2023.10.11 21:39 |
Defense News | US Army's test of Lockheed jammer highlights payload adaptability | <2311-101118> 米空軍がかつてA-10にポッド搭載しようとしていたLockheed Martin社製のMFEW-AL ECM装置を、陸軍がMQ-1C Gray Eagleに搭載しようとして、低空ISRきであるMC-12W Libertyに搭載した試験を実施した。 |
2023.10.11 16:17 |
Inside Defense | NGJ-MB approaches IOC, though cost and reliability questions remain | <2311-101113> 米海軍がALQ-99に代わりEA-18G Growlerに搭載するNGJの中波長帯用のNGJ-MBは8月にOTを終え9月にIOCになる計画であったが、まだ試験が続いている。 これについて海軍の報道官は、IOCは近いうちに発表されるとした。 |
2023.08.12 04:24 |
Defense News | Ukraine war driving US Army electronic warfare development, Bush says | <2309-081202> ウクライナ戦争における電子戦の成功から米陸軍は再び、開発中のTLSなどの電子戦装備への関心を高めている。 TLSは戦闘サイバ戦、電子戦、SIGINTに携わるStryker搭載の電子戦装置で、BCTが装備する小型のTLS-BCTと、師団や軍団が装備するTLS-EABがある。 米陸軍省で調達、兵站、技術を担当するブッシュ次官補が8月7日、TLSの開発は順調に進んでいると述べた。 |
2019.12 | International Defence Review | EuroDASS unveilw plan for new Typhoon DASS/EW suite | <2001-120001> 欧州4ヵ国(英Leonardo、伊Elerrronica、独Hersoldt、西Indra)からなる共同企業体EuroDASS社が、現在Typhoonが搭載しているPraetorian DASSを改良したPraetorian改のFuture DASS構想を公開した。 Future DASSは現在のPraetorian DASSに付加される装置になるがオールディジタルで、EW機能が拡大される。 |
2019.11.01 | Jane's 360 | Northrop Grumman begins testing of SEWIP Block 3 hardware | <1912-110105> Northrop Grumman社が、開発中の艦載電子戦装置SEWIP Block 3の供試品 (EMD) による試験を開始したことを明らかにした。 1号機のDDG 51級駆逐艦への搭載は2021年に計画されている。 SEWIPはAN/SLQ-32(V)を段階開発するもので、現在装備しているAN/SLQ-32(V)6/SEWIP Block 2に代わってAN/SLQ-32(V)7として装備される。 Block 3ではGaN素子が採用され、敵のレーダやミサイルへの妨害のほかソフトキル機能 (SKCS) も具備する。 |
2019.10 | International Defence Review | BAE Systems wins F-35 electronic warfare upgrade deal | <1912-100003> BAE Systems社が8月21日、米国防総省からF-35搭載電子戦装置AN/ASQ-239の近代化と能力向上の改修を受注したと発表した。 同社はこれまでに500セットのAN/ASQ-239を納めているという。 今回の改修はF-35のソフトウェアをBlock 4にするのに伴うもので、11件の新機能が付加されるという。 |
2019.09.19 | Jane's 360 | Russia's Palantin electronic warfare system makes training debut | <1910-091904> ロシア陸軍のPalantin EW装置が初めて演習に参加した。 Palantinは敵の通信やELINT活動を妨害する装置で、短波 (HF)、超短波 (VHF) 及び携帯電話を1,000kmの範囲で妨害できる。 演習ではPalantinをZSU-23-4 SPAAG、2K22 Tunguska SAM/AAGシステム、9K330 Tor SAMが援護した。 |
【註】 地上型ECM装置は敵のARM攻撃に対し脆弱であるため、SAMやAAGで防護する必要がある。 |
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2019.06 | International Defence Review | ONR lays down markers for long-endurance soft-kill decoy | <1908-060003> 米海軍研究本部 (ONR) が、MH-60R/MH-60Sが搭載しているAN/ALQ-248 AMP から投下する対ASCM用デコイAOEWの長時間作動型であるLEAP計画を開始した。 LEAPには1時間以上の滞空能力が求められている。 |
2019.02.28 | Jane's 360 | Avalon 2019: Next Generation Jammer on track for US Navy IOC in 2022 | <1903-022807> 米海軍が2月28日、電波暗室試験用としてのNGJ中帯域用ポッドが5月に納入されることを明らかにした。 電波暗室試験では5基のポッドが使われるという。 中帯域用ポッドの飛行試験は2020年初期に計画され、その年の8~9月にLRIP開始を決めるMilestone Cを通過し、2022年のIOCが計画されている。 |
2018.12 | International Defence Review | Feel the noise: Next Generation Jammer bring EA into the digiral age | <1902-120019> ・Low-band technology demonstration |
<1902-120019>
・Design review |
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2018.12 | International Defence Review | Czech Army introduces new mobile ELINT system | <1902-120003> チェコ陸軍が車載型のELINTシステムSRTPを公開した。 システムは完全なパッシブで方探は位相干渉方式で行う。 受信感度は-75dBm、周波数領域は1~18GHzと32~38.5GHzで帯域幅は200MHzで、探知可能パルス幅は全周波にわたり100ns、パルス繰り返し周期は1.5μs、方探精度は1゚であるという。 システムは4m高のアンテナマストを持ち、100mの範囲で遠隔操作できる。 |
2018.11.21 | Inside Defense | Navy plans to develop, acquire NGJ-LB using rapid acquisition authorities | <1812-112111> 米海軍が14日、2024年operationalを目標に、EA-18G Growlerにポッド搭載する低周波領域をカバーするNGJであるNGJ-LBの開発を急いでいることを明らかにした。 |
2018.10.26 | C4IRS net | The Navy is moving forward on its next-gen jamming pod | <1811-102602> Northrop Grumman社がALQ-99に代わる次世代ECM装置NGJの20ヶ月かける2度目の性能向上Increment 2 (Inc 2) を$35.1Mで受注した。 NGJは3段階に分けて性能を上げて行く計画で、Inc 1では中周波数帯、Inc 2では低周波帯、Inc 3では将来の高周波帯をカバーする計画である。 Inc 2ではEA-18 Growlerの機外に低周波帯の妨害ポッドが搭載される。 |
2018.10 | International Defence Review | Russia's new Spectrum EW system enters service | <1811-100002> ロシア国防省が8月28日、新型電子戦装置Spectrumを装備化し、ウラルで行われた演習に参加させたと発表した。 SpectrumはAMN233114 Tiger-M 4×4車に搭載されたシステムで通信の妨害のほか、特に高い脅威の出現が予想される特定地域の監視も行える。 装置は光学監視装置などと共に車両の屋上に設置され、操作は旅団規模の電子戦部隊の隊員が行う。 |
2018.09 | International Defence Review | Survival of the fittest: pods and pylons still in vogue for fast jet self-protection | <1810-090011> ・BOZ enhabcement ・Enter ESTL ・Self-Protection Jammers ・Terma, Leonardo team on ECIPS/CJS pylon-mounted jammer ・BriteCloud expendable active decoy enters RAF service |
2018.08 | International Defence Review | Spiral strategy: SEWIP evolves to keep pace with the electromagnetic threat | <1809-080010> ・Block 1 upgrades ・Building Block 2 ・Lite fit ・Electronic attack ・TEWN initiative ・EO/IR technology demonstration infroms planned SEWIP Block 4 |
2018.07 | International Defence Review | Czech Army showcases MKEB Ⅱ mobile EW system | <1808-070003> チェコ陸軍がIDEB 2018展で移動型電子戦装置MKEBの最新型MKEB Ⅱを公開した。 システム は通信帯域を網羅する14tで、人力可搬のC-MOB及び、OS EB妨害装置も含まれている。 このうち20kgのC-MOB及びOS EBは遠隔操作式IEDの妨害用に作られている。 |
2018.06.29 | C4ISR net | US Army executes active electronic attack in Europe for first time since Cold War | <1807-062906> 2016年8月に米陸軍に編成されたRCOが開発したECM装置が、最近バルト 三国とポーランドで行われた演習で、冷戦後初めて使用された。 ECM装置は第2騎兵連隊が使用した。 |
2018.05.14 | China Defense | Photos of the day: PLAAF's Anti-Cruise Missile point defense in action | <1806-051406>
中国空軍が12日に行った演習で、車載発射機からチャフ/デコイが発射された。 |
2018.05.09 | Jane's Defence Weekly | Electronic warfare attacks on US aircraft increasing in Syria | <1807-050906> 米特殊部隊 (USSOC) 司令官のトーマス大将が4月24日、シリア上空で米 AC-130U SpookyガンシップがECM攻撃を受けている事を明らかにした。 同大将が公表した2週間前にはNBC Newsが、今年初めにシリア上空でロシアのEW装置によるUAVに対するGPS妨害が開始されたと報じていた。 2015年10月にはロシアが1RL247E Krasukha-4 ECM装置を露軍航空基地に持ち込んだことが確認されている。 1RL247E Krasukha-4は 150~300kmの範囲で、地上基地、航空機搭載レーダ、レーダ誘導ミサイルを無力化できる。 |
2018.04.04 | Jane's Defence Weekly | RAF receives BriteCloud expendable active decoys | <1806-040409>
Leonardo社が英空軍へBriteCloud使い捨て型アクティブデコイの納入を開始した。 |
2018.01.25 | Jane's 360 | PLAN deploys H-6G bomber in electronic warfare configuration | <1802-012503> 中国国営Global Timesが21日にCCTVの報道を引用し、南海艦隊が2017年12月に行った演習で翼下にECMポッドを装備したH-6Gが初登場した と報じた。 |
2017.12 | International Defence Review | NOMAD completes at-sea demonstraion from LCS | <1801-120007> 米海軍研究所(NRL)が回転翼のアクティブデコイNOMADを開発し、8月下旬 にLCS 4 Coronadoの飛行甲板上で発射飛行試験を実施した。 NOMADは簡単な筒状発射機から発射され、期待の2倍となる30分間 にわたり滞空し、母艦に8nm追随した。 NOMAD計画は海軍研究本部(ONR)が進めているNEMESIS計画の一環を成している。 |
2017.10 | International Defence Review | Burning through the A2/AD wall: Saab studies airborne electronic attack concepts | <1712-100011> Saab社がJAS 39 Gripenや将来の有人機に搭載して、高出力、低帯域(L-band、S-ban)の妨害 を行うエスコード・ジャマとして使うECM装置AREXISを公表した。 AREXISにはポッドの前項部にGaN素子を用いたAESAアンテナが取り付けられている。 |
2017.09.04 | Aviation Week & ST | Agile jamming | <1711-090405> 現在AN/ALQ-99を搭載しているEA-18Gは、固有のAPG-79の性能が制約されるため、NGJではイ ンターオペラビリティの改善が目指される。 2016年4月にRaytheonが受注したIncrement 1はポッドにAESAアンテナを2面搭載している 監視レーダや通信システムを妨害する低周波RFをカバーするIncrement 2はFY16の予算化に失敗したため、IOC はFY25まで延期された。 ・ADM-160 MALD-J |
2017.08 | International Defence Review | Leading astray: BrieCloud EAD extends fit and form to meet self-protection needs | <1709-080009>
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2017.06.07 | Jane's Defence Weekly | Russian dominance fading in Belarusian EW systems | <1707-060708> ベラルーシのミンスクで5月19~21日に開かれたMILEX展に、ベラルーシのAerosistema社とBARP社がそれぞれECMポッド を出展し、軍事技術分野でのロシアの優勢が崩れつつあることを示した。 |
2017.04 | International Defence Review | Raytheon adds geo-location capability to ALR-69(V) | <1707-040004> Raytheon社が自己位置標定機能を付加したALR-69A(V)(註:航空機搭載レーダ警報装置)の 最終飛行試験を完了しつつある。 自己位置標定機能の付加によりパイロットは、脅威を回避すべきか追跡すべきかの決断ができるようになる。 |
2017.03.19 | Yahoo | 産経新聞記事 「中国『電磁気』装置配備! ミサイル防衛を無力化」 |
<1704-031902> 香港のSouth China Morning Post紙が元南京軍区副司令官の話として14日、中国にはTHAADのレーダを無力化する手段 があり、われわれはTHAADの運用が開始される前に装置の配備を完了するだろうと報じた。 韓国への配備を阻止できないとの分析を示した上での発言で、配備を撤回させる見通しが立たない中、国内世論に向けた強気のメッセージの意味合いもありそうで ある。 |
2017.02.09 | Defense News | Army wants electronic-warfare capability for Gray Eagle | <1703-020904> 米陸軍がGray Eagle UAVに統合型電子戦装置IEWSを搭載する計画で、今週RfIを 発簡した。 それによるとシステムは、電子戦立案管理ツールEWPMT、多機能電子戦装置MFEW、電子妨害装置 DEAの3構成要素からなり、MFEW Large AirのIOCは2023年に見込んでいる。 米陸軍は昨年、EWPMTの初期型の装備を開始している。 |
2016.10.19 | Jane's Defence Weekly | USN's next-gen electronic warfae system enters full-rate production | <1612-101909> 米海軍がSEWIP Block 2のFRPを開始し、Lockheed Martin社に初年度分19基を $148.9Mで発注した。 同社は今までにLRIPとして24基を納入している。 AN/SLQ-32の後継機であるSEWIPの開発は以下の段階開発で行われる。 ・SEWIP Block 1 SLQ-32の能力向上型 ・SEWIP Block 2 ディジタル技術を採用した新型ESMアンテナと受信機を装備し、未知の受信波も解析 も可能 ・SEWIP Block 3 電磁攻撃能力も具備 ・SEWIP Block 4(将来計画) EO/IR対処能力を具備 |
2016.09 | International Defence Review | Elbit Systems launches UAV self-protection system | <1610-090008> Elbit Systems社がFanborough航空展で、UAVに搭載するSPJであるLight SPEARを発表 した。 公表された映像でLight SPEARはMALE UAVに搭載されていた。 システムは箱状の受信機/信号処理機1こと、翼に搭載する2個のポッドから成る。 それぞれのポッドは4kgで、ト ランシーバと前方、後方に向けたアンテナアレイが収納されている。 |
2016.05 | International Defence Review | RAF trials BriteCloud active expendable decoy on Tonado | <1606-050004> 英空軍がFinmeccanica社に、Tornado GR4搭載用としてBriteCloud使い捨て型アクティブデコイ(EAD)を発注した。 BriteCloudは55mmディスペンサから投下されるドップラ、疑似目標の欺騙妨害装置で、投下後10秒間作動する。 |
2016.05 | International Defence Review | Harris readies ESP updates for B-52H and special ops aircraft | <1606-050003> 米空軍がHarris社に、B-52HやAC/MC-130U/Hガンシップが装備しているALQ-172自己防護ECM(ESP)装置の改良を発注 した。 改良は新たに出現したRF脅威に対応するためのものである。 |
2016.03.30 | Defense News | RAF considers BriteCloud to counter radar-guided missile threat | <1604-033005> 英空軍が、Finmeccanica社(註:イタリアの防衛企業)が開発した戦闘機搭載のレーダ誘導ミサイルを妨害するデコイ BriteCloudを採用する模様である。 BriteCloudは55mmフレア発射筒から投下するデコイで、Saab社も5月中旬に1号機がロールアウトするGripen Eでの採用 を決めている。 |
2016.03.02 | Jane's Defence Weekly | Turkey receives first Koral land-based EW system | <1604-030209> トルコ空軍が2月22日、地上設置型電子戦装置KoralをAselsan社から公式に受領した。 Koralの開発は2009年7月に開 始された。 システムはそれぞれ8×8車に搭載されたESM装置4両と、ECM 装置1両からなり、それぞれは光ファイバで連接され500m離隔して設置できる。 システムの有効距離は100kmである。 |
2016.02.23 | Defense News | Aselsan delivers radar electronic attack system to Turk air force | <1603-022304> トルコ最大の軍事企業であるAselsan社が、地上設置型対空ECM装置KORAL を空軍へ納入したことを明らかにした。 KORALは妨害及び欺騙が可能な装置で、複数の目標を探知して、自動または手動でECMを行うことができる。 |
2016.02 | International Defence Review | Access denied: dmamd for EW increases as A2/AD threat grows | <1603-020009> ASCM対処能力の強化 ・SEWIP Block 2 AN/SLQ-32(V)2に高性能アンテナと受信機を搭載。 2014年にLockheed Martin社が初号機を納入し試験を実施し、2016年中頃に更なる試験を実施 ・SEWIP Block 3 SLQ-32にEA能力を付加するもので2015年3月にNorthrop Grumman社が受注 |
2015.09.14 | Aviation Week & ST | Networks? nyet | <1511-091403> 年内に配備が始まる地対空妨害機で、Krasukha-2 は AEW&C機妨害用 ・Avtobaza-M パッシブレーダ 電波の到着時間差 (TDOA) で目標を標定。 200MHz~18GHzをカバーし、精度は捕捉距離の2% ・Kh-58UShKE-IIR ARM Mach 4 の Kh-58 (AS-11) の折りたたみ翼型 Kh-58ShKE の IIR>IIR 誘導型 ・Kh-59MK2 CM 重量1,700-lbで、射程160nm |
2015.08.31 | Aviation Week & ST | Not-so-soft kills | <1510-083104> ロシアの KRET社が 2015 MAKS 航空展で、2種類の電子戦装備を公表した。 ・Krasukha-2 E-3 AWACS を妨害する S-band の車載妨害装置で、9ft径のアンテナを持ち、AWACS を150~300kmで妨害すると共に、電子装置を破 壊する HPM 兵器としても使用できる。 ・Mi-8MTPR-1 Rychag-AV とも呼ばれるヘリ搭載の EW 装置で、Patriot や HAWK の妨害用として設計されている。 |
2015.04 | International Defence Review | Elettronica to porvide ELT/160 RWR for Italian Army Aviation NH90 TTHs | <1506-040011> イタリア国防省が、陸軍の NH90 ヘリ搭載用として Elettronica社製 ELT/160 レーダ警報装置 (RWR) 70基を発注する。 ELT/160 は小型のアンテナを4個配置し、E-band~K-band の広帯域をカバーする。 伊陸軍の NH90 は RWR のほかに、Airbus社製 AN/AAR-60 ミサイル警報装置、Selex社製 RALM01/V2 レーザ警報装置、及びチャフ/フレア投下機を装備している。 |
2015.01 | International Defence Review | Multi-Frequency Jammer System enters service for EW training | <1502-010002> Airbus社が、レーダ訓練用の多周波 ECM 装置 MFJS を開発した。MFJS は280kgのポッド式で、1~18GHzで 1~2GHz、2~7GHz、6~18GHzの3帯域をカバーする。 |
2014.11 | International Defence Review | Keep out zone: RAN reaps ASMD upgrade rewards | <1412-110012> |
2014.11 | International Defence Review | US seeks helicopter-borne active decoy for anti-ship missile defence | <1412-110001> 米海軍が MH-60 ヘリに搭載する対艦ミサイル防護用電子戦装置 AMP を開発すべく、8月に提 案要求を行った。 この装置は AN/SLQ-32 と連動するシステムで、SLQ-32 が対艦ミサイルの接近を探知すると Link 16 経由でキューイングを受け作動する。 |
2014.08.11 | Aviation Week & ST | U.S.Navy demos EW system | <1410-081101> 米海軍が RIMPAC 演習で、艦載電子戦統制装置 EWBM を試用した。 EWBM は脅威に対し従来より迅速に対応できる。 |
2014.03 | International Defence Review | GA-ASI, Northrop Grumman continue MQ-9 tests with Panfora EW system | <1404-030009> GA-ASI社と Northrop Grumman社が、GA-ASI社所有の Predator B(米空軍の MQ-9 Reaper)に APR-39 レーダ警報受信機 を元にした Northrop Grumman社製 Pandora 電子戦装置を搭載する準備を進めている。 米国防総省が Predator/Reaper で現在65ソティー行われている CAP を、2014年5月までに45ソティーに削減する計画を公表していることから 、新たな用途を模索している一面もある。 |
2014.01.27 | Defense News | F-16 upgrade dropped from US budget proposal, sources say | <1402-012704> 複数の情報筋によると、米空軍はFY15予算案で F-16 の電子装備改良計画 ( CAPES) を中止し、代わって小規模な改良に止まる延命計画 (SLEP) を行う模様である。 CAPES てはレーダの AESA 化や高精細多機能表示装置、電子戦装置などの搭載が計画されていたが、SLEP への変更で浮いた費用は F-35 計画遅延の補填に廻さ れるという。 CAPES 計画で Lockheed Martin社は Northrop Grumman社製 SABR レーダの採用を決めていたが、CAPES と連動していた台湾の F-16 レーダ AESA 化計画も実施が困難になる模様である。 |
2014.01 | International Defencd Review | KNIRITI desplays new Su-35 EW package | <1402-010002> ロシア KNIRTI社がドバイで開かれた2013航空展に、Su-35 に搭載する L-265M10-02 電子戦ポッド を展示した。 この装置は Su-32/34 に搭載されている L-175VE Khibiny の改良型であるという。 |
2013.12.30 | Yahoo | 韓国聯合ニュース記事 「韓国軍 独自開発した情報収集システムを実戦配備」 |
<1401-123001> 防衛事業庁が30日、韓国の独自技術で開発された戦術情報収集システムの一部が部隊配備されたと発表した。 今年配備されたのは北朝鮮軍の電子戦情報をリアルタイムで収集分析する電子情報収集システムで、来年から配備される映像情報 収集システムは昼夜を問わず映像をリアルタイムで捉え分析する。 |
