FCS / E-IBCT に関する報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2011.03.02 Jane's Defence Weekly US Army plans to field NIKs <1104-030203>
 米陸軍が2月上旬に E-IBCT計画中止を決めた。 E-IBCT の中核となっていたのは 車載のネットワーク接続装置 NIK であった。
 NIK に代わる装置について陸軍は4月に計画を国防総省に提出するが、同計画の副責任者は NIK に代わる装置はより安価で、より効果的、効率的でなければならないと 述べている。 更に新 NIK は NIK と似たものになるが、段階開発が行われるとも述べている。
2011.03 International Defence Review US Army ditches E-IBCT combat network system modernisation <1104-030019>
 米陸軍が2月4日、E-IBCT 計画を終了すると発表した。 車載ネットワーク接続キット と小型 UGV SUGV は目下 LRIP 中であるが、NIK のこれ以上の調達は行われない。
 陸軍の広報官は、NIK は最適な装備とは言えないとしている。
2011.02.16 Jane's Defence Weekly Pentagon approves plan to ditch E-IBCT <1103-021605>
 米陸軍が2月4日、FCS を継承する計画である E-IBCT の調達を、小型 UGV (SUGV) の一部とネットワーク接続キット (DRDO) にとどめる決定を行った。
 この結果、当初計画されていた Class 1 UAV と、野戦型 (T-) 及び市街戦型 (U-) UGV の不採用が正式に決定した。
【関連記事:1102-011907 (JDW 2011.01.19)】
2011.01.19 Jane's Defence Weekly SUGV and NIK survive E-IBCT programme cuts <1102-011907>
 米陸軍の近代化計画 E-IBCT で、国防総省の調達責任者が1月12日に、小型 UGV ( SUGV) とネットワーク接続キット (NIK) 1個旅団分の調達を承認する一方、都市型 (U-) と戦術型 (T-) 残置型センサ (UGS) と Class ⅠUAV の計画中止を決めた。
【関連記事:1008-062609 (JDW 2010.06.26)】
【註】
 E-IBCT の Class ⅠUAV には MAV が予定されていた。
【関連記事:0802-010902 (JDW 2008.01.09)】
2010.12.15 Jane's Defence Weekly Deliveries of E-IBCT equipment begin <1102-121506>
 Boeign社が、2月に受注した E-IBCT LRIP の納入を11月17日に開始し、FY11 2/四半期に完了する。
 納入されるのは車載のネットワーク接続キット NIKs と小型 UGV (SUGV) である。
2010.12 International Defence Review US Army mulls revised E-IBCT programme <1101-120001>
 米陸軍の旅団近代化計画 E-IBCT再構築される可能性がある。 9月に行われた E-IBCT Increment 1LUT は、まだ結果が公表されていないが、E-IBCT の通信装備が有用性に疑問を提起され ている模様である。
 E-IBCT Increment 1 には T-/U-UGS、Class 1 UAV、SUGV と共に、ネットワーク接続キット (NIK) 及び戦闘指揮ネットワークが含まれている。
2010.08.18 Jane's Defence Weely US tests new E-IBCT equippment <1010-081806>
 米陸軍の装備評価隊 (AETF) が E-IBCT 装備を変更して、限定的運用試験 (LUT ) に次ぐ部隊評価試験 (FDT&E) を開始する。
 E-IBCT 装備で変更されたのは、計画が中止になった NLOS-LS に代えて M777A2 155mm牽引榴弾砲3門を追加 したことで、他の装備としては使い捨て式残置型センサ (E-UGS) があり、E-UGS には市街戦型 (U-UGS) と野戦型 (T-UGS) の二種類がある。
【 M777 関連記事:1008-062608 (JDW 2010.06.26)】
2010.06.23 Jane's Defence Weekly E-IBCT programme set for key in September <1008-062609>
 米陸軍 E-IBCTIncrement 1 には、残置型センサ UGS(戦術用の T-UGS 及び、市街戦用の U-UGS)、Class Ⅰ UAV、小型 UGV (SUGV)、ネットワーク連接キット (NIK) などがあるが、昨年実施された試験では良好な結果を得られなかった ため9月に再試験が実施される。
 開発室長によると、昨年には到達距離が1kmで画像品質も悪かった UGV は12kmに伸び画質も改善され、Class Ⅰ UAV の信頼性も向上した。
【註】
 E-IBCT は計画中止になった FCS に代わる、米陸軍の次世代 System-of-Systems 装備である。
2010.05.26 Jane's Defence Weekly US defence bill sparls row over funding for second JSF engine <1007-052608>
 米議会下院軍事委員会が5月19日、FY11国防予算権限法の下院案を承認した。 この中には F-35 用 代替エンジンである GE/Rolls Royce F136 の開発予算も含まれており、今後国防総省との攻防が予想される。
 この他に陸軍の要求していた戦闘車両 (GCV) 開発予算$934Mを FCS計画の焼き直しとて認めなかったほか、FCS に代わる次世代装備である E-IBCT は$626.7M削減され$1.4Bになった。 この中で NLOS-LS の$152.7M もカットされた。
2010.03.17 Jane's Defence Weekly US offcials question E-IBCT readiness <1005-031705>
 米陸軍で FCS に代わって計画されている E-IBCT 近代化計画について、議会や政府部内からその 能力を疑問視する声が出ている。 E-IBCT は既に1個セットの生産が承認されており、陸軍はFY11に2個セット分 として$683Mを要求している。 E-1BCT Increment 1 には以下の内容が含まれている。
 ・残置式地上センサ
 ・Class Ⅰ UAV
 ・SUGV
 ・Network Integration Kit
 ・NLOS-LS
 ・Battle Command Network
 これについいて計画の副参謀長が、サイズや重量が超過しているものや、MTBF要求を満たして いないものがあると指摘している。
2010.03.10 Jane's Defence Weekly US Army draws up capability list for BCT modernisation <1005-031005>
 米陸軍 FFID長が3月1日、BCT 近代化のため2年周期で装備化される ' capability package' のうち、2013~2014年に装備化される 2nd package のリストアップが開始されたことを明らかにした。
 2nd package では2011~2012年の 1st package の改良のほか、GSS や個人携行型の Network Integration Kit、更 に移動型 WIN-T の採用が考えられている。 更に Armed Robotic Vehicle-Assault Light も採用されると見られ ている。
2010.02 International Defence Review FCS projects re-emerge in wake of Future Combat System demise <1003-020036>
= FCS 計画中止後の米陸軍に関する4頁にわたる特集記事 =
 FCS 計画は昨年中止になったが、システムのコンセプトと構成品の大部分は、開発が継続されるか再出発する。
2010.01.20 Jane's Defence Weekly US Army axes UAS and two UGV models <1003-012003>
 米陸軍が1月11日に議会に対し、FCS 用に開発していた Class Ⅳ UAS と、MULE UGV の地雷処理型と輸送型の計画を中止すると報告した。 但し戦闘型 MULEの開発は続行する。
 陸軍は今後、大隊と旅団を結ぶネットワークとセンサに、MQ-8B Fire Scout Class Ⅳ UAS に代えて Shadow の改良で対応するという。
2009.12 International Defence Review US Army moves on from FCS <1002-120027>
 米陸軍が FCS に代わる急速展開戦略と装備として 'capability sets' を提唱している。 capability sets は FY11から2年周期で新装備に更新される。
 2年の周期は、海外展開部隊が交代のため帰国する周期に合わしている。
2009.11 Jane's Missiles & Rockets US Army conducts limited user trials with NLOS-LS <0912-110023>
 米陸軍の E-IBCTWSMRNLOS-LSLUT を行っている。 E-IBCT は BCTM という名でも知られている第1機甲師団の第5旅団で、6月23日に中止が決まった FCS の 'Spin Out 1' の実員評価を行っている。
 Sin Out 1 には NLOS-LS のほか、戦術用及び市街地用残置型センサ (T-UGS/U-UGS)、Class 1 Block 0 UAV 、SUGV Block 1、及びネットワーク統合キット (NIK) が含まれている。
2009.10.14 Jane's Defence Weekly US Army modernisation shapes up in wake of FCS <0912-101402>
 米陸軍参謀総長が10月5日、FCS に代わる新たな近代化計画 evolving capability package を明らかにした。
 最初のパッケージとなる Increment 1FCS Spin Outs 1ほぼ同じ内容でFY11に開始さ れ、その後2年周期で新たなパッケージが導入される。
2009.07.06 Aviation Week & ST Growing pains <0908-070609>
 $160Bにのぼる米陸軍最大の計画である FCS は中止になるが、全てが終わるのではなく明暗を分けることにな る。 FCS 計画中止で最大の問題は、Boeing/SAIC による計画の取り纏めが終わることにある。 また FCS の波及が15個旅団戦闘団 (BCT) だけでなく、SpinOut として米陸軍の73個 BCT の全てに及ぶことになる。
2009.07.01 Jane's Defence Weekly US FCS projest faces major restructure <0908-070103>
 米国防総省の調達責任者が6月23日、総額$160Bにのぼる陸軍の FCS 計画を中止し、それぞれを 小さな計画に分離すると発表した。
 MGV の開発は中止され、代わりとなる戦闘車両計画は2010年に開始される。
2009.06.29 Aviation Week & ST Halt ordered for FCS cannon <0908-062906>
 米陸軍の FCS では、無人センサ、Class Ⅰ UAV、SUGVMULE UGV の開発は 続けられるが、調達担当国防次官が6月23日に、中止が決まった MGV に砲を搭載した NLOS-C 開発関連全作業の中止を命令した。
2009.05.27 Jane's Defence Weekly US Army outlines how it will restructure FCS <0907-052704>
 ゲーツ米国防長官が、FY10で FCS に計画されている MGV は、路側設置爆弾などの新脅威出現という教訓に 適応していないとして計画中止を決めたが、陸軍の副調達責任者はこの決定により FCS は今後以下の三分野に特化されるとの見通しを示した。
 ・Ground Combat Vehilce
 ・FCS Spin Out 装備
 ・ネットワークとソフトウェア
2009.04.15 Jane's Defence Weekly FCS cut will not army modernisation <0906-041502>
 陸軍の FCS から MGV が削除されても、陸軍の近代化に支障はないものと見られる。  むしろイラクやアフガンでの教訓を元にした新たな戦闘車両の開発に道を開くことになる。 更に陸軍は Ground Soldier System や UAV 及び UGV などの計画遂行を確実にすることができるようになる。
【註】
 Ground Soldier System (GSS) とはFY08で開発中止となった Land Warrior を再行した計画のようで、FCS 計画の一部とする報道 (AW&ST) と、これとは別の計画とする報道(Defense Upgrade)がある。
2009.04.15 Jane's Defence Weekly Gates signals a dramatic shift in budget priorities <0906-041501>
 ゲーツ米国防長官が$533.7B(註:FY09では$515.4B)にのぼるFY10国防予算で、画期的な優先順位の変更を行うこと を明らかにした。
 陸軍の FCS では$87Bかかる8種類の FCS 車両計画を中止するものの、FY11に MAVSUGVNLOS-LS の配備を開始できるよう、計画を促進する。
 海軍ではFY10における LCS建造数を2隻から3隻に引き上げ、最終的に 55隻とする計画を維持する。 DDG-1000 3隻の建造は、DG社と Northrop Grumman社に分けて建造する 計画を、DG社にまとめて価格を抑えれば継続される。 また Aegis艦の BMD 改修も$200Mで6隻を追加 する。 更に Ohio SSBN の改修(註:SSBN から Tomahawk 搭載の SSGN への改修)も進められる。
 空軍では F-22、C-17、CSAR-X などが軒並み計画中止になる。
2009.03.18 Jane's Defence Weekly FCS comes under fire from GAO <0905-031806>
 米 GAO が陸軍の FCS 計画について、議会と国防総省から十分な支持が得られず、計画は目標 を達成できないとの厳しい内容の報告を行った。
 GAO によると、FCS における 44件の重要技術のうち生産可能な段階 (TRL 7) に至ったの3件だけ で、37件は実用性試験の段階 (TRL 6)、4件はいまだに実験室試験の段階にある。
2009.02.18 Jane's Defence Weekly US Army leaders stand up for FCS ahesd of review <0904-021804>
 米陸軍首脳が FCS 計画の継続について、2009年1/四半期に若干の修正があるものの継続されると見ている。
2009.01.28 Jane's Defence Weekly US Army ponders direction of FCS <0903-012801>
 米陸軍が FCS 計画の進め方についての見直しを行っている。 この見直しは既定の中間見直しで、計画変更を前提 としたものではない。
 この見直しでは部隊改編の要領も検討され、その際に Abrams MBT Bradley IFV の取り扱いが問題になる。 陸軍参謀総長は MBT や IFV は非正規軍との戦いで重要な意味を持 つとしている。
2008.10.06 Aviation Week & ST Future army <0812-100603>
 米陸軍は、予算を FCS へ振り向けるため、在来装備の予算をFY10~FY15にかけ合わせて$45B削減 する模様である。
 8月5日の素案によると、Stryker の調達が$1.3B、Abrams TK の改良が$2.07B削減される。
2008.08.13 Jane's Defence Weekly US Army eyes accelerated FCS production schedule <0809-081307>
 米陸軍の FCS 装備で先行して装備化される 'Spin Out 1' の試験が、7月27~31日に、 WSMR と Fort Bliss の間に作られた摸擬村落で行われた。 Spin Out 1 は以下の装置で構成され、次回の試験となる事前ユーザ試験が 2009年に行われる。 その後 LRIP 移行を決める 'milestone C' が2010年に行われ、2011年 には最初の歩兵旅団に配備される。
( Spin Out 1 の構成品)
  ・NLOS-LS:射程40km
  ・B-kit 画像共有コンピュータシステム
  ・残置型センサ
  ・MAV Class Ⅰ Block 0 UAV
  ・SUGV 小型 UGV
 しかしながら MAV など FCS Spin Out の一部装置は、すでにイラクやアフガンで使用されている。
2008.07.23 Jane's Defence Weekly US Army readies FCS network simulaton <0809-072308>
 米陸軍は来月、FCSC4ISR 機能の検証を行う 'Event 08' シミュレーションを実施する。 このシ ミュレーションには仮想旅団のほか、開発中の WIN-T Increament 2 野戦用通信中枢装置を含む100以上の通 信装置、センサ、戦闘指揮装置が加入する。
2008.07.02 Jane's Defence Weekly US Army decides to restructure FCS programme <0808-070202>
 米陸軍が6月26日に FCS 計画を再構築すると発表した。 再構築の狙いは、FCS 装備の一部である FCS spin-out を2011年からまず歩兵旅団に装備することで、spin-out には残置型センサ、UAV Class Ⅰ MAV SUGV などが含まれる。
 初期の計画では spin-out をまず、歩兵旅団ではなく重旅団に配備し、歩兵旅団には2014年に装備することになっていた。
2008.06.30 Aviation Week & ST Air force effect <0808-063006>
 米陸軍は FCSUAV 及び UGV を前倒しするよう計画を変更している。 それによると Class Ⅰ UAV、残置式センサ及び SUGV の装備は2011年に開始される。
2008.06.04 Jane's Defence Weekly US Army set to start user testing on FCS systems <0807-060408>
 米陸軍の FCS 試験実施部隊である AETF に指定された Fort Bliss 駐屯第1機甲師団第5旅団は、5月17日に 'FCS Spinout 1' の部隊による開発試験評価 FDT&E を終え、間もなく 限定部隊実験 LUT に移行する。
 FCS 装備旅団 FBCTIOC2015年に計画されているが、Spinout 1 は2007年10月 に AEFT に配備され試験が行われてきた。
 FCS Spinout 1 には NLOS-LS、FCS Class Ⅰ UAV である MAVSUGV、 各種センサ及び 'B-kit' ネットワーク器材などが含まれている。
2008.05.21 Jane's Defence Weekly Congressinal panel recommends FCS cuts <0807-052105>
 米議会下院軍事委員会が、FY-09防衛支出法案の検討の中で、陸軍の FCS 計画から$200Mを削減する勧告を行った。 陸軍は、最初の装備部隊が 2015年に編成を完了する FCS 装備の一部を、'spinning out' として在来部隊に装備しようとしているが、勧告ではこれに$33M を追加支出し、計画全体から$200M削減することを求めている。
 ただしこの勧告は、これから議会のほかの委員会の議論に付される。
2008.04.23 Jane's Defence Weekly US Army seeks FCS programme funds shift <0806-042308>
 米陸軍は議会に対し、FCS 計画に$252.5Mの予算を転用することを求めている。 特に MGV (Manned Ground Vehicle)、UAV、地上センサに 追加予算が必要で、また予定通り2009年までに NLOS-C の配備を開始したいとしている。
 量産移行を決める 'Milestone C' はFY-13の2/四半期に計画されているが、陸軍は$252.5Mの追加をしなければ4~6ヶ月遅れるとしている。
2008.03.19 Jane's Defence Weekly US Army test runs FCS-equipped soldiers in Lebanon scenario <0805-031903>
 Fort Bliss に駐屯する FCS 試験隊は、レバノンに於けるヒズボラとの戦闘を模擬したシナリオで試験を行って いるが、FCS が非正規戦に適しているか疑問視する向きもある。 議会予算局も FCS の軽量車両が非対称の戦いの中で十分な生存性を持つか疑問 視している。
 イラク戦争やイスラエルのレバノン侵攻作戦の経験から、戦闘車両の生存性が最大の課題であることが明らかになっているが、専門家は現在の 技術で現有戦闘車両と同等以上の生存性を確保するのは不可能と結論づけている。
2008.02.20 Jane's Defence Weekly Avenues of approach <0804-022010>
= 完成した FCS 機材に関する6頁にわたる特集記事 =
 FCS を構成する装備
Unmanned System
  ・Class Ⅰ UAV (Honeywell社)
  ・Class Ⅳ UAV (=Fire Scout: Northrop Grumman社
  ・SUAG (IRibot社)
  ・MULE (Lockheed Martin社)
Unattended Munition
  ・NLOS-LS(Raytheon/Lockeeh Martin社)
Manned System
  ・C&C Vehicle (GD社)
  ・R&S Vehicle (GD社)
  ・Infantry Combat Vehicle (BAE Systems社)
  ・Mounted Combat Vehicle (GD社)
  ・NLOS-C (BAE Systems社)
  ・NLOS-Motar (BAE Systems社)
  ・Medical & Evacuation Vehicle (BAE Systems社)
  ・Maintenance & Recovery Vehicle (BAE Systems社)
2008.01.09 Jane's Defence Weekly US Army looks to speed fielding of FCS robotics <0802-010902>
 米陸軍は Boeing社に対し、FCS 構成品の Class Ⅰ UAV と SUGV (Small UGV) の開発を促進するよう指示した。
SUGV
 初期型の SUGV は iRobot社製の Packbot が、既に実戦使用されている。
【関連記事:0515-071304 (JDW 2005.07.13)】
Class Ⅰ UAV
 海軍は試作初期型 Class Ⅰ UAV である Aerospace社製 MAV (Micro Air Vehicle) の試験を行っている。
【関連記事:0717-080609 (AW&ST 2007.08.06)】
 MAV は VTOL UAV で、カメラ、通信中継器、データリンクなどを搭載する。
2007.12 Jane's Missile & Rockets NetFires supplies NLOS-LS launchers to US Army <0802-120007>
 Raytheon社と Lockheed Martin社の合弁会社である Netfires LLC社が、NLOS-LS CLU 2基を、Fort Bliss に所在する AFTF (Army Evaluation Task Force) に納入した。
2007.11.19 Inside the Army Evaluation Task Force begins training on emerging FCS equipment <0724-111908>
 米陸軍が9月に Ft.Bliss で編成した第1機甲師団第5旅団を基幹とする AETF (Army Evaluation Task Force) が、10月から WSMR で FCS Spin Out-1 装備である B-kits による情報ネットワー ク構成及び NLOS-LS の射撃訓練を開始した。
 陸軍は、旅団規模による Spin Out-1 装備の評価試験を2008年5月に開始する計画で、LUT (Limited User Test) を2008年6月から開始する。
2007.11.15 Inside the Pentagon FCS get $3.4 billion <0724-111505>
 米上下院は、陸軍のFY-08 FCS 要求のほぼ全額$3.4Bを承認した。 下院は$867.3Mの削減を決め、DoD は予 算復活を強く求めていた。
2007.11.01 Inside the Pentagon DoD says FCS cuts pose risk <0723-110102>
 陸軍 FCS の FY-08要求から$867.3Mを削減する法案を米議会下院が提出したことに対し、DoD は計画の遅延 だけでなく軍の近代化を阻害するとして反論している。
 上院は要求額に$115Mを追加した予算法案を提示しており、両院は来週にも法案のすり合わせ協議が行われる 。
2007.10.29 Defense News February tests set for FCS gear <0723-102910>
 米陸軍は、来年7月に行う FCS の旅団規模試験 LUT (Limited User Test) の第一段階として、2月に Abrams MBT と Humvee 各6両に FCS B キットを搭載し Fort Bliss で運用操作試験を行う。 B キットは JTRS-GMR (Ground Mobil Radio)、ソフトウェアプログラムデジタル無線機及び SSCOE (System of Systems Common Operating Environment) を 作動させる ICS (Integrated Computer System) からなり、搭乗する兵士は UAV や UGS からのライブ画像を見る ことができ、他の車両への情報伝達も可能となる。
