2017年以降の米国の超高速飛翔兵器に関する記事

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2025.05.05 Janes US Navy conducts first hypersonic cold-gas launch <2506-050511>
 米国防総省が5月2日に、海軍が洋上発射するコールドロンチで、
CPS最初の発射試験を駆逐艦Zumwaltで実施したことを確認した。 米海軍は現在、駆逐艦Zumwaltをこの兵器の最初の海上プラットフォームとして準備している。
 国防総省の声明によると、フロリダ州ケープカナベラル宇宙軍基地からのCPSのエンドツーエンドの飛行試験が発射に続いて行われた。
 国防総省は、「この試験は、CPSのための海軍の配備計画と、米陸軍と協力して開発されている陸海両用HGBミサイルのな開発と生産にデータを提供するものである」と述べている。
2025.05.03
 06:22
JSF

(Yahoo)

アメリカ海軍向け極超音速ミサイル「CPS」の飛行試験に成功 <2506-050307>
 米国防総省がフロリダ州ケープカナベラル宇宙軍基地で5月2日に、海軍用の通常型極超音速ミサイル (
CPS) の発射試験に成功したことを発表した。
 試験日時の発表はなかったが、4月25日にケープカナベラルでミサイルの発射が視認されている。
 陸軍型LRHWと海軍型のCPSは滑空弾頭 (C-HBGW) やロケット推進部分など大部分が共通だが、発射方式がLRHWはホットランチ式でCPSはコールドランチ式と異なっている。
2025.02.27
 05:10
Defense News Army will field its long-range hypersonic weapon by end of fiscal year <2503-022705>
 米国防省当局者が26日にDefense Newsへの声明で、米陸軍と海軍が発射試験に苦労したため、長い遅延の末、陸軍はFY25末までに
LRHWを最初の部隊に装備することを確認した。
 陸軍は、2023年秋までにワシントン州のルイス・マコード統合基地で、第1 MDTFに5Bn3FA第17野戦砲兵旅団にLRHWの実弾を装備する計画だったが、2023年にミサイルではなく発射のための過程に関連する問題により何度か発射試験が中止された後、マイルストーンは延期され続けた。
 完成弾の試験は、システムが安全で効果的で、配備の準備ができていることを確認するために重要であると考えられていたと、当時の陸軍調達責任者ブッシュ氏は述べた。
 米国は、極超音速ミサイルに対する防衛能力とシステムの開発を競っていて、中国とロシアは極超音速兵器を積極的に開発し、実験している。
 陸軍は2024年5月、ハワイの太平洋ミサイル試験場でLRHWの全装備による飛行試験を成功裏に実施し、これにより最初の部隊への初期配備が間近に迫った。
2024.12.16 Janest US Army hypersonic weapon back on road to fielding <2501-121614>
 国防総省の報道資料によると、米陸軍と海軍の極超音速兵器2回目のエンドツーエンド試験が12月12日に実施された。
 フロリダ州ケープカナベラルでの試験は2024年2回目で、
LRHWが配備される前の陸軍の最後の試験であると、陸軍当局者は述べた。 この試験は、2023年の2回を含むキャンセルされた試験がプログラムを悩ませた後に行われた。
 RCCTOと海軍SSPが試験を主導し、両組織は、コスト削減と効率性の向上を支援するために、過去数年間、共通の完成弾開発に協力してきた。
 「この試験は、C-HGBが目標距離で極超音速を達成したいくつかの飛行試験に基づいており、この能力を戦闘機の手に委ねることができることを示している」と米陸軍長官のクリスティン・ワーマスは述べている。
 この試験は、中隊指揮所(BOC)とTELを使用した最初の射撃でもあり、これらの装備は軍と一緒に配備されており、近年その装備で模擬飛行を行ってきたと当局者はジェーンズに語った。 6月に行われた最初のエンドツーエンドテストでは、異なる発射メカニズムが使用された。
2024.12.13
 16:45
JSF

(Yahoo)

米陸軍の新型中距離ミサイル「LRHWダークイーグル」発射システム試験成功、量産配備にGoサインへ <2501-121310>
 米国防総省が12月12日に、陸軍と海軍が合同してフロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地で通常弾頭型極超音速ミサイル (
CPS) の発射試験を実施し成功したと報告した。
 新型の中距離級のBMに相当するDark Eagle極超音速滑空ミサイル (LRHW) で、LRHW/CPSの完成弾(AUR)の飛翔試験としては2024年2回目の実施で、前回試験(2024年6月28日)は海軍主導で陸軍が協力してハワイのKauai島で実施された。
 今回は陸軍主導でLRHW Dark Eagleのシステムが初めて使用されており、この試験成功で遂に量産配備にGoサインが出る。
2024.08.28 SOFREP How MAKO Hypersonic Missiles Will Change F-22 & F-35 Air Attack <2409-082814>
 Lockheed Martin社製の極超音速ミサイルMAKO艦船や敵の防空網を攻撃できる。
Mako (missile) (Wikipedia)】
 米空軍の第五世代戦闘機は、Mach 5の速度でスタンドオフ距離から目標を破壊できる空中発射極超音速ミサイルを発射する能力をまもなく持つことになり、兵器関連の開発により航空攻撃の領域に新たな戦術と運用概念が導入される可能性が高い。
 MAKOは、敵の艦船、車両、及び防空網に向けて発射できるように調整可能なミサイルで、攻撃速度を変えられることで捕捉を回避する。このミサイルは、F-22、F-35、F/A-18、F-16、F-15、P-8など、さまざまな航空機ですでに適合が確認されている。
【註】
 MAKOの主要諸元
・重 量: 590kg  ・全 長: 4m
・胴 径: 33cm  ・弾 頭: 59kg
・速 度: Mach 5+ ・推 進: 固体燃料ロケット
2024.07.24 Janes Australia plans to arm Super Hornets with HACM <2408-072413>
 米豪共同の
SCIFiRE計画のHACM飛行試験がオーストラリアのWoomera上空で行われる。
 この試験でHACMの完成弾は豪空軍はF/A-18F Super Hornetから発射される。
 HACMは戦術用の長射程極超音速CMで、戦闘機や爆撃機から発射するように設計されている。
2024.07.20
 22:10
SOFREP US Army's Hypersonic Strike Force makes historic debut in Resolute Hunter <2408-072009>
 米陸軍が7月17日に、長距離極超音速兵器 (
LRHW) を装備する中隊の編成を完結し、Resolute Hunter 24-2演習で披露した。
 報道資料によると、第1 MDTF隷下のLRHW中隊は、「より高度な統合階層と統合し、長期間にわたって作戦を維持する」能力を実証した。
 1MDTFが率いる第3野戦砲兵連隊第5大隊B中隊は、72時間以上にわたって他の部隊とシームレスに協力し、統合指揮所にリアルタイムの状況認識を提供した。
 5-3 FA(LRFB) B中隊中隊長のリー大尉は、Resolute Hunter 24-2演習は、陸軍の重要な役割と、統合作戦に対する陸軍の不可欠な貢献を実証したと述べた。
 LRHWミサイルは、6,115km/hを1時間で飛翔し、大気圏上層に到達し、敵のA2/D2防御を突破し、長距離射撃を制圧することができる。
2024.07.04
 01:58
Defense News Kratos' Erinyes test vehicle logs hypersonic speeds on first flight <2408-070403>
 米MDAが、6月14日に初飛行したKratos社製のHTB-1極超音速試作機の試験を開始し、バージニア州のワロップス島から発射されMach 5を超える速度を達成した。
 HTB-1は2月に打ち上げられた
HBTSS 2基が、極超音速機の軌跡を捉えることを可能にした。
2024.07.01
 17:18
Inside Defense Long-range hypersonic weapon 'perfect' in key flight test of missile over Pacific <2408-070109>
 米国防総省が6月に、2025年に陸海軍が装備する超高速ミサイル
LRHWの発射試験に成功した。
2024.03.29
 06:40
Defense News Hermeus readies Quarterhorse high-speed test aircraft for first flight <2404-032903>
 極超音速航空機のスタートアップ企業であるHermeus社が28日にアトランタの工場でQuarterhorse機を公開した。、同社は今夏の初飛行に向けて準備を行っている。
 Mk 1と名付けられたこの機は、Hermeus社が2026年までに自律的で再利用可能な極超音速に近い飛行を実証することを目標に段階開発している高速試験機であるQuarterhorseの2番目の型で、最初の型であるMk 0は、2023年11月に地上試験を完了しているが、Mk 1が先に飛行する計画である。
 QuarterhorseはMach 5以上に達することができる極超音速機で防衛および民間向けに開発するという同社の大きな目標に向けた足がかりになるが、国防総省はこの機を使用して独自のシステムの試験に役立てることに関心を持っている。
2024.03.28
 12:51
Defense News US Navy preps hypersonic weapon test this spring, with Army watching <2404-032809>
 米陸軍
RCCTO長のラッシュ中将が、海軍は陸軍と共同開発中の極超音速兵器で今後の方向性を決定する大規模試験を進めようとしていると述べた。
 ラッシュ中将は、3月27日に開催された米陸軍協会 (AUSA) のGlobal Force SymposiumでDefense Newsの取材に対し、海軍は地上支援機器からの発射ではなく、試験装置からの発射試験で準備を進めていると語った。 春に計画されている試験ミサイルの性能のみに焦点が当てられ、地上支援機器、キャニスター、発射装置を排除した試験台を使用して実施される。
 ミサイルへの点火、第1段、第2段、極超音速滑空体の取り付け装置と分離をモニターし、ミサイルに命令出し、ミサイルが意図したとおりに機能することを確認すると彼は述べた。
2024.03.20
 06:34
Defense News US Air Force conducts final test of Lockheed’s hypersonic missile <2404-032001>
 米空軍が3月17日に、極超音速機AGM-183A
ARRWの最終試験とみられる試験を実施した。 空軍は試験が成功したかどうかを明らかにしていない
 空軍報道官はDefense Newsへの声明の中で、B-52HがグアムのAndersen AFBから離陸した後、完全模擬実戦試験と呼ばれる、完全に機能するARRW試作機の試験を実施したと述べた。 試験はマーシャル諸島の陸軍施設であるReagan実験場で実施された。
2024.03.16
 01:05
Defense News Stratolaunch sets sights on hypersonic speeds for next Talon-A test <2404-031601>
 Talon-Aロケットが3月9日に極超音速に近い速度に到達した試験飛行に成功したのを受けStratolaunch社は、Mach 5到達というマイルストーンに到達する準備を進めている。
 カリフォルニア州のMojave Air & SpaceportにあるStratolaunch社の製造・試験施設から離陸した無人機は、空母機から分離し、超音速に達して太平洋に落下した。 Stratolaunch社のCEOによると、3月9日の試験飛行は、主な目的をすべて達成したという。
2024.03.14
 13:15
Breaking Defense Air Force moves out on hypersonic cruise missile flight testing in FY25 <2404-031411>
 ケンドール空軍長官は2023年に、
HACMは、同軍の他の高速飛行兵器であるALRRWよりも<、より真剣に取り組んでいると述べた。
 空軍高官と予算文書によると、空軍はFY25に新型極超音速CMの飛行試験を進めることを検討している。
2023.12.14
 15:17
Inside Defense Congress doubles hypersonic defense funding, directs six-year acceleration <2401-121409>
 米議会FY24極超音速ミサイル防衛の
GBI予算に、国防総省要求の$208MMDAが呈示した予算案に計上されなかった$225Mを加えて、要求の2倍を超える$433Mを配当した。
2023.12.03
 11:47
Breaking Defense Army has a revised hypersonic test plan to address launcher 'problem': Official <2401-120305>
 米陸軍の調達責任者が12月2日に、Dark Eagle
LRHWの配備開始の遅れ発射機の機械的な問題であることを明らかにした上で、半年以内に配備されると述べた。
2023.12.01
 13:28
Inside Defense Navy completes HALO initial technical review, will launch EMD competition in second quarter <2401-120106>
 米海軍が開発している空母搭載の空対地極超音速ミサイル
HALO初期技術審査 (ITR) を完了し、2Q/FY24にEMD段階のRfPが発簡されることになった。
 海軍はFY23に、HALOの試作をLockheed Martin社とRTX (Raytheon) 社に合わせて$116Mで発注している。
2023.11.09
 04:15
Defense News

(Yahoo)

US Army 'highly unlikely' to field hypersonic glide weapon this year <2312-110901>
 2023年末に最初の部隊に配備するとされてきた米陸軍と海軍の
CHGBが、10月末の発射試験が出来なかったことから年内に配備される可能性が極めて低くなった。 陸海軍は試験が出来なかった理由を公開していないが、3月に計画されていた最初の試験実施できなかった。
 CHGBを最初に装備するワシントン州Lewis-McChord基地に駐屯する第1軍団第17野戦砲兵旅団所属の5-3FA大隊には、FY21末2日前(註:2021年9月28日)に装備が引き渡されている。
2023.10.20 Janes US Air Force launches second-to-last AGM-183A ARRW all-up round <2311-102020>
 米空軍が10月12日にLockheed Martin社製AGM-183A
ARRWの発射試験を行った。
 試験は完全な実用化弾を用いて行われたが、これが最後の発射になった。
2023.09.19
 04:04
Defense News US Army's Dark Eagle hypersonic weapon fielding delayed to year's end <2310-091902>
 米陸軍が9月18日、FY23末に計画していたDark Eagle
LRHWの部隊配備が、9月に予定されていた運用試験が中止されたことから、2023年12月末に延期されたと発表した。
2023.09.07
 16:00
Breaking Defense Army scrubs latest test of new Dark Eagle hypersonic weapon after pre-flight checks <2310-090706>
 米陸軍が9月末までにDark Eagle
LRHWの部隊配備を開始する計画であったが、Florida Todayが9月6日にCape Canaveral宇宙軍基地で行われるはずであった発射試験が中止になったと報じた。
 国防総省報道官はBreaking Defenseに、発射前点検で不具合が見つかったためと説明した。
 ただ地上装置のデータ取得やソフトウェアの検証には成功しており、Dark Eagleの部隊配備は国防総省にとっての最優先事項であることは変わらないと述べた。
2023.08.25 Stars Stripes One of the Navy's most lethal ships getting technology upgrades at Mississippi facility <2309-082513>
 米海軍が極超音速ミサイル
CPSを装備する駆逐艦Zumwaltが、改造のためパスカグーラのIngalls造船所に到着した。
 排水量16,000tのZumwaltには発射管4本からなる発射機が取り付けられ、12発が搭載される。
 改造は2025年に完了する計画である。
【関連記事:2304-020101 (JDW 2023.02.01)】
2023.08.22
 05:51
Defense News US Air Force fires hypersonic ARRW in first test since March failure <2309-082203>
 ケンドール米空軍長官が議会で、3月の失敗以来初となるAGM-183A
ARRWの発射試験が8月19日にカリフォルニア沖で実施され、結果は成功ではなかったが試験目的は達成したと述べた。
 更にね空軍は現在、ARRWよりHACMに力を入れており、ARRWの今後は不確定でFY25予算案策定の段階で決まるとも述べた。
2023.07.20 National Defense JUST IN: Army to field hypersonic weapon in Fall 2023, Secretary says <2308-072011>
 ウォーマス米陸軍長官がコロラド州アスペンで開かれたフォーラムで7月20日、開発中の
LRHW2023年秋に最初の中隊に配備されると述べた。
 最初にLRHWを装備するのはJoint Base Lewis-McChordに駐屯するハリントン准将を長とする陸軍第1 MDTFの第3野戦砲兵連隊第5大隊 (5-3 FA) になる。
 LRHWはMach 5 (3,800mph) 以上の速度と射程2,800kmの性能を持つ。
2023.07.17
 16:14
Inside Defense Navy sets sights on EMD phase for carrier-based hypersonic weapons program <2308-071708>
 米海軍が空母に装備する空中発射の極超音速対地兵器
HALOEMD1Q又は2Q/FY24に開始する計画で、提案要求 (solicitation) の事前通知を先週発簡した。
2023.06.21
 01:59
Defense News Rocket Lab launch supports Pentagon's hypersonic testing push <2307-062101>
 米国防総省がRocket Lab社の打ち上げ機を用いた初の極超音速飛翔体打ち上げ試験を6月17日に実施した。
 打ち上げ機は
MACH-TBと呼ばれ、極超音速飛翔体を初めて準衛星軌道に打ち上げた。
【関連記事:2306-052807 (Sorae 2023.05.28)】
2023.05.28
 14:47
Sorae

(Yahoo)