2013.09.17 | Defense News | China pursues systems to keep US forces at bay | <1310-091703> 米海軍は ASBM への対抗を多層防御で考えており、その一つが AN/SLQ-32 電子戦装置の SLQ-59 への換装で、米太平洋軍 は1月11日に、SLQ-59 24基の緊急要求を行っている。 但し SLQ-59 が中国の ASBM 対抗を目指したものかは明らかでなく、単なる SLQ-32 改良計画 SEWIP の成果である SLQ-32 Block 3T であると の見方もある。 |
2013.09 | Jane's Missiles & Rockets | Raytheon and Chamring prepare the Combat Centurion | <1310-090016> 英 Chemring社が開発中の Centurion 艦載デコイ/ECM 発射装置は、発射試験の Phase 3 を2013年5月に完了したが、今年後半に行われる Phase 4 では Raytheon社と共同で攻撃武器の発射が試験される。 試験では Griffen、 Wireless TOW、SAL 誘導ロケット弾などが試験される。 Centurion は胴径130mmのアクティブ/パッシブデコイや ECM弾などを発射するが、攻撃武器の発射も計画されており、150mm弾への換装も軽易に行える。 |
2013.07.17 | Jane's Defence Weekly | Raytheon awared Jammer contract | <1309-071704> 米海軍が7月8日、EA-18G Growler に装備する次世代 ECM 装置 NGJ の技術開発 (TD) 段階 担当に Rayhteon社を選定したと発表した。 TD 段階が22ヶ月行われたのち4年半かけて EMD が行われ、 2020年頃の配備を目指している。 NGJ は EA-18G のほか F-35C や UCLASS にも装備される。 |
2013.07.15 | Aviation Week & ST | Raytheon wins NGJ | <1309-071501> Raytheon社が、米海軍の次期 ECM ポッドである NGJ の技術開発 (TD) 段階担当に選定され た。 BAE Systems社と Northrop Grumman社は破れた。 NGJ は ALQ-99 に代わって135機計画されている EA-18G Growler に搭載される ECM ポッドで、TDP は$279.4Mで2015年5月まで22ヶ月間行われ、続いて54ヶ月間の本開発段階 (EMD) に進む。 米海軍は LRIP 開始を2018年、EA-18G に搭載しての IOC を2020年に計画している。 |
2013.07 | International Defence Review | Centurion launcher demonstrates technical firings | <1308-070017> 英 Chemring社が、対艦ミサイル防衛用 Centurion 電子戦装置開発の Phase 3 を完了した。 発射試験では130mmのチ ャフ弾や IR デコイ弾など12発が発射された。 同社は Raytheon社と共同で SSM の発射も考えていて、7月に行われる試験では Javelin の発射も行われる。 |
2013.05 | International Defence Review | US launched competition for shipborne EA uplift SEWIP Block 3 | <1306-050022> 米海軍が AN/SLQ-32 (V)3/(V)4 の後継となる汎用艦載 ECM 装置 SEWIP Block 3 計画を開始し、4月15日を提案期限に、2月27日に企業に対して計画を開示した。 SEWIP は、2002年に AN/SLY-2 AIEWS が計画中止になったため AN/SLQ-32 の改良として開始され、今までに Block 1 と Block 2 が行われ、Block 2 は AN/SLQ-32(V)6 と命名されていた。 |
2013.05 | International Defence Review | Deny and deceive: shipborne jamming get smarter | <1306-050022>
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2012.10.08 | Aviation Week & ST | Fast and cheap | <1211-100806> 米海空軍が戦闘機に搭載する ECM 装置の検討を行っており、検討の対象は EW、ステルス、サイバ戦、 DEW と広範囲に及んでいる。 米空軍は既に EWICE 計画を進めており、100kWレーザも対象になっている。 更に空軍はイランの核施設を攻撃した Stuxnet や Flame のようなデータビームを放射する Suter の研究も行っている。 |
2012.10 | Jane's Missiles & Rockets | Next-genaration EW tested in naval exercise | <1211-100020> AN/SLQ-32 の後継となる AN/SLQ-32 改良型 SEWIP を、Lockheed Martin社と Raytheon社で開 発している。 ・SEWIP Block 1A ・SEWIP Block 1B1 ・SEWIP Block 1B2 ・SEWIP Block 1B3 本格量産段階 (FRP) ・SEWIP Block 2 受信能力向上型で2011年2月に最終設計審査 (CDR) に合格し、現在試験中。 ・SEWIP Block 3 今年初めから、地上施設での試験中。 |
2012.09 | International Defence Review | New lines of attack: US Navy eyes advanced active countermeasure for ship defence | <1210-090013> それに代えて海軍は SLQ-32 を段階的に改良する SEWIP 計画を始め、Block 1では SLQ-32 の 改良と特殊信号捕捉能力付与、Block 2 ではディジタル受信機の採用が行われた。 Block 3 では海軍研究本部 (NRL) が進めている小型化、モジュラ化計画 TEWMの 技術が採用される。 |
2012.09 | International Defence Review | DARPA plans adaptive EW technologies | <1210-090003> 米 DARPA がアダプティブ・レーダ妨害装置 (ARC) の開発を進めている。 ARC は、従来受信信号を分析して妨害電波を送信していたものを、そのプロセスを早めようというもので、計画は Phase 1 ~ 3 の三段階で行われる。 |
2012.06 | International Defence Review | ROK Navy adopts MASS | <1207-060003> 韓国海軍が、新型 LST に Rheinmetall社製 MASS デコイ発射装置を採用した。 MASS 2基はそれぞれEUR7Mで、 Samsung-Thales社がライセンス生産する。 |
2012.05 | Jane's Missiles & Rockets | US Navy considers next-gen EW solutions | <1206-050008>
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2012.01 | International Defence Review | Leading astray: soft kill evolves to counter new anti-ship threats | <1203-010012>
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2011.08.08 | Aviation Week & ST | Threats grow, budgets shink | <1109-080805> ・MQ-9 Block 5 Reaper に通信 EW 装置を搭載する計画 ・F-16 及び A-10 搭載 ECM ポッドを更新する計画 ・EC-130 Compass Call を増強する計画 ・MALD-J を、10倍の能力を持つ Increament Ⅱ にする計画 などである。 |
2011.05.30 | Aviation Week & ST | Target in range | <1107-053001 従来の RWR は脅威の方向しか判定できないが、IAI/Elta社が脅威の位置まで標定できる RWL EL/L-8265 を開発した。 この RWL は DBS 技術を用いて脅威の位置を標定でき、重量は11.5kgである。 |
2011.05 | Jane's Misilles & Rockets | SLQ-32 Block 2 passes critical design review | <1107-050010> SLQ-32 Block 2 の最終設計審査 (CDR) が完了し、2012年までに2基が試作されること になった。 事前設計審査 (PDR) は2010年7月に完了している。 米海軍は SLQ-32 Block 2 を今後30年間使用す る計画である。 米海軍は当初、SLQ-32(V) の後継として先進統合電子戦システム AIEWS の開発を行ったが、計画遅延と価格高騰から2002年4月に計画 中止となり、代わって SEWIP 計画の元に SLQ-32 Block 2 の開発が開始され、2009年11月に SEWIP Phase 2 を Locheed Martin社が受注した。 |
2010.04.12 | Aviation Week & ST | Eyes on target | <1005-041202> MBDA社が Rafale 戦闘攻撃機用の新型ミサイル警報装置 (DDM NG) の飛行試験を行っている。 DDM NG は魚眼センサ 2個で構成され全周の監視を行うと共に、IRCM へのキューイングを行う。 仏政府は昨年、Rafale 用として最初の60基を発注しており、2012年に納入が開始される。 |
2010.04 | International Defence Review | Terna's podded self-protection suite finds favour for fast jet operations | <1005-040029> MANPADS の拡散に対抗するためデンマークの Terma社が MCPを開発した。 MCP-H は MCP-8.2 と も呼ばれる Harrior GR.9 へに装備に特化したシステムで、アフガンでの Operation 'Herrick' に投入される。 (以下、 MCP に関する説明) |
2010.03 | International Defence Review | Israel investigates soft-kill patner for Trophy | <1004-030033> イスラエルは既に1個機甲旅団の Merkava MBT に Trophy APS の装着を完了している が、併せて数十㍍範囲で ATGM のソフトキルを行うシステムの開発を 2013年装備化を目指して進めている。 |
2010.03 | Jane's Missiles & Rockets | Lockheed Martin to demonstrate advaced threat-warning system | <1004-030015> 米海軍が Lockhhed Martin社に、次世代ヘリ防護装置 (JATAS) 開発の技術検証段階を$33Mで発注した。 JATAS は IR 誘導ミサイルやレーザ照射の警報や敵の小火器やロケット弾射撃を表示する次世代装置 で、同社は2011年1月末までの16ヶ月間に試作と実証試験を行う。 |
2009.11 | International Defence Review | Tactical electronic warfare systems break new ground | <0912-110030> ロンドンで開かれた DSEi展に Roke社が、個人携帯用の Resolve EW 装置を出品した。 Resolve は HF 及び SHF の 携帯無線機を探知でき、単体でもネットワークでも使用可能で、通信傍受や方探の機能を持つ。 |
2009.09.02 | Jane's Defence Weekly | Next-generation jammer pods reveals at MAKS exhibition | <0911-090208> Sukhoi社戦闘機に搭載する SPJ を生産している KNIRTI社がモスクワ航空ショーに、Su-27/30、Su-30MK、Su-32/34 用の次世代電子戦装置 を出展した。 出展したのは胴体下に取り付けるポッド1個からなる SAP 14 及び、2個のポッドで構成される SAP 518 で、SAP 14 は D/F-band、SAP 518 は G/J-band をカバーする。 このため SAP 14 と SAP 518 を 合わせて搭載すると EA-6B 並の能力が発揮できる。 これとは別に同展に、ベラルーシの BARP社が Satelit-M EW ポッドを出展した。 これは2年前に公表された Satelit の改良型である。 |
2009.08.03 | Aviation Week & ST | Be quick | <0909-080316> BAE Systems Australia社が1980年代から開発を続けてきたホバリグンロケット式の艦船防護用デコイ Nulka は、1998年に米海軍が試験を行っ たことから級に脚光を浴び、今では西側諸国と友好国の標準的な装備になりつつある。 従来は空母の様な大型艦には有効でないと見られていたが、米海軍は空母への装備も検討している。 |
2009.08 | International Defence Review | Protective cover: littoral threats drive new approach to soft-kill ship defence | <0910-080011> |
2009.06.29 | Aviation Week & ST | Smart decoys | <0908-062905> BAE Systems社が米海軍から IDECM システムとして ALE-55 の LRIP Lot 5 を $33.6Mで受注した。 Lot 5 では473基が生産される。 ALE-55 は受信した RF 信号を光に変換して、曳航する送信機に送って妨害波を送信する。 |
2009.06 | International Defence Review | USN pumps up the jam for EA-18G Growler | <0907-060033> EA-18G に装備されている AN/ALQ-99 ECM 装置は、そもそも1960年代に EA-6B 用に開発されたもので、今 日の組織化された防空システム、通信、データリンクやその他従来とは異なる RF 脅威に対しては能力不足である。 このため米海軍は AESA 技術を取り入れた次世代妨害装置 (NGJ) の検討を、 2018年頃の IOC を目指して進めている。 このため1月に、$5.5M~&5.9Mの技術熟成契約 を、Northrop Grumman、ITT、BAE Systems、Raytheon の各社と行った。 |
2009.04.13 | Aviation Week & ST | Next-Gen jamming | <0905-041315> 米国が検討 (AOA) している次世代 ECM 装置 (NGJ) は、 ALQ-99 のようなポッド搭載ではなく、F-35 にコンフォーマルアンテナと、ALQ-218 のような高度なディジタル受信機 を取り付けたものになると見られる。 |
2009.04.13 | Aviation Week & ST | Invisible cloud | <0905-041314> |
2009.03.11 | Jane's Defence Weekly | Test flights to start soon on F-35 EW suite | <0905-031107> Lockheed Martin社は、3月に F-35 搭載 EW 装置の飛行試験を CATBird 試験機に 搭載して開始する。 F-35 の EW 装置は、対航空機や対 SAM だけでなく、対 SSM や対 ASM としても使用される。 |
2009.03 | International Defence Review | USN start search for new EA-18G jammer | <0904-030027> 米海軍は EA-6B から従来方式の ECM 装備を引き継いだ EA-18G の運用を開始したが、2018年 頃に装備化する画期的な新型 ECM 装置 NGJ の開発を計画している。 これに伴い BAE Systems、ITT、Northrop Grumman、Raytheon の 各社は、$5.5M~$5.9Mで7月まで6ヶ月間の研究を受注している。 |
2009.02.02 | Aviation Week & ST | Unjammed | <0903-020208> EA-6B Prowler や EA-18G Groeler に搭載されている ALQ-99 に代わって Passive な電子戦から Active な電子戦への変換を目指す NGJ は、高コストであるため計画が中断したが、 B-52 搭載 ECM 装置としての開発が承認された。 |
2009.01.19 | Aviation Week & ST | Passive aggressive | <0903-011909> BAE Systems社が開発した ALE-55 曳航式 ECM 装置が LRIP に入り、同社は F/A-18E/F に装備する150基の曳航部 と、50基の 'Signal Conditioning Assembly' の生産に入る。 F/A-18E/F に搭載された ALQ-214 が敵のレーダを捕捉、識別、位置標定し妨害信号が作成されると、Signal Conditioning Assembly がこれを 光信号に変換して曳航されている送信機に送る。 曳航部は光信号を RF 信号に再変換し増幅して送信する。 |
2009.01.12 | Aviation Week & ST | Digital makeover | <0902-011212> BAE Systems社が、小型強力で艦船や陸上でも使用できる電子戦装置 Xtreme-EW に力を入れている。 Xtreme-EW は共通のハードウェアに任務 に応じたソフトを挿入するもので、Barracuda の発展型である。 更に同社は戦闘機の AESA レーダを利用した EW を追求しており、これらは100哩以上の妨害が可能である。 |
2008.11.24 | Aviation Week & ST | Cruise missile threat | <0901-112404> 米艦船の EW 装置としては SLQ-32 が広く使われているが、その後継として大量の電波源に対処 するための新たな EW 装置となる SEWIP の開発が開始され、Block 1 を GD社が受注していて、 Block 2 は2009年中頃に契約が行われる。 更に長期的な計画である Block 3、4 では HPM を用いてミサイルの誘導装置を機能不能にさせる ' Electronic Attack' も採用される。 |
2008.11.03 | Aviation Week & ST | EW magic for allies | <0812-110308> Boeing社が日本やサウジに売り込む F-15 に搭載する次世代ディジタル電子戦装置 (DEWS) に BAE Systems社を選定した。 DEWS は F-22 や F-35 搭載電子戦装置の技術を取り込んだシステムで、第五世代電子戦装置と呼んでいる。 一方 BAE Systems社は、既存及び新型の非ステルス戦闘機用に Boldstroke、ステルス機用に Xtreme EW を提唱してい る。 |
2008.08.20 | Jane's Defence Weekly | UK looks to receive shelved Shaman CESM programme | <0810-082009> 英国防省が Shaman 通信電子戦支援装置 (CESM) の装備化を推進しようとしている。 Shaman は Type22 Batch 3 フリゲート艦に装備されている COBLU に代わる通信傍受装置で、Type 23 フリゲート艦4隻と Type 45 新型駆逐艦に装備される。 |
2008.06.30 | Aviation Week & ST | Jam tomorrow | <0808-063002> Boeing社をはじめとする数社が米空軍研究所 (AFRL) から、B-52H に搭載する ECM ポッドの要素研究を 3年契約で受注した。 Boeing社はポッドと機体の整合性、他社は送信機、受信機、フェーズドアレイアンテナの開発を行う。 その後2年間に$300~350Mかけて2基のポッドを試作し、B-52H による飛行試験を2012年に行い たいとしている。 |
2008.06.18 | Jane's Defence Weekly | Australia nears resolution of C-Pearl problems | <0808-061811> 豪海軍が AN/SLQ-32 ESM の後継として Adealide級フリゲート艦用にAUD2.1Bをかけ Rafael社から購入した C-Pearl ESM 装置は、問題を起こしていたが、近く解決する見込みになった。 |
2008.04.28 | Aviation Week & ST | An extra edge | <0806-042802> 米海軍は$111Mで ITT社製 ALQ-214(V)3 ECM 装置を F/A-18E/F に装備する。 またその一部は豪空軍の F/A-18E/F にも装備される。 しかし ながら$312Mで特殊部隊が調達する RF 妨害装置は装備されない。 また特殊部隊は$24Mで UAV 取得情報収集装置も調達する。 |
2008.03 | International Defence Review | Israel Navy opts for Rafael's corner reflector Wizard | <0805-030007> イスラエル海軍が、ロケット発射式コーナーレフレクタデコイである Wizard (Wideband Zapping Anti-Radar Decoy) を、哨戒艦及びコルベット艦用に採用した。 Wizard はこれらの艦船に装備されているチャフや IR デコイを発射する Elbit/Deseaver デコイ発射管から発射され、チャ フを回避できるレーダ誘導ミサイルに対するデコイになる。 Wizard は発射後、艦種に応じてあらかじめ設定された高度でコーナーレフを切り離し、コーナーレフは海面まで約200秒間かけ落下する。 Wizard にはコーナーレフレを2個収納する 'Long Wizard' と、1個収納する 'Short Wizard' があるが、イスラエル海 軍は前者を採用した。 Rafael社は NATO 標準である130mm発射管型も提案している。 |
2008.02.06 | Jane's Defence Weekly | New threat-warning system to be deployed with UK forces | <0803-020605> Thales社が開発中の次世代 IR 警報装置 Elix-IR が、2007年7月にアフガン駐留の英軍に配備される。 Elix-IR は航空機、へり、軍用車両に 搭載される3~5μの IR センサで、ロケット擲弾、ミサイル、砲火の警報を行うと共に、発射位置の方向と距離の情報 を提供する。 Elix-IR はデコイ発射機などの防御装置との連接も可能である。 |
2008.01.21 | Aviation Week & ST | Sensing what's next | <0803-012108> EADS社が二種類の自己防護用電子戦装置の試験を行っている。 一つは A-400 に搭載する MIRAS (Multicolor IR Alerting Sensor) で 180゚x140゚の視野を持つ。 戦闘機に搭載されるのは AAR-60 Milds の発展型である AAR-60(V)2 Milds-Fである。 デンマーク空軍の F-16 に初めて採用された Milds-F は6個のセンサで構成されている。 |
2008.01.21 | Aviation Week & ST | EW: smaller, faster | <0803-012107> F-35 に搭載される電子戦装置は BAE Systems社製の ASQ-239 で、目下組み立て中である。 ASQ-239 は200-lbで、機体各部 の10ヶ所(主翼前縁に6ヶ所、後縁に2ヶ所、垂直尾翼後縁に2ヶ所)に配置されている。 ASQ-239 は Barracuda システムの一部をなし、'SQ' が 'special special' を意味しているように、単なる電子戦装 置ではなく、レーダ警報、多周波妨害、電子監視、状況確認、照準支援を行う。 レーダ警報 では分析、識別、モード判定、モノパルス精度での方探を行う。 |
2008.01.21 | Aviation Week & ST | From dreams to reality | <0803-012106> ネットワークに対する攻撃は1992~1995年のボスニア戦争から行われているが、近年コンピュータや暗号技術が進歩したため、ネットワーク妨 害が行い辛くなっている。 このため企業には迅速かつ自動的に対応する開発が求められている。 こうした背景から BAE Systems社は "Field of Dreams" という設備を導入した。 Field of Dreams の携帯電話部はトレーラ搭載の標準コンテ ナに収められており、外部に GSM や WCDMA などに対応する3本のアンテナマストを立て、既存の携帯電話網に接続してネットワーク妨害を行う。 |
2008.01 | Jane's Missiles & Rockets | MILDS F missile warner passes initial flight tests | <0802-010019> EADS社製 AN/AAR-60(V)2 MILDS-F (Missile Launch Detection System-Fighter) をデンマーク空軍の F-16 に搭載した試験が開始された。 こ の試験にはノルウェー空軍の要員も参加している。 MILDS-F は、輸送機やヘリに搭載している MILDS を改良してシステムで、MANPADS を含むミサイルが発する UV を検知し発見する。 MILDS-F は Terma社が開発した PIDS+ (Pylon Integrated Dispensing System+) や ECIPS (Electronic Countermeasures Integrated Pylon Systems) に組み込まれる。 |
2007.11 | International Defence Review | UK MoD searches for ESM/ECM systems | <0722-110013> 英国防省が、背負い型で頑丈な野戦用 ESM/ECM 装置4基の RfI を発簡した。 この装置にはは現有装備品 技術を用いた開発要素の少ないものが求められ、提案の期限は10月1日になっている。 |
2007.10 | International Defence Review | BARP exhibits Satellit EW jamming system | <0721-100029> ベラルーシの BARP社 (Baranovichi Aircraft Repair Plant) が、MiG-29 及び Su-27/30 の機外に搭載する ECM 装置 Satellit を開発し、8月にモスクワで開かれた MAKS 2007 航空展で公表した。 Satellit には COTS 部品が多く取り入れられている。 |
2007.08.15 | Jane's Defence Weekly | US Air Force could have ASIP on UAVs by 2010 | <0718-081506> 米空軍はイラクとアフガンで活動中の MQ-1 Predator 及び、2007年3/四半期に投入予定の MQ-9 Peaper の一部に、高度な SIGINT 装置である ASIP (Airborne Signals Intelligence Payload) を2010年までに搭載する。 ASIP は2012年に RQ-4 Global Hawk に搭載する計画の SIGINT 装置で、現在 U-2 による試験の最中である 。 ASIP は6~7個のユニットで構成されているが、UAV 搭載用は小型化が図られ、Predator 搭載の 1C 型は1個、Reaper 搭載の 2C 型 は2個のユニット構成になる。 |
