研究中の航空機に関する記事

 
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出   典
標       題
要             旨
2024.03.29
 06:40
Defense News Hermeus readies Quarterhorse high-speed test aircraft for first flight <2404-032903>
 極超音速航空機のスタートアップ企業であるHermeus社が28日にアトランタの工場でQuarterhorse機を公開した。、同社は今夏の初飛行に向けて準備を行っている。
 Mk 1と名付けられたこの機は、Hermeus社が2026年までに自律的で再利用可能な極超音速に近い飛行を実証することを目標に段階開発している高速試験機であるQuarterhorseの2番目の型で、最初の型であるMk 0は、2023年11月に地上試験を完了しているが、Mk 1が先に飛行する計画である。
 QuarterhorseはMach 5以上に達することができる極超音速機で防衛および民間向けに開発するという同社の大きな目標に向けた足がかりになるが、国防総省はこの機を使用して独自のシステムの試験に役立てることに関心を持っている。
2024.01.03 DARPA HP DARPA moves forward on X-65 technology demonstrator <2402-010309>
 米DARPAが、主たる操縦に
AFCを使用することの実行可能性を実証する実物大のX-plabneのX-65を試作するCRANE計画Phase 3Aurora Flight Sciences社を選定した。
 X-65は機体表面の気流を形作るために加圧源からのジェット流を噴出してロール、ピッチ、ヨーを制御するAFCエフェクターを配置することで可動部品をなくして軽量化と複雑化、性能向上が期待される。
【関連記事:2302-011716 (DARPA HP 2023.01.17)】
2023.08.16
 15:45
Breaking Defense Air Force picks startup JetZero to build blended wing body demonstrator <2309-081609>
 ケンドール米空軍長官が8月16日、将来の輸送機や空中給油機の元となる無尾翼機 (
BWB) 機の試作に、新興企業のJetZero社を選定したと発表した。 試作機を2027年までに飛行させる計画である。
 BWB機の構想は何十年も進められており、Boeing X-48のような小型試作機も飛行させているが、JetZero社は実大の試作機を飛行させることになる。
2023.06.19
 11:51
Breaking Defense Onera, France's DARPA, bets on Espadon hypersonic fighter concept for 2050 flight <2307-061905>
 米国のDARPAに相当するフランス国立航空宇宙研究所Oneraがパリ航空展で2050年の実用化を目指したEspadon (Swordfish) 極超音速戦闘機構想を公表した。
 既に風洞試験を行っているという。
2023.06.03
 04:36
Defense News Defense Innovation Unit eyes first flight of hypersonic testbed <2307-060303>
 (註:米国防総省の)
DIUが早ければ来夏にも極超音速飛行実験機HyCATを初飛行させたいとしている。
 DIUはHyCATの開発を従来軍の開発を手がけてきた企業以外に担当させようと、3月にオーストラリアのHypersonix社に同種のDart AEを元にしたHyCATを発注した。
 2022年9月に開始したHyCAT開発にはHypersonix社の他に打ち上げを担当するRocket Lab社Fenix Space社も加わっているが、DIUはHyCAT 2と呼ぶ第2段階に参加する4番目の企業を模索している。 HyCAT 2では航法、通信、製造技術、低価格材料などの検討が行われる。
2022.07.27 Jane's Defence Weekly UK unveils Concept V hypersonic aircraft in HVX profolio <2210-072708>
 英国が7月18日にFarnborough航空展で、
HVX計画の一環として開発する極超音速軍用機Concept V構想を公表した。
 計画は英空軍DstlNSSIF基金やRolls-Royce社のReaction Engine計画と共に進める。
 Concept VはコンバインドサイクルSynergetic Air-Breathing Rocket Engine単発で飛行する。
2021.08.05 Defense News Aerospace startup gets $60M from the US Air Force to build hypersonic passenger plane <2109-080506>
 現在民航機で7時間かかるニューヨーク~パリ間を90分で飛行する、世界初となるMach 5で飛翔し再使用可能な超高速人員輸送機の研究を進めている米空軍が8月5日、7月30日にジョージア州のHermeus社と$60Mの契約を行ったことを明らかにした。
 この契約で同社は同社のQuarterhorse機を元にした3機を試作し、実大の再使用可能な推進装置を製造する。 試作1号機は操縦手のリスク低減のため無人機になる。
 Aviation International Newsが2020年11月に同社が縮小型エンジンを試作し試験中で、実大型の開発を開始していると報じている。
2019.07.29 Aviation Week & ST Honeywell FBWs key to UK eVTOL startup <1909-072908>
 英国で2020年初飛行を目指して進められている電動VTOL機計画eVTOLで、飛行制御にHoneywell社の小型フライバイワイヤ装置が採用されることになった。
2019.06.03 Aviation Week & ST Hermeus targets Mach 5 Sweet Sot for hypersonic project <1907-060312>
 アトランタを拠点とするHermeus社が2020年代後半の運用開始を目処に、
TBCCエンジンとラムジェットエンジンを組み合わせ、Mach 5で巡航4,000nmを飛行できる20人乗り飛行機の構想を発表した。
2019.05.20 Aviation Week & ST SureFly touts eVTOL hope amid funding uncertainy <1907-052006>
 ワシントンで4月に開かれた自動車ショーで俳優Steve Burns氏が創設したSureFly 8ロータ復座機が披露された。
 この機体は小型UAVと似た形状のハイブリッド電動機で、2018年4月に高度20ftの低空ではあるが初飛行しており、昨年秋には
FAAの認証も受けている。
 今回の催しにはデトロイトのAirspace Experience社MOBi-OneチルトロータeVTOL機を出品している。
2019.05.20 Aviation Week & ST Lilium liftoff <1907-052003>
 ドイツLilium社が5月4日、電動VTOL (eVTOL) Lilium Jet実大機の無人での初飛行に成功した。  Lilium Jetは5人乗りで、最高速度300km/h、航続距離300kmの性能を持つ。
初飛行の YouTube 映像
2019.05.20 Aviation Week & ST German startup Lilium <1907-052002>
 ドイツLilium社5人乗り電動VTOL (eVTOL) の無人での初飛行に成功した。 Lilium Jetは前後翼に36基のダクテッドファンを配している。
【註】
 米DARPAがAurora社と、ほぼ同じ構想のVTOL機XV-24A LightningStrike VTOL X-Planeを開発して1/5モデル機の試験飛行を行っていたが、2018年5月に計画中止が報じられている。
【関連記事:1807-050703 (AW&ST 2018.05.07)】
2018.06 International Defence Review DARPA cancels LightningStrike eVTOL X-plane programme <1807-060002>
 米DARPAが進めていた電動VTOL (eVTOL) VTOL-XXV-24A Lightning Strike計画中止になった。
 Vtol-Xには民生用、商業用としての関心が高いが、DARPAによると今すぐ計画を引き継ぐ話はないという。
2018.05.07 Aviation Week & ST DARPA has canceled plans to build and fly Aurora Flight Science' XV-24A <1807-050703>
 米DARPAがAurora社で開発しているXV-24A LightStrikeハイブリッド高速VTOL X-planeの計画中 止を決めた。 並行して進めていた1MW発電機の開発遅延が原因という。
【関連記事:1705-040406 (DN 2017.04.04)】
 この結果Aurora社は民生用として開発を続けることになった。
