EMP/HPM に関する資料

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2025.02.18
 08:24
Breaking Defense High-power microwave ‘force field’ knocks drone swarms from sky <2503-021806>
 カイネティクス、レーザー、ジャミングなど、現在開発中の
CUAVシステムの組み合わせの中で、UAV群を一度に倒すために特別に設計されたのは、HPM技術だけである。
 ロシアのウクライナ戦争では、群れを攻撃することが一般的な特徴となっているが、これに対処するために、国防総省はHPMでの試験を行っている。
 「1対多」の防御のため米陸軍はEpirus社とこれらのシステムを開発している。 Epirus社は2023年初頭に陸軍のRCCTOが発行した$66MのOTAに基づき、IFPC-HPM計画の下で、試作品4基を納入した。 Epirus社は、契約の9ヵ月後に最初のIFPC-HPMシステムを納入し、2024年3月に4個システムすべての納入を完了した。
 陸軍は10月に、IFPC-HPMを支援する様に改良されたセンサー装置の開発と統合のために、$17Mの契約変更を行った。
2023.01.23
 23:23
Defense News Epirus wins $66M Army contract for drone-frying Leonidas microwave kit <2302-012314>
 
DEW専門の米企業Epirus社が1月23日、急増する上空の脅威に対処する装置の試作を米陸軍から$66Mで受注したと発表した。
 陸軍の緊急対応室 (RCCTO) とEpirus社は年内にLeonidasと呼ばれねC-UAV及び対電子装置のHPMを各種試作する。
 Epirus社は2022年10月にGDLS社とLeonidasをStrykerに搭載させている。
【Leonidas Stryker 関連記事:2302-101902 (JDW 2022.10.19)】
2022.11.07
 23:59
AFP=時事

(Yahoo)

ウクライナ国防相、西側の防空システム到着を歓迎 <2212-110710>
 ウクライナのレズニコフ国防相が7日、西側諸国から防空システムを追加で受領したと発表し、エネルギー施設を目標とするロシア軍の攻撃から防御するのに役立つと歓迎した。 ここ1ヵ月間のロシア軍の攻撃により、ウクライナの発電所の1/3が破壊された。
 レズニコフ国防相はSNSに「NASAMSAspideがウクライナに到着した! これらの兵器はウクライナ軍を大幅に強化し、わが国の領空をより安全にする」と投稿し、ノルウェー、スペイン、米国に感謝すると述べた。 レズニコフ国防相は10月にドイツから最初の防空システムIRIS-Tを受領したと発表していた。
【註】
 Aspideは米国のAIM-7 Sparrow AAMのイタリア型で、AIM-120 AMRAAMなどのAAMをSAMとして装備しているNASAMS Ⅱの原型であるNASAMSが、Sparrowと共にSAMとして装備していた。
2022.10.19 Jane's Defence Weekly Epirus and GDLS display Styker with high-power microwave system <2302-101902>
 Epirus社と
GDLS社が10月10~12日にワシントンで開かれた米陸軍協会 (AUSA) の会議で、Epirus社製で既存のLeonidas HPM装置Strykerに搭載したC-UAVシステムを公開した。
2022.07.01
 20:00
Defense News US Navy, Air Force running 'capstone test' of new high-power microwave missile <2208-070114>
 米海軍研究本部 (
ONR) と空軍研究所 (AFRL) が5年間にわたり共同で進めてきたHPM UAV計画HiJENKSが、この夏に2ヶ月間行われる試験を持って完了する。
 HiJENKSは空軍が開発したCHAMP後継で、より小型の機体CHAMPを発展させた装置を搭載している。
【註】
 CHAMPの開発は2009年から Beoing社が行った。
【関連記事:1201-112103 (AW&ST 2011.11.21)】
  CHAMPの弾頭は、HE のまわり にコイルが巻いてある構造で、HE が破裂すると強力なパルス状のマイクロ波を発生する。
 現在は HPM を発生するとミサイル自身も破壊されるが、一回の飛行で何回もの HPM 放射をするのが究極の目標である。
【関連記事:1203-011609 (AW&ST 2012.01.16)】
 CHAMPの機体にはJASSM-ERが考えられていた。
【関連記事:1801-121506 (DN 2017.12.15)】
2022.03.09 Jane's Defence Weekly Leidos selected by AFRL to develop HPM prototype for C-UAS missions <2206-030907>
 米空軍研究所 (
AFRL) が2月24日、現有のBAE Systems社が開発したHPM兵器の試作機THORを発展させたC-UAV兵器であるMjolnirの開発をLeidos社に$26.9Mで発注した。 納期は2024年2月末になっている。
 20ft標準コンテナ2台に収納されるMjolnir(ミョルニル)の名称はスカンジナビアの神話に登場するトールが持つハンマーに由来する。
2022.02.02 Jane's Defence Weekly Japanese MoD boosts HPM weapon development funds <2205-020210>
 防衛装備庁 (
ATLA) が令和4年度予算にHPM兵器の開発費として72億円を計上した。 この開発は8年度まで続けられる。
 装備庁は2030年代に陸上自衛隊での装備を目指しHPMを用いたミサイル防衛システム構想を2019年に公表している。
2021.03.03 Jane's Defence Weekly US Army eyes THOR fielding by 2024 <2105-030303>
 米陸軍と空軍が2月19日、空軍研究所 (
AFRL) で開発中のTHOR陸軍IFPC-HPMとしてFY24までに装備すると発表した。 THOR試作機の試験は2024年まで続けられる。
 THORはUAV群に対抗するHPMによるDEWで、20呎標準舶用コンテナに収納され軍用輸送機で空輸可能で、2名で設置できる。
2019.03.21 Inside Defense AFRL official: High-power microwave prototypes to be delivered this year <1904-032106>
 米空軍研究所 (AFRL) 当局者によると、試験の成功を受け米空軍がHPM DEWを年内に配備する。
2017.12.15 Defense Update Preparing for operational service, B-1B fires LRASM in salvo <1801-121506>
 B-1Bによる量産型AGM-158C LRASMの発射試験が行われ、複数の艦船標的に対し2発が 同時発射されて、標的艦に命中した。 この結果米海軍の水上艦攻撃能力(OASuW)はEOCになっ た。
 LRASMはJASSM-ERを元にしているが、国防総省はJASSM-ERをCHAMPの機体としても考えている。
2017.10.30 Yahoo 中央日報記事

