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「『陸上型イージス』2基導入を閣議決定」
「陸上イージス、東西2基配備で検討 佐渡・対馬など候補」
「新ミサイル防衛を本格研究=4段階で迎撃―防衛省」
「ミサイル防衛の東欧配備見直し=米、対イランでロシア協力狙う-オバマ大統領」
「米国防総省、迎撃ミサイル SM3 の地上配備を検討」
2024.07.11
07:51Reuters 通信
ポーランドの米弾道ミサイル防衛基地、任務準備整う NATO表明
<2408-071107>
NATOが10日にポーランド北部の新たな米ミサイル防衛基地について、operationalの準備が整ったと明らかにした。
ストルテンベルグ事務総長はワシントンで開いている首脳会議の合間に、ウクライナや中東の紛争でBMが広く使用されているとし、「防衛同盟としてわれわれはその脅威を無視できない。 BMDは集団防衛というNATOの中核的任務にとって不可欠だ」と述べ、同基地の準備態勢は重要な一歩だと述べた。
NATOによると、ポーランド北部に配備されたのはAegis Ashoreで、短距離から中距離のBMを迎撃できる。
2023.06.16
14:20Inside Defense
Legislation would direct DOD to codify options for Aegis Ashore defense against Russia
<2307-061609>
米議会下院軍事委員会戦略軍事小委員会がFY24 NDAA草案で、国防総省にロシアの脅威から欧州を防衛するためAegis Ashoreの役割を拡大する検討を命じることを成文化しようとしている。
2023.05.03
Jane's Defence Weekly
Lockheed slates more flight-testing for PAC-3 and Aegis
<2307-050302>
Lockheed Martin社がAegis AshoreでのPAC-3の使用を念頭に2024年始めにAegis Combat SystemによるPAC-3の発射試験をWSMRで実施する。
PAC-3をSM-6の補完として使用しようというもので、PAC-3とMk 41 VLSとの整合が確認される。
2023.03.16
01:41JSF
グアム配備イージスアショア用レーダー AN/TPY-6 は SPY-7 の車載移動型
<2304-031601>
HDR-G、或いはAegis Guam systemとも呼ばれる米MDAがグアムに配備するAegis Ashoreは、欧州や日本で計画されていたAegis Ashoreとは全く違う移動型へと変貌している。
レーダはSPY-7を車載移動式にしたAN/TPY-6になり、発射機は車載式のMk 41 VLSになる。 発射機は米陸軍がTyphon中距離ミサイル (MRC) 用に開発した車載式のMk 41 VLS(が使用されると見られる。
【註】
米陸軍が整備を開始しているMDTFでHIMARS中隊、LRHW中隊と共に戦略火力大隊を構成するMRC中隊が装備するTyphon MRCはSM-6とTomahawkを装備し、PrSMとLRHWの中間となる射程500km~1,800kmを担当するシステムで、陸軍は2023年9月までにMRC中隊を発足させる。
MRCはM983A4 HEMTT車にコンテナに収納された4セルのMk 41 VLSを搭載する。
2022.10.04
14:30Inside Defense
MDA tallies $226 billion tab for current project portfolio; cuts SM-3 Block IIA, boosts THAAD
<2211-100413>
米国防総省が$226Bとしていた調達コストを$23B引き上げたが、それでも価格上昇に追いついていない。
この価格上昇に伴いMDAはSM-3 Block ⅡAの調達を削減しTHAADの調達を増やす。
2022.08.30
17:05Inside Defense
MDA awards Lockheed $732M to begin work on Homeland Defense Radar-Guam
<2209-083014>
米MDAが8月29日、Lockheed Martin社にLRDRの基幹技術を元にしたSPY-7 Homeland Defense Radar-Guam (HDR-G) 及びハワイに設置する大型レーダを$723Mで発注した。
2022.07.05
15:37Inside Defense
MDA readying sole-source contract to Lockheed to launch 'Aegis Guam' weapon system
<2208-070504>
米MDAが7月1日、2024年の礎石設置を目標にグアムに設置するAegis BMDSで新たに採用する移動型発射機をLockheed Martin社単独に発注する計画であると発表した。
2022.05.06
12:53Inside Defense
DOD picks SPY-7 for land-based Aegis, giving Lockheed first U.S. customer for new radar
<2206-050602>
米国防総省がグアムに設置するAegis AshoreのレーダにSPY-7を選定した。
MDAはFY23にAegisシステムのソフト改修として$45Mを計上している。
2022.03.29
National Defense
BUDGET 2023: Pentagon requests funds to finish Guam missile defenses
<2204-032926>
米MDAがFY23にグアムのBMDとして$539Mを要求した。 MDAは2026年完成を目指しできることは全てやるとしている。 グアムのBMDはTHAADとSM-3、SM-6の連携で行うという。
MDAのFY23要求はFY22より$700M多い$9.6Bとなっている。 そのうち最大はGMDの$2.8Bで、Aegis MDSには$1.6Bが、THAADにはミサイルの購入を中心に$422Mを要求している。
極超音速ミサイル防衛にMDAはGPIなどに$225Mを、HBTSSとSKAに$130Mを要求している。
2021.10.29
Inside Defense
DOD sends Congress classified blueprint for potential Guam Defense System
<2111-102904>
米国防総省が議会に対し、グアムで陸軍のIAMDにAegis Ashoreを組み入れることを可能とした最新のグアム防衛構想を呈示した。
2021.08.20
Defense News
Missile Defense Agency director wants less complex, more mobile Aegis Ashore
<2109-082006>
米MDA長官ののヒル海軍中将が先週、宇宙防衛ミサイル防衛 (SMD) シンポジウムで、ポーランドに建設中のAegis Ashoreは元々2018年8月にoperationalになるはずであったものが未だ95%しか完成しておらず、早くてもFY22にならなければ完成しないと述べた上で、Aegis Ashoreはもっとシンプルで移動が可能なシステムであることが望ましいと述べた。
2021.06.21
MDA HP
Weapons system installation begins at Aegis Ashore Poland
<2107-062107>
