ESSM に関する資料

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2023.03.29 Jane's Defence Weekly Canada fires ESSM Block 2 as PDMSU for Halifax frigates moves forward <2305-032901>
 カナダ海軍が2023年末に
IOCになるHalifax級フリゲート艦12隻PDMSUとして装備するESSM Block 2がロールアウトを開始した。
 ESSM Block 2はBlock 1と同じロケットモータを装備するがシーカをX-bandのアクティブ/セミアクティブ両用のレーダシーカに替え、弾頭も更新されている。
2019.10 Internationsl Defence Review Raytheon secures ESSM Block 2 LRIP contract <1912-100009>
 米海軍が8月26日、Raytheon社に
ESSM Block 2LRIPを$190.5Mで発注したことを明らかにした。
 EESMはBlock 2でアクティブ/パッシブRF誘導を採用し、誘導制御部をAIM-120C-7 AMRAAMと共用化している。 またミサイル前方の胴径10吋 (25.4cm) に拡張している。
2018.09 International Defence Review ESSM Block 2 completes GTV-1 flight test <1810-090006
 RIM-162 ESSM Block 2初の迎撃試験 (GTV-1) が6月12日に行われBQM-74E標的機を直撃して撃墜した。 ESSM Block 2はBlock 1の
SARシーカをセミアクティブとAIM-120C-7 AMRAAMを元にしたアクティブ両用シーカに替え、誘導部の胴径が25.4cmへと大きくなっている。 開発は米海軍とNATOの11ヵ国で進められ、米国が開発経費$517.2Mの40%、その他諸国が60%を負担する。
 11月にはセミアクティブモードによる2回目の試験GTV-2が行われ、LRIP移行を認めるMilestone Cは12月に計画されている。 2019年2月にはセミアクティブ/アクティブ両モードを用いた3回目の試験GTV-3が行われる。
2018.07.18 Jane's Defence Weekly ESSM Block Ⅱ test intercepts target <1809-071805>
 米海軍が7月5日、アクティブ/セミアクティブ両用シーカを搭載したESSM Block ⅡがBQM-74E標的機の 撃墜に成功したと発表した。
2018.07.10 Defense News NATO missile interceptor tests new tech in latest shot <1808-071004>
 NATOのSeasparrow計画室が、5日に行われた
ESSM Block 2初の迎撃試験でBQM-74E標的機の撃墜に 成功した。
 ESSM Block 2はアクティブ/セミアクティブの複合シーカを採用したことでSPG-62レーダの負担を低減している。
2015.07.10 Yahoo ロイタ通信記事

「海自の次期ミサイルに共同開発案、NATO 計画に参加=関係者」

<1508-071001>
 防衛省が NATO が計画している
ESSM改良計画に参加することを検討している。 事情に 詳しい関係者によると、今年5月に参加国がハーグに集まり、日本が加わる可能性を議論した。 海上自衛隊も関係者を会議に派遣した。
 米国やデンマークなど NATO の4ヵ国が1968年に設立した Sea Sparrow 計画は12ヵ国に拡大し、現在は ESSM の改良を計画している。
2015.07 International Defence Review Kongsberg, Raytheon agree NASAMS support <1508-070008>
 Raytheom社と Kongsberg社が、
NASAMS で2020年代も協力する協定に署名した。
 Raytheon社は現在、ロケットモータを ESSM のものに取り替えて射程を伸ばす AMRAAR-ER を開発しており、これを NASAMS で使用すると射程が40km以上、射高が45,000ftになると言う。
2012.10 Jane's Missiles & Rockets Thailand to order Evolved SeaSparrow Missiles <1211-100026>
 タイが$18Mで、ESSM 9発、Mk 25 4発キャニスタ3基などを購入する。
 ESSM は米海軍のほか11ヶ国で採用されており、Raytheon社は8月上旬に2,000発目を出荷した。
2012.09.12 Jane's Defence Weekly WZU offers new ESSM configuration for SA-6 <1210-091207>
