電子戦全般に関する記事

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2025.03.11
 05:00
時事通信

(Yahoo)

Xでシステム障害 親パレスチナ集団が関与か <2504-031101>
 システム障害情報サイトのDowndetectorによると、10日にXでシステム障害が断続的に発生し、ウェブサイトやアプリで投稿を一時閲覧できなくなったとの報告が相次いだ。 Downdetectorによると、米国や日本など世界各地で不具合が生じたもようで、米国では一時、障害の報告が約4万件に達した。
 親パレスチナのハッカー集団が犯行声明を出しており、関与が疑われている。
 声明を出したのはDark Storm TeamでTelegramに「イーロン、調子はどうだい? 訪問を喜んでくれるといいな」と投稿し、Xのオーナーで実業家のイーロン・マスク氏を挑発した。
 大量のデータを送り付ける
DDoS攻撃だった可能性がある。
2023.10.12
 12:26
Inside Defense Space Force successfully completes Black Skies series <2311-101218>
 米宇宙軍第392戦闘訓練大隊大隊長のナカタニ中佐が10月4日、電子戦環境下で外部と連接するBlack Skies 23-1演習が成功裏に終了したと述べた。
2023.07.05 Jane's Defence Weekly In a jam <2309-070513>
= ロシアの EW とウクライナの ECCM に関する3頁の記事 =
・Degrading UAVs
・Suppressing communications
・Suppressing Starlink
2020.10.10 朝鮮日報

(Yahoo)

韓国軍の無人機600機、大半は北のハッキングに無防備 <2011-101003>
 韓国軍の保有するUAV 600機について、北朝鮮のハッキングに弱いことが9日までに判明した。
 韓国軍は2021年から2025年までの国防中期計画で、最先端のUAVを装備して監視偵察や攻撃任務まで遂行させたいとしているが、北朝鮮のハッキングなど、UAVを無力化する攻撃への対策は整備されていない。
2020.08.26 Jane's Defence Weekly Seoul to develop gliding graphite bomb <2010-082614>
 韓国
ADDが8月18日に、停電爆弾 (Blackout Bomb) 開発の業者選定を終えたことを明らかにした。 開発費は数千万ウォンで、取り纏めはLIG Mex1社が行い、同社が誘導装置と搭載品を担当し、豊山 (Poongsan) 社が弾体、Hanwha社が信管を担当する。 開発は2024年11月に完了する計画である。
 停電爆弾は2枚の拡張翼と4枚のフィンで100km飛翔し、米国のGBU-94 blackout bomb同様に炭素製フィラメントを放出してショートさせ電力設備等を破壊する。
【関連記事:1712-101810 (JDW 2017.10.18)】
2020.06.02 Jane's 360 DoD launches F-35A DEAD/SEAD retrofit <2007-060204>
 米国防総省が、Lot 14とLot 15のF-35Aに完全なSEAD/DEAD能力を付与する契約を$36.78Mで行った。 契約の対象は米空軍のほかF-35Aを採用している諸外国にも及び、2022年8月まで続く。
 F-35Aは2016年8月にIOCとなった時点で持っていたSEAD/DEAD能力は限定的で、GBU-31/32 1,000-lb/2,000-lb JDAMを搭載するだけであったが、その後Blick 3FソフトでGBU-39 SDBやAGM-154A/C JSOWを搭載できるようになっていた。
 今回の契約でF-35Aは、SiAW計画で開発中のAGM-88E AARGMを搭載できるようになる。
2020.05.19 Breaking Defense Winning the Spectrum: Pentagon unveils new srategy <2006-051905>
= 電子戦の重要性を論じた記事 =
 ・New EM Spectrum Superiority Strategy
 ・Giving The Enemy Something To Worry About
 ・The urgency to change
2020.03 International Defence Review USAF seeks new collection technologies for cyber, SIGINT <2005-030001
 米空軍研究所 (AFRL) が1月8日に更新した広報BAAで、空軍がサイバとSIGINTの統合を考えていて、企業からの情報提供を求めていることを明らかにした。
 サイバとSIGINTの統合で、自動的な捕捉、識別、追随、優先順位付、信頼度区分や、更に地形情報などの取得能力を向上させようとしている。
2019.11.20 Jane's Defence Weekly German sets out rapid timeline to field airborne EA capability for NATO <2001-112006
 ドイツ空軍の教義担当副参謀長のライトゲス准将が11月13日、独空軍がNATOの電子攻撃 (EA) 能力を構成する計画luWESについて政府の決定待ちと述べた。
 准将によるとLuWESはSOJ 10機EJ 12機及び、まだ装備していないSIJ UAV(数は未定)からなるシステム3個で構成される。
2019.04 International Defence Review Denying the spectrum: Team Newton to deliver new EW package to NATO JEWCS <1905-040006
= NATO JEWCS に関する3頁の記事 =
 
2017.11.22 Defense News Lessons from Zapad – jamming, NATO and the future of Belarus <1712-112204
 ロシアがベラルーシと9月に行った隔年演習"Zapad"について、NATO諸国、特にバルト諸国とポーランドはその動きを間 近に観測することができ多くの教訓を得た。