2007.08.13 | Defense News | Raytheon to equip F/A-18Fs | <0718-081317> Raytheon社はオーストラリア空軍向けの F/A-18F に装備する ALR-67(V)3 ディジ タル RWR を総額$24.4Mで受注した。 ALR-67(V)3 の国外販売は初めてである。 契約は FMS で行われ、2009年10月から2010年9月の 間に納入する。 同社はこの他にも、豪空軍の F/A-18A 改善の一環として55基の RWR を受注している。 |
2007.08.13 | Aviation Week & ST | Podcasting noise | <0718-081311> ポッド型電子戦システムの需要は最近高まっているが、ITT社は F-16 搭載用のポッド型 ALQ-211 SPJ を開 発し、年内に飛行試験を行う。 機内搭載型 ALQ-211 は既にオマーン、チリ、ポー ランド等の F-16 に装備され、米軍では CV-22、MH-60 に装備されている。 同社は開発コストを抑えるため、ALQ-211(V)9 は既存の ALQ-131 用ポッドに組み込んでいる。 |
2007.06.20 | Jane's Defence Weekly | France, UK may team for active decoy round | <0714-062005> 英仏が、対レーダ誘導対艦ミサイル用のアクティブデコイ弾 (ADR: Active decoy Round) の共同開発を行う。 Future Active Decoy Round Technology Demontsrator は2007年12月に提案要求が出され、2008年1月に 提案締め切り、2008年5月1日契約の予定である。 英仏の共同開発計画は15年前にもあったが、フランスが出資を止め、英国の単独計画 Outfit DLH になったことがある。 |
2007.06.18 | Aviation Week & ST | Stealth rules | <0714-061817> F-35 や海軍の UCAS-D に採用されている最新のステルス技術は高周波数に効果を発揮するが、F-117 を探知 できる低周波数に対してもステルス性を発揮するとみられる。 AESA レーダは長距離から小型目標を捕捉追随できるほか、ビームを集中することで電子攻撃兵器にもなりう ることから、間もなく F-22 に電子攻撃能力が付与される。 Raytheon社は、AESA 技術用いた MANPADS 対処試験を行っている。 |
2007.06.13 | Jane's Defence Weekly | Counterpunch | <0713-061309> ・HIDAS CMDS: Apache AH Mk1 搭載 ・TWE (Threat Warning Equipment): NH90 搭載 ・AN/AAQ-24(V) DIRCM: AMASE の構成品 ・MEB ・AN/AAR-57(V), AN/ALQ-212(V) ATIRCM ・AN/ALQ-211(V) SIRFC ・その他多数 |
2007.06.13 | Jane's Defence Weekly | Load masters | <0713-061308> ・ESP ES: Seeker Ⅱ 搭載 ・D-STAMP: Orbiter mini UAV 搭載 ・12TS200D ・CoMPASS EO: Hermes 450 搭載 ・baseline Global Hawk ISS: RQ-4A 搭載 ・Lynx Ⅰ SAR: I-GAT 搭載 ・MP-RTIP: RQ-4B 搭載 ・EL/K-7071 COMMINT/DF: Heron 搭載 ・AES-210/V ES/ELINT: Hermes 450 搭載 ・SKYFIX COMMINT/DF: Hermes 450 搭載 |
2007.05.28 | Aviation Week & ST | Under fire | <0712-052809> イラクとアフガンでヘリコプタの戦闘損耗が多発していることから、欧米軍は地上からの攻撃を探知警報するシステムの開発を急いで いる。 米海兵隊では2年以内の装備化を目途に、小火器や RPG の発射を至短時間に探知し警報を発する装置 の開発を進めており、英国でも同様の開発を行っている模様である。 ミサイル警報システムは現有の AAR-47 を改善する AAR-47A(V)2 を開発中で、二色 IR と紫外線/レーザ探 知機を組み合わせたシステムはフォールスアラームを大幅に削減し、市街地での効果が極めて高くなる。 米陸軍及び海兵隊は、海軍の EA-6B 退役により、2008年末以降 ECM 装備の Shadow 200 及び Pioneer を運 用する計画である。 |
2007.04 | International Defence Review | German Navy fits MASS for UNIFIL ops | <0710-040001> ドイツ海軍の F-123 型フリゲート艦 Schleswig-Holstein が MASS (Multi Ammunition Softkill System) を装備した。 同艦は4月から UNIFIL に参加して活動する。 UNIFIL ではスウェーデンのコルベット艦 Gavle が 2006年10月に MASS を装備している。 MASS は81mmのスピン安定式マルチスベクトラルデコイ Omni-Trap を32銃身発射機から発射するシステムで 、陸上から発射される対艦ミサイルが誘導に使用するレーザ、UV、EO に対しデコイとして働く。 |
2007.03.05 | Defense News | USAF to upgrade satcom jamming | <0708-030503> 米空軍は2004年から運用している衛星通信妨害システム CCS (Counter Communication System) の改善を検 討している。 CCS は地上から通信衛星を妨害するシステムで、FY-08に$76.3M、FY-09に$133.5Mを要求 しているが、FY-08に改善型である CCS Block 20 の研究として$5Mを要求している。 妨害システムの機能については明らかにされておらず、空軍の Block 20 採用可否も未定である。 |
2007.02.28 | Jane's Defence Weekly | German frigate takes MASS decoy on board | <0707-022808> 2006年末に MASS (Multi Ammunition Softkill System) を装備したドイツ海軍のフリゲート艦 Schleswig-Holstein が、レバノン沖で活動している UNIFIL に、4月から参加する。 やはり MASS を2006年9月に装備したスウェーデン海軍のコルベット艦 Gavle は10月から UNIFIL に参加している。 MASS は32連装ロケット発射筒からなるデコイ発射装置で、それぞれが Omni-Trap 81mmス ピン安定デコイ弾を発射し、妨害や欺騙を実施する。 |
2007.02.21 | Jane's Defence Weekly | Targeting pod boosts India's SEAD capabilities | <0707-022115> インドの DRDO (Defence R&D Organisation) を構成する DARE (Defence Avionics Research Establishment) が、 Su-30MKI 搭載用のレーダ捕捉ボッド HADF (Hifh Accuracy Direction Finding、別名 Siva) を開発した。 HADF は重量100kg、全長2.244m、胴径40.6cmで、150~200kmでレーダを捕捉し位置を標定し、 Kh-31P (AS-17) にキューイングする。 HADF の採用により Kh-31P の有効射程は大幅に伸びる。 HADF の捕捉範囲は1~18GHz である。 |
2007.02.19 | Aviation Week & ST | Checking pulses | <0705-021904> 米空軍は、敵のレーダ位置を1秒以内に標定する電子戦機器用アルゴリズムである Grand (Geolocation via Random Angle N-platform De-interleaving) の開発を進めている。 現在は約30秒 を要している。 JSF に採用される Grand は BAE社が開発を進めており、敵のレーダの放射が10msec以上あれば、原子時計 の早さと正確さでこれを識別し、その位置を10m以内の誤差で1秒以内に標定できる。 |
2007.01.15 | Defense News | New sensor tested on U-2 | <0704-011508> 米空軍の次世代センサである ASIP (Airborne Signals Intelligence Payload) の試験が U-2 により開始 された。 部隊装備は2008年を予定している。 ASIP は地上のレーダ及び通信を傍受し、その位置を特定する装置で、 Global Hawk に搭載が計画されており、2008年から飛行搭載試験を行い、2011年末の装備化 を予定している。 |
2007.01.10 | Jane's Defence Weekly | BAE Systems develops radar targeting upgrade | <0703-011004> BAE社が1月4日に、航空機搭載の敵レーダ捕捉装置が、従来敵レーダ位置の捕捉に30秒かかっていたのを 10msecに短縮できる方式を考案し、実証試験に成功したと発表した。 これは3機以上の航空機の捕捉情報を 相関統合するものである。 これは同社の自社開発であるが JSF 開発当局が関心を示している。 類似のシステムである AT3 (Advanced Tactical Targeting Technology) は Raytheon社も2006年7月に発表 しており、FY-07には3機の ALR-69A(V) ディジタル RWR を装備する F-16 Block 30 を用いた試験を計画しているが、BAE社は同社の方 式の方が AT3 より優れているとしている。 |
2006.11.22 | Jane's Defence Weekly | Chinese UAV has ability to locate radar signals | <0624-112207>
中国の CASIC社が珠海航空展で、レーダ標定用の Single-Station Positioning System
を公表した。 |
2006.11.13 | Aviation Week & ST | Jam plan | <0623-111305> 米空軍は B-52 SOJ のFY-08予算要求を見送ることを決めた。 この結果、海軍と2年前に合意した B-52 CCJ (Core Component Jammer) の2012年運用開始は困難になった。 計画は少なくとも2~3年遅れると みられ、2010年に開始した場合 IOC は2014年以降となる。 また、CCJ で開発する各種技術は ALQ-99 の後継となる NGJ (Next Generation Jammer) として EA-18 でも採用する計画であったが、これも不可能になった。 空軍は CCJ 計画の見直しに入っており、代替え案には大型 UAV や Boeing 767/777 も検討されている。 |
2006.10.18 | Jane's Defence Weekly | ECM strives for IED protection | <0622-101815> Thales社が AUSA 2006 で、IED 対策用の ECM 装置である STORM-H を発表した。 装置は20~470MHz、出力1Wで、電波形式を軽易に変更でき、無線による IED の起爆を妨害する。 STORM-H の仕様は MBITR (Multi-Band Intra-Team Radio) と同じで、ポケットに入れて使用できるが、MBITR 車に搭載すれば出力を20Wにまで増強可能である。 |
2006.09 | International Defence Review | Alive and kicking: ground-based SIGINT proves its adaptability | <0618-090008> 終わりなき"テロとの戦い"のなかで、SIGINT の役割が大きくなってきている。 |
2006.07.05 | Jane's Defence Weekly | USAF to assess digital radar warning receivers for F-15s | <0615-070507> F-15 近代化の二大優先事業のうち RMP (Radar Modernisation Programme) は10月 に開始されるが、もう一方のディジタル RWR 搭載計画の予算化決定は12ヶ月後になる。 ディジタル RW は既 に、C-130、F-16、F/A-18E/F、F-22 に搭載されているほか、F-35 への搭載も決まっている。 ディジタル RWR 計画で米空軍は、8月以降に評価試験を計画している。 計画には BAE社が F-22 に搭載している ALQ-94 を、Northrop Grumman社が F-16 Block 60 に搭載している ALQ-93(V)1 を、Raytheon社が F-16 Block 30 と C-130 に搭載している ALQ-69A(V) を提案している。 |
2006.07 | International Defence Review | Raytheon delivers its 20,000th towed decoy | <0614-070015> Raytheon社が、1996年12月の配備開始以来2万基目の ALE-50 牽引デコイを米空軍に納入した。 |
【註:】 AN/ALE-50 は AAED (Advanced Airborne Expendable Decoy) と呼ばれる使い捨て型のデコイであるため、製造数が2万基以上と多くな っている。 |
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2006.06.12 | Defense News | BAE delivers F-35 EW gear | <0616-061207> BAE社が、最初の F-35 JSF 搭載電子戦システムを Lockheed Martin社 Fort Worth工場に納入した。 細部は明らかにされていないが、重量は190-lb以下とこの種装置としては世界一軽量で、次世代脅威の探知識 別と即時妨害が可能である。 |
2006.05.10 | Jane's Defence Weekly | UK plans update to submarine RESM capability | <0611-051005> 英海軍は潜水艦搭載の RESM (Radar-band ESM) 装置を更新する SMART (SubMarine Advanced RESM Technology) 計画を進めているが、SMART は COTS の採用が軸になっている。 SMART の IOC は2009年後半に予定されている。 |
2006.03.08 | Jane's Defnce Weekly | UK issues ITT for MIDAS soft-kill project | <0607-030808> 英国防省が Type 23 フリゲートに装備する MIDAS (Maritime Integrated Defensive Aids Suite) の ITT (Invitation to Tender) を発簡した。 MIDAS は今後出現が予想される対艦ミサイル等に対処するソフトキル装置 で、2013年の装備化を目指している。 現在 Type 23 には NATO 標準で Outfit社製の DLF(3) 曳航式レーダデコイと、Seagnat/Outfit社製でチャフ 発射機、IRCM、アクティブレーダデコイ弾などからなる DLH システムが装備されている。 |
2005.12.12 | Aviation Week & ST | ITT goes modular | <0524-121207> ITT社は、米陸軍の RAH-66 Comanche 用として開発した電子戦システム AN/ALQ-211 SIRFC (Suite of Integrated Radio-Frequency Countermeasures) を改善し、各種ヘリや固定翼機への搭載を可能とする装備として、市場の拡大をめざし ている。 AN/ALQ-211 は最新のデジタル受信技術が採用され、Radar 妨害、RWR 及び RF expendable の3個サブシステムから構成される。 現在、米陸軍の AH-64 Apache、空軍特殊作戦部隊の MH-47E 及び MH-60K、ノルウェー軍の NH-90 のほか、チリ、オマーン、ポーラ ンド空軍の F-16 にも装備されている。 また、CV-22 及び ACS にも装備を予定し、空軍の CSR-X 戦闘救難機への搭載も提案している 。 |
2005.11.07 | Aviation Week & ST | Radical radars | <0523-110707> 米空軍 ACC (Air Combat Command) は AESA レーダを電子攻撃兵器として活用する検討を開始した。 AESA レーダの全てのモジュールを1箇所に向け放射電波すれば、破壊的な効果を得ることができる。 空軍は現在、ACC、AFRL 及び AAC から 技術者等を集め検討作業を行っている。 AESA レーダは F-15C 及び F/A-18E/F に搭載され、F-15E、EA-18G、F/A-22、F-35 及び B-52 にも搭載が予定されている。 |
2005.10.26 | Jane's Defence Weekly | UK considers improved soft-kill solutions | <0522-102608> 英海軍が Type 23 フリゲート艦に装備するソフトキルシステムである MIDAS (Maritime Integrated Defensive Aids Suite) 計画を開始した。 MIDAS は RF 妨害、EO 妨害、レーザ警報デコイを含むシステムで 2013年頃の装備化を目指している。 Type 23 フリゲート艦には現在、チャフ/フレア/RF デコイ弾を発射する NATO Seagnat/Outfit DLH システ ムと、Outfit DLF(3) 曳航レーダデコイが装備されている。 |
2005.10.24 | Aviation Week & ST | Through the walls | <0522-102405> 米軍は、敵の C&C を破壊混乱させるため、小型航空機や UAV に HPM 装置を搭載は BAE社製 IAV2 mini UAV)して敵地深くに侵入させ、目標に近接して HPM を発生させようとしているが、HPM が自身のアンテナや電 子機器などを破壊する問題を抱えている。 ITT社が空軍と行っている 'Target Detection and Identification' 研究では高出力アンテナの開発が行われ ている。 この研究は更に先進の HPM 活用法として、衣服の中の武器や、数百~1km離れた木の陰に隠れたり擬装された目標の探知を目 指している。 この研究では自己の電子機器に対する HPM による影響の低減には送信波の超広帯域化が図られ、隙間から機 器に入り込む特定周波数成分の電力を低減する。 アンテナはアークを起こさないように誘電体素材を利用する 'impule-radiating antenna' を考案している。 このアンテナは通常のパラボラ形状であるが、超広帯域を実現するため 三角形の給電部を持つ。 |
2005.10.03 | Aviation Week & ST | Cracking the nets | <0520-100312> テロリストの通信コンピュータネットワーク探索とその攻撃に、AESA レーダを搭載 する F/A-22、F-35、F-15 及び F/A-18E を使用する方策が検討されている。 現在通信ネットワークや携帯電話の情報は RC-135U Combat Sent が行っているが、これを F/A-22 等に実施させるための新たな装置を 開発し、マイクロウェーブ通信リンクで地上施設と連接する。 ステルス機を使用することにより敵地深く進入しての敵情解明とネットワークの無効化が期待される。 |
2005.10.03 | Aviation Week & ST | Wonder and worry | <0520-100311> AESA レーダを装備する F/A-22 と F-35 には電子攻撃能力を有するが、照射出力と アンテナの大きさから、その程度や効果は未知数であり、関係者の間には電子攻撃任務を疑問 視する意見もでている。 空軍は既に防空システムに対する電子攻撃試験 Suter を行っており、DoD も研究開発に予算を充当しているほか、シンガポールと F-15E に APG-63(V)3 AESA レーダと電子戦能力付加について協議を進めている。 |
2005.09.05 | Aviation Week & ST | Zap, it's here | <0518-090507> 米空軍参謀長が AESA レーダや HPM を使用する電子攻撃兵器の開発装備化に向けた 試験を行っていることを明らかにした。 開発の細部は明らかにされていないが、これらの兵器は火力によらず敵のミサイルやレーダ、通信ネットワークを電子的に破壊するも ので、レーダ兵器は目標を捜索追随した後その回路を破壊する。 |
2005.09.05 | Aviation Week & ST | Radar becomes a weapon | <0518-090506> AESA レーダの開発実用化が進み、DoD は電子攻撃兵器としての活用に注目している。 地上型もしくは艦船搭載の大型 AESA は、弾道弾の弾頭や超音速超低空ミサイル等 に対処する機能を持ち、航空機搭載型は SAM、CM 及び AAM の電子回路を破壊することが可能とされる。 現在、 F-15C 及び F/A-18E/F には APG-63(V)2 レーダが搭載され、B-2、F/A-22 及び F-35 への搭載も計画 されている。 また、4×21ftの MP-RTIP AESA レーダが E-10 及び英国の ASTOR に装備される。 |
2005.09.05 | Aviation Week & ST | About the cover | <0518-090502> 図は、アラスカ州 Elmendorf AFB の第3航空団で公表された F-15C に装備された APG-63(V)2 AESA レーダである。 モジュール数を秘匿するため、アレイ面は隠されている。 レーダは小型ステルス目標の捕捉だけでなく、敵の電子システムへの妨害が可能である。 |
2005.09 | International Defense Review | Raytheon announces development of USAF RWR technology | <0518-090039> Raytheon社が AT3 ATDC (Advanced Tactical Targeting Technology ATDC) を$10Mで実施する。 AT3 ATDC は複数の航空機の RWR を連接して、電波発信源の位置を標定しようとするもので、 2007年に技術検証を行う Phase 1 では AN/ALR-69(V) を搭載する3機の F-16 Block 30 が使われる。 AT3 ATDC に使用する RWR はディジタル方式の改良型 ALR-69(V) で、飛行試験は2005年末に開始、LRIP 入り の判断は2006年に行われる。 |
2005.08.31 | Jane's Defence Weekly | US Air Force seeks locator for satellite jammers | <0518-083105> 米空軍は、敵の衛星通信を妨害する装置を既に配備しているが、同様のシステムを敵が使用した場合に備えて 、妨害機の位置を標定するシステムの開発を準備している。 空軍は18ヶ月以内での装備化を目指している。 システムには、高度に自動化され遠隔操作が可能なものを求めているが、戦域全体をカバーする規模のものではないようである。 空軍は2004年に同様の目的で SIRS (Satellite Communications Interference Response System) の試験を行っているが、これは C-,Ku-X-band を網羅する4.5mのアンテナ2基を必要とした。 |
2005.08.03 | Jane's Defence Weekly | ESE marks first stage of SLQ-32 update | <0516-080307> 米海軍は Northrop Grumman社が2002年7月から行ってきた AN/SLQ-32 の能力向上計画である ESE (Electronic Surveillance Enhancement) の LRIP 入りを承認した。 AN/SLQ-32 ESE は2002年4月に計画中止となった AN/SLY-2 に代わって SEWIP (Surface Electronic Warfare Improvement Program) として段階開発されているもので、今回はソフトウェアの更新 であるが、Block 2 では受信機の性能向上、Block 3 では妨害能力向上、 Block 4 では IRCM 能力付与が計画されている。 AN/SLQ-32 は Raytheon社が開発した艦載 EW 装置で、以下の型がある。 ・(V)1, (V)2 パッシブ型 ・(V)3 アクティブ能力を付与 ・(V)4 (V)3 の能力向上型 ・(V)5 駆逐艦等搭載型のパッシブ型で Sidekick ECM 装置と併用 |
2005.08 | International Defense Review | B-52 receives EW upgrades | <0516-080033> Northrop Grumma社が、B-52H 搭載 SPJ である AN/ALQ-155(V) の能力を向上させる 一連の計画の最初について明らかにした。 この計画ではプログラマブルで取り外し可能なディジタルカードが採用され、器材の変更なしにプログラムの 更新が可能になるほか、敵の状況に合わせて使用する妨害方式の変更を数分以内で実施できるようになる。 今後は小型マイクロ波出力モジュールや、モノリシックなマイクロ波励振器の採用などが計画されている。 |
2005.07.20 | Jane's Defence Weekly | US Air Force moulds electronic warfare priorities | <0516-072005> 米空軍が今後の電子戦についての広範囲な見直し作業を終え、Air Force EW Capability Investment Strategy という文書をまとめた。 その内容は防御システムについてが主で、今後の方向としてディジタル化、モジュラ化、各種サイズへの対応 などが求められている。 また B-1B、B-52H、F-15E などに搭載する共通の SPJ や、AN/ALR-69A の様な各種航空機への搭載が可能な RWR の必要性を述べている。 |
2005.07 | International Defense Review | Integrated electronic warfare is critical to modern surface ships | <0514-070021> DR 3000 ESM 装置、ARBB 33 ECM 装置、 Salamandre (ARBB-36) マルチビーム ECM 装置、Janet ECM 装置 ・ドイツ FL 1800S ESM/ECM 装置 ・イスラエル NS-9003A-V2/NS-9005A-V2 ESM/ECM 装置、Shark/RAN-1101 ECM 装置、SHARK/RAN-1110 ESM/ECM 装置 ・イタリア TQN-2BB ECM 装置、DR 3000 ESM 装置 ・南アフリカ SME 50 ESM/ELINT 装置、SME 100 ESM/ELINT 装置、 SME 200 ESM/ELINT 装置 ・スペイン SLQ-380(V) ESM/ECM 装置 ・イギリス Scorpion 2 ECM 装置、Vigile ESM/ELINT 装置 ・アメリカ AN/SLQ-32(V)5: AN/SLQ-32 シリーズの最新型 AN/SLQ-32(V) ESE (Electronic Surveillance Enhancement): 飽和状態にあるレーダ信号の識別能力 を向上させた AN/SLQ-32 で、2005年6月2日に LRIP 開始。 AN/SLY-2(V) AIEWS (Advanced Integrated EW System): AN/SLQ-32 シリーズの後継 |
2005.06.29 | Jane's Defence Weekly | New offspring for PRISM ESM family | <0514-062907> BAE Systems Australia が2005年の4/四半期に、PRISM Ⅲ ESM 装置の最初のバッチ14基を、豪海軍の新型哨 戒艇用に納入する。 PRISM (Passive Radar Identification SysteM) は原型が1992年5月から装備されている ESM 装置で、アンテナ部と信号処理 部からなり、2~18GHzのレーダ信号を捕捉する。 PRISM シリーズには豪空軍が2基装備する、 8~18GHzの PRISM AD (Air Defense) もある。 PRISM シリーズ最新型の PRISM Ⅲ では VME オープンアーキテクチャーが採用され、2枚の PowerPC ボードと周波数瞬測受信機が搭載 されている。 また周波数測定精度も 1MHz に向上している。 |
