砲熕兵器に関する報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2024.10.15 National Defense AUSA NEWS: Army restarts, renames Extended Range Cannon program <2411-101522>
 陸軍は10月15日、開発を停止した
ERCA開発の2度目の試みを開始する意向と、海外での解決策の探求を拡大する意向を発表した。
 2023年後半、58口径の砲身に問題が生じたためERCA計画を一時停止し、現在、それをSPHMと改名している。
 陸軍クロスファンクショナルチームの指令官であるクルックス准将は米国陸軍協会 (AUSA) の年次会議での講演で、11月から2ヶ月間の性能実証のための5件の契約を結び、そのうち4件の請負業者は海外に本社を置く、ドイツのAmerican Rheinmetall Vehicles社、スウェーデンのBAE Systems Bofors社、韓国のHanwha Defense USA社、イスラエルのElbit System USA社で、米国からはGDLS社1社だけになっている。 声明はすべての契約の総額は$4Mであると述べている。
 クルックス准将は、潜在的な敵は射程に関して米陸軍を上回ることができると指摘し、目標は、2030年までに現在の砲の射程を30kmから50~70kmに延伸することだと述べた。
2024.07.15 Stars & Stripes US Army seeks to advance Dayton-bred weapons technology in new cannon <2408-071516>
 米陸軍は最近、デイトンで培われた兵器技術の一部を組み込んだ砲兵システムを取得したいという願望に関する情報提供を要請した。 陸軍即応能力・重要技術局は、装輪自走式155mm
SPGで構成される完全なマルチドメイン砲 (MDAC) の試作するためのスキル、施設、ツール、人員を提供できる情報源に関する情報をRfIで求めている。
 このシステムは、2022年に終了した海軍の電磁砲(レールガン)用に開発された砲を使用する。
 陸軍は計画概要で、「MDACは、装輪車に搭載された超高速発射体 (HVP) を発射できる155mm砲を元にした防空システムを開発することにより、弾薬コストを大幅に削減し、遠征の有用性を高めることを目指している」と述べている。
 海軍によって開発されたこの砲は、海兵隊、地上部隊、艦船を支援するために超高速の発射体を発射することを目的としていて、デイトンに本拠を置くIAPリサーチは、海軍のレールガン開発において10年以上にわたって重要な下請け業者であった。
 2017年、BAE Systems社は当時約40人の現地従業員を擁していたIAP Researchを買収し、早くも1987年夏には、IAPはレールガンで10発/秒の発射速度で発射できることを実証したと、1987年12月のDayton Daily News紙は報じている。
2024.07.15
 16:26
Ukrainska Pravda Ukraine produces largest number of self-propelled artillery units per month in Europe – Zelenskyy <2408-071508>
 Bohdana
SPHを製造しているウクライナの企業は、月間生産台数でヨーロッパ記録を保持している。
 ゼレンスキー大統領は「現在、我々は月にかなりの数のBohdana SPHを生産している」と述べた。
 ゼレンスキー大統領は4月に、ウクライナの企業が初めてBohdana SPH 10門を生産したと述べた。
【註】
 2S22 Bohdanaは、ウクライナで開発されたNATO標準の155mm榴弾砲を搭載した装輪式SPHで、2023年7月21日にウクライナ軍によって正式に採用された。
装甲ダブルキャビンと約20発の砲弾を備えており、最大射程は通常弾で40km、RAPで50kmであり、発射速度は6発/分である。
2024.06.23
 18:00
RBC Ukraine Ukraine receives experimental American Hawkeye system <2407-062311>
 ウクライナが2-CT Hawkeye 105mm
SPHを受領し、戦闘環境課での試験を実施する。
 AM General社の計画責任者のエバンス氏によると、Hawkeyeは今のところ米陸軍だけが装備している。
 2-CT Hawkeye Mobile Howitzer Systemは2019年に作成された計画で、AM General社とMandus社のグループが、2021年にこのようなSPH 2門を試験用に発注した。
 2-CT HawkeyeはSRT低反動技術を採用したM20加濃砲をHumvee社に搭載したが、車両は射撃に耐え、数回使用しても破損しなかった。
2-CT Hawkeye 105mmSPH 射撃の動画 (YouTube)】
2024.04.10
 15:11
Inside defense Army eyes Next Generation Howitzer new start, third attempt at leap-ahead artillery <2405-041008>
 米陸軍は、自走式の長距離砲を試作する5年間の計画が失敗したため、2040年以降に予測される脅威に対抗することを目標として冷戦終結後3度目の試みとなる次世代榴弾砲計画を開始した。
 陸軍のFY25予算要求では、新システムの研究とハードウェア開発に$8Mを要求している。
2024.04.09
 16:45
Inside Defense Army to host howitzer demonstrations this summer following ERCA cancellation <2405-040909>
 米陸軍
ERCAの計画中止に伴い、今夏から4ヵ月間、アリゾナ州のユマ試験場で開催される既存の155mm榴弾砲の能力を実証するSPHの性能実証試験の概要を4月3日の企業説明会で説明したのに続いて、メーカーに参加を呼びかけた。
2024.03.27
 19:45
Defense One The future is 'not bright' for towed artillery, Army general says <2404-032714>
 米陸軍
AFC司令官のレイニー大将が27日に陸軍協会 (AUSA) のGlobal Forceコンファレンスで、陸軍の牽引榴弾砲の多くはウクライナに送られており、陸軍ではますます時代遅れになりつつあると述べた。「個人的には、我々は牽引砲の有効性の終焉を目の当たりにしたと信じている」とレイニーはここAUSAグローバルフォース会議で述べた。
 米陸軍は現在、射撃位置まで運搬されて移動する牽引砲と、自走砲を保有しているが、将来の砲兵システムは連続的に陣地侵入する必要があると述べ、牽引砲は砲を発射位置から移動させるのに時間がかかると述べた。
2024.03.12
 03:00
Defense News US Army scraps Extended Range Cannon Artillery prototype effort <2404-031207>
 米陸軍が長距離砲へのアプローチを変更し、58口径の拡張射程砲砲 (
ERCA) の試作を2023年秋に中止している。
 2023年末までに陸軍に納入される予定24件の新システムのうち、ERCAだけがその目標を達成できなかった。 ERCAシステムはBAE Systems社製のPaladin SPHの車体に、新開発の58口径砲を取り付けている。
 陸軍はERCAの試作品を20両製造しており、そのうち2両は破壊試験用、残りの18機は1個大隊用であった。
2024.03.11
 18:02
Inside Defense Army to hold industry day for new self-propelled howitzer <2404-031112>
 米陸軍省のカマリロ次官が11日の午後、は4月3日に長距離砲砲 (
ERC) システムの開発を終了した後、新しいSPH開発の企業説明会を開催すると発表した。
 予算発表に先立って開かれた3月8日の円卓会議で、カマリロ次官は、陸軍は新しいSPHを追求する代わりに既存の砲兵システムを評価し、FY25までに決定を下すと述べた。
