A/OA-10 に関する報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2014.12.10 Jane's Defence Weekly Congress moves to block A-10 retirement in 2015 <1502-121006>
 米議会が、FY15国防権限法 (
NDAA) で A-10 の2015年での退役は行わず 100機の体制を維持することを決めた。
2014.03.02 Defense News Global Hawk saved, but A-10's chances are dim <1404-030206>
 ヘーゲル米国防長官が2月24日に事前公表したFY15国防予算では、A-10 と U-2 の二機種の退役が明記されている。
 U-2 は Global Hawk Block 30 に交代する計画であったが、空軍が Global Hawk の能力が十分でないことやコストが高いことを理由にこの更新計画を停止したが、FY15では Global Hawk の予算が復活した。
2013.12.18 Jane's Defence Weekly USAF presses case for A-10 cuts <1402-121806>
 毎年$12Bの予算削減に直面して米空軍参謀長が12月11日、機種の削減が必須となり、第一の候補が A-10 であると述べた。
 A-10 はアフガンで
CAS 任務に就いているが、出撃数の70%以上が F-16 など他の機体になっているという。
2013.09.15 Defense News USAF weighs scrapping KC-10, A-10 fleets <1310-091503>
 急激な国防費削減を受け米空軍は、KC-10 と A-10 廃棄を検討している。 また F-15C も廃棄機種として検討されている。
 米空軍は340機の A-10 を装備しており、そのうち半数近くは州兵空軍が装備している。 また予備役空軍も A-10 を装備しアフガンやイラクに投入 されている。 この他に韓国にも配備されている。
2011.02.06 Aviation Week & ST Looking east <1203-020605>
= 米国防費のFY13要求の解説記事 =
・FY13要求は総額$613.4B
・向こう10年間で$487Bを削減
・アジア太平洋重視を反映して、初の洋上基地
戦闘機60個飛行隊中6個123機を削減、内訳は A-10 102機、旧式 F-16 21機
EPAA は推進、PTSS 衛星及び SM-3 BlockⅡB は疑問
JLENS規模縮小
2012.02.06 韓国東亜日報

インターネット

米の『 A-10 機削減』方針、在韓米軍戦力にも影響か <1203-020601>
 米国防総省が、大規模な予算削減を骨子とする新国防戦略で、米空軍の A-10 攻撃機を109機(5個大隊)退役させることを決めた。 これは、 米空軍が本土と海外で運用している A-10 の全体(15個大隊)の約30%に相当する規模である。
 A-10 は、在韓米7空軍にも1個大隊20機が配備され、北朝鮮軍の機甲戦力を阻止する核心戦力であることから、今回の 決定が及ぼす影響に関心が集まっている。
2008.11.26 Jane's Defence Weekly A-10C conducts first Laser JDAM drop test <0901-112606>
 米空軍が11月5日に、A-10C による GBU-54/B LJDAM の投下試験に成功した。
 試験結果がこのまま良ければ、2009年早々に LJDAM が A-10C に装備される。
2007.10.29 Aviation Week & ST The military aircraft update <0722-102903>
 米空軍は300機以上の A/OA-10 攻撃精度向上を主体とする改善を行っている 。 改善は、操縦席の表示機器、SADL (Situational Awareness Data Link)、GPS 誘導兵器の搭載機能等で、機種名は A-10C となる。
2007.10.22 Aviation Week & ST Enhanced Thunderbolts <0722-102202>
 BAE System社が、米空軍の州兵及び予備役部隊が保有する100機以上の A-10A の改修を受注した。
 改修内容はパイロットの状況把握機能の強化と操作負担の低減で、2008年から情報の自動処理、友軍機との情報ネットワーク及び多 機能カラーコックピット化が行われる。
2007.10 International Defence Review USAF plans further upgrades for long-lived A-10C Thunderbolt Ⅱ <0721-100030>
 A-10 は PE (Precision Engagement) 計画で356機が A-10C に改良され、初めての A-10C がイラクに配備 されたが、米空軍は A-10 の更なる改良を計画している。
エンジンの換装
 現在のエンジンをターボファンに換装し、高地や高温地での性能改善を図るものであるが、予算化されてい ない。
ヘルメットサイトの採用
 2014~2016年に low-cost helmet-mounted cueing system を採用する計画である。
DIRCM の搭載
 長期展望では DIRCM の搭載も検討されている。
