2008年以降の対地 Lethal Direct Energy Weapon に関する記事

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2022.02.14 Inside Defense AFRL wargames simulation focuses on directed, kinetic energy capabilities <2203-021408>
 米空軍研究所 (
AFRL) が1月24~28日に、DEWの活用を視野に入れた3回目の図上演習DEKE DEUCE (Directed Energy and Kinetic Energy Directed Energy Utility Concept Experiment) をKirtland AFBで行った。 今回の演習ではDEWと在来型兵器の併用を想定している。
2022.01.05 Jane's Defence Weekly USN demonstrates high-energy laser weapon system <2204-010506>
 ドック型輸送揚陸艦Portlandが2021年12月14日にアデン湾
HEL兵器の試験を実施した。
 PortlandソリッドステートレーザLWSD Mk 2 Mod 0を用いて水上の固定標的に対しレーザ照射を行った。 Portland2020年5月に太平洋でLWSDを用いて小型UAVの無力化に成功している。
 LWSDの前身であるLWSは前方洋上基地艦Ponceに装備されて中東に配備されていた。
2021.12.15 Defense News US Navy fires laser weapon in Mideast amid drone boat threat <2201-121509>
 米海軍が12月15日、第5艦隊輸送揚陸艦Portlandが14日にアデン湾で、
LAWSを用いた水上目標の破壊に成功したと発表した。
 LAWSを用いたUAVの撃墜には今までも成功しているが、USVの破壊は初めてである。
2021.10.22 Inside Defense SOCOM: Flight test for AC-130J laser slips to FY-23 <2111-102210>
 米特殊作戦軍 (
USSOCOM) 広報官か今週、今までFY22に行うとしてきたAHELAC-130J Ghostriderに搭載しての飛行試験FY23になると述べた。 システムの組み上げを慎重に行うためという。
【関連記事:2111-101104 (DN 2021.10.11)】
2021.10.11 Defense News Lockheed delivers laser for AC-130J gunship <2111-101104>
 Lockheed Martin社が10月6日、AC-130J Ghostriderガンシップに搭載するレーザ砲社内試験を完了空軍へ納入したことを明らかにした。 今後他のシステムと組み合わせた地上試験を行った後、飛行試験を行う。
 米空軍で4代目のAC-130となる最新型のGhostriderは30mm及び105mm砲とAGM-176A Griffinを装備し、更にHellfire及びGBU-39
SDBの装備も可能であるが、レーザ砲は105mm砲に代わって取り付けられる模様である。
2021.02.23 C4ISR net Air Force to begin assembly of airborne laser <2103-022302>
 米空軍研究所 (
AFRL) がFY24での試験開始を目標に進めている航空機搭載自衛用レーザ装置SHiELDは、レーザ装置をLockheed Martin、ビーム制御装置をNorthrop Grumman、搭載ポッドをBoeingの各社が担当して進めているが、AFRLは2月23日に3個サブシステムのうちの1個サブシステムは2月、残りの2個サブシステムは7月に納入されると発表した。
 Lockheed Martin社はレーザ装置を$26.3Mで受注している。
2020.10.21 Jane's Defence Weekly Boeing, General Atomics join forces on scalable HEL <2012-102102>
 Boeing社と
GA-EMS社が今年のAUSAコンファレンスで、寸法可変の100~250kWHELの共同開発で合意したと発表した。
 このHELは寸法可変の分散配置型レーザ装置でヘリウムイオン電池とBoeing社の熱管理アルゴリズムが採用される。 またBoeing社のビーム指向装置は精密捕捉や追随ができ、陸上、海上、航空機など各種プラットフォームに搭載して、単独でも、統合システムの一部としても使用できるという。
2020.09.28 Inside Defense MDA granted Boeing an extension to demonstrate power on 100-kilowatt laser project <2010-092806>
 米MDABoeing社と、2021年春までに100kW級レーザの最終試験を行う。
 Boeing社は2017年末に航空機搭載レーザLow Power Laser Demonstrator計画を公表している。
2020.09.17 Breaking Defense Lockheed aims for laser on fighter by 2025 <2010-091704>
 Lockheed Martin社が米空軍研究所 (
AFRL) から航空機搭載自己防衛用レーザ兵器SHiELDの開発を受注しており、2025年までに飛行試験が行われる。 SHiELDは開発中の第六世代戦闘機NGADに装備されるほか、現有のF-16などの第四世代戦闘機にもポッド搭載される。
 これと並行して陸軍のIFPC用に高出力レーザ兵器IFPC-HELの開発も進められており、こちらは2024年operationalを目標にしている。 IFPC-HELより技術的に困難なSHiELDはIFPC-HELの出力が300kWを目指しているのに対し出力は未定で、恐らく100kW以下になるとみられる。
2020.08.11 Breaking Defense DoD Drafts Guidelines For Laser Design <2009-081107>
 戦場でのレーザやマイクロ波兵器の多用から、アフガンやイラクであったような不適切な使用を防止するため、米国防総省における指向性エネルギーの責任者であるカー氏が海軍における
DEWの専門家ベヘール氏に技術的基準草案の作成を依頼した。
2020.06.10 C4ISR net Airborne laser weapon on track for 2022 demonstration <2007-061004>
 米空軍特殊作戦軍 (
AFSOC) が2019年末までに航空機搭載レーザ兵器を要求しており、FY22にはその試験が行われることになっている。
 試験を行うのは60kW HELAC-130J Ghostriderに搭載される。 AC-130Jには30mm側方射撃機関砲、105mm加農砲各1門と、翼下にAGM-176A Griffin、GBU-39/B GPS誘導SDB、GBU-39B/Bレーザ誘導SDBが装備されている。
【註】
 米空軍はかつてBoeing社と、C-130などに搭載して地上を攻撃するレーザ兵器ATLの技術検証 (ACTD) 計画であるATL-ACTDを進めていた。
 ATL-ACTDでは2009年10月に空中からの移動目標破壊試験に成功していたが、ACTD計画終了後はATL計画は進められていなかった。
2020.01.15 Jane's Defence Weekly China aiming to procure airborne laser-based weapon pod <2003-011503>
 中国国営Global Timesがも中国軍航空機搭載レーザポッド調達の提案要求 (ITT) を行ったと報じた。 その名称を攻撃用レーザポッドとしている。
 中国は少なくとも15年前からレーザ兵器の開発を行っており、UAV、誘導砲弾、迫撃砲弾などを破壊する戦術用短距離防護装置としてCASIC社製車載レーザ兵器LW-30を開発している。
 2019年1月に米国防情報庁 (DIA) は報告書Challenges to Security in Spaceの中で、中国が既に衛星のセンサを幻惑または破壊するレーザ兵器を保有しているとしている。
2020.01.13 Aviation Week & ST Israel enters airborne laser weapon market <2003-011301>
 イスラエルの報道によると、Rafael社とElbit社が共同で、航空機搭載自衛用レーザを開発しており、国防省も2020年に地上発射型レーザ兵器の野外試験を開始しようとしている。
 自衛用レーザ兵器には50~100kWの出力が必要とされ、現在はダイオード励起式レーザが考えられている。 そのためには現在1%程度である発振効率を35%程に上げる必要があるが、それでも50~100kWの発振には150~300kWの電源が必要で、同時に発生する100~200kWの熱処理が問題になる。
2020.01.08 Jane's 360 China aiming to procure airborne laser-based weapon pod <2002-010810>
 中国人民解放軍の兵器調達web siteであるweain.mil.cn,が、ポッドに収納して航空機に搭載するレーザ兵器について提案要求 (ITT) を公示した。
 国営Global Timesはこのレーザ兵器をレーザ攻撃ポッドと呼んでいる。
2018.07.03 中央日報 『スター・ウォーズ』が現実に…中国、レーザー銃の試作品開発に成功 <1808-070303>
 香港のSouth China Morning Post紙が1日、中国陝西省西安にある中国科学院西安光学精密機械研究所が開発したZKZM-500という口径15mmの レーザ小銃を開発したと報じた。 この小銃はAK-47のような形状で、人に向けて撃った場合に火傷を負わせたり服を焼いたりすることができると いう。
 ZKZM-500は充電式リチウム電池を用いて2秒間隔で1,000発を発射でき、射程は800m、重量は約3kgで、照射されるレーザ 光は人の目には見えないことから隠密性が求められる軍事作戦に適している。
2018.03.28 Jane's Defence Weekly Concern over rivals spurs US to invest in directed energy <1805-032805>
 米国防総省で研究開発を担当するGriffin第一次官が3月21日のDEW関連の会合で、中国とロシアに対抗するための 最重要技術はDEWであると述べた。
 その中で特にミサイル防衛分野での重要性を強調した。
2018.03.21 Defense News Laser weapon for KC-135 'still in the infancy stage' <1804-032105>
 米空軍当局者が19日、空軍は戦闘機やガンシップに搭載するHPM兵器を開発しているが、この兵器を他のKC-135空 中給油機など他の航空機に搭載することも検討していると述べた。
 Lockheed Martin社は空軍との$26.3M契約で、SHiLDを開発している。 SHiLDはポッド搭載で、電源装置、 冷却装置、ビーム制御装置などが組み込まれる。
2017.11.20 Stars & Stripes Air Force aims for laser weapons on a fighter jet by 2021 <1712-112007>
 米空軍研究所(AFRL)がUAVやロケット弾、迫撃砲弾などから防御するHEL兵器の試作品 を2021年までに開発したいとしている。
 AFRLが開発しているSHiELDはB-1、F-35、F-22などに搭載する、ポッド搭載式の自衛用レーザ兵器である。
2017.11.07 Defense News Coming in 2021: A laser weapon for fighter jets <1712-110705>
 米空軍研究所(AFRL)が進めている戦闘機搭載自衛用高出力レーザSHiLD計 画をLockheed Martin社が$26.3Mで受注し、実際に戦闘機に搭載した試験が2021年に行われることになった。
2017.09 International Defence Review Raytheon tests HEL system on Apache <1710-090001>
 Raytheon社が6月下旬、米USSOCOMとRaytheon社がAH-64に搭載したHELによ る照射に成功したと発表した。
 試験ではRaytheon社製MTSが使われ、ヘリの振動や空中光学の問題を解決し、ビーム制御、射撃統制、出力 、熱の問題が克服された。
2017.06.26 Defense Update Apache helicopter fires high-energy laser against a ground target at White Sands <1707-062607>