米国がEPAAとしてポーランドのRedzikowoに建設中のAegis Ashoreでシステムの取り付けが開始されている。 既に搬入され倉庫に収納されていたシステムは2月に試験のための仮施設Aegis Ashore Removale Equipm4nt Unit Integration Siteに取り付けられ、5月にはSPY-1D(V) 4面とFCSイルミネータ1基がAegis Ashore Deckhouseに取り付けられた。
2021.03.23
Breaking Defense
Pentagon Weighs Guam Missile Defense Money For 2022 Budget
<2104-032308>
米国防総省の予算関係筋によると、グアムにAegis Shoreを設置する計画はFY22国防予算に盛り込まれる模様である。 これはインド太平洋軍司令官デイビッドソン海軍大将が第1優先事項と述べていることによるもので、総額$27Bの5ヵ年計画である太平洋防衛計画 (PDI) に含まれる。
PDIはFY22に$4.6Bが要求されそのうちの$350Mがグアム防衛システム (GDS) に当てられる。 GDSには2027年までに$1.3Bが当てられ。
2021.03.09
Inside Defense
Pentagon begins work on Aegis Ashore for Guam
<2104-030906>
米国防総省がインド太平洋軍司令官の強い要望を受けGuam Defense System計画を開始し、MDAに対し米国内初となるAegis Ashoreの設計開始を命じた。
2021.01.20
Jane's Defence Weekly
USN tables possible Aegis Ashore transition to another entity
<2103-012007>
米海軍水上戦部長のリュリズ少将が水上戦セミナで1月12日、Aegis Ashoreを他軍種に引き継ぐ交渉を当面延期すると述べた。 海軍の立場からするとAegis Ashoreに海軍の人員を貼り付けるのは海軍の任務に馴染まないという。
Aegis Ashoreは2016年5月にoperationalになったルーマニアと2022年にoperationalになるポーランドの欧州の2箇所に設置されており、それぞれ4面レーダ、SM-3 24発を装備している。
2020.09.18
Stars & Stripes
Indo-Pacific Command leader underscores need for stronger missile defense on Guam
<2010-091809>
米インド太平洋軍司令官のダビッドソン海軍大将が9月17日にオンラインのフォーラムで、中国からのBMや超高速兵器攻撃に備えたグアムへのAegis Ashoreの配備を強く要求した。
グアムには既にTHAADが配備されているがTHAADの視野は120゚であるのに対し、Aegis Ashoreは360゚の監視が可能という。
2020.07.22
Defense News
INDOPACOM head wants Aegis Ashore in Guam by 2026
<2008-072207>
米インド太平洋軍司令官のダビットソン海軍大将が7月21日、グアムにAegis Ashoreを2026年までに配備するHomeland Defense System Guam計画が最優先事業であると述べた。 グアムに配備されるAegis AshoreはBaseline 10システムで、既に配備されているTHAADと連携して360゚のBMD戦闘を行うという。
ダビットソン大将は4月に議会で2021~2026年に$20Bを要求すると述べている。
【註】
現在建造中の次世代Aegis駆逐艦Arleigh Burke級Flight Ⅲに装備されるAegis Baseline 10では、レーダが現在装備されているSPY-1DではなくGaN素子を採用した強力なSPY-6になる。
360゚と強調しているのは、THAADのレーダが一面で一方向固定であるのに対しAegis Ashoreでは四面で360゚監視可能であるためである。
2020.07.22
共同通信
米、グアムに地上イージス配備 軍司令官、中国に対抗
<2008-072203>
米インド太平洋軍司令官のデービッドソン大将が21日、中国のミサイルに対抗してグアムにAegis Ashoreを配備したいとの考えを示した。
デービッドソン大将はAegis Ashoreの技術は既に出来上がっており、2026年までに配備が可能としたうえで、グアムに配備済みのTHAADよりも幅広く対応できるとの見方を示した。
2020.04.22
NHK
日米共同開発の新型迎撃ミサイル 北朝鮮念頭に初実験へ 米高官
<2005-042207>
米国防総省でBMDを担当するスーファー次官補代理が21日、われわれは北朝鮮がICBMで米本土を攻撃する技術的能力があると見て、日米で共同開発しているSM-3 Block ⅡAで北朝鮮からのICBM攻撃を想定した迎撃試験を今年の夏に行うことを明らかにした。
国防総省は昨年発表したBMD戦略の中で、ICBM迎撃のためにGMDに加え海SM-3 Block ⅡAも投入する方針を打ち出していて、米本土防衛の強化を図る構えである。
2020.04.07
Inside Defense
INDOPACOM's top unfunded priority appears to be Aegis Ashore for Guam
<2005-040703>
米インド太平洋軍司令官のデビットソン海軍大将が、議会に呈示した予算要求に計上されなかったなかで最も優先度の高い事業としてグアムのBMD強化を挙げ、HDS-Gとして$1.7Bを示した。
2020.02.12
Jane's Defence Weekly
Guam THAAD could be replaced by Aegis Ashore
<2004-021206>
ルード米国防次官が1月28日に下院軍事委員会で行われる証言を前に、国防総省がインド太平洋司令部に対し、グアムに配備しているTHAADをAegis Ashoreに換装する提案を行っていると述べた。
ただ、国防総省はこのことについて決定はしていないという。
2020.02.12
Breaking Defense
Stalled Polish missile defense site needs extra $96M, 2 years
<2003-021207>
米国がポーランドに建設中のAegis Ashoreの完成時期が再度延期されそうで、当初計画の2018年から2022年になりそうである。 前回の完成時期延期は2018年に行われている。
これに伴い米政府は今月中に建設業者を変更するか否かの決断を行う。 また2021年に$96Mの追加支出を行う。
2020.02.10
Inside Defense
DOD eyes new 'homeland layered' missile defense while developing Next Generation Interceptor
<2003-021011>
米国防総省は北朝鮮からのBM脅威に対し新型迎撃弾 (NGI) で対抗しようとしているが、同時にTHAAD homeland defense capabilityとSM-3 Block ⅡAの多層防衛システム2種類の検討を進めている。
2020.01.28
Inside Defense
Pentagon considers INDOPACOM gambit to replace THAAD with Aegis Ashore on Guam
<2002-012807>
米国防次官が28日に下院軍事委員会で、北朝鮮のBM脅威に対応してグアム島に配備されているTHAADに代えてインド太平洋軍にAegis Ashoreを配備したいと述べた。
2019.12.04
Jane's Defence Weekly
Japan's Aegis Ashore to feature LM SSR radars
<2001-120415>
