2008年以降の F-16 / F-21 に関する記事

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2024.04.03
 02:46
Dedfense News F-16s arrive at Eglin to be modified with self-flying tech <2405-040305>
 米空軍が4月2日、自動飛行装置を搭載した最初のF-16 (
VENOM) 3機がフロリダ州のEglin AFBに到着したと発表した。
 VENOMは有人航空機と無人航空機の両方で自律技術の試験をすることを目的とした計画である。
2021.04.21 Jane's Defence Weekly L3Harris contracted by Lockheed Martin for Viper Shield F-16V Block 70/72 EW system <2106-042105>
 Lockheed Martin社がF-16V Block 70/72に搭載するViper Shield
EW装置をL3Harris社に発注した。
 Viper Shieldは機内搭載方式のためハードポイントを占有せず、RWRは搭載されるAESAレーダに組み込まれるという。
2021.02.08 Aviation Week ST The F-16 and F-15EX enjou unlikely renaissance as Air Force priorities shift <2104-020803>
 2~3年前まで米国では40年前に設計されたF-15、F-16、F/A-18早晩退役すると見られていたが、その後考えられない事態が起きた。
 まず2018年に海軍がF/A-18E/F Block Ⅲを少なくとも78機調達する方針を打ち出し、その後2019年に空軍がF-15EX 144機の調達を開始した。 更に2023年には22年ぶりにF-16の調達を再開するという。
 その一方で第5世代のF-35は年間100機近くの調達を続けている。
2021.02.03 Jane's Defence Weekly RoKAF operating KF-16V multirole fighters <2104-020303>
 韓国空軍が1月22日にKF-16V Block 70/72への改装完了した10機を受領した。 今までにKF-16C/D Block 50/52 20機のKF-16V Block 70/72への改装を完了している。
 KF-16Vへの改装は2016年11月に$1.2Bで保有する130機のKF-16を2026年末までに行う契約をLockheed Martin社と結んでおり、改装にはAN/APG-83
SABRレーダの搭載も含まれている。
2020.10.28 Jane's Defence Weekly USAF declares AESA radar operational on ANG F-16s <2012-102803>
 Northrop Grumman社が10月15日、米空軍が予備役のF-16に搭載したAN/APG-83
SABR AESAレーダのoperationalを宣言したと発表した。
 AN/APG-83はそれまでのAN/APG-66及びAN/APG-68機械走査式レーダに代わるもので、2月に現役、予備役空軍及び州兵空軍のF-16用として15基のEMD及び90基の量産型を$262Mで発注していた。 納入は2022年12月に完了する。
 米空軍は現在F-16C/D Block 40/42/50/52を合わせて1,000機以上保有している。
2019.05.22 Jane's Defence Weekly Portugal receives first of three upgraded F-16s <1907-052212>
 ポルトガル空軍が5月9日、3機計画しているBlock 15に改良されたF-16の1号機を受領した。 受領したのは2機計画されている単座型F-16AMの1号機で、F-16AMの2号機は7月下旬、復座型のF-16BMは年末に受領する。 これらのF-16は24機保有するF-16AMと3機あるF-16BMがあるMonte Real航空基地に配備され、戦闘機30機体制を完成させる。
 ポルトガルは2018年1月にF-16AM 1機を事故で失い、2016年と2017年にF-16AM 9機とF-16BM 3機をルーマニアに売却している。
2019.02.27 Jane's Defence Weekly LM offers enhanced F-16 to India, redesignaed F-21 <1904-022705>
 Lockheed Martin社の最新型F-16であるF-16V Block 70F-21と命名され、2月20日にインド航空博で披露された。 F-21は両翼にミサイル3発を発射できるレール型発射機を持ち、レーダとしてはNorthrop Grumman社製AN/APG-83 AESAレーダが搭載されている。
 インドは2018年4月に多用途戦闘機114機の
RfIを発簡しており、同社は当初UAEに販売したF-16N Block 60をインド向けに提案していた。
2018.10.31 Jane's Defence Weekly Taiwan takes delivery of its first F-16V <1812-103109>
 台湾国営の
AIDC社が10月20日、F-16A/Bを最新のF-16V Block 70に改装した1号機を納入した。 別の3機もテスト飛行中で年内には納入されるという。 台湾が保有する142機のF-16A/Bは今後20~24機/年のペースでF-16Vに改造される。
 F-16VはAN/APG-83 SABR AESAレーダを搭載するほか、AGM-154 JSOW、AGM-88 HARM、AIM-9Xなどのミサイルの装備が可能になる。