2017.05 International Defence Review X-Plane completes initial demonstrations, full-scale flight scheduled for 2018 <1707-050011>
 米DARPAが開発を進めているLightningStrike VTOL X-Planeは、20%縮尺機(
SVD)による試 験飛行を3月上旬に完了し、今後は実大機計画に移る。
 SVDは翼端長10.7ft、重量325-lbであるのに対し、実大機は61ft、12,000-lbで、速力も100ktに対し300~400ktになる。 2018年末の初飛行 を目指す実大機は現在製造中で、年内にロールアウトする。
2017.04.17 Aviation Week & ST Vertical ambition <1706-041702>
= DARPA の XV-24A VTOL X-Plane の紹介記事 =
【関連記事:1705-040406 (DN 2017.04.04】
2017.04.04 Defense News Electric drones? Aurora team behind VTOL X-Plane focuses on hybrid propulsion <1705-040406>
 米
DARPAがAurora社と開発しているXV-24A LightningStrike VTOL X-Plane 1/5モデルによる飛行試験が3月上旬に完了した。
 3Dプリントで製造されたモデルは120-lbのリチウムイオン電池24基可変ピッ チダクテッドファンを駆動し、最大速度100kt5分間飛行した。
 実大のXV-24Aは325-lbの縮尺機に比べ12,000-lbの大きさで、巡航速度300~400kt と固定翼機並の速度とヘリ並の機動性を目指している。
2017.04.04 DARPA HP DARPA completes testing of subscale hybrid electric VTOL X-Plane <1705-040405>
 米
DARPAがAurora社が試作したVTOL X-Plane縮尺モデル機による 試験を完了した。 目下、実大試作機の開発が進められている。
 VTOL X-Planeは主翼に18基、カナード翼に6基、併せて24基の電動ダクテッドファンで飛行するもので、 主翼とカナード翼はチルトして垂直飛行と水平飛行を行う。
2016.04.25 Aviation Week & ST Aurora Flight Sciences has fowm a 20% scale Model <1606-042502>
 米
DARPAが進めているVTOL X-plane計画でAurora社が開発している、推進装置分散配置ハイブリッドUAV LightningStrikeの、1/5縮小試験機が初飛行した。
2016.04.19 DARPA Facebook DARPA's latest x-plane takes to the sky! <1605-041902>
 Aurora Flight Sciences社が米
DARPAVTOL X-Plane計画で開発している LightningStrike1/5 325-lbのモデルによる初飛行に成功した。
 同社は今後24ヶ月かけて実大試作機を製造する。
【関連記事:1605-031402 (AW&ST 2016.03.14)】
初飛行の You Tube 映像
2016.03.04 Defense News DARPA's vertical takeoff ‘X-Plane’ contract goes to Aurora <1604-030407>
 Aurora社が3日、米
DARPAVTOL X-Plane計画の担当に第二段階をAurora社を選定したと 発表した。 初飛行は2018年頃になる。
 Aurora社のLightningStrikeは、1基のターボシャフトエンジンで3基の発電機を動かし(註:24基の電動プロペラを駆動)て推進する方式で、従 来のVTOL機に比べて50%高速化ができるという。
【関連記事:1510-080005 (IDR 2015.08)】
YouTube の映像
2015.11.02 Defense News BAE takes share in reaction engines company <1512-110202>
 BAE Systems社が11月2日、英国の高速エンジンメーカである Reaction Engines社の株式の20%を取得したと発表した。
 Reaction Engines社が開発している吸気型ロケットエンジン SABRE は、従来の滑走路から離陸したのち 大気中で Mach 5 まで加速し、その後ロケットモードに遷移して、衛星打ち上げが可能な Mach 25 にまで加速するという。
 従来のロケットが燃料に含む酸化剤の重量を軽減できる利点があるという。
2015.09.20 読売新聞

インターネット

「中国、極超音速機の試験飛行に成功」…香港紙 <1510-092001>
 香港の明報紙が中国メディアの報道を引用して20日、中国が音速をはるかに上回る超高速航空機の試験飛行に成功したと伝 えた。
 超高速は Mach 5 以上であることから、北京からシアトルまで1時間余りで飛行できるとの見方を伝えた。
【註】
 中国が超高速滑空飛翔体 HGV の開発を進めていることはかねてからほうじられているが、
1403-012201 (JDW 2014.01.22)】
今回報じられた「超高速」が、HGV を指すのか、超高速旅客機を指すのかは不明である。
2015.08.31 Aviation Week & ST Tunnel vision <1510-083103>
= HWB 機開発の現状に関する記事 =
 
2015.08.31 Aviation Week & ST Airlift upset <1510-083106>
= HWB 機に関する記事 =
 
HWB機の開発を進めている Lockheed Martin社 Skunk Works 事業所が、2020年の大型試作機飛行を目指して、2016年初期に縮小モデルの飛行を 計画している。
 HWB は空気抵抗が45%減少するため、軍用輸送機とした場合 C-17 より45%少ない燃料で済み、Mach 0.81 での飛行が可能に なる。 またエンジンを翼の上に配置する OWN 方式を採用し、これによる空力効率の5%向上も見込まれる。
2015.07.20 Aviation Week & ST Charging up <1509-072008>
= Airbus社の E-Fan 電動航空機に関する記事 =
E-Fan 1.1 リチウムポリマ電池
E-Fan 2.0 リチウムイオン電池
E-Fan 4.0
2015.07.20 Aviation Week & ST Fly, drive or both? <1509-072007>
= 空陸両用航空機に関する記事 =
 陸上走行可能な航空機が2017年までに続々誕生する。
Transition
 4輪、4人乗り、空中100mph、路上65mph、2012年3月に初飛行
AeroMobil 3.0
 スロバキア、2014年10月初飛行、空中 124mph、路上99mph
PAL-V
 オランダ、3輪縦列2人乗り
Switchblade
 韓国 (Samson)、3輪、並列2人乗り、
Carplane
 路上性能を重視した双胴、最大離陸重量750kg
2015.07.20 Aviation Week & ST Electric tension <1509-072002>
= 開発中の小型電動航空機に関する記事 =
E-Fan 1.1 Airbus社
Alpha Electro スロベニア
Cri-Cri Aero-Club de France
2014.09.03 Jane's Defence Weekly Boeign wins deal to refine Phantom Swift X-Ploane <1410-090312>
 米国防総省が8月26日、
DARPA が Boeing社に発注している7ヶ月間の Phantom Swift X-Plane 契約 を16ヶ月延長する修正契約を$9.4Mで発注したと発表した。
 DARPA の VTOL X-Plane は7月に Phase 1 を、Boeing、Aurora、Karem、Sikorsky の4社に$130Mで発注しているが、今回 Boeing社は Phase 1B を受注したことになる。  Phase 2 と Phase 3 では1社が選定され、2017~2018年に初飛行が行われる。
2014.08 International Defense Review Boeing details Phantom Swift <1410-080012>
 米
DARPA300kt~400ktでの飛行を目指す VTOL X-Plane の開発は、Phase 1 が Boeing、 Aurora、Kaman、Sikorsky の各社に$130Mで発注されているが、Pase 2 と Phase 3 ではそのうちの一社が選定され、2017~2018年に初飛行を行う計画 である。
 4社のうち Boeing社だけが既に17%の縮尺モデルで飛行試験を終えている。  同社案の Phanorm Swift は胴体の前後に取り付けられた固定ファン2 基と、翼端に取り付けられた2基のダクトファンで垂直離着陸し、水平飛行時は固定ファンを停止して扉でふさぎ、ダクトファンだけで推進する。 搭載物は固定ファンの前後 と間の3ヵ所に搭載する。
 実サイズの Phantom Swift は、全長15.2m、翼端長13.4m、重量5,450kgになる。
2014.06.09 Aviation Week & ST Solar Impulse flies aircraft for round-the-world attempt <1407-060903>