 7月には、路側帯爆弾攻撃、待ち伏せ、洞窟内掃討等の対応行動も想定して各装置の運用性能を試験する。
2007.10.24 Jane's Defence Weekly US begins setup of FCS 'Spin Out 1' package <0722-102412>
 米陸軍は FCS Spin Out 1 パッケージを受領し、FY-08に Limited User Testing を開始する。 LUT に使用されるのは19セットの実働部隊用プロトタイプで、Abrams MBT、Bradley IFV、 Humvee 多用途車に搭載される。
 既に一部は Bradley IFV に搭載され試験に入っている。
2007.10.24 Jane's Defence Weekly US task force receives NLOS-LS <0722-102403>
 NLOS-LS Bort Bliss 駐屯の AETF (Army Evaluation Task Force) に配備された。 AETF は1月に最初の集合訓練を開始する。 AETF は Abrams MBT、Bradley IFV、Humvee などの車両に搭載する 'B-Kit' 通信装置を含む FCS 'Spin Out 1' を年内に取得 する。
 試験結果が良ければ NLOS-LS は最初に実働部隊に配備される FCS 装備になる。
2007.10.15 Inside the Army Cartwright: Future Combat Systems RDT&E funding to peak in FY-08 <0722-101510>
 米陸軍の FCS 研究開発経費はFY-08をピークとして徐々に減少し、以降開発を完了した装備の調達経費が増加する。 FY-08に最初に 装備化するのは Spin Out 1 NLOS-C で、中核となる装備はFY-12から装備化し、 初めての FCS 旅団はFY-13~FY-14に予算化する。
 FCS の技術的完成度を審査する EM-1 (Engineering Maturity-1) 審査が10月上旬に行われ、2006年8月に行われた初期の事前設計審査 (PDR) 以降のシステム完成度を審査した。 システム全体の最終 PDR は2009年2月に計画されている。
2007.09.24 Inside the Army Senate spending measure supports $3.1 billion request for Army FCS <0721-092416>
 米上院予算委員会は、FY-08 FCS 予算$3.1Bを全額承認した。 内訳は、SE 及び計画管理に$1.5B、MGV と CGV に$696M、FCS 維持訓練関連の研究開発に%678M、NLOS-C に$130M、NLOS-LS に$255Mとなっ ている。
 NLOS-LS 試作車の試験は2008年初頭から開始し、NLOS-C は2010年に運用を開始する計画である。
2007.09.24 Defense News Algorithms at the wheel <0721-092412>
 米陸軍は今年の夏、Stryker 及び LMTV (Light Medium Tactical Vehicle) による ANS (Autonomous Navigation System) を用いた 無人走行試験を行い、障害物を避けながらの50km/hでの路外走行に成功した。 ANS は FCS に採用される、 GPS を用いた自動走行システムで、地点を認識し同行車両と一定間隔を保った走行が可能である。 現在は事前設計に移行する段階に あり、2008年10月頃に細部設計審査を行う。
 陸軍は2015年装備化予定の MULE に搭載する計画で、要すれば27t MGV にも搭載する。
2007.08.02 Inside the Pentagon FCS faces cuts <0718-080202>
 米下院予算委員会は、FCS のFY-08要求から$406Mを削減した。 法案では、システムエンジニアリング及び 計画管理から$192M、有人共通車両から$190M、装備の維持訓練に関する要求から$47M、UGV から$3Mを削減したが、SBTI (Small Business Technology Insertion) に$25Mを追加している。
2007.08.02 Inside the Pentagon Hogh FCS costs cited <0718-080201>
 DoD が7月下旬に行った議会報告によると、FCS 計画に要する経費を総額で$173Bと見積もっている。 これまで GAO は$200B、陸軍 は$163Bと見積もっていた。
2007.07.23 Inside the Army Army authorized to begin planning FCS 'Spinout 1' with contractors <0717-072305>
 米陸軍当局は FCS 技術の現有装備への転用である Spinout 1 の計画開始を 正式に承認した。
 FCS Spinout 1 には、NLOS-LS、UGS 及び B キット(地上車両用無線 、統合コンピュータシステム、システム共通運用ネットワーク管理システム)があり、B キットの LRIP 決定を2008年末から2009年初頭 に行う。 B キットの LRIP が決まれば17個旅団への装備を開始し、Abrams 戦車、Bradley 戦闘車両、Humvee への組み込みが可能とな る。
2007.07.23 Aviation Week & ST The US Army has authorized ・・・ <0716-072302>
 米陸軍は FCS の LRIP 計画を承認した。 初期製造は17個旅団用として2008年か ら7年間にわたり行われる。
  Boeing 及び SAIC社は Spin Out 技術の転用、及び MGV (Manned Ground Vehicle) の装備化を重視してお り、最初の技術転用としては既存の車両への最新状況把握システム及び通信機能の組み込みが計画されており、MGV は2010年装備化予定 の NLOS-Cannon に焦点を置いている。
2007.07.02 Aviation Week & ST Numbers game <0714-070206>
 米下院FY-08国防予算案を5月17日に可決した。 上院はイラク論争の影響で予算 可決は夏の末までずれ込むとみられる。 下院の法案で要求が認められていない主要なものは、FCS が$3.7Bか ら$857Mを、ABL から$559M、欧州 BMD から$66Mが削減されている。
 上院の軍事委員会の法案は欧州 BMD から$85M、ABL から $200Mを削減し、C-17 の追加予算は査定なしであるが、FCS には$115Mを追加予算を提案している。
2007.06 National Defense Skeptics watch cannon progress closely <0713-060029>
 米陸軍の FCS 構成装備である NLOS-Cannon NLOS-Mortar の試作は計画通り順調 に進んでおり、一連の発射試験準備が進められている。 EBCT による評価は2005年5月に開始する。
 試作中の 155mm NLOS-C は現在重量27t、乗員は2名で24発の砲弾を搭載し、1分間に6発を発射でき、操作手は 2つのボタンを押すだけで発射装填ができる。 手動装填の必要はない。 また発射速度が可変でコンピュータ 同期により一ヶ所に4発を同時着弾させることができる。
 120mm NLOS-M の発射試験は3月に初めて行われ、要求では1分間に16発のところ12発を発射した。
2007.05.28 Defense News FCS: cut $867M or add $115M? <0713-052805>
 米下院は、FCS のFY-08要求$3.7Bから$867Mを削減する法案を可決した。 一方上 院軍事委員会は、ARV (Armed Robotic Vehicle) に $90M、APS (Active Protection System) に$25Mの合計$115Mの増額を提案している。 最終決定は7月の議会で明らかとなる。
2007.05.17 Inside the Pentagon House Panel deep cuts to FCS <0713-051702>
 米下院軍事委員会は5月9日、FY-08予算法案から陸軍の FCS 要求を$867M削減することを決めた。 これは 今年度計画予算の23%に相当する。 共和党政権下ではこの2年間に毎年10%程度の削減 であった。
 この削減が議会で可決された場合、開発は少なくとも5年遅延し、装備化は7年遅れの2029年になると見積ら れる。
2007.05.09 Jane's Defence Weekly FCS project in the frame for major funding hit <0711-050904>
 米下院軍事委員会の小委員会が5月2日、FCS のFY-08要求の$3.7Bから$867Mを削減した。 この削減は要求 の25%にあたり、FCS 計画にとって致命的になる。 削減分はイラン、アフガン作戦継続のための予備にあて る。
 同小委員会は又、トラブル続きの ARH から$470M、F-35 JSF から$480Mも削減した。
2007.05.07 Aviation Week & ST Warfighters first <0711-050707>
 米下院の予算小委員会はFY-08国防予算で、10機の C-17 輸送機購入費$2.4Bと F-35 代替エンジン開発の継続費 $480M、州兵空軍 (ANG) と予備役の装備増強に$500M、ANG の F-16 用エンジン改善に$30Mをそれぞれ配分する提案を行った。
 一方、陸軍の ARH から$470M、KC-X から$200M、CSRH から$153,3M、FCS から UAV 分の$21Mを含む$160M、 空軍から F-35 1機分$230M、MDA からは ABL の要求額$764Mから$400Mをそれぞれ 削減している。
2007.05.03 Inside the Pentagon House panelcuts $867 million from FCS in Defense Authorization Bill <0713-050301>
 米下院の小委員会は、陸軍の FCS FY-08要求から$876Mを削減する法案を下院軍事委員会に提案した。 審 議は5月9日から開催の予定である。
 削減の内訳は、約$566Mがシステム設計管理、$233Mがシステムエンジニァリング、$46Mがロボットシステム、$21Mが UAV となってい るが、議員のなかには計画の遅延を懸念する意見も強い。
2007.03.21 Jane's Defence Weekly US Army taskforce will test FCS technologies <0708-032107>
 FCS の向こう5年間の予算が$3.4B削減され、計画の遅延が危惧されているが 、陸軍は966名からなる AETF (Army Evaluation Task Force) を Ft. Bliss で編成し、 Sin Out 1 の試験に備えている。 Spin Out 1 では NLOS-LS や残置型センサと共に NCIK (Network Capability Integration Kit) が採用される。 NCIK はコンピュータと4chの JTRS 無線機からなり、M1 Abrams MBT、M2A3 Bradley IFV、Humvee に搭載される。
 2006年9月にローアウトした27.4tの NLOS-C (Non-LOS Cannon) は、今後18~20ヶ月かけて4,000発の試験射 撃を行う。 また、最近公表された120mm迫撃砲を搭載した NLOS Motar は2010年に配備を開始する。
2007.03.19 Defense News US Army's FCS prototypes rolling toward test fields <0708-031906>
 米陸軍の FCS を構成する MGV (Man-Ground Vehicle) は、2008年秋以降野外試験 を開始し、2010年から逐次装備化して、2015年に最初の FCS 旅団が編成完結となる。
 MGV は90%以上共通化した車体に軽量化のためゴム製履帯を用いた装軌車両で、NLOS-C (Cannon)、NLOS-M (Motor)、ICV (Infantry Carrier Vehicle) などの8車種がある。
 初号機が2008年5月にロールアウトする NLOS-C は2009年までに7両を製造し、評価旅団で各種試験 を行う。 搭載する155mm砲の試験は既に実施中で、今後20ヶ月で約4,000発を発射する。
2007.03.12 Inside the Army Bolton: Army plans to accelerate delivery of network for FCSInside the Army <0708-031211>
 米陸軍は FCS ネットワークを、計画より3年早い2012年 に確立する方針を明らかにした。
 FCS 計画は予算縮小から、UAV 2機種、UGV 2機種及び Land Warrior 装備セットの計画中止を余儀なく されており、陸軍は計画の修正を行っている。 ネットワーク確立促進のほか、Class Ⅰ の機能強化と Class Ⅳ の装備数増加が検討 されている。
2007.03.05 Defense News First big test for FCS <0708-030501>
 米陸軍は2008年7月から Fort Bliss で開始する FCS の大規模運用試験 LUT (Limited User Tests) に向け 、Bradrey、M1 Abrams、Humvee 等約100両の車両準備を開始した。  試験には兵員900名が参加し、JTRS 無線機及び NCIK (Network Capability Integrated Kit) を装備する部隊により、各種戦闘シナリオに基 づき運用性を試験評価する。
 FCS Spiral 1 では、JTRS、Limited Battle Command Network を2010年に機甲旅団 に装備し、2013年に歩兵旅団、2017年から Stryker 旅団への装備する。 FCS 車両は2015年に装備化され M1 Abrams と換装する。
2007.02.26 Inside the Army Future Combat System excercise runs untethered robot <0707-022602>
 米陸軍が行った Experiment 1.1 FCS 実験演習で、無線誘導の SUGV による IED、Trap-wire、Booby-trap 等の探知と情報の送信に成功した。
 開発は iRobot社が約$50Mで受注、20010年の装備化を予定している。 同社は現在、イラクでの IED 捜索用として総額$16.58Mで PackBot 100基を受注し、2007年中頃に納入を開始する。
2007.02.22 Inside the Pentagon Army leaders see Future Combat System as Counterinsergency tool <0707-022202>
 米陸軍は先週、下院の聴聞会で FCS が対暴動、対反乱用装備として有効であると説明した。 陸軍は兵棋 演習で役割と任務を確認すると共に、開発にも Modeling&Simulation を取り入れている。
 議会はFY-08~13に$3.4Bの予算削減を検討しており、この数年で約$800Mがすでに減額されている。
2007.02.19 Inside the Army Army completes first live-fire FCS excercise as cuts to program mount <0707-021910>
 米陸軍は2月上旬に FCS の試作品による Experiment 1.1 Phase 3 を実施した。
 訓練は三段階に分か れ、第一段階は2006年7月~9月に研究所試験、第二段階は2006年9月~12月に WSMR で野外試験を行い、第三段階は 2008年に装備化を予定している Spin-out 1 該当品全ての運用及び操法の確認と総括を約7週間行った。
   反面、FCS の構成品のうち、UAV 2機種、ARV 1機種が計画中止となり、MULE-T の調達量は縮小、Land Warrior のFY-08要求は削除され、今後6年間に総額$3.4Bが節減される方向にある。
2007.02.14 Jane's Defence Weekly Looming budget cuts drive FCS restructuring <0706-021401>
 米陸軍の FCS 計画は、今後5年間で10%にあたる$3.4Bの予算が削減されるこ とになり、18種類計画されている車両とセンサは4種類が削減される。 また第一世代 Land Warrior 開発も中止されそうである。
 今回の見直し以前に、120mm砲用誘導砲弾 MRM (Mid-Range Munition) の開発は既に S&T (science and technology) 段階に格下げになっており、2006年12月には4種類計画されていた UAV が2種類に減らされている。
 陸軍は15個旅団が Increament 1 を装備し、残りの61個旅団はその後継を装備する計画であるが、調達の速度は年1.5個旅団から 1個旅団ペースに落ち込むことになる模様である。
2007.02.12 Defense News US Army cuts $3B from FCS over six years <0706-021203>
 米陸軍のFY-08要求は、昨年度予算を$19B上回る$130Bで、車両、ヘリ、PAC-3 等の調達に$27.8Bを計上している。  FCS には$3.7Bを計上し、FY-09は$3.5Bを予定しているが、2008年~2013年の6年間で $3.4Bを削減する方針である。 削減は21,000人規模の兵員増強に伴うもので、UAV ClassⅡ 及び Ⅲ、UGV 1車 種、IMS が計画中止となり、LandWaker は FY-08に予算計上がなく、開発中止となる公算が高い。
 旅団戦闘チームへの FCS 装備も、2015年以降、年間1.5個旅団から1個旅団にペースダウンする。
2007.01.31 Jane's Defence Weekly US Army modifies FCS EBCT structure <0704-013115>
 米陸軍が FCS の実験部隊となる EBCT (Experimental Brigade Combat Team) の編制等を大幅に変更する。 ERCT は当初、2007年初期に3,500名規模で 1/1 AD HBCT として発足するはずであったが、2007年6月に 1,000名規模の AETF (Army Evaluation Task Force) として発足する。 AETF は旅団司令部のほか 2個(-)諸職種連合大隊、1個(-)火力大隊からなり、'Spin Out 1' となる NLOS-LS、Intelligent Munition System、及び2種類の Unmanned Ground Sensor を装備する。
2007.01.15 Inside the Army FCS Unmanned Ground Vehicles under review; ARV on chopping block <0705-011501>
 米陸軍は FCS に装備する UGV 削減を検討している。
 計画では三種類の MULE (Multifunction Utility/Logistics and Equipment) 及び二種類 の ARV の開発を予定しているが、このうち MULEーTransport の装備数を削減し、ARV は一機種を削減する方向で検討が行われている。
 当局は FCS に装備する UAV も四機種から二機種に削減する方針であり、中隊規模の Class Ⅱ 及び大隊規 模の Class Ⅲ が対象となっている。 また NLOS-LS の装備数についても削減 する方針とみられる。
2007.01 International Defence Review FCS NLOS-C prototype begins metal-cutting <0703-010004>
 FCS の構成要素である NLOS-C (NLOS-Cannon) の初期試作となる Increment 0 の製造が2006年12月に開始された。 Increment 0 は6~8両試作され、FCS EBCT (Evaluation Brigade Combat Team) が2008年に開始する評価試験で使用する。 Increment 1 の納入は2010年に開始され、 量産型 NLOS-C の配備は2014年に始まる。
 これに先立ち2003年に完成した39口径の NLOS-C CTD を38口径砲身に替え、小型化された NLOS-C Firing Platform に搭載した XM234 の発射試験は2006年10月23日に開始されている。
2006.11.27 Inside the Army Future Combat System field test center opens at White Sands <0702-112701>
 米陸軍は先月、WSMR に FCS 試験センタを開設した。 施設は3つの建物から成り、現在2008年に開始を予定 している試験評価に向け、EBCT (Evaluation Brigade Combat Team) 要員と企業技術者約200名が準備を進めている。
 試験評価は三段階に区分され、2008年1月に野外技術試験を開始、事後野外操用試験、限定使用者試験を行う。 最終段階での陸軍要 員は約600名を越える規模となる。
2006.10.30 Inside the Army Army opens new center for testing FCS modernization technologies <0623-103001>
 米陸軍は10月24日、FCS の広範囲な技術試験と評価を行う試験センタを WSMR に開設した。 評価部隊 (EBCT: Evaluation Brigade Combat Team) は当初947名であるが、2014年までには3,000名 に増員される。
 試験は当初、NLOS-LS、IMS 及び UGS から開始し、本格的な試験は2008年以降行われる。
 一方、陸軍は過去2年間で$565Mもの開発経費が削減されたことで、計画の再修正を余儀なくされている。
2006.10.26 Inside the Pentagon Pentagon using to modernize Chem-Bio defenses <0623-102601>
 DoD の生化学防護 JPEO (Joint Program Executive Officer) は、陸軍の FCS に最新の防護装置を装備する 検討を進めており、年末までにはその概要と作業内容をまとめる。
 適用技術と装備はその他の車両及び艦船にも順次採用する。
2006.09.14 Inside the Pentagon Bolton says funding cuts are affecting FCS schedule <0621-091404>
 米陸軍はFY-07の FCS 予算削減が今後の計画時程に影響することを懸念している。 FY-07予算案で、上院は FCS から$245.8M、下院は陸軍の近代化プログラムから$326Mの削減をそれぞれ求めている。
 FCS 計画は先月、第1回事前設計審査を約2ヶ月遅れで実施したが、計画はほぼ予定通り進 捗している。
2006.09.06 Jane's Defence Weekly US Army launches key FCS experiments <0619-090604>
 米陸軍が模擬 FCS 車両を用いた野外試験を実施する。 試験のため FCS 用 のネットワーク装置を搭載した6両のストレッチ型 Humvee がすでに WSMR に搬入されている。
 FCS の鍵を握るのが JTRS であるが、米陸軍は2005年に開発が遅延している Boeing社に対して計画中止を検討していると警告している。
2006.08.24 Inside the Pentagon FCS clears initial review; Software development remains 'on track' <0619-082401>
 約1週間にわたる FCS の第1回事前設計審査が8月上旬に行われ承認された。 最終的な事前設計審査は来年に予定され、要求に基づく 設計構想が個々の搭載車両レベルを含み決定する。
2006.07.19 Jane's Defence Weekly US Army faces surging cost estimates for FCS <0616-071903>
 米陸軍の FCS 計画は、最新の見積もりで LCC が$300Mを超える見通しとなり、陸軍はその削減努力が求められ ている。 国防総省の独立調査機関は、開発には更に人員の投入が必要となり、開発期間を数年 間延長する必要もあると見ている。 またソフトの開発にも懸念を示している。 この結果 開発経費は$44Bに達すると見ている。
 これに対し陸軍は LCC は$230B以下であるとして対立している。
2006.07.17 Defense News Smart munition from Textron <0617-071707>
 Textron社は総額$115Mで IMS (Intelligent Munition System) の SDD を受注した。 IMS は米陸軍が開発中 の FCS の主要構成品で、ネットワークセンサと弾薬システムからなる。
 LRIP は2008年に、部隊への配備は2010年に予定されている。
2006.07.03 Aviation Week & ST Faster fields <0614-070304>
 米陸軍は8月から年末までの間に50種以上の FCS 構成品の事前設計審査を、12月から NLOS-LS、UGS、車両搭載用 JTRS 等の細部設計 審査を予定している。 FCS は 2014年から旅団戦闘団に装備する計画で、2008年以降逐次各種構成品の試験を 行い二年後から運用を開始する。
 これとは別に陸軍は ClassⅠ及び ClassⅣ UAV の装備化促進と、ClassⅡ 及び ClassⅢ UAV の統合について 協議を進めており、年末までには結論がでるとみられる。
2006.07 International Defence Review US holds landmark FCS field expriment <0614-070001>
 FCS の要素となる TUGS (Tactical Unattended Ground Sensors) の野外試 験が、空軍主導の JEFX '06 (Joint Expeditionary Force Experiment 2006) で行われた。 TUGS は FCS 指揮統制車を模したロング 型 HMMWV に搭載された。
 TUGS は Scud 発射機などの通過を検知し指揮統制部に送信し、ここでデータ統合を行うシステムである。
 次回の試験は8月に Experiment 1.1 として行われる。
2006.06.28 Jane's Defence Weekly US Army expects first components of FCS in 2008 <0614-062805>