Lockheed Martin社が11月20日、防衛省がAegis Ashoreに採用したSSR 2基を受注したと発表した。 LMSSRは米政府でAN/SPY-7(V)1と命名されている。
防衛省は2018年7月にLMSSR採用決定時にコストを合わせて2,480億円と発表しており、今後30年間の維持費を合わせた2基の総経費は4,664億円と見積もられている。
2019.11.21
Breaking Defense
In first, NATO ships share target data & knock down Ballistic Missiles
<1912-112107>
5月にNATOがスコットランド沖で実施したFormidable Shield演習では仏海軍フリゲート艦がAster 15で超音速目標を撃墜し、加海軍が別の超音速目標をESSMで撃墜したが、この際には相互の連携にNATO ACCSが使われた。
NATO ACCSはナポリにある米海軍第6艦隊でミサイル防衛任務に当たっている第64戦隊などの地上部隊やAegis Ashoreとも連接し、今回の演習ではAegis AshoreがBMDの模擬迎撃も実施している。
2019.09.22
中央日報
米国、北朝鮮のミサイル攻撃に備え「BMD イージス艦」の増設推進
<1910-092201>
米議会調査局 (CRS) が19日に報告書Navy Aegis BMD Programを発簡し、国防総省が北朝鮮とイランのBM攻撃に備えるためにBMD機能を備えたAegis艦の増強を推進しているとに明らかにした。 それによるとFY20の予算要求でBMD能力を持つAegis艦が昨年年度末の38隻からFY24末には59隻に増えると計画避けている。
また国防総省がハワイKauai島のAegis Ashore BMD Test Center (AAMDTC) を北朝鮮の脅威からハワイを防衛するための作戦施設として強化する案を本格的に検討していると明らかにした。
2019.09.18
中央日報
米国防次官「日本配備のイージス・アショアに北朝鮮原点打撃能力」
<1910-091804>
米国のルード政策担当国防次官が17日、北朝鮮の新型ミサイル開発に対してBMDと同時に発射原点を打撃できるよう攻撃防御作戦の統合を進めていることを明らかにし、Aegis Ashoreに攻撃能力を加える改良を行っていることも公開した。
米国防総省は先月18日、カリフォルニア州サン・ニコラス島で実施したCMの発射試験にMk 41を使用した。 国防総省の報道官は、ルーマニアとポーランドに建設中のAegis Ashoreは純粋な防御用であり、Tomahawkを発射できるように設定されていないと釈明したが、1ヵ月後にルード次官が攻撃互換が可能になるよう改良作業を進めていると確認した。
2019.09.18
中央日報
米国防次官「日本配備のイージス・アショアに北朝鮮原点打撃能力」
<1910-091804>
米国のルード政策担当国防次官が17日、北朝鮮の新型ミサイル開発に対してBMDと同時に発射原点を打撃できるよう攻撃防御作戦の統合を進めていることを明らかにし、Aegis Ashoreに攻撃能力を加える改良を行っていることも公開した。
米国防総省は先月18日、カリフォルニア州サン・ニコラス島で実施したCMの発射試験にMk 41を使用した。 国防総省の報道官は、ルーマニアとポーランドに建設中のAegis Ashoreは純粋な防御用であり、Tomahawkを発射できるように設定されていないと釈明したが、1ヵ月後にルード次官が攻撃互換が可能になるよう改良作業を進めていると確認した。
2019.09.04
Jane's Defence Weekly
US proceeding with ground-launched, intermediate-range missile concept
<1910-090410>
米国防総省がINF全廃条約からの離脱を受け、陸上発射型中距離ミサイルの開発を行っているが、まだ調達計画は確定していない。
陸軍か開発しているPSMはソフトの改修だけで射程が延伸できるほか、マッカーシー陸軍長官代行は超高速兵器の開発を進めているとしている。
海軍は8月18日にMk 41 VLSからの地上発射型Tomahawk LACMの発射試験を開始した。 Mk 41 VLSはルーマニアとポーランドに配備するAegis Ashoreでも使用しており、業界関係者や専門家はTTWCSを取り付ける改良を行えば、Aegis AshoreからTomahawk LACMの発射が可能と見ている。
2018.12.12
時事通信
日米、ミサイル迎撃実験に成功
<1901-121201>
米MDAが11日、SM-3 Block ⅡAの迎撃試験に成功したと発表した。 試験ではKauai島のAegis Ashore試験施設から発射されたSM-3 Block ⅡAが、空中発射された模擬IRBM標的を撃墜した。
SM-3 Block ⅡA迎撃試験は5回目で、10月に次いで2回連続で成功した。
2018.12.11
MDA HP
SM-3 Block IIA launched from Aegis Ashore successfully intercepts intermediate range ballistic missile target during operational test
<11901-121107>
米海軍とMDAが12月11日、Kauai島のPMRFに設置したAegis Ashore試験設備で、SM-3 Block ⅡAによるIRBMを模擬した標的の迎撃に成功した。
今回の試験FTI-03は実戦を想定しAegis BMDシステムのリモート交戦能力を検証するもので、交戦は空地のセンサとBMD指揮情報装置C2BMCを介して行われた。 また試験は米BMDSの欧州配備 (EPAA) 第三段階の準備である。
2018.12.11
Defense News
US Navy, Missile Defense Agency shoot down an intermediate-range ballistic missile in space
<1901-121106>
米海軍とMDAが12月11日、Kauai島のPMRFに設置したAegis Ashore試験設備で、SM-3 Block ⅡAによるIRBMを模擬した標的の迎撃に成功した。
標的はハワイ南方数千哩でC-17から投下発射された。
2018.05.17
産経新聞
SM3 ブロック2A、ICBMも迎撃実験の計画 日米共同開発ミサイル
<1806-051701>
米MDAのヒル副局長がSM-3 Block ⅡAについて16日、ICBMの迎撃試験
を将来実施する計画だと明らかにした。
SM-3 Block ⅡAについてはICBMの迎撃に利用できる可能性が指摘されており、ICBMへの対処能力が実証されれば、米本土の防衛態勢の強化が期待できる。
2018.05.16
Inside Defense
MDA touts potential capability of Aegis interceptor against ICBMs
<1806-051605>
米国会議員からの質問に対しMDA副長官のHill海軍少将が、SM-3 Block ⅡAのICBM迎撃能力に自信を示した。
2018.05.08
Inside Defense
MDA exploring options to add anti-air warfare capability to Aegis Ashore
<1806-050803>
米MDAが、欧州配備Aegis Ashoreに対する次の改良で、艦載型のAegis同様に対CM、対航空機能力を付与し、BMとCMなど
の同時攻撃に対処する能力を付与する計画を進めている。
2018.02.12
Aviation Week & ST
Did Raytheon's supersized interceptor fail Aegis Ashore test?