ロケットラボ、NASAのTROPICS衛星の打ち上げに成功 <2306-052807>
 Rocket Lab社は日本時間の5月26日に、Electron Rocket(註:
HASTE)の打ち上げを実施し、搭載されていた航空宇宙局(NASA)のNASAの衛星コンステレーション計画TROPICSの衛星が予定通りの軌道へ投入されたことを同社のSNSや公式サイトにて報告した。
【HASTE 関連記事:2306-042601 (JDW 2023.04.26】
2023.04.26 Jane's Defence Weekly Rocket Lab unveils HASTE hypersonic test launch vehicle <2306-042601>
 衛星打ち上げ企業のRocket Lab社極超音速飛行体の試験体準衛星軌道に打ち上げ
HASTEを公開した。
 HASTEの最初の打ち上げは2023年前半に計画されている。
2023.04.17
 15:10
Breaking Defense Rocket Lab unveils new HASTE suborbital hypersonic testbed <2305-041708>
 Rocket Lab社が4月17日、極超音速飛翔体を準周回軌道に打ち上げる試験用ロケット
HASTEの開発を進めていると発表した。
 HASTEは同社が2018年以来、宇宙軍やNROから受注しているElectron SLVを元にしたもので、700kgの搭載能力がある。
 HASTEはDIUが3月にオーストラリアのHypersonix社を選定したHyCAT用にも採用されている。
2023.04.12
 14:11
Inside Defense Following test delays, Army shifting Long Range Hypersonic Weapon funding to M-SHORAD <2305-041211>
 米陸軍省のマッコード監察官が1月26日、FY22に先進技術開発に計上された$29.6Mの流用を要求した。
 これは
LRHWの試験が計画通り進んでいないことから、その予算をM-SHORADに廻そうというものである。
2023.03.29
 02:37
Defense News ARRW hypersonic missile test failed, US Air Force admits <2304-032901>
 ケンドール米空軍長官が3月28日、米議会下院歳出委員会軍事小委員会ででのFY24予算審議で、3月13日に実施したAGM-183A
ARRWの試験は失敗だったと認め、今後はHACMの開発に力を入れると述べた。
【関連記事:2304-032501 (DN 2023.03.25)】
2023.03.28
 16:27
Inside Defense Kendall 'more committed' to HACM, questions ARRW <2304-032813>
 ケンドール米空軍長官が3月28日に下院歳出委員会軍事小委員会でのFY24予算審議で、空軍は
ARRWよりHACMに注力すると述べた。
 ただ、ARRWの今後については検討中とした。
2023.03.25
 05:38
Defense News US Air Force conducts hypersonic test, but full results are unclear <2304-032501>
 米空軍は3月13日に、2度目となる完全実用型AGM-183A
ARRWをB-52から発射する全行程試験を行ったが、結果について未だに公表していない
2023.03.21
 17:23
Inside Defense DOD plans final flight test, intends to shelve prototype ground-launch hypersonic weapon <2304-032116>
 米国防総省が、地上発射型中距離極超音速ミサイル
OpFires最終発射試験今春実施する計画である。  OpFiresは2018年からDARPAが進めてきた計画であるが、この計画に陸軍も海兵隊スポンサーになっていない
【関連記事:2208-071315 (DARPA 2022.07.13)】
2023.03.13
 17:07
Inside Defense No hypersonics procurement money in Air Force FY-24 budget request <2304-031310>
 米空軍次官補のグライナー准将が3月13日、はFY24要求極超音速ミサイル調達要求をしていないが、
HACMARRW開発にはそれぞれ$150M$384Mを付けると述べた。
2023.02.22
 09:04
Defense News Navy's hypersonic launcher is headed to flight testing next year <2303-022203>
 Lockheed Martin社が2月18日に$1.2Bで受注した艦載極超音速ミサイルの契約で、2024年に
CPS初の艦上発射試験をZumwalt級駆逐艦で実施する。
 陸軍と海軍共用の極超音速ミサイルの発射試験は既に開始されており、陸軍は2023年末に装備する中隊を発足させる。
2023.02.18
 09:37
Defense News Navy awards Lockheed Martin $1.2B contract for hypersonic missiles <2303-021804>
 Lockheed Martin社が2月17日、米海軍と陸軍向けの極超音速ミサイルZumwalt級駆逐艦への搭載を$1.2Bで受注した。
 このミサイルは海軍では
CPS、陸軍ではLRHWと呼ばれ、CPSはMk 41 VLSから、LRHWは車載発射機から発射される。
 海軍は2025年までに装備するほか、2020年代末までにVirginia級攻撃型原潜にも装備する。
 今回陸軍は追加弾とキャニスタを発注し、2023年末までに装備するとしているが、契約額は最終的に$2.2Bにのぼると見られる。
2023.02.01 Jane's Defence Weekly US Navy on track to start Zumwalt hypersonic missile refit this year <2304-020101>
 米海軍がZumwalt級駆逐艦155mm
AGS 2門を撤去し、CPSを発射するLMVLSを搭載する計画で、最初の発射試験を2025年に実施する。
 Zumwalt級が装備しているMk 57 VLSはSM-2やTomahawk用で、CPSには長さが足りない
【註】
 DDG 51級などが装備しているMk 41 VLSは船体の中央部には位置されているのに対し、Zumwalt級が装備しているMk 57 PVLSは船体側面に配置して、被弾によりミサイルが爆発しても爆風は外側に漏れ、船体に致命傷を与えないようになっている。
2023.01.30 DARPA HP Final flight of HAWC program screams through the sky <2302-013008>
 米空軍とDARPAがLockheed Martin社、Raytheon社と共同して進めていたscramjet推進極超音速兵器技術立証機
HAWC計画Lockheed Martin社が製造した機体最終飛行試験が終わった。 この試験でHAWCはMach 5以上の速度で高度6,000ft以上300nm以上飛翔した。
 今後計画はより実用型のMOHAWCに移行する。
2023.01.11 Jane's Defence Weekly Leidos awarded contract to design hypersonic vehicle <2303-011101>
 米空軍研究所 (
AFRL) が12月13日、吸気型極超音速飛翔体の設計と試作をLeidos社に$8Mで発注した。 この契約は最終的に$334Mにまでなると見られる。
 AFRLが発注したMayhem計画、(公式の計画名称はHypersonic Multi-mission ISR and Strike)はScramjetで推進する。
2023.01.04 Jane's Defence Weekly Go west <2303-010409>
= 米中央軍の戦略縦深に関する6頁の記事 =
・Distributed command-and-control
・Back to PSAB
・Trans-Arabian Network
・Jordanian expansion
・ACC in hand
2022.12.21 Jane's Defence Weekly USAF conducts first test launch of complete ARRW hypersonic weapon <2302-122103>
 米空軍が12月9日にカリフォルニア州南部で、AGM-183A
ARRW試作機で初の発射試験を行い成功した。
 B-52から発射されたARRWは固体燃料ロケットでMach 5まで加速されたのち、GPSを用いて極超音速で滑空飛行を行い弾着域で破裂した。
 ARRWはDARPAのTBG計画を継承するものである。
2022.12.13
 05:00
Defense News Air Force conducts first launch of operational ARRW hypersonic missile <2301-121303>
 米空軍が12月12日、9日に量産型AGM-183A
ARRWの発射試験に成功したと発表した。 これでARRWは2022年内に試験に成功したことになった。
 ARRWは2021年に行われた試験に3回連続失敗したため、議会がFY22に計上されていた$161Mの執行を停止していた。
2022.12.05 Stars & Stripes Air Force clears hurdle with 1st hypersonic weapon amid 'new arms race' with Russia, China <2301-120516>
 米空軍が最初の極超音速兵器となるAGM-183A
ARRWの試験をルイジアナ州のBarksdale AFBで第爆撃航空団が進めているが、第1関門となるB-52への搭載卸下試験を完了した。
 AGM-183A ARRWはMach 81,000哩の射程と言う。
2022.12.07 Jane's Defence Weekly ZEUS scopes combat system retrofit for DDG 1000 destroyers <2303-120702>
 米海軍が11月17日にZumwalt級駆逐艦の改良計画
ZEUS計画を公表する。 ZEUS計画では主要装備の更新のほか、戦闘システムソフトや水中武器の更新も行われる。
 Zumwalt級駆逐艦にはAN/SPY-3 X-band MFR、AN/SQQ-90水中戦システム、Mk-57 VLSなどが装備されているが、ZEUS計画では155mm AGS 2門を撤去するほか、AN/SPY-3をAN/SPY-6(V)に、AN/SQQ-90をAN/SQQ-89に換装する。
2022.10.07
 17:08
Inside Defense Pentagon delays major hypersonic flight test; assessing root cause of June failure <2211-100709>
 米国防総省が9月までに実施する計画であったロケット二段推進式長距離超高速兵器
C-HGB 2度目の飛行試験JFC-2を延期したことで、2023年9月までに配備するとした計画が微妙になってきた。
2022.10.05 Jane's Defence Weekly Raytheon/Northrop Grumman team selected for HACM hypersonic weapon <2301-100502>
 米空軍が極超音速CM
HACMRaytheon/Northrop Grummanチームを選定し$985Mで発注した。
 HACMは54ヶ月の契約を完了した米国とオーストラリアが進めていたSCIFiREを継承した戦術極超音速兵器でFY27の装備化を目指している。
 SCIFiRE計画は2021年6月にBoeing、Lockheed Martin、Raytheonの3社が15ヶ月の契約で進めていた。
2022.09.22
 18:12
Breaking Defense Air Force selects Raytheon in $985M hypersonic cruise missile contract <2210-092216>
 米空軍が9月22日、
HACMを$985MでRaytheon社に発注したと発表した。 受注を競っていたBoeing社及びLockheed Martin社は破れた。
 空軍は早ければ2027年の配備を目指しており、実現すれば米空軍初の極超音速CMになる。
2022.08.12
 13:12
Breaking Defense First live rounds of Army's hypersonic weapon coming in 'roughly' 6 months <2209-081211>
 サーグッド米陸軍中将がハンツビルで開かれたSpace and Missile Defenseシンポジウムで、陸軍
RCCTO概ね半年後に、長距離極超音速ミサイルLRHW最初の実弾を、陸軍第1軍団隷下のワシントン州Lewis-McChord基地駐屯の第17野戦砲兵旅団5-3FA大隊の中隊に配備する。
 射程1,725哩(註:2776km)以上のLRHWはPrSMERCAMRCと共に運用され、LRHW中隊はLRHW弾2発を搭載したTEL 4両を装備する。 陸軍はFY23予算に2番目の中隊分として$249Mを要求している。
 最初の中隊はC-130への卸下積載訓練を行い、インド太平洋軍で模擬実射訓練を完了しており、FY23での運用開始を計画している。
2022.07.27 Jane's Defence Weekly US Air Force's ARRW completes booster tesr programme <2210-072705>
 米空軍が7月12日に南カリフォルニアの沖合で、Lockheed Martin社製AGM-183A
ARRWのB-52Hからの発射試験に成功した。 この試験はARRWの12回目の試験で、3回目の空投試験になる。
 ARRWはDARPAと空軍が進めているTBG計画によるもので、Lockheed Martin社は3月中旬にHAWCのフリーフライト試験を行っている。 TBCにはRaytheon社も開発を進めている。
2022.07.27 Jane's Defence Weekly DARPA conducts first flight test with OpFires hypersonic weapon <2210-072704>
 米DARPAが7月13日に、
OpFires中距離ミサイル初の発射試験WSMRで実施したと発表した。
 試験では海兵隊のPLS方式の兵站車を発射機にして実施された。
 Lockheed Martin社が全体を纏めているOpFiresは第1段にNorthrop Grumman社製ロケットモータ、第2段にAerojet Rocketdyne社製固体燃料ロケットを使用した二段推進のHBGWシステムで最新の防空網を突破でき、弾頭には非核の各種ペイロードを搭載できる。
 今後年内に更に設計を詰め実大弾による試験が行われる。
2022.07.18 DARPA HP Third test flight for DARPA's HAWC yields new performance data <2208-071810>
 米DARPAが空軍と進めているスクラムジェット推進極超音速飛翔体
HAWC3回目の飛翔試験が7月上旬に行われ、HAWCはNorthrop Grumman社製スクラムジェットエンジンで高度60,000ft以上をMach 5以上で300nm以上飛翔し試験は成功した。
 今回試験を行ったのはRaytheon社製のHAWCで、試験成功は2021年9月に次いで2度目となる。 この間今春にはLockheed Martin社製HAWCも試験に成功している。
2022.07.14
 05:21
Defense News Lockheed hypersonic weapon moves to next phase after US Air Force test success <2208-071403>
 米空軍が7月12日にAGM-183A
ARRW発射試験に成功した。 これを持って空軍は13日にARRWのブースト試験完了を宣言し、今年後半には完成弾での試験を開始する。
 今回の成功は過去3回の試験失敗後、5月に初めて成功したのに次ぐ2回目で、空軍はFY23に$577Mを要求している。 過去の失敗から議会FY22に計上されていた$161Mの執行を停止していた。
2022.07.13 DARPA HP Operational Fires program successfully completes first flight test <2208-071315>
 米DARPAが
WSMROpFires初の発射試験に成功した。
 OpfiresはTime Criticalな目標を攻撃できる陸軍と海兵隊の装備を目指した地上発射中距離ミサイルで、ブースターで極超音速飛翔体を打ち上げる。 発射機は海兵隊が装備しているごく普通のPLSトラックに搭載される。
 システムはLockheed Martin社、ロケットモータはNorthrop Grumman社が担当している。
 実大発射試験は2022年に行われ、最終設計審査は2022年中に計画されている。
【関連記事:2102-012103 (Janes 2021.01.21)】
2022.07.13
 03:38
Defense News Biden to sign Defense Production Act directives targeting hypersonics development <2208-071304>
 米国防総省で研究開発担当次官室の主任が7月12日、極超音速兵器の開発を促進するため国防生産法第3条を適用するとした2件の大統領令にバイデン大統領が署名したことを明らかにした。
【註】
 国防生産法は、緊急時に政府が産業界を直接的に統制できる権限を付与する連邦法で、朝鮮戦争に対応して1950年に制定され、COVID-19パンデミック対応でも発動された。
2022.07.06 Jane's Defence Weekly US Navy funding for Zumwalt CPS 'meets only fraction of overall need' <2209-070601>
 米海軍がZumwalt級駆逐艦3隻
AGS砲(註:155mm)を乾ドックでの定期整備に合わせて極超音速兵器CPSに換装する計画で、FY24にDDG 1000 Zumwaltで最初の換装を行い、発射試験をFY25に計画している。
 CPSは水上艦として初めてcold launchで発射される。
 この計画にはGAOの2021年6月時点の試算で$900Mがかかるとみられるが、現時点では設計に$15M、FY22に$100Mが計上されているだけである。
2022.07.01
 16:06
Inside Defense Major Pentagon hypersonic weapon fails in inaugural test flight of prototype missile <2208-070111>
 米軍が6月29日に実施したLockheed Martin社が開発している二段推進ロケットSandia国立研究所が開発している陸海軍共用の極超音速兵器
C-HGB組み合わせた初の飛行試験JFC-1は失敗した。
 2021年10月21日にはブースターの試験に失敗している。
2022.05.20
 14:36
Breaking Defense Air Force to name newest hypersonic weapon maker by September <2206-052007>
 米空軍がFY22末である9月30日まで
HACM事前設計RaytheonLockheed MartinBoeingの各社と進めているが、この時点で開発から量産まで行う企業の選定を行うと見られる。 空軍はFY23に前年度より$257M多い$316.8Mを要求している。
 HACMはHGVであるAGM-183A ARRWと異なりスクラムジェットなど吸気式推進装置でMach 5を達成する。
2022.05.17
 11:31
ロイタ通信

(Yahoo)

米空軍、極超音速兵器の実験に成功 <2206-051708>
 米空軍が16日、カリフォルニア州南部の沖合で14日に極超音速兵器
ARRWの飛行試験に成功したと発表した。  ARRWはB-52から発射されMach 5を達成したという。
【註】
 ARRWは各種開発が進められている米国の極超音速兵器で最も先行していて、すでにAGM-183Aの名称も付けられ量産開始を待つばかりの状態であったが、2022年1月19日に行われた3回目の試験を含む3回の試験全てで失敗したため、米議会下院歳出委員会は3月9日に、FY22の残りの予算から空軍のAGM-183A ARRW調達経費$161Mを削除していた。
【関連記事:2204-031101 (DN 2022.03.11)】
2022.05.11 Jane's Defence Weekly ... and plans hyoersinic HALO air-launched missile buy <2207-051105>
 米海軍が空対艦ミサイル (
OASuW) のIncreament 2となる極超音速ミサイルHALOの開発FY28配備開始を目指してFY23予算に$92.5Mを要求して本格化させようとしている。
 OASuW Increament 1としてはAGM-158C LRASMが当てられている。
【註】
 LRASMはDARPAが開発を始めた初期の2010年頃には
 ・LRASM-A: AGM-158-ER LASSMを対艦型にした亜音速ステルス型
 ・LRASM-B: ラムジェット推進の超音速型
が考えられていた。
1101-113001 (DARPA HP)】
2022.05.10
 06:12
Defense News DARPA maturing scramjet-powered hypersonic weapon concept through follow-on program <2206-051006>
 米DARPAがRaytheon社とLockheed Martin社が開発している
HAWC技術を元にしたスクラムジェット推進のMoHAWCの開発を行うためFY23に$60Mを要求している。 HAWCの飛行試験はRaytheon社が2021年9月、Lockheed Martin社が2022年の3月に成功している。 政府は2015~2024年にHAWCとMoHAWCに$15Bを投じる計画である。
 DARPAはまた空軍向けのTBG$30Mを要求している。
 DARPAは更に極超音速飛翔体の撃墜を目指すGlide Breaker計画も進めていて$18Bを要求している。 Glide Breaker計画のPhase 1ではDACSの開発が行われ、Phse 2ではDACSの空力特性の検証が行われる。
2022.05.04
 12:50
Inside Defense DOD readying hypersonic weapon with new feature: ability to strike moving targets <2206-050410>
 米国防総省が、長距離極超音速兵器 (
LRHW) に移動目標も攻撃できるように改良する開発を進めている。 このため陸軍は5月3日に一社を指定した試作のRfPを発簡した。 LRHWには飛翔間に連接するデータリンクも装備する。
 陸軍は2025~2027年に複数のLRHW中隊を展開する計画である。
MDTF 関連記事:2106-051010 (BD 2021.05.10)】
【LRHW 関連記事:1909-083009 (DU 2019.08.30)】
2022.04.20 Jane's Defence Weekly Lockheed Martin's HAWC completes free flight test <2207-042003>
 米DARPAが4月5日、Lockheed Martin社製
HAWCfree flight試験を3月中旬に行ったと発表した。 Raytheon/Northrop Grumman社製HAWCの飛行試験2021年9月に実施されている。
 B-52Hから発射されたLockheed Martin HAWCは高度65,000ft以上Mach 5以上300nm以上飛翔した。
 空軍とDARPAはこの他にもRaytheo社とTBGHACMの開発を、空軍はLockheed Martin社とAGM-183 ALRRWなどの極超音速飛翔体を開発している。
2022.04.06 Jane's Defence Weekly DoD budget request gives hypersonic weapons USD4.7 billion boost <2207-040602>
 米国防総省がFY23予算極超音速兵器の5年以内配備を目指して$4.7BとFY22の$3.8Bを大きく上回る要求を挙げている。 FY23要求では陸上発射極超音速ミサイル中隊をFY23に、DDG 1000駆逐艦搭載をFY25極超音速CMをFY27に配備するとしている。
 陸軍の
LRHWは共用HGBであるC-HGBにブースタを取り付け射程を1,400哩にしたもので、RDT&Eに$173Mを要求している。
 空軍はAGM-183 ARRWHACMのRDT&Eに$144.891M、調達に$46.566Mを要求している。
2022.04.05 DARPA HP Second successful flight for DARPA Hypersonic Air-breathing Weapon Concept (HAWC) <2205-040518>
 米DARPAと空軍がLockheed Martin社製
HAWCフリーフライト試験を実施し、スクラムジェットで高度65,000ft以上、飛距離300哩以上Mach 5以上で記録した。
 今回の試験はDARPA HAWCの2度目の試験成功で他社製のHAWC2021年9月に飛翔試験に成功している。
【註】
 Raytheon社と組んだNorthrop Grumman社のHAWCは2021年9月27日に飛翔試験に成功している。
【関連記事:2110-092706 (BD 2021.09.27)】
2022.04.05
 12:26
CNN

