2013年以降の Eurofighter Typhoon に関する記事

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標       題
要             旨
2021.08.18 Jane's Defence Weekly UK lauches P3E enhancement package for Typhoon <2110-081801>
 Eurofighter社が8月6日、英国からTyphoonの改良パッケージP3Ecを£135M ($188M) で受注したと発表した。 納期は2024年末となっている。
 P3Ecは£300M ($354.3M) にのぼるより広範な支出の一部で、Meteor
BVRAAMやBrimstone ASMの装備が可能にるほか、MIDSやLink 16テータリンクも搭載され、大型ディスプレーも装備される。
2021.01.20 Jane's Defence Weekly Sweden spells out Gripen, missile, and AEW%C plans <2103-012002>
 スウェーデン国防相が1月12日に、今まで100機保有しているGripen C/DGripen E 60機に換装するとしていた計画を変更し、Gripen C/D 40機を2035年まで保有すると述べた。 この結果スウェーデン空軍は、Gripen Eを4個飛行隊、Gripen C/Dを2個飛行隊保有することになる。
 またスウェーデン空軍は2004年から装備しているSaab 340 Erieye
AEW&C機について換装を検討しており、長距離型Erieyeレーダを搭載するSaab GlobalEyeが有力視されている。
2020.12.16 Jane's Defence Weekly Airbus to offer Tranche 5 Eurofighters to replace Germany's Tonado fleet <2102-121605>
 Airbus社が12月9日、ドイツが90機装備しているTornadoの後継としてTranche 5 85機を装備すると発表した。
 ドイツのTranche 5はE-Scan
AESAレーダを搭載する。
【註】
 Tornadoは独空軍でB-61核爆弾を搭載できる唯一の機体であるため、その後継機種が問題になっていた。
 このためTranche 5がB-61を搭載できるか否かに注目する必要がある。
【関連記事:1801-111301 (AW&ST 2017.11.13)】
2020.11.18 Jane's Defence Weekly Germany signs for 'Quadriga' Eurofighters <2101-111803>
 ドイツ空軍がProject Quadrigeの名の下にTranche 4 Eurofighter 38機を調達することになり、11月11日にEurofighter社に発注した。 独空軍は装備しているTranche 1との換装を行う。 内訳は単座型30機と復座型8機で、従来報じられていた単座31機、複座7機と若干違っている。
 Tranche 4は今までTranche 3BまたはTranche 3+と呼ばれていた機種でレーダがE-Scan Radar 1 AESAレーダになっている。
2020.07.08 Jane's Defence Weekly Airbus contracted to provide E-Scan radars for German and Sapnish Eurofighters <2009-070802>
 Airbus社が6月26日、ドイツとスペインEurofighter戦闘機に搭載するE-Scan (AESA) レーダの開発、生産、換装に関する契約を受注したと発表した。
 受注したのは何れもTranche 2とTranche 3搭載で、ドイツ空軍から110基スペイン空軍から初度分としての5基で、ドイツからの受注額は€1.5B (&1.7B) である。 スペインからは最終的に40~50基の受注が見込まれている。
2020.04.29 Jane's Defence Weekly Germany set to porcure mix of 138 new Eurofighters and Super Hornets/Growlers <2006-042902>
 ドイツ国防省が4月21日、Eurofighter 93機F/A-18E/F及びF/A-18 Growler合わせて45機の、計138機を2020年代中頃までに調達すると発表した。
 内訳は退役するTornado 85機の代替にEurofighter 55機とF/A-18E/F 30機、Eurofighterの新規分として38機、電子戦能力強化のためとしてEA-18G 15機である。
2019.08.14 Jane's Defence Weekly BAE exploiting syneergies between Typhoon and Tempest <1909-081410>
 BAE Systems社Typhoon開発とTempest開発の相互効果を目指している。 またTornado GR4の能力向上計画Project Centurioが2月にTornadoの退役に伴い終了したため、その開発力がクウェートとカタールから28機及び24機受注したTyphoonの能力向上に向けられる。
 両国向けにはLeonardo社が開発したCaptar-E AESAレーダが搭載される。
2019.06.26 Jane's Defence Weekly Eurofighter launches new Typhoon development plan <1908-062605>
 Eurofighter社がパリ航空ショーで6月19日、Tonado管理局と合同でTyphoonを向こう数十年にわたり使用するための改良を行うと発表した。
 計画では€53.7M ($60.2M) で、19月かけて機体、9ヶ月かけてエンジンの検討を行う。
2019.01.16 Jane's Defence Weekly UK decalres IOC milestone for F-35B and Typoon <1903-011601>
 英国が1月10日、F-35B陸上での
IOC (IOC L) と、Typhoon FGR4のProject Centurion武器搭載型のIOCを宣言した。
 Typhoon Project CenturionではMeteor BVRAAMStorm Shadow CMの搭載が可能になる。
2018.05.02 Jane's Defence Weekly Eurofighter touts Typhoon as the pathway to FCAS <1806-050211>
 Eurofighter社が2040年に
FCASが就役するまでのつなぎとして性能向上型Typhoonを売り込 んでいる。 Typhoonは今までに623機を受注し536機を納入しており、ドイツがTornadoとTyphoonの後継として更に90機を購入する計画である。
 能力向上型Typhoonはエンジンを推力が15%向上するEJ200に更新し、開発中のE-Scanレーダを搭載することで SEAD能力を向上させ、更にTornadoが担っているECR任務も担当できるようになるという。
2018.01.03 Jane's Defence Weekly Luftwaffe Eurofighters gain air-to-ground capabilty <1802-010310>
 ドイツ空軍が12月18日、独空軍が4個飛行隊編成しているTyphoonのうち 第31飛行隊GBU-48(註:1,000-lb Enhanced Paceway)を装備して対空対地飛行隊になったと発表した。
 第31飛行隊のTyphoonは9月にスウェーデンのVidsel射場で空対地攻撃の訓練を重ね、10月に評価試験を受けていた。
2017.11.01 Jane's Defence Weekly UK looks Tyophoon upgrade package <1801-110106>
 英空軍の首脳部はTyphoonにEuroRadar社製Captor-E AESAレーダ 搭載の是非を年内に決定する。
 Captor-Eの開発は2014年11月に英国を含む4ヵ国で€1B ($1.1B)をかけて開始されたが、まだTyphoonへの搭載は予算が確保されていない。
2016.04.13 Jane's Defence Weekly RAF to field Trache 1 Typhoons as stand-alone air defrence force <1606-041308>
 英空軍が2019年としていたTyphoon Tranche 1 (T1) 24機退役を2040年まで延長し、多目的 戦闘飛行隊として装備するT2/T3とは別に限定的な防空任務専従となる2個飛行隊で使用する。 これは2015年11月の
SDSR によるもので、
2016.03 International Defence Review RAF flight trials Typhoon P2Ea system upgrades <1604-030003>
 Eurofighter社が1月、英空軍がTyphoonの能力向上第二段階(
P2E)の初期型であるP2Eaの飛 行試験を行ったと発表した。 P2Eaではレーダの能力向上、自己防護装置の搭載、照準ポッドの搭載が行われている。
 英空軍は2モード誘導のBrimstone 2 ASMを搭載するP3E計画を進めており、これら三段階とは別にPaveway Ⅳ GBを搭載するも進めている。 更にCaptor AESAレーダ搭載などのP4E、P-5E構想も持っている。
2015.11.11 Jane's Defence Weekly UK considers retaining early-model Typhoons <1512-111113>
 英国が11月3日、53機保有している初期型の Typhoon である Tranche 1 を2018年に退役させる計画であったが、そうすると空軍の戦術機の機数が空軍発足以来最低になってしまうことから、見直す ことを明らかにした。
 英国は Tornado 87機、Tranche 1 Typhoon 53機、Tranche 2/3A 52機の合わせて192機を装備しており、Tranche 3A の40機は2019年に配備される F-35B と並行して装備する計画である。
2015.11.09 Defense News Typhoon successfully fires Storm Shadow cruise missile <1512-110904>
 Eurofighter社が6日、Typhoon からの
Storm Shadow CM の発射に初めて 成功した。 Storm Shadow の発射は Meteor BVRAAM 搭載と共に第二 次能力向上計画 (P2E) の中心をなすもので、2017年配備が計画されている P3E では Brimstone 2 の搭載が 予定されている。
 同社は P3E 以降の改善検討も進めており、MIDS JTRS SDB-2、Marte-ER 対艦ミサイルの搭載のほか、AESA レーダの搭載も検討対象になっている。
2015.11.09 Defense News Eurofighter reveals enhancements for Typhoons <1512-110903>
 Eurofighter社がドバイ航空展で9日、湾岸3ヶ国Typhoon の増強を進めて行くことを明らかにした。
 クウェートは9月に Typhoon 28機の購入を発表したが、オマーンは2012年12月に12機を購入するとしており、 サウジアラビアは既にイエメン空爆に Typhoon を使用している。