2018.10.22 Jane's 360 Taiwan receives first F-16Vs, Chinese media reports <1811-102210>
 中国国営新華社通信が20日、台湾が142機のF-16A/Bを最新型のF-16Vに改良する1号機が、台湾空軍に納入されたと報じた。
 この機体は2017年1月に台湾北西部にある
AIDC社の工場に入れられた4機の内の1機で、今後2022年5月末までに24機/年の割りで納入されるという。
2018.07.25 Jane's Defence Weekly Boening bidding F-16 upgrade campaigns <1809-072507>
 Boeing社が7月17日、Lockheed Martin社製F-16の改良を何ヵ国かに提案していることを明らかにした。 同社は過去 にF-16をQF-16標的機に改造した実績を持っており、F-16の改良も2012年から提案している。
 F-16の改良についてはそのほかLockheed Martin社やRaytheon社も提案しているが、2014年に韓国との契約を破棄されたBAE Systems社は撤退している。
2017.11.13 Aviation Week & ST All aspect <1801-111304>

= F-16 に新規搭載する空地衝突予防装置に関する6頁に関する記事 =
 
2017.11.13 Aviation Week & ST F-16 'Viper' <1801-111303>
 Lockheed Martin社は1993年にGD社の戦闘機部門を買収したが、F-16は1970年代から4,550機以上が生産され ている。
 更にLockheed Martin社はレーダをNorthrop Grumman社製のAPG-83
SABRに換装するなどした新型の F-16V Viperの売り込みを行っており、台湾、シンガポール、韓国から336機のF-16Vへの改装を受注している。  更にギリシャからも154機のF-16Vへの改装を受注しようとしている。
2017.05 International Defence Review USAF progresses SABR AESA radar integration onto F-16 <1707-050002>
 米空軍が3月24日、Northrop Grumman社製AN/APG-83
SABR AESAレーダをF-16に搭載 した試験を続けていると発表した。
 空軍はAN/APG-66及びAN/APG-68機械走査式レーダをAESAレーダに換装する計画である。
2017.01.25 Jane's Defence Weekly Taiwan begins F-16V modernisation <1703-012509>
 台湾が保有するF-16A/BをF-16V 142機に改造する作業に着手した。 この改造でF-16は、F-16E/F Block 60が搭 載するAN/APG-80を元にしたNorthrop Grumman社製AN/APG-83、別名
SABRに換装される。
2016.11.30 Jane's Defence Weekly Lockheed Martin to upgrade RoKAF's F-16s <1701-113006>
 米国防総省が11月21日、Lockheed Martin社が18日に韓国のKF-16改良計画を$1.2Bで受注 したと発表した。 改良作業は同社のFort Worth工場で行われ、2025年11月15日に完了するという。
 韓国は170機のKF-16C/D Block 50/52を保有しているが、2012年にその内134機のレーダをRaytheon社製
RAGR AESAレーダに代えAN/ALR-69A RWRやLink 16を搭載するなどの改良を$1.2B でBAE Systems社に発注した。 しかし契約後に同社が$730Mの値上げを求めてきたことから韓国は2014年11月に契約を破棄し、2015年12月に改めてLockheed Martin社 を示していた。
 Lockheed Martin社はNorthrop Grumman社製のAESAレーダ(註:AN/APG-83 SABR)を搭載する。
2016.11.21 Defense News Lockheed retakes Korean F-16 upgrade contract <1612-112104>
 韓国F-16の改良契約を18日、かつて受注したBAE Systems社に代えてLockheed Martin社$1.2B
FMSで締結した。
【関連記事:1508-071506 (JDW 2015.07.15)】
 この契約でLockheed Martin社は134機F-16V仕様に改良する。
2016.07.13 Defense News Lockheed Martin looks to upgrade 500 in-service F-16s <1608-071305>
 Lockheed Martin社は、韓国台湾シンガポールから300機のF-16 を
AESAレーダを搭載するF-16Vに改良する契約を受注しているが、同社は今後7年以内に更に ギリシャトルコエジプトなどの諸国から500機の改修を受注すると見込んでいる。
 F-16Vへの改造でF-16は、SAR/GMTI機能を持つSABR AESAレーダを搭載するほか、 6×8吋表示装置、Link 16データリンク、Sniper照準ポッドを装備する。
2016.05.25 Jane's Defence Weely Taiwan's F-16A/B upgrade programme on schedule for 2017 start <1607-052511>
 台湾