 完全 FCS 旅団の編成は2015年以降になるが、米陸軍は FCS 技術を 'spin out' として逐次採用する方針で、最初の spin out は2008年末までに実施する計画である。 spin out 1 に は NLOS-LS、UGS (Unattended Ground Sensor)、Smart Mine (Intelligent Munitions System) な どが含まれる。
 FCS の中で斬新なのが Raytheon社が開発中の APS (Active Protection System) で、車両に向かってくるロ ケット弾や ATM を撃破する。 プロトタイプの試験は開始されており、2006年後半には実弾頭に対する試験が 予定されている。
2006.06.19 Inside the Army Army embarks on three-phase experiment for first FCS platforms <0616-061901>
 DoD は5月に FCS 技術の Spin out を承認したが、2008年ま でに装備化する最初の Spin out には NLOS-LS、UGS 及び IMS (Intelligent Munition System) が含まれる。
 開発試験は今年10月に開始され、2007年に編成する FCS 実験旅団 EBCT で 2008年以降運用 評価試験を行う。
   FCS の最終装備決定は、FY-08~FY-13の装備調達を計画する08-POMで明らかになる。
2006.06.12 Inside the Army House appropriators recommend $326 million Future Combat System cut <0616-061208>
 米下院予算委員会は先週、陸軍のFY-07 FCS 要求$3.3Bから$326Mを削減するこ とを決めた。 これは下院軍事委員会の決定を容認するものである。
 一方、上院軍事委員会は要求全額を承認しているが、予算委員会の決定は未だでていない。
2006.05.04 Inside the Pentagon Schoomaker maintains position he will cut Force size to moderniza <0611-050401>
 米陸軍参謀長は、先月国防次官が明らかにした将来経費削減計画について反論し、FCS の装備化時期であるFY-12~FY-13に DoD が $17Bを削減するならば、部隊規模を縮小しても軍の近代化を優先すると断言した。
2006.04.24 Inside the Army Army asks Congress to reprogram FCS dollars,or work could stop <0611-042406>
 米陸軍は4月22日、FY-06国防予算で削減された FCS 開発経費$295Mの復活を議会に求めた。 内訳は、$180M が NLOS-Cannon、$115Mが ASM (Armored Systems Modernization) 予算で、削減額はテロ対策及びイラン、アフガン戦費に転用されてい る。
2006.04.24 Defense News US Army reworks FCS bigade structure <0612-042402>
 米陸軍は2014年に運用を開始する予定である、FCS 旅団の編成について2度目の見直しを行った。  旅団の総人員は3,300名で、3個機械化大隊を諸兵種連合大隊とし、有人偵察ヘリ及び UAV からなる偵察飛行大隊及び NLOS 砲兵大隊 を各1個編成する。
 見直しは最終案ではなく、開発の進展度合いと内容に応じて変更が予定される。
2006.04.20 Inside the Pentagon Army to examine FCS equipment and interoperability in joint exercise <0611-042003>
 米陸軍は、FCS の構成品である UGS と所要の人員を、空軍が4月17日~28日に実施する統合演習 JEFE (Joint Expeditionary Force Experiment) に参加させる。
 JEFE は将来戦でのネットワーク戦及び航空戦力の発揮を焦点とする総合演習で、火力、指揮統制、ISR 及び共同作戦部隊との統合を検 証する。
2006.04.03 Inside the Army Army looking to air drpop Unattended Ground Sensors in FCS spin out <0610-040302>
 米陸軍 FCS の UGS (Unattended Ground Sensors) はFY-08から試験を予定するが、 その投下はヘリ又は UAV となる。 砲発射型については技術的に未成熟段階であり、将来目標となっている。
 FCS は2008年以降に第1機甲師団の EBCT (Evaluation Brigade Combat Team) に装備され、各種評価試験を予定する。 2008年には UGS の他、NLOS-LS、IMS (Intelligent Munition System) 等の各種プロトタイプの試験が予定されている。
 EBCT は2007年3月に Ft.Bliss で819名による部隊編成を行い、2014年には約3,000名の旅団戦闘団として運用評価部隊実験を行う。
2006.03.13 Inside the Army FCS spin-out one technologies to use fututre,current networks <0608-031302>
 2008年に運用開始を予定する第一段階の FCS では、最新ネットワーク技術の適用は50%以下であり、引き続 き既存のネットワークに頼ることとなる。
 FCS ネットワークはコンピュータ、JTRS、戦闘指揮機能、ネットワーク管理機能などから構成される が、JTRS と WIN-T は開発が遅延しており、2008年時点では無人地上センサ及び IMS (Intelligent Munition System) には FCS ネットワークが用いられるが、NLOS-LS既存のネットワー クを使用することになり、PAM の機能である飛行間のデータ更新機 能に制限を受けることになる。
 PAM は目標を自動捜索し、射程は500m~40km、命中精度は0.5m以内で、 CLU に15発を搭載できる。
2006.03.08 Jane's Defnce Weekly Congress scrutinises FCS contract again <0607-030806>
 米陸軍は2005年に議会の圧力により、FCS の契約方式を LSI である Boeing/SAIC に任せきる方式から 、連邦調達規則に則った従来の方式に切り替えた。 このため LSI は下請け社を自分で選定できなくなり、同 様に下請け社は孫請け社を選定できなくなった。
2006.03.06 Inside the Army GAO: FCS lacks firm requirements and mature technologies <0608-030811>
 GAO は3月1日に公表した報告書で、陸軍の FCS 計画について将来的な要求事項が確定 しておらず、適用技術も未成熟な分野が多いため、装備構想が不明確であると 厳しく指摘した。
 GAO によると、2004年の計画見直しで経費は76%増加し、今後開発導入経費は更に高騰するとして早急に是正 策を明らかにすることを求めている。
2006.01.05 Inside the Pentagon Lawmaker say Army must prove FCS estimate to recieve full funding <0604-010503>
 米議会は陸軍のFY-06 FCS 予算として、要求より$240Mを削減して$3.2Bを承認した 。 この額は当初の大幅な削減予想に比して少ないものであるが、陸軍に対し計画全体の詳細な経費見積の提出を求めている。
2006.01 International Defense Review US Army reaches for further FCS milestones <0602-010002>
 米陸軍が FCS 関係の名称変更を行った。 9月23日に陸軍参謀総長 Schoomaker 大将が、従来の UoA (Unit of Action) という呼称を止めて、重、軽、Stryker、FCS の四種類の混成旅団 (BCT: Brigade Combat Team) に呼び替え、FCS を装備する混成旅団を FCS(BCT) と呼ぶ。 陸軍は2030年までに15 個の BCT を完全に FCS 化する。
 更に UoE (Unit of Employment) も、軍団、師団に呼び替える。
2005.12.08 Inside the Pentagon Army officials maintain defense of Future Combat System <0603-120801>
 FY-07~2011に$8.6Bの国防予算削減にあたり、DoD が FCS の主要構成品の削減を示唆したことについて、 陸軍は強く反対している。
 FCS 計画の総経費は$161Bと見積もられているが、これまで Crusadar や Comanche をはじめとする多くの軍近代化計画を中止させら れた陸軍としては、一切譲歩の余地はないとしている。
2005.11.28 Aviation Week & ST Small cuts <0524-112805>
 QDR 検討グループの高官が、各事業計画の削減が予測されているほど厳しいものではないことを示唆した。
 F/A-22 の調達数は当初計画よりわずかに増加し180±4機となり、JSF の機種削減案は撤回されている。 ま た、Global Hawk や Predator などの UAV 調達は現状を維持するが、SBR は予算を削減される。
 陸軍の FCS と海軍の DD(X) は予算削減の対象となっており、潜水艦部隊の新設も見送られる模様である。
2005.11.21 Inside the Army DoD acquisition report: Future Combat System costs jump by $65 billion <0603-112101>
 DoD が先週公表した調達報告によると、陸軍の FCS 所要総額の見積もりは、計画の見直しと4年間の開発延長から 約$65B増加して$161Bになる。
 見積もりには開発、取得、部隊編成及び維持コストが含まれ、計画修正で$54B、期間延長で$8.3Bの増加を見込んでいる。
2005.11.21 Defense News How much will U.S. FCS cost? <0601-112104>
 米陸軍長官は10月に FCS 計画予算が$122Bであると述べたが、11月15日に DoD が公表した2005年度調達報告書では$161Bとなっている。
 これは米国のインフレに起因するもので、前者が2003年度のドル価格を基準とし、後者が2005年9月のドル価格による。
 DoD 全体で85にのぼる主要計画では、4.4%、$65Bの増加となっており、特に SBIR-High は15%の価 格超過を見積もっている。
2005.11.21 Aviation Week & ST Bad news,and good <0523-112103>
 米国の大手航空機企業数社は、国防予算がこの数年現状を維持した後、年間2~3%の割合で 減少するとみている。
 また、航空機開発導入も年間5%程度の予算削減を予測しており、$1Bを超える主要な計画はすべて対象となり、2007年度予算及び QDR で DoD の方針が明らかになるとしている。
 企業筋は空軍の B-52 SOJ 計画の中止は確実とみており、J-UCAS の計画見直しや 陸軍の FCS 計画の分割もあり得るとしている。
2005.10.03 Inside the Army GAO report: Army's plans for modularity may become 'Unaffordable' <0522-100302>
 GAO は FCS を装備する旅団規模の部隊に要する費用が極めて過大であるとして、全体計画の再見直しを提言 している。
 陸軍の2004年での見積もりでは、2005年~2011年の改革総経費を$28Bとしていたが、2005年3月には$48Bに変更し、兵員充足及び関連施 設の建設維持に要する見積価格 $27.5Bは別枠としている。
 GAO は兵員及び施設を含む$75.5Bが改革総経費であると指摘しており、決して妥当な額とはいえないとしている。
2005.10.03 Inside the Army Army awards part of $17.4 billion cantract for Future Combat System <0522-100301>
 米陸軍は最近、FCS の SDD 段階の契約額を$17.4Bで Boeing社に提示した。 この額は2004年7月の計画見直 し時に合意した$21.1Bを大幅に下回るもので、両者は180日以内に最終契約額の調整を行う。
2005.09.28 Jane's Defence Weekly Future tense <0520-092807>
= Future Combat System の紹介記事 =
 FCS 完全装備化は2014年に計画されているが、2006年に実験が開始され、 2008年から2年間の予定で実験旅団による部隊実験が開始される。
 FCS で現在の戦車に相当するのが MCS (Mounted Combat System) であるが、搭載する120mm砲の発射試験は 2005年から GD社で行われている。
 FCS は以下の18アイテムで構成される。
  ・MGV × 8
  ・UGV × 6
  ・UAV × 4
  ・その他の弾薬等
2005.09.26 Inside the Army Schoomaker,Harvey: Full funding for FCS program must be maintained <0522-092612>
 米陸軍が FCS 試作装備品の展示会を行い、先進技術をアピールすると共に装備化の必要性を強調した。
 展示会では約半日にわたり、開発中の UAV、無人車両、MGV 等が実際に作動展示され、各種発射試験の状況を TV 放映した。
 FCS の開発は FY-07~11の間に$25Bの予算超過が予想され、今後20年間における開発及び装備化の 総経費は $125Bと見積もられることから、議会と DoD は共に予算削減をねらっている。
2005.08.24 Jane's Defence Weekly US Army speeds up fielding of attack robots <0518-082406>
 米陸軍は BAE社で試作中の ARV (Armed Robotic Vehicle) を、当初計画を2年前倒しして 2010年に装備化しようとしている。
 ARV は FCS 計画最大の UGV で、25mm砲を装備する偵察型の ARV-R (ARV-Reconnaissance) と、30mm砲及び4発の対戦車ミサイルを装備する攻撃型の ARV-A (ARV-Assault) がある。
 これに対して DoD は2004年の報告の中で、ARV は有人車が同行して制御しなければならず、また予測し得な い事態への対処能力も不十分であるとして懸念を表明している。
2005.07 International Defense Review US Army marches on with Future Combat Systems programme <0514-070019>
= FCS 開発の現状の紹介記事 =
 FCS 計画は2003年5月に SDD 移行を決める Milestone A を通過しているが、メーカと軍の計画担当は Milestone B に向けた最終準備に入っている。
 記事には C2V (Command and Control Vehicle)、ICV (Infantry Carrier Vehicle)、NLOS-M (NLOS-Mortar)、SUGV (Small UGV) などの完成予想図がある。
2005.06.06 Inside the Army Boeing increase contract award for FCS Unmanned Ground Vehicles <0515-060601>
 Boeing社と共に FCS の LSI である SAIC社が、小型ロボット車両 SUGV の開発を$51.4Mで受注した。
 SUGV は現在アフガンで地雷や爆発物探知に使用している PackBot を更に小型化し改良した iRobot で、FY-12の装備化を目指している。
 技術課題は電源、JTRS Cluster 5 による通信リンク、耐久性及び補給整備性で、今後多くのトレー ドオフスタディを必要とする。
2005.06 National Defense Army's Future Combat Systems could see international partners <0515-060001>
 米陸軍の FCS は諸外国への輸出を考慮していないが、将来車両について関心を示している国がある。 このため陸軍は 国際共同開発について検討を進めている。 
 今年中にイギリス及びオーストラリアと技術提携に関する合意文書を締結する模様で、シンガポールとは合意文書を昨年締結している。
 FCS 計画は現在、技術的、時程的な問題に直面しており、特に C-130 による空輸要求に反する重量超過と、 ネットワーク通信の中核となる JTRS の計画見直しが大きな課題となっている。
2005.05.09 Inside the Army Cogress may consider changes to FCS authorization bill <0514-050902>
 米下院 HASC は FY-06の国防予算法案の作業を今週から開始したが、その中で陸軍の FCS 開発経費の削減と計画の見 直し提言を検討している。
 米陸軍は研究開発関連経費として$9.7B、うち$3.4Bを FCS 開発に充当し FY-06要求としているが、HASC は NLOS-C を主とする 有人車両開発予算から$500M程度を削減する方向で作業を進めている。
 議会には FCS 開発が技術未成熟のまま装備化時期を優先して行われ、予算の高騰を懸念する意見があり、特に車両の重量超過について は現有車両を含めた再検討の必要性を指摘している。
2005.05 軍事研究 FCS UA 旅団 & 兵隊とロボットの共同作戦 <0508-050002>
= FCS UA の詳細な編成装備を図示した24ページにわたる記事 =
U A
 ・兵員定数:2550名
 ・車両総数:322両
 ・U G V 数:210両
 ・U A V 数:200機
 ・編  成:
   旅団司令部 × 1
   旅団情報通信中隊 × 1
   諸兵連合大隊 × 3
   航空騎兵大隊 × 1 (RAH×12)
   NLOS 砲兵大隊 × 1 (NLOS-LS×60NLOS-C×18)
   前方支援大隊 × 1
諸兵連合大隊
 ・兵員定数:572名
 ・編  成:
   大隊本部 × 1
   偵察中隊 × 1 (ClassⅠUAV×18、ClassⅢUAV×12)
   MCS 戦闘車中隊 × 1
   歩兵中隊 × 1
   NLOS 迫撃砲中隊 × 1
2005.04.25 Inside the Army Radio,network issues prompt development of FCS contingency plans <0514-042502>
 米陸軍 FCS 開発当局は、FY-08に装備化を予定する FCS Spiral 1 に採用を予 定していた JTRS Cluster 5 の開発が間に合わない公算が大きいため代替え手段の検討を開始 した。
 結果として、FY-09から LRIP を予定する NLOS-LS のネットワークについては当初の能力が限定 されることとなる。
2005.04.21 Inside the Pentagon Army seeking international agreement for Future Combat System <0512-042107>
 米陸軍は FCS 国際共同開発について検討を進めている。
 これは国防次官が国際防衛共同会議で明らかにしたもので、英国とは将来中小型車両開発の大枠に関し既に MoU を締結している。
 陸軍はオーストラリアとも協議を進めており、シンガポールとはいくつかの技術項目を提供することで調整を行っている。
2005.04.18 Defense News Schoomaker takes a critical look at FCS ground vehicles <0513-041804>
 米陸軍参謀長は4月11日、米陸軍の将来についてのシンポジュームで FCS 有人車両 の軽量化問題は未解決であり、飛躍的な技術進展がなければ装備化は少なくとも2年以上遅れ、2014年以降となることを示唆した 。
2005.04.13 Jane's Defence Weekly Boeing and US Army to renegotiates FCS deal <0509-041303>
 米陸軍が Boeing社と交わした FCS 開発契約に疑義がでて、両社は契約変更 の交渉を行っている。
 発端は John McCain 上院議員が、従来防衛関連契約で行われていた政府の監督の一部を削除した理由の説明を求めたことにあった。
2005.04 National Defense Simulations test Army Future Combat Systems <0508-040015>
 米陸軍 DTC (Development Test Command) は、FCS ネットワークを確立するため、 M&S 試験を実施中である。
 FCS は18機種の車両、航空機、兵器システムから成り、戦闘力発揮のためにはシームレスなネットワーク化が要求される。
 2004年8月に VPG (Vertual Proving Grouund) を中核とするシミュレーション試験 DTE-4 (Distributed Test Event-4) が実施され、 2005年8月には将来の統合作戦に向け海空軍海兵隊を含めたシナリオに基づく試験を計画している。
2005.03.23 Jane's Defence Weekly Congress examines Future Combat Systems contract <0507-032307>
 米上院軍事委員会が、陸軍と Boeing社の間で交わされた FCS 開発契約に、不正を防止する条項が含まれているかについての審査を行 っている。
 この契約では、今まで DoD が実施していた調達権限を、大幅に Boeing社に委譲しているのが注目されていた。
2005.03.07 Inside the Army Army,Boeing finalized contract after restructuring of FCS program <0513-030703>
 米陸軍と Boeing社は FCS 計画の見直しを終え、SDD 期間を3年間延長し、 開発経費を$6.1B増額して総経費を$21.1Bとすることで契約内容に合意した。
 経費の増額により開発を延期していた2種類の UAV、2種類の武装ロボット車両、FCS 整備回収車、及び Integration of Intelligent Mnition System の開発を復活させる。
2005.01.31 Inside the Army Rough terrain and surprises challenge FCS Unmanned Ground Vehicles <0505-013105>
 米陸軍の FCS UGV (Unmanned Ground Vehicle) は軽、中、重の3機種を開発する。
軽 UGV
 既にアフガンとイラクで試験運用している重量30-lbの偵察ロボット Packbotの他、Vangurd Talon、Mini-Andros があり、装備化は 2008年以降を予定する。
中 UGV
 重量5,000-lb~7,000-lbで、MULE-Transport、MULE-Countermine、通信中継用 MULE-Retrans 及び ARV-AL (Armed Robotic Vehicle-Assault Light) がある。 CDR をFY-07に予定する。
 ARV-AL は Javelin 2発と .50機関銃を搭載する。 陸軍は1200両の MULE のうち300両を攻撃用とする計画で ある。
重 UGV
 重量10,000-lb~20,000-lbで、攻撃用 ARV-A と偵察監視用 ARV-RSTA がある。  ARV-Aには4発の Javelin と30mm機関砲を装備する。 陸軍は675両を導入する計画であり、FY-06まで S&T 研 究が続けられ、事後開発に移行する。
 中重 UGV の技術課題は、通信断絶、敵の攻撃等不測事態への対処機能と荒地での機動性にある。
2004.12.03 Yahoo CNET 記事

「米陸軍、マシンガンを装備・・・」

<0423-120303>
 米陸軍はロボットに武器を持たせ、人間がそれを制御できるようにする計画である。 米陸軍は来年3月、Foster-Miller社製ロボット 「Talon」の展開を始める計画だ。 米軍は2003年から武装 Talon の試験を続けている。
 Talon は約36kgで、8.4km/hの速度で32kmのバッテリ走行が可能である。
 Talon には、M240 または M249 機銃が装備される予定で、このほかにも、ロケットランチャーの装備が可能 である。
 Talonは、ボスニアでの不発弾除去のほか、世界貿易センタービルの瓦礫撤去にも利用された。
2004.12 International Defense Review AUSA showcases FCS variants of Armed Robotic Vehicle <0423-120008>
 10月上旬に開かれた AUSA で、UD社が開発中の FCS の構成品である ARV (Armed Robotic Vehicle) の 2車種が公表された。
 2車種は ARV-A (ARV-Assault) と ARV-R (ARV-Reconnaissance) で、全長 4.24m、全幅2.51m、自重8.5tの車体に2,998cc 162kWの6気筒ディーゼルエンジンを搭載する。 最大速度は路上90km/h 、路外50km/h850kmの航続距離を持つ。 最小回転半径は12.2mであるがスキッドステアリングにより 6mまでにすることもできる。
 武装として ARV-A は Mk44 30/40mm Bushmaster砲と4発の JCM を、ARV-R は XM307 ACSW (Advanced Crew Served Weapon) 25mm機関砲を装備する。
2004.11.24 Jane's Defence Weekly FCS Armed Robotic Veheicle detailed <0423-112409>
 United Defense社が開発している FCS 用の ARV (Armed Robotic Veheicle) 2車種の詳細が明らかにな った。
 いずれも6×6の車体で重量は8.5t、217hpの6気筒4サイクルディーゼルエンジンで、路上最 大速度90km/hで走行できる。 最小回転半径は6mである。
ARV-A