2023.06.14
 16:49
Inside Defense Army secretary says ERCA not likely to 'get over the finish line' this year <2307-061411>
 ウォーマス米陸軍長官が今週記者会見で、陸軍が近代化計画24項目の一つに挙げているM109A7 Paladin
SPHを改良するERC開発は送れており年内に完了しそうもないと述べた。
2022.09.14 Jane's Defence Weekly South Korea ratifies funding K9A2 self-propelled howitzer <2211-091408>
 韓国
DAPAK9 155mm/52 SPHの改良型K9A2型式化した。 K9A2の開発は2016年に開始され2021年8月に完了している。 K9A2では砲弾の取り扱いが完全に自動化されている。
 Hanwha社はK9A2に次ぐK9A3の開発を開始している。 58口径砲を採用したK9A3の射程は100kmで、2030年完成を目指している。
 K9 SPHは標準弾で射程が18kmであるが、RAP弾で30km、ベースブリード弾で40.6kmの射程になっている。
2022.08.09
 16:52
Breaking Defense Boeing, Nammo successfully test Ramjet air-breathing, longer-distance artillery <2209-080906>
 2019年7月に米陸軍からラムジェット推進155mm砲弾Ramjet 155の開発を受注したBoeing社とノルウェーのNanmo社が8月9日、今までに450発以上の発射試験に成功したと発表した。 試験ではラムジェットエンジンへの点火し正常な燃焼と推進が確認されたという。
 同社によると次の段階は誘導飛翔で、誘導射撃試験は2023年と2024年に計画されている。
2022.07.13 Jane's Defence Weekly Rheinmetall to develop 30 mm KEET ammo <2209-071308>
 Rheinmetall社の米国子会社で弾薬の製造を行っている企業が米海軍からMk340 Mod 0
KEET 30mm弾の開発を$14.3MのOTA契約で受注した。
 Mk340 Mod 0 KEET弾は30mm×173mmの対空/対水上弾で、在来弾より画期的な効力向上が求められている。
2022.07.13 Jane's Defence Weekly .... and eyes enhanced M-SHORAD capability to target ground threat <2209-071306>
 米陸軍では
M-SHORAD装備部隊から対地射撃用のハイテク弾を求める声があることから、現有のXM1198両用HE弾より高精度、高効果、高信頼のMMPA弾をFY24から開発するとしたSSMを6月27日に発簡した。 企業の回答期限は7月29日にされている。
 MMPA弾はXM914砲(註:M230 30mm単砲身機関砲)から発射される触発信管と近接信管を有する30×113mm弾で対空だけでなく対地射撃もできるようになる。
2022.07.11 National Defense New artillery rounds to help Army reach longer distances <2208-071111>
 米陸軍では155mm砲が39口径から58口径に変わることで新たな155mm弾体系が開発されている。
 39口径では射程22.5kmのM795
HE弾、30kmのXM1128ベースブリード弾40kmのXM1113 RAP弾であったが、58口径のERCAでは射程70kmのXM1210 RAP弾(制式名称はXM1113ER)が使用される。
 砲弾の推進薬量はXM1128ベースブリード弾が3-lbであったのがXM1210 RAP弾では12-lbになる。
【註】
 XM1210 RAP弾の12-lbは推力を求めた推進薬であるのに対し、XM1128ベースブリード弾の3-lbは砲弾後方で発生する渦による抵抗を軽減するのが目的で推力に期待しておらず、両者を比較するのは適当ではない。
2022.06.22 Jane's Defence Weekly Rheinmetall unveils KF51 Panther tank with 130 mm Future Gun System <2208-062206>
 6月13日~17日にパリで開かれたEurosatory 2022の初日に、Rheinmetall社130mm滑腔砲を装備したKF51 Panther
MBTを公開した。
 KF51は130mm滑腔砲と12.7mm機銃を装備するがオプションで7.62mm機銃やUVision社製Hero 20遊弋索敵弾も装備できる。
 同社によるとKF51は従来のMBTに比べて打撃力が50%強化されているという。 砲塔には20発が搭載できる。 Leopard 2では砲塔内に15発と弾庫に27発搭載できる。
【Rheinmetall 130mm滑腔砲関連記事:2105-031706 (JDW 2021.03.17)】
【Rheinmetall 130mm滑腔砲関連記事:2004-020003 (IDR 2020.02)】
2022.05.24
 04:33
Defense News US Army terminates Strategic Long-Range Cannon science and technology effort <2206-052401>
 米陸軍が、中国を相手に開発していた射程1,000nm戦略長距離砲
SLRCの科学技術検証が、議会がFY22歳出法から予算を削除したことから中止した。
2022.02.07 Inside Defense National Guard will receive two ERCA battalions this decade <2203-020707>
 米陸軍が、ユタ州とアーカンソー州の州兵で、それぞれの大隊が装備しているM109 Paladin
SPH2027年と2028年に開発中のERCA換装することを明らかにした。
2022.02.07 Inside Defense Army leadership directed 'strategic' label be dropped from new 1,000-mile cannon project <2203-020706>
 米陸軍が2021年10月に、射程1,000哩を目指している長距離戦略砲の名称から戦略の2文字を削除して、単に長距離砲に変更していた。
2022.02.02 Jane's Defence Weekly US Army preparing to test Long-Range Cannon prototype <2205-020204>
 米陸軍が2年間実施する
LRCの試射をVandenberg AFBで2023年10月から実施する計画で、海洋大気庁が1月6日に通報を出した。 試験は2023年10月から2025年10月までの間の51日間に5種類でA、B、Cの3種類の弾で行われ、77発が発射される。
 陸軍当局者が1月18日、当初戦略長距離砲と呼ばれていた計画名称が単に長距離砲 (LRC) と改称したと述べた。 LRCは安価に砲弾を1,609km (1,000哩) の射程を持ち、敵の固定施設、長距離レーダ、C&C拠点、堅固なサイロや掩体、通信ノードなどを破壊する。
2022.01.19 Jane's Defence Weekly US Army plots path ahead for new mobile 155mm howitzer prototype <2204-011902>
 米陸軍装輪155mm榴弾砲の開発を次の段階に進めるため1月上旬に
RfIを発簡した。 RfIはトラック搭載型装甲車搭載型の2本が別々に出された。  2021年の時点では以下の各社が既存製品を元にした提案を行っている。
・BAE Systems:Archer
・Elbit Systems:Iron Sabre 8×8 Autonomous Treck Mounted Ordenance System
・Nexter:   CAESAR 6×6
・Yugoimport: NORA-B52
