2010年以降の F-22 に関する記事

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2022.01.10 Aviation Week & ST What's next for the F-22 <2204-011002>
 米空軍F-22を2060年代まで使用するとしていたが変更して、あと10年間だけ使用し、今後はF-16F-15EXF-35及び
NGAD4機種A-10を合わせた4+1体系にする。
 F-22が対抗するJ-20が装備する2015年から試験を行っているPL-15 AAMは2021の殊海航空展で射程を145kmと説明していたが、専門家は200km以上と見ている。 しかも中国は更なる発展型を開発していると見られる。
 これに対し米空軍はAIM-120の後継にAIM-260 JATMの開発を2017年にLockheed Martin社を指名して開始した。 米空軍はAIM-260の発射試験を早ければ2020年に開始し、FY22には装備化したいとしていた。
2021.11.17 Jane's Defence Weekly USAF commits nearly USD11 billion to future F-22 upgrades <2201-111705>
 米空軍2031年10月31日の作業完了を目指して186機保有するF-22の能力向上に$11Bを投入する。 11月5日には最初の装置を$10.863Mで発注している。
 今までに行われたIncrement 1/2では空対空能力の向上が図られたが、より広範囲なUpdate 5の一環として現在進められているIncrement 3では空対空と空対地の能力向上が図られる。
Increment 3.1
 機内弾庫に射程を90nmに伸ばしたGBU-39を8発搭載すると共に、
SARによるマッピング、目標位置評定能力及び電子戦と自己防護能力の向上が図られる。
Increment 3.2
 オフボアサイト能力の付与など空対空能力の向上が図られる。
2021.11.08 Jane's 360 USAF commits nearly USD11 billion to future F-22 upgrades <2112-110807>
 米空軍が186機保有するF-22の近代化改修$11Bかけて行う計画で、11月5日に
OEMメーカに$10.863Mで発注した。
 作業はFt. Worthで行われ2031年10月31日までに完了する計画である。
2019.11.12 C4ISR net Air Force to link F-35, F-22 in 'connect-a-thon' experiment <1912-111205>
 米空軍がF-22とF-35のデータリンク連接試験を12月から4ヶ月おきに実施する。 F-22搭載のデータリンクは旧式のためLink 16を介するF-35のデータリンクとはそのままでは接続できない。 そこでF-22とF-35の連接にはGatewayOne汎用変換装置を使用する。
 米空軍はこのGatewayOneをKratos社製Valkyrie UAVとの連接にも採用しようとしている。
【 Valkyrie UAV 関連記事:1904-030707 (DU 2019.03.07)】
2017.02.02 Inside Defense Air Force now eyes August to begin key testing of latest F-22A upgrade <1703-020205>
 米空軍広報官が、$1.5BかけたF-22Aの対地攻撃能力を向上させるIncrement 3.2B改良計画 IOT開始を8月まで延期したことを明らかにした。
2017.02.01 Jane's Defence Weekly Delayed F-22 Raptor upgrade slip again <1703-020108>
 遅れていたF-22の能力向上計画Increment 3.2Bソフトの不具合が取り切れないこと から更に遅れる模様で、2017年4月末完了予定のIOT&Eの開始は8月になる見込みである。
 F-22のIncrement 3.2Bでは、AIM-9X Block 1/Block 2、AIM-120Dなどへの完全対応や、搭載武器との整合装置やIFDLデータリンクと の連接などが含まれている。
2016.12.05 Aviation Week & ST Paint job <1702-120503>

= F-22 のステルス塗装の維持に関する記事 =
 
2016.07.04 Aviation Week & ST Rapter revisited <1609-070404>
 米議会は空軍に対し、生産終了から7年経つF-22の生産再開を検討するよう命じたのを受け、空軍は194機を生産した と想定した検討を行っているが、果たしてF-22はF-35に比べてどれほど優れているのであろうか。
┏━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━┳━━━━━┳━━━━━┓
┃       ┃            ┃  F-22A ┃  F-35A ┃
┣━━━━━━━╋━━━━━━━━━━━━╋━━━━━╋━━━━━┫
┃       ┃RCS (前方)      ┃ 0.0002㎡┃ 0.0013㎡┃
┃遠距離戦闘能力┃レーダレンジ(1㎡目標) ┃  150哩 ┃  115哩 ┃
┃       ┃AIM-120         ┃   6発 ┃   4発 ┃
┣━━━━━━━╋━━━━━━━━━━━━╋━━━━━╋━━━━━┫
┃       ┃翼面荷重        ┃ 65-lb/ft2┃ 86-lb/ft2┃
┃近距離戦闘能力┃推力重量比       ┃  1.28 ┃  0.92 ┃
┃       ┃AIM-9          ┃   2発 ┃  ×  ┃
┣━━━━━━━╋━━━━━━━━━━━━╋━━━━━╋━━━━━┫
┃       ┃最大速度(ABなし)   ┃ Mach 1.7┃ 亜音速 ┃
┃       ┃最大速度        ┃ Mach 2+ ┃ Mach 1.6┃
┃性  能   ┃上昇限度        ┃ 65,000ft ┃ 50,000ft ┃
┃       ┃戦闘行動半径      ┃  680哩 ┃  720哩 ┃
┣━━━━━━━╋━━━━━━━━━━━━╋━━━━━╋━━━━━┫
┃       ┃平均量産価格      ┃  $228M ┃  $99M ┃
┃価  格   ┃時間あたりの飛行コスト ┃ $57,100 ┃ $31,600 ┃
┗━━━━━━━┻━━━━━━━━━━━━┻━━━━━┻━━━━━┛
2014.09.29 Aviation Week & ST Raptor released <1411-092902>
 冷戦時代の脅威に対抗すべく開発された
F-22 が、テロリストへの爆撃で初陣を飾った。
 9月23日に行われたシリア国内の ISIL への空爆で、F-22 は GBU-32 1,000-lb JDAM 1発 を投下した。
2014.03.03 Aviation Week & ST Cross talk <1405-030301>
 当初648機装備される計画であった
F-22 は、通信を F-22 同士に制限することで通信の ステルス性を確保しようとしたが、装備数が187機に削減されたため、F-35 や在来の第四世代機との交信が 必要になってきた。
 このため Lockheed Martin社は、F-35 に搭載した Norhrop Grumman社製の JET-pack とよく似た計画 Project Missouri を推進している。
2014.01.14 Yahoo 時事通信記事

「嘉手納に F22 暫定配備=米軍」

<1402-011402>
 米第5空軍が13日、今月半ばから嘉手納基地に F-22 を暫定配備すると発表した。配備数は12機程度で、兵員約300人も合わ せて派遣する。
 第5空軍は、アジア太平洋全域で安全保障上の責務を果たす米国の決意を示すものだと強調しており、中国による防空識別圏の設定などで地域の緊張 が高まっていることを踏まえ、米軍の存在を誇示する狙いもあるもようである。
2013.05.27 Aviation Week & ST Language barrier <1307-052703>
 新型ステルス戦闘機と従来の戦闘機はデータリンク方式が違うため、米空軍は両者を結ぶ Gateway の開発を年内に開始す準備を進めている。  F-15 や F-16 が Link 16 を使用しているのに対し、F-22 は IFDL、F-35 は MADL を使用している。
2013.01.15 Yahoo 琉球新報記事
「 F22、9機飛来 残り3機きょうにも 嘉手納基地」
<1302-011503>
 米空軍の F-22 9機が14日、米軍嘉手納飛行場に飛来した。 空軍は今回、4ヵ月の予定で同基地に F-22 を12機配備する計画 で、残りの3機は15日にも飛来する。
 F-22 の嘉手納への長期配備は2007年の初配備以降、今回が7度目になる。
2012.08.08 Jane's Defence Weekly USAF expresses 'high confidence' in F-22 oxygen value fix <1209-080808>
 米空軍の F-22 で生起した酸素供給装置の不具合は、弁の不具合であることが判明し、年内に交換されることになった。  この弁は搭載されている酸素供給装置と操縦士の着用しているGスーツをつなぐチューブに取り付けられている。
 この件について米国防長官は5月15日に、原因が判明するまで飛行高度低高度のみとしと飛行範囲を基地周辺に限るとの制限を付与していた。
2012.07.25 東京新聞

インターネット

F22 長距離飛行再開へ 近日中に嘉手納派遣 <1208-072501>
 米国防総省が24日、操縦士の低酸素症から運用地域を限定してい F-22 について、長距離飛行を 伴う運用を再開すると発表した。 近日中に米国内の基地から数機を嘉手納基地へ派遣する。
 同省報道官によると、原因は酸素供給システムに改良を加えることで、酸素供給量を増やしたという。
2012.07.24 Defense News Panetta approves plan to lift F-22 limits <1208-072401>
 米空軍の F-22 1個飛行隊が、数日以内に嘉手納に配備される。 F-22 は操縦士が低酸素症になる 事故のため昨年5月から9末まで飛行停止になり、その後低高度を30分以内という制限の元に飛行していたが、9月以降事故が発生していないことから、国防長官が5月15日 にこの制限を解除した。
【関連記事:1201-121401 (DN 2011.12.14)】
 F-22 は6月26日と7月26日に事故を起こしているが、これらは他の原因によるものであった。
2012.07 Jane's Missiles & Rockets F-22A missile upgrade must wait until 2017 <1208-070021>
 米会計監査院 (GAO) が5月2日に行った報告によると、当初2010年に試験を開始する計画であった F-22 への AIM-9X 及び AIM-120D の搭載は、2017年以降にずれこむ。 AIM-9X の搭載が技術的に予想以上の困難であったことによる。
 F-22 の改善計画は以下の通りで、AIM-9X の搭載は Increment 3.2B に計画されていた。
Increment 1
Increment 2:対地攻撃能力付与、JDAM 投下
Increment 3.1:対地攻撃能力の強化、2011年11月に試験、2016年に完了
Increment 3.2A:Link 16 搭載ほか、FY14~FY16に装備
Increment 3.2B
 12月に EMM 段階を開始し、2016年の OT を経てFY17~FY20に装備
2012.05.15 Yahoo ロイタ通信記事
「米国防総省が F22 の飛行制限、複数の操縦士に低酸素症の症状」
<1206-051501>
 米国防総省が15日、F-22 の操縦士の中に低酸素症の症状を訴える者が相次いでいることから、飛行制限 を含む新たな安全措置を講じると発表した。
【関連記事:1110-092302 (時事通信 2011.09.23)】
2011.12.21 Jane's Defence Weekly Last Raptor rolls off production line <1202-122103>
 Lockheed Martin社が12月13日、F-22 Raptor 最終号機の生産を完了した。 最終号機はこのあと試験が行われ、2012年中に引き渡される。
 F-22 は195機が生産され、187機が配備された。
2011.12.19 Aviation Week & ST Empty nest <1202-121907>
 F-22 の最終号機である機体番号195が先週ロールアウトし、来年に米空軍へ引き渡される。
( F-22 生産終了に伴うジョージア州の工場の体制変更に関する記事)
2011.12.14 Defense News USAF board blames pilot, not oxygen system, in F-22 crash <1201-121401>
 米空軍の事故調査委員会が2010年11月16日の F-22 墜落原因について、酸素供給装置の不具合によるものではなく、 空気取り入れ口の故障から酸素供給装置を含む多くのシステムが停止したことによると結論づけた。
 その上で、この故障に際し操縦士が速やかに補助酸素供給装置に切り替えれば、事故は回避できたとしている。
2011.11.14 Aviation Week & ST Air Force blues <1201-111402>
= 米空軍戦闘機整備計画の問題点に関する記事 =
 米空軍の戦闘機やミサイルの開発計画は既定通り進められているが、当面は財政上の問題から現有装備の改善とのバランスが求められている。
 F-35A は運用開始が2018年以降になることから、F-16 Block 40/50 300~350機の延命と電子機器の 更新が求められている。
 F-22 は現在、SDB 8発搭載と SAR 能力を持つ Increament 3.1 に改装中で2016年に完 了する。  Link 16 との連接を可能にする Increament 3.2A は2014年に、AIM-120D の基本的な射撃能力が付与される Update 4 は来年行われるが、完全 な装備は2017年に予定されている Increament 3.2B を待たなければならない。 また AIM-9X は2015年の Update 5 で行われるが、完全装備は Increament 3.2B になる。
 Mode 5 IFF を搭載するのは Increament 3.2C になる。
【 F-22 改善計画関連記事:0410-052605 (JDW 2004.05.26)】
2011.11.02 Jane's Defence Weekly F-22 Raptor flights resume after second oxygen scare <1112-110207>
 飛行を再開していた F-22 は、1名のパイロットに酸素欠乏症の恐れが出たため4日間飛行を停止 していたが、10月26日に飛行を再開した。
 米空軍の専門家チームは5月3日の飛行停止以来、戦闘機、爆撃機、特殊作戦機の酸素供給 (OBOG) 装置を調査したが、酸素欠乏症状を 生起する兆候を発見できなかった。
2011.10.05 Jane's Defence Weekly F-22 hypoxia investigation continues as USAF fleet returns to the skies <1112-100502>
 米国防総省が、F-22 で起きた低酸素症の原因究明を Lockheed Martin社に$24Mで発注した。 空軍の専門家チーム (SAB) は原因を特定できず、空軍は飛行再開に問題はないと見ている。
2011.09.28 Jane's Defence Weekly USAF lists susptension of F-22 fleet <1111-092804>
 米空軍が、5月3日以来飛行停止していた F-22一部の飛行を再開した。 残りの全機も、今後徐々に飛行再開する。
 米空軍は戦闘機、爆撃機及び特殊作戦機の全機について酸素供給装置の点検を行ったが、異常の兆候は見られなかった。
2011.09.23 Yahoo 時事通信記事

「 F22 戦闘機、飛行再開」

<1110-092302>
 米空軍が23日までに、5月から4ヵ月余りにわたり飛行を停止していた F-22飛行を再開した。
【 F-22 飛行停止関連記事:1109-072007 (JDW 2011.07.20)】
2011.07.30 Yahoo 時事通信記事

「 F22 戦闘機、長期の飛行停止=操縦士体調不良続出で―米空軍」

<1108-073001>
 米空軍が30日、F-22 が5月から約3カ月間にわたり全機飛行停止になっていることを明らかにした。 操縦士が体調不 良を訴えるケースが相次いだためで、排ガスなどの有害物質がコックピットに紛れ込んだ可能性も出ている。
 空軍などによると、14件の体調不良の報告があり、5月3日から全機が飛行停止の異常事態になっている。 症状には飛行中の意識障害も含まれており、空軍は操縦士の 血液検査をするなどして、原因を調べている。飛行中に一酸化炭素中毒になった可能性もあるという。
2011.07.20 Jane's Defence Weekly USAF examines OBOG systems of grounded F-22s <1109-072007>
 F-22 の酸素供給装置 (OBOG) に異常が見つかったのを受け、米空軍の専門家パネルが11 月に、他の戦闘機、爆撃機、特殊作戦機の OBOG について調査し報告する。
 F-22 は昨年アラスカで起きた墜落事故を受け、1月以降25,000ft以上の飛行が禁止されていたが、複数の操縦士に低酸素症の症状が見られたこと から、5月3日に全機の飛行を停止している。
2011.07.18 Aviation Week & ST Stealthy danger <1110-071805>
 米空軍の F-22 が、酸素発生装置の不具合から低酸素症状を起こしたため、空軍史上最長と なる全機飛行停止になっている。 この不具合は F/A-16C/D でも長年にわたり問題になっていた。
2011.04.06 Jane's Defence Weekly Final USAF F-22 Raptor squadron prepares for IOC <1107-040606>
 F-22 の7番目で最後となる飛行隊が、2012年3月に20機全機を受領して IOC になる。
 F-22 7番目の飛行隊はハワイ州の Hickam AFB を基地とする州兵空軍 (ANG) 第119戦闘機飛行隊で、F-22 を ANG が装備するのは異例である。
2011.02.23 Jane's Defence Weekly F-22 stealth maintenance issues hit mission rates <1104-022302>
 F-22 は機体表面のステルス性維持のため稼働率が低く、2010年には米空軍の戦術戦闘機では 最悪60.94%であった。
2011.02.16 Jane's Defence Weekly F-22 line 'still viable' amid fears over J-20 <1103-021606>
 Lockheed Martin社が、中国の J-20 に対抗して F-22 の生産ライン閉鎖の決定を覆すのであれば、 追加費用は要するものの生産ラインを再開することは技術的に可能であると述べた。
 F-22 は243機装備する計画であったが、2009年にゲーツ国防長官が187機で生産を終了する決定を行ったため、2011年11月に最終機がロールアウト する。
2011.01.31 Yahoo Searchina 記事

「中国のステルス戦闘機『殲20』への対抗策は F15 のグレードアップ」

<1102-013102>
 米誌 WIRED が、米国防総省が計画している J-20 対抗策は F-22 の追加導入ではなく、 F-15 の改良だと伝えた。
 F-15 は依然として米軍およびアジア太平洋の同盟国がもっとも頼りになる戦闘機で、ステルス性のある F-22 に比べて F-15 は機首が大きく 、探知能力のより高い大型レーダを搭載しやすいうえ、F-22 よりも多くの燃料とミサイルを積むことが可能である。
2010.07.21 Jane's Defence Weekly Raptor replaces Eagle in Hawaii <1008-072108>
 米空軍が7月12日、ハワイ州兵空軍の F-15 に代えて F-22 が Pearl Harbor に配備されたと発表した。
 F-22 は187機のうち既に140機が引き渡されていて、バージニア州 Langley、ニューメキシコ州 Holloman、フロリダ州 Tydall、アラスカ州 Elmedorf の各基地に配備されている。
2009.11.16 Aviation Week & ST F-22 lands in Federal Court <0912-111603>
 1999年に Lockheed Martin社を解雇された技術者が、F-22 は電波吸収材の塗布工程でステルス性能を満足できなかった ため、更に600-lbの追加コーティングを実施したとして、187機全てについて$50Mずつを返納せよとする内部告発訴訟を 起こしている。
2009.10.29 Yahoo 産経新聞記事

