2008.12.17
Jane's Defence Weekly
CEAFAR 3-D radar passes sea test
<0902-121705>
オーストラリアの CEA社が開発した CEAFAR 3-D レーダが Anzac級フリゲート艦 Perth に仮設され、11月17〜20日に西海岸で行われた
洋上試験に成功した。
豪海軍は保有する8隻の Anzac級フリゲート艦を CEAFAR に換装する計画で、最初となる Perth の改装は2010年
に行われる。
2008.12.15
Aviation Week & ST
One-for-one
<0902-121512>
豪空軍は公式に F-35 を100機装備すると決めているが、2009年国防白書でこの数が減らされる模様である。 これに
ついて空軍参謀総長は F-35 と Wedgetail AEW&C 機及び A330 空中給油機は必須であるとしてロビー活動を繰り広げている。
豪空軍は旧式化した F/A-18A/B 及び F-111 を F-35 に換装しようとしている。
2008.12.03
Jane's Defence Weekly
Australian air chief backs JSF programme
<0901-120307>
オーストラリアの国防相は F-35 JSF の購入契約に署名するのに乗り気ではないが、
豪空軍司令官が11月21日に F-35 が同国にとって最適の戦闘機であると主張した。
同国は F-35 の共同開発に Level 3 として参画している。
2008.12
International Defence Review
CEAFAR radar prepares for new at-sea ANZAC demonstration
<0901-120033>
オーストラリアの CEA社が、CEAFAR レーダの試験を、洋上試験に先行して同社施設上で開始している。 CEAFAR は豪海軍の ANZAC級フリゲート
艦が Phase 2 で装備する ASMD システムの中心をなす6面式の E/F-band アクティブフェーズドアレイレーダで、
CEAMMOUNT I/J-band ルミネータレーダと併用される。
CEAFAR 装備の一番艦となる Perth への搭載は2010年初頭に行われ、2011年に運用が開始される計画である。
2008.11.26
Jane's Defence Weekly
BAE Systems Australia voices White Paper concerns
<0901-112611>
オーストラリアで、2008年初頭に編纂が開始された防衛白書の発簡が遅れていることについて BAE Systems Australia社
が、軍事産業の労働力確保が困難になり、同社は9月に Victoria州 Williamstown にある造船所で10%の労働力削減を行っ
たことを明らかにした。
これについて政府筋は、白書は予定通り2009年3月に発簡するとして、BAE Systems Australia社の懸念に同意できないとしている。
2008.11.19
Jane's Defence Weekly
Burbage seeks to smooth out Australia's F-35 issues
<0901-111906>
Lockheed Martin社の F-35 担当副社長が、F-35 の説明のため訪問したオーストラリアで、今回の経済危機が F-35 の計画に影響を及ぼすこと
を懸念していると述べた。
オーストラリアは前政権が F-35 100機を$15Bで購入すると決めたが、現国防相は発注を保留しており、財政上の問題
から発注数を75機に削減すると述べたとも伝えられている。
2008.11.05
Jane's Defence Weekly
Australia launches probe into Wedgetail MESA radar
<0812-110506>
豪空軍の Wedgetail AEW&C 機計画は3年以上遅れており、計画の6機中
最初の2機の納入は2009年7月で、その後 EW 装置を搭載して2010年1月に完成する。 豪国防省によると
運用開始 (FOC) は2011年末になる。
このような中でオーストラリアの Defence Material Organisation が、搭載される MESA レーダの性能試験を独自に実施している。 この
レーダはトルコの Peace Eagle や韓国の EX AEW&C にも搭載される。
2008.11
Jane's Missiles & Rockets
Lockheed Martin tests USAF JASSM
<0901-110015>
9月22日に、改良型 AGM-158 JASSM の発射試験が行われ成功した。 JASSM は2008年2月に行われた一連の試験で、16発中14発
が目標を破壊する成果を収めている。
Lockheed Martin社は豪空軍向け FMS の JASSM 計画も進めている。 豪空軍は2006年2月に、米国以外で初めて JASSM 導入を決めている。