 ARV-Assault は、偵察、直接照準射撃、建物内やバンカ内への特殊弾投下、通信中継、戦果分析などに使用され、Mk 44 30mm砲1門4発の JCM を装備する。 JCM は完全に 装甲され、発射時に仰角をとる。
ARV-R
 ARV-Reconnaissance は XM307 25mm砲と150~250発の弾薬、及び伸長式マスト上にセンサポッドを装備し、情報を JTRS を通じて伝送する。  
2004.11.15 Inside the Army Army outlines testing priorities,cites need to keep up with FCS <0503-111503>
 米陸軍はFY-07~FY11の試験評価に関する予算計画を作成した。 追加財源は試験品や人員の訓練等についての優先順位に基づき配分す る。
 陸軍では過去10年間、この種計画は作成されておらず、適正な予算を試験評価に配当するため、今回 FCS 開発を中核に置いて計画を初 めて作成した。
2004.11.15 Inside the Army Army's FCS milestone B update to focus on revised acquisition plans <0503-111502>
 米陸軍の FCS 開発に関する Milestone B の見直しが DAB で 11月18日に予定されている。
 開発計画は7月に見直しを行った結果、2008年以降スパイラルに装備化を開始するが有人車両等は装備化を遅延 させることが決まっている。
 Milestone B では特に各種装備品の調達方針が焦点になるものと見られている。
2004.11.03 Jane's Defence Weekly US Army seeks to speed fielding of FCS network <0421-110304>
 米陸軍は FCS の構成要素中、特にネットワーク関連の開発促進を図っており 、可能なものから実戦化しようとしている。
WIN-T (Warfighter Information Network)
 陸軍は最近になって GD社及び Lockheed Martin社と、WIN-T の契約を行った。 WIN-T は JTRS と共 に FCS の骨幹となるものであるが、計画は遅れている。
Command Post of Future (Joint Network Node)
 野戦用のソフトウェアで、既にイラクで作戦中の第1騎兵師団に配備されている。
JNN (Joint Network Node)
 米陸軍第3歩兵師団に JNN が装備され、現存の通信システムの能力を画期的に向上させた。 2005年には第10山岳師団、第101空挺師団 、第4歩兵師団にも装備される。
System of System Common Operating Environment
 FCS で、各センサ、車両、航空機、UAV など結ぶ OS のようなもので、最初のバージョンが9月に配備された 。
2004.11.01 Defense News US Army moves to protect FCS <0502-110101>
 米陸軍の FCS 計画が成功するカギは140件を越える個別計画を時宜に応じ完成させることにある。
 特に重要なのは FCS の音声データ通信の中核となる JTRS 及び無線ネットワーク WIN-T(Warfighter Information Network-Tactical) のソフトと装置の開発時程をいかに FCS計画と適合させるかにかかっている。
 ネットワークを更にネットワーク化したシステムを試験したことは過去に無く、予測し得ない問題も多数発生するとみられ、時間的余 裕はほとんどない技術的挑戦が行われる。
2004.10 International Defense Review Sensors selected for FCS vehicles <0420-100009>
 FCS の GSI (Ground Sensor Integrator) である Rayhteon社が、6種類のセンサのうち5種類の SDD を $308Mで受注した。 Remote Chemical Detection System と Small Unmanned Ground Vehicle Mission Payload Module 用の6番目のセン サは先送りされた。
 SDD には Lockheed Martin Missiles and Fire Control社と Raytheon Network Centric Systems社が、それぞれ分担してあたる。
2004.10 International Defense Review UAVs collaborate against ground targets <0420-100001>
 米陸軍は UACO (Unmanned Autonomous Collaborative Operations) 計画を進めており、Part 1 はFY-04初め に契約されている。
 空対地作戦を対象とした30ヶ月間の Part 2 は、2004年12月に開始される予定で、高度に自動化された複数の UAV が、 FCS を装備した乗車又は下車状態の中隊と連携することを狙っている。
2004.09.20 Defense News U.S.Army fleshes out new FCS plan <0421-092001>
 米陸軍は FCS 計画の見直しを行っており、2011年までの予算の優先順位を示す 06-POM (Program Objective Memorandum) で5ヵ年計画が具体化される。
 計画では有人車両の製造を延期する一方、Abrams 戦車と Bradley 戦闘車両への JTRS 等 FCS 技術の適用、 陸軍及び州兵の旅団規模部隊への改編、及び仕様が決まっていない重要な FCS 技術の開発等が優先される。
 06-POM の総額は$34B、このうち$5Bを重要技術開発に、$9Bを部隊装備に充当する計画で、11月に DoD のレビューを予定している。
2004.09.08 Jane's Defence Weekly Armed UAV goes forward after FCS-related delay <0417-090801>
 米陸軍は7月に FCS の計画見直しを行い、車両の開発を遅らせる一方、UAV については当初計画した 4機種全てに満額を支出することになった。
 このため FCS Class Ⅳ UAV に予定されていた ER/MP UAV (Extended-Range/Multi -Purpose UAV) の RfP が、予定より2ヶ月遅れたものの既に発簡された。
 ER/MP UAV は、偵察、攻撃、通信中継にもので、Hellfire、Stinger、Viper StrikeJCMAPKWS などのミサイルが搭載できることが求められている。
 計画は RQ-5A Hunter を提案する Northrop Grumman社と、 MQ-9 Predator B を提案する GA社が競っているが、2005年4月に機種決定が行われる。
2004.09 International Defense Review US Army accelerates development of selected Future Combat Systems <0417-090014>
 米陸軍は最近の戦闘結果を教訓に、FCS の実施計画の見直しを行った。
 この見直しで、最初の UA (Unit of Action) が編成されるFY-08の時点では、重要な技術を優先させ、残りは F-Y10~FY-14までに装備する。
 また開発が先送りされていた18品目中の以下の5品目について、繰り上げて開発を開始することになった。
  ・Armed Robotic Vehicles in Asault and RSTA
  ・Recovery and Maintenance Vehicle
  ・Intelligent Munition System
  ・Class Ⅱ UAV
  ・Class Ⅳ UAV
2004.08.30 Inside the Army Raytheon,Lockheed Martin to begin designing FCS ground sensors <0421-083003>
 8月19日に、FCS 計画の地上センサーを取りまとめる Raytheon社は、5機種の車両搭載センサー開発について受注したことを明らかにし た。
 Raytheon社が開発するのは EO/IR、CID (Combat Identification)、MFRF (Multi-Function Radio Frequency) の3種類のセンサーで、 いずれも2005年に PDR 、2007年に LRIP の決定を予定、最終的には EO/IR を2,640セット、CID を5,790セット、MFRF を4,545セット製 造する計画となっている。
 サブコンの Lockheed Martin社は車載 TRS (Target Recognition System) と長距離偵察監視用昇降型センサー Snake Eyes を開発し、 2005年2月に設計レビュー、2007年に試作品の納入を予定している。
2004.08.16 Aviation Week & ST Juggling lessons <0415-081602>
 米陸軍は FCS 開発計画を見直し今後5年間に$6.4Bを追加することを決めた。 システムの開発総経費は $21Bに達する。
 これはイラクでの戦訓を重視し、FCS の市街戦能力を強化するためで、ClassⅡ 及び ClassⅢ UAV と武装 UGV、有人整備回収車の開発が復活した他、無人地上センサー、NLOS-LS、NLOS-Cannon 及び Intelligence Munition の開発促進が図られる。
 新たな FCS 装備構想で、米陸軍は2008年までに一部を実用化し、2014年にフル装備の UOA (Unit of Action) を編成、2022年までに年間2個の割合でフル装備の UOA を整備する計画となっている。
2004.08.02 Inside the Army Army includes money in FY-06 budget to pay for new 'Unit of Action' <0417-080201>
 米陸軍は、FY-06~FY-11の6年間の予算で、旅団規模部隊である UA (Unit of Action) を当初計画の現役陸軍33個隊 に、最小限10個隊、可能ならば15個隊追加する修正計画を示した。 州兵は現在の36個旅団を34個 UA に改編する。
 陸軍はまた、UA を1個編成するのには$280M~$310Mを要することを初めて明らかにした。
2004.08 International Defense Review FCS sensors selected <0415-080009>
 Raytheon社が米陸軍の FCS におけるセンサの取りまとめに指名された。 総額は$375M以上になると見 られる。
 Raytheon社のもとで Lockheed Martin社は中距離の EO/IR センサを担当し、Rayteon社は中距離 EO/IR センサ、戦闘 識別多機能 RF センサを担当する。
2004.07.26 Inside the Army New plan for Future Combat System likely to boost costs by $25 billion <0418-072601>
 米陸軍は先週、リスクの低減と装備化の確実性を狙いに、 FCS 計画の再検討を行っていることを明らかにした。
 新たな計画では、フル装備の旅団規模 UA の IOC が2年遅れの2014年となり、2022年までの見積総経費$132B ($40B;研究開発,$92B;装備品調達) が$25B増加することとなる。
 また、棚上げになっていた ARV (Armed Robotic Vehicle)、Intelligent Munition、ClassⅡ 及び ClassⅣ UAV、MRV (Maintenance Recovery Vehicle)の5事業を復活している。
2004.07.21 Jane's Defence Weekly Raytheon picks FCS groud sensors <0414-072109>
 FCS 地上センサを取りまとめ担当の Raytheon社が、偵察監視車のマストに 取り付ける Lockheed Martin Missiles and Fire Control社製の中距離 EO/IR センサや、Raytheon Natwork Centric Systems社製の戦闘 識別システムや中距離 EO/IR センサなど、6種類を選定した。
2004.07.19 Inside the Army Sources confirm Army plans to modify Future Combat System blueprint <0417-071902>
   ウォルストリート ジャーナル紙は7月14日、国防省筋の話として陸軍が FCS 計画を少 なくとも2年遅らせると発表した。 同紙は無人偵察技術や超小型衛星等のいくつかの構成品について開発が進んでいないとして いる。
   陸軍の近代化計画では FCS の IOC を2010年としたままで、3個大隊のうち、最初の1個大隊 に FCS を装備する内容となっている。 残り2個大隊には2012年に装備する計画である。
2004.06.23 Jane's Defence Weekly French industry unites on air-land combat system <0412-062303>
 フランス軍の将来空地戦構想である BOA (air-land operation bubble) に対応して 、Thale, Giat, Sagem, EADS, MBDA などの各社がチームを結成した。
 BOA は、装甲車両、レーダ、その他のセンサ、UAV 及び下車している歩兵までをネットワークで結ぶ構想で、 SAGEM社は既に歩兵用装備である FELIN を受注している。
2004.06.09 Jane's Defence Weekly US Army division regrouped into four brigades <0411-060904>
 米陸軍第3(機械化)歩兵師団は、FCS に向けた再編計画への最初の段階として3個旅団編成を 4個旅団編成に改編中で、4番目の旅団が5月26日に編成完結した。
 新旅団は 'Unit of Action' と呼ばれ独立戦闘能力を有し、2個機械化歩兵中隊からなる大隊2個(計4個歩兵中隊 )と2個戦車中隊、1個工兵中隊からなる。 師団砲兵の改編により各旅団は混成砲兵大隊を保有でき、大隊は6門3個中隊から8門 2個中隊編成になる。
 師団防空砲兵大隊は機甲偵察隊に改編になり、隊員は転科訓練中である。
 改編は今年中に第10山岳師団、第101空挺師団、来年には第25歩兵師団で行われ、その後、第1騎兵師団、第82空挺師団が改編される。
2004.06.07 Inside the Army DARPA to extend Raytheon development of FCS-communication system <0414-060709>
 DARPA は Raytheon社が進めている FCS 旅団用通信システムの研究開発を拡大することを決め、近日中に同社と契約する。
 FCS-communication計画は、通信ネットワーク技術を駆使しリアルタイムの射撃統制や任務の自動化を図るシ ステムを構築するもので、陸軍は未だ正式に導入を決めていない。
 Raytheon社は、FCS-Comms 20 node と非 FCS 40 node を用いた車両、航空機、UAV による試験を10月以降に 開始する。
 技術課題はネットワークデータレートと指向性アンテナの新規開発にあるとされる。
2004.06.07 Inside the Army Study says Net-Centric concepts boost combat power for Stryker Unit <0414-060708>
 米陸軍は、Stryker旅団への NCW (Network-Centric Warfare) 構想の適用に関する研究成果を明らかにした。
 研究成果は、2003年5月から9月に、非デジタル化の在来歩兵旅団と Stryker旅団を比較する演習を行ったものをまとめたもので、迅速 な指揮官の意思決定と、より効果的な戦闘遂行に極めて有効であることが確認された。
 研究は8月までにほぼ終了するが、イラク派遣の第3歩兵師団と第5軍での試験的運用は2005年2月まで続けられる。
2004.05.31 Defense News US Army's FCS enters 'Review Season' <0412-053103>
 米陸軍は FCS 開発の見直し作業を開始しているが、議会はFY-05予算策定にあたり開発経費、時程、機 能の妥当性について注目している。
 来年度米陸軍は30,000人規模の部隊を新たに増強するが、これに伴う国防費の増額は期待できず、FCS を始めとする 研究開発経費から予算転用する公算が高い。
 開発当局は5月から要求性能、6月に設計構想と時程、8月以降システム全体の見直しを行い、11月には DoD の DAB (Defense Acquisition Board) での見直しが行われる。
2004.05.19 Jane's Defence Weekly Iraq conflict raise doubts on FCS survivability <0410-051906>
 イラク戦争で手製爆弾 (IED: Improvised Explosive Devices) や携帯ロケット弾 (RPG: Rocket-Propelled Grenades) による被害が増 大するにつれ、米陸軍の将来構想である FCS に対する疑問が提起されている。
 FCS はネットワークを重視した軽装甲部隊を整備する構想であるが、近接戦闘において必要なのは ネットワークより装甲であるとの批判が出ている。 実際昨年に米軍は、Stryker装輪装甲車の装甲が RPG に対 して不十分なため、外装型装甲板を急遽製造した。
2004.05.10 Inside the Army Army considering cuts to FCS Non-Line-of-Sight Launch System <0412-051001>
 米陸軍は、FY06~FY11の調達5ヶ年計画の策定作業を進めているが、この中で FCS 構成システムの NLOS-LS 計画の削 除を検討している。
 NLOS-LS は PAM と LAM の2種類のミサイルからなり、現在の計画ではSDDに$1.1Bを充当している。
 陸軍は現在、LAMの 開発を中止し、PAM の装備化を遅らせる方向で検討を行っている模様だが、軍当局は言明を避けている。
 開発の見直しには新しい陸軍参謀長の強い意向が働いているとみられている。
2004.05 National Defense Army Future Combat Systems face high risk of failure, cautions study <0411-050003>
 GAO は4月、米陸軍が開発中の FCS について、2010年の装備化が極めて困難と の報告書を公表した。
 報告書は FCS に必要な技術の3/4が未成熟で、特に重要なネットワーク化について、所要の通信帯域の欠如を含め所望の時期までに完 成するのは極めて困難としている。 また、2009年までに陸軍が計上している$15Bの予算に関してもこれまでの経験から大幅に超過する と予測している。
 更に GAO は FCS がサイバー攻撃に極めて脆弱であると警告している。
2004.04.19 Defense News U.S.Army officials emphasize development of FCS vehicles <0411-041905>
 米議会の厳しい予算圧力に対し、陸軍当局は FCS 開発を最優先していることを強調し、予算の全額を認 めることを求めている。
 FY-05の FCS 要求予算は$3.2Bだが、議会は削減を検討しており、特に8機種の有人車両とネットワーク開発をターゲットにしている。  これに対し陸軍はいずれも装備の中核となる項目で、開発遅延を増大すると反論している。
 計画当局は5月に FCS の設計レビューを行い、予定通り開発が進んでいることを確認する。 また、年末までに 車両用エンジンの選定と装軌か装輪かの決定する。
 試作車の完成は2006年以降となる模様である。
2004.04 International Defense Review FCS sensors <0408-040011>
 Honeywell社は Textron社の元で FCS を構成する C4ISR のセンサ類を担当す ることになった。
 これと合わせて同社は、Lockheed Martin/Northrop Grumman社の元で FCS の兵站に関する意思決定を支援す る Solier-Mission Readiness System を担当することになった。
2004.03.31 Jane's Defnece Weekly US Army moves on non-line-of-sight programme <0407-033103>
 米陸軍は Lockheed Martin, Raytheon の両社と NLOS-LS (Non-Line-Of-Sight Launch System) の 6年間の SDD 契約を$1.1Bで締結した。 2010年 IOC、2012年配備が予定されている。
 この契約で NLOS-LS は FCS のうち最初に SDD に入ることになり、Lockheed Martin社は LAM ( Loitering Attack Missile)、Raytheon社が PAM (Precision Attack Missile) の開発を行い、両社が共同で CLU (Container/Launch Unit) の開発を行う。
 FCS を装備する旅団規模部隊 UoA は15基の NLOS-LS を装備する。
2004.03.08 Inside the Army Service designates 'LandWarNet' official name of all Army networks <0408-030801>
 米陸軍はこのほど、軍全体のネットワークの名称を 'LandWarNet' とすることを決めた。
 LandWarNet は予備役、州兵ネットから、戦術ネットワークまでの全てを含み、兵站ネットワークもその構成に含まれる。
 LandWarNet は空軍の Force Net、海軍の C2Constellation と同様の機能で、3軍の ネットは最終的に DoD の GIG (Global Information Grid) に包含される。
 FCS のネットワークは来月に構想設計レビューを行い、事前設計レビューを2005年、最初の試作品を 2007年末から2008年初頭に NLOS-Cannon に反映させる計画となっている。
2004.03 International Defense Review Class Ⅳ UAV development begins for FCS <0405-030014>
 FCS の LSI (Lead System Integrater) である Boeing/SAIC グループが Northrop Grumman社と$115Mで 、Class Ⅳ UAV の SDD 契約を行った。
 この契約で Northrop Grumman社は、米海軍向けに開発した RQ-8A Fire Scout を基礎にした RQ-8B を7機試作する。
 RQ-8B はロータブレードの数を4枚に増やし、最大搭載能力270kgで、60kgを搭載して8時間の滞空を可能にする。
 実用上昇限度は6,000mで、旅団規模部隊にリアルタイム映像を送ることができる。
2004.03 International Defense Review SIGINT payload for UAVs <0405-030003>
 米陸軍が2月末に、FCS の UoA が装備する Class Ⅲ/Ⅳ UAV に搭載する TSP (Tactical SIGINT Payload) の最終 RFP を発簡した。
 TSP は DCGS-A (Distributed Common Ground System-Army) から操作され、HF~SHF の敵電波を捕捉位置標定する。
2004.01.26 Inside the Army Army to acquire tactical signal intelligence package for FCS UAVs <0405-012602>
 米陸軍 CECOM は FCS の大型 UAV (Fire Scout か?) に搭載し 、戦術レベルで運用する TSP (Tactical Signals Intelligence Payload) の RFP 草案を発簡した。正式 RFP は2月中に発簡される。
 なお、陸軍は当初の FCS UAV を4つのクラスとする計画を昨年末までに見直しており、ClassⅢ と Ⅳ を整理統合し 1本化することを決めた他、小隊配備用の ClassⅠ は DARPA の Micro Air Vehicle の研究が終了するまで機種決定を延期する。
2003.12.22 Defense News U.S.firms to share FCS design duties  米陸軍は2011年までの計画で、総額$14.8Bにのぼる FCS の設計開発を Boeing/SAIC に発注した。 両社はシステムの全般設計と全ての車両に関わる通信システムの設計開発を行う。
 契約では General Dynamics社United Defense社がそれぞれ$2Bで車両開発を担当 し、GD社は指揮統制、搭載戦闘システム及び偵察監視車両を、UD社が NLOS-Cannon、 NLOS-Mortor、兵員搭載車、救急車両及び整備回収車両の設計開発を担当する。
2003.12.15 Inside the Army Army signs $14.8 billion FCS contract with Boeing,SAIC  米陸軍は12月10日に FCS 開発に関する契約を Boeing/SAIC社と総額$14.8Bで締結した。
 契約では LSI (Lead System Integrater) として参加23企業と共に2011年まで開発を行い、FCS を構成する多様な各種サブシステムを 完成させる。
 FCS 装備化には総額で$92Bが見込まれ、これは JSF に次ぐ2番目に大きなプロジェクトとなる。
2003.12.10 Jane's Defence Weekly Lockheed unit lifts lid on MULE platform  FCS の構成品である MULE (Multifunction Utility/Logistics Equipment) の SDD を$500Mで Boeing社 から受注し開発している Lockheed Martin社が、MULE に関する情報を公開した。
 MULE は2.5tの6×6ハブモータ駆動式の遠隔操縦ハイブリッド動力車で、1.5mの超堤、1.5mの超濠、1.25mの渡 渉能力を持つ。
 MULE には輸送車両型、攻撃車両型、地雷原処理型の3タイプがあり、Lockheed Martin社は SDD の試験用に 20両を試作する。