2022.01.19 Jane's Defence Weekly US Army preparing to test future interation of ERCA system <2204-011901>
 米陸軍が2年間実施する
ERCA Ⅱの試射をVandenberg AFBで2023年10月に実施する計画で、海洋大気庁が1月6日に通報をだした。 ERCA Ⅱの試射は2023年10月~2025年10月まで行われ77発を発射する。 試射は非榴弾でVandenberg AFBからPoint Mugu試験場を超えて1,900kmで行う。
 試射はプリプログラムのA弾が4Q/2023年から、2Q/2024年からはA弾とB弾、1Q/2025年からはA弾と噴進するC弾で行われる。
 ERCAはスーパー装薬で射距離70kmを実現した58口径の155mm Paladin M109A7 SPHXM1299試作ゼロと呼び2023年に18門で大隊を編成する。
2022.01.12 Inside Defense Long-Range Cannon prototype to be built this year <2202-011210>
 ラファティ准将が1月11日、米陸軍年内長距離砲の試作品を完成させYuma試験場に搬入することを明らかにした。 しかしながらVandenberg
SFBでの試射は2023年以降になるという。
 今までは、Vandenber SFBでの試射が2023年10月に短射程で開始されるとされてきた。
2022.01.06 Inside Defense Army to test cannon with 1,180-mile range in FY-24 <2202-010613>
 米陸軍がFY24射程1,180哩 (1,900km) の次世代火砲である
ERCA-Ⅱの発射試験をVandenberg SFBで実施する。
 この試験で陸軍は非榴弾77発を発射する計画である。
2021.09 International Defence Review BAE Systems readies extended range 155 mm ammo for UK <2110-090002>
 BAE Systems社射程延伸 (ER) 型155mm
HE弾の発射試験を2020年末に行った。 試験は同社製AS90 155mm/39 SPH155mm/52砲で行われた。 155mm ER HE弾はBB弾で、AS90で30km以上、155mm/52砲で40km以上と、現有のL15A4 HE弾を超える距離を飛翔した。
 155mm ER HE弾は(X) L12弾と呼ばれているが、装備化されればL12弾となる。
2021.07.14 Jane's 360 Final assembly under way of four US Army ERCA platforms <2108-071407>
 米陸軍
LRPF-CFT長のラファティー准将が7月9日、ニュージャージー州のPicatinny造兵廠でM109A7 Paladin 155mm SPH 4門の砲身を30ft、58口径に交換して射程70kmのXM1299 ERCA試作0型に改造する作業が行われており、このうちの少なくとも1門がProject Convergencr 2021演習に参加すると述べた。
 陸軍は23発の自動装填機を改良して更に発射速度を上げるなどの能力向上を進めるという。
2021.06.09 Jane's Defence Weekly US Army seeks 70km from its tube artillery by 2023 <2108-060908>
 米陸軍が155mm在来型砲射程を2023年までに70kmに延ばす計画である。 新型
ERCA砲には戦車砲弾を元にしたXM1135ER弾が使われ腔内圧を高く設定している。
 この長射程化はM777A2牽引砲でも行われ、39口径の砲身を55口径砲身に交換するが重量増加は1,000-lb以内という。 M777A2はこの結果射程が60kmに延伸し、CEPは半分以下になるという。
2021.05.24 Breaking Defense Ramjet shells could triple artillery range <2106-052405>
 米陸軍がラムジェットで噴進し射距離を100km以上とするXM1115
ERAMS砲弾の開発を近く発注する。 ERAMSには以下のような特徴がある。
 ・高初速
 ・有翼による揚力
 ・発射後の噴進
 米陸軍は火砲の長射程化を進めてきている。
 ・M549A1: 30km(冷戦時代)
 ・XM1113: 40km RAP弾、M109 Paladin発射
 ・XM1113: 70km XM1299 ERCA発射
 ・XM1115: 100km ラムジェット噴進
2021.05.10 Breaking Defense Army plans to grow Artillery EXCLUSIVE <2106-051010>
 米陸軍が新兵器の導入と新部隊の創設により野戦砲兵の改革を行おうとしている。
機甲旅団の砲兵大隊は従来のM109 Paladin 155mm
SPHを装備するがM109A6をM109A7に更新する。 また射程が25哩に延びた新型RAPであるXM1113弾を発射する。
機甲師団の砲兵大隊はXM1113 RAP弾を使用れば射程が40哩以上になるM1299 ERCAを装備する。 M1299はM109の車体に砲身長を39口径から58口径に伸ばした砲身を搭載し、将来はラムジェット推進弾も発射する。
軍団は砲とミサイルを装備していた砲兵旅団を、HIMARSMLRS装備部隊に改編し、射程を90哩以上に伸ばした長射程型GMLRSと、射程が300哩以上になるPrSMを発射する。
戦域軍には、既に5個編成されているMDTFが入る。 MDTFは太平洋戦域に2個欧州に1個北極圏に1個が配置され、残りの1個は戦略予備になる。
 MDTFは長射程ミサイル部隊を2個中隊持ち、射程1,100哩の中距離を担当する中隊が装備するMRCは海軍が装備している亜音速のTomahawk及び超音速のSM-6を装備する。 長距離を担当する中隊は海軍と共同開発している射程が数千哩と推定されるLRHWを装備する。
【註】
 この記事に掲載された図によると、MDTFの編成は以下のようになる。
 I2CEWS (Intelligence, Information, Cyber, EW and Space)大隊
  情報中隊×2
  通信中隊
  長距離センシング中隊
  情報保全中隊。
 戦略火力大隊
  HIMARS中隊
  RMC中隊
  LRHW中隊
 防空砲兵大隊
 旅団支援大隊
2021.05.05 Jane's Defence Weekly US Army seeks higher rate of fire for its ERCA prototype... <2107-050506>
 米陸軍が2024年に運用試験を行おうとしている
ERCA Inc2では自動装填機を採用するが、装填機に載せる弾数を当初の計画31発から23発に低減させようとしている。 31発は車両が耐え得ないのが理由という。
2021.04.14 Defense Update Nexter Develops A Scalable Gun for Future Tanks <2105-041410>
 Nexter-KNDS社が4月14日、2040~2050年代に出現する脅威に対応する140mm戦車砲を発表した。
 この砲は
ASCALONと呼ばれる。
2021.03.17 Jane's Defence Weekly Rheinmetall offers 130 mm gun for MGCS <2105-031706>
 独仏が共同開発中の
MGCS MBT搭載砲にRheinmetall社が130mm砲を提案し、Nexter社の140mm砲と競っている。 MGCSの搭載砲は2022年に決まる
 Rheinmetall社によると、砲を130mmに8%増やしただけで威力は50%増える。
2021.03.09 Defense News Strategic Long-Range Cannon effort in holding pattern ahead of tech feasibility report <2104-030904>
 米陸軍が検討を進めている射程1,000nm戦略長距離砲 (
SLRC) の開発は、米国科学アカデミー (NAS) での技術的可能性検討が結論を出し報告を行うまで保留されている。