「海兵隊のグアム移転費盛り込む 米国防予算権限法が成立」

<0911-102902>
 オバマ米大統領が28日、FY10 (2009年10月~2010年9月) 国防権限法案に署名し同法案は成立した。 これにより F-22 の調達中止が正式に決まったが、拡大する脅威に対応するために F-35 や UAV などの調達計画が加速される。
 F-22 については、国防総省に対し日本などへの輸出の可能性を検討し、法律成立後180日以内に議会に報告するよう義 務付けている。
2009.09.12 Yahoo 時事通信記事

「 F22 輸出仕様開発へ修正法案=米軍向け追加調達はせず-上院」

<0910-091201>
 米上院歳出委員会は11日までに、輸出が禁じられている F-22 の輸出仕様機開発を認める修正条文を盛り込んだFY10国防予算歳出法案を可決し た。
 歳出法案は米軍向けの F-22 の追加調達は認めていないものの、輸出については可能性を追求する姿勢を見せた。
2009.08.03 Aviation Week & ST Raptors remain on course for Hawaii <0909-080313>
= F-22 をどの部隊が装備するかに関する記事 =
 F-22 の調達が終了した場合、どの部隊が装備するかが問題になっている。 今のままでは太平洋州兵空軍と空軍予備役の装 備になってしまう。
 バージニア州 Langley AFB を基地とする第1航空団は、グアム、沖縄、日本本土、韓国 などに駐留する部隊と交代する、戦闘機及び爆撃機の基地になっている。 F-22 を装備する第94飛行隊は嘉手納 AFB への暫定展開を行ってい る。
2009.07.27 Aviation Week & ST Mulled to death <0909-072708>
= F-22 の生産中止を米議会上院が可決した記事 =
2009.07.22 Jane's Defence Weekly F-22 debate intensifies <0911-072208>

= F-22 を巡るオバマ政権と議会の駆け引きに関する記事 =
 
2009.07.22 Yahoo 時事通信記事

「米上院、F22 追加調達認めず」

<0908-072201>
 米上院本会議は21日、FY10国防予算権限法案から F-22 の追加調達費を削除した法案を可決した。
2009.07.20 Aviation Week & ST Under attack <0909-072010>
 F-22 が試験飛行中に墜落した経験から、F-35 の試験はシステムの完成度を高めようと異例の長期にわたり行われてい る。
 F-35 に搭載する APG-81 の試験は2005年から BAC 111、2008年からは CATBird 試験機で、累計300時間が行わ れており、APG-81 を搭載した BAC 111 試験機はアラスカで行われた Northern Edge 09 演習に参加して、AESA レーダを用いた SPJ 能力の検証を行った。 
2009.07.20 Aviation Week & ST Raptor realities <0909-072003>
= 太平洋地域における F-22 の有用性を述べた記事 =
 米空軍は7個飛行隊整備する F-22 うち3個飛行隊を太平洋地域に配備する。 2001~2005年の間米統参本部議長を務めた Myers 退役空軍大将は 、日本が装備している F-15J では中国の Su-30MKK にかなわないと指摘している。
【関連記事:0908-071310 (AW&ST 2009.07.13)】
2009.07.10 Yahoo 時事通信記事

「 F22、整備面で大きな欠点=1時間の飛行に400万円-米紙」

<0908-071004>
 10日付のワシントンポストが、国防総省が行った F-22 について行った非公表のテスト結果に基づき、整備に多くの時間と多額の費用を要するという大きな欠点がある と報じた。 同紙によると、F-22 が1時間飛行するのに30時間以上の整備が必要で、1時間当たりの飛行コストは$44,000 以上という。
 電波吸収材雨などの影響を受けやすく、整備上のトラブルになっている。
2009.07.08 Jane's Defence Weekly US Air force F-22 Raptor makes first SDB release <0909-070805>
 F-22 による初の SDB 投下試験が6月23日に行われた。 F-22 は高度2,000ft、Mach 0.8 で機内弾庫から投下した。 今後は超音速での投下が試みられ、F-15E を凌ぐ高度と速度での投下能力を確認する。
 この試験は対地攻撃能力を強化する F-22 Increment 3.1 の一環で、F-22 は合わせて8発の SDB を機内弾庫に搭載する。 現在の F-22 は 1,000-lb JDAM を2発しか搭載できない。 Increment 3.1 にはこのほかに、SAR イメージングの改善や AESA レーダへの EA 能力付与が含まれる。
2009.06.29 Aviation Week & ST Compromise time <0908-062908>

= F-22 を巡る米議会と政府の対立に関する記事 =
 
2009.06.27 Yahoo 時事通信記事

「上院軍事委も F22 輸出検討可決=民主レビン委員長も調査支持-米国防予算」

<0907-062701>
 米上院軍事委員会は26日までに、F-22 の輸出可能性の調査などを盛り込んだFY10国防予算権限法 案を可決した。 レビン上院軍事委員長は25日、F-22 の輸出の可能性について調べたいとし、輸出対象国として日本を挙げた。 法案は調査結果 の報告を求めている。 下院も日本への輸出を検討する法案を可決している。
 また、オバマ政権が調達中止を決めている F-22 について、新たに7機購入する経費$1.75Bを計上する修正条項も認めた。
2009.06.26 Yahoo 時事通信記事

「 F22 の追加調達予算案通過=与党が政権の方針無視-米下院」

<0907-062602>
 米下院は25日、F-22 の追加調達費などを盛り込んだ総額$680BのFY10国防予算権限法案を賛成389、反対22の 圧倒的多数で可決した。
 オバマ政権は F-22 の調達打ち切りを決めており、上下両院で可決された場合には拒否権を発動する方針を示している。
2009.06.24 Jane's Defence Weekly House decision offers possible F-22 reprieve <0908-062417>
 米国下院軍事委員会が6月17日、$680.4BにのぼるFY10国防予算法案を承認した。 この法案では戦闘機の調達についてゲーツ国防長官の原案に 対しいくつかの修正を行っている。 ゲーツ長官は F-35 の調達を主に据えているのに対し下院は、F-35 の就役時期は現有機の 退役に間に合わないと見ている。
 法案で F-22 は最終的に187機とする案に対し更に12機を追加する。 F/A-18E/F と EA-18G は100機を$5Bで一括調達 する。 代わって F-35 は要求より1機削り28機とする。 更に F-35 用代替エンジンにも予算を配分する。
2009.06.22 Aviation Week & ST Raptor rancor <0908-062205>
= F-22 生産継続を求めた下院議員の動き =
 下院軍事委員会はFY10予算に、F-22 の生産継続分として軍の環境整備費から$369Mを付け替えた。
2009.06.19 Yahoo 毎日新聞記事

「米国防長官 F22 増産『大問題』上院と対立鮮明に」

<0907-061902>
 米上院軍事委員会が17日、F-22 を12機生産する費用の一部として$369Mを追加する修正条項をを盛り込んだFY10国防 権限法案を賛成31、反対30で可決した。 地元に生産工場などを抱える議員がオバマ政権の方針を押し切った。
 これに対しゲーツ国防長官は18日、大問題だと批判し、これに反発する議会側との対立が先鋭化した。
2009.06.18 Yahoo 読売新聞記事

「米議会、次期戦闘機『 F22 』禁輸解除に向け検討開始」

<0907-061804>
 F-22 に禁輸措置を課している米議会が、FY09補正予算案に輸出型 F-22 開発の調査費を含む$45Mを増額する修正案で 上下両院が合意した。 修正案が禁輸解除に直接つながるわけではないが、日本への輸出に道を開く可能性も出てきた。
 関係者によると、オバマ政権が提出した当初の補正予算案には F-22 の関連経費は含まれていなかったが、ダニエル・イノウエ上院歳出委員長 の提案により、11日に行われた両院協議会で調査費や生産ライン維持のための費用が増額修正された。
2009.06.10 Yahoo 時事通信記事

「 F22 めぐり米で異例の火花」

<0907-061004>
 F-22 の調達を中止し日本への輸出も困難とする国防総省と、輸出解禁を含め生産継続を求める重鎮議員イノウエ歳出委員長 が真っ向から対立している。
2009.06.02 Yahoo ロイタ通信記事

「米上院歳出委、空軍への輸出向け F22 戦闘機開発の打診検討」

<0907-060204>
 関係筋が1日に明らかにしたところによると、米上院歳出委員会の防衛分科会が、F-22 の輸出型機種の開発について 、空軍に可能性調査を要請することを検討している。 FY10予算案にその可能性を探るとの文言が挿入される可能性はあるという。 日本は F-22 を40~60機の購入を希望しており、輸出型機の開発費用の拠出にも応じる姿勢を示している。 高度な機密を要す る部品を取り除くなどして輸出機種の開発コストは$1Bかかると見られている。
 分科会長は F-22 の対日輸出を支持し規制解除に向け努力しているが、米上院軍事委員会の元補佐官は、輸出規制解除には約1 年かかり、米国の軍事機密技術の輸出禁止法の厳しいハードルを乗り越え対日輸出に関する合意が承認されるにはさらに時間がかかるとの見方を示した。
2009.04.29 Jane's Defence Weekly Gates failed to justify end to F-22 production, say US lawmakers <0906-042904>
 米国会議員によると、ゲーツ国防長官は F-22 の生産を187機で打ち切ることについて説明しようとしたが説明にならなかった。
2009.04.27 Aviation Week & ST Joint Strike Fighter on the move <0906-042702>
 Fort Worth にある Lockheed Martin社の F-35 生産ラインの一部が、F-22 の生産を終わるジョージア州の Marietta に移される。
2009.04.22 Jane's Defence Weekly USAF backs plan to shut down F-22 production <0906-042202>
 米空軍長官と空軍参謀長が4月12日のワシントンポスト紙に、F-22 の生産を187機を持って打ち切 とするFY10国防予算を支持する寄稿をした。 生産打ち切りは F-35 に予算を集中するためにやむを得ないと している。 空軍はこれまで、183機の既発注機に加え60機を追加生産し、243機体制とする要求を行ってきた。
 空軍は冷戦終結まで740機の F-22 を要求していた。
2009.04.13 Aviation Week & ST Reformers at the gate <0905-041306>
 ゲーツ米国防長官が4月6日、軍の再構築のため、いくつかの計画を中止又は縮小すると発表した。 中止又は縮小された防空関連の主要計画は 以下の通りである。
 ・ABL: 2号機中止、計画は R&D にとどめる
 ・MKV: 計画中止
 ・F-22: 生産中止、205機にとどめる
 ・NGB: 2018年装備化を延期
 ・OBV: アラスカの26基とカリフォルニアの4基にとどめる
 Orbital Sciences社製ブースタを用いた GBI である OBV の配備がアラスカとカリフォルニアにとどめられる ことになるが、欧州配備がどうなるかは明らかでない
2009.04.07 Yahoo 読売新聞記事

「米、ミサイル防衛でイージス艦拡充へ…F22 は生産中止」

<0905-040704>
 ゲーツ米国防長官が6日、F-22 の生産を中止すると表明した。 一方ミサイル防衛については、ならず者国家と戦域ミサイルの 脅威に焦点をあてて再構築し、SM-3 と THAAD に予算を傾斜配分すると共に、Aegis 艦6隻を新たに BMD に改修し、27隻態勢に拡充すると 述べた。
2009.04.07 Yahoo 時事通信記事

F22 生産中止、提言へ=空自次期主力戦闘機選定に影響-米国防長官

<0905-040703>
 ゲーツ米国防長官は6日の記者会見で兵器調達の大幅な見直し計画を発表し、F-22 の生産中止をオバマ大統領に提言す ることを明らかにした。
 オバマ大統領は厳しい財政事情を踏まえ、ブッシュ前政権下では聖域になっていた国防費の見直しを宣言していた。
2009.03.30 Aviation Week & ST Pilot dies as crash takes third F-22 <0905-033004>
 3月25日に Edwards AFB の北方で F-22 が墜落し、操縦士が死亡した。 F-22 の墜落事故は1992年に YF-22 の事 故、2004年に評価試験段階での事故に続いて三回目である。
 この日 F-22 は武器の CFT を行っていた。
2009.03.26 Yahoo 読売新聞記事
「米最新鋭戦闘機 F-22 また墜落、訓練飛行中の操縦士死亡」
<0904-032604>
 米空軍の F-22 が25日、米カリフォルニア州南部の砂漠に墜落し操縦士が死亡した。 現場はエドワーズ空軍基地の北 西約60kmである。
 同機は2004年にもネバダ州で墜落事故を起こしている
2009.02.25 Jane's Defence Weekly USAF considers F-22 compromise <0905-022504>
 米空軍が、従来381機としてきた F-22 の所要数を240機に削減する妥協案を提示している。 その場合 F-22 は現有の183機に加えて 60機が追加装備されることになる。
【註】
 F-22 の調達機数は開発当初648機が計画されたが1993年に442機に変更された。 その後1997 QDR で更に 339機に削減された。 これに対して空軍は381機を要求していた。
 2004年12月にイラク戦費捻出のため行われた国防費大幅削減(JDW 2005.01.12)により生産を打ち切られることになっ たため、F-22 の生産数は既発注の96機だけになることになった。 その後生産は2008年まで継続されることになった (JDW 2005.04.13)が生産機数は179機に減らされた。
 2006年2月には2006 QDR で生産が2010年まで2年間延長され、生産機数も4機追加され183機になった。
2009.02.09 Aviation Week & ST Raptor's edge <0903-020905>
 Lockheed Martin社は、F-22 の米空軍による追加調達FMS 輸出に期 待を寄せており、今年夏のパリ航空ショーに F-22 を参加させる計画である。
 価格の面では$142Mの F-22 は、500機の LRIP$200Mする F-35 より安い。 性能では 、ステルス性能が-30dBsmの F-35 に対して F-22 は-40dBsmと優れている。 さらに F-22 は Mach 1.78 のスーパークルーズ 性能と、アフタバーナ無しで50,000ft、アフタバーナ使用時に65,000ftの実用上昇限度という高々度性能を持っ ている。
2009.01.12 Yahoo Record China 記事

「 F-22 戦闘機を対日輸出せよ!中国の軍事大国化に備え提言―米保守派」

<0902-011201>
 米保守派がオバマ次期政権に F-22 の日本への売却を要求している。 日米関係の強化と軍事大国化する 中国への対応が狙いだという。
 ブッシュ政権下の急速な米中接近が日本の警戒感をあおっていることもあり、F-22 の輸出解禁は日米関係の再強化にもつながると主張している。
2009.01.11 Yahoo 琉球新報記事

「 F22、6機飛来 嘉手納基地」

<0902-011102>
 米バージニア州 Langley AFB 所属の F-22A 6機が、10日に嘉手納基地に相次いで飛来した。 F-22 の同基地への配備は2007年2月以来、 2年ぶりで二度目で、約3ヵ月間、嘉手納基地に配備される。
 嘉手納基地によると、一時配備されるのは12機で、残りの6機は12日午後に到着する。 整備や戦闘支援要員250名は事前に派遣されている。
2008.12.15 Aviation Week & ST F-22: yes, no maybe <0902-121503>
 F-22 について米統参議長の Mullen提督が、空軍参謀長が契約済みの183機に加えて更に50機程度と言っているが、高価すぎると言った。 しかしながら F-22 の最新の 価格は F-35 初期生産分の価格より安い。 Mullen提督は更に、我々の将来は F-35 にかかっているとも発言している。
2008.12.08 Aviation Week & ST Clause claws <0901-120807>
 ( F-22 の調達契約では20機の追加生産契約を拒否すると、政府は$147Mを支払わなければならないことになっているとの記事)
2008.12.08 Yahoo 産経新聞記事

