。
 J-10B はフェーズドアレイレーダを装備し、射程12kmの PL-12 AAM を搭載する。
2015.01.07 China Defense Photo of the day: 1st batch of 14 J-10Bs in PLAAF color and ready for photo op <1502-010704>
 (記事なし)
【註】
 J-10B が実用試験に入ったか、更に配備を開始したかを示す記事と見られる。
2014.10.15 Chinase Military Review New batch of Chengdu J-10B fighter jets undergo flight testing <1411-101507>
 J-10B 戦闘機の飛行試験が続けられている。 J-10B は
J-10 の改良型で、NRIET社製の AESA レーダや、EO/IR 捜索追随装置やレーザ測距機が装備されている。
2014.10.12 Record China 中国領土を脅かす日韓に対抗、J-10B 戦闘機を今後10年で1200機生産へ─中国 <1411-101201>
 中国は J-20 や J-31 など第五世代戦闘機の開発を進めているが、同時に既存機の改良も行っており、
J-10 の改良に 特に重点を置いている。
 機体に炭素繊維を使用した新型の J-10 は揚力が10~15%上がり旋回速度も向上する。 ロシア製エンジン AL-31F が使用され推力重量比は1.0で あるが、国産の太行または AL-41F が使用されると、同指数は1.08~1.2にまで向上する。
 J-10 の最大の弱点は、戦闘行動半径が800kmと短いことだが、日本や台湾 などが相手であれば戦闘行動半径は140~170kmで足り、30~40目標を追跡できる新型レーダを搭載した350~400機配備すれば対応は容易であ る。
 今後10年間に新型 J-10 を1,200機生産するとした中国の計画は信じがたい数字だが、生産能力からみれば800~900機は可能 であろう。
2014.07.04 Yahoo 新華網記事

「中国、2020年までに第4世代戦闘機900機保有へ 第5世代ステルス機24機も―英メディア」

<1408-070401>
 JDW が、中国が2020年までに米国政府の予想を上回る規模の第四世代戦闘機を保有する見込みであ ると報じた。
 
J-11A/B が2020年までに230機から390機に増えるほか、J-16 も100機増加して中国空軍の 主戦力となる見込みだとするアジアの政府関係者の情報を紹介した。 更にこの関係者の情報として、J-10180機増えて 400機に、J-10 の生産は改良型である J-10B にシフトされるほか、第五世代戦闘機 J-20 も24機生産されるとした。
2014.03.24 Chinese Military Review PLAAF's J-10B (Jian-10B) fighter jet nears induction <1404-032408>

 新型の超音速空気取り入れ口や、AESA レーダ、IRST などを装備し、初めての 4.5+世代戦闘機 と称する J-10B量産型が、近く PLAAF装備される。

2014.02.26 Yahoo Searchina 記事

「中国戦闘機『殲10B』量産型に失望の声も=中国版ツイッター」

<1403-022601>
 中国の軍事掲示板などで
J-10 の改良型 J-10B の量産1号機(機体番号101)が試験飛行 しているとの情報が、2013年12月ごろから流れていたが、環球網によれば機体番号101~104の4機が正式に試験飛行を行っている。
 しかしながら新浪軍事によれば、J-10B のエンジンは旧ソ連が開発した AL-31FN で、中国は国産の WS-10A ターボファンを J-10 向けに開発していたが、今回の量産型には採用されていない
2013.12.31 Chinese Military Review China developing more advanced J-10C fighter aircraft <1401-123102>
 中国が
J-10 の新型 J-10C を開発している模様である。
 伝えられているイメージ図によると、J-10C は J-10 の胴体上部にコンフォーマル燃料槽を取り付け、航続距離と滞空時 間を延ばそうとしている。
【註】
 J-10 は、戦闘行動半径950km、航続距離3,000kmと、F-16 の戦闘行動半径1,700km以上、航続距離約4,000kmに比べて短く、遠距離での作戦に不向きであったことから、東シ ナ海や南シナ海での戦闘のためには、航続距離の延伸が必須であろう。
2013.12.14 China Defense J-10B production-variants 101 and 103 <1401-121404>
 
J-10B は2008年12月の初飛行以来、各種試験が続けられているが、もし写真の機体番号 "101" と "103" が実際の量産機のものであれば、 最初の飛行連隊間もなく編成されると見られる。
【註】
 2009年7月に China Defense が報じた記事【0908-072101】で、試作機は黄色、量産先行型機は灰色に塗装されており、 機体番号も量産先行型機では "1001" となっていたことから、この記事の写真 "101" と "103" は、量産機とは考えにくい。
2013.12.14 Yahoo 新華網記事

「中国の国産『J-10B』が量産体制に入る、最新鋭の現役戦闘機に―香港メディア」

<1401-121403>
 香港の大公報紙が12日、
J-10B量産体制に入ったと報じた。 J-10B の量産開始は初飛行から5年目となる。
 J-10B は J-10A を大幅に改良したもので、性能面も格段に向上している。
【関連記事:0904-032301 (Sino Defence 2009.03.23)】
2013.04.24 Jane's Defence Weekly China increases J-10 part production <1306-042403>
 人民日報が4月上旬、AVIC の有力子会社である CAIG社が、2013年の1~3月に J-10部品生産を83%向上させたと報じた。
2012.05.24 Yahoo Recoed China 記事