 米陸軍とRaytheon社が、AH-64 Apache高出力レーザを搭載し、地上目標に照射す る試験を実施した。
 目標の照準やビームの制御はApache搭載のRaytheon社製MTSで行い、照射距離は1.4kmであった。
2017.04.12 Jane's Defence Weekly Lockheed Martin seeks to adapt laser system for USN <1706-041207>
 Lockheed Martin社が4月3日に行われたNavy Leagueのコンファレンスで、艦載の60kWレーザ兵器 SNLWSへの関心を示した。 同社はDDGへの搭載を提案しており、効率40%以上を実現すれば150kWの電源で済むことから、 DDG-51 Flight ⅡAへの搭載も比較的短期間で可能としている。
 同社は3月にファイバレーザを束ねて60kWを実現した装置を米陸軍SMDCに納入しており、同社によればその変換効 率は45%以上であったと言う。
2016.02.24 Military Times 'Star Wars' lasers coming to military vehicles soon (maybe) <1603-022407>
 24日に米議会へ送付されたFY17予算要求で、長く待たれていた
DEW実現させると公言し ている。 空軍は2021年までに戦術航空機にレーザ兵器を搭載する方針で、陸海軍も同様の計画を打ち出している。
 FY17要求に於ける研究開発費は$72Bと国防費全体の12%を占めており、ここ数年で$3B削減されてきた DARPAの予算も$105Mの増に転じようとしている。
2016.02.20 Defense News The Air Force of the future: lasers on fighter jets, planes that think <1603-022004>
 米空軍は、予算強制削減の影響でFY16に削除された科学技術(
S&T)費FY17要求で $2.5B計上している。 この中で注目されるのは以下の技術である。
戦闘機搭載レーザ兵器
 2021年までに戦闘機に小型レーザを組み合わせた10kWレーザ兵器を搭載し試験を実施
 当初はF-15に搭載するも、F-22、F-16、F-35搭載も目指す。
情報処理ロボット
 各種装置の取得したデータを即時に統合処理するロボット技術
自律飛行戦術航空機
 空軍研究所(AFRL)は自動戦闘機を目指しており、2022年に自動を超え自律飛行する戦闘機の実証試験を計画
2016.02.19 Defense Update Rheinmetall conducts sea trials of a naval laser gun <1603-021904>
 ドイツ連邦軍とRheinmetall社が、独海軍の戦闘艦高出力レーザ (
HEL)の洋上試験に成功した。
 使用したHELは10kWで、MLG 27砲の砲架に取り付けられた。
 このHELはUAVや小型水上目標に対して使用される。
2016.02 International Defence Review AN/SWQ-3 Laser Weapon System <1603-020010>
= AN/SWQ-3 Laser Weapon System を紹介した記事 =
 
SSL-QRCで調達した30kWレーザ兵器AN/SEQ-3 (NX-1) LaWSの配備で得られた経験は、海軍研究本部(ONR)が目指している100kW+LWSD計画に引き継がれる。
2016.02 International Defence Review Northrop Grumman to build on MLD for SSL demonstrator <1603-020001>
 Northrop Grumman社が、米海軍研究本部(
ONR)から受注した艦載レーザ 試作MLDの詳細を明らかにした。 これは三段階からなるLWSD計画の一部をなすもので、同社は 150kWの固体レーザ(SSL)を試作する。
 同社はMLDに、THELJHPSSLで蓄積した精密追随技術と、15kWのネオジウム YAGレーザを使用する。
2015.12.23 Jane's Defence Weekly UK invites bids for laser weapon demonstrator <1602-122310>
 英国防省戦術用レーザ兵器(
LDEW)を計画しており、その技術検証装置 LDEWCDへの提案要求(ITT)を11月3日に発簡した。
 提案の締め切りは2016年1月28日になっている。
2015.12.03 Defense News AFSOC leveraging lessons from Navy for AC-130J laser <1601-120304>
 米空軍特殊部隊 (
AFSOC) 司令官が3日、AFSOC は2020年までに AC-130 に小型化したレーザ兵器を搭載する計画で、そのため海軍の艦載レーザ兵器開発を研究していると述べた。
2015.10.05 Inside Defense Lockheed exploring modular laser integration on AC-130 gunships <1511-100501>
 Lockheed Martin社が今月下旬、陸軍の車両60kWの高出力レーザ (
HEL) 装置の搭載を開始 するが、この装置は空軍の AC-130 ガンシップへの搭載も可能である。
【関連記事:1510-081710 (AW&ST 2015.08.17)】
2015.10 International Defence Review US military ramps up directed energy efforts <1511-100005>
= 米陸海空軍の HEL 兵器に関する記事 =
 米国防総省は HEL 兵器開発に、毎年$300Mを支出している。
2015.08.17 Aviation Week & ST First light <1510-081710>
= DEW 特集記事 =
= 航空機搭載レーザ兵器 =
 米空軍が AAM や SAM の撃墜を目指した150kW以上の航空機搭載レーザ兵器を検討している。 た だ、現在は重量が3,000-lbと戦闘機に搭載できる大きさではないが、2020年には AC-130J Block 60 への搭載が考えられている。
 AC-130 は最初の Block 20 が105mm砲を搭載し、次の Block 30 では Hellfire が搭載された。 その後 Block 40 では新型 IR センサ、Block 50 では RF 妨害装置が搭載されている。
 ただし AC-130J 全てが Block 60 になるのではなく、更に
HEL を搭載する Block 60 は一部で、ADS を搭載する 機体もできる。
2015.08.17 Aviation Week & ST Star Wars Ⅱ <1510-081706>
= DEW 特集記事 =
= 概  観 =
 
2015.07.06 Military Times Army, Air Force helps build laser-wielding MRAP to clear bombs <1508-070604>
 米空軍が Play Station 4 に似た制御装置で遠隔操作する、Zeus Ⅲ 3kWレーザ搭載の
MRAP である RADBO を、陸軍の協力で開発している。
 開発の目的は滑走路上の不発弾処理であるが、C-IEDなど他の用途にも期待されている。
2015.04.27 Aviation Week & ST Ready to fire <1506-042706>
 米海軍研究本部 (
ONR) が、DDG-51級駆逐艦に装備して、UAV や小型艇に対処する出力150kWの高出力 レーザ (HEL) 計画を進めており、2018年には退役したのち試験艦として使用されている Spruance級駆逐艦 Paul Foster に搭載し ての試験を行う。
 この計画に GA-ASI社は第三世代 HEL (Gen 3 HEL) で望もうとしている。 Gen 3 HEL は 75kWのユニットを組み合わせて150~300kWを実現仕様とするもので、国防総省や他の各社がダイオードレーザから、より効率の高い ファイバレーザに移行しようとしているなか、ダイオードレーザでファイバレーザと変わらない高効率を実現してい るとしている。
2015.04.08 Stars & Stripes Pentagon should rethink how it develops laser guns, study says <1505-040807>
 米政権と強い結びつきを持つワシントンの独立系シンクタンク Center for a New American Security が7日、Direct-Energy Weapon: Promise and Prospects と題する報告を行った。
 この中で、
LaWSHELLADS など各軍が別々に進めているレーザ兵器の開発 を、国防総省の統一した計画として進めるべきと述べている。
2015.04 International Defence Review Lockheed Matin to test ATHENA laser weapon against moving targets in 2015 <1506-040004>
 Lockheed Martin社が、出力30kWのレーザ兵器
ATHENA1哩 遠方の小型車走行不能にする試験に成功した。 同社は更に試験を重ね、2015年内に移動目標 の破壊を計画している。 ATHENA は出力10kWのファイバレーザを複数束ねたもので、陸軍が進めている60kWの HELMD の成果が反映されている。
 レーザ兵器大開口の望遠鏡状装置を持つことから、ISR としての役割も期待されている。
2015.02.16 Aviation Week & ST Big zapper <1504-021601>
 GA社が、米海軍が艦載した初のレーザ兵器
LaWS の三倍に当たる150kWの出力を持つ第三世代レーザ 装置の実験室試験を完了した。 この装置は3分間の充電で10回の発振が可能であるという。 ただこのシステムには、まだ正式な呼称はない。
 このシステムは重量3,000-lbで、搭載能力3,500-lbの Avenger UAV に搭載でき、AAM を破壊することができるという。
2012.10 Jane's Missiles & Rockets US Navy plans to field test a ship-mounted laser weapon <1211-100015>
 米海軍研究本部 (ONR) が8月14日、対小型 UAV/対小型舟艇用の艦載固体レーザ (SSL) 兵器 技術熟成 (TM) 計画 (SSL-TM) の RfI を発簡した。
 ONR は実戦状況で航行する艦船に搭載する DEW の試作と試験の実施を目指している。
2012.09 International Defence Review DEW technology reaches maturity but is military ready to embrace it? <1210-090012>
= 艦載 DEW に関する記事 =
 米海軍は2010年7月に Phalanx に乗せた32kWのレーザ兵器 LaWS で4機の UAV を撃墜している。 2012根か4月には 対小型舟艇/UAV 用に開発した15kWの固体レーザ (SSL) で2km先を移動する標的艇の船外機を使用不能にしている。
 しかしながら、自由電子レーザ (FEL) は波長を選択できることから、水分や塩分の影響が大きい 海上装備に適しており、SSL に比べて装置が大がかりになるが、艦船には搭載の余力がある。
2011.06.30 DARPA HP Cpmpact High-Ppwer Laser program completes key milestone <1108-063001>
 米 DARPA小型軽量高出力レーザ HELLADS を開発しており、実験室に於け る初期試験を完了し、現在では最終試験段階に入っている。 また2基目も組み立てられ、2012年末までに両者の出力を合成して 150kWを達成する計画である。
 HELLADS は従来の同出力レーザの1/10の大きさと質量で、最終的には航空機に搭載した対空火器の制圧を考えてい るが、2013年初めには WSMR に搬入して、まず対ロケット弾、迫弾及び SAM に対する地上試験 を実施する。
2011.05.02 Aviation Week & ST Directed energy at sea <1106-050208>
= 米海軍の対小型舟艇用 DEW に関する記事 =
 2010年10月から2011年4月まで Paul Foster の艦上で行われた Maritime Laser Demonstration で、Northrop Grumman社製の SSL が遠隔操作で移動する小型艇標的を破壊した。 BAE Systems/Boeing チームは、Mk 38 25mm砲の砲架に 10kWレーザを取り付ける提案を行っている。 またこの砲架に HPM 武器を取り付ける案もある。
