2021.03.25
Defense News
What should become of the Zumwalt class? The US Navy has some big ideas.
<2104-032509>
米海軍が月18日、3隻保有しているZumwalt級駆逐艦のAGS砲を撤去してCPSミサイルを搭載する検討を行っていることを明らかにした。 AGS砲(註:ステルス155mm砲)は当初LRLAP誘導砲弾を発射する計画であったが、Zumwalt計画の縮小から価格が高騰したばかりか海軍が期待した射程が得られなかったことから2016年に計画中止になっていた。
DDG 1000級駆逐艦は28吋径(註:Mk 57 PVLS)とMk 41 VLSより大径のミサイルを装填できるが、海軍が計画しているCPSの胴径は30吋以上になると見られる。
2018.01.11
Defense News
Navy has no plan to introduce new ammo for Zumwalt destroyers
<1802-011104>
米海軍当局者が10日、 Zumwakt級駆逐艦のAGS砲が発射する唯一の砲弾である
LRLAPの 調達中止を決定したことを明らかにした。 しかしながらLRLAPに代わる弾種は決まっていない。
LRLAPについては 単価が$0.8Mと高価であることから 2016年に調達が停止されていた。
【註】
LRLAPに代わるAGS 155mm砲用弾としては、127mm艦載砲用に開発されたレーザ/IR誘導砲弾Vulcanoや陸軍の155mm砲用のExcalibur 1b誘導砲弾のほか、電磁
砲用に開発されている超高速弾HVPも候補に挙がっている。
2018.01
International Defence Review
USN plans Vulcano GLR firing tests
<1802-010003>
米海軍がBAE Systems社に、Mk 45 5吋砲から発射するVulcano長距離誘導(GLR)砲弾の
発射試験を発注したことを明らかにした。
Leonardo社(旧OTO Melara社)が開発したVulcano GLRは射程が90kmと現有弾の三倍で発射速度は20発/分である。
BAE Systems社は2017年6月にVulcanoをBAE Systems社製のMk 45 5吋砲や155mm AGS用にする共同開発を発表していた。
【註】
米海軍が一番艦を就役させたZumwalt級駆逐艦が2門ずつ装備している155mm AGS砲は、当初LRLAP誘導砲弾を発射する計画であったが、
同弾の単価が$800,000~$1Mと高価なため代替弾の検討を進めている。
2017.06.28
Defense News
Leonardo and BAE team on guided munitions, with US market in their sights
<1707-062809>
BAE Systems社とFinmeccanicaから改称したLeonardo社(註:イタリア)が28日、米海軍のZumwaltが装備するAGS 155mm砲用に
Leonardo社製Vulcano誘導砲弾を提案すると発表した。
【註】
Zumwaltが装備するAGS 155mm砲は当初LRLAP誘導砲弾を使用する計画であったが高価なため代替
弾の検討が進められており、Raytheon社製Excalibur 1b弾や電磁砲用に開発している超高速弾HVPも候補になっている。
2017.01.11
Jane's Defence Weekly
USN considers replacing Zumwalt's LRLAP projectile
<1702-011113>
米海軍がDDG 1000 Zumwaltが装備しているAGS 155mm砲が発射するLRLAP
弾が、単価$800,000~$1Mと高価なため代替弾の検討を進めている。
候補としてはRaytheon社製Excalibur 1b弾とBAE Systems社のMSSGPが候補に挙がっていたが、
第三の候補として電磁砲用に開発している超高速弾HVPも浮上している。
ただ海軍は、これら3候補の中で唯一量産が行われているExcaliburについて検討を進めている模様である。
【註】
Raytheon社は、本来陸軍の155mm砲用であるExcaliburにSALシーカを取り付けて移動目標射撃も可能にしたExcalibur Sを艦載の127mm
砲用としたExcalibur N5を提案している。
2016.11.06
Defense News
New warship's big guns have no bullets
<1612-110604>
155mm AGS砲を2門装備しているDDG 1000 Zumwaltが就役して2週間経つが、米
海軍は唯一のAGS用誘導砲弾であるLRLAP誘導砲弾計画を中止する模様である。 LRLAP
弾は単価が$800,000以上になると言う。
海軍はLRLAPに代わるAGS用弾として、陸軍のExcaliburやBAE Sysem社が開発中のHVPを含む3~4
弾種を検討していると言うが、いずれもZumwaltの運用開始には間に合わない。
2013.11
Jane's Missiles & Rockets
LRLAP completes qualification testing
<1312-110009>