 米国と欧州の安全保障に永く関わってきて現在シンクタンクCNASの研究員であるタウンセンド氏は、最大の収穫は 電子戦分野に関する教訓であったとしている。 演習は熾烈な電子戦環境下で行われたとしている。
2017.08.23 Jane's Defence Weekly Chinese SEAD-equipped J-10B emerges at Aviadarts contest <1710-082310
 中国のウェブページに8月10日、SEAD装備を搭載したJ-10Bの画像が掲載された。
 SEAD J-10BにはKh-31 ARMの中国型であるYJ-91や、K/RKL007A ESM/ECM装置を搭載している。
2017.03.22 Defense News Breaking down China’s electronic warfare tactics <1704-032210
 ロシアがウクライナで高度な電子戦を繰り広げたのに続き、中国も太平洋地域で同様な能力を見せている。
 米国防総省が議会に対して行う中国の軍事力に関する年次報告の2016年版では特に、中国がGPSシステムやJTIDSに対する妨害 で米国のC4ISRシステムを麻痺させようとしていることやSARレーダに対する妨害について警告している。
2016.12.20 Defense News Threat from Russian UAV jamming real, officials say <1701-122003
 Foreign Policyが10月に、ウクライナ東部でUAVによる監視を行っているOSCEが派遣した監視団(SMM)が8月 に電波妨害により監視ができなくなったと報じた。
 ロシア戦術電子戦装置の配備を進めており、在欧米陸軍はロシアの戦術電子戦能力が我 々を遙かに凌いでいるとその能力を認めた。
2016.10 International Defence Review Raytheon introduces cyber management system for EWPMT <1611-100008
 Raytheon社が米陸軍の電子戦計画管理システム(EWPMT)を支援するサイバ戦 BMシステムCEMBMシステムを開発した。
 CEMBMはEWPMTのリスク低減及び技術的完成度を高めることができ、PowerPoinやExcelなどのCOTS品とも連接が できるという。
2016.09.03 産経新聞

インターネット

ハッカー阻止に究極の技術「量子通信」導入へ 世界初の量子実験衛星の打ち上げ成功に欧米科学者も腰を抜かした… <1610-090305
 中国が世界初の量子科学実験衛星「墨子」の打ち上げを16日に成功させ、ハッカによる機密取得 を阻止できる量子通信の実験を行う。 通信技術の専門家から「スパイ防止の技術開発で中国が飛躍する」と警戒の声があがっている。
 量子通信は、量子力学の原理を基礎に、盗聴や暗号解読が困難な安全性の高い通信が可能になるとされ、欧米各国 などが基礎研究を進めているもので、仮に通信傍受を試みたり、通信内容を書き換えようとすると、通信内容自体が崩壊するため、理論的にハッキン グは不可能とされることから、軍事機関も高い関心を寄せている。
2014.02.17 Aviation Week & ST Sneak attack <1404-021710>
= 航空機搭載電子戦装置に関する記事 =
 IRST などのパッシブ照準装置の役割。
2014.02.17 Aviation Week & ST Cell phone threats <1404-021709>
= 航空機搭載電子戦装置に関する記事 =
 ディジタル RF メモリを用いた電子戦装置が多く出現しだした。 但し、中国ではまでその技術水準にはないようである。
DRFM 妨害装置を解説した資料
 MAKS 2013 に出品された CNIRITI社の MiG-29 搭載の MSP-418K は、G~J-band のポッド式妨害装置で、強度-20dBmの信号 や、20nsのパルスを捕捉でき、150kg足らずである。 この展示会で CNIRITI社のライバルである KNIRITI社は SAP-518 を展 示した。
2014.02.17 Aviation Week & ST Smarter Eagle <1404-021708>
= 航空機搭載電子戦装置に関する記事 =
 サウジアラビアの F-15SA、イスラエルの F-15I、シンガポールの F-15SG が装備している電子戦装備の紹介。
2014.02.17 Aviation Week & ST Fast and furious <1404-021707>
= 航空機搭載電子戦装置に関する記事 =
 アジア太平洋重視戦略で、電子戦の重要性が高まっている。
2013.02 Jane's Missiles & Rockets UK updates its 'Straight Flush' radars <1303-020009>
 英国がカンブリア州 Spadeadam にある電子戦訓練場の 2K12 Kub (SA-6) 用 1S91 Straight Flush レーダ を3年半かけて改修した。 この結果同様の改修を行った他の SA-6 を模擬できるようになったという。
 この電子戦訓練場には Kub のほか、9K33 Osa (SA-8) や ZSU-23-4 Shilka もあり、更に米国製で S-75 ( SA-2) や S-125 (SA-3) を模擬できるシミュレータ T1 もある。
 また Spadeadam では S-300 (SA-10) や Buk (SA-11) も模擬できるという。
2011.08.08 Aviation Week & ST Threats grow, budgets shink <1109-080805>
= 米国国防費削減と電子戦装備に関する記事 =
 影響を受けそうな計画は
・MQ-9 Block 5 Reaper に通信 EW 装置を搭載する計画
・F-16 及び A-10 搭載 ECM ポッドを更新する計画
・EC-130 Compass Call を増強する計画
MALD-J を、10倍の能力を持つ Increament Ⅱ にする計画
などである。
2011.04.18 Aviation Week & ST Devide and defeat <1105-041808>
= 電子戦統制機能に関する記事 =
 米海軍では EA-18G Growler や MALD-J などが装備化されようとしていて、更に NGJ の開発が進められている が、これらを統制する機能が欠落している。