「ゲーツ国防長官留任で F-22 生産継続問題に影響も」

<0901-120801>
 オバマ新政権で、テロとの戦いを優先するゲーツ米国防長官の留任が固まったことで、F-22A が生産中止にもなりかね ない情勢となってきた。 オバマ次期大統領は、生産継続の可否を来年3月までに判断することになっているが、ゲーツ長官は F-22 の継続生産に は慎重な考えを示すことが予想される。
 次期政権が追加調達を中止した場合、日本への輸出の可能性は事実上消えることになる。
2008.11.26 Jane's Defence Weekly Pentagon limits F-22 buys over budget concerns <0901-112605>
 米国防総省の調達責任者が11月19日に、F-22 の追加調達は議会の反対にかかわらず11月12日の決定に基づき4機分$50Mだけ を支出することを明らかにした。
 議会が求めた20機の追加分は$140Mであるが、20機調達の総経費は$3Bにもなることから、F-22 の調達を継続するか否かの判断 は次期大統領にゆだねるべきとしている。
2008.11.24 Aviation Week & ST Cat fights, dog fights <0901-112403>
 FY09国防支出法に F-22 20機調達分として$140Mが計上されているが、国防総省の調達責任者である John Young は、そのうちの $50Mを4機の調達分に当て、残る16機分の$90Mの支出を次期政権が決定する事項として支出を止めている。
 これに対し国会議員からは全額支出するのは義務との声が上がっているが、同氏は支出法は義務ではなく、次期政権が F-22 の調達打ち切りを決めれば$90Mは浮くと、支 出を拒んでいる。
2008.11.19 Jane's Defence Weekly US DoD releases additional F-22 funding <0901-111902>
 米国防総省の調達責任者が、F-22 の追加調達4機分の$50Mの支出を行うことを11月12日に明らかにした。
 米議会は F-22 20機分として$140Mの支出を求めているが、ゲーツ国防長官は F-35 の調達に焦点を当てており、 F-22 の調達には消極的である。
2008.11.17 Aviation Week & ST Weighing the options <0812-111709>
= オバマ政権誕生と F-22 の今後に関する記事 =
 米空軍は、従来381機必要としてきた F-22 の整備数を100機減らして250~275機とする要求を出しているが、オバマ政権が誕生すると国防関係計 画のいくつかを中止すると見られ、その中には F-22 も含まれる。
 空軍は24機編制の F-22 飛行隊を7個(アラスカ×2、バージニア×2、ハワイ×1、ニューメキシコ×2)配置するほか、Aerospace Expeditionary Force 構想では10個程度の部隊を交代しながら運用使用としている。
 米空軍によると、従来型の航空攻撃を行うと、二桁の数の SAM により出撃機の35%が損耗するが、F-22 4機と B-2 2機からなる編隊では、 SA-10/20 の防空網を突破して無傷で任務を達成できる。
2008.10.20 Aviation Week & ST F-22 awaits election <0812-102004>
 F-22 を更に20機生産し、合わせて203機とする計画の決定は次期政権に持ち越されたが、 民主党が政権を取れば少なくとも今後2年間は国防予算の増額が見込まれ、共和党政権より F-22 に有利になるであろう。
2008.09.29 Aviation Week & ST Fighter handoff <0811-092909>
 米国防総省が目下策定中のFY10国防予算案には F-22 の継続生産と F-35 の生産規模拡大が盛り込まれる模様であるが、最終決定は次期政権 にゆだねられる。 F-22 はFY09で、2010年に20機が増産されて203機になることになっている。
 F-35 は LRIP
LRIP 1: 2機
LRIP 2:12機
LRIP 3
 米国向けが2機減らされて14機、そのほかに英、蘭向けで3機
LRIP 4
 FY09での先行予算として27機が承認済み。
LRIP 5
 6ヶ国からの発注が始まるため生産規模の拡大が必要。
 米空軍は FRP110機/年の生産を見込んでいる。
2008.06.16 Aviation Week & ST End of an era? <0808-061605>
 F-35B STOVL が6月11日に初飛行に成功した。 これにより米海兵隊向けの最初の6機、$1.3Bの生産に弾みがつい た。 一方で F-22 の生産継続がますます困難になった。
 F-22 は、今後を次期政権にゆだねるための継続生産がFY-09予算要求から削除された今年2月以来、生産中止に直面している。 次期大統領の主要候補は、いずれも F-22 の生産継続をしそうにもない。 今年10月には最後の生産分である60機の生産が開始され、順次生産ラインが閉鎖される ため、ライン維持の決定は11月までになされる必要がある。
2008.06.02 Aviation Week & ST Connectivity cusp <0807-060209>
 F-22 に IP をベースとした ATDL 広帯域データリンクを搭載する Increament 3.2 計 画は、今年後半に開始され2014年に装備化される。 候補には TTNTMADL があが っている。 MADL は低捕捉性を持つ反面送受信方向が限定されるのに対し、TTNT は全方位性を持つ。
 TTNT の F-22 に搭載しての試験は4月下旬に実施された JEFX 08 演習で行われ、TTNT を搭載した2機の F-22 が SAR 画像を含む コックピットの表示を地上に伝送した。 また空対空通信では、Sniper 照準ポッドに TTNT を搭載した F-16 と双方向のデータ交換を行っ た。
2008.05.05 Aviation Week & ST Raptor rhapsody <0806-050504>
 米上院軍事委員会はFY-09の国防予算として$542.5B、イラク、アフガン戦費として$70Bの、計$612.5Bを認めた。
 その中には F-22 の継続生産分$497Mが含まれているが、F-22 を20機生産するためには$3.4Bが必要である。
2008.04.28 Aviation Week & ST F-22 gets CNI improvements <0806-042801>
 Northrop Grumman社が Lockheed Martin社から、F-22 の CNI (Communications, Navigation and Identification) の開発を$252Mで受注した。
 これはソフトウェア無線機を採用することにより、IFF と飛行制御や音声通信、データリンクを同時に行えるようにす るものである。
2008.04.07 Aviation Week & ST Forget the F-22 <0805-040709>
 米空軍将官が、F-22 を追加取得しようとする戦いは終わったと述べ、今後 F-35 の確保に全力を注ぐべきとした。
 理由として、現政権も、次の政権も F-22 を押そうとしていないことを挙げている。
2008.03.17 Aviation Week & ST Endgame maneuvering <0804-031704>
 米国防総省は F-22 の改良型を考えている。 改良型 F-22 はソフトを更新すると共に、電子監視能力と 電子攻撃能力の向上を目指す。
2008.03.05 Jane's Defence Wekly Australian White Paper promises detailed review <0804-030512>
 オーストラリアが、国防戦略、戦力構成と能力の優先順、リソース戦略などを記した 'Defence White Paper sice 2000' を作成した。 但し公表されるのは2009年になる。
 戦力構成と能力では F-22 の導入を検討している模様で、米政府に対するロビー活動をしようとしている。
2008.02.20 Jane's Defence Weekly US defence chiefs submit unfunded priority lists <0804-022002>
 米国防総省高官が、FY-09予算案に計上しなかったアイテムのリストを公表した。 これは議会が政府案に予算を追加する場 合の資料となるもので、毎年各軍から提出されたリストと優先順位を公表している。
 この中に空軍は F-22 4機合わせて$600Mと、 F-35 5機合計$761Mを挙げている。
2008.02.13 Jane's Defence Weekly Congress warned over additional Raptor buy <0803-021304>
 F-22 の調達数増加を求める声がある中、ゲーツ国防長官が上院軍事委員会で、F-22 の183機という数は適正であると証言した。 その上で長官は、 F-35 の単価が$77Mであるのに対し F-22 の単価は$140Mであり、F-22 を追加調達すればその 費用は F-35 の調達費の中から支出されると述べた。
2008.02.07 Yahoo 時事通信記事

「F22 生産ライン、10年まで・・・」

<0803-020701>
 ゲーツ米国防長官が6日、F-22 の生産ラインを2010年まで継続する方針を明らかにした。 FY-09 予算に計上した20機に加え、少なくとも4機 を議会に要求する方針である。
 長官は、F-22 の生産を増やせば、F-35 の予算に影響を与えると述べた上で、生産ラインを継続させる目的は調達総数を増やすかどうか次期政権が判断 できるようにするためだと説明した。
2008.01.30 Jane's Defence Weekly Raptor set for boost as funding fight continues <0803-013004>
 米政府のFY-09予算要求で F-22 が4機以上追加調達される。 これは F-22 の生産ラインが2011年に 閉鎖されるのを若干先送りするものである。
 Lockhhed Martin社が既に受注した3ヶ年一括調達では、$140Mの単価で60機を生産することになっている。 年産20機のペースである。
2008.01.18 朝鮮日報

インターネット

米空軍、F22ラプターなどグア・・・ <0802-011803>
 米空軍は早ければ今年中に、Global Hawk と F-22 をグアムとハワイに配備する作業を進めている。 米空軍参謀総 長が16日に発表した米国の空軍力を強化するためのロードマップにではと、ハワイのヒッカム空軍基地とニューメキシコ州のホロマン空軍基地を F-22 の次期拠点として いる。
 米空軍は昨年8月、米国本土以外では初めてアラスカ州のエルメンドルフ空軍基地に F-22 1個飛行大隊を配備した。 ハワイのヒッカム基地にも配置された場合には、 米空軍が現在保有している183機の F-22 の三分の一が太平洋地域に配備されることになる。
2008.01.18 Yahoo 産経新聞記事

「米国防総省、F22 生産継続・・・」

<0802-011802>
 米国防副長官が連邦議会の国防関係議員に対し、中止が伝えられていた F-22 の調達費をFY-09予算案に盛り込む方針を伝え、議会審議で の協力を求めた。 F-22 の調達継続は、る空中分解事故を起こした F-15 の構造問題や、米空軍の強い要請を受けた判断とみられる。
2008.01.07 Aviation Week & ST Raptor meets Bear <0802-010706>
 昨年の11月22日に、米空軍の F-22 がロシアの Tu-95MS Bear H 2機と接近遭遇した。 F-22 2機が、空中給油機及び 指揮統制機と共にこの任に当たった。 通常この任務は F-15C が担っているが、同機の飛行停止措置により F-22 が代わった実施した。
 ロシアは昨年夏以来徐々に、カナダ、アラスカ、英国の沿岸での Bear の飛行を再開している。
2008.01 Jane's Missiles & Rockets EDO negotiates long-term contract for F-22 launchers <0802-010029>
 EDO社が Lockheed Martin社から、F-22 用射出式発射機である LAU-142/A AVEL (Vertical Ejection Launcher) の生 産を$54.4Mで受注した。 今回契約分は Lot 7~9 用と予備用に当てられる。
 LAU-142/A は AMRAAM を F-22 の機内弾庫から空気圧で射出して発射するもので、F-22 には6基取り付けられる。
2007.12.03 Aviation Week&ST F-22 down under? <0801-120304>
 11月24日に発足したオーストラリアの労働党政権は、空軍が保有す F/A-18A/B 70機、F/A-18F 24機の後継として F-22 を導入する 意向を示し米国に打診している。 前政権は F-35 を導入する方針であった。
 新政府はまた海軍の増強も行う方針で、6隻の Collins 級潜水艦の更新と4隻目の6,250t防空駆逐艦の建造 を計画している。
2007.10.30 Yahoo 産経新聞記事

「米、ステルス戦闘機調達打・・・」

<0721-103001>
 29日付の Defense News が、米政府のFY-09(2008年10月~2009年9月)予算案のなかに、F-22A の調達費用 は含まれない見込みだと報じた。 1機約$160Mと高額のうえ、イラク戦などにかかる戦費がかさんでいることもあって、国防総省は 183機で調達をやめる方針だという。 現在米空軍は F-22 を約100機配備しているが、空軍は最終的に計381機 必要として、調達を打ち切らないよう求めている。
【註:】
 F-22 の調達機数は開発当初648機が計画されたが1993年に442機に変更された。 その後1997 QDR で更に 339機に削減された。 これに対して空軍は381機を要求していた。
 2004年12月にイラク戦費捻出のため行われた国防費大幅削減(JDW 2005.01.12)に より生産を打ち切られることになったため、F-22 の生産数は既発注の96機だけになることになった。 その 後生産は2008年まで継続されることになった(JDW 2005.04.13)が生産機数は 179機に減らされた。
 2006年2月には2006 QDR で生産が2010年まで2年間延長され、生産機数も4機追加され 183機になったが、今年の7月31日に米空軍はFY-07~FY-09の3ヶ年一括契約で60機を発注 (JDW 2007.08.08)したため、2010年を待たずに183機の発注は終了することになっ ていた。
2007.10.29 Defense News No extra F-22s,C-17s <0723-102907>
 米空軍は F-22 の所要調達数を381機として、少なくとも260機を調達する方針であるが、DoD のFY-09予算案では F-22 の予算は計上されず、現在の調達予定機数183機に追加する計画はない。 また、C-17 の調達 も計上されていない。
2007.10.08 Aviation Week & ST Small wonder <0721-100806>
 米空軍は9月5日に F-22 Increment 3.1 改善計画の一環として、機内弾倉から SDB を投 下する試験を初めて行い成功した。 F-22 は8発の SDB、2発の AMRAAM、2発の AIM-9 Sidewinder を 同時に搭載可能である。
 試験当局はまた、試験中にパイロットが機体反転時に不適切な操作を行ったため、瞬間的ではあったが2基のエンジンが同時に停止す る事故があったことを明らかにした。 エンジンは自己復帰システムにより瞬時に再起動した。
2007.10.01 Aviation Week & ST Cyber, kinetic war collide <0721-100108>
 米空軍は、AESA レーダやその他のセンサ、NCW 等の著しい技術の進展から、戦闘機や電子戦機に複座型を 採用していく。 これは2名の搭乗員により精密な対地攻撃、空中戦、電子攻撃を行うことが可能となるためで、Boeing社の Block2 F/A-18F と EA-18G は複座であり、Lockheed Martin社も F-22 の複座型の 検討を行っている。
 複座型 F-22 は FB-22 構想を再検討したもので、主翼の大型化により燃料搭載量を増加し、 機内弾倉を拡大すると共に、後部座席に兵器操作員を乗せ、戦闘能力を更に強化する。 複座とする場合の価格上昇は一割程度 であり、2018年装備化を狙う空軍の爆撃機として提案するとみられる。
2007.09.13 Inside the Pentagon F-22A corrosion found <0721-091303>
 米空軍は最近、部隊に配備している F-22A の一部に腐食が発見されたため、全機の緊急点検と腐食除去作 業を行っている。 腐食の場所と程度は明らかにされていないが、45日以内に腐食防護処置が施される。
2007.09.03 Aviation Week & ST Raptors progress <0719-090318>
 F-22 が実戦配備されて以来、その性能の高さが実証されている。 特に遠距離、65,000ftの高々度から目標 を捕捉追随する能力、巡航ミサイル対処能力、戦場での飛行性能は他の戦闘機を遙か に凌いでいるが、他の戦闘機等に伝達する機能を持っいないので、近い将来にその実現が図られる。
 F-22 を装備する第27戦闘飛行隊の12機は2月に沖縄に展開し、8月には Combat Hammer 演習で GBU-30 1,000-lb JDAM 10発を初めて投 下した。 秋には Red Flag 演習に参加し、空中戦、爆撃、SEAD、情報電子戦を行う計画である。
2007.09.03 Aviation Week & ST Lockheed Martin delived ・・・ <0719-090305>
 Lockheed Martin社は先週、100機目の F-22 Raptor をアラスカの第90飛行隊に納 入した。
 同機は2009年秋までに同飛行隊に配備する20機の初号機である。
2007.08.20 韓国中央日報

インターネット

米国、F-22 ステルス戦闘機を・・・ <0717-082001>
 米国が今月上旬、米太平洋空軍に F-22 2個大隊(40機)の実戦配備を開始した。 米空軍が今月8日、8機の F-22 をアラスカ南部のエルメンドルフ基地に配備し、来年初めまでに2個飛行大隊 40機を実戦配備する計画だ。 ヘスター米太平洋空軍司令官は、アラスカはアジアとヨーロッパに近接しているだけに F-22 の配備に最 適の地域と述べた。
ヘスター司令官は6月に、F-22 のアラスカ配備が終われば1個飛行大隊はグアムや沖縄基地に前進配備される 可能性があり、その一部は韓国に行くかもしれないと語っている。
2007.08.13 Defense News Lockheed gets Raptor order <0718-081316>
 Lockheed Martin社は、米空軍から F-22 の多年度契約$7.3Bの一部として$5Bを受注した。 この契約で F-22 は2008年から2011年の間に年間20機の割で製造される。 空軍は183機を調達 する計画で、現在99機が納入されている。
2007.08.08 Jane's Defence Weekly US DoD awards Raptor build <0717-080802>
 米 DoD が7月31日に、FY-07~-09の三ヶ年一括契約により F-22 60機を$5Bで Lockheed Martin社に発注した。
 この発注形態により、単年度契約に比べて$411M節約できるという。
2007.07.23 Inside the Navy Contractor to identify forein parts in major U.S.weapons systems <0717-072307>
 米国の対中国経済保全審理委員会は、米軍兵器に中国製の部品が使用されていることを確認しており、 問題視している。
 委員会は Synthesis Partnars社に、海軍の DDG-1000、空軍の F/A-22、陸軍の UH-60 について詳細な部品調査を委託し、友好国と の条約にもとずく輸入部品と中国その他条約を締結していない国の部品を判別、更に納入期間も明らかにする。 同社は9月に報告予定 であり、委員会は調査結果を議会に報告する。
2007.07.18 Jane's Defence Weekly US DoD approves 3-year F-22 contract <0716-071801>
 米空軍は F-22 60機を3年間の一括契約により$10Bで調達する。 この契約方式により、単年度契約に比べ $10Mが節約される。
2007.06.25 Aviation Week & ST Not just fighters <0714-062506>
 米空軍参謀副長 (ISR担当) は、F-22 と F-35 を戦闘任務だけでなく ISR 機としても運用 すべきであるとの見解を示した。
 両機の情報収集能力は極めて優れており、収集データは全軍に供給すべきであり、航空機搭載用のセンサとターゲットポッドの標準化 を図ると共に、衛星及び UAV とのネットワークを構成することが必要としている。
2007.06.23 韓国中央日報