 レーザ砲で ASCM を撃墜するためには数百kWが必要となる。
2011.03 International Defence Review France develops maritime laser weapon roadmap <1104-030028>
 フランスは主として非対称脅威から防護する艦載レーザ兵器を考えており、2010年11月に担当会社として DCNS社のグループを指定した。
計画は以下の三段階からなる。
第一段階:洋上試験用の10kWファイバレーザ
第二段階5~10kmの小型舟艇、UAV 対抗用の100~150kW
第三段階10~15km有効な300kW
2010.02 Jane's Missiles & Rockets Boeing Laser Avenger destoys improvised explosive devices <1003-020016>
 米陸軍と Boeing社が9月22~24日に、Laser Avenger を用いた IED の実戦場を模した環境での無力化試験を行い、 50発の IED を安全距離から破壊した。
 試験は大口径砲弾、小型爆弾、迫撃砲弾などに対し、各種距離及び方向から行われた。
2009.07.13 Aviation Week & ST Light defense <0908-071313>
 米海軍が FEL対小型舟艇用に用いる検討を行っており、12~18ヶ月以内に装置を艦載した実験 MLD 計画を始める。 MLD は、国防総省が進めている JHPSSL 計画の成果を反映するもので、この計 画で3月に15kWのブロックを並べて105kWを達成した Northrop Grumman社が$98Mで受注した。 海軍は出力が 数十kWで、波長は IR の大気の窓になる1.06μを考えている。
 一方陸軍が計画している車載高出力レーザ C-RAM 装置は、2015年頃に試験を開始する 計画である。
【関連記事:0905-032301 (AW&ST 2009.03.23)】
2009.03.09 Aviation Week & ST Mastering the mix <0904-030906>
 有人機と無人機最適にして最も経済的な組み合わせを検討している英空軍が、間もなく結論にいたる。 この検討で はステルス VLO UCAV、HALE UAV 及び DEW の検討も行われている。
2009.01.12 Aviation Week & ST Next light <0902-011217>
DARPA の高出力固体レーザ計画に関する記事 =
Hellads
 LED の発する光をクリスタル等で増幅する従来方式の SSL で、当初150kW級を爆撃機や輸送機 に搭載し、その後改良を加えた100kW級をポッドに収納して F-16、F-18 や大型の UAV に装備する計画である。
RIFL
 RIFLファイバレーザで、計画はまず民間型の150Wで開始し、そののち1kW、3kWへと発展させ、これを50本コヒ ーレント合成して150kWを実現する。 RIFL はその後の Apple 計画への橋渡しになる。
Apple
 Apple 計画は、ファイバレーザを束ねて、AESA レーダ同様に電子的にビームを振る 構想で、Raytheon社は Phase 0 で単管での150Wの発振に成功し、今年末まで続く Phase 1 で7本のレーザ光合成を行っている。 Phase 2 では21本では21本により1kWを実現し、最終的には50㎝四方に10×10のアレイを構成し、200kWを実現する。
Scowl
 Scowl はファイバを使わずに、10~100個の LED アレイから直接ビームを構成しようとする計画である。
2009.01.05 Aviation Week & ST Electron warhead <0902-010503>
 米海軍が DE Technologies社に攻撃用 DEW である CRAW の開発を発注している。 CRAW は VTOL 機に搭載する対潜対魚雷兵器である。
2008.11.17 Aviation Week & ST Solid-state weapon laser debuts <0812-111705>
 Northrop Grumman社が、野戦での使用による振動に耐え得る15kWの固体発振高出力レーザ Firestrike を開発した。 Firestrike 4基を束ねた60kWの装置は、重量が2,500-lbである。
2008.10.20 Aviation Week & ST Fired chips <0812-102002>
 米空軍研究所が、空投式の HPM 兵器の JCTD 'Champ' をFY20予算に計上する。 一 方、空軍 AAC は Champ の成果を元にした兵器の調達を2014年に開始する計画である。
 説明資料で Champ は、小さな翼のついた2,000-lb JDAM の弾体に収納され、高度25,000ftで投下すると JDAM の18.5kmより長い 65kmを飛翔する。 Champ はこのほか各種 GBCM にも搭載できる。
 米空軍は ABLATL などのレーザ兵器の開発も行っているが、レーザの効率JHPSSL 計画の目標で19%、現状は10%に留まるのに対し、HPM の効率 は50%である。
2008.07.07 Aviation Week & ST New weapons <0808-070701>
 英空軍参謀長が、英国は1980年代からレーザ及び HPM 兵器の研究を続けており、近い将来に HPM を CM の弾頭とし て使用することを明らかにした。
2008.04.16 Jane's Defence Weekly Seeing the light <0806-041611>
= DEW に関する5頁にわたる特集記事 =
ABL
ATL
JHPSSL (Joint High Power SSL)
 100kW SSL を目指す計画。
HEL TD
 C-RAM 兵器として Technology Demonstration で開発されている HEL。
ADS 2
Zeus
 アフガンで不発弾処理に試用されている。
【 Zeus 関連記事:Zeus (JDW 2002.09.04)】
Glare MOUT
 小銃に取り付けるレーザ装置
2007.10.24 Inside Missile Defense Laser demo extended to February 2--8 : Flight test scheduled for 2015 <0723-102404>
 米空軍は、ACTD 開発を行っている ATL の初期試作品による地上試験を、 C-130 の改修と試作装置の組み込み作業の遅れから、予定より4ヶ月遅れの2008年2月に行う。
 初期型は自動追随機能がないためパイロットが手動でレーザを指向する必要があるため、今後はビーム制御装置を開発する。 C-130 に搭載した試作装置の地上試験は2010年、低出力装置による飛行試験は2014年、100kWの JHPSSL (Joint High Power Solid-State Laser) による飛行試験は2015年に行う。  
2007.10.24 Inside Missile Defense Tactical Laser relay mirror demonstration anticipated before 2011 <0723-102403>
 米空軍は、戦術レーザ中継ミラー装置の M&S を昨年9月に終了し、試験を2010年~2011年に予定しており、 Boeing社が試作を開始した。 システムは高度5,000ftに係留する気球や UAV に搭載するミラー中継器で、 20km離隔した見通し外の目標を15kW~100kWの戦術レーザで攻撃する。
 空軍は ABL の照射距離を延伸するため、成層圏以遠に配置する戦略ミラー中継装置 の研究も進めており、試験は2015年頃に行う。  
2007.10.22 Aviation Week & ST Laser Avenger <0722-102203>
 Boeing社が9月26~27日に、自社開発中の Avenger 搭載レーザによる IED 及び UXO (Unexploded Ordnane) の破壊試験に成功した。
 試験では1kWの SSL を使用し、5個の爆発物を安全距離を確保した距離から破壊した。 また UAV 対処の基 礎試験として、地上に駐機した2機の小型 UAV を破壊した。  
2007.09.26 Inside Missile Defense USAF to award first laser research program contract in November <0722-092601>
 米空軍 AFRL はレーザ兵器による各種標的の脆弱性とレーザ照射による破壊効果の基礎研究を、今年11月か ら5年間の予定で行う。
 研究では、15kW及び 5kW炭酸ガスレーザと20kWの1.07μm ファイバーレーザを使用し、各種標的の脆弱性評価、レーザ兵器の破壊効 果、高出力レーザの M&S 及び照射実験、標的の光学的信号測定等を行い、取得成果を開発中の ABL と ATL に反映させる。  
2007.08.20 Aviation Week & ST Focused effort <0718-082007>
 英国防省は、2年前から開発している DEW の試験発射を準備中であり、10年以内に巡航ミ サイルや UCAV への搭載が可能とみられる。 搭載機種としては Storm Shadow のほか、現在研究中の Tranis UCAV 実験機 が候補となっている。
 英国の DEW は、防衛化学技術研究所がオランダ、スウェーデンと共同で行っている HPM 兵器で、これまで Virus 計画と呼ばれていた。 DEW の研究開発は、英国以外に米、露、仏、独、中国、イスラエルで行われ ており、特にロシアは RF 兵器の研究開発を20年近く行っている。  
2007.08 International Defence Review US Army looks into directed energy weapon feasibility <0718-080009>
 米陸軍研究所が、RF DEW 地雷処理、車両等の自衛、防空 などに用いる可能性の検討を行っている。
(地雷処理レーザに関する記事 JDW 2002.09.04)
2007.01.22 Aviation Week & ST Then add light <0704-012208>
 BAE社は YAG レーザを用いた光伝導スイッチの開発により、HPM システムの小型 軽量、高出力化をめざしている。
 10GWの 戦術 HPM システムには、現在の技術では一軒の家ほどの大きさの送信装置を必要とするが、光伝導 スイッチにより同じ規模の出力を4×4in程度の小型装置で発生させることが可能となった。
 細部は明らかにされていないが、光伝導体のシリコンスイッチは薄いフィルムに埋め込まれ、リチウムイオン電池により強力なレーザ 光を発生させ HPM に変換する。
2007.01.22 Aviation Week & ST HPM gets cheap <0704-012207>
 HPM 兵器は極めて早い時期の実用化が可能と予測され、戦術規模の装置の出力は現在の1~10GWから 100GWまで向上し、遠距離からの巡航ミサイルや有無人航空機の機器破壊が可能とな る。 米国では F-35、F-22、F/A-18、F-15 に搭載する AESA レーダに HPM 兵器としての機能付加が検討され ており、ロシアや中国も HPM 兵器の開発を推進している。 ドイツ Diehl社の開発したスーツケース規模の HPM装置は、高層ビルに秘密裏に設置することにより建物内のコンピュータや電子機器を使用不能にすることができる。
 HPM システムに用いるアンテナは近い将来、UCAV 等の主翼にスキンレーダとして埋め込むことが可能となり 、SEAD や IED 及び路側爆弾等の破壊に大きな効果が期待される。  
2006.12 Jane's Missiles & Rockets SILL sets standard for output power <0703-120021>
 Northrop Grumman社がダイオード励起式固体レーザである SILL (Strategic Illuminator Laser) による数kWの発振に成功した。 SILL は高品位ビームを5kHzで5分間 継続発振した。
 Northrop Grumman社は2004年に SILL の Risk Reduction 及び設計、実証契約である Phase 2 を MDA から受注し、次いで2005年に 装置を試作する Phase 3 契約を受注していた。
2006.11.20 Defense News New record for FEL <0703-112003>
 米エネルギー省 Jefferson Lab で研究中の FEL (Free-Electron Laser) が世界で初めて初めて、 14.2kWの発振に成功した。 発振は波長は1.61μの IR であった。
 米海軍研究所はレーザ兵器の艦船搭載に大きく前進したとして、期待を高めている。  