<1804-021203>
1月31日にハワイ州Kauai島のPMRFに設置されたAegis Ashore試験設備(註:AAMDTC、右図)で行われた
SM-3 Block ⅡAの迎撃試験FTM-29の結果について、MDAは実施したことは公表したものの成功か否かについては
明らかにしていない。 ただ多くの当局者は失敗したとしている。 今回の試験は初めてのIRBM標的
に対する試験であると共に、TPY-2レーダと連携し迎撃弾を早期に発射する初めての
"launch-on-remote" による射撃であった。
Raytheon社はSM-3 Block ⅡAの射程を今までの2~3倍としており、EPAAの一環として
ポーランドのRedzikowo空軍基地に設置されることになっている。
【註】
SM-3 Block ⅡAをTPY-2を用いた「launch-on-remoteで迎撃弾を早期に発射した」とのことから、
1. SM-3 Block ⅡAの射撃にはSPY-1Dでは捕捉距離が足りない
2. TPY-2の捕捉距離はSPY-1Dよりも長い
ことが憶測される。
2018.02.07
Jane's Defense Weekly
Aegis Ashore-launched SM-3 Block ⅡA fails to intercept target in BMD test
<1804-020702>
米MDAと海軍が1月31日、Kauai島のPMRFに設置されたAegis Ashore試験設備AAMTDCでSM-3
Block ⅡA による迎撃試験を実施したが迎撃に失敗した。
この試験には初めてのAegis Ashoreによる発射、地上及び宇宙センサからのキューイングによる発射、高度なBMC4Iの統制下での戦闘な
ど、新規の評価項目が複数含まれていた。
2018.02.01
Defense News
Reality check: Failures happen, even in missile defense testing
<1803-020104>
31日に失敗したSM-3 Block ⅡAの試験はIRBMを模した標的に対し陸軍のTPY-2が捕捉した高精度の
目標情報をAegis Ashoreに送ってSM-3 Block ⅡAを発射するリモート射撃方式 "engage on remote" で行われ
た。
最初のSM-3 Block ⅡA迎撃試験は成功したが、6月に行われた試験では操作員が標的を味方機と誤
認して自爆スイッチを押してしまったことにより失敗した。 これに対し今回の試験は正に迎撃失敗であった。
2018.01.31
MDA HP
Test Conducted From Aegis Ashore Missile Defense Test Complex
<1803-013114>
米MDAが1月31日、カウアイ島PMRFに設置されたAegis Ashore試験設備 (AAMDTC
) で、米海軍隊員によるSM-3 Block ⅡAの迎撃試験を行ったが迎撃に失敗した。
試験は空中発射されたIRBMを模した標的に対し、空地のセンサを連接して実施された。
2018.01.31
Defense News
Another US Navy ballistic missile intercept reportedly fails in Hawaii
<1802-013103>
ハワイにあるAegis Ashore試験設備で31日、SM-3 Block ⅡAの発射試験が行われたが、
標的の迎撃に失敗した。
SM-3 Block ⅡAの迎撃試験は2017年2月に成功しているが、6月に行われた試験では失敗しており、今回で失敗は2度目になる。
2018.01.16
Stars & Stripes
New SM-3 Block IIA missile set for testing on Kauai might lend better defense
<1802-011605>
ハワイでは北朝鮮BMによる脅威が高まっているが、ハワイに20分で到達するBMに対しアラスカとカリフォル
ニアに44基配備されたGBIは"soot-look-shoot"で第2弾を発射するには限界がある。 今までの迎撃試験で
GBIは18発発射して10発命中と56%の命中率である。
このためKauai島のPMRFにあるAegis Ashore試験装置が注目されている。
Raytheon社によると日本とルーマニア、ポーランドに配備されるSM-3 Block ⅡAを発射するAegis Ashoreは射程が
3,400哩と定義されたIRBMまでに対処する様に設計されている。 これに対し北朝鮮からハワイまでは4,660哩
ある。
これについて前MDA長官のシリング海軍中将は、まだ試験をしたことはないが、SM-3 Block ⅠBより高速で射程が三倍以上の
1,350哩であるSM-3 Block ⅡAはもっと長射程のBMにも対処できると述べている。
そこでFY18国防権限法ではSM-3 Block ⅡAによるICBM迎撃試験の実施を求めており、近くICBM迎撃試験が行われる。
2018.01.11
Jane's 360
Surface Navy 2018: Lockheed Martin connects LRDR, Aegis Ashore
<1802-011103>
Lockheed Martin社が11日、Aegis Ashoreの基幹構成品であるSPY-1レーダと長距離識別レーダ
(LRDR)を連接する試験に成功したと発表した。
同社はSPY-1とLRDRの組み合わせることにより、低リスクでAegis Ashoreに長距離捕捉能力を付与できる
としている。
【註】
我が国が装備を決めたAegis Ashoreに、Raytheon社が開発中の次世代Aegis搭載高性能レーダSPY-6を検討しているのに対し、従来のSPY-1を生産している
Lockheed Martin社の足掻きともとれる。
因みにLRDRは洋上配備X-bandレーダSBXの後継として開発中のレーダで、まだ完成していない。
2017.12.19
Yahoo
読売新聞記事
<1801-121902>
政府が19日、Aegis Ashoreを2個システム導入し、陸上自衛隊に装備するとすることを閣議
決定した。 秋田、山口両県に配備する方向で調整しており、平成35年度頃の運用開始を目指す。
Aegis Ashoreは陸上の固定型施設のため、Aegis艦と比べて少人数で運用でき、迎撃態勢を効率的に敷くことが可能になる。
2017.09.24
Yahoo
朝日新聞記事
<1710-092402>
複数の政府関係者が、2023年度に運用を開始する方針のAegis Ashoreについて、主に日本海側の地域に、東西1基ずつ
2ヵ所に配備する方向で検討していることを明らかにした。
既存の自衛隊施設内での配備を前提に候補地選びを進めており、東日本は加茂分屯基地(男鹿市)と佐渡分屯基地
、西日本は海栗島分屯基地(対馬市)、福江島分屯基地などが挙がっている。
2017.05.24
Jane's Defence Weekly
Japan mulls introducing Aegis Ashore BMD system to counter North Korean threats
<1708-052406>
稲田防衛大臣が5月15日、北朝鮮のBM脅威に対抗するためAegis Ashoreを装備する考えを明らかにした。
2017.04.29
東京新聞
地上型イージス優先導入 政府、北朝鮮脅威に対処
<1705-042901>
政府関係者が28日、政府がより多層的なBMD態勢へ拡充するため加える新装備として、Aegis Ashoreを優先
して検討する方針を固めたことを明らかにした。