「中国巨大軍事力の『穴』=全力挙げて研究も高品質エンジンの開発に失敗―米メディア」

<1206-052401>
 米軍事ニュースサイトのストラテジーページが23日、中国の戦闘機用エンジン80%が輸入だと報じた。 中国は、航空機 エンジンの研究開発や生産に巨費を投じてきたが、いまだに軍の要求に応えられる品質のエンジンを供給で きないという。
 開発失敗の典型例とも言えるのが、J-10 に搭載される WS-10A で、2年前に J-10 のエンジンをすべて WS-10A に切り替えると発表したが品質を確保できず、昨年ロシアからさらに数百基のエンジンを調達することになった。 同サイトは、最低でも今後5年 間は中国国産エンジンへの切り替えは難しいと見ている。
2011.10.06 China Defense Big new Chinese order for Russian fighter engines <1111-100603>
 ロシアは中国に、これまでに AL-31 エンジンを1,000基近く輸出している。 中国は WS-10 エンジンを国産しているが、その生産ペースJ-10 のそれに追いついていない
 ロシアは今年になって、J-11 搭載用の AL-31F を150基以上と、J-10 搭載用の AL-31FN を 120基以上受注しており、更に AL-31FN の二次分150基近くの商談を進めていて10月には調印される。
【 AL-31FN 契約関連記事:1109-071302 (JDW 2011.07.13)】
【 WS-10 搭載関連記事:1111-090001 (IDR 2011.09)】
2011.09 International Defence Review Chinese J-10's local power <1111-090001>
 中国国産の WS-10A ターボファンエンジンを搭載した J-10試験試験が既に 実施されていることが明らかになった。
 J-10 は、200機ある J-10A がロシア Saturn社製 AL-31FN エンジンを搭載してるが、 J-10B は国産エンジンを搭載する。
2011.08.10 Jane's Defence Weekly Chengdu J-10s may have been tested with Taihang engine <1110-081005>
 7月下旬に入手した J-10 の外観画像から、国産の WS-10A エンジンが搭載されているらしいことが分かっ た。 今までに200機近くが生産された J-10A は、ロシア Satum社の AL-31FN エンジンを搭載している。 中国は新た に AL-31FN 123基を発注しており、累計発注数は399基にのぼる。
 2010年11月の珠海航空展で WS-10 を搭載した J-10 が飛行試験中との未確認情報が流れたが、今回初めてこれが確認された。 中国の報道によると、2009年初めに初め て伝えられた J-10B の量産が、今年末にも開始される。
2011.08.09 Yahoo Searchina 記事

「パキスタン空軍、中国の戦闘爆撃機『殲10B』を購入へ」

<1109-080902>
 米軍事関連サイトによると、中国 J-10B パキスタンに売却すると発表した。 今回輸出されるのは 12機で、その値段は F-16 の半分である。
 今年初めにパキスタンは J-10A を36機発注しており、最終的な発注数は150機になると見られる。
2011.07.13 Jane's Defence Weekly China, Russia sign power plant accord <1109-071302>
 ロシアの業界紙が7月4日、中国が Salyut AL-31FN エンジン123基を、$500Mを超える額で購入すると報じた。 同紙に よると契約は先月に行われ、年内に13基、残りは2013年までに納入される。
 AL-31FN は中国で、J-10J-11A/B に使われており、2000年代に数百基を購入 したことが知られている。
2011.06.01 Jane's Defence Weekly Together in electric beams <1109-060115>
= 機上 AESA レーダの5頁にわたる特集記事 =
 ロシアの T-50 PAK FA は、T/R モジュール (TRM) 1,500個の AESA レーダを搭載するが、初期生産型は Su-35 と同じ Irbis-E PESA レーダを搭載する。
 日本は F-2 に世界で初めて実用機としての機上 AESA レーダを搭載したが、年産数が少なく、世界で最も高価な機 上 FCS であった。
 中国の J-10B は、当初 PAESA レーダを搭載していたが、現在では少なくとも実用型の AESA レーダ の開発が進行していると思われる。
2010.12.22 Jane's Defence Weekly Yemen assesses Chinese strike aicraft <1102-122209>
 イエメンが中国と戦闘機の購入交渉を行っている。 中国は J-10JF-17 を売り込んでいるが、イエメンは JF-17 に関心があるようである。 JF-17 は単価が$15Mで、J-10 は $27Mである。
 中国の戦闘機にはこのほかに、アゼルバイジャン、ナイジェリア、ジンバブエ、エジプトなどが関心を示しており、4月に行われて J-10 のデモには多くの国が代表団 を派遣している。
2010.09.15 Jane's Defence Weekly China modifies Russian Salyut engine <1010-091504>
 中国がロシア Salyut社製 AL-31F の耐用命数を900時間から1,500時間へと65%増大した AL-31F/FN P2 を開発した。
 AL-31F は Su-27、J-11、Su-30MKK などで広く使用されており、AL-31F を単発機用に改良した AL-31FN は J-10 で使用されている。
2009.11.18 Jane's Defence Weekly China seals J-10 fighter sale to Pakistan <1001-111803>
 中国がパキスタンに、少なくとも36機の J-10 を売却することに合意したことが11月11日に明らかになっ た。 西側高官によると36機は2012年又は2013年までに納入される。 両者は更に J-10 追加発注の可能性も残している。
 パキスタンは同時期に JF-17 250機を中国と共同生産する。
2009.11.09 Yahoo 時事通信記事

