2014.02.26 | Jane's Defence Weekly | New watercraft topping US army's priorities | <1404-022602> 米陸軍が2月19日の米陸軍協会 (AUSA) のシンポジウムで、米陸軍の戦術車両として舟艇の優先順位 が急浮上していることを明らかにした。 陸軍の求めているのは軽機動支援艇 MSV-L と呼ばれる上陸用舟艇で、LSV、 LCU、LCM が含まれる。 |
2014.01.29 | Jane's Defence Weekly | US Army puts GCV build on hold | <1403-012903> 米陸軍が予算緊縮を受けて、次世代戦闘車両 GCV 計画を少なくとも3~4年間棚上げする。 FY14で GCV には$100Mしか配分されておらず、計画は TD 段階で BAE Systems社と GD社が競争を続けることになる。 |
2014.01.18 | Defense News | US Army's GCV program downgraded to study project | <1402-011803> 米国議会がFY14予算で、政府が出していた陸軍の戦闘車両 GCV の予算要求$592Mを$492M 削減した$100Mにし、開発計画を研究計画に格下げした。 GCV は2011年8月に開始された陸軍最大の計画で、BAE Systems社と GD社がそれぞれ$449M、$439Mを受注して競争している。 陸軍は平均単価$9M~$10.5Mで1,894両を要求しているが、国防総省は$17M位になるとみていた。 |
【註】 GCV は、2009年に中止になった米陸軍の FCS の主要行製品であった MGV に代わる次世代のモジュラ式戦闘車両で、動力はハイブリッド式で、 全備重量は70tになる。 |
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2013.06.20 | Defense News | Are active protection systems about to have their day? | <1307-062003> 米陸軍の次期戦闘車両 GCV の開発は BAE Systems社と GD社が受注を競っているが、 APS の搭載が主要要求項目に挙がっている。 GD社は5月29日に Raytheon社製と見られる APS の最終設計審査 (CDR) を終え、年内に LAV Ⅲ に搭載しての試験を開始する。 一方 BAE Systems社は4月29日、同社の GCV が搭載する Iron Curtain APS は、政府の行った試験で全弾を撃墜したと発 表した。 Iron Curtain は C-band レーダで目標の捕捉と迎撃弾の管制を行う。 |
【註】 Raytheon社は、米陸軍が計画中止にした FCS の構成品として Quick Kill APS の開発を進めていた。 |
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2010.11.03 | Jane's Defence Weekly | BAE to offer HED-powered GCV contender | <1012-110303> 米陸軍が年内にも GCV の RfP を再発簡するのを受け BAE Systems社がハイブリッド動力装 置 (HED) Traction Drive System の製造を行っている。 計画中止になった FCS の MGV が30tであったのに対し、GCV の全 備重量は70tになり、M-1 Abrams MBT 以上の加速性能が求められることから、GCV の HED は MGV のものを大型化 する必要がある。 |
2010.10.13 | Jane's Defence Weekly | US Army alters requirements for GCV contract | <1011-101305> 米陸軍が2月に GCV の RfP を発簡し、8月にこれを撤回したが、10月末までに 新たな RfP が発簡される。 8月 RfP が撤回されたのは、軍の要求が時間的、経費的、技術的に達成不可能ではとの危惧による。 |
2010.09.29 | Jane's Defence Weekly | US Army plans Ground Combat Vehicle programme re-start industry day | <1011-092906> 米陸軍が9月22日、変更した GCV の要求を10月1日に企業に呈示し、計画を再開すると発表した。 GCV 計画は2月に RfP が発簡されたが、技術が未成熟であることを理由に8月に中断されていた。 |
2010.09.01 | Jane's Defence Weekly | US Army amends approach to GCV programme | <1010-090107> 米国防総省が8月25日、陸軍の GCV は当初の計画を撤回し、60以内に改めて RfP を 発簡すると発表した。 この結果競争試作の契約が行われるのはFY10末になると見られるか、初号機の配備は計画どおり2017年と されている。 GCV の開発受注は BAE Systems社、GD社、SAIC社の三社が競っている。 |
2001.08.04 | Jane's Defence Weekly | BAE Systems plan hybrid-electric drive for US Army GCV bid | <1009-080406> BAE Systems社チームが、開発中の GCV の動力はハイブリッド式になることを明らかにした。 GCV はモジュラ式 の APC で、全備重量は70tになる。 ハイブリッド動力は、中止された$87B計画であった MGV でも採用されていたが、GCV は MGV より重い。 |
2010.05.19 | Jane's Defence Weekly | US Army urged to accelerate GCV development | <1006-051908> 米陸軍の新型戦闘車両 (GCV) の各社提案が5月21日までに提出される。 陸軍は量産型 GCV を2017年までに配備する計画であるが、ゲーツ国防長官は5月7日に、計画を早めることができるは ずだと開発計画に不満を述べている。 |
【註】 GCV は、米陸軍の FCS の計画中止に伴い MGV の開発が中止されたため、代替となる戦闘車両として昨年末から 開発が開始された。 |
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2010.01.27 | Jane's Defence Weekly | BAE Systems unveils US Army's modernised Paladin SPH | <1003-012704> BAE Systems社が1月20日、開発中止になった NLOS-C に代わる 155mm HSP 計画である改良型 Paladin (PIM) を公表した。 PIM は現有 M109A6 Paladin の装甲と砲架を Bradley IFV を元にした車体に搭載するほか、旋回俯仰一体の電気式駆動装置やディジタル 式の射統装置が取り付けられる。 |
2009.12.16 | Jane's Defence Weekly | End of line for US NLOS-C | <1002-121601> 米陸軍の FCS を構成していた NLOS-C 155mm HSP の計画中止が正式に決まった。 FCS の計画中止に伴い MGV の開発も中止になったためで、NLOS-C は部品の70%が MGV と共通であることによる。 今後は Paladin HSP の改良で対応することになると見られる。 |
2009.12.09 | Jane's Defence Weekly | US Army's GCV effort starts to take shape | <1002-120904> 米陸軍の FCS とそれに伴う MGV の計画中止による代替となる戦闘車両 GCV の要求がまとまり、12月3日に公表された。 GCV の最初の車両は IFV で、7年後に完成する計画である。 |
2009.06.29 | Aviation Week & ST | Halt ordered for FCS cannon | <0908-062906> 米陸軍の FCS では、無人センサ、Class Ⅰ UAV、SUGV、MULE UGV の開発は 続けられるが、調達担当国防次官が6月23日に、中止が決まった MGV に砲を搭載した NLOS-C 開発関連全作業の中止を命令した。 |