AIDC社が5月7日、台湾空軍のF-16A/Bの改良は計画通り2017年 初めに開始することを明らかにした。 同社は既に年間24機の工事を行うハンガを完成させている。
 台湾は144機のF-16A/Bを保有しているが、そのうち数機の改修は米国で、残りは台湾国内で実施する。
2016.03.25 Defense News Taiwan F-16 upgrade program moving forward <1604-032505>
 台湾のF-16近代化計画は、ALR-56M(註:レーダ警報受信機)の改良キットを$8Mで購入する 契約がBAE Systems社と行われ、一歩前進した。
 ALR-56Mの改良は2006年にも$9.32Mで契約され、2008年1月に完了している。
2015.12.23 Jane's Defence Weekly Lockheed Martin selected for RoKAF F-16 upgrade <1602-122313>
 韓国
DAPAが12月16日、F-16C/D Block 50/52 134機のレーダの換装等を行う改修を Lockheed Martin社に発注すると発表した。 この改修ではレーダがNorthrop Grumman社製のAN/APG-83 SABRに換装されるほか、搭載電子機器の更新も行われ、ネットワーク対応武器の搭載も可能になる。
2015.12.02 Defensee News Lockheed Martin nabs $914M contract for Singapore F-16 upgrades <1601-120208>
 米国防総省が12月1日、Lockheed Martin社にシンガポールの F-16 60機の改良を、$914Mで発注したと発表した。 納期は2023年6月末になっている。
【註】
 シンガポールは、保有する F-16C/D を、AESA レーダを搭載する F-16V に改良することになっている。
【関連記事:1504-031607 (Defense News 2015.03.16)】
2015.10.21 Defense News Lockheed’s new F-16V flies with advanced AESA radar <1511-102105>
 レーダを APG-83
AESA レーダに換装するなどの改良を行った F-16 の最新型 F-16V が16日 に初飛行した。
 F-16V ではレーダのほか、Center Pedestal Display の搭載やミッションコンピュータ、データバスなどの能力強化、更にその他のミッションシス テムの能力強化が行われている。
【関連記事:1409-082104 (Defense News 2014.08.21)】
2015.07.24 Yahoo Record China 記事

「韓国の KF-16 戦闘機改良プロジェクトが資金不足で規模縮小か、国の財政難で追加投入はほぼ不可能―中国メディア」

<1508-072408>
 中国新聞社が23日、韓国が資金不足の影響で KF-16 の改良計画の規模を縮小する可能性がある と報じた。  韓国の KF-16 改良計画では、米国防安全保障協力局 (
DSCA) が15日に Lockheed Martin社などが担当することを認めたが、米国が提案している Northrop Grumman社製 APG-83 レーダを受け入れた場合、韓国防衛事業庁 (DAPA) の見積もりを上回る$2.5Bに達する模様である。
 韓国国会は1兆7,500億ウォン(1,900億円)しか承認していにいため、政府は国会への追加予算の要求、又は計画の縮小を迫られているが、現在の財政難から後者が選ばれる 可能性が高いとの見方が出ている。
【註】
 搭載レーダの AESA化を中心とした KF-16 の改良計画は、当初 Raytheon社製 RACR を提案した BAE Systems社案 を採用したが、
【関連記事:1402-010601 (AW&ST 2014.01.06)】
米政府と関連企業が契約金額に加えKRW800Bを追加で要求したため、計画が頓挫し、
【関連記事:1411-101503 (朝鮮日報 2014.10.15)】
韓国政府は2014年11月に BAE Systems社との契約を破棄し、契約先を台湾も採用を決めた Northrop Grumman社製 SABR レーダを提案する Lockheed Martin社に変更していた。
【関連記事:1501-121802 (朝鮮日報 2015.12.18)】
2015.07.15 Jane's Defence Weekly DAPA countersues over F-16 upgrade <1508-071506>
 韓国国防調達本部 (
DAPA) が、F-16 134機の能力向上契約の不履行を理由に、 BAE Systems社と Raytheon社$61Mの支払いを求める訴訟を起こした。
 BAE Systems社は2014年5月に FMS でこの契約を受注したが、その後大幅な値上げを要求し、これに韓国が応じなかったことが11月上旬に契約を 破棄していた。
【関連記事:1412-110506 (JDW 2014.11.05)】
2015.03.16 Defense News Lockheed eyes Singapore, Korea F-16 upgrades <1504-031607>
 Lockheed Martin社が、シンガポールF-16C/D Block 52 62機F-16V に改修する契約を 年内にも受注できると見ている。 F-16V 化されるとレーダが
AESA化されると共に、ミッションコンピュータが更新さ れ、コックピットも刷新されるが、シンガポールは電子戦装置をイスラエル製に変えているため、Lockheed Martin社の F-16V化セットに改修が必要になる。