2015.09.23 Jane's Defence Weekly BAE completes Meteor BVRAAM firing for Typhoon P2E upgrade <1511-092301>
 BAE Systems社が9月14日、Typhoon による Meteor
BVRAAM の発射試験を完了したと発表した。
 Typhoon による Meteor 発射は2014年12月に IPA1 機により初めて行われたが、その際は単なるミサイルの発射試験で、今回 Typhoon 能力向上第二段階 (P2E) 機で行われた試験は、Typhoon 搭載レーダなど全システムで実施された。
2015.08.17 Aviation Week & ST Flanker vs. Typhoon <1510-081702>
 英空軍が7月31日にインド空軍と、Typhoon と Su-30MKI の対抗演習を行った。 演習は Typhoon と Su-30MKI が 1:1、2:1、2:2 で行われたが、Su-30 の勝利に終わった。
 特に視認距離内の近接戦闘では、インド側によると 12:0 と Su-30 の圧勝であったという。 ただこれについて英側は、自 分たちの解析結果とは違うとしている。
2015.07.22 Jane's Defence Weekly Eurofighter trials new Typhoon enhancements <1509-072206>
 Eurofighter Typhoon の計画参加3ヶ国が7月中旬に、Typhoon の能力向上計画を公表した。
 Airbus Defence社が7月15日に、最大リフトを25%、急降下角度を45%、ロールレートを100%向上させる空力性能改善キット
AMK の飛行試験を完了したと発表した。 AMK はドイツ空軍向けの IPA 7 36機に既に採用されている。
 一方 BAE Systems社と Alenia社は、Storm Shadow CM の搭載に向けた地上試験を実施している。
2015.03.04 Jane's Defence Weekly Eurofighter P3E contract signed <1504-030411>
 Eurofighter共同体が Typhoon の第三次改良
P3E に署名した。
 瀬3ぃでは Brimstone 2 ASM、Storm Shadow CM、Meteor BVRAAM、Paveway Ⅳ PGM、ASRAAM AAM などの搭載が計画されている。
2014.11.26 Jane's Defence Weekly Eurofighter nations sign AESA integration contract <1501-112602>
 Eurofighter 加盟国が11月19日、Typhoon に搭載する Captor-E
AESA レーダをEUR1Bで開発することに合意したと 発表した。 この契約は Captor-E 開発の最終段階で、搭載した試験は2015年2/四半期に開始される。
 開発生産は、Airbus、Indra、Selex ES の各社で構成される Euroradar社が担当する。
2014.11.24 Aviation Week &ST Growing pains <1502-112402>
= Typhoon の今後に関する記事 =
P-2E
 Meteor AAM を2018年、
Storm Shadow CM を2017年までに搭載。
P-3E
 英国のみの計画で Brimstone 2 ASM を2018年までに搭載。
P-4E
 Captor-E AESA レーダを搭載。
2014.11.19 Defense News Eurofighter nations sign €1 billion development deal for AESA radar <1412-111907>
 英独伊西の4ヵ国が、総経費€1Bの Typhoon に搭載する
AESA レーダの開発 計画に調印した。 開発するのは Selex ES社主導のチームが開発する Captor E-Scan と呼ばれているレーダで、搭載機は 2015年第2/四半期に初飛行する。
 Radar 1+ という名称での開発は数年間にわたり行われてきている。
2014.10.17 Defense News British RAF now flying improved Typhoon aircraft <1411-101708>
 BAE Systems社が17日、Tranche 2 Typhoon の能力向上計画第一段階
P1E 改良が行われた15機 が、英空軍で就役していることを明らかにした。 英空軍は来年4月までに35機を受領して FOC とし、引き続き 67機全ての改良を行う。 P1E の行われた Tranche 2 Typhoon は、Paveway ⅣIRIS-T AAM の 搭載が可能になるほか、MIDSMode 5 IFF も装備される。
 Storm Shadow CM の搭載を可能とする P2Ea と、Meteor BVRAAM を搭載 する P2Eb を含む P2E の契約は既に成されており、2モード Brimstone 2 ASM を搭載する P3E の 発注も2015年第1/四半期に行われる見込みである。
2014.08.06 Jane's Defence Weekly UK sets out post-2030 combat aviation force <1410-080605>
 英国議会下院の委員会が7月下旬、2030年以降における空軍の兵力構成に関する報告書をまとめた。 それによると将来は 、有人戦闘機と Taranis の流れをくむ UCAV の組み合わせになるとしている。
 有人機では F-35 を136機装備する要求に対し、確保されているのは48機で、契約されたのは4機に過ぎず、最終的な機数は 2015
SDSR で示さ れることになる。 また Typhoon は160機の計画に対し100機を取得しており、改良により2030年の退役時期をそれ以降に延長することになる。
2014.07.23 Jane's Defence Weekly Typhoon Storm Shadow deal secured <1409-072304>
 英国とイタリアの Typhoon に
Storm Shadow CM を搭載する契約が£150M ($256.8M) で発注された。
 現在、射程500kmの Storm Shadow は Tonado に搭載されている。
2014.07.23 Jane's Defence Weekly UK awards Typhoon/AESA risk-reduction contract <1409-072303>
 英国防省が BAE Systems社に、Euroradar社製 Captor E-ScanTyphoon に搭載する際のリスク低減活動を£72M ($123.2M) で発注した。 Captor E-Scan を Typhoon IPA5機に搭載しての試験は2014年はじめに開始されている。
 Captor E-Scan 計画は NATO の Radar 1+ 計画と並行して進められている。
2014.07.23 Jane's Defence Weekly Cameron details defence priorities for 2015 SDSR and announces £1.1bn in defence projects <1409-072302>
 キャメロン英首相が、2015年に作成される次期
SDSR は 2010 SDSR と同じ基盤に立つことを明らかにした。
 その上で首相は、Typhoon に搭載する Captor-E AESA レーダ計画を推進すると共に、Beechcraft社製 King Air 350 を元にした ELINTShadow R.1Sentinel R.1 ASTOR を2018年まで運 用することも検討していると述べた。
2014.07.21 Aviation Week & ST Radar returns <1409-072103>
= Typhoon 搭載 AESA レーダに関する記事 =

 
2014.07.16 Defense News BAE to flight-trial new radar for RAF aboard Typhoon <1408-071609>
 Eurofighter 4ヵ国が15日、Typhoon 搭載
AESA レーダ Radar 1+ の開発で、BAE Systems社 に Extended Assessment 段階を£72M ($123M) で発注することに合意した。
 Radar 1+ は Selex ES社製で、2009年に最初の契約を£19もで受注している。
 量産契約は10月末に予定されており、3年以内に Typhoon に実装される。
2014.06.18 Jane's Defence Weekly Airbus to give Typhoon maritime strike capability <1407-061807>
 Airbus社が6月9日、Typhhon に3種類の対艦ミサイルを搭載可能にする Typhoon Maritime Capabilitied Roadmap を発表した。
 搭載されるのは AGM-84 Harpoon、MBDA 伊社製 Marte、MBDA社製 Brimstone である。
2014.02.20 Defense News Germany cuts order for Eurofighter jets <1403-022003>
 ドイツ国営の DPA ニュース社が20日、国防省が Eurofighter Typhoon の調達数を180機から143機に削減 する計画であると報じた。 この決定は2011年末に当時の国防相が行っていたという。 削減される37機は Tranche 3B になる。
【関連記事:1202-010503 (Defense News 2012.01.05)】
2014.02.17 Aviation Week & ST Thunder down under <1404-021704>
= Taranis UCAV に関する記事 =
 英仏は2030年に耐用期限を迎える Typhoon の後継として
FCAS を考えているが、Taranis は Neuron 同様に実験機ではあるものの、FACS を念頭に開発されている。
2014.01.22 Jane's Defence Weekly Airbus DS begins flight trials of Taurus KEPD 350 on Typhoon <1403-012203>
 EADS社が改称した Airbus Defrnce & Space社 (Airbus DS社) が1月15日に、
Taurus KEPD 350 を搭載した Typhoon の飛行試験を行った。 この試験で Typhoon は両翼のパイロンに1発ずつを搭載した。
 また Taurus と並行して Storm Shadow の搭載試験も行われている。
2014.01 International Defencd Review Storm Shadow flies on Typhoon <1402-010010>
 
Storm Shadow CM を搭載しての Typhoon の飛行試験が11月下旬に実施された。 Typhoon への Storm Shadow 搭載は2015年に計画されている。
 この試験に引き続き、TAURUS KEPD 350の搭載試験も行われる。
2013.12.18 Jane's Defence Weekly T3-standard Typhoon makes maiden flight <1402-121809>
 Typhoon Tranche 3 が初飛行した。 Tranche 3A は2009年に、独×31、伊×21、西×30、英×40機が発注されている。 Tranche 3B は未だに進められていない。