2009.05.20 | Jane' Defence Weekly | US Army faces seven-year wait for new vehicles | <0907-052004> 米FY10予算要求で、$87Bと見積もられていた の MGV が計画中止になり、イラクやアフガンで多用されて いる路側爆弾に耐えられる新たな戦闘車両の開発に着手することになった。 Ground Combat Vehicle (GCV) と呼ばれる次世代戦闘車両にはFY10で$100Mが計上されており、5月12日に陸軍参謀 総長は議会に対し、9月中旬までに要求をまとめるが、開発には5~7年かかることを明らかにした。 |
2009.04.15 | Jane's Defence Weekly | FCS cut will not army modernisation | <0906-041502> 陸軍の FCS から MGV が削除されても、陸軍の近代化に支障はないものと見られる。 むしろイラクやアフガンでの教訓を元にした新たな戦闘車両の開発に道を開くことになる。 更に陸軍は Ground Soldier System や UAV 及び UGV などの計画遂行を確実にすることができるようになる。 |
【註】 Ground Soldier System (GSS) とはFY08で開発中止となった Land Warrior を再行した計画のようで、FCS 計画の一部とする報道 (AW&ST) と、これとは別の計画とする報道(Defense Upgrade)がある。 |
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2009.02.25 | Jane's Defence Weekly | MGVs pass initial design review | <0905-022505> 米陸軍の FCS を構成する車両である8種類の MGV 全てが1月に、5月に行われる FCS 全体の事前設計審査を前に事前設計審査を通過した。 なかでも155mm自走野戦砲である NLOS-Cは既に試作品が完成し、12月には国防総省の審査を経て LRIP に移行する。 |
2009.02.18 | Jane's Defence Weekly | GPS/INS contract boosts unmanned ground vehicles | <0904-021803> 米陸軍が開発中の FCS で重要な役割をする ANS GPS/INS 利用自動航法装置の開発に Northrop Grumman社が 選定された。 ANS は MULE を初めとする UGV だけでなく、MGV にも搭載され る。 ANS は LN-270 PLANS 地上航法装置、2個の GPS アンテナ及び耐妨害 GPS 受信機で構成される。 |
2009.02.04 | Jane's Defence Weekly | US Army test-fires lightweight XM360 gun for MCS | <0903-020408> FCS の MCS は、主砲となる XM360 120mm滑腔砲が搭載され、1月14日に 初弾が発射された。 XM360 は高張力鋼と炭素樹脂を使用して軽量化が図られており、Abrams MBT の120mm砲 が1,024kgであるのに対し771kgになっている。 更に砲尾部や制退複座機も1,089kg~1,134kg軽量化されており、MCS は Abrams の重量より 40t軽量の30tに収まっている。 XM360 は現有の120mm弾も使用できるが、より軽量な新弾を使用する。 |
2009.02.04 | Jane's Defence Weekly | Armour for FCS 'will be ready', says US Army | <0903-020407> FCS に8種類あるアルミ製の MGV は全て 共通の台車が使用されるが、装甲は現在第一世代が使用され、3年後には第二世代に代えられる。 最終的に使用される薄層複合セラミック製 の第三世代装甲の開発は順調に進められており、2013年に予定されている LRIP 開始までには完成する見込みである。 第三世代装甲は、防護性能を維持しながら軽量化が行われている。 |
2008.11 | International Defence Review | NLOS-C prototype takes first steps on road to service with the US Army's FCS | <0812-110008> |
2008.06.18 | Jane's Defence Weekly | US Army raises curtain on first NLOS-C prototype | <0808-061805> 米陸軍 FCS の主要構成品である NLOS-C 155mm SPH の一号機が完成し6月11日に 展示された。 残りは目下、Minnesota州の BAE Systems社工場で製造中である。 車体を別物で代用した NLOS-C firing platform は Yuma 試射場において発射試験中で、既に2,000発以上を発射してい る。 |
2008.03.19 | Jane's Defence Weekly | US Army test runs FCS-equipped soldiers in Lebanon scenario | <0805-031903> Fort Bliss に駐屯する FCS 試験隊は、レバノンに於けるヒズボラとの戦闘を模擬したシナリオで試験を行って いるが、FCS が非正規戦に適しているか疑問視する向きもある。 議会予算局も FCS の軽量車両が非対称の戦いの中で十分な生存性を持つか疑問 視している。 イラク戦争やイスラエルのレバノン侵攻作戦の経験から、戦闘車両の生存性が最大の課題であることが明らかになっているが、専門家は現在の 技術で現有戦闘車両と同等以上の生存性を確保するのは不可能と結論づけている。 |
2007.12 | International Defence Review | Developers consider growth path for US NLOS-C cannon | <0801-120010> 初の FCS MGV となる NLOS-C Increment 0 が、2008年6月14日のロールアウトを目指し組み立て作業に入っ ている。 NLOS-C Increment 0 は完全なハイブリッド動力車である FCS MGV 共通車体を使用し、APS (Active Protection System)、多機能 countermeasure、bomb jamming や PTS (Projectile Tracking System) を 装備する。 PTS は干渉計方式の装置で、砲塔の前面にコンフォーマルアンテナを配置している。 PTS は砲の全射程にわたり発 射砲弾を追随でき、算出した結果をもとに次弾の発射諸元を修正する。 算定精度は16kmで CEP≦5m という。 PTS の発展型 では敵弾の発射位置標定も可能になり、Excalibur にその諸元を送信できるようになる。 Excalibur を用いた場合の NLOS-C の射程は30kmになる。 |
2007.11.07 | Jane's Defence Weekly | NLOS-C FP system forges ahead | <0724-110708> 昨年末にロールアウトした NLOS-C FP (NLOS-Cannon Firing Platform) は、既に800発以 上の155mm砲弾を発射し、最大発射速度6rpm、6.2分間に24発の発射速度を実現している。 NLOS-C FP は発射速度を高めるため自動装填機構を保有しており、信管の装着、砲弾の装架、必要量の装薬の装填を自動で行う。 NLOS-C FP には24発の155mm弾と72梱包の装薬 (MACS: Modular Artillery Charge System) を搭載できる。 |
【註:】 我が国の装備する FH-70 155mm牽引砲の最大発射速度は6rpmで、FH-70 を自走化した90式自走155mm榴弾砲の発射速度は18発以上/3分 である。 |
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2007.08.29 | Jane's Defence Weekly | US Army gets FCS propulsion system tests under way | <0718-082917> 米陸軍 FCS の MGV (Manned Ground Vehicle) に搭載される完全なハイブリッドエンジンの試験が開始され た。 FCS 車両はエンジンと動力伝達機構の開発を分離して開発されている。 ハイブリッドエンジンは試験終了後、最初の MGV であるアルミ車体の NLOS-C に搭載される。 |
2007.08.29 | Jane's Defence Weekly | BAE breaks ground on FCS production facility | <0718-082905> BAE Systems社が、NLOS-C を生産する工場を Oklahoma 州に建設することになり8月22日に着工した。 新 工場は2009年初頭に操業を開始する。 NLOS-C は FCS を構成する8車種の一つで、GD 社が開発している他の MGV と共通シャーシとなるハイブリッド車になる。 最初の 量産先行車は2009年前半に完成する見込みである。 |