 F-16V は既に台湾が採用を決めているが、同社は韓国のほか、タイの50機、イン ドネシアの36機からの受注獲得にも力を入れている。
2015.03 International Defence Review New eyes for old Hornets: sensor options firm up for legacy F/A-18s <1504-030011>
 米空軍では F-16 のレーダの
AESA 化を含む能力向上計画 CAPES が2014年3月に中止になったが、海軍では F-35 の開発遅れから、延命改良 ( SLEP ) 型の F/A-18 を150機購入する計画である。
 F-16 CAPES では Raytheon社が AN/APG-84 RACR、Northrop Grumman社が AN/APG-83 SABR を提案したが、F/A-18 SLEP では Raytheon社は Super Honet に搭載した AN/APG-79 をやや小型化した AN/APG-79(V)X を提案する。
2014.12.19 Defense News Taiwan F-16 radar upgrade moving forward <1501-121902>
 米政府が16日、台湾の F-16A/B Block 20 144機
AESA レーダを搭載する改造を、$308M で Lockheed Martin社に発注した。 台湾機への搭載は台湾の AIDC社が実施する。
 搭載される AESA  レーダは Northrop Grumman社製の APG-83 SABR で、同社は12日に1号機を Lockheed Martin社 に納入している。
【註】
 台湾同様に F-16 の搭載レーダを APG-83 SABR に換装するはずであった米空軍の CAPES計画が中止になったことから、台湾の F-16 近代化 計画の実施は危ぶまれていた。
【関連記事:1404-030807 (Defense News 2014.03.08)】
2014.12.18 Yahoo 朝鮮日報記事

「 KF16 性能改良、ロッキード・マーチンに事業者変更へ」

<1501-121802>
 韓国防衛事業庁が、KF-16 の改良計画について、契約先をこれまでの BAE Systems社から Lockheed Martin社に変更す る方針を決め、17日の防衛事業推進委員会に報告したことを明らかにした。
 ただ防衛事業庁はすでに初期費用として BAE Systems社にKRW60B(65億円)以上を支払っている ため、これを回収することが大きな課題として残る。 BAE Systems社は返還することはできないとして米国の裁判所に訴 えを起こしており、また韓国政府もこれに対抗する訴訟を準備している。
2014.11.26 Jane's Defence Weekly DAPA moves to contract Locheed Martin to upgrade Korean F-16s <1501-112607>
 韓国
DAPA が11月21日、今月 BAE Systems社との契約を解除した KF-16 134機の改良 について、Lockheed Martin社との交渉を開始したと発表した。
2014.11.12 Jane' Defence Weekly South Korea cancels F-16 upgrade contract <1412-111204>
 韓国が11月5日に米政府に対し、F-16 Block 50/52 134機を改良する BAE Systems社との$139.96Mにのぼる 契約を破棄したいと通知した。
2014.11.05 Jane' Defence Weekly Seoul mulls cancellation of F-16 upgrade deal <1412-110506>
 韓国が BAE Systems社と交わした F-16 Block 50/52 134機の改良契約の破棄を検討している。  改良では
RACR AESA レーダ、ALR-69A 電子戦装置、Link 16 データリンクの搭載などが計画されている。
 韓国は2013年12月にKRW1.3Tの FMS 契約で合意していたが、BAE Systems社と米政府がKRW800B ($760M) の値上げを要求 してきている。
2014.11.05 Defense News South Korea, Pentagon kill BAE F-16 upgrade contract <1412-110505>
 米国防総省が韓国政府の要請に基づき、BAE Systemas社との F-16 改良契約を正式に 破棄したことにより、Lockheed Martin社を交えた自注競争が再開されることになった。
2014.10.27 Aviation Week & ST Risky business <1501-102704>
 韓国の KF-16 134機の改良計画は、BAE Systems社に決まった時点で$1.3Bとされていたが、 その後同社が価格の上乗せを求めてきたことから実施が危ぶまれている。
 $1.3Bの価格見積もりは成文化されていなかった
2014.10.21 Yahoo ロイタ通信記事

「韓国、英防衛大手 BAE への F16 アップグレード発注撤回を示唆」

<1411-102102>
 韓国の兵器調達担当者が、BAE Systems社に発注するとしていた F-16 134機の能力向上計画を白紙に戻す可能性があると語 った。 BAE Systems社は、$140Mの開発費で計画通りに進めているが、関係筋によると米空軍が韓国側に対してKRW1.75T ($1.7B) の想定コストが大きく膨らみ、KRW800Bの追加 費用がかかる可能性があると伝えたという。