(Yahoo)

米、極超音速ミサイル実験に成功 緊張の高まり避けるため2週間公表せず <2205-040511>
 米国防当局者が、3月半ばに、
HAWC極超音速ミサイルの発射試験に成功していたことを明らかにした。 この試験についてはバイデン大統領の欧州訪問を控えていたことから、ロシアとの緊張が高まる事態を避けるため、公表を差し控えたとしている。
 当局者によると、HAWCは米西海岸沖でB-52から発射されブースターで加速させてスクラムジェットエンジンを点火して、Mach 5以上の極超音速に到達した。 ミサイルは高度65,000ftを超え300mile以上を飛翔した。
2022.04.04 Aviation Week & ST Air Force ARRW program stalls as focus shifts to scramjets <2207-040401>
 Lockheed Martin型の吸気式極超音速兵器
HAWC飛行試験が2月に成功した。 詳細は明らかにされていない。 HAWCは8年越しの計画で、Aerojet Rocketdyne社製のスクラムジェットエンジンを搭載したLockheed Martin社の他にRaytheon/Northrop GrummanチームとBoeing社も参加しており、Raytheon/Northrop GrummanのHAWCは2021年9月に飛行している。 米空軍はFY27に戦闘機と爆撃機にHAWCを装備する計画である。
 Lockheed Martin社、Raytheon/Northrop Grummanチーム、Boeing社は極超音速CM HACMでも5年にわたり競争している。
 更に空軍は速やかに装備する最初の実用型極超音速兵器として2017年にARRW、翌年にHCSWの開発を、それぞれ2022年末と2023年の装備化を目指して開始したが、HCSWの開発はFY21に中止になった。
2022.04.01
 06:03
毎日新聞

(Yahoo)

米軍、23年末までに極超音速ミサイル配備可に 移動式装置想定 <2205-040106>
 米陸軍参謀総長のマコンビル大将が3月31日、長射程の極超音速ミサイル中距離地対艦ミサイル2023年末までに配備可能になるとの見通しを示した。 基地で固定運用せず、輸送機を活用して離島や遠隔地機動的に運用していく考えも明らかにした。
 マコンビル大将によると、射程2,500km以上と見られる極超音速ミサイルは既に発射システムが完成し、ワシントン州で試験が行われており、2023年末には配備可能になるという。 1,000~3,000km程度の準中距離射程を持つ地対艦ミサイルや、500km以上の射程がある
PrSM2023年に完成する。 いずれもC-17で輸送でき、中距離ミサイルは沖縄から台湾、フィリピンを結ぶ列島線沿いへの配備を想定している。
2022.03.31
 22:45
Defense News Proposed US Army budget funds third Multi-Domain Task Force <2204-033118>
 米陸軍がFY23予算に、3番目の
MDTF編成に$178Bを要求している。 第3MDTFは、2017年にワシントン州、2021年9月に欧州に編成された2個MDTFと似た編成になるが配置場所はまだ決まっていないという。
【関連記事:2106-051010 (BD 2021.05.10)】
2022.03.31
 13:42
Inside Defense New, upgraded U.S. hypersonic strike weapon could be fielded as soon as 2026 <2204-033112>
 米軍が、初めて更新された長距離極超音速攻撃兵器 (
C-HGB) の装備計画を策定した。
 それによると陸軍地上部隊海軍艦艇2026年2027年にはoperationalになる予定で、陸軍は3月30日に2022年にC-HGBの単独調達契約を行う。
2022.03.23 Jane's Defence Weekly US Navy issues RFS hypersonic weapons capability improvements <2206-032303>
 米海軍が3月9日、極超音速兵器の改良Hypersonic Advanced Capabilities for Weapon System Improvementに関する
RfSを発簡した。
 極超音速兵器は空力加熱、ショック、振動など厳しい環境に晒されることから、RfSが求めている技術にはバッテリー、GPSに代わるPNT、高温下で使用できるRFアンテナなどが含まれている。
2022.03.16 Jane's Defence Weekly Mission hypersonic <2206-031608>
= 極超音速飛翔体の開発競争に関する6頁の記事 =
 ・Operational requirement
 ・Initiatives
 ・Russia
 ・China
 ・United States
 ・North Korea
2022.03.11
 01:57
Defense News Congress nixes Air Force plans to buy hypersonics this year after test failures <2204-031101>
 米議会下院歳出委員会が3月9日、度重なる試験失敗と計画延期を受け、FY22の残りの予算から空軍の極超音速滑空兵器AGM-183
ARRW調達経費$161Mを削除した。
 空軍は極超音速滑空兵器の研究開発試験評価としてARRWに$319M、HACMに$190Mを確保していた。
2022.02.04 CNN

(Yahoo)

超音速兵器開発の加速化 米国防長官、防衛企業大手の重役らに要請 <2203-020406>
 オースティン米国防長官が3日、米国における軍需産業界の大手企業数十社の最高経営責任者 (CEO) によるオンライン会議で、超音速兵器の開発を加速するよう促した。
 多数のCEOが会議で超音速兵器の試験における弱点として、さらなる風洞の必要性を指摘した。 あるCEOによれば米国は超音速風洞わずかな数しか保有していないものの、中国は12基ほど保有し6ヵ月で1基建設しているという。
 米空軍元将校であるハイテン氏は昨年10月に、米国が過去5年で超音速兵器の試験を9回実施したのに対し、中国は数百回実施したと述べている。
2022.02.02 Jane's Defence Weekly USAF delays ARRW prosuction decision, eyes revamped test plan <2205-020202>
 米空軍が1月19日、2021年に行ったAGM-183A
ARRW3回の試験に失敗したことから量産開始の決定を延期すると発表した。 ただしFY22末まで量産をに開始するとした量産計画は変更しないという。
 全行程で行うARRW最初の試験all-up-round試験2022年の6月下旬から9月下旬までに実施する。
2022.01.27 Jane's 360 Hypersonix, Kratos, team to develop and fly DART AE hypersonic vehicle <2202-012716>
 オーストラリア政府が2020年8月に同国のHypersonix社に発注しているDART AE多用途超高速飛翔体のロケットエンジンが米Kratos社に発注された。 最初の発射試験は2023年に予定されている。
 SPARTANスクラムジェットで推進しMach 5~12で飛翔する射程500kmのDART AEは全て3Dプリンタで製造される。
2021.12.22 Jane's 360 Northrop Grumman seeks to speed up HAWC programme <2201-122204>
 Raytheon社と組んで米DARPAと空軍から
HAWCの開発を受注しているNorthrop Grumman社は9月に初めての飛行試験に成功したが、今後1年から1年半に更なる試験が行われるとみている。
 同社は7月にメリーランド州北部にこのための工場を建設している。
2021.11.24 Inside Defense DOD sets plan to upgrade long-range hypersonic strike fleet every two years <2112-112412>
 米国防総省は長距離超高速滑空兵器について、2年ごとに頻繁に改良を進める計画である。
2021.11.18 Defense News Navy looks to get back on schedule for fielding hypersonic missiles on submarines <2112-111814>
 米海軍戦略システム開発責任者であるウルフ中将が11月18日に海軍潜水艦協会 (Naval Submarine League) で、海軍が陸軍と共同開発している超高速ミサイル潜水艦への装備が試験設備の予算が得られなかったため、当初FY25にOhio級SSGNに装備する計画が中止になったので、最初にFY28にVirginia級に装備されるよう延期されたことを明らかにした。
 FY28にはVirginia級攻撃型原潜のVirginia Payload Module (VPM) から発射できるようになる。 VPMを装備したBlock Ⅴの一番艦は2026年に就役する。
 陸軍と海軍が開発している超高速ミサイルは全く同じものだが別々の発射機から発射される。 陸軍はFY23に最初の中隊に装備し、海軍はFY25にZumwalt級駆逐艦、FY28にVirginia級潜水艦に装備する。
2021.11.10 Jane's Defence Weekly Chinese hypersonic test campaign spurs Pentagon to redouble efforts to catch up <2201-111005>
 最近中国が超高速飛翔体の試験に成功したことで、米国の開発に拍車がかかろうとしている。 米統参議長のミラー陸軍大将は10月27日に、米国にとってスプートニク以来との危機感を示している。
 米陸軍と海軍が共同で装備する海軍が開発している
CHGBの試験がHigh Operational Tempo for Hypersonicsの名の下に10月20日に実施された。 試験ではCHGBにブースタを取り付け、3発が発射された。
2021.10.30 ロイタ通信

(Yahoo)

米国防総省、極超音速滑空体ブースターロケット実験に成功=海軍 <2111-103001>
 米海軍が、ユタ州で28日に行った超高速滑空体 (
HGV) ブースタの試験に成功したと発表した。 ブースタとHGVを組み合わせた飛行試験は2022年秋までに実施される予定である。
 21日にアラスカ州で行われた試験は、ブースタの不具合で失敗に終わっている。
【関連記事:2111-102208 (DN 2021.10.22)】
2021.10.22 Defense News Booster rocket failure scuttles hypersonic test <2111-102208>
 米国防総省が10月21日にアラスカ州KodiacにあるPacific Spaceport Complexで行おうとしていた超高速兵器の発射試験は、発射後にブースターに異常が発生したため失敗した。 国防総省は、このブースターは試験対象である超高速兵器の一部ではないとした。
 一方陸軍と海軍は同日、20日にバージニア州Wallops島にあるNASAの施設で超高速弾の切り離し試験を実施したと発表した。
2021.10.20 Jane's Defence Weekly US aims to boost industrial base for hypersonic weapons, cut unit costs <2112-102001>
 超高速兵器を手がけている米企業量産開始を前にして、手作業的な試作品の生産を早期に量産体制に移行させる準備を進めている。
 米陸軍が最優先の超高速兵器に位置づけている
LRHWは海軍のCPSと同じブースタ及びDynetics社が主契約社となっている超高速滑空体 (C-HGB) を使用していて、Dynetics社は2019年8月に20基を$351.6Mで受注している。
 しかしながらC-HGBは代替えRVとしてサンディア国立研究所 (SNL) と米陸軍が開発したもので、現在はSNLで手作業で作られているため、Dynetics社はSNLを訪問していかにして量産するか検討している。
2021.10.11 Aviation Week & ST Raytheon ends drought of U.S. air-launched hypersonic vehicle tests <2112-101101>

= Raytheon社製 HAWV の試験成功までの経緯に関する記事 =
 
2021.10.07 Defense News ‘Dark Eagle’ has landed: US Army finishes equipping first unit with hypersonic capability — minus the missiles <2111-100708>
 米陸軍が最初の部隊への超高速ミサイル
LRHW装備の引き渡しを10月7日に完了した。 この部隊は第1軍団隷下の第17野戦砲兵旅団に属する第3野戦砲兵連隊第3大隊 (5-3FA) の中隊で、3月にキャニスタ2基を受領していた。
 FY23にoperationalになる中隊は、BOC 1基TEL 4基及びトラックやトレーラを装備したが、ミサイルの装備時期は保全上の理由から明らかにされていない。
 LRHW最初の発射試験は1Q/FY22に海軍と共同で行われるが、5-3FAはこの試験には参加しない。
2021.10.01 National Defense Purdue to host new hypersonics test facility <2111-100106>
 パデュー大学(註:インディアナ州立大学)が8月に開かれた同校と国防企業協会 (
NDIA) 共催のシンポジウムで、同校キャンパスに隣接して超高速の試験設備HGTCを建設すると発表した。
2021.09.27 DARPA HP DARPA's Hypersonic Air-breathing Weapon Concept (HAWC) achieves successful flight <2110-092707>
 米DARPAが先週、空軍と共同で
HAWC無誘導飛翔試験に成功した。 Raytheon社製のHAWCは航空機から投下された数秒後にNorthrop Grumman社製のスクラムジェットエンジンに点火し、Mach 5以上で飛翔した。
 HAWCは超高速のためHE弾頭なしでも運動エネルギーだけで目標を破壊できる。
2021.09.27 Breaking Defense DARPA hypersonic cruise missile prototype flies at last <2110-092706>
 米国防総省が9月27日、Raytheon社製超高速吸気エンジンCM (
HAWC) 初の飛行試験に先週成功したと発表した。
 この試験は元々、2020年9月に行われたCCT成功を受けて2020年末に行われるはずであったが、競争相手のLockheed Martin社製が旨く行かず延期されていた。 Raytheon社製HAWCは炭化水素を燃料とするNorthrop Grumman社製スクラムジェットを搭載しMach 5以上(理論的にはMach 7まで可能)で飛翔する。
2021.09.17 Military Times Army's first multi-domain task force in Europe gets to work <2110-091706>
 米陸軍で2番目となる
MDRFドイツMainz-Kastelで在欧米陸軍に編成された。 ただ新偏されたMDTFの一部となる第41野戦砲兵旅団に所属するMLRSを装備する1-6 FA大隊はその一部が既に、9月にノルウェーで行われたThunder Cloud演習でMLRSの射撃を行っている。  最初のMDTFは2019年にワシントン州Lewis-McChord基地に編成され、3番目のMDTFも太平洋地域に編成される。
【関連記事:2106-051010 (BD 2021.05.10)】
2021.09.03 Breaking Defense Joint US-Australian hypersonic cruise missile moves ahead <2110-090302>
 米国防総省が2020年11月に豪国防省と共同開発に合意している超高速CM
SCIFiREが9月2日、開発の次の段階に入った。
 SCIFiREは2007年に計画が開始され2017年7月にMach 8での超高速滑空を記録したHIFiRE計画を引き継ぐスクラムジェット推進でMach 5級の精密打撃CMで、F/A-18F、EA-18G、F-35Aに加えてP-8Aにも装備する構想である。
 米空軍は6月にBoeing社、Lockheed Martin社、予備にRaytheon社を選定し、前2社にそれぞれ$47.2M、$33.5Mで発注していたが、9月2日に2022年8月に行われるPhase 1事前設計審査 (PDR) をBoeing社とLockheed Martin社に発注した。 発射試験は2020年代中頃に予定されている。
2021.08.26 ロイタ通信

(Yahoo)

台湾、22年の防衛費は小幅増額へ 戦闘機購入に14億ドル <2109-082603>
 台湾の行政院が26日発表した2022年の国防予算はTWD471.7B ($16.89B) と小幅な増額にとどめた。
 2021年の国防費はTWD453.4Bだったことから、伸び率(註:4%増)は今年の10%を下回る。
 TWD401.B ($1.44B) を新規の戦闘機購入に充てる。
2021.08.26 讀賣新聞

(Yahoo)