「元 CIA アナリスト『北、米に核 EMP を使えば米国民の90%が死亡』」

<1711-103001>
 韓国国防科学研究所(ADD)が9日に国会に提出したシミュレーション結果から、北朝鮮が先月3日に行った6回 目の核実験同規模160kTの核EMP弾をソウル上空40kmで爆発させる場合、全北群山~ 慶北金泉~江原東海をつなぐ朝鮮半島中部地域がEMPに晒され、地上の電子機器内部の回路を燃焼させることが分かった。
 一方、米CIAの元核兵器専門家が25日に米議会の国家安保小委員会で、北朝鮮が米国に対しEMPを使った場合 には、飢餓や病気、社会崩壊などで米国民の90%が死亡する可能性があることをと明らかにした。
2017.09.03 産経新聞

インターネット

北「電磁パルス攻撃」も可能と主張 日米韓防衛網を無力化 <1710-090306>
 北朝鮮の朝鮮中央通信が3日、金委員長が視察したICBMのに搭載する水爆はEMP攻撃も 加えられると主張した。
 米ミサイル専門家は6月に、北朝鮮が2004年にロシアからEMP技術を獲得した事実が米議会の調査を通じて確認されたと指摘し、金正恩政権が最初の攻撃手段とし て直接的な核ミサイル攻撃より、EMP弾を使う可能性が高いとの見通しを示していた。
2017.03.19 Yahoo 産経新聞記事