【関連記事:1202-010503 (Defense News 2012.01.05)】
2013.12.09 Aviation Week & ST Tranche 3 Typhoon flight <1402-120902>
 Eurofighter Typhoon Tranche 3 が、12月2日に初飛行した。 Tranche 3 は、
AESA レーダ搭載に備えて 電源容量を増加させている。
2013.11.20 Defense News Eurofighter aims for AESA radar contract by mid-2014 <1312-112006>
 Eurofighter社が20日、Typhoon への
AESA レーダ搭載契約が2014年中頃に行われることを明らかにした。 契約には 開発と原型型の生産が含まれる。
 搭載される AESA レーダは Selex社製の Captor-E で、搭載する試験機 IPA7 は搭載のための改造を終え、年内に初飛行する。
2013.10.09 Jane's Defence Weekly German Typhoons to get ground attack capability <1311-100908>
 ドイツ空軍が9月下旬、2017年までに Typhoon に対地攻撃能力を付与する計画であることを明らかにした。 操縦士に対 する GBU-48 Enhanced Paveway Ⅱ の訓練は2014年に開始され、2015/16年での IOC を目指す。
 独空軍は2004年に防空戦闘機として Typhoon を導入している。
2013.09.18 Jane's Defence Weekly Contract expected soon for Typhoon AESA <1311-091801>
 英軍需相が9月13日、Typhoon 搭載 AESA レーダの契約が数ヶ月以内に行われることを明らかにした。
 Eurfighter社は、現在 Selex Galileo社、Cassidian社、Indra社が組む共同企業体が開発している Captor-E を Typhoon 搭載 AESA レーダに考 えているが、Eurofighter を構成する4ヶ国は同意していない。 このため英国は Selex Galileo社と Bright Adder 計画の元に、仮の AESA 計画 を進めている。
2013.06.26 Jane's Defence Weekly Eurofighter to integrate Meteor <1307-1308-062601>
 NATO の Eurofighter を担当する庁と Eurofighter社が6月18日、Typhoon に Meteor BVRAAM を装備する契約に 調印した。 Typhoon への Meteor 搭載は、Typhoon の P2E 改良計画で実施されることになっていた。
 Meteor を最初に採用した英空軍は、Typhoon への搭載を2015年の計画から2017年に延期して いる。
2013.01.30 Jane's Defence Weekly UK delays service entry of Meteor BVRAAM <1303-013002>
 英国が Typhoon への Meteor BVRAAM の搭載を、当初計画の2015年7月から2017年に2年延期 することを決めた。 これについて伊独西も了承している。 延期の理由は Typhoon の第二次能力計画 (P2E) の実施優先項目の変更 による。
 ただ、英国が装備している AIM-120C-5 は2017年から耐用命数切れになるが、AIM-120 の追加購入計画はない。
2013.01.16 Jane's Defence Weekly NAO details delays to Typhoon FCP <1302-011602>
 英空軍が装備する Tranche 2 Typhoon の対地攻撃能力を強化する FCP計画開始は、技術的な 問題等から2012年6月の遅れて、2013年12月になる見込みである。
2012.11.23 Defense News German parliament passes federal budget for 2013 <1212-112304>
 ドイツ議会が、2013年度予算を承認した。 この予算には2012年度よりEUR1.4B増(註:4.4%増)のEUR302Bにのぼる 国防費が含まれている。
 但し中期的には、2015、2016年度に国防予算は$32.5Bに削減されることになっており、Typhoon の最終 Tranche 37機の調達も取 りやめられる。
2012.07.18 Jane's Defence Weekly AESA, Meteor plans for Typhoon move forward <1209-071801>
 Eurofighter社首脳が7月10日、Typhoon 搭載 AESA レーダに関する RfP を発簡したことを明らかにした。 回答は10月ま でに提出される。 契約は2013年中頃に行われ、2015年配備が計画されている。
 候補は Selex Galileo社を中心にした Euroradar社が提案する Captor-E と、Selex社が独自に提案している Bright Adder が挙が っている。
2012.07.08 Defense News Seeking To Boost Typhoon Exports <1208-070801>
 Typhoon 計画に参加している4ヶ国が先週、Typhoon の第一段階改良 (P1E) の RfP を Eurofighter社に対し発簡 した。 P1E は P1Ea と P1Eb に別れ、P1Ea は来春、P1Eb は来年内に納入される。
 P1E の中心はレーダの AESA 化Meteor BVRAAM 搭載で、AESAレーダは Selex Galileo社をリーダとする Euroradar社が担当する。 Euroradar は機械走査式の Captor レーダを生産している。
2012.04.16 Aviation Week & ST Saudi Typhoon sale <1206-041601>
 サウジ政府が Typhoon 48機の購入計画を進めている。 契約はまだ行われていないが、予算は確保されている。
 当初は、24機を英国で組みたてたのち、残りの24機をサウジで組みたてる計画であったが、のちに48機全てを英国で組みたて、サウジには整 備のための施設を建設するように計画が変更された。
2012.01.09 Aviation Week & ST Typhoon stalled <1203-010901>
 BAE Systems社がサウジアラビアTyphoon の売買交渉を行っているが、価格急騰条項の取り扱いで 暗礁に乗り上げている。
 当初の計画では一次分24機は欧州で生産し、それ以降はサウジで生産することになっていたが、現在では全て欧州で生産することになっている 。 サウジは追加48機分を既に予算化している。
2012.01.05 Defense News Germany might sell used Eurofighters to E. Europe <1202-010503>
 ドイツ空軍リストラ策の一環として、177機計画していた Typhoon を、Tranche 3B 37機 の発注を取りやめ140機に削減するが、更に旧型の Typhoon を東欧諸国に売却しようとしてい る。
 これに関心を持っているのはブルガリアで、1月末に同国首相がドイツを訪問する際に8機の買い取りを表明する可能性 がある。 この他に、チェコ、クロアチア、スロバキア、ルーマニアも、これに関心を示している。
2011.11.02 Jane's Defence Weekly Typhoon protected from German cuts <1112-110211>
 独国防相が9月、Typhoon の調達機数を177機から140機に削減すると発表したが、Tranche 3A の調達は計画どおりに行われることが分かった。
 削減される37機は Tranche 3B になると見られる。/td>
2011.10.03 Aviation Week & ST Typhoon slowdown <1112-100301>
 国防予算の削減などから受注が低迷している Typhoon は、2012年末までに年産数を53機から43機に減 らす。 これにより、現在の受注数だけで Typhhon の生産ライン2017年末まで維持できるようになる。
2011.07.06 Jane's Defence Weekly First Austraian Typhoon upgrade complete <1111-070603>
 Eurofighter社がオーストリアから受注した15機の Typhoon 改良の1号機を納入した。 改良されたのは墺が保有する Tranche 1 で、現在の SRP 4.0 を SRP 4.3 にした。 SRP 4.3 には、ソフト、無線機、GPS、IFF の更新が含まれ ている。
 現在生産中の Tranche 2 Typhoon は SRP 5.3 になっている。
2011.06.29 Jane's Defence Weekly RAF highlights Typhoon's role over Libya <1109-062905>
 英空軍がパリ航空展で、Typhoon の国連安保理決議1973号に基づくリビアでの活躍をアピー ルした。 リビアに派遣された Typhoon は6機で、イタリア南部の基地から毎月84時間出撃し、総出撃時間は1,500時間 に達した。
 当初の任務は空対空戦闘であったが、その後主に空対地戦闘になった。
2011.06.01 Jane's Defence Weekly BAE Systems confident Typhoon AESA will proceed <1109-060106>
 Typhoon へ搭載する AESA レーダの開発は、欧州諸国の国防費削減、とりわけ2010年10月に英国 が発表した安全保障政策の見直し (SDSR) から危ぶまれていたが、BAE Systems社が5月25日に、 開発は順調に進行していると発表した。
 Typhoon へ搭載する AESA レーダは Finmeccanica社の子会社である Selex Galileo社が中心となって、EADS社と BAE Systems社の協力で行わ れている。
2011.06 International Defence Review BAE Systems starts Meteor flight trials on Typhoon <1107-060019>
 BAE Systems社が、MBDA社製 Meteor BVRAAMTyphoon に搭載する試験を開始し た模様である。 但し実際に Typhoon Tranche 2 に装備されるのは2015年7月になる。
 Meteor は throttleaqble rocket-ramjet エンジンで推進するため、AIM-120 AMRAAM に比べ、kinematic range は6倍、no escape zone は3倍 の性能を持つ。
2011.05.11 Jane's Defence Weekly Meteor/Typhoon firing trials begin at last <1107-051105>
 Typhoon による Meteor の発射試験が遂に開始された。 公式発表はないが、3月末に Typhoon からの発射安全確認試験が行われた模様で ある。
2011.05.11 Jane's Defence Weekly Typhoons conduct self-targeting Paveway attacks <1107-051101>