SDB Ⅱ の搭載
 2014~2016年に SDB Ⅱ 及び AGM-114 Hellfire を搭載する計画である。
2007.08.29 Jane's Defence Weekly Upgraded A-10C will help US troops in Iraq, says general <0718-082906>
 米空軍が9月に A-10C をイラクに展開する。 派遣されるのは Michigan 州と Maryland 州の州兵空軍で、 それぞれ17機の A-10C を装備している。
 A-10C は PE (Precision Engagement) 計画で改良された Thnderbolt Ⅱ で、GPS 誘導爆弾を搭載可能になるほか、Situational Awareness Data Link や、AN/AAQ-33 Sniper、AN/AAQ-28 Litening などの照準ポッドを装備できる。 米空軍は 2011年までに現有の356機を全て A-10C に改造する計画であるが、空軍内部にはペースが遅すぎると の声もある。
2007.07.25 Jane's Defence Weekly USAF considers AFSOC A-10A COIN squadron <0717-072502>
 米空軍は、A-10A を AFSOC の COIN (counterinsurgency) 飛行隊で使用することを検討している。
 A-10 は現在イラクやアフガンで CAS (Close Air Support) 任務に就いているが、これを AFSOC に新設される不正 規戦航空団に装備しようというものである。
2007.04.09 Defense News New phase for A-10 upgrade <0710-040905>
 Lockheed Martin社は A-10C 精密攻撃化計画に基づく改善を$40.4Mで受注した。
 改善計画は搭載機器のデジタル化による交戦能力の強化で、状況把握、標的識別能力を向上させコックピット表示器の多機能カラーデ ジタル化、新型 Targeting pod の装備等により精密誘導兵器の搭載を可能にする。
2007.03.21 Jane's Defence Weekly Air National Guard tackles fratricide with modified A-10 <0708-032117>
 米州兵空軍が、2007年の2/四半期に A-10A の改良型である A-10A+ 9~10機をイラクに投入する。
 A-10A+ は友軍相撃の回避を狙い、ディジタル方式の新型の通信装置や EPLRS (Enhanced Position Location Reporting System) を搭載する陸上車両と連接する SADL (Situational Awareness Data Link) を搭載する。
2006.12 Jane's Missiles & Rockets Pod doubles AC-10C's Maverick capacity <0703-120006>
 Lockheed 持ちすかに見社が A-10C のパイロンに、Maveric を Sniper ATP (Advanced Targeting Pod) と40cmに近接して搭載して発射する試験に成功した。 A-10C は従来型の 二倍の Maveric を搭載できる。
 Sniper ATP は F-15E、F-16、A-10 に搭載されるほか2006年10月には B-1 にも搭載されだした。
2006.12 International Defence Review A-10 conversion <0624-120007>
 ディジタルアビオニクスが搭載され、AN/AAQ-28 や AN/AAQ-33 などの照準ポッドを搭載できるように改良された OA/A-10C は8月にロールアウトし、2007年9月に運用が開始される。
 今後2011年まで、年6機のペースで改装が進められる。
2006.06.14 Jane's Defence Weekly A-10 production delayed 3 months <0613-061403>
 A-10 の精密打撃能力を向上させ A-10C にする改造は、当初5月に開始する予 定であったが、不具合の処置のため3ヶ月遅れの8月に開始される。
 8月以降は月産7機のペースで改造が進められ、2007年始めには Maryland 州 Baltimore の州兵空軍に配備される。
2006.03.29 Jane's Defence Weekly A-10 to join air-ground strike package <0608-032902>
 米空軍が A-10 と陸上部隊をデータリンクで結び CAS の効果を高めようとしている。
 元々米空軍と陸軍は、陸軍の Stryker に搭載する EPLRS (Enhanced PLRS) のデータを、データリンクで ANG (Air National Guard) が装備する F-16 Block 30 の搭載する SADL (Situational Awareness Data Link) で受信して味方地上部隊の位置を表示する計画を進めようとしているが、SADL を A-10 にも搭載することを検 討している。
 SADL 搭載 A-10 は2007年末にも部隊配備される。
2005.11.07 Defense News Companies create new options with old aircraft <0601-110701>