中国軍、台湾周辺海域などで演習120回超…専門家「多方面の戦闘に同時対処」 <2109-082602>
 中国共産党機関紙傘下の環球時報が25日、中国軍がこの3ヵ月間に東・南シナ海や台湾周辺などの海域で120回以上の演習を実施したと報じた。 それによると、中国海事当局による演習海域での航行禁止の通達や台湾国防部の発表を集計したところ、中国北部の渤海・黄海では少なくとも48回台湾周辺では約399回、南シナ海では少なくとも26回の演習が実施され、東シナ海では少なくとも7回の演習が行われたとしている。
 中国の軍事専門家は同紙に対し、多方面での戦闘に同時に対処する準備を進めているとの見方を示した。
2021.08.05 Breaking Defense Air Force to fund, test unmanned hypersonic plane <2109-080507>
 米空軍が8月5日、アトランタのHermeus Hypersonic社が空軍との契約に基づき世界初となる超高速自動操縦機Quarterhorseの試験飛行を行うと発表した。
 Quarterhorseは現在民航機で7時間かかるニューヨーク~パリ間を90分で飛行する、
 QuarterhorseはGE J85ターボジェットエンジンを元にした同社製複合サイクルタービン (
TBCC) エンジンを搭載するが、同社は2020年2月に試作エンジンでのMach 5を実現している。
2021.08.04 Breaking Defense ARRW schedule still on track pending failure review <2109-080409>
 米空軍は
ARRW2度目の発射試験に失敗したものの、量産は予定通りFY22に開始するという。
 ただ、もし失敗が今後も続けばHCSW計画の再開もあり得るという。 2003-021112 (DN 2020.02.11)】>
2021.08.04 Defense News After latest flight test failure, US Air Force hopes to keep first hypersonic missile on track for production <2109-080408>
 米空軍がFY22予算12発分として$161Mを要求しているAGM-183A
ARRWは、7月28日にPoint Muguで行われた2回目の推進飛行試験で、B-52Hから投下されたもののエンジンに点火せず失敗した。
2021.08.04 Inside Defense ARRW production schedule unclear after testing setbacks <2109-080407>
 米空軍が先行して進めている超高速兵器
ARRWの量産開始が、7月下旬に行われた試験結果からFY22末に延期される模様である。
2021.08 Inteanational Defence Review Kratos to develophypersonic experimental test vehicle <2109-080008>
 米Kratos社が7月1日、米海軍水上戦センタ (
NSWC) 超高速試験飛翔体の開発を行うと発表した。 この計画にはニューメキシコ大学の研究所も協力する。
2021.07 International Defence Review Hypersonic weapons to get USD3.8 billion boost <2108-070005>
 米国防総省が5月28日に公開したFY22予算文書では超高速ミサイルが依然として優先順位一番になっている。 要求額もFY20の$2.6B、FY21の$3.2Bを凌ぐ$3.8Bになっている。
CPS(海軍): FY21の$1.008Bに対し$1.374B
  共用超高速滑空弾 (C-HGB) に胴径34.5吋の二段推進ブースタ
LRHW(陸軍): $412M、FY21には$801Mであった。
  射程1,400哩
AGM-183 ARRW(空軍): $238M
  DARPAのTGB の発展型でMach 6.5~81,000哩の射程
SCIFiRE(空軍): $52M
  将来計画
HACM(空軍): $200.1M
OpFires(DARPA)
HAWC(DARPA)
2021.06.21 DARPA HP Operational Fires Program completes successful rocket engine tests <2107-062108>
 Aerojet Rocketdyne社が5月に、米DARPAが進めている
OpFires陸上発射中距離超高速ミサイル第二段ロケットの地上燃焼試験に成功した。
 このエンジンはOpFires開発のPhase 2として同社が受注したもので、固体燃料であるのに推力を調整でき、更に燃料が燃え尽きる前に燃焼を止められる独特の構造になっている。 これによりミサイルを所望の地点に向かわせることができ、今回の試験で燃焼を停止させることができたのはシステム開発で重要な一歩となる。
 発射試験を伴うPhase 3bは最近開始されている。
2021.06.14 Aviation Week & ST Hypersonic weapons make big gains in Biden budget <2108-061403>
 米国防総省では超高速CM試作段階を完了し、FY22予算要求に超高速滑空弾頭ミサイルAGM-183A
ARRW 12発の生産への移行を要求している。 1発$13.4MのAGM-183AはB-52HとB-1Bに6発ずつ搭載される。
 陸軍は遅くとも3年以内に3個中隊発足させるLRHW最初の2個中隊の編成を完結する。 陸軍はFY23とFY24に7個システムを取得し、FY25まで毎年24発を装備するという。 一方海軍はDDG 1000 Zumwalt級駆逐艦にCPSを装備しようとしている。 LRHWとCPSが共用する胴径34.5インチの第一段のロケットモータは5月27日に地上燃焼試験が行われている。
 その後ではDARPAと空軍が超高速吸気式兵器 (HAWC) 計画を進めるほか、Boeing社はSPEAR計画とHyFly Ⅱ計画を進めている。
2021.06.14 Aviation Week & ST U.S. Defense programs to watch <2108-061402>
 米バイデン政権が初めてとなる$715BのFY22国防予算要求を示した。
航空機の退役
核の近代化
超高速兵器
 空軍はAGM-183A
ARRW 12発に$161Mを要求している。
 またAGM-183Aの即入手可能型HACMに$200.1Mを要求した。
ABMS
CH-47F Block Ⅱ
F-35 および F-15EX
 空軍は初めて、要求したが予算化されなかったリストにF-35Aを挙げなかった。
2021.06.03 Breaking Defense B-21 speeds to IOC; ARRW test slated for next month: Ray <2107-060309>
 米空軍Global Strike Command司令官のレイ大将が、B-21では
IOCまでの期間短縮のため、能力向上に従来の段階 (Block) 開発は行わず新能力の付加は随時行うと述べた。 またB-21はB-2に比べてAGM-158B JASSM-ERの搭載にかかる時間を1/10にできるという。
 一方4月に飛行試験に失敗しているARRW飛行試験は7月に再行するとも述べた。
2021.06.02 Inside Defense Army trims LRHW prototype funding in FY-22, reveals plans for two additional batteries and extra missiles <2107-060213>
 米陸軍がFY22で
LRHWに$300Mを要求した。 これは陸軍がかつてFY22に$526Mを要求するとしていた額の40%である。  陸軍のFY22要求の重点がMRCに移ったことによる。
2021.06.02 National Defense BREAKING: 2022 budget request supports purchase of hypersonic cruise missiles <2107-060212>
 Lockheed Martin社が米空軍用に開発を続けている初の量産型超高速ミサイルであるAGM-183
ARRW(Arrow と発音)は2022年に装備が開始される。
2021.06 International Defence Review US Navy seeks GPS alternative for hypersonic weapons <2107-060002>
 GPSなしでの
NPT (A-NPT) を追求している米海軍S2MARTSRfSを発簡し提案を求めている。 今までもB-2、SM-62 Bnark CM、SR-71などでは天測航法を採用しており、SR-71では誤差300呎以内というが、この他にNASAが進めているNICERSEXTANTも検討対象になっている。
 海軍はDDG 1000級駆逐艦にIRCPSを装備する計画を進めていて、ここでA-NPTを採用しようとしている。
2021.05.26 Inside Defense Mysterious air base being built on volcanic island off Yemen <2106-052607>
 米海軍がDDG 1000 Zumwalt級駆逐艦の
AGS砲を撤去し、CPS長距離超高速ミサイル発射用VLSを搭載することを検討している。
 これはCPSをOhio級潜水艦に装備する5ヵ年計画が中止になったことによる代替案である。
【註】
 AGS砲はDDG 1000 Zumwalt級駆逐艦の前部に2門装備している155mmステルス砲でZumwalt級の目玉の一つになっていた。
 ところが並行して開発が進められてきたLRLAP 155mm誘導砲弾が単価が$0.8Mと高価であることから2016年に調達が停止されたためAGS砲は宙に浮き、一時電磁砲との換装も計画されたこともあった。
2021.05.02 National Defense Analysts Question Uniqueness of Hypersonic Weapons Capabilities <2106-050203>
 米国防総省はMach 5以上の高速で飛翔し飛翔経路を変化させることのできる超高速兵器は敵の防空システムで対抗できないとしてその開発を最優先とし、FY23装備化を目指して陸海空軍が各種システムの開発を進めているが、一部の専門家はこれに対し疑問を呈している。
 軍事技術専門誌
Science and Global Securityが公開した「憂慮する科学者同盟」のCameron Tracya氏とDavid Wrightb氏の論文Modeling the Performance of Hypersonic Boost-Glide Missilesと題するコンピュータモデルによる分析でこの問題を指摘すると共に、このような超高速ミサイルは既に現存し、2000年代中頃に行ったTridentの発射試験ではマヌーバーするRVが正確に目標に命中しているとしている。
2021.05 International Defence Review USN looks to integrate IRCPS on Zumwalt-class destroyers <2107-050006>
 米海軍戦略システム計画 (
SSP) 室が3月18日に、海軍が3隻保有しているZumwal級駆逐艦通常弾頭中距離超高速兵器 (IRCPS) を搭載する計画の情報提供を求める通知 (Source Sought notification) を発簡した。
 IRCPSは米陸軍と海軍が共同で開発している超高速滑空弾 (C-HGB) を地域圏上層部まで超高速で打ち上げ、ブースタを切り離して高速滑空する。 発射には胴径30吋以上の大径キャニスタが使用される。 海軍は水上艦及び潜水艦からの発射を考えていて、FY28にVirginia級原潜に搭載する計画である。
 2020年3月に海軍と陸軍が行った2度目の飛翔試験FE-2では、Polarisのブースタを使用した3段推進ロケットで打ち上げられたC-HGBがマーシャル諸島のクウェゼリン環礁まで飛翔した。
2021.04.20 Inside Defense STRATCOM preparing to take responsibility for planned triad of new conventionally armed hypersonic weapons <2105-042007>
 米戦略軍 (
STRATCOM) 司令官のリチャード海軍大将が4月20日、STRATCOMが2020年代に配備される長距離超高速兵器を新たな非核弾頭トライアッドとして装備すると述べた。
 これにより初めて、陸軍が開発しているLRHW、海軍のCPS、空軍のARRW共通の指揮統制下に入ることを公式に明らかにした。
2021.04.19 Aviation Week & ST U.S. Army-Air Force ravalry heats up over long-range strike <2106-041906>
 2019年8月2日に32年間続いた
INF禁止条約が失効すると、伝統的にライバル関係にある米空軍と陸軍長距離打撃兵器の開発競争を繰り広げている。
 両軍の対立は米空軍協会 (AFA) の会同で、陸軍が太平洋地域に長距離打撃兵器を展開しようとしている計画について意見を求められたGlobal Strike Command司令官のレイ大将が、「馬鹿げている」と答えたことでピークに達した。
 陸軍は将来のLRHW中隊が敵の防空組織を破砕して、空軍の長距離爆撃機が突入できる回廊を構成する構想を持っている。
2021.04.06 Defense News First flight test for US Air Force's hypersonic booster didn't go as planned <2105-040603>
 AGM-183A
ARRW超高速兵器の発射試験が4月5日に行われる予定で、搭載したB-52が試験を行うPoint Mugu射場に到着したが、ミサイルが発射シークエンスに入れなかったため、B-52はEdward AFBへ引き返した。
【註】
 AGM-183A ARRWはB-52Hの機外に搭載した2回目の飛行試験CCFTCCFTを11月に完了し、初めてのエンジンを噴射しての試験を2020年末に行う計画であったが、CCFTが再行されるなどして初飛行は持ち越されていた。
2021.04.02 Breaking Defense Can Army triple PrSM missile's range ? <2105-040208>
 Lockheed Martin社で開発している
PrSM射程について米陸軍は500km以上としか明らかにしていないが、陸軍は既に中距離射程型PrSMの開発に着手している。 中距離射程について陸軍はかつて1,000哩 (1,600km) 以上と定義している。 Army Future CommandのLRPF部長であるラファーティー准将は中距離射程について1,800kmと述べている。
 レーガン時代のATACMSは射程が300kmで、トランプ時代にINF禁止条約を脱退して射程が500+kmのPrSMになった。 PrSMの発射試験は今年4回計画されていて、5月にはWSMRで400km、8月にはVandenberg AFBで500+kmの試験が行われ、秋にはHIMARSからの2発連射試験が行われる。
 更に2026~2027年には移動目標や艦船を射撃できる改良型の試験も計画されており、搭載するシーカのCFTは完了し、7月にはWSMRで模擬ミサイルに取り付けての発射試験も行われる。
2021.03.22 Aviation Week & ST Hypersonic nuclear debate <2105-032203>
 中露仏と異なり、米国には核弾頭超高速兵器の計画はない。 このため米国でも将来の核兵器体系に超高速兵器を採用する議論が始まっている。 フランスは最初の
HGV飛翔試験を、今年後半に行う。
 LGM-30 Minuteman Ⅲの弾頭部 (RV) も超高速で再突入するが、C-HGBとは異なる飛翔形態である。
2021.03.12 Inside Defense Lockheed nabs new hypersonic booster contract, raising total value of Army-Navy effort to $2.8 billion <2104-031207>
 米海軍が3月11日、陸軍と海軍が共同で進めている超高速兵器の滑空体を打ち上げる2段推進ロケットの設計、試作、試験、装備化をLockheed Martin社に$1.5Bで発注したと発表した。
 米陸軍と海軍は地上及び洋上発射型
HGVブースターを共同で開発している。
2021.03.12 Jane's 360 US Army awaiting 'diplomatic' stationing decision for Indo-Pacific MDTF <2104-031203>
 米陸軍がアジア地域での優位を確保するため長距離打撃能力を有する
MDTF 1個隊尖閣諸島を焦点インド太平洋に編成したが、陸軍参謀総長のマッコンヴィル大将は3月11日に2番目の部隊の編成を示唆した。
 MDTFは超高速ミサイルから中距離ミサイルPrSMFまでを装備し、各種長距離精密誘導能力を有する。
2021.02.25 Breaking Defense B-52 could get new hypersonic missile: Global Strike Commander <2103-022507>
 米戦略空軍 (Global Strike Command) 司令官のレイ大将が、B-52が開発中のスクラムジェット推進超高速巡航ミサイル
HACMが開発を完了し次第搭載すると述べた。
 レイ大将は2020年9月に米空軍協会 (AFA) の会合で、B-52は間もなく開発を終える加速滑空巡航ミサイルAGM-183A ARRWを装備することは既に決定していると述べている。
2021.02.09 Defense News US Army begins equipping first unit with hypersonic capability <2103-020906>
 米陸軍がFY20末となる9月までに、最初に超高速ミサイルを装備する中隊に発射機、車両、トレーラなどの装備を支給する。 ただし訓練用キャニスタの配備は2発配備されるものの、実弾の配備はFY23になる。
 中隊は10月に訓練を開始し、海軍が1Q/FY22に計画している発射試験と、その後4Q/FY221Q/FY23に行われる発射試験に備える。 3Q/FY21に行われる最初の発射試験には参加しない
 Lockheed Martin社が受注している
C-HGBの発射試験は2020年3月に行われ、標的点の6吋に着弾した。 C-HGBは弾頭、誘導装置、ケーブル、耐熱装置で構成され、HGB本体はDynetics社が製造している。
2021.02.03 Jane's Defence Weekly Lockheed Martin eyes fast growth in hypersonics <2104-020316>
 Lockheed Martin社によると、同社の超高速兵器の売り上げは2020年代中頃に2倍の$3Bになると見られる。
 同社の超高速兵器の売り上げは2021年には前年の$1.2Bから25%増の$1.5Bになっている。
2021.01.25 Aviation Week ST U.S. Air Force hypersonic ARRW missile schedule target <2104-012502>
 米空軍は8月8日にAGM-183AをB-52Hに搭載して飛行する試験を最終
CCTと言っていたが、その4ヶ月後の12月19日に再びB-52Hに搭載した試験を行い、単なる高揚抗比の試験としている。
 空軍はブースタを使用したHGVの飛行試験を2020年中に行うとしていたが、今では飛行試験の開始は2021年末までとしている。
2021.01.11 DARPA HP DARPA's Operational Fires ground-launched hypersonics program enters new phase <2102-011110>
 米DARPAが進めている陸上発射中距離超高速兵器
OpFires開発が事前設計審査 (PDR) を通過したことからPhase 3aを完了し、新たな段階であるPhase 3bへ移行する。
 Lockheed Martin社が単独受注したPhase 3bでは試作と試験が実施される。
【OpFires 関連記事:2011-102306 (BD 2020.0.23)】
2021.01.11 Jane's 360 Surface Navy 2021: USN works to equip Zumwalt destroyers with conventional prompt strike weapon <2102-011107>
 米海軍が1月8日、
CPS対艦/対地用としてZumwalt級駆逐艦に装備することを明らかにした。
【註】
 CPSとは臨機目標の攻撃用に米海軍が設計、開発、生産するHGBをブースタで打ち上げる通常弾頭超高速ミサイルで、陸軍と海軍での実用化を目指している。
2020.12.15 Inside Defense USAF scramjet engine tests break records as first ARRW flight nears <2101-121509>
 米空軍がAGM-183A
ARRW初の飛行試験を12月末に行う。
 Aerojet Rocketdyne社製で全長18ftのARRWは2010年に飛行したX-51 Waveriderの改良型である。
2020.12.14 朝鮮日報

(Yahoo)