「最新鋭戦闘機、初輸出へ=パキスタンと交渉-中国」

<0912-110901>
 中国が、最新鋭の国産戦闘機 J-10パキスタンに売却することを決めた。 J-10 の輸出は初めてとなる。
 売却交渉は既に価格をめぐる話し合いの段階に入っており、パキスタンは36機購入したいとしている。 J-10 の単価は$25M~ $40Mとみられ、輸出総額は最大で$1.44Bとなる。
2009.07.28 China Defense Blog Just a bunch J-10 mid-air refuel photos in case you are looking for desktop wallpapers <0908-072802>

 空中給油を実施中の J-10

2009.07.21 China Defense Blog J-10B pre-production <0908-072101>

 J-10B試作機(下)と、量産先行型機(上)の比較写真で、両者には機首 IRST 下に付けられた小アンテナの位置などに若干の違いがある。

 量産先行型機は比較のため、写真を反転させて試作機と同方向に向けている。

2009.06.07 Yahoo China Record 記事

「中国が武器輸出大国に“成長”へ=当面の目玉は最新型戦闘機「J-10」―海外メディア」

<0907-060702>
 シンガポールのナンヤン工科大学国際問題研究院が2日、J-10中国を輸出大国に押し上げるとする論文 を発表した。 J-10 は価格を下げて輸出される可能性があり、パキスタンイランなどが購 入すると推測されるが、J-10 は信頼性がネックとなり価格が高くても信頼性の高い戦闘機を購入するとの見解もあり、J-10 の輸出が必ずしも成功するわけではないと注釈 をつけている。
 中国の武器輸出は性能の問題や、小型武器が中心で輸出対象国の多くが貧困国家であり政治目的 での取引が多いなどの理由から、世界の武器市場での地位は必ずしも磐石ではない。
2009.05.24 China Defense Blog J-10FF?? <0906-052402>

 中国空軍アクロバットチーム 'August 1' の J-10FF で、FF とは FireFighter である。

2009.04.01 Jane's Defence Weekly Fewer, but fitter <0905-040111>
= 戦闘機の高価による機数減の動きに関する6頁にわたる特集記事 =
 F-35 は高い空対空能力を有するものの基本的に攻撃機で、2006年に行われた F-22 とのシミュレーション戦闘では 80:1の損害比率であった。
 Su-35 は現在2機で飛行試験を行っているが、年内に3機目が参入する計画である。
 J-10 は2003年に配備が開始され、現在までに100機が中国空軍に納入されて4個飛行連隊が装備している。 最終的 には300機が装備される模様である。
2009.03.25 Jane's Defence Weekly J-10 image shows revised inlet <0905-032508>
 J-10 最新型の写真がインターネット上に載った。 改良された J-10 は空気取り入れ口に無偏向板式超音 速取り入れ口 (DSI) を採用している。 DSI は1996年に F-16 Block 30 が初めて採用し、中国では FC-1 が最初に採用した。 DSI の採用により重量低減が図られ、ステルス性も向上する。
 またエンジンもロシア製 AL-31FN の性能向上型か中国製の WS-10A になっていると見られ、更にレーダも性能向上が図られている可能性があ る。 このほかに IRST も取り付けられた。
2009.03.23 Sino Defence Jian-10B Multirole Fighter Aircraft <0904-032301>
 中国 AVIC グループの CAC社が J-10 の後継として2004~2005年頃に 開発を開始した J-10B2008年12月に初飛行した。
 3月にインターネットで公表された写真(右図)によると、空気取り入れ口 (1) の形状が可動式から FC-1/JF-17 で実績のある 固定式になった。 またコックピット前方 (2) に EOTS が取り付けられている。
 電子戦装備も強化され尾翼上端 (3) と胴体側面の2箇所ずつ (4) に ECM 用と見られるアンテナが追加されている。
2009.02.04 China Defense Blog Still no sign of the domestic engine WS-10A yet <0903-020402>
 ロシア ROE 総裁が2月4日に、J-10 戦闘機用エンジン100基を輸出する今年初 の対中国契約を結んだことを明らかにした。
 ROE 総裁によると、ロシアは引き続き中国に空中給油機を含む軍用輸送機、AEW 機、艦載機、航空機用エンジンを 輸出する。
【註】
 WS-10A は中国が過去10年間にわたり、ロシア製の AL-31F ターボファンエンジンに代わる J-10 用として開発を続けているターボファンエンジンで、この記事及び標題 から、WS-10A はまだ完成していないことが窺える。
2009.02 International Defence Review Chins reveals Taihang fighter engine and new turbofan <0903-020009>
 2008年に珠海で開かれた航空展に瀋陽を拠点とする LMAE社が戦闘機用エンジン Taihang を展示した。 Taihang は J-10 用には大きすぎることから、中国製の Su-27 に搭載しているロシア製の AL-31F に代えて J-11B に搭載するものと見られる。 ただ、同社説明員はこのエンジンが WS-10A なのかは明らかにしなかった。
 また同社の時程表には"第四世代戦闘機用の第四世代エンジンの開発"が示されていたが、中国では J-10 を第三世代と称しており、第四世代戦 闘機とは一般に言う第五世代戦闘機を指すものと見られる。
2008.11.04 Yahoo 読売新聞記事