2006.10.02 Aviation Week & ST Microwave mix <0620-100205>
 Boeing社は、HPM 兵器を搭載する UCAV 実験機の初飛行は5年以内に行われるとの 予測を明らかにした。 技術課題は如何にして強力な電磁波から自身を防護するかにあり、特殊な遮断システ ムを必要とする。
 同社はまた F-22 と F-35 の搭載レーダを改善して HPM 攻撃能力を付加するのは、UCAV 搭載が実現した後となるとしている。  
2006.09.28 Inside the Pentagon Air Force,OFT meet to evaluate Tactical Mirror Relay system design <0622-092801>
 Boeing社のミラー中継を用いた戦術レーザー兵器の設計審査が9月28日に行われ、AFRL は 15~25kWの SSL を用いた装置の試作を近日中に開始する。 空軍は市街地等に配備し IED の破壊等に 使用する構想である。
 空軍は先月、同様の技術を用いた大型の ARMS (Aerospace Relay Mirror System) 試作機の試験に一部成功し ている。 ARMS は戦略兵器として高々度飛行船または長時間滞空 UAV を中継用に使用するシステムで、Boeing社は4年前から研究を行っ ている。  
2006.08.30 Jane's Defence Weekly Full power ahead? <0618-083005>
= HPM 兵器に関する4頁にわたる特集記事 =
E-bomb
 米国では Tomahawk、ALCM、JASSM などの CM 用に HPM 弾頭が開発されている模様である。 またドイツの Taurus KEPD 350、仏英の Storm Shadow などの CM や、フランスの A2SM (AASM: Armement Air-Sol Modulaire) GM 用にも HPM 弾頭が開発されている。
 1997年6月にロシアが試験を行った HPM 弾は900kgで、半径200mの有効範囲を持つと 見られている。
ADS
 米空軍は1990年代中頃から Raytheon社を主契約社に、95GHzのミリ波による ADS (Active Denial System) を 開発している。
( ADS 関連記事 AW&ST 2006.07.24)
Vigilant Eagle
 Raytheon社が空港周辺の対 MANPADS 防護用に開発中の HPM 装置。
( Vigilant Eagle 関連記事 JDW 2005.10.05)
Nagira
 1990年代に英国がロシアから購入した Nagira GW レーダは、ロシアの対航空機 HPM 兵器と噂されている。
( Nagira 関連記事 JDW 2006.07.19)
2006.07.31 Inside the Army DoD Gen: Army revisiting decision to delay 100kw solid-state laser <0618-073101>
 米陸軍 SMDC は100kw級 SSL の基礎研究である HELTD (High Enargy Laser Technology Demonstrator) の計画見直しを行っており、計画開始時期は1年遅れの2007年7月以降となる。 見 直しの理由は公表されていない。
 計画では2013年度末までに試作実験機による照射試験を行い、引き続き SDD に移行する予定であった。  
2006.03.20 Aviation Week & ST Weapon concerns <0607-032011>
 DEW の有効性と予期しない損害について充分な研究が行われていないとして、豪空軍の Wedgetail 開発当局は MESA レーダの DEW 兵器としての運用に慎重な態度を示している。
 大型の AESA レーダは理論上 DEW 兵器として使用可能であるが、発生する EMP が搭載航空機自体及び近傍友軍機 にどのような影響を与えるかの検証が重要な課題としている。  
2006.02.22 Jane's Defence Weekly Fact or fiction? <0606-022208>
= レーザ兵器の現状に関する5頁にわたる特集記事 =
 レーザには以下の種類がある
  ・固体レーザ
  ・液体レーザ
  ・化学レーザ
  ・自由電子レーザ
ABL
 ABL はブースト段階の液体燃料 TBM を600kmで撃墜することを目指している。  ABL は2002年に迎撃試験とした当初計画から既に6年遅れている。
中継ミラー
 衛星や気球/飛行船でレーザを反射させ到達距離を延伸させようとする計画
(ミラー衛星関連記事 AW&ST 2004.06.07)
(ミラー気球関連記事 AW&ST 2005.05.02)
ATL
Hornet
 Northrop Grumman社が提案する THEL の車載型。 手前は破壊された標的。
( Hornet 関連記事 AW&ST 2004.02.02)
Talon
 Talon (Tactical Laser Operational Needs) は FCS-W ハイブリッド車に搭載される固体レーザ。
( Talon 関連記事 IDR 2005.05)
FEL
 FEL は本体及び電源が艦載に適している。
2006.02.08 Jane's Defence Weekly USN to develop fibre lasers <0605-020804>
 米海軍研究所によると、海軍は10年以内にポッドに収納し F/A-18 級の作戦機に搭載できる 100kW級ファイバーレーザを開発しようとしている。 このレーザは対地攻撃が可能で、再チャージなし に60秒間に20目標を攻撃できる。 再チャージの所要時間は15分である。
 ファイバーレーザは SSL (Solid-Stale Laser) に比べ熱の処理が容易で構造も簡単 であるという。
 海軍はこのほかに100kW 級 FEL (Free-Erectron Laer) の開発も進めており、将来は MW 以上を目指している 。
 また電磁砲の開発も進めており、既に1/8モデルを試作していて、更に大型のモデルによる発射試験を計画し ている。 開発目標とする電磁砲は250nmを Mach 5.0 で7秒間で飛翔する弾を6~10発/分 で発射する物である。
【註:】
 ファイバーレーザとは光通信などで使用している光ファイバのガラスに、希土類などのレーザ活性な元素を添加して、光ファイバ自身 をレーザ共振器にしようとするものである。
2006.02.06 Inside the Army Laser demonstrator may support future Army acquisition program <0605-020603>
 米陸軍 SMDC は100kw級固体発振レーザである HELTD (High Energy Laser Technology Demonstrator) の提案を、2月25日を期限に求めている。
 HELTD は RAM、精密誘導兵器、UAV 等の各種脅威に対し有効なレーザ技術を確立することを目的とし、2013年度に照 射実験を行う計画である。
 試作品は技術検証のみを目的とするが、高出力レーザ、ビーム制御、温度管理、指揮統制及び電源の各サブシステムから構成され、車 載方式についても検証する。  
2005.11.07 Defense News EW: It's not just for jamming anymore <0601-110702>
 米議会の電子戦作業グループは、電子戦が SOJ そのものであると誤解されていると指摘している。
 電子戦はレーダ、通信の他、GPS、TV 放送から DE (Deirect Energy)、レーザvs 眼球等多岐にわたり、全てが潜在的な電子戦の対象と なる。
 イラクでは反政府主義者による活動に携帯電話が多用されており、これに対処するための電子戦器材の開発が急がれている。
 DEW の開発には ABL、ATL のほか、以下の計画が進行中である。
ADS (Active Denial System)
 Humvee 搭載の非殺傷兵器で、高出力マイクロ波により人員を制圧する。
Zeus
 半導体レーザを用いた Humvee 搭載の地雷除去システムで、2003年にアフガニスタンで実際に使用された。
PhaSR
 空軍 AFRL が10月31日に公表した、開発中のレーザを用いた携帯型非殺傷兵器で、兵員を一時的に目眩ましに する。
LRIRCM (Large Aircraft Infraed Countermeasures)
 大型航空機に搭載するレーザシステムで、飛来するミサイルの誘導部を制御不能にする。  
2005.10.17 Aviation Week & ST Unmanned strategy <0521-101708>
 英国防省は戦略 UCAV の研究開発を極秘に進めており、SUAVE (Strategic Unmanned Aerial Vehicle Experimentation) の RRE をBAE社に発注した。
 SUAVE は FOAS 計画に続く UCAV 計画で、2006年から本格開発する。
 国防省はこのほか、Typhoon 戦闘機に搭載している EJ200 ターボファンエンジンを搭載する UCAV の研究も秘密裡に進めている。
 空軍は UCAV の主たる任務は開戦当初の奇襲及び SEAD と考えており、このため巡航ミサイル用に開発中の HPM 弾頭を UAV に搭載する研究を行っている。  
2005.10.10 Aviation Week & ST Wonder weapons <0520-101002>
 米陸軍は、従来 UoA と呼ばれていた新しく編成される混成旅団 BCT (Brigade Combat Team) に、CNA、HPMW 及びレーザの三種類の新たな装備を持たせることを検討している。
CNA (Computer Network Attack)
 FCS ClassⅣ UAV から投下するセンサ (機種未定) により、敵が使用する携帯電話等の通信状況をモニタして 、旅団が自隊でその位置を標定し速やかに攻撃を行う。
HPMW (High Power Microwave Weapon)
 現在開発中の Humvee 搭載 HPMW は IED (Improvised Explosive Devices) を50mの距 離から50%の確率で破壊できるが能力を持つが、これを今後100mで80%まで向上させる。 また、UAVへの搭載も同時に検討して いる。
Laser
 HPMW 開発に併行して、IED の探知と戦場での適用を狙いに、有効距離約450mの車載レーザシステムの研究が 行われており、2年に以内に実現の可能性が明らかとなる。
2005.09.05 Aviation Week & ST Unmanned energy <0518-090508>
 DoD は航空攻撃における搭乗員の損害を減らすため、DEW を搭載する UAV の研究開発を極秘裏に推進してい る。
 空軍の DEW ロードマップは秘事項とされ内容は不明だが、陸軍の全般計画では敵の指揮通信ネットワークへの電子攻撃を最終目標とし ている。
 現在の短距離 DEW システムでは効果的攻撃のため1km以内に接近する必要があるが、AESA や HPM による基礎 試験は既に行われている。
 DoD は2010年頃から段階的な試作を開始する意向だが、実用化は早くとも2015年~2020年頃となるとみられる 。
2005.09.05 Aviation Week & ST Zap, it's here <0518-090507>
 米空軍参謀長が AESA レーダや HPM を使用する電子攻撃兵器の開発装備化に向けた 試験を行っていることを明らかにした。
 開発の細部は明らかにされていないが、これらの兵器は火力によらず敵のミサイルやレーダ、通信ネットワークを電子的に破壊するも ので、レーダ兵器は目標を捜索追随した後その回路を破壊する。
2005.09.05 Aviation Week & ST Radar becomes a weapon <0518-090506>
 AESA レーダの開発実用化が進み、DoD は電子攻撃兵器としての活用に注目している。
 地上型もしくは艦船搭載の大型 AESA は、弾道弾の弾頭超音速超低空ミサイル等 に対処する機能を持ち、航空機搭載型は SAM、CM 及び AAM の電子回路を破壊することが可能とされる。
 現在、 F-15C 及び F/A-18E/F には APG-63(V)2 レーダが搭載され、B-2、F/A-22 及び F-35 への搭載も計画 されている。 また、4×21ftの MP-RTIP AESA レーダが E-10 及び英国の ASTOR に装備される。  
2005.08.31 Inside Missile Defense Lockheed Martin looks to place Directed-Enargy Weapon on JSF by 2020 <0521-083101>
 Lockheed Martin社は JSF F-35B STOVL に SSL (Solid State Laser) 兵器を搭載する自社研究を、 2020年の実用化を目途に行っている。