 米空軍は JSF 等次世代戦闘機の開発に併行して、最新技術を既存機種に採用し、その性能向上と耐用命数延長 を図っている。
F-15 Eagle
 AESA レーダ及び ISR 用ポッドを搭載する他、高速周波数ホッピング機能を有するネットワーク装置 FAST の装備化が進められており 、FAST の試験は来年2月から開始される。
   改善により、電子攻撃を含む攻撃能力の向上、情報収集及び迅速な伝達が可能となる。
B-2 Sprit
 大型の AESA レーダ及び SAR センサの搭載及び通信システムの改善を計画しており、移動目標を含む正確な探知と攻撃が可能となる。
A/AO-10 Warthog
 スタンドオフ攻撃機能の強化をねらいに、JDAM や SDB を搭載し、自動標的指向システムによる正確な爆撃が可能となる。 また、通 信システムの改善が図られ2028年まで耐用命数は延長される。
2005.05 International Defense Review A-10 Precision Engagement progarmme goes ahead <0510-050009>
 A-10 PE (Precision Engagement) 計画は、1月20日の試験成功に引き続き、72機分の Lot 1 PE kits が3月30日に $37.8Mで Lockheed Martin社に発注された。 今後5年間に$168Mで367機の A-10 全てが PE を施され A/QA-10C に生まれ変わる。
 PE 改造により A-10 は JDAM や WCMD の搭載が可能になるほか、Advanced Sniper XR Litening Ⅱ などの targeting pod の搭載が可能になる。
2005.03 Jane's Missiles & Rockets Upgraded A-10 to deliver 'smart' weapons <0507-030005>
 米空軍の A-10 PE (Precision Engagement) 計画により開発された A-10C の飛行 試験が開始されている。 改造は60ヶ所に上るがソフトウェアとコックピットが中心で、外観に変化はない。
 改造の目的は JDAM や WCMD などの精密誘導兵器の搭載で、SDB 搭載の準備も行われている。 精密誘導兵器は最大 6発、標準で4発搭載できる。 また Litening AT や Sniper XR などの照準用ポッドも搭載できる。
 米空軍は2006年末に配備を開始し、2009年には全部隊の換装を完了する計画である。
2005.03 International Defense Review PE-modified A-10C Thunderbolt makes successful maiden flight <0506-030002>
 PE (Precision Engagement) 改良をされた AC-10C の一番機が、1月20日に初飛行し た。 この改造により A-10 は WCMD や JDAM の投下が可能になる。
2005.02.14 Defense News A more lethal USAF warthog <0512-021405>
 米空軍の A-10C Warthog の飛行試験が1月25日に初めて公開された。
 A-10C は、25年にわたり運用されている A-10A の後継として、4年間研究を行い約10ヶ月で試験機を開発した 最新型の対地攻撃機である。
 A-10C のコックピットには2面の5×5吋カラーディスプレーを装備し、高解像度の映像を表示する。 また、先進型 IR ターゲットポッ ドを装備し、目標発見から攻撃までの時間短縮を図っており、JDAM や WCMD の搭載が可能 である。
 A-10 の改造は2006年から開始する計画で、保有する300機の A-10A 全てを対象とする。
2005.02.02 Jane's Defence Weekly USAF eyes new engine for A-10 <0504-020206>
 米空軍は A-10 の能力向上を目指す PE (Precision Engagement) 計画を実施し、2028年まで延命する計画で ある。
 PE では約60ヶ所の変更が行われ、Litening AT 及び Sniper XR ターゲティングポッドを搭載し、JDAM や WCMD の搭載を可能とするほか、エンジンを換装する。
( Sniper XR に関する記事 AW&ST 2004.10.04)
( Litening AT に関する記事 JDW 2004.05.05)
 PE 実施後の機体名称は A-10C に変更され、1番機は2006年末に引き渡され、改造は2009年に完了する。
2005.02 International Defense Review USAF's long-life A-10 force gets smarter <0504-020011>
= A/OA-10 の改良計画に関する記事 =
 A-10A が1977年に運用開始になって以来713機が生産され、367機が現在も就役しているが、LANTIRN を搭載す る夜間戦闘用 A-10B が1機だけ作られた以外、本格的な改良は全くなされていない。 唯一行われた改造は1990年代中頃に GPS を搭載し たことである。
 1991年の湾岸戦争の経験により、21世紀に通用する A-10 の要求がて、初めての改良型となる A-10C が、 PE (Precision Engagement) 計画 Spiral 1 として誕生する。
