PNT に関する報道

 
年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2025.03.06
 04:44
Defense News US Army approves production of vehicle-mounted GPS alternative <2504-030601>
 米陸軍が4日、Collins Aerospace社が開発したGPS非搭載環境での運用に不可欠な車両搭載型測位・航法・タイミング (
PNT) システムMAPS本格量産を承認したと発表した。
【MAPS 関連記事:2303-022303 (DN 2023.02.23)】
 MAPSは、陸軍の近代化推進の重要な要素で、は2017年にAFCを通じて部門横断的なチームを設立し、敵がナビゲーションに使用される宇宙ベースのGPSシステムを妨害する可能性のある環境で陸軍が使用できるように、搭載型と降車時の両方の能力を向上させた。
2023.08.24 National Defense U.S. quantum tech firm teams with Australia to develop GPS alternative <2309-082420>
 量子技術を専門とするQ-CTRL社オーストラリア政府と、GPSが使用できない際に使用する代替え手段の開発で提携することに合意した。
【関連記事:2308-072730 (ND 2023.07.27)】
2023.07.27 National Defense Quantum sensors have potential to replace GPS <2308-072730>
 量子センサGPSが使用できない環境で代替えとなるとみられ、その開発が進められている。
 量子センサを
IMUとして使用する研究は米海軍研究所 (NRL)、陸軍および空軍研究所、および民間企業の研究者が取り組んでいる。
【関連記事:2306-052613 (Janes 2023.05.26)】
2023.05.26Janes Quantum navigation sensor tested by RN <2306-052613>
 Imperial College London (ICL) が開発した、GPSなどの衛星による航法装置 (
GNSS) が使用できない場合に使用できる量子センサの英海軍試験艇Patrick Blackettで行われていた洋上試験の第1段階が完了した。
 ICLが開発した量子センサは一種の加速度計であるがドリフト補正に特色がある。
【註】
 出発後に刻々測定した加速度の蓄積から速度が分かり、速度と時間から移動距離が分かる。  これを利用したのがINSであるが、従来は測定誤差が時間と共に累積されるドリフトが生じるため、これをGPSなどで補正しないと正しい位置情報が得られなかった。
2023.02.23
 04:37
Defense News US Army jam-resistant navigation kit for vehicles passes Pentagon test <2303-022303>
 米陸軍が開発している、GPSが使用できない環境下で測位、航法、タイミングを行うシステム
MAPS GEN Ⅱの試験が、1月に公表された報告書で完了したとされた。 開発室は2022年9月にRaytheon社の子会社であるCollins社を、5年間で$583Mにのぼる生産企業に選定していた。
 MAPS GEN ⅡはAbrams MBT、Paladin SPH、StrykerからHunveeまでが装備する。
2023.02.22 Jane's Defence Weekly US Army asks CACI back Assured PNT development <2304-022201>
 米陸軍がGPSの代わる確実な測位タイミング装置
A-PNTの開発で情報技術企業CACI社に協力を要請した。 CACI社によると5年間のCRADAで搭載装置の改良と宇宙配置型センサとしての応用が求められている。 特に陸軍SMDC技術センタの当局者がCACI社が計画しているLEO衛星の打ち上げに参加するという。
【関連記事:2010-091512 (C4ISR 2020.09.15)】
 A-PNTには現在のGPSによるPNTの100倍の性能が求められており、Strykerに装備する車載型A-PNTであるMAPSの第1世代 (Gen 1) は2020年に第2騎兵連隊に装備されている。 陸軍と企業はM-Code GPSを応用したGen 2の開発に入っている。
2021.06 International Defence Review US Navy seeks GPS alternative for hypersonic weapons <2107-060002>
 GPSなしでの
NPT (A-NPT) を追求している米海軍S2MARTSRfSを発簡し提案を求めている。 今までもB-2、SM-62 Bnark CM、SR-71などでは天測航法を採用しており、SR-71では誤差300呎以内というが、この他にNASAが進めているNICERSEXTANTも検討対象になっている。
 海軍はDDG 1000級駆逐艦にIRCPSを装備する計画を進めていて、ここでA-NPTを採用しようとしている。
2021.06 International Defence Review SDA opens door to expanded, space-based electronic warfare <2107-060001>