2003.12.08 Inside the Army Pentagon plans $3 billion boost to Future Combat System budget  DoD は2010年に FCS 装備の1個大隊の運用開始を確実にするため、FY-05~09の予算額を$3.1B増額要求 する方針を固めた。 FY-05要求案の議会提出は2月に行われるが、DoD は総額$22.1Bを要求する意向で準備を進めている。
 陸軍は当初、2010年までに3個大隊を編成する計画であったが、予算上の制約等から1個大隊を2010年に先ず配備 し、残り2個大隊の配備を2012年まで延期することとなった。 また、FCSのシステム開発も2年遅れ、2008年ま での計画となっている。
2003.12 National Defense Unmanned aircraft adapting to Army future force needs  米陸軍 AATD (Aviation Applied Technology Directorate) は、将来部隊の必要性に応ずる無人機の導入について様々な研究を行って いる。
・AMUST (Airborne Manned/Unmanned System Technology)
 コマンチ等の有人ヘリと回転翼 UAV の同時運用に関する構想研究。
・回転翼 UAV 試験機 Vigilante による垂直離発着の基礎研究。
・ロケット発射機から mini-UAV を打ち出す研究を2年半前から計画。
FCS の Class1~Class4 に適用する各種 UAV 候補を LSI チームに助言。
2003.12 National Defense Army seeks short-term payoff from Future Combat Systems  米陸軍は2010年までに装備化を予定していた FCS 計画の見直しを行っており、可能な 限り前倒しで装備する意向を明らかにした。
 見直しにはイラクやアフガンでの戦闘が継続していることが影響しており、Abrams 戦車や Bradley 戦闘車の改造等もあがっている模 様だが、見直しの内容は現在のところ明らかにされていない。
2003.12 International Defense Review CKEM demonstration  米陸軍 AMC が CKEM (Compact Kinetic Energy Missile) の競争試作契約を Lockheed Martin社及び Miltec 社とそれぞれ$82.8M、$71.2Mで行った。 契約期間は2006年9月までとなっている。

 CKEM は FCS などで使用される LOSAT (Lone-Of-Sight Anti-Tank) として開発される超高速ミサイルで ある。

(関連記事 JMR 2002.10)
2003.10.27 Inside the Army Army seeking Warhead tech for Advanced Precision Kill Weapon System  米陸軍は次世代精密誘導ロケット APKWS の弾頭技術に関する調査検討を行っている。
 APKWS は現有のロケットを簡単な改善により低価格の精密誘導ロケットに変換することを目標とし、2006年頃に開発 を開始する意向で、陸軍は ATD (Advanced Technology Demonstration) を早期に立上げたいとしている。
 開発構想は3段階に区分され、Block1 は現有の Hydra 70 ロケットの先端に取り付ける誘導電子機器、Block2 は弾頭及び推進装置の強化、Block3 では精密誘導技術の改善となっている。
 陸軍は更に APKWS を Stryker や FCS 車両に搭載する検討を併せて行っている。
 なお、導入の細部予定は未だ決まっていない。
2003.10.20 Aviation Week & ST Fire Scout: Joins the Army  Northlop Grumman社の回転翼 UAV Fire Scout は米陸軍の偵察用として FCS に導入が 決まり注目を集めている。
 陸軍はFY-04に$115Mを投じて試験評価用に7機を購入し、2010年までに180機を導入する予定。
 海軍も8機をFY-04に購入し、将来的に海兵隊と合わせ73機を導入する意向を示している。
 また、英国防省も Watchkeeper の候補として導入を検討しており、採用されれば44機を導入する。 更に沿岸警備隊と本土防衛用にも 99機を必要としている。
 新設計の RQ-8B は4枚羽で、騒音が抑えられ機体も発見しにくい形状を追求し、陸軍仕様の飛行時間は搭載重 量127-lbで9.5時間 (3枚羽は5.5時間) とされる。
2003.10.15 Jane's Defence Weekly BAE Systems to provide MULE power  米陸軍の FCS を構成する MULE (Multifunction Utility/Logistics Equipment) を開 発中の Lockheed Martin社は、動力/推進部取りまとめの担当に BAE 社を選定した。
2003.10.13 Aviation Week & ST New look at stealth  米陸軍と空軍は、次世代無人機のステルス化を更に追求し、RCS の低減だけでなく対 IR 効果、無音化、小型化及び 目視形状等を含めた研究を進めている。
 陸軍の FCS への UAV と UGV のステルス化に関する検討は2004年中に終了する模様だが、UCAR の構想 をみても、ステルス化を取り込むのは間違いないとみられている。
 また、空軍の J-UCAS 計画もステルス化を追求している。
2003.10.06 Defense News U.S.Army chief: Rethink FCS  米陸軍参謀長 Schoomaker中将は先月末、FCS 計画を見直し、関連技術のうち適用可能 なものを現有装備に早急に採用する検討を命じた。
 これは、2010年の装備化を目指す FCS の完成まで既存装備で満足するのではなく、可能な限り技術の前倒し導入を行うもので、11月ま で軍は計画変更に伴う2005年度予算と導入計画の修正作業を行う。
 なお、現在のところ計画の変更は、FCS 全般計画の時程を狂わせるものではない。
2003.10.01 Jane's Defence Weekly US Army to refocus modernisation  アフガンやイラクでの戦闘が続くのに伴い、米陸軍は将来を目指した近代化計画を見直し、当面の 戦闘能力向上に計画を変更しようとしている。
 米陸軍は1999年にシンセキ陸軍参謀総長が FCS を提唱し、その経費捻出のため既存の多くの計画を中止 した当時とは状況が変わり、常時戦闘状況に置かれるようになった。
 このため将来より当面の戦闘力近代化が求められ、特に以下の装備の要求が高まっている。
 ・光学、暗視装置
 ・防弾被服
 ・偵察、通信中継用 UAV
2003.10 International Defense Review FCS program continues to firm up  FCS 開発の LSI (Lead System Integrator) である Boeing/SAIC チームは、下請け選 定作業を完了し、21社の下請けと100社以上の孫請けからなる "FCS One Team" を編成した。
= 以下、下請け各社と担当装備、分野の説明 =
 米陸軍 CECOM RDEC's が、Sense Through Wall 計画を2004年から開始する提案を行っている。
 センサにはレーダ、X線、磁探、音響などが検討されている。
2003.09.08 Inside the Army Army buys mini-UAVs to evaluate sensors for Future Combat System  米陸軍は FCS の各種センサーを搭載し機能性能を試験するため、MUAV (mini-UAV) 5 機を購入し、来春から試験を開始する。
 MUAV に搭載するのは非冷却 IR、光学カメラ、音響及び生化学の各センサーで、2004年夏まで行われる C4ISR 総合試験で性能試験を行 う。
 Mission Technology社製の MUAV は自動離発着及び自律飛行で高度10,000ftを4~6時間飛行することが可能で ある。
2003.09.08 Inside the Army Army drafting Objective Force vision paper looking outto 2020  米陸軍は Objective Force の最終目標とそれに至る移行要領を示す展望白書を見直す 「Army Vision 2020」を策定する作業を行っている。
 白書は昨年、2015年を基準に発簡されたが、財源や技術環境の変化と国土保全についての優先順位の見直しを考慮し、2020年までの展 望とするもの。
2003.09.03 Jane's Defence Weekly Contractors selected for US Army future systems  Boeing/SAIC は7月依頼 FCS 開発のサブコントラクタを選定してきたが、この程 21社を選定して終了した。 サブコンは全契約額の約2/3を請け負う。
 Northrop Grumman社は、陸軍が Class Ⅳと呼ぶ旅団用 UAV として RQ-8A Fire Scout の発展型を担当する。  Class Ⅳ UAV は130-lbのペイロードで8時間以上の滞空能力が求められている。
 United Defense社は armed robotic vehicle の開発を担当する。
2003.09.01 Inside the Army Army re-examining air defense requirements in FCS Unit of Action  米陸軍の防空当局は、 Objective Force の旅団レベルにも自ら経空脅威に対処できる 能力を付与することについて再検討すべきと提案している。
 現在の Objective Force 構想では防空機能は師団及び軍団で統一運用することになっている。 提案が承認 されれば、次年度から STO (Science and Technology Objective) を開始し、旅団以下の装備を見直すこととなる。
 現在の防空センターの構想では、NLOS-Cannon にへりコプター撃墜能力を付加する案、 Natfires に対空ミサイル発射機能を付加する案があがっている。
 なお、将来的には KE/DE 機能を防空部隊に装備する方向で研究がすすめられている。
2003.09 International Defense Review Gladiator progresses to the next round  米海軍が、海兵隊の Autonomous Operations Future Naval Capability 計画の一環である Gladiator TUGV 開発 Phase Ⅱ に、Lockheed Martin社を中心とする Team Retiarius と、Boeing社を 含む Team Excalibur を選定した。
 14ヶ月間の Phase Ⅱ では、基本設計と分析が行われるが各チームとも設計をほぼ完了しているため、プロトタイプの組立が行われ、 2004年初めに実証試験が行われる。
 TUGV は各種ペイロードの搭載が可能で、遠隔操作で偵察、監視、索敵、特殊武器偵察、障害啓開を行う。
2003.09 International Defense Review FCS mine clearance  米陸軍は GSTAMIDS FCS (Ground Standoff Mine Detection System-FCS) の SDD に関する 最終 RFP を9月中旬に発簡する予定である。

 GSTAMIDS は FCS の一部として MULE (Multi-Purpose Utility Logistic and Equipment) に搭載 可能な、地雷原の発見、表示、無力化を行うシステムで、ACS (Airborne Cueing Sensor) を搭載して低空を飛行する UAV と一緒に運用される。

2003.09 International Defense Review US Army foresees 6,000-plus UAVs for Future Combat Systems  米陸軍が FCS を装備する33個旅団の UA (Unit of Action) に、それぞれ200機の UAV を配備する。
 その内訳は以下の通りである。
  ・各混成大隊:54機 (計162機)
  ・砲兵大隊(non-line-of-sight battalion):24機
  ・飛行大隊:8機 (RAH-66 Comanche と協同)
  ・前方支援大隊:6機
 またこれらの UAV は以下の4種類に区分される。
  ・Class Ⅰ:  108機 (小隊レベル)
  ・Class Ⅱ:  36機 (中隊レベル、行動半径 30km)
  ・Class Ⅲ/Ⅳa:48機 (大隊レベル、行動半径 40km)
  ・Class Ⅳb:  8機 (旅団レベル、行動半径400km)
 Class Ⅳb の候補には A-160 Hummingbirdがあがっている。
2003.08.27 Jane's Defence Weekly The global battlefield  米陸軍の FCS は、$15Bの SDD への移行が決定したことにより、国防首脳や議会など の支持を取り付けるという新たな段階に入った。 議会では既に計画を幾つかのより小さな計画に分割しようという動きも出ている。
 2009年まででも$25Bかかると見られているコストについても、計画の支持者の中からも問題視されている。
2003.08.13 Jane's Defence Weekly US Army's Objective Force moves on  米陸軍が$10B以上をかけて Objective Force の通信ネットワークとして装備する Warfighter Information Network-Tactical 開発の SDD 移行が承認された。
 計画には Lockheed Martin社と GD社が名乗りを上げているが、SDD はプロトタイプ製造社選定前に行われる。
2003.08.13 Jane's Defence Weekly Unmanned vehicles go ahead for US Army  米陸軍の FCS を開発中の Boeing/SAIC の両社は、GD, iRobot, Lockheed Martin の3 社と、UGV (Unmanned Ground Vehicle) 開発の契約を$500Mで結んだ。
 この契約で GD社は自動/半自動航法システムを、iRobot社は13.6kgの小型 UGV を、 Lockheed Martin社は 多目的運搬 UGV を開発する。
2003.08.04 Defense News Future weapon program could be broken up  米議会はFY-04の予算法案の中で、陸軍の FCS 計画を3部門に分割し て開発を進めることを求めている。
これは FCS プロジェクトが1つの事業としては大きすぎるため、計画管理が不充分になる懸念を示したもので、適正な管理を行うため FCS から Network Fires (NLOS-Missile System) と Objective Force Networked Fires (NLOS- Cannon) の2計画を分離すること要求している。
 FCS 計画は18種類の車両及び有無人航空機をネットワーク化して運用するもので、2010年の装備化を予定している。
2003.07.28 Inside the Army Army reviewing future of higher-echelon UAV's in Objective Force  米陸軍は Objective Force に装備する UAV の最終的な機種決定を来週にも行う模様。
 軍はこれまで、軍団と師団に航続距離の長い ERMP (Extended Range Mission Patloard) UAV を、 旅団に FCS ClassⅣ UAV を装備する計画であったが、最近になって両 UAV の統合一本化 を再検討する意向を示していた。
現在、TRADOC が運用要求の見直しを行っており、ERMP UAV の導入計画も一時中止となっている。
2003.07.28 Inside the Army Army,DARPA pick next round of contractors to build UCAR system  米陸軍と DARPA は UCAR の Concept development phase の第2段階に Lockheed Martin/Bell と Northlop Grumman の2社を選定した。
 UCAR は Objective Force の 偵察、攻撃用回転翼無人機として2002年から研究が進められており、 2004年9月に1社に絞り込み開発に移行する予定となっている。
2003.07.21 Defense News UAVs find growing role in US military  7月15~17日、バルティモアで2003年度無人システム会議が行われ、3,000人以上の軍及び企業関係者が参加、軍の UAV に対する関心の高さが裏付けられた。
 会議のハイライトとなったのは以下の事項。
・米空軍は当面、Global Hawk を武装化する計画がないことを明らかにした。
・米陸軍は2010年までに Objective Force 6,000機以上の各種 UAV を配備す る計画を明らかにした。
・米海軍は Fire Scout 回転翼 UAV を LCS に装備する意向を明らかにした。
・DARPA は陸軍の UCAR 設計に Northlop Grumman社を選定した。
2003.07.14 Inside the Army Welch panel to reconvene this week for look at FCS,schedule  米陸軍は FCS が計画通り2010年に装備化できるか否かを、退役空軍中将を長とする部 外調査団に評価を依頼する。
 前回は今年の春に行われ、要求される技術は概ね成熟段階にあるとの結果を得たが、今回は実用化までに必要な組織運営や開発の進め 方まで踏み込んだ調査を行う予定となっている。
2003.07.07 Inside the Army Army,Combatant Command to update deployment plans for Stryker  Stryker 戦闘旅団の展開に要する時間は、陸軍が目標とする96時間 (4日) には至らず、現状では5~14日を要するた め、輸送手段等の見直しが必要と GAO は指摘している。
 米陸軍は Ft.Lewis に駐屯する第1旅団の運用評価試験を最近終了し、年内にも前方展開が可能としているが、DoDは、96時間は目標値 であり、実際は5~14日の期日と空軍が保有する C-17 と C-5 全機の三分の一が必要となるため、速やかに所要 の対策を行うことを求めている。
2003.06.30 Inside the Army Army to tests Gun-launched targeting and reconnaissance UAV  米陸軍は9月に SOAR (Silent Operating Reconnaissance) UAV 試作機の120mm迫撃砲からの 発射試験を行う。
 SOAR UAV 試作機は ARL が開発を進める重量2-lb、全長18in、翼長1ftの戦術 UAV で、偵察用に$200のカメラ を装備する。
 今回の試験は推進装置を用いず高度9,900ftに打ち上げ滑空状態で15mileを20分飛行させ、構成品の状態確認と耐久性を試験する。 推 進装置装着で距離は概ね3倍となる。
 装備時期と導入機数は明らかにされていないが、実用機の試験は2005年に行う予定とされ、 FCS の小隊装備として運用するものとみられる。
2003.06.26 Inside the Pentagon Shinseki offers last word on Stryker Brigades  米陸軍はこのほど、Stryker旅団が少なくとも6個必要との検討結果を DoD に報告した。
 これは、昨年 DoD から6個旅団の必要性とその能力について再検討を求められていたことに対する結論で、検討ではアパッチ攻撃ヘリ の導入を含め近代化旅団に必要な様々なオプションも検討された。
2006.06.16 Defense News US Army lays out UAV plans  米陸軍は FCS に少なくとも4機種の UAV を導入する計画だが、実用化は早くとも 2010年とみられ、当分の間は Hunter と Shadow 200 の2機種にたよらざるを得ない。
 この他に最近導入が決まったのは、海兵隊や特殊作戦部隊が使用する Pointer を小型化し、ビデオカメラとデータリンクを搭載する重 量 6-lb の Raven UAV で、年度末までに5個 Raven小隊を編成する。
 陸軍の ERMP (Extended Range Multi-Purpose) 計画は搭載重量 800-lb、航続半径 200mile の大型 UAV だが、今年発簡を予定する RFP は AROC の審議が遅れ、中止される公算が高いとされる。
2003.06.16 Inside the Army Army plans to leverage Future Scout capabilities for FCS program  米陸軍は FCS 計画に反映させるため、2001年10月に中止した有人偵察車両 FSCS/TRACER (Future Scout and Cavalry System/Tactical Reconnaissance Armored Combat Requirement) 計画の再行を決めた。
 FSCS/TRACER は英国との共同事業で昨年8月に ATD 段階の研究を終了していたが、このほど SIKA International社 (Lockheed Martin/ BAE Systems のジョイントベンチャー) と6ヶ月の技術研究について契約を行った。
 陸軍はその後、42ヶ月の開発を行う意向を示している。
 英国も最近 TRACER に代わる FRES (Future Rapid Effects System) に反映するため MoA の再締結を陸軍と行っている。
2003.06.09 Inside the Army TRADOC drafting campaign plan for FCS experimentation through 2015  米陸軍の TRADOC は 8月を目途に FCS の開発試験計画の作成を進めている。
 計画では試験計画を3段階に分け、第1段階を2004年から2008年、第2段階を2009年から2015年、第3段階を2015年以降拡張段階として計 画している。
2003.06.02 Inside the Army New Army space policy outlines key capabilities for Objective Force  米陸軍は Objective Force への改編に備え、1994年に作成した軍の宇宙運用方針 (Army Space Policy) を4月に改正した。
 新方針書は将来における宇宙装備の開発指針と統合宇宙作戦における陸軍の役割定義について記述している。
2003.06.02 Inside the Army Hunter presses Army to consider heavy armor for fourth SBCT  米下院は陸軍の第4SBCT (Stryker Brigade Combat Team) の重装甲化と機能強化のため、$100MをFY-04予算案に追加 する。
 陸軍は第2装甲騎兵連隊を 第4Stryker旅団に改編し、2006年の IOC とすることを計画しているが、予算法案 可決後 30日以内に強化内容について議会報告することを求められている。
2003.05.26 Inside the Army Army, DARPA to continue collaboration on Future Combat Systems  FCS が SDD (System Development and Demonstration) 段階に移行するにあたり、管 轄の移転が決まった陸軍と DARPA の間で引き続き協力態勢を維持するという MoU が 9月に締結される。
2003.05.21 Jane's Defence Weekly Future Combat Systems approved to proceed  FCS 計画が、次の段階である SDD (System Development and Demonstration) Phase に移行することを DoD が承認した。 SDD は、$14.92B かけて2010年まで続けられる。

 陸軍の計画では最初の FCS 装備品は2008年に Objective Force 部隊に装備され、2010年に Objective Force の旅団規模部隊である 'Unit of Action' にフル装備され、同部隊は2012年に Operational になる。

2003.05.19 Inside the Army Lockheed Martin,Raytheon join forces to develop 'NetFires' for FCS  Lockheed Martin と Raytheon の両社は 共同で FCS の構成システムである NetFires 開発に LLC (Limited Liliability Company) として参画している。
 NetFires は FCS の NLOS 火力として開発を行い、使用するミサイルは LAM (Loitering Attack Munition) と PAM (Precision Attack Munition) の 2種類となる。
 研究を管轄する DARPA は 最近 LAM の開発を Lockheed MartinPAM の開発を Raytheon と契約した。 LLC 契約により両社はシステム構成品のインターオペラビリティ強化に責任を持つこととなる。
2003.05.19 Inside the Army Army Fyture Combat Systems cleared for development phase  DoD はこのほど、陸軍の FCS 計画の開発移行を承認、併せて事業の管理を DARPA か ら陸軍に移管することを決めた。
 これは 14日に行われた DAB (Defense Acquisition Board) で承認されたもので、多くのシステムからなるプロジェクトを個別ではな く単一の調達計画として扱うこととなる。
2003.05.12 Inside the Army Riggs:Affordability driving force behind FCS schedule change  米陸軍の計画当局は FCS 事業計画の見直し理由を調達の容易性を追求したもので、技 術的な問題ではないとし、完全な装備での旅団規模の FCS 部隊の展開は2年遅れの2012年となるとの見通しを明 らかにした。
 計画当局は 2010年にフル装備の部隊を配備するには $3B の追加予算が必要で陸軍全体の予算を大きく圧迫することから、2010年に1個 大隊を、2012年までに 2個大隊を FCS 化する方針に変更したもの。
 この結果、IOC を2010年に、FOC (Full Operational Capability) を2012年に予定し、改善計画 (Increment 2) の開始は 2014年以降 となる。