中国の新型戦闘機「殲-10」・・・

<0812-110402>
 広東省珠海で4日、中国国際航空宇宙展が開幕し、中国航空工業集団が開発した J-10(殲-10)が初めて一般向けに公開された。  J-10 は2007年1月に部隊配備が開始されたと発表されていた。
 同航空展では、中国のミサイル防衛構想の中核となる長距離ミサイルシステム『神鷹-400』も初めて公開された。
2008.10.22 China Defense The two J10s of 44th Div arrived at Zhuhai airport <0811-102201>
 珠海空港で開催された第6回宇宙航空展に展示するため、2機の J-10 と2機の JF-17 が飛来し た。
【註】
 中国の空中給油は、米空軍のフライングブーム方式ではなく、プローブが突き出た米海軍方式のプローブアンドドローグ方式であることに注目した。 この方式は、 給油を受ける側がプローブを合わせる必要があり、高度な技術を要する点と、フライングブーム方式に比べ時間当たりに給油できる量が少ない欠点がある。 その代わ り給油機側は特別な操作を行う必要が無いメリットがある。
2008.05.21 Jane's Defence Weekly Chinese J-10 'benefited from Israeli Lavi project' <0807-052101>
 ロシアの複数の航空技術者が、成都航空工業公司 (CAC) 製の J-10イスラエルの Lavi の技術で作られた と証言している。 技術協力のため度々成都を訪れたことのあるロシアの技術者は、ヘブライ語でかかれた設計図や文書を目撃したという。
 また設計の一部がロシアで行われたことも事実で、2000年にはロシアで風洞試験を行っている。 ただこの試験に関連 したロシアの専門家は、その時点で既にイスラエルの技術が相当入っていたという。
2008.04.23 Yahoo 読売新聞記事

「北の空軍司令官、中国国防・・・」

<0805-042301>
 北朝鮮人民軍空軍司令官の李炳鉄上将が22日に中国を訪問し、北京で梁光烈国防相と会談した。
 北朝鮮空軍司令官の訪中は過去10年以上なかったことから、韓国メディアは23日、李司令官が中国の J-10(殲-10) 購入の意向を伝える可能性があると報じた。
2007.10.31 Jane's Defence Weekly Possible J-10 sale to Tehran raise red flags <0722-103101>
 10月23日付けのロシアの業界紙が、中国がイランに J-10 を輸出する ことで、中国、イラン、ロシアの三ヶ国が合意したと伝えた。 輸出されるのは2個飛行隊分の24機で2008年 ~2010年に引き渡される。 中国は過去に同数の J-7 をイランに輸出していることから、J-10 は J-7 の後継 になる模様である。 J-10 は防空用として使われ、中国製の SD-10 アクティブレーダ誘導 AAM を装備する 模様である。
 イランは当初 Su-30MK の導入を考えていたが、価格の点で J-10 の採用に切り替えられた。 J-10 にはロシア製の AL-31FN エン ジンが搭載される。 この報道について中国は強く否定している。
2007.10.29 Defense News Is China sellimg J-10 to Iran ? <0723-102908>
 ロシアの報道によると、中国が24機の J-10 を総額$1Bでイランに売却 し、2008年~2010年に納入する模様である。 イラン、中国とも報道を否定しているが、事実であれば航続距離2,940kmの戦闘機は イスラエルを攻撃することが可能となり、極めて脅威となる。 中国はイランに、これまでに25機の F-7M、 18機の F-6、8機のY-12 多用途ヘリを売却している。
 J-10 はイスラエルが1980年代~90年代に Lavi 戦闘機をベースに開発を支援しており、結果的に敵を利することになる。 米国の中 国情勢に詳しい専門家は、米国が台湾に F-16 を売却するのを牽制するため、中国が意図的に流した噂の可能 性があるとみている。
2007.10 International Defence Review Chinese airpower reaps benefits of long road to self-sufficency <0721-100031>
= 中国の空軍力に関する4頁にわたる特集記事 =
・中国国内で最も重要な軍用機は J-10(右図)である。
・既に退役した JH-7 の改良型である JH-7A は YJ-8 対艦ミサイルや KD-88 対地ミサイルを搭載で き、Kh-31 も搭載可能である。
・J-11A の改良型である J-11B は、外観は J-11A と同じでも、中国製のレーダを搭載し、AL31FN のコピーである WS-10A エンジンを搭載している。
・中国が Kh-31 の長距離型である Kh-31AD を購入するのは明らかで、Sukhoi社は Klub-A CM や Izdeliye 172 (K-100) 長距離 AAM を搭載できる Su-35 を中国に売り込もうとしている。 ・その他中国のヘリ、輸送機、空中給油機、AEW 機などに関する記事。
2007.04.23 Aviation Week & ST Dragon's teeth <0710-042302>
 中国空軍は航空攻撃能力の急速に強化しており、Su-30MKK や Su-30MK2 を含む Su-27 の複座攻 撃の導入を継続している。 Su-27 のライセンス製造である J-11B は国産のレーダと PL-12、PL-8 を搭載 する。 また、最近運用を開始した J-10 は F-16 と空自 F-2 と同等の能力を持つと推測される が、RCS は大きい。
 Su-30MKK は全天候の昼夜間攻撃機で、搭載レーダは同時10目標を処理可能で、捕捉距離は68哩 (RCS=3㎡)、 L-150 RWR と翼端に ECM ポッドを装備する中国空軍としては初めての多目的攻撃戦闘機である。
2007.04.17 Chinese Defence Today J-10 fighter to be fitted with a Chinese-made engine <0709-041701>
 中国のメディアが15日に、年内にJ-10 戦闘機に国産エンジンを搭載 することになったと報じた。 J-10 は今までロシア製の Lyulka-Saturn AL-31F エンジンを搭載していたため、J-10 の輸出にはロシア の了承を必要としていた。
 中国は過去10年間、WS-10A (Taihang) ターボファンエンジンの開発を進めてきた。 エンジンの国産化で J-10 輸出の制約がなくなるが、既にパキスタン、タイ、スリランカが J-10 の導入に関心を示している。
2007.04.16 Yahoo Record China 記事