 英空軍の Typhoon がリビアで、Enhanced Paveway ⅡGPS 誘導で投下した。 これが Typhoon による初の self-targeting 投弾になる。
 Typhoon には self-designation 投弾能力もあるが、まだ使われてはいない。
2011.04.20 Jane's Defence Weekly Partners agree Typhoon AESA work <1107-042007>
 Eurofighter 構成各国が Typhoon に AESA レーダを搭載する計画の継続を承認した。  2015年の装備化を目指す。
 Typhoon に搭載する AESA レーダは、三計画が進められている。
Captor-E
 Selex Galileo チームが2010年に開始した計画で、現在搭載している Captor-M を AESA 化
Vixen 1000E/ES05 Raven
 Selex Galileo社が Gripen NG 用に開発した Vixen 1000E/ES05 Rave AESA レーダを Typhoon 用に改造するレーダ
CAESAR ()Captor AESA Radar
 Euroradar社が Captor-M を元に暫定的に開発する AESA レーダ
2010.12.22 Jane's Defence Weekly UK MoD pressed to find £2bn in additional cuts <1102-122201>
 英国防省が、今後4年間で更にGBP2Bの装備調達費を削減する。 これにより Typhoon の装備機数は 107機に縮小され、飛行隊は6個に削減される。
2010.12.13 Aviation Week & ST Turbulet transition <1101-121306>
 英空軍は、国防予算の削減から Tuphoon について、2010年代に Tranche 1 を退役させ Tranche 2 と 3 の合わせて107機とすることを視野に入れている。
 この結果英空軍の戦闘機は6個飛行隊のみになる。
2010.10.25 Aviation Week & ST Fighter maneuvers <1012-102504>
= 欧州各国の戦闘機計画に及ぼす経済危機の影響に関する記事 =
 英国は F-35B の装備計画をコストの問題から F-35C に切り替えようとしている。 スウェーデンが100機予定して いた Gripen E/F の整備数再検討されている。
 Typhoon は英国が先に行った安全保障政策の見直しで、既に発注している Tranche 3A で調達を終了するとしたほ か、ドイツでも Tranche 3B の調達が危ぶまれている。
2010.08.25 Jane's Defence Weekly Typhoon to have two radar options <1010-082504>
 Typhoon に搭載するため開発中の AESA レーダ (E-Scan Captor) は、F-16 に搭載される AN/APG-80 や SABR 、F-15 に搭載される AN/APG-63(V)3、F/A-18E/F のAN/APG-79 などに比べて更に新しい技術が使われてい る。
 更に、Rafale 搭載の E-scan RBE-2 の二倍の送受信モジュールを F-35 搭載 AN/APG-81 より大開口のアンテナに組み込んでいる。
2010.07.28 Jane's Defence Weekly Eurofighter companies t develop AESA radar for India <1009-072803>
 英、西、伊、独の Typhoon 計画4ヶ国は、Typhoon に搭載する AESA レーダの開発に合意していないが、インドの MMRCA は AESA レーダ搭載を条件としているため、BAE Systems、Finmeccanica、EADS の3社が AESA レーダ開発の会社を 設立することになった。
 Finmeccanica社の子会社である Selex Galileo社がこの計画の中心になる。 同社は同じく MMRCA に名乗りを上げている Gripen NG に搭載する Raven ES-05 レーダを開発している。
【 Raven ES-05 関連記事:1005-031704 (JDW 2010.03.17)】
2010.07.28 Jane's Defence Weekly Italy opts out of Eurofighter Tranche 3B <1009-072802>
 イタリア国防相が7月20日、121機装備する計画であった Typhoon の調達数を、国際的な経済危機から 25機減らして96機にすると発表した。 この結果124機計画されている Typhoon Tranche 3B は中止になりそうである。
 Trahche 3B については他の計画参加国も撤退の方向にあり、ドイツは180機を予定していた Typhoon の装備数を140に減らし、スペインは国防費 の削減を明らかにしている。 更に英国も10月に公表される安全保障の見直しで、Typhoon の装備数を明らかにしようとしている。
2010.07.19 Aviation Week & ST Active engagement <1009-071907>
= Typhoon への AESA レーダ搭載に関する記事 =
 
2010.07.14 Jane's Defence Weekly UK plans to axe a third of Typhoon force by 2015 <1008-071401>
 英国防省が財政難から、Typhoon の1/3を売却する。 Typhoon の整備機数は232機の計画が昨年72機削減されて 160機になったが、これを更に107機にまで削減するもの で、この結果余剰になる Trabche 1/2 の53機は売却されることになる。
 これは Typhoon の維持コストが、全省庁25%削減と予想される経費削減にそぐわない為である。
2010.07.12 Aviation Week & ST Growing pains <1008-071207>
 ドイツ空軍は Typhoon の主な不備点を年内に解決して実働部隊の再編を開始したいとしてい るが、パイロットは更に数ヶ所の欠陥を改善することをメーカに求めている。
2010.06.28 Aviation Week & ST On the radar <1008-062802>
 Typhoon に搭載する AESA レーダの試験が7月1日に開始される。
 Eurofighter 計画参加国は2015年の AESA レーダ搭載開始を目指している。
2010.06.07 Aviation Week & ST Budget blades <1007-060707>
 欧州諸国は金融危機の影響で国防費の抑制に迫られており、Eurofighter Typhoon は Tranche 3A の生産は確保したも のの Tranche 3B の行く末は明るくない。
2010.05.19 Jane's Defence Weekly Sapin warns of major defence programme cuts <1006-051910>
 スペイン国防相が5月9日、予算不足から装備購入数を削減すると発表した。 削減には87機の購入が予定されている Eurofighter や5月7日に一番艦が引き渡される Santo Maria級フリゲート艦4隻も含まれている。
2010.02 International Defence Review Eurojet develops 3-D thrust vectoring system for Typhoon <1003-020031>
 Typhoon のエンジンである EJ200 のメーカである Eurojet社が、同エンジン用のスラストベクト ノズル (TVN) を開発していて、18~24ヶ月以内に試験飛行が行われる。
 従来の TVN は6~9個のアクチュエータを必要としたのに対し、EJ200 TVN は3~4個で済むという。
2009.12.23 Jane's Defence Weekly Ground-attack Typhoons enter German service <1002-122309>
 Eurofighter社が12月16日、独空軍対地攻撃型 Typhoon の最初の4機を納入したと発表した。 独空軍は GBU-48 Paveway と照準用ポッドを装備した飛行隊を2012年に発足させる。
 独空軍は現在、3個飛行隊の Typhoon を装備している。
2009.12.14 Aviation Week & ST Cost equation <1001-121413>
 Typhoon 計画参加各国は、年内に Meteor AAM と Paceway Ⅳ 搭載及びレーダとエンジンの改良 とそのコストについての提案を受ける。
 Meteor は独、伊、西、英の各国で2015年頃に AMRAAM が寿命を迎えることから2014~2015年装備化を希望している。
 EJ200 ターボファンエンジンの TVCは2009年中頃に検討が開始され2010年1/四半期に結論が出る。 TVC につ いての検討は1995年から行われていた。
2009.11.23 Aviation Week & ST Drumming up interest <1001-112309>
 Selex Galileo社が Gripen NG 搭載用に 'swashplate' 式の AESA レーダを試作し、Tornado GR4A に搭載して試 験を行っている。 この方式は軸に斜めに取り付けられて AESA アンテナを回転させるもので、Qinteq社が主導する ARTS 計画の一部を成している模様である。 ARTS は Typhoon 搭載 AESA レーダ開発の RRE をなしており、同社によると swashplate 方式 AESA レーダの Typhoon への搭載は5~6年で可能である。
2009.11.04 Jane's Defence Weekly Germany opts out of Tranche 3b Eurofighter <0912-110403>
 ドイツは今年6月、Typhoon Tranche 3 の調達に31機分の$22Bの予算しか確保できなかったことから、計画を Tranche 3a と 3b に二分したが、新たに連立した与党は 計画されていた Tranche 3b 37機からの撤退を決めた。
 この結果ドイツの Typhoon 整備機数は、当初計画の180機が143機になった。
2009.10.05 Aviation Week & ST Enhanced lethality <0911-100515>
 英国とドイツが Typhoon の対地攻撃能力強化計画第二段階である P2E 計画を検討している。 2013年を装備化 時期とすれば2010年内に合意する必要がある。
【関連記事:0710-041101 (JDW 2007.04.11)】
 ドイツは GBU-48 1,000-lb Enhanced Paveway Ⅱ を改良した TrojanTautus CM の搭載を考えてい るが、昨年試験を完了した射程100kmの Hope は考えられていない。 GBU-48 の搭載は P1E で実現している。
【 Hope 関連記事:0811-092907 (AW&ST 2008.09.29)】
 英国は Paveway Ⅳ と Storm Shadow を搭載しようとしている。
 一方 AESA レーダの搭載は、今年中にロードマップを完成する計画であるが、いずれにせよ2013年の Tranche 3 納入開 始には間に合わない
2009.08.26 Jane's Defence Weekly UK saves £4 billion on reduced Typhoon buy <0910-082607>