 米海軍と空軍は収集した電子戦データを統合した共通の状況図を作成すると共に電子戦を統制する EMBM の構想を 進めている。 EMBM は IP プロトコルを用いて Link 16 で結ばれると見られる。
2010.05.24 Aviation Week & ST Cyber surge <1007-052407>
 米陸軍は電波制御 IEDRCIED)に対抗する電子戦 (CREW) 装備の開発を 既に進めているが、サイバ戦は2008年のグルジア戦のような小規模紛争でも使用されたことから、戦術的なディジタル電子戦システムを導入しよ うとしている。
 このシステムは電波の発信源を即座に標定して MLRS や Predator で破壊又は非破壊により制圧するものになると思わ れる。
2010.05.10 Aviation Week & ST No more stovepipes <1006-051005>
= 米軍に於ける航空機による電子戦の主体に関する記事 =
2010.01.18 Aviation Week & ST Electronic gunfighter <1003-011806>
 電子戦が、防御から攻撃 (EA) に姿を変えつつある。
 (以下、NGJ、EP-X、EA-18G、MALD-J、EF-35 などに関する記述)
2009.06.03 Jane's Defence Weekly NATO prepares to boost electronic warfare unit <0907-060306>
 NATO電子戦組織 JEWCS の再構築を行い、旧式になった訓練装置 の換装を行うと共に、新たに対艦ミサイル防護に関する設備である NAS-MDEF を組み入れる。
2009.05.25 Aviation Week & ST In a jam <0907-052505>
= EW の重点が IR か RF かの議論に関する記事 =
 英空軍航空総隊参謀長が、EW において IR が重視されるのは理解できず、引き続き RF 対策を重視すべきといっている。 特に彼は S-400 など高度な防空システムが、イランや中国に拡散することを憂慮している。
2009.03.11 Jane's Defence Weekly US Army unveils EW field manual <0905-031106>
 米陸軍が2月26日に米陸軍協会 (AUSA) の年次総会で、改訂された電子戦教範 FM3-36 Army Electronic Warfare Operations を公表した。
FM3-36 Army Electronic Warfare Operations (全文 PDF)
 新たな教範には無線起爆式の IED に対する妨害が取り上げられている。 米陸軍は作戦教義を定めた FM3-0 を発 簡しており、FM3-36 はこれに沿ったものである。
FM3-0 Operations (全文 PDF)
2008.06.02 Aviation Week & ST Jam sessions <0807-060203>
 Northrop Grumman社が米空軍研究所 (AFRL) との契約で行ってきた航空機搭載 ECM の研究で、単独使用するより ネットワーク化して使用した方が3~5倍の効果があるとの結論を出した。
2008.01.21 Aviation Week & ST Network attack gets tougher <0803-012104>
= 中国の防空組織に対する妨害の困難さに関する3頁にわたる記事 =
 中国の防空組織は米国の1/10のコストにかかわらず、米国にとって、ロシアより中国の防空組織の方が脅威になっている。  民生技術を大幅に取り入れたことによりシステムに柔軟性があり、システムの更新が容易に行える。 また通信 に VOIP (Voice Over Internet Protocol) を使用しているため捕捉しにくい。
2007.11.26 Aviation Week & ST Cyber-combat's first shot <0724-112603>
 イスラエル軍機による9月6日のシリア領内の攻撃は、通信ネットワークと対空レーダに対する周到な電子妨害 下に行われた原子炉の破壊であったことが、米軍事筋により明らかとなった。
 空軍は先ずトルコ国境に近い Tall al-Abuad のレーダサイトを強力な電子妨害で麻痺させると共に、指揮通信ネットワークを妨害し 、ほぼ同時に Dayraz-Zawr の原子炉を空爆し破壊した。 米軍は作戦間の電波発信状況をモニターしており、空爆地域の衛星画像でも 完全に施設が破壊されているのを確認している。 イスラエル、シリア両国とも実を明らかにしていないが、原子炉 は北朝鮮の支援で建設していたとみられる。
2007.07.25 Jane's Defence Weekly US Army field artillery faces electronic warfare challenes <0717-072511>
 米陸軍は電子戦 (EW) を情報戦 (IO) の重要な一部と位置付け、海軍の電子戦将校 (EWO: EW Officer) 約 300名を地上戦に投入している。
 陸軍は電子戦を以下の三カテゴリに区分している。
  ・E A : Electronic Attack
  ・E S : Electronic Support
  ・E P : Electronic Protection
2007.03.07 Jane's Defence Weekly US Army moves back into electronic attack mission <0708-030705>
 米陸軍が2月21日に、2008年3月以降に電子戦要員を選抜し、IED の遠隔操作を妨害する部隊の訓練を開始す ると発表した。
 陸軍は1970年代後半に ECM の分野から撤退し、妨害を海空軍の支援に依存する方針を決めたため、30年振り にこの分野に復帰することになる。
2007.02.14 Jane's Defence Weekly NAVSEA seeks solution to IED jammer problem <0706-021414>