インターネット

ヘスター司令官「米空軍、来年・・・ <0713-062301>
 ヘスター米太平洋空軍司令官が、来年 F-22 戦闘機1個飛行大隊をグアムまたは沖縄 に配備する計画であることを明らかにした。
同司令官は、まず18機が8月から来年1月まで F-22 飛行大隊に配備され、アラスカで調整したのち、来年春から秋 の間に太平洋地域地域の別の場所に配備されるだろうと話した。
2007.06.18 Aviation Week & ST Hawaiian Raptors <0714-061816>
 米空軍は 2011年に、F-22 をハワイの第154飛行団に所属する空軍州兵飛行隊 (ANG) に配備する計画で、7番目の F-22 飛行隊として18機 (+2機の予備) 運用を開始する。 また ANG が保有する F-15C/E の改善を進めており、AESA レーダ搭載を2009年までに完了する計画である。
 空軍は F-22 を海外の基地に展開する構想はなく、国内のハワイ、アラスカ、グアムへの配置が重要な戦略 展開となる。
2007.06.13 Jane's Defence Weekly Lockheed Martin upbeat about Raptor progress <0713-061303>
 Locheed Martin社の F-22A 開発責任者によると、F-22A 初の実戦配備となる嘉手納基地への配備を遅らせた 技術的問題は、既に今年初めに解決しており、F-22A は初期に起こる問題をほぼ克服した。 Lockheed Martin社 によると F-22A の製造コストは$150Mであるが、計画全体のコストを装備予定数の185機で割った販売単価は$338M にのぼる。
 F-22A の評価は次第に高まっており、2月に行われた 'Red Flag' 演習で30:1~40:1の戦力比を記録した。
2007.05.07 Aviation Week & ST Northrop Grumman has delivered ・・・ <0711-050701>
 Northrop Grumman社は米空軍 F-22 に装備する100基目の APG-77(V)1 AESA レーダを納入した。 レーダは 長距離から次世代巡航ミサイル等小型ステルス目標を識別追随することが可能である。
2007.05 Jane's Missiles & Rockets US Air Force conducts SDB integration with F/A-22A <0713-050023>
 米空軍が F/A-22A への GBU-39/B SDB の搭載試験を実試している。
 110km以上の投弾距離を持つ GBU-39/B SDB は、F/A-22A の左右の機内弾庫には BRU-61 投弾機が取り付けら れ、それぞれ4発ずつ計8発を搭載できる。 またこの他に2発の AIM-120 AMRAAM も 搭載できる。
2007.04.02 Aviation Week & ST Northrop Grumman has completed ・・・ <0708-040205>
 Northrop Grumman社は米空軍 F-22 に装備する APG-77(V)1 Lot 5 AESA レーダの搭載飛行試験を終了した。  Lot 5 は捜索探知能力が改善されており、試験では AIM-120 AMRAAM、AIM-9 AAM、1,000-lb JDAMの発射も実 施している。
 F-22 は今後 OUE (Operational Utility Evaluation) 段階に移行する。
2007.03.28 Jane's Defence Weekly USAF pushes to boost F-22A production line <0709-032803>
 米空軍長官が、183機とした F-22A の装備数に不満を表明し、生産打ち切り期限の延 長を主張した。
 空軍は一貫して F-22A の必要数を381機としていたが、2004年12月にラムズフェルド国防長官がこれを180機 としFY-08に生産を打ち切る決定を行った。 その後ロビー活動により2005年に機数は183機に増え、生産打ち 切りも2年延期されている。
2007.03.05 Defense News Raptor trips over international date line <0708-030505>
 2月11日、ハワイから沖縄に移動中の12機の F-22A が日付変更線を越えたとき、GPS 装置 に異常が発生し KC-135 給油機の誘導でハワイに引き返した。  原因は想定外の時間規正ソフトの設計 にあり、Lockheed Martin社は直ちにソフト改修を行い、2月21日までに全機が嘉手納飛行場に到着した。
 F-22A は3~4ヶ月の間沖縄に配置を予定する。
2007.03.05 Aviation Week & ST Seeing red <0707-030507>
 米空軍の空中戦演習 Red Flag に初めて参加した F-22 が、対抗部隊の F-15 か F-16 にAIM-9 で模擬 撃墜された
 撃墜判定されたのは1機であるが、練度未熟から F-22の能力を最大限発揮できなかったことが原因と対抗部 隊指揮官は分析している。 今回演習に参加した F-22 のパイロットはほとんどが新人で、ほぼ三分の一が F-22 での飛行が50時間未満 であった。
2007.02.21 Jane's Defence Weekly US Air Force consider extending the F-22A line <0707-022103>
 米空軍参謀次長が2月12日に、2010年に終了するとした F-22A の生産を延長する検討を行っていることを 明らかにした。 F-22A は2001年に、24機編成10個飛行隊を運用するため381機が必要と決めたが、2005年に Rumsfeld 長官が2008年に引き渡される180機目を持って生産を打ち切るとした。
 生産が継続されることになれば、F-22A の生産数は当初計画の381機に戻る可能性がある。
2007.02.19 Aviation Week & ST West to the rising sun <0705-021905>
 DoD は台湾海峡、北鮮及びイランを意識して、F-22 の太平洋地域への配備を行う。
 最初の AEF (Air Expenditionary Force) である嘉手納基地の第27飛行隊には12機 が配備され、現在ハワイを経由して逐次移動中である。 アラスカには36機が配備される計画で、最初の飛行 隊は年末までに、2番目の飛行隊は2008年に編成される。
 空軍は F-22を高く評価しており、当初計画した取得目標である381機を今後も追求する方針である。
2007.02.17 Yahoo 毎日新聞記事

「ステルス戦闘機、嘉手納基・・・」

<0705-021701>
 米空軍が嘉手納基地に約3ヶ月間暫定配備する F-22A 2機が、17日に嘉手納基 地に飛来した。 18日には10機が到着し全12機の配備が完了する予定である。 同機の米国外への配備は初めて となる。
 米軍は日本政府に、極東における米軍の適切な抑止体制を維持するためと配備の理由を説明している。
2007.01.08 Aviation Week & ST Away game <0703-010813>
= F-22 に関する特集記事 (3) =
 アラスカで行われた米空軍の大規模展開演習 Nortthern Edge に初めて参加した第27戦闘飛行隊の F-22 12機は、バージニア州 Langley AFB から3,200哩を8時間で移動し、2週間の演習で大きな故障もなく現地での良好な維持整備を実施した。  演習間の稼働率は97%で、常時8機が102ソーティ、2.5時間の任務を遂行した。
 対抗部隊との戦力比が1対3であるにもかかわらず、F-22 による空中戦の撃墜率は49%であった。
2007.01.08 Aviation Week & ST Turn and burn <0703-010812>
= F-22 に関する特集記事 (2) =
 米空軍 Tyndall AFB における F-22 との空中戦訓練を F-15D の後部座席に搭乗して見学した記者の報告記事。
 両機は高度13,000呎まで上昇、同時にフル加速したが、F-15D が450ktであるのに対して F-22 は500ktで勝負にはならなかった。
2007.01.08 Aviation Week & ST F-22: unseen and lethal <0703-010811>
= F-22 に関する特集記事 (1) =
 昨年の夏にアラスカで行われた総合演習 Nortthern Edge に、初めて参加した第27戦闘飛行隊の F-22 は最初の1週間で損害は全くな く、合計144機を模擬撃墜したが、そのうち3機はドッグファイトによるもので、2機は AIM-9 Sidewinder、1機は機関砲によるものであ った。
 演習には8機以上の F-22 と対抗部隊として MiG-29 や Su-30 等を模擬した合計40機の F-15、F-16、F/A-18 が参加したが、F-22 の 接近が極めて探知しにくいこと、ミニ AWACS 機としての優秀な機能等が改めて確認された。 今後 SAM サイトの詳細位置確認と攻撃能 力についての演習がさらに行われる。
2006.11.09 Inside the Pentagon Air Force to use TTNT Link on F-22A and F-35 <0624-110902>
 米空軍は TTNT (Tactical Targeting Network Technology) データリンクを F-22A 及び F-35 に装備することを決め、08-POMに所要の予算を計上した。
 TTNT はインターネットプロトコルを用いた高速ネットワークで、2Mbitのデータを2msecで距離100浬の送信 ができる。
2006.10.23 Defense News Congress slows USAF cutbacks on aircraft <0624-102302>
 米空軍の FY-07予算は要求より$1.7B削減されたものの、陸海軍に比し最優先され、$104.2Bが承認された。
 特に F-22 の多年度契約による60機の生産、10機の C-17 追加調達が認められたが 、F-35 は5機から2機に削減された。 また、研究開発には$18.6Bを充当、F-35 代替エンジン開発には$70Mが追 加された。
2006.10.02 Aviation Week & ST Stealthy AWACS <0620-100204>
 アラスカで行われた Northern Watch 演習で、F-22 による既存戦闘機への目標情報の伝達 が確実に行われ、同機のステルス型 AWACS 機としての役割があらためて確認された。
 AWACS 機としての機能は F-35 JSF にも付与されており、空軍が E-10 計画を中止 した大きな理由の1つとされている。
2006.10.02 Aviation Week & ST Appropriator mix F-22 and JSF results, back C-17 <0620-100203>
 FY-07国防予算の上下院最終審議が先週行われ、F-22 60機の多年度契約が承認された。 これにより FY-07~ 09に毎年20機が調達される。
 F-35 JSF は要求の5機に対し2機が承認されたが、当初査定ゼロであった C-17 輸 送機12機は$2.2Bが計上され完全復活した。
2006.07.31 Aviation Week & ST Production Band-Aid <0616-073104>
 米空軍 F-22 調達の3ヶ年契約に上院軍事予算委員会は難色を示しており、Lockheed Martin社がねらう日本等を対象 とした輸出についても価格と技術開示の両面で厳しい状況にある。
 空軍は60機を3ヶ年契約で発注した場合約2.7%、$225Mの経費削減が図れるとしているが、議会は5~7%の削減ができなければ輸送機と給 油機の取得に影響すると反対している。
 現在60機を取得するには約$675Mの予算が不足しているが、空軍は18機編成の7個飛行隊を確保するため183機 を調達する計画である。
2006.07.17 Defense News Hurdles remain for multiyear Raptor buy <0617-071705>
 F-22 を3年間で60機調達する複数年度購入計画は、下院が5月上院が6月に承認したが、予算の最終決定を前に 上院議員の一部から3年間の調達数を固定するのはリスクが高いとして反対する意見が出ている。
2006.06.28 Jane's Defence Weekly US seeks to lift export sales ban on F-22A <0614-062807>
 米議会が、F-22A の輸出を9年間制限する規定の修正を行おうとしている。 これは6月20日に下院が、FY-07 国防予算法の修正を行ったことによる。 F-22A の輸出対象国には日本や韓国が考えられている。
 提案した議員は、F-22A の生産は Lockheed Martin社にとって死活問題であるのに、政府は調達を打ち切ろう としている状況下で、輸出禁止条項は最早不要になったとしている。
2006.06.26 Aviation Week & ST Raptor revival <0614-062608>
 昨年 DoD は F-22 の調達数を当初計画の381機から183機に削減したが、Lockheed Martin社と空軍は議会に 対し、製造期限を更に1年間延長し2012年とすること及び F-22 輸出を認可するよう働きかけている。  空軍は機数の増加と製造ラインの継続を求めており、Lockheed Martin社は海外市場の開拓を進めようとしている。
 LockMartin社は日本に F-22 または F-35 を売り込んでいるが、Boeing社は F-15 または F/A-18 を候補として提案している。
2006.06.19 Defense News Helping the F-22 keep its cool <0617-061902>
 米空軍は F-22 のイランやアフガニスタン等酷暑環境での駐機間の冷却について検討を行っている。
 地上温度が華氏120度以上になると、F-22 の搭載機器は44分後から作動を停止する。 これは当初の要求どおりであるが、飛行準備に は短すぎることが分かり冷却方法や、エンジン始動時間の短縮等の検討が行われている。
2006.05.10 Jane's Defence Weekly USAF hit with costs to fix F-22A problem <0611-051003>
 米空軍は F-22A 74機の後部胴体の強度不足を補修するため、1機あたり平均$1.3Mの支出を余儀なくされる。  補修は2007年1月に開始される。 この強度不足は垂直尾翼の付け根で発見されたが、同様の問題は F-16 で も生起しており、数年かけて補修が行われている。
 また前部胴体ではチタニウムの熱処理の不適切からやはり強度不足が生起しており 、2005年12月に Lockheed Martin社が90機の補修を必要とすると報告している。
2006.04.20 Inside the Pentagon F-22A costs rise $1.3 billion; Additional fighters,buing plan cited <0611-042006>
 米空軍は F-22A の製造をFY-11まで継続し、当初計画より更に4機を追加製造することで調達総経費が$1.3B増加すると見積もっている。  この結果、空軍の F-22A 数は183機になる。
 F-22A の調達総経費は当初の$61.3Bから$62.6Bに増加しているが、このうち$507Mは4機の製造価格で残りは、製造ラインの維持運営経 費等である。
2006.04 Jane's Missiles & Rockets Operational F-22 Raptors make first missile firings <0609-040015>
 初めて部隊配備になった F-22 2機による初のミサイル発射試験が2月14日に行われ、それぞれが BQM35A-53 標的機に対し、AIM-120 と AIM-9 を1発ずつ発射する計画であったが、1機が故障で地上に引き返したため残りの1機のみが実施した。
2006.03.29 Jane's Defence Weekly US DoD criticised on JSF investment strategy <0608-032911>
 JSF 計画に対する GAO の集中砲火が再開されている。 GAO は下院軍事委員会で JSF 及び F-22 の調達計画に戦略がないと指摘して いる。
2006.03.20 Aviation Week & ST Some F-22As face potential frame strength problems <0607-032004>
 F-22A の機体に使用しているチタニューム製フレームに強度不足の疑いがあり、現在調査分析が行われている が最悪の場合、Lot 5 までの90機の約半数に影響が生ずる恐れがある。
 これはフレーム素材の加熱処理の不十分によるもので、専門家は耐久性に問題はないが亀裂が発生する確率が 高まると予測している。 現在のところ、空軍は大規模な改修や設計変更の必要はないとみている。
2006.02.20 朝日新聞

インターネット

F-22 日本への輸出有力、・・・」 <0605-022001>
 Inside the Air Force の最新号が、F-22 を日本へ輸出する案が米空軍内部で検討され有力になりつつあると 伝えた。 Lockheed Martin社幹部が対日輸出について、まだ最高レベルの検討には及んでいないが、そこへ向かいつつあると述べたとい う。
 同紙によると、日本の防衛当局者も F-22 に関心を持っており、同社や空軍と協議したことを認めた。
2006.02.09 Inside the Pentagon USAF requests $105.9 billion,boosting funds for recapitalization,UAVs <0606-020903>
 米空軍のFY-07要求額は$105.9Bで、航空機の近代化と UAV の開発装備に重点が注がれている。
 FY-07における空軍の近代化予算は$1.3Bと過去15年間で最も多く、F-22A と C-17 輸送機の調達が含まれる。
 F-22A は2年間の製造期間延長により4機が追加調達され、183機を装備する予定と なっている。
   また、今後数年以内に U-2 機の退役に伴う Global Hawk の調達を年間6~7機とするほか、 Predator の保有数を154機とする計画である。
2006.02.04 Yahoo 産経新聞記事