2007.08.20 | Inside the Army | Army unveils new Hybrid-electric drive system for FCS vehicle | <0719-082001> 米陸軍は先週、FCS の MGV 8車種に搭載するハイブリッド動力装置を初公開した。 NLOS-C に搭載する最 初の装置は2008年末から量産を開始し、2010年装備化を目指している。 ハイブリッド動力化により燃料所要の大幅な削減効果もある。 動力伝達機構は8車種共通である。 |
2007.07.30 | Defense News | US Army ready to order first FCS vehicles | <0718-073001> 米陸軍は、FCS NLOS-Cannon 用27t車の発注準備を進めており、8月に RfP を発簡する計画である。 計画 では2010年から2012年の3年間に毎年6両、計18両を発注する。 現在 BAE Systems社が試作を行っており、来年5月に納入する。 18両 の NLOS-C は、2015年に運用を開始する FCS 旅団が装備する322両の車両の一部であり、陸軍は2030年までに15個旅団に4,800両の MGV を装備する計画である。 NLOS-C 用車は8種類の FCS MGV (Manned Ground Vehicle) の一部で、ハイブリッドエンジ ンを搭載し、時速80kmで走行する。 対 IED 装置や APS (Active Protection System) を装備し、RPG 等にも耐弾性が高い。 155mm砲は Excalibur GPS 誘導砲弾を発射できる。 |
2007.02.14 | Jane's Defence Weekly | Looming budget cuts drive FCS restructuring | <0706-021401> 米陸軍の FCS 計画は、今後5年間で10%にあたる$3.4Bの予算が削減されるこ とになり、18種類計画されている車両とセンサは4種類が削減される。 また第一世代 Land Warrior の 開発も中止されそうである。 今回の見直し以前に、120mm砲用誘導砲弾 MRM (Mid-Range Munition) の開発は既に S&T (science and technology) 段階に格下げになっており、2006年12月には4種類計画されていた UAV が2種類に減らされている。 陸軍は15個旅団が Increament 1 を装備し、残りの61個旅団はその後継を装備する計画であるが、調達の速度は年1.5個旅団から 1個旅団ペースに落ち込むことになる模様である。 |
2007.01 | International Defence Review | FCS NLOS-C prototype begins metal-cutting | <0703-010004> FCS の構成要素である NLOS-C (NLOS-Cannon) の初期試作となる Increment 0 の製造が2006年12月に開始された。 Increment 0 は6~8両試作され、FCS EBCT (Evaluation Brigade Combat Team) が2008年に開始する評価試験で使用する。 Increment 1 の納入は2010年に開始され、 量産型 NLOS-C の配備は2014年に始まる。 これに先立ち2003年に完成した39口径の NLOS-C CTD を38口径砲身に替え、小型化された NLOS-C Firing Platform に搭載した XM234 の発射試験は2006年10月23日に開始されている。 |
2006.11.08 | Jane's Defence Weekly | NLOS-C FP begins firing trials | <0623-110804> BAE Systems社で開発していた NLOS-C FP (NLOS-Cannon Firing Platform) が完成して3週間経ち、最初の射 撃が Yuma で行われた。 予定より1ヶ月進んでいる。 NLOS-C FP は FCS を構成する155mm 38口径の軽野砲で、装薬は MCS (Modular Charge System) になっており、24発の砲弾と MCS が搭載できる。 システムは4発同時弾着射撃 (MRSI: Multiple Round Simultaneous Impact) が可能で、これを達成するため の発射速度試験などが2008年末まで予定されている。 |
【註:】 NLOS-C FP は当初39口径砲で計画されていたが、C-130 搭載の要求から途中で38口径砲に変更になった経緯がある。 |
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2006.10.09 | Defense News | BAE unveils next-generation cannon | <0624-100907> 9月29日、BAE System社が、NLOS-Cannon の試作車両である Firing Platform を初めて公開した。 NLOS-Cannon は米陸軍が開発中の FCS 主要構成品で、Firing Platform は155mm榴弾砲を搭載する第一段階試作車両で、車体には鋼 及びアルミ合金が用いられている。 また、ハイブリットエンジンを搭載し、乗員は2名、2008年から本格的な 開発試験を行う計画である。 |
2006.06.08 | Inside the Pentagon | FCS transportability issue remains unresolved | <0616-060802> 米陸軍は最近、FCS の機能性能に関する見直しを行ったが、MGV 8機種の輸送能力の問題は依然解決されないままとなっている。 当初の要求は車両重量20t以下、C-130 で輸送可能であると規定したが、現段階では24tが限度であり、輸送 方法も各種手段によるとし、C-130 の指定は削除されている。 |
2006.06.05 | Inside the Army | FCS Manned Ground Vehicle transportability issue remains unresolved | <0615-060504> 米陸軍は最近、FCS のシステム機能に関する技術審査を行ったが、MGV の輸送方法に 関する問題については結論が出ずに終わった。 当初の要求は MGV を20t以下とし C-130 で輸送可能なこととなっていたが、審査 では軽量化を図ることなく24tとし、輸送も各種運搬方法によることとされ、細部は未定である。 FCS の今後の審査予定は8月7日~10日に計画に基づく設計審査、2008年9月にシステム全体の事前設計審査を予定する。 MGV は CCV (Command and Control Vehicle)、MCS (Mounted Combat System)、NLOS-C 及び NLOS-M などの8車種 からなる。 |
2005.11 | National Defense | For Army's Future Combat Vehicles, flying by C-130 no longer required | <0522-110001> 米陸軍は FCS 有人車両 MGV 3機種の C-130 搭載要求を断念し、車両重量 を24tとして C-17 で輸送する方針を決めた。 陸軍は当初、Abrams 戦車の後継及びその他の有人車両の重量を18t以下とし、C-130 で輸送する計画であったが、イラクでの戦訓から 技術的に耐弾性及び高機能性を確保することが困難と判断し、変更に踏み切った。 イラクでは重量20tの Stryker が運用されているが、C-130 で輸送するには所要の装備を別送し、現地で搭載しており、迅速な展開の 支障となっていた。 また、路側での IED に対処するためには耐弾性を更に強化する 必要があり、軽量化よりも運用性、耐弾性を重視する方針である。 |
2005.10.10 | Inside the Army | Army acknowledges FCS Manned Ground Vehicles will weigh 24 tons | <0523-101001> 米陸軍は先週、FCS MGV の重量を24tとする設計変更を行っていることを初めて明らかにした。 MGV の基本重量は19.525tであるため C-130 への搭載は可能であるが、弾薬、燃料等は別途輸送し現地で積載する必要があり、作業に は4~6時間を要すると見積もられている。 このため、搭載機種を C-17 に変更する方針で、更に車長を3吋短縮する必要がある。 陸軍は2008年までに8台の FCS 試作車両を製造することを義務づけられており、MGV として先ず NLOS-C を試作 するが、車体は全て同一仕様となる。 |