 太陽電池を電源に世界一周を目指すスイス Solar Impulse社製 Solar Impulse 2 (Si2) が、6月2日 に初飛行した。 飛行時間は2時間17分で、蓄電池電源だけで飛行した。 次回は太陽電池電源で飛行する。 世界一周飛行はアジアのモンスーンを避けて2015年3月に行われる。
 HB-SIB と命名された Si2 は翼端長236ftで主翼尾翼に17,000枚のソーラパネルをハイすると共に、2,077-lbの リチウムイオン電池を搭載している。 対地速度30kt、上昇限度5,500ftの性能を持ち、5~6日間滞空できる。 Si2 の前身 HB-SIA は、2013年に米大陸横断を果たしてい る。
 一方イタリアの Solar Flight社が開発した翼端長72ft、パネル枚数1,510の Sunseeker Duo は、3月30日に100哩の飛行をしている。
2014.04.21 Aviation Week & ST Endurance challenge <1406-042105>
 スイス開発されている太陽電池飛行機 Solar Impulse 2 が、今月中旬に公開された。 初飛行は5月中旬に行われるが、無着陸世界 一周飛行はモンスーンの影響を避けて2015年3月に計画されている。
 Solar Impulse 2 は2013年に米大陸横断飛行を行った Solar Impulse に対し、翼端長は208ftに対して236ft、全備重量は3,560-lbに対して5,070-lbと 大型になっており、太陽電池パネルの数も12,000枚に対し17,000枚と多くなり、動力重量比は240kW/kgから260kW/kgに 向上している。
2014.04.21 Aviation Week & ST Transformer 'Flying Jeep' makes first flights <1406-042101>
 AT社が米陸軍と海兵隊から発注を受け開発してきた Flying Jeep と呼ばれる、貨物輸送、負傷者救出用の空陸両用 VTOL機 Black Knight Transformer が3月に初飛行した。
 Black Knight Transformer は全備重量4,400-lbで、固定ピッチ2枚羽根プロペラ8機で離着陸及び推進飛行し、路上走行も可能である。 試験飛行で は10ft以下の高度を安定して飛行した。
2014.03.24 Aviation Week & ST Karem reveals ita tiltrotor design for DARPA's VTOL X-Plane <1405-032401
 Karem社が、米
DARPA が進めている VTOL X-Plane 計画の予備設計段階に、4社中の1社として指名されたことを明らか にした。 予備設計が2015年末に提出されたのちに1社が選定され、2017~2018年に初飛行が行われる。
 予備設計には以下の4案が選定されている。
Boeing: Phantom Swift 双発ダクトファン機
Sikorsky/Lockeed Martin: Unmanned Rotor Blown Wing
Aurora: Lightning Strike
Karem: Optimum-Speed Tiltrotor
 VTOL X-Plane には
 ・巡航速度: 現在最大速度が170ktであるのを、巡航速度300kt~400kt
 ・ホバリング効率: 現在の60%から75%
 ・揚抗比: 現在の4~5を10
 ・最大離陸重量10,000~12,000-lb
の性能が求められている。
【関連記事:1404-031805 (DARPA HP 2014.03.18)】
2014.03.18 DARPA HP VTOL X-Plane program takes off <1404-031805>
 米
DARPA が、計画している VTOL X-Plane の開発 Phase 1 に Aurora BoeingKaremSikorsky4社を選定した。
【関連記事:1305-040016 (IDR 2013.04)】
 VTOL X-Plane には
 ・巡航速度: 300kt~400kt
 ・ホバリング効率: 現在の60%から75%
 ・揚抗比: 現在の5~6を10
 ・搭載能力: 最大離陸重量10,000~12,000-lbの40%以上
の性能が求められている。
 今後2015年末に各社から事前設計が提出され、審査の後1社が試作を行い、2017~2018年に初飛行する。
2014.02.24 Aviation Week & ST Flying boxcar <1404-022404>
 軍用の空地両用車として AT社が Black Knight Transformer を開発している。  Black Knight は固定ピッチで無関節 ロータを8基持ち、全長25ft、全幅8ftであるが、ロータを展開すると31ft長、19ft幅になり、全備重量4,000-lbで、500-lbを 搭載して30分飛行できる。
 空地両用の実用型1,000-lbの搭載能力を持ち、90ktで2.5時間、又は130ktで250nm飛行できるが、貨物 専用の実用型では1,600-lbを搭載して2.9時間、285nmを飛行できる。
2014.02.24 Aviation Week & ST Duct work <1404-022403>
 Flying Jeep とも呼ばれていた米
DARPATransformer 計画は2012年に Lokheed Martin /Piasacki グループが AAI社を破って受注したが、2013年初めに DARPA は計画の見直しを行い、空地両用車の開発を停止させた。
 その結果 Transformer に代わって登場したのが ARES 計画である。 ARES はモジュラ方式の VTOL UAV で、貨物搭載 用ポッドまたは車両を吊り下げることができるチルト式ダクテッドファン2基を持つ無人機になり、海兵隊がアフガンで使用した K-Max の後継に位置づけられる。
 Lokheed Martin/Piasacki グループは1月に Phase 3 を開始しており、2015年中頃に初飛行が計画されている。
2014.02.17 Aviation Week & ST Shape shift <1404-021706>
 米空軍が、在来機の燃料消費を90%削減する軍用輸送機
RCEE の研究を進めている。 RCEE の Phase 1 は2009~2011 年に行われ、2011年からは2015年までの Phase 2 段階に入っている。
 Boeing社は Phase 1 で、搭載能力40tの全電気トラス翼 (All-Electric Truss-Braced-Wing) 機と、100tの電気翼/BWB の複合機を提案した。
 Lockheed Martin社はハイブリッド翼胴体 (HWB) 機を提案した。 HWB機は220,000-lbの搭載能力を持ちながら C-17 の70%の燃料で飛行できるという。
2014.02.11 DARPA HP ARES aims to provide more front-line units with mission-tailored VTOL capabilities <1403-021104>
 
IED など陸上での脅威を回避しながら前線へ補給品を届けようという米 DARPATransformer (TX) 計画には、2013年に ARES 方式の採用が決まった。 ARES は現 在 Lockheed Martin社の Skunk Works で、開発の最終段階である第三段階に入っている。
 ARES はチルト式のダクテッドファンを利用しているため同サイズのヘリに比べて着陸場が狭くて良いことから、 錯雑地形や艦上への降着に適している。 更に搭載能力には最大離陸重量の40%以上に当たる3,000-lbが要求されている。
【関連記事:1011-101202 (DARPA HP 2010.10.12)】
2014.01.01 Jane's Defence Weekly Sikorsky, Aurora win DARPA X-Plane contracts <1402-010105>
 米
DARPA が計画している高速固定翼 VTOL 機開発の VTOL X-Plane 計画は、22ヶ月の Phase 1 に4社が指定された。 計画では2017年第4/四半期に行われる。 VTOL X-Plane には300~400ktの巡航速度が要求されている。
 Sikorsky社は Lockheed Martin社と共同で TailSitter 機を提案する。 Bell社は V-22 Osprey が運用要件を概ね満たすが、同機の巡航速度は241~257ktと遅い。 Boeing社 は Phantom Swiftを提案するであろう。
2013.11.14 Yahoo CNN ニュース

「マッハ 6 の最新鋭偵察機、開発進む 米ロッキード」

<1312-111401>
 Lockheed Martin社が、SR-71 Blackbird の後継機ともいえる新たな偵察機 SR-72 の開発が進んでいることを明らかにした。 Blackbird は Mach 3 以上で高度26,000mを飛行するステルス機であったが、SR-72 は Mach 6ミサイルの発射も可能無人 機として設計される。 ステルス構造は Mach 6 と両立しないため採用せず、スピードがステルスの代わりになると説明いう。
 小型試作機による試験を5年以内に開始し、10年以内に試験飛行を実施し、2030年までには配備が可能になるという。