 イラクやアフガンで、対 IED ジャマが相変わらず友軍の通信に支障をきたしてい るため、米海軍の NAVSEA (Naval Sea System Command) が友軍の通信への影響を低減する IED ジャマである CREW (Counter Radio Controlled IED Electronic Warfare) システムの開発を準備中で、1月に RfI を発簡している。 RfI では HF、VHF、UHF の通信だけでなく、BFT (Blue Force Tracking) システムや GPS 受信機へ の影響も視野に入れている。
 米軍は2004年から2006年に IED 対策に$6.1Bをかけており、FY-07でも$1.9Bを計 上している。
2007.01.22 Aviation Week & ST Designer EW <0704-012209>
= 電子戦の動向に関する記事 =
 米空軍は昨年11月に B-52 の SOJ 機への改修を見送ったが、2012年を目標とする電子戦機の装備化を依然検 討中であるとみられる。
 電子戦の様相は変化しており、大型機による大出力の妨害から、HPM を用いた SAM レーダや通信ネットワークに対する、ソフトウエア ーベースの小型で低出力の電子攻撃技術が主流を占め、近い将来 F-22、F-35、B-2 及び UCAV に採用され、次世代 SAM である射程200哩 以上の SA-20 SA-22 に有効な対処が可能となる。
 空軍は2000年から Suter 計画として、移動目標を含むネットワーク攻撃装置の開発 を進めており、まもなく実用化される。
2006.12.04 Aviation Week & ST Electrons at war <0701-120404>
 BAE Systems社の研究者によると、将来の電子機器は小型化、低出力化及び装置のデジタル化が進み、5~15年以内に 情報戦、電子戦及び HPM による攻撃を1機の UAV で同時に実施することが可能となる。
 また、電子機器の小型化により、偵察用 UAV も Global Hawk 規模の偵察機が十分の一の大きさで可能となり、低価格化が可能となる。
 DARPA が開発中の光ファイバーを用いた EPIC (Electronic and Photonic Integrated Circuit) は、RF 信号 を光に変換し高速で処理伝送する技術で、電子機器の高性能、低価格、統合化を飛躍的に向上する。 電子戦機仕様 JSF での採用が検討されているが、EPIC の実現には約10年を要する。
2006.10.23 Aviation Week & ST Insurgent's new tools <0621-102302a>
 レバノンでの反政府組織によるテロ攻撃ではこれまでの IED に加え、軍のインターネットへの妨害が増加し ている。
 イスラエル軍と米軍の通信は、米軍の装備する SINCGARS (Single-Channnel Ground and Airborne Radio System) を除きほぼ同様の 装置を使用しており、遠からず米軍への電子妨害が起こると専門家はみている。
 妨害機器はイラクから流れたとみられ、その多くは中国やロシアから購入したものと推測される。
<0621-102302b>
 米空軍は独自の SOJ 機の保有をめざし B-52 搭載の CCJ (Comman Core Jammer) 開発を提起しているが、 海軍は性能的に改善型 EA-6B に劣るとして開発を疑問視している。 空軍は経費を$7Bから$2Bに抑制したため、先ずコアシステムを 開発する方針であるとし、逐次機能を強化する計画である。
2006.07.19 Jane's Defence Weekly Jam tomorrow <0616-071913>
= 電子戦の動向に関する4頁にわたる特集記事 =
・ARM の開発計画
・デコイ
・防護装置
・電子攻撃
2006.07.05 Jane's Defence Weekly NATO streamlines and redesignates EW support group <0615-070505>
 NATO の MEWSS (Multi-Dervice EW Support Group) は7月1日に JEWCS (Joint EW Core Staff) に改編され、 1992年に編成された Land Detachment がイタリアの Anzio からイギリスの Yeovilton に移駐した。
 これに伴い3台の NEWVAN (NATO EW van: mini-NEWVANx1, tactical radar and control system van x2) も、32基の AN/ALQ-167 仮想 敵ジャマポッドがある Yeovilton に移送された。
2006.05.04 Inside the Pentagon Defense Department exploring new approach to Electronic Wafare <0611-050402>
 DoD は米軍の航空電子戦能力の強化と将来戦での運用要求を準備するための研究作業を進めている。 研究 は Joint Airborne Electronic Attack プロトコルと呼ばれ、DoD の分析評価部と統合参謀本部が、9月の成果報告をめざし一年間の共 同作業を行っている。
2005.11.07 Defense News EW: It's not just for jamming anymore <0601-110702>
 米議会の電子戦作業グループは、電子戦が SOJ そのものであると誤解されていると指摘している。
 電子戦はレーダ、通信の他、GPS、TV 放送から DE (Deirect Energy)、レーザvs 眼球等多岐にわたり、全てが潜在的な電子戦の対象と なる。
 イラクでは反政府主義者による活動に携帯電話が多用されており、これに対処するための電子戦器材の開発が急がれている。
 DEW の開発には ABL、ATL のほか、以下の計画が進行中である。
ADS (Active Denial System)
 Humvee 搭載の非殺傷兵器で、高出力マイクロ波により人員を制圧する。
Zeus
 半導体レーザを用いた Humvee 搭載の地雷除去システムで、2003年にアフガニスタンで実際に使用された。
PhaSR
 空軍 AFRL が10月31日に公表した、開発中のレーザを用いた携帯型非殺傷兵器で、兵員を一時的に目眩ましに する。
LRIRCM (Large Aircraft Infraed Countermeasures)
 大型航空機に搭載するレーザシステムで、飛来するミサイルの誘導部を制御不能にする。