政府は数年後の配備を目指している。
2017.01.14
Stars & Stripes
Missile radar ranks over defense
<1702-011405>
米大平洋軍の高官が13日、Kauai島のPMRFにあるAegis Ashoreの試
験設備をハワイのBMDに活用すると言う意見があるが、この設備は実運用に適するようにはできておらず、大平洋軍にはこの設備を改修
する計画はないと述べた。
2016.09.21
Jane's Defence Weekly
USN considering variety of missile defence for Asia Pacific, says CNO
<1611-092106>
米海軍作戦部長が9月12日、北朝鮮のSLBMなどミサイル脅威が増大する中で、大平洋地域のミサイル防衛にハワイで
試験や訓練用に使用しているAegis Ashoreを活用することを検討していると述べた。
【註】
米MDAは、地上発射型SM-3であるAegis Ashoreの試験を、ハワイ州Kauai島にあるPMRFで行ってきたが、この
装備は試験後に分解されルーマニアへ搬送されたはずである。
2016.05.25
Jane's Defence Weely
NATO begins work on Polish BMD site
<1607-052509>
NATOが5月12日、ポーランドのRedzikowoに建設するAegis Ashoreの2番目となる基地の起工式を行った。
ルーマニアのDeveseluと異なり、RedzikowoにはSM-3 Block ⅡAが配備される。
2016.05.18
Jane's Defence Weely
NATO activates first missile defence facility in Europe
<1607-051801>
NATO初の地上配備型BMDSであるAegis Ashoreが、5月12日にルーマニアのDeveseluで公式に運用
を開始した。
Aegis AshoreはSPY-1レーダと、射程1,200kmのSM-3 Block ⅠB 24発を装備した3個中隊からなっている。
【註】
この記事からAegis Ashore中隊は、8個セルからなるMk 41 VLS 1基を装備してSPY-1レーダから離れた位置に展開していることが分かる。
2016.05.12
米海軍 HP
Aegis Ashore missile defense system-Romania operationally certified
<1606-051203>
在欧米海軍と第6艦隊が12日、米BMDSの欧州配備(EPAA)第2段階としてルーマニアに配備される
Aegis Ashoreの開所式典を行った。
2016.05.10
Stars & Stripes
European missile shield marks milestone as new threats emerge
<1606-051004>
米軍がルーマニアのDeveselu空軍基地で12日に、Aegis Ashoreの就役式典を行う。 同基地
にはSM-3 24発が配備される。
2016.01.14
Stars & Stripes
Romania missile base changes command
<1602-011406>
米MDAがルーマニアで建設を進めてきたAegis Ashoreが先月、ナポリに司令部を置く
米第6艦隊の隷下に入った。 Aegis AshoreはGraycraft海軍大佐の指揮下に、軍人、軍属、納入業者合わせて約200名が、24発
のSM-3を運用することになる。
Aegis Ashoreは、トルコに配備されたレーダ、スペインのRotaを母港とするAegis駆逐艦4隻と共に、NATO BMDの一部を構成することになる。
2016.01.06
Jane's Defence Weekly
NATO activates BMD facility in Romania
<1602-010620>
Aegis Ashoreの初号機が、12月18日にルーマニアのDeveseluで配置を完了した。
2016.01.06
Jane's Defence Weekly
USN's Aegis Ashore progressing towards NATO IOC declaration in mid-2016
<1602-010619>
ルーマニアに配置されるAegis Ashoreは、展開を完了して12月18日に米第6艦隊の隷下に入っ
たが、米海軍当局者によるとNATOでのIOCは2016年の3Qになる模様である。
2015.12.17
Defense News
U.S. missile defense site in Romania starts up, angering Russia
<1601-121707>
Aegis Ashore のルーマニアへの配備完了式典が18日にブカレストで行われる。 但し、NATO BMD 組織との連接が完了し
ていないため operational には至っていない。
Aegis Ashore の配備で、米露間の緊張が更に高まると見られる。
2015.12.16
Jane's Defence Weekly
....while Aegis Ashore scores first intercept with SM-3 Block ⅠB
<1602-121603>
EPAAとして2015年末までにルーマニアに配備されるAegis Ashore
が装備するSM-3 BlockⅠBの迎撃試験が12月10日に行われ、IRBMを模擬した標的の撃墜に成功した。
この試験はAegis Ashore初の迎撃試験で、foward-basedモードのAN/TPY-2レーダが取得したデ
ータにより発射された。 その後Aegis Ashore固有のAN/SPY-1レーダが目標を捕捉追随し、迎撃戦闘を行った。
2015.12.10
Defense Update
Aegis Ashore missile defense – first intercept test
<1601-121008>
陸上発射 SM-3 である Aegis Ashore の初めての発射試験が、9日にハワイ州にある PMRF で行われ、射程が1,200哩
であるイランの Ghadr-110 MRBM を模した空投式標的の迎撃に成功した。
標的は PMRF に配置された AN/TPY-2 が Foward Basedモードで捕捉し、そのデータを BMD 指揮所の C2BMC に送っ
た。 Aegis Ashore は自己の SPY-1 が捕捉する前に TPY-2 の情報で SM-3 Block ⅠB を発射した。
今回の試験はまた、発射機とレーダを離隔した Launch on Remote 能力の初めての検証でもあった。
2015.07
International Defence Review
Land ahoy: USN to assume operation of Romanian Aegis Ashore installstion
<1508-070011>
ルーマニアに配備される Aegis Ashore は既に組み立てを完了して5月に初通電が行われ、目下
3ヶ月の試験中である。 艦載 Aegis の場合には、通常試験には6ヶ月かかるが、Aegis Ashore では3ヶ月に短縮されている。
Aegis Ashore の操作は、11名からなる海軍の隊員が3個チームであたるが、海軍への引き渡しは
8~9月、operational は年末に計画されている。
2014.11.18
Defense News