 ポーランドの WZU社が、9月3~6日に開かれた MSPO 2012 防衛博で、2K12 Kub (SA-6) システムに組み入れる RIM-162 ESSM 発射機を公表した。
 この発射機は垂直発射方式で、システムはこの他に Thales 蘭社製の STIR 1.2GB I-band レーダを捕捉追随用に採用してい る。 STIR 1.2GB は艦載の STIR 1.2EO Mk2 の陸上型である。
2012.08 Jane's Missiles & Rockets ESSM offers extension to HAWK life <1209-080016>
 Raytheon社と Kongsberg社が5月24日、陸上発射型 ESSM の発射試験に成功した。 試験で ESSM は NASAMS の6発装填発射機から発射され、Kongsberg社製射撃指揮装置 (FDC)、AN/MPQ-64F1 レーダ、HAWK シス テムの HPI が使用された。
 ESSM は HAWK と同じ SARH システムで、中期誘導に INS を使用していることから、陸上発射型 ESSM は、現 在 HAWK を装備している17ヶ国への売り込みが期待できる。
2012.02.08 Jane's Defence Weekly ESSM set for first land-based test firing <1204-020802>
 Raytheon社が2月1日、5月上旬にノルウェーで、 Kongsberg社と共同で ESSM陸上発射試験を行うことを明らかに した。 この試験で ESSM は NASAMS で AIM-120 AMRAAM の発射にも使われている共通発射レールにより発射さ れる。
 Raytheon社は陸上発射型 ESSM を、HAWK、Skyguard、SA-6 などの後継として考えている。
2012.01.04 Jane's Defence Weekly Pushing the envelope <1203-010408>
= 米海軍の個艦防空に関する5頁の記事 =
RAM
  ・RAM Block 0
  ・RAM Block 1 Block 0 の改良型、胴径5吋
  ・RAM Block 2 射程50%増大、同径6.25吋
ESSM
  ・ESSM Block 1 現行品でFY17まで生産
  ・ESSM Block 2
    Raytheon社が2012年初期に RfP の回答を提出
    AMRAAM を元にしたアクティブ/セミアクティブシーカ
    前胴の胴径も10吋
    2パルスロケット化で全長が151吋から180吋に延長する可能性
Area Wide
2011.08 International Defence Review Raytheon to enhance SAMs <1110-080023>
 Raytheon社がパリ航空展で、ESSM を中心に据えた陸上型 SAM の改良計画二件を発表した。
ESSM NASAMS
 NASDAMS のミサイルを ESSM に替える。
HAWK ⅩⅩⅠ
 HAWK の射統装置とレーダを FDCAN/MPQ-64 Sentinel に替え、ミサイルを ESSM Block Ⅱ にするもので、射程などは HAWK と同程度の性能が得られる。
 ESSM Block Ⅱ は現在の151吋から180吋に大型化し、当初は HAWK の発射機から発射される。
2011.08 Jane's Missiles & Rockets Evolved SeaSparrow offers alternative to NASAMS <1110-080003>
 Raytheon社がパリ航空展で、ESSM陸上発射構想を発表し、ESSM を NASAMS ( Norwegian Advanced SAM System から National Advanced SAM に改称)の発射機に搭載して展示した。
 NASAMS の発射機には、中央に ESSM、両サイドに AMRAAM 及び AIM-9X Block Ⅱ Sidewinder が装填され、いずれも航空機と同じ発射レール及びインタフェスで発射される。
2011.06.15 Jane's Defence Weekly Australia launches ESSM with homegrown radar <1109-061508>
 対艦ミサイル防護 (ASMD) のための改修を終えた豪海軍の Anzac級フリゲート艦が5月8日、 ESSM の発射試験を行い、Phoenix 標的機を撃墜した。
 ASMD 改修後の Anzac級には捕捉追随用の CEAFAR レーダと、イルミネーション用の CEAMOUNT レーダが装備された。
【 CEAFAR/CEAMOUT 関連記事:0901-120033 (IDR 2008.12)】