2008.10.01
Jane's Defence Weekly
Opposition urges Canberra to make decision on JSF
<0811-100111>
オーストラリアの野党である自由党が政府に対し、F-35 導入の決定を速やかに行うように再三求めている。
2008.10.01
Jane's Defence Weekly
Australia seeks to expand option for fourth AWD
<0811-100108>
豪国防省が4隻目の AWD 建造を検討している模様で、結論は今年末に発簡される国防白書で明らかになる。 ただ
し公開版国防白書の発簡は2009年3月になる。
オーストラリアは AWD 3隻の建造を$6.7Bで契約しており、一番艦は2014年12月、三番艦は2017年6月に引き渡される。
2008.10.01
Jane's Defence Weekly
US DoD, Lockheed Martin seel to counter JSF critics
<0811-100107>
軍事航空の専門家である Thomas Ehrhard が行った F-35 のコンピュータ上での模擬演習 'Pacific Vision 2008' において、
F-35 が Sukhoi 戦闘機にかなわないとの結果がでたことが8月に公表され、波紋を呼んでいる。
オーストラリアでは前政権が100機の購入を計画していたのに対し、現在の国防相が決定を2009年1/四半期又は2/四半期に先送りしたが、このシミュ
レーション結果により良くない印象を持っている。
価格も問題で、現在は単価が$50Mに留まっているものの、量産時点で価格が上昇する可能性がある。
2008.10
International Defence Review
Ultra named as proferred bidder to supply sonars for Australia's AWDs
<0811-100028>
豪海軍の対空駆逐艦 AWD のソナー装置を Ultra Electronics社が受注した。
AWD は Navantia社の F-100 を原型にして Aegis 駆逐艦で、2014〜2017年に3隻が建造される。
2008.09.10
Jane's Defence Weekly
Australia and Boeing end UAV contract
<0811-091006>
オーストラリアが Boeing社との I-View TUAV の契約を9月4日で打ち切った。 I-View は IAI社製で、打ち切りの
理由は許容できない遅延という。 代替え機種の決定は12ヶ月以内に行われる。
2008.09
International Defence Review
NATO deploys E-3A AWACS to Australia
<0810-090032>
NATO がオーストラリア北部で行われて 'Pitch Black' 演習に、E-3A AWACS 及び Boeing 707 各1機と、加盟12ヶ国の人員80名以上を初めて参加させた。 'Pitch
Black' には NATO のほか、オーストラリア、マレーシア、シンガポール、タイ、米国の各国も参加した。
2008.08.27
Jane's Defence Weekly
Australia reveals Growler interest
<0810-0827006>
豪空軍が F/A-18F 24機の購入交渉の中で E/A-18G Growler の導入に関心を示した。 ただし正式な輸出承認要請は
行われおらず、その決定は2008年末に国防白書が発簡されるまでないと見られる。 E/A-18G を購入するとすれば24機の枠内になる。
一方最初の F/A-18F の引き渡しは2010年3月26日までに行われ、2011年10月までに4機ずつ6波に分かれてフェリーさ
れる。 FOC は2012年12月になる。
2008.07.16
Jane's Defence Weekly
Australian defence budget growth will hit economy
<0809-071616>
オーストラリア大蔵省が、前政権が決めた国防費を毎年3%上げる方針を遂行すれば、対 GDP 比が上昇するため
実行は不可能としている。 今年5月に豪政府が発表したFY08-09予算では国防費が3%上昇して$21.2Bになり、
対 GDP 比は2%になっている。
2008.07.16
Jane's Defence Weekly
Australia carries out six-week trial of Heron UAV
<0809-071613>
オーストラリアの国境警備隊 (BPC) が、Heron 1 UAV を同国北部沿岸監視の試験を行っ
た。 8回行われた試験は10時間以内の飛行であったが、1回は Heron 1 の限界に近い15時間の飛行を行った。