 同社では戦闘機自体の SAM 防護と艦隊の限定 BMD を目的とする、DEW 搭載機種を LSF (Laser Strike Fighter) と名付け研究を行っており当面、出力100kW有効距離5~20kmの SSL 搭載をめざす。
 搭載 SSL は重量5,000-lb、容積100立方吋程度とされ、電力供給にはリフトファンゼネレータを使用する検討が行われている。
 SSL の開発は、今年中に25kW出力が可能となるとみられ、2007年~2008年には100kW出力が期待されている。   
2005.08.29 Defense News New capability for AC-130 ? <0520-082903>
 米空軍 AC-130 に Viper Strike を搭載する研究が開始され、年末から 2006年の間に第一段階の試験を予定している。
 空軍は AC-130 への精密誘導爆弾やレーザ兵器の搭載を以前から検討しており、Viper Strike の搭載方法と発射機構等について三段階 に分け試験評価を行い、2010年頃の運用開始をめざす。
 搭載する Viper Strike は250-lb SDB の四分の一の大きさで、誘導にはレーザ及び GPS の複合システムを使用、スタンドオフでの同 時複数目標の攻撃が可能となる。
 空軍は現在8機の AC-130H と13機の AC-130U を保有し、2006年に4機の AC-130U を更に取得する。  
2005.06.13 Aviation Week & ST Lights, laser, combat <0513-061310>
 Raytheon社は SSL(Solid State Laser) の出力4kWの試験を昨年成功させ、この夏に25kWの 試験を予定している。
 DoD は10月に高品質ビームの100kw SSL を開発する JHPSSL (Joint High-Power Solid State Laser) の企業 選定を予定しており、Raytheon社の他、Northrop Grumman社、Textron社及び Lawrence Livermore 国立研究所が受注競争を繰り広げてい る。
 DoD は地上配置型、車載型及び DD(X) への搭載等幅広い用途を検討している。  
2005.05.09 Aviation Week & ST Directed efforts <0510-050903>
 英国防省は HPM 及びレーザ兵器の将来的な役割について検討を行っている。
 作業では、HPM を Storm Shadow 巡航ミサイルや UAV に搭載し通信施設やインフラの攻撃 を行い、レーザ兵器は有人機と UAV に搭載するほか、地上防空システムへの適用を併せて検討している。
 HPM 兵器の研究開発は1980年代から始まり、現在 Virus のコード名で空軍が進め、レーザ兵器は政府の共同研究計画として行なわれて いる。 HPM 装備の Storm Shadow が空軍に配備される可能性は極めて高い。 
2005.05.02 Aviation Week & ST Over the horizon <0510-050209>
 Boeing社はレーザ兵器の射程を延伸するミラー中継システムの自社開発を進めている。 システムは弾道ミサ イル及び地上移動目標に対処する ABL ATL のレーザ照射を、気球、UAV 又は宇宙衛星に装備するミラーにより距離の大幅な延伸を行う。 因みに ABL の有効距離は200kmである。
 技術的課題は高出力レーザを反射するミラーコーティグと追随照射の継続性にあり、同社は初歩的なハードウ ェアー試験を今年、追随試験を来年に計画している。 試作システムによる試験計画は未だない。
 MDA は現在のところ公式には ABL 計画とリンクする意向はないが、類似システムの対衛星兵器である Space-based Direct Enargy 計画にはFY-06要求として$260Mを計上するとみられる。 
2005.04.20 Jane's Defence Weekly USAF faces highs and lows of directed energy <0509-042003>
 米空軍は航空機搭載 DEW の実現に力を注いでいるが、実用化までにはまだ間がある。
 Northrop Grumman社と Raytheon社が進めている固体レーザは、2004年末の目標である25kWをまだ達成していない 。 25kWを達成すれば F-35 JSF の機内又は機外に搭載して殺傷、非殺傷兵器として使用できる。
 Humvee 搭載の非殺傷型 MMW 兵器は2005年に完成する見込みで、これを C-130 級航空機に搭載する計画があるが、所要の電力を供給で きる小型発電機は完成していない
(関連記事 JDW 2004.09.01)
 HPM を CM や UAV に搭載して電子攻撃兵器とする構想もあるが、まだ検討の初期の段階 である。
 図は New Mexico州 Kirtland AFB に設置された、米空軍の Starfire Optical Range で、各種 DEW の試験を行っている。
2004.12.13 Aviation Week & ST Watts next? <0501-121301>
 UAV/UCAV に搭載する DEW や電子妨害機器に充分な電力を供給するための新しいエンジンの研究が米企業で進 められている。
 新型エンジンの開発は ITAP (Integrated Total Aircraft Power System) の名称で、Pratt&Whitney社をはじ めとする数社の研究チームにより行われており、内部に1MW級の発電装置を組み込んだ UAV 用単発エンジンの設 計を行っている。
 ITAP は発電機を駆動するドライブシャフトや APU が不要で、燃料消費量も低く抑えることができ、機体の小型化やステルス化にも効 果が期待できる。 
2004.11.08 Aviation Week & ST New energy direction <0422-110801>
 米陸軍は昼間に低高度で発見困難な武装勢力等を攻撃するため、無人ヘリに偵察監視センサーと HPM 兵器を搭載する研究を行っている。 また、偵察と攻撃を同時に行う UCAR の開 発を進めている。
 陸軍のニーズに応えるため、Boeing社では Little Bird ヘリの無人機を試作し、同社が開発中の HPM 試作装 置を搭載、各種実験を行っている。
 同社は搭載重量1,000-lb以下の HPM 試作装置を12~18ヶ月以内に完成させようとしている。 
2004.10.27 Jane's Defence Weekly US warned on directed-energy threat <0421-102703>
 米国防総省高官が、米国が各種 DEW を実用化するのと共に、敵も同種の兵器を使うことを考え 対策を講じるべきと言っている。
 レーザ兵器について米軍は、測距レーザに対して目を防護する装備は持っているものの、他は無防備である。
 米国は既に非殺傷 ADS (Active Denial System) などに対する対抗策を試験している。
2004.09.01 Jane's Defence Weekly Navy directed-energy programme moves on <0417-090105>
 米三軍は指向性エネルギー兵器の実用化を強く望んでいるが、海軍は特に以下の三分野に関心を持っている。
EM gun
 2018年 DD(X) 搭載を目指して開発中で、2005年までに1/8装置と実験設備を完成させ初弾を発射する。 その 後ハワイの PMRF に二分の一モデルを建設し、10年以内に実物大モデルを建設する。
Laser
 7月に海軍は2~3年後に25kWの FEL を実現する計画を開始し、最終的には兵器として使用可能な100kWを目指す。
HPM
 非殺傷性 HPM である ADS の採用を検討している。
2004.09.01 Jane's Defence Weekly US Air Force hones future gunship plans <0417-090104>
 米空軍は、現在の AC-130 に代わって2018年から装備する次世代ガンシップの開発 を計画している。 次世代ガンシップには有人及び無人のステルス機が検討されている。
 有人機としては Boeing社が Blended Wing Body機、Lockheed Martin社が MACK を提案している次期輸送機が候補になる。
(Blended Wing Body に関する資料 AW&ST 2004.02.23)
(MACK に関する資料 AW&ST 2004.02.23)
 無人機の場合3機程度の UCAV を編隊で運用する事が考えられている。
 いずれも場合も高出力レーザやマイクロ波を装備化する。 また非殺傷性ミリ波 HPM の ADS (Active Denial System) を C-130 級の機体に搭載することも考えられており、HMMWV に搭載する小型の ADS は既に開発されている。
 この様な DEW 兵器はメガワット級の大電力が必要となるため、空軍研究所 (AFRL) では2,000-lbの装置を目 指した Multi-megawatt Electric Power System 計画を進めている。
 AFRL は2007年に1MWの地上試験、2009年に4MWの地上試験を計画している。
2004.08.11 Jane's Defence Weekly Laser reaches milestone <0415-081103>
 米海軍が6月に FEL (Free Electron Laser) を用いて10kWの IR レーザ発振に成功した。
 海軍は2010年代に個艦防衛や防空にメガワット級システムを目指しており、今後4年間かけてその中間となる 100kW FEL を完成させる。
2004.08 International Defense Review Loquid-oxigen HEL <0415-080021>
 MDA と DARPA は協同で、ダイオード励起式液体酸素 HEL (High Energy Laser) の開発契約を Directed Energy Solutions社と行った。  このレーザはアイセーフ波長を使用し、CW からピコ秒までのあらゆるパルス幅のレーザ光を発振できる。  理論上このレーザは COIL やソリッドステートレーザの10倍の性能が実現できる。
 Phase 1 では200MW/c㎡に耐える鏡を使った空洞で2kWの発振を行う。
2004.08 International Defense Review USAF invests in HPM <0415-080019>
 米空軍研究所が、向こう5年間に$25M~$50Mをかけて HPM 技術に焦点を当てた DETAR (Directed Energy Technology Applicaations and Research) 計画を進めようとしている。
 この計画は幾つかの分野に分かれており、その中には以下のようなテーマが含まれている。
1GW以上の尖頭出力を数十Hzの周期で発振できる発信源
数MJを実現するパルスパワーシステム
テラワット域での10μs周期の発振
・新たな電源装置
2004.07.26 Aviation Week & ST Thug zapper <0414-072601>
 DoD は HPM を UAV、JASSMCALCM に 搭載し、S-400 や Almaz Antei といった次世代防空システムやコンピュータ等にダメージを与える DEW (Direct Enargy Weapon) の開発を2~4年以内に開始する。
 現在、JUCAS の開発にあたり最優先されているのは DEW による電子攻撃で、装備化する2010年頃を目途に JUCAS に 搭載される MALD への DEW の装備を目指している。 また EB-52 への DEW MALD や DEW CALCM の搭載も同時に研究を進めている。
 研究開発に取り組んでいるのは BAE、Northrop Grumman、Raytheon、Boeing、Lockheed Martin の各社で、BAE は英国防省の HPM に関 わる秘密プロジェクト Virus の研究も同時に行っている。 
2004.06.07 Aviation Week & ST Sketching the future <0411-060705>
 米空軍は B-1B と B-2 への高出力レーザー兵器の搭載を検討している。
 現在、AFRL は非公式にレーザー兵器の搭載について検討を行っているが、専門家の間では技術的に未成熟で 2015年以前には実現しないとの見方が大半を占めている。
2004.06.07 Aviation Week & ST Battlefield laser weapons <0411-060704>
 DoD の HEL-JTO (High Enargy Laser Joint Technology Office) は戦術レーザー兵器開発に向け、25kwの SSL (Solid State Laser) システム3基の試験を年内に計画している。