 英国防省が8月17日、Typhoon の購入数を当初予定の232機から72機削減し160機としたと発表 した。 これにより$6.6Bの経費が削減される。
 また7月31日に契約した Tranche 3 についても新造機は16機で、残りの24機は旧型機の改造 になる。
2009.08.24 Aviation Week & ST Typhoon's path <0910-082409>
= Typhoon 発展計画の今後に関する記事 =
 英国は Typhoon の対地攻撃能力向上計画を来年にも明らかにするが、アフガンへの Typhoon の投入は数年先になる。 英国は これ以上 Typhoon を購入しないことを明らかにしている。
 Typhoon の改良には Brimstorne ASM や Meteor AAM の搭載が含まれる。
2009.08.12 Jane's Defence Weekly Eurofighter sets its sights on Tranche 3B <0910-081207>
 Eurofighter は Typhoon Tranche 3A の契約が成立したため、Tranche 3B (T3B) の作業に入り、2011年末までに契約 を取り付け、2016年に納入を開始する計画である。 T3A 40機の調達を決めた英国は、T3B の調達数は48機以下になるとしている。
 Typhoon は、計画参加4ヶ国から620機、オーストリア及びサウジへの輸出で87機の契約を得ている。
2009.08.10 Aviation Week & ST Fighteing on <0909-081009>
 Tranche 3A 契約により BAE Systems社などの Eurofighter Typhoon 最終組み立てラインは2016年まで確保され、開発 当局は今後数ヶ月以内に受け入れ可能な Meteor AAM 及び AESA レーダ搭載案をまとめることになる。
 ただ Eurofighter社 CEO は、Tranche 3A の納入が2013年に開始されるものの、AESA レーダを間に合わせるのは困難 と発言している。
2009.08.05 Jane's Defence Weekly Typhoon Tranche 3A deal signed <0910-080505>
 Typhoon Tranche 3A 112機の契約が行われたことが、7月31日に公表された。 内訳は、英国40機、ドイツ31機、イタリア21機、スペイン20機 である。
2009.06.15 Aviation Week & ST Better than nothing <0908-061508>
 Eurofighter Typhoon Tranche 3 は漸く契約が行われることになったが、当初計画されていた236機は2回に分けて発注 されることになり、1回目の Tranche 3A は112機にとどまることになった。 Tranche 3B は2年後に契約される。
 しかも当初88機を予定していた英国は40機の発注にとどまり、更にそのうち24機は Tranche 2 の改修で、新規発注は16機でしかない。 残り はドイツが30機、イタリアとスペインがそれぞれ21機である。
2009.06.01 Aviation Week & ST Typhoon Tranche 3 contract nears <0907-060106>
 Eurofighter 4ヶ国は、6月末までに Typhoon Tranche 3 の初期生産分である Tranche 3A の契約を行う模様である。  Tranche 3A では236機予定されている Tranche 3 のうち112機が生産される。 Tranche 3B の契約は2年後になる。
 一方 Tranche 1/2 は合わせて384機生産される。
2009.05.20 Jane' Defence Weekly UK government commits to Typhoon Tranche 3 <0907-052003>
 英国が5月14日に、Typhoon Tranche 3 に参加することを明らかにした。 独、伊、西の三ヶ国は既に参加を決めてい たが、英国は予算不足を理由に撤退もあり得るとしていた。
 Tranche 3 は合わせて236機生産される計画である。
2009.02.02 Aviation Week & ST Typhoon path <0903-020209>
 TyphoonTranche 2 が運用を開始する段階にあり、Tranche 3 についても2009年2/四半 期には合意が行われようとしている。 Tranche 3 の選択肢として、まず計画機数の半分を生産し、残りの取り扱いは長期間かけて検討するとい うものもある。
 Eurofighter 協同四ヶ国は、搭載 AESA レーダとして CAESAR を開発しているが、英国は単独でも AESA レーダを搭載しようとしていて、対地攻撃にも使用する ARTS レーダを国際共同開発している。 英国は Typhoon に対地 任務も要求しており、Tranche 1 にも限定的ながら対地任務を与えている。
 イタリアも Typhoon に、防空任務に加えて対地任務も付与しようとしており、GBU-39 SDB を搭載する計画で、議会が既に500発の予算を承認している。 SDB の調達は当初2008年から3年間で行う計画であったが、2009年に開始され ることになった。
2009.02 Jane's Missiles & Rockets UK cuts its Meteor BVRAAM buy to minimum <0903-020024>
 英国防省は Typhoon 用の Meteor BVRAAM調達数を最小限にとどめると共に、 ISD2015年に延期する見直しを行う模様である。
 この中で ISD を、platform ready の ISD 1 と Typhoon Meteor Capability の ISD 2 に分け、ISD 1 を2012年8月、 ISD 2 を2015年7月に設定している。
2008.12.08 Aviation Week & ST Meteor fragments <0901-120804>
 英国が Meteor AAM の Typhoon 搭載を延期した。 2013年に代わる運用開始時期 (ISD) は明らかになっていない が、英国防省筋は Meteor の開発時程に変更はないとしている。
 Meteor は、ラムジェット推進と見られていたロシアの R-77 (AA-12) に対抗して1990年代初期に計画が開始され、のちに R-77 のラムジェット 開発は失敗したが、中国の PL-12 や将来出現するロシアの AAM への対抗を目指している。
2008.12 International Defence Review UK becomes first partner nation to receive Tranche 2 Eurofighters <0901-120030>
 独、伊、西、英の4ヶ国に合わせて251機配備される Typhoon Tranche 2 の最初の2機が、10月に英空 軍の実働部隊に配備された。
 Eurofighter社は現在 Tranche 3 について4ヶ国と協議を続けており、2008年末か2009年早々にも結論を出す計画である。
2008.11.26 Jane's Defence Weekly Italy receives its first T2 Typhoons <0901-112613>
 イタリア空軍が2013年までに47機取得する予定の Typhoon Tranche 2 (T2) の 一番機が、11月14日に伊空軍基地に飛来し、18日に引き渡された。
 Eurofighter社は、サウジ向けの72機を含む323機の Typhoon T2 を生産する。
2008.10.08 Jane's Defence Weekly Eurofighters offers Tranche-3 split to ease fund issues <0812-100803>
 Eurofighter 関係各社が、236機計画されている Typhoon Tranche 3 を、予算化が容易なように sub-tranche に切り分ける提案をしている。
 最近発足したイタリアの新政府は、F-35 の購入に積極的で Tranche 3 をあきらめようとしている。
2008.08.13 Jane's Defence Weekly First UK production Typhoon T2 makes maiden flight <0809-081304>
 英国向け Typhoon Tranche 2 (T2) の量産初号機が8月6日に、胴体下に増槽、両翼の外側パイロンにそれぞれ ASRAAM を1発ずつ搭載して初飛行した。 ドイツ向け T2 は1月に初飛行した。 英空軍への引き渡しは10月 で、T2 323機のうち89機が英国向けになる。 T2 は搭載コンピュータ、アビオニクスが更新され、空対空、空対地攻撃能力 が強化されている。
 一方、Eurofighter社は、独、伊、西、英に対し Tranche 3 (T3) の交渉を開始している。 T3 の改良点は明らかにされていないが、コン フォーマル燃料タンクの取り付け、推力の増強、AESA レーダへの換装が行われる模様である。
2008.08 International Defence Review Typhoon multirole status <0809-080005>
 英空軍は Typhoon が多目的戦闘機 (MRF) 化したと宣言した。 多目的戦闘機化された英空軍の Typhoon には PIRATE IRST/FLIRMauser 27mm砲が装備されてい る。
 米国で行われた事前訓練では10機の Typhoon が Paveway Ⅱ/Ⅲ 及び通常爆弾の模擬弾を投下した。
2008.07.16 Jane's Defence Weekly Typhoon storms onward <0809-071618>
= Eurofighter Typhoon に関する7頁にわたる特集記事 =
・英空軍の Typhoon が、Litening Ⅲ 照準ポッドと Paveway LGB 及び Mauser BK 27 27mm砲を装備した多目的戦闘機になった。
・英空軍は最初の Tranche 2 機を10月に受領すると共に、Tranche 3 の話し合いが4ヶ国間で開始された。
・Typhoon は共同開発国である英、伊、西、独の4ヶ国で620機装備されるほか、オーストリアに15機、サウジアラビアに72機の輸出が決まっている。 このほかに Eurofighter社は、ブラジル、ギリシャ、インド、ルーマニア、スイス、トルコ及び日本を輸出対象国と見て働きかけている。
2008.07.16 Jane's Defence Weekly Germany rues lack of Tyohoon T3 progress <0809-071604>
 ドイツ国防省が Typhoon Tranche 3 の計画が進まないことに懸念を示している。 Tranche 3 は236機計画されているが、計画通りの調達を表 明しているのはドイツとスペインだけで、英国とイタリアはまだ決めていない。
2008.06.23 Aviation Week & ST Third time lucky <0808-062306>
 英、独、伊、西の Eurofighter 4ヶ国は、今年末を目処に236機予定されていた Typhoon Tranche 3 の生産について話し合いを進めているが 難航している。
 この様な状況下に、既に72機の Tranche 2 を発注し2009年に引き渡しが開始されるサウジが、更に40~70機の Tranche 3 を 追加発注する交渉を進めており、問題が解決する可能性が出てきた。
