中国の中距離 SAM に関する記事

 
年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2024.11.11
 13:32
東方新報

(Yahoo)

中国・珠海市の博覧会で独自開発のミサイル防衛システムを初展示 <2412-111109>
 中国がミサイル防衛専用兵器システムの一つを初めて機密解除し、広東省珠海市で11月12日から開催される「第15回中国国際航空航天博覧会」で展示する予定である。
 HQ-19 SAMは中国人民解放軍空軍が装備しており、11月12日までは極秘扱いとされていたが、空軍は珠海市航空宇宙博覧会への参加を発表した。
 空軍によると、このシステムは中国の航空宇宙産業の研究者たちが独自に開発した、飛来するBMを迎撃するもので、広範囲の防御能力と、標的に対する強力な対抗措置能力を備えている。
 空軍はHQ-19を「同国の防空およびミサイル発射システムにおける柱」と呼んでいるが、作動範囲や命中速度などの技術仕様についてはまだ公表していない。
 大型の8輪発射車両に搭載されたHQ-19装置には6本の発射管が配置される。
2023.02.15 Jane's Defence Weekly Thai Navy displays FK-3 air-defence system in latest procument <2304-021505>
 タイ海軍中国から購入したFK-3 SAMを公表した。 FK-3は中国軍のHQ-22中長距離SAMの輸出仕様で指令誘導と
SARHで誘導される。
 射程はHQ-22の170kmより短い100kmである。
 HQ-22はHQ-2の後継のホットロンチ(註:発射筒内でロケットモータに点火)で最大速度1,500m/s、射程100~170kmで、HQ-12/KS-1Aと同様にH-200レーダで誘導される。
2020.08.12 Jane's Defence Weekly Serbia purchases Chinese FK-3 air-defence system <2010-081206>
 セルビアが中国からCASIC社製FK-3中距離SAM3個中隊分購入する。
 FK-3はHQ-22の輸出仕様で、戦闘機、ヘリ、大型UAV、CM、TBMを撃墜する。 射程は100kmとHQ-22の170kmより短いが、50~27,000mの射高を持つ。
 導入後のFK-3はPantsyr-S1E 1個中隊やS-125MIT Neva-M、2K12 Kub-Mなどをユーゴスラビア時代から装備している第250防空ミサイル旅団が装備する。
2020.08.11 Defense News Serbia considers buying Chinese missiles despite US warning <2009-081105>
 セルビアのヴチッチ大統領が8月11日、中国からFK-3防空システムを導入する検討を行っていると述べた。 中国最新のHQ-22中距離SAMの輸出仕様であるFK-3の導入については、米政府がセルビアに対してEU加盟の希望を遠ざけると警告している。
 セルビアはEU加盟を希望しながらも2006年に軍事的中立を宣言し、NATOにはPfP(註:スウェーデンもPfPメンバー)として連携するとの方針を宣言している。
2020.03.17 Jane's 360 HQ-9B SAM battery deployment identified north of Beijing <2004-031705>
 民間衛星が3月12日に撮影した画像から、中国軍改良型HQ-9B SAMの5番目の中隊を配置したことが明らかになった。
 中隊は第22 SAM旅団隷下の第55大隊に所属し、北京北方に駐屯して今までHQ-2を装備していた中隊である。
2018.12.05 Jane's Defence Weekly Chinese HQ-22 SAM deployments revealed <1902-120509>
 2016~2018年の衛星画像からHQ-22
MSAM 13個中隊がHQ-2に代わって配備されていることが判明している。 最初の中隊は2016年9月に北京南西に駐屯する第96大隊に、2番目は同年12月にウルムチ南西に配備され、2017年に3個中隊、2018年に8個中隊が配備している。
 輸出名FK-3のHQ-22は射程100km、射高50~27,000mで、射程50kmのHQ-12と125~200kmのHQ-9の中間に位置づけられている。
2018.11.28 Jane's 360 Previously unknown Chinese HQ-22 SAM deployments revealed <1812-112806>
 中国空軍がHQ-2 SAMの後継として、中部、北部、西部軍管区にHQ-22 中距離SAMの配備を進めている。
 2016年9月に撮影された衛星画像には、北京南西のYixianに駐屯する第96大隊でHQ-2がHQ-22に換装されているのが確認されている。
2018.11.07 Defense Update New Missiles Unveiled at Airshow China 2018 <1812-110703>
 殊海で行われている航空展で、
AEW機の様な大型機を400kmの長距離から狙うHQ-8大型SAMが公開された。
<1812-110703>