2010.06 International Defence Review Evolution of the species: international partners plan ESSM upgrade roadmap <1008-060005>
 NATO の SeaSparrow プロジェクトオフィス (NSPO) は、シーカをデュアルモード化する ESSM Block 2 計画を2006年に開始したが、2007年にノルウェーの要求で長射程化の検討 も始まり、ESSM 計画12ヶ国中6ヶ国が参加したため、Block 2 は当初デュアルモードシーカを採用するが、後日長射程化を採用する余地を残すことになった。 NSPO は Block 2 計画への参加を10ヶ国と見ている。
 長射程化は ESSM の全長を151吋のままでデュアルパルスロケットの採用により実現しようとしている。 ESSM には Mk41 のほか Mk 48/Mk 56 から発射するため全長180吋の制約がある。
2009.10 Jane's Missiles & Rockets 1,000th ESSM delivered by Raytheon <0911-100025>
 Raytheon社が1,000発目の ESSM を納入した。 ESSM は米海軍のほか9ヶ国で採用されている。
2008.10 International Defence Review Greece fires first ESSM from Hydra-class frigate <0811-100037>
 ESSM を発射できるように改造していたギリシャ海軍の Hydra 級フリゲート艦が初めて ESSM の射撃を行い、標的機を 5nmで撃墜した。 同級艦4隻の改修は2009年に完了する。
2007.11 Jane's Missiles & Rockets Upgraded RAN frigate scores ESSM firsts <0724-110017>

 既報記事 (IDR 2007.11) とほぼ同文の記事。

2007.11 International Defence Review Upgraded RAN frigates scores ESSM firsts <0722-110014>
 豪海軍の Adelaide 級フリゲート Sydney RIM-162 ESSM 初めての射撃 を実施した。 Sydney FFGUP (FFG Upgrade Project) 計画の一環として 8セル Mk 41 1基 を前部甲板に装備し、最大32発の ESSM を搭載できるようになった。 ESSM は Mk 92 Mod 12 FCS で Baseline Build 2 戦闘ソフトで管制された。
2007.06.20 Jane's Defence Weekly Malaysia poised to bring ESSM aboard new frigates <0714-062002>
 マレーシア海軍が Jebat 級フリゲート艦の二次生産分2隻に、RIM-162 ESSM を装備 することになった。 対抗馬の Aster 15 は敗れた。 1999年に引き渡された一次生産分2隻は VL Seawolf を 装備している。
 Jebat 級は BAE社で生産され、ESSM を2発ずつ搭載する8基の Mk 56 VLS を装備するため、計16発が搭載され る。 ESSM の射撃は CW イルミネータを2基ずつ持つ Saab社製 Ceros 200 radar/EO tracker で行う。
2006.11 Jane's Missiles & Rockets Norway fires Evolved SeaSparrow <0624-110017>
 9月12日にノルウェーのフリゲート艦 F310 Fridtjof Nansen ESSM の射 撃を行い、Banshee 亜音速標的機を撃墜した。 試験に使用された ESSM は改良型の 2-band アンテナ を搭載している。
 2002年に配備が開始された ESSM は、11ヶ国から成る企業体で生産されており、ノルウェーは7番目のメンバになっている。
【註:】
 2-band アンテナとはデータリンク用アンテナのことで、Nansen は SPY-1F を装備しているため、Uplink は2~ 4GHz、Downlink は8~12GHzになっている。
2005.04.20 Jane's Defence Weekly Evolved SeaSparrow shows its mettle against low-flying targets <0509-042004>
 2003年後半と2004年中頃にオランダとドイツが実施した ESSM の初期の評価試験では、低空目標に対して要求を完全 には満足しないとの結論に達したが、その後 ESSM のソフトを改修し2005年3月8~10日にオランダ海軍のフリゲート艦 De Zeven Provincien が行った発射試験で性能が確認され、国防相が低空目標対処性能を完全に満足すると宣言 した。