2005.11.07 Aviation Week & ST Jamming jam-up <0523-110705>
 イラクでの電波環境は極めて無統制の状況にあり、米中央軍は電子戦調整組織 EWCC (EW Cordination Cell) の早急な設立を求めている。
 イラクで作戦する各軍は新型の妨害システムを次々と投入しているが、相互の調整を行わず使用するため友軍 の通信機やレーダ及び IED 除去の EOD 部隊装備に妨害をかけることが多く発生している。 また、妨害電波により IED が爆発した事例もある。
 地上機器以外の EC-130 や EA-6B による強力な妨害電波による影響も大であり、通信電波の氾濫等により Predator UAV の飛行範囲は 35哩までに制限されている。
2005.11.02 Jane's Defence Weekly US 'needs to do better' with EW assets <0522-110203>
 10月25日に開かれた第42回 AOC 国際シンポジウム(註:AOC (Association of the Old Crow's) は米国の軍民電子戦関係者が参加 する協会)で米国の電子戦専門家達が、米軍の電子戦が各軍バラバラで、お互いが妨害しあっていることに危機 感を呈した。
 例えとして米軍がイラクで IED 対策として、車載、携行合わせて20,000基の妨害装置 を展開しようとしていることなどが挙げられた。
2005.10.26 Jane's Defence Weekly US Navy to assume lead in IED jamming <0522-102605>
 米国では、対 IED 電子戦担当に海軍が指定された。 対 IED 電子戦は、無線で 遠隔操作される IED を妨害しようとするもので、既に若干数がイラクで使用され効果を挙げているが、見方無 線も妨害を受ける問題が起きている。
 対 IED 電子戦は主担当が海軍となっても各軍の対 IED 兵器開発は続行され、陸軍は Syracuse社と CREW-2 (Counter radui-controlled IED EW Increment-2) の契約を$550Mで行っている。
2005.10.24 Aviation Week & ST Phone for help <0522-102404>
= 携帯電話対処ネットワーク戦に関する記事 =
 対テロ作戦では携帯電話、衛星中継電話、局地通信ネットワークを用いた反政府勢力の活動を阻止することが必要であるが、これらの 送信出力は極めて微弱なため敵地に深く進入する必要があり、今後はステルス ISR 機やミニ UAV 及び投下型セ ンサ等が多用される。 現在、F-35 や F/A-22 の活用、新型無人ヘリ、及び AirWolf、Wolfpack といった小型センサの使用が検 討されている。
 情報の一元統合化には NCCT (Network Centric Collaboratetive Targeting) の実用化が近 づいている。 NCCT は複数の ISR 機が収集する移動目標や電波状況を統合し、単一情報として数分以内に部隊に伝達するシステ ムで、11月に行われる演習で総合実地試験を予定している。
2005.10.24 Aviation Week & ST Wireless war <0522-102403>
= イラクにおけるネットワーク戦に関する記事 =
 イラク、アフガンで最も脅威となっているのは、反政府勢力による待ち伏せ奇襲攻撃と IED などの破壊活動であり、その 連絡指揮と起爆には携帯電話が用いられている。 米軍は2003年以降これらに対するネットワーク戦能力の向上 に努めているが、予算などで十分な対応が図られていない。
 空軍は現在、RC-135U Combat SentRC-135 Rivet Joint 及び EC-130 Compass Call で通信傍受と妨害を行っているが、更に敵地深く進入して作戦を遂行するため、ステルス 機や小型 UAV の活用を計画している。
 右図は将来情報戦の構想図で、ステルス UAV が地上センサを投下すると共に、VTOL 型 UAV を敵家屋の近くまで接近させ、情報収集を 行い、MicroStar UAV による三角測量で電子信号を収集する。 各種データは直ちに衛星もしくは大型有人 ISR 機に送られ、分析使用す る。
2005.10.17 Aviation Week & ST Unmanned strategy <0521-101708>
 英国防省は戦略 UCAV の研究開発を極秘に進めており、SUAVE (Strategic Unmanned Aerial Vehicle Experimentation) の RRE をBAE社に発注した。
 SUAVE は FOAS 計画に続く UCAV 計画で、2006年から本格開発する。
 国防省はこのほか、Typhoon 戦闘機に搭載している EJ200 ターボファンエンジンを搭載する UCAV の研究も秘密裡に進めている。
 空軍は UCAV の主たる任務は開戦当初の奇襲及び SEAD と考えており、このため巡航ミサイル用に開発中の HPM 弾頭を UAV に搭載する研究を行っている。
2005.07.25 Aviation Week & ST Radar tracking <0516-072503>
 フランス国防省 DGA は宇宙局 CNES と共同で、2009年に ELINT 実験衛星の打ち上げを計画している。
 DGA と CNES は昨年12月に COMINT 実験衛星 Essaim の打ち上げに成功しており、 これが2度目の共同実験となる。
2005.05 Jane's Missiles & Rockets Shahab break-ups suggest possible EMP trial <0511-050005>
 イランが EMP 兵器を開発している模様である。
 一連の Shahab 3 発射試験の何回かはミサイルが自爆した。 西側報道はこの試験を失敗と報じたが、イランは成功と発表している。  もし EMP のために Shahab 3 を使用する試験を行ったのだとすれば、この自爆は成功と言える。 これを裏付けるようにイランは軍の 機関紙が、敵の指揮通信ネットワークを混乱させる効果について述べている。
 米議会の EMP 委員会が2004年に、北朝鮮も EMP 兵器を開発中で、2~3年以内に完成 すると報告している。 このために北朝鮮はロシアから科学者を招へいした模様である。