 韓国国防部スポークスマンは、現在 BAE Systems社と交渉中で、状況次第で発注先の変更を検討する可能性もあると述べた。
2014.10.19 Defense News F-16 upgrade: problems with S. Korea-BAE deal could open door to Lockheed <1411-101903>
 韓国は2012年12月に、レーダ搭載など KF-16 134機
AESA 能力向上計画に、Northrop Grumman社製 SABR レーダを提案した BAE Systems社を指名した。 ところが韓国は既に$1.6Bを支払ったのに、8月になって米政府がリスク管理の コスト増大を理由に$470M、BAE Systems社が計画の1年遅延を理由に$280Mの追加支出を要求してきて、計画は暗礁に乗り上げている。
 この機に乗じて Raytheon社製 RACR レーダを提案して敗退した Lockheed Martin社再起を かけて、KFX の支援も含めた提案を行っている。
2014.10.15 Yahoo 朝鮮日報記事

「 KF16 戦闘機改良事業、米側の値上げ要求で頓挫の危機」

<1411-101503>
 韓国空軍が KF-16 134機のレーダなどを改良するKRW1.75T(1,760億円)規模の計画について、米 政府と関連企業が契約金額に加えKRW800Bを追加で要求しているため、計画が頓挫の危機にひんしている。
 米政府と企業が当初の契約金額に比べ約40%も値上げを要求するのは異例のことである。
2014.09.17 Jane's Defence Weekly USAF begins F-16D crack reapir planning <1411-091704>
 8月に前席と後席の間のキャノピに亀裂が見つかり、米空軍が保有する157機のうち82機が飛行停止になっている F-16D が、9月11日から改修を開始する。
2014.08.25 Aviation Week & ST Clipped wings <1410-082501>
 8月19日に F-16Dキャノピーで亀裂が発見されたのを受け、米空軍が157機保有する F-16D のうち82機が 飛行停止になっている。
2014.08.21 Defense News Lockheed: F-16V passes radar integration milestone <1409-082104>
 Lockheed Martin社が、Northrop Grumman社製の
SABR AESA レーダを搭載した F-16V最終設計審査 (CDR) に合格した。
【 F-16V 関連記事:1211-100304 (Defense News 2012.10.03)】
 F-16V を最初に採用するのは台湾になるが、台湾は米空軍が CAPES 計画から撤退たことを憂慮している。
【 CAPES 関連記事:1404-030807 (Defense News 2014.03.08)】
2014.08.06 Jane's Defence Weekly Indonesia gets 'new' F-16s <1410-080606>
 インドネシア空軍が7月25日、24機計画している改良型 F-16C/D最初の3機 を受領した。 改良は Block 25 仕様を Block 52 仕様にするもので、作業は米国で行われた。
 この改良では翼、脚、エンジンのオーバーホールのほか、電子機器の更新が行われ、AN/APG-68(V)Block 52 Link 16、 AN/ALQ-213、ALR-69、ALE 47 などが搭載された。
2014.03.19 Defense News USAF: Taiwan will still receive F-16 radar upgrades <1404-031905>
 米空軍がレーダの
AESA 化を含む F-16 の能力向上計画 CAPES をFY15予算に盛り込まなかったことにより、この 計画と連動していた台湾の F-16 能力向上計画に致命的な影響を及ぼすと見られるが、米空軍は FMS によらなければ台湾 の F-16 レーダ AESA化は可能とみている。
2014.03.08 Defense News Taiwan faces tough choices after US cancels F-16 upgrade <1404-030807>
 米空軍F-16 の近代化計画
CAPES 計画を中止したため、 台湾の F-16 146機の近代化も難しくなろうとしているが、台湾は自力で CAPES 計画を継続するか、CAPES で Loxkheed Martin社が採用を決めた Northrop Grumman社製 SABR レーダに Raytheon社製 RACR レーダを加えて再検討するか の決断を迫られている。
【註】
 米空軍の CAPES 計画は Lockheed Martin社が受注し SABR レーダの採用を決めたが、韓国は F-16 近代化計画を BAE Systems社に発注し、同社は RACR レーダの採用を決め ている。
【韓国の F-16 近代化関連記事:1402-010601 (AW&ST 2014.01.06)】
2014.02.26 Jane's Defence Weekly Singapore could ultimately decide SABR/RACR duel <1404-022601>
 米空軍が F-16 の近代化計画
CAPES 計画を棚上げしたことで、F-16 60~70機を CAPES に準じて近代化しようとして いたシンガポールは、AESA レーダを Northrop Grumman社製の SABR にするか、Raytheon社製の RACR にするかの選択に迫られている。