米国は極超音速ミサイルを公開、英空母は韓半島へ <2101-121401>
 米国防総省が今月11日にAdward AFBでAGM-183A
ARRWをB-52に搭載する細部映像を初公開した。
 AGM-183AはMach 20以上に相当する24,695km/hに達することから、ソウルから190km離れた平壌に向けて発射した場合、30秒以内で攻撃が可能になる。
2020.11.30 Inside Defense United States, Australia unveil SCIFiRE hypersonic collaborative project <2012-113006>
 米国防総省が11月30日、オーストラリアと新たな超高速研究計画
SCIFiREを進めていることを明らかにした。
 SCIFireは国防総省がFY20にRapid Prototyping Projectとして掲げた2件の超高速研究の第2弾と見られる。
2020.11.26 AirForce Times The Bone just got badder: Air Force flies external cruise missile on B-1 <2012-112609>
 米空軍が11月24日、20日にEdwqard AFBで、B-1BにJASSMの擬製弾を機外搭載した飛行試験を行ったと発表した。 これによりB-1Bが超高速ミサイルを機外搭載することに一歩近づいたという。 これについて空軍Global Strike Command司令官のレイ大将は、B-1のうち状態の良い一部の機体超高速ミサイルを装備することになると述べている。  B-1Bには近年、整備上の問題が生起し、2018年と2019年にそれぞれ飛行停止になっていて、2019年8月には統合参謀会議副議長のハイテン大将が、62機保有するB-1Bのうち飛行可能なのはたったの6機しかないと述べていた。 また空軍は議会に対し、2021年にB-1 17機の退役を要求している。
【註】
 この記事の画像と同じ画像を掲載した11月26日付の東亞日報記事 (2012-112602) では「B-1B が AGM-183 ARRW を搭載」としているが、B-1Bが搭載したのはJARRWではなくASSMのようである。
2020.11.26 東亞日報 対北朝鮮強硬路線のシグナルか、米がミサイル装着の「死の白鳥」公開 <2012-112602>
 米戦略軍が24日に、B-1BがEdward AFB上空で米国が開発中の超高速ミサイルAGM-183Aのモックアップを機体下に搭載して飛行する様子を公開した。 B-1Bが機外に装備を搭載して飛行するのはきわめて異例である。
 米空軍はF-35Aで北朝鮮の地下核施設を破壊する改良型戦術核爆弾の投下試験を公開したのに続く今回の試験は、中国の域内の軍事的浮上や北朝鮮の核脅威などに対応するためとみられる。
【註】
 この試験は、米空軍が11月30日に予定されているAGM-183A ARRWの最終設計審査 (CDR) に向けた一連の機外に搭載した状態での飛行試験 (CCFT) の一環で、特に中国や北朝鮮情勢に対応したものではないと思われる。
 興味深いのはB-52でのCCFTではARRWをタンデムに2発搭載した2列、計4発搭載していたのに対しB-1Bでは1発であることである。
【関連記事:2011-100001 (IDR 2020.10)】
2020.11.09 Aviatio Week & ST High flyer <2101-110901>
 超高速兵器開発競争にBoeing社が再登板しようとしている。
 米議会の出資で今年設立されたJoint Hypersonic Transition Officeが10月27日に、Boeing社チームが
DCRの事前設計審査 (PDR) を通過したことを明らかにした。 また29日にはこの計画がHyFly 2と呼ばれることを明らかにした。
 HyFlyはDARPAと海軍が2007年~2010年に3回の飛翔試験を実施し、3回とも失敗した計画であったが、X-51A WaveriderがMach 4を目指していたのに対しHyFlyがMach 3.3付近を目指していた。 
 HyFly 2が採用したDCRエンジンは第一段のラムジェットが亜音速ガスジェネレータとして働き、第二段のスクラムジェットでMach 6を目指すもので、計画にはLockheed Martin/AerojetチームとRaytheon/Northrop Grummanチームも参入しており、海軍はFY22に決定するという。
2008年以降の HyFly (Hypersonic Flight) に関する資料
2020.10.21 Defense News All US Navy destroyers will get hypersonic missiles, says Trump's national security adviser <2011-102106>
 米国家安全保障担当オブライエン補佐官が10月21日にメイン州のポーツマス海軍造船所で聴衆に対し、米海軍は全てのArleigh Burke級駆逐艦に超高速ミサイルを装備すると述べた。 同補佐官は、これは海軍のConventional Prompt Strike計画によるもので、最初に装備するのはVirginia級攻撃型原潜、次いでZumwalt級駆逐艦、最後にArleigh Burke級駆逐艦になるとした。
 ただ駆逐艦の発射機(註:Mk 41
VLS)は胴径の大きな超高速ミサイルを搭載するには換装が必要で、それには膨大なコストがかかるだけでなく、造船所に何年間も入渠させる必要がある。 このため駆逐艦搭載用には吸気式など別の小型超高速ミサイルも検討されている。
2020.10.13 Defense News US-developed hypersonic missile hit within 6 inches of target, says Army secretary <2011-101305>
 マッカーシー米陸軍長官が10月13日に行われた米陸軍協会 (
AUSA) コンファレンスの開会式で、陸軍と海軍が開発している共用超高速滑空飛行体 (C-HGB) が3月13日に行われた発射試験で照準点の6吋に着弾したことを明らかにした。
 C-HGBは弾頭、誘導装置、耐熱システムを備えたもので、陸軍は中隊規模の部隊が装備する地上発射型システムとして2023年装備化を目指しており、最初の発射試験を3Q/FY21、二度目の試験を1Q/FY22に実施する計画である。
2020.10 International Defence Review USAF to look into 'Mayhem' expendable hypersonic air-breathing demonstrator <2011-100002>

= 米空軍が開発する Mayhem 超高速兵器の契約形態に関する記事 =
 
2020.10 International Defence Review USAF moves closer to fielding a hypersonic weapon <2011-100001>
 米空軍がLockheed Martin社と、AGM-183A
ARRW2回目となるB-52Hの機外に搭載した状態での飛行試験 (CCFT) IMV-2を実施した。 めてのエンジンを噴射しての試験年末に行われる。
 AGM-183A ARRWの最終設計審査 (CDR) は2021年11月30日までに完了させる計画である。
2020.09.08 Breaking Defense Army seeks new mid-range missile prototype by 2023 <2010-090811>
 米陸軍が実施したロシアや中国を相手にした図上演習の結果、射程2,000km程度の中距離火力が欠落していることが判明した。 このためこの程度の火力の整備が要求されるが、早急な整備の要求からTomahawkの様な陸軍以外の武器の転用になるとみられる。
 陸軍Army Future Commandの野砲部長であるラファティ准将はこの中距離火力は試作品が2023年にoperationalになるとした上で、2023年は以下のように重要な時期になるとした。
・M109 Paladin
SPHに代わる射程65kmERCA最初の大隊が発足
・当面の射程500km、将来700~800kmPrSM最初の試作中隊が発足。
・射程1,500~2,000kmの中距離ミサイル最初の試作中隊が発足。
・ロケット推進で射程1,500km以上の戦略砲SLRC最初の最大射程試射
・射程数千㌔㍍の長距離超高速ミサイルLRHW最初の試作中隊が発足。
2020.09.07 Jane's 360 DARPA, USAF prepare to fly HAWC variants later this year <2010-090710>
 米DARPAが9月1日、Lockheed Martin社Raytheon社別々に開発している吸気式超高速飛翔体HAWCの航空機に吊り下げて飛行する試験CCT成功したため、年末までに飛翔試験に入ると発表した。
 HAWCは水素を燃料としたスクラムジェットで推進する空中発射飛行体で、その技術は将来の超高速CMに使用される。
2020.09.02 Defense News US Army pursues new mid-range missile, as tactical missile upgrade hits delay <2010-090215>
 米陸軍移動型中距離ミサイルMIRMの試作計画を進めている。 MIRMはアジア太平洋への配備を目指したATACMSの後継となるPrSMと超高速兵器の間を埋める射程1,000kmの陸上発射型超高速CMで、FY20に計画されたがFY21予算ではTMRRの要求$90Mがカットされている。
2020.09.02 Military Times Two hypersonic weapons complete new developmental milestone <2010-090214>
 DARPAが9月1日、Lockheed Martin社とRaytheon社の開発している吸気式超高速飛翔体HAWCの航空機に吊り下げて飛行する試験CCTを終了し飛行試験に問題ないことが確認されたため、年末までに飛翔試験に入ると発表した。
 AW&STが6月に、HAWCのCCT中に機体の損傷が起きたと報じていたが、DARPAはそれについて明らかにしなかった。
2020.09 International Defence Review Aerojet Rocketdyne progresses propulsion solution for OpFires <2010-090005>
 Aerojet Rocketdyne社
OpFires戦術超高速兵器開発Phase 2でのスクラムジェットエンジンの一連の試験を完了した。 縮小型エンジンを用いた試験Phase 1は2019年末に完了している。
 Phase 1/2は推進装置の開発で、Phase 3ではシステムとしての開発に移る。 DARPAは1月にPhase 3をLockheed Martin社に発注している。 Phase 3の最終設計審査 (CDR) は2021年末に設定されている。
 OpFiresはDARPAと陸軍が計画している二段推進の移動型中距離HBGWで、DARPAは空軍とTBG計画も進めている。
2020.08.31 Aviation Wwwk & ST USAF errantly reveals research on ICBM-range hypersoninc glide vehicle <2011-083103>
 米空軍ICBM級の射程を持つ
HGVの検討を開始し、8月12日に7分野についてのRfIを発簡した。 米国防総省は実用型HGVの試作について、空軍のAGM-183A ALRRW陸軍LRHW海軍IRCPSの3方式を進めている。
 空軍はMinuteman Ⅲの後継となるICBM GBSDについて、Minuteman Ⅲとは異なりモジュラー方式を考えている。
2020.08 International Defence Review Fast track: US accelerates hypersonic weapon prototyping <2009-080020>
= 超高速兵器計画に関する7頁の記事 =
 ・Fundign velocity
 ・C-HGB
 ・'Hacksaw' and 'Arrow'
 ・Operational fires
 ・HAWC and future programmes
 ・'Right of launch'
2020.07 International Defence Review USAF to acquire ARRW operational prototypes for 2021 flight testing <2008-070008>
 米空軍が、2021年10月に行うB-52Hによる発射試験に使用するため、超高速ASM AGM-183A ARRW当初生産分をFY20に調達する計画である。
 米国の会計検査院であるGAOが6月上旬に公開した報告書によると、調達するのは8発4発は飛行試験用、残りの4発は予備になっている。
2020.06.29 Aviation Week & ST Hyper hurdles <2008-062906>
= 米超高速飛翔体開発の技術的な課題に関する8頁の記事 =
 ・Propulsion options
 ・Airframe-propulsion integration
 ・Scaling and flow physics
 ・Higher-temperature materials
 ・Coating challenges
 ・Readying the ramp-up
2020.06.29 Aviation Week & ST U.S. hypersonic defense plan emerges, but cash does not <2008-062905>
= 米超高速飛翔体開発、予算が伴わないとする2頁の記事 =
 超高速飛翔体迎撃システムRGPWSは、議会が追加予算を認めれば早ければ2020年代中頃の配備が可能になる。 当初はMk 41 VLS発射式であるが、その後空中発射や陸上発射も計画されている。 要求性能は秘匿されているが迎撃弾はDARPAがAerojet Rocketdyne社に開発させているGlide Breakerになるとみられる。
 MDAは2年以内の試験を目指し超強力マイクロ波で長距離ミサイルを開発しており、同時に既存システムを元にした大気圏内迎撃システムを追求している。
 ・Dart: THAAD改良型(Locheed Martin)
 ・Valkyrie: Patriot改良型(Locheed Martin)
 ・Hawk: SM-3改良型(Raytheon)
【関連記事:1912-101402 (AW&ST 2019.10.14)】
2020.06.29 Aviation Week & ST Not so fast <2008-062904>
= 米超高速飛翔体開発の現状に関する3頁の記事 =
 AGM-183A ARRWのキーワードはWeaponという名称であるが、EOCは2022年9月へと1年以上延期された。
 これに伴い開発コストも増大するが、これは4月に空軍が開発中止を決めたHCSW経費の転用でまかなわれる。
 HCSW計画中止後もDARPAはTBGとして計画を続けているが、2019年に計画されていたTBGの飛行試験はまだ行われていない。
2020.06.18 Inside Defense Marines Corps eyeing DARPA-developed hypersonic weapon <2007-061813>
 米DARPAが米陸軍向けに、地上発射型長距離超高速兵器を開発しているが、海兵隊もこのシステムに関心を持っていて、DARPAとの話し合いを行っている。
2020.06 International Defence Review USAF issues solicitation for hypersonic cruise missile capabilities statements <2008-060002>
 米空軍空中発射型通常弾頭超高速CM計画を開始した。 将来超高速飛翔体計画の業者候補調査(Sources Sought)通知は4月28日に発簡された。
 検討対象となるのは現有の戦闘機や爆撃機から発射される固体燃料ロケットブースタで発射され吸気式エンジン(ラムジェット、スクラムジェット、またはその複合型)で推進するもので、4QFY21に事前設計審査 (PDR) が行われる。
2020.05.11 Inside Defense Air Force to finish HCSW closeout, perform next ARRW test this summer <2006-051104>
 米空軍が計画中止になったHCSWの計画を整理して、ARRWの発射試験準備を進めている。
 空軍の計画担当者は5月11日、HCSWの開発を進めていたLockheed Martin社$928Mの契約をQ4/FY20に終了することで合意したことを明らかにした。
【註】
 HCSW開発計画を中止して資源を集中することになったARRWの開発もLockheed Martin社が担当している。
2020.05.04 Aviation Week & ST Hypersonic mass production <2007-050401>
 米国が開発を進めている超高速ミサイルの装備数は、数百発~数千発になるとみられるが、まだその価格については分かっていない。 因みにPatriotの単価が$4Mであるのに対しAGM-158B
JASSM-ERの単価は$1.2Mである。
 米国では陸海空軍が、AGM-183A ARRW(空軍)、LRHW(陸軍)、CPS(海軍)と3種類のロケットブースタ加速のHGVを開発しているが、試験が行われたのはLRHWとCPSが共用するCHGBだけである。
2020.04.30 Defense News The US Air Force wants to develop a hypersonic cruise missile <2005-043002>
 米空軍吸気式超高速CMの開発計画を開始し、4月27日にQ4/FY21の事前設計審査 (
PDR) に向けたRfIを発簡した。 この>吸気式超高速CMは戦闘機または爆撃機から発射するもので、推進にはラムジェット、スクラムジェット、または2モードのエンジンが考えられている。
 国防総省が開発している超高速兵器は全て大気圏上縁を飛翔するboost-glide方式で、スクラムジェットなどが動作する大気圏内では活用できない
 空軍の計画と並行して行われているDARPAのHAWCではRaytheon-Northrop GrummanチームとLockheed Martin-AerojetRocketdyneチームがスクラムジェット推進を提案している。
2020.04.29 Inside Defense Air Force launches new air-breathing hypersonic cruise missile program <2005-042905>
 米空軍がスクラムジェット技術の進歩により新たな吸気式超高速CMの開発計画を開始し、4月28日にQ4/FY21の事前設計審査 (
PDR) に向けたRfIを発簡した。
【関連記事:2004-021001 (AW&ST 2020.02.10)】
2020.04.24 Jane's 360 Talon-A hypersonic testbed to achieve IOC by 2022 <2005-042407>
 シアトルを拠点にするStratolaunch社が2022年の
IOCを目指して空中発射式Talon-A超高速無人試験機自社開発している。
 Talon-Aは全長8.5m、翼端長3.4m、重量2,772kgMach 6以上の性能を持ち、空気取り入れ方式の液体燃料ロケットエンジンで飛翔するため酸化剤は搭載していない。 エンジンをロケット/スクラムジェットエンジンにすることもできる。
 空中で投下されてロケット推進し、滑空飛行で巡航する。
2020.04.22 Defense News Hypersonic weapons aren't fast enough to avoid coronavirus <2005-042211>
 米国防総省当局者が4月22日に、超高速兵器の開発がCOVID-19のパンデミックにより、3月上旬以降サプライチェーンに影響が出ていると述べた。
2020.04.20 Aviation Week & ST Hyper plan <2006-042003>
 カリフォルニア州を拠点とするMojave社が、中距離ロケットの空中発射機として作られた搭載能力500,000-lbのStratolaunch機を、同社が提案する超高速飛翔体のテストベッドとして利用する案を公表してている。
 同社が提案する超高速飛翔体は2年前に提案した全長28ft、翼端長11.3ftのHyper-Aを元にした、再利用可能、全自動、液体ロケット推進、Mach 6のTalon-Aや、Hyper-Zを元にした全長80ft、翼端長36ft、全備重量65,000-lb、Mach 10のTalon-Z、更にBlack Iceなどである。
2020.04.20 Breaking Defense DoD, Norway partner on Ramjets for Navy hypersonic missiles <2005-042008>
 米国防総省ノルウェー国防省が4月20日、米陸海軍の将来超高速ミサイルが装備するラムジェットエンジン技術で提携すると発表した。
 計画は
THOR-ERと呼ばれる固体燃料ラムジェットで、陸軍は超長距離砲ERCA砲弾への利用も検討している。
【関連記事:1912-110006 (IDR 2019.11)】
2020.04.20 Inside Defense DOD reveals hypersonic collaborative research with Norway, framework for allied cooperation <2005-042007>
 米国防総省が4月20日、超高速CM技術の共同研究を2019年にノルウェーと開始したことを明らかにした。
2020.04.14 Breaking Defense EXCLUSIVE DoD seeks $2.9B for hypersonics in 2021 <2005-041405>
 米国防総省はFY21予算で超高速飛翔体にFY20より14%多い$2.865Bを要求している。
 このうち陸海軍には前年度のほぼ2倍になる$859Mと$1.026Bを要求した一方、空軍は35%減の$554M、DARPAは40%減の$417Mになっている。
2020.04.10 Breaking Defense Navy targets sub-Launched hypersonic test by mid 2020s /td> <2005-041003>
 3月末に米陸海軍共用の
C-HGBがハワイPMRFから発射される2度目の試験に成功した。
 この結果を受け陸軍は2023年車載発射機4両からなる1個中隊を発足させるが、Virginia級潜水艦に装備する海軍型の装備化は陸軍より2~3年あとの2020年代中頃になる。
2020.04.09 Inside Defense AFGSC to move forward with ARRW over DARPA's air-breathing hypersonic weapon <2005-040907>
 米空軍Global Strike Commandが空中発射超高速ミサイルにDARPAが開発しているスクラムジェット方式ではなく
ARRWを選定した。
2020.04 International Defence Review AFRL delays first X-60A flight <2005-040008>
 米空軍研究所 (
AFRL) がGeneration Orbit社と開発を進めてきたX-60A GoLauncher1 (GO1) 超高速飛翔試験機が行う初の飛行試験は、3月の予定が今年後半へ延期された。 2回目の試験はその4~6ヶ月後になる。
【関連記事:1908-060010 (IDR 2019.06)】
2020.04 International Defence Review Hypersonic weapon programmes line up for uSD3.2 bollion boost <2005-040006>
= 米FY21予算要求における超高速飛翔体関係費に関する記事 =
 