2021.02.18 Inside Defense ERCA development on track for 2023 fielding <2103-021806>
 米陸軍のLong Range Precision Fires Cross-Functional Teamの長であるラファティ少将が2月10日、陸軍が開発中の長距離砲
ERCAは2020年12月にExcalibur弾を用いた70kmの試射に成功したのを受け、2023年の配備を目指して引き続き装薬や発射弾を含めた開発を続けていると述べた。
2021.01 International Defence Review Tansforming fires: US Army testing and rounding out its long-range fires portfolio <2103-010012>
= 米陸軍の長距離火力に関する5頁の記事 =
 ・Beefing up artillery
 ・Mobile or static
 ・Beyond INF
 ・A middle candidate
 ・Mach 5
 ・Highway to HEL
2020.12.21 Defense News Army long-range cannon gets direct hit on target 43 miles away <2101-122110>
 米陸軍が12月19日にアリゾナ州のYuma試験場で、M109A7 Paladinの39口径の砲身を30ftに伸ばし58口径とした
ERCAExcalibur誘導砲弾と強化装薬 (supercharged propellant) を用いたXM1113弾の射撃を行い、Excalibur弾が70kmを飛翔し標的に直撃した。
 3月に行った試験では70kmを目指したものの65kmであった。
2020.12 International Defence Review US Army's XM1299 prototype zero <2101-120017>
 米陸軍の首脳が9月にProject Convergence 2020参加のためアリゾナ州のYuma試験場に参集した。 この主要テーマはAI技術やsnsor-to-shooter技術、とりわけ20分かかっていた決心時間を20秒に縮めることであったが、もう一つのテーマは長射程砲
ERCAの試験であった。
 陸軍が装備しているM109A7 Paladin SPHを元にしたXM1299試作ゼロ号砲砲身を30ft (9.1M) に伸ばして58口径にすることで70kmの射程を実現している。 ERCAは超装薬 (supercharge) を用いるもののM982 Excalibur弾、XM1113 RAP弾、XM1155長射程弾などの現有弾を発射できるが、問題となったのはそのための砲身命数の低下で、現在銅や鉛を使っている弾帯 (rotating band) を変える必要が出てきた。
2020.10.14 Jane's Defence Weekly US Army eyeing ERCA autoloader and alternative solutions <2012-101406>
 M109A7 Paladin 155mm
SPH射程を70kmにまで伸ばすERCAでは2023年にIncrement 1 (Inc 1) 18両が配備されるが、2024年に配備されるERCA Inc 2では発射速度6~10発/分31発自動装填機構が採用される。 従来型の装填機構では23~24発しか装填できなかったという。
2020.09.16 Jane's Defence Weekly Northrop Grumman charrges on with XM913 50 mm cannon deliveries to US Army <2011-091608>
 Northrop Grumman社が米陸軍のBradley更新計画用としてXM913 50mm砲の納入を行っており、8月下旬に4門を納入したのに続き10月末には7門を納入する。 更に2021年に10門を納入する。
 50mm砲はBushmaster機関砲と混用されると共に次世代戦闘車
NGCVにも採用される。
2020.09.08 Breaking Defense Army seeks new mid-range missile prototype by 2023 <2010-090811>
 米陸軍が実施したロシアや中国を相手にした図上演習の結果、射程2,000km程度の中距離火力が欠落していることが判明した。 このためこの程度の火力の整備が要求されるが、早急な整備の要求からTomahawkの様な陸軍以外の武器の転用になるとみられる。
 陸軍Army Future Commandの野砲部長であるラファティ准将はこの中距離火力は試作品が2023年にoperationalになるとした上で、2023年は以下のように重要な時期になるとした。
・M109 Paladin
SPHに代わる射程65kmERCA最初の大隊が発足
・当面の射程500km、将来700~800kmPrSM最初の試作中隊が発足。
・射程1,500~2,000kmの中距離ミサイル最初の試作中隊が発足。
・ロケット推進で射程1,500km以上の戦略砲SLRC最初の最大射程試射
・射程数千㌔㍍の長距離超高速ミサイルLRHW最初の試作中隊が発足。
2020.05.19 Jane's 360 RMD, TNO progress initial phase of XM155 ERAP development <2006-051902>
 米陸軍CCDCが6大優先項目に挙げているLRPF計画で開発している長距離砲ERCAが発射する砲弾ERAPは2019年7月にPhase Oneが開始されているが、Raytheon社も$7.9MでPhase Oneを受注している。 Phase OneにはBoeingGDNorthrop Grummanの各社も受注している。
 ERAPはラムジェット推進の155mm誘導砲弾で、100kmの射程が求められている。
2020.05.13 Inside Defense Army taps U.S.-European industry team to design ramjet artillery prototype <2006-051305>
 米陸軍が、現有榴弾砲の射程を2倍の100kmまで伸ばす吸気式エンジン噴進砲弾のエンジン開発で、米欧企業チームを選定した。
【関連記事:1911-091803 (JDW 2019.09.18)】
2020.05 International Defence Review Stand-off: US Army prioitises long-range fires to address Chinese, Russsian capabilities <2007-050010>
= 米陸軍の将来長距離火力に関する3頁の記事 =
 ・Increment upgrades
 ・Though a PrSM
 ・Bullet for speed
2020.04.20 Breaking Defense DoD, Norway partner on Ramjets for Navy hypersonic missiles <2005-042008>
 米国防総省ノルウェー国防省が4月20日、米陸海軍の将来超高速ミサイルが装備するラムジェットエンジン技術で提携すると発表した。
 計画はTHOR-ERと呼ばれる固体燃料ラムジェットで、陸軍は超長距離砲ERCA砲弾への利用も検討している。
【関連記事:1912-110006 (IDR 2019.11)】
2020.04 International Defence Review Taking aim: Nk 45 Mod 4 evolves to meet naval gunnery requirements <2005-040017>
= Mk 45 Mod 4砲の改良に関する5頁の記事 =
 ・NSFS requirement
 ・Established pedigree
 ・Automated ammunition handing
2020.03.18 Jane's Defence Weekly US Army demos shots with extended-range howitzer, while deciding if Raytheon can stay in the PrSM contest <2005-031804a>