米国防計画見直し、中国の・・・」

<0604-020402>
 米国防総省は3日、「四年ごとの国防計画見直し (QDR)」を発表した。 その中で今後20年間、米軍が取り組 むべき優先分野として、
  ① テロリストネットワークの打倒
  ② 本土防衛
  ③ 中国など戦略的分岐点にいる国への対処
  ④ テロ組織などの大量破壊兵器取得の防止
を挙げた。日本など同盟国との連携の重要性も指摘している。
 今回の QDR では中国に対し、アジア太平洋地域で建設的な役割を果たすことを求める一方で、中国の軍事力強化の速 度と規模は、すでに地域の軍事バランスを危険にさらしていると、警戒感を示した。 また、中国の海軍力増強を念頭に 太平洋地域に少なくとも6個の空母戦闘群と潜水艦の6割を配置する方針を打ち出し、同地域での戦力増強を鮮明 にした。
 QDR は6日に議会に提出される。
【註:】
 2006QDR には以下のような特異事項が述べられている。
 ・land-based penetrating long strike capability を2018年までに配備。
 ・F-22A の生産はFY-10いっぱいまで延長
 ・J-UCAS は計画を見直し、空母搭載型を開発。
 ・精密誘導通常弾頭搭載型の Trident SLBM を2年以内に IOC。
2006年 QDR (2006.02.06) 113頁全文(英文 pdf)
DoD のサイトから)
2006.01.26 Inside the Pentagon Air Force officials decrare F-22A 'Mission capable' <0605-012601>
 米空軍は先月、F-22A の 'Mission capable' を布告した。
 Raptorの IOT&E は2004年に行われたが一部に不十分な点があったため、昨年11月に FOT&E (Follow-on Test and Evaluation) を行い JDAM 実射試験等一連の運用試験を再度行った。
2006.01.23 Defense News Exclusive: What's in the QDR <0605-012301>
 2006 QDR は2月6日に議会提出されるが、内容には以下の事項が記載されている。
空軍関連
 ・F-22 の製造を2010年まで延長し、複数年度調達とする。
 ・Long-range strike capability を2018年までに開発し、B-52 を56機に削減。
 ・JUCAS 計画を見直し、将来長距離打撃部隊の45%を UCAV とする。
海軍関連
 ・LCS 計画の促進を図る。
 ・年間2隻の割で Virginia 級潜水艦を建造する。
陸軍関連
 ・FCS 開発の継続と関連技術の早期戦力化を図る。
特殊作戦部隊
 ・海軍 SEAL 及び陸軍 Green Beret 大隊等の特殊作戦部隊を15%増強する。
 ・海軍に Rinerine Force (河川戦闘部隊) を新設する。
 ・空軍に特殊作戦を任務とする UAV 飛行隊を新たに編成する。
2006.01.18 Jane's Defence Weekly Raptor rapture <0603-011809>
= F-22A Raptor に関する5頁にわたる紹介記事 =
 2010年までに AN/APG-77 を AN/APG-77(V)1 に換装し マッピング能力を向上させる。 また SDB の搭載を開始する。
 2012年には TTNT (Tactical Targeting Networking Technology) に基づく データリンクを搭載しネットワーク化を図る。 Link-16 はステルス機には不適であ る。 また同年までに AIM-120D を搭載する。
 Lockheed Martin社は F-22A の輸出を検討しており、日本が可能性のある対象と見られている。
2006.01.16 Aviation Week & ST Fighters under attack <0603-011601>
= 戦闘機国際市場の展望 =
 DoD は主要国の予算制約から戦闘機の国際市場がこの数年以内に確実に変化し、結果としてこれまで欧米から購入していた諸国の国内 開発に拍車がかかると予測している。
 米軍は F/A-22 の装備機数を172機まで減らし、海軍海兵隊の F-35 削減、Comanche ヘリ装備化を中止してい る。 一方、F-35 は12ヶ国が開発に参加しており、将来は世界的に需要が拡大すると関係者はみている。
 欧州ではようやく Eurofighter Typhoon と Dassault Rafale の売り込みが本格化したものの、ギリシャが60機の導入を中止する等、 各国の国防費の緊縮から停滞気味である。
 中国は中東とアフリカ諸国の市場開拓を目指すと共に国産機による近代化を進めており、FC-1 を2007年以降1,000機 以上装備するほか、パキスタンから JF-17 として150機を受注するとみられる。 また、 J-10 の開発は終了し部隊配備を開始している。
 図は2006年~2010年の戦闘機製造予測で、左から米国2社が減少しているに対し、Eurofighter 及び Sukhoi社は現状を維持、 中国 Changdu社は増加傾向にあることを示している。
2005.12.21 Jane's Defence Weekly F-22 declared ready for combat <0602-122103>  米空軍が12月15日に、Virginia 州 Langley AFB に所在する第27戦闘飛行隊の12機の F-22 Raptor が raedy for combat になったと発表した。
 空軍は12月13日に Raptor の型式名を、それまでの F/A-22 から F-22 に変更した。
2005.12.19 Aviatopn Week & ST Leaving the nest <0602-121905>
 米空軍は近日中に F/A-22 の IOC を完了しコンバットレディを宣言する。 最初に実戦配備となる12機は来 年6月にアラスカの Elmendorf AFBに展開する。 また、最初の海外配備は来春以降太平洋地域を予定している とみられ、おそらく北鮮の監視と示威活動に運用されると推測されている。
 1機$270Mを超える F/A-22 の調達機総数は依然として不透明だが、空軍はFY-12まで製造を継続し、JSF の機数を削減する提案を行って いるが、結果は2月の QDR にかかっている。
 現在、56機が空軍に納入され、Tyndall AFB (訓練)、Nellis AFB (戦術)、Langley AFB (最初の戦闘部隊) にそれぞれ配備されている 。
2005.12.16 Yahoo 共同通信記事

F-22 戦闘機を初実戦配備・・・」

<0601-121601>
 米空軍は15日、F-22 Raptor がバージニア州のラングレー基地にある第1戦闘航空団に初めて実戦配備を完了 したと発表した。 来年にも演習などでグアムを含む太平洋に展開する可能性がある。
 米空軍は今回の配備について、世界中での実戦に対応が可能になったと説明しており、仮に明日戦争に行くとすれば、Rapotr も一緒に 行くと述べた。
2005.12.05 Defense News QDR will hold line on F/A-22, F-35: analyst <0601-120504>
 来年2月に発簡される QDR で、次世代戦闘機導入総数の問題はめまぐるしく議論されたが、最終的には当初の案である F/A-22 180機、JSF 2,500機に落ち着くとみられている。
 これは米国内軍事専門家の多くが予測しているもので、F/A-22 の製造は生産ラインを維持するため、JSF の製造が開始されるまで月産 1.4機の割合で行われるとみられる。
 しかしながら実際の製造は、議会の厳しい予算削減方針から DoD の計画通りには進まないというのが大方の予測でもある。
2005.12.01 Inside the Pentagon Link-16 said to fall short of F/A-22 needs <0603-120101>
 米空軍は F/A-22 に Link-16 を搭載しないことを決めた。 空軍は数年来 Link-16 による試験を行ってき たが、同機には適さないとの結論に至り、TTNT (Tactical Targeting Network Technology) を用いた装備の導 入を検討している。
 TTNT は Rockwell Collins社が開発したインターネットプロトコルをベースとする高速ネットワークシステムで、移動目標や不意出現 対処目標への対応が可能である。
2005.11.23 Jane's Defence Weekly US Air Force awards major Raptor contract <0523-112301>
 Lockheed Martin社が F/A-22 の Lot 5 を$2.9Bで受注した。 これで F/A-22 の受注総数 は107機になる。 今までに66機が組立を完了し、53機が空軍に引き渡されている。
 今後2010年までに Lot 6~8として178機が発注される
2005.11.14 Aviation Week & ST Fighter fights <0523-111402>
 米空軍は、F/A-22 の製造をFY-12まで継続し、現在予定している調達機数179機を275機に増 加する代わりに F-35 の装備機数を減らす提案を DoD に行っている。 また、これまで計画していた F-35 STOVL の装備を断念し全て CTOL 型とすることも明らかにした。
 QDR 作業では F-35 の3機種のうち STOVL の採用を中止する検討も行われているとみられ、11月21日の DoD による QDR 中間報告で明らかとなる計画指針が注目される。
2005.10.24 Defense News Scrutiny follows Raptors on major deployment test <0524-102405>
 F/A-22 Raptor の戦術展開試験が10月15日から2週間にわたり、最初に装備する第27飛行隊において6機を使 用して行われている。
 飛行隊による戦術展開試験は約200哩離れた Langrey AFB からの移動から始まり、編隊による1,000-lb JDAM の投下試験は24発のう ち22発が標的を破壊した。
 空軍は12月に最終的な運用の可否を決定する。
2005.10.03 Aviation Week & ST Stepped-up stealth <0520-100303>
 EADS社は有無人航空機のステルス化を推進するため、ドイツにレーダ信号測定用の大規模施 設を建設中で11月から使用を開始する。
 この施設の測定範囲は0.5~100GHzで、ステルス性能の目標としている0.001~0.01㎡ の RCS 測定を行う。 この目標値は F/A-22 の性能を10dB上回る。 また UAV については 0.0001㎡が可能としている。
 同社は独国防省から、ステルス UAV 技術実験機 Brrakuda の製造を受注し、偵察用の URAV (Unmanned Reconnaissance Air Vehicle) 及び攻撃用の UCAV の研究を進める。 ステルス UAV の本格的開発は URAV が2005年~2010年、 UCAV が2020年~2025年と予測されている。
2005.09.26 Aviation Week & ST Raptor strikes fast <0520-092606>
 F/A-22 Raptor の実戦的かつ厳しい状況設定下の FOT&E 飛行試験は良好な成果を得て、10月上旬に終了を予定し、 12月には Combat ready となる。
 現在、FOT&E の80%の試験項目を終えているが、試験項目の90%は対地攻撃に関する試験評価で、この中には GPS 妨害環境下、Mach 1.4~1.5、高度40,000~50,000ftからの JDAM 投下が含まれ、成功した。
 F/A-22 の IOT&E は2004年中盤に終了し、今年2月に空対空能力が要求性能を満足することを確認、3月には FRP が承 認されている。
2005.09 Jane's Missiles & Rockets Supersonic US Air Force F/A-22 Raptor releases JDAM <0518-090021>
 超音速で飛行する F/A-22 から GBU-32 1,000-lb JDAM を投下する試験が初めて行われ、JDAM は機内弾庫の 片方から投下された。
 F/A-22 による亜音速での投下試験は2004年に行われ、他の航空機による超音速投下試験は既に行われていたが、F/A-22 の超音速投下 試験は試験実施上の技術的な問題から今まで行われていなかった。
 JDAM は超音速で投下されることにより、投弾距離が飛躍的に向上する。
2005.08.25 Inside the Pentagon England-ordared Fighter review will help shape FY-07 budget plan <0521-082501>
 England米国防次官は、F/A-22 及び F-35 を含む全ての戦闘機計画の見直しを指示している。
 見直しは DoD の効率的な戦闘機導入がねらいで、FY-07予算及び 08-POM に合わせ、来年8月までに3回に分け報告を求めている。
2005.08 International Defense Review Revolution in the balance: budget cuts threaten F/A-22 programme <0516-080034>
= F/A-22 の能力及び予算削減に関する6頁の特集記事 =
・実用上昇限度は66,000ft
・35,000ft~40,000ftにおいて、アフタバーナなしで Mach 1.7 で飛行可能。
・Mach 1.7 で5g旋回を維持できる。
2005.04.21 Inside the Pentagon Pentagon acquisition Czar approves F/A-22 for full-rate production <0512-042102>
 DoD は4月15日、F/A-22 の FRP を承認した。 これによりFY-06要求の Lot 6 から FRP が開始される。
 空軍のFY-06要求は総額$3.9Bで、25機を調達する計画だが、DoD は昨年12月に F/A-22 の調達を2008年で打ち切 るとしており、空軍は2005年度 QDR での撤回を求めている。 現在、空軍は当初の381機から179機にまで調達数を削減 している。
 最初の F/A-22 装備部隊である Langley AFB の第1飛行団は既に実機を受領し、12月に IOC を予定している。
 なお、昨年9月と12月に行われた試験飛行で飛行制御ソフトに起因するとみられる故障により、1機が大破、1機が離陸時に墜落しており 現在も調査が進められている。
2005.04.13 Jane's Defence Weekly F/A-22 approved for full-rate production <0509-041301>
 米国防総省が F/A-22 の FRP 入りを承認した。 これを受け Lockheed Martin社は F/A-22 の 年産を32機に引き上げる。
 Lockheed Martin社は既に83機を受注し、49機を完成させているが、DoD は2008年に生産を打ち切るとして いる。 この結果 F/A-22 の生産数は、当初予定の381機が179機に減らされることになる。
 これについて、かつての空軍臨時代理長官が QDR で更に180機程度の生産が認められるとの見解を示したが、新しく DoD の高官に 予定されている何人かは、その必要性に疑問を呈している。
2005.04.06 Jane's Defence Weekly Boeing mating bomb with F/A-22 <0508-040603>
 米空軍が Boeing社と、SDB を F/A-22 に整合させる契約を$6.8Mで結んだ。 F/A-22 は2000年代末ま でに SDB の搭載が可能になる。
 F/A-22 は2ヶ所の機内弾庫に合わせて8発の SDB を搭載できる。
2005.04.04 Aviation Week & ST The future stealth <0508-040406>
 米の国防予算は今後20年に大幅な削減が予想されるため、DoD が要求する安価で高性能な UCAV の実現を疑問 視する意見がでている。
 Boeing社は戦闘機、爆撃機、UAV 及び兵器を組み合わせて運用する検討を行う組織を創設し、完全なステル ス性能の追求だけでなく、High-Low Mix 装備、有人機との併用、ミサイル等のステルス化等を総合的に検討している。
 因みに F-35 の RCS は-30dBsm (ゴルフボール程度)、F/A-22 は-40dBsm (ビー玉 程度) である。
2005.03.21 Aviation Week & ST Benefits of complex software <0507-032102>
 F/A-22の複雑なソフトウェアーについての批判的な投稿記事に対する企業側の反論記事。(細部略)
2005.02.28 Defense News Pentagon may reverse some cuts <0513-022802>
 Ramsfeld 米国防長官は、FY-06国防予算を議会に提出した2週間後に、 C-130J Hercules の計画中止及び F/A-22 Raptor の2008年で の製造中止方針を撤回する意向を明らかにした。
 一方、海軍の艦船建造に関わる計画縮小については依然撤回する意向を示していない。
2005.02.16 Jane's Defence Weekly FB-22 design details emerge <0505-021609>

 2月2日に Lockheed Martin社が FB-22 の詳細を明らかにした。 それによると各翼下には 外付け弾庫があってそれぞれ5,000-lbの搭載ができ、パイロンには巡航ミサイルの搭載ができる。
 胴体の主弾庫は扉が改良され、F/A-22 が1,000-lb爆弾しか搭載できないのに対して2,000-lb爆弾の搭載が可能 になる。
 エンジンは F/A-22 の F-119 を改良し、推力を10%向上させる。
 Lockheed Martin社は FB-22 を、2030年頃に運用が始まる次世代長距離打撃システムまでの繋ぎとして、2015年には 提供可能としているが、空軍はこの計画に全く資金を提供しておらず、Locheed Martin社の自社事業と なっている。