2020.03.21 時事通信

(Yahoo)

米、極超音速兵器の実験成功 中ロの開発に対抗 <2004-032101>
 米国防総省が20日、ハワイ州カウアイ島で超高速兵器の発射試験を行い、成功したと発表した。 声明によると、陸海軍が共同開発している超高速滑空体 (
C-HGB) は着弾点までMach 5を超える速度で飛翔した。 C-HGBの試験は2017年10月にも実施されている。
 この試験にはMDAも参加し、超高速兵器迎撃システム開発のためにデータを収集した。
【註】
 2017年10月に行われた試験ではハワイから発射されたHGVが、約3,500km離れたマーシャル諸島まで飛翔したと報じられている。
【関連記事:1712-110203 (ID 2017.11.02)】
2020.03.20 Breaking Defense Hypersonics: Army, Navy test Common Glide Body <2004-032005>
 米国防総省が3月20日22:30に、共用超高速滑空体
C-HGBの飛翔試験をハワイ州Kauai島のPMRFから発射した。 C-HGBは陸軍と海軍が開発している超高速兵器の試作品であるが、ブースタにはPolaris A3を転用している。
 これとは別に空軍とDARPAは、ARRWHSW-ab空中発射型超高速兵器2種類を開発している。
2020.03.20 Defense News Pentagon's major hypersonic glide body flight test deemed success <2004-032004>
 米国防総省が3月20日、共用超高速滑空体
C-HGBの飛翔試験を行ったと発表した。 C-HGBは3月19日22:30にハワイ州Kauai島のPMRFから発射された。 陸軍と海軍が開発している超高速兵器に搭載されるC-HGBは弾頭、誘導装置、配線、熱防護装置からなり、最初の飛翔試験は2017年10月に行われている。
 陸軍はC-HGBを搭載した陸上移動型超高速兵器を2023年海軍はC-HGB搭載水上艦発射システムを2023年潜水艦発射システムを2024年に装備化させる。
 一方空軍空中発射超高速兵器を2022年に配備する計画である。
2020.03.18 Inside Defense DOD appears poised for major hypersonic flight test this week <2004-031804>
 米国防総省が、長距離超高速滑空飛翔体飛行試験今週実施することを明らかにした。 海軍の
SSPの飛行試験FET-2では、ハワイから発射された供試体が2,000nm以上飛翔することになる。
 この試験に成功すれば陸軍が2023年、海軍が2025年に装備化を目指している弾みがつく。
2020.03.05 NHK 米 “極超音速兵器” 数年以内にアジア配備へ 中・ロに対抗 <2004-030503>
 エスパー米国防長官が4日に上院軍事委員会で証言し、中国やロシアが開発を進める極高速兵器に対する米軍の能力向上のために、極高速兵器の開発は最優先事項の一つだと述べた。
 そのうえで、特にアジア太平洋地域の部隊で極高速兵器が必要とされており、国防総省として今後、数年のうちに配備すると確信していると述べ、中国とロシアに対抗するため、数年以内にアジア太平洋地域に配備する方針を明らかにした。
2020.03.03 Stars & Stripes Army to fire two hypersonic test shots this year, McCarthy says <2004-030307>
 マッカーシー米陸軍長官が3月3日に下院軍事委員会で、陸軍が2023年の配備を目指している2種類の地上発射超高速ミサイル発射試験を年内に行う計画であると述べた。
2020.03 International Defence Review US Air Force's X-60A performs integrated vehicle propulsion verification test <2005-030009>
 Generation Orbit社が1月31日、米空軍研究所 (
AFRL) と進めているX-60A超高速飛翔体実験機の地上試験を実施したと発表した。
 X-60AはAFRLの小規模企業との研究開発計画でUrsa Major Technologies社、Ganeration Orbit社と進められているジンバルエンジンによるTVC空中発射方式の単段液体燃料推進ロケットである。
 計画は2019年4月に開始され、めての飛行試験2020年3月、2回目の飛行試験をその半年後に計画されている。
【関連記事:1908-060010 (IDR 2019.06)】
2020.02.28 Breaking Defense Army ramps up funding for laser shield, hypersonic sword <2003-022811>
 米陸軍FY21予算で超高速ミサイルとその迎撃システム及び迎撃レーザシステム$1B以上を要求している。 これは前年度に比して超高速ミサイルで86%増高出力レーザで209%増になっている。
 これらでは実験室段階から実用段階への移行が目指され、2022年にはStryker装甲車に50kWレーザを搭載、2024年には100~300kWレーザの車載が計画されている。 また超高速兵器についても2023年の車載が計画されている。
2020.02.27 Breaking Defense Lockheed Martin, Air Force Press Ahead On Air-Launched Hypersonic Missile <2003-022703>
 Lockheed Martin社が開発中の空中発射超高速飛翔体AGM-183
ARRWが2月27日に最終設計審査 (CDR) を通過した。 同社が2018年4月に空軍から$928Mで受注したもう一方の計画HCSWが計画中止になったことから、支出はARRWに集中される。
 Lockheed Martin社の超高速飛翔体関連の受注額は$3.5Bにのぼっており、ARRWの元となったDARPAのTBG計画では2016年に$147.3Mを受注している。 この計画にはRaytheon社も$63.3Mを受注している。
 Lockheed Martin社は地上発射超高速飛翔体でも、Dynetics社が$351.6Mで受注した陸海軍共通CHGBで、2019年8月にシステム取り纏めを$347Mで受注している。
 更に同社は1月に、移動型陸上発射超高速弾OpFires開発のPhase 3を$31.9Mで受注している、
2020.02.19 Inside Defense Pentagon eyes key milestones in FY-21 for tactical hypersonic weapon development <2003-021902>
 米国防総省がFY21に、Raytheon社が進めている空中発射型とLockheed Martin社が進めるている艦上発射型
TBG計画を大きく前進させようとしている。
 TBGはDARPAが進めている競争試作方式の戦術射程HBGで、FY-21には$116Mが計上されている。
2020.02.12 Jane's Defence Weekly US Navy acting secretary details development goals forhyersonic weapon <2004-021207>
 モドリー米海軍長官代行が1月31日、海軍の超高速兵器試作計画 (
HGB) の飛翔実験機Flight Experiment 2飛翔試験が2Q/FY20に実施されると述べた。
2020.02.11 Defense News The Air Force just killed one of its hypersonic weapons programs <2003-021112>
 米空軍が2月10日、開発を進めている2件の超高速兵器のうち
HCSW計画中止を明らかにした。 HCSWの開発を続けてきたLockheed Martin社は、同じく同社が開発を行っているARRWの開発に専念するという。
 空軍によるとHCSWよりもARRWの滑空機体の方がユニークな設計になっているという。
【 HCSW / ARRW 関連記事:1912-101403 (AW&ST 2019.10.14)】
2020.02.10 Avition Week & ST Hyper HAWCs <2004-021001>
 米国防総省がスクラムジェット推進吸気型超高速CM
HAWC 計画の継承を模索しており、Lockheed Martin/Aerojet RocketdyneグループとRaytheon/Northrop Grummanグループが受注競争を行っている。
 米空軍研究所 (AFRL) は10年前にスクラムジェット推進であるX-51の飛翔試験に成功していたが、2017年に超高速飛翔体分野で中露に先を越された米国は推進滑空 (boost-glide) 技術の分野に予算を集中し超高速CMの優先度は最下位に下がっていた。
 その後AFRLは2019年9月にMach 4を越える風洞試験でNorthrop社製スクラムジェットエンジンによる13,000-lbを越える推力を実現し、Raytheon社が6月にHAWCの方が推進滑空より優れるとしている。
 2018年12月には国防総省で研究開発を所掌するグリフィン次官補が、推進滑空兵器より超高速CMの方が有用だと述べている。
2020.02.06 Defense News MDA taps industry to build interceptor to defend against hypersonic threats <2003-020605>
 米MDAが1月30日、
HGWに対する局地防空HDRGPWS迎撃弾開発のRfP素案を発簡した。 3月19日までの素案提出を求めている。 HDRGPWS迎撃弾開発計画では最終的に発射試験までを求めているが、迎撃は計画していない
 一方各軍は攻撃型超高速兵器の開発を進めており、海軍は水上艦発射型を2023年潜水艦発射型を2024年に装備化する計画で、空軍は空中発射型の2022年装備化を目指している。
 陸軍は移動式陸上発射の長距離超高速兵器をFY23に装備化する計画である。 ロシアの超高速弾頭Avangard ICBMは車載発射機からの発射される。
2020.01.14 DARPA HP Operational Fires Program Advances to Phase 3, Targets System Development and Integration <2002-011409>
 米DARPAと陸軍が地対地
HGBW OpFires開発の第3段階をLockheed Martin社に発注した。
 OpFires開発は第1第2段階で推進装置の開発を行ってきたが、第3段階では発射機、電気装置、弾頭などとの組み合わせが行われ、最終的に全システムによる発射試験が行われる。
【関連記事:1911-100404 (DARPA HP 2019.10.04)】
2020.01.01 Jane's Defence Weekly Leidos to buy Dynetics for USD1.65 billion <2003-010110>
 Leidos社が12月17日、Dynetics社を$1.65Bで買収することに合意したと発表した。 Dynatics社は2019年8月に米陸軍から
LRHWの試作を受注している。
【関連記事:1912-102804 (AW&ST 2019.10.28)】
2019.12.26 Inside Defense Army, eyeing options for sensors to support very long-range fires, considers intel satellites <2001-122605>
 米陸軍が、現在装備している陸軍のセンサでは取得できない開発中の戦略長距離砲 (
SLRC) や長距離超高速兵器 (LRHW) などの超長距離火力システムの目標諸元取得に情報庁の衛星情報を利用する検討を行っている。
2019.12.23 Aviation Week & ST U.S. Hypersoic Hype will hit testing hundles in 2020 <2002-122305>
 