 同国は当初 CAPES の一環として SABR に換装する方向であったが、Raytheon社製 AN/APG-63(V)3 AESA レーダを搭載している F-15SG 25機を保有していることから、Raytheon社が RACR の売り込みを強めている。
2014.02.19 Jane's Defence Weekly F-16 upgrade uncertainty shadows show <1404-021902>
= F-16 の CAPES 計画中止が台湾空軍に及ぼす影響に関する記事 =

 
2014.02.17 Aviation Week & ST Fight's on! <1404-021702>
 米空軍が F-16 の能力向上計画
CAPES をを取りやめたが、CAPES計画を受注していた Lockheed Martin社以外の各社も CAPES に代わるアジア 地域での F-16 能力向上計画に力を入れている。 この地域では台湾の146機シンガポールの60機の F-16 能力向上が有望 である。
 BAE Systems社は韓国の F-16 計画を受注しており、3ヶ月以内に最初の2機が改造のため韓国を飛び立つ。 Boeing社はシンガポールへの提案を準備している。 同社は QF-16 標的機で F-16 の経験を持っている。
2014.02.12 Jane's Defence Weekly USAF loooks to move F-16 upgrade funds to SLEP <1404-021203>
 米空軍がFY15国防予算案に、F-16の電子装備能力向上計画
CAPES予算 を計上せず、単なる延命工事 (SLEP) とすることにした。
 CAPES では SABR AESA レーダが採用され、米空軍の300機台湾の146 機のほか、シンガポールの F-16 に対しても実施されるはずであった。
2014.01.06 Aviation Week & ST South Korea, BAE F-16 deal <1402-010601>
 韓国BAE Systems社と、KF-16 134機のレーダを Raytheon社製 AESA レーダに 換装する契約で最終合意した。 KF-16 の第一団は2014年に Fort Worth近くの施設に送られて改修が行われ、2016年に初飛行 する。
 米空軍の F-16 AESA 化は Northrop Grumman社製のレーダになったが、BAE Syatems社は F-16 AESA 化の需要を1,000機と見ており、 シンガポールトルコが有望視されている。 特にシンガポールは F-35 の導入より F-16 の AESA 化が先としている。
2014.01.01 Jane's Defence Weekly Singapore in no hurry for F-35 <1402-010109>
 シンガポール国防相が12月12日、同国が装備している F-5 と F-16C/D 後継である F-35 の装備を急がないと述べた。
 その理由として、F-16 はまだ使用可能であることを挙げた。
2013.11.11 Aviation Week & ST Upfront upgrades <1401-111103>
 韓国空軍の F-16 134機を改良する契約は年末に行われると見られることから BAE Systems社は正式な受注を受けていないが、同社は既に設計やソフトの開発を開始している。
 また搭載される
RACR AESA レーダを生産する Raytheon社は、生産の20%を Samsung-Thales社 で行うことを決めている。
2013.08.07 Jane's Defence Weekly NG wins AESA contract for USAF, Taiwanese F-16s <1310-080702>
 米空軍が7月31日、300機以上保有している F-16 Block 40/50レーダを換装する AESA レーダに、Northrop Grumman社の SABR を選定した。 韓国が採用を決めた Raytheon社の RACR は破れた。
【韓国の RACR 採用に関する記事:1305-041007 (Defense News 2013.04.10)】
 この結果台湾の F-16 も SABR に換装されることになった。
【関連記事:1211-100804 (AW&ST 2012.10.08)】
2013.04.17 Jane's Defence Weekly Raytheon wins South Korean radar contest <1306-041708>
 Raytheon社が4月10日、韓国の KF-16C Block 52 搭載 AESA レーダに同社の RACR が 選定されたと発表した。
 韓国が購入すのは134基で、2016年に納入が開始される。
2013.04.10 Defense News Source: Raytheon radar wins S. Korea fighter upgrade <1305-041007>
 Raytheon社が4月10日、韓国が KF-16C/D Block 52 134機の近代化改修の一環として行う AESA レーダへの換装で、Northrop Grumman社の SABR を抑えて Raytheon社の RACR を選定 したと発表した。 契約はまだであるが、引き渡しは2016年に開始され2021年に完了すると見られている。
 F-16 レーダの AESA 化は台湾の F-16A/B Block 20 145機や、米空軍の Block 40/50 350機でも計画されている。
2012.10.10 Jane's Defense Weekly LM secures Taiwanese F-16 upgrade deal <1211-101009>