(関連記事 IDR 2002.06)
2005.01.12 Jane's Defence Weekly Rumsfeld moves to restrain soaring spending plans <0502-011201>
 米国はイラクでの戦費の増大から、今後国防支出を6年間に$30B削減して充当することになった。
 主な事業の今後は、削減影響が大きい順に以下のようになる。
C-130J $5B削減
 計画を中止し、空軍は輸送機の調達を中止する。
JCM $2.4B削減
 JCM 計画を中止し、代替手段の検討に入る。
F/A-22 $10.5B削減
 2008年で調達を中止し、装備数を96機で止める。
DD(X)及びその他の艦船 $2.4B削減
 DD(X) の調達数を2隻削減する。
V-22 $1.25B削減
 調達開始を1年延期する。
JSF
 計画をそのまま続行する。
FCS
 計画をそのまま続行する。
2005.01.10 Aviation Week & ST Fly fast, but tarry <0503-011003>
 Pratt & Whitney社は米空軍の中長期的な長距離爆撃機と偵察機計画向けに、F/A-22 用の F-119 (右図) をベース とするエンジンの開発を検討している。
 戦闘機用エンジンを長距離爆撃機と偵察機用に改修するには要求に応じて高速、長距離攻撃及び高々度長時間滞空能力をそれぞれ満足 させる必要があり、同社は併行した研究を行っている。
 空軍は B-2 の後継を2035年~37年を目標に開発する一方、中継ぎ用爆撃機を2015年~20年 頃装備化する意向で、同社のエンジン開発もこれに対応するよう段階的な研究開発が進められる。
2005.01.06 Inside the Pentagon Size of F/A-22 program up for debate after $10.5 billion cut <0504-010601>
 DoD が12月23日に発表したFY-06~FY-11の$30Bの軍事予算削減により、F/A-22 のFY-09~FY-11予算は$10.5B削減されることが求められ 、今後議会との間でどの程度の機数を確保するかが大きな議論となる。
 計画当局の試算では106機分の予算しか確保できず、当初計画の2個 Wing から1個 Wing に 変更せざるを得なくなる。
 空軍と F/A-22 計画支援者は今後、議会で如何に多くの機数を確保するかを DoD と争っていくこととなる。
2004.11.22 Aviation Week & ST The flight ahead <0422-112202>
 2005年度に予定する QDR (Quadrennial Defense Review) に向けて、DoD と議会の政策論争が始まっている。
 イラクとアフガニスタンでの作戦長期化と現有装備品の更新が今後の焦点であり、中長期的に軍をどのように変換していくかを検討し ていく。
 空軍は既に QDR を多正面から検討を開始しており、旧型の F-15 と F-16 を500~600機程度退役させ、空軍 の組織改編と共に州兵と予備役施設を大幅に削減する意向を示している。
 また、F/A-22 と F-35 の更新機数の見直しや電子戦機、対地支援機仕様の検討も行っている。 これは1機種でどこまで多様な役割を 行えるかを追求するもの。
2004.09.08 Jane's Defence Weekly US Air force F-15 fleet prepares for arrival of F/A-22 <0417-090804>
 米空軍は F/A-22 装備後も200機の F-15C を引き続き2025年まで維持する計画で、その検討を開始している 。 特に、2月にインド空軍と協同で行われた'Cope India'演習で、それまで無敵と思われていた F-15 が、Su-30 に全く歯が立たなかっ たのは、大きな刺激になっている。
 空軍は予定していた179機のうち既に133機のレーダを APG-63(V)1 に換装しているが、F-15E と同じ AESA 方式の APG-63(V)2 にするかどうかの選択を迫られている。
 一方 F-15E は2035年まで装備する計画であるが、空軍には F-15E の追加発注計画はない。 これに対し議会 は異論を持っている。
2004.07.14 Jane's Defence Weekly F/A-22 production contract <0414-071406>
 米空軍は7月22日に、F/A-22 の Lot 4 LRIP の契約を$2Bで行った。 納期は2006年 10月である。
 F/A-22 は目下 opretional test 中で、2005年末までの運用開始が予定されている。
2004.06.02 Jane's Defense Weekly Dawn rises for Raptor <0411-060213>
 F/A-22 Raptor の装備化が着々と進んでいる。
 F/A-22 は機内に2発の AIM-9M Sidewinder と6発の AIM-120C AMRAAM を搭載でき、更に AMRAAM に 替えて2発の 1,000-lb JDAM を搭載できる。
 2005年12月までに Florida州 Tyndall AFB に50機以上で2個飛行中隊が編成されるが、当初亜 音速での投弾能力しかないが、のちにソフトが更新され超音速での投弾が可能になる。
 現在 LRIP Lot 2 及び Lot 3 の25機が製造中で、既に Lot 4 の22機を受注している。 Lockheed Martin社は現在 Lot 5 24機を提案中で、Lot 7 からは年産32機の full-rate 生産に移行する計画である。
 一方空軍は次世代の 'global strike/global persistent attck capability' の RfI を4月29日に発簡してお り、LockMart社は F-22 派生型を提案しようとしている。
2004.05.31 Aviation Week & ST Jelling the jam <0411-053106>
 AESAレーダーは F-15C、F/A-18E/F の他 に、F/A-22 及び F-35 に搭載 を予定し、巡航ミサイル防衛の中核となるが、同時に敵の次世代高性能 SAM システムに対し電子妨害を行うこ とができる。
 しかしながらレーダーの妨害能力は妨害距離、地域及び範囲に制限を受けるため、改良型レーダー警戒受信 機 ALR-69等による慎重な管理運用が必要となる。
2004.05.26 Jane's Defence Weekly USAF builds Raptor modernisation plan <0410-052605>
 米空軍が2010年代に向けた F/A-22 改善計画を進めている。 この計画で、277機調達される F/A-22 が 3タイプのブロックに分けられる。
Block 10
 現在、運用試験のために配備が開始されている初期型で、2005年末までに編成される2個飛行中隊が合わせて50機を装備する。
 1,000-lb JDAM を亜音速で投下できる能力を持つ。 Block 10 はその後 Block 20 に改修される。
Block 20 (Global Strike Basic)
 Block 10 を改修する50機で、JDAM を超音速で投下できる。
Block 30 (Global Strike Enhanced)
 2007~2009年に生産される90機で、高分解能 SAR 及び Link 16 を搭載し、2008年頃には GBU-39 SDB を装備し、対地攻撃能力が向上する。
 また side-staring レーダを搭載して狭ビームを指向し、敵の電子装置の破壊を目指す。
Block 40 (Global Strike Full and Enhanced ISR)
 2010年の Lot 8 からの120機で、第4世代コンピュータを搭載し、ネットワーク中心環境に適合させる。 また、翼搭載の ステルス増槽を装備し、航続距離の延伸を図ることも検討対象になっている。
2004.05.24 Aviation Week & ST Raptor unwrapped <0410-052401>
 米空軍と Lockheed Martin社は、F/A-22 Raptor 改善を検討している。
 改善内容は 1/3 以上が秘に指定され、非公式に検討が行われているが、改善検討には今年初めに行われたインド空軍 Su-30MK と F-15C による訓練交戦の結果が大きく影響している。
 数度の交戦で錬度の高いインド軍パイロットは F-15C をより早く探知し、AA-10 で長射程から模擬射撃を行い、 Su-30MK がいずれの場合も勝利する結果であった。
 この戦訓から空軍は長射程、ステルス性及びセンサーの統合化の必要性を痛感し、F/A-22 の改善強化を推進 する方針を固めたものとみられる。
 この他に、巡航ミサイル迎撃を主任務とするためのデータリンク改善 AIM-120C-6 (2006年装備化) の搭載、敵のセンサーを破壊する電子攻撃能力の付加も改善項目にあがって いるとみられる。
2004.05.12 Jane's Defence Weekly US Air Force grapples with F/A-22 numbers <0409-051204>
 米空軍は224機の F/A-22 Raptor 調達予算$36.8Bを確保しているが、2000年代後半に更に$5Bを追加して 、調達機数を277機とする事を議会に求めている。 ただこれが議会に認められても空軍が必要とする381機には100機以 上不足する。
 空軍は2005年12月までに2個飛行中隊の F/A-22 の運用を開始する。 この F/A-22 の対地攻撃能力は限定的 で、1,000-lb JDAM を亜音速でしか投下できないが、ゆくゆくは超音速での爆撃が可能になる。
2004.05.10 Aviation Week & ST Changing story <0409-051004>
 米空軍は F/A-22 の空対空機能に関する IOT&E を先月末から開始しているが、装備化 時期が予定よりも遅れることを明らかにした。
 遅延理由と期間は明らかにされていないが、2005年12月の予定は2006年に数ヶ月ずれ込むものとみられ空軍の 攻撃機導入計画は再び流動的な情勢になっている。
 空軍は今年度計画の22機製造ラインを一時停止することを決めたが、議会は次年度以降の導入機数を削減する意向を示している。
 DoD は277機の調達を認可しているが空軍は381機の必要性を主張している。
2004.05.03 Defense News F/A-22 service date may slip again <0411-050303>
 米空軍は4月30日、F/A-22 Raptor IOC&E を開始していることを明らかに したが、同時に運用開始の承認は2005年12月の予定を数ヶ月遅れるとの見通しを示唆した。
 また、空軍が要望している277機の調達が議会の予算削減により約220機に留まるとし、議会に追加要求を行っ ていることも明らかにした。
2004.04.22 Inside the Pentagon Junper: Air Force would compete potential Fighter-Bomber plane <0411-042201>
 米空軍長官は、空軍が F/A-22 をベースとした戦闘爆撃機 F/B-22 を開発装備する場合、契約は競争形式で行うとの方針を明らか にした。
 F/B-22 は構想段階で、30~40発の爆弾を搭載し、超音速巡航により航続距離約2,000mileを目指す。 空軍が 実際に計画を進めるか否かは現在のところ決まっていない。
2004.04.12 Aviation Week & ST USAF quandary <0408-041202>
 米空軍の主要な事業計画である Boeing 767 空中給油機、F/A-22 及び F-35 JSF は、いずれも問題点を抱え論争の種となっている。
 空軍はこのほど、給油機の代表候補であった KC-767 の導入を白紙に戻し、広く提案を求めることを決めた。  これは議会からの強い反対意見によるもので、Boeing社は 7E7 や新規設計の翼一体型機を提案するものとみられる。
 F/A-22 は価格の高騰が懸念されているが、今年度は22機を製造、来年度は24機を要求し、 年間32機製造の目指している。
 F-35 は重量超過問題が最大のネックとなっており、9~10ヶ月以内に設計の見直し が行われる他、輸出ライセンスと技術移管を巡って欧州諸国と論争が続いている。
2004.04.07 Jane's Defence Weekly New weapons bring challenges in testing area <0407-040707>
 米国に於いて新兵器の試験方法が問題になっている。 DEW や超高速推進装置の試験をする十分な施設がない。
 当面の問題でも、SDB (右図)の試験が今年後半に開始されるが、40,000ftの高度から投下するとフッ トプリントが膨大な広さになる。 60nmのスタンドオフ距離は JDAM の数倍である。
 米空軍は近く F-22 の IOT&E を開始するがその準備が大変である。
2004.03.22 Aviation Week & ST Escalation clause <0407-032201>
 米議会及び GAO は、米空軍の F/A-22 Raptor の価格が、対地攻撃能力の改善や FB-22 の開発により高 騰することを強く懸念しており、空軍は陸軍の Comanche 計画中止の轍を踏まない様対応を図っている。
 F/A-22 の計画価格は現在$300Mに達すると見積もられ、量産価格は$110M~$120Mまで削減しなければならない。 また装備機数は空軍 が275~277機としているのに対し GAO は218機を主張している。
 空軍は地上攻撃能力の付与と FB-22 開発の方針を明らかにすると共に、精密スタンドオフ兵器の搭載を新たに要求する意向で、議会は 価格高騰を深く懸念している。
 GAO は地上攻撃能力の付与に$11.7Bを要するとみている。
2004.03.08 Defense News Putting the 'A' in F/A-22 <0408-030810>
 米空軍は2002年9月、F-22 に対地攻撃能力を付加することを決め、名称を F/A-22 に変更した。 これに伴い2014年 までの Spiral 開発構想を打ち出している。 DoD はこの構想が計画全体の経費$72Bの半分を消費するとみており、2~5段階の Spiral計画の見直しを続けている。
【 空軍計画の概要 】
 ・Spiral 1:2005年頃、IOCとして50機を導入
   AIM-12C×6、1000-lb JDAM×2、20mm M-6 Cannon
 ・Spiral 2:2007年頃
   第4世代 ESA の採用、超音速での JDAM 発射機能
 ・Spiral 3A:2009年頃
   空対地 SAR、Geolocation XMTR、先進型標的識別装置の採用
 ・Spiral 3B:2010年頃
   Link16、SDB、Global air trafic、Anti-spoofing の採用
 ・Spiral 4/5:2014年頃
   電子攻撃機能、対地レーダーの改善、外装燃料タンクのステルス化
2004.02.11 Jane's Defence Weekly Air force focus on global role <0404-021107>
= 米空軍のFY-05要求における主要事業 =
F/A-22 Raptor 依然として最優先事業で、FY-04より2機多い24機を要求
RQ-4 Global Hawk を4機要求
MQ-1 Predator A を7機、MQ-9 Predator B を2機 要求
E-10A MC2A の開発継続
SBR (Space-Based Radar) 開発費を$170Mから$328Mに増額
     2012年に最初の打ち上げ
AGM-158 JASSM 360発を要求
SDB の開発継続と LRIP として158発の要求
・海軍計画の JSOW 計画からの撤退と、経費の WCMD などへの転用
2003.12.18 Inside the Pentagon Christie: F/A-22 Jet remains unready for formal test phase until April  F/A-22 Raptor IOT&E Phase 1 の開始は予定より6ヶ月以上遅れ、2004年4 月以降行われる。
 これは DoD の試験局長が明らかにしたもので、先頃の報道で11月に試験評価を開始するとあったのは誤りで、現在は2機を使用し正式 な試験に備えた事前テストを行っている。
 IOT&E では4機編隊による各種試験を行う予定となっており、現在パイロットの訓練を含め事前準備を行っている。
2003.11.17 Defense News Escorting the Raptor into service  F/A-22 Raptor の運用評価試験 Phase 1 が10月31日から開始され順調に進んでおり、2004年2月に運用 開始が決定される見通しとなった。
 Raptor の開発は最終段階で搭載機器特にソフトウェアーの不具合から2002年以降遅れていたが、機器の改善が行われ、システムは順調 に作動している。
 空軍は少なくとも276機を調達する意向で、調達総額は$43Bにのぼるものと見込まれている。
2003.11.14 Yahoo ロイタ記事

米国、アジア軍備強化で ・・・・

 米軍はアジア地域の軍備強化のため、2005年からグアム島に F/A-22 を配備する計画であることを、13日に明らかにした。
2003.11.05 Jane's Defence Weekly First F/A-22 unit announced  F/A-22 は2004年末に引き渡しが始まるが、米空軍が10月23日に最初の飛行隊をバージ ニア州ラングレ基地の第27飛行隊とすると発表した。
 同基地の残りの第71、第94飛行隊も2007年末までに逐次 F/A-22 に換装される。 各飛行隊は24機の F/A-22 を保有する。
2003.10.13 Defense News USAF's F/A-22 fighter clears avionics hurdle  DoD はこのほど、延期されていた F/A-22 Raptor の第1段階運用評価試験の実施 を承認した。
 F/A-22 の試験は前回の DAB で搭載機器のハードソフト両面で技術的な問題を指摘されていたが、改修に努めた結果9月下旬の再審査で 試験移行が認められた。
 運用評価試験は今月末から開始される。
2003.07.28 Aviation Week & ST Tweaks to the F/A-22  F/A-22 の運用評価試験を数ヶ月後に控え、DoD は米空軍に試験計画の変更と、航空機器の 信頼性に関する厳密な試験の実施を指示した。
 F/A-22 のFY-04予算は議会が$160Mの減額を要求しており、来年度から予定される量産段階初年度の製造機数 は1機減り21機となる公算が高い。
2003.06.30 Defense News F/A-22 problems fewer and further between  米空軍は7月9日に開催予定の DAB (Defense Acquisition Board) で、F/A-22の搭載機 器不具合の改善状況を報告する準備を進めている。
 空軍は開発段階での$876Mにのぼる経費高騰の一因に航空機器の不具合があることを認識しており、3月以降作 業を進めた結果、MTBF は2時間から20時間に、MTBIが1.4時間から4時間に改善されたとしている。
 また、新たなソフトウエアー開発も引き続き行われているとしている。
2003.06.09 Aviation Week & ST Code Red emergency  F/A-22 搭載コンピューター用ソフトウェアーの信頼性向上のため、Lockheed Martin 社は最大限の努力を傾注しているが、未だ要求の半分にも満たない状況にある。
 F/A-22 は 5月中旬に 7回目の IOT&E 飛行試験を行い、ソフトウェアーの信頼性を表わす尺度である MTBIE (Mean-Time Between Interrupt Event) は 6時間であった。 これは4月の試験での3.2時間からは向上しているものの要求性能の20時間にはほど遠いもので 、DoD では専門チームによる調査を計画している。
 なお上院はこの問題を重視し、FY-04 の空軍要求機数22機を2機削減する意向を示唆している。
2003.05.19 Aviation Week & ST Under scrutiny  米議会の上下院予算委員会が FY-04 予算作業で、空軍が要求している 22機の F/A-22 20機に削減していることが明らかになった。
 これは、議会が F-22 の開発が遅れていることに苛立ちを示している表われで、特に、搭載するコンピューター用ソフトの完成度が15% に満たないことを懸念している。
 反面、その他の予算作業では、GPSⅢ や AEHF (Advanced Extremely High Frequency) 通信システムといった 宇宙関連システムやイラク戦の教訓に基づく空軍の Litening-2 Targeting pod 等の予算増が盛り込まれている 。
2003.05.12 Defense News F/A-22's budget woes  米議会の軍事予算委員会はこのほど、FY-04要求予算に新装備開発導入経費として$4.4Bを追加し、国 防予算総額を$400.5B とする法案を提出した。
 反面、空軍の F/A-22 予算 $161M を陸軍の戦車と装甲車の改善に転用、更にソフトウェアーの信頼性に ついての問題が解決するまで $136M を保留する決定を行った。
2003.05.07 Jane's Defence Weekly USAF orders additional Raptor  米空軍は F/A-22 Raptor 1機を、LRIP Lot 3 に$117.6Mで追加発注した。
 Lockheed Martin社は2005年11月を目指して LRIP Lot 3 の21機を生産することにな る。
2003.03.12 Jane's Defence Weekly US hints again at FB-22  2月27日に米空軍長官が議会で、将来の爆撃機体系に FB-22 が必要であると証言した。
 それによると、将来必要となる爆撃機の種類と数は、
 FB-22 : 150
 B-2A : 21
 B-1B : 60
 F/A-22: 381
となる。
2003.03.10 Aviation Week & ST Stealthy emitters  Lockheed Martin 社は F/A-22 Raptor F-35 JSF に 新たな機能を持たせるための試験を 11月以降エドワード空軍基地周辺で行うことを計画している。
 計画は同社の MBMS (Mission Battle Management System) 研究の一環で、F/A-22 単機による 4機の UAV 制御を行い、UAV による電子妨害や偵察監視、UCAV の運用及び F-117 との連携運用等について各種試験を行う予定。
 同社の MBMS はネットワーク中心の戦いに適応する戦闘管理システムで、1回の任務飛行で同時に10~100機の航空機 を制御することを目的としている。
2003.03.03 Aviation Week & ST Roche on warpath  Roche 空軍長官は制服組と Lockheed Martin社に対し、F/A-22 が抱える価格低減をは じめとする各種問題が解決できなければ、空軍自ら調達計画を中止することもあり得ると、積極的な打開策の実施を促した。
 同長官はシステム統合要求の基本的な失敗が導入機数の削減の1因となったことを指摘した。
 議会は調達機数を当初計画の 339機から 276機に削減するとしており、DoD の FY-04 要求では調達経費から開発段階に予算の一部を転 用する計画となっている。
2003.01.15 Jane's Defence Weekly Beyond stealth?
= ステルスの限界と、その対抗策に関する記事 =
 バイスタティック/マルチスタティックレーダ、低周波レーダ、EO センサ、IR ディテクタ及び航空機が作る空気の渦を検知すること などにより、ステルス機が探知されるようになってきた。
 航空機は、これに対抗するため、超高空、超高速の領域で活動しようとしている。
 F/A-22 は高度50,000ftの成層圏下層部を、アフタバーナなしで Mach 1.7 で超音速巡航し、 SDB を8目標に投下することができる。
 ロシアの S-400 Triumf は120,000ftの最大射高を持つ。 これからは成層圏上層 から中間圏下層の高度60,000ft~200,000ftが焦点になる。
 高速の点では DARPA が開発中の QSP (Quiet Supersonic Platform) は Mach 4.0 で飛行し、 Hypersoar 高度100,000ft~210,000ftを Mach 10 でスキップ飛行する。
2002.12.18 Jane's Defence Weekly USAF admits fewer Raptors likely  米空軍は F/A-22 Raptor の調達要求数を331とし続けていたが、開発費が $1B 超過し たため要求数を5~6機減らすことになりそうである。
2002.12.16 Aviation Week & ST Cost surge triggers F/A-22 production cut  F/A-22 の開発コストの増加が当初見積 $690M から更に $700M となったことから、 米空軍は製造機数の削減を検討している。
 先月、軍は開発の問題が解決しないため飛行試験を 2004年3月から 2005年10月まで延長することを決め、経 費も $700M に増加、リスク巾も $1B を見込まねばならないとの見解を明らかにした。
 軍は性能を落とすことなく調達するため、FY-04~05 の調達予定 59機から5~6機を削減せざるを得ないとみ ている。
2002.12.05 Inside the Pentagon Jumper:F/A-22 cost overrun likely stems from long-known problems  米空軍参謀長は F/A-22 開発での$690M超過について言及し、潜在的な原因は長年にわ たり蓄積した開発時の各種問題にあるとした。
 特に問題となっているのは航空機のソフトウェアシステムと試作機納入の遅れ及び飛行試験の期間にあることを指摘した。
 F/A-22 の IOT&E は繰り返し延期されているが、2003年10月には開始できると当局はみているものの、開発経費は1月に$50Mずつ更に増 加すると見積もられている。
2002.12.02 Aviation Week & ST F/A-22 fires Sidewinder  F/A-22 の超音速飛行間における AIM-9M Sidewinder の発射試験が 11月22日行われ成 功した。 2002年に予定した試験は 4回で、今回が最後となる。
 高度 14,000ftを Mach 1.0 で飛行する QF-4 に対し、高度 24,000ftを Mach 1.4 で飛行する F/A-22 から発射された非弾頭の AIM-9M は、弾頭の効力圏内を通過した。
 今回の試験では超音速時の自動ドア機能の確認も同時に行われ、機能が正常なことを確認した。
2002.11.27 Jane's Defence Weekly USAF replaces F/A-22 team  米空軍は、F/A-22 の開発費が予算を $690M超過しているのが判明したのを受け、開発 チーム首脳陣を更迭した。
2002.11.25 Aviation Week & ST F/A-22 management fired;other programs in trouble  F/A-22 開発経費が $700M 以上超過することが調査の結果 明らかとなり、米空軍と Lockheed Martin 社は計画管理責任者をそれぞれ更迭した。
 価格の超過は少なくとも 1年以上前に判っていたとみられ、隠蔽工作が極めて悪質 として、空軍は現職と前任の准将 2名を更迭した。
 空軍は 12月までに調査内容の報告を DoD に求められているが、DoD は最終的に F/A-22 導入機数を削減する 意向を示している。
 空軍はまた、B-1B DSUP (Defensive System Upgrade Program) の 2004年打ち切りと、来年から量産を予定している JASSM の運用試験を数ヶ月程度中断することを明らかにした。
 JASSM は今年行われた2度の発射試験でミサイルの自爆と弾頭の不発が起きていた。
2002.11.20 Jane's Defence Weekly USAF announces F/A-22 cost overrun  米空軍は、F/A-22 Raptor の開発が Manufacturing and Development 段階で $690M超過すると発表した。
 これに対し空軍参謀総長は F/A-22 の飛行隊は予定通り2005年に運用を開始するとしている。
 空軍は開発費高騰の原因を調査する専門家会議を指名しており、検証は12月中に開始される。
2002.11.18 Defense News F/A-22 costs could increase by $690M  米空軍は F/A-22 の価格高騰に関する調査をこのほで終了しが、調査結果は今後数週 間は公表されない模様。
 軍当局は $690M もの高騰の原因が EMD 段階における試験計画の見直しによるものか、管理不充分による価格高騰なのかを結論づけて いない。 計画修正に関しては今年初めから計画当局が意向を示していた。
2002.11.18 Aviation Week & ST Cost problems embroil F/A-22  F/A-22 開発経費が更に $690M 増加するとの査定結果が明 らかになり、当局はその対応に苦慮している。
 空軍は先に DoD の180機への調達削減に対し激しく抵抗していたが、この経費増加が今後の折衝に大きく影響するとして関係者を緊急 集合し、対応策を検討している。
 査定は空軍当局が独自に行ったもので、試験計画の増加が主たる原因とされ、中間報告は今月末に予定されている。
2001.11.04 Aviation Week & ST Jamming role given to F-22, F-35, MC2A  米空軍の高官は、電子戦機 EC-130 Compass Call と EA-6B Prowler は近い将来、 F-22 RaptorF-35 及び MC2A の組み合わせによる電子戦システムに取っ て代わられることを示唆した。
 これは、AESA (Active Electronically Scanned Array) レーダーの開発と実用化がこの数年進展したことによるもので、数百の送受信 機から構成される装置が捜索、追随及び妨害を同時に実施可能となったことによる。
 空軍は更に、レーダーと同時に通信妨害を行う装置の開発を研究中。
2002.10.30 Jane's Defence Weekly US Air Force mulls role of unmanned platforms  米空軍は F-22 を F/A-22 として対地攻撃能力を付与させるため、 X-45 UCAV 対地攻撃能力に関する要求を後退させようとしている。
 これに伴い FY-04~09の UCAV 関連予算要求を $500M削減した。 空軍の高官は UCAV の主な役割は電子戦になるとの見解を示してい る。
 空軍のこの様な動きに対し DoD は、空軍の UCAV 計画と海軍の UCAV-N 計画の統合を検討し始めた。
 初期の UCAV-N は ISR 任務型で、その後に戦闘任務型を投入する計画である。
2002.10.23 Jane's Defence Weekly USAF refines F/A-22 roadmap  米空軍は F-22 Raptor F/A-22 多用途戦闘機とするのに 伴う装備構想の見直しを行ない、 GSTF (Global Strike Task Force) 構想を作り上げた。
 この構想では F/A-22 を B-2A 爆撃機と共同させ、敵の防空組織、通信ノード、C2 組織、TBM の発射機 の破壊等を行うとしており、4段階を経て装備化される。
 Multirole Baseline は当初の形態で、F-22 のステルス性、スーパークルーズ性、高性能搭載電子機 器により GSTF を支える。
 GSTF Enhanced は2006年頃出現し、F-35 JSF に搭載される 第4世代アクティブ電子走査レーダを搭載する。
 GSTF Full では自動対地攻撃能力が追求され、SDB の様な新型弾が 搭載される。 また、Link 16 を搭載して B-2A との最大限の相互運用を可能にする。
 ISR reachback は F/A-22 の最終形態で、精密照準のための SAR データを受信す るデータリンクを搭載する。
2002.10.02 Jane's Defence Weekly USAF announces new radar for F/A-22  米空軍は、Raptor 対地攻撃能力を強調する意味で、コード 名を F-22 から F/A-22 に変更した。