2004.11.22 Aviation Week & ST Hearing aid <0422-112204>
 米空軍 ACC は電子戦プロジェクトの一環として Sensor Forward 構想を検討している。 併行して空軍州兵 (ANG) は F-15 搭載 RWR の改善計画を進めている。
 Sensor Forward は様々な航空機のセンサー情報をリンクして敵部隊の状況を共有し 、統合的な攻撃を可能にする。 内容の細部は不明。
 RWR の近代化は当初空軍が計画していたが、予算上の問題で中止され、ANG が代わって2年間、$5Mでデジタル受信機 への改善を行い、F-15C/D/E に搭載する。
2004.07.28 Jane's Defence Weekly US vulnerable to EMP attack <0414-072802>
 米議会が招聘したパネルが、軍及び米国社会が、中国などの潜在敵国による EMP 攻撃に対して脆弱であると 指摘した。 また、2015年までに北朝鮮及びテロ組織などがその能力を保有するようになるともしている。
 可能性のあるシナリオとしては、EMP 効果を高めた核弾頭を装備した SCUD を艀などの平底舟に積み米国沿岸 から発射して高々度で爆発させるもので、EMP 効果は陸上ばかりでなく、低高度軌道の衛星に も及ぶ。
2004.06.28 Aviation Week & ST Sneak attack <0413-062805>
 米空軍の ACC (Air Combat Command) 司令官は、EC-130 Compass Call や JUCAS に搭載する 電子攻撃装備の開発促進を要望している。
 同司令官は、敵の SAM システムを無力化するためのコンピューターネットワーク攻撃機能と、HPM (High Power Microwave) といった電子攻撃装備を早急に配備する必要性を強調した。
 ネットワーク攻撃は Suter 1 及び Suter 2 計画として2000年以降 JEFX で段階的 に実験を行っており、2004年夏には Suter 3 計画として移動する重要目標を対象とする試験を予定している。
2004.05.31 Aviation Week & ST Jelling the jam <0411-053106>
 AESAレーダーは F-15C、F/A-18E/F の他 に、F/A-22 及び F-35 に搭載 を予定し、巡航ミサイル防衛の中核となるが、同時に敵の次世代高性能 SAM システムに対し電子妨害を行うこ とができる。
 しかしながらレーダーの妨害能力は妨害距離、地域及び範囲に制限を受けるため、改良型レーダー警戒受信 機 ALR-69等による慎重な管理運用が必要となる。
2003.11.17 Aviation Week & ST Dial-in for dollars  イラクでの米軍の動向をみる限り、対テロ戦の準備も作戦構想も確立されていないと軍事専門家はみている。
 特に焦点となっているのは、テロリストが携帯電話を主要な通信手段として行動していることから、これに対する通信妨害である。
 現在、イラクには少数の車載通信妨害システムが展開しているが、安全上にも問題があり Predator B による通信妨害が最適手段とみられる。
2003.09.29 Aviation Week & ST Aircraft protection  DoD は国土安全保障省及び政府当局と民間航空機の IRCM 自己防御システムについて協議を進めているが、 レーザーを使った妨害システムを選択するとみられる。 旅客機への IRCM 装備は米のみでなく NATO やイスラ エルでも検討されている。
 空軍は現在、C-17 輸送機に three-jam-head の LAIRCM の装備を進めているが、同時に発射されたミサイル を遠距離から探知できる新たなミサイル警報センサーの開発導入を検討しており、来年には2社を選定し開発プロジェクトを開始する。
2003.09.10 Jane's Defence Weekly Taiwan receives upgrade to signals intelligence site  台湾が、台北北方 Yangmingshan (註:陽明山)山中の Pingtung Lee にある SIGINT 施設の更新を行った。
 この工事を担当したのは米国の STS (Summit Telecom Systems) 社で、同社はこれまでに、台湾、韓国、日本 にある米国の SIGINT 施設を手がけている。
2003.08.18 Defense News Flight brews over Airliner Missile Defense  上院の Schumer議員は、6,800機にのぼる米の旅客用航空機をテロリストの携行 SAM から防護する措置を早急に進め るべきと主張している。
  国土安全保障省は8社からの提案から2社を選定、防護システムの評価を行っている段階で、同議員は対策が遅すぎるとしている。
 対処システムには IR/レーザー方式の妨害装置とフレァーが候補だが、IR 妨害装置は旅客機に装備した場合1 機あたり約$2M、フレァーで$300,000を要するため、低価格化と維持整備性が要求される。
 国土安全保障省はFY-04に研究開発経費として$60Mを要求し、議会は7月に承認している。
2003.06.23 Defense News Israel accents UAV protection  イスラエル国防省の研究開発当局は UAV の電子戦への適用が増加することに伴い、敵地での撃墜や対妨害を考慮し、 5年以内に自己防御機能と自爆機能を付加することをを検討している。
2003.06.02 Defense News New EW plane awaits Pentagon approval  DoD は今月中に海軍の電子戦機 EA-18G の開発導入計画の最終審議を行いこれを承認する運びとなった。
 海軍は EA-6B の後継ととなる EA-18G を 10年間で10個空母航空団用として90機 を導入する計画で、2006年の初号機導入、2009年の部隊運用開始を予定している。
 EA-18G は 最新の妨害システム ICAP Ⅲ を装備するほかに、地上レーダー攻撃用の HARM AMRAAM を装備する。  また将来的には現在開発中の各種スタンドオフ兵器搭載と更なる妨害装置の開発を行う。