殲10 戦闘機、エンジン国産・・・」

<0709-041601>
 中国は年内に、J-10(殲10)戦闘機に国産エンジンを搭載する見通し である。 これまでロシア製エンジンなどが搭載されていたために制限されていた輸出が本格化する可能性が 出てきた。 同機の設計責任者によると、レーダなど電子システムも全て国産化する。
 新華社など中国メディアは2006年12月に J-10 が実戦配備されたと伝えており、既に多く の国が導入に強い関心を持っているとされる。
2007.03.05 Aviation Week & ST Missile booster <0707-030504>
 台湾は AIM-120C7 AMRAAM を218発購入する計画であり、開発中の AIM-120D の取得にも関 心を示している。 米空軍の -120D 装備化は2009年の予定である。
 台湾空軍の保有するアクティブレーダ誘導 AAM には MBDA社の Mica と天剣-Ⅱ及び AIM-120C5 があり、更 なる空戦能力の増強を図っている。
 一方、中国は最新型レーダ誘導 AAM である PL-12 を搭載した J-10 運用を開 始し、台湾海峡近辺への配置されている。 右図では地上走行中の J-10 3機が PL-12 と IR誘導の PL-8 を混載している。
2007.01.29 Aviation Week & ST Multiplying missiles <0704-012904>
 台湾国防省は、中国の脅威が増大したことから、2006年度の国防予算を GDP の2.85% (昨年より0.53%増) に 引き上げることを求めている。 中国は現在、CM 100発、TBM 880発を台湾に指向しており、仮にその70%が発 射された場合、空軍の戦闘能力は50%以下になると見積もっている。 また、最新鋭の J-10 16機を浙江省に配置している。
 国防省は中台の戦力比を中国が1.43倍と見積もり、立法府が潜水艦6隻、PAC-3 6個システム、P-3C 12機の 購入を承認しなければ戦力比は近い将来2.8倍に増加するとしている。
2007.01.22 Yahoo 産経新聞記事

「最新戦闘機「殲10」大量配・・・」

<0703-012201>
 厚いベールに覆われてきた中国の最新の主力戦闘機 J-10(殲10)が大量に実戦 配備された。
 機動性重視の欧米の主流戦闘機と同等の戦闘能力と中国側が誇る J-10 を配備することで、台湾海峡やイン ドをにらみ戦力バランスに変更を加えようとの意図が見える。
2007.01.17 Jane's Defence Weekly China officially unveils widely known fighter <0703-011706>
 中国が1月5日に、従来から存在が知られていた J-10 を公式に公表した。 この 公表は恐らく輸出活動のためで、客先はパキスタンの可能性が高い。 中国は既に40 機以上を生産した模様で、TV 報道によると空軍の第44師団と第3師団が装備している。 装備機数は最終的に300機以上と見られ 1,200機が装備される可能性もある。
 J-10 の改良型の開発も進められており、既に54基が発注されている AL-32FN エンジンに代わる AL-31FN エンジンの輸入も開始されて いる。
( J-10 改関連記事 JDW 2006.01.11)
 中国軍の報道では J-10 に搭載された Type 1473 レーダは、N001E を搭載する Su-27SK を 先に発見することが出来るという。
2007.01.15 Defense News China's mysterious J-10: a market rival to F-16, MiG-29? <0704-011503>
 中国は先日公表した J-10 を、F-16 及び MiG-29 の市場に売り込む意 向とみられる。 価格的には$25M~$40Mで、最近チリが購入した F-16 よりも約$60M安価である。
 J-10 は航続距離2,900km、搭載重量4,500kgで、兵装は23mm機関砲、両翼に各3ヶ所、胴体 下部に5ヶ所の爆弾用パイロンを持ち、ロシア製の AL-31FN ターボファンエンジンを搭載する。 専門家は J-10 が F-16 を意識して開発されたとみているが、公表ビデオでは精密誘導兵器は搭載せず、通常爆弾とロケットを 兵装している。 中国は現在、ステルス型高性能機 J-10C Super-10 の開発に着手している模様である。
 パキスタンは昨年4月に36機の FC-20 (J-10 の同国仕様) を購入、イランにも売り込みを行っている。
2007.01.08 Defense News China fields indigenous J-10 fighter aircraft <0704-010802>
 中国空軍は12月末に J-10 のビデオと写真を新華社通信及び CCTV を通じて公表した。 空軍は 250機程度を装備するとみられる。
 J-10 は1980年代に開発が始まり、約40機の単座型 J-10A が南京軍区の第3航空師団第9連隊と成都軍区の第 44航空師団第132連隊に配備されており、複座型 J-10B が南京軍区に少数配備されているとみられる。
2007.01.08 Aviation Week & ST Coming out <0703-010809>
 昨年末、中国は国産戦闘機 J-10 の存在を初めて明らかにし、空軍が運用中 であると公表した。 J-10は1984年にイスラエルの支援を受け開発を開始し、既に100機程度 を製造して1年以上前から運用中であることが知られている。 J-10A が単座型、J-10B は複座型で、 エンジンはロシア製 AL-31F を採用し、搭載兵器はロシア製と中国製を混合装備している。
 初度配備部隊は雲南省第44航空師団で、インドと台湾海峡意識した配置と運用を行っているものとみられて いる。
2007.01.05 Yahoo 毎日新聞記事