 Lockheed Martin社が10月1日、台湾の Block 20 F-16A/B 145機の改良を$1.85Bで受注したと発表し た。 契約は FMS で行われ、納期は12年後になっている。
2012.10.08 Aviation Week & ST F-16 AESA for Taiwan <1211-100804>
 F-16 のレーダ AESA 化は、韓国、台湾、米空軍などで1,000機を超える可能性がある。 台湾が F-16A/B 145機の近代化、韓国が F-16C/D 134機の近代化を計画しているほか、 米空軍も F-16C/D 300機のレーダ AESA 化を検討している。 更にシンガポールも F-16C/D 60機 の AESA を検討している。
2012.10.03 Defense News Lockheed awarded Taiwan F-16 upgrade <1211-100304>
 米政府が、台湾の F-16A/B Block 20 145機の改良Lockheed Martin社を選定した。 韓国の F-16 Block 52 130機の改良は、8月に BAE社が選定されている。
【韓国の F-16 改良関連記事:1208-073102 (Defense News 2012.07.31)】
 改良の内容はレーダの AESA 化、GPS/INS の採用、ALQ-213 EW 装置の搭載などで、Lockheed Martin社は今年初めに、台湾 の改良計画は F-16V Viper 型を基準にするとしていた。 F-16V は2012年2月に公表された F-16 の最新型である。
【 F-16 Viper 関連記事:1203-021601 (Defense News 2012.02.16)】
2012.07.31 Defense News BAE wins S. Korean deal to upgrade KF-16s <1208-073102>
 韓国が KF-16 の近代化改修計画に BAE Systems社の子会社である North American社を選定したと発表した。 Lockheed Martin社は破れた。 近代化改修の対象は134機で総額は$1.1Bにのぼる。
 改修の中心はレーダの AESAであるが、その他に射統用コンピュータとソフトの換装、や Link 16 の採用、AIM-120C、WCMD など GPS 誘導武器の搭載多機能表示装置の採用などが 含まれる。
2012.07.18 Defense News Taiwan signs F-16 upgrade LOA <1208-071804>
 台湾と米国が7月13日、台湾が保有する F-16A/B Block 20 146機を、$3.7Bかけて能力向上する協定 に署名した。 契約は FMS で行われる。
 改良の中心になるレーダの更新には、Northrop Grumman社が SABR、Raytheon社が RACR を提案して激しく争っており、両社は韓国の KF-16C/D Block 52 135機や、シンガポールの F-16 でも同様の競争を行って いる。
2012.07.04 Jane's Defnse Weekly US to start F-16 AESA competition <1208-070411>
 米空軍が F-16 のアビオニクス近代化計画 (CAPES) を承認した。 CAPES の中心となるのはレーダの AESA 化であるが、その他にも主表示装置の更新や ALQ-213 EW 装置の搭載がある。
 開発予算は$330.8Mで、空軍は2018年IOC をめざしており、その後5年間に$1.64Bをかけて当初分300機の改修を行う。
2012.02.22 Jane's Defence Weekly Lockheed Martin unveils F-16V concept aircraft <1204-022202>
 Lockheed Martin社がシンガポール航空展で2月15日、F-16 の発展型である F-16V (Viper) を公表した。 F-16V は AESA レーダ を装備し、搭載コンピュータを更新すると共に、コックピットの改良も行われる。
2012.02.22 Jane's Defence Weekly US F-16 upgrade mulddles As-Pac customer's plans <1204-022201>
 米空軍が F-16C/D 350機を改良する決定をしたことにより、シンガポール、韓国、台湾などに F-16 の AN/APG-68 レーダを AESA レーダに換 装する働きかけをしてきた Northrop Grumman社と Raytheon社が困惑している。
 韓国は既に134機のレーダ改良について RfP を発簡しており、台湾も145機 のレーダ換装を計画している。 これに対し Northrop Grumman社は SABR、Raytheon社は RACR を提案し てきた。
2012.02.16 Defense News Singapore: Lockheed Unveils F-16 Viper variant <1203-021601>
 Lockheed Martin社がシンガポール航空ショーで、F-16 の最新型である F-16V Viper を発表した。 F-16V は AESA レーダ コンフォーマル燃料タンクを装備し、今後の F-16 標準になる。
 F-16V Viper は、同社がインドの MMRCA に提案していた F-16IN Super Viper とは別物である。
2011.11.30 Jane's Defence Weekly South Korea seeks AESA upgrade to F-16 fleet <1201-113007>
 韓国が11月18日、KF-16 のレーダを AESA 化する改良に関する RfP を発簡した。 回答期限は2012年3月5日になっている。