 更に空軍は、F/A-22 搭載レーダ APG-77 を、2007~2008年に予定されている Lot 5 生産分から新型に更新すると発表した。
 この新型レーダでは、アクティブアレイモジュール数を75%削減する等、APG-77 の生産性を向上させると共に 、対地攻撃用コンピュータソフトの能力向上を図っている。

2002.09.16 Defense News Meet the F/A-22  米空軍当局は 9月6日、F-22 Raptor の対地攻撃バージョン F/A-22 (左図参照) につ いての提案説明を DoD に対し行った。
 提案の主旨はその必要性と有効性に関するものだが、背景には DoD の説得工作がある。 空軍は 762機~381機を要求、DoD は 180機 の導入を主張している。
 また、空軍当局は F/A-22 の中距離爆撃機バージョン F/B-22 の開発可否を検討しているが、構想では SDB 30発を搭載し無給油で 2,000マイル を超音速飛行する。
2002.09.12 Inside the Pentagon Air Force asserts need for 381 F-22s,goes toe-to-toe with DoD staff  米空軍はこのほど、OSD に対し F-22 Raptor 最小限 381機必要 との所要機数と必要性について詳細な検討結果を送り、DoD が提示した 180機案を公式に否定した。
2002.09.04 Jane's Defence Weekly F-22 AMRAAM test success  8月21日に F-22 が太平洋上で、初の超音速飛行中での AMRAAM 発射試験を行った。
 発射時の F-22 は、高度12,000ftを速度 Mach 1.2 で飛行していた。
2002.08.29 Inside the Pentagon Upcoming F-22 tests to DEMO anti-access role,but no attack regimes  F-22 の IOT&E は来年から開始されるが、その試験評価には空軍が F-22 に付加した対地攻撃に関する項目は入って いない。
 空軍は最近、F-22 に B-2 爆撃機と連携し地上攻撃を行う 'Global Strike Task Force' の任務を付加し、 型式名称を F/A-22 に変更したが、DoD 当局によると対地攻撃に関する試験は、IOT&E の終了後にあらためて行う。
2002.08.22 Inside the Pentagon Air Force may change F-22 test scenarios to reflect new mission  米空軍は2003年11月から開始する F-22 の IOT&E に向けて試験シナリオ、特に 対処脅威シナリオの変更を行う。
 これは、F-22 の任務に昨年 B-2 ステルス爆撃機との連携攻撃「Global Strike Task Force」が加えられたこ とによるもので、敵の SAM や地上部隊攻撃に必要な機能(JDAM の搭載及び対 地攻撃システムの付加等)を評価する。
 当局は機能付加に 2年程度の期間と予算的裏付けが必要なため、全ての機能を IOT&E で確認評価するのは困難としている。
2002.08.22 Inside the Pentagon F-22 fighter unlikely to meet some required capabilitis by test time  米空軍の F-22 Raptor の飛行性能に要求を満たしていない ものがいくつかあり、来年予定している IOT&E に間に合わない可能性が高まっている。
 F-22 にはこれまでにない多くの機能が要求されているが、全機能把握に必要な完全な飛行試験は 一度も行われていない。 
 空軍は要求内容の見直しを行うと共に、2003年秋まで再延期された IOT&E の再々延期も検討している。
 なお、F-22の IOC は現在の計画で、2005年12月となっている。
2002.08.26 Defense News F-22 Raptor officials address avionics shortfalls  F-22 Raptor は飛行試験中に航空機器の欠陥が見つかり、この数ヶ月計画が遅れてい る。
 不具合部分はレーダー、電子戦システム、通信及び航法装置を統括する機器ユニットにあると見られ、約 2ヶ月にわたる改修が間もな く終了する。 
 F-22 の飛行性能試験は概ね 80% を終了、2005年の就航を目指す。
2002.08.19 Aviation Week & ST USAF bolsters F-22 testing, slows software development  米空軍は F-22 の IOT&E を来年夏に控え、各種試験の強化と搭載機器用ソフトウェアーの充実を図っている。
 特に重視して行われるのは ステルス機としての機動性と環境試験で、S/W についても現在、バグが取り除かれるまで開発中止となって おり、S/W 開発は約 4ヶ月延長される。
 空軍はまた、導入機数に関しても厳しい状況にあり、DoD は 180機に機数を削減する意向を示している。
2002.07.31 Jane's Defence Weekly USAF launches 'big sell' bid for 800 F-22s  今月初めに米空軍が、本来制空戦闘機である F-22 を戦闘爆撃機として使用する考え を明らかにしたことに関して、空軍長官はその所要量が800機にのぼることを明らかにした。
 それによると F-22 は調達数を331機から180機に減じられようとしているが、制空戦闘機 F-15C の他、F-15E, F-117, F-16 の一部の 後継として約800機必要である。
2002.07.25 Inside the Pentagon At core of Air Force bid for F-22 :proliferration of advanced SAMs  米空軍は DoD の要求に応えるため、F-22 戦闘機の必要性と所要調達機数について 妥当性をまとめている。
 DoD は空軍が要求している 339機の必要性と妥当性に疑問を呈しており、180機の導入を示 唆している。
 空軍は最大のポイントとしてロシアの最新型 SAM SA-20 の拡散をあげ、現在 SA-2~SA-6 を配備し ている国々は 2005年~2010年にこれらの耐用命数がきれることから SA-20 への更新の公算が高いと見積もっている。
 SA-20 には F-15 や F-16 では対抗が困難であり、ステルス戦闘機が最適だが、JSF は開発中で10年以内の装 備化は困難なため充分な数の F-22 の導入が必要としている。
2002.07.10 Jane's Defence Weekly USAF eyes F-22 primarily in ground attack  米空軍は、295~331機に減らされた F-22 の調達数が、FY-04 では180機程度に減らされそうなのを受け、本来敵の第 4世代戦闘機と対抗する制空戦闘機であった F-22 を、開発中の SAR と SDB を 搭載する戦闘爆撃機にすることを検討している。
 これとは別に長距離爆撃機 FB-22 案も打ち出され、構想では F-22 の3倍以上である 1,600mil (2,574km) の 戦闘行動半径と、3倍以上の爆装量の性能を持つ。
2001.07.01 Aviation Week & ST House acts to allay future F-22 cost woes  米議会の予算委員会はこのほど、来年度の国防予算 $355B を承認したが、この中には $4.1B、22機の F-22 調達予算 が含まれている。
 しかしながら予算委員会は、DoD が $6B を越すと言われる価格高騰と、約1年遅れている計画について充分な対策と統制ができなけれ ば、年間製造機数を 16機に削減する方針の模様。
2002.06.24 Aviation Week & ST F-22 enters critical phase  米空軍の F-22 導入事業は 9月の DoD による製造機数決定を控え、重要な段階に入っている。
 DoD は F-22 の製造機数を 180機に削減する決定を 9月初めまでに行う意向だが、空軍と関連企業は必要性と 削減に伴うコスト高騰を理由に削減を撤回するよう反論を試みている。
 空軍は現在、IOTE を来年 4月に行う姿勢を崩していないが、各種状況からこれも厳しいものと思われる。
2002.06 International Defense Review Raptor could hatch a delta bomber  Lockheed Martin社は、F-22 を基礎に自社開発中の FB-22 の説明を空軍に対して行った。
 FB-22 は F-22 の胴体を延長し、弾倉容量を増大させるほか、垂 直尾翼を無くしたデルタ翼にする事により重量と空気抵抗を減らし、航続距離の延伸を図っている。
 空軍は爆撃機の将来に対して積極的でなく、議会からの B-2 爆撃機の追加購入要求に対して否定的であっ たが、最近になって DARPA の QSP (Quiet Supersonic Platform) 計画に関心を示す等、一 転積極的になってきた。
 Lockheed Martin社は、FB-22 は QSP に比べてすぐに実用化可能であり、開発コストも少なくて済むと主張している。
 F-22 と FB-22 の性能諸元の比較は以下の通りである。
  ┏━━━━━━┳━━━━━━━┳━━━━━━━┓
  ┃      ┃   F-22   ┃   FB-22  ┃
  ┣━━━━━━╋━━━━━━━╋━━━━━━━┫
  ┃ 翼 端 長 ┃  13.56m  ┃   14 m  ┃
  ┠──────╂───────╂───────┨
  ┃ 全  長 ┃  18.92m  ┃   20 m  ┃
  ┠──────╂───────╂───────┨
  ┃ 全  高 ┃   5.05m  ┃  ---  ┃
  ┠──────╂───────╂───────┨
  ┃ 翼 面 積 ┃   78㎡  ┃   110㎡  ┃
  ┠──────╂───────╂───────┨
  ┃ 最大推力 ┃   168kN  ┃   178kN  ┃
  ┠──────╂───────╂───────┨
  ┃ 自  重 ┃  19,489kg ┃  22,000kg ┃
  ┠──────╂───────╂───────┨
  ┃最大離陸重量┃  36,300kg ┃  45,000kg ┃
  ┠──────╂───────╂───────┨
  ┃ 最大速度 ┃  Mach 2.0 ┃  Mach 1.8 ┃
  ┠──────╂───────╂───────┨
  ┃ 巡航速度 ┃  Mach 1.7 ┃  Mach 1.5 ┃
  ┠──────╂───────╂───────┨
  ┃戦闘行動半径┃700km/450km SS┃2,000~2,500km┃
  ┠──────╂───────╂───────┨
  ┃実用上昇限度┃  18,000m  ┃  18,000m  ┃
  ┗━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┛
2002.05.22 Jane's Defense Weekly F-22 static tests concuded  Lockheed Martin社は、3年間近くかけて実施してきた F-22 の機体疲労試験を終了した 。 その結果 F-22 は予想される就役期間より 50% 長い使用に耐えることが実証された。
2002.05.20 Aviation Week & ST Senate boosts aviation, chops missile defense  米上院の装備委員会は FY-03 予算でブッシュ政権の要求に比し、航空機関連予算の大幅な増額とミサイル防衛予算の 減額を要求した。
 同委員会は JSF、F-22、C-130J の他 Apatch 等攻撃ヘリを含む航空機に $14B 以上を次年度に割り当ている反面、ミサイル防衛予算は $812M を削減し、その内約 $700Mを攻撃用潜水艦等の艦船建造費に振り分けている。
2002.05.13 Aviation Week & ST USAF reviews plans for JSF, F-22 and U-2  DoD は現在行っている FY-04 国防予算審議の中で F-22 の100機以上の削減、JSF の更なる削減及び Global Hawk UAV の価格高騰に伴う U-2 偵察機の新規製造の可能性を検討している模様。
 F-22 の量産について DoD は昨年少なくとも 295機を承認したが、現在の見直しでは 180機 以下となる模様。
 JSF は海軍がすでに削減の方向を打ち出しているが、DoD は空軍の通常離発着型に関しても、長距離攻撃型 F-22 と UCAV を導入する 場合、現在計画している 1,700機の要求を削減する公算が大きい。
 Global Hawk は機体価格で $14M から $25M まで高騰し、搭載機器を含めたシステム価格は $70~$90Mになると空軍は見積もっており 、U-2 新規製造の検討が新たに浮上した模様。
2002.04.01 Aviation Week & ST USAF maps next step for F-22 Fleet  米空軍では運用評価試験を来年に控える中、F-22 ステルス戦闘機の 改善について検討を開始した。
 F-22 の運用開始は 2005年を予定しているが、プロジェクト当局はその 2年後、2007年には最初の改善として 現在開発中の 250lb 級 SDB (Small Diameter Bomb) の装備と、搭載レーダー APG-77 の改善を行う模様 。
 DoD では、少なくとも 303機の導入を計画しているが、予算の制約から FY-03 には 21機しか承認されておらず、空軍は 2006年以降毎 年 56機の調達を要望している。
2002.03.27 Jane's Defence Weekly Boeing delivers F-22 production wings  量産型 F-22 の翼が、Boeing社から Lockheed Martin社に初めて納入された。 量産 1号機の納入は2003年4月頃になる。
2002.02.13 Jane's Defence Weekly Lockheed awarded F-22 contract  Lockheed Martin社は、F-22 Lot 2 LRIP として、13機 を$2.4Bで受注した。 納期は2004年10月になっている。
 これと合わせて同社は、F-22 の開発継続を$264.7Mで受注した。 この契約では Block 3.1 ソフトウェアパッケ ージが納入され、これにより F-22 のレーダ、電子戦、通信、航法、彼我識別能力の向上が見込まれている。
2002.01.30 Jane's Defence Weekly First F-22 for Langley  米空軍は、最初の F-22 部隊を Virginia州 Langley基地に編成すると発表した。
 F-22 航空団は、24機編成の飛行中隊3個中隊と6機の予備機からなり、2004年9月に初号機を受領し、 2005年12月に IOC となる。
2001.10.03 Jane's Defense Weekly F-22 intercepts aerial target drone  米空軍の F-22 は先月、AAM による目標迎撃試験をハワイの海軍試験射場で初めて行い成功した。
 F-22 には Block 3.0 avionics ソフトウェアが装備され、発射したのは Raytheon 製の AIM-120C 改善型中距離 AAM (無弾頭) で、 高度 40,000ft を亜音速で飛行する目標の迎撃に成功した。
2001.10.01 Aviation Week & ST F-22 Raptor scores first air-to-air‘kill’during test  米空軍当局は9月21日、F-22 Raptor の空対空実射試験を海軍 Pacific Missile Test Range で初めて行い、高度 40,000ft、亜音速で AIM-120 AMRAAM (無弾頭)を発射、目標の BQM-74 の近傍有効射程内を通過し迎撃に成功した。
 今後各種試験を行った後、初期運用評価試験を 2003年4月に予定している。
2001.08.27 Aviation Week & ST USAF targets larger numbers, smaller bombs for F-22's future  米空軍当局はこのほど DoD が承認した 295機の F-22 導入では不充分であり、 少なくとも 380機の調達を目指していくとした。
 一方、空軍は F-22 の戦術能力向上のため、9月から$47M の予算で Boeing 及び Lockheed Martin 社に研究を指名、2003年以降1 社を指定し、 200lb 級 GPS 誘導の小型爆弾を開発することを明らかにした。
2001.08.22 Jane's Defence Weekly F-22 cleared for low-rate production  DoD は 8月15日に F-22 LRIP 開始を決定した。
 この決定により、今会計年度中に10機、FY-05 までに残りの93機の生産が開始される。
 しかしながら予算の制約により総生産数は、空軍の希望する331機に対して295機に減らされた。
2001.08.16 毎日新聞