2005.06.29 | Jane's Defence Weekly | US to buy dismounted jammers to counter IEDs | <0514-062904> 米国防長官が、IED 対抗用の Warlock Blue ECM 装置6,500基の緊急調達を5月30日 に承認した。 陸軍は追加3,500基の調達を計画している。 Warlock Blue は海軍が開発した ECM 装置で、下車した兵士がベストのように着装し、路肩の爆弾を破裂させる無線 信号を妨害する。 一方空軍は強力なマイクロ波で事前に IED を破裂させる Scorpio の開発を ATK 社 に発注しているが、同社はより小型で強力な Scorpion Ⅱ の開発を受注したと6月17日に発表した。 |
2005.06.29 | Jane's Defence Weekly | New ship EW system approved | <0514-062903> 米海軍が AN/SLQ-32(V) という新型の艦載電子戦装置の LRIP を承認した。 |
【註:】 AN/SLQ-32(V) は1979年に IOC となった米海軍標準の艦載 ECM 装置であり、既に (V)1, A(V)1, (V)2, A(V)2, (V)3, A(V)3, (V)4, (V)5 などの各種改良型が装備されている。 この記事で言う「 AN/SLQ-32(V) と呼ばれる新型の電子戦装置」とは何を意味するのか不明である。 AN/SLQ-32(V) の新型の意味か。 |
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2005.06.13 | Aviation Week & ST | Wolves in the battle | <0513-061311> DARPA と BAE社が進めていた電子戦装置である地上設置型センサ Wolfpack の開発 がほぼ終了し、計画通り16ヶ月後には特殊作戦部隊等に装備できる見通しである。 Wolfpack は直径4吋、高さ10吋の円筒型無人センサで、特殊部隊による適地への設置のほか、UAV やヘリから散布、6個程度を自動ネッ トワーク化し運用する電子戦機器である。 探知周波数は30MHz~20GHzで、防空レーダや無線機への妨害も可能で、情報源の位 置は10m以内の精度で評定できる。 技術課題であった電源は汎用技術での解決がなされ、将来的には燃料電池を使用する。 また市街地での使用に対応して大量の通信信 号からの弁別機能の改善を現在研究中である。 |
2005.05.30 | Defense News | JSF-Raptor radar can fry enemy sensors | <0515-053006> F-35 JSF と F/A-22 Raptor は AESA レーダを装備するため、地上レーダの妨害と巡航ミサ イルの誘導妨害が可能であることを、米空軍が非公式に明らかにした。 AESA レーダは1,000個以上の送受信モジュールから構成され、同時多目標追随、地形照合及び妨害を同時に行 うことが可能である。 Raptor は AN/APG-77、JSF は AN/APG-81、F-16 Block60 には AN/APG-80 を搭載する。 JSF 搭載用レーダの地上試験は5月23日に行われ、良好な成果を得ている。 |
2005.05.30 | Aviation Week & ST | See it, jam it, kill it | <0512-053004> AESA レーダの開発により、巡航ミサイルやステルス機の捕捉追随、電子妨害、電子攻撃 同時に可能とする技術が具体化しつつある。 AESA レーダに近い能力を持つのが、E-10 に搭載する MP-RTIP の開発で 、巡航ミサイル等を捕捉し、妨害する設計が秘密裏に行われている。 これらと併行して開発を進めている対ミサイル用地上型 HPM システムも、その原理は AESA レーダと極めて 似通っており、周波数帯域は2~12GHz、妨害距離100miで、10数マイル以内の電子機器を破壊できる能力を持つ。 MP-RTIP は AMTI モードの付加が予定され、空軍は CMD の重要な役割を持つとみているが、周波数帯域は8~10GHzで、HPM 同様電子攻 撃能力を持つが送信出力が技術課題となる。 |
2005.04.04 | Aviation Week & ST | Protecting F-15Ks | <0508-040404> Northrop Grumman社は、韓国空軍の F-15K に搭載する電子戦システム AN/ALQ-135 を Boeing社に5基納入した。 F-15K の飛行試験は3月に開始されている。 AN/ALQ-135 は機内装備式の ECM 装置で、多数の妨害波から最も脅威の高い電波を選択し優先的に対処する。 システムには軽量化と 性能向上を図るため、精密パワーモジュール送信機技術が採用されている。 |
2005.04 | International Defense Review | Radar control | <0508-040005> Northrop Grumman社が、同社が開発した F-35 JSF に搭載される AN/APG-81 レーダを Lockheed Martin社に 納入したと3月3日に発表した。 今後 Lockheed Martin社においてレドームを付けての試験が行われる。 AN/APG-81 はアクティブフェーズドアレイレーダで、空対空、空対地のほか、電子戦装置としても使用され る。 |
2005.03.28 | Aviation Week & ST | B-52H/J enhancements | <0508-032802> ITT社は米空軍の B-52H/J に搭載する電子戦装備 ALQ-172(V)2 の改善を $48Mで受 注した。 ALQ-172(V)2 は新たな電子攻撃任務に対応するため、状況把握、メモリー及び機材の信頼性等に機能強化が図られる。 |
2005.03.07 | Inside the Navy | Northrop delivers first fire-control radar for JSF to Lockheed | <0513-030704> Northrop Grumman社は先週、F-35 JSF 搭載用の AN/APG-81 AESA レーダ1基を Lockeed Martin社に納入した と発表した。 レーダは Lockeed Martin社でレドームを付けての試験を行い、試験機による飛行試験は今年の後半に予定さ れている。 AN/APG-81 は空対空、空対地の他、電子戦機能を有し、全天候下での目標捕捉と空対地自動標的キューイング を行うことができる。 |
2005.03 | International Defense Review | F-16CJs to benefit from STING operation | <0506-030017> 米空軍が F-16CJ/DJ SEAD 機に搭載している AN/ASQ-213 HTS (HARM Targeting System) を改良する STING (Smart Targeting and Identification via Networked Geolocation) 計画を推進しようとしている。 STING は複数の F-16CJ 機を Link 16 で結んで電波源位置を正確に評定し、JDAM などの GPS 誘導爆弾を投 下しようとするもので、計画はまだ初期段階であるのにかかわらず、2006年の9月に配備を開始したいとしている。 F-16CJ には AN/AAQ-33 Sniper XR ATP (Advanced Targeting Pod) が搭載されるようになり、目標の 識別可能距離が改善されているが、F-16CJ/DJ に HTS ポッドと Sniper XR を合わせて装備するよう、2007年始めにソフトウェアを更新 する計画である。 |
2005.02 | International Defense Review | Electronic warfare - still active | <0504-020016> ・電子戦装備にとって現在最も重要な技術は、広帯域ディジタル受信機である。 ・電子戦装置のネットワーク化も重要で ALR-69A は米空軍初の AT3 (Advanced Tactical Targeting Technology) 対象装備となった。 ネットワーク化により単一パルスを3ヶ所で受信すれば、レーダ位置 の特定ができるようになった。 ・F-15 の EW 装置 ALR-56C(V)1、ALQ-135M、ALE-55 など ・F/A-18 の EW 装置 ALR-67(V)3、ALQ-214(V)、ALQ-165 ASPJ 、ALE-50、ALR-2002Bなど ・IMEWS (Integrated Multi-mission EW System) ・DASS (Defensive Aids Subsystem) ・SSTD (Solid State Towed Decoy) Ariel Mk2 送信出力150~500W、Ariel Mk3 は1.2kW ・ASPS (Advanced Self Protection Suite) SPS-3000 RWR とSPJ-40 Jammerで構成 ・ASPIS Ⅱ (Advanced Self-Protection Integrated Suite Ⅱ) ALR-93(V)、ALQ-187、ALQ-184 、ALE-47などで構成 ・ALQ-211 SIRFC (Suite of Integrated Radio Frequency Countermeasures) ・その他の電子戦装備 ALQ-178、AAR-60(V)2 MILDS-F、ALQ-162 、ALQ-213、ALR-94、AAR-56 、ALQ-211、EWS39、BOQ-X300 、BOQ-21 RWR |
2005.02 | International Defense Review | Vitebsk self-protection suite receives Ka-50 helicopter test | <0504-020008> ロシアの NII Ekran社が、戦闘/攻撃ヘリの自衛用として L370 Vitebsk 対ミサイ ル装置を開発し、目下 Ka-50 で試験を実施中である。 システムは以下の構成品でなる。 ・Mak-UFM ミサイル接近警報装置: 機体に4基取り付け、捕捉距離15km ・L370-5 光学妨害装置: IR 及び UV 帯で妨害を実施、機体下の前後に2基搭載 ・L370-01 制御装置: 全自動でミサイルの捕捉、警報発令、妨害実施、回避飛行の指示を実施 ・Patel RWR: 4個のアンテナでG/J-band の警報、試験中の Ka-50 には未装備 ・L370-3 ECM 装置: G/J-band で妨害、試験中の Ka-50 には未装備 ・L140 Otklik レーザ警報装置: 4基が0.4~1.1μを10゚の精度で監視 |
2005.01.24 | Inside the Amy | Army boosts contract to EDO for Warlock jammers by $56 million | <0505-012401> 米陸軍は、イラクで使用する IED (Improvised Electronic Device) 対処用の通信妨害装置 Warlock 1,440セ ットを$56Mで EDO に発注した。 議会は昨年、Warlockを含む IED 対処装置の研究開発に$160Mを承認している。 Warlock の納入は5月以降と なる。 |
2005.01.03 | Aviation Week & ST | Sharper sting | <0502-010507> 米空軍は F-16CJ に搭載する改善型の対レーダターゲティングポッド STING (Smart Targeting and Identification via Network Geolocation) を2006年9月までに207セット装備することを決めた。 STING は Link-16 を用い、センサの探知距離はこれまでの2倍で、極めて高い標的指向性能を持ち、その他の 戦闘機、爆撃機にも搭載することができる。 現在、Raytheon社での社内試験評価を終えた段階で、空軍の運用試験は2006年3月に予定されているが、軍の試験開始 前に装備化を決定するのは極めて異例である。 |
2004.12.13 | Aviation Week & ST | Watts next? | <0501-121301> UAV/UCAV に搭載する DEW や電子妨害機器に充分な電力を供給するための新しいエンジンの研究が米企業で進 められている。 新型エンジンの開発は ITAP (Integrated Total Aircraft Power System) の名称で、Pratt&Whitney社をはじ めとする数社の研究チームにより行われており、内部に1MW級の発電装置を組み込んだ UAV 用単発エンジンの設 計を行っている。 ITAP は発電機を駆動するドライブシャフトや APU が不要で、燃料消費量も低く抑えることができ、機体の小型化やステルス化にも効 果が期待できる。 |
2004.12.08 | Inside Missile Defense | Navy to award BAE Systems Austraria contract for Nulka decoy | <0504-120802> 米海軍は、艦船用 Nulka 電子デコイの改善を、3年間$45Mで BAE Systems Austraria社に発注した。 Nulka は米、豪、加の海軍が運用している各種対艦ミサイルに対処するデコイで、更なる性能改善を目指す。 同社は7月にデコイ発射システムの開発を$9Mで受注している。 |
2004.12 | Jane's Missiles & Rockets | US looks at European HPM warhead options | <0503-120022> 米国防総省は JDAM や JASSM に即使用可能な HPM (High-Power Microwave) 弾頭を検討している。 |
2004.11.22 | Aviation Week & ST | Hearing aid | <0422-112204> 米空軍 ACC は電子戦プロジェクトの一環として Sensor Forward 構想を検討している。 併行して空軍州兵 (ANG) は F-15 搭載 RWR の改善計画を進めている。 Sensor Forward は様々な航空機のセンサー情報をリンクして敵部隊の状況を共有し 、統合的な攻撃を可能にする。 内容の細部は不明。 RWR の近代化は当初空軍が計画していたが、予算上の問題で中止され、ANG が代わって2年間、$5Mでデジタル受信機 への改善を行い、F-15C/D/E に搭載する。 |
2004.11.08 | Aviation Week & ST | Catch a wave | <0422-110809> 米陸軍が FCS ClassⅣ UAV に選定した FireScout 搭載 SIGNT の試験が来年4月から実施され る。 試作システムの事前試験は8月に Hunter を使用して行われ、通信電波放射源をリアルタイムで表示 した。 SIGNT システムは3立方ft、重量150-lb (アンテナを含む)、消費電力1,000Wで、125km×125kmの地域をカバーする。 RQ-8B FireScout は2008年の装備化を予定していることから、搭載システムは2006年10月から2007年3月の間に納入を予定している。 |
2004.10.11 | Aviation Week & ST | Directed effort | <0420-101102> DoD は英独軍がイラクで試験的に運用している HPM (High-Power Microwave) システムの試作品を国内で試験 評価する計画を明らかにした。 海軍 China Lake で試験を予定しているのは英 MBDA社と独 Diehl社の2機種で、性能評価を行った後、導入か共同開発かを決めること となる。 現在英国防省はコードネーム Virus として Storm Shadow 巡航ミ サイルへの HPM 弾頭搭載を研究しており、Diehl社は UAV もしくは Hosbo 滑空爆弾への搭載を提案、米は候補に JASSMと JDAM をあげ ている。 |
2004.09.20 | Inside the Navy | ONR prepares to test AMRF-C Electronic Warfare system for DD(X) | <0420-092005> 米海軍研究所が DD(X) に搭載する電子戦システム AMRF-C (Advanced Multifunction Radio Frequency Concept)の試験準備を行っている。 AMRF-C は電子戦と通信機能を同時に行うシステムで、艦船の各種アンテナを整理統合 することが可能となり、建造価格と電子妨害の低減に効果がある。 現在、地上設置型の基礎研究モデルの試験を準備中で、2011年~2012年の DD(X) 就役に合わせ開発に移行する。 空母 CVN-21 への搭載はその1~2年後を予定している。 |
2004.09.20 | Aviation Week & ST | Finding GPS jammers | <0418-092005> 米空軍は GPS 妨害源を探知する LOCO-GPSI (Location of GPS Interferers) の研究を1997年~2003年に行い 成果を得ている。 LOCO-GPSI システムはチャフ散布用の ALE-41 ポッドを利用した自動探知システムで、2001年に F/A-18 に搭 載し最初の試験飛行を行った。 最終試験は2003年8月に行われ、システムは GPS 受信機と同一の距離で妨害源の位置確認に成功した。 今後はシステムを UAV に搭載することを目指し研究が進められる。 |
2004.09 | International Defense Review | B-52 jammer enhancement | <0417-090025> ITT Avionics社が、ECM 用 B-52H に搭載する AN/ALQ-172(V)2 を受注した。 納期 は2006年12月となっている。 |
2004.09 | International Defense Review | Self-protection upgrade for Dutch Apaches enters service | <0417-090023> オランダ空軍がアフガニスタンで行動中の AH-64D に取り付ける IRCM である AMASE (Apache Modular Aircraft Survivability Equipment) を契約から4ヶ月間で完成させ、6月から運用している。 AMASE は Terma社が開発したシステムで、同社製の AN/ALQ-213(V) EW Management システムと、Northrop Grumman社製の AN/AAR-54 MWS 及びフレアディスペンサを組み合わせ、MWS とディスペンサをポッドに搭載した。 |
2004.09 | International Defense Review | New EW for F/A-22 | <0417-090001> Lockheed Martin社が、今後量産される F/A-22 に搭載する電子戦装置の生産に BAE社を選定した。 BAE社は、装置で使用される最新 型のディジタル受信機用に高速 A/D 変換器とアルゴリズムを開発し、受信機の価格低減を図る。 この変更により電子戦装置は、信頼性が向上し価格と消費電力が低減するため、F/A-22 の量産コストは$200M以上削減される。 |
2004.08.25 | Jane's Defence Weekly | Communication jammers for Prowler | <0416-082503> 米海軍の EA-6B Prowler 部隊が、AN/USQ-113(V)3 通信妨害装置25基の追加生産分を BAE社から受領 した。 海軍は既に67基を受領している。 |
2004.08.23 | Aviation Week & ST | Pup listens, points | <0416-082304> 米空軍は ELINT/COMINT 器材を搭載した Poobah's Pup UAV を NCCT (Network Centric Collaborative Targeting) と連接し、情報収集と RC-135 Rivet Joint との連携運用実験を行った。 実験はこの夏、ネバダ州で行われた統合演習 JEFX'04 の中で実施され、RC-135 から150mile以上離隔して敵中深く侵入した Poobah's Pupは、1分以内に精度11~87mで敵の電波源を評定し諸元を RC-135 に伝達した。 Poobah's Pup は Predator とほぼ同じ大きさで、重量88-lbの通信電子情報収集器材を搭載する。 NCCT は2007年の IOC を目指す、地上移動目標状況の一元化を目標とするネットワークシステムで、複数の ISR 機からの偵察監視情報 (SAM等の電波放射源を含む) を統合し、単一画像を数分以内に部隊へ伝達する。 |
2004.08.18 | Jane's Defence Weekly | MASS softkill system scores new orders | <0415-081814> Rheinmetall社は、新たにスウェーデンと UAE の2ヶ国から MASS (Multi-Ammunition Softkill System) を受 注した。 MASS は制御装置、32連発射機、Omni-Trap 81mmデコイ弾で構成され、システムはデ コイ弾の発射高、方向、距離、発射数、発射間隔の5要素を制御して本船を偽偏した妨害を行う。 2軸で方向を変えることができる発射機と制御装置は艦あたり1~4基搭載される。 Omni-Trap は以下のスベクトラムの妨害を行う。 ・8~18GHz RF ・2~14μ IR ・1.06μ Nd:YAG Laser ・10.6μ CO2 Laser ・0.4~1.1μ EO ・0.3~0.4μ UV |
2004.08.09 | Aviation Week & ST | Furtive exploration | <0415-080901> フランスは戦闘機、UCAV 及び巡航ミサイルにプラズマ磁界を利用するアクティブステルス技術の実用化を目 指している。 研究は2003年に開始され、基礎的なプラズマアンテナを作成した段階で、2~3年後の独、伊、スウェーデンと の共同開発への移行が期待されている。 RFエネルギーをプラズマ磁界により吸収させるこの種技術は、米、露も1980年代から研究を進めており、特に ロシアは第五世代戦闘機と戦略巡航ミサイルへの実用化を目指している。 |
2004.07.23 | Yahoo | 共同通信記事 「電磁パルス攻撃の恐れ、米・・・」 |
<0414-072301> 北朝鮮などが核爆弾を使う EMP 兵器を開発する恐れがあるとの報告書を、米政府の EMP 攻撃調査委員会が 22日、米下院軍事委員会に提出した。 報告書は、北朝鮮やイランが開発可能で抑止は困難と結論付け、北朝鮮など国家だけでなくテロリストも使用する可 能性があると警告している。 |
2004.07.12 | Aviation Week & ST | Deception and power | <0414-071201> 米空軍は2008年~2012年頃の開発開始を目指し、F-22 や JSF 及び J-UCAS に搭載する次世代電子戦システム の研究を進めている。 現在は RfP 策定にも至っていないが、新システムは2009年の運用開始を目指す B-52 用妨 害システムの機能を小型化し、最終的にパワージャムと欺瞞の両方を組み合わせたポ ッド型を開発する模様である。 B-52 用の妨害ポッドは2005年度に12セット、2006年度に24セットを導入する計画で、この他に妨害装置を組 み込んだ MALD-J の開発を2006年~2010年に予定している。 |
2004.07 | International Defense Review | ALE-50 decoy enhancement | <0413-070018> 米空軍が Raytheon社と、総額$7.7Mで AN/ALE-50 牽引デコイの能力強化に関する契約を行った。 計画は 2005年6月に終了する。 |
2004.07 | International Defense Review | Modular coutermeasures pod to enhance Tornado self-protection | <0413-070008> デンマークの Team A/S社が、超音速戦闘機のパイロンに搭載する chaff/flare ディスペンサポッドである MCP-8F を開発している。 MCP-8F は全長4m、胴径44cm、重量75kgで、8個のマガジンを装備する。 そのうち2個は下向きに固定され、主として chaff に使用するが、残りの6個は2個ずつが360゚回転するモジュールに取り付けられて、最適の方向に chaff/flare を発射 する。 MCP-8F にはこの他に、AN/AAR-54 などのミサイル警報装置、牽引型デコイ、DIRCM (Directional IRCM)、レーザ警報装置、及びその他 のセンサの取り付けが可能である。 |
2004.06.28 | Aviation Week & ST | Sneak attack | <0413-062805> 米空軍の ACC (Air Combat Command) 司令官は、EC-130 Compass Call や JUCAS に搭載する 電子攻撃装備の開発促進を要望している。 同司令官は、敵の SAM システムを無力化するためのコンピューターネットワーク攻撃機能と、HPM (High Power Microwave) といった電子攻撃装備を早急に配備する必要性を強調した。 ネットワーク攻撃は Suter 1 及び Suter 2 計画として2000年以降 JEFX で段階的 に実験を行っており、2004年夏には Suter 3 計画として移動する重要目標を対象とする試験を予定している。 |
2004.06 | International Defense Review | Multifunction electronic-warfare suite for DD(X) | <0411-060012> 米海軍は DD(X)、ゆくゆくは CVN 21 に搭載するパッシブ電子戦装置である MFEW (ES) (Multifunctional EW, EW Support) システムの SDD を、総額$200Mで行う計画である。 MFEW (ES) システムは高感度で電波を受信し、高精度で方探を行い、電波放射源の彼我、中立の識別を行うと共に、飛来する対艦ミサ イルのシーカを検知し照準する機能が求められている。 |
2004.05.31 | Aviation Week & ST | Jelling the jam | <0411-053106> AESAレーダーは F-15C、F/A-18E/F の他 に、F/A-22 及び F-35 に搭載 を予定し、巡航ミサイル防衛の中核となるが、同時に敵の次世代高性能 SAM システムに対し電子妨害を行うこ とができる。 しかしながらレーダーの妨害能力は妨害距離、地域及び範囲に制限を受けるため、改良型レーダー警戒受信 機 ALR-69等による慎重な管理運用が必要となる。 |
2004.05.24 | Defense News | Raytheon to make more decoys | <0412-052406> 米空軍は、航空機をミサイルから防護する牽引デコイ ALE-50 の生産と、新型ミサイルへの対応能力の改善を Raytheon社と契約した。 ALE-50 の発注は1996年以降8回目で、Lot 8 では空軍用として2,528基、海軍用として311基 が製造される。 また、ALE-50 の機能強化は脅威ミサイルに対処するための研究開発で、2005年6月までの予定で実施される。 |
2004.04.28 | Jane's Defence Weekly | Prague divided over radar export to China | <0409-042811> チェコが EC に加入したことなどから、同国の ERA社が通商産業省から承認を得ていた中国への VERA-E PSS (Passive Surveillance System) の輸出を、外務省が承認しなかった。 VERA-E PSS は航空機等の発する各種電波の到達時間差で目標の捕捉、識別、追随を行う 3D パッシブレーダ で、3ヶ所の受信局で 2D、4ヶ所で 3D の情報を得ることができる。 VERA-E は1996年から生産されており、ERA社がかつて製造し旧共産圏諸国で広く使われていた Ramona PSS 及び Tamara PSS の後継である。 1999年のコソボ紛争で米空軍の F-117 が撃墜され たのは、この Tamara PSS により発見されたことによると見られている。 |
( 註)
・周波数域: 1~18GHz (option: 0.1~1GHz または18~40GHz) |