「中国『電磁気』装置配備! ミサイル防衛を無力化」

<1704-031902>
 香港のSouth China Morning Post紙が元南京軍区副司令官の話として14日、中国にはTHAADのレーダを無力化する手段 があり、われわれはTHAADの運用が開始される前に装置の配備を完了するだろうと報じた。
 韓国への配備を阻止できないとの分析を示した上での発言で、配備を撤回させる見通しが立たない中、国内世論に向けた強気のメッセージの意味合いもありそうで ある。
2016.11.27 聯合ニュース 電磁パルスで北の無人機撃墜へ 韓国軍が開発に着手 <1612-112703>
 韓国軍がEMPUAVを撃墜する技術の研究開発に取り組んでいる。 政府系の国防科学 研究所が「指向性の高出力EMP発生装置」を開発しており、これを小型UAVの対応に活用することを推進して いる。
 北朝鮮のUAVは2014年にソウル近郊などで相次いで発見されるなど、韓国にとって新たな脅威として浮上しており、軍によると、北朝鮮軍はその後も西部戦線一帯で UAVの離着陸訓練を大幅に強化したほか、監視装備も増強している。
2016.11.21 Aviation Week & ST Drone destroyer <1702-112105>
 HPM CM兵器であるCHAMPの開発にも関与しているRaytheon社 Ktechグループが、UAVを撃墜するHPM兵器であるPhaserを開発し、9月30~10月3日にTier Ⅰ UAVのFlankerと Tier Ⅱ UAVのTempestを同時に撃墜する試験に成功した。
 FlankerとTempestはMPQ-64 Sentinelレーダで捕捉追随されたのち20ftトレーラに搭載されていPhaserに搭載されたKu-bandのCCTRに キューイングされた。
 一方、Raytheon社は3機製造されたCHAMPの2機を試験と訓練用に再組み立てしているが、空軍研究所(AFRL)はCHAMPよ り実用に適したAGM-86C CALCMを元にしたHiJENKSを開発しており、2018~2019 年に飛行試験を計画している。
2016.11 Internstional Defence Review Raytheon on target with CHAMP <1612-110009>
 Raytheon社が2017年初めの納入を目指して米空軍研究所(AFRL)から$4.8Mで受注した CHAMP 2機の改良を順調に進めている。 AGM-86B CALCMを元にしたCHAMPにはKtech社製の HPM装置が搭載される。
 AFRLがCHAMPは1ミッションで100回のHPM放射を行えることを2012年に明らかにしたが、今回の改造でHPM効果が画期的に改善されているという。
 Raythoen社はCHAMPの陸上設置型の検討も進めているという。
2016.08.15 Aviation Week & ST Electronics dead <1610-081503>
 米空軍は2003年にイラクHPM爆弾E-Bombを使用し、2012年にはユタ州の試験場で AGM-86C CALCMにHPM装置を搭載したCHAMP試験を3回実施したものの、その後試験 は行われず、残ったCALCM-CHAMPは破棄された。
 現在空軍はAGM-158 JASSMにUAV搭載再使用可能型HPMを搭載したCHAMPを検討しており、B-52、B-1、B-2への装 備を検討している。
2016.05 International Defence Review Raytheon receives CHAMP contract <1606-050010>
 Raytheon社が米空軍から、
CHAMP関連の開発を$10Mで受注した。
 このうち$4.8Mは空軍のAGM-86B CALCM 2機を改造して(註:EMP 装置を)搭載するもので、残りの$5.2Mは空軍 研究所(AFRL)発注による搭載品(註:EMP装置)の改造経費である。
【関連記事:1601-123102 (DN 2015.12.31)】
2015.12.31 Inside Defense Air Force awards High Power Electromagnetics contract to Raytheon <1601-123102>
 米空軍がRaytheon社に、
CHAMPのようなHPMを用いた兵器の研究開発を発注した。
【註】
 CHAMPはHPMを弾頭とするCMで、 弾頭はHEのまわり にコイルが巻いてある構造で、HEが破裂すると強力なパルス状のマイクロ波を発生する。
 現在はHPMを発生するとミサイル自身も破壊されるが、一回の飛行で何回ものHPM放射をするのが究極の目標である。
 CHAMPの開発は2009年からBeoing社が行っている。
【関連記事:0812-102002 (AW&ST 2008.10.20)】
【関連記事:1203-011609 (AW&ST 2012.01.16)】
2015.08.31 Aviation Week & ST Not-so-soft kills <1510-083104>
 ロシアの KRET社が 2015 MAKS 航空展で、2種類の電子戦装備を公表した。
Krasukha-2
 E-3 AWACS を妨害する S-band の車載妨害装置で、9ft径のアンテナを持ち、AWACS を150~300kmで妨害すると共に、電子装置を破 壊する
HPM 兵器としても使用できる。
Mi-8MTPR-1
 Rychag-AV とも呼ばれるヘリ搭載の EW 装置で、Patriot や HAWK の妨害用として設計されている。
2015.04.08 Defense News NORAD moving comms gear back to mountain bunker <1505-040804>
 米軍当局者が7日、
NORAD と北方軍司令部を再びシャイアン山に作られた地下基地に戻す と発表した。 EMP 対策が目的であるという。
 シャイア山の地下基地は、ソ連の核攻撃に備えて1960年代に建設されたが、2006年に Colorado Springs にある Peterson AFB に移され ていた。
 国防総省は先週 Raytheon社に、両司令部の監視を$700Mで発注している。
2014.09.16 Defense News USAF Lab chief expects to test EW missile in 2016 <1410-091605>
 米空軍研究所 (
AFRL) 所長が16日に空軍協会コンファレンスで、複数目標に対し複数回照射 できる HPM 兵器となる CHAMP について、AGM-86 ALCM に搭載した試験を2016年までに実施する計画であることを明らかにした。
 また JASSM-ER 搭載も2020年代中頃に実現するほか、F-35 や UAV 搭載も2010年代末に行われるとした。
2014.07.28 中央日報 北朝鮮の EMP 弾技術、まもなく中・露に追いつく <1408-072803>
 ウールジー元米 CIA 長官が23日に下院軍事委員会の公聴会に提出した書面返答で、北朝鮮の
EMP 弾技術が向上しており 、近いうちにロシアや中国に追いつくという見方を証言した。
同元局長は、2004年に起きたロシアからの頭脳流出が北朝鮮の EMP 武器開発を助けたととの見方を明らかにした。
2013.03.08 Yahoo 朝鮮日報記事