 殊海航空展で、CM-401 ASBM 2発を車載した陸上発射対艦弾道弾システムが公開された。
 CM-401はBP-12A TBMの対艦型と見られ、終末誘導はARHで行われる。
 CM-401の主たる目標は空母を含む中大型艦になる。

<1812-110703>

 殊海航空展に220mmから750mmまでの各種が開発されているNorinco社製のFire Dragon誘導ロケット弾が展示された。

<1812-110703>
 殊海航空展に展示されたHD-1
ASCMはロケットで加速される液体燃料ラムジェット推進高速超音速ASCMである。
2018.02.07 Jane's Defense Weekly Morocco reportedly purchases Sky Dragon 50 SAM <1804-020709>
 Hespress.comが取材源を明らかにせずに、モロッコがNORINCO社からSky Dragon 50 SAMの引き渡し を受けたと報じた。 Sky Dragon 50については2016年にNORINCO社がインドネシアと商談を進めていると発表したが、まだ輸出の実績はない
 Sky Dragon 50システムは最大射程50km、最大射高20,000m
ARHミサイルと、火力配当 装置1基、目標捕捉距離130kmのIBIS150レーダまたは150kmのIBIS200レーダ1基と発射機6基で構成される。
2018.01.31 Jane's 360 Morocco reportedly acquires Sky Dragon 50 SAM <1802-013102>
 モロッコ中国NORINCO社製のSky Dragon 50中距離SAMを2017年12月に受領した。 受領 数は明らかになっていない。
 Sky Dragon 50は射程20kmの
ARHミサイルで、システムは発射機6両、FDV 1両、IBIS150又はIBIS200捕捉レー ダ1基で構成される。
【関連記事:1310-090803 (CMR 2014.09.08)】
2017.03.22 Jane's Defence Weekly Pakistan inducts Chinese LY-80 SAM system <1705-032214>
 パキスタンが3月12日、同国陸軍に中国製のLY-80 SAMを装備すると発表した。
 LY-80は中国軍が装備しているHQ-16の輸出仕様型で、基本構成は指揮統制車1両、捜索レーダ車1両と3個射撃中隊からなる。  射撃中隊は捕捉追随レーダ車1両と6発搭載発射機4両からなる。
2017.03.22 Yahoo 中央日報記事

「中国、THAAD 専門担当ミサイル大隊新設…24時間戦闘準備態勢」

<1704-032202>
 香港メディアの東網が中国軍事専門家や軍事メディアなどを引用して21日、中国軍が在韓米軍が配備中のTHAAD対応専門のHQ-19を装備する大隊を 新設し、24時間戦闘準備態勢に入ったと報じた。 HQ-19は中国空軍が26個以上の連隊が装備している。  中国空軍の防空司令部にはSAM大隊が70個あるが、長距離防SAMを装備している部隊は連隊級以上で30個ほどになるため、韓国に配備されたTHAADを専門担当するため の戦力を26個以上の連隊で組んだということは、中国のほぼすべての長距離SAM部隊の精鋭兵力が投入されたことと同じ意味がある。
【註】
 この記事では、明らかにTHAADを地対地ミサイルと混同している。 このように韓国では大手新聞ですらこのような誤解があるのが現実である。
2016.11.09 Jane's Defence Weekly China closer to Sky Dragon sale <1701-110906>
 Indo Defence 2016展でNORINCO社がIHS Jane'sに、同社が間もなくインドネシア空軍にSky Dragon 50
MSAMを販売する契約を纏めることを明らかにした。
2016.09.14 Jane's Defence Weekly China builds longer-range HQ-16 SAM <1610-091411>
 中国CASIC社HQ-16自走式中距離SAM艦載型HQ-16Bを開発した。 HQ-16Bはロケットモータ と翼を換装し、射程をHQ-16の40kmから70kmに延伸している。
 HQ-16はロシアAlmaz-Antey社のShtilシステム(註:=Buk)が発射する9M38Eとよく似たミサイルである。
2016.09.09 China Defense High res photos of PLA's latest HQ-16B medium-range SAM system <1610-090903>
 中国南方戦域軍第41軍集団の防空旅団が装備しているHQ-16B中距離SAMの写真である。
【HQ-16B 関連記事:1402-011003 (CD 2014.01.10)】
【HQ-16 関連記事:1110-092902 (CD 2011.09.29)】
2014.06.11 Jane's Defence Weekly Chinese, Malaysian firms sign self-propelled SAM MoU <1407-061115>
 マレーシア首相が6月1日まで北京を訪問したのに合わせて、中国の ALIT社とマレーシアの Aneka社が、LY-80 SAM の輸出 契約を結んだ。
 LY-80 は ALIT社製 HQ-16 の輸出型で、HQ-16 はロシアの Buk (SA-11) を元にしている。
2014.04.14 Yahoo 新華網記事