2013.11.13 Jane's Defence Weekly Lockheed Martin unveils SR-72 <1401-111301>
 Lockheed Martin社が11月4日、同社が自費開発している偵察、攻撃用の超高速機 SR-72 の詳細を発表した。 ただ、次の段階へ移行するには、政府の支出が必須であるという。 次の段階では大型の試験機 での飛行を計画している。
 SR-72 は SR-71 が Mach 3 であったのに対し Mach 6 で飛行でき、U-2 の上昇限度である70,000ftより十分に高い高度で飛 行できるという。
 有人飛行も可能であるが、その場合には Mach 3 以下での飛行になる。
2013.11.04 Aviation Week & ST Beyond Blackbird <1312-110404>
 米空軍の SR-71 Blackbird は20年前に退役したが、Lockhhed Martin社が SR-71 程度の大きさで速度が二倍の Mach 6 となる SR-72 の提案をしている。
 Mach 6 を実現するにはタービンエンジンとスクラムジェットの組み合わせが必要で、同社は
DARPAFalcon 計画で進めている超高速飛翔体 HTV の動力推進型である HTV-3X の技術 を使おうとしている。 HTV-3X はタービンエンジンで滑走路から離陸し、スクラムジェットで加速して Mach 6 で飛行したのち滑走路に戻る構想になっている。
 同社が考えている SR-72 は Mach 6 で巡航する双発の無人機であるが、まず同規模エンジンを1基積んだ F-22 大の有人実証機 FRV で、Mach 6 の飛行を数分間行う計画である。
2013.09.16 Aviation Week & ST Adventurous Avicopter <1311-091605>
 中国 Avicopter社が、9月5日から天津で開かれた中国ヘリコプタ展で各種開発計画を公表した。
Jueying
 機首に推進プロペラを持つ800kgの同軸反転ロータ UAV で、最大速度450km/h
Blue Whale
 搭載能力20tの4発チルトロータ VTOL機で、最大速度538km/h、上昇限度28,264ft、航続距離3,106km、戦闘行動半径815km
Feihong
 VTOL実験機で、既に飛行試験中。
2013.04 International Defence Review DARPA launches VTOL X-Plane programme <1305-040016>
 米 DARPA が2月、現在より高速で高効率の巡航ができ大量の運搬が可能な次世代 VTOL機 VTOL X-Plane 計画を開始したと発表した。 VTOL X-Plane は300~500ktの高速で、全備重量10,000-lb~12,000-lbのうち12.5%以上が積載 重量となる性能が求められている。
 これとは別に DARPA は MAR 計画と DiscRotor 複合ヘリ計画も進めている。
MAR
 飛行状況に合わせて飛行間にブレードの形状を変えるもので、Boeing、Sikorsky、Bell-Boeing の各社が参画している。 この技術は2020年代を目指す JMRJFTL などの実用機への応用が考えられる。
【 MAR 関連記事:0911-100516 (AW&ST 2009.10.05)】
DiscRotor 複合機
 Boeing社が単独受注して進められている垂直飛行と水平飛行の移行をシームレスに行うことを目指す技術である。
【 DiscRotor 関連記事:0905-033016 (AW&ST 2009.03.30)】
【註】
 ヘリの最高速度は、現在150kt程度で、米国が開発した複合推進の高速実験ヘリで250ktであることから、300~500ktとは画期的である。 因みに MV-22 Osprey がやっと 300ktである。
2012.08.13 Aviation Week & ST Low-noise configured X-48C testing begins <1209-081303>
 X-48 無尾翼 (BWB) 試験機の最新型である X-48C が、8月7日に初飛行した。 X-48C は X-48B が三発であったのに 対し双発になっている。
 翼端長21ftの X-48 は、翼端長が240ftになる実用機の8.5%モデルで、実用機は空中給油機や輸送機としての使用が考えられ ている。
2012.07.04 Jane's Defnse Weekly Boeing continues BWB research as X-48C tests begin <1208-070410>
 Boeing社が7月に X-48C BWB の試験飛行を開始し、年末まで行われる。
 X-48C は X-48B を改良したもので、X-48B にあったウイングレットを撤去し、代わりに2箇所のエレボンを取り付けたほか、エ ンジンを3基から2基に変えている。
【 X-48B 関連記事:1005-041203 (AW&ST 2010.04.12)】
2010.09.13 Aviation Week & ST Next round of testing <1010-091306>
 NASA は X-48B 無尾翼機X-48C に改良するのを前に、今秋から第二段階の飛行試験を行う。
 翼端長21.5ftの X-48 は、X-48B で3基搭載している推力50-lbの延伸を X-48C では80-lbのエンジン2基に換装する。
【関連記事:1005-041203 (AW&ST 2010.04.12)】
2010.09.06 Aviation Week & ST Fuel-cell flyer <1010-090606>
 ドイツの宇宙航空センタ DLR が、長距離、長時間飛行が可能な燃料電池Antares H3 を 来年飛行させる。 航続距離750km、滞空能力5時間であった Antares H2 に対し、Antares H3 は6,000kmの航続距離と 50時間の滞空能力を持つ。 このため翼下に2個あった水素タンク兼燃料電池コンテナは4個に増える。
 Antares H3 の翼端長は23m重量は1,250kgあり、200kgを搭載できる。 当初は有人方で あるが、無人機型も検討している。
【 Antares H2 関連記事:0908-071302 (AW&ST 2009.07.13)】
2010.07.19 Aviation Week & ST HUMVEEs that fly <1009-071904>
 米 DARPA空地両用軍用車両 Transformer (TX) を検討している。 地上走行可能 な航空機は今までにもあったが TX は実用型の VTOL 機で、4名250nm空輸、陸送又は組み合 わせで輸送できることが求められている。
AVX Aircraft社案
 折りたたみ式の一軸反転ロータとダクトファンを持ち、空中140mph、路上80mph、路外30mphで走行/飛行する。
Logi AeroSpace社案
 4基の肩載せ型電動プロペラを持ち、機首に1基のほかの3基はチルトして VTOL と前方推進を行う。
2010.07.12 Aviation Week & ST Solar aircraft makes 26-hr. flight <1008-071202>
 スイスの Solar Impulse チームが製作した太陽電池航空機 HB-SIA が、7月7日~8日にかけて26時間 の昼夜間連続飛行を行った。 HB-SIA は3,500-lbで12,000個の太陽電池と400kgのバッテリを搭載し、4基の電動モータで推進する。 今回の試験では28,100ftまで 上昇したのち、夜間は高度5,000ftをバッテリで飛行した。 最大対地速度は68kt、平均速度は23ktであった。
 Solar Impulse チームは大西洋横断を目指す二号機 HB-SIB の製作を計画しており、チームは2013年 に世界一周飛行を行うことを最終目標にしている。
【関連記事:0912-111612 (AW&ST 2009.11.16)】
2010.04.12 Aviation Week & ST NASA demonstrates controllability of X-48B <1005-041203>
 NASA は、X-48B BWB 無人実験機飛行試験の第一段階を3月19日に完了したのを受け、2号機を X-48C に改造して1年間の飛行試験を行う計画である。 X-48C は X-48B がターボファン三発であったのに対し双発で、 胴体も延長される。
 NASA は X-48 を使用して燃料効率の良い機体の研究を行っている。
【関連記事:0803-012807 (AW&ST 2008.01.28)】
2009.08.17 Aviation Week & ST Quiet contender <0909-081708>
 Boeing社と NASA が X-48C BWB機の風洞試験を行っている。 X-48C は現在飛行試験中の X-48B の改良型 低騒音機で、民航機や軍用輸送機への応用が考えられている。
2009.06.08 Aviation Week & ST Bell studies rotorcraft hybrid <0907-060807>
 Bell社が AH-1Z や UH-1Y の後継にチルト翼機 HTR を提案している。 HTR は210ktと チルトロータ並みの速度にもかかわらず低速性能が良い特性を持つ。
 HTR は翼面とロータ面が15゚傾いている。 垂直離陸時には翼をチルトさせロータ面を水平にし、飛 行間は翼を元に戻してロータを前に傾ける。
2009.06 International Defence Review Gyrodyne testing resumes in US <0907-060030>