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2004.04.12 | Aviation Week & ST | The EA-6B Prowler's ICAP Ⅲ | <0408-041201> EA-6B Prowler の ICAP Ⅲ の最終試験がこのほど承認され、9月までの5ヶ 月間に量産決定に資する運用評価試験を行う。 ICAP Ⅲ は既に妨害出力、対周波数ホッピングレーダー対処、レーダー放射位置の評定等の主要試験を実施しており、海軍は 2005年初めに改善型初号機を受領する予定となっている。 |
2004.03.08 | Aviation Week & ST | Facing the threat | <0406-030803> 米海空軍は携帯 SAM に対処する航空機搭載用 DIRCM (Directed IRCM) の改善と開発を進めているが、そのほ とんどはイラク戦で直ちに使用できる状況にはない。 空軍は2波長 IR ミサイル警報センサーを用いた CLIRCM (Closed-Loop IRCM) 装置の開発を行っているが、小 型化と航空機への搭載に課題が残っている。 海軍もまた、F/A-18E/F 搭載のポッド型 Tadircm (Tactical DIRCM) の開発を急いでおり、2005年末に運用試 験を行う。 |
2004.03.03 | Jane's Defence Weekly | UK forces deploy man-portable electronic warfare kit | <0405-030307> 英陸軍が Falcon社の開発した可搬型電子戦装置 Scarus の配備を開始しており、昨年始めには イラク戦争で使用して実績を挙げている。 Scarus は敵の通信を捕捉して、その位置を正確に標定するシステムで、処理装置、ノートパソコン、アンテナ/マストから構成され ており、マストは軽量な形状記憶合金でできていて速やかな展張/撤収が可能になっている。 |
2004.03 | International Defense Review | Lightweight ESM fit promited for UAVs | <0405-030015> Titan Systems社が StoryFinder ESM 装置を更に軽量、広帯域化した FinderPlus を米海軍用に開発している 。 重量は StoryFinder が150kgであるのに対し96kg程度になり、帯域は2~18GHzの同 時捕捉が可能になる。 Titan社は FinderPlus を BAMS 及び MMA 用に働きかけている。 |
2004.03 | International Defense Review | Active offboard decoy enters UK service | <0405-030005> 英海軍は2003年9月に行われた試験の成功を受け、Mk 251 ADR (Active Decoy Round) の配備を開始する。 Mk 251 ADR は Outfit DLH の構成要素となり、既存の Outfit DLB/DLI と換装される。 Mk 251 ADR は 'Siren' とも呼ばれる I/J-band マルチモードジャマで、船の500m以内であれば敵の動きに合 わせてどこにでも飛ばすことができる。 また、新しいパラウィングにより、激しいスウィングや旋回運動を行うことができる。 |
2004.03 | International Defense Review | SIGINT payload for UAVs | <0405-030003> 米陸軍が2月末に、FCS の UoA が装備する Class Ⅲ/Ⅳ UAV に搭載する TSP (Tactical SIGINT Payload) の最終 RFP を発簡した。 TSP は DCGS-A (Distributed Common Ground System-Army) から操作され、HF~SHF の敵電波を捕捉位置標定する。 |
2004.02.23 | Aviation Week & ST | To war, again | <0405-022302> 米海兵隊は、3月以降イラクに派遣する全ての航空機に SA-16 と SA-18 に対処する装備を搭載し、パイロットの訓練を行っている。 AH-1W と UH-1N には AAR-47(v)2 ミサイル警報装置と ALE-47 妨害装置が装備され ている。 また、通信及び情報交換を強化するため、陸軍や NSA をはじめとする情報組織との連携を密にした他、偵察監視用 UAV の増強を図っ ている。 この他にもゲリラの仕掛けた IED (Improvised Explosive Device) の発見と除去のため、陸軍は新たに Task Force IED を組織してい る。 |
2004.02 | International Defense Review | Norway equips Skjold class with MASS | <0404-020012> ノルウェー海軍が、6隻の新型沿岸警備艦に MASS (Multi-Ammunition Softkill System) を装備することにな った。 MASS は発射方向可変の発射機から32発のデコイ OMNI TRAP を発射するシステムで、OMNI TRAP は紫外、可視 光、レーザ光、IR、電波と、あらゆる電磁波のスベクトラムに対応している。 今までにドイツ海軍のコルベット艦、フィンランド海軍の高速艇、掃海艇に採用されている。 |
2004.01 | International Defense Review | ISTAR threads come together in the UK | <0402-010009> 英陸軍、海兵隊の現有 INCE (Interium Non-Communications ESM) 及び Odette システムに替わる通信、レーダ波帯 の ESM/ECM システムで、機甲車両や UAV への搭載が予定されている。 Lockheed Martin社が指名された。 ・Watchkeeper 最終的には$1.2Bにのぼると見られる UAV 計画で、ASTOR などの他の ISTAR システムと共同で運 用される。 計画には Northrop Grumman と Thales の2チームが名乗りを上げており、2004年中頃に機種選定が行われ、 IOC は2006年を予定されている。 Watchkeeper には Northrop Grumman が RQ-8 Fire Scout とスイス RUAG社製の Ranger UAV を、Thales はイスラエル Silver Arrow 社製の Hermes 180, 450 を提案している。 Hermes 180 は32kgのペイロードで行動半径150km、滞空時間10時間の性能を持ち、Hermes 450 は150kgのペイロードと200kmの行動半径 、20時間の滞空性能を持つ。 |
2004.01 | International Defense Review | Airbone jamming study | <0402-010003> Johns Hopkins大学応用物理学研究所が、米空軍との5年間$10Mの契約で AESoS (Airborne Electronic Attack System of System) の概念設計段階における技術分析と支援を契約した。 AESoS の候補としては、B-52 SOJ、J-UCAS 又は他の UCAV、MALD-J、 EA-6B 及び EA-18G AEA、F-35 JSF、EC-130H Compass Call などがあがっている。 |
2004.01 | International Defense Review | Hostile radar range cut on Su-35s | <0402-010001> ロシア科学アカデミに属する Sukhoi社の ITAE 研究所が100時間以上の Su-35 の RCS 低減試験と、プラズマによる RCS 低減の実験を実施した。 ・機体の複雑な形状を多面体の集合として捕らえる数学モデルを開発した。 ・空気取り入れ口の反射を低減するため強磁性体からなる電波吸収剤をタービンブレードに0.5mm~1.4mm厚で塗布し10~15dBの RCS 低減 を実現した。 ・コックピット内からの反射を防止するため電波を反射するキャノピを採用した。 ・金属とポリマの多層構造によるプラズマ堆積効果を利用した。 プラズマ技術は排気口及びアフタバーナのセ ラミックにも適用した。 ・RF 波の透過/反射を切り替えるレドームの設計を行った。 レドーム内は硫化カドミウムかカドミウム/セ レンの薄膜半導体で覆った。 |
2004.04 | International Defense Review | SLQ-32 upgrade and replacement program | <0408-040016> GD社が米海軍から$6.5Mで SEWIP (Surface Electronic Warfare Improvement Program) を受注した。 SEWIP は艦載されている AN/SLQ-32 EW システムを段階的に改善する計画である。 ・SEWIP 1st upgrade 信号処理を改善することにより、アンテナが受信した信号の補正、表示する。 ・SEWIP 2nd upgrade 受信信号処理とネットワーク化と合わせて小型船に対する ESM 能力を付与する。 2nd upgrade の配備開始は2005年10月を予定して いる。 |
2003.11.24 | Aviation Week & ST | Location, location |
米空軍は近日中に新型の RWR (Radar Warning Reciever) ALR-69(V)8 の試作品を Raytheon社から受領し、
来春から約2年間の試験を開始する。 ALR-69(V)8 はより遠方からのレーダー照射を探知し、迅速にその位置を評定することが出来る自己防御装置で、当初は AHSOC の C-130 に装備を予定している他、C-17、B-52 及び X-45C にも搭載を検討している。 F-16 への搭載も考えられているが、新型の F-16 には ALR56M が既に搭載されていることから旧型機だけが対象となる。 2006年の装備化を予定、価格は1セットあたり$300,000を目標とする。 |
2003.11.24 | Aviation Week & ST | Burden proof |
独がこの数年進めてきた航空機搭載用 IR ミサイル警報装置 PIMAW (Passive IR Missile
Approach Warning System) の開発は来年最終段階に移行する。 IR 警報装置の技術課題である fales-alarm-rate と検知確率についても、1997年以来の開発第1段階で概ね解決し、現在装備化に向け 小型化が検討されている。 装置は30×30度の視野角で、航空機全体をカバーするには2基の装置を必要とする。 最大の問題は価格が高いことにあり、BGT社は低 価格化に向けた作業を進めている。 |
2003.11.17 | Aviation Week & ST | Signature stealth | EADS社はこのほど、仏の兵器調達局 (DGA) と MAMO (航空機搭載光学測定施設) の設計、製造及び運用について10年
間の契約を$25.6Mで行った。 MAMO は軍の航空機やミサイル等の IR 特性を分析しその固有信号を明らかにするもので、ステルス技術や countermeasure システムの 改善に適用させる。 試験システムはAirbusに塔載されるものとみられる。 |
2003.11.03 | Inside the Navy | Navy to award Boeing development contract for six EA-18G jammers | 米海軍は近日中に Super Hornet の電子戦仕様機 EA-18G 開発を Boeing社と契約する。 契約額は明らかにされていないが、LRIPとして30機を先ず導入する計画となっている。 |
2003.10.27 | Inside the Navy | Navy needs $30 million more for Plowler than in FY-04 supplemental |
米海軍は EA-6B Plowler のFY-04補正予算として、当初の$55Mから更に$30Mを追加要求する意向を明
らかにした。 これは最近のアフガンやイラクでの EA-6B の運用が予想外に増加した結果で、機体特に翼の修理交換が緊急 に必要としている。 Plowler は就役から20年以上を経過し、退役時期が近づいているものの、使用頻度はますます増加する傾向にある。 |
2003.10.27 | Defense News | Pentagon cancels EW program |
DoD は先月初め、LEWK (Loitering Electronic Warefare Killer) の研究開発計画を3年目で打ち切ることを
公表した。 LEWK は2001年3月にACTDとして4年間の研究を開始、2機を試作して70回の飛行試験を行っており、既に数百万ドルを投じている。 中止理由は明らかにされていないが、昨年も一部に中止のうわさがあり、計画の重大な遅延が原因と推測される。 LEWK はレーダーや通信施設を探知破壊する UAV で、滞空時間8時間、10-lbスキート弾12発を搭載、1機で30エーカーの地域目標に対処 することが要求されている。 なお、空軍は MALD 開発計画でも同様の妨害 UAV の導入を検討している。 |
2003.10.15 | Jane's Defence Weekly | Industry team reveals sensor platform bid | Northrop Grumman社は、米陸軍の次世代マルチセンサ SIGINT 機の機体に Gulfstream社製の G450 を選定した。 一方、競争相手の Lockheed Martin社は、それより大型の Embraer社製 ERJ-145 を選定している。 陸軍は2004年3月に業者選定を行いたいとしている。 |
2003.10.13 | Aviation Week & ST | Elevating Info War | 米空軍は B-52H をスタンドオフ妨害機 EB-52 に改修する計画を進めており、Boeing社が主
導して検討を行っている。 EB-52 は両翼に2個以上の大型妨害ポッドと6発の JASSM を搭載する他、弾倉に8発の巡航ミサイル と6基の MALD をを塔載することが要求されている。 この他の電子戦装備として、Northlop Grumman社は空軍仕様の ICAP-3 を、BAE社は EC-130 への搭載 が中止となった Spear pod を、Raytheon社及び ITT社も ALR-69A(V) や ALQ-172 といった装置の導入を提案している。 |
2003.10.13 | Aviation Week & ST | Jammer quandary | この数年 EA-6B Prowler の使用頻度が予想以上に多く消耗が激しいのに対し、後継
となる EA-18G の SDD は年末に開始される予定であるため、DoD は暫定的に F/A-18F に限定的な電子戦能力を付与
して運用する検討を進めている。 EA-18G の運用開始は2009年とされ、それまでの間少なくとも5個飛行隊の EA-6B を維持する予定であったが、現在稼動しているのは4 個飛行隊で、先月には19機が不稼動となっている。 これに対して海軍は EA-18G Growler 計画に支障がでることを懸念している。 |
2003.10.01 | Jane's Defence Weekly | Nimrods get upgraded mission systems | 英空軍の SIGINT/電子偵察機 Nimrod R1 3機が、$163Mかけて近代化改修中である。 主契約社には2000年に Raytheon
社が指名されている。 改修では、従来主導で行われていた情報収集の自動化と、搭載機器、ソフトウェアの更新が行われる。 |
2003.09.29 | Aviation Week & ST | Tornado protection | 英空軍は対地攻撃機 GR4 Tornado が装備する BAE社製のレーダー妨害ポッド Skyshadow を更新する予定で、Saab社
、ITT社及び Northlop Grumman社を候補に選定しているが、米2社は米軍の電子戦装置の開発も行っており、米国はその技術が流出するこ
とを恐れている。 英国防省は年内にも試験を行い、40~50基の防護ポッドを導入するため来年に企業選定を予定している。 |
2003.09.29 | Aviation Week & ST | Aircraft protection | DoD は国土安全保障省及び政府当局と民間航空機の IRCM 自己防御システムについて協議を進めているが、
レーザーを使った妨害システムを選択するとみられる。 旅客機への IRCM 装備は米のみでなく NATO やイスラ
エルでも検討されている。 空軍は現在、C-17 輸送機に three-jam-head の LAIRCM の装備を進めているが、同時に発射されたミサイル を遠距離から探知できる新たなミサイル警報センサーの開発導入を検討しており、来年には2社を選定し開発プロジェクトを開始する。 |
2003.09.10 | Jane's Defence Weekly | Taiwan receives upgrade to signals intelligence site | 台湾が、台北北方 Yangmingshan (註:陽明山)山中の Pingtung Lee にある SIGINT 施設の更新を行った。 この工事を担当したのは米国の STS (Summit Telecom Systems) 社で、同社はこれまでに、台湾、韓国、日本 にある米国の SIGINT 施設を手がけている。 |
2003.09.06 | 共同通信 | 民間機もミサイル防衛 イスラエル導入、BA も | イスラエルが来年にも携行式ミサイル防御システムを民間機に本格導入するとイスラエル紙
が報じた。 又ロイター通信も、英ブリティッシュ・エアウェイズ (BA) が導入を検討中と伝えており、民間機も軍用機並 みの装備が求められそうだ。 |
2003.09.03 | Jane's Defence Weekly | BAE lifts lid on Joint Strike Fighter electronic warfare suite | F-35 JSF に装備される統合型電子戦装置の概要が、徐々に
明らかになってきた。 統合型電子戦装置の取り纏めは、F/A-22 の実績を持つ BAE社が担当するが、 JSF の電子戦装置は F/A-22 に比べ価格、重量の半減が求められている。 F/A-22 ではステルス性確保のため、4開口面に156素子を配置した「見えにくいアンテナ 」が搭載されており、JSF も同様な形になると見られる。 |
2003.09 | International Defense Review | ALARM-equipped Tornado EF.3 deployed | 6~8機の英空軍 Tornado F.3 要撃戦闘機が、2発の ALARM、4発の ASRAAM 及び RHWS (Radar Homing and Warning System) を搭載する EF.3 になり SEAD 任務に就く。 (以下 JMR 08 の記事と同じ) |
2003.08.20 | Jane's Defence Weekly | China boosts electronic warfare capability | 中国が少なくとも6件の航空機搭載電子戦装備の開発を並行して進めている。 そのうち4件
は Y-8 輸送機搭載、5件目は A-50 搭載、6件目は Il-76 輸送
機搭載システムである。 Y-8 搭載システム4件の内訳は以下の通りである。 ・Project No.1: ELINT機で、2種類ある。 既に南東海岸に配備され運用されている。 ・Project No.2: Y-8C を用いた早期警戒機。 ・Project No.3: ECM機で10機の生産を計画中。 L-,C-,S-bandの同時妨害が可能。 ・Project No.4: 指揮統制機。 Project No.1 以外の各型はまだ開発中であるが、2004年には部隊配備/運用が可能になる。 |
2003.08.18 | Defense News | Flight brews over Airliner Missile Defense | 上院の Schumer議員は、6,800機にのぼる米の旅客用航空機をテロリストの携行 SAM から防護する措置を早急に進め
るべきと主張している。 国土安全保障省は8社からの提案から2社を選定、防護システムの評価を行っている段階で、同議員は対策が遅すぎるとしている。 対処システムには IR/レーザー方式の妨害装置とフレァーが候補だが、IR 妨害装置は旅客機に装備した場合1 機あたり約$2M、フレァーで$300,000を要するため、低価格化と維持整備性が要求される。 国土安全保障省はFY-04に研究開発経費として$60Mを要求し、議会は7月に承認している。 |
2003.08.11 | Aviation Week & ST | Lo and behold | ステルス戦闘機 PakFa の実用化は2015年以降とみられ、TsNⅡ はレーダ ー吸収材や機体形状といった従来の技術の他、プラズマによるアクティブステルス技術の研究を重視している。 現在、開発の最終段階にある戦略巡航ミサイル Raduga Kh-101 をベースに LO/ステルス化する構想研究も並 行して行われている。 TsNⅡ では PakFa や長距離巡航ミサイルの他、Tu-22M3 Backfire C の後継爆撃機の研究も同時に行われてい る。 |
2003.08 | Jane's Missiles & Rockets | RAF deploys Tonado 'Wild Weasels' | 英空軍が要撃機型の Tornado F.3 の何機かを、ALARM (Air-Launched ARM) 2発を搭載する 'Wild Weasel' 機に改装
し、ドイツで行われた 'Elite' 電子戦演習に参加させた。 新しい機体は EF.3 と呼ばれる。 ALARM 搭載の Tornado は、2000年に開発されたのちコスト削減のため中止されていたが、イラク戦争をきっかけに再開され、英空軍は 何機かの ALARM 搭載 Tornado を参戦させた。 但しこれらは EF.3 型ではない。 EF.3 は2発の ALARM と4発の ASRAAM に加えて、RHWS (Radar Homing and Warning System) を搭載して敵の レーダを捕捉評定すると共に、JTIDS や Link-16 を使い他の航空機からの情報を受領して交戦できる。 |
2003.08 | International Defense Review | Inexpensive missile detection for aircraft | 米国の SBIR (Small Business Innovation Research) 計画の一環として DRA社が開発した安価ミサ
イル警報装置の試験が行われ成功した。 試験では装置を搭載した航空機に SAM を模擬した12発の Smakey を発射したところ、
装置は正常なフォールスアラーム状態で12発全てを捕捉した。 この装置は EO/IR センサで、移動目標捕捉処理により S/N の改善を図っている。 システム価格は現在装備されている同種装置の1/10で、軍用以外に民航機での利用も期待できる。 |
2003.08 | International Defense Review | A counter to PGMs proposed |
ドイツ Rheinmetall社の子会社 Buck Meue Technologien社が、デコイの考え方に基づく
PGM 回避システム MASS (Multi Armmunition Softkill System) を提案している。 このシステムはBuck社が昨年、独、フィンランド、スウェーデン、ノルウェー、UAE の海軍に売却したシステムが元になっている。 システムは32発のデコイ弾を発射する発射機からなり、デコイ弾は10~15cmの3次元位置精度で発射され、掩護対象上空で2~3秒間閃光 を発し PGM シーカを無能化する。 次いで次のデコイが約200m離れた場所に発射され PGM を誘引する。 |
2003.08 | International Defense Review | ICAP Ⅲ enters LRIP | Northrop Grumman社が、$91.8Mで EA-6B Prowler ICAP Ⅲ の LRIP を受注した。 この契約で同社は10基を生産し EA-6B に組み込む。 ICAP Ⅲ は最初の飛行隊の IOC を2005年に予定してい る。 ICAP Ⅲ は EA-18G にも搭載されることになっている。 |
2003.07.31 | Inside the Pentagon | Pentagon appeals House cut to man-portable air-defense program | DoDは上下院の予算評議員に、民間機の防空対策に関するFY-04研究費$25Mの完全復活を強く求めている。 昨年11月にケニア空港で発生したテロリストによる民間旅客航空機に対する携行SAMでの攻撃事案について、DoD は米国内でも充分その 恐れがあると懸念しているが、下院はわずか$3Mを承認したにすぎない。 |
2003.07.21 | Defense News | USAF eyes jam protection for mini-munitions | 米空軍は2006年の試験実施を目標に、小型 GPS 誘導兵器用の対妨害システムの開発を進め
ている。 MIND (Miniture Navigator Demonstration) と呼ぶ計画では、現有の JDAM をはじめ10年以内に装備 化を予定する PLOCAAS (Powered LOCAAS) や ADM (Area Dominance Munition) に、GPS 対妨害シス テムを付加する。 空軍は先月、Raytheon、Boeing両社を選定、2005年に1社に絞り込み試作システムの試験を2006年に行う予定。 |
2003.07.07 | Aviation Week & ST | Jammer go-ahead | 米海軍は EA-6B Prowler 10機の ICAP-Ⅲ 改修を$91.8Mで
Northlop Grumman 社と契約した。 初号機の納入は 2004年で、運用開始は 2005年の予定。 ICAP-Ⅲ の中核となるのは新型のデジタル受信機 ALQ-218 で、正確に敵の周波数を判別し妨害周波数を決定 する。 また、システムの妨害出力も想定する脅威目標より大きくなっている。 DoD は最終的に何機の Prowler を改修するか決めていないが、海軍では 2009年に後継となる EA-18G Growler にも適用させたいと考 えている。 |
2003.07 | International Defense Review | US Navy to proceed with EA-18G as Prowler replacement under risk reduction program | 米海軍は、10月に EA-18G の $1.5B SDD 移行を決める Milestone B を行いたいとしている
。 LRIP の最初のバッチ12生産開始を決める Milestone C はFY-06の第3四半期に、OPEVAL はFY-08の第4四半期に予定している。 米海軍は EA-6B Prowler の後継として EA-18G と UAV を併用することを2001年12月に決定し、合計 90機の EA-18G を調達して、5機からなる空母搭載飛行隊を10隊編成する。 EA-18G には EA-6B で2003年2月に評価試験が行われた ICAP Ⅲ を搭載する。 |
2003.07 | International Defense Review | HPM testing | 米海軍は HPM (High Power Microwave) 素子の比較試験への参加機関を募っている。 試験は2004年の第4四半期に計
画されている。 この試験では DoD の進めている HPM弾への可能性を評価する。 |
2003.07 | International Defense Review | US Air Force studies inexpensve missile protection | 米空軍研究所の2004年研究の中に、軍用/民間機に取り付けるポッド式安価対ミサイルシステム
である ALISS (Affordable Laser Infrared Survivability System) がある。 ALISS は IR 式の SAM をレーザで無力化しようとするもので、従来の同種システムが$5Mするのに対して、最終的には $500,000を目指すシステムである。 安価化の方策として、半導体レーザや 'micro-turret' fine-track/pointing サブシステムの採用がある。 |
2003.07 | 軍事研究 | EMP 爆弾と、MOAB 空中炸裂巨大爆弾 | |