「ロシア防空システムメーカー社長、『中国の防空ミサイルシステムはわが国のコピーだ』―中国メディア」

<1405-041401>
 ロシアのメディアが、ロシアの Almaz-Antey社の新社長が、中国の SAMロシアのシステムをコピー したものだと語ったと報じた。
 同氏は中国の HQ-10 をロシアの S-300 を模倣したものだと指摘したうえで、ロシア国内だけでなく、国外においても知 財権を守る取り組みが十分に必要だとコメントした。
【註】
 HQ-10 は今まで S-300 をライセンス国産した SAM と報じられていたが、この報道によりデッドコピーであることが判明した。
【関連記事:1107-041308 (JDW 2011.04.13)】
2014.01.10 Chinese Defense Review Chinese HQ-16B (LY-80B) surface to air missile system <1402-011003>

 射程を伸ばした改良型の HQ-16B SAM。

2013.09.08 Chinese Military Review Chinese SD-10A Sky Dragon medium-range surface to air missile system <1310-090803>
 中国の陸軍新聞に掲載された SD-10A 中距離 SAM で、DK-10 とも呼ばれている。 SD-10A は PL-12/SD-10 BVRAAM の陸上発射型で、胴径が太くなっている。
 ・射 程: 3~50km
 ・射 高: 30m~20km
 ・SSKP : 0.80以上
 ・同時交戦目標数: 12
2013.02 International Defence Review Convoluted evolution: sprawling development of China's air-defence systems <1303-020032>
= 隔年実施される珠海航空展における SAM に関する記事 =
 2012年11月13~18日に珠海で開かれた中国航空展2012で CASIC社が FL-2000 シリーズ SAM の新型である FL-2000BFL-2000C を展示した。 また同社は、KS-1000 短中距離 SAM システムの構成品でロシアの KBP 9M311 と極めてよく似た KS-1000 も出品した。
 一方 AVIC社の子会社である LOEC社は SD-10A AAM の陸上発射型を公 表したが、今まで発表されていたものとはかなり変わっている。 全長は5.054mで胴体には新たに4枚のドーサルフィンがとりついている。
2013.01 Jane's Missiles & Rockets China reveals SAM systems <1302-010018>
= 珠海で開かれた航空展に展示された兵器に関する記事 =
= SAM =
SD-10A SAM
 SD-10A AAM の陸上発射型。 射程50km、射高20km。
FK-1000 【関連記事:1212-111702 (China Defense 2012.11.17)】
FL-2000C FL-2000 の最新型
FD-2000 (HQ-9)
LY-80 (HQ-16)
2012.12.05 Jane's Defence Weekly Tooling up: weaponeers make their mark <1301-120513a>
 珠海航空展で FD-2000(輸出名称 HQ-9 )や LY-80(右図、輸出名称 HQ-16 )などの SAM が展示さ れた。 また新型 FK-1000 短距離 SAM のバーションである KS-1000 や SD-10A AAM の陸上発射型も公表された。 SD-10A SAM は射程50km、射高30~20,000mと言う。
 SD-10A のファミリでは LD-10 ARM も公表された。 LD-10 は FC-1/JF-17 の搭載できる。
 更に誘導ロケット弾では CM-501GWS-33 や、WS-2 の最新型 WS-22WS-32 も公開された。
【註】
 HQ-9 は FD-2000 と FT-2000 と伝えられているが、Web Site によれば、FT-2000 は AWACS や ECM 機に対抗するためパッシブレーダシーカを搭載した FD-2000 のバーションであるという。
<1301-120513b>
 珠海航空展で各種誘導爆弾 (GB) が展示された。
 CASC社は FT-6A 250kg GB と FT-3A の TV/IIR 誘導型を 展示した。 FT-6A はセミアクティブレーダシーカも搭載する。 TV/IIR FT-3A は CEP を20mから3mに向上させている。
 NORINCO社は250kgの TG250-ER、100kgの TG-100、500kgの TG-500Tianguang 500kg滑空爆弾、TG-1000 を、CASIC社は CM-502KGを展示した。
2012.11.16 Yahoo 毎日中国経済記事