 米 DARPA が進めている Heliplane 計画は、2009年初めに開発の Phase 1B 段階の契約 が Geaogia Techと行われ、更に前進することになった。 Heliplane は1950年代のジャイロダインと同じ技術で、自由回転するロータによりジャ イロダイン同様に短距離陸、垂直着陸できるほか、ロータ先端に取り付けたチップジェットにより垂直離陸やホバリングもできる。 続く Phase 2 では風洞試験が計画されている。 Heliplane はヘリコブタに比べて二倍の速度が出るのが利点である。
 Phase 1 は2005年11月にオートジャイロのメーカである GBA社に発注されて開始され、PDR において速力400mile/h 以上、航続距離1,000nm以上、35゚Cの環境で1,000-lbを搭載して地面効果無しで高度4,000ftでホバリングできる設計であることが確認された。
2009.03.30 Aviation Week & ST Rotor revolution <0905-033016>
 ヘリコプタのように垂直離着陸が可能で、固定翼機並みの速度で飛行できる可能性を追求して、米 DARPA が Boeing社に DiscRotor の研究を発注した。
 DiscRotor は翼にダクテッドファンを持ち、ロータの回転時は左右の推力を調整してトルクの減殺にあたる。離陸後はダクテッドファンで推進し、ロー タはディスク内に収納して、350ktで飛行する。
 DARPA は、最初 UH-60 程度の機体にブレードと、ブレード直径の1/3のサイズのディスクを取り付ける構想である。
2009.03.23 Aviation Week & ST Beyond the N-wave <0905-032306>
 Boeing社が、NASA が保有する F-16XL の1機、F-16XL-1 を改造して衝撃波低減のための安価な実験 機とする提案を行っている。
 過去の試験で衝撃波の発生は機体形状に大きく依存することが分かっているが、衝撃波低減のための改造は成されなかった。 提案では機首、キャノピ及び尾翼の形状を 変えて衝撃波の発生特性を測定する。
2009.02.02 Aviation Week & ST Edging toward stall <0903-020213>
 BWB 機体の X-48B にとって、失速への対応が最大の問題である。
2009.02.02 Aviation Week & ST Europe tackles BWB barriers <0903-020212>
 欧州における BWBNACRE 計画の元に数種類が検討されている。 NACRE では581~991席 の大型旅客機が検討されている。
 ドイツの研究機関によれば、BWB は揚力抵抗比が20%良く、重量が15%軽く、騒音が10dB低い などの利点があるが、飛行安定、機内与圧、空港設備との整合性に問題があり、更に事故時の脱出も後部座席に問題がある。
2009.02.02 Aviation Week & ST Shaping the future <0903-020211>
 NASA が2020年頃に実現可能な N+2 世代航空機の研究をしている。 N+2 機は騒音レベルが現在の Stage 4 基準より42dB低 く、Boeing 777 より燃料消費が40%少ない機体で、全翼機 (HWB) 技術が計画の焦点になっている。 HWB 技 術は Boeing社が X-48B BWB で技術検証を行っている。
 NASA は Boeing社の、エンジンを機内に納めた案 (N2B) とポッド搭載型 (N2A) の二案について、2011年に風 洞試験を開始する。
2008.10.22 Jane's Defence Weekly DARPA cancels Blackswif project <0812-102206>
 DARPA が空軍と共同で進めようとしていた Blackswift 超高速無人偵察機計画は、FY09予算$120M( DARPA $70M、 空軍$50M)を議会が$10Mに削減したため、計画中止になった。
 Blackswift は ramjet/scramjet により Mach 5 以上で飛行するが、ramjet/scramjet 始動速度までタービンエンジンで加速 するのが特色であった。
【関連記事:0804-031008 (AW&ST 2008.03.10)】
2008.09.29 Aviation Week & ST Taking flight <0811-092911>
= NASA の次世代機研究に関する記事 =
 NASA では2015年頃実用化する N+1、2020年頃の N+2、2030~2035年を見た先進技術機 N+3 の三世代に分けた航空機の研究を行っているが、その努力の30~40%を N+1 にかけいてる。
 図は NASA が2020年頃に実現可能な超音速機として研究している Mach 1.6~1.8 の低騒音機
2008.09.08 Aviation Week & ST Stall warning <0810-090813>
= X-48B BWB 機の試験進捗状況 =
 すでに Block 1~3 の試験が行われ、前縁スラットと低速性能の検証が行われている。 Block 3 の7回目の試験では失速試 験が行われる。
2008.07.07 Aviation Week & ST Bigger BWB 'X-plane' plan <0808-070702>
 Boeing社と米空軍が X-48B を大型化した BWB 実証機の開発について協議を開始している。 同社によると実証機は 与圧操縦席の単座有人機で複数のエンジンを搭載する。
2008.06.09 Aviation Week & ST Flight testing of blended-wing body demo acvances <0807-060906>  全翼機 X-48B BWB 機の試験飛行が続けられている。 X-48B は21ftの無人機で、前縁スロットを固定して行った Block 1 試験は11回行われ、前縁スロットを取り外した Block 2 試験が4月に開始された。 前縁スロットを取り外すことにより失速速度は高く なるが、最高巡航速度118ktを実現できるようになる。
 今後 Block 3~6 でエンジン停止試験などが行われる。
2008.05.19 Aviation Week & ST Tests underway for model of tailless aircraft <0806-051903>
 Lockheed Martin社が空軍の4ft風洞を使って、無尾翼機の1/18縮小模型による試験を行っている。
 この試験の目的は fluidic スポイラjet スポイラ操縦性能の比較で、両翼に別々の操 縦装置がつけられている。 また応力分布をリアルタイムで観察できるように、模型には圧力感知塗料が塗られている。
2008.03.12 Jane's Defence Weekly US to issue RfP for hypersonic aircraft work <0804-031202>
 米空軍と DARPA が来週、SR-71 の後継となる技術を検証する Blackswift の RfP を発簡する。 Blackswift はそ のままで Mach 5 以上で飛行するいわゆる SR-72 になるわけではないが、その技術は SR-72 の元になる。
 Blackswift は2機作られ、'turbine-based combined cycle engine' を搭載する。 このエンジンはタービンエンジンと ramjet、scramjet の 組み合わせエンジンで、タービンエンジンにより ramjet/scramjet の作動速度まで加速する。
 Blackswift は偵察攻撃能力のほか、宇宙での利用も考えられている。 特に ASAT により破壊された衛星に代わる衛星を急速 に打ち上げるシステムが検討されている。
2008.03.10 Aviation Week & ST Out of the black? <0804-031008>
 従来 HTV-3X と呼ばれていた、米空軍と DARPA が開発する Mach 6+ の実験機 Blackswift初飛行が2012年に計画されていることが明らかになった。 計画は4月中旬に明らかにされ、その際には謎に満ちた FALCON 計画についても明らかになる。
 Blackswift は攻撃及び偵察に使用される再使用可能な飛行体で、SR-71 の後継としても期待されている。 動力はジェットエンジンで機体の寸法は全長47ftの Lockheed Martin社が提案している Have Blue ステルス実験機とほぼ同規模である。 HTV-3X の要求には Mach 6+ を60秒 以上維持でき、通常の飛行場を使用できることが求められている。
 HTV-3X の前身となる HTV-1 の地上試験は既に終了しており、発展型の HTV-2 は2009年に Minotaur Ⅳ で打ち上げら れる。 HTV-2 は Mach 20~22 に達したところで滑空を開始し、約30分間にわたり3,000nm を飛行する。
2008.01.28 Aviation Week & ST Blending boldly <0803-012807>
 Boeing社が1月18日に X-48B BWB 縮小試験機の7回目の飛行試験に成功した。 X-48B は翼端長240ftの実用型 BWB 機 を縮尺率8.5%の21ftにした無人試験機で、今回の試験では前縁固定スラットなしでの飛行特性が確認された。 前縁固 定スラットをはずす改修は2007年8月28日に行われた前回の試験以降行われた。