Poland, Romania eye intensified cooperation with United States
<1412-111807>
ウクライナ情勢から東欧諸国で安全保障上の不安が広がるなか、ルーマニアと
ポーランドが対米接近を強めている。
両国は Aegis Ashore の自国内設置で米軍が駐留することにより、ロシアの侵略を抑止できると
見ている。
2014.11.18
MDA HP
Romania and United States perform joint mast "stepping" ceremony for deveselu missile defense site
<1412-111806>
米国、ルーマニア、ポーランド、トルコ、NATO の代表が17日、Aegis Ashore が建設されているルーマニアの Deveselu で
'Mast Stepping' 式を行った。 この儀式は帆船の建造で、船体が完成してマストを揚立してキールに固定する際行われる海軍の伝統的な儀式で、船体の建造が完成したこと
を意味する。
Deveselu に設置される Aegis Ashore は2015年末の operational が予定されている。
2014.07.07
Aviation Week & ST
European delivery
<1409-070701>
ニュージャージー州にある Lockheed Martin社の Aegis 試験場で試験を終えた Aegis Ashore は、分解されてフィラデルフィアから
ルーマニアに向けて搬送される。
この様に Aegis Ashore は分解搬送して別の場所に設置できる特性を持っている。
2014.06.21
Yahoo
時事通信記事
<1407-062101>
防衛省が北朝鮮の弾道弾に対処するため、新たな BMDS の本格研究に着手し、THAAD と SM-3 の地上
配備型(註:Aegis Ashore)導入に向け、米国と協議を開始した。
自衛隊の BMD は、まず Aegis艦が SM-3 により大気圏外でミサイルを破壊し、失敗した場合は PAC-3 で撃ち落とす二段構えの対応となっているが、研究するのは SM-3 と
PAC-3 の間で迎撃する態勢の構築である。
2014.05.28
Jane's Defence Weekly
US Aegis Ashore launches first SM-3 Block ⅠB interceptor
<1407-052801>
Aegis Ashore 初の発射試験が5月20日にハワイで行われ成功した。 試験は発射機と Aegis システムを3.5哩離隔した状態
で行われた。
次回の試験は来夏行われ、来年にはルーマニアに配備される。
2014.05.21
Defense News
Success for first Aegis Ashore missile launch
<1406-052107>
Aegis Ashore 初の発射試験が、20日にハワイで実施され成功した。 試験では SM-3 Block ⅠB が発射されると共に、
Aegis Baseline 9 も初めて使用された。
Lockheed Martin社は Aegis Ashore を2基建設し、最初の1基は昨年ニュージャージー州の同社施設に建設されたが、これは既
に分解されてルーマニアに向け搬出されている。 ルーマニアの施設は昨年10月に起工しており、2015年末までに
operational になる。
今回の試験では地域の制約上、発射機と Aegis デッキハウスは3.5哩離隔されたが、ルーマニアに設置される際には、もっと近づけられる。
2014.05.21
MDA HP
Standard Missile completes first test launch from Aegis Ashore test site
<1406-052104>
米 MDA と海軍が、PMRF に設けられた Aegis Ashore 試験設備で、Aegis Ashore 初の発射試
験に成功した。 SM-3 Block ⅠB は現地時間20日に、疑似標的に対して発射された。 この試験 (AA CTV-01) では実標的は使用されなかった。
Aegies Ashore は BMDS の欧州配備計画 (EPAA) 第二段階
として、2015年にルーマニアに配備される。
2014.02.15
Defense News
'Aegis Ashore' Prepares for Deployment
<1403-021503>
ニュージャージ州の Lockheed Martin社施設にある Aegis Ashore は、ルーマニアへの移送のため解体
が行われている。 装置は数週間以内に40ft標準コンテナ60基に収められ、約1年後に EPAA の主要構成品として
組み立てを完了する。 この施設は移動可能にできており、6週間で移設が可能である。
Aegis Ashore の構成は基本的に駆逐艦と同じで、1階に電源等、2階に指揮統制用コンソール、3階に処理装置、4階にレーダ装置が収められる。
【註】
Aegis 巡洋艦に装備されている SPY-1B は送信機を艦の前後に2基持ち、前方の送信機が前方と右舷のアンテナを、広報の送信機が広報と左舷のアンテナから送信しているの
に対し、駆逐艦に装備した SPY-1D は送信機が1基でアンテナ4面から交互に送信している。
Aegis Ashore が SPY-1D 型であれば送信機1基とアンテナを4面取り付けられるが、アンテナが前方の左右を向く2面だけで良ければ、その分ビームを厚く指向できることにな
る。
2014.01.22
Jane's Defence Weekly
Aegis Ashore tracks live targets in Hawaii, New Jersey
<1403-012209>
ニュージャージー州とハワイ州に設置された Aegis Ashore が1月10日にそれぞれ初めての目標追
随に成功した。 ニュージャージーの Aegis Ashore はルーマニアに設置される器材で、ハワイの器材はかつてニュージャージーに設置されていたもの
である。
Aegis Ashore の初発射試験は、2014年にハワイ州 Kauai島の PMRF で行われる。
2013.09
Jane's Missiles & Rockets
KBR to build first Aegis Ashore site
<1310-090007>
テキサスの KBR社が7月28日、ルーマニアの Deveselu基地に Aegis Ashore 基地を建設する工事を、在欧米陸軍工兵隊から
$134Mで受注したと発表した。
この契約には、現在米東海岸にある四階建てのレーダ建屋を移設する工事も含まれている。
2013.03.20
Defense News
Poland vows own shield as U.S. reins in Europe missile defense
<1304-032004>
ポーランド外相が、米国が BMDS 欧州配備計画の最終段階を止める模様と報じられた翌20日
、$43.3Bを投じて独自のミサイル防衛を構築すると発表した。 同国大統領は8月に、NATO の一部となる独自 BMDS の必要性を述べていた。
2013.03.19
Defense News
Ayotte: Obama intends to cancel SM-3 IIB missile program
<1304-031902>
ヘーゲル新米国防長官が15日、SM-3 Block ⅡB 開発計画を再構築し、配備開始を2022年以降
に先送りすると述べた。 これは GBI の追加配備経費に SM-3 Block ⅡB 開発経費を廻すための処置であるが、上院軍事委員会委員で共和党