HGVを弾頭にしたロシアのAvangard ICBMが2019年末にoperationalとなるが、米国で最初のHGVが装備化されるのは2~3年後になる。
 最初に就役するのは空軍のHCSWARRWで2022年になる。 その後陸軍のLRHW、海軍のIRCPSと続く。 スクラムジェット推進空中発射式HAWCもHCSWとARRWと同じ頃に実用化すると見られるが、その時程は公表されていない。
2019.12.17 Inside Defense Spending bill launches Joint Hypersonics Transition Office with $100 million <2001-121704>
 米上下両院がまとめたFY20国防予算の法案では、国防総省が設立するJoint Hypersonics Transition Officeに$100Mを配分している。
2019.12.17 Defense News Lockheed awards $81.5M contract for hypersonic missile motor <2001-121702>
 Lockheed Martin社が12月10日、2018年4月に米空軍から受注した空中発射超高速スタンドオフ兵器Hypersonic Conventional Strike Weapon固体燃料ロケットをAerojet Rocktdyne社に発注したことを明らかにした。 Aerojet社はかつてX-51A Waveriderでスクラムジェットを用いて超高速を実現した実績がある。
 Lockheed Martin社は2018年8月に米空軍から別の超高速ミサイル計画Air-Launched Rapid Response Weaponも受注している。
2019.12.03 Jane's 360 LM awarded nearly USD1 bn for Air-Launched Rapid Response Weapon <2001-120303>
 Lockheed Martin社が12月2日、超高速ASM AGM-183A
ARRW最終設計審査 (CDR) と試験、量産準備の契約を$988.93Mで受注した。 契約期間は2022年12月31日までとしている。
 ARRWには今までに$23Mが発注されており、事前設計審査 (PDR) は3月に終了している。
2019.11.27 Inside Defense Air Force holds more tests, gears up for hypersonic weapon design reviews <1912-112702>
 米空軍がLockheed Martin社が開発している超高速兵器
ARRW及びHCSW最終設計審査 (CDR) を2020年前半に実施する。
 何れのシステムも既に試験が行われており、ARRWは10月にB-52に搭載してのCCTを実施している。
2019.10.22 Defense News British-made hypersonic engine passes key milestone at Colorado test site <1911-102205>
 英国のReaction Engines社が米コロラド州デンバー郊外に建設した試験設備で、吸気型ロケットエンジン
SabreMach 5での運転に成功した。
 Reaction Engines社には英政府だけでなく米DARPAや欧州宇宙局ESAも関心を持っていて、コロラド州における試験はDARPAのHTX計画として2017年にReaction Engines社が受注していた。
2019.10.14 Aviation Week & ST Faster, farther missile drive U.S. Air Force to adopt new technology <1912-101403>
 米空軍2028年までにAGM-183
ALRRWと、マッハ数が二桁で射程が数千㌔㍍HCSW配備しようとしているのに加え、陸軍や海軍も超高速兵器の開発を進めているため、今後4年間40回以上の飛行試験が見込まれている。
 しかし7年前に行われたDARPAのFalcon HTV-2の飛行試験では、その支援のため太平洋に数十に及ぶ艦船や航空機を展開した。 このため、今後の試験ではRQ-4 HALE UAVを代わりに活用することが検討されている。
2019.10.04 DARPA HP OpFires program advances technology for upper stage, achieves preliminary design review <1911-100404>
 米DARPAが進めているOpFiresの開発計画はブースターの事前設計審査 (
PDR) を完了した。 OpFiresは不意出現重要目標の攻撃を目指す地上発射型二段推進超高速弾で、開発計画の第一段階は昨秋、Aerojet Rocketdyne社、 Exquadrum社、Sierra Nevada Corporation (SNC)社が参加して開始され、2020年末の最終設計審査 (CDR) を目指している。
【関連記事:1812-110909 (DARPA HP 2018.11.09)】
 今後第二段階最大の焦点となるmultiple hot/ststic燃焼試験を2020年末までに行い、第三段階で2022年から全システムでの発射試験を実施する。
2019.09.04 Jane's Defence Weekly US proceeding with ground-launched, intermediate-range missile concept <1910-090410>
 米国防総省が
INF全廃条約からの離脱を受け、陸上発射型中距離ミサイルの開発を行っているが、まだ調達計画は確定していない。
 陸軍か開発しているPSMソフトの改修だけで射程が延伸できるほか、マッカーシー陸軍長官代行は超高速兵器の開発を進めているとしている。
 海軍は8月18日にMk 41 VLSからの地上発射型Tomahawk LACMの発射試験を開始した。 Mk 41 VLSはルーマニアとポーランドに配備するAegis Ashoreでも使用しており、業界関係者や専門家はTTWCS取り付ける改良を行えば、Aegis AshoreからTomahawk LACMの発射が可能と見ている。
2019.09.04 Jane's Defence Weekly Dynetic, Lockheed Martin awarded prized hypersonic weapon contracts <1910-090405>
 Lockheed Martin社とDynetics Technical Solutions (DTS) 社が、米陸軍の超高速兵器の開発と生産を勝ち取った。 Lockheed Martin社は長距離超高速兵器 (
LRHW) システムの主契約社、DTS社がC-HGBの主契約社に指名された。
 LRHWは米CDSIの骨幹を成すもので、陸軍は海軍と共同開発するのに対し空軍は独自の計画を進めているがC-HGBは三軍の共同計画になっている。 今回の契約でDTS社は3年間に20発のC-HGBを生産する。
 陸軍の試作LRHW中隊2発搭載TEL 4両、中隊指揮所車1両からなり、中隊指揮装置は標準型の野戦砲兵戦術データシステム (AFATDS) 7.0を装備する。
2019.09 International Defense Review Raytheon, DARPA complete TBG baseline design review <1911-090007>
 Raytheon社が7月29日、DARPAと進めている空中発射型戦術超高速滑空弾
TGB基本設計審査 (BDR) を完了したことを明らかにした。 TGBは発射後ブースターで超高速まで加速されたのちにブースターを切り離して目標に向け滑空する。
 同社は2015年4月に最初の契約を$20.5Mで受注し、3月にはDARPAから事前設計段階 (PDR) から最終設計段階 (CDR) までを$63.3Mで受注している。 一方のLockheed Martin社は2016年9月に$147.3Mで受注している。
 国防総省はFY20予算超高速ミサイル防衛のための$157.4Mを含む$2.6Bを超高速技術関係に要求している。
2019.08.19 Aviation Week & ST Scramjet thrust milestone achieved in USAF tests <1910-081902>
 米空軍がMach 5+で飛翔するロケット推進
HGWの実用システムを目指す長期計画の可能性を探るため空軍研究所 (AFRL) が進めているScramjet計画で、Northrop Grumman社が13,000-lb以上の推力を実現した。
 試験はArnold AFB内の施設で行われ全長18ftのエンジンは30分にわたり作動した。 これはMach 4以上での飛行が可能な推力で、米空軍で吸気方式エンジンとしては最大の推力であった。
2019.08.30 Defense Update Lockheed Martin, Dynetics to build a hypersonic missile system for the US Army <1909-083009>
 Lockheed Martin社とDynetics Technical Solutions (DTS) 社が、米陸軍の超高速兵器の開発と生産を勝ち取った。 Lockheed Martin社は長距離超高速兵器 (
LRHW) システムの主契約社、DTS社が矢型のC-HGBの主契約社に指名された。
 Mach 5以上で飛翔するLRHWTEL2発車載され、先端にC-HGBを1発搭載する。
 陸軍は最初のLRHW中隊を2023年に、2022年に編成される陸軍戦略火力大隊の元に発足させる。 中隊は2発搭載TEL 4両、中隊指揮所車1両、ミサイル8発を装備し、中隊指揮装置は標準型の野戦砲兵戦術データシステム (AFATDS) 7.0を装備する。
 C-HGBは米National Defense Strategyの骨幹を成すもので、設計は海軍が主導し陸軍が生産管理などを行う。 今回の契約でDTS社は20発のC-HGBを生産し、陸海軍及びMDAに供給する。
2019.08.30 Defense News Here's who will build and integrate the first hypersonic weapon system prototype <1909-083007>
 米陸軍超高速滑空体
HGBの試作をアラバマ州HuntsvilleのDynetics社に決め$351.6Mで発注する。 同社が担当するのは陸軍が優先順位1位に設定している長距離打撃兵器LRPFで発射する共用HGBC-HGBで、発射試験は2020年に開始する。 車載発射機を含むシステムの取り纏めはLockheed Martin社が担当し$347Mで受注する。
 試作LRPF中隊4両の車載発射機と指揮統制装置からなり、陸軍は2020年にLRPF中隊を編成してC-HGB弾なしで訓練を開始する。
2019.08.14 Inside Defense House cut could derail Army, Navy plans to rapidly field new hypersonic weapons <1909-081406>
 米議会下院が国防総省のFY20予算要求から、陸軍と海軍が2023年と2025年に配備する超高速滑空兵器
BGWに計画しているCPS経費を削減しようとしている。
 現在の下院歳出委員会案では海軍の要求$718Mを25%、額にして$183.7M削るとしている。
2019.08.19 Aviation Week & ST Scramjet thrust milestone achieved in USAF tests <1910-081902>
 米空軍がMach 5+で飛翔するロケット推進
HGWの実用システムを目指す長期計画の可能性を探るため空軍研究所 (AFRL) が進めているScramjet計画で、Northrop Grumman社が13,000-lb以上の推力を実現した。
 試験はArnold AFB内の施設で行われ全長18ftのエンジンは30分にわたり作動した。 これはMach 4以上での飛行が可能な推力で、米空軍で吸気方式エンジンとしては最大の推力であった。
2019.08.07 Inside Defense DOD awards Lockheed $405M contract to re-purpose Navy hypersonic booster for Army use <1909-080709>
 米国防総省が8月6日、陸軍の超高速滑空兵器を発射する海軍が開発するロケットをLockheed Martin社に$405Mで発注した。
2019.08.05 Jane's 360 Raytheon, DARPA complete TBG baseline design review <1909-080508>
 Raytheon社が7月29日に、DARPAと進めている推進滑空弾
TBG基本設計審査 (BDR) を完了したと発表した。 TBGは空軍がHTV-2で得た技術を元に将来の空中発射弾を目指しているもので、ブースタで加速されて大気圏上層部を超高速飛行したのちブースタを切り離して目標に向け滑空する。
 Raytheon社は2015年4月に開発を受注し、今年3月には事前設計審査 (PDR) と最終設計審査 (CDR) までの段階を$63.3Mで受注している。
 一方Lockheed Martin社も2016年9月に$147.3Mで受注している。
2019.08 International Defence Review Raytheon prepares for firstt flight of HAWC prototype demonstrator <1909-080006
 Raytheon社が6月に行われたパリ航空ショーで、スクラムジェット推進の空中発射型超高速兵器
HAWC初の発射試験近く行うと発表した。
 HAWCは空中発射超高速CMを目指しているシステムで、スクラムジェットはX-43の用に水素を使用するのではなく、JP-10ケロシンを使用する。
 Raytheon社は2016年10月に空軍研究所 (AFRL) から$174.7Mで受注しており、Lockheed Martin社も同年9月に#171.2Mで受注している。
2019.08 International Defence Review First captive carriage flight test for AGM-183A ARRW <1909-080004-1
 米空軍とLockheed Martin社が6月12日、AGM-183A
ARRW初のCFTを実施した。 試験ではセンサだけを取り付けたARRWが使用された。
 2018年8月にLockheed Martin社に発注されたAGM-183Aは2022年のEOCを目指し事前設計審査 (PDR) を3月に完了している。
 2014年に空軍とDARPAが開始したTGB計画はAGM-183Aのリスク低減活動として並行して進められる。
<1909-080004-2
 米海軍と空軍はが進めている長距離AAM AIM-260
JTAM計画が6月20日に公表された。 発射試験は2021年に開始され、2022年のIOCが計画されている。
 米空軍はFY26にAMRAAMの最終調達を行い、以降はJTAMを調達するという。
2019.07.29 Aviation Week & ST Mistery missiles? <1909-072904
 米国防総省は以下に挙げた7件の超高速飛翔体計画を進めているが、少なくとも更に2件の計画を進めようとしている。
  ・Conventional Prompt Strike: (海軍)
  ・Land-Based Hypersonic Missile: (陸軍)
  ・Hypersonic Conventional Strike Weapon: (空軍)
  ・Air-Launched Rapid Response Weapon: (空軍)
  ・Tactical Boost Glide: (DARPA)
  ・Operational Fires: (DARPA)
  ・Hypersonic Air-breathing Weapon Concept: (DARPA)
 新たな計画とはHACMHCCWであるが、計画は高度に秘匿されており、アブリビエーションすら分からない。 "H"はHypersonicで"M"はMissileと見られるが、"A"はAdvancedなのかAir-BreathingなのかAir-Launceなのか、"C"とはConcentional、Capability、Conceptなのか分からない。 HCCWとはHypersonic Counter-Cruise Weaponとも考えられる。
2019.07.24 Jane's Defence Weekly US SecDef nomimee calls for review of priorities to secure technological edge <1909-072407
 エスパー米陸軍長官国防長官就任承認のための議会上院公聴会で、今後重視すべき分野をAI、ロボット、
DEW超高速兵器と述べた。
2019.07.09 Defense News To develop hypersonic missile launcher, Pentagon seeks funding transfer <1908-070905
 米国防総省が議会に対し、長距離超高速兵器
LRHWの追加開発費として$50MをFY19予算の転用を要求した。 追加要求はFY23までに車載発車機能を追加するもので、野戦砲兵戦術情報システムとM870トレーラが使用される。
 陸軍はLRHWにFY20から向こう5年間で$1.2Bを計画しており、FY20だけでも$181Mを要求していて、FY22までに事前設計審査 (PDR) を終え、FY23にはフルシステムでの発射試験を計画している。
2019.07.01 Aviation Week & ST Pole Position <1908-070110
 米国の超高速飛翔体開発を、Raytheon社が元ATK社のNorthrop Grumman Innovation Systems社と共同で進めることになった。 Raytheon/Northropチームが進めるのは過去何十年も進めてきたscramjetではなく、よりリスクの少ないアプローチという。
 米国防総省は推進滑空型超高速飛翔体の開発を2つのタイプで進めている。 その一つは技術的に高度なシステム空軍のAGM-183A
ARRWとそのリスク低減活動であるDARPAのTBGで、もう一方はリスクの少ない陸軍のAHW、空軍のHCSW、海軍のCPSや陸軍のLRHWなどである。
2019.06.29 Defense News Navy eyes new launchers on stalwart destroyers for putting hypersonics afloat <1907-062901
 米海軍のArleigh Burke級駆逐艦が装備できる最大の打撃兵器はTomahawkであるが、更に打撃力を増すため超高速弾の搭載を考えている。 超高速弾は当初潜水艦に搭載することになると見られるが、海軍を退役した専門家達は、水上艦に搭載するためには艦の大型化が必要になると見ている。
 一方でDDG Flight Ⅲ用に開発したSPY-6レーダを小型化してFlight Ⅰ/Ⅱ艦に搭載する計画も検討されている。 SPY-6
AMDRGaNを用いた2ft×2ft×2ftの送受信モジュール (RMA) 37個で組み上げられているが、次期フリゲート艦FFG(X)ではRMA 24個のレーダを搭載することが考えられている。
2019.06.24 Jane's 360 First captive carriage flight test for AGM-183A ARRW <1907-062406
 米空軍がLockheed Martin社と開発している超高速弾AGM-183A
ARRWB-52に搭載しての飛行試験が6月12日にEdwards AFBで行われた。
2019.06.18 Defense News Northrop to build 3D-printed scramjet engine for Raytheon hypersonic weapon <1907-061805
 Raytheon社がNorthrop Grumman社とチームを組んで米DARPAの進めている超高速ジェット機
HAWC計画に参入することを6月18日に発表した。
 開発ではNorthrop Grumman社3Dプリンタで作成した部品を使用したスクラムジェットエンジンRaytheon社が機体を担当しており、試作機は試験が実施できる段階にあるという。
2019.06.13 Defense News US Air Force flight tests hypersonic missile on B-52 bomber <1907-061310
 米空軍が6月12日、超高速弾AGM-183A
ALRRWB-52に搭載しての飛行試験を実施し成功した。 試験では供試品の切り離しは行われなかった
 FY22でのEOCを目指すALRRWの開発は2018年8月にLockheed Martin社に発注されている。
2019.06.05 Jane's 360 US Army eyes near-term fielding of combat capable hypersonic and directed energy weapons <1907-060505
 米陸軍
RCCTO長のサーグッド中将が6月4日、陸軍がFY22に50kW HELを搭載したStryker 4両を装備する1個中隊FY23に超高速弾を装備する最初の中隊を発足させると述べた。
 国防総省のCPS計画で陸軍は海軍と共同で、空軍は独自に超高速兵器の開発を行っているが、飛翔体は三軍共通C-HGBを使っている。
2019.06 International Defence Review X-60A hypersonic flight research programme completes critical design review <1908-060010
 米空軍が3月7日、米空軍研究所 (
AFRL) がGOLS社と開発しているX-60A GO1超高速飛行試験機が最終設計審査 (CDR) に通過したと発表し、X-60Aは製造段階に移行できる状態になった。
 Gulfstream Ⅲから空投されたX-60Aは液体酸素とケロシンを燃料とするUrsa社製Hadley液体ロケットで推進し、Mach 5以上で飛翔する。
【関連記事:1904-031106 (Jane 2019.03.11)】
Generation Orbit社 HP の GO1の頁
2019.05.15 Jane's Defence Weekly DARPA preparing to test fly two hypersonic weapons <1907-051503
 米DARPAが5月1日、今年後半に陸軍と共同で2種類の超高速兵器の発射試験を行うことを明らかにした。 試験は2019年末までに行われるが2020年初頭まで延びる可能性があり、いずれもB-52から発射される。
 試験が行われるのはいずれも空軍の計画で
TBGHAWCで、TBGはロケットで空中発射されMach 5以上で高度200,000ftまで上昇する。
 一方のHAWCは超高速CMを目指している。
2019.05.03 Jane's 360 DARPA preparing to test fly two hypersonic weapons <1906-050305
 米DARPAが2019年に超高速飛翔体2種類の飛行試験を実施する。 試験が行われるのはいずれも空軍が開発している
TBGHAWCで、試験ではいずれもB-52から発射される。
 ・TBG:ロケット推進でMach 5以上で飛行し高度200,000ftに達する。
 ・HAWC超高速CMを目指す。
 DARPAはまた陸軍と超高速飛翔体の地上発射型を開発する。
2019.05 International Defence Review Raytheon awarded TBG concept maturation contract <1906-050008
 米DARPAが3月1日、超高速滑空飛翔体
TBG事前設計 (PDR) 段階から最終設計 (CDR) 段階までを$63.3MでRaytheon社に発注した。
 TBGについては2015年4月に初期分としてRaytheon社が$20.5Mで受注し、Lockheed Martin社も2016年9月に並行して$147.3Mで受注していた。
2019.03.28 Inside Defense Griffin says FY-20 FYDP 'nearly doubles' hypersonic spending to $11.2B <1904-032813
 米国防総省科学技術担当Griffin次官補が3月28日に下院軍事委員会で、今後5年間超高速飛翔体関連予算を$6Bから$11.2Bへとほぼ倍増することを明らかにした。
2019.03.27 Jane's Defence Weekly US Army plans $1.2 billion development of ground-launched hypersonic missile <1905-032705
 米陸軍が向こう5年間で$1.2Bかけ陸上発射超高速弾
LRHWの開発を行い、2023年に発射試験を行う。 このためFY20には$228Mを要求している。
 LRHWは共用超高速滑空弾CHGB二段推進のブースタをキャニスタに収納したのが完成弾AURになる。
 中国は2018年に二種類の超高速弾が報じられており、非推進滑空弾がDF-ZFで、推進装置付きがXing Kong-2 (Starry Sky-2) と呼ばれている。
2019.03.25 Aviation Week & ST Six to 10 hypersonic vehicle programs <1905-032501
 米国防総省がFY20予算要求で超高速飛翔体関連10計画のうちの6計画に、今後5年間で$10.5Bを投入するとしている。
 そのうちFY20だけでも$2.6Bが投入される。
2019.03.15 Inside Defense Army wants $228 million in FY-20 for road-mobile, hypersonic weapon development <1904-031506
 米陸軍長射程超高速ミサイル
LRHWの開発費として$228MをFY20予算に計上した。
 LRHWは走行可能超高速弾で、海軍の超高速滑空弾とブースタを共用する。
2019.03.11 Jane's 360 X-60A hypersonic flight research programme completes CDR <1904-031106
 米空軍研究所 (
AFRL) がGOLS社と開発を進めている超高速試験飛翔体X-60A GO1が最終設計審査 (CDR) を通過した。 今後2020年に2回の試験飛行が行われ、その後更に試験の頻度を上げる計画である。
 液体酸素とケロシンを用いた液体燃料ロケットで推進するX-60AはGulfstream Ⅲから発射されMach 5以上で飛翔する。
2019.03.06 Inside Defense DOD pulls Raytheon back into competition against Lockheed for tactical hypersonic weapon <1904-030610
 米国防総省がLockheed Martin社だけと進めていた空中発射/艦上発射型戦術超高速滑空兵器
HTBGW計画Raytheon社を復帰させることにした。
 これを受けてDARPAはRaytheon社と$63.3Mの契約を結んだ。
2019.03.05 C4ISR net DARPA inks a contract for hypersonic weapon research <1904-030511
 Raytheon社が3月5日、DARPAから空軍用の
HTBGWの契約を$63.3Mで受注したと発表した。 契約には最終設計審査 (CDR) の受審までが含まれている。
 HTBGWは超高速までブースタで加速し、切り離し後は非推進で目標まで滑空飛行する。
2019.02.27 Inside Defense Navy plunks down $846 million to begin building hypersonic booster <1903-022709
 米海軍が2月26日、Lockheed Martin社に対し過去9ヶ月間で4回目となる、飛行間に軌道を変化させる潜水艦発射型超高速対艦ミサイルが使用する新型ブースタに関する契約を$846Mで行った
 この契約でこの計画に投入した経費は$925Mに達した。
2019.02 International Defence Review DARPA pursues materials, architecture to cool hypersonic vehicle <1903-020003
 米DARPAがMach 5以上での高温に耐えられる材料や冷却技術
MACHの研究を行っている。
 研究は既に完成している技術の応用と、将来技術の2分野についてパッシブ及びアクティブ材料や冷却方式に及んでいる。
2019.01.14 Aviation Week & ST Top U.S. hypersonic weapon program facing new schedule presure <1903-011402
= 米国における超高速兵器開発の現状に関する記事 =
ARRW: Air-Launched Rapid Response Weapon
Falcon: (DARPA)
TBG: Tactical Boost Glide(USAF)
HCSW: Hyperdonic Conventional Strike Weapon(USAF)
AHW: Advanced Hypersonic Weapon(USA)
HAWC: Hypersonic Air-breathing Weapon Concept
 関連計画
AFRE: Advanced Full-Range Engine
SSL: Space Sensor Layer
2019.01.14 Aviation Week & ST A hypersonic sputnik? <1903-011401
 ロシアが2018年12月26日に超高速滑空兵器Avangardの飛翔試験に成功し、世界が超高速兵器の時代に入ったことから、米国は1957年のスプートニク以来の焦燥感に見舞われている。
 (以下、米国の超高速飛翔体開発の過去と現状の紹介)
2018.12.24 Aviation Week & ST Thinking at Mach 26 <1902-122407
= 超高速兵器に関する3頁の記事 =
 ・1979~1985年:SWERVE
 ・2011年:米陸軍 AHW
 ・2014年:中 国 WU-14(DF-21搭載)
 ・2015年:ロシア Yu-71(SS-19搭載)
 ・2016年:ロシア Yu-74(SS-18A搭載)
 ・2017年:米海軍 AHW
 ・2017年:ロシア Kinzhal
 ・2019年:米DARPA TBG
 ・2020年:中 国 DF-ZF (WU-14)
 ・2021年:米空軍 HCSW
 ・2021年:米空軍 AGM-183A ARRW
 ・2021年:米陸軍 ARS
 ・2021年:米海軍 CPS
2018.12.18 Inside Defense Navy sets 2025 target for deploying offensive, conventional hypersonic strike weapon <1901-121811
 米海軍作戦部長のリチャードソン大将が、潜水艦発射型超高速滑空弾
CPSを含む海軍の超高速兵器配備時期を2025年とすると述べた。
 これはトランプ政権の方針を反映して2016年に建てた目標を早めたものである。
2018.12.05 Inside Defense Navy advances work on new booster for potential submarine-launched hypersonic weapon <1901-120506
 米海軍が先週、非核弾頭の潜水艦発射超高速兵器
IRCPS開発を加速するためLockheed Martin社に$28.5Mを追加支出することを決めた。
2018.11.09 DARPA HP Program Targets Innovative Propulsion Solutions for Ground-Based Weapons Delivery System <1812-110909
 米DARPAと陸軍が進める地上発射型
HBGWであるOpFiresの開発計画は、Aerojet Rocketdyne、Exquadrum、Sierra Nevadaの各社と開始される。
 OpFiresは敵の防空システムや緊急目標を攻撃する移動型兵器で、各種HBGW弾を搭載する。
 開発は3段階で行われ、まず12ヶ月間のPhase 1でブースタの実証を行い、2020年末までのPhase 2では発射試験を行った上で、2022年末までのPhase 3で全段階を通した試験を行う。
2018.11.05 Inside Defense Army to re-purpose Navy booster and build road-mobile, deep-strike hypersonic weapon <1812-110512
 米陸軍が長距離超高速兵器
LRHW計画を開始した。
 LRHWはLockeed Martin社が開発している海軍の超高速ースタを転用する車載縦深火力システムで、陸軍は秘とされる計画について4日に限定した企業への説明を行った。
2018.10.22 Inside Defense Navy reviewing industry proposals for feasibility of fast tracking hypersonic weapon by 2022 <1811-102211
 米海軍でTrident Ⅱ D-5を担当している部署が先週、海軍が2022年末の
EOCを目指し4年以内に開発を完了し装備できる艦載超高速滑空体 (HGV) について各社からの提案の検討を行った。
2018.10.12 Jane's 360 AFRL assigns X-60A designation to GOLauncher1 hypersonic test vehicle <1811-101209
 米空軍が、空軍研究所 (
AFRL) がGeneration Orbital社と進めているMach 5~8を目指す超高速飛翔体GO1X-60Aと命名した。
 GO1はGulfstram Ⅲ (C-20A) から発射する安価で柔軟な試験機で、Phase Ⅰは2014年7月、Phase Ⅱは2015年8月、風洞試験に移行するPhase Ⅱ延長は2016年に発注され、2019年後半に計画されている飛行試験の機体を試作するPhase Ⅱ Follow-Onは2017年4月に契約されている。
2018.10.04 Inside Defense Air Force designates air-launched X-60 as new test bed for hypersonic research and development <1811-100407
 米空軍が4日、空軍研究所 (
AFRL) が開発を進めている液体燃料ロケット推進の空投式超高速飛翔体GOLauncher1X-60Aと命名した。
2018.10.03 Inside Defense DARPA awards contracts to develop booster for potential ground-launched hypersonic weapon <1811-100307
 米DARPAが9月下旬、陸軍が砲兵火力を凌ぐ射程を目指す超高速兵器Operational Fires (OpFires) 発射用ブースタとなるロケットモータ開発に2社を指名した。
2018.10 International Defence Review JHU/APL completes first year of BOLT hypersonic boundary layer research <1811-100010
 Johns Hopkins大学の応用物理学研究所が、3年間計画している超高速飛翔体の境界層遷移 (
BOLT) 研究の1年目を完了した。
 BOLTはMach 5~7の超高速で飛翔する機体表面近くに薄く発生する境界層の遷移を解き明かすもので、コンピュータによる解析と風洞実験を通して行われる。
2018.10 International Defence Review Lockheed Martin secures second hypersonic air-to-surface weapon contract <1811-100009
 米国防総省が8月13日、空軍とDARPAが2014年から
TBGとして開発してきた超高速滑空弾AGM-183A ARRWとして$480MでLockheed Martin社に発注したと発表した。 契約には最終設計審査 (CDR)、試験、量産準備が含まれ、契約期間は2021年11月30日までとされている。
 これとは別に国防総省は4月、Lockheed Martin社に、既存の戦闘機や爆撃機に搭載するジェットエンジン推進式超高速ASM HCSWの開発を$928Mで発注している。
2018.09.19 Inside Defense Air Force sees 'easiest path' compared to Army, Navy to fielding hypersonic weapon <1810-091905
 米空軍が空軍協会 (
AFA) の年次コンファレンスで、通常弾頭超高速ミサイルHCSWと二種類の試作品の片方を公開した。
 空軍によると米国にとってHCSWが最も実現しやすい超高速ミサイルで、早ければ2020年にもB-52搭載が実現できるという。
2018.09.17 Aviation Week & ST B-52 readied for intense hypersonic weapons test and depooyment role <1811-091707
 現在米空軍が進めているAGM-183A
ARRWHCSWなどの超高速飛翔体の開発や2019~2020年に開始される試験で、大きな翼面や機内搭載能力を持つB-52Hが重要な働きをすると共に、第一世代の空投式超高速兵器ではB-52Hが役割を担いそうでである。  B-52Hは今進められているエンジンの換装計画で2050年までは維持されることになりそうである。
2018.09.17 Defense News US Army weapons and munitions tech development gets congressional cash injection <1810-091707
 米陸軍がFY19予算に$40.44Mを要求していた長距離火力の研究開発に議会が$383.44Mを配分した。 更に陸軍の先進武器弾薬開発に$102M要求に対し$139.68Mを割り当てた。
 陸軍の長距離精密打撃火力
LRPFは射程499kmとした精密打撃ミサイルから、射程1,000nmのラムジェット推進超高速弾に変わってきている。
2018.09.14 Inside Defense Army tapped for key roles in new DOD-wide effort to develop, build common hypersonic weapon <1810-091406
 米国防総省が長距離超高速飛翔体の開発担当に陸軍を指定した。
 陸海空軍省、国防総省の調達担当、MDAが6月28日に陸海空軍共通超高速滑空飛行体
C-HGBの開発で合意していた。
2018.09.13 Inside Defense DOD eyes Common Hypersonic Glide Body for use across Army, Navy, Air Force <1810-091305
 米国防総省陸海空軍が開発している通常弾頭型の超高速兵器共通の機体
C-HGBに統一し、加速するロケットを各軍固有にする検討を行っている。
 C-HGBとして10年以上開発を経て、完成した技術をCPSに採用したいと考えている。
2018.08.20 Aviation Week & ST First U.S. Air Force Rapid Respose Hypersonic Weapon designated AGM-183A <1810-082001
 中国の星空-2開発を受けて米空軍が最初に開発する超高速兵器AGM-183A
ARRWである。 ARRWはDARPAのTBGを継承するロケット加速式空中発射非推進超高速弾でLockheed Martin Missiles and Fire Control社が担当する。 TBGの開発では最終設計審査 (CDR) 段階での飛行試験を2019年に計画している。 開発の初度契約額は$480Mであるが初期生産分を含めた2023年までの開発費の総額は$780Mにのぼると見られ、2021年EOCを目指している。
 このほかに超高速兵器計画としてはHCSWがある。 空軍はFY22IOCを目指して4月にLockheed Martin Space Systems社に$928Mで発注している。
 ARRWとHCSWは共にロケット加速式であるが、DARPAは2013年にMach 5での飛行を実現したX-51Aの流れをくむスクラムジェット推進HAWCの開発も進めており、Lockheed Martin社のSkunk事業所とRaytheon社が受注を競っている。 Raytheon社はかつてのOrbita ATKl社で現在Northrop Grumman Innovation Systems社と連携してスクラムジェットの開発を進めている。
2018.08.16 Jane's 360 Lockheed Martin secures second hypersonic air-to-surface weapon contract <1809-081605
 米国防総省が13日、空軍Lockheed Martin社AGM-183A
ARRW超高速戦術ASMを$480Mで発注したことを明らかにした。
 ARRWは空軍とDARPAが2014年に開始したTBGを元にしたものである。
2018.08.06 Inside Defense Lockheed to win potential $780 million development, production contract for hypersonic ARRW program <1809-080607
 Lockheed Martin社が米空軍から$780Mで、次世代超高速兵器
ARRWの開発及び LRIPを受注する見通しで、正式契約は9月末に行われる。
2018.08 International Defence Review Prompt strike: ground-launched hypersonic target missile defences <1809-080009
= 陸上発射超高速飛翔体に関する5頁の記事 =
 ・US programmes
 ・Russian advancements
 ・China's DF-ZF
 ・Indian developments
2018.07.25 Jane's Defence Weekly Raytheon details hypersonic weapon work <1809-072506
 Raytheon社の先進ミサイル担当副社長がFarnboroughで7月18日に同社の超高速兵器開発について明らかにした。 それによると同社は高速滑空兵器 (
HBGW) 計画2件scramjet推進兵器計画1件を進めている。
 HBGWではDARPAと米空軍が進めているTBG>TBG計画と、DARPA/陸軍のOperational Fires計画で、scramjet推進ではDARPA/空軍のHAWC>HAWC計画の受注を目指しLockheed Martin社と競っている。
 そのほかに同社は、内容を明らかにしなかったが対超高速兵器計画も進めている。
2018.06.18 Aviation Week & ST To counter Russia's lead, USAF wants hypersonic weapon by 2022 <1808-061802
 ロシアのKinzhal
ALBMが2017年12月に就役したのを受け米空軍がLockheed Martin社超高速空中発射武器の開発を急いでいる。
HCSW (Hypersonic Conventional Strike Weapon)
 固体ロケット推進のMach 5+。 契約成立後24ヶ月以内に最終設計審査 (CDR) を行い、FY22に戦闘機と爆撃機に搭載
ARRW (Air-Launched Rapid Response Weapon)
 ロケット加速、非推進巡航でDARPAのTBGを引き継ぐ計画。
TBG (Tactical Boost Glide)
 射程500nmで、Lockheed Martin社が飛行試験を受注。
HAWC (Hypersonic Air-launched Weapon Concept)
 DARPAが進めているスクラムジェット推進で射程300nmの飛翔体で、飛行試験待ち
2018.06.08 Jane's 360 Lockheed Martin develops Hypersonic Conventional Strike Weapon <1807-060803
 米空軍がLockheed Martin社に、非核弾頭空中発射超高速兵器 (
HCSW) 開発を発注した。
 HCSWは国防総省が進めている直ぐに装備化する超高速兵器計画の一部で、固定又は移動可能な重要目標を精密打撃する兵器で、戦闘機や爆撃機から発射する。
2018.06.06 Inside Defense Senate panel more than doubles USAF hypersonic prototype project funding in FY-19 <1807-060605
 米議会上院軍事委員会がFY19国防予算で、空軍が要求しているLockheed Martin社に発注する非核弾頭超高速兵器
HCSWに$100Mを追加して$178Mと、要求の2倍以上を配当しようとしている。
2018.05.17 Inside Defense Confident in U.S. hypersonic strike technology, DOD eyes new Air Force prototype project <1806-051704
米空軍長官が上院歳出委員会軍事小委員会で17日、陸軍
CPS計画として開発し最近試験に成功した推進滑空型超高速弾に既存のロケットモータをブースタとして取り付け空中発射する計画を国防総省が進めていることを明らかにした。
2018.05.11 Inside Defense DOD wants Army equipped with new hypersonic, tactical weapon <1806-051106
 米国防総省は敵の防空システムや緊急に対応すべき目標を破壊するため、陸軍に空軍が装備する空中発射型を元にした推進滑空型超高速ミサイルを装備させようとしている。
 これを受けDARPAは陸軍と共同で、OpFires (Operational Fires) と呼ばれる計画を進めている。
2018.05.02 Jane's Defence Weekly Pentagon planning to consolidates its hypersonic efforts <1806-050212
 米国防総省の次官補が4月24日、国防総省超高速兵器の開発一本化しようとしていると述べた。 国防総省は4月18日に空軍が進めている2件の超高速兵器のうちの1件を$928MでLockheed Martin社に発注した。
 一方DARPAは空軍と進めている
TBG計画としてFY19に$139.4Mを計上しているほか、陸軍とも計画を進めている。
2018.04.25 Jane's Defence Weekly USAF awards Lockheed Martin hypersonic conventional strile weapon contract <1806-042510
 米国防総省が声明で、空軍Lockheed Martin社にMach 5~10で飛翔する空中発射型非核弾頭超高速兵器の設計、試作、試験、整備支援を発注したことを明らかにした。 この計画は最終的に$928Mになるとみられる。
 空軍報道官が19日に述べたところによると、この契約は空軍が計画している2件の超高速飛翔体試作計画の1つである。
2018.04.23 Aviation Week & ST Help for hypersonics <1806-042301
= 超高速飛翔体開発設備に関する2頁の記事 =
 