 米陸軍が3月6日に、長射程高発射速度を目指し砲身長を30ftに伸ばし口径比を58とした新型加農砲XM1299 (ERCA) 試作0号65kmの試射4発行った。
 試射されたのはExcalibur弾2発XM1113 Inc 2 RAP弾2発で、Excalibur弾は標的の1m以内に着弾した。 XM1113弾のうち1発は標的から610mずれて着弾したが、2発とも65kmを飛翔した。
 計画通り進めば、陸軍は2023年までにERCA Inc 118門装備する。
<2005-031804b>
 米陸軍が開発している精密打撃ミサイルPrSMでRaytheon社は技術的な問題から2019年末に計画されていた発射試験ができず、陸軍は同社に開発を継続させるか否かの決心を迫られている。
2020.03.06 Breaking Defense New Army Cannon Doubles Range; Ramjet Ammo May Be Next <2004-030610>
 米陸軍が3月6日にYuma試験場で、M109 Paladin
SPHの最新型で、従来の二倍となる射距離65kmで2種類の弾を試射した。 ラムジェット推進弾をも考慮に入れたこのERCA計画では、2023年までに1個大隊分となる18両の生産が計画されている。
 今回試験が行われたM109 SPHを陸軍はM1299と呼んでおり、口径比を39から58へと砲身長を49%伸ばしたM1299が装備後57年経過したM109の後継となると見られる。
 LRPF計画の責任者であるラファーティ准将は、ERCA計画の第二段階 (Increment 2) は別契約になり、恐らく3~4ヶ月後に契約が行われると述べている。 同准将はまた 、ラムジェット推進弾には海軍が電磁砲用に開発した超高速弾が使われるであろうとも述べた。
【ラムジェット推進155mm弾に関する記事:1912-110006 (IDR 2019.11)】
2020.03.06 Defense News Army takes 40-mile shots from extended-range cannon in demo <2004-030609>
 米陸軍が3月6日にYuma試験場で、
LRPF計画として開発中の長射程砲ERCAによる射距離65kmの試射を2種類行った。
 ERCAは155mm/58口径と砲身長が3呎延びた改良型M777榴弾砲によりXM1113 RAP強化装薬で発射し、射距離を二倍の60km以上にするもので、試射はExcalibur長射程誘導砲弾とXM1113 RAP弾により行われた。 ERCAシステムはXM1299試作0号と呼ばれ、18両の生産をM109A7 Paladin SPH を生産しているBAE Systems社が2019年7月に受注している。
 ERCAの装備化をFY23としているFY23陸軍は、3~4ヶ月以内に第二段階ERCAの業者説明会を行う。 陸軍はERCAの最終目標を射程1,000nm、1,852kmと考えている。
2020.02 International Defence Review Rheinmeyall advances Next Generation 130 mm tank gun <2004-020003>
 Rheinmetall社が、新型 (NG) 130mm滑腔戦車砲初期型の開発を完了したことを明らかにした。
 130mm NG砲は米陸軍が計画している次世代戦闘車 (
NGCV) での採用を目指すもので、新高張力鋼にクロームメッキを施している。
 砲身長は6.63m、重量3,000kgでAPFSDS-T弾を発射する。
2020.02 International Defence Review US Army preparing ERCA Inc 2 prototype competition <2004-020002>
 米陸軍長射程野砲計画
ERCAIncrement 1 (Inc 1) の試験を本格化させると共に、2022年にInc 2を完成させる計画で1月第3週に企業説明会を計画している。
 BAE Systems社が担当したInc 1では39口径の砲身を9.14mに伸ばして58口径としたM109A7 Paladin SPHを使用したが、Inc 2ではM109A7を使用するか他の車体を使用するか決まっていない。
 FY22ではERCA Inc 2を18両取得してFY24まで評価試験を行い、ERCA Inc 2を200両調達するか決定する計画である。
2019.12.04 Jane's Defence Weekly Rheinmetall looks to develop longer range howitzer <2001-120413>
 Rheinmetall社が11月27日、口径比を60口径にして薬室容積を拡大した155mm砲の開発と生産を計画していることを明らかにした。
 この計画はドイツ軍の将来間接射撃火力 (Zukünftiges System Indirektes Feur) 計画によるもので、同社は装輪自走砲としての可能性を目指している。 ドイツ軍は75kmの射程を要求しているという。
 新型155mm/60口径砲はNATO標準のJBMoU弾及び高い発射衝撃に耐える新型弾を発射し、新型弾は既存のJBMoU弾を発射する砲からも発射できる。
 Rheinmetall社が11月6日、は南アフリカの射場でG6 155mm/52口径
SPHによる76kmの射撃を実施したと発表した。 またPzH 2000 15mm/52口径砲でも67kmの射撃を実施した。
【関連記事:1912-112703 (DU 2019.11.27)】
2019.11.27 Defense Update 155mm artillery system claims world record: 76km <1912-112703>
 Rheinmetall社とDenel社の合弁RDM社 (Rheinmetall Denel Munitions) が南アフリカで3種類の155mm 52/39口径砲による試射で射程の最長記録の出した。
 使用されたのはDenel社製G6砲とNATO 7ヵ国が採用しているPzH2000
SPHが搭載しているL52-23I砲、及び155mm39口径砲で、それぞれ76km67km54kmを記録した。
 NATOでは採用されていないG6砲はZone-6装薬でM9703擬製V-LAP弾を発射した。 G6砲はAssegai弾を長射程で発射するため25立の薬室容積を持ち、Nitrochemi社製の新型装薬を使用した。
Assegai 155mm砲弾に関する web page
この試験の詳細を報じた記事
【関連記事:1901-121602 (AT 2018.12.16)】
【註】
 従来の155mm52口径砲の射程はPzH2000の場合で、通常弾30km、ベースブリード弾40kmで、米陸軍が装備する39口径のM109A6では、通常弾24km、ベースブリード弾45kmである。
2019.10.15 Inside Defense Army to test first ERCA prototype soon <1911-101510>
 米陸軍の
CFT責任者のラファティ准将が15日に米陸軍協会 (AUSA) 年次総会で、ERCA 1号機の最終組立がPicatinny兵器廠で行われており、今後アリゾナ州のYuma試験場に搬入されて30日後に試験が開始されると述べた。
2019.07.24 Jane's Defence Weekly BAE Systems teaming up with USArmy on ERCA <1909-072406>
 米陸軍が7月15日、陸軍が目指している戦略長距離砲 (
SLRC) となるERCAの開発をBAE Syetems社に$45Mで発注した。
 ERCAは現有のM109A7 39口径SPH砲身を30ftにして58口径にし、射距離と発射速度を上げようとする計画で、開発は砲身、砲弾、自動装填機及び車外で使用するMANPADSの4件からなる。
 陸軍は更にFY20に$91.9M要求しているほか、FY21に$65.2M、FY22に$77Mを要求する計画である。
【註】
 米陸軍のERCAはM109A7 SPHの射程をXM113 RAP弾を使用して40kmにまで延伸する計画と報じられている。
【関連記事:1908-071505 (DN 2019.07.15)】
 また、通常射程が32kmであるM109の射程を二倍の64kmまで伸ばす試験を行っており、射程100km以上を最終目標とするとも報じられている。