の Ayotte議員が19日にヘリテージ財団の講演で、オバマ政権が SM-3 Block ⅡB 計画を中止しようとしていると述べた。
SM-3 Block ⅡB は米 BMDS の欧州配備計画 EPAA の一部を成す。
【註】
SM-3 Block ⅡB は2020年配備開始を目指した EPAA 第四段階の柱に位置づけられ、MRBM/IRBM 及び ICBM の迎撃を目指している。
2013.01.09
Jane's Defence Weekly
Shield of Zeus: Aegis comes ashore
<1302-010912>
ルーマニアに設置される AN/SPY-1D(V) は電子管方式であるが、ポーランドにはソ
リッドステート型が配備される。 Arleigh Burke級では DDG-116 からがソリッドステートになる。
EPAA Phase 2 では SM-3 Block ⅠB と Aegis BMD 5.0 が使用されるが、
2018年 IOC の Phase 3 では SM-3 Block ⅡA と Agis BMD 5.1 が採用される。
2012.10
Jane's Missiles & Rockets
US refines its missile-defence plans
<1211-100016>
米国は Air-Sea Battle 構想に基づくミサイル防衛構想の見直しを行っており、この際に地上発射型 SM-3 が核になる。 ま
た AN/TPY-2 X-band レーダ2基をアジアに配置する計画も含まれ、1基の配置場所は日本、もう1基は
フィリピンになる。 これはFY14~18計画目標覚え書き (POM) の中で明らかにされた。
このための演習 FTM-19 が今年末に PMRF で行われ、SM-3 Block ⅠB と Aegis BMD 4.0.1 が使用される。 この他に9月には FTI-1 が Kwajalein
の Reagan 試験場で行われ、Aegis、Patriot、THAAD が参加して BM 及び CM の同時攻撃への対処が検証される。
2011.06.29
Jane's Defence Weekly
'Engage on remote' next step for PAA
<1109-062909>
パリ航空展で6月20日に Raytheon社が、米 BMDS を欧州に段階的に配置する PAA 計画を実現するため、
次の段階では遠隔操作射撃 (engage on remote) が要求されることを明らかにした。 この射撃では離隔した場所にあ
る AN/TPY-2 X-band レーダで全交戦を管制することが求められるため、MDA は近く、こ
の関連試験を行う。
4月に行われた SM-3 Block ⅠA の迎撃試験 FTM-15 は最初の engage on remote 射撃で、AN/TPY-2 の捕捉データをもとに射撃実施艦の射統
装置が算出した諸元でミサイルを発射した。
2011.06.15
Jane's Defence Weekly
Busy June for Raytheon's Standard Missile family
<1109-061502>
SDACS を TDACS に替えた SM-3 Block ⅠB は、6月に納入され、
夏の終わりに発射試験が開始される。 艦載配備は2015年以前になる。 一方、陸上発射型の試験施設は Kauai
島の PMRF に建設中で、2014年初めに試験が開始され、2015年に PAA
配備される。
SM-3 Block ⅡA は6ヶ月以内に事前設計審査 (PDR) を完了し、2018年に最初の発射試験
が行われる。
また AMRAAM のシーカを大きくしたシーカを搭載する SM-6 の発射試験が6月23日に行われる。
2011.05.11
Jane's Defence Weekly
Romania agrees to host US BMD site
<1107-051106>
ルーマニアが5月2日、SM-3 24発の受け入れを決定した。 設置されるのはかつて空軍基
地のあった同国南部の Deveselu で、2015年に運用を開始する。
基地の建設には$400M、年間維持費は$20Mが見込まれている。
2010.06
International Defence Review
US Missile Defence Agency outlines Standard Missile plans
<1008-060002>
米 MDA はFY11に、国防科学会議 (DSB) に、SRBM/MRBM だけでなく ICBM も撃墜でき
る SM-3 を開発可能かについて諮問する。 また陸上発射型 SM-3 である Aegis Ashore の試験を行う中隊をFY12に
PMRF に編成する。 Aegis Ashore は2015年にルーマニアに配備される。
更に、SM-3 Block ⅠB 30発を調達し、3隻を Aegis BMD 仕様に改修してFY11末に23隻の体制を確立する。 現在の調
達計画によると、2015年までに Aegis BMD 艦38隻、SM-3 Block ⅠA/ⅠB 436発の体制になる。
2010.03.03
Jane's Defence Weekly
Romania 'could host 24 US SM-3 missiles'
<1005-030306>
ルーマニアが、陸上発射型 SM-3 3個中隊、計24発の国内駐留を認める模様である。 正確なミサイル数は来月に決ま
る。 一方同国に固定式のレーダを設置する計画はない。
陸上発射型 SM-3 の中隊は8発を装備する。
2010.02.17
Jane's Defence Weekly
Romania provides more details on US BMD deal
<1004-021705>
米 BMDS のルーマニア配備計画の詳細が明らかになった。 それによると配備されるのは SM-3
Block ⅠB の陸上発射型だけで、レーダやその他のシステムは配備されない。 ルーマニアに配備される SM-3 BlockⅠB は2015年に operational
になり、2020までにはブルガリア、ギリシャ、ルーマニア、トルコへの掩護体制ができあがる。
米 BMDS の欧州配備は四段階で行われる。
2009.12.14
Aviation Week & ST
Ahoy, Aegis ashore
<1001-121405>
米国議会上下両院が、陸上型 Aegis の試験設備をハワイに設置する$68.5Mの予算に合意した。 この施設には SM-3 用サイロと、指揮統制装置
が設置される。
2009.11.25
Jane's Defence Weekly
Czech Republic, US edge closer to revised BMD deal
<1001-112504>
米国が先月からチェコに代表を送り、地上発射型 SM-3 をチェコ国内に配備する高官レベルの交渉を開始した。
交渉内容は明らかにされていないが、11月16日にチェコを訪問した Tauscher 国務次官が、BMD 司令部をチェコ国内に設置することをにおわせ
ていた。
2009.11
Jane's Missiles & Rockets
US plans European land based SM-3 deployment
<0912-110002>
Patriot のほか、SM-3 Block ⅠA を地中海と北海に配置。
・第二段階
2015年以降の第二段階では SM-3 Block ⅠB と、2012~2013年に配備される新空中センサを組み合わせ。