 韓国空軍は AESA レーダを2015年までに10基、残りを2021年までに納入することを要求している。
 候補には Raytheon社の RACR と Northrop Grumman社の SABR が挙がっている。 RACR は F/A-18E/F 及び EA-18G が装備している AN/APG-79 の派生型で、SABR は UAE が装備する F-16 Block 60 搭載の AN/APG-80 の派生型 である。
2011.05.04 Jane's Defence Weekly Taiwan 'could be fist in line' for F-16 AESA radar <1107-050403>
 台湾空軍が、保有する F-16 のレーダAESA換装したい として検討を進めている。 候補には Raytheon社製の RACR と Northrop Grumman社製の SABR が挙がってい る。
 RACR は F/A-18E/F に搭載する AN/APG-79 と F-15E 搭載の AN/APG-82 の技術を元にしており、 部品の90%に既存品を使うことから低価格が期待できるという。
2010.05.26 Jane's Defence Weekly USAF develops F-16 upgrade roadmap <1007-052605>
 米空軍が F-16 の開発ロードマップ 'Long Term Viper' の検討を進めている。 これは F-35 の開発遅延に備えるも ので、能力向上のほか機体の強化が図られる。 機体の強化については F-16 Block 50 を用いた試験を今後数年かけて行い決定され。
2008.01.30 Jane's Defence Weekly US contenders enhance MRCA offerings to India <0803-013007>
 126機が計画されているインド空軍の MRCA (MultiRole Combat Aircraft) には、F/A-18E/F、F-16、Dassault Rafale、Typhoon、MiG-35、 JAS 39 Grippen などが候補にあがっているが、Lockheed Martin社は F-16IN を提案している。 F-16IN は F-22 搭載の F119 または F-35 搭 載の F135/136 エンジンが搭載されて 'super cruise' 能力を持つほか AESA レーダも搭載され、パキスタンが装備す る F-16 を凌ぐ能力を持つ。
 同社はまたインドへの PAC-3 の売り込みも行っている。
2007.10.15 Aviation Week & ST Winging it <0721-101506>
 初期型の F-16 に主翼に亀裂を生じたことから、欧州の F-16 保有国である、ベルギー、デンマーク、オラ ンダ、ノルウェー、ポルトガルは9月に対策会議 Pacer Wing を行った。
 欧州諸国の保有する F-16 は初期型の Block10 と Block15 が主体で、総機数は300機を超える。 対策は主翼の交換または部分改修 のいずれかであるが、オランダは2011年以降 F-35 を装備導入する計画であるため改修を希望している。 ノルウェーとデンマークは F-16を少なくとも2020年まで維持する意向であるため、主翼の交換を希望している。
2007.07.16 Aviation Week & ST Modernization movement <0716-071603>
 トルコは保有する117機の F-16 近代化計画を進めており、最初の4機が改善を開始する。 計画では APG-68(V)9 レーダ、Link-16、JHMC (Joint Helmet Mounted Cueing)、自己防護 EW システム、カラー表示器を 新たに装備し、試験飛行は今後2年間実施する予定である。
 トルコ空軍は Block 30 を37機、Block 40 を4機、Block 50 を76機保有している。
2006.02 National Defense Aerial maneuvers <0606-020002>
 DoD は F-15 と F-16 を今後20年間運用する方針であり、長期改善計画を作成中である。
F-15
・APG-70レーダを AESAレーダに更新すると共に搭載コンピュータを2012年までに改善する。
・28発の SDB 搭載による運用試験を今年中頃に行う。
・先進型の Sniper XR ポッドを装備すると共に、Link 16 によるセンサ情報の共有化と UAV の機上制御を可 能とする。
F-16
・SAR を2009年9月までに装備すると共に、Link 16 によるセンサ情報の共有化を図る。
SDB を2012年までに搭載する。
・Sniper XR、HTS (HARM Targeting System) 及び STING (Smart Targeting and Identification via Networked Geo-location) の併用により SEAD 能力を強化する。
2004.02.16 Defense News Boeing, Lockheed asked to propose new fighters <0407-021603>
 Boeing と Lockheed Martin 両社は、F-15E と F-16 の追加生産を空軍に提案している。
 空軍の ACC (Air Combat Command) は新規製造に関する予算を現在のところ計画していないが、空対地レーダーの改 善先進型 Targeting pod の既存機種への導入計画を継続する意向を示しており、F/A-22 と F-35 の 計画が遅延したり、2006年以降の DoD 予算計画で削減があれば対応策として可能性があることを示唆した。