【関連記事:1901-121602 (AT 2018.12.16)】
2019.07.15 Defense News BAE gets green light to build extended-range cannon prototype for US Army <1908-071505>
 BAE Systems社が7月15日、米陸軍の長距離カノン砲 (
ERCA) の試作を$45Mで受注したと発表した。
 ERCAはArmy Fure Commandが最優先項目に掲げている一つで、現在38口径であるM109A7 Paladin 155mm SPHの砲身を30ftに伸ばし58口径とするもので、XM113 RAP弾を使用した射程を40kmにまで延伸する。 陸軍は数年以内の配備を計画している。
 ERCAは陸軍が計画している射程1,000nmの戦略長距離砲への第一歩である。
【註】
 38口径のM109A7 Paladin 155mm SPHの射程はRAP弾を使用しても30kmであるが、62口径のMk45 Mod 4 127mm艦載砲は37kmの射程を有している。
2019.03.27 Jane's Defence Weekly US Army outlines $228 million investment to develop Strategic Long-Range Cannon <1905-032706>
 米陸軍が戦略長距離砲の開発3年間で$228Mかけて行う方針で、FY20に$91.9Mを要求している。
 開発は砲、自動装填機、砲弾及び、何か不釣り合いであるが
MANPADの4分野で行われる。
【戦略長距離砲関連記事:1811-101405 (DU 2018.10.14)】
【M777の射程延伸関連記事:1606-050304 (S&S 2016.05.03)】
2019.03.18 Inside Defense Army unveils $228M Strategic Long-Range Cannon program <1904-031809>
 米陸軍が$228Mかける戦略長距離砲 (
SLRC) の砲及び弾薬の技術研究にFY20分として$91.9Mを要求した。
【関連記事:1811-101405 (DU 2018.10.14)】
2018.12.16 Army Times Army artillery testing in Arizona aimed at shooting farther <1901-121602>
 米陸軍が通常射程が32kmであるM109 Paladin 155mm
SPHの射程を新型RAP弾で二倍の64kmまで伸ばす試験を行っている。
 陸軍は射程100km以上を最終目標とするLRPF計画を進めている。
 M777A2砲と並べて置かれたM777ER砲は、5個の部品交換だけで改造でき、重量は僅かに増加するという。
【関連記事:1901-102901 (AW&ST 2018.10.29)】
2018.10.31 Jane's Defence Weekly Rheinmetall promieres new-generation remote-control gun <1812-103105>
 Rheinmetall社が10月23~26日にパリで開かれたEuronaval展で、同社製MLG 27の後継となるSeaSnake艦載軽量砲を公開した。
 Mauser BK27 27mm砲を搭載したSeaSnake 27は225発を搭載して600kg、KCE30/ABM 30mm砲を搭載したSeaSnake 30は135発を搭載して620kgであるという。
2018.10.29 Aviation Week & ST Long shot <1901-102901>
 米陸軍のExcalibur、GMLRS、ATACMSはいずれもロシアの脅威に対して射程が足りないため、各種長距離火器を開発している。
Extended-range cannon Artillery
 射程が30~35kmのPaladin 155mm砲39口径を58口径にして射程を70kmにまで伸ばす。
GMLRS-ER
 Lockheed Martin社が開発中で、胴径はやや太くなるが従来のM270A1に6発パックを搭載できる。
PRSM
 
PRSMの射程はINF条約の縛りから400kmを必成としているが、望ましくは499kmとしている。 ただ現在の設計では陸軍が要求すれば499km超えにできると言う。 ATACMS同様M270A1に2発を搭載する。
 FY27装備の当初計画を早めて、FY23でのEOCを追求している。
2018.10.14 Defense Update The Army wants its cannons to reach 1,000 km <1811-101405>
 米陸軍がXM-907 155mm 58口径砲の自走型であるM-109A8
ERCA砲を開発した。 配備は2023年に開始され、これにより陸軍砲兵は射程70kmの精密射撃が可能になる。
 陸軍は当面の目標を射程100kmとしているが、ロシアや中国のA2ADに対抗する射程1,000kmの戦略砲も考えている。
2016.11.21 Inside Defense Pentagon seeking prototype proposals for key HGWS component <1612-112106>
 米国防総省が超高初速砲(
HGWS)の提案を要求した。 HGWSは現在の砲兵システムに追加装備する BM迎撃用システムで、提案を求めているのは18ヶ月間かけての試作と2018年までに試験を実施することになっている。
 MDASCOに代わって企業に対し、費用対効果に優れる移動型システムの提案を求めている。
2016.10.26 Jane's Defence Weekly USN commissions next-gen Zumwalt destroyer, major tests upcoming <1612-102605>
 米海軍が10月15日、DDG 1000 Zumwaltの就役式典を行った。 <Zumwalt
IOCは2019年に計画され ている。 またZumwalt級2隻の建造も進められている。
 Zumwaltは射程64nmの誘導砲弾LRLAPを、発射速度10発/分で発射できる155mm砲 AGSを2門装備し、LRLAP弾300発を搭載しているが、まだ発射試験は行われていない。
2016.05.03 Stars & Stripes Researchers looking to extend howitzer's range to more than 40 miles <1606-050304>
 米陸軍M777 155mm砲の射程18哩を40哩以上に延伸することを検討している。 この計画に ついてニュージャージー州の陸軍Picatinny工廠は、改良型M777A2(右図上右、右図下手前)で誘導砲弾を発射することで、43哩を達成できるとし ている。
【註】
 M777の射程はベースブリード弾(ERFB)で18.6哩(30km)であるが、M982 Excalibur誘導砲弾を使用すれば当面40km、ゆくゆくは50kmと言われ ている。
 これに対しBAE Systems社は陸海軍共用の誘導砲弾としてMS-SGPを開発している。
【関連記事:1309-080021 (IDR 2013.08)】
 MS-SGPは当初Mk45 Mod 4艦載5吋砲として開発されるが、155mm榴弾砲としても使用される計画で、 BAE Systems社のHPによると155mm榴弾砲から被帽SGP弾を発射すると 射程は70km (43哩)になるという。
2016.05.02 Inside Defense Work: New hypervelocity gun could displace rail gun in next administration <1606-050204>
 米国防次官が2日、現国防長官は、超高速砲など中露に技術的優越を確保するための予算確保 を、次期大統領に引き継ぐと述べた。
2016.04.06 Inside Defense SCO aims to flip the script on missile defense for bases, ports, ships with hypervelocity gun <1605-040605>