「北朝鮮の『精密核攻撃』は電磁パルス弾か」

<1304-030805>
 北朝鮮の労働新聞は6日、『核攻撃でソウルとワシントンを火の海にする』「まだ世に知られていない北朝鮮式の精密核攻 撃手段で対抗する』などとする記事を掲載したが、同紙が指す『精密核攻撃』について韓国軍消息筋は、小型核弾頭を使った電磁パルス (EMP) 弾の可能性があるとみている。
 元米 CIA の核専門家が2011年、EMP 弾を開発したロシアの科学者と設計情報が北朝鮮に流出したと語った。 この専門家は、2006年に北朝鮮が行った核実験の威力 が予想水準を下回ったことについて、多くの人は核実験が失敗したと誤った判断を下したが非常に小さい核爆発力が EMP弾の特徴だと指摘した。
2012.12 Jane's Missiles & Rockets Boeing CHAMP completes first operational trial <1301-120016>
 Boeing社が10月22日、米空軍研究所 (AFRL) と同社が、EMP 兵器を弾頭にした CM である CHAMP の、実戦を想定した飛行試験に成功したと発表した。
 CHAMP の開発は2009年4月に Boeing社が$38Mで受注している。
2012.02.27 Aviation Week & ST Cyber save <1204-022706>
 米空軍HPM兵器として、HPM 弾頭を搭載する長距離 CM である CHAMP、それより小型の MALD-J、Mk 84 2,000-lb爆弾級の有翼滑空 HPM 爆弾の三種類を開発している。
2012.02.27 Yahoo 朝鮮日報記事

「韓国軍:EMP 弾の開発に成功」

<1203-022701>
 韓国軍関係者が26日、国防科学研究所(ADD)が EMP 技術の開発に成功したようだと語 った。 ADD は1999年から EMP 技術の研究に着手し、2009年ごろには100m以内の電子機器を無力化できるレベルにまで技術開発が進んだという。
 同関係者は、2009年当時に比べてさらに進歩した技術をすでに確保しているが、敵の電子機器を破壊するハードキル能力を発揮するには、今後 も更に研究を続けなければならないと語った。
2012.01.16 Aviation Week & ST Turned off <1203-011609>
 HPM 弾頭を搭載する CM である CHAMP の弾頭は、HEまわり にコイルが巻いてある構造で、HE が破裂すると強力なパルス状のマイクロ波を発生する。
 現在は HPM を発生するとミサイル自身も破壊されるが、一回の飛行で何回もの HPM 放射をするのが究極の目標である。
2011.11.21 Aviation Week & ST Electronic attack <1201-112103>
 米軍が HPM DEW 搭載に特化したミサイル CHAMP を開 発し、5月17日に初飛行を済ませている。 CHAMP の開発は2009年から Beoing社が行っており、実用化間近であるという。
 CHAMP が再使用可能方式なのか、またステルス性を持つのかは、まだ明らかになってない。
【関連記事:0812-111001 (AW&ST 2008.11.10)】
2011.10.24 Aviation Week & ST Next-Gen threats <1112-102407>
= あらたな脅威 EMP/HPM 兵器に関するに関する記事 =
 イランの Shahab Ⅲ は、宇宙境界で起爆させることができ、中国の CJ-10 長剣は HPM 対電子兵器を長距離に飛ばすことができる。
2011.07.04 Aviation Week & ST Electric wars <1108-070409>
= Raytheon社の HPM 武器開発に関する記事 =
 Raytheon社がミサイルに搭載する HPM 武器の開発を進めている。 このため航空機搭載電子戦装置メーカである Ktech社を買収している。 Raytheon社は既に、空港と航空機を MANPADS から防護する HPM 装置を開発している。
【 Vigilant Eagle 関連記事:0518-090507 (AW&ST 2005.09.05)】
 装置は高性能電池と蓄電池のアレイ、パルス発生器、高効率マグネトロンからなり、当初 Tomahawk、 HARMMALD-Vなどに搭載されるが、AIM-120 AMRAAMNCADE に搭載される可能性もあり、更に RIM-161 への搭載も考えられる。
2011.06.25 朝鮮日報

インターネット

核問題:北朝鮮、スーパー EMP 爆弾開発か <1107-062501>
 VOA が24日、北朝鮮が、韓国の電子システムを一度に破壊できるスーパー EMP 爆弾を開発した可能性があると報じ た。
 EMPには核爆発を利用するタイプと、核爆発なしに機械的に電磁波を作るタイプがあるが、韓国国防研究院 (KIDA) の関係者は2009年6月 に国会で、北朝鮮は小型の核弾頭を EMP 弾の形で活用でき、日本海上空40~60km20ktの 核兵器が爆発させた場合、朝鮮半島全域の電子装備搭載兵器が無力化されかねないと話していた。
2011.03.08 Yahoo 韓国中央日報記事