2018.04.18 Defense News Air Force awards nearly $1 billion contract for a hypersonic cruise missile <1805-041806
 米空軍が18日、空軍が計画している2件の超高速兵器開発の1件目である超高速CMの開発にLockheed Martin社を選定したと発表した。 この計画は超高速、通常弾頭の
ALCMを開発するもので、計画の総額は$928Mと見込まれている。 同社はかつてX-51A Waveriderを担当した実績がある。
 もう1件であるTBGはDARPAと協同で進めており、2022~2023年に試作する計画である。
【関連記事:1805-031405 (JDW 2018.03.14)】
2018.03.14 Jane's Defence Weekly DARPA, USAF to initiate hypersonic weapon tests <1805-031405
 米国防総省がFY19予算要求で、超高速兵器の飛行試験を2019年に開始するとしている。
TBC (Tactical Boost Glide)
 DARPAが空軍と進めている計画でロケットブースタでMach 5まで加速したのち非推進で目標に向け滑空する。 計画は空軍に引き継がれ、2022~2023年に実用型の試作を行う。
 FY19ではFY18の$102Mを上回る$139.4Mを要求している。
HAWC (Hypersonic Air-Breathing Weapon)
 超高速ALCMであるが、FY19予算は$14.3MとFY18の$30Mの半額以下が要求されている。
2018.02.28 Jane's Defense Weekly Russian, Chinese hypersonics emerge as a clear concern in Pentagon's 2019 budget <1804-022802
 米国防総省のFY19予算要求では中国とロシアの超高速兵器への対応が新たな焦点になっている。
 攻撃面では
CPGSに$263.414Mが計上され、防御面でMDAは$120.4Mを超高速兵器防衛に計上し、TPY-2の改良 (ASP for HGD) に$12Mを計上している。
2018.02.22 Jane's 360 Pentagon budget 2019: Russian, Chinese hypersonics emerge as clear concern <1803-022203
 米国防総省がFY19予算要求で、超高速兵器の開発とそれに対する防御に力を入れ出している。 今までも陸軍の
AHW、空軍のHTV-2、海軍の潜水艦発射超高速兵器などの計画はあったが、FY19ではCPGSとして$263.414Mが要求されている。
2018.02.21 Inside Defense DOD doubles planned Conventional Prompt Strike funding, hands Navy program in FY-20 <1803-022109
 米国防総省がFY20実用化を目指して開発している非核弾頭の超高速中距離兵器
CPS予算をFY19では倍増させようとしている。
 海軍の向こう5ヵ年間の計画ではCPSに$1.9Bを当てている。
2018.02.20 Inside Defense DOD wants more than $400 million in FY-19 for air-launched, hypersonic-strike tech development <1803-022003
 米空軍とDARPAFY19国防予算に、Mach 5で飛翔する超高速打撃兵器の開発として前年度比160%増の$400Mを要求し、計画が大きな転換点にさしかかってきた。
2018.01.29 Aviation Week & ST Boeing's hyper hope <1803-012901
= Boeing社の超高速飛翔体開発史 =
X-15: 1956~1968
AMaRV: 1967~1988
Space Shuttle Space Transportation System: 1972~2011
X-43: 1966~2004
X-51A WaveRider: 2003~2013
HiFire: 2006~
Phantom Express: 2017~
Fypersonic Air-greathing Weapon Concept: Lockheed Martin / Boeing
Tactical Boost Glide: Lockheed Martin
2017.12.03 Defense News Pentagon working on new 'modernization strategy' for technology investments <1801-120304
 米国防総省が2018年中に新たな技術戦略を打ち立てようとしている。
 Lord国防次官によると、見直しの当面の焦点は超高速兵器になると言う。
2017.11.03 Inside Defense Navy reveals plans to put hypersonic strike weapon on subs if DOD elects to acquire capability <1712-110304
 米海軍戦略兵器計画(
SSP)責任者であるベネディクト中将が今週、海軍がOhio級潜水艦とVirginia級攻撃型原潜非核長距離打撃兵器(CPGS)として超高速滑空弾(HGV)を装備する計画であることを明らかにした。
【関連記事:1712-110203 (ID 2017.11.02)】
2017.11.02 Inside Defense DOD flies experimental hypersonic payload; claims success, technological advances <1712-110203
 米国防総省が10月30日、超高速滑空飛行体(
HGV)の飛行試験Flight Experiment-1を行い、ハワイからロケットで打ち上げられたHGVはマーシャル諸島まで飛翔し試験は成功した。
2017.02.20 Aviation Week & ST Hyper threat <1705-022002
= 超高速飛翔体兵器に関する4頁の記事 =
HAWC
 
HAWCX-51A計画を継承する米空軍とDARPAのスクラムジェット推進超高速機計画で飛行試験は2019年以降になる。
Project 4202
 吸気推進機を用いた一連の超高速滑空機計画で、2020年を目指しているとみられている。 計画最初の試験となるSS-19の先端に取り付けられたYu-71の飛翔試験は2015年に行われている。
DF-ZF
 2020年を目指しているとみられる中国のDF-ZFはBMにより超高速に加速されたのち滑空飛行する。