2005.09.26 | Defense News | US Army drops C-130 requirement for FCS | <0522-092603> 米陸軍はこれまで要求していた FCS 有人車両 MGV の C-130 搭載の要求を変更 し、C-17 GlobemasterⅢ での搭載が可能であることとした。 これは9月21日に Aberdeen 陸軍演習場で行われた FCS 試作装備の展示会で、新型試作車を前に陸軍長官が明らかにしたもので、変更 理由を、イラク戦等の戦訓から軽量装甲は極めて損害が大きいため、空輸性よりも地上作戦での耐弾耐爆機能を 重視するとしている。 |
2005.08.03 | Jane's Defence Weekly | Non-Line-og-Sight Cannon gets 38 cal ordenance | <0516-080304> FCS 用 NLOS-C (NLOS-Cannon) の155mm 38口径砲による射撃が行われ成功した。 今までの試験は155mm 39口 径砲で行われていた。 現有の M109A6 Paladin 155mm SPH が5名で操作されるのに対して、NLOS-C は2名で操作できる。 路上最高 速度は56km/hであるが、リチウム電池のみを使用して32km/hで4km走行できる。 |
2007.08 | 軍事研究 | FCS & UCAS | <0514-080001> ・ICV ・NLOS-C ・C2V ・RSV ・MULE ・ARV-A ・SUGV |
2005.07 | International Defense Review | FCS trade-off process: the NLOS-C case study | <0514-070020> FCS の間接照準支援火力の中核となる NLOS-C (NLOS-cannon) は、計画当初には155mm 39口径砲が考えられていたが、C-130 による空輸の要求から砲身長が短く軽量な37口径や38口径も検討対象となった。 しかし39口径砲に対して37口径砲が1,949-lb、38口径砲が1,367-lb軽くなるのに対して、最大射程は39口径砲の40kmより短い32km、36km になる。 NLOS-C は結局軽量化と射程のトレードオフから、155mm 38口径砲に決まった。 BAE社製 M777 牽引155mm砲の砲身 M776 155mm 39口径砲を車載した CTD (Concept Technology Demonstrator) 砲は 4月19日ま でに既に1,000発の射撃を行っている。 |
2005.07 | International Defense Review | NLOS-C reaches a munitons milestone with 1,000 firings | <0514-070001> UD社は FCS の主力間接照準火器となる NLOS-C (NLOS-cannon) の CTD (Concept Technology Demonstrator) 砲の射撃を、既に1,000発以上行っている。 NLOS-C CTD はBAE社製 M777 155mm 39口径牽引砲の M776 砲部を、20t級の装軌車に乗せているが、実際の NLOS-C では口径比を38にすると共に薬室容積を減じることにより、 砲を680kg軽量化する。 このため M549A1 RAP 弾を用いた最大射程は、M776 が30kmであるのに対して24kmと 短くなる。 CCF は発射初期には補助空気ブレーキ、中期には4枚翼スピンブレーキ、終末は2弁の空気ブ レーキで弾道の補正を行う。 |
2005.06.29 | Jane's Defence Weekly | FCS planners opt for heavier vehicles | <0514-062901> 米陸軍は FCS で NLOS-C などに使用される車両 MGV の重量を、当初計画の17tから 22tに引き上げたいと DoD に求めている。 22t は C-130 の輸送限界を500kg超過する。 17tの計画では弾薬、燃料、追加装甲を別送し現地で搭載することになっていたが、追加装備の輸送には MGV 3両あたり1機の C-130 が 必要となる上、現地組立に4~6時間を要すると見積もられることによる。 これに対して DoD は当初計画通りを指示 する見込みである。 一方 JTRS は、FCS により適合させるように、計画の再構築中である。 2006年に FCS の各種構成品を試験する 'Experiment 1.1' が行われる。 この試験には無人地上センサ、 NLOS-LS、Intelligent Munition Syatem、Class Ⅰ UAV などが試験される。 Boeing社による Class Ⅱ,Ⅲ UAV の機種決定は3ヶ月以内に行われる。 |
2005.05.09 | Inside the Army | Cogress may consider changes to FCS authorization bill | <0514-050902> 米下院 HASC は FY-06の国防予算法案の作業を今週から開始したが、その中で陸軍の FCS 開発経費の削減と計画の見 直し提言を検討している。 米陸軍は研究開発関連経費として$9.7B、うち$3.4Bを FCS 開発に充当し FY-06要求としているが、HASC は NLOS-C を主とする 有人車両開発予算から$500M程度を削減する方向で作業を進めている。 議会には FCS 開発が技術未成熟のまま装備化時期を優先して行われ、予算の高騰を懸念する意見があり、特に車両の重量超過について は現有車両を含めた再検討の必要性を指摘している。 |
2005.05.02 | Inside the Army | Army to install lighter gun tube on Non-Line-Of-Sight Cannon in May | <0514-050204> 米陸軍は5月中に試作 NLOS-Cannon への新型軽量砲の組み込みを行う。 NLOS-Cannon は FCS 有人車両8機種のうちの1つで、車両重量を20,000-lb以下、C-130 での輸送を求められており、昨年陸軍は155mm砲 に現有の39口径砲に代え38口径砲を使用することを決めている。 試験は今月から2006年1月まで予定されているが、要求を満たす重量に達するまで、砲身をはじめ冷却システムその他についても軽量化 努力は継続して続けられる。 |
2005.02.23 | Jane's Defence Weekly | Weighty problem for FCS project | <0506-022301> FCS で使用される8種類の有人車両は、燃料、弾薬等を搭載した 'combat ready' 状態で C-130 に搭載 できることが求められているが、重量が超過してしまい、MCS (Mounted Combat System) の場合、combat ready 状態は 22tにもなり、 C-130 への搭載は困難になってきた。 このため C-130 で空輸された車両は、卸下後 combat ready になるのに、普通は1時間、ものによっては 4~6時間を要することになりそうである。 |
2005.02.21 | Defense News | Weight issues still dog US Army's FCS program | <051-022102> 米陸軍 TRADOC は2月、FCS の有人車両の軽量化問題は未解決で、C-130 への搭載要求を満たしていないこと を明らかにした。 TRADOC は FCS 主要装備の重量を20t以下とすることを主張しているが、計画当局は多くの制約から軽量化が 進んでいないことを認めている。 また、18の FCS コアシステムの開発のうち Unattended Ground Sensor、Intelligent Munitions System 及び NLOSLS を 2007年までに装備化する計画も遅延するとの見解を示している。 更に JTRS の通信リンクの大幅な修正から、 NLOS-LS と PAM への組み込みも2008年以降となる模様である。 |
2005.02.07 | Inside the Army | Army seeks information on active protection systems for Strikers,FCS | <0512-020701> 米陸軍は FCS 有人車両や Stryker に装備する防護システムの技術情報を広く企業に求めている。 当局はFY-08までに Stryker へのシステム搭載を開発する計画で、FY-14以降に装備を予定する FCS 有人車両にも適用する。 |
2005.01.10 | Inside the Army | C-130J termination raises questions about FCS transportability goal | <0505-011004> DoD が空軍の C-130J 計画の中止を決定したため、陸軍の FCS 有人車両の空輸について新たな問題が生じて いる。 FCS 有人車両系列の設計は C-130 への搭載を基準に行われており、重量と大きさ特に幅と高さが重要なファクターとなっている。 陸軍は現時点で要求を変える意向はないとしている。 陸軍は19t~24tの車両設計を行っており、C-130 への搭載は19tが目標だが、戦闘能力を充分発揮する最適の重量は22~24tといわ れている。 |