 HEL-JTO は DoD、陸軍、空軍が共同でレーザー兵器を開発するため2001年8月に創設した開発室で、現在 J-HPSSL (Joint High Power Solid State Laser) 計画を進めている。
 J-HPSSL計画では、今年12月までに出力25kwの実験を開始し、2006年までに100kwの出力実験を行う予定で、 C-130等の航空機及び艦船への搭載、FCS への適用の他、衛星によるミラー中継での巡航ミサイル撃破 等の実現の可能性を追求する。
2004.05.24 Defense News Laser weapon research <0412-052401>
 ラムズフェルド国防長官は、10月までに各軍が行っているレーザー兵器開発を統合する計画を作成するよう DoD に命じた。 この内容は2006年の戦略計画指針に反映される。
 現在空軍は ABL を、陸軍はイスラエルと共同で MTHEL を開発してい るが、DoD はミラー中継技術を用いた統合戦闘構想を検討している。
 空軍は科学技術計画の一環として ARMS (Aerospace Relay Mirror System) の研究を進めており、高度66,000ft に揚げた HAA (High Altitude Airship) に ARMS を搭載した実験を、2007~2008年に行う意向を持っている。
 ARMS の技術課題は小型軽量化にあり、試作品は重量5,000-lb、高さ14ftもあり、HAA に搭載するには更に 1,000-lb減らす必要がある。
 また、MTHEL は5月4日に WSMR で砲弾の撃破に成功したが、試作品は余りにも大きく移動型の実用化には至っていない。
2004.04.26 Space News U.S.Army reviews options for Directed Enargy technology <0411-042607>
 米陸軍は DE (Directed Enargy) 技術のミサイル防衛や宇宙での適用等について、9月末を目途に新しいロードマップの策定作業を行っ ている。
2004.03 International Defense Review High-power microwave source <0405-030010>
 米空軍は Communications & Power Industries社と、超伝導磁石を利用した数 MW W-band (95GHz) 発信機開発を、$6Mで4年間で発注した。
 システムは航空機搭載用で、当面2MW、最終的には2.5MWの CW 波発振をし、許容される重量は 冷却装置込みで1,590kg、最終的には1,135kgを目指している。
2003.09.08 Aviation Week & ST Vision of UAVs  米空軍の SAB (Scientific Advisory Board)は このほど、空軍の UAV 装備の在り方についての検討結果を公表した。
 SAB では大型の UAV についてはステルス型の航続距離2,000nm、高度50,000ftで18時間以上飛行できる性能を 提言し、搭載重量も4,000-lb以上必要としている。
 UCAV には航続距離 400nm、10時間以上飛行できる搭載重量20,000-lb規模の性能が必要とし、小型 UAV には重量500-lbで距離100nm、 高度100~10,000ftで4時間以上飛行できることを求めている。
 また、Predator の機能強化について HPM の搭載を、 Global Hawk にはブースト段階の弾道弾迎撃ミサイル塔載機とし ての活用を提言している。
2003.08.27 Jane's Defence Weekly US explores new lightweight laser weapon for aircraft  General Atomics社が、F-15 や F-35 JSF などの航空機に搭載する小型軽量レーザ兵 器を目指す DARPA の計画 HELLADS (High-Energy Liquid Laser Area Defense System) の一環として、固体/液体レー ザを開発している。
 計画の目標は150kWでFY-05~-06にプロトタイプの地上試験を計画していて、FY-04には縮小型機による1kWの 試験が計画されている。
 計画では装置の重量を5kg/kW以下に抑えることを目標にしている。
2003.08.18 Aviation Weeks & ST Joint UCAV gains focus  DoD は海空軍の UCAV 開発を統合する J-UCAS 計画局を10月1日以降発足させるが、開発方針や目標は編成後に決定さ れるため、海空軍と企業は試験機及び搭載する DEW の製作が遅れることを懸念している。
 Boeing 及び Northlop Grumman/Lockheed Martin の両社はそれぞれ2機の試作機を製造、2006年の初飛行、 2007~2008年の運用評価を期待しているが、DoD は計画の構想を明らかにしていない。
 また、UCAV に HPM (High-Power-Microwave) 兵器を搭載する計画については、技術的な問題から1年以上遅れ るとみられる。 これは、HPM の強力なバックローブとサイドローブが UCAV の fly-by-wire を用いた飛行制 御装置に影響を与え墜落する公算が高いことが判明したためで、当局は今年初めから技術課題の解明に向け少なくとも8社に検討を依頼し ている。  
2003.07 International Defense Review High-power laser illuminator development  米空軍が、General Atomics、Northrop Grumman、Textron の3社に、それぞれ $500,000で4ヶ月間にわたる、SILL ( Strategic Illuminator Laser) の技術的なアプローチ案の分析と、概念設計の実施契約を結んだ。
 SILL は固体レーザにより4kWの高品質ビームを実現しようというもので、その技術 は ABL SBL での応用が考えられている。
2003.07 International Defense Review HPM testing  米海軍は HPM (High Power Microwave) 素子の比較試験への参加機関を募っている。 試験は2004年の第4四半期に計 画されている。
 この試験では DoD の進めている HPM弾への可能性を評価する。
2003.06 International Defense Rwview Advances in airborne HPM  米空軍の DLC (Diamond-Like Carbon) Capacitor研究チームが、ここ10年間で最大の進展を見た。 また、同チーム は長さ7.6mの DLC capacitor フィルムの製造に成功した。
 DLC は従来品の3倍の電荷密度に耐え、更に大きなものを作れば航空機搭載 HPM (High Power Microwave) 兵器用の小 型パルス発生器に利用可能である。
2003.04.02 Jane's Defence Weekly US Army deploys laser mineclearer  米陸軍は地雷原処理用レーザ装置 'Zeus' アフガニスタンへ送 り、作戦地域の地雷原処理に利用していることを明らかにした。
 Zeus はダイオード励起式の500Wレーザを HMMWV車に搭載したシステムで、地雷等が爆発するまでレーザ光を 照射し続ける。 有効距離は250mである。
 (註:関連記事 JDW 2002/09/04
2003.02 International Defense Review Higher power from commercial lasers  MDA からの契約で2社が民間用レーザの出力向上を目指している。 用途としては通信、レーザレーダ、対 IR 妨害、 化学剤検知、DEW 等である。
 Digital Optics Technology社は、20以上のレーザ発振を結合して単一ビームを構成 する研究を行っている。 これにより100kWの実現を目指す。
 Maxion Technologies社は半導体レーザを使用して3.5μm帯の IR レーザを目指し ている。
2003.02 International Defense Review HPM studies  米空軍は4社に対しそれぞれ $16.35Mで、HPM (High-Power Microwave) の殺傷能力の調査の契約を行った。
 計画は2005年2月に完了する。
2003.02 International Defense Review Rheinmetall sets out its energy weapons stall  Reinmetall社が MEL (Medium-Energy Laser) と HPM (High-Power Microwave) 兵器の開発を進めている。
 コンパクトな MEL を、戦車や対空兵器の砲塔に補助武装として搭載することが検討されている。

 ロシアとの共同研究で、155mm砲弾に使う1GW 単パルス UWB (Ultra-Wide-Band) HPM が研究されており、2004年には試験が行われる。

 Weasel 装甲車に搭載する HPM は、市街戦での活用が考えられている。 700MW 1,000pps の発振装置は2002年中に作動を始める。
 ソリッドステートによる 120MW 10,000pps MPM (Medium-Power Microwave) も今 年中に製造される。

2002.12.25 Inside Missile Defense Air Force research LAB kicks off joint Solid-State Laser initiative  米空軍研究所 (AFRL) はこのほど、UAV や戦闘機搭載用の SSL (Solid-State Laser) に関する基礎研究について、総 額 $38M で Raytheon及び TRW社と契約した。
 計画は2004年末を目途に2段階に区分され、第1段階は14ヶ月で10kwレーザーの試験を、第2 段階では25kwレーザーの試験を完了する。
 AFRL は最終目標として小型航空機に搭載可能な100kw級を目指している。
 なお、Raytheon 社は2.65kw、TRW 社は5.4kwのSSL出力装置をそれぞれ社内開発している。 
2002.12.18 Jane's Defence Weekly Germany advances high power laser weapons  ドイツラインメタル社が、各種指向性エネルギー兵器の開発を行っている。
 Single Pulse HPM
 Single Pulse HPM は155mm砲で発射され、地域のレーダ、通信等を無力化。 サブスケールの試作品は既に 試験を行っており、フルスケールの試験は2004年に計画。
 Repetitive HPM
 Wiesel 装甲車に搭載し Single Pulse HPM と同様の目的に使用。
 Midium-Power Solid State System
 UAV 等の無力化に使用。 2003年に試験実施を予定。
 MEL (Midium-Energy Laser)
 10~100kW のレーザで、ミサイル、UAV、装甲車両などに搭載される光学機器の表面を破壊。 Wiesel 装甲車 に搭載し有効距離5~7km。 2006年初期に車載され、2012年には装備する予定。
2002.12.12 Inside the Pentagon Revised US Munitions List includes new category for Directed Energy  米国務省は最近、重要軍事技術の輸出を規定する U.S Munitions List の改訂を行い、DEW (Direct Enargy Weapon) を新たに加えた。
 国務省は4年間にわたり同リストの見直しを行っていたが、最近の技術的進展を考慮し新たなカテゴリーとして追加した。
 DEW には高出力レーザー、高出力 RF 兵器が含まれる。 
2002.12.09 Aviation Week & ST Antennas confound jamming, energy weapons development
= 電子戦用アンテナ技術に関する記事 =
 DoD は軍の変革とネットワーク中心の戦いを進めているが、その中核となる電子戦に必要なアンテナの小型化、ステ ルス化、多機能化と価格抑制は国内航空機企業の能力発揮にかかっている。
 F-35F/A-22X-45 UCAV 及び MC2A 等の 次世代航空機に使用予定の AESA レーダーには高出力化と共にステルス化が要求される。
 F/A-22 には妨害用として Range-Gate Pull-OffVelocity-Gate Pull-Off 及 び Adaptive Cross Polarization の技術が用いられているが、アンテナの小型高性能化が求められている。