「中国開発の地対空ミサイル『FD-2000』初公開=中国航空展」

<1212-111601>

 珠海市で13日開幕した第9回中国国際航空宇宙博覧会(中国航空展)で15日、FD-2000 MSAM が初公開された。
 FD-2000 は各種航空機だけでなく、精密誘導兵器も迎撃することが可能だという。

2012.08 Jane's Missiles & Rockets NORINCO unveils Sky Dragon SAM <1209-080014>
 中国の NORINCO社が Eurosatory 2012 で新型の Sky Dragon 中距離 SAM を公表した。
 Sky Dragon は PL-11/SD-10 AAM のシーカを使用している模様で、射程は3~50km、射高は100~ 100,000ftSSKP=0.838gの旋回が可能である。 また12目標との同時交戦が可能で、 12発を別々の目標に向け発射できる。
 中隊は、IBIS 150 3Dレーダ1基、射撃指揮装置1基、4発搭載発射機3~6基で構成され、発射機は最大5km離隔できる。
2012.06.18 Aviation Week & ST Sky Dragon sighted <1208-061803>
 中国 NORINCO社が、中距離 SAM Sky Dragon海外売り込みを開始している。
 Sky Dragon は射程50km、射高20kmで、システムは捕捉距離130kmの Ibis 50 3D レーダと、 4発搭載発射機3~6基からなり、同時に12発のミサイルを管制できる。
2011.09.29 China Defense Land Based HQ16 VLS SAM has entered service, confirmed by Chinese media <1110-092902>
 中国軍の公式メディアが26日、新型の中距離 SAM が運用を開始したと報じた。 この SAM は Hongqi-16(紅旗-16)と 呼ばれ最初の部隊が瀋陽軍管区に編成された。
 HQ-16 は短距離 SAM である HQ-7 と長距離 SAM の HQ-9 の間を補完するもので、低空目 標に対し40km以上の射程を有する。 海軍の機関誌によると、艦載型は Type 054A フリゲート艦に装備され、 海面上10mを飛行するミサイルを迎撃できる。
 HQ-16 は地上50mを飛行する目標を迎撃でき、現有の中距離 SAM である HQ-12 の300mを凌ぐ。 更に HQ-16 の精度も HQ-12 を凌ぐという。
2011.08 Jane's Missiles & Rockets China unveils vertical-launched SAM system <1110-080002>
 中国の ALIT社が、中距離 SAM LY-80 の販売を開始した。 ミサイルはセミアクティブレーダ誘導で、 コールドロンチ垂直発射される。 形状はロシアの Buk (SA-11) と極めてよく似ている。
 射程は航空機に対して3.5~40km、CM に対して3.5~12km、射高は15m~15,000mで、SSKP は 航空機に対して0.85以上、CM に対して0.60以上である。
 基本的なシステム構成は右図の通りで、発射機4基を持つ中隊3個で構成される。
2011.05.10 China Defense CPMIEC at the IDEF'11 <1106-051001>

 中国の CPMIEC が IDEF'11展に HQ-16 VLS SAM を、LY-80 の輸出名称で出展してい る。
 HQ-16 は艦載型が、既に Type 054A フリゲート艦に装備されている。