「国防科学研究所『 EMP 弾は戦力化水準』」

<1104-030801>
 韓国国防科学研究所 (ADD) 所長が7日、国会国防委員会で、EMP 弾は韓国軍が戦力化 を要求すればできる水準まで開発が進んだと述べた。 また、北朝鮮の EMP 弾のレベルについて、相当な水準ではない かと推定していると答えた。
2011.01 International Defence Review HPM beam weapon set to begin imminent trials <1102-010027>
 Northrop Grumman社が自社経費で開発を続けている移動可能な車載 HPM 兵器 CE シス テムの車載試験が、近くはじめられる。 CE システムは重量500-lb、全長12ft、胴径1ftで、車両移動可能な強度を持っている。
 システムは12V DC電源で作動し、PRF 3Hz、出力200mWの1.2~1.3GHz波を 30゚の範囲に放射し、武装勢力の携帯電話などを妨害する。
2010.12.06 Aviation Week & ST Darkness, not death <1101-120606>
= HPM, HEL などの DEW に関する記事 =
 HPM 兵器である "e-bomb" は2010年代後半に出現すると見られる。
2009.10.22 Yahoo Searchina 記事

「中国が米国を“絶命させる”電磁パルス兵器開発か―台湾報道」

<0911-102201>
 台湾紙中国時報が、中国が EMP 兵器を開発している可能性があると伝えた。 同紙は、中国が EMP 兵器を完成さ せれば、米軍すらどうすることもできなくなる、ミサイルに搭載することも考えられるなどと論じている。
 EMP 兵器は相手の電子装備に損傷を与えるほどの大出力は実現が難しく、米軍も研究しているとされるがこれまでのところ実用化の発表はない。
2009.07.07 韓国
聯合ニュース

インターネット

軍が EMP 弾開発を推進、2014年完了目標 <0908-070702>
 韓国国防科学研究所 (ADD) で電磁パルス (EMP) 弾の開発が進められている。 現在 、半径100m以内の電子機器を無力化する EMP 弾の技術は開発済みで、2014年までに半径1kmまで拡張する EMP 弾を開発 する計画だという。 ADD は1999年からの9年間におよぶ応用研究を終え、昨年9月に開発に着手した。
【関連記事:0708-041002 (中央日報 2007.04.10)】
 米国は2010年を目標に、有効半径6.8kmの EMP 弾を開発している。
 ADD はまた、『e-爆弾』と呼ばれる高出力マイクロ波 (HPM) 兵器も開発している。  e-爆弾は、2TWの電力を放射し、半径約300m以内のすべての電子製品を破壊する。
2009.07.03 韓国
聯合ニュース

インターネット

国防部が中期計画発表、2014年北核防護施設構築 <0908-070301>
 韓国が3日、178兆ウォン(約13兆4,800億円)規模の『2010~2014年国防中期計画』を発表した。 計画では北朝鮮の 核攻撃に備え、事業費1,000億ウォンを投じて青瓦台と軍基地など国家戦略施設に EMP を防ぐシステムを構築するため、来年度に施設設計予算60 億ウォンを計上している。
 また Global Hawk を2015年頃導入することを決め、来年度予算に80億ウォンを計上し、GBU-28 数十発も来年導入する ことを決め640億ウォンを計上した。 更に来年には JASSM も導入する計画である。
 このほか、BMEW レーダに2,695億ウォン、JDAM に841億ウォン、GBU-24 に712億ウォンを投じる。
2009.06.24 Yahoo 時事通信記事

「北の核脅威で軍備強化=電磁波防護システム導入へ-韓国」

<0907-062402>
 韓国軍が北朝鮮の核攻撃に備え、核爆発に伴う EMP の防護システムを来年から大統領府や軍基地などの主要戦略 施設に導入する計画である。
 韓国軍関係者は、北朝鮮が二度の核実験を行うなど核の脅威が続く中、対策を取らざるを得ないと述べた。
2008.11.24 Aviation Week & ST Cruise missile threat <0901-112404>
 米艦船の EW 装置としては SLQ-32 が広く使われているが、その後継として大量の電波源に対処 するための新たな EW 装置となる SEWIP の開発が開始され、Block 1 を GD社が受注していて、 Block 2 は2009年中頃に契約が行われる。
 更に長期的な計画である Block 3、4 では HPM を用いてミサイルの誘導装置を機能不能にさせる ' Electronic Attack' も採用される。
2008.11.10 Aviation Week & ST Champion fighter <0812-111001>
 2009年中頃から3年間行われる米空軍研究所 (AFRL) の CHAMP 計画に Boeing社が提案書を提出する計画で ある。 これは Lockheed Martin、SAIC、Raytheon チームに対抗するものである。
 CHAMP は HPM パルスで敵を破壊又は無能力化使用というものであるが、AFRL は Boeing社提案の 'Variable Effect ' に関心を持っている。 これは HPM で相手のハードキルから一時的な妨害まで行おうというものである。
 CHAMP が対空用なのか対地用なのかは明らかでない
2008.10.20 Aviation Week & ST Fired chips <0812-102002>
 米空軍研究所が、空投式の HPM 兵器の JCTD 'Champ' をFY20予算に計上する。 一 方、空軍 AAC は Champ の成果を元にした兵器の調達を2014年に開始する計画である。
 説明資料で Champ は、小さな翼のついた2,000-lb JDAM の弾体に収納され、高度25,000ftで投下すると JDAM の18.5kmより長い 65kmを飛翔する。 Champ はこのほか各種 GBCM にも搭載できる。
 米空軍は ABLATL などのレーザ兵器の開発も行っているが、レーザの効率JHPSSL 計画の目標で19%、現状は10%に留まるのに対し、HPM の効率 は50%である。
2008.07.23 Yahoo 韓国聯合ニュース記事