 また、新しい兵器技術として X-45 に搭載を計画している HPRF (High-power Radio-frequency) や HPM (High-power Microwave) 装置についてもアンテナ技術が重要な部分を占める。
 将来は極めて薄いコンフォーマルレーダーが出現すると予測されるが、その技術分野は実用化に至っていない。 
2002.12 National Defense Tactical Laser weapons still many years away  DoD は来年から 2年間の計画で $49M 以上を投じ、将来戦闘機、海軍艦艇及び陸軍車両に搭載する 高出力ソリッドステートレーザーの研究を行う。
 ソリッドステートレーザーの出力は現在、25kW 級の開発が行われているが、戦術兵器としては最小限100kWが必要 とされ、実現には5~10年を要するとみられている。
 高出力レーザーの技術的課題は出力損失の低減と冷却にあり、特に現状の技術では 100kW の出力を出すために 900kW の損失があるとされる。 
2002.11.20 Jane's Defence Weekly Industry vies for USAF solid-state laser work  空軍が F-35 JSF に、空対空及び空対地用として固体レーザ を搭載する計画であるのに対し、各社は参画に強い意欲を持っている。
 空軍研究所は来月に、2004年末に兵器として使用可能な程度の25kW固体レーザを試作検証する契約を、1社又 は数社と結ぶ計画である。 この計画は数年以内に100kWの出力を目指している。
 固体レーザはガラス棒(又はファイバ)の周りをネオジム (Nd) 又はイットリウム (Y) が囲み、これを外からライト又はダイオードで励起するものであるが、TRW社はネオジム方式、Raytheon社はイットリウム方 式を取っている。
 TRW社は既に5kWシステムを完成しており、25kWシステムは300gal増槽に収納できるとしている。
 Raytheon社は2.6kWシステムを完成しており、イットリウム方式はダイオード励起の完成が条件となるが、ネ オジムの1/4の発熱で済み優れているとしている。
2002.10.21 Aviation Week & ST Emerging weapons aim to foil hardest targets  この数年 DoD と空軍は、通常爆弾では破壊できない堅牢/地下目標用に、30,000-lb 'Daisy Cutter ' の後継と、新型の DEW 兵器に関する研究を進めている。
 空軍は B-2 から投下する 30,000-lb 級の侵徹爆弾 (Big-BLU) の検討を始めている他、現在、MC-130 から投下している BLU-82 に代 わる 5,000-lb 級のブラスト爆弾の調査研究を開始している。
 侵徹爆弾の技術的課題は最も効果的に破裂させる信管の開発にあり、実用化に至っていない。
 空軍では更に高周波パルスを用いた DEW の研究を極秘の内に進めているが、装備化までには多くの課題が残 されている模様。  
2002.10.07 Aviation Week & ST USAF acknowledges beam weapon readiness  米空軍は HPM (High Power Microwave) に代表される DEW(指向性エネ ルギー兵器)を使用する準備を着々と整えており、イラク作戦に使用される公算が高い。
 空軍の研究報告によると、HPM は全ての軍用装備に対して有効であり、1トン 爆弾の有功範囲 120ft に比べて10倍のフットプリントを持 つという。
 Boeing 社は X-45 UCAV への搭載を計画しているが、1回のミッションで 100目標に対し 各約1,000 ショットの電波を発射する。
 現状では 有効距離が数100mとされ、距離の延伸は今後の技術課題とされる。
 45-lb 程度の電源装置では 出力 1GW を数ナノ秒放射、400-lb の装置では 出力 20GW とされる。 
2002.09.30 Aviation Week & ST TRW eyes podded solid-state laser  DoD は X-45 UCAV に DEW (Direct Enargy Weapon) を装備する検討を進めているが、TRW 社では現在、航空機搭載の ポッド型レーザー兵器の研究を行っている。
 同社の構想によるとポッドは全長 10~12ft、出力約 25kw のソリッドステートレーザーを使用、 有効距離は約 10km で UAV や有人機に搭載、空対空及び空対地用に使用する。
 対象目標は主として CM や UAV 及び地上の指揮通信施設で、出力 25kw はこれら目標を一時的に妨害無力化する最小限の出力とされる。
 技術的課題は放射ビームのゆらぎの抑制と電源のコンパクト化。 
2002.09.30 Aviation Week & ST Pulse weapons, stealth defenses near readiness  DoD はステルス型巡航ミサイル防御と直接エネルギー兵器の開発に注目している。
 現在開発中の 3次元で高解像度機能を持つ MC2A 機搭載用のレーダーは、ステルス CM 対処とし最適とされ、 生物化学剤検知センサーと共に Global Hawk に搭載し本土防衛に運用することを検討している。
 高出力 RF やマイクロウェーブを用いた DEW を UAV や CM に搭載し、電子機器やコンピューターメモリー、 車両のイグニッションを無力化する研究はかなり進んでおり、2年以内には限定的な運用に向け試験が行われる 模様である。 
2002.09.16 Aviation Week & ST US funds British energy weapon tests  DoD は英国 BAE Systems が設計した高出力 RF DEW (Direct Energy Weapon) の開発、及び 試験の実施に予算的支援を行っている。
 この兵器は米国が開発中の HPM (High Power Microwave) やレーザー兵器より開発が進んでおり、攻撃機から の直接投下の他、UAV や巡航ミサイルへの搭載が可能で、諸外国への輸出も期待されている。
 レーダーやコンピューター 等電子機器への効果は半径 50ft 以内とされ、放射する RF は 10MHz~1GHz の低い周波数となっている。(米軍の HPM は 5~10GHz)  
2002.09.04 Jane's Defence Weekly US Army tests anti-mine laser < Zeus >
 米陸軍は近くレーザを使った地雷除去システム Zeusの試験を行う。 このシステムは数年内に実用化が可能 と言われるが、計画推進の予算はまだ付いていない。

 Zeus は HMMWV の上に500Wの半導体レーザを取り付けたもので、操作員がズームレンズカメラで地雷を発見し 、レーザ光を照射する。
 レーザ光で暖められた地雷の外殻により爆破させようとするもので、照射時間は外殻の材質などにより異なる。 照 射距離は250m以内

 現在開発中の1kW型では、照射距離の延伸ができるため、砲迫弾、各種爆弾にも使用可能になる。

2002.08.07 Jane's Defence Weekly AFRL bid to demonstrate solid-state laser  空軍研究所 (AFRL) は、$25~$50M で半導体高出力レーザ開発を計画している。
 AFRL は当初25kW、その後100kWの半導体レーザを計画している。 しかしながら担当者によると ゴールは10年後である。
 計画には数社が受注を目指している。 Raytheon社もその1社で、同社は ABL 計画でトラッカ/イルミ ネータ用に25kW半導体レーザを開発中である。
2002.08.07 Jane's Defence Weekly US DoD push for laser, microwave weapons  2004年国防計画指針の中で DoD は空軍に対し、10年以内に DEW (Directed-Energy Weapon) の実用 化を要求している。
 高出力半導体レーザは F-35 JSF のコックピット後方にあるリフトファン搭載スペー スや、X-45 の弾庫への搭載が考えられている。 Raytheon社によると100kWの 出力があれば兵器として使用可能な致傷能力があると言う。
 しかしながら兵器として使用可能な高出力半導体レーザの出現は8~10年先になる。
 高出力マイクロ波 (HPM) は 1MW で敵の人体細胞内液体を瞬時にして気化させることができる。 一方で、 サイドローブのマイクロ波やメインローブ波の僅かな反射波でも、脳に回復不能な損傷 を与えたり、激しい熱傷を与えることになる。
2002.07.22 Aviation Week & ST Lasers, HPM weapons near operational status  レーザーや高出力マイクロ波による DEW (Directed Enargy Weapons) は近い将来、航空機、艦船、車両及び宇宙船に 搭載されることとなる。

 初めての戦闘装備は対電子兵器としての HPM (High-power microwave) となる模様で、遅くとも 4~5年以内に出現すると関係者はみて いる。

 現在 DEW の搭載を前提に研究が進められているのは、F-35 JSF、X-45 UCAV 及び海軍の次期駆逐艦 DDX。

2002.07.08 Aviation Week & ST UCAVs also tagged to carry energy weapons  Lockheed Martin 社は 指向性エネルギー兵器を自社開発の UAV に搭載する検討を始めた。
 同社は Boeing 社の HPM (High Power Microwave) 搭載 X-45 UCAV に対抗して、海軍の空母搭載型 UCAV X-47 への HPM 搭載を検討している。
 HPM は主として対電子器材用兵器と位置づけられ、海兵隊のトラック搭載システムや空軍の対地攻撃用としても研究が進められている。
2002.07.08 Aviation Week & ST Lasers being developed for F-35 and AC-130  Lockheed Martin 社は Raytheon 社と共同して F-35 JSF 機にレーザー兵器を搭載する計 画を進めており、2010年までに試作品試験とフルスケール開発の開始を目指す。
 搭載レーザーはソリッドステート型で、機体の底部に取り付けられ、電源は航空機エンジンから動力シャフ トで供給、戦闘機搭載型で有効距離は 6mi 程度を考えている。
 技術的課題はレーザー放射と冷却の間隔時間をどの程度にするかで、最低 4秒間隔が必要とされる。 同社はこの他にも AC-130 や UCAV への搭載も併せて検討を行っており、HPM (High Power Microwave) も将来有効な兵器となるとして、UCAV への搭載を検討してい る。
2002.05.01 Jane's Defence Weekly USN focuses again on directed-energy weapons  米海軍は画期的技術として DEW (Directed-Energy Weapons) の研究開発を再開している。
 米海軍は1970年代初期から DEW の研究を行い、最初のメガワットレーザ MIRACL (Mid-IR Advanced Chemical Laser) を試作したが、その後経費増などで中断していた。
 昨年には NAVSEA (Navy Sea Systems Command) に DEW Program Office が開設された。
2002.02.25 Aviation Week & ST Direct-energy weapons to arm unmanned craft  米空軍は 2012年までに UCAV に HPM( High-Power Microwave) 兵器を搭載することを検 討している。
 これは議会や DoD の関心を反映するもので、DoD は 2010年までに攻撃機の 3分の1 を UCAV にする意向を 持っており、小型で安価な HEL (High Enargy Laser) や HPM を搭載がクローズアップしたもの。
 HEL と HPM の問題点は出力、熱量及び電磁収束効果にあり、一方の解決がもう一方の開発促進につながると当局はみている。  
2002.02 International Defense Review USAF study supports directed-energy weapons  米空軍研究所は、3種類の航空機搭載 DEW (Directed-Energy Weapon) を検討している。
大出力 HPM (High-Power Microwaves) は、大型機をミサイル攻撃から防護するほか、対地攻撃にも使用しよ うとするもので、100kV以上の高電圧を使用して、数メガワットの高出力を長時間放射する。 このため電源には高温超伝導コイルを使 用下発電機が検討されている。
小型 HPM は、戦闘機や UAV に搭載するもので、尖頭電力は高いが平均電力はあまり高くない。