2005.01.05 | Jane's Defence Weekly | Mounted Combat System may get JCM/cannon combo | <0502-010502> FCS で最も強力な車両となる MCS (Mounted Combat System) は、間もなくそ の武装が決定されるが、当初105mm又は120mm砲を搭載すると見られていたのが、地対地型 JCM と Mk 44 30mm砲を搭載することになりそうである。 いずれにせよまだ最終決定はなされていない。 105mm、120mm砲から発射するために開発されていた射程12~16kmの MRM (Mid-Range Munition) は、M1A1 Abrams 搭載に方針変更される模様で、これにより M1A1 Abrams の120mm砲の射程は3kmから BLOS に延伸される。 |
2004.08.16 | Inside the Army | FCS reorganization may delay date of Mid-Range Munition downselect | <0421-081601> この夏予定していた MRM (Mid-Range Munition) の開発企業選定が、FCS 計画時程の見直し作業の影響で修正 終了まで延期されることとなった。 MRM は FCS の Mounted Combat System が発射する精密誘導砲 弾で、口径は105mmまたは120mmのいずれかとなる。 企業選定は Alliant Techsystem社と Raytheon社のどちらかに絞り込むものだが、FY-05予算では$22Mが計上されている。 |
2004.07.28 | Jane's Defence Weekly | FCS ground vehicle delayed | <0414-072801> FCS を構成する8種類の車両の完成は、最大4年遅れる見込みである。 当初4車種にのみ装着する計画であったアクティブプロテクションシステムは、イラクでの戦訓から8車種全て に装着されることになった。 また、FCS を構成する18アイテム中、あとから開発される予定であった武装ロボットなどは、他のアイテムと共に開発されることにな った。 更に新しい計画では、NLOS-C Non-Line-Of-Sight-Cannom)、NLOS-LS、インテリジェント弾薬、残 置型地上センサなどは、在来の部隊に2008年以降に逐次装備される。 この結果現在の計画では、最初の FCS フル装備 UoA は計画より2~4年遅れて、2014年に編成完結する。 |
2004.07.21 | Jane's Defence Weekly | US Army selectts artillery calibre | <0414-072103> 米陸軍は、 FCS で採用する NLOS-C (Non-Line-Of-Sight Cannon) に155mm/38口径砲 の採用を決めた。 口径比を38にすることにより、当初検討していた155mm/39口径砲より636kg軽量化する目処が立ち、C-130 に BL の25%にあたる6発と共に搭載できるようになる。 39口径の場合には弾薬を一緒に搭載できない。 NLOS-C は30kmの射程を持ち、XM982 Excalibur 誘導砲弾を使用すれ ば30~45kmが期待できる。 NLOS-C には105mm砲も比較対照となったが、強固な目標に対する弾丸威力が十分でないと判断された。 |
2004.07 | International Defense Review | FCS-C ammunition testing | <0413-070003> 米陸軍は GD社と、 FCS-C (FCS Cannon) 39口径砲用となる105mm及び155mm砲弾の Initial Safety Assessment Testing 実施の契約を行った。 GD社は下請けとなる Denel社(註:南アの会社)と105mm、155mm砲弾をそれぞれ1,000~1,200発生産する。 また更に、それぞれ 3,000発のオプションも受けている。 |
2004.06 | International Defense Review | MRM guided successfully | <0411-060011> FCS の Mounted Combat System への搭載が予定されている MRM (Mid-Range Munition) の試射が4月1日におこなわれ、標的となった4.8km離れた戦車に直撃した。 MRM は目標を視認できない地点から砲により発射され、ミリ波レーダシーカで目標の捕捉追随を行い、 数度のマヌーバにより目標に命中する。 |
2004.04.28 | Jane's Defence Weekly | GDLS/Denel team test fires 105mm howitzer | <0409-042803> カナダの GDLS (General Dynamic Land Systems) と、南アフリカの Denel Ordenance社が、米陸軍 FCS NLOS-C (Non-Lone-Of-Sight Cannon) 用に 105mmSPH を試作し43発の試射を行った。 この試射でベースブリード 方式の新ファミリ105mm弾は4km~32kmを飛翔した。 NLOS-C には United Defense社が155mm砲を提案している。 |
2004.04.21 | Jane's Defence Weekly | Successful test of US Army munition | <0408-042102> 米陸軍が、FCS の Mounted Combat System に使用する Mid- Range Munition の実射試験を4月1日に行い、試作弾は4.8km離れた戦車に命中した。 |
2004.04.14 | Jane's Defence Weekly | Decision time looms over core elements of US Army's FCS | <0408-041410> 米陸軍は今年後半に、FCS に関して幾つかの決断に迫られている。 ・車両:装軌か装輪か ・ICV 搭載火器:40mmか30mmか ・MCS 搭載砲:105mmか120mmか ・MRM (Mid-Range Munitio) :ATK社製か Raytheon社製か BLOS を射撃する誘導砲弾で、必須射程は2~12km、望ましくは2~16km ・NLOS-Cannon:105mmか155mmか |
2004.04.14 | Jane's Defence Weekly | Cannon enters automotive trials | <0408-041401> United Defense社は、2002年8月に Crusader 155mm砲の開発中止の直後に FCS の構成要素である NLOS-C (Non-Lone-Of-Sight Cannon) の155mm砲技術実証機 (CTD : Concept Technologies Demonstrator) を 受注して2003年8月から発射試験を実施し、既に250発以上の試射を行っている。 陸軍はまだ NLOS-C を155mmに決めたわけではなく105mmの可能性も残しているが、既に155mm砲用の経路修正 弾 Excalibur の開発に相当な投資を行っている。 Excalibur は CEP≦20m の精度を持つ。 |
2004.02 | International Defense Review | Future Combat Systems manned vehicle contract | <0404-020005> Boeing社が GD社及び UD社と$2Bで、米陸軍 FCS を構成する MGV (Manned Ground Vehicle) の SDD 契約を結んだ。 |
2003.12.24 | Jane's Defence Weekly | GD, United Defense split combat system work |
Boeing/SAIC を幹事会社に開発中の FCS 用車両(MGV: Manned Ground Vehicle)の開発は、米国二大軍