最新型戦闘機を解放軍部隊・・・」

<0702-010501>
 中国の航空兵器メーカである中国航空工業第1集団公司が5日、最新型戦闘機殲10 」を配備し、実戦を想定した訓練に入ったと明らかにした。
 殲10 は F-16 に相当する能力を持つとされ、軍は次世代国産主力戦闘機と位置づけているるが、詳細は不明 である。 同社は、先進諸国との空軍力の距離が縮まったと強調した。
2006.05.29 Aviation Week & ST Missile movement <0612-052905>
 DoD が公表した2006年度版中国の軍事力によると、軍の近代化と戦闘能力の向上は着実に前進している。
SAM
 S-300PMU2 を購入し今年から運用する。 また、Luzhou 級駆逐艦に S-300FM (SA-N-20) と Tomstone フェーズドアレーレーダ を装備し対空能力をこれまでの二倍以上向上している。
ICBM
 DF-31 の開発を終了し今年から運用する。 また、射程を11,270kmに延伸した DF-31A の開発もほぼ完了し、来年には運用を開始するとみられる。
SLBM
 JL-2 の開発も早まっており、2010年には運用を開始すると見積もられる。
SRBM
 SRBM の配備数は710~790発に増加している。 また、弾道弾の発射試験が2005年以降増加している。
LACM
 各種 LACM の開発計画が進められており、DH-10 の開発が注目される。
ASCM
 空母による作戦戦闘能力の向上を図るため、SS-N-27B Sizzler を購入したほか、Su-27 や Su-30MK2 用に AS-17/Kh-31 の装備を進めている。
戦闘機
 J-10 基本型の開発は終了し、改善型である F-10A 及び Super-10 の開発が進行中で、1,200機以上を調達するとみられる。 また、PL-12 (SD-10) の発射試験 (右図) が現在行なわれ ている。
2006.04.26 Jane's Defence Weekly Pakistan to negotiate on buying F-16, J-10 <0610-042606>
 パキスタン内閣が4月12日に米国から F-16 77機を$3.5Bで購入する交渉を開始する決定も行った。
 一方でまた中国から J-10 (F-10) 戦闘機を購入する交渉を開始する決 定を行った。 機数は明らかでないが36機$1.5Bと見られている。 これは米国を主たる供給先としながらも、 これが再度停止された場合には供給先を中国に切り替える意向によるものと見られる。
 J-10 は FC-1 同様にロシアが第三国へのエンジン供給を拒否しているため、中国製エンジンが 搭載されると見られる。
2006.01.11 Jane's Defence Weekly China working on 'Super-10' advanced fighter <0603-011101>
 中国が RSK-MiG社の協力を受け、J-10 戦闘機のエンジンとレーダを強化 した Super-10 を開発している。
 J-10 は MiG-29 搭載の AL-31F エンジンを改良した AL-31FN エンジンを搭載しているが、2005年12月に更にこれを改良した Al-31FN M1 エンジンが発注された。 Al-31FN M1 は TVC エンジンで推力も 27,560-lbから29,760-lbに向上している。
(同エンジン関連記事 JDW 2005.11.02)
 J-10 のには MiG-29 搭載レーダを改良した機械走査式 Zhemchung レーダを搭載していたが、Super-10 では Su-30KM に搭載された Pero レーダを元にしたパッシブフェーズドアレイ式レーダに換装される。
2005.11.02 Jane's Defence Weekly First batch of AL-31FN engines deliverd to China <0522-110212>
 中国が J-10 戦闘機用に発注していた AL-31FN エンジンの最初のバッチ が引き渡された。 第2バッチは2005年末までに引き渡される。
 AL-31FN はロシアの MMPP Salyut社製の推力方向可変エンジンで、7月に100基購入契約 が行われ、2006年3/四半期までに納入される。 契約額は$300Mと推測され、ロシア最大の航空機エンジン輸出契約である。
 中国はこのほかに、運用中の Su-27SK 及び Su-30MKK 用として能力向上型 AL-31F の購入を希望しており、 契約額は$1.2B~$1.4Bになる。
 また同社はインドの MiG-27 用にも AL-31F を元にしたエンジンを提案していて、2010~2012年に$600M以上 の契約になると見られる。
2005.03.07 Aviation Week & ST China showdown <0506-030702>
 米国内では EU の対中国武器禁輸措置解除に強い不満を示し、解除された場合欧州への兵器部品の発注を停止 する等の制裁措置を議会で検討している。
 これに対し、英仏は大使や国防相を米に派遣し、留意を求めているが、議会の説得には至っていない。
 米は解除がアジアの軍事バランス、特に台湾海峡の緊張を増大させることを懸念しており、CIA は中国が戦闘機や艦船そのものではな く、指揮統制、偵察監視、各種ネットワーク化、最先端のアビオニクスの導入を狙っていると推測している。
 更に中国は各種ミサイル、潜水艦、J-10をはじめとする戦闘機、防空システムの近代化を図っており、2015 年までには数百発の最新型 LACM を装備するとみている。
2004.11.08 Aviation Week & ST Great leap forward.... in small steps <0422-110806>
= 中国空軍機の現状に関する記事 =
 中国空軍は戦闘機、爆撃機、偵察機、電子戦機等全般に戦力の近代化を計っているが、充分な戦闘能力の保持には少なくとも10年以上 を要するとみられる。
戦闘機
 J-10FC-1/JF-17、Shenyang J-8Ⅱ改善型、JH-7A の開発が行 われ、Su-27 と Su-30 のロシアからの購入と、Su-27 のライセンス国産 J-11 の調達を行っているが、前線部隊には依然として旧ソ連時 代の J-6 (MiG-19)、J-7 (MiG-21) が実戦配備されている。
爆撃機
 対地巡航ミサイル YJ-63 を搭載する Xian H-6 (Tu-16 のライセンス国産) を保有、後継としてのロシア Tu-22M3 Backfire の導入は 不調に終わっている。
AEW&C 機等
 Il-76 を AEW&C 機に改修する KJ-2000 が現在試験段階に入っている 。 電子戦機や戦術/戦略偵察機の導入も優先順位が高いと見られるが細部は明らかになっていない。
2004.06.07 Aviation Week & ST Threat asseccment <0411-060703>
 DoD が公表した2004年版中国の軍事力によると、中国軍の近代化と技術革新は着実に進め られている。
 台湾向けに配備している SRBM が500発に増加し、ICBM は来年までに20発から30発に増強、10年以内には60発 を保有するものと推測している。
 戦闘機は国産開発の J-10 は運用開始までに更に数年を要するとみられるが、今年ロシアから 24機の海軍仕様の Su-30 を購入する。 戦闘機の近代化とパイロットの技能向上により、アジアでの 米中空軍力は10年以内にほぼ同等となると見積っている。
 UAV は航続距離の短い機種を既に運用を開始しており、長時間滞空の機種の開発に重点が置かれている。 また、新型攻撃ヘリ Z-10 が仏、伊の協力により開発を終え、昨年初飛行を行ったものとみている。
 最近中国が展示した最新型シーカーは、YJ-63 陸上攻撃巡航ミサイル用と推測され ている。
2004.04.30 Yahoo 朝鮮日報記事