「米下院軍事委、北朝鮮の電・・・」

<0808-072301>
 米下院軍事委員会の EMP 小委員会が10日に EMP 報告書を作成した。 報告書では、米国の主要インフラは北朝鮮やイラン及 びテロリストらの EMP 攻撃に弱く、攻撃を受けた場合は国家的災害水準の被害を受ける可能性があると指摘した。
 報告書は特に、EMP 兵器は目標物を正確に打撃する必要がないので、低水準の核兵器でも広範囲の地域に影響を与えることが可能だと強調して いる。
2008.07.07 Aviation Week & ST New weapons <0808-070701>
 英空軍参謀長が、英国は1980年代からレーザ及び HPM 兵器の研究を続けており、近い将来に HPM を CM の弾頭とし て使用することを明らかにした。
2007.10.08 Aviation Week & ST Microwave movement <0721-100802>
 米空軍装備センタは先週、砲弾、巡航ミサイル、UAV に HPM を搭載するための RfI を、11月1日を提案期 限として発簡した。
 HPM 兵器はコンピュータや各種センサ、通信システム及び電子機器を対象とする非殺傷型で、ACC (Air Combat Command) は数年前か ら開発を求めており、今回正式に空軍が研究を開始することとなった。
2007.06.18 Aviation Week & ST Nukes in space <0714-061807>
 米 DTRA は、イランや北鮮の核弾道ミサイル保有が宇宙平和に重大な脅威をもたらすとの分析結果を公表した。 分析によると 10~50ktの核弾頭を高度60哩で1発破裂させただけで、防護措置のない全ての低周回衛星は数 週間~数ヶ月で使用不能となる。
 これは、爆発時の EMP だけでなく、核汚染した浮遊物が磁界を形成し、通信偵察 衛星や電子機器を破壊することによる。
2007.04.10 韓国中央日報

インターネット

軍当局、2015年までに EMP・HPM <0708-041002>
 韓国軍が10日、EMP 弾と HPM 弾を2015年までに開発する計画であることを明らかにした。
 EMP 弾は強力な電磁波を放出して敵のレーダーや航空機や防空システムを無力化させる。 別名‘e爆弾’と呼ばれる HPM 弾は 2,000MWの電力を放射し、330m以内のあらゆる電子製品を破壊する。
2006.09.25 Aviation Week & ST Conudrum <0620-092505>
= 中東におけるイランの軍事活動に関する記事 =
 米中央軍司令部によると、イランは米軍の侵攻を阻止するため、正規軍による自国防衛と同時にテロリストや諜報機関による国際的な 非軍事施設や人員に対する攻撃を仕掛けると見積もられる。
 また、核開発は明らかに兵器への搭載を意図しており、西側諸国への攻撃よりも高々度で 破裂させ通信ネットワーク機能を広範囲に麻痺させる EMP 効果をねらっているとみられる。
 イラクでのテロ組織支援は着実に効果を上げており、ヒズボラやシーア派軍事組織に新型対艦、対戦車兵器を供与しているほかイラン 革命防衛隊施設で製造した IED が数多く使用されている。
2006.09.13 Yahoo 時事通信記事