用車両メーカが分担することになった。 GDLS (General Dynamics Land System)社は Mounted combat system、Command and control vehicle、 Maintenance and Recovery Vehicle の3車種を担当し、United Defense社は残る5車種を担当する。 開発は2009年まで続けられ、2007年頃に31両の引き渡しが開始される。 UoA(註:旅団規模部隊)の装備する MGV の数は以下の通りとなる。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┳━━━━━┳━━━━━┓ ┃ 車 種 名 ┃限定 IOC時┃ 最終時点 ┃ ┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━╋━━━━━┫ ┃Mounted combat system ┃ 20 ┃ 80 ┃ ┃Infantry carrier vehicle ┃ 28 ┃ 84 ┃ ┃NLOS-Mortar ┃ 8 ┃ 24 ┃ ┃NLOS-Cannon ┃ 6 ┃ 18 ┃ ┃Command and control vehicle ┃ 24 ┃ 49 ┃ ┃Reconnaissance and Surveillance Vehicle ┃ 10 ┃ 30 ┃ ┃Medical vehicle ┃ 9 ┃ 29 ┃ ┃Maintenance and Recovery Vehicle ┃当面はHEMTレッカを使用┃ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┻━━━━━┻━━━━━┛ NLOS-Cannon が155mmになるか105mmになるかの決定、及び NLOS-Mortar が120mmなるかの決定はまだ行われていない。 |
2003.09.17 | Jane's Defence Weekly | US Non-Line-of-Sight Cannon demo platform fires first rounds | 米陸軍が M109 自走砲に替えて2008年から FCS 用に装備する NLOS-C (Non-Line-of-
Sight Cannon) の技術検証試作機が、8月26日に初めての発射試験を行った。 NLOS-C は、砲に米陸軍と海兵隊用に生産されている BAE社 (Royal Ordnance) 製の XM777 155mm軽量牽引榴弾砲 を使用している。 |
2003.09.15 | Inside the Army | NLOS Cannon demonstrator begins stability testing of 155mm fire | NLOS Cannon システムの23t車両での155mm砲による実射安定度測定試験が行われている。 NLOS Cannonは FCS の構成装備となる榴弾砲で、20t以下の車両搭載と C-130 での空輸が要求されてい る。 一部には20t車両では155mm砲の安定射撃が出来ないとの批判もあり、先週から26発の減装弾による試験を開始している。 当局は続い て最大射程射撃及び毎分6発の連続射撃を行い、年末までに150発を発射し車両の安定性を確認する。 NLOS Cannon は実射試験終了後、FCS の全般計画に基ずきシステム開発に移行するが、20t以下の車両搭載はこの段階で実装化する。 |
2003.09.08 | Defense News | U.S.-German engine vies for FCS contract | 米陸軍の数千台にのぼる FCS 車両のエンジン受注に向け、独の MTU社と米 Detroit
Diesel社は共同で、最新型ディーゼルエンジン HPD (High-Power Density) 890 の売り込みを行っている。 HPD 890 は MTU社が開発した小型で燃料効率の良い低価格6気筒エンジンで、陸軍は FCS エンジンの候補として2台を購入、11月に試験 を予定している。 FCS エンジンの RFP は6月の予定が遅れており、近日中に発簡される模様。 |
2003.08.11 | Inside the Army | Army to test transformational concept in Non-Line-of-Sight Cannon | 米陸軍は試作した NLOS-Cannon の実射と機動試験を今月末に Yuma Proving Ground で行う準備を進めている。 NLOS-Cannon はハイブリッド/電気車両に155mm榴弾砲を搭載した自走砲で、FCS の構成兵器の1つとして開発が進められている。 FCSの要求として C-130 で空輸できるよう総重量が19tに抑えられているが、現在は22~24tあり、更なる軽量化が求められている。 |
2003.08.04 | Defense News | Future weapon program could be broken up | 米議会はFY-04の予算法案の中で、陸軍の FCS 計画を3部門に分割し
て開発を進めることを求めている。 これは FCS プロジェクトが1つの事業としては大きすぎるため、計画管理が不充分になる懸念を示したもので、適正な管理を行うため FCS から Network Fires (NLOS-Missile System) と Objective Force Networked Fires (NLOS- Cannon) の2計画を分離すること要求している。 FCS 計画は18種類の車両及び有無人航空機をネットワーク化して運用するもので、2010年の装備化を予定している。 |
2003.08 | National Defense | Army tests scramjet kinetic energy tank rounds | 米陸軍 ARDEC はスクラムジェット推進の対戦車用 KE (Kinetic Enargy) 弾の試験を行って
いる。 同研究所は今年4月から7月の間、口径101mmの供試弾により発射試験を4回行い、高度100,000ftの環境を模擬した状況で Mach 7 を記録した。 2005年までには120mm戦車砲からの実射試験を行う予定。 供試弾は先端に8個のスクラムジェット燃焼チャンバーを持ち、その後端に安定翼を取り付けた構造で、 最大速度は Mach 5 (sea level)に達する。 陸軍は120mm弾を FCS の戦闘車両に搭載する計画で、実用弾は射程4km、取り扱い操 作が安全かつ容易で20年以上の耐用命数を要求している。 |
2003.07.07 | Inside the Army | GD wins contract for long-range artillery Ammo in Objective Force | General Dynamics社は、米陸軍 Objective Force の間接射撃システムに用いる105mm
及び155mm長射程砲弾の開発及び試験に関する契約を$1.5Mで受注した。 この砲弾は南アフリカ Denel社が設計したもので、射程延長のほかに破壊力の強化等改善がなされており、GD社は同社と共同で開発に あたる。 |
2003.07.07 | Inside the Army | Army,Combatant Command to update deployment plans for Stryker | Stryker 戦闘旅団の展開に要する時間は、陸軍が目標とする96時間 (4日) には至らず、現状では5~14日を要するた
め、輸送手段等の見直しが必要と GAO は指摘している。 米陸軍は Ft.Lewis に駐屯する第1旅団の運用評価試験を最近終了し、年内にも前方展開が可能としているが、DoDは、96時間は目標値 であり、実際は5~14日の期日と空軍が保有する C-17 と C-5 全機の三分の一が必要となるため、速やかに所要 の対策を行うことを求めている。 |
2003.06.26 | Inside the Pentagon | Marine Corps eyes Army Stryker for future LAV | 米海兵隊は次期 LAV (Light Amored Vehicle) の開発を進めるにあたり陸軍の Stryker車両をモデルとすることを検
討している。 海兵隊の要求に対し Stryker には重量(19ton)を含めいくつかの改修が必要だが、イラク戦での Stryker の活躍 を海兵隊は高く評価している。 |
2003.05.05 | Inside the Army | Army eyeing 'Band track' tech to replace traditional steel tracks | 米陸軍は FCS に無限機動車を採用する場合に備えて車両重量を大幅に削減できる
新しい履帯技術の採用を検討している。 この技術は駆動輪にスチールではなくゴムとスチールファイバーやケプラーを複合したエアーレスラジアルタイアを使用するもので、 現在スノーモビルや農耕トラクターの様な小型車両には一部適用されている。 FCS 車両には 16~20t、時速 50mile以上との規制があり、新技術の採用により 2,000-lb 以上の軽量化を図ることができるとされ軍担 当者は注目している。 FCS 車両を装輪とするか履帯とするかは現在検討中で、軍はその併用を狙っているとみられるが、決定には未だ数年を要する模様。 |