 米国防総省が、在来の砲から発射し戦闘機搭載レーダの地上型で誘導する 超高速弾の試験を2018年までに実施する計画であるが、この砲弾は攻撃用だけでなく、陸海軍で基地や港湾、艦船のミサ イル防衛用に使用できる可能性がある。
【註】
 航空機などでは、超高速(Hypersonic)とはMach 5以上を指すが、この記事で言う超高速(Hypervelocity)とは、どの程度の速度を指すのか不明である。
2016.01 International Defense Review Forty something: Lightweight 40 mm guns enter the market <1602-010009>
= 艦載40mm砲に関する4頁の記事 =
Bofors 40 Mk 4
Oto Melara Forty Light
2015.12 International Defence Review Dead end? Wither now for Zumwalt's Advanced Gun System <1601-120010>
= DDG 1000 に搭載する AGS に関する4頁の記事 =
 DDG 1000 Zumwalt が2門装備する
AGS 155mm砲は、砲弾の装填等に一切の人員を必要としない 完全自動化砲で、油気圧で駆動する Mk 38 や Mk 45 と異なり完全電気駆動になっている。
 発射するのは射程64nmCEP=2mLRLAP 誘導砲弾で、各砲の弾倉には 300発ずつが装填され10発/分の発射速度で射撃できる。
2015.08.19 Jane's Defence Weekly BAE wins USN Mk 45 upgrade <1510-081905>
 BAE Systems社が8月12日に米海軍から、Ticonderoga級巡洋艦と新造される Arleigh Burke級駆逐艦用として、改良型 Mk 45 砲10門を受注した。
 また8月12日には$79.8Mで、Mk 45 Mod 1/2 砲6門のオーバーホールと Mod 4 への改造を受注した。 契約は2016年9月に完了する。
2013.11 International Defence Review Flexible 57 mm firepower trails on littral targets <1312-110029>
= Mk 110 / Bofors 57 Mk 3 57mm艦載砲に関する5頁の記事 =
 米海軍と沿岸警備隊が装備している Mk 110 Mod 0 57mm砲は、Bofors 57 Mk 3 の米国名である。
2012.10 Jane's Missiles & Rockets LRLAP cleared to begin final tests <1211-100008>
 米海軍の DDG-1000 Zumwalt級駆逐艦が装備する155mm AGS から発射される長距離噴進弾 LRLAP 弾の発射試験が2012~2013年に実施される。 LRLAP 弾の LRIP はFY14に開始され、FY15に艦載試験、FY16 の IOC が計画されている。
 AGS 砲は LRLAP 弾を10発/分の発射速度で射撃できる。
2011.11.30 Jane's Defence Weekly 'Downsized' 155mm AGS studied to fit in with DDG-51 re-start <1201-113012>
 米海軍が DDG-1000 の建造を3隻にとどめる決定したのを受けて、BAE Systems社が DDG-51 Flight Ⅲ に搭載可能な AGS-Lite (AGS-L) を提案している。
 AGS-L は DDG-1000 に装備するのと同じ155mm砲LRLAP 誘導砲弾を使用するが 、弾倉を小型化し砲塔のステルス性を下げるなどの措置により、元々100tあったシステム重量を51tと、Mk 45 Mod 4 砲の二倍 以内に収めている。
2010.06.23 Jane's Defence Weekly US Army looks to fill NLOS-LS gap <1008-062608>
 米陸軍が計画中止になった NLOS-LS代わる火力システムを検討しており、M777 牽引155mm 砲が候補に挙がっている。
 M777 は軽合金製で重量が4,200kg以下であるのに、Excalibur弾を使用すれば40kmの 射程が得られる。
【註】
 Wikipedia によると M777 は2005年に装備が開始された155mm 39口径砲で、主要 性能は以下の通りである。
・発射速度: 2発/分・・・・通常
       5発/分・・・・最大
・最大射程: 24km ・・・・・・M109通常弾
       30km ・・・・・・ERFB ベースブリード弾
       40km ・・・・・・Excalibur弾
2010.03 Jane's Missiles & Rockets BAE Systems wins US Navy contract for completion of LRLAP qualification <1004-030006>
 BAE Systems社が、米海軍の DDG-1000 が装備する155mm AGS砲用の LRLAP開発の最終段階を$185.3Mで受注した。 契約は2012年12月に完了する。
 LRLAP弾は既に116kmの飛翔を実証している。
2010.01.27 Jane's Defence Weekly BAE Systems unveils US Army's modernised Paladin SPH <1003-012704>
 BAE Systems社が1月20日、開発中止になった NLOS-C に代わる 155mm HSP 計画である改良型 Paladin (PIM) を公表した。
 PIM は現有 M109A6 Paladin の装甲と砲架を Bradley IFV を元にした車体に搭載するほか、旋回俯仰一体の電気式駆動装置やディジタル 式の射統装置が取り付けられる。
2009.12.16 Jane's Defence Weekly End of line for US NLOS-C <1002-121601>
 米陸軍の FCS を構成していた NLOS-C 155mm HSP の計画中止が正式に決まった。  FCS の計画中止に伴い MGV の開発も中止になったためで、NLOS-C は部品の70%が MGV と共通であることによる。
 今後は Paladin HSP の改良で対応することになると見られる。
2008.04 International Defence Review Combustion light gas gun technology <0807-040015>
 米海軍研究本部 ONR が新しい長距離砲技術を研究している。 CLGG というこの技術 は、水素やメタンなどを燃焼させて発射するもので、電磁砲 (EMG) に比べ多くの利点があるという。
 一般的な砲は固体発射薬を燃焼させ発生する高温高圧ガスで弾丸を押し出すが、発生するガスが高分子なためガスの速度に限度がある。 従来の軽量ガス砲は高圧の水素 やヘリウムなどの低分子量のガスで弾丸を押し出すものであるが、CLGG は低分子量ガスに酸素を混ぜて燃焼させる。 燃焼ガスは高温になるもの の固定発射薬の場合より低いため、砲身の損耗は少なくて済む。
2007.12 International Defence Review Developers consider growth path for US NLOS-C cannon <0801-120010>
 初の FCS MGV となる NLOS-C Increment 0 が、2008年6月14日のロールアウトを目指し組み立て作業に入っ ている。 NLOS-C Increment 0 は完全なハイブリッド動力車である FCS MGV 共通車体を使用し、APS (Active Protection System)、多機能 countermeasurebomb jamming PTS (Projectile Tracking System) を 装備する。
 PTS は干渉計方式の装置で、砲塔の前面にコンフォーマルアンテナを配置している。 PTS は砲の全射程にわたり発 射砲弾を追随でき、算出した結果をもとに次弾の発射諸元を修正する。 算定精度は16kmで CEP≦5m という。 PTS の発展型 では敵弾の発射位置標定も可能になり、Excalibur にその諸元を送信できるようになる。  Excalibur を用いた場合の NLOS-C の射程は30kmになる。