 サウジは AESA レーダの搭載に関心を示しており、英国を除く3ヶ国が開発している Captor-E AESA レーダは現在 飛行試験中である。
2008.06.18 Jane's Defence Weekly Uncertainty surrounds UK Tranche 2 Typhoons <0808-061802>
 英空軍は最初の Tranche 2 Typhoon 2機を9月に受領し2~3ヶ月間の評価試験を行い、最初の部隊を2010年10月1日に編 成する計画であるが、最終機の納入時期は未定である。 BAE Systems社と英国防省の話し合いは今年中に結論を出す。
 Tranche 2 Typhoon は現在、英空軍向けとサウジ向けの15機が組み立て中であるが、サウジへの24機の引き渡し完了時期は2009~2010年が2013~ 2014年に延期になっている。
2008.06.04 Jane's Defence Weekly Eurofighter Tranche 3 decision is imminent, CEO declares <0807-060413>
 Eurofighter社が2007年6月に提出した Typhoon Tranche 3 の提案書に対する英、伊、独、西4ヶ国からの回答が今週末 に行われる。 これを受け同社は2008年末か2009年初頭にも Tranche 3 の仕様を固める。
 Tranche 3 は基本計画で生産数が236機とあるのに対し、イタリアは50%、英国は0%の購入意志を示しているが、独、西 両国は予定通りの購入を計画している。
2008.05.14 Jane's Defence Weekly UK RAF seeks to extend range of future Typhoons <0806-051401>
 英空軍が Typhoon にコンフォーマル燃料タンク燃料投棄装置を取り付け、運用の柔軟性を向上させようと考えてい る。 ただ、コンフォーマル燃料タンクの取り付けは Tranche 2 で可能であるが、燃料投棄装置の取り付けは Tranche 3 でないとできない。
 また ESA (Electronically Scanned Zrray) レーダを搭載するため電源と冷却装置の強化も考えている。
2008.04.02 Jane's Defence Weekly Eurofighter hands over last Typhoons of Tranche 1 <0806-040206>
 Tranche 1 Typhoon の144番機となる最終号機が3月20日にドイツに納入された。 38機生産する予定の Tranche 2 は最終組み立て段階にあり、2008年中頃に納入が開始される。 その次の Tranche 3 の開発は年内に合意する予定である。
2008.03.10 Aviation Week & ST Bug bucks for the bang <0804-031009>
 英国では Typhoon に搭載する武器が、Meteor が£200M ($400M)、次世代対地兵器 SPEAR が£400Mと価格高騰に頭を 痛めているため、WIST (Weapon Integration Study Team) を編成して価格抑制に取り組んでいる。
 SPEAR (Selective Predision Effect at Range) は射程が50~200kmの、ネットワーク環境下で使用するミサイルで、 単距離型と中距離型の最小限二種類が必要とされている。
2008.02.04 Aviation Week & ST Winners and losers <0803-020408>
 Eurofighter GmbH. は、Typhoon Tranche 3 のプロポーザルを2007年12月に英、独、伊、西の4ヶ国に提出したが、年内の契 約は困難と見られている。 英国が Tranche 3 を計画通り調達する可能性はなく、英政府は同社に対し調達機数が減った場合について問 い合わせている。 またイタリアも同様である。 英国は Tranche 3 を88機購入する計画であった。
【関連記事:0721-101507 (AW&ST 2007.10.15)】
 英国では攻撃機の機数削減や、Type 45 防空駆逐艦の数を8隻から6隻に減ずるとの観測も流れている。 当初計画に 於ける Type 45 の建造数は12隻であった。
2008.01.16 Jane's Defence Weekly RAF Typhoons conduct Mauser BK-27 firings <0802-011605>
 英空軍の Typhoon FGR.4 が、昨年末に Mauser BK-27 27mm砲の実射試験を実施した。 この試験は Typhoon の対地攻撃能力検証の一環として、2007年11月に Litening Ⅲ を用いた LGB 投下試験成功に引き続き行われた。 現在の計画では、 7月に対地攻撃能力宣言が行われる。
 Typhoon への Mauser BK-27 27mm砲搭載は、英国防省が2000年に経費削減のため削除して以来議論が続いていた。
【関連記事:0711-042501 (JDW 2007.04.25】
2008.01 Jane's Missiles & Rockets UK RAF Typhoon releases its first Paveway Ⅱ LGB <0802-010009>
 英空軍の Typhoon が11月15日に、Paveway Ⅱ LGB の投下試験を行い成功した。 投下した Typhoon は複座型で、Rafael社製の Litening Ⅲ レーザポッドによりレーザ照射を行った。
 この試験は2008年に予定されている Typhoon のアフガン派遣に備えたものである。
2007.11.05 Aviation Week & ST Tranche 2 trials begin <0723-110502>
 Typhoon Tranche 2 搭載機器の飛行試験が行われており、実機搭載による飛行試験は年内にも開始される 予定で、試験に使用する Tranche 1 の改修が、先週から英国の BAE社工場で行われている。
2007.10.24 Jane's Defence Weekly RAF Typhoon flies with heavy weapon load <0722-102411>
 英空軍が2008年に Typhoon F.2 に空対地任務を付与するに先立ち、重武装飛行試験 を開始した。
 9月24日に行われた試験で Typhoon F.2 Block 5 は、1,000-lb Paveway Ⅱ LGB 6発 、AIM-120 AMRAAM 4発ASRAAM 2発を搭載し、機首を15゚上げた状態でアフタバーナ を使わずに40,000ftまで上昇した。
2007.10.15 Aviation Week & ST Trade wind <0721-101507>
 英政府と BAE社は、Typhoon Tranche 3 の調達機数削減について対応協議を行ったが、平行線のまま終了し た模様である。 企業側は機数削減に対する保証を求めており、伊、独、西はのワークシェアの見直しが必要としている。
 英政府は、当初232機の Typhoon を装備する計画で、空軍は Tranche 1 を55機既に受領し、Tranche 2 89機及び Tranche 3 88機を 購入する計画であった。
2007.08.29 Jane's Defence Weekly UK Typhoon intercepts Russian strategic bomber <0718-082902>
 英空軍の緊急発進任務 (QRA: Quick Reaction Alert) にあったTyphoon が、8月21日にロシア空軍の Tu-95MS に対し緊急発進しこれを追尾した。
 QRA 任務の Typhoon は4発の AIM-120 AMRAAM 4発の ASRAAM を装備していた が、砲は装備していなかった。
2007.08.20 Defense News Block 5 Typhoons arrive in Britain <0718-082014>
 英空軍は対地攻撃能力を持つ2機の Typhoon Block 5 を8月6日に受領した。 空 軍は2008年7月運用開始を目指して飛行訓練を開始しており、アフガニスタンに派遣中の Harrier GR9 の後継として作戦に参加させる。  Block 5 は AAM のほか、Brimstone 対戦車ミサイル、Enhanced PavewayⅡ の搭載が可能である。
 更なる対地攻撃能力の強化は、独、伊、西からの発注で、Tranche 2 の一 部として実施中である。
2007.08.13 Aviation Week & ST Laser designator pod integration carriage ・・・ <0718-081304>
 英空軍は先週、 Typhoon に搭載する新型レーザポッドの飛行試験を年末までの計 画で開始し、同時期に Tranche 1 Block 5 の初号機を受領した。
 Block 5 には空対地攻撃能力が付加され、来年7月の IOC 後にアフガンでの戦闘を支援する。 今後共同 4ヶ国が115機の Tranche 1 を Block 5 に改善する計画で、新たに製造する25機は全て Block 5 仕様となる。
2007.08.08 Jane's Defence Weekly Italian Air Force receives first Block 5 Typhoon <0717-080806>
 Eurofighter社の強力会社である Alenia社が8月1日に、Typhoon Block 5 の初号機がイタリア空軍に納入さ れたと発表した。 Block 5 は Tranche 1 の最後の5機で、Block 5 の最終号機は今年中にイタリア空軍へ納入される。
 Block 5 は IRST 及び FLIR からなる Pirate (Pasive IR Airborne Tracking System) を初めて搭載しており、機体は亜音速で9g、超音速で7gに耐える。 この仕様は Tranche 2 にも引 き継がれると共に、既納入機にも改良が実施される。 改良機は2008年1/四半期中に戦列に復帰する。
2007.08.06 Aviation Week & ST The Italian air force is fielding ・・・ <0717-080601>
 伊空軍は最初の Typhoon Block 5 を部隊配備した。 年内に更に4機を受け取り、第一期 導入計画分である29機の受領を終了する。
 Eurofighte Typhoon はある程度の対地攻撃能力を持つが、Block 5 は空対空仕様であり、 Pirate (Passive Infrared Airborne Tracking Equipment) IRST システムを装備し、亜音速で9g、超音速で7g の旋回能力を持つ。
 空軍は既に保有する Typhoon の一部を Block 5 に改修している。
2007.07.25 Jane's Defence Weekly Italian Typhoon will not be multirole, says air chief <0717-072508>
 イタリアTyphoon 制空戦闘機としてのみ使用し、多 目的戦闘機とはしない。 対地攻撃任務は Tornado と AMX、更にその後継となる F-35 JSF が担うことになる。 この結果イタリアは Storm Shadow や JDAM など、Typhoon に搭載する対地攻撃武器の 購入も行わない
 イタリアは2013年までに Tranche 1/2 を合わせて96機購入する計画で、その後 Tranche 3 も46機購入すると見られていたが、同国 空軍参謀長は Tranche 3 の購入交渉は行われていないとしている。