 これを受け、4月4日に同艦は operationally capable unit と認められた。 
2004.12 International Defense Review ESSM for Japan, UAE <0423-120001>
 Raytheon社が日本と ESSM の最初の契約を行った。 これには三菱電機での生産に かかわるものが含まれている。 三菱電機での最初の生産はノックダウン方式となるが、逐次国産化率が高められていく。
 このほか UAE との契約も近く署名に至る。 UAE では4隻(更に2隻のオプション)のコルベット艦搭載分となる。
 この両国との契約が、NATO SeaSparrow Consortium 以外の国への、初の輸出となる。
2004.06 International Defense Review ESSM enters full-rate production as industry considers future growth <0411-060001>
 Raytheon社は$232.7Mで368発の RIM-162 ESSM を受注し、full-rate 量産に 入った。 Raytheon社を中心とする ESSM 生産グループは、LRIP を含め今までに786発を受注しており、そのうち200発以上を既に納入し ている。
 同時に Raytheon社は ESSM の発展型の検討を進めている。 オプションの一つは SARH シ ーカを ARH シーカに交換するもので、RF/IR の複合シーカも検討されている。
 更に SLAMRAAM の様に、ESSM を陸上発射型にする案も検討されている。  因みに ESSM と RIM-7P の寸法形状を比較すると以下のようになる。
  ┏━━━━━━━┳━━━━━┳━━━━━┓
  ┃       ┃ RIM-7P ┃ RIM-162 ┃
  ┣━━━━━━━╋━━━━━╋━━━━━┫
  ┃全  長 (m) ┃  3.85  ┃  3.70  ┃
  ┃胴  径 (cm) ┃  20.3  ┃  25.4  ┃
  ┃重  量 (kg) ┃  240  ┃  295  ┃
  ┗━━━━━━━┻━━━━━┻━━━━━┛
2004.05.12 Jane's Defence Weekly ESSM production go-ahead <0409-051206>
 Raytheon社は$232.7Mの契約で ESSM 368発の full-rate 生産を開始する。  この契約分は2006年10月までに米海軍のほか、豪、加、蘭、デンマーク、ノルウェーに引き渡される。
2004.05.10 Defense News Missile enters full production <0414-051004>
 Raytheon社は ESSM のフルレート生産を開始した。 受注量は368発で、総額232.7M。 製造作業の 50%は米国内の Raytheon社工場で行われ、残りの50%は NATO の計画参加企業が担当する。
 ESSM の開発には米海軍の他 NATO の11ヶ国が参画している。
2004.03 Jane's Missiles & Rockets Raytheon wins SeaSparrow contract <0409-030007>
 Raytheon社が$8.43Mで、NATO Sea Sparrow の Mk57 ordenance alteration キットを受注した。
2004.02 Jane's Missiles & Rockets SeaSparrow ordered <0408-020013>
 米海軍が既契約に追加して、$8.37Mで8個の NATO SeaSparrow solid-stste transmitter を発注した。 納期は2006年1月である。
2004.02 Jane's Missile & Rockets Royal Netherlands Navy frigate fires ESSM and SM-2 Block ⅢA <04007-020001>
 2003年11月26日に、蘭海軍のフリゲート艦 De Zeven ESSM と翌27日には SM-2 Block ⅢA の発射試験を行い標的の迎撃に成功した。
 いずれの場合も ICW レーダによる目標照射と X-band uplink が使用された。
 ESSM の洋上実射は2002年7月に米国で初めて実施されたのに続き、2003年1月には豪海軍、2003年5月にはデン マーク海軍で行われている。
2004.01.21 Jane's Defence Weekly Personnel cuts head USN strategy to boost fleet <0402-012103>
 米海軍は艦艇数を294から375に引き上げようとしており、そのために大幅な人員削減 と、機能が重複する開発計画の中止を検討している。
 開発計画中止は主として打撃機能が対象となるが、自衛機能でも ESSM、NATO Sea Sparrow、Phalanx Block 1B、RAM 等が検討対象となっている。
