2020年のシンガポール情勢に関する報道

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2020.12 International Defence Review Taiwan buit USV for Singapore unmanned systems development breaks cover <2101-120010>
 台湾龍德造船(Lung Teh) が全長16m
USVシンガポール海軍へ納入した。 シンガポール海軍はこのUAVにFearless級哨戒艇及びInedependence級沿岸警備艦の任務の一部を担わせるという。 龍德造船は既に別の16m級UAVを納入しており、無人掃海任務に当たらせているという。
 台湾筋の話では、USVの洋上試験は2019年8月上旬から蘇澳鎮 (Su'ao Township) 近海で行われていたという。
【関連記事:2011-100603 (Jane's 2020.10.06)】
2020.10.06 Jane's 360 Singapore begins sea acceptance test of coastal defence unmanned surface vessels <2011-100603>
 シンガポールのST Electronics社製USVが洋上試験を終え、同国海軍のFearless級哨戒艦とIndependence級沿岸警備艦に搭載されて任務に就いている。
 このUSV(註:Venus 16)は全長16m、幅5m、排水量30tで、速力25kt以上、航続時間36時間以上の性能を持つ。
【関連記事:1908-070010 (IDR 2019.07)】
2020.08.05 Jane's Defence Weekly Singapore to join F-16, F-35 training sites in the US <2010-080506>
 米空軍広報官が6月23日、シンガポール空軍FMS契約でF-35Bの訓練を行うことになっているアリゾナ州のLuke AFBでF-16の訓練も行いたいと要求したことを明らかにした。
2020.07.16 Defense Update Israel and Singapore team up to market advanced anti-ship missiles <2008-071607>
 シンガポールST Engineering社が7月16日、同社の陸上部門がIAI社との合弁会社であるProteus社シンガポールに対等出資で設立すると発表した。 Proteus社は第五世代対艦ミサイルであるBlue Spearの開発にあたる。 Blue Spearの開発では両者が2~3年前に技術協力で合意しており、Proteus社はBlue Spearの出荷を2020年代後半に計画している。
 IAI社はGabrielの最新型であるGabriel 5を開発してイスラエル海軍のほかフィンランド海軍にも納入している。
2020.07.01 Jane's Defence Weekly South Korea, Singapore to expand technology collaboration <2009-070112>
 韓国国防省が6月22日、シンガポールとの防衛技術の協力を強化すると発表した。 これは2019年暮れに合意した両国の協力協定を具現するもので、COVID-19パンデミックを受けて監視、探知、及びCBRN防衛無人システムの共同研究になる。
 シンガポールの防衛装備は周辺のASEAN諸国が韓国に大きく依存しているのに対し、主として仏独米とイスラエルに依存してきた。 ASEAN諸国ではインドネシア、タイ、フィリピンがT-50高等練習機、インドネシアがType 209/1400潜水艦、タイがDW3000フリゲート艦、フィリピンがJosé-Rizal級フリゲート艦2隻を導入している。
2020.04.21 Jane's 360 ST Engineering signs new Hunter deal, signals strong Q1 <2005-042101>
 シンガポールのST Engeering社が4月20日、Q1/2020年にシンガポール国防省からHunter装軌
AFVの二次生産分をSGD1.6B ($1.1B) で受注したと発表した。 受注数量は明らかにされていない。 またQ1/2020年末において、この受注にかかわらず一次生産分の契約はそのままであるという。
 Hunter AFVはM113A2 APCの後継として、2019年6月にシンガポール軍で装備を開始している。
2020.04 International Defence Review TRD Singapore unveils Orion H+ portable C-UAV system <2005-040014>
 TRD Singapore社が2020シンガポール航空ショーで、jamming方式のOrion H+軽量
C-UAV装置を公表した。