2007.07.18 Jane's Defence Weekly Austria receives first Typhoon but concerns persist <0716-071809>
 オーストリアへの Typhoon 初号機引き渡しが7月12日に行われた。 二番機は既に 初飛行しており、8月にはオーストリアに到着する。 年内に更に2機の引き渡しが行われる。
 オーストリアの Typhoon には IRIS-T AAM などの装備が搭載されていないが、これらは後年装備となる。
2007.07.18 Jane's Defence Weekly Indian Flankers engage Typhoons <0716-071805>
 英印間で行われた Anglo-Indian Exercise 'Indradhanush 2007' で、インド空軍の Su-30MKI と Typhoon が模擬交 戦した。
 演習は英国で行われ、Typhoon は Tornado と共に参加し、6機の Su-30MKI と、一対一交戦及び 集団交戦を行った。
2007.07.18 Jane's Defence Weekly Eurofighter partners may reduce Tranche 3 Typhoon buy <0716-071803>
 Tranche 3 Eurofighter の発注予定数は、独、伊、西、英各国の財政上の理由から、当初計画の620機を 下回る236機にしかなっていない。
 特に英国は予定していた88機全てを取り止める可能性がある。
2007.07.18 Jane's Defence Weekly UK Typhoons assume QRA duty <0716-071802>
 英空軍の Typhoon が7月11日に、Tornado F.3 と共に初めての24時間防空待機任務 に就いた。
 Typhoon への27mm砲装備について空軍参謀長は、防空任務に就く限り不要であるが 、来年末にアフガンでの任務に就くことになれば必須な装備になるとしている。
2007.07.09 Aviation Week & ST Trickle-down effect <0715-070907>
 英空軍は運用中の Typhoon Trenche 1 を、Trenche 3 に更新する方針を固め、共 同開発国である独、伊、スペインと調達機数についての協議を開始する。 同機の総製造数は620機、Trenche 3 は236機で、英国は88機 を発注すると見られる。
 英国は Typhoon による緊急発進任務を先月から開始している。 2008年には多目的戦闘機としての初期能力 を付加、少なくとも2035年まで同機を運用する。
2007.07.04 Jane's Defence Weekly Austria reins in Eurofighter Typhoon order amid warnings of cancellation cost <0715-070405>
 オーストリアが6月26日に、Typhoon の調達機数を、予定されていた18機から 15機に減らすと発表した。 これによって調達費はEUR2BからEUR370Mが減らされることになる。
 Typhoon の調達は2006年10月の選挙で社会民主党が勝利したことによる。 同党は Typhoon の計画中止か調 達機数削減を公約していた。
2007.07.02 Aviation Week & ST Meteor matters <0714-070209>
 英国は Typhoon への Meteor 搭載開始を、搭載設計及び試験の遅延から当初計画から1年 遅れの2013年としている。 5月に実施した発射試験は成功したが開発管理及び航空機への搭載設計に問題があり、英国に次い で導入を予定していたドイツは現在慎重な検討を行っている。
 Typhoon を装備する英、独、伊、スペインの4ヶ国は Meteor 装備に前向きであるが、仏、スウェーデンは参加の方針を明らかにして いない。
 MBDA社は2008年中頃に Tornado F3 による発射試験を計画、次いで2009年~2011年に誘導射撃を計画中である。
2007.06.27 Jane's Defence Weekly Typhoon support deal on horizon <0714-062710>
 Eurofighter GmbH は今月中に計画参加国との$537Mにのぼる保守契約を行うと共に、7月中旬にオーストリアに初号機 を納入する計画である。
 オーストリアへの初号機引き渡しは墺政府の引き取り拒否で遅れていたが、既に引き渡し可能な状態にあり、二番機 も近く初飛行する。 受注した18機中の残り16機も全て製造段階にある。
2007.06.27 Jane's Defence Weekly UK sizes up export opportunities in Algeria and Japan <0714-062709>
 英国は世界の兵器市場で20%のシェアを持つが、今後アルジェリアと日本への市場開拓に意欲を持っている。
 日本へは次期戦闘機として Eurofighter Typhoon の売り込みを積極的に行っている。
2007.06 Jane's Missiles & Rockets Gripen and saab take over Meteor testing <0713-060010>
 MBDA社は Meteor BVRAAM の試験と開発を Saab社と Gripen 戦闘機に引き継いだ。  これは Eurofighter社が試験に必要な資金を英国政府から受領するのが困難になったことによる。 計画では2006年8~9月に Typhoon による Meteor の発射試験が行われることになっていた。
 Gripen はスコットランドの基地で試験を行う。
2007.06 International Defence Review Eurofighter partner nations ready Typhoon for operational take-off <0712-060010>
= 運用開始間近な Typhoon に関する4頁にわたる特集記事 =
 独、伊、西、英の四ヶ国の共同開発による Eurofighter Typhoon は、当初は防空任務に重点が置かれていたが、現在では対地攻撃任務 の強化が急がれている。
 2007年3月末までに英空軍は、単座の Typhoon F.2 26機と、複座の T.1 15機を取得 している。 また独空軍は33機、伊空軍は22機、西空軍は17機 を受領している。 唯一の非 Eurofighter Consortium 国のユーザであるオーストリア空軍は既に最初の18機を 受領し、3月21日に試験飛行に成功している。 BK 27mm砲(右図)は、墺空軍だけが装備する。
2007.05.30 Jane's Defence Weekly Typhoon weapon tests imminent <0712-053008>
 対地攻撃能力を付与された Typhoon の試験が6月に開始され年末まで続けられる。  試験では Litening Ⅲ 照準ポッドを装備した Tranche 1 Typhoon Enhanced Paveway GPS/Laser GB を投下する。
 英国は2008年中頃に対地攻撃能力付 Typhoon をアフガンに派遣する計画である。
2007.05.28 Aviation Week & ST MBDA last week performed ・・・ <0712-052801>
 MBDA社は先週、Meteor AAM の高々度発射試験を行い、計画した旋回機動等全ての試験に成功した。 試験に は Grippen 戦闘機を使用し、高度42,650呎に上昇したのち超音速に加速して、数秒後にミサイルを発射、計画通りの飛行を行った。
 次回はイタリアの試験場で、Eurofighter Typhoon 両翼に搭載しての亜音速及び超音速飛 行性能試験を行う。
 Tornado F3 を用いた誘導制御試験は2009年に開始し、装備化及び Typhoon への搭載を2013年に予定してい る。
2007.05.23 Jane's Defence Weekly QinetiQ takes on Meteor trials with Tornados <0712-052305>
 英国防省は、Typhoon に搭載した Meteor BVRAAM の運用開始時期 (ISD: In-Service Date) を2013年と計画しているが、当面 Typhoon が Meteor の発射試験ができる状態にないため、Tornado F.3 2機を改修して試験を行うことになり、$10.9Mで QinetiQ に発注した。
 Meteor の発射試験は2009年までの予定で Gripen 戦闘機により行われているが、2009年から2011年までは Tornado F.3 によって行われる。
2007.05.21 Aviation Week & ST Typhoon damage <0711-052108>
 Eurofighter社は、Typhoon Tranche 3 の製造契約を2008年末~2009年初頭に締結する。 しかしながら Eurofighter社と独、伊、スペインは、英国が機数を削減するとの情報があることから、英国に計画の確行を求 めると共に、計画不参加の場合、違約金を$1.97B要求するとしている。 一方で、英国はEurofighter社と独、伊、スペインはサウジア ラビアに72機の Typhoon を売却する協議中で、年末までには商談がまとまるとみられる。
 二段階に区分された能力向上計画は、第一段階が総額$1.62Bで進行中であり、3月に一次生 産分の引き渡しを完了している。 性能強化としては通信能力の強化、Litening Ⅲ、EGBU-16 及び PavewayⅣ を搭載している。
2007.05.21 Aviation Week & ST Flight tests are underway ・・・ <0711-052103>
 近い将来 Eurofighter Typhoon への搭載をめざす Caesar (Capter Active Electronically Scanning Array Radar) の飛行試験が5月初めから行われている。
 Caesar は EADS ほか4社が共同で開発する、既存の Capter-M 1,000個以上の T/R モジュ ールから成る AESA を組み合わせた新型レーダで、同時多目的モードにより性能は飛躍的に向上し信頼性も高い。
 また、伊空軍は、Eurofighter Typhoon に搭載する IIR 誘導 AAM である IRIS-T の実射試験を実施中であ り、10月から部隊による運用評価試験を実施する予定である。
2007.05.16 Jane's Defence Weekly UK Tranche 3 Typhoon contract debate continues to rage <0711-051606>
 2011~2012年に生産が開始される Typhoon Tranche 3 について、88機を購入する 予定の英国がコスト引き下げを強く要求している。
 現在のままだと英国の Tranche 3 Typhoon は$40Bの経費を要する。
2007.05.07 Defense News Typhoon partners mull 30-year upgrade plan <0713-050703>
 英、独、伊、西の4ヶ国は、英国の提案による Typhoon の30年間長期改善計画について今年初めから協議を開 始したが、各国の改善要求には相違点が多く、合意には多くの調整と時間が必要となる。 短期の性能向上計画 としては、今年3月に合意した FCP (Future Capability Programme) があり、$1.7Bを投じて 2012年までに空対地攻撃能力の強化を主とする改善を行う。