 米国防総省宇宙開発庁 (
SDA) が、軍に特化した通信及びネットワークの構成を目指しており、軍の戦術電子戦をも支援しようとしている。
 SDAが進めている地上及び宇宙空間の脅威を発見識別するNDSAでは、今までにないTitle 10に位置づけられたセンサを宇宙空間に配置しようとしている。 NDSAは次の6分野で構成されている。
 ・Tracking Layer
 ・Battle Management Layer
 ・Navigation Layer: 代替NPT (A-NPT) の提供
 ・Deterrence Layer: 静止軌道より外側での敵の動きを阻止
 ・Support Layer
 ・Custody Layer
2021.04.28 C4ISR net Launch of experimental military navigation satellite pushed back to 2023 <2105-042805>
 米空軍研究所 (
AFRL) が進めているVanguard計画で第1優先に挙げられているGPSに替わるPNTであるNTS-3の当初2020年に計画されていた打ち上げは2030年に延期されたが、NTS-3が相乗りする宇宙軍の衛星打ち上げが延期になったことから更に再延期されることになった。
【関連記事:2003-022605 (BD 2020.02.26)】
2021.04.22 National Defense Air Force Research Lab targets Precision, Navigation and Timing technology <2105-042211>
 米空軍研究所 (
AFRL) 所長のプリングル准将が4月22日にSpace Foundation主催の行事で、AFRLは新たなPNTシステムの開発に重点を置いていることを明らかにした。 AFRLは陸海軍とも協力して量子時計、慣性装置、RFセンサ、磁探装置など、各種PNT装置に取り組んでいるという。 このうち量子時計は現在既にあるが、AFRLではその小型軽量省電力化を目指している。
 このためAFRLはFY20~FY25に$150Mを投資する計画であるという。
2021.03.10 Jane's Defence Weekly AFRL envisions additional Vanguard S&T programmes <2105-031008>
 米空軍研究所 (
AFRL) 所長のプリングル准将が2月24日、米空軍協会 (AFA) のAFA Winter 2021で、空軍が最優先のS&T計画として進めているVanguard計画が6件にまで拡大すると述べた。
 Vanguard計画では現在、以下の3件が進められている。
 ・Skyborg: 自動飛行安価UAV
 ・Golden Horde: 協調攻撃弾
 ・NTS-3: 代替位置評定、航法、タイミング (PNT)
2021.02.25 Jane's 360 AFA Winter 2021: US Air Force envisions additional Vanguard S&T programmes in the future <2103-022506>
 米空軍研究所 (
AFRL) 所長のプリングル准将が空軍協会 (AFA) の年次シンポジウムで2月24日、AFRLが優先的に実施している先進技術開発Vanguardが来年以降に6件になると述べた。
 Vanguard計画では現在、Skyborg低価格自動戦闘UAV、Golden Horde群飛行UAV、NTS-3 NTSの3件が挙がっている。
2021.01 International Defence Review Orolia develops M-Code enable Assured PNT system <2103-010002>
 Orolia社が2021年初めに、自己位置標定航法タイミング (
PNT) 装置のM-Code対応型であるA-PNTの納入を開始する。
 Orolia社は今まで軍に、耐スプールGPSであるSAAMSで使われているVersaSyncやVersa PNTを納めてきた。
【 Orolia社の PNT 関連記事:2010-090001 (IDR 2020.09)】
2020.11 International Defence Review Diamond magretometers: Harnessing magnetic fields to aid navigation <2012-110010>
= ダイヤモンド航法装置に関する3頁の記事 =
 ・Magnetometers
 ・Defence applications
 ・Obstacles
2020.09 International Defence Review Orolia weighs 'mixed set' PNT capability for LTAMDS <>2010-090001>
 ニューヨークを拠点とするOrolia社のHironori Sasaki社長が、Raytheon社が7月8日に、米陸軍向けに開発中
LTAMDSで、測位タイミング装置 (PNT) にOrolia社を選定したことを明らかにした。 Orolia社は同社製のSecureSync及びVersaSyncLTAMDSに特化させた装置を提案している。
 LTAMDSはFY21での公式な評価に備えて、5月には実験室での試験を開始している。