北朝鮮、電磁兵器を保有か・・・」

<0618-091302>
 ソウル経済新聞が13日、北朝鮮が EMP 兵器を既に保有しているか、数年以内に開発を完了する可能性が高い と報じた。
2006.07.24 Aviation Week & ST Holes in the net <0616-072404>
 イスラエルはレバノン南部への侵攻を続けているが、ヒズボラの抵抗は頑強であり、特にイランから入手したとみられる最新兵器に手 を焼いている。 これまでに確認されたのは C-802、Styx、Silkworm 及び SA-18 であるが、 Shahab 3 が運び込まれる懸念もある。
 イスラエルや米国が現在最も恐れているのは、高々度での核爆発による EMP で通信指揮統制機能が壊滅する ことである。
2005.12.19 Inside the Navy Expert argues EMP threat greater than during Cold War <0604-121903>
 米 IFPA (Institute for Foreign Policy Amalysis) の会議で、EMP 攻撃の脅威が冷戦時代よりも飛躍的に増 加していることが報告された。
 ロシア、イラン、パキスタン、中国、北鮮は EMP 攻撃能力の強化をめざし研究を進めており、軍の公刊文書 にその記述がみられる。 特に中国は台湾作戦で EMP を海峡に派遣された米空母攻撃 に用いるのが勝利の鍵であるとしている。
 EMP は核爆発により発生するが、最近では EMP 爆弾等の兵器開発も行われている模様で、米本土防衛のため 早急な対応が必要であるとしている。
2005.10.31 Aviation Week & ST Hard target <0522-103104>
 DoD は核弾頭搭載の侵徹爆弾開発を政治的理由から断念し、代わりに HPM 弾頭の侵 徹爆弾の開発を検討している。 DoD は地中深く構築された堅固な施設が世界中に10,000ヶ所あると見積もって おり、イラクやアフガンで効果のあった5,000-lb級 GBU-28 爆弾に HPM 弾頭を搭載する計画である。
 この爆弾は地下施設等を侵徹する効果はなく、岩盤やコンクリート壁面を通じた HPM により、C&C システムを無力化する。
2005.10.24 Aviation Week & ST Through the walls <0522-102405>
 米軍は、敵の C&C を破壊混乱させるため、小型航空機や UAV に HPM 装置を搭載して敵地深くに侵入させ、目標に近接して HPM を発生させようとしているが、HPM が自身のアンテナや電 子機器などを破壊する問題を抱えている。
 ITT社が空軍と行っている 'Target Detection and Identification' 研究では高出力アンテナの開発が行われ ている。 この研究は更に先進の HPM 活用法として、衣服の中の武器や、数百~1km離れた木の陰に隠れたり擬装された目標の探知を目 指している。
 この研究では自己の電子機器に対する HPM による影響の低減には送信波の超広帯域化が図られ、隙間から機 器に入り込む特定周波数成分の電力を低減する。 アンテナはアークを起こさないように誘電体素材を利用する 'impule-radiating antenna' を考案している。 このアンテナは通常のパラボラ形状であるが、超広帯域を実現するため 三角形の給電部を持つ。
2005.10.12 Jane's Defence Weekly RoK strives for EMP device within 10 years <0521-101208>
 韓国国会国防委員会が9月28日に公表した報告によると、韓国 ADD (Agency for Defense Development) が1999年から 非核方式の EMP 爆弾を開発している。
 1999年~2007年までに主要構成品の開発を行い、2008年~2010年に主要構成品の試験及び爆弾の試作をして、2011年 ~2015年に装備化する。
 非核方式 EMP 弾は中国、EU、ロシア、英国、米国でも開発されている。
2005.05 Jane's Missiles & Rockets Shahab break-ups suggest possible EMP trial <0511-050005>
 イランが EMP 兵器を開発している模様である。
 一連の Shahab 3 発射試験の何回かはミサイルが自爆した。 西側報道はこの試験を失敗と報じたが、イランは成功と発表している。  もし EMP のために Shahab 3 を使用する試験を行ったのだとすれば、この自爆は成功と言える。 これを裏付けるようにイランは軍の 機関紙が、敵の指揮通信ネットワークを混乱させる効果について述べている。
 米議会の EMP 委員会が2004年に、北朝鮮も EMP 兵器を開発中で、2~3年以内に完成 すると報告している。 このために北朝鮮はロシアから科学者を招へいした模様である。
2005.04 Jane's Missiles & Rockets Russia continues hypersonic work <0511-040009>
 ロシアの報道によると、同国は Topol-M (SS-27) ICBM に搭載する有翼 RV などの 超高速飛翔体の開発を引き続き進めている。
 Hypersonic Sstems Scientific Research Enterprise は1970年代から超高速飛翔体の研究開発を担当しており、1980年代には Ajax 計画に従事した。
 同所によると現在の研究は Ajax の様な水と炭化水素燃料を混合したものではなく、加熱された機体の熱を利用 した発展型の scramjet と MHD 発電を組み合わせたものを指向している。 これによると推力の増大がはかれる だけでなく、発電機の電力を EMP などの兵器としても利用できると言う。
2004.07.28 Jane's Defence Weekly US vulnerable to EMP attack <0414-072802>
 米議会が招聘したパネルが、軍及び米国社会が、中国などの潜在敵国による EMP 攻撃に対して脆弱であると 指摘した。 また、2015年までに北朝鮮及びテロ組織などがその能力を保有するようになるともしている。
 可能性のあるシナリオとしては、EMP 効果を高めた核弾頭を装備した SCUD を艀などの平底舟に積み米国沿岸 から発射して高々度で爆発させるもので、EMP 効果は陸上ばかりでなく、低高度軌道の衛星に も及ぶ。
2004.07.23 Yahoo 共同通信記事