2003.07 | 軍事研究 | 電磁パルス爆弾:Eボム | (過去の核実験における EMP について記述) 電磁パルスの立ち上がりが数ナノ秒と、誘導雷極めて短く、従来の雷対策は EMP に対して無効である。 ・非核 EMP ・磁束圧縮とEボム(電磁パルス爆弾) (磁束圧縮型電磁パルス弾の原理について記述) コイルに流された電流と出力電流の比(電流増幅率)は60にもなる。 ・EMP 対策 ・Bボム(ブラックアウト爆弾) |
2003.06.23 | Defense News | Israel accents UAV protection | イスラエル国防省の研究開発当局は UAV の電子戦への適用が増加することに伴い、敵地での撃墜や対妨害を考慮し、 5年以内に自己防御機能と自爆機能を付加することをを検討している。 |
2003.06.16 | Defense News | GPS 3 plan calls for on-orbit upgrades | DoD が開発中の次世代 GPS 衛星の打ち上げは議会の後押しもあり、当初計画の2012年から
2009年に早まるとみられる。 GPS 3 は妨害に極めて強く、先進技術の適用により信号強度や他の衛星誘導システムとの連携を地上から制御 することが可能となる。 空軍は今月中に次段階の RFP を発簡する予定で約2年間の開発を2社と契約する。 議会は FY-04予算として $80Mを承認する模様。 |
2003.06.16 | Inside the Navy | Navy may buy Army's Aerial Common Sensor plane to replace EP-3 | 米海軍は 情報偵察機 EP-3E の後継に陸軍が開発する Aerial Common Sensor 機の採用を検討している。 陸軍の計画は現在各種オプションの比較検討を行っている段階だが、海軍は航続距離の長い機種は EP-3 の任務に完全に対応するとし て注目している。 海軍は現在、MMA (Multimission Maritime Aircraft) 計画を進めているが、これは P-3 Orion の後継とし、陸上基地を発進し通信情 報等を収集する EP-3 は含まれないとしている。 |
2003.06.04 | Jane's Defence Weekly | US outlines new electronic attack aircraft | EA-6B Prowler の後継として、米海軍は EA-18G を、海兵隊は EA-35B を検討して
いる。 海軍は10個空母飛行隊用に90機の EA-18G を2008年~2012年に取得したい として、機体の詳細図を公表している。 EA-35B は幅座型 F-35 JSF で、他のバージョンと同様に 装備を機内搭載する考えで、2015年には装備化可能である。 |
2003.06.02 | Defense News | New EW plane awaits Pentagon approval | DoD は今月中に海軍の電子戦機 EA-18G の開発導入計画の最終審議を行いこれを承認する運びとなった。 海軍は EA-6B の後継ととなる EA-18G を 10年間で10個空母航空団用として90機 を導入する計画で、2006年の初号機導入、2009年の部隊運用開始を予定している。 EA-18G は 最新の妨害システム ICAP Ⅲ を装備するほかに、地上レーダー攻撃用の HARM と AMRAAM を装備する。 また将来的には現在開発中の各種スタンドオフ兵器搭載と更なる妨害装置の開発を行う。 |
2003.06.02 | Space News | Anti-jam kits to help keep GPS-guided bombs on target | 米空軍はイラクでの戦訓から、JDAM の対 GPS 妨害強化策に着手した。 軍は 1月、Boeing 社に GPS 妨害ノイズ に影響を受けにくいアンテナと対妨害制御モジュールの2項目について JDAM の改善を求めて おり、同社は 2年以内のプロトタイプ完成と 2008年の量産型テールキットから完全装備することを目指し研究を開始した。 1セット価格は既存の$20,000を大幅に越えないとしている。 なお、空軍は現有 GPS 衛星の100倍の対妨害性を持つ GPS-Ⅲ衛星の開発を進めているが、計画は3年遅れてお り運用開始は早くても2010年以降とみられる。 |
2003.06.02 | Aviation Week & ST | Jammer bomber | 米空軍は 4~6年以内に電子戦構想を具体化する意向だが、B-52 のスタンドオフ電子戦機への改造
にはいくつかの問題が残されている。 空軍は B-52 を電子戦専用機として運用する意向はなく、爆撃任務との併用を考えている。 搭載機器に関し ては現有の ESM 装置 AN/ALQ-20 の後継に SADI (Situational Awareness Defensive Improvement) を予定し ているが、研究段階にあり技術開発は遅れている。 また、S-300 級の SAM に対する妨害装置にはポッド型を予定しているが、 細部は検討中であり、予算的制約からどの程度の B-52 を改善するかも決まっていない。 なお、空軍ではこの他に MALD への妨害装置の搭載や電子戦用 UAV の開発 も逐次検討を進めている。 |
2003.06.02 | Aviation Week & ST | Growing the Growler | 米海軍の次期電子戦機 EA-18G Growler の開発計画が2009年の導入
に向けて固まりつつある。 Growler の機体には 複座の F型を用い、通信妨害装置は当初予定していた EA-6B の USQ-113 を止め 、最近開発を開始した新しい妨害システムを導入する。 また、ALQ-99 に代わる新妨害装置も搭載予定で、2006 年には地上試験を行う。 当局はリスクと価格の低減を図るため、EA-6B の ICAP-3 で得たソフトウェアーの約80%を再使用する方針で、1機あたりの価格は$66M と見積もられている。 Growler は JSOW や JASSM 等の空対地ミサイル を搭載するのが特長で、SAM サイト等の攻撃にも運用される。 最初の飛行試験は 2006年~2007年に予定、海軍は 90機を調達する計画で、2009年には訓練用 4機を含む 9機を導入する意向。 |
2003.06 | International Defense Rwview | Advances in airborne HPM | 米空軍の DLC (Diamond-Like Carbon) Capacitor研究チームが、ここ10年間で最大の進展を見た。 また、同チーム
は長さ7.6mの DLC capacitor フィルムの製造に成功した。 DLC は従来品の3倍の電荷密度に耐え、更に大きなものを作れば航空機搭載 HPM (High Power Microwave) 兵器用の小 型パルス発生器に利用可能である。 |
2003.05.26 | Defense News | Jam-proofing the JDAM | イラク戦での GPS 誘導兵器に対する電波妨害を重く見た米空軍は JDAM の
対妨害性の強化に着手した。 改善するのは妨害ノイズに影響を受けにくい新型のアンテナと対妨害制御チップの付加で、主契約社である Boeing社は2年以内の完成をめざして研究を開始する。 空軍は現在、既存 GPS衛星の100倍の対妨害性を有する GPSーⅢ衛星の開発を行って いるが、計画は3年遅れており運用開始は 2010年以降とみられるため、早急な対応が必要となっている。 |
2003.05.26 | Aviation Week & ST | Waiting for thumbs-up | 米海軍はこのほど、EA-6B Prowler に搭載する次世代電子戦システム ICAP-3 (
Improved Capability) の運用試験を完了した。 ICAP-3 は最新の長射程防空システムに対処する目的で開発され、将来的には EA-18G にも搭載が予定されて いる。 海軍は今後3年間に毎年10~12セットを導入し、4個飛行隊に配備する計画となっている。 ICAP-3 の中心となるのは ALQ-218 で、この受信システムは完全にデジタル化され、USQ-113 通信妨害システ ムと連接して運用する。 |
2003.05.26 | Aviation Week & ST | Mald do-over | 米空軍は MALD の開発に Raytheon 社を選定した。 開発
総経費は $88M で2006年に総合飛行試験、2007年に LRIP を開始、2011年には導入を完了
する計画となっている。 同社の構想によると機体諸元は全長115in、直径8in、翼端長60in で、重量は200-lb。 最高速度は高度40,000ftで Mach 0.93、滞空時間は高度3,500ftで45分、高度30,000ftで20分とされる。 MALD は当初 B-52H と F-16 に搭載する予定だが、その後 F/A-22、F-35、B-2、B-1B 及び A-10 等にも搭載が見込まれている。 空軍は当初、電子妨害機能を持つ MALD-J の開発も意図していたが、今回の計画からは除外 されている。 |
2003.05 | 軍事研究 | 対イラク戦争に間に合った「衝撃の畏怖」の超兵器 |
・MOAB BLU-82 の投下高度は、MC-130 の機体を守るため6,000ft以上となっていることから、MOAB の最低投下高度は3,000m 位と見られる。
・Big BLU
・HPM |
2003.03.27 | 毎日新聞 | 電磁波爆弾 マイクロ波で電子機器をショート | バクダッドに投下されたと伝えられる「電磁波爆弾」は、強力な電磁波で電子機器を破壊する新型特殊兵器である。 電磁波爆弾はマイクロ波を使った兵器で、ミサイルや無人航空機から投下する。 投下後に高出力のマイクロ波を出し、 周辺200~300mの電子機器の回路をショートさせる。 |
2003.03.26 | Jane's Defence Weekly | The intelligence war | U-2S 2機以上 Nimrod R1 EP-3E Cobra Ball Ⅲ そのほか、EC-130E 'Rivet Rider', EC-130J, EC-130H 'Compass Call', F-16CJ/DJ 'Wild Weasel', EA-6B 'Prowler', NKC-135 'Big Crow' などの状況について。 |
2003.03.24 | 共同通信 | GPS 妨害装置を破壊 米中央軍司令部 | 米中央軍司令部のレニュアート少将は25日、過去2日間の空爆でイラクが保有している GPS に対する 妨害装置を6つともすべて破壊したことを明らかにした。 |
2003.03.24 | Aviation Week & ST | Battlefield buzz | 米空軍は、イラク攻撃において UAV による通信妨害と欺偏を計画している。 空軍は EC-130 による通信妨害任務を補足するため、小型で出力の小さい妨害装置を搭載す る UAV を対象施設近傍まで接近させ妨害を行うことを示唆した。 該当機種は明らかにされていないが、Predator A が候補になっていると推測される。 現在、約90機の UAV が運用されており、その内訳は Global Hawk 4機、Predator B 2機、Predator A 50機と、その他小型短距離機種とされる。 今後 UAV による電子妨害は主として従前の通信妨害に加え、地上の指揮統制システムや防空部隊に対するコンピュータネットワークへ の妨害が多用される。 |
2003.03.24 | Wired | 米軍、マイクロ波パルスでイラク軍を麻痺させる「電磁波爆弾」投入か | 米軍はイラク攻撃に、「電磁波爆弾」を使うかもしれない。 機密扱いになっているこの爆弾は、強力なマイクロ波パルスを発生させてコンピューターを破壊し、レーダーを麻痺させ、無線を遮断 し、壊滅的な停電を引き起こし、車両や航空機のエンジンの電子点火装置を機能しなくしてしまう。 この爆弾は、電子機器に依存するあらゆる敵に対して有効だと言う。 |
2003.03.17 | Aviation Week & ST | E-war ramps up | 米海軍はイラク作戦に向け、アフガニスタンで活躍した通信電子妨害機 EA-6B Prowler
の運用に関し、攻撃任務との併用を検討している。 イラクとの開戦が間近とされる現在、防空網は依然健在していると見積もられている。 海軍では EA-6B に通信妨害任務に加え HARM 搭載による敵の防空レーダーや SAM サイトの攻撃を行う模様。 EA-6B と HARM Targeting System を装備する空軍の F-16CJ は F/A-18 よりも正確に攻撃が出来るとされている。 |
2003.03.03 | Aviation Week & ST | Preserving the jam | 米空軍の MC2A に搭載する新型のデジタル方式 Low-band 通信妨害装置の開発が行わ
れている。 この妨害装置は機内設置型で、同じくデジタル方式のレーダー警戒受信機 ALR-69(V) と連接して使用され、瞬時に対象周波数を弁別し 妨害する機能を持つ。 企業関係者は新妨害装置の装備化には 5年程度を要するとみているが、同時に EA-6B Prowler 等の小 型機用にポッド型の装置を開発することも可能としている。 MC2A は EC-130 Compass Call 通信妨害機、E-8 Joint Stars 地上監視機、及び E-3 AWACS の後 継機として現在開発が進められている。 |
2003.02.19 | Jane's Defence Weekly | Navy Growler buy set to start next year | 米海軍は次の会計年度から F/A-18G Glowler の調達を開始する計画である。 調達総数は90機で、FY-06に4機、FY-07に12機、FY-08に20機、FY-09に20機が予定されている。 |
2003.02 | International Defense Review | Global Hawk under test with German ELINT package | RQ-4A GlobalHawk に EADS社製の ELINT 装置を搭載した試験が、2002
年11月に米国で行われた。 Northrop Grumman社は、ドイツが Atrantic哨戒機が北海で行っている ELINT に代えて
Euro Hawk を提案している。 Global Hawk はアフガニスタンで、50回計1,000時間以上飛行し、15,000枚以上の画像を取得しており、基本 型の最終機である7番機が組立中で、2002年末までに引き渡される。 機体とエンジンを強化し搭載能力を1,365kg (3,000-lb) にした Spiral 2 は2003年の9月と12月に引き渡 される。 Spiral開発は6段階で計画されており、その間の生産ロットは10ロットになる。 2005年12月までには、Spiral 3 及び 4 で MP-RTIP (Multi-Platform Radar Technology Insertion Program) による新型レーダが搭載され、Spiral 5 及び 6 では更なる性能及び信頼性の向上が目指される。 |
2003.01.30 | Inside the Pentagon | Air Force aims to redirect $40 Million in FY-03 to counter GPS jamming | 米空軍は FY-03 予算に対 GPS 妨害措置のため $40M を追加することを議会に求めている。 これはイラクが最近、GPS 妨害装置を取得したとの情報があり、対妨害策を緊急に強化する必要が生じたため で、6ヶ月以内に対応策を施すとしている。 具体的な改善内容は明らかにされていないが、航空機や兵器のアンテナと受信機に対妨害機能を強化するものとみられる。 なお、空軍は 2004年に対妨害能力を強化した GPS IIR 衛星を打ち上げる予定で、将来的には現在の100倍以上の対妨 害能力を目指している。 |
2003.01.29 | Jane's Defence Weekly | Taiwan receives Trailblazer intercept systems | 台湾陸軍は HF/VHF/UHF帯の EW/SIGINT 装置である AN/TSQ-138 Trailblaserを、1990年代後半に米国から導
入し保有している。 保有数は明らかではない。 米軍は AN/TSQ-138 を既に AN/TSQ-140 Propnet に換装している。 |
2003.01.20 | Inside the Army | Army to buy'SAASM'-equipped GPS receiver for Land Warrior System | 米陸軍は SAASM (Selective Availability Anti-Spoofing Module) を組み込んだ新しい
GPS 受信機の導入を計画している。 この受信機は部隊の現位置や行動状況を秘匿する重要な改善がなされ、先ず兵士用システムの Land Warrier に適用する。 その後携帯衛星通信システム、FCS、戦車に導入し、最終的には UAV への搭載を狙っ ている。 当局は2004年1月に初号機の導入を予定し、6月には企業選定を行う模様。 装置価格は約$1,500で、総額$100Mの事業となる。 |
2003.01.20 | Aviation Week & ST | Podded laser countermeasures seen for fighters,civil aircraft | DoD は増大する携帯型熱感知ミサイルの脅威に対処するため、ポッド型レーザー方式 IRCM
の検討を始めている。 開発計画は未定だが、空軍及び海軍もそれぞれ検討を開始しており、空軍は戦闘機だけでなく民間機への適用 も視野に入れている。 海軍は現在、 TADIRCM (Tactical Aircraft Directional Infrared Countermeasures) の開発を進めているが、良好な成果を得ている にもかかわらず充分な予算裏付けがないことから低コスト化が期待できるポッド型に注目している。 また空軍は今月から、イラク戦に備え C-17 輸送機 12機にレーザー方式の IR 自己防護装置を搭載する緊急改修に着手している。 |
2003.01.15 | Jane's Defence Weekly | Freed USAF funds targeted on extended-range cruise missile | 米空軍は2002年12月19日に、ALE-55 FOTD (Fibre-Optic Towed Decoy) や新
型 RWR (Radar Warning Receiver) を B-1B Lanser 爆撃機に搭載しようとした DSUP (Defnesive System Upgrade
Program) の中止を決定した。 この結果$600Mの経費が浮くが、真の狙いは B-1B 運用構想の変化にあり、自己防護システムに頼る 必要がなくなったことによると見られる。 B-1B は通常爆弾や JDAM の投下に使われているが、今後は JASSM-ER を搭載してスタンドオフ攻撃を行おうとしている。 JASSM-ER は AGM-158 JASSM の最大射程200nmの倍以上の射程を有し、B-1B に24発搭載可能であり、Lockheed Martin社によれば、空軍がFY-04 から開発を始めれば2006年には運用可能になる。 |
2003.01 | International Defense Review | US seeks enhanced large-aircraft SAM protection | 米空軍は次世代の大型機ミサイル防護装置 NexGen MWS (Next Generation Missile Warning
Subsystem) の開発に2社を指定する予定である。 生産段階では1社に絞られる。 NexGen MWS は、空軍の LAIRCM (Large Aircraft IRCM) や、特殊部隊の DIRCM (Directional IRCM) に使われている AN/AAR-54 警報受信機を更新する計画である。 DIRCM は現在 59機のMC-130E/H 特殊作戦機に搭載されている。 AC-130H/U Gunship は Northrop Grumman 社が開発した AN/AAQ-24(V) Nemesis が搭載されている。 空軍は LAIRCM の Phase 2 にはレーザ妨害機を搭載する計画である。 |
2003.01 | International Defense Review | German Army raises requirements for non-lethal artillery projectiles | ドイツ陸軍は米英の類似システムに呼応して、HPM (High-Power Microwave) 砲弾の要求を
出した。 このシステムについては Reinmetall社が1990年代から研究を進めている。 HPM砲弾は jamming を行うのに加えて、衛星地上装置、C3I 装置、GPS 装置などへ損傷を与 えることを目指している。 |
2002.12.23 | Aviation Week & ST | Sigint, jamming joined in single package | DARPA は今年度から通信傍受と妨害を同時に行う装置の研究を 5年間 $60M の予算で開始している。 AJCN (Adaptive Joint C4ISR Node) の名称で行っている ACTD は BAE Systems が受注し、装置は 4チャン ネルの Hunter UAV 搭載用と 13チャンネルの C-135 級航空機搭載用が検討されている。 C-135 搭載の試験は 2003年11月に計画され、2005年に軍の評価、2005~2007年に最終評価を行い、実用の可否を決定する。 |
2002.12.18 | Jane's Defence Weekly | Germany advances high power laser weapons | ドイツラインメタル社が、各種指向性エネルギー兵器の開発を行っている。 Single Pulse HPM Single Pulse HPM は155mm砲で発射され、地域のレーダ、通信等を無力化。 サブスケールの試作品は既に 試験を行っており、フルスケールの試験は2004年に計画。 Repetitive HPM Wiesel 装甲車に搭載し Single Pulse HPM と同様の目的に使用。 Midium-Power Solid State System UAV 等の無力化に使用。 2003年に試験実施を予定。 MEL (Midium-Energy Laser) 10~100kW のレーザで、ミサイル、UAV、装甲車両などに搭載される光学機器の表面を破壊。 Wiesel 装甲車 に搭載し有効距離5~7km。 2006年初期に車載され、2012年には装備する予定。 |
2002.12.11 | Jane's Defence Weekly | USAF assesses B-52H for electronic-attack role | 米空軍は、海軍が2000年代末から EA-6B Prowler を除籍させるのに伴い、
B-52H を EB-52H に改造し、電子戦型の UAV と MALD と共に運用する構想で
ある。 EB-52H は B-52H の外部燃料タンクに代えて、機種未定のジャミングポッドを搭載する。 空軍は現在現役85機、予備役9機、計94機の B-52H を保有しているが、そのうち何機が EB-52H に改造されるかは明らかでない。 米海軍と海兵隊は、空軍支援用の4機編成4個飛行隊を含め122機の EA-6B を保有しており、海兵隊は2015年頃から F-35 JSF へ、海軍は2009年頃から80~90機の EA-18G に移行する計画である。 |
2002.12.09 | Aviation Week & ST | French jammer eyed for SEAD role | 仏はSEAD 任務に運用する航空機搭載の高出力電子妨害装置 CARBBONE の開発を進めている。 装置には地上レーダーシステムを間欠的に目くらましする DRFM (Digital Radio-frequency Memory) 技術 が適用され、各種航空機に内蔵もしくはポッド搭載で使用される。 設計の細部は明らかにされていないが、米国との技術資料の交換が行われていることから米海軍が開発中の ICAP-3 妨害装置や LR-700 受信機に類似したものと推測される。 また、地上レーダー以外に電波誘導の AAM に対しても有効とされ、通信妨害についても併行して研究を進めている。 CARBBONE はリスク低減段階にあり、現在飛行試験を準備中で 2006年~2008年の実用化をめざしており、 Rafale 戦闘機用として当初 15セットを導入する計画。 |
2002.12.09 | Aviation Week & ST | Antennas confound jamming, energy weapons development | F-35、F/A-22、X-45 UCAV 及び MC2A 等の 次世代航空機に使用予定の AESA レーダーには高出力化と共にステルス化が要求される。 F/A-22 には妨害用として Range-Gate Pull-Off、Velocity-Gate Pull-Off 及 び Adaptive Cross Polarization の技術が用いられているが、アンテナの小型高性能化が求められている。 また、新しい兵器技術として X-45 に搭載を計画している HPRF (High-power Radio-frequency) や HPM (High-power Microwave) 装置についてもアンテナ技術が重要な部分を占める。 将来は極めて薄いコンフォーマルレーダーが出現すると予測されるが、その技術分野は実用化に至っていない。 |
2002.11.07 | Inside the Pentagon | Plowler praised for jamming in Afghanistan | 米海軍当局者はアフガニスタンでの作戦で EA-6B Plowler に搭載した USQ-113 通信
妨害装置が、タリバンやアルカイダの指揮統制の妨害に多大な効果を挙げたことを明らかにした。 USQ-113 は音声及びデータリンク信号を検知、分析モニターし、これを妨害する様設計されており、1999年から運用されている。 |
2001.11.04 | Aviation Week & ST | Military launches new EW efforts | ・C-130 Avionics Modernization Program:高周波 Towed Decoy の開発を Boeing 社と最近契約 ・Laircm :第2段階を来年開始、C-17、C-130 及び KC-135 に搭載 ・AJCN (Advanced C4ISR Node):通信中継の他、妨害装置としても適用。 2005年に飛行試験を予定 ・Comet IR 妨害ポッド:A-10と C-130 に搭載する使い捨て妨害装置で約 30分作動する。 今年初めに空軍は飛行試験を終えた |
2001.11.04 | Aviation Week & ST | Jamming role given to F-22, F-35, MC2A | 米空軍の高官は、電子戦機 EC-130 Compass Call と EA-6B Prowler は近い将来、
F-22 Raptor、F-35 及び MC2A の組み合わせによる電子戦システムに取っ
て代わられることを示唆した。 これは、AESA (Active Electronically Scanned Array) レーダーの開発と実用化がこの数年進展したことによるもので、数百の送受信 機から構成される装置が捜索、追随及び妨害を同時に実施可能となったことによる。 空軍は更に、レーダーと同時に通信妨害を行う装置の開発を研究中。 |
2001.11.04 | Aviation Week & ST | Infowar to invade air defense networks | 米空軍は敵のコンピューターネットワークを撹乱し、防空システムを制御する新しい航空機搭載の電子戦システム
'Suter' を開発、統合演習 JEFX で実際に試験を行った。 このシステムは EC-130 Compass Call 用装置 (敵の防空システムのコンピューターに侵入し疑似目標や偽メッセージを送りセンサーを 撹乱する) と RC-135 Rivet Joint 用装置 (妨害状況の分析と確認) 及びこれらを連接する衛星リンクからなる。 DoD は詳細を明らかにしていないが、近い将来中東での運用が計画されている模様。 |
2002.10.28 | Aviation Week & ST | Small UAVs to carry disposable pulse weapons | 米空軍と英国の BAE Systems 社は使い捨ての RF パルス兵器 (DEW) を小型 UAV に搭載す
る研究を行っている。 DEW には HPRF (High Power Radio Frequency) と HPM (High Power Microwave) があり、ビル等の建造物に損害は与えないが、電子装置やコンピューターのメモリーを有効に破壊する。 しかしながらその有効距離は極めて短いため、小型の DEW を翼長 2-ft 程度の UAV に搭載 し防空レーダー等に接近させ RF パルスを放射する構想。 英は HPRF 装置を UAV 又は CM に搭載した試験を行った模様で、小型軽量化と低価格の DEW 市場の開発を狙っている。 一方、米空軍は再使用可能な HPM を X-45 UCAV に搭載する検討を進めてい る。 |