2003.05.07 Jane's Defence Weekly Fielding of US light equipment faces slowdown  米陸軍の FCS 計画は、当初計画より2年遅れそうである。
 最初の FCS 装備が 'Unit of Action' (旅団)に入るのは予定通り2008年としながら1個大隊分だけで、残り の2個大隊は引き続き M 1 Abrams 戦車と M2 Bradley IFV を装備する。
 2010年に旅団が Operational になる時点でも FCS 装備は完全に充足されず、旅団が完全に FCS 装備に切り 替わるのは当初予定の2010年より2年遅れて2012年になりそうである。
 これに伴い各種主要装備の開発延期も検討されており、NetFires LAM ( Loitering-Attack Munition) の開発延期も考えられている。
2003.05.07 Jane's Defence Weekly Intelligent Munitions System shapes up  GD社が陸軍から$31.5Mで IMS (Intelligent Munitions System) の開発を受注した。 IMS は戦場で目標を捕捉し追 随する能力を持っている。
 (註:IMS は FCS で使用する地雷(或いは地雷に代わる兵器)の様である。)
2003.05.05 Inside the Army Army to extend FCS development and demonstration by two years  米陸軍は FCS のシステム開発と試験段階を2年間延長する意 向を固め計画変更を準備している。
 DoD は Milestone B を決定する 5月14日以降所要の決定を行う模様だが、延長により初期製造に関する決定は 2008年以降となる。
 なお、陸軍は 2008年に最初の部隊を編成する考えを変えておらず、2010年に予定するIOC も限定した内容で行い、完全な IOC は2012年とする意向を示している。
2003.05.05 Inside the Army Army to issue RFP for core FCS short-range air defense system/font>  米陸軍は今週、Objective Force の短距離防空の骨幹となる SLAMRAAM 開発の RFP を発簡する。
 SLAMRAAM の要求事項には Humvee 車両、AMRAAM、GPS 受信機、自己位置通報システム、単チャネル 空地無線システム等の適用が求められている。
 提案企業は Boeing 及び Raytheon の 2社となる模様で、両社は 7月7日までに提案内容の提出を求められている。
2003.05.05 Inside the Army Welch Panel concludes Army on track with FCS,transformation  DoD が3月から行っていた Objective Force 計画と FCS 開発状況に関する調査がこの ほど終了し、多くの問題点はあるものの計画は妥当との結論に達した。
 DoD は IDA (Institude for Defense Analyses) の Welch 所長を長とするチームに調査を委託、FCS の開発は 2006年の細部設計に向 かい所望の技術レベルにあるとの報告資料を5月1日に提出した。
 なお、14日には DAB (Defense Acquisition Board) の FCS 開発 Milestone B 移行への可否が決定される。
2003.05 International Defense Review Technology transformation for armored warfare
= FCS で開発中の新兵器についての紹介 =
NetFires
C/LU (Canister/Launcher Unit)
 4×4の枠に、15発の LAM または PAM と、1セットの発射管制装置を積む。
PAM (Precision Attack Missile)
 Raytheon社で開発中の射程40kmのミサイル。 可変推力固体燃料ロケットを使用す ることにより最適弾道を飛翔させることができ、通常のロケットの2~3倍の射距離を得ることができる。
 シーカには MEMS (Mico-ElectroMechanical Systems) 技術を使用。
 2002年10月に初発射試験に成功した。
LAM (Loitering Attack Missile)
 Lockheed Martin社が開発中のターボジェット推進、Mach 0.4の滞空型ミサイルで、射程は 225km
 シーカにはレーザレーダと自動目標認識装置を使用し、3モード(空中、地表、遅延)信管で作動する3.65kg のマルチモード弾頭を搭載。
MRM (Mid-Range Munition)
 Raytheon社と、Alliant/Lockheed Martin社が競合中。
 運動エネルギ型の Alliant案では、弾頭に劣化ウランロッドを使用し、ミサイルは前部に搭載された12ペアのスラス タで制御される。
 シーカには2ビームミリ波レーダと、8チャネルの非焦点型セミアクティブレーザが使用される。
Swing-Chamber Weapon
QuickLook Tube-Launched UAV
その他 C4ISR 装備
2003.05 International Defense Review Future tactical comms: redefing the box
= 米軍の新通信、ネットワークシステム JTRS に関する記事 =
 米軍の次世代統合通信システム JTRS (Joint Tactical Radio System) は、2MHz~2GHzの広帯域にわたるマルチ帯域、マルチモード、 ソフトウェア制御型通信システムで、5つの Cluster からなる。
Cluster 1
 車載用3チャンネル型と、ヘリ搭載用4チャンネル型があり、10,000台の装備が予定されている。
Cluster 2
 個人携帯型で、特殊部隊用の Block 1 と、一般用の Blocl 2 がある。 Cluster 2 用に SLICE (Soldier Level Integrated Communication Enviroment) 計画の元に、各種小型端末が開発されている。
Cluster 3
 固定施設用及び艦船搭載用。
Cluster 4
 固定翼機用。
Cluster 5 (Cluster X)
 陸軍の FCS 及び OFW 用のシステムで、携行型から残置型センサ (UGS: Unattended Ground Sensor)、IMG (Intelligent Munitions Systems)、GRUAV (Gun Launched UAV)、 NetFires までが連接される。
2003.05 Signal Army's muddy laboratory sparkles  米陸軍は Objective Force の FCS に装備を予定する移動 C4ISR 用試験車両に市販の ロングホイールベース仕様の Hummer を導入している。
 この車両は通常仕様より 5ft 長く、乗員4名、後方に通信及び情報システムを塔載し、FCS の各種センサー情報と衛星情報により迅速 な指揮統制を行う機能を持つ。 また Quicklook mini UAV はこの車両の一部として密接に運用される。
 陸軍はこの試験車両を 3両製造し、2008年頃まで各種試験を行う予定だが、制式化については未定である。
2003.04.24 Inside the Pentagon Army clears Future Combat Systems for May DAB review  米陸軍の装備調達審議会 ASARC はこのほど、CTD (Concept and Technology Development) 段階が終了する FCS のシステム開発段階への移行を承認した。
 DoD の防衛調達委員会による開発移行の可否決定レビューは 5月14日に予定されている。
2003.04.14 Inside the Army Army miniturizing power management solutions for FCS platforms  米陸軍の CECOM は FCS 車両のシェルターに設置する電力管理システムの小型分散化 を計画している。
 このシステムはシェルター内の電力供給を自動的にモニターし制御する装置だが、現在開発中の IPMS (Improved Power Management System) では FCS シェルターの内部が狭小となるため更に小型化を図る。
2003.04.09 Jane's Defence Weekly Army finishes latest pitch for combat system  米陸軍は、一連の FCS 概念開発の最終的な山場を終了した 。
 最終段階では、3月25~28日にかけて FCS を装備した部隊が、どの程度戦力を発揮するかのシミュレーションが行われた。
 この検討で、FCS を装備する旅団は、M1 戦車や M2 Bradley を装備する旅団の12倍の速度で展開できること が明らかになった。
 この結果を持って陸軍は、5月中旬に DoDが行う FCS が SDD 段階に移行するか否かの決定 に望む。
2003.04.07 Inside the Army Army simulates FCS systems in scenarios similar to sisuation in Iraq  米陸軍は最近行った FCS 装備の能力検証シミュレーション試験において、戦闘シナリ オにイラク戦の状況を使用し、現有装備による運用との比較を行った。
2003.04 National Defense Army to field four classes of UAVs  米陸軍の FCS では、装備する UAV を4つのクラスに区分し、旅団は 100機程度の各種 UAV を保有する。
 これは計画当局が明らかにしたもので、次の区分に分かれている。
  Class 1小隊用 小型 UAV (旅団に36機を装備)
  Class 2中隊用 UAV (旅団に36機を装備)
  Class 3大隊用 UAV (旅団に12機を装備)
  Class 4旅団用 UAV (旅団に16機を装備)
 現在当局と Boeing 社は共同で各種 UAV の仕様を確定する作業を進めているが、Class 4 については陸軍の次期ヘリコプター Comamche との導入にからみ UCAR 又は戦術 UAV である ERMP (Extended-Range Multipurpose Aircraft) のいずれを導入するか決まっ ていない。
2003.04 International Defense Review APKWS development  GD社は、Block 1 APKWS (Advanced Precision Kill Weapon System) の SDD (System Development and Demonstration) を開始する。
 APKWS は、Hyda-70 70mmロケット弾に誘導装置を取り付けるもので、誘導制御部は BAE社が担当する。
2003.03.31 Inside the Army Future Combat System officials complate capstone demonstration  米陸軍は FCS の Milestone A (Concepts and Technology development phase) の最 終試験を終え、5月に行われる Milestone B の見直し作業を準備している。
 試験は 3月25日から28日に Ft.Belvoir の Unit of Action シュミレーション施設で行われ、旅団規模の戦闘行動を検証し多くの成果 を得た。
2003.03.31 Inside the Army Army researchers look to advance electromagnetic gun technology  米陸軍は将来的に FCS 導入を目的として、次年度から2006年の間に 電磁砲 (Electromagnetic gun) の技術研究を行う。
 基礎研究は 1980年以降 ARL (Army Research Lab) で続けられてきたが、予算が承認されれば、2004年から ARDEC (Armaments Research , Development and Engineering Center) に管轄を移して研究を進め、2006年に開発移行の可否を決定する計画 となっている。
 電磁砲の初速は秒速6~12kmが可能とされ、軍は2010年の装備化を狙っているが、研究所では技術的にみて 実用化は2015年以降と見積もっている。
2003.03.24 Inside the Army FCS LSI, Army conducting communications integration Demo at Ft.Dix  米陸軍は今週、FCS を装備する旅団規模の通信ネットワーク試験を実施する。
この試験は部隊に装備する様々なタイプの無線機を統合して1つのネットワークで運用するもので、FCS 導入にあたり重要な開発要素とな っている。
 なお、この試験の前に昨年11月から5ヶ月間にわたり Objective Force の指揮通信情報監視機能を検証する C4ISR-On-Move 試験が CEC ronics Command) の研究開発センターで行われている。
2003.03.10 Inside the Army Army preparing for FCS capstone battle comand demonstration  米陸軍は FCS の旅団規模での指揮活動に関するシミュレーション試験を 3月下旬に行う準備を進めている。
 この実証試験は Objective Force で FCS 各種サブシステムをどの様に部隊が運用し、指揮活動を行え るかを検証するもので、LSI Capstone C4ISR Dmonstration と呼ばれ、100名規模の兵員が参加する。
 なお、5月には大隊規模以下のシミュレーション試験が計画されている。
2003.03.10 Defense News US Army moves ahead on laser weapon  米陸軍は 2004年から $500M を投じて10t車搭載 MTHEL 開発に着手する提案を行っている。
 MTHEL は対地ロケット及び砲迫弾を標的とする100kw級のシステムで、レーダー、追 随装置及び重水素弗化化学レーザー装置から構成される。
 軍は 6年後の実用化を目指し、Objective Force への導入を目指す。
 ACTD ではこれまでに試験用 THEL により WSMR で 26発のカチューシャロケットの撃墜に成功してお り、4年間で車載化を実現させる。
 なお、小型で安全性の高いソリッドステートレーザーの開発も計画中で、概ね 8年で実用化できると軍当局はみている。
2003.02.19 Jane's Defence Weekly US to address cost worries on 'systems of systems'  米陸軍の FCS 計画に対して、コスト、技術的可能せいの両面からの懸念が広がってい る。
 FY-04~FY-09だけでも $25Bの経費が見積もられている上に、そのあとに続く Block 開発にかかる費用は不明である。
 FCS 計画推進には、F/A-22 やミサイル防衛などの高コスト計画との競合も起こる。
2003.02.12 Jane's Defence Weekly US Army considers fixed-wing aircraft  米陸軍は Object Force への補給用に C-130 ないし C-27 級 固定翼輸送機の装備を希望している。
 陸軍が検討しているのは、搭載量18,000-lb (8,163kg)、航続距離2,100nm、速度300ktの短距離離着陸能力を 有する機体であるが、8~10tの搭載可能な UAV や、チルトロータ機も考えられている。

 (註:UCL (Unmanned Cargo Lifter)に関する記事は JDW 03/01/15)

2003.02.03 Inside the Army Objective Force funds boosted at the expense of legacy efforts  米陸軍は FY-04 以降のObjective Force 開発計画の促進す るため、24事業の中止と24事業の計画見直しを行った。
 中止する主要な計画には M1A2 Abrams システム強化計画、M2A3 Bradley 及び ATACMS BlockⅡが含まれる。
 計画を議会が承認すれば、FY-04 には中止事業から$1.6B、修正事業から$600M を Objective Force 関連事業に転用でき、FY-09 まで に $22B を振り向けることが可能となる。
2003.02.03 Inside the Army Lockheed Martin rolls out its contribution to FCS UGCV program  Lockheed Martin が、FCS 用のUGCV(Unmanned Ground Combat Vehicle) 開発に向け、搭載重量300-lbの6輪 UGCV 試験車両を製作した。
 同社の UGCV は独特のサスペンションにより1m 以上の障害を越えることができ、総重量 1,300-lb、ハイブリッド電 動システムにより時速 40kmで450km の走行ができる。
 一方、Carnegie Melon 大学もまた 4,400-lb 以上搭載可能の6t級 UGCV の試作を進めており、両方とも 12月末まで研究を行う計画と なっている。
2003.02.03 Inside the Army FCS lead system integrator issues draft RFPs for SDD technologies  今年度末から予定している米陸軍のFCS の SDD 開発段階の RFP 草案がこのほど発簡 された。 当局は最終 RFP の発簡を 2月中旬に予定している。
 RFP には24項目の主要サブシステム及び構成品の要求事項が記載され、その内容には MGV、UGV、UAV、C4ISR、訓練及び支援等の技術が 含まれている。
 じ後、5月の AROC による Milestone B 移行決定に続き SDD 段階を開始する。
2003.02.03 Inside the Army Army acquisition Exec to review Common Missile acquisition strategy  米陸軍当局は CMM (Common Modular Missile) の最終導入方針と要求事項を決め、今月中に 装備局長の承認を受ける。
 CMM 開発はスパイラル方式とし、3月に最終 RFP を発簡、12月に企業選定を行い、FY-04~06 に BlockⅠの SDD 段階を実施して FY-08 の FCS 装備化を目指す。 FCS BlockⅡ には BlockⅡミサイル を装備で きるよう開発を進める。 開発経費は$365M 以上、導入に$2B以上を見積もっている。
 CMM は陸海軍が共同で開発を進めているが、海兵隊も AH-1S 搭載の TOW と HellfireⅡ の後継とする計画で、空軍も要求内容作業に 参画している。
2003.01.27 Inside the Army Army,industry maturing compact Kinetic Enargy missile technology  米陸軍は FCS 車両に適合する、軽量小型の対戦車用高速ミサイル CKEM (Compact Kinetic Energy Missile) の研究開発を進めている。
 CKEM は FCS の軽装甲車両に搭載する直接照準の対戦車システムで、サイズと重量は現在開発中の LOSAT (Line-of-Sight Anti-Tank) システムの半分。
 現在 Raytheon社はじめ 4社で行っている研究は間もなく 2社に絞り込み 30ヶ月の ATD 段階に移行、FY-06から開発を開始して FY-08 の LRIP、FY-10 の IOC を目指す。
 なお、Lockheed Martin 社が開発中の LOSAT は陸軍の軽歩兵部隊に装備を予定している。
2003.01.27 Inside the Army Army considering building unit of action for FCS test and evaluation  米陸軍は FCS の試験評価を行うにあたり、専門の実施部隊を組織する検討を行って いる。
 試験評価部隊は熟練者により組織し、FCS 開発に必要な技術的課題を明確にすると同時に操法に関しても試験評価を行い、兵士の慣熟 訓練期間を短縮できるような操用性に優れたシステムの構築を目指す。
2003.01.27 Inside the Army DARPA,Army recommend,1,000-pound payload UGCV for FCS family  米陸軍と DARPA は FCS 用の車両として搭載量 1,000-lb 級の UGCV を推している。
 これは昨年11月に Ft.Benning で行った 10日間の UGCV 評価試験の結果によるもので、歩兵小隊の弾薬等の装備量を増加すると共に兵 士の負担を大幅に削減できるとしている。
 試作車両は全重量5,000-lbの全輪駆動車で、試験は今後も続けられるが、状況によってはイラク戦での実地検討も 行われる模様。
2003.01.27 Inside the Army Army finalizes requirements for Future Combat System  米陸軍はこのほど、FCS の基本要求事項を 6項目の KPP (Key Peformance Parameters ) にまとめた。
 KPP は以下の6項目
 ・Joint interoperability
 ・Netwoeked battle command
 ・Networked lethality
 ・Transportability
 ・Sustainability 及び Reliability
 ・Training
 陸軍は間もなく主要指揮機関等に ORD を配布し、意見聴取を行った後、4月には JROC (Joint Requirements Oversight Council) への 説明を予定している。
2003.01.15 Jane's Defence Weekly US Army plans growth in drone capabilities
= 米陸軍の UAV 開発に関する記事 =
 FCS では、旅団規模の部隊 (unit of action)に、行動半径8km、高度 500ftの Class Ⅰ から、400km、6,500ftの Class Ⅳ まで4種類の UAV を計画している。 各旅団の UAV 装備数は
 Class Ⅰ: 36
 Class Ⅱ: 36
 Class Ⅲ: 12
 Class Ⅳ: 16
となっている。
   OAV (Organic Air Vehicle)は車両から発進する小部隊用の UAV で、Class Ⅰ、Ⅱ UAV と して FCS Block Ⅰ で採用される。 携行可能な軽量システムも計画されている。
 Class Ⅲ、Ⅳ UAV としては A-160 Hummingbird や UCAR が考えられているが、UCAR の採用は FCS Block Ⅱ になる。
 これ以外に陸軍は、前線に医療補給品を送るペイロード 26.6kg の輸送用 UAV を検討しており、またペイロード8~ 10tで輸送を行う Unmanned Cargo Lifterの開発を2006年に開始する。
2003.01.13 Inside the Army NRC report says Army UGV efforts lack systems approach  米ナショナルアカデミーの NRC (National Research Council) はこのほど、米陸軍の UGV (Unmanned Ground Vehicle) 開発事業は車両関連の技術に固執し、Objective Force や FCS に導入するためのシステム設計 に欠陥があるとの報告を提出した。
 NRC は陸軍の委託で UGV の開発内容について検討を進めていた。
2003.01.13 Inside the Army To pay OSD bills,Army cuts back on counterattack corps MOD plans  米陸軍は、CATK (Counterattack Corps) の基幹となる第3装甲騎兵連隊への M1A2 Abrams 戦車と M2A3 Bradley 戦闘車両の導入を中止した。
 これは、OSD の2009年までの調達計画見直しで多くの陸軍装備を承認したものの、経費に関しては従来の陸軍予算内に抑えるとの方針 によるもの。
 戦車等の導入に計上していた$1.2Bは他の事業に転用される。
2002.12.23 Inside the Army Riggs : Army taking 'more fluid' approach to FCS milestone B decision  Objective Force 転換プロジェクトの Riggs 少将は 2003年5月に予定している FCS milestone B の決定に関して、DoD が進める調達指針の合理化に沿った柔軟な方策をとることを明らかにした。
 軍はこれまでFCSを構成する19システム全てについて開発開始の認可を求めていたが、技術の成熟度によっては変更もあり得ることを示 唆したもの。
2002.12.16 Inside the Army Final Objective Force 2015 White paper finalized and released  米陸軍はこのほど、Objective Force に関する白書 Objective Force 2015 を完成させその概要書を公開した。
 白書は 2015年段階での Objective Force について人事、訓練、C4ISR、作戦、情報、科学技術等 18分野に分け検討がなされ、現在の TCP (Transformation Campaign Plan) を大幅に変更し得る内容となっている模様。
 陸軍はこの内容に基づく最終 TCP の見直しを 4月以降開始する予定で、概要説明を 2月~3月に行うとしている。
2002.12.16 Inside the Army Bolton commissions Army Science Board study for FCS Blocks Ⅱand Ⅲ  米陸軍は ASB (Army Science Board) に対し FCS Blocks Ⅱ 及び Ⅲ の開発に関する 研究を行う様指示した。
 研究は2015年~2025年時点での FCS の在り方を技術的に検討するもので、じ後の開発指針を明らかにする。 研究期間は7ヶ月で、 2003年7月の報告を求めている。
2002.12.16 Inside the Army Riggs cites spiral development in defense of evolving FCS technology  米陸軍の Objective Force 当局の高官は FCS の初期運用は予定ど おり 2008年に開始できるとの見通しを明らかにした。