 Typhoon はこれまでに Tranche 1 及び Tranche 2 として384機が製造されており、Tranche 3 の契約に関する協議を今年の夏に予定、合意すれば2009年以降236機を製造する構想である。
2007.05 Jane's Missiles & Rockets Typhoon moves closer to air-defence role <0713-050031>
 英空軍の No.3(F) 飛行隊の Typhoon今年中頃の運用開始に備えて、2月26日~ 3月2日に ASRAAM 4発の発射試験を行った。
 同飛行隊は6月から Tornado に代わって緊急待機任務に就く。
2007.04.25 Jane's Defence Weekly UK RAF to put Typhoon cannons into action <0711-042501>
 6年前に英空軍は、コスト削減のため Typhoon に Mauser 27mm砲を搭載するのを止めたが、 対地攻撃能力を強化するため再装備することになった。 Mauser 砲は2008年中頃にアフガンに派遣される第11航空隊に装備さ れる。
 Typhoon には2発の Enhanced Paveway GPS/LGB と55発の27mm砲弾 が搭載される。
2007.04.11 Jane's Defence Weekly Accord secures multirole future for Typhoon <0710-041101>
 Eurofighter GmbH と NATO は、Typhoon を多目的戦闘機 (MRF: MultiRole Fighter) に能力向上する計画 で合意した。 MRF 型は第一機生産 (Tranche 1) の後期型である Block 5 以降になる。
 能力向上計画は二段階で行われ、第一段階となる P1E (Phase 1 Enhanchment) では EGBU-16 EPW Ⅱ PW Ⅳ の搭載が可能になり 、Litening LDP (Laser Disignation Pod) や MIDS も搭載される。  2012/13年に運用が開始される P2E はまだ定義されていないが、KEPD 350 Storm Shadow などの CM、及び PW Ⅲ、JDAM などの搭載が検討されている。
 しかしながら P1E、P2E のいずれでも Meteor BVRAAM の搭載予定はない。 Meteor は2006年に Typhoon 計画から切り離された。
2007.04.09 Aviation Week & ST Eurofighter has begun a series of ・・・ <0709-040902>
 Eurofighter Typhoon へ Meteor を搭載した環境試験が3月からスペインで行われているが、今月からはイタリ アでも試験を開始し、機内及び両翼パイロンに搭載した状況での振動、温度、荷重等の各種データを収集する。
 Typhoon の戦闘能力強化については、英、独、伊、スペインが二段階で実施するこ とで合意しており、第一段階では対地機能強化のため、Paveway Ⅳ、EGBU-16 の搭載を計画し、2011年~2012年 に Tranche 2 として装備化する。 二段階目では Storm Shadow Taurus の搭載を予定しているが、Meteor の装備は未定で現在協議中である。
(関連記事 IDR 2006.11)
2007.01.15 Aviation Week & ST Typhoon path <0703-011502>
 Eurofighter は現在計画が遅れ気味ながら、空対地攻撃能力を向上させた Tranche 2 への改善が行われており、3月には初号機の改修が完了する。 英国は115機の Tranche 1 を2012年までに全 て改修する計画であり、サウジは72機の Tranche 2 を購入する。
  Tranche 3 への改善は2009年以降を予定しており、50~100-lb爆弾のパッケージ化による搭載数の増加、 Paveway Ⅳ、Tauras KEPD などの搭載のほか、AESA レーダを装備する。 試作レーダの試験は今年から、 Eurofighter Deveropment Aircraft 5 に搭載して行う計画である。
2006.11.08 Jane's Defence Weekly UK to deploy Typhoon in Afghanistan <0623-110801>
 英空軍は、対地攻撃装備の Tranche 1 Block 5 Typhoon を2008年前半にアフガニスタンへ 投入する準備を急いでいる。 Tranche 1 Block 5 は既に40機余りが英空軍に配備されており、2007年に Enhanced Paveway Ⅱ を搭載するソフト改修が行われる。
 また2006年初めに、20基の Litening Ⅲ 照準ポッドを購入することで Rafael社と合意している。
2006.11 International Defence Review Eurofighter Typhoon community prepares for two-year rolling update programme <0622-110002>
 Eurofighter は Typhoon を2年周期で能力向上して行く計画で、P1E (Phase 1 Enhancement) に向けた各国の話し合いは9~10月に終了し、年内に契約を行いたいとしている。
 P1E は更に二分され、2010年末を目指した P1Ea では対地攻撃能力を強化 すると共に IRIS-T AAM を搭載し(右図中)、2012年末を目標にした P1Eb では Storm Shadow Taurus などの CM を装備して 遠距離打撃力を強化する。(右図右)
 Eurofighter Typhoon は Tranche 1 が148機、Tranche 2 が見込みを含み326機、 Tranche 3 が236機プラス300機の輸出を見込んでいる。
2006.08.02 Jane's Defence Weekly Contract signed for Typhoon ground attack <0617-080207>
 Eurofighter社が7月20日に、英空軍から Typhoon に対地攻撃能力を付与するソフトの開発を受注した。 計 画では Rafael社の Litening Ⅲ ポッドと Enhanced Paveway Ⅱ が 使用され、Tranche 1 Block 5 から適用される。
 現在の Typhoon は Block 2B で、英空軍に既に44機が引き渡されており、Block 5 の納入は2007年に開始される。
2006.02.27 Aviation Week & ST The Eurofighter Typhoon team has entered a new phase in development <0606-022701>
 Eurofighter Typhoon は、対地攻撃能力の改善を目的とする新たな開発段階に移行した。
 2月21日からドイツで行っている試験では、多種かつ多量の対地攻撃兵器を搭載する機体の飛行制御を焦点に検証が進められている。
 試験機 IPA (Instrumented Production Aircraft) No.3 (右図) には4発の AMRAAM、2発の IRIS-T、4発の PavewayⅡ 1,000-lbレーザ 誘導爆弾と4基の外部燃料タンクが装備されている。
2005.08.08 Aviation Week & ST Curtains for stealth <0516-080804>
 BAE Systems社は、戦闘機のステルス化技術について研究を進めており、機体の低識別化設計だけでなく RCS の低減に関する研究にも 重点を指向している。
 英空軍の Eurofighter Typhoon は元来ステルス機ではないが、同社はレーダ反射信号の低減に向け、様々な方策を検討しているとみら れる。
 同社は研究の細部を明らかにしていないが、他の企業筋は米露が開発中のプラズマ磁界を利用したものではな く、電波吸収材や特殊な補助システムによる、機上レーダの遮蔽や敵レーダに対する反射電波の拡散を研究して いることを示唆している。
2003.06.11 Jane's Defence Weekly Tyhoon on track for acceptance  Eurofighter の Typhoon 戦闘機は、6月30日に独、伊、西、英が受領文書に署名し、同日付けで最 初の16機が英空軍に納入される。
Tranche 1
 Tranche 1 型機は1998年に計148機(英55、独44、伊29、西20)が発注された。 英空軍は段階的に2005年までに full-operational に する計画である。
・Batch 1: 防空任務用で、Captor Multirole Radar, AMRAAM, ASRAAM を搭載する。
・Batch 2:
 FLIR, MIDS, 音声入力装置を搭載。
・Batch 3:
 IRST、改良型レーダ、ヘルメットディスプレ、ミサイル/レーザ警報装置、ALARM (Air-Launched ARM), Paveway Ⅱを搭載。
Tranche 2
 Tranche 2 は今年後半での契約に向け順調に計画が進んでいる。 Tranche 2 では、AIM-120C5 AMRAAM, JDAM, Enhanced Paveway Ⅱ, 能力向上型 MIDS, PGB (Precision Guided Bomb), Meteor AAM, Storm Shadow , Bristone ASM などの搭載が予定され、計236機(英89、独68、伊46、西33)の生産が計画されている。
2003.05.05 Aviation Week & ST Typhoon warning  英国は現在作成中の国防白書でユーロファイター Typhoon の導入機数削減を検討しており、独、伊、スペインとの4ヶ 国計画の実施に影響を及ぼすのは必至とみられる。
 英国は当初、232機を導入する計画であったが、財務省は難色を示し180機以下に削減 する意向を持っており、国防省も長期防衛計画の見直しを迫られている。 白書は 2003年秋に発簡される予定。
 4ヶ国計画では 4期に別け、英 232機、独 180機、伊 121機、スペイン 87機の合計 620機を生産することで合 意文書が締結されている。
2002.06.17 Aviation Week & ST Eurofighter edges toward service entry
= Eurofighter の開発状況と将来計画に関する記事 =
 英空軍の Eurofighter 運用開始は当初の 2002年6月から 12月以降に遅れることとなった。
 英、独、伊及びスペインの4ヶ国による次世代戦闘機開発は各国の要求をまとめつつ開発を進めるため、より多くの期間を費やしてき た。
 Eurofighter の開発は運用能力と最新技術適用の観点から大きく3段階に分かれている。
Tranche 1:基本型、2002年以降運用開始
Tranche 2:各種性能向上型、最新ミサイル塔載、2006~2010年運用開始
Tranche 3:当時の最新技術を適用、FOAS への移行を前提
 Tranche 1 の導入は総額 $7B、620機以上を製造予定(英:232、独:180、伊:121、スペイン:87)
 Tranche 2 及び 3 はそれぞれ 236機を計画しているが、細部は未定。
1999.02.24 Jane's Defence Weekly Combat formation: European combat-aircraft consolidation