HEL は、ダイオード励起式の Solid-State Laser を戦闘機に搭載しようとするものである。
2002.02 International Defense Review US Army tests compact high-energy laser  米陸軍は、WSMR で SSHCL (Solid State Heat Capacity Laser) の試験を開始している 。
 SSHCL は、Lawrence Livermore 国立研究所で製作され、2001年8月に陸軍へ引き渡され、翌月から試験に入っている。
 現在の装置はランプ励起式で10~13kWの出力を20Hzで発振するものであるが、プロトタイプでは HMMWV に搭載する 100kWのダイオード励起式となる。 年末にはこの装置で使用される9基の増幅器のうち3基の試験が始まり、2004年には100kW の全出力による試験、2007年には車両に搭載しての100kW出力試験が行われる。
 SSHCL は攻撃及び防御兵器としての応用が考えられていて、防御用としてはミサイル防衛、防空への利用が 考えられている。
2002.02.04 Inside the Army Army preparing for solid-state laser demonstration next year  米陸軍は 2003年に機動型レーザーシステム開発のキーとなる重要な試験を行うことを明らかにした。
 SMDC 当局によると、試験は今年ソリッドステートレーザーの安定性と高品質レーザービーム生成試験を W.S.M.R で行い、来年は更に 重要な温度管理と電源装置の試験に挑戦する。
 この結果如何でシステムの小型化や戦術的操用性が明らかとなり、実用化に1歩前進する。  
2002.01.14 Aviation Week & ST Interest in laser weapon grows among all services  DoD はこのほど、空軍と陸軍がそれぞれ進めている戦術レーザー兵器の研究開発に海軍が新たに 加わることを明らかにした。
 海軍は現在、陸軍の Helstf (High Enargy Laser Systems Test Facility) 施設借用について調整を行 っており、将来的には艦載用レーザー兵器に比較的安全性の高いソリッドステートレーザー技術を適用する意向をもっている。 
2001.11.08 Inside the Pentagon Defense Department looking for High-Energy Laser research ideas  DoD が昨年設立した JTO (Joint Technology Office) は高出力レーザー技術に関する提案を広く求めている。
 提案期間は 1年間で予算は $1M 、以下の 6項目の提案を求めている。
  ・ビーム制御構成技術
  ・化学レーザー技術
  ・戦術ビーム制御
  ・ソリッドステートレーザー技術
  ・高出力レーザーのモデリング
  ・自由電子レーザー技術    
2001.10.17 Inside Missile Defense Science board: 'family' of laser weapons feasible in next 20 years  米国の防衛科学協会 (DSB:Defense Science Board) はこのほど、今後 20年間にわたるレーザー兵器ファミリー化 の可能性に関する見解を発表した。
 同協会は現在行われている ABL、SBL 及び THEL の開発を更に進展させ、将来には 陸軍の Objective Force の中核となる FCS (Future Combat System) 及び HELSTAR (High Enargy Laser System-Tactical Army)、戦闘機への搭載(THEL Fighter)、地上レーザー装置による衛星の制御及び PKF 等の人道支 援用非殺傷レーザー兵器等が実用化するとしている。  
2001.10.17 Inside Missile Defense Top defense scientists urge big increase in laser research funding  米国の防衛科学協会は高出力レーザーの軍事利用の潜在的有効性から関連する科学技術研究に十分な予算を充当す ることを求めている。
 DSB (Defense Science Board) はレーザーシステムに関する基本研究プログラムの予算は現状で極めて低く抑えられており、少なく とも年間 $100~$150M が必要としている。  
2001.10.17 Inside Missile Defense Army unveils solid-state laser test bed at White Sands Missile Range  米陸軍は 9月末に HELSTF (High Energy Laser Systems Test Facility) を ローレンス リバモア 国立研究所から WSMR に 移転したことを明らかにした。
 予算状況によるが軍は 2006年からソリッドステート レーザーの技術開発段階に移行する予定であり、来年度は約 $19M を予算化している。 
2001.10.03 Jane's Defense Weekly US Army unveils solid-state laser  米陸軍はこのほど、将来戦闘システムに適用する 10kw ソリッドステートテストレーザー装置を WSMR の高出力レ ーザー試験施設で初めて公開した。
2001.09 National Defense Direct-energy weapons promise 'low cost per kill'  DoD が行っているプロジェクトの中で注目されているのが地上型レーザー兵器の開発で、完成すれば陸軍は 将来戦闘車両に電子レーザー砲として搭載することとなる。
 陸軍はイスラエルと $200M を投じて THEL を開発中だが、機動性と C-130 への搭載性を追求して今月試験を開始する。
 最終的な目標はソリッドステート電子レーザーによる出力 100kw 級の高機動システムで、この技術が確立 されるまでのつなぎとして ATL (Advanced Tactical Laser) の名称で射程15km、 C-130 やヘリコプター搭載可能の 70kw 級化学レーザー2005年から開発する予定。
 ちなみに THEL ワンショットは $8,000 と見積もられ、PAC-3 の1発 $3.8M に比較して経済効果は大きいとされる。  
2001.08.09 Inside the Pentagon House authorizers want annual review of all directed-enargy work  米議会はこのほど、DoD の HEL JTO (High-Enargy Laser Joint Technology Office) に 2000年 3月に作成した Directed-enargy 計画の見直しを求めた。
 議会の装備取得委員会は HEL の開発はより幅広く行う必要があるとして、HPM (High-Power Microwave) や RF (Radio Frequency) 兵器を含む技術を取り込むことを求めている。 
2001.06 International Defense Review Directed-energy lasers  米空軍研究所は、レーザ兵器の航空機への応用に関する研究開発で、4社と契約を行った。
 契約は Textron社が $13M, Advanced Engineering & Sciences社が $40万、Geogia Technology Applied Research社と Raytheon社 がそれぞれ $5万で、計 $23M となっている。
2001.03.28 Jane's Defence Weekly Boeing considers feasibility of plasma-based weapons  Boeing社の Phantom工場は、将来の極超音速航空機用のプラズマ砲の可能性を検討して いる。
 同社は、Mack 8.0 で飛行する機体の周りに自然に発生するプラズマの一部を取り出し、これをプラズマ 砲に利用する可能性の実証を目指している。
 自然発生プラズマの利用法には、取り出したプラズマでレーザを励起し、レーザ砲として使う方法と、 プラズマを強い磁界で対空、対地用の'弾丸'にする方法の2種類の方法が考えられている。
 プラズマ砲弾については、1990年代に 'Shiva Star'計画があり、1995年には 3,000 km/secを実現している。
 この計画は20世紀末までに 10,000km/sec(光速の 3%)達成を目指していたが、1990年代後半に中止になった。
米空軍の 'Shiva Star' に関する資料
2001.03.28 Jane's Defence Weekly US boost for directed-energy  米陸軍 SMDC と、エネルギー省国家核安全管理本部は、 3月16日に指向性エネルギー兵器開発の本格的な協力を行 う MoU に署名した。
2001.03 International Defence Revew US co-ordinates work on HEL weapons  DoD は 高エネルギーレーザー (HEL) プログラムに関する研究開発、予算化を統合技術局 (JTO) に一本化する。
 JTO は HEL の調査研究、計画の事業化及び企業振興を担任し、FY-01 には民間企業及び大学の基礎調査に $1.9M以上、応用調査研 究に $10M を予算化する予定。  
2001.02.14 Jane's Defence Weekly USA chooses 14 promising technologies from 2001 pool  米国防総省は、 FY-01 における 14項目の先進技術実証計画 (ACTD : Advanced Concept Technology Demonstration) を発表した。
 この14項目中、関係の深いものを以下に示す。
・Advanced Tactical Laser
  航空機又はヘリに搭載し、主として市街地において2次被害を極力抑え敵を撃破するシステム
・Hunter Standoff Killer Team
 ヘリの前方を小型 UAV に飛行させ、敵を探させるシステム
・Loitering Electronic Warfare Killer
 既製の UAV を用いて、敵の防空網を破壊するシステム
・Tactical Missile Penetrator
 ATACMS などにより、地中深く埋められた目標を破壊するシステム
2000.10.30 Aviation Week & ST Directed-Energy threat inches forward  DoD の指向性エネルギー兵器に関する展望について、戦術的な使用は今後10年間は予想されない。
 RF 兵器の効果は以前から重視されていて、議会は FY-01 の国防予算項目に EMP の脅威評価を要求している。
 至近距離の目つぶし用レーザ兵器は既に実用化されており、ロシアは連隊に装備している。 また中国 は輸出を計画している。    
2000.10.05 Sacse & Missile Defence Report Pentagon seeks High Enargy Laser technology  DoD は FY-01 の High Enargy Laser プログラムで約 $10M を充当して、1年以内に広く民間企業及び大学に 先進的技術提案を要請した。要請は1機関あたり $1M 以下でその内容は7つの分野に区分されている。
  ・化学レーザ(エアボンレーザ用ヨー化酸素レーザ)
  ・フッ化水素レーザ(海上レーザ用)
  ・フッ化重水素レーザ(機動型 MTHEL 用)
  ・自由電子レーザ
  ・レーザビームコントロール
  ・レサリテイ
  ・High Enargy Laser システムの開発に必要な先進技術とその概念
2000.05.24 Jane's Defence Weekly Making Light Legal  目に障害を与えることを目的としたレーザ兵器の使用を禁止した1995年ジュネーブ条約議定書を考慮して、米軍 は新しいタイプのレーザ兵器を目指している。
 陸軍SMDC ( Space and Missile Defense Command ) の広報官は、THELは目に障害を与えることを目的としたレーザ兵器ではない ので許されると説明している。
2000.03.08 Inside the Missile Defense BMDO mulls next in U.S.-Russian plasma research program  宇宙空間におけるミサイル要撃を視野に入れたプラズマの米露共同研究は、5月にモスクワで行われる会議で 存続か否かが決定される。これについて米側は慎重に検討している。
 「North Star 1」と呼ばれた実験は、1999年1月にロシア製の explosive type generator (ETG) を米国のロケットで打ち上 げて実施された。