「金総書記、訪中で新型戦闘・・・」

<0408-043001>
 香港の香港商報が29日に、カナダの軍事情報消息筋の漢和情報の話として、北朝鮮の金総書記が19日~21日間の中国訪問当時に、中国 製殲10A新型戦闘機購入を希望したが中国側か ら拒否されたと報じた。
2004.01.21 Jane's Defence Weekly Chinese puzzle <0402-012108>
= 中国人民解放軍の軍需生産の現状 =
M-9 弾道弾
 CSS-6 及び CSS-7 450発が上海軍管区に配備 されているが、台湾及び沖縄を狙った GPS 方式誘導への改良型の開発が進められている。
F-10A 戦闘機
 F-10A は、あと数年で運用開始。 空軍は200機の配備を考えて いるが、J-X 開発進展の状況によっては更に増える可能性もある。
FC-1/JF-17 戦闘機
 パキスタン空軍は、 F-6 の更新用に FC-1 の 取得を計画しているが、中国空軍の調達については、はっきりしていない。
Su-27 戦闘機
 Su-27 のライセンス生産は、年産15機のペースで順調に推移。
ジェットエンジン
 Kunlun Ⅱ は F-7, F-8 戦闘機用のエンジン。 初の国内開発ターボジェットエンジンで2003年始めに量産開始。
 JH-7 に搭載する WS-9 ターボファンエンジンは Rolls-Royce Spey Mk 202 を基にした物で、間もなく量産に入る。
Type 093 原潜
Shenzhen 駆逐艦
2003.08.04 Aviation Week & ST Bulking up  このほど公表された DoD による中国の軍事力分析によると、最新型戦闘機と弾道ミサイルの増強に加え、人民軍は情 報/偵察監視能力の強化と UAV、UCAV の開発に着手しており、東アジアの軍事バランスが大きく変化しつつある。
戦闘機
 保有戦闘機の数量は昨年の3,400機から3,200機に減少したものの、これは近代化に伴う旧型 機の廃棄によるものとみられ、ロシアから最近購入した Su-27 や Su-30 を含め 第4世代戦闘機は150機と昨年より50%増加している。
 また、独自開発した J-10 (F-10) は既に少数機が就航し、数年後には運 用が開始されるとみられる。
弾道ミサイル
 台湾に指向する SRBM の数量は昨年の350発から450発に増加沖縄が射程に入る CSS-6 SRBM の改善も進められているとみられる。
 また、潜水艦発射の JL-1 が今年中に配備されるとみられるが、ICBM DF-31 は開発が遅れ配備は5年後以降と見積もられている。
宇 宙
 対衛星システムの開発をすすめ、2005年から2010年に配備されるとみられる。 偵察監視衛星に関しては2007 年を目標に25t級の Low-Earth 衛星と16t級の静止衛星の打ち上げを計画している。
 中国はまた、米軍のアフガンとイラクでの作戦運用を戦訓とし、特殊部隊の増強、戦闘車両による作戦及び UAV、UCAV の使用を積極的 に進める検討を行っているとみられる。
2003.01.08 Jane's Defence Weekly China promotes stealthy J-10A  中国は J-10 を元にしたステルス戦闘機 J-10A(右図)の設計を完了した。
 ステルスモデルは2種類あり、それぞれ単発、双発型になっている。 双発型では垂直尾翼が2枚になっているが、その他の機体構造は J-10 と大きな替わりはない。
 これとは別に更にステルス性能が強化された第4世代戦闘機の開発も開始されている。
2002.11.27 読売新聞