BAE Systems社と Lockheed Martin社が、LRLAP155mm誘導砲弾の発射試験に成功した。 試験では各種環境で6発が発
射された。
LRLAP は建造中の DDG-1000 が装備する射程63nmの砲弾で、DDG-1000 の就役に合わせて2016年に
IOC になる。
2013.10.02
Jane's Defence Weekly
LRLAP wraps up live fire testing
<1311-100207>
BAE Systems社と Lockheed Martin社が9月上旬に、誘導砲弾 LRLAP 弾の発射試験を行った。 試験は2014年まで続
けられる。
LRLAP は DDG-1000 Zumwalt級駆逐艦が装備する AGS が発射する155mm誘導砲弾で、射程63nm
以上を目指している。
2013.09
Jane's Missiles & Rockets
Four LRLAPs tested against surface targets in New Mexico
<1310-090002>
BAE Systems社が開発している DDG-1000 Zumwalt 搭載 AGS 155mm砲用誘導砲弾
LRLAP の発射試験が WSMR で行われ、射距離83kmで硬軟各種目標に対し4発が発射された。
LRLAP は現在 SDD 段階にあり、2015年には運用評価 (OE) が行われて、2016年には
Zumwalt に搭載して IOC になる。
2012.10
International Defence Review
Navies seek precision punch
<1212-100008>
図は DDG-1000 に搭載され LRLAP 155mm誘導砲弾を発射する AGS 砲。
2012.10
Jane's Missiles & Rockets
LRLAP cleared to begin final tests
<1211-100008>
米海軍の DDG-1000 Zumwalt級駆逐艦が装備する155mm AGS から発射される長距離噴進弾
LRLAP 弾の発射試験が2012~2013年に実施される。 LRLAP 弾の LRIP はFY14に開始され、FY15に艦載試験、FY16
の IOC が計画されている。
AGS 砲は LRLAP 弾を10発/分の発射速度で射撃できる。
2009.07
Jane's Missiles & Rockets
LRLAP team announces first full-scale rocket power flights
<0908-070027>
米海軍が DDG-1000 駆逐艦に装備する155mm AGS 砲が使用する
LRLAP 弾の、全装薬ロケットを用いた2発の発射試験が行われた。 誘導飛翔試験は6月に開始される。
LRLAP は SDD の最終段階にあり、CDR は2010年に計画されている。
2006.12.04
Defense News
More scrutiny for ship guns
<0703-120401>
GAO は11月30日に公表した報告書で、海軍と海兵隊が DDG 1000 Zuwalt 級駆逐艦等の
搭載砲について詳細な分析検討を行うことが必要であると指摘した。
開発中の ERM は技術的問題と経費超過から2011年以降の実用化が予測され、AGS (Advanced Gun
System) と LRLAP の開発は極めて順調に進んでいるものの、
装備化は Zuwalt 級が就航する2012年以降になる。
GAO は AGS の使用頻度、所要弾数、AGS に関わる海軍と海兵隊の指揮統制要領等具体的な検討が不十分であるとして、予算化する前
に詳細な分析を行うことを求めている。
2005.10.10
Inside the Navy
BAE Systems looks to finish LRLAP design in next development phase
<0523-101006>
米海軍の DD(X) に搭載する誘導砲弾 LRLAP の試験射撃が10月
5日に終了し、開発は次段階に移行する。
技術開発モデル段階の誘導発射試験は昨年12月から今年7月の間に6回行われ、最終試験では距離63nmで、標的から数m
以内に着弾した。
次段階では最終的な試作設計を行い、AGS (Advanced Gun System) の弾倉から発射、最大射程83nmを目標に開
発が進められる。
2005.10
Jane's Missiles & Rockets
'Smart' round flies 116km
<0521-100023>
DD(X) 用に開発中の LRLAP (Long Range Land Attack
Projectile) の発射試験 GF-05 (Guided Flight test 5) 及び GF-06 が6月29日及び
7月27日に行われ成功した。 GF-05 で LRLAP は発射後90,000ftに達し、183秒後に86km離れた標的に命中した。 GF-06 では
116kmを飛翔し、標的の近傍に着弾した。 Lockheed Martin社によると116kmが今までの最大到達距離である。
因みに砲による最大射程の世界記録は、1918年3月~8月にドイツがパリ砲撃に使った Wilhelm Geshutz 210/280mm砲で
130kmの記録を持つ。 但し6ヶ月間に発射されたのは351発で、砲身命数は65発であった。