2003.05.26 Defense News Jam-proofing the JDAM  イラク戦での GPS 誘導兵器に対する電波妨害を重く見た米空軍は JDAM 対妨害性の強化に着手した。
 改善するのは妨害ノイズに影響を受けにくい新型のアンテナと対妨害制御チップの付加で、主契約社である Boeing社は2年以内の完成をめざして研究を開始する。
 空軍は現在、既存 GPS衛星の100倍の対妨害性を有する GPSーⅢ衛星の開発を行って いるが、計画は3年遅れており運用開始は 2010年以降とみられるため、早急な対応が必要となっている。
2003.03.27 毎日新聞

インターネット

電磁波爆弾 マイクロ波で電子機器をショート  バクダッドに投下されたと伝えられる「電磁波爆弾」は、強力な電磁波で電子機器を破壊する新型特殊兵器である。
 電磁波爆弾はマイクロ波を使った兵器で、ミサイルや無人航空機から投下する。 投下後に高出力のマイクロ波を出し、 周辺200~300mの電子機器の回路をショートさせる。
2003.03.26 Jane's Defence Weekly The intelligence war
= イラク戦争を支援する SIGINT 機の状況に関する記事 =
 RC-135V/W 'Rivet Joint' 7機以上
 U-2S 2機以上
 Nimrod R1
 EP-3E
 Cobra Ball Ⅲ
 そのほか、EC-130E 'Rivet Rider', EC-130J, EC-130H 'Compass Call', F-16CJ/DJ 'Wild Weasel', EA-6B 'Prowler', NKC-135 'Big Crow' などの状況について。
2003.03.24 Wired 米軍、マイクロ波パルスでイラク軍を麻痺させる「電磁波爆弾」投入か  米軍はイラク攻撃に、「電磁波爆弾」を使うかもしれない。
 機密扱いになっているこの爆弾は、強力なマイクロ波パルスを発生させてコンピューターを破壊し、レーダーを麻痺させ、無線を遮断 し、壊滅的な停電を引き起こし、車両や航空機のエンジンの電子点火装置を機能しなくしてしまう。
 この爆弾は、電子機器に依存するあらゆる敵に対して有効だと言う。
2003.01.22 Jane's Defence Weekly An ear to the ground
= 米国が極東地域に配置した SIGINT 網に関する記事 =
 米国は日本で、普天間、平安座、嘉手納、上瀬谷、三沢、横須賀の、少なくとも6ヶ所の SIGINT 基地を運用している。
 台北の北に位置する Yangmingshan山に設置された Pingtun Lee SIGINT 基地は、350~400発の D-11 (M-11), DF-15 (M-9) TBM を展開 している中国の第2砲兵の活動を監視している。
 中国はこれらの TBM を使って多方向に対する波状飽和攻撃を行おうとしている。
2002.11.25 Aviation Week & ST Agile targets challenge Intel  ロシアの SA-20 や S-400 及び次世代 SAM システムは通信リンクが確立し、相互 の情報交換によりレーダー電波放射が極めて短時間となることから、システムの位置評定や電 波追随は困難となってきている。
 RC-135 Rivet Joint は戦術情報をリアルタイムで直接地上部隊や攻撃機に伝達する任務に変わったが、これらの SAM に有効な対処が可能といわれている。
 RC-135 に搭載の新しいナビゲーションシステム LN-120 はこれまでのシステムの 4倍もの精度で位置を標定 することが出来、方位は 0.01 度以内、距離誤差は 40ft から 10ft 以内に減り、精密誘導兵器による攻撃に充分寄与することができる ようになった。 また、UAV との連携により目標の3角測量で目標を標定することが可能となっている。
 現在、次世代 Rivet Joint の検討が行われているが、無人化の可否を含め結論はまだ出ていない。
2002.10.28 Aviation Week & ST Manned jammers needed for another generation
= 有人電子戦機の必要性に関する記事 =
 米空軍の通信妨害機 EC-130H Compass Call の任務は徐々に UAV や衛星に移っていく傾向にあるが、有識者 の間では将来も有人妨害機を維持運用する必要性が高まっている。
 電子戦は技術の進歩と共に複雑化を増し、UAV や衛星では技術的にも機能的にも限界があるため、人員による操作は将来も不可欠とさ れ、結局 F-22、F-35 及び MC2A 機等の先進レーダーと対応して妨害を行う、Compass Call の改善型や新型の有人妨害機を、UAV や衛星 と併用することとなる。
 EC-130 改善のキイとなるのは目標を指定し、より精密な妨害を行うために必要な電子スキャンアレーアンテナの開発となる。
2002.09.05 Inside the Pentagon Searvices to push broad approach to countering enemy air defenses  海空軍と海兵隊は 敵の防空網に対処する方策を合同で広範囲に研究し、DoD の電子戦重視懐疑論 への対応に努めている。
 海空軍は EA-6B の後継として EA-18G Grower の導入を希望しているが、DoD は説明不充分を理由に 態度を保留している。
 このため軍は、防空対処の必要性、研究開発及び調達計画について再度説明を予定している。
 将来的には F-22 JSF の電子戦攻撃機への適用や UAV の活用を各軍 とも検討しているが、当面の処置として EA-6B の改善延命策も併せて検討が行われている。
2002.07.22 Aviation Week & ST As air defense mobility grows, new ways are sought to kill SAMs  Raytheon 社ではますます機動性が向上している ロシアの長射程 SAM S-300 等を対象とした新しい DEAD (Destroying Enemy Air Defense) の方策を検討している。
 S-300 は 8分以内に移動展開が可能とされ、DEAD には10分以内での攻撃が要求されている。 研究は 2000年後半から Quick Kill と いう呼称で進められており、来年度には DoD が 更に実戦的な Quick Kill Ⅱの実施を検討している。