 今後の試験に向け Boeing社はエンジンの換装も計画している。 現在は JetCat社製 P200 タービンエンジンが3機搭載されているが、Boeing社は JetCat社製 SPT5 ターボプロップを元にしたダクテッドファンエンジンを開発している。
2008.01.14 Aviation Week & ST Blended benefit <0803-011409>
 BWB (Blended-Wing Body) 機にベリーフラップを取り付けた効果を検証する Swift社製 KillerBee KB-2 BWB UAV が 1月末にも飛行試験を開始する。 ベリーフラップは重心のやや後方に取り付けられた左右一体のフラップで、ピッチの制御をし辛いという BWB 独特の欠点を解決する。
 ベリーフラップの装備で離着陸速度を下げ、滑走長を短くすることも期待できる。 シミュレーションでは滑走路を20%まで短縮できることが分かった。
【 KillerBee 関連記事:0607-030003 (IDR 2006.03)】
2007.12.10 Aviation Week&ST Power lifter <0801-121007>
 Northrop Grumman社は、AFRL が2008年1月に研究を開始する Speed-Agile 全翼型多目的 STOL 輸送機構想を提案している。
 Seed-Agile は2013年~2015年の初飛行をめざす Ajacs (Advanced Joint Air Combat System)のための実験機で、最終的には2015年 ~2025年に C-130 の後継として装備する構想である。 Ajacs は Strykerなどの車両を搭載し、2,000ft以内の離着陸距離と C-17 より 早い Mach 0.8 での巡航を目指している。
2007.11.12 Aviation Week & ST France's green metamorphosis <0724-111210>
 仏航空研究局が開発する Onera は全翼型で、排気ガスの低減をめざしてい るが、研究予算は極めて制限されている。
 仏政府は将来の環境計画を策定し、排気ガス抑制のため飛行場滑走路の新規建設を許可しない方針である。
2007.07.28 朝鮮日報

インターネット

米国で飛行実験に成功した空・・・ <0715-072801>
 米国 NASA と Boeing社が共同開発した X-48B ブレンデッド・ウィングレット(航空機の主翼の先に取り付 けられる小さい翼)標準装備型の試作機が初飛行に成功した。 NASA によると、同機は今月20日、高度2,300m まで上昇した後、31分間にわたって飛行を続け無事着陸したという。 試験飛行に使われた飛行機(重量227kg、全長6.4m)のサイズは、 今後開発される飛行機の約1/12で、パイロットは搭乗せず地上から遠隔操縦された。
2007.07.09 Aviation Week & ST Blending wing tanker? <0715-070901>
 米空軍 AFRL は BWB (Blended Wing Body) の1/50縮尺模型による風洞空力試験をで行っている。 試験は 、今年初めに行った空力性能試験よりも更に高い Mach 数での飛行性能データの取得で、今後は遷音速を主体とするデータ収集となる。  AFRL は今年中に、Boeing社が開発した翼端長21呎の BWB 実験機 X-48B の飛行試験を計画している。
 空軍は BWB 機を有無人の空中給油機として開発する計画である。
2007.06.11 Defense News An SR-72? <0713-061109>
 SR-71 偵察機が退役して10年、米空軍は秘密裏に新型ステルス偵察機の開発を開始した模様である。  SR-72 と仮称する新型機は高度100,000呎 Mach 6 で飛 行する無人偵察機で、2020年頃の装備化を目標に Lockheed Martin社 Skunk Works が開発を受注している。
 衛星による偵察活動は解像度に限界があるのと同時に ASAT 攻撃に脆弱なことから、隠密偵察機の必要性が着目されている。
2007.05.28 Aviation Week & ST Bizal eyes the sun <0712-052805>
 太陽発電を主動力とする昼夜間の飛行が可能有人実験 機 SolarImpulse の研究が欧州で行われている。 乗員1名の初号機は翼端長60m、 炭素繊維製の機体重量は1.6tで来年に初飛行を行う。 太陽発電で蓄電した出力は最大12馬力程度とされ、高度12,000m以上を最大70km で飛行することができる。 フルスケール機となる2番機は翼端長80m、重量2t、乗員2名で、2010年に夜間大西洋横断、 2011年に無着陸世界一周を計画している。
 開発は2003年に総額$93.8Mで開始し、三分の二を終了している。
2007.04.09 Aviation Week & ST Flights of fancy <0709-040905>
 ドイツの研究機関 DLR は、航空宇宙輸送技術の研究構想を明らかにした。 構想内容はいずれも初期段階であるが、 燃料電池を用いた航空機、再利用可能なロケットブースタ、レールガンによる超小型衛星の打ち上げな ど多岐にわたっている。 燃料電池を用いた UAV 実験機 HyFish (右図) の試験が初 めて行われ、約1分間の飛行を行った。 機体は全長1.3m、翼端長1m、重量6kg、水素タンクは200㍑で、出力1kW で10~15分の滞空能力を持つ。
 また、2021年の実用化をめざす、フランクフルトとシドニーを90分で結ぶ50人乗り超音速機 Spaceliner、2010年に初 飛行する Mach 12 の超高速実験機 Shefex (Sharp Edge Flight Experiment) 等の研究が行われている。
2007.03.12 Aviation Week & ST Gaining speed <0707-031207>
 欧州13ヶ国37の政府、企業、大学が参加する Hisac (High Speed Aircraft) プロジェクトチームが超音速 旅客機の構想設計を3件に絞り込み、更に今後3年間の設計研究の基準に Sukhoi社の案を選定した。
 Hisac 計画は超音速旅客機の機体とエンジン設計を主目的とし、Mach 1.6~1.8、無給油での 航続距離3,500浬以上、既存の民間滑走路が使用でき、飛行時間を20~50%節減することを目標としている。
 Sukhoi社の案は全長42m、翼端長19mで、衝撃波及び騒音を低減した設計が選定の理由である。
2007.02.12 Aviation Week & ST Dutch dreams <0705-021209>
 オランダ Delft 工科大の研究チーム DELcraFTworks が、CleanEra (Cost-effective Low Emission And Noise Efficient Regional Aircraft) と呼ばれる画期的な航空機の研究を4月から開始する。
 CleanEra は、炭酸ガス排出量を50%減、NOx を80%減、騒音を50%減とする、極めて環境性に優れた中型の 125人乗り規模の旅客機、で2011年まで構想研究を行い2025年頃の実用化を目標と している。
 構想によると、機体構造は従来のシリンダー型機体と翼の組み合わせではなく、新素材と革新的な空力構造及び飛行制御技術を適用 した回転する円盤型を目指している。
2007.02.12 Aviation Week & ST Quiet as an Owl <0705-021208>
 英国ケンブリッジ大学と米国 MIT の研究者は、静かなジェット旅客機 SAX-40 の研究を、英政府の SAI (Sailent Aircraft Initiative) 計画の一環として3年前から行っている。
 SAX-40 は翼一体型機体で、空港周辺での離発着に生じる騒音を市街地並に抑えるため、機体及び翼形状、 エンジン、及び車輪システム等の雑音低減方策を研究している。 特に主翼後端部はフクロウの翼から考案 した刷毛構造とし、翼自体の雑音を低減する。 模型による基礎実験では4dBの低減 が確認された。 また燃料消費量は現在の民航機より25%以上の低減をめざす。
 SAX-40 研究には Boeing社、Rolls-Roice社及び ITT社が支援しており、実用化には数十年を要するとみら れている。
2006.11.15 Jane's Defence Weekly X-48B set for flight testing in 2007 <0623-111510>
 Boeing Phantom Works は、X-48B BWB (Blended Wing Body) プロトタイプ機の初飛行を 2007年始めに行う。
 Ship-1 と Ship-2 の2機が英国で製造されたプロトタイプ機は、全長7m、翼端長6.4m、重量227kgの複合材料製の機体で3基のターボエ ンジンで推進し、120ktの速度と3kmの上昇限度の飛行性能を持つ。
(関連資料 JDW 2004.06.16)
2006.07.17 Aviation International News Bell/Urban Aeronautics unveil vertical lift X-Hawk <0617-071709>
 Bell/Urban Aeronautics社は10年以内の実用化を目指し、革新的な垂直離陸機 X-Hawk (右図) の自社開発を 行っている。
 X-Hawk は人口が密集する市街地戦を念頭に設計され、ヘリや Humvee 等の車両に比べ地上火力や IED に対し抗堪性に優れる。  実大実験機の試作は開始されている。