  朝刊

中国、戦闘機 F-10 配備、台湾海峡制空権狙う  カナダの民間の軍事研究所「漢和情報センタ」によると、中国は今年8月に殲10A (F-10) 戦闘機を南京軍区内の空軍部隊に実戦配備した。
 F-10 はロシア製のターボファンエンジンと、中国製1473型レーダを搭載し、最高速度は Mach 1.85、航続距 離は1,000km、最大離陸重量は18tと推定されている。
2002.11.04 Aviation Week & ST Chinese Air Force in throes of cultural revolution
= 中国空軍の戦闘機開発に関する記事 =
 中国は今週、珠海(広東省南部) で2年に1度の航空ショウを行うが、これに J-10 (F-10) 戦闘機が 出品されるか否かに注目が集まっている。
 J-10 は PLAAF の要求を満足する第4世代戦闘機として独自開発を進めている航空機とされるが、実際はイスラエルと ロシアの技術支援を受け、形状も Lavi に似通った設計となっている。
 J-10 のエンジンはロシア製 Saturn Lyulka Al-31 が搭載されている模様で、レーダーにはイスラエル製の Elta El-2035 が候補とさ れるが、将来的には国産のプラナアレーレーダーを開発する意向を持っている。
 搭載兵器には PL-9、PL-10 及び PL-12 AAM の他、空対地及び空対艦ミサイルの塔載も検討されており、軍は 2005~ 2007年の実用化を狙っている。
 J-10以外に中国は、パキスタンと共同で輸出向けの軽戦闘機 FC-1 を開発を行っている他、海軍用 JH-7 の開発を進めており、搭載エ ンジンには英国製の Spey Mk.202 が候補として検討されている。
2002.08.31 毎日新聞

インターネット

中国次世代戦闘機が国際航空ショーでデビューへ <020831>
 新華社通信は31日、中国が次世代戦闘機として開発していた 殲-10型機 (F-10) が11月4日から広東省珠海で開く国際航空ショーでデビューすると報じた。
 殲-10型機は四川省成都で開発、生産が進む戦闘機で、イスラエルなどの技術を導入したとされ、台湾が保有する F-16 などとほぼ同等 の性能を持つといわれる。
 航空ショーでのデビューは実戦配備が間近いことを示している。
2002.03.20 Jane's Defence Weekly China to lift veil on its J-10  中国が開発中の J-10 戦闘機は開発が進んでおり、11月に開かれる Zhuhai 航空 ショーに展示できる状態にある。
 J-10 が使用している Lyulka Saturn エンジンは、推力 28,218-lb であり F-16 Block 50/52 搭載エンジ ン(推力 29,000-lb)に匹敵する能力を持っている。
 コックピットは、HUD (Head Up Display) や MFD (Multi Function Displays) を搭載し、西欧スタイルになっている。
 機体の重量やコンフィグレーションは、1987年に開発が中止されたイスラエルの Lavi に酷似している。
 搭載レーダは Phazotron-NIR 製又は Zhuk 製が考えられていて、 Phazotron-NIR の場合は前方180km、後方80km 、Zhuk の場合は前方80km、後方40kmの目標探知が可能で、いずれも TWS (Track While Scan) による24目標の追随 と、6目標(前者)又は4目標(後者)との同時交戦が可能である。
2001.07.11 Jane's Defence Weekly Chinese Air force aims to spread its wings
= 中国の航空兵力の現状と今後についての記事 =
F-10 多用途戦闘機は F-16A 戦闘機と類似した外形と性能を有する戦闘機であるが、15 年以上経っても実用化されていない
・主力戦闘機は F-8Ⅱで、150機が装備されていると見られる。 最新型ではロシアの技術によりエンジン、アビオニクスが性能向上 している。
・中国は約3,000機の戦闘機を有するがその2/3は旧型で、経済的理由から旧型機を 1:1 で新型機に更新するのは不可能であり、米国 DoD は2020年頃には保有機数が2,200機程度になると見ている。
2001.02.14 Jane's Defence Weekly China's J-10 programme advances  台湾の情報筋が、この写真は中国が開発中の J-10 戦闘機の初めての写真であると結 論付けた
 写真にある機体番号 01 の機は、PL-8 IR AAM と見られるミサイルをパイロンに下げている。
1998.05.27 Jane's Defence Weekly First flight for F-10 paves way for production  中国の F-10 多目的戦闘機の初飛行が 3月下旬行われ、量産機の製造が2年以内に 開始されることが確実になった。
 F-10 は21世紀前半の中国人民軍の空軍主力戦闘機として開発され、米国の F-16A と比較される戦闘機。
1998.02.18 Jane's Defence Weekly China plans progress while others look on  =中国の主要戦闘機開発製造状況=
 開発中の戦闘機
  ・XXJ : F-15と比較される長距離多目的戦闘機、2015年頃運用開始を予定
  ・J-10 : F-16と比較される戦闘機、2005年頃運用開始を予定
 ライセンス生産
  ・Su-27s :1996年後半から100機を国内生産