2003.05 | International Defense Review | Technology transformation for armored warfare | ・C/LU (Canister/Launcher Unit) 4×4の枠に、15発の LAM または PAM と、1セットの発射管制装置を積む。 ・PAM (Precision Attack Missile) Raytheon社で開発中の射程40kmのミサイル。 可変推力固体燃料ロケットを使用す ることにより最適弾道を飛翔させることができ、通常のロケットの2~3倍の射距離を得ることができる。 シーカには MEMS (Mico-ElectroMechanical Systems) 技術を使用。 2002年10月に初発射試験に成功した。 ・LAM (Loitering Attack Missile) Lockheed Martin社が開発中のターボジェット推進、Mach 0.4の滞空型ミサイルで、射程は 225km。 シーカにはレーザレーダと自動目標認識装置を使用し、3モード(空中、地表、遅延)信管で作動する3.65kg のマルチモード弾頭を搭載。 ・MRM (Mid-Range Munition) Raytheon社と、Alliant/Lockheed Martin社が競合中。 運動エネルギ型の Alliant案では、弾頭に劣化ウランロッドを使用し、ミサイルは前部に搭載された12ペアのスラス タで制御される。 シーカには2ビームミリ波レーダと、8チャネルの非焦点型セミアクティブレーザが使用される。 ・Swing-Chamber Weapon ・QuickLook Tube-Launched UAV ・その他 C4ISR 装備 |
2003.03.31 | Inside the Army | Army researchers look to advance electromagnetic gun technology | 米陸軍は将来的に FCS 導入を目的として、次年度から2006年の間に
電磁砲 (Electromagnetic gun) の技術研究を行う。 基礎研究は 1980年以降 ARL (Army Research Lab) で続けられてきたが、予算が承認されれば、2004年から ARDEC (Armaments Research , Development and Engineering Center) に管轄を移して研究を進め、2006年に開発移行の可否を決定する計画 となっている。 電磁砲の初速は秒速6~12kmが可能とされ、軍は2010年の装備化を狙っているが、研究所では技術的にみて 実用化は2015年以降と見積もっている。 |
2003.03.17 | Inside the Army | Stryker initial operational testing and evaluation to start in May | 米陸軍は軍用車両 Stryker の 初期運用評価試験 (IOT&E) を、計画より 6ヶ月遅れて 5月から開始する。 Stryker は Objective Force に FCS 車両が開発されるまでの間、中継ぎ的に既存部隊に装備する戦闘 用輸送車両で、軍は数千台の導入を計画している。 |
2003.03.12 | Jane's Defence Weekly | Future Combat Systems need high-tech protection | FCS で使用される16tの軽量車両には、高度な防護システムが必要となる。 36tの装甲重量を有する M-1 70t 戦車に匹敵する防護力を 16tの軽量車両に保有させるためには、通常の装甲 に加えて、APS (Active Protection System) や ECM が必要になる。 計画は2段階で行われ、Phase 1 では対戦車ミサイル及び対戦車ロケット弾への対抗、 Phase 2 では戦車砲の HEAT弾や KE弾に対抗することを目指している。 |
2003.01.29 | Jane's Defence Weekly | US Army selects designers for combat vehicles | 米陸軍は FCS に使用する以下の8種類の陸上車両開発担当に GD社と UD社を選定し、
2月23日に公表されることになった。 両者は FCS の構成品である NLOS-C (Non-Line-Of-Sight Cannon) の開発も手がけている。 ・ Manned combat vehicle ・ Command and control vehicle ・ Reconnaissance and surveillance vehicle ・ Infantry carrier ・ Recovery and maintenance vehicle ・ NLOS-motor ・ NLOS-cannon ・ Medical vehicle |
2003.01.27 | Inside the Army | GD,United defense team up for Army's Future Combat Systems | 米陸軍の FCS 用車両の設計を、General Dynamics Land Systems と
United Defense Limited Partnership 両社の共同企業体が担当することとなった。 両社は FCS 用の MGV (Manned Ground Vehicle) 8機種の開発に関し競争していたが、2008年に FCS の装備化が早まったため、開発時 程の促進と経費削減を目的に共同で事業に参加する。 システム開発は 2003年5月に開始する予定。 |
2003.01.13 | Inside the Army | To pay OSD bills,Army cuts back on counterattack corps MOD plans | 米陸軍は、CATK (Counterattack Corps) の基幹となる第3装甲騎兵連隊への M1A2 Abrams 戦車と
M2A3 Bradley 戦闘車両の導入を中止した。 これは、OSD の2009年までの調達計画見直しで多くの陸軍装備を承認したものの、経費に関しては従来の陸軍予算内に抑えるとの方針 によるもの。 戦車等の導入に計上していた$1.2Bは他の事業に転用される。 |
2003.01 | National Defense | Hybrid-electric vehicles not yet ready for the battlefield | 米陸軍は燃料消費量の削減を目的に、兵員輸送車と大型トラック用としてハイブリット電気エンジ
ンの適用を採用している。 ハイブリッドエンジンの搭載候補には HIMARS 発射車両や MEADS が候補に挙がって いる。 陸軍の TARDEC (Tank-Automotive Armaments Reseach,Development and Engineering Center) は今年、$5M を投じ、早期に軍用車両に 活用するため数台の民生ハイブリッド車両を購入し各種試験を行う予定。 民間では現在、トヨタとホンダが唯一ハイブリッド車両を生 産している。 陸軍はまた、今年度から$10Mの予算で燃料電池の研究開発を開始する。 この技術は車両搭載の他に、 OFW への適用が期待されており、兵士が72時間活動する時に使用する電池の重量 は6~10-lb以下が要求されている。 |
2003.01 | National Defense | Army's Future Combat System shakes up procurement culture | FCS の基本部隊は2,245名の将兵と369両の車両、及び少なくとも66機の UAV から構 成される。 装備車両の種類と数量は、 ・人員輸送車 × 54 ・指揮統制車 × 80 ・直接火器車両 × 54 ・偵察監視車両 × 27 ・間接火器車両 × 18 ・迫撃砲車両 × 24 ・整備回収車 × 8 ・救護車両 × 32 となる。 また、地上用ロボットシステムとして、 ・武装車両 × 31 ・輸送車両 × 54 が含まれている。 |
2002.12.04 | Jane's Defence Weekly | Boeing briefs Europe on Future Combat Systems | 米陸軍と Boeing社の共同チームが独、仏、英を訪問し、FCS 計画への参画を呼びかけ
た。 独、仏、英には独自の将来計画があり、FCS 参加の様子はない。 フランスには、装輪装甲車を中核とする部隊を2012までに戦力化させる Air Ground Operation Bubble計画がある。 イギリスには中装甲車を装備する Future Rapid Effects System計画があ る。 ドイツは引き続き重機甲部隊を運用してゆく考えである。 FCS は、FY-08 に最初の装備部隊を発足させ、FY-10 での IOC を目指している。 Boeing/SAIC は、装備車両を装輪とするか装軌とするか、或いは両社の組み合わせとするかまだ決めていない が、最初に以下の8種類の車両が装備化されることになる。 ・装甲兵員運搬車 (APC) ・指揮統制車 ・直接照準火器車 ・整備回収車 ・衛生後送車 ・間接照準加農砲車 ・照準迫撃砲車 ・偵察警戒車 |