【 Type 054A 関連記事:0808-071417 (CDT 2008.07.14)】

 下図は上海市内で撮影された HQ-16 の発射機である。
2009.12.20 Yahoo Record China 記事

「武器輸出大国へ!石油採掘権と引き換え・資金援助で巧みにシェア拡大―中国」

<1001-122001>
 米ジェームズタウン基金会のウェブサイトが17日、中国が世界の軍事マーケットで台頭しつつあると指摘した。 同記事によると、 アフリカでは中国に対する石油や天然ガスの採掘権あるいは輸出と引き換えに、中国が武器を輸出する形態が目立つと いう。
2008.08.25 Chinese Defence Today PLA Exhibition in Hong Kong <0809-082504>
 香港で行われた人民解放軍展で展示された HQ-12 (KS-1) SAM の写真である。。
 これと同じシステムは2007年に北京で行われた人民解放軍展にも展示されたが、今回はその時とは別の車体に搭載され ている。
【註】
 HQ-12 の最新型は KS-1A と呼ばれ、キャニスタ発射機型も報告【0802-122701 (Chinese Defence Today)】 されている。
2008.02 Jane's Missiles & Rockets China deploys KS-1A missile to SAM site <0803-020002>
 画像データ分析家の Sean O'Connor 氏が、中国雲南省昆明の南西 (24 54' 51.79"N 102 33' 47.22"E) に、恐らく KS-1A の陣地と見られる施設を見つけ出した。 この施設は中央にレーダ設置位置と見られる土手状構築物があり、取り囲むように発射機位置と見られる6ヶ所の正方 形パッドがある。  陣地の形状は S-300P 及び HQ-9 の陣地に似ているが、明らかにこれらとは異なる。
【関連記事:0802-122701 (Chinese Defence Today 2007.12.27)】
2007.12.27 Chinese Defence Today HQ-12 (KS-1) Surface-to-Air Missile System <0802-122701>
 江南宇宙社 (Jiangnan Space Co.) 製の KS-1 (Kaishan-1) SAM は HQ-2 (SA-2 のコピー) の後継として1994年に開発を完了したが中国軍に採 用されなかった。 KS-1 は4脚の固定型発射機を使用した。 1990年代末に搭乗した KS-1 の車載型である KS-1Aマレーシアに輸出され、中国軍も HQ-12 として採用している。 最新型では箱形発射機(右図)を採用している。
【 KS-1/KS-1A 関連記事: (JDW 2002.12.18)】
【マレーシア輸出関連記事:0521-101904 (JDW 2005.10.19)】
 KS-1 は HQ-2 (SA-2) の二段目を元にした無線指令誘導 SAM で、発射重量は886kg、射高は0.5~25km 、射程は7~42km(KS-1A は50km)である。 標準的な中隊はレーダ1基、2発搭載発射機4両、予備弾18発を装備 する。
2005.10.19 Jane's Defence Weekly China favoured for Malaysian air-defence solution <0521-101904>
 マレーシアの中高空 SAM 計画に中国が KS-1/KS-1A をロシアの 9K37 Buk-1 SA-11) に対抗して売り込んでい る。 この契約が成功すれば KS-1/KS-1A の初めての輸出となる。
( KS-1/KS-1A 関連記事 JDW 2002.12.18)
 マレーシアは MANPADS の更新も検討しているが、中国は KS-1/KS-1A を購入すれば FN-6 の国内生産に応じるとしている。
( FN-6 関連記事 JDW 2005.05.18)
 この他にマレーシアは MBDA社と15個 FU の Jernas SAM 購入契約を2002年に結んでおり、2005年末には引き 渡しが始まる。 Jernas の FU は、8発の Rapier 搭載発射機9基ずつで構成される。
 マレーシアの陸上防空は現在 Starbust、Javelin などの限られた低空防空システムだけである。
【註:】

 Jernas とは Rapier FSC (Field Standard C) の輸出型で、ミサイルは Rapier Mk2 を基本にしている。

2002.12.18 Jane's Defence Weekly China's missile on show with new mobile platform  中国が先月行われた航空ショーで、KS-1 SAM の最新型で自走発射機に乗った KS-1A を 公表した。 技術的データは公表されていない。
 KS-1 は1991年のパリ航空ショーで初めて公表された SAM で、1996年から人民解放軍が装備している。

 (註:FAS のサイトによると、KS-1 は最大射程25km、発射 重量900kgの SAM である。)

2001.01.10 Jane's Defence Weekly Upgraded Chinese KS-1 SAM revealed  中国の国家精密機器輸出入公司 (CNPMIEC) は低~高々度地対空ミサイルシステム KS-1 の改善 向上を図っている。
 KS-1 は HY-2 (Hongqui-2) を補完するため開発され、1967年から人民軍が運用中の SAM システムで あるロシアの Almaz S-75 (NATO 名 SA-2‘Guideline’) に類似している。
 改善型の KS-1A の特徴はトレーラ搭載のフェーズドアレイレーダで、ペトリオット SAM システムのレ ーダに極めて類似しており、これはイスラエルからの技術導入(一説にはペトリオットとロシアの SA-10D‘Grumble’の技術)によ るものと予測される。
 レーダは同時3目標と交戦が可能で、ミサイルはデユアルスラスト固形燃料で交戦距離 50km以上、最大高度約 29kmと推定される。◇