2008.06.18
Jane's Defence Weekly
Wedgetail faces additional delay
<0808-061814>
豪空軍への Wedgetail AEW&C 機の納入は、更に遅れることになった。 この結果$3.3B
で6機購入する計画の Wedgetail は、3年以上計画が遅延することになる。 原因は搭載する Northrop Grumman社の MESA
レーダ及び BAE Systems社製 ESM 装置が、完成度、安定性、性能の点で問題があることに
よる。 豪国防省は最初の2機の受領を2009年7月としていたが、2010年1月になりそうである。
Boeing社は2006年にオーストラリアと Peace Eagle AEW&C を購入したトルコに、$770Mの違約金を支払った。
2008.05.21
Jane's Defence Weekly
Australia can afford 100 CTOL JSFs, says report
<0807-052106>
オーストラリアの2006〜2016 DCP では、F/A-18 及び F-111 の換装にAUD11.5B〜AUD15.5B ($10.8B〜$14.5B) を確保している。 同国の
シンクタンクによれば、CTOL 型 F-35 100機の価格は、2007年12月でAUD12.3Bであるため、F-35 100機を購入する予算は既に確保している。
2008.03.26
Jane's Defence Weekly
Australia plans to go ahead with Super Hornet buy
<0805-032610>
豪政府が1月に発簡した 'Air Combat Review Part A' で、F/A-18F Block U を24機の購入を確認した。 F/A-18F は2010年
に運用を開始する。 これは2007年11月に発足した現政権の当初の方針に反するものであるが、国防相が3月17日に、F/A-18F の契約破棄は多大なペナルティの支払
いを要し、米国との関係も悪くするとの声明を出している。
4月に発簡される Part B では、F-35 100機の購入が明らかになる。
2008.03.24
Aviation Week & ST
Growler attraction
<0805-032409>
2007年11月に発足した豪労働党政権は、前政権が決めた F/A-18F 24機の購入計画を当初キャンセル
しようとしたが、計画を継続する方向に方針を変更した。 代わってこの計画の一環として EA-18 Growler を
導入し F/A-18F と共同運用することにした。 ただ EA-18 Growler が24機の中に含まれるか否かは明らかでない。
F/A-18F 購入計画復活には APG-79 の搭載があるようで、同国国防相によると F/A-18F はこの地域での脅威であるインドネシ
アの Su-27 や Su-30 に対抗できる。 しかしながらロシア製の戦闘機は F/A-18F が AIM-120 の射程に入る前に交戦できる能力を持っており、これに対抗するた
めにはより射程の長い AIM-120D か Meteor を装備する必要があると見られている。 Meteor の射程は100km以上あるた
め、Sukhoi 機に十分に対抗できる。
2008.03.05
Jane's Defence Wekly
Australian White Paper promises detailed review
<0804-030512>
オーストラリアが、国防戦略、戦力構成と能力の優先順、リソース戦略などを記した 'Defence White Paper sice
2000' を作成した。 但し公表されるのは2009年になる。
戦力構成と能力では F-22 の導入を検討している模様で、米政府に対するロビー活動をしようとしている。
2008.01.09
Jane's Defence Weekly
New Australian government moves on replacement of Collins class
<0802-010906>
11月24日に誕生したオーストラリアの労働党政権が、発足後わずか3週間で、1996年に就役した3,350tの Collins 級潜水艦を換装する検討を開
始した。 検討対象には原子力潜水艦も含まれている。 新型潜水艦の建造はオーストラリア国内で行うものの、欧州の最新設計を採用するとい
う。
これとは別に F/A-18F を24機購入する計画について抜本的な再検討を行っている。
2008.01.07
Aviation Week & ST
Australia reconsiders F/A-18F
<0802-010710>
オーストラリアが、2007年に Boein社に発注した F/A-18F 24機の発注を取り消す模様である。 取り消しに伴い$364M
かかるが、これは購入及び2020年まで運用費用の5%にしかならないという。