インターネット

国防総省がF-22の生産承認  米国防総省は15日、F-22 10機の生産を承認したと発表した。
 国防総省などによると、費用は10機で約21億ドルとされる。
 空軍は331機の配備を予定していたが、生産費用が膨れ上がった場合、最終的な調達機数は295機に抑制す るという。
2001.08.09 Inside the Pentagon As F-22 review nears,officials clash over testing,costs,quantities  F-22 の総調達機数、価格及び IOT&E の要領をめぐって空軍当局と DoD の意見が対立している。
 空軍は総額 $60B で 338機を調達する計画は今後 $2B 程度の超過に収まるとし、数機を削減すれば実行可能とているが、DoD は $8B ~$9B 以上超過するため計画全体を見直すべきとの見解をしめしており、平行線をたどっている。
2001.08.09 Inside the Pentagon Air force finds cracks F-22 fighter that may prompt tail redesign  米空軍はこのほど、F-22 の尾翼に亀裂が発見され、Lockheed Martin社が原因の究明と対 応策検討を行っていることを明らかにした。 状況によっては量産機の尾翼の設計変更もあり得る。
 亀裂が発見されたのは EMD で製造した6機のうちの1機で、低速試験で発生したものとみられ、尾翼の垂直ピボットシャフトと複合ハ ネカム材との接着個所に沿って生じている。
 同社は接着不良が原因として LRIP 製造機の製造点検項目を増やすことで対応する考えだが、当局では飛行中の空力荷重の影響も考 えられることから量産機の設計変更も含め慎重に検討している。
2001.08.06 Aviation Week & ST Costs cast shadow on F-22 go-ahead  F-22 の初期製造機数の認可決定を直前に控え、量産価格の問題が再燃している。
 DoD は F-22 の初期製造認可に踏み切るものの、空軍が要求している 333機、総額 $38B は議会が想定した額よりも $9B 以上超過 するとみている。
 空軍は超過を $2B 以下に抑えられるとしているが、仮に DoD の見積もりは正しいとすると 85機を削減した 248機を調達せざるを 得なくなる。
 DoD は議会に総調達機数と価格を QDR (Quadrennial Defense Review) に記載することを答申している。
2001.07.18 Jane's Defence Weekly Another delay hits F-22 Raptor  米空軍は F-22 の運用試験 (Operational Test) の開始を再び延期し、2003年の 4月~ 10月にすることにした。
 F-22 の運用試験開始時期は、昨年2002年の 8月から12月に延期されたばかりである。
 延期の理由を空軍は供試機の引き渡しが遅れたためとしているが、この延期により開発経費の更なる増大が懸念されている。
 空軍省主席次官補は F-22 の IOC は引き続き2005年12月を追求するとしている。
2001.07.11 Jane's Defence Weekly F-22 receives funding supplement  米空軍は 6月29日に、F-22 計画継続の2件の契約を総額 $441M で Lockheed Martin社と締結した。
 契約の1件目 $320Mは F-22 LRIP Lot 1 10機の生産で、$121M の 2件目契約は F-22 LRIP Lot 2 13機のものである。
2001.06.13 Jane's Defence Weekly F-22 test programme delayed  米空軍参謀総長が 6月 6日議会で証言し、F-22 の Development Test は 6~ 7ヶ月遅延 しており、2002年の 5~ 6月までかかることを明らかにした。
 遅延の理由としてテスト機の納入遅れと、軍が Operational Test に移行する前に、徹底した試験をやりたいとしていることにある ことを挙げている。
2001.05.23 Jane's Defence Weekly Rumsfeld considers expanded F-22 buy and mission  ラムズフェルド国防長官は、F-22 制空戦闘機 339機の調達に加えて、423機の対地攻撃機の開発を行うという計画 の見直しをしている。
 空軍首脳は世界中のいかなる地域での攻撃に対して24時間以内に対応する能力を維持得るためには、 991機体制は欠かせないとして追加取得を熱望している。
 F-22 はそもそも制空戦闘機として開発されたが、2005年の IOC 頃には、2発の 1,000 lb JDAM を機内弾庫に搭載できる。
 更に将来は、8発の LCAAS か2発の Wind-Corrected Munitions Dispenser 付きの JDAM を搭載できる。
 この他、F-119-PW-100 エンジンの改善により TVC 角を±20゚から±25゚に拡張できるようになり、Mach 1.5 のスーパークルーズ能力 も、アフタバーナ無しで Mach 1.7 が実現できるようになるという。
2001.04.09 Defense News Gansler recommends Pentagon abondon much of F-22 program  前国防次官の Gansler 氏は、4月3日の議会朝食会の席上で JSF に最も近い F-22 の導入は大幅 に削減すべきであると提言した。
2001.04.09 Defense News US Air Force makes case for embattled F-22  米空軍は F-15C に換わる F-22 の導入を待ち望んでいるが、ブッシュ政権の国防当局は新らたな安全保障戦略の 中で F-22 やJSF (Joint Strike Fighter) を削除する動きをみせている。
 ブッシュ大統領は海軍や海兵隊をあとまわしにして空軍に 3,739機もの戦闘機を購入することに疑問を呈しており、空軍の導入計画 の変更は避けられない模様となっている。
 2027年までの戦闘機開発及び導入に $258B~$338B を要すると議会の予算当局は見積もっている。
各軍の戦闘機要求数
 ・空 軍 : F-22 339機、 JSF 1,763機
 ・海 軍 : JSF 480機、F/A18E/F 548機
 ・海兵隊 : JSF 609機
2001.04.02 Aviation Week & ST Aditional F-22 testing planned despite increased costs  2002年 8月の運用評価試験開始が限度で、計画通りの試験完了が危ぶまれている中、空軍は F-22 の更なる試験 の延長を要求している。
 これは電子機器の試験が主で、最大 9~12ヶ月の延長と約 $307M の経費増となる模様。 空軍は試験が遅れれば、FY-05 の運用 開始が困難としている。
 また、会計検査院はこれ以外に労働賃金の高騰による $126~297M の開発経費増と戦闘機の信頼性の低さ及び機体重量の増加を指 摘している。
2001.03.14 Jane's Defence Weekly US DoD defers decision on future of F-22 Raptor  ラムズフェルド国防長官は、議会宛てた書簡の中で、DoD のレビューが終わるまで F-22 の量産決定を行わな いと言った。
 F-22 は LRIP (Low-Rate Initial Production) 段階で、10機生産に $2.1B かかっている。 ブッシュ政権は、F-22 と JSF の 様な、類似大規模計画の統合を目指している。
2001.02.26 Aviation Week & ST USAF plans rapid, all-stealth task force  米空軍は、B-2 爆撃機と F-22 戦闘機によるステルス戦略航空部隊の編成を計画 している。
 この‘global strike task force’は、12機の B-2 と F-22 2個飛行隊(48機)からなり、作戦開始 24 時間以内に 500lb JDAMs 及び小型精密誘導爆弾を用い、400目標以上の戦略目標を攻撃可能と している。
2001.02.14 Jane's Defence Weekly USAF, industry launch war on F-22 costs  米空軍と Lockheed Martin社は、上昇した F-22 のコストを引き下げ、339 機の 計画調達機数を確保するための"価格戦争"を、向こう4年間に $475M かけて実施する。
 このコスト抑制活動では 10:1 の成果が期待されている。
2001.02.12 Aviation Week & ST F-22 production faces yet more hurdles  数週間の遅れはあったが、F-22 の主要な試験は懸案事項であったステルス性の 試験を含み全て完了した。
 空軍は次期会計年度に $170M を計上したいと考えているが、量産化に伴う製造価格の低減化に関し、 議会、空軍及び契約企業の間で依然合意が得られていない。
2001.01.22 Aviation Week & ST Uncertain finance dogs defence spending hike  =1月20日に就任したブッシュ新大統領政権下での国防予算と事業 の展望=
 選挙公約であった 10年間に $4.5B の軍事予算増額は、同じく公約である $1.6T 減税策の実行及び DoD の $2.7Tにのぼる長期国防予算の増加要求計画により厳しい状況にある。
 議会は軍事予算の再編成と減額を主張するものと予想される。又、F-22、JSF、F/A-18E/F といった 重複する機種に関しては NMD と同様に見直しを行い、削除される可能性がある。
 ミサイル防衛は海上、宇宙を含め、検討することを否定せず、ロシアとの ABM 制限条約の修正若し くは廃棄も視野に入れている。
2001.01.17 Jane's Defence Weekly DoD shelves F-22 LRIP decision  DoD はブッシュ新大統領就任までに結論を出すため、F-22 Raptor の製造計画を再検討していたが、このほど決 定を棚上げした。
 これは F-22 の飛行試験、特に疲労性試験が不充分との判断によるもので、当初予定していた10機の量産計画は飛行試験の結果を 待って再度検討することとなった。
2000.12.14 Inside the Pentagon F-22 review is delayed until January; 'bridge funding' still pending  DoD はこのほど F-22 の重要なマイルストンレビューの結論をを1月初めまで延期した。 理由は予定していた時 期までに主要な飛行試験が完了せず、成果の確認が出来なかったことによる。
 又、空軍は 2001年に初期製造10機分に $649M、2次製造 16機分として $273M を要求しているが、他省の予算との関連でこれも保 留となっている。
2000.12.07 Inside the Pentagon Pentagon finds F-22 $8 billion or more, may delay milestone NoD  DoD の CAIG (価格分析改善グループ)はこのほど F-22 の総経費 ($60B/338機) が最終的に約 $8B~$9B 不足す るとの予測を明らかにした。
 この見積もりは昨年より $1B~$2B 増加しており、多くの要因が考えられているが、製造段階での不足が最も大きいとされ、遅れ ている試験飛行計画と共に、初期調達の時期、機数に影響を及ぼす恐れがある。
2000.12.04 Aviation Week & ST Failed F-22 loads test not seen as roadblock  F-22 は試験の最終段階の荷重試験で問題を生じた
 後部胴体ブームの荷重試験で、150% 荷重をかけたところ、141% で破壊を起こした。 12月21日は、量産開始決定のリミットで、 荷重試験に合格することが量産決定の条件になるが、空軍は『今のところ 141% 負荷に耐えられるということは、フライトエンベ ロップをクリアするに十分なデータである』として、量産に移行したいとしている。
2000.11.20 Aviation Week & ST USAF readies strategy for increased F-22 buy  1990年時点で 750機であった F-22 の調達予定数は、現在では 333機になっている。  これに対して空軍は、最小限 415機必要であるとしている。
 空軍は現在 10個航空遠征軍 (AEF: Aerospace Expeditionary Force) を有しており、各 AEF には 1個 ずつの F-15C 飛行中隊が編合されている。 この F-15C は F-22 に換装されることから、10個中隊分の F-22 が必要になる。  1個飛行中隊は24機から成り立ち、これに教育所要分その他を加えると 415機が必要になる。
2000.10.30 Aviation Week & ST Raptor fires AIM-120C AMRAAM  F-22 Paptor 搭載予定の AIM-120C の最初の発射試験が、10月24日に海軍の China Lake 射場で行われ、無誘導 の AIM-120C 1発を、高度 15,500ft、速度 Mah 0.9 で発射し、成功裏に終了した。
 F-22/AMRAAM の発射試験は今後数年以内に 60発が予定され、うち 20発は実戦環境下でのテストが予定されている。
2000.10.16 Aviation Week & ST F-22 flight tests paced by aircraft availability  米空軍の検討チームが、最終期限に差し迫った F-22 のテストプログラムの短縮を模索していることについて、 ACC (Air Combat Command) は、いかなる戦闘機能の削減も受け入れられないと警告した。
 ACC は能力削減による大幅節約はあり得ず、テスト期間の削減は F-22 の存在意義そのものを下げることになるとしている。
2000.09.27 Jane's Defence Weekly Boeing starts testing F-22 software  Boeing社は、F-22 戦闘機の Block 3.0 ソフトウェアの搭載飛行試験を開始した。 Block 3.0 の試験は、F-22 の生産開始のための必須要件とされている。
2000.09.20 Jane's Defence Weekly F-22 programme runs into new schedule pile-up  F-22 が開発段階から量産段階にはいるか否かの決定は12月21日に行われる予定であるが、同日に Block 3.0 ソ フトウェアの試験が開始される。 しかしながら議会は、Block 3.0 の試験を F-22 の量産開始決定前に行うように義務付けている ので、これが議会決定の違反になるのかどうか議論を呼んでいる。
2000.09.18 Aviation Week & ST F-22 struggles to meet milestones  F-22 の試験日程は大幅に遅れており、現在主要15項目の内僅かに 3項目が完了したのみである。 特に重要な ステルス性の評価及び搭載 S/W Block 3.0 については、早くても12月下旬になる予定である。
 議会は DoD に、製造開始前に試験計画の再報告を求めている。 DoD による量産開始可否の決定は、12月21日 に行われる予定である。
2000.09.18 Aviation Week & ST Go private with F-22 EMD  
2000.08.14 Aviation Week & ST Testing, testing, testing puts F-22 budget at risk  
2000.07.03 Aviation Week &ST JSF and F-22 refocused on electronic warfare  DoD はこれから装備化される2種類のステルス戦闘機、JSF と F-22 に電子戦能力 を付加して本来の任務である空対地、空対空に加え、更に柔軟な任務付与を可能にすることを検討して いる。
2000.02.07 Aviation Week & ST F-22 radar tapes race hill deadline  
2000.02.07 Aviation Week & ST F-22, JSF designed for distinct roles  
1999.07.21 Jane's Defence Weekly Congress and USAFA battle over future of F-22  
1999.06.30 Jane's Defence Weekly USAF set to boost F-22 Raptor orders  
1999.03.31 Jane's Defence Weekly US study supports multi-role F-22  
1998.09.23 Jane's Defence Weekly Fast track for F-22 flight-test schedule  
1998.03.04 Jane's Defence Weekly USAF receives F-22 Raptor  
1996.07.10 Jane's Defence Weekly Data fusion gives F-22 pilot the big picture  
1996.06.10 Aviation Week & ST Elint, SEAD roles seen for stealthy F-22  
1997.04.16 Jane's Defence Weekly F-22 roll-out fails to fend off criticism over costs  
1997.03.19 Jane's Defence Weekly Radar upgrades could lead to F-22 cost cuts  
1995.07.24 Aviation Week & ST F-22 software on track with standard processes  
1995.07.24 Aviation Week & ST F-22 missions reflected in weapons mix  
1995.07.24 Aviation Week & ST F-22 to counter 21st century threats  
1995.07.08 Jane's Defence Weekly Nine more F-22 fighters take shape