・それ以降
2018年に SM-3 Block ⅡA を艦載及び陸上発射型として配備。 全欧防護は3箇所以内の配置で可能。
2020年までに陸上発射型 SM-3 Block ⅡB を配備。 Block ⅡB は MKV で開発した小型
KV を使用するため高速で、発射初期段階での迎撃が可能。 このため全欧防護は2
箇所の配備で可能。 更に米本土を狙う ICBM 迎撃も可能。
・二段推進型 GBI
欧州配備に予定されていた二段推進型 GBI の開発は継続。 2010年に初発射試験の予定。
2009.09.18
Yahoo
時事通信記事
<0910-091801>
オバマ米大統領が17日、東欧への BMDS 配備計画を見直し、SRBM/MRBM に対処する新たな防衛体
制を構築すると発表した。 海上配備型 SM-3 と地上型に改良した SM-3 による迎撃などを念頭に置いている。
オバマ大統領は、イランのミサイルの脅威は長距離より、短中距離の方が高いと計画の見直しの必要性を指摘。し、技術革新により経済的にも効果的に防衛できると強
調した。
2009.08.24
Aviation Week & ST
Midcourse correction
<0910-082406>
MDA は地上発射型 SM-3 の開発を担当する部局を新設する計画である。 地上発射型
SM-3 は、14.5吋径の Block ⅠB でも、6~7個中隊で欧州全域を防護できる。 新型の
DACS と新型二波長 IR シーカを搭載する Block ⅠB は2013年には IOC になる計画
である。
2009.08
Jane's Missiles & Rockets
Raytheon's SM-3 groomed for land-based role
<0909-080016>
Raytheon社が、日本や NATO 翼側諸国のミサイル防衛、Arrow 3 の代替のほか、米 MDA が考えている発射初期の迎撃用に
地上発射型 SM-3 を提案している。 提案システムは Mk 41 VLS と AN/TPY-2
X-band レーダを組み合わせたものになる。 固定型発射機と移動型レーダの組み合わせに違和感があるが、同社によると TPY-2 はトレーラに搭載されているものの移動
型に特化したものではないという。
21吋径の SM-3 Block ⅡA は日米両国による設計審査を完了しており、2012年に発射試験を開始し、
2015年に配備を開始する計画である。 日本全土を護るのに SM-3 Block ⅠA は Aegis艦3隻を必要とするが、Block ⅡA で1隻ですむ。
2009.06.10
Jane's Defence Weekly
Raytheon prepares to develop land-based SM-3
<0908-061001>
米 MDA が Raytheon社が提唱する地上発射型 SM-3 に、FY10で初めて$50Mの
予算を配分する。 MDA は2014年の IOC を考えているが、同社は十分な予算が付けば1年
早い運用開始が可能であるとしている。
地上発射型 SM-3 は大気圏外での迎撃を目指すもので、MDA は日本、米本土や
ポーランドの BMD 基地のほか、Arrow 3 に代わる機種としてイスラエルへの配備も可能と考えている。
システムは地上設置の Mk 41(右図)と AN/TPY-2 X-band レーダからなり、射撃統制のアーキテクチャは艦載型と異
なる。 SM-3 は X-band への対応を求められるが、Raytheon社は X-band、S-band 両用データリンクの開発を開始しており、実験室段階では
SM-3 が TPY-2 の管制で誘導できることを確認している。
発射試験は2013年には実施できる。
2009.05.18
Aviation Week & ST
Allied ambiguity
<0906-051809>
米国はイスラエルに対し、Arrow 3 を止めて地上発射型 SM-3 を装備するように働きかけている。 地上発射型 SM-3
はFY10に予算が付けばFY14に実現できる。 イスラエルは米国の財政支援無しでは Arrow 3 の開発を継続できない。
しかしながらこれについて米 MDA 長官は、Arrow 3 はリスクが大きいものの30年間のライフサイ
クルコストが低く、性能もイスラエルの要求にあっていると発言している。
2009.05.18
Aviation Week & ST
Ascending ascent
<0906-051808>
ABL は5回の迎撃試験用標的の予算を確保しており、最初の迎撃試験は9月に SRBM 標的に対し行われる。
欧州配備用の二段推進 GBI の開発は継続される。
2009.04.25
Yahoo
読売新聞記事
<0905-042501>
米 MDA が、地上発射型 SM-3 の研究に着手している。 SM-3 の防護範囲は半径約500km
で、十数㌔とされる PAC-3 より格段に広い。
MDA のオベリング前局長は、日本でも地上発射型 SM-3 を運用することが可能で、既に SM-3 を導入している国にはコスト面でも効果的だと語った。
【註】
既報【0810-090029 (JMR 2008.09)】によると、陸上発射 SM-3 の開発は Raytheon社が独自に行っているもので、
MDA は興味を示しているものの、要求はしていない。
2008.09
Jane's Missiles & Rockets
Raython formally begins work on land-based SM-3
<0810-090029>
Raytheon社が陸上発射 SM-3 の開発を公式に開始している。 同社によると開発は半ばで、システムの能力解析が行われている。
MDA は直接要求はしていないが、スポークスマンによると興味を持っている。
SM-3 の陸上発射は、地上に置かれた模擬試験艦である Desert Ship で行われているため問題ないが、陸上発射型 SM-3 には Desert Ship ほど高価で
複雑なレーダやソフトは不要であるため、同社は AN/TPY-2 レーダと専用の指揮統制装置を考えている。
2008.08.18
Aviation Week & ST
Next tier
<0810-081310>
イスラエルが、大気圏外で迎撃するシステムの検討を進めている。 候補には THAAD、MKV
、Arrow 3 および陸上発射型 SM-3 の4機種があがっていたが、THAAD と MKV は開発中とのことで除外され2機種に
なった。 シスしながら Arrow 3 はまだ机上の計画段階で、まだ全体設計もできていない。
Raytheon社が考えている陸上発射型 SM-3 は Mk-41 VLS を使用する。 同社によると SM-3
Block 1B は2年後に発射試験が行われ、3年以内に配備が可能である。 陸上発射型 SM-3 は太平洋地域とトルコ
での運用も考えられている。
2008.07.16
Jane's Defence Weekly
Raytheon finds time is right for a land-based SM-3
<0809-071603>
Raytheon社が地上発射型 SM-3 の開発を行っている。 地上発射型 SM-3 の議論は長く行われてきたが、開発は半年前に開始
された。 MDA からの直接的な要求はでていないが、SM-3 の試験が陸上の 'Desert Ship' で行われていることから
技術的には可能と見られている。
レーダに 'Desert Ship' では高価な SPY-1 が使用されているが、同社は同社製の AN/TPY-2 を使用する可能性を検討している。