 ターボシャフト双発の X-Hawk は、人員11名または1,700-lbの物資を輸送でき、最大140ktで2時間、330浬を飛行する。
2003.01.15 Jane's Defence Weekly Beyond stealth?
= ステルスの限界と、その対抗策に関する記事 =
 バイスタティック/マルチスタティックレーダ、低周波レーダ、EO センサ、IR ディテクタ及び航空機が作る空気の渦を検知すること などにより、ステルス機が探知されるようになってきた。
 航空機は、これに対抗するため、超高空、超高速の領域で活動しようとしている。
 F/A-22 は高度50,000ftの成層圏下層部を、アフタバーナなしで Mach 1.7 で超音速巡航し、 SDB を8目標に投下することができる。
 ロシアの S-400 Triumf は120,000ftの最大射高を持つ。 これからは成層圏上層 から中間圏下層の高度60,000ft~200,000ftが焦点になる。
 高速の点では DARPA が開発中の QSP (Quiet Supersonic Platform) は Mach 4.0 で飛行し、 Hypersoar 高度100,000ft~210,000ftを Mach 10 でスキップ飛行する。
2002.12 International Defense Review Now you see it, now you won't: Boeing lifts the veil on stealthy Bird of Prey  10月18日に Boeing社が、それまで10年間秘匿していたステルス技術検証機 Bird of Prey を公表した。 Bird of Prey 計画は1992年に正式に開始され、1996年~1999年まで試験飛行が行われた。
 Boeing社は低 RCS を実現するため「無間隙操舵翼(右図)」の特許を持っている。 今まで、翼と操舵翼の 間隙が RCS を大きくする要因となっていた
 米国は20年も前に Have Blue 計画で RCS を -30~-40dBsmに下げることに成功しており、F-117, B-2, F/A-22 等の RCS は一般に -30~-40dBsm と見られているが、最近の論文ではこれを -70dBsm まで下げる技術も報 告されている。
2002.10.28 Aviation Week & ST Boeing explores unorthodox Army aviation concepts  Boeing 社は米陸軍の将来輸送機として、極めてユニークな LAMV (Light Aerial Multipurpose Vehicle) の研究開発を検討している。
 LAMV は間欠的に噴射ガスを放射して垂直離発着を行う VTOL機で輸送機のほか、対地攻撃機 としても使用できる。
 検討中の LAMV には全長 20-ft と 40-ftの2種類あり、16個の噴射口を持ち、速度は 261-kt 以上、航続距離 1,080 nm で最大 30,000-lb を搭載できる。
 LAMV は有人/無人いずれにも対応可能で、同社は DARPA での研究に $2M、試作機の開発に $39M を見積もっている。
 これとは別に、同社は DARPA の X-50A CRW (Canard Roterwing: 右図) の研究を行っており、来年中に最初の飛行試験が予定されてい る。 なお、X-50 の設計は1候補にすぎず、実用化は2014年以降になる模様。
2002.10.28 Aviation Week & ST Advanced stealth appears in Boeing 'BOP' prototype  Boeing 社が独自に開発した BOP (Bird of Prey) は次世代ステルス機開発のため大いに 貢献している。
 BOP は JSF 開発のため試作され、ステルス技術では優れていたが結果的には Lockheed Martin 社にプ ライムをゆずることとなった。
 同社のステルス技術は X-45 UCAV に引き継がれ、着々と成果をあげつつある。
2002.10.23 Jane's Defence Weekly Boeing unveils demonstratior  Boeing社が10月18日に、ステルス技術の評価用に開発した 'Bird of Prey' 実験機を公表した。
 同機は1996年~1999年の間に飛行試験が行われ、その技術は X-45 UCAV に生かされている。
2002.10.21 Aviation Week & ST Boeing unveils stealth testbed after three-year flight program  Boeing 社はこのほど、極秘のうちに自社製造し 3年間飛行試験をしてきたステルス試験機 'Bird of Prey' を初めて公開した。
 Bird of Prey は Phantom Works で製造され、X-32 JSF、NASA の X-32 及び X-45 UCAV の開発研究に資するため、1996年秋から1999年まで 38回の試験飛行を行ってきた。
 Bird of Prey の特長は独特の Gull-wing と上部吸入口にあり、ステルス性の向上を図っている他、ステルス 性向上と整備性を狙い、機体の接合部分 (Seam) を極力減らしている。
 構造諸元:翼長 22.66ft、全長 46.66ft、全高 9.25ft、離陸重量 7,379-lb。
 同社は試験終了に伴い、近い内に Bird of Prey をライトパターソン空軍基地の空軍博物館に寄贈することを明らかにした。
2002.05.27 Defense News New settlement deal offered in A-12 saga  米海軍の A-12 の開発中止と契約料 $1.3B の返還を巡る訴訟問題は11年目にしてようやく解決の糸口がみえてきた。
 1991年、ステルスジェット A-12 の開発は当時のチェイニー国防長官が経費高騰と計画の遅延を理由に中止を決定、契約金 $1.3B の返 還を Boeing、General Dynamic 両契約会社に要求した。 両社はこれを不服として直ちに訴訟を起こし長く争われてきた。
 この間、返還金額は $1B 以上膨れ上がり訴訟経費も $300M にのぼった。
 最近になって両社は海軍に $2.56B 相当を物資又は service で今後 10年間で返還する案を提示、DoD 当局も数週間以内にこれに応ず る決定を行うものとみられる。
2002.05.20 Aviation Week & ST 'National Aerospace Initiative' pushes dual-use technology  昨年の秋に活動を開始した政府機関 NAI (National Aerospace Initiative) の作業グル ープは DoD や NASA 等の機関と共同し、宇宙での超音速技術やセンサー、通信及び原子力発電等の研究を行い、今後の発展と成果が期待 されている。
 NAI では超音速技術、宇宙での偵察監視システムの原型となる技術及び各種エネルギー/出力技術の調査研究を行うが、特に NASA 提案 の X-43B の様な超音速技術に関する調査研究がその主要な研究項目となる。
 NAI によると技術的に Mach 14 に到達するのは 2010~2012年頃という。
2002.05.06 Aviation Week & ST Bomber becomes focus of Quiet Aircraft Effort  DARPA は将来爆撃機の無音化/騒音抑止技術に関する研究を Lockheed Martin、Northlop Grumman 両社に委託する。
 米空軍では 2037年以降を目標とし、将来爆撃機 B-X に関する基礎研究を既に始めており、DARPA はこの一環 として適用する各種無音化技術を今回開発する。
 契約額は各 $2.5M、別に Northlop Grumman 社には F-5E の改修による騒音抑止試験のため $3.4M を計上している。
2002.03.13 Jane's Defence Weekly DARPA selects two to develop supersonic aircraft  DARPA は QSP (Quiet Supersonic Platform) 計画の Phase 2 を担当するメーカを、 Lockheed Martin と Northrop Grumman の2社に絞った。 この結果 Boeing は脱落した。