2002.10.28 | Aviation Week & ST | No clear path set for protecting UAVs | Northlop Grumman 社は独自に研究開発を進め、Predator-B 用に、早期警戒装置と妨害装置 を組み合わせた自己防護用システムを提案したが、軍は採用していない。 また、 DoD も Global Hawk に U-2 搭載システムと同程度の妨害装置を装備する検討を行ったが結局不採用となっている。 不採用の大きな理由は価格にあるとされる。 |
2002.10.21 | Aviation Week & ST | Russians eye plasma fields to cut cruise missile RCS | ロシアのミサイル設計局は高々度巡航ミサイルの RCS を減少する方策として、プラズマ磁界を適用
する研究を行っている。 プラズマは高周波エネルギーと影響し合いこれを吸収する性質を持っており、ステルス性を向上する。 所要のプラズマを発生させるには低高度では極めて大きな出力源を要するため、高度 20,000m 以上の高速巡航ミサイ ルへの適用を検討している。 ロシア国防省もまた、巡航ミサイルのレドーム内にプラズマ発生装置を取り付け、プラズマ磁界でミサイルを覆う構想研究を行ってい る。 |
2002.10 | International Defense Review | US Army seeks miniature EW packages | 米陸軍は FCS において UAV に搭載する小型の SIGINT/ELINT 装置を、Fy-03 から4年
間かけて開発する。 SIGINT としては、30MHz~18GHz を帯域幅10~60MHzでカバーする。 ELINT としては、500MHz~18GHz を帯域幅80~500MHzでカバーする。 |
2002.09.16 | Aviation Week & ST | Pentagon mulls EA-6B upgrades, preservation | 米海軍 EA-6B Prowler の新しい電子戦機への更新計画は
前進しているが、海兵隊は少なくとも 20機以上の EA-6B を改善し、2015年頃まで維持したい意向を持っている
。 海軍は既に F/A-18F の電子戦機仕様 EA-18 の導入を準備しているが、 海兵隊はこれに追随するのではなく、当面 EA-6B を運用、2015年頃から F-35 JSF の電子戦機仕様を導入する計画を検討している。 海兵隊は STOVL 型を導入するが、電子戦仕様機には海軍の空母搭載機 CV 型を使用する。 2008年の JSF 機就役後、EW バージョンの 開発を行いたいとしている。 |
2002.09.16 | Aviation Week & ST | US funds British energy weapon tests | DoD は英国 BAE Systems が設計した高出力 RF DEW (Direct Energy Weapon) の開発、及び
試験の実施に予算的支援を行っている。 この兵器は米国が開発中の HPM (High Power Microwave) やレーザー兵器より開発が進んでおり、攻撃機から の直接投下の他、UAV や巡航ミサイルへの搭載が可能で、諸外国への輸出も期待されている。 レーダーやコンピューター 等電子機器への効果は半径 50ft 以内とされ、放射する RF は 10MHz~1GHz の低い周波数となっている。(米軍の HPM は 5~10GHz) |
2002.09.05 | Inside the Pentagon | Searvices to push broad approach to countering enemy air defenses | 海空軍と海兵隊は 敵の防空網に対処する方策を合同で広範囲に研究し、DoD の電子戦重視懐疑論
への対応に努めている。 海空軍は EA-6B の後継として EA-18G Grower の導入を希望しているが、DoD は説明不充分を理由に 態度を保留している。 このため軍は、防空対処の必要性、研究開発及び調達計画について再度説明を予定している。 将来的には F-22 と JSF の電子戦攻撃機への適用や UAV の活用を各軍 とも検討しているが、当面の処置として EA-6B の改善延命策も併せて検討が行われている。 |
2002.08.27 | 読売新聞 | イラク戦、米「E爆弾」投入計画 | 26日付けの英紙が、米国が対イラク軍事作戦でE爆弾の実戦投入を計画していると伝えた。 E爆弾の開発は、米国の依頼に基づき英企業が進めており、現在完成に向けた最終段階にある。 |
2002.08.19 | Defense News | Fiber-optic towed decoys pass US Air Force test |
米空軍は先月、AN/ALE-55 FOTD (Fiber Optic Towed Device) の空中試験をエドワード
空軍基地で行い、成功した。 試験は B-1B から展張した光ファイバーにデコイを取り付けその展張継続時間を計測するもので、最大2時間以上の継続が測定された。 FOTD は BAE 社製で、海空軍のレーダー誘導ミサイル防護用妨害装置 IDECM (Integrated Defensive Electronic Countermeasure) の構成品。 |
2002.08.05 | Aviation Week & ST | Microwave weapons may be ready for Iraq | イラク攻撃に初めて、使い捨ての高出力電磁波兵器 (HPM) が使用されるものとみられてい
る。 この HPM 兵器は巡航ミサイル又は UAV に搭載され、電子機器やコンピューターのメモリー回路にダメージを与えるもので、 有効距離は現在約1,000ft とされ、敵の兵器廠や指揮中枢及びミサイル部隊等が攻撃対象となる。 |
2002.07.29 | Inside the Navy | Marine Corps to stick with EA-6B jammer through at least 2012 | 米海兵隊当局はこのほど、EA-6B Prowler を 2012~2015年頃まで
運用する方針を明らかにした。 一方で海軍は EA-6B の退役を決め、後継に F/A-18G Groeler を導入する意向だが、米海兵隊は 2015年以降 F-35 JSF の電子戦型を導入する構想を持っている模様。 |
2002.07 | Jane's Missiles & Rockets | France develops active stealth for future missiles | MBDA社は、1990年代中頃から開発している Active Stealth を SCALP EG の
中期改良計画や、次世代超音速ミサイルに採用する。 同社は1999年に C-22 標的機に Active Stealth を取り付け(右図)、電波暗室での実験を重ね、2000年後半には2機 を使って飛行試験を行っている。 |
2002.07 | International Defense Review | Russian airborne laser jamming family unveiled | ロシアの KBDA社が開発した LJS (Laser Jamming System) の詳細が明らかになった。 LJS は軍用機、民間機に向かってくる、AAM 及び SAM のシーカを、レーザ光で目つぶしして防護しようとするもので、ポッドに搭載さ れ、重量は300kg以下である。 システムは、航空機に向かってくるミサイルを360゚探知可能で、レーザビームを-45゚~+30゚ の範囲に指向できる。 その発見、制圧範囲は AAM に対しては10~20km、SAM に対しては5~10kmで、敵ミサイルの発見追随確率は90 %以上、制圧確率は80%以上を目指している。 公表されたイメージ図では Mirage F1の他、Boeing 727 の胴体下に取り付けていた。 |
2002.06 | Signal | Missile Warning System passes test | 米空軍の航空機用ミサイル警報システム AN/AAR-57 CMWS (Common Missile Warning
System) の実射による試験が WSMR でこの春行われ、成功した。 試験は CMWS を搭載した QF-4 無人戦闘機 に合計8発の携行SAMを様々な角度と距離から発射、機能性能の確認を行った。 CMWS は先ず F-16 に取り付ける模様だが、BAE 社は回転翼機にも可能な設計を行っており、将来的には開発中の ATIRCM (Advanced Treat Infrared Countermeasure) システムのミサイル警報の一部として使用される。 |
2002.06.12 | Jane's Defence Weekly | USA studies options for EA-6B successor | EA-6B Prowler ECM 機の後継機種が絞られてきた。 米海軍は Prowler の後継に、EA-18 Growler を希望している。 海軍は100機の Growler の調達と、更に90 機を F/A-18E/F Super Hornet に代えて装備したいとしている。 EA-6B から EA-18 への換装は2010年に開始 される。 一方空軍は強力な SOJ と、敵に接近する小型の jammer の組み合わせを考えている。 この様な SOJ の候補としては、B-52 の改造や C-130 の活用が含まれている。 小型 jammer の計画としては LMSJ (Lightweight Modular Support Jammer) 計画があり、 LMSJ は UAV や MALD (Miniature Air-Launched Decoy) に搭載され、敵の近傍に接近して妨害を 行う。 |
2002.06 | International Defense Review | USAF addresses M-code GPS jamming | 米空軍は8月に SIRIAS (Synergistic Integrated Receiver Techniques for Interference Adaptation and
Suppression) 計画の契約を行う予定である。 この計画は将来の M-code GPS 受信機で使用する ECCM 技術を
開発するもので、P(Y)-code でも利用できる。 SIRIAS は3年間で$2.9Mかけて行われ、12ヶ月間の Phase Ⅰ は実験室での検証、24ヶ月の Phase Ⅱ では受信機、アンテナの試作品を 使っての試験と評価が予定されている。 |
2002.05.27 | Aviation Week & ST | Air Firce embraces jammer, but plots independent course | 米空軍はこれまでの電子戦専用機不要論を変更し、新型スタンドオフ妨害機の開発を独自に
進める方針を明らかにした。 空軍はステルス機やアクテイブフェーズドアレイレーダーがあれば電子戦専用機は不要としていたが、現状では不充分とし、中継ぎとし てスタンドオフ妨害機を開発したいとしている。 開発機種は未定だが、一案として現在 17機が余剰となり、議会の退役承認がおりない B-52 を使用する構想 の他に、LMSJ (Lightweight Modular Support Jammer) として研究開発を進める計画がある。 DoD は海軍の EA-6B 後継事業との重複は予算的にも困難として、共同開発が適当との意向を表明している。 |
2002.05.20 | Defense News | US Air Force to add jammer to decoy program | 米空軍は MALD に電子妨害装置を搭載した新型の妨害機開発を行うことを明らかにした。 この電子妨害 MALD は実際の航空機搭載レーダー信号を模擬放射するもので、1機あたり $200,000~$300,000 を目標とする。 この秋 には更に詳細な要求事項と RFP が発簡され、開発は 2003年初めに開始する予定。 空軍は 1,000機以上を導入する意向で、海軍及び外国からの引き合いもきている。 |
2002.05.20 | Aviation Week & ST (PR) | A seamless solution to defend those who defend us |
敵の火力から友軍を防護するため、DoD は新型の電子妨害機の必要性を充分に認識している。 Boeing 社は FA/-18F の電子戦用改修機 EA-18 Super Hornet をその必要性に応じ開発した。 この機種は維持整備、訓練等あらゆる 面で切れ目のない共通性を持つ。 EA-18 を運用することにより海軍は、戦闘機の防護及び軍の要求事項の迅速かつ適切な対応が可能となる。 |
2002.05.06 | Inside the Navy | Prowler, Hawkeye pilots see roles expanding in Enduring Freedom | 米海軍の E-2C Hawkeye と EA-6B Prowler のパイロットはアフガンでの戦闘における役割の増加に伴い、国内での訓
練を受けている。 アフガン以降特に必要とされているのは、通信、電子戦に関する任務で、これまでの操縦に加え戦闘グループの1員としての支援の一 部としてレーダーの作動や妨害、通信手としての任務が付加される。 |
2002.05 | International Defense Review | Boeing/Northrop Grumman put their weight behind EA-18 | Boeing社と Northrop Grumman社は、F/A-18F を改造した"電子攻撃機" (EA: Electronic
Attacker) EA-18 を連携して提案している。 EA-18 は、複座仕様の F/A-18F に ICAP Ⅲ 型の AN/ALQ-99 を改造した妨害装置を5 基搭載するもので、SOJ 及び EJ として使用可能である。 EA-18 では F/A-18F で機関砲を搭載しているスペースに AN/ALQ-218(かつて LR-700 と呼ばれていたもの)を搭載し、 スポット妨害が可能になる。 また、EA-6B では垂直尾翼上にあった受信アンテナポッドを廃止し、径33cmの両翼端ポッドに36の 受信アンテナを配置する。 F/A-18F にはハードポイントが11ヶ所あるため、5ヶ所を AN/ALQ-99 に使っても、FLIR ポッドその他の装備も搭載できる。 Boeing社は海軍から F/A-18F の複座型に予め EA 仕様用のケーブルを敷設しておき、JSF が装備化された後 に EA-18 に改装する可能性の検討も命じられている。 |
2002.03.18 | Aviation Week & ST | LockMart eyes F-35 for AEA/SEAD use | Lockheed Martin 社は現在、JSF の AEA (Airborne Electronic Attack) 仕様に関する社
内研究を行っており、10年以内に暫定的な EF-35 の装備化を提案している。 JSF 計画当局はこの提案に注目し、8月までに電子戦仕様に関する研究開発の可否を決める模様。 この提案が承認されれば、海軍の EA-6B に代わる AEA 機の開発は 2004年に開始し 2007年の初飛行、2011年の運用試験が可能となる。 EF-35 には暫定的に ALQ-99 ポッドを 5個装備するものとみられ、海軍は複座型を念頭においているが、AEA/SEAD 複合任務が可能な単 座仕様の可能性についても検討が行われる。 |
2002.03.04 | Aviation Week & ST | Russians push EW pod for civil, military use | ロシア政府はこのほど、輸出用としての民間機仕様レーザー対赤外線妨害ポッドの製造を認
可した。 空軍用に開発したこのシステムは発射された AIM-9X や Asraam 等の第 3世代以降の対空及び対地 IR 誘導ミサイルを妨害するポッド で、2個を航空機に装着し全周をカバーする。 検知距離は対空で10~20km、対地で5~10km。 このシステムはこれまで軍用としても輸出許可はおりていなかった。 |
2002.01.28 | Defense News | Prowler replacement cost could hit $82 million | 米海軍と空軍が共同で行った戦術電子妨害機 EA-6B Prowler の後継に関する検討作業がこ
のほど明らかにされた。 これによると後継案として 27機種、価格的には $21M~$82M の案が出されている。 機種別には、汎用のビジネスジェット、F/A-18、F-22、B-52 の他、JSF や現有の EA-6B の改善再使用等広範囲に検討が行われている。 海軍では現在、2010年までに 122機の Prowler を退役させる計画となっている。 |
2002.01.21 | Inside the Navy | Navy has high hopes for new Prowler electronic warfare system | 米海軍は現在行っている EA-6B Prowler 搭載用の次世代電子戦システムの開発に
強い期待を示し、2005年までの運用化を目指している。 開発しているのは ICAP (Increased Capability)-Ⅲ システムで、先進型レーダー妨害能力、良好な連接性及び正確な目標の評定を特 長としているが、開発と試験の実施は極めて難しいといわれている。 |
2002.01.21 | Aviation Week & ST | Die is cast for EA-6B follow-on | DoD は敵防空網制圧能力の将来見積もりで、EA-6B の後継機と、使い捨てのレーダー
妨害用 UAV を併せて装備することを明らかにした。 この見積は 2030年までの電子戦部隊に関し分析したもので、妨害機の機種までは決定されていないが、有人妨害機を主体とし、無人 妨害機はロシアの S-300 等の、より複雑な脅威で危険性が高い攻撃対象に限定使用すると結論付けており、DoD は 2004年に開発計画 を進めたいとしている。 有人候補機には海軍は F/A-18G Growler をあげているが、空軍は独自に F-22、F-35 の転用と B-1 及び B-2 の改善を要望している。 なお、無人妨害機の候補には MALD (Miniture Air Launched Decoy) があがっている。 |
2002.01.14 | Aviation Week & ST | A few big winners expected to dominate signal field | 最悪の結果に終わった JSAF に続く Sigint システム開発計画は未だ決まっていないが、将来的に大きな発展とシ
ェアーが期待される分野の独占獲得を巡って Northlop Grumman、Motorola、Boeing、TRW 等の企業は力を注いでいる。 また、DARPA は情報収集及び電子戦用の UAV に注目し、今後数年間に数百万ドルを計上しており、航空機各社も参入を狙っている。 |
2002.01.14 | Aviation Week & ST | Global Hawk sigint faces uncertain future | アフガンでの戦訓から監視情報収集の必要性が増加しているにも拘わらず、Global Hawk の Sigint (通信情報) 仕
様の開発が危ぶまれる状況となっている。 これは DoD の3軍共同の通信情報システム JSAF (Joint Sigint Avionics Family) 予算の削除によるもの だが、空軍当局は議会の了解をとり、早期に計画を再開する意向を示している。 |
2002.01 | International Defense Review | How LO can you go ? | 米軍は1985年には 130機以上の B-2 爆撃機と F-22 を含み 800機のステルス機導入を計画していたが、ソ連崩壊により B-2 は大幅 に機数を減らし、1999年4月にセルビアで F-117 が撃墜されて以降、その衝撃は大きくステルス化、低識別化の研究が鋭意進められれ ている。 ステルス機は当初言われていたほど万能ではなく、大きな問題は、F-117 や B-2 は対航空戦や目視による直接的な 地対空の脅威に対処する手段を持たないこととされている。 |
2001.12.24 /31 |
Aviation Week & ST | Fleet seeks better jammars | 米海軍は EA-6B 電子戦機の後継を 2004年に行うが、現在スタンドオフ及びエスコート妨害機としてどの様な機種
を選定するかの検討が行われている。 検討されているのは FA-18G、UAV 及び JSF (F-35) の電子戦機仕様についてで、EA-6B の延命策も継続し てして検討されている。 |
2001.12.17 | Aviation Week & ST | Boeing maps upgrades for jammer contender | Boeing 社はこのほど海軍 電子妨害機 EA-6B の後継機種候補として自社開発中の
EA-18 (以前は F/A-18G Growler と呼称) の初飛行試験を行った。 これは、差し迫った EA-6B の後継決定への対応をアピールするためで、開発リスク低減を目的に ALQ-99 妨害ポッ ド3基と2発の AMRAAM を翼下に装着し、速度 0.8M、3g 旋回で各種計測を行った。 |
2001.12 | National Defense | US warplanes vulnerable to shoulder-fired missiles | 湾岸戦争で米軍は 20機以上の航空機を熱線追尾ミサイルで失い、アフガンでの航空作戦では特に高度、進入経路、掩護等に注意をはら っている。 C-130 や C-17 の様な大型輸送機やヘリコプターは脆弱性が高く、米英の航空機にはミサイル警報装置と妨害装置を組み合わせたシス テムが広く用いられている。 ・DIRCM(Directional IR Countermeasure System) Nemesis の名称で英米の14機種の航空機に1995年以降使用され、ミサイル検知からフレアー放出まで数秒とされる。 ・LAIRCM(Large Aircraft IR Countermeasure System) 今年6月から開発を開始した DIRCM のレーザー仕様バージョンで空軍は C-130 や C-17 の大型輸送機に搭載を予定。 ・CLIRCM(Close-loop IR Countermeasure System) 次世代の対 IR 妨害装置として研究中で、価格は LAIRCM の半分程度となる模様。 事業名はLIFE (Laser IR Countermeasure Flyout Experiment) で、空軍調査研究所は昨年 W.S.M.R での技術試験に成功した。 |
2001.11 | Signal | Jam-proof signals to guide navigation | GPS に対する電子妨害を抑圧する新しいアルゴリズムと信号処理技術が開発され、米軍の
装備に採用されている。 将来は更に小型化、高出力化が図られる模様。 Lockheed Martin 社が開発したのは新型の GPS、 G-STAR (GPS Spatial Temporal Antijam Receiver) で 、衛星から信号強度を最大レベルまで高めると共に妨害信号を無視する技術を適用している。 現在、JASSM (Joint Air-to-Surface Standoff Missile) への採用が決定しており重量 25ポンド、消費電力 52ワットといわれるが、 将来的には更に小型化され消費電力も10ワット以下となる見込み。 |
2001.11.28 | Jane's Defence Weekly | Boeing demonstrated EA-18 aircraft | Boeing社は、F/A-18F Super Hornet に ALQ-99 ECM ポッド3基と、燃料タンク2基を取り
付けた EA-18 の飛行試験を開始した。 EA-18 は海軍の EA-6B Prowler の後継になりうる機種である。 |
2001.11.26 | Aviation Week & ST | First upgraded Prowler flies | Northrop Grumman 社はこのほど、ICAP-Ⅲ 電子戦装置を備えた改善型 EA-6B Prowler の初飛行を行った。 Prowler は 2015年まで就航が予定され、今回の改善は妨害波の高出力化とレーダーの周波数ホッピング化対処 を主に行われており、2005年の装備化を目指している。 |
2001.11.21 | Jane's Defence Weekly | Russia plans to export non-lethal beam weapon | ロシアの国営武器輸出会社 Rosoboronexport社が、マイクロ波非殺傷ビーム兵器の開発提
携先を探している。 マイクロ波非殺傷ビーム兵器は Ranets-E という移動式の兵器で、10km以内360゚の範囲 で、精密誘導兵器の電子装置を無力化するシステムである。 Ranets-E の送信出力は 500MW 以上で、10~20 nsecのセンチメートル波パルスを送信する。 Rosoboronexport社はこの他に Rosa-E ECM 装置を提案している。 Rosa-E は送信出力5~10KWのポッド式 航空機搭載 ECM 装置である。 |
2001.11.19 | Aviation Week & ST | EA-6B crews recast their infowar role | 米海軍はアフガニスタンで作戦中の EA-6B Prower に ALQ-99 妨害システムを使用する。 これまで海軍は通信妨害用に USQ-113 を使用していたが今回、より強力な ALQ-99 搭載適合性の確認を終え、USS Carl Vinson と Theodore Roosevelt の搭載機に適用しタリバン通信網の妨害を強化、作戦を支援する。 |
2001.11 | Inernational Defense Review | US to test Tactical UAV electronic-warfare fit | 米陸軍 CECOM (Communications-Electronics Command) が、DTSP (Division TUAV SIGINT
Program) の開発に関し、18ヶ月にわたる Demonstration Phase の契約を、ATS社、BAE社、Raytheon社の3社とそれぞれ $3.5M
で結んだ。 DTSP 計画は、計画中止になった CECOM の Prophet Air に代わるもので、Shadow 200 UAV に搭 載される。 |
2001.10.31 | Jane's Defence Weekly | USAF enhancing capabilities of B-2 | B-2 爆撃機の追加生産の是非が論じられている中、空軍は現存する21機の B-2A Block 30 の、戦
闘能力向上計画 (Block 40) を進めている。 その1は、電波吸収体の改善 (AHFM: Advanced High Frequency Material) で、従来乗組員昇降口の様な アクセスパネルにステルス性確保に使用していたテープファスナの、約60%を取り除くことができる。 AHFM により B-2 の整備性が通常の航空機並に改善される。 その2は、弾薬搭載能力の改善で、B-2 が従来16発の 2,000-lb JDAM しか搭載できなかったのが、 80 発の 500-lb JDAM を搭載し、別々の目標に指向させることができる ようになる。 EGBU-28 (Enhanced GBU-28) は GBU-37 に代わり搭載が可能になる 4,700-lb 'bunker buster' で、既に Operation Enduring Freedom で使用されている。 その3は、通信機能の改善で、Link-16 に加えて Ultra-High Frequency Extremely High Frequency SATCOM (satellite communication) 装置がが付加される。 |
2001.10.22 | Defense News | US Navy outlines options to replace Prowler | 米海軍はこのほど、現在唯一の電子戦機として活動している EA-6B Prowler の後継機種選定について概要を明らか
にした。 検討作業を行っているのは次の3項目。 ・電子戦機の新規開発 ・Gulfstream Ⅳ の様な商業用ジェット機の電子戦機への適用 ・Global Hawk の様な UAV の電子戦機への採用 |
2001.10.22 | Aviation Week & ST | Tough decisions loom for EA-6B replacement | DoD は来週にも海軍の電子戦機 EA-6B Prowler の後継を決定するが、現在候補に上って