2002.12 | International Defense Review | UDLP FCS contenders debut at AUSA | UDLP (United Defnse LP) が、FCS用車両の2候補を AUSA で展示した。 ┏━━━━━━━━┳━━━━━━┳━━━━━━┓ ┃ 車 種 ┃ FCS-T ┃ FCS-W ┃ ┣━━━━━━━━╋━━━━━━╋━━━━━━┫ ┃ 型 式 ┃ 装軌 ┃ 装輪 ┃ ┠────────╂──────╂──────┨ ┃ 重 量 ┃ 16 t ┃ 16 t ┃ ┠────────╂──────╂──────┨ ┃ エンジン ┃ディーゼル ┃ダスタービン┃ ┃ (馬力) ┃ (400 hp) ┃ (400 hp) ┃ ┠────────╂──────╂──────┨ ┃ バッテリ ┃ リチウム・イオン ┃ 鉛蓄電池 ┃ ┃ ┃ 600V 167kW┃ 120 kW ┃ ┠────┰───╂──────╂──────┨ ┃ ┃路 上┃ 90 km/h ┃ 120 km/h ┃ ┃最高速度┠───╂──────╂──────┨ ┃ ┃路 外┃ 64 mph ┃ 67 km/h ┃ ┗━━━━┻━━━┻━━━━━━┻━━━━━━┛ FCS-W には Sarnoff社製 See-Through Terret Visualization システムが取れ付けられている。 このシステムは前方5台、後方3台の カメラが取り付けられ、これら8台からのビデオ映像は搭載コンピュータにより、1枚のパノラマ画像に構成される。 |
2002.10.30 | Jane's Defence Weekly | AM Genetal offers FCS platform | AM General社は、自社が生産する HMMWV を基礎にした HMMWVA3 を
FCS の偵察索敵車用に開発している。 車両重量は6t、搭載能力は3tと、FCS の標準車両より軽量になっている。 動力装置には6,500ccターボディーゼルまたは電気併用のハイブリッド動力が考えら れていて、ハイブリッド車は既に陸軍との契約で10両が納入されている。 2006年装備開始が計画されている。 |
2002.10.28 | Inside the Army | United Defense CEO confident Army can meet FY-08 FCS date | 最近の DoD による FCS 計画に対する懸念に対し、FCS 計画のサブコン United
Defense Industry 会長は予定通り 2008年には実用化が可能としてこれを否定した。 同社は先週、2種類の試作 FCS 戦闘車両を発表したが、同社は必要な技術は全て揃っており、要求時期までに実用化することに問題は ないとしている。 DoD は先頃、計画が 2年以上遅延するのではとの懸念を表明していた。 |
2002.10.23 | Jane's Defence Weekly | United Defense unveils FCS duo | 米陸軍の FCS 用に United Defense社が開発中の装輪 (FCS-W)/装軌 (FCS-T) 車両が
、今週開かれた AUSA (Association of hte US Army) で発表された。 FCS-W は 'Pegasus' と呼ばれ、ガスタービン/電気モータ併用のハイブリッド推進で、ガスタービン、電気 、ハイブリッドの3種類の推進モードを持つ。 最高速度は112km/hで、0km/h → 48km/h への加速性能が6.5秒である。 車体はチタニウム(下部)、アルミ・リチウム、ポリマコンポジット、セラミックなどで成り、全面が14.5mm弾への 抗堪、前方が30mm弾への抗堪性を持つ。 |
2002.10.21 | Defense News | Transformation's Catch-22 | 米陸軍の Objective Force への転換計画は DoD による Stryker 戦闘車両の導入削減
と FCS の技術開発の遅れが同時に作用して極めて厳しい状況となっている。 FCS のネットワーク化した車両及び航空機の開発時期は DoD の圧力もあり、当初の2015年が最終的に2008年までに短縮された。 現在、技術的な多くの問題を抱え DoD の見積では 2年以上遅れるのは間違いないとされる。 なお、議会は FCS を推しており、FY-03 予算は要求の $105M に対し $251M を承認している。 一方、FCS の中継ぎとして導入予定の高機動軽戦闘車両 Stryker について、DoD は装備する旅団の数を 6個から 3個 に削減する意向を示しており、Stryker 調達数は半減する見込み。 |
2002.10.16 | Jane's Defence Weekly | Value of US Army Stryker brigades in question | Stryker (LAV Ⅲ) 8輪装輪装甲車を装備する陸軍の緊急展開旅団構想は、大きく依存する C-130 の
輸送能力に制限があることが分かり、その有効性に疑問が呈されている。 C-130 は 17.252tの Stryker を積んで 1,000nm飛行できることが要求されているが、天候、飛行高度、滑走路の状況によっては達成 が難しい。 また C-130 のノーズコーンに装甲を施す計画があり、制約は更に大きくなる。 |
2002.09.23 | Inside the Army | Army,Marine Corps open severe off-road track at Quantico Base | 海兵隊がバージニア州クアンティコの基地に陸軍と共同で建設していた 1マイルの路外走行施設が先週完成し、テー
プカットが行われた。 同施設は今後 2年以内に 2マイルの更に厳しい路外走行条件下の試験評価が行える施設に拡張を予定している。 同施設では先日、陸軍の COMBATT (Commercially Based Tactical Trucks) の車両走行試験が最初の試験と して行われた。 COMBATT は路外機動能力向上のためサスペンションやタイヤの改良と車体の防護力を高めており、軍は今後 HUMVEE の補完用に 50,000台以上を導入する計画。 |
2002.09.16 | Defense News | US Army eases FCS weight limit | 米陸軍は FCS 車両 15種類のうち、直接間接発射用と迫撃砲発射車両の 3機種について
16t の重量規定を緩和している。 重量規制は C-130 への搭載を容易にするため設定されていたが、DARPA は緩和の理由を明らかにしていない。 陸軍研究所のコメントでは発射時の安定性を保持する必要から変更されたものと推測される。 なお、陸軍は C-130 への搭載に関し全 巾 99インチ、最大車高 102インチ を設定している。 |
2002.08.21 | Jane's Defence Weekly | Future US Army fire-support system 'not Crusader' | 米陸軍は今月 Crusader 155mm HSP の計画中止を正式決定し、それに代わる新しい軽量自走
砲 NLOS (Non-Line-of-Sight) Cannon(別名 FCS Cannon)の開発を進めている。 NLOS は、Crusader が 40tであったのに対し、C-130 で輸送可能であることを目指し、口径は105mmまたは120mm 、口径比39と小型になる。 しかしながら開発費は FY-03 に$368.5Mと、Crusader で予定されていた額より多くなっている。 |
2002.08.07 | Jane's Defence Weekly | End of the line for US tanks? | 米陸軍は FCS 計画推進のため、2010年までの既存装備計画予算削減計画をまとめ、7
月25日に参謀総長の承認を得た。 この計画には M1A2 SEP (System Enhancement Program) の製造中止、M2A3 Bradley の生産中止、 ATACMS Block Ⅱ BATの計画中止、MLRS の製造中止、Stinger Block 1 の製造中止 が含まれている。 |
2002.06.24 | Defense News | Design for FCS widens to 20 platforms |
米陸軍 FCS 搭載プラットフォームはこれまでの 6種類から 20種類になることが計画
当局により 明らかになった。 設計を担当する Boeing/SAIC チームによると、20機種の内訳は以下のとおりである。 ・有人地上用車両7種: 16~20t 武装人員輸送用、指揮統制用、長射程砲及び弾薬補充用、Netfire 用及び通信用 ・無人地上用車両7種: 16~20t 偵察用、砲及び迫撃砲用、UAV 搭載用及び 索敵用特殊 6トン車 ・UAV 3種: 偵察用、攻撃用、及び歩兵部隊用 ・兵士ロボット3種: 軍需物資搭載小型機動車 |