 しかしながら一方で、CG(X)、DD(X)、LCS の整備構想に疑問を呈する動きもある。 DD(X) は結局少数の建造 に留まり、海軍の関心はミサイル防衛能力を持つ CG(X) に移るのではないかとの見方もある。
2004.01 Jane's Missiles & Rockets SAM teams study extended range <0404-010012>
= Barak 1 及び ESSM の射程延伸計画についての記事 =
 ESSM P3I 計画で考えられているミサイルは、前部胴径をロケットモータと同じ10吋 (25.4cm) に拡張し、妨害対策のためのマルチバンド誘導を採用すると共に、信号処理装置の改善によ りシーカの分解能が向上する。
 ESSM は Sea Sparrow と同様に、対水上射撃能力も有する。
(関連資料 JMR 2002.01)
2003.10.08 Jane's Defnce Weekly ESSM "effective for employment"  米海軍が ESSM が対艦巡航ミサイル脅威に対し有効であり、システムは ' Operational' であるとの決定をしたと先月発表した。 これにより間もなく、full-rate 生 産開始の決定が行われる。
2003.10.06 Defense News U.S. Navy endorses missile  米海軍は ESSM の運用評価試験をこのほど終了、充分に要求を満たしているとの成 果を発表した。 量産決定は今秋に予定されている。
 ESSM は Raytheon社が主導、10ヶ国から18社が参加し開発した対艦ミサイル迎撃用ミサイルで、特に終末段階の低高度、旋回標的に対 処できる設計がなされている。
2003.04 Jane's Missiles & Rockets ESSM demonstrates improved proximity fuze  新型信管 Improved Target Detection Device を搭載した ESSM の発射試験が行わ れ、低空を亜音速で飛行する BQM-74 標的機の撃墜に成功した。
 これとは別に、新しいディジタルオートパイロットを搭載した RAM (Rolling Airframe Missile) の発射試験も行われ所望の成果を収 めた。
2003.03 International Defense Review USN to fit vertical-launch ESSM on large-deck ships  米海軍は、空母や LHD (註:Wasp 級等、全通飛行甲板を有する揚陸艦) 搭載の ESSM 発射機として、当初は Mk 29(改)を考えていたが問題があるため、そに代わる発射機を 検討している。
 空母では右舷のスポンソン(張り出し部)の前後部に、LHD ではデッキの前後部に、12発入り発射機を1基ずつ 配置する。
 Lockheed Martin社は Mk 41 VLS の Mk 25 セルを分離して4発入り発射機 QPELS (Quad-Pack ESSM Launcher: を作り、これを3基配置して12発発射機とする提案を行っている。
 一方 Raytheon社は Mk 56 を元にした DPELS (Dual Pack ESSM Launching System) を提案している。
 (註:関連記事 JDW 2002.11.13
2003.01.30 Wired News

インターネット

米海軍、ミサイルの破壊力を強化   新型ミサイル弾頭開発は、米海軍研究局 (ONR) の Reactive Materials Enhanced Warhead Program の一環として進められている。
 新型弾頭はプラスチックの中に金属粉末を埋め込んだフラグメントでできており、このフラグメントが 目標の内部からガスと圧力を発するため、内部から破壊できる。
 これまでの実験によると、新設計の弾頭では、致命半径が既存弾頭の2倍になっており、致命半径をさらに拡 大する研究にが進められている。 ONR によると500%の向上が目標である。
 この弾頭は、HARM、AMRAAM、Sidewinder、RAM などに搭載できる。
2002.11.13 Jane's Defence Weekly Self-defence launchers aim for new requirement  米海軍は Mk 29 ELS (ESSM Launching System) の後継として、空母や揚陸艦の自衛防空用 VLS を検討しており、RFP が8月23日に発簡され、その回答期限が10月11日になっている。
 海軍は最初の新型 ELS を、FY-05 には取得したいとしている。
 この計画には Lockheed Martin社が Mk25 quad-pack を使った Mk 41 SCL (Single Cell Launcher) を、Raytheon社が M48 を改良した Mk 56 DPELS (Dual Pack ESSM Launching System: 右図) を提案している。