いる機種はいずれも高価といわれ、選定は極めて厳しい状況にある。 Prowler は 2010年の退役を予定しており、2008年中盤には 124機から最少保有機数の 108機以下の機数になる。 海軍は Prowler の後継に F/A-18F の改造型 F/A-18G の開発を希望しているが、DoD はこの他、EA-6C、JSF、F-22、Boeing 737、Mald 及び Global Hawk を候補として検討している。 |
2001.10 | International Defense Review | Into the valley of death | ・EA-6B Prowler ICAP-3 (Increased Capability) ・HARM PNU (Precision Navigation Upgrade) ・AT3 (Advanced Tactical Targeting Technology) AN-ASQ-213 HARM Targeting System ・AARGM (Advanced Anti-Radiation Guided Missile) ・High Speed ARM Demonstration HARM の射程、速度を倍増する計画 機体形状を変更し、F-22 や JSF の機内弾庫への収納可 Meteor AAM や MALD の機体を使用する案 ・MALD (Miniature Air-Launced Decoy) ・MALJ (Miniature Air Launch Jammer) ・MALD Rapid Targeting System |
2001.10.01 | Aviation Week & ST | European EW inovations could spur export sales | 欧州における電子戦技術の革新はあらゆる分野でめざましいものがあり、その輸出にも拍車がかかっている。 ・スウェーデン BOL 対妨害 IR デイスペンサー:Eurofighter 及び米空軍 F-15に搭載を予定 NORA EW System: 開発中 2004年スウェーデン機で試験を予定 Lysa Program:IR 誘導妨害装置の開発 Osten:航空機、艦船、ミサイル及び戦車に搭載可能なエスコート妨害器 BO2D 広帯域 RF リピーター デコイ: ドイツ Tornado 改善型に搭載を予定 ・イタリア 自己防御用牽引デコイ:Eurofighter 2000 に搭載 |
2001.09.12 | Jane's Defence Weekly | Raytheon to develop RWR | Raytheon社は AN/ALR-69 改良計画の一環として $26Mで RWR (Radar Warning Receiver) を
受注した。 この RWR は F-16 及び A-10 に搭載するものであるが、当初は C-130 に搭載する。 |
2001.09.10 | Aviation Week & ST | Using pseudo-satellites to foil GPS jamming | DARPA は直面している軍用 GPS に対する妨害対処策として、UAV を使用して強力な模擬 GPS 信号を発信し、これ
により妨害信号を圧倒しようとする新しい概念研究を行っている。 このプロジェクトは GPX Pseudolite concept と呼ばれ、4機の UAV (Global Hawk) 又は地上装置で 300km 四方の戦場地域に GPS 衛星を模擬した高出力疑似信号を発信するものである。 又、航空機等に搭載する GPS 受信機の開発も進められており、Collins 及び Lockheed Martin の両社は共同で DBF (Digital Beamformer) 形式の妨害に強い新受信機の導入を提案している。 |
2001.09.03 | Aviation Week & ST | Army moves ahead on UAV-based sigint | 米陸軍は Shadow-200 UAV を用いた野戦用 SIGINT 機の開発を始めている。 これは陸軍通信電子司令部が DTSP (Division Tactical UAV Sigint Program) として $3.5M を投じて行 っている開発で、滞空時間 6時間以上、120km 以内の敵味方の通信源をピンポイントで評定するとともに、レ ーダーと通信機への電子妨害機能を持つ。 試作機の試験は 2002年から開始、2008年頃の運用を目指しており、軍は当初、14セットの導入を計画している。 |
2001.08.29 | Jane's Defence Weekly | DARPA selects WolfPack contractors | DARPA は WolfPack 戦場電子妨害装置の2つの契約を行った。 Phase Ⅱ の契約は Rockwell社のグループと、またシステム設計を行う Phase Ⅲ の契約は BAE, Raytheon社チームと行った。 |
2001.08.27 | Aviation Week & ST | Lockheed Martin touts JSF stealth improvement | Lockheed Martin 社は 空軍要求の JSF のステルス性は低すぎるとして、主契約を獲得
すれば改善を提案する用意があると主張している。 JSF のステルス性は -30dBsm が要求値であるが、F-22 では -40dBsm であり、 JSF が装備化される8~10年後ロシアの SAM 開発の焦点は RCS の小さい巡航ミサイルや UCAV 対処となるものと思われ、不充分とし ている。 |
2001.08.15 | Jane's Defence Weekly | USAF, USN consider new missions for Global Hawk | 米海空軍は11月に LRIP に入る Global Hawk に新たな役割を付加することを考えている。 海軍は P-3C の補完として SIGINT を行わせると共に、将来は P-3C の後継となる MMA (Multi-mission Maritime Aircraft) の補完にも考えている。 更に EA-6B の補完として電子戦機としても使用使用としている。 空軍は南方軍の行う対麻薬作戦演習へ AWACS の補完としての参加が予定している。 Global Hawk の搭載センサとして検討されている HSI (Hyper-Spectral Imaging) では、偽装目標や、木陰に潜む 目標の探知を狙って開発されている。 |
2001.08.01 | Jane's Defence Weekly | USMC trials electronic warfare support vehicles | 米海兵隊は今月末にも、 MEWSS PIP (Mobile Eelctronic Warfare Support System Product Improvement Program)
の IOT&E (Initial Operational Test & Evaluation) を完了する。 MEWSS は LAV 装輪装甲車に 9m高のアンテナを取り付けたもので、現在保有する12両を PIP 化しようとしている。 システムは敵の通信波を捕捉し、位置を標定したり、妨害をかけたりするものである。 |
2001.06.25 | Aviation Week & ST | New jammer aims to oust towed decoy | Elettronica 社は、レーダー誘導ミサイル用の曳行デコイに代わる新しい翼端搭載
型妨害装置の開発を行っている。 これは従来の曳行デコイに代え、航空機の両翼端に「 Cross-Eye 」システムを塔載するもので、疑似電波により仮想目標を現示、 ミサイルをこれに誘導する「Virtual off-board decoy」である。 価格は従来の ECM 装置より約 30% 高くなるが、曳行デコイの様に使い捨てではなく、MTBF も TWT を使用する装置より 10倍以上 の効果を持つ。 イタリア海空軍は既に 2基の試作品を昨年導入し試験中で、将来的にユーロファイターに搭載を検討している。 |
2001.06 | International Defense Review | Advanced airborne EW | 米空軍研究所は、ATAR (Advanced Threat Alert and Response) の評価実験の RFP を
発簡した。 ATAR は、有人機や UAV に搭載する電子戦システムで、マルチスベクトラムの警報や、RF の標定や妨害を行う。 |
2001.06 | National Defense | Electronic warfare drone developed with commercial technology | 米空軍は SEAD 任務にあたる安価ミサイル LEWK (Loitering Electronic Warfare Killer)
の構想検討中である。 LEWK は全長約10ft、胴径約 1ft、重量1,000 lb以下の、折り畳み翼を有する GPS 誘導、ターボプロップ推進 の ASM で、70~150knots で 8時間飛行し、1,000mile をカバーする。 200 lbの爆装を腹に抱え、TV カメラ、ECM 装置、EO, IR 装置を搭載する。 但し、LEWK は SEAD 任務に要求される能力の 80~85% を満足するもので、単価も約 $40,000 に抑えられる。 |
2001.06.04 | Defense News | Australia, US collaborate on first jamming UAV | 豪と米の空軍は共同で、世界はじめての無人電子戦機の開発を行っている。 両国の空軍は Global Hawk をベースにした電子戦機を2~3年以内に装備化する計画で、プログラム総予算は $1.55B 。 米空軍には既に 4機の Global Hawk が入り、2002年までに更に 2機が納入され、所要の妨害装置等を搭載後、各種テストを行う予 定。 |
2001.05.23 | Jane's Defence Weekly | USAF pursues self-protection lasers | 米空軍は5年間の ADELA (Aircraft Directed Energy Laser Applications) 計画を開
始した。 この計画は比較的低い出力のレーザを用いて、航空機に向かってくるミサイルの EO シーカを破壊しようというもので、同様のシス テムとしてアーク灯を用いた対 IR シーカ装備は AN/AAQ-24 として装備化されている。 ADELA は当初 5~10W のレーザを使用し、その後 100W程度まで出力を挙げることが考えられている。 ちなみに ABL で使用するレ ーザの出力はキロワット級である。 |
2001.05.23 | Jane's Defence Weekly | Missile countermeasures tests | 米陸軍向けに BAe社が開発中の ATIRCM/CMWS (Advanced Threat Countermeasures / Common Missile Warning System) の live-fire 試験が、WSMR で行われた。 |
2001.05.21 | Aviation Week & ST | Laser can foil SAMs, Air-to-Air missiles | C-17 の様な大型機に搭載し、熱源探知型の AAM や SAM による撃墜を無効にする新しい赤外線
妨害装置の研究が米空軍研究所 (AFRL) で行われている。 今年初め、AFRL は $30M を投じて行っている Laser Infrared countermeasures Flyout Experiment (Life) の最初の実射試験を W.S.M.R. で行い成果を得た。 2002年には C-17 搭載試験を行う予定。 AFRL は又、5年間にわたる Aircraft Directed-Enargy Laser Applications プログラムを今月開始した。 DoD も大いに研究の進展を期待しているが、このシステムはイスラエルの AAM Python4 や日本の携行 SAM の様なイメージセンサー には効果がなく、今後 10~15年 まで更に研究開発が継続される模様。 =現在開発及び改善中の主要構成要素= ・2色 IR ミサイル警報センサー ・高感度地上追随カメラ ・レーザー用ジンバル ・高出力 IR レーザー ・クローズドループ IRCM プロセッサー |
2001.05.07 | Aviation Week & ST | IEWS shifts tack to stress‘innovation’ | BAE Systems Northamerica 社 (以前の Lockheed Martin Sanders) の IEWS (Information and Electronic Warfare
Systems:情報電子戦システム) 部は、技術革新部門の大幅な増強を行うため、ワシントンに新しく研究開発センターを設立する。 新 R&D センターは6月に完成し、先進技術に関する政府契約の獲得と技術者及び専門家の大規模な集中を目的とする。 同社では、数年以内に契約高を現状の $50~55M を 50% 以上伸ばし、主要な市場での生産率を 5年以内に 6~10% 増加させることを 見込んでいる。 |
2001.04.12 | Inside the Pentagon | Marines, Air Force push inexpensive, armed UAV for jamming | DoD は最近、UAV の更なる技術開発と電子妨害能力の向上を狙いに、空軍と海兵隊による
LEWK (Loitering Electronic Warfare Killer) の 4年間にわたる計画を承認した。 この UAV は対地攻撃,特に SEAD における無人機による電子妨害を目的とするもので、低価格化も重要な課題となっており、更に 海軍の電子戦機 EA-6B の補足的運用にも使用が検討されている。 空軍は計画全般の実施を、海兵隊は技術管理を担当し、2002年に最初の飛行試験を開始、2004年末の技術試験終了を予定している。 |
2001.04.09 | Inside the Navy | Marines, Air Force developing cost-effective, armed UAV for jamming | DoD は UAV の更なる技術開発と電子妨害能力の向上を図る狙いで、空軍と海兵隊による
LEWK (Loitering Electronic Warfare Killer) の4年間にわたる計画を承認した。 LEWK は対地攻撃、特に SEAD での無人電子妨害を目的とし、低価格化も重要な課題とされ海軍の EA-6B の補足的運用も検討されて いる。 空軍は計画全般を、海兵隊は技術管理を担当、2002年に飛行試験を開始、2004年末の技術試験終了を予定している。 = LEWK の設計諸元 = ・滞空時間:8時間以上 ・速 度 :70150kt ・高 度 :15,000ft以上 ・搭載重量:200lb ・形 状 :全長 10ft、 直径 1ft、 翼長 7ft |
2001.03.26 | Aviation Week & ST | Navy's EW program comes under fire | 海軍の計画している、Integrated Defensive Electronic Countermesures (Idecm)
システムの構成及び信頼性に関して DoD の上級監査官が疑問を投げかけている。 この計画は海軍が $2.7B を投じ、主として F/A-18E/F に搭載する自己防御用 ECM 装置で、空軍も F-15 と B-1B に採用するとさ れるものである。 上級監査官報告によると、海軍の想定している緩やかな任務信頼度要求では、費用対効果上重大な影響を及ぼすことになるとし、 より高い信頼性を維持しなければ多数の航空機を失うとしている。 |
2001.03.26 | Aviation Week & ST | Foreign EW uogrades draw Pentagon scrutiny | ますます精密化する電子戦 (EW) 装置の国際市場出現に、DoD は戸惑いの意を隠せず、
状況を注意深く見守っている。 米国はこれまで、EW 装置開発の主導的立場にあり、輸出航空機用 EW 装置の搭載を統制してきたが、最近イスラエルの IAI 社は ギリシャとシンガポールの F-16 に装備する EW 装置の契約を行ったことが明らかになり、更にチリとの交渉を進めようとしている ことから輸出政策の見直しを迫られている。 |
2001.02 | Signal | Out of jam | 米国は、ECM を回避する新しい GPS 受信機 G-STAR (GPS Saptial Temporal Antijam Receiver) を、Lockheed
Martin社, Rockwell Collins社の共同で開発した。 G-STAR では以下の技術を使用している。 ・Adaptive Transversal Filter ・Controlled Reception Pattern Antenna G-STAR は最初に JASSM に搭載される予定である。 |
2001.02.26 | Aviation Week & ST | USAF plans rapid, all-stealth task force | 米空軍は、B-2 爆撃機と F-22 戦闘機によるステルス戦略航空部隊の編成を計画
している。 この‘global strike task force’は、12機の B-2 と F-22 2個飛行隊(48機)からなり、作戦開始 24 時間以内に 500lb JDAMs 及び小型精密誘導爆弾を用い、400目標以上の戦略目標を攻撃可能と している。 |
2001.01.22 | Aviation Week & ST | Darpa explores possibility of autonomous jammers | DARPA(Defence Research Projects Agency) は小型高性能の地上型通信・レーダ
妨害装置の開発を計画している。 Wolfpack プログラムと呼ばれる計画は5年間にわたり行われているが、いくつかの技術的問題から 試作品の細部は未定であるが、周波数は妨害する通信機の 20 ~2,500MHz 帯程度を想定している。 計画では 2004年までにプロトタイプを製作し、システムの試験に入る予定。 |
2001.01 | Jane's Missiles & Rockets | JASSM to be fitted with jam-resistant G-STARS guidance | Lockheed Martin 社はこのほど開発した対妨害 G-STAR (GPS spatial temporal anti-jam
receiver) を初めて JASSM に適用する。 空軍の行った試験では、GPS 衛星からの信号より 120dB 以上強い妨害に対処できることが確認されて いる。これまでの受信機は GPS 衛星信号を背景ノイズレベルより 30dB 以下で受信するため、妨害を受け やすい環境にあり、1kW の妨害で 80km 以上の距離から影響を受けている。 |
2000.11.29 | Jane's Defence Weekly | First modernised EA-6B Prowler | Northrop Grumman社は、EA-6B ICAP-Ⅲの初号機を完成させた。 初飛行は2001年中頃になる。 ICAP-Ⅲでは、新型の Reactive Jammer が装備され、現有の 124機全機に改修が施される。 |
2000.10.30 | Defense News | Demands hound tactical jamming aircraft fleet | EA-6B Prowler の即応性及び整備性の改善は、電子戦関係分野における最優先の問題である。 見積では、Prowler は当初見積の2015年より早く2010年には退役しそうな様子である。 Prowler の生産はこの先10年以内に終了 する見込みで、その後は部品の入手が困難になる。 このため現在進行中の ICAP-Ⅲ の生産レートを上げると共に、後継機種の開発を急ぐ必要がある。 |
2000.10.02 | Aviation Week & ST | Netted approach to kill SAMs | AT3 (Advanced Tactical Targeting Technology) では、指定された空域にいる複数
の航空機の RWR (Radar Warning Receiver) が受信した angle of arrival 情報から、敵レーダの位置を評定する。 敵レーダ情報
を取り込むのは電子戦機だけでなく、輸送機や給油機など他の任務にある航空機も行う。 AT3 は 90kmの範囲内にある目標を 50mの精度で 10秒以内に評定することができる。 Raytheon社は2002年始めに試験を開始したいとしている。 |
2000.10.02 | Aviation Week & ST | Navy pursues upgrades to antiradar weapon | AGM-88 HARM (High Speed Anti-Radiation Missile) は、以下のような問題点を解決
するため、段階的な改善を計画している。 ① JSF の機内弾庫に収納する必要 ② HARM は敵レーダがすぐにシャットダウンすると照準できない。 ③ HARM は敵レーダのアンテナにあたるため、致命的損傷を与えられない。 現在考えられている HARM の改良計画は、ソフトの改修を行う Block 3A, Block 5、機械式のジャイロを INS/GPS 等の精密誘導装 置に替える Block 6 (IHUP: International HARM Update Program)、及び AARGM (Advanced Anti-Radiation Guided Missile)計画の4つがある。 AARGM は、中期誘導中に曲線飛行をしながら目標に接近し、目標方向の変化を パッシブシーカで捕捉して、敵のレーダがシャットダウンしても、交会法により敵の位置を算出し、ミリ波 のアクティブシーカで捕捉追随する。 |
2000.10.02 | Aviation Week & ST | Jockeying begins over EA-6B replacement | EA-6B の後継をめぐって、幾つかの候補機種があがっている。 後継プログラムは2004年に開始され、海軍は2010年に運用を開始し、2015年までに EA-6B と置き換える 計画である。 新しいシステムが取り扱う周波数帯域は 30MHz~ 30GHzであるが、DoD の担当者は帯域は更に広がる可能 性を示唆している。 新しいシステムとして次の4種類が考えられている。 ・専用航空機 EA-6B, F/A-18G, B-1, B-52、民間機改造型、新型機など ・多用途機 JSF, F/A-18, F-15, MV-22, F-16 など ・回収型 UAV or UCAV Global Hawk, Predator など ・投棄型 MALD, 落下傘投下型ジャマ、地上放置型ジャマなど これ以外に、空軍では当座の繋ぎとして次の2つの案を検討している。 ・EF-111 の現役復帰 1996年に退役した EF-111 の現役復帰 ・B-52 の活用 |
2000.10.02 | Aviation Week & ST | Precise jamming Prowler bound | 能力向上型 EA-6B Prowler の初飛行が来年行われる。 現在2機の EA-6B Block 89
A が、ICAP-3 (Improved Capability-3) への改造が行われるため Nothrop Grumman の工場に運び込まれ
ている。 ICAP-3 の目的は、それまで個別に動作していたジャマー(註:EA-6B は、AN/ALQ-99 送信機を2機 ずつ収納したポットを、翼下に4個下げる)を統合して動作させることにある。 更に、ICAP-3 では、それまで敵のレーダが動作している帯域全体に妨害波を送信していたのを、個別のレーダ毎 に妨害波を送信するため ERP が大幅に向上している。 これはロシアの S-300 ファミリ(SA-10,SA-12)に対しては、今までのままでは ERP が足りないための改善である。 これは妨害すべき敵レーダの周波数を高速に捕捉することにより実現した。 これは又、ポップアップレ ーダ対処にも有効である。 ICAP-3 に取り付けられる新しい ESM 装置、 LR-700 は、両翼端にアンテナを配置した 基線長の長いインタフェロメータにより、高い精度で目標位置の標定を行い、AGM-88 HARM により高い精度の目標情報を提供する。 |
2000.07.03 | Aviation Week &ST | JSF and F-22 refocused on electronic warfare | DoD はこれから装備化される2種類のステルス戦闘機、JSF と F-22 に電子戦能力 を付加して本来の任務である空対地、空対空に加え、更に柔軟な任務付与を可能にすることを検討して いる。 |
2000.06 | National Defence | Threat to satellite signals fuels demand for anti-jam products | 近年衛星からの GPS に対する電子妨害の存在が明らか
になり、戦闘機、巡航ミサイルを始めとする軍用装備の多くが目標への誘導を無効にされかねないその
脅威に直面している。 米国では現在、GPS に対する電子妨害に対処する研究が進められており、DoD は 2001年までに対応 計画の概要をまとめたいとしている。 =軍・民で検討している主要な対処策= ・G-STAR(GPS spacial temporal anti-jam reciever) JASSM に搭載を検討している対妨害受信機 ・GPS anti-jam module 空軍 CALCM(通常型航空機搭載巡航ミサイル)用対妨害モジュール ・PTAN(precision terrain aided navigation) トマホーク BlockⅣ に搭載を検討している GPS によらない自律誘導装置 |
2000.04.20 | Inside the Pentagon | EA-6B Prowler follow-on likely to involve multiple platforms | EA-6B Prowler の後継機種について複数の候補案が検討されている。 海軍の電子攻撃艦載機 EA-6B は 2015年に退役を予定しているが、5~10種類以上の候補が 9月に リストアップされる模様。最終候補案は2001年12月に絞りこまれる。 |
1999.12.20 | Defense News | DoD seeks EA-6B follow-on | |
1999.11.15 | Aviation Week & ST | Aircraft gain upper hand over RF missiles, for now | |
1999.11.15 | Aviation Week & ST | Order for ALE-50 doubles after success in Kosovo | |
1999.11.15 | Aviation Week & ST | RWR, ESM changes prompt Litton merger | |
1999.09 | International Defense Review | Luftwaffe counts up SEAD sorties | |
1999.08 | International Defense review | Enhanced jammer attacks new markets | |
1999.01 | International Defense Review | Russian 'AWACS jammer' is revealed in more detail | |
1999.01.20 | Jane's Defence Weekly | US Navy strengthens Prowler fleet | |
1996.07.31 | Jane's Defence Weekly | Prowler upgrading is on track, says USN | |
1996.07.17 | Jane's Defence Weekly | Raven retirement slowed in EA-6B protest | |
1996.06.10 | Aviation Week & ST | Elint, SEAD roles seen for stealthy F-22 | |
1996.04.15 | Aviation Week & ST | EH-60 elint helicopters support NATO in Bosnia | |
1996.04 | International Defense Review | Out of HARM's way | |
1995.07.08 | Jane's Defence Weekly | USAF funds extension of EF-111A opeations | |
1995.03.18 | Jane's Defence Weekly | Joint airborne jammer analysed | |
1995.03.18 | Jane's Defence Weekly | Russia's front line EW force |