2005.08
Jane's Missiles & Rockets
LRLAP shell flies for 109 km
<0516-080010>
Lockheed Martin社が DD(X) 搭載の155mm AGS 砲用に開発し
ている LRLAP の発射試験 GF-04 (Guided Flight-4) が行われ、LRLAP は過去最長の
109kmを飛翔した。
LRLAP には最大射程154kmが要求されている。
2005.04
Jane's Missiles & Rockets
LRLAP completes successful flight test
<0511-040019>
DD(X) 搭載の AGS 砲用誘導砲弾である LRLAP の発射試験が1月に行われ、誘導飛行に成功した。
LRLAP は発射されたのち GPS 信号を捕捉し、このデータに基づき照準点に向け飛行した。
この試験で使用された弾は実用弾に近いもので、弾頭の代わりにテレメータが搭載された。
2003.10
Jane's Missiles & Rockets
ARDEC tests scramjet powerplant for tank gun projectiles
米陸軍 ARDEC (Armanent Research nadDevelopment Center) が、スクラムジェットを用いた120mm戦車砲用噴進弾
の研究を行っている。
現在は実験室レベルの発射試験を行っているが既に100mm弾で Mach 7 を記録しており、成功すれば2005年に
120mm弾の開発に入る。
この研究に海軍は 155mm AGS 砲用に、空軍は AC-130
ガンシップ搭載105mm砲用に、関心を持っている。
2003.08
Jane's Missiles & Rockets
LRLAP guided round committed to rapid development
米海軍が DD(X) 搭載 AGS砲用 LRLAP 誘導砲弾の開発を急いでいる。
LRLAP の最初の発射試験はFY-04に予定されている。 LRLAP は12発/分の発射速度
で発射されるが、12発発射試験はFY-05に予定されている DD(X) の設計審査前に行われる。
155mm LRLAP は全長7ft、炸薬重量24-lbで、5in砲用の ERGM の7-lbより遙か
に大きくなっている。
AGS砲はFY-08に DD(X) に積み込まれ、2013年には IOC となる。
2003.05
Jane's Missiles & Rockets
Lockheed Martin to provide guided projectile for DD(X) destroyers
DD(X) 搭載 AGS 砲用の誘導砲弾 LRLAP 開発担当に Lockheed
Martin社が選定された。
2005年9月までの試作契約は$40Mで、この間に15発の試射が行われる。
かつて1982年~1989年に Martin Marietta社は、陸軍の155mm Copperhead弾を28,000発や、海軍の Deadeye 5in誘導砲弾を200発納入し
た実績があり、この契約で Lockheed Martin社は誘導砲弾分野に復帰した。
2003.05
International Defense Review
Lockheed Martin aims to build on LRLAP success
United Defnse社が、DD(X) 搭載 155mm AGS (Advanced Gun System) 用の LRLAP
開発担当に Lockheed Martin社を選定した。
LRLAP は、重量100kg強、全長2.4m(うち半分はロケットモータ)、最大射程83nmの誘導砲弾で、DD(X) に600発
積載される。 量産単価は約$35,000が予定されている。
また Lockheed Martin社は 5in/62口径砲用に Raytheon社が開発している ERGM に対し、5in/54口径砲
用の ANSR を開発している。
写真は ERGM の発射試験の模様で、砲身の跳ね返りにより受ける横方向加速で弾体が破壊される様子。
2002.07
International Defense Review
From the sea to the land
・以下の現有兵器について
JDAM, JSOW, SLAM-ER,
JASSM, TLAM Block ⅢC
・Tactical Tomahawk(右上図)
TacTom はエンジンをターボジェット化してコストダウン。 衛星通信 UHF データリンクにより、飛行間の目標変換及び2~3時間の滞
空が可能。
トライデント型 SSGN 4隻を2010年までに TacTom 発射艦に改造する。
TacTom はトライデント発射管に7発ずつ、1隻合計154発搭載。
・その他の艦対地ミサイルシステム
・Scalp Naval: 高度30~40mを Mach 0.9 で飛行。
・3M10(露の核弾頭 SS-N-21 を改造した通常弾頭対艦対地ミサイル)
・Alfa (SS-N-27): Mach 3.5 で飛行
・各種対艦ミサイルの発展型
・LRLAP (Long Range Land Attack Projectile)
155mm AGS 用。 発射衝撃は8,000gと ERGM より小。
単価は $3万以下。