 これは、FCS 関連技術が依然確立されていないとの風評に対し反論したもので、Spiral development 手法による FCS 関連技術の醸成 は確実に進んでいることを強調した。
2002.12.16 Inside the Army Army official outline air and missile defense role in Objective Force  米陸軍当局は先日行われた宇宙/ミサイル防衛シンポジュームで Objective Force の 防空能力の概要について明らかにした。
 これによると、防空/対ミサイル(AMD) は現状とほぼ同一の要領で行われ、旅団レベル部隊は独自の発射システムを保有せず、限定し た AMD 能力として NLOS-Cannon を使用する。
 Objective Force の AMD 部隊には EAADS を装備し戦域防空システムの MEADS との共同運用を計画している。 戦場には MEADS を C-130 3機で、EAADS を1機で輸送し空域をカバーできるとされる。
 EAADS は将来 SLAMRAAM に替え KE 兵器を導入すると共に MTHEL を混合装備する計画。
2002.12.09 Defense News Simulation shows speed,it key to US FCS  米陸軍はこのほど、陸軍科学会議で約10分間、FCS の行動に関するコンピュータシ ミュレーションビデオを公開した。
 その内容から焦点となっているのは車両等の形状や火力ではなく速度、精密度及び通信ネットワークにあるこ とが強調されていた。
 FCS の装備化は2008年に予定され、議会も要求の$1.6Bを$660M上回る$2.26Bの開発導入経費を承認したが、陸軍はこと速度に関しては 2004年には新しい動力エネルギーシステムの開発に着手する必要が求められる。
2002.12.09 Inside the Army Army reviewing aquisition strategy,warheads for Common Missile  米陸軍の Common Missile 開発計画の復興についての見直しが現在行われており、FY-03 初 頭に予算計上が承認される模様。
 Common Missile は TOW 及び Hillfire の後継に位置づけられているが、ACMM (Aviation Common Modular Missaile) を優先する方針 から計画は棚上げになっていた。
 見直しはスパイラル開発により装備化時期を促進する目的で行われ、2003年3月に RFP、11月に企業選定を予定、Common Missile の Block Ⅱが FCS に導入される計画。
2002.12.04 Jane's Defence Weekly FCS communications system tested  Raytheon社は FCS で使用する中/高周波数帯域の指向性通信機の実証試験に成功した 。
 第2段階の試験は追加の実証試験後、2003年の3~4月に行われる。
2002.12.02 Inside the Army Army designing contensed battle command system for Objective Force  米陸軍は現在、Objective Force に装備する小型化戦闘指揮システ ムの設計に入っている。 新戦闘指揮システムの開発は FCS の開発計画に合わせ行われる。
 設計開始に伴い、これまで運用し逐次改善を行ってきた ABCS (Army Battle Command System) のバージョン 7.0 以降の改修を中止す る。
 FCS のシステム開発試験段階は 2003年6月から開始される予定。
2002.12.02 Inside the Army PBD raises concern about OSD support NLOS cannon,NetFirs  OSD は PBD (Program Badget Decision) 概案で、NLOS cannon と NetFirs FCS システムの開発試験予算から分離する提案を示した。
 提案では NLOS cannon のFY-04、-05 予算 $730M を砲兵システムの確認試験に、NetFirs の FY-04、-05 予算 $234.7M を ATAS ( Advanced Armament System) の研究開発に充当することを求めている。
 OSD は NLOS cannon の役割に疑問があること、NetFirs と ATAS の類似性を理由に挙げているが、陸軍はこの提案に真っ向から反対し ている。
2002.12 International Defense Review SUO SAS provides candidate technologies for OFW and FCS  米陸軍は DARPA が進めていた SUO SAS (Small Unit Operations Situational Awareness System ) Phase 3 を引継ぎ、ITT社と契約を結ぶ計画である。
 SUO SAS は、従来 JTRS (Joint Tactical Radio System) Cluster X と呼ばれていたもので、 脱出パイロット救出部隊が使用する。
 救出部隊の隊員が装着した装置は、常時他の隊員とネットワークで結ばれ、状況図を表示すると共に、脱出パイロットに近づくとパイ ロットの装着した無線機が反応し、救出隊員に位置を通報する。
 このシステムは OFW 用の Soldier Radio for the OFW として2005年4月に試験実施が検討されているほ か、2006年には FCS Block 1 用に試験が予定されている。
2002.11.18 Inside the Army Army pursuing'E-strike'efforts to support FCS air defense system  米陸軍当局は FCS の防空システム EAAD (Extended Area Air Defense) システムに KE/DE (Kinetic/Direct enargy) 兵器と 改善射撃統制レーダー SWORD (Short-range missile defense With Optimized Radar Distribution) システムを導入する意向を固め FY-03 から基礎研究を開始する。
 プロジェクト名は E-STRIKE で、2015年の装備化を目指す。
 なお、今月初めに WSMR で行われた MTHEL の試験で発射された砲弾の破壊に成功 したことが SMDC により明らかにされた。
2002.11.18 Inside the Army NetFire's LAM prototype performs first'successful'test fire  LAM (Loitering Attack Munition) 試作品の初めてのフライトテストが、ミサイ ルの設計と飛行性能確認を目的に11月8日にEglin AFB で行われ良好な成果を得た。
 計画では来春までに LADAR (Laser Radar) シーカーを組み込み試験を行うと共に、将来的には 8-lb 規模の 多目的弾頭を搭載する予定。
 LAM は PAM (Precision Atack Munition) と共に FCS の構成装備 NetFires に使用が予定される兵器で、全長 7-in、重量 100-lb、約 200km を45分間巡航する機能が要求されている。
2002.11.11 Inside the Army Comptroller suggests cutting for the Army's Common missile  DoD は陸軍が FCS に装備する予定の Common missile 開発予算の削減を検討している 。
 陸軍は当初、FY-04 に $48.5M、FY-05 に $64.5M を予定していたが、新たな中期計画では FY-04 に$186.9M、FY-05 に $186M を積ん でいる。
 DoD はこれを元の査定額に戻す様主張しているが、陸軍は Common missile は陸だけでなく海軍、海兵隊及び空軍も将来導入する予定 があることから減額に強く異論を唱えている。
2002.11.04 Inside the Army Army,DARPA eye foliage penetration radar to detect moving targets  米陸軍と DARPA は樹木の下を行動する敵部隊を検知する FORESTER (Foliage Penetration Reconnaissance Surveillance Tacking and Engagement Radar) の開発に着手する。
 当局の計画では、来年1月に 8ヶ月の研究分析段階に関する企業選定をいこない、その後15ヶ月にわたり試作品の設計/開発/試験を実施 、最終段階は18ヶ月の予定で回転翼機に搭載した目標探知試験を行う。
 レーダーの規模、性能及び目標価格等は明らかにされていないが、搭載する機種は有人機の他、Hummingbird Warrior UAV が候補にあ がっており、システム価格も $10M以下を狙っている模様。
2002.11 International Defense Review Undergound attack initiatives expand
= 各種 HDBT 攻撃兵器の趨勢の紹介記事 =
 HDBT 対処各種 ACTD の列挙
CP2 (Second CounterProliferation) ACTD の紹介
TB (ThermoBaric) ACTD の紹介
Agent Defeat ACTD の紹介
新型侵撤弾について
 Perching Ⅱに、全長1.5m、胴径23cm、重量300kgの侵撤弾を取り付け B-52 投下して1,200m/sで弾着させ、花崗岩に 13.7m侵撤させた。
・市街/洞窟攻撃用の UGV の紹介
  Talon UGV
   肩撃ち式バンカーバスタ弾又は、洞窟用センサキットを搭載。
  MATILDA UGV
   SMAW (Shoulderlauched Multipurpose Assault Weapon) 搭載。
  Wolverine UGV
   M249 機関銃と1,200発の弾薬を搭載。
2002.11 Signal Army builds Future Combat System around information technologies
= 米陸軍 FCS 開発における情報技術に関する記事 =
 陸軍の次世代戦闘システムである FCS 開発には情報技術を如何に適用し能力 を発揮させるかが重要な課題となっている。
 FCS は軽量機動化した部隊をどの様にネットワーク化するかは FCS の課題であり、戦場での移動司令部から端末の兵士にいたる情報の 接受 (C4ISR) を確実に行う必要がある。
 FCS のネットワーク端末は少なくとも数千以上にのぼり、極めて流動的な環境下での運用が要求される。
 FCS の情報入手には UAV や UGV が多用され、各種センサーからの情報は警戒警報にも用いるためリアルタイムで処理伝達する必要が ある。
 FCS の車両は C-130 への搭載が要求される他、無給油で 1,000km 以上走行するため情報ネットワークに用いる通信システムは SINCGARS (Single Channel Ground and Airborne Radio System) EPLRS (Enhanced Position Location Reporting System) 等の各種開発が進められている。
2002.10.28 Inside the Army FCS LSI announces winners of round Ⅱ broad industry announcement  FCS の第2次企業告示がこのほど行われ、46 社が 2003年6月から開始予定のシステム 設計/開発段階の仕様決定に向け提案作業を開始する。
 LSI チームは現在、来年 1月の提案要求の発簡に向け準備中で、1月以降各企業は RFP 受領後 45日以内に提案を行う。
= 主要項目と提案指定企業 =
  ┏━━━━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━┓
  ┃   主要アイテム   ┃    担当企業     ┃
  ┣━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━━━━━┫
  ┃HALE UAV        ┃TRW 他          ┃
  ┣━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━━━━━┫
  ┃OAV           ┃Allied Aerospace Inc. 他 ┃
  ┣━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━━━━━┫
  ┃TUAV          ┃Northrop Grumman 他    ┃
  ┣━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━━━━━┫
  ┃SUAV          ┃Allied Aerospace Inc. 他 ┃
  ┣━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━━━━━┫
  ┃Soldier UGV       ┃Foster-Miller Inc. 他   ┃
  ┣━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━━━━━┫
  ┃Mule UGV        ┃General Dynamics 他    ┃
  ┣━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━━━━━┫
  ┃指揮統制/戦闘管理   ┃Raytheon 他        ┃
  ┣━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━━━━━┫
  ┃戦場識別        ┃Northrop Grumman 他    ┃
  ┣━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━━━━━┫
  ┃Army Airspace C&C    ┃Northrop Grumman 他    ┃
  ┗━━━━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━━━━━┛
2002.10.28 Inside the Army Army drafting white paper to tweak transformation campaign plan  米陸軍の将来白書 Army's Transformation Plan の改訂版ドラフトが内部で回覧されている。
 ドラフトはこれまでの2007年時点を拡張し、2015年における Objective Force に関する展望を記述しており、編制、軍の運用、訓練、 情報等についてのコンセプトが述べられているが、FCS の様な特定の装備開発計画にはふれていない。
 白書は12月に 3スター以上の将軍会議で承認される。
2002.10.21 Inside the Army Lawmakers say OSD should retain oversight of Joint Robotics  米議会の予算報告書によると Joint Robotics 計画の管理は OSD がこれまでどおり行うべきと主張している。
 Joint Robotics は 高機動、多目的の無人車両のファミリー化を目的に各種技術開発の統合を図るもので、DoD は最近、陸軍への管轄 替えを検討していた。
 報告書はまた、Joint Robotics 計画の促進させるため要求予算の $25M を $24M 増額し $49M とすることを提言している。
2002.10.21 Inside the Army DARPA,Army seek propulsion systems for organic,micro air vehicles  米陸軍は OAV (Organic Air Vehicle) と MAV (Micro Air Vehicle) 用 Heavy Fuel ディーゼルエンジンの研究開発 に着手する。
総経費は $10M、2003年夏から約2年の予定で、研究開発は DARPA が主導し、陸軍の輸送センターと AMCOM で並行して行われ、適用エン ジンの選定を陸軍が行う。
 AMCOM は 2シリンダー 2.3馬力6シリンダー 7.8馬力のエンジンを、輸送センタ ーはハイブリッド電源を用いた 2.3馬力エンジンと15馬力のタービンエンジンを試作 する。
 OAVと MAV は Objective Force の兵士が前線で状況確認に用いる「Flying eye」で、FCS の装備となる 無人機、概念は同じだが大きさは異なっている。
2002.10.21 Inside the Army Army passes on current tiltrotor technology for Objective Force  米陸軍は Objective Force の空輸機 AMT (Air Maneuver and Transport) にはチルトローター技術 を採用するのが最適との結論に達した。
 AMT 機には現在開発中の FCS を空輸するため、航続距離 500km、搭載重量 20t が必要と規定され、95゚F、高度 4,000-ft で、離陸出力の 95% の出力でホバリングできる能力が要求されている。
 軍はこの他に V-22、CH-47、CH-53 及びロシアの MI-26 について評価を行ったが、いずれも要求を満たしていない。
2002.10.16 Jane's Defence Weekly Boeing's big push on systems integration  Boeing社はネットワーク中心の将来戦闘様相を見据えて、Strategic Architecture 組織を立ち上げ 、2件の主要な計画受注を可能にした。
 3月7日には Boeing/SAIC が FCS を受注したが、Boeing社はネットワーク中心指向 が契約獲得の原動力と見ている。
 6月には Joint Tactical Radio System 計画を受注している。
2002.10.09 Jane's Defence Weekly US Army eyes networked sensors grid  米陸軍は FCS において、各級指揮官に敵情に関する早期情報を提供 するネットワークセンサを検討している。
 検討されている各種案には、安価なセンサを多量に配置し要すればそのまま残置する案や、比較的高価な Prophet EW/SIGINT を航空機 又は車両に搭載する案などが考えられている。
FAS の Prophet のページ
2002.10.07 Defense News US Future Force vehicle has much to prove  FCS 用の車両について陸軍と企業チームは、人員輸送装甲車 Stryker の様な現有車両 の改善に比し新車両が優れているとの結論を 10月18日までに示すよう陸軍参謀長から求められている。
 これは 2008年の最初の FCS 部隊に間に合わすためで、機能性能の他、価格と計画時程に関しても検証が求められる。
 一方、DoD は 04 POM で定めた 6個 Stryker 旅団を 3個旅団に減らす検討を行っていることを明らかにした。
2002.10 Jane's Missiles & Rockets Raytheon fires a Compact Kinetic Energy Missile  Raytheon社を中心とするチームが、HATM BTV (Hypervelocity Anti-Tank Missile Ballistic Test Missile) の試験を実施し成功した。

 HATM は米陸軍が計画している CKEM (Compact Kinetic Energy Missile) で採用する技術を検証するための ミサイルで、胴径、全長が TOW ミサイルと同じ寸法で射程は約5kmであるが、Mach 6.0 の超 高速飛翔をする。

2002.10 International Defense Review Guidance systems for 70mm rockets attract new attention  米陸軍は Hydra-70 ロケットに誘導装置を取り付け、ヘリから装甲目標を狙う APKWS (Advanced Precision Kill Weapon System) を計画している。
 APKWS は最大射程 6km、CEP 1m 以下、命中確率 87%、 完成弾としての単価 $10,000 以下を目指すもので、ASM としての他、FCS にお ける無人車両用にも考えられている。
 計画には Raytheon社と BAE社が候補に名乗り出ているが、両社とも SAL (Semi-Active Laser) シーカを採用 する。 SAL シーカの配置は、Raytheonが従来式の先端搭載としているのに対し、BAE はカナード翼前縁への取り付け(右図)を提案し ている。
 APKWS の開発は FY-03~ FY-05に計画されている。
2002.10 International Defense Review US Army seeks miniature EW packages  米陸軍は FCS において UAV に搭載する小型の SIGINT/ELINT 装置を、Fy-03 から4年 間かけて開発する。
 SIGINT としては、30MHz~18GHz を帯域幅10~60MHzでカバーする。
 ELINT としては、500MHz~18GHz を帯域幅80~500MHzでカバーする。
2002.09.30 Inside the Army Army examining future assets for FCS-equipped Objective Force  米陸軍は FCS 装備の Objective Force の所要機動展開に必要な将来輸送計画の検討 を開始した。
 陸軍兵站部は先月、2015年~2020年までの航空/海上輸送手段と所要についての検討 AMCS (Advanced Mobility Conceps Study) を来年春までの予定で始めている。
 航空輸送は C-17 及び C-130 の他、ATM (Advanced Maneuver Transport) 計画として回転翼機の導入を検 討している。
 また、海上輸送は港湾以外の揚陸を目的とする TSV (Theater Support Vessel) の検討を行っており、ホバ ークラフトの様な低喫水艦艇の導入を目指す。
2002.09.30 Inside the Army Army S&T objective focused on unattedded sensors for FCS Block Ⅱ  米陸軍は FCS Block Ⅱ に無人センサーを導入するため、新科学技術目標 (STO: Science Technology Objective) に ESOF (Electronic Support for Objective Force) を設定し研究に移行 する。
 陸軍は小型で長時間運用可能な RF 探知識別装置の導入を検討中で、UAV 搭載型と UGS (Unattended Ground Sensor) の 2種を導入する計画である。
 UGS は45日以上作動し、30MHz~18GHz をカバー、UAV は500MHz~18GHz をカバーする。 これらの装置は広範な戦場に多数配置され ネットワーク化される。
 STO 当局は ESOF システムの試験を 2005年末~2006年初頭に予定しており、結果をみて FCS 計画に具体化する意向。
2002.09.18 Jane's Defence Weekly US Army reveals Object Force techniques  米陸軍は、将来 Objective Force 使用するセンサ、ロボット兵器、及びそのブラット フォームに対する要求や、その運用についての検討を終了した。
 その文書は2000年台末までの整備に対する疑念を払拭し、論理の正当化を行と共に、情報を収集し一元化し部隊に配布する C4ISR が Object Forth 成功の鍵の一つであるあることを明らかにした。
2002.09.16 Inside the Army Army CIO says C4ISR will be highlighted in Army transformation plan  米陸軍は 軍の Objective Force への変換計画で C4ISR を独立した項目として運用方 針を定めた。
 C4ISR はこれまで変換計画の各分野にそれぞれ記述していたが、今月承認された 第15次変換計画にはこれをまとめて Objective Force での C4ISR の役割、教義、訓練、兵站等の基本運用方針が記述されている。
2002.09.09 Inside the Army Riggs declares'critical transition point'for Future Combat System  米陸軍の Future Combat System 8月30日に運用要求書を完成 、約6ヶ月後に導入調達計画を決定する。
 これは9月4日に Objective Force 計画当局が明らかにしたもので、2003年6月以降計画に基ずきシステム開発と各種試験が開始される 。 IOC は2010年を予定。
2002.09.09 Inside the Army NetFires management change raise questions about program's future  米陸軍が Future Combat System と Common Missile の両計画を1つに統合した結果 、NetFires の管理所掌が不明確になっている。
 陸軍は Common Missile を Hellfire とTOW の後継に位置づけているが、NetFires が DARPA から 陸軍に移管された場合、所掌がミサイルか FCS 当局になるのか決まっていない。
 また、NetFires に搭載予定の PAM (Precision Attack Munition) と LAM (Loitering Attack Munition) は 2000年8月から 2004年5月 の間 DARPA で研究が進められているが、この 6月に DoD は LAM の作業中止を発表した。
 原因は価格の高騰と計画の遅延の他、ミサイル重量が100-lb を超えたことによると されるが、DARPA は研究を継続しており、陸軍は FCS の導入戦略決定までにどちらかを選択することとなる。
2002.09 National Defense Army must set priorities for 'Objective Force'
= Objective Force の優先順位に関する提言 =
 米陸軍は Objective Force への転換を最優先事業とし、その中核となる FCS 開発決 定を来年 4月に予定している。
 また、初期製造を2007年に開始、2010年の部隊装備を計画している。
 一方、DoD は国防予算の最も厳しくなる時期を 2010年頃と予測、Objective Force/FCS の量産はまさにこの時期にあたるため、陸軍は 軍近代化に何を優先し何を中止するかを早い時期から決定する必要がある。