2020.09 International Defence Review Orolia weighs 'mixed set' PNT capability for LTAMDS <2010-090001>
 ニューヨークを拠点とするOrolia社のHironori Sasaki社長が、Raytheon社が7月8日に、米陸軍向けに開発中
LTAMDSで、測位タイミング装置 (PNT) にOrolia社を選定したことを明らかにした。 Orolia社は同社製のSecureSync及びVersaSyncLTAMDSに特化させた装置を提案している。
 LTAMDSはFY21での公式な評価に備えて、5月には実験室での試験を開始している。
2020.02.26 Breaking Defense New GPS sats can maneuver & resist jamming <2003-022605>
 米宇宙軍が測位衛星耐妨害性を高めるNTS-3計画を進めようとしている。 NTS-3はL3Harris社が空軍研究所 (
AFRL) の先進技術開発Vanguards計画の一環として$84Mで受注しているもので、2023年の打ち上げが必須とされている。
 耐妨害性を高める軍用のM-codeは90年代中頃に初めて提唱されたが、25年経った現在でも打ち上げられているGPS Ⅲに搭載されていない。 NTS-3は2025年頃に打ち上げられるGPS Ⅲ後継のGPS ⅢFまでのギャップフィラになる。
2018.10 International Defence Review DARPA effort seeks alternative to GPS <1811-100001>
 米DARPAが衛星に頼るGPSに代わり素子で実現する位置標定/航法/タイミング (
PNT) 装置を開発する原子光統合 (A-PhI) 計画を開始しようとしている。 A-PhIは光ICに接続するレンズ、鏡、プリズムなどの光装置を除去した小型のものになる。
 計画は構成品を開発するPhase 1と、システムを構築するPhase 2からなり、DARPAは18ヶ月かけるPhase 1のBAAを発簡した。
2018.08.27 Jane's 360 DARPA effort seeks alternative to GPS <1809-082701>
 米DARPAがGPSを使用しないで位置評定やタイミング (
PNT) を行う装置の小型化に取り組んでいる。
 原子電子分光集積 (A-PhI) と呼ばれるこの計画は電子分光集積回路 (PIC) を小型化するもので、原子時計などの原子物理装置に必要なレンズ、鏡、プリズムなどの光学系に代わるることができる。
2017.11 International Defence Review Raytheon UK reveals position sensor for GPS-denied environments <1712-110003>
 Raytheon UK社がDSEI 2017展で、トンネルや洞窟、構築物内などGPSが使用できない環境 自己位置を判定するシステム
DPNSを発表した。
2017.08.30 Jane's Defence Weekly A sense of derection <1710-083012>
= GPS に代わり得る位置評定技術に関する7頁の記事 =
Developing technologies
Tailoring PNT technologies
Size matters
Platform resiliency
2014.08 International Defense Review DARPA seeks new ways to maintain navigation in GPS denied areas <1410-080002>
 米
DARPA が、GPS に代わるシステムであるチップサイズの原子航法装置 C-SCAN の 開発を Northrop Grumman社に発注した。
 C-SCAN はマイクロ電気機械 (MEMS) 技術と原子時計の技術を組み合わせ1つのチップに集積 した IMU 装置で、Northrop Grumman社は MEMS と核磁気共鳴 (NMR) の組み合わせを提案し ている。
2014.07.24 DARPA HP Beyond GPS: 5 next-generation technologies for Positioning, Navigation & Timing (PNT) <1408-072408>
 GPS は軍民にわたって
PNT に不可欠となっているが、地下や水中では使用できない制限や、 敵が妨害を行えるという弱点を有している。 この対策として米 DARPA は以下の技術について研究を進めている。
ANS (Adaptable Navigation Systems)
Micro-PNT (Microtechnology for Positioning, Navigation, and Timing)
QuASAR (Quantum-Assisted Sensing and Readout)
PULSE (Program in Ultrafast Laser Science and Engineering)
STOIC (Spatial, Temporal and Orientation Information in Contested Environments)