( 以  下  略 )
2005.01.31 Aviation Week & ST More punch <0504-013103>
 米空軍は現在実施中の A-10 改善計画 PE (Precision Engagement) に加え、$160Mを投じて エンジンの改善を3ヵ年にわたり実施する。
 これはイラクやアフガンでの戦訓から高地と高温環境下での出力低下に対処し、同時に長距離攻撃システムの 搭載を強化する目的で、計画では2009年までに A-10 356機のエンジンを改善すると共に、65基の予備キットを導入する。
 PE 計画は A-10 を少なくとも2028年まで維持するため、$300Mを投じ最新型の Targeting pod を装備すると共に JDAM 及び WCMD 等の精密誘導爆弾の搭載、更に250-lb SDB の装備等を計画している。
 空軍は7機を開発/運用評価に使用しており、改善1号機は2006年の装備化を目指す。
2004.11.11 Inside the Pentagon Air Force mulls internal gun for STOVL JSF <0502-111101>
 米空軍が装備化を計画中の STOVL型 JSF に内装式の機関砲を取り付けることを要望している。
 空軍は昨年の冬から A-10 の後継として対地近接支援用に STOVL型 F-35 を装備する意向を示しており、開発当局に設計の変更を要望 している。
 海兵隊の STOVL は外装式の機関砲が仕様となっており、当局は難色を示している。
2004.09.27 Aviation Week & ST Forget vertical <0419-092704>
 米空軍が数100機の F-35B STOVL JSF を、A-10 の後継として陸軍と海兵隊の CAS 任務用に装備すると発表し たことで様々な議論が行われている。
 F-35B 装備化にあたり空軍が仕様変更の可能性を検討しているのは、25mm砲の機内装備、空中給油機能、主翼の大型化による搭載燃料 の増加、及び短距離離発着機能の強化で、垂直離陸機能は削除するとしている。
 これらの変更が軽易な設計変更で可能なものか、CTOL、CV、STOVL に次ぐ第四の機種となるのか、開発取得経 費と国際共同開発への影響は?といった議論が行われている。
2004.03.01 Inside the Navy Overall impact of Air Force interest in F-35 STOVL variant is unclear <0406-030102>
 米空軍が F-35 STOVL を A-10 の後継としたことで、JSF の量産価格は若干下がるものとみられるが、 空軍の STOVL 調達数とこれに伴う CTOL の調達削減等は未定で、JSF 調達の全体像は依然不透明のままとなっている。
 JSF の調達数は、米空軍が CTOL を1,763機、海軍と海兵隊が680機 (内 STOVL 250機を海兵隊)、英空軍が STOVL 150機と計画していた。
 一方、計画当局は STOVL 機の重量超過による開発経費の増加と、併せて開発時程が1年間遅れることを明らか にした。 機体重量は30,000-lbを目標としているが、現在約2,300-lb超過している。
2004.02.23 Aviation Week & ST Flying wish list <0405-022301>
 米空軍は2006年度予算要求準備として、新装備や各種改善等に関する検討作業を行っている。
 検討内容には、要求していた CV 型 F-35A の数を削減し、海兵隊と同じ STOVL 型の F-35B を装備すること や、F/A-22 の爆撃機仕様機 FB-22 の導入、JSF 導入までの中継ぎとしての A-10 の改善、 EB-52 及び E-10A の導入等が含まれている。
 要求事項は5月頃に決定されるものとみられる。
2004.02.18 Jane's Defence Weekly US Air Force to buy STOVL variant of fighter <0404-021802>
 米空軍長官が2月12日に、空軍がFY-06予算要求の中で、STOVL 型の F-35 JSF の装備 と、A-10 の一部能力向上を検討していることを明らかにした。
 空軍は1,760機の CTOL 型の F-35 を調達する計画であったが、アフガン及びイラクでの経験から、前方の未 整備滑走路で使用できる STOVL 型の必要性を認識した。
 A-10 はイラク戦争でその有用性が改めて評価されたのに対して代替となる F-35 の開発が1年遅れであるため 、F-35 までの繋ぎとしてデータリンク搭載を含むアビオニクスの更新、使用可能な精密誘導武器の種類の追加、場合によってはエンジン の換装などの改良が検討されている。
2003.06.05 Inside the Pentagon Air leaders: A-10 upgrades may be cut but retirement not accelerated  米空軍 ACC (Air Combat Command) 司令官は 対地支援攻撃機 A-10 の FY-05 改善計画は予算上見送るが、退役時期 を早めることはないと言明した。
 今年の春、当局は A-10 の改善と退役時期の延長について検討していることを明らかにしたが、同司令官は F-35 JSF の開発導入を優先するため当分の間現状維持のまま A-10 の運用を継続する意向を示した。