「電磁パルス攻撃の恐れ、米・・・」

<0414-072301>
 北朝鮮などが核爆弾を使う EMP 兵器を開発する恐れがあるとの報告書を、米政府の EMP 攻撃調査委員会が 22日、米下院軍事委員会に提出した。
 報告書は、北朝鮮やイランが開発可能で抑止は困難と結論付け、北朝鮮など国家だけでなくテロリストも使用する可 能性があると警告している。
2003.07 軍事研究 EMP 爆弾と、MOAB 空中炸裂巨大爆弾
= EMP 爆弾の原理と構造、及び MOAB の概要 =
2003.07 軍事研究 電磁パルス爆弾:Eボム
= EMP と、Eボム、Bボムについて =
核爆発と EMP
 (過去の核実験における EMP について記述)
 電磁パルスの立ち上がりが数ナノ秒と、誘導雷極めて短く、従来の雷対策は EMP に対して無効である。
非核 EMP
磁束圧縮とEボム(電磁パルス爆弾)
 (磁束圧縮型電磁パルス弾の原理について記述)
 コイルに流された電流と出力電流の比(電流増幅率)は60にもなる。
EMP 対策
Bボム(ブラックアウト爆弾)
2003.05 軍事研究 対イラク戦争に間に合った「衝撃の畏怖」の超兵器 MOAB
 BLU-82 の投下高度は、MC-130 の機体を守るため6,000ft以上となっていることから、MOAB の最低投下高度は3,000m 位と見られる。

Big BLU
 弾体はコバルト合金製で、外観は EGBU-28 バンカーバスタを二周り大きくした様な形状、 貫通力は30mと言われている。
 Big BLU は弾庫の大きい B-2 が1発だけを搭載して投下する。

HPM
 GBU-31 2,000-lb JDAM の弾体に組み込まれ、4~20GHzのマイクロ波を発生し、半径200m以 内の電子機器を無力化する。 マイクロ波発生はヘりカル FCG (Flux Compression Generator) が使用 されている。

2002.10.21 Aviation Week & ST Emerging weapons aim to foil hardest targets  この数年 DoD と空軍は、通常爆弾では破壊できない堅牢/地下目標用に、30,000-lb 'Daisy Cutter ' の後継と、新型の DEW 兵器に関する研究を進めている。
 空軍は B-2 から投下する 30,000-lb 級の侵徹爆弾 (Big-BLU) の検討を始めている他、現在、MC-130 から投下している BLU-82 に代 わる 5,000-lb 級のブラスト爆弾の調査研究を開始している。
 侵徹爆弾の技術的課題は最も効果的に破裂させる信管の開発にあり、実用化に至っていない。
 空軍では更に高周波パルスを用いた DEW の研究を極秘の内に進めているが、装備化までには多くの課題が残 されている模様。
2002.08 Jane's Missiles & Rockets 9M79-1 Tochka-U fielded with electro-optical nose  Berezina-2002 演習で JMR のモスクワ特派員が撮影した 9M79-1 Tochka (SS-21) の写真に、ミサ イル先端に EO 用の窓が写っていた。
 Tochka-U のなかには終末誘導を行う種類があると伝えられてはいるが、写真の EO 窓は形状からレーザ近接信管用 と思われる。
 Tochka (SS-21) には少なくとも以下の6種類の弾頭があると言われている。
  ① 単弾頭榴弾
  ② 50発の対人子弾の散布弾
  ③ 対地対艦用の対レーダ榴弾
  ④ 高々度破裂 EMP 弾
  ⑤ 10kT 核弾
  ⑥ 100kT 核弾
2002.06 International Defense Review Diehl unveils anti-terror solutions  ドイツの Diehl社は、ベルリンで行われた ILA 2002ショーに、対テロ用として開発中の各種兵器を公表した。
 OSTALは、AIM-9L を垂直発射で射撃する短距離 SAM であるが、新たに IRIS-T の SAM 化が提案されている。 IRIS-T SAM については12ヶ月以内に装備化可能。
 FLASH 航空機搭載自衛用レーザ装置は、48ヶ月以内に装備化可能
 AWiSS 装甲車両用自衛装置は10~30mの有効範囲で、24ヶ月以内の装備化が可能。
 その他、スーツケース内蔵の HPM (High Power Microwave) 装置や、使い捨て型の EMP 装 置なども公表された。