2002.10 Jane's Missiles & Rockets First production Evolved SeaSparrow delivered to USN  Raytheon社は9月5日に、最初の量産 ESSM を米海軍に引き渡した。
 それより前の8月7日と14日に行われた SDTS (Self Defense Test Ship) で行われた洋上発射試験では、Mk56 Mod 1 VLS が用いられた。 Mk56 Mod 1 はコンポジット材を使った 2-caniser 発射機である。
 米海軍は現用の Mk29 に代わる発射機の RFP を発簡する予定で、新発射機には NSSM (NATO Sea Sparrow Missile) の発射能力と、米 海軍の空母や水陸両用艦に搭載して ESSM を発射する能力が求められる。
2002.09.09 Inside the Navy Raytheon delivers first Evolved Sea Sparrow Missile to the Navy  Raytheon 社は先週、ESSM 初号機を海軍に納入した。
 ESSM は今後、 NATO 10ヶ国の艦船に装備予定で、更に6ヶ国が導入を検討している。
 なお、同社は 6月23日米海軍の艦艇から初めて ESSM を発射、侵入する目標の迎撃に成功している。
2002.09 Jane's Missiles & Rockets Aegis guided ESSM to target  Aegis駆逐艦 Mk41 VLS による初めての ESSM 発射試験が7月24日に行われ、目標要 撃に成功した。
 ESSM は SPY-1 レーダを経由した S-band 指令で誘導され、Mach 3 で接近する BQM-74 を撃墜した。
 この試験は、初の Mk41 からの発射、初の海軍兵員による発射、初の Aegis Baseline-6 Phase Ⅲによる発射であった。
2002.08.05 Defense News Ship self-defense missile scores first in launch  7月23日、初めての ESSM 海上発射試験が、Point Mugu 周 辺の海軍発射試験海域で行われ目標を迎撃した。
 ESSM は米海軍のイージス艦に搭載した Mk 41 垂直発射システムから海軍操作員により発射され、Mach 3 で進入する BQM-74 を撃墜し た。
 ESSM は米国、豪の他 8ヶ国の NATO 加盟国が開発に共同参加しており、米海軍は既に LRIP 製造契約を行っ ている。
2002.07.29 Inside the Navy Evolved Seasparrow missile launch mark programmatic milestone  NATO の ESSM 海上発射試験が先週初めて行われ、成功し た。
 試験は米海軍の Aegis 艦上の垂直発射システム Mark 41を使用、Aegis Weapon System の誘導によりミサイルは Mach 3 で目標を迎 撃した。 運用評価試験は 2003年夏以降に予定されている。
2002.06.03 Inside the Navy RFP for carrier-, amphib-based ESSM launcher expected this summer  米海軍は空母と Wasp 級強襲揚陸艦用 ESSM 発射システムの提案要求書の発簡を今年末に計画している。
 また、Raytheon 社によると海軍では Mark 29 Sea Sparrow 発射機の後継として小型軽量化した垂直発射方式の ESSM 発射システムの導入を計画している模様であるが、海軍では次期空母 CVN-77 に垂直発射 システムを最初に導入する計画はいまのところないとしている。
2002.05 Jane's Missiles & Rockets ESSM hits simulated snti-ship missiles  2001年11月から実施されている ESSM の無人艦による洋上試験で、 超音速対艦ミサイルを模した MQM-8G ER Vandal の要撃に成功した。 Vandal は高度 3.6m を Mach 2.1 で飛 行する能力がある。
 この一連の試験で ESSM は Harpoon 及びマヌーバリングする BQM-74E の要撃にも成功している。
2002.02 International Defense Review ESSM goes to sea  ESSM (Evoluved SeaSparrow Missile) の初の洋上発射試験が、WSMR での試験に続いて行われ、BQM-74 標的機を 低高度で要撃した。