 QSP 計画は、将来の超音速攻撃機(有人、無人)の基礎となり技術を取得するための計画で、早ければ2020年にも完成する。
 DARPA が考えている目標は以下の通りである。
  ・自  重: 4,536kg 級
  ・航続距離: 9,656km
  ・搭 載 量: 9,071kg
  ・巡航速度: Mach 2 ~ 2.4
Lockheed Martin 案
 全長43.8m、翼端長15.8m、古典的な Arrow-Wing
Northrop Grumman 案
 全長47.8m、翼端長17.6m、全高6.4m、Joint-Wing、'Virtual Cookpit' の採用により、離着陸時にノーズを下げる必要がない。
2002.03 International Defense Review Supersonic bomber revival  QSP (Quiet Supersonic Platform) 計画を推進中の DARPA は、近く2社を選定して次の段 階へ移行する。
 QSP は超音速飛行に伴う衝撃波発生を抑えて、地上に対する影響を無くそうというもので、空軍は将来の爆撃機用に着目している。
 アフガンでの戦争により爆撃機の価値を再評価した空軍は、9tの爆装をし11,000kmを Mach 2.4 で巡航し、且 つ発生する衝撃波を地上で感知しない爆撃機を考えている。
 QSP 計画は2001年初期の計画開始当時、プラズマの様な画期的技術を使わないと不可能と見られていたが、その後「 コンピュータ流体力学」の導入により、機体形状その他の工夫で実現の見込みが出てきた。

= QSP 実現に向けた各種技術の紹介 (略)=

 Northrop Grumman社は今年、F-5E 戦闘機に機首を延ばしたり、翼形状に工夫を加えたりした実験機を Mach 1.5 で飛ばし、前後して 同じ航跡を飛行する F-5E と比較する試験を計画している。
2002.01.16 Jane's Defence Weekly X-31 to show extremely short take-off and landing concept  米独共同実験機 X-31 による、ESTOL (Extremly Short Take-Off and Landing) 実験が、3月上旬に再開される。
 ESTOL を用いると、着陸距離が 40% 程度になると見込まれているが、高仰角飛行によりパイロットは 前方視界を失うため、操縦の完全自動化が必要になる。 このため GPS を用いた自動操縦 システムが取り入れられる。
2001.10.17 Jane's Defence Weekly First flight dragonflyof Boeing's Dragonfly prototype nears  Boeing社は Phantom工場で Dragonfly CRW (Canard Rotor/Wing) の試作を行っている が、組立中の2機が近く完成し来年早々に飛行試験が開始される。
 CRW はロータを用いて垂直に離着陸でき、かつ固定翼機並の 350kt 以上の速度で飛行可能である。
 ロータ飛行から固定翼飛行への遷移は 120~150kt で行われる。
 CRW 計画は陸軍の要求に基づき DARPA の契約で進められているが、海軍海兵隊も関心を持っている。
 Boeing社は V-22 に代わる機体として有人機型 VTOL を提案しているが、海軍海兵隊は水上艦搭載偵察観測用の小 型 UAV を考えている。 海軍海兵隊は更に、より大型の UAV を UCAV として使用する案も考えられている。
2001.08 National Defense Un-piloted hybrid plane: potential escort for V-22?  米海兵隊は新しい型式のハイブリッド垂直離発着回転翼機 (Canard-Rortor Wing) の開 発状況に注目している。
 この技術は、DARPA と Boeing 社が研究中の回転翼飛行から固定翼飛行に移行ができる航空機技術でプロトタイプの小型無人機は「 Dragonfly」と呼ばれており、2002年に飛行試験を予定している。
 海兵隊が導入予定の V-22 Osprey は昨年の2度にわたる事故により計画が遅延している関係で、当局者は技術適用に期待を寄せている。
2001.07.02 Aviation Week & ST ETAP to harvest Europe's technological expertise  欧州ではこの秋から将来の有人及び無人機に関する技術研究である ETAP (European Technology Aquisition Program) が開始されるが、参加する Dassault、BAE、EAD、Saab といった軍事産業各社はそれぞれ の役割を模索している。
 ETAP は仏、独、伊、西、英及びスウェーデンの6ヶ国が共同して先進技術を研究開発するもので、現在合意に向け最終調整を行っ ている。期間は 2020年までを予定、企業の関心は各国の要求が如何に調和されるかにある。
2001.02 Signal Air Force researchers set stratospheric goals AFRF (Air Force Research Laboratory) は、 F-22, JSF の次世代軍用機として、以 下のものを考えている。
  ・蝙蝠翼形状の UAV
  ・ブーメラン形状の偵察機
  ・極超音速爆撃機
  ・速やかに折り返し飛行できる宇宙船打ち上げ機
 極超音速爆撃機は、Mach 2.7 で従来の航空機としての役割を果たすと共に、Mach 14 で 大気圏内移動ができるシステムである。
 このシステムの狙いは、地球上いかなる地域にも、米本土から3時間以内に空中給油無し(帰路は給油を 要する)で攻撃できることにある。
2000.11.20 Aviation Week & ST Is USAF sandbagging spaceplane project ?  米空軍の Spaceplane 計画は、空軍高官に懐疑論があるため遅滞している。
 某将軍によると、「空軍はスペースシャトルで失敗した。シャトルは運用するにはコストがかかりすぎ、軍用用途にはターンアラ ウンド時間が長すぎる」として、 Spaceplane 計画に疑問を呈している。
2000.09.06 Jane's Defense Weekly Boeing steps up its trail-blazing new technology  Boeing社は、研究開発経費を昨年の $2Bから $2.5Bに増額した。
 現在実施中の事業には以下のようなものがある。
・BWB: Blended-Wing Body
・SMV: Space manoueuvre Vehicle
・UCAV: Unmanned Combat Air Vehicle
・SOTV: Solar-Orbit Transfer Vehicle
1999.03.17 Jane's Defence Weekly US companies advance next-generation space launchers  
1998.10.21 Jane's Defence Weekly Soaring ambitions  
1998.09 International Defense Review The Eurofighter effect  
1998.09.09 Jane's Defence Weekly 'Bear' successor will enter service after 2010  
1998.09.02 Jane's Defence Weekly Black watch  
1998.05 International Defense Review Spanish thrust-vectoring nozzle begins trials  
1997.06 International Defense Review India to develop advanced Medium Combat Aircraft  
1997.04.02 Jane's Defence Weekly Stealth's successor could form 'silver bullet' force