 Orion H+は6kg以下で、着脱式の22.2V 5,000mAhリチウムポリマ電池を使用し、60分の連続使用と、48時間のスタンバイが可能である。
 Jammingには、GPS、GLONASS、北斗などGNSS周波、及び433MHz、915MHz、2.4G、5.8GHzを含む6波が可能有効距離は1,000mと言う。
 装置は3~5Wのモジュール6個でできており、6個モジュールの同時使用が可能である。
2020.04 International Defence Review ST Engineering unveils Veloce fixed-wing VTOL UAVs <2005-040013>
 シンガポールのST Engineering社がシンガポール航空ショー2020でVeloceシリーズのハイブリッドVTOL UAVを公開した。 公開されたのはVeloce 15 (V15) とVeloce 60 (V60) で、機体は何れも同一設計思想で造られており、胴体後方に配したレシプロエンジン2枚羽プロペラを駆動して推進、主翼下に配したブームに取り付けられた4基の電動モータがVTOL用のプロペラをまわす。
 
MTOWが16~17kgのV15は翼端長3.7mで30~40ktで飛行し、2~3時間の滞空能力を持つ。
 MTOWが50~70kgのV60は翼端長が5mで50~70kt、12~14時間の性能を持つ。
2020.03.11 Jane's Defence Weekly Singapore to procure new vessels for MSTF <2005-031109>
 シンガポールの海上保安軍 (MSTF) が固有の艦艇を装備しようとしている。
 シンガポール海峡における同国領海における主権の確保と海上からの脅威に対する警備を担当するMSTFは現在、Independent級沿岸警備艦を装備する海軍第182戦隊、Bedok級掃海艦を装備する第194戦隊、同国警察沿岸警備隊と同じ民間仕様の船を装備する第180戦隊を持つ。
【註】
 シンガポール海上保安軍は2009年1月に海軍沿岸警備隊を改編して発足した、陸海空軍と並ぶ軍である。
シンガポール海上保安軍に関する Wikipedia のページ
2020.02.13 Jane's 360 Singapore Airshow 2020: ST Engineering unveils Veloce family of fixed wing VTOL UAVs <2003-021303>
 シンガポールのST Engineering社が2月11~16日に開かれたSingapore Airshow 2020で、Veloceシリーズの固定翼VTOL UAVのうち、販売可能な段階にあるVeloce 15Veloce 30を公開した。
 Veloceは主翼下に取り付けられたブームに4基の電動式のロータを持ち、ブームの後端には逆V字型の尾翼が取り付けられている。
 機首にEO/IRターレットを搭載したVeloce 15は翼端長3.7m、
MTOW 16~17kgで、30~40ktで15kmの範囲を2~3時間滞空できる。
 翼端長5mでMTOW 50~70kgのVeloce 30は50~70ktで12~24時間滞空でき、EO/IRターレットに加えてレーザ測距器の搭載もできる。
2020.02.11 Jane's 360 Singapore Airshow 2020: TRD Singapore unveils Orion H+ portable C-UAS system <2003-021108>
 シンガポールのTRD社がSingapore Airshow 2020で重量6kg以下のOrion H+軽量jammer
C-UAV装置を公開した。
 Orion H+は電源にリチウムポリマ電池を採用して連続使用60分、スタンバイで48時間の持続が可能で、433MHz、915MHz、2.4GHz、5.8GHzを30゚~35゚の範囲でカバーする。
2020.02.10 Avition Week & ST F-35B opens basing option for Singapore <2004-021004>
 国土が狭隘なシンガポール滑走路の問題に頭を悩ましており、2016年に行われた演習ではF-15SGの離着陸のため、48時間かけてテンガー空軍基地横の道路で街路灯やバス停標識などを撤去して全長2,500m、幅24mの滑走路を構築した。
 このためシンガポールは2019年3月にF-35B購入意志を示している。 シンガポールは$2.75BでF-35B 4機の購入契約を行おうとしており、この契約では8機のオプションも行われる。
2020.01.15 Jane's Defence Weekly One step ahead <2003-011512>
= シンガポール軍の近代化に関する7頁の記事 =
 ・Procument drivers
 ・Spending
 ・Air force
 ・Navy
 ・Army
 ・Suppliers