2002.01 Jane's Missiles & Rockets Evolved SeaSparrow tested with live warhead < ESSMP3I >
 ESSM の初の洋上発射試験が、2001年11月29日に実弾頭を搭載して実施された。
 ESSM の LRIP 契約は2001年8月に行われ、今後10年間で13ヶ国の開発国で4,200発、それ以外の国への 輸出で500~1,000発が見込まれている。
 一方、開発計画参加各国は、将来対艦ミサイルがステルス化、高速化、高運動化すると共に、機体強度が増し撃墜されにくくなると見 られることから、「ESSM 改」の必要性で合意している。
  ESSM 改は、機体全体を10-in径にし、ロケットモータ長をを延ば すことにより、弾頭の大型化シーカのマルチモード化をはかる。
2001.10 International Defense Review ESSM production  Raytheon社は $212M で ESSM 255発の追加契約を受注した。 この契約には、豪、独、蘭、加 、ノルウェー、スペイン、デンマーク、ギリシャ、トルコへの引き渡し分が含まれている。
2001.07.04 Jane's Defence Weekly Future ship radar under scrutiny  NATO の ESSM 用監視 FCS レーダ SEPAR (Self-defense ESSM Active Phased-Array Radar) の検討が、Raytheon 社とオランダの Thales社で進んでいる。
 SAPAR は ESSM に対応して、より高いアジリティ、速度、距離(15kmであったものが30kmに)に対応する。
 システムは Raytheon社が開発した3面の AN/SPY-3 レーダと、Thales社が開発した4面の APAR の技術を基にして2002年にフルスケール試作が開始される。
 ESSM コンソーシアムには、加、米、蘭、デンマークの4ヶ国が加盟しているが、豪、ギリシャを含む数カ国が関心を示している。
2001.04.04 Inside Missile Defense ESSM program approved for entry into low-rate initial production  海軍はこのほど、ESSM (Evolved Sea Sparrow Missile) の LRIP による 200発の製造 を 2年間にわたり Raytheon 社に発注することを決定した。 イージス艦への装備は2004年を予定している。
 ESSM 計画は経費増加とスケジュールの遅れから 2003年初めまで試験が残っているが、これまでの試験結果から LRIP の決定には影 響がないとしている。
 ESSM は、NATO の13ヶ国、50 隻以上の艦船に短距離防空用として使用されている Sea Sparrow システムの改善型で、米国の他、 オーストラリア、デンマーク、ギリシャ、独、蘭、カナダ、スペイン、トルコの9ヶ国が計画に参加している。
2001.03 Jane's Missiles & Rockets ESSM will be fielded in four versions  開発中の ESSM には4バーションがある。
RIM-162A
   Arleigh Burke-class Fkight ⅡDDG, ノルウェー、スペイン用
   Uplink : 2~ 4GHz, Downlink : 8~12GHZ
RIM-162B
   米揚陸強襲艦、独、蘭、豪用
   Uplink, Downlink : X-band
RIM-162C
   カナダ用
   Uplink, Downlink : X-band
RIM-162D
   日本用
   (註:Uplink, Downlink は FCS-3 にあわせた C-band か?)
 RIM-162A, -162B は Mk 41 から発射、-162C は Mk 48 から発射する。 現在 Mk 29 から発射する TVC を持たない型も開発中で ある。
2001.03 Jane's Missiles & Rockets ESSM canisters for five nations  United Defense Limited Partnership (UDLP) 社は、NATO ESSM 用として Mk 41 発射機で使用する 60基の Mk 25 Mod 0 キャニスタを受注した。
2001.03.05 Defence News United Defense unit to make missile canisters  United Defense 社はこのほど、ESSM (Evolved Sea Sparrow Missile) 用の新しい キャニスターを開発した。
 このキャニスターは従来の4倍のミサイルを格納できるもので、米海軍及び NATO 艦船の垂直発射システムに設置される。 同社 は米海軍用として60セットを$15.5M で契約、更に2002年8月までに豪州に納入する計画となっている。