2002.09 National Defense Is technology mature enough for the Future Combat System ?
= Future Combat System の技術的成熟度に関する分析 =
 FCS の開発段階への移行は 2003年 4月に決定を予定しているが、仮に開発に入った場合、適用する技術 は必ずしも成熟したものとは言えず、先進技術の確証というよりもそのリスク管理に終始するおそれがある。
 FCS の関連技術は
  ・センサー技術
  ・ネットワーク技術
  ・ロボット技術
  ・装甲技術
  ・弾薬技術
  ・ハイブリッド電源
の6つに分類されるが、比較的に進んでいるのは装甲技術と弾薬技術及びハイブリッド電源で、その他は未解決な点が多く、2010年の初期 装備化は更に5年程度遅れることが推測される。
2002.09 National Defense US future combat vehicle sets tone for other nations  欧州諸国は FCS の導入にはさほど興味を示していないが、 戦闘車両の開発には大いに注目している。
   これは、世界的に新型戦車の受注が減り、替わって機動力に富む軽量戦闘車両の需要が増えているのが背景に あり、現在、英、独、蘭、3ヶ国共同で、MRAV (Multi-Role Armored Vehicle)を、仏が VBCI 歩兵/指揮統制 用車両を開発している他、英は FRES (Future Rapid Effects System) の研究を進めている。
 なお、欧州では関連技術の成熟度から FCS の 2008年実用化は難しいとの観測が強まっている。
2002.08.26 Inside the Army Army officials highlight growing potential of high-enargy lasers  米陸軍は Future Combat System の主要装備として高出力レーザー を用いた兵器の導入を進めている。
 陸軍の FY-04 POM に MTHEL SSL (Solid State Laser) が正式に 登録され、FY-03 に議会が $3.5M の MTHEL 予算要求を承認すれば開発は確実に前進する。
 一方、今年 $1.5M で開始した SSL 開発には $11M が期待されている。
 MTHEL はイスラエルとの共同開発で、試作機は $350M と見積もっているが、陸軍は FY-08 までに $118.5M で製造する意向である。
2002.08.19 Inside the Army PM soldier to release Land Warrier BlockⅡ RFP next month  米陸軍は 9月中旬に Land Warrier BlockⅡ の提案要求の発簡を予定している。
 プライムは1社または1チームとされ、開発期間は FY-03~FY-07 の 5年間、FY-05~FY-14 に運用試験と部隊装備 を予定、導入経費は開発に $100M、60,000セットの装備化に $400M の合計 $500M を見積もっている。
 BlockⅠ は現在開発試験を行っており、BlockⅢ の開発は FY-07 に開始する予定となっている。
2002.08.19 Inside the Army Draft FCS requirements document,unit of action O&O raise questions  米陸軍の Objective Force の運用/組織計画と FCS の運用要求書の概案が示された が、内容的に不明な部分が多く関連企業は対応に苦慮している。
 FCS は Objective Force の主要装備だが、部隊の組織や運用に関しては確定しておらず、結果として FCS の 運用 要求書も不充分な内容となっている。
 当局は12月までに開発に必要な仕様を決め、2003年1月に正式な RFP を発簡するとしているが、企業の提案準 備に大きく影響を与えている。
2002.08.07 Jane's Defence Weekly End of the line for US tanks?  米陸軍は FCS 計画推進のため、2010年までの既存装備計画予算削減計画をまとめ、7 月25日に参謀総長の承認を得た。
 この計画には M1A2 SEP (System Enhancement Program) の製造中止、M2A3 Bradley の生産中止、 ATACMS Block Ⅱ BATの計画中止、MLRS の製造中止、Stinger Block 1 の製造中止 が含まれている。
2002.08.05 Inside the Army Precision airdrop system in development for Objective Force  米陸軍は Objective Force 用の空中投下システム(PEGASYS: Precision and Extended Glide Airdrop System) を開発していることを明らかにした。
 PEGASYS は翼付きのパラシュートもしくはパラグライダーで、GPS を装備、高度 25,000-ft から 10,000-lb を約100m 以内に投下する事が出来る。
 現状のパラシュート投下では高度1,000-ft から約200m 以内に投下する事が限度とされる。
 軍はまた、20トン級の大型システムを FY-12 までに開発する検討も進めている。
2002.08.05 Inside the Army Shinseki orders review of proposed POM cancellations,reductions  米陸軍は次期 6年間の開発導入計画を見直し、12事業の中止又は縮小を検討している。
 リストには Abrams と Bradley 戦車の他、TACMS BAT-P3I 等も含まれており、軍は Objective Force への変換に $13.8B を要するための見直しである としている。
 軍は過去 2年間に 20件以上の計画を中止縮小しているが、今年も 12件以上の見直しを行う方針で、先週 04-POM (Program Objective Memorandum) を確定したにもかかわらず見直しは続けられている。
2002.08 Internqtional Defense Review US Army eyes active protection for FCS  米陸軍は予算のカットにもかかわらず、FSAP (Full Spectrum Active Protection) の野 外試験 FY-05 に実施したいとしている。
 FSAP は FCS の自衛兵器として開発されており、1997年に50mの射距離で性能確認が行われた NTAPS (Newaar Term Active Protection System) の発展型になる模様で、有効射程は30m~100mとなりそうで ある。
 NTAPS は胴径4-inのボールベアリングがつめられたロケットで、回転しながら飛行し、時限信管の働きでカバ ーが外れボールベアリングが遠心力で放出される。
 目標と NTAPS 本体は発射プラットフォームの Ka-band ミリ波レーダで追随され、一連のシークエンスが制御 される。
2002.07.29 Inside the Army Army,DARPA award final contract for unmanned ground vehicles  米陸軍と DARPA は UGCV (Unmanned Ground Combat Vehicle) 計画の契約に、Lockheed Martin 社の Retarius チームと Carnegie Mellon 大学の Spinner チームを指名した。
 両チームは各 $5.5M の予算で 2003年12月までの 18ヶ月の間、試作車両を製造し所要の試験を行う。
 UGCV は FCS 計画の重要な位置を占める無人車両で、Retarius チームは重量 1,300-lb で搭載量 300- lb、6輪電気モーター作動の車両を、Spinner チームは重量 6t、搭載量 7,500-lb の車両をそれぞれ試作し試験を実施する。
2002.07.29 Inside the Army Army prepares to kill 14 more programs to pay for Objective Force  米陸軍は Bradley と Abrams を含む14項目の従来型装備計画を中止する。
 これは、次期 6ヶ年の事業計画で明らかになったもので、Objective Force 計画の推進に向けての措置。 これにより $12B が同計画に充当される。
 今回の中止は昨年11月の18項目の中止に続くもので、陸軍は Objective Force 計画の予算として $19.5B を見積もっている。
2002.07.24 Jane's Defence Weekly US Army's new strategy on precision weapons  米陸軍は各種精密誘導兵器の大幅採用に踏み出している。 この傾向は Crusader 155mm HSP の開発中止により特に 顕著になっている。
 計画の主なものは以下の通りである。
・120mm XM935 PGMM (Precision-Guided Mortar Munition)
Common Modular Missile
  Hellfire, TOW に代わる米英共用ミサイル
APKWS (Advanced Precision Kill Weapon System)
  Hydra 70 Rocket にセミアクティブレーザパッケージを取り付け
XM982 Excalibur
GMLRS
unitary variant ATACMS
NetFires
2002.07.22 Aviation Week & ST New, shared technology to sustain weapon edge  Raytheon 社は米陸軍の TOW や Hellfire の後継となる次世代精密兵器 Common Missile プログラム の受注を狙っている。
 この兵器はヘリコプターや地上装備から発射するもので、軍は 2008~2009年の実用化を目指している。
 Common Missile には陸軍と DARPA が共同で研究を進めている NetFires の Loitering Munition と同じプロセッサ ーが用いられる模様。
 NetFires は開発中止となった Crusadar 砲兵システムの候補の 1つで、コンテナ発射の 2種類のミサイル LAM (Loiter Attack Missile) 及び PAM (Precision Attack Missile) から構成される。
 LAM は常時 2方向のデータリンクにより GPS/INS 誘導され約1時間の滞空が可能で搭載する Ladar シーカーで目標を捜索する。
2002.07.22 Inside the Army Army to include aviation assets at lowest Objective Force echelon  米陸軍は現行の Objective Force の最小単位の「行動単位部隊」に RAH-66 Comanche ヘリと UAV 各 6機からなる中隊規模部隊(2個の飛行小隊)を加える決定を行った。
 従来の戦闘単位部隊である旅団と大隊に取って代わる行動単位部隊は、この決定により約 100名の人員増とな る。
 なお、予算的裏付けは未だ行われていないため、具体化には RAH-66 の役割や長所等、更に検討が必要とされる。
2002.07.15 Defense News Like a chameleon  米陸軍が開発中の Objective Force Warrier は、2006年には実際的な試験を開始でき る模様で、早ければ 2008年にも初期型の実用化が期待されている。
 計画によるとOFW は総重量 50kg 以内で最終的に以下の機能が期待される
  ・迷彩偽装:周囲環境に応じ色彩と迷彩パターンを変化
  ・通信:マイクロプロセッサー、無線、GPS を内蔵
  ・身体状況モニター:内蔵センサにより睡眠時間、体温等の状況をモニター
  ・全天候性:衣服部分は防水の他、核及び生物化学剤にも抗堪性保持
  ・環境性:空気又は水の循環により衣服内部の温度を常に最適化する。
  ・ヘルメット:ヘッドアップディスプレにより各種情報を表示
  ・武器システム:小型軽量火器を装備
2002.07.08 Defense News UGVs are poised to leap ahead  米陸軍の Objective Force のキィーとなる FCS 計画において UGV (Unmanned Ground Vehicle) は重要な開発項目に位置ずけられている。
 Objective Force 旅団は 661台の UGV と513機の UAV を保有する計画で、UGV の内訳は運 搬用 6t ロボットを含む 489台の兵士ロボット16~18トン の戦闘ロボット 172台 から構成されている。
 戦闘ロボットは砲兵火力の発揮用と戦闘偵察用に区分され、偵察用には最大 50km の偵察範囲が要求されてい る。
 また、市街地用小型 UGV にはビデオ等の各種センサーを搭載し、室内の偵察や擲弾筒での攻撃が可能なものが要求されている。
2002.07.08 Inside the Army Army conducts market survey for FCS indirect fire programs  DoD が Crusader 自走榴弾砲の開発を中止したことにより、米陸軍は 2003年9月までに Objective Force の間接照準砲に関する技術開発提案を企業に求めている。
 中止された Crusader は 2008年の装備化を目指していたが、この間隙を補う FCS の装備として軽量で C-130 による輸送ができ、射程 2~50km の間接照準砲の提案を求めるもの。
2002.07 Signal Army views other Services as transformation template
= 米陸軍の将来計画に関する記事 =
 陸軍の戦い方は、これまでの圧倒的な戦力で敵を制圧する方法から、先ず敵戦力を吸収し最初の一撃で勝利す ることを追求している。
 この教義は空軍や海軍の思想に極めて近く、戦闘範囲は地上だけでなく戦場空域から宇宙にまで、及び軍は現 在 2010年のObjective Force への変革に向け必要な先進技術の開発導入を逐次進めている。
 Objective Force は軽量で機動性に富み、より強力な破壊殺傷能力を有する部隊で、兵站活動は軽減される。
 その中核となるのは 多くの先進技術を取り入れた Future Combat System で、UAV や UGV といった無人化技術が多数採用されている。 初期装備は 2010年を予定している。
2002.07 National Defense Future Combat System begin to take shape  米陸軍の FCS は、現在2003年末までの計画で CTD (Concept and technology Development) 段階にあり、Boeing-SAIC チームが FCS の概念設計を $154M で受注している。
 次の段階の System development and demonstration は 2004年~2006年、LRIP を 2007年、量産開始を 2011 年に計画している。
 最近、装備化時期を 2010年から 2008年に早める決定がなされたが、多くの技術的問題が未解決なことからこ れを疑問視する声もあがっている。
2002.07 Jane's Missiles & Rockets US DoD to speed up deployment of 'smart' munitions  Crusader 155mmHSP の開発中止により、精密誘導弾薬の開発が促進されそいである。
 Excalibur 海軍が 155mm AGS (Advanced Gun System) で使用する ERGM と並行して開発されている誘導砲弾で、当初2012~2013年装備化予定であったものが2008年装備化に繰り上げ られ、更に2005年開発完了、2006年装備化が検討されている。
DTIC の Excalibur 紹介 pdf
 Netfire GMLRS と類似の誘導装置を搭載する射 程60mkのミサイルで、当初2012~2013年装備化予定であったものが2008年装備化に早められている。
2002.06.26 Jane's Defence Weekly FCS strategy designed to involve multiple developers  Future Combat System 開発の LSI に指定されている Boeing/SAIC は、6月18に BAE, GD, Honeywell, Lockheed Martin, Northrop Grumman, Raytheon, GM, UD の8社と開発契約を結んだ。
 各社の担当は、地上プラットフォーム、ロボット、UAV などアイテム毎の縦の線の他、要素技術毎の横の線で 切られている。 これにより、FCS のシステムとしての一貫性を確保しようとしている。
2002.06.24 Inside the Army Army T&E command to draft strategy for FCS test and evaluation  米陸軍の試験評価本部 (ATEC) は最近、内部組織の再編を行うと共に FCS の試験評価 に関するマスタープラン作成を急いでいる。
 FCS の試験評価はその規模と多様性から統合化とインターオペラビリテイ が大きな課題で、組織再編は円滑かつ効率的な FCS の試験評 価を行う目的で行われた。
 試験計画は 9~10ヶ月以内の完成を目標に作業が進められている。
2002.06.17 Inside the Army Future of Gun-Lauched, Expendable UAV may be decided by FCS LSI  米陸軍 Future Combat System のシステム設計チームは 9月に GUAV (Gun-launched UAV) 採用を決定する模様。
 この計画は QuickLook と呼ばれ1999年から研究を進めてきたもので、旅団レベルの戦場における火力支援シ ステムとして目標状況を偵察確認を行う使い捨て型の UAV を 155mm 榴弾砲から発射する。
 軍はこの他、120mm 及び 105mm 迫撃砲や Gun 発射も検討している。
 QuickLook の滞空時間は30分、50m 以下の精度で目標を評定、1個セット $15,000 を目標としている。 研究は 9月に終了する予定で、7月に ユマ試験場でシステム試験を行い引き続き Gun 発射試験を行う計画。
2002.06.10 Inside the Army Boeing LSI awards first 30 contracts for Future Combat Systems  Future Combat Systems 開発チームは先週、約2,900件にのぼる企業提案の審査を終了 し、計画の初期段階として 89件を採用、その内 30件と先ず契約した。
 FCS チームは陸軍、DARPA 及び 3月にシステム統合企業に選定された Boeing/Science Applications International Corp からなる。 Boeing 社は 6月5日、契約企業のリストを発表した。
2002.06.05 Jane's Defence Weekly US medium brigades face rapid reaction problems  米陸軍の将来構想部隊である IBCT (Interim Brigade Combat Team) の最初の部隊は、2003年5月に実働となるが、 'Medium Brigade' 構想が目標としていた96時間以内の展開能力が無いこことが問題になっている。
 陸軍によると、C-17 の数を増やせば1週間以内での展開が可能になる。 問題は陸軍が要求する水、燃料、弾薬等の 補給品を輸送する能力の不足によるが、陸軍が所要補給量を節減する見込みはない。
2002.06.03 Inside the Army Senate panel calls for report on Objective Force experimentation  米上院の軍需委員会は 陸軍に Objective Force の試験計画を 2003年3月までに報告 することを求めている。
 これは陸軍の革新的な変換にあたり、確実な成功を期するため事業計画をオーソライズするためで、Objective Force の試験評価内容 の把握と共に IBCT (Interim Brigade Combat Team) をどの様にリンクさせるのか報告を求めるもの。
 一方、陸軍は今週にも 150ページにわたる Objective Force の試験計画を公表する予定。
2002.06.03 Inside the Army Army, DARPA award contracts for unmanned, armed rotorcraft  米陸軍と DARPA は Objective Force が運用する UCAR のコンセプト開発段階の研究 について 4個の企業チームとそれぞれ $3M で契約した。
  UCAR は長時間滞空、回転翼の偵察/攻撃用無人機で契約チームは Lockeed Martin/Bell Helicopter、McDonnel Douglass、Northlop Grumman、Sykorsky/Raytheon の4チーム。
 計画では 12ヶ月のコンセプト開発とシステム検討を 4チームそれぞれで行い FY-03 に 2社に絞り込み、 (右図)FY-04~06 にシステ ム開発、FY-09 の陸軍変換の前 3年間をシステム円熟期間とする計画。
2002.06.03 Inside the Army Army considering termination of Block I Stinger missile program  米陸軍は(右図) Stinger BlockⅠミサイルの調達終了を真剣に検討しているが、これに反対する側からは軍 が Stinger の後継を決めていない現状では短距離防空能力に間隙を生ずると危惧する声がでている。
 2001年3月の議会報告では、Stinger は 2020年まで維持、Objective Force の防空戦略の基本とされ今 回の検討とは矛盾している。
 なお、陸軍は今週から AROC (Army Requirement Oversight Council) が SLAMRAAM の運用要求書の 検討作業に入ることを明らかにしている。 
2002.05.27 Inside the Army Senate Armed Servjce Committee pushes $200 million Army S&T boost  陸軍の Objective Force 事業推進に向け、上院軍需委員会は FY-03 の S&T (Science and Technology) 予算に、 $200M を追加することを要求している。
 この措置は陸軍が昨年9月に FCS の初度装備化を FY-10から FY-08に、IOC&E を FY-12 から FY-10 に前倒ししたことを支持するもの。
2002.05.20 Aviation Week & ST Army acquiring more UAVs to explore new technologies  米陸軍は無人 Cobra、Predator-B 及び A-160 Hummingbird 等の UAV 取得装備化を積極的に検討している。
 DARPA が開発中の Hummingbird は FCS (Future Combat System) に使用する方向で 2003年に事業管轄の移行を要望している。
 VTOL 型 UAV 計画には、無人化と武装化 Cobra、Vigilante UAV への Stinger 搭載を計画。 Predator-B に関しては 2007年以降 Hunter 後継として研究中の Extended-Range Multipuurpose UAV システムのテストベッドとして購入を検討している。
2002.05.06 Inside the Army Army eyeing spiral development process for common missile program  米陸軍は将来ミサイル開発計画の Common missile program に Spiral development 手法の適用を検討している。
 この手法は共通の部品の使用と異なる構成から2種類のミサイルを開発しようとするもので、DoD が推奨している。
 軍は TOW 及び Hellfire 系列の後継開発であり Future Combat System への適用を考えている Common missile program に採用する。
 Common missile program は概念技術の研究段階にあり、2003年9月以降 Milestone B に移行する予定。
2002.04.22 Inside the Army FCS officials receive industry responses, kick off intense evaluation  米陸軍は FCS (Future Combat System) の約 2,900 件にのぼる企業技術提案の検討 作業を 4月下旬から 12日間の予定で実施する。
 提案企業は国内外から約1,000社に及び、陸軍、DARPA 及び設計を統合する Boeing 及び SAIC 社が内容を検討し、適用可能な技術を選 定する。
 なお、FCS の基本仕様に関する RFP 作業は秋に開始され、2003年 1月に発簡の予定。
2002.04.22 Inside the Army Army to field specialized Unmanned Ground Veheicles this Summer  米陸軍はこの夏に洞窟や坑道内を捜索監視する能力を持つ小型無人車両 10台を 付属装備及び補充用部品を含め $1M ($40,000/台) で導入する。
 Urban Warrior MATILDA と呼ばれるこの無人車両は全長26インチ、巾20インチ、高さ12インチで監視カメラ、ロボットアーム、照明キットを装備 し可動時間は2時間用と4時間用がある。
2002.04.17 Jane's Defence Weekly Boeing/SAIC announce first opportunities in FCS programme  3月7日に FCS の担当に指名された Boeing/SAIC チームが、この事業への参加を希望するサブコントラクタからの提 案受付を発表した。 この計画のサブコントラクタは25~100社にのぼり、開発費の70%はサブコントラクタにわたると見られている。
 陸軍は FCS Block 1 の装備化を2008年に開始したいとしている。
 FCS で計画されている Tube-launched SUAV (Small UAV) は、16t~20tに予定されている汎用車両に搭載され る。 また、計画されている Robot には、6tの Robotic システム 'Mule' と、携帯型の 'Marsupial' がある。
2002.04.17 Jane's Defence Weekly US Army seeks to speed up UAV expansion  米陸軍は、アフガニスタンにおける空軍の Predator の活躍を見て、焦りを感じている。
 RQ-5A Hunter は、第15情報大隊が装備してコソボ及びマケドニアに展開しており、今年には更に6機が装備 され新たな部隊が編成されるが、陸軍は既に Hunter 計画の中止を決定している。
 これに代わる TUAV 計画として RQ-7A Shadow 200 今月から IOT&E を開始する が、陸軍はこれと連携するもっと航続距離の長い UAV を、師団、軍団レベルの部隊に装備したいとし、Predator が有 力候補になっている。
 これとは別に FCS (Future Combat System) では、一連の UAV が考えられている。
 Tube-Launched UAV は、陸上車両から32発発射でき、22~32kgのペイロードで高度1,000~1,500ftを、6~8時 間滞空する。
 Shadow とは限らない FCS 用の TUAV は、Tube-Launched UAV と同じペイロードで、高度15,000ftを飛行する。
 更に FCS では、部隊装備用として 4.5kg のペイロードで1時間飛行可能な VTOL UAV も考えている。
2002.04.08 Inside the Army ATEC white paper sprks discussion FCS test and evaluation plans  米陸軍の将来構想部隊に装備する FCS (Future Combat System) 開発は逐次進みつつあるが、その試験評価要領を巡 って現在活発な討議が行われている。
 試験評価要領の概案はこのほど、ATEC (Army Test and Evaluation Command) で作成、TRADOC 等関係各機関で意見交換が行われている 。
 特に試験評価での部隊実験に当初から旅団規模の戦闘団を組織するか否かで意見が分かれている。
2002.04 Jane's Missiles & Rockets Netfires to support US Army Future Combat System  米陸軍の将来構想 'Objective Force' を実現するシステム FCS (Future Combat System) において、Netfire ミサイルはその中核をなすことになる。
 Netfire はそれまで Advanced Fire Support System 或いは、Fire Support in a Box と呼ばれていた、野砲に代わる垂直発射ミサイルシステムで、DARPA と陸軍が共同して開発している。
 Netfire からは各種弾が発射されるが、主なものには PAM (Precision Attack Munition) 及び LAM (Loiter Attack Munition) がある。
 Netfire の開発は、FY-01にミサイル、コンテナ/発射機、C&C の開発が行われ、FY-02に弾道発射試験、FY-03に技術 実証発射試験開始が予定されている。
2002.04 Interantional Defense Review Unmmaned gorund vehicles demonstrate their value  米陸軍は 2001年11月から ペンシルバニア州 Fort Indiantown Gap で行っている FCS (Future Combat System) 関連の無人車両試験 Demo Ⅲ を更に 18ヶ月延長する。
 この試験には 4台の試験用車両 (XUV) が使われ、このうち 3台は RSTA (Reconnaissance Surveillance and Target Acquisition) が 、残りの1台には煙幕装置が取り付けられている。
 試験では RSTA の性能確認の他、1人の操作員による 4台同時制御、昼夜間走行試験及び地形に応ずる速度制御等が行われる。
 *期待走行性能:道路 64km/h、路外 32km/h(昼間)、16km/h(夜間)
2002.04 Interantional Defense Review Boeing and SAIC to integrate Future Combat System  米陸軍の FCS 開発における幹事会社に Boeing/SAIC グループが選定され、総額$154Mで16 ヶ月の Concept and Technology Development Phase が開始される。
 この段階の次には Development and Demonstration Phase に入るが、Boeing社は総額$4B~$5Bにのぼり、開発及び装 備の総額は $40B~$50Bにのぼると見積もっている。
 FCS Block 1 の今後の計画は以下の通りである。
   2005年 3月:システム固定
   2006年 7月:製造開始決定
   2007年 6月:初号機引き渡し
   2008年 6月:部隊への初配備
   2009年 1月:IOT&E
  2010年 9月:IOC
 Block 1 の性能を更に向上させた Block 2 のシステム固定は FY-06 に予定され、その後4年間隔で Block 5 まで が考えられている。
2002.03.20 Jane's Defence Weekly Industry partners head for vital phase of FCS  FCS (Future Combat System) は、担当が Boeing/SAIC (Science Applications internatioanl Corporation)社チームに決まったことで、重要な段階に入った。
 Boeing/SAIC チームは、$154Mの契約で、FCS に使用するネットワークセンサ、ウェポンプラットフォーム、有人無人車両などに使用す る技術の定義と開発、及び2003年に開始される Block 1 の Demonstration Phase に使用する技術の選定を行う。
 Boeing/SAIC チームは、指揮統制車及び無人偵察車用に 16.5t (14,850kg) 以下の車両を考えており、その他 に UAV、歩哨ロボット、残置型センサ、意思決定補助システムも視野に入れている。
 チームは、Block 1 に残置型垂直発射ミサイルの導入は可能としながらも、化学レーザ の採用は2014年に提案される Block 2 に先送りされ、更に半導体レーザ兵器 は2018年 Block 3 までむりと見ている。
2002.03.13 Jane's Defence Weekly Boeing/SAIC win Future Combat Systems comtract  米陸軍と DARPA は、陸軍の FCS (Future Combat System) 開発の CTD (Concept Technology Development) 段階担当会社に、Boeing/SAIC社チームを選定した。 Lockheed Martin社と General Dynamics/Raytheon チームは脱落した。
 Boeing/SAIC は陸軍車両の経験はないが、C4ISR ネットワークに組み込まれる次世代システムということで、 一連の軽量車両の開発を手がけることになった。
 FCS の CTD は 16ヶ月間 $154Mで計画され、続く5年間の計画は $4B と見込まれている。 陸軍は FCS Block 1 を FY-08 に装備化したいとしている。
2002.03.11 Inside the Army Army leaders defend choice of Boeing-SAIC team for FCS integration  米陸軍はこのほど、FCS (Future Combat System) の LSI (Lead System Integrater) に Boeing、SAIC 両社の共同チームを選定した。 契約は 16ヶ月、$154Mで TRADOC (Training and Doctrine Command) と連携しつつ開発 作業を進める。
 陸軍は FCS の開発を積極的に推し進めており、最初の Objective Force への FCS 装備化を 2008年、展開を 2010年 に予定している。
2002.02 International Defense Review Gladiator TUAV prepares to take up arms  ONR (Office of Naval Rssearch) は、海兵隊用の TUGV (Tactical Unmanned Ground Vehicle) Gladiator の開発に着手する。
 システムは海兵隊の歩兵大隊及び工兵隊に装備し、360kg以下の重量で HMMWVA2車の荷台に2セット載せることができ、戦場の偵察、 監視、目標捕捉、障害物の破壊、CBR の探知、障害物の散布を行おうとするもので、7.62mm小火器等から防護されていることが求めら れている。
 開発は2段階で行われ、Phase 1 は10ヶ月 Phase 2 は14ヶ月で、その後海兵隊において2004年から SDD (System Dervelopment and demonstration) が行われ、2007年には量産開始を見込んでいる。
2001.11.19 Inside the Army Army testing unmanned ground vehicle for autononous movement  米陸軍は 2002年1月以降、XUV (Experimental Unmanned Vehicle) の自動走行試験を開 始する。
 XUV は陸軍の LAV (Light Armored Vehicle) 開発のため1998年に開発を開始した重量 3,000lb の4輪駆動の試験車両。