 Quick Kill は HTS (HARM Targeting System) を装備した F-16 2機により概略位置をつかみ P-3 に伝送、P-3 はこれを基に SAR によ る正確な位置情報を攻撃機に送るもの。
2001.09 National Defense Future anti-missile research directed to countermeasures  米国の開発に現在欠けているのは、飛来する目標に対する「Countermeasures」であると SMDC の主任科学者が指摘 した。
 米国のミサイル防衛システムの開発はセンサーと迎撃兵器に重点が置かれているが、目標の発見、識別と迎撃を完 全に行うことは不可能であり、デコイ、チャフ、電波妨害といった方式の研究が今後重要な要因とな るという。
2001.07.04 Jane's Defence Weekly IAF claims to be able to deceive Russian S-300  イスラエル空軍は、S-300 SAM に有効に対処する手段を確立したと発表した。
 イスラエル軍高官によると IMI社と Rafael社は S-300 を無力化するシステムを開発した。 IMI社は S-300 を欺騙する ITALD ( Improved Tactical Air Launced Decoy) を開発した。
 イスラエルは1998年にクロアチアから S-300 の主要なサブシステムを購入している。
2001.04.12 Inside the Pentagon Marines, Air Force push inexpensive, armed UAV for jamming  DoD は最近、UAV の更なる技術開発と電子妨害能力の向上を狙いに、空軍と海兵隊による LEWK (Loitering Electronic Warfare Killer) の 4年間にわたる計画を承認した。
 この UAV は対地攻撃,特に SEAD における無人機による電子妨害を目的とするもので、低価格化も重要な課題となっており、更に 海軍の電子戦機 EA-6B の補足的運用にも使用が検討されている。
 空軍は計画全般の実施を、海兵隊は技術管理を担当し、2002年に最初の飛行試験を開始、2004年末の技術試験終了を予定している。
2001.03.26 Aviation Week & ST Foreign EW uogrades draw Pentagon scrutiny  ますます精密化する電子戦 (EW) 装置の国際市場出現に、DoD は戸惑いの意を隠せず、 状況を注意深く見守っている。
 米国はこれまで、EW 装置開発の主導的立場にあり、輸出航空機用 EW 装置の搭載を統制してきたが、最近イスラエルの IAI 社は ギリシャとシンガポールの F-16 に装備する EW 装置の契約を行ったことが明らかになり、更にチリとの交渉を進めようとしている ことから輸出政策の見直しを迫られている。
2001.03.19 Inside the Navy DOT&E official; more frequent, planned tests of DoD systems needed  DoD の運用評価局長 (DOT&E) は、現在試験中の幾つかの電子戦関連プログラムを例にとり、その成功例失敗例か ら、新規開発や改善にあたって、経費低減とスケジュールの維持のためには頻繁かつ十分検討し尽くした計画による試験の実施が最 善の方策であると述べた。
2001.02.28 Jane's Defence Weekly Iraqi air defences under strain  イラクは1991年の湾岸戦争以来、独自の努力を払い防空能力の維持向上を図って いる。
 2月16日と22日、米英によるイラク空爆で発射された25発の JSOW の殆どが目標を外れた原因は、 調査中であるが、ソフトウェアーに問題があるとみられ、イラクの GPS 誘導システムに対する妨害・ 偽へんの可能性も高い。
 更に、防空通信網は光ファイバーでリンクされ抗堪性の強化が図られている。これは中国が技術援助 しているとされ、中国技術者への損害を避けるため爆撃時期を金曜の夜間に設定している。
 中国以外にベラルーシ、ロシア、ユーゴがイラクを支援していると思われ、ユーゴは爆撃情報を事前に 通報していたことが明らかになっている。
2000.12 Military Technology From SEAD to DEAD  米空軍の教義である SEAD (Suppretion of Enemy Air Defence:敵の防空組織制圧) は、もはや戦法として充分ではなくなり、ここ数年セルビアやイラクのゲリラ的防空戦術の教訓と JDAM、JSOW、LOCCAS といった安価な長距離スタンドオフ精密誘導兵器の開発装備化の進展から、米国と NATO 多国籍軍は DEAD (Destruction of Enemy AirDefence:敵の防空組織破壊) を新たなコンセプトとしている。
2000.10.02 Aviation Week & ST Pentagon ponders EW road map  DoD では電子戦長期戦略の混乱から、現在多数のプロジェクトで検討がなされているが 、それらのプロジェクト共通のテーマの一つが、SEAD (Suppression of Enemy Air Defense) を困難にする技術の出現である。
 例えばロシアの SA-12 は高い機動性やアクティブ ESA (Electronically Scanned Array) により捕捉が困難になり、SAM サイト を破壊したのか、移動してしまったのかの判定ができなくなる。
 又、作戦レベルでは、敵の SAM サイトをより効果的に攻撃する考え方の検討がなされており、従来 SEAD という用語を用いていたのが、最近は DEAD (Destruction of Enemy Air Defense) を使うのがはやってい る。
2000.03.01 Jane's Defence Weekly Survival of the Smartest  現代戦における戦闘機の対ミサイル防御の現状と今後戦闘機が保有すべき電子戦 能力に関する論説。
 JSF や F-22 のような先進型戦闘機は EW/ECM 能力として次の3点に開発努力を集中する必要がある。
   ・fibre-oputic デコイの開発
   ・パッシブ誘導ミサイルに対処するフレア技術の向上
   ・IRCM 検知技術の向上