2007.11.07 Jane's Defence Weekly NLOS-C FP system forges ahead <0724-110708>
 昨年末にロールアウトした NLOS-C FP (NLOS-Cannon Firing Platform) は、既に800発以 上の155mm砲弾を発射し、最大発射速度6rpm、6.2分間に24発の発射速度を実現している。
 NLOS-C FP は発射速度を高めるため自動装填機構を保有しており、信管の装着、砲弾の装架、必要量の装薬の装填を自動で行う。  NLOS-C FP には24発の155mm弾と72梱包の装薬 (MACS: Modular Artillery Charge System) を搭載できる。
【註:】
 我が国の装備する FH-70 155mm牽引砲の最大発射速度は6rpmで、FH-70 を自走化した90式自走155mm榴弾砲の発射速度は18発以上/3分 である。
2007.06 National Defense Skeptics watch cannon progress closely <0713-060029>
 米陸軍の FCS 構成装備である NLOS-Cannon NLOS-Mortar の試作は計画通り順調 に進んでおり、一連の発射試験準備が進められている。 EBCT による評価は2005年5月に開始する。
 試作中の 155mm NLOS-C は現在重量27t、乗員は2名で24発の砲弾を搭載し、1分間に6発を発射でき、操作手は 2つのボタンを押すだけで発射装填ができる。 手動装填の必要はない。 また発射速度が可変でコンピュータ 同期により一ヶ所に4発を同時着弾させることができる。
 120mm NLOS-M の発射試験は3月に初めて行われ、要求では1分間に16発のところ12発を発射した。
2007.01 International Defence Review FCS NLOS-C prototype begins metal-cutting <0703-010004>
 FCS の構成要素である NLOS-C (NLOS-Cannon) の初期試作となる Increment 0 の製造が2006年12月に開始された。 Increment 0 は6~8両試作され、FCS EBCT (Evaluation Brigade Combat Team) が2008年に開始する評価試験で使用する。 Increment 1 の納入は2010年に開始され、 量産型 NLOS-C の配備は2014年に始まる。
 これに先立ち2003年に完成した39口径の NLOS-C CTD を38口径砲身に替え、小型化された NLOS-C Firing Platform に搭載した XM234 の発射試験は2006年10月23日に開始されている。
2006.12.20 Jane's Defence Weekly Super Rapid set for French FREMM <0702-122015>
 Oto Melara社が、仏海軍 Aquitaine 級 FREMM フリゲートに装備する Super Rapid 76mm 62口径砲8門を$53.3Mで受注した。 受注したのは Super Rapid の最新型で、ステルス砲塔に搭載されて いる。
 FREMM の一番艦は2009年の3/四半期に納入され、二番艦は2011年中頃に引き渡される。
2006.12.04 Defense News More scrutiny for ship guns <0703-120401>
 GAO は11月30日に公表した報告書で、海軍と海兵隊が DDG 1000 Zuwalt 級駆逐艦等の 搭載砲について詳細な分析検討を行うことが必要であると指摘した。
 開発中の ERM は技術的問題と経費超過から2011年以降の実用化が予測され、AGS (Advanced Gun System) と LRLAP 開発は極めて順調に進んでいるものの、 装備化は Zuwalt 級が就航する2012年以降になる。
 GAO は AGS の使用頻度、所要弾数、AGS に関わる海軍と海兵隊の指揮統制要領等具体的な検討が不十分であるとして、予算化する前 に詳細な分析を行うことを求めている。
2006.11.08 Jane's Defence Weekly NLOS-C FP begins firing trials <0623-110804>
 BAE Systems社で開発していた NLOS-C FP (NLOS-Cannon Firing Platform) が完成して3週間経ち、最初の射 撃が Yuma で行われた。 予定より1ヶ月進んでいる。
 NLOS-C FP は FCS を構成する155mm 38口径の軽野砲で、装薬は MCS (Modular Charge System) になっており、24発の砲弾と MCS が搭載できる。
 システムは4発同時弾着射撃 (MRSI: Multiple Round Simultaneous Impact) が可能で、これを達成するため の発射速度試験などが2008年末まで予定されている。
【註:】
 NLOS-C FP は当初39口径砲で計画されていたが、C-130 搭載の要求から途中で38口径砲に変更になった経緯がある。
( 38口径決定関連記事 IDR 2005.07)
 陸上自衛隊が装備する FH-70 155mm榴弾砲及び99式155mm自走榴弾砲は39口径である。
2006.10.11 Jane's Defence Weekly KBP reveals upgraded version of the Krasnopol-M system <0621-101109>
 ロシアの KBP 設計局が、K-155M GAP (Guided Artillery Projectile) を発射する改良型である Krasnopol-M2 155mmを公表した。 K-155M GAP は全長1.2m、重量54kg、弾頭重量11kgの SAL の誘導砲弾で、 25kmの射程を持つ。
 K-155 と変わったのは尾部のフィンで4枚から6枚になった。 これにより山地や荒天時の上 下気流の影響を軽減できる。
2006.10.09 Defense News BAE unveils next-generation cannon <0624-100907>
 9月29日、BAE System社が、NLOS-Cannon の試作車両である Firing Platform を初めて公開した。
 NLOS-Cannon は米陸軍が開発中の FCS 主要構成品で、Firing Platform は155mm榴弾砲を搭載する第一段階試作車両で、車体には鋼 及びアルミ合金が用いられている。 また、ハイブリットエンジンを搭載し、乗員は2名、2008年から本格的な 開発試験を行う計画である。
2006.09.06 Jane's Defence Weekly Germany sets sights on F125 fire support solution <0619-090607>
 4隻が計画され、一番艦が2013年に就役する予定の、ドイツの6,000tフリゲート艦 F125 は、その任務の大き な柱である火力支援に陸軍の兵器の転用を考えている。
 搭載する MONARC (Modular Naval Artillery) 155mm砲は、陸軍の PzH 2000 SP 砲を艦載用にしたもので、ミ サイルには艦載型の GMLRS が考えられている。  MONARC 用には陸軍と共同で、長距離精密射撃弾が開発されることになる。 右図で砲の後方にあるハンガー が GMLRS である。
2005.09.19 Inside the Navy Navy officials announce successful test of Advanced Gun System <0521-091903>
 米海軍は8月31日、DD(X) に搭載する155mm AGS の発射試験をユタ州の陸軍射場で行い、極めて 良好な成果を得た。 地上での発射試験はこれが最後となる。
 AGS は海軍初の大口径電動砲で、砲身は10m、完全自動システムにより射程83mileの精密誘導砲弾 LRLAP 毎分10発以上発射可能であり、これまでの艦載砲の三倍の距離で艦砲支 援を行うことができる。
 AGS は油圧関連部品の削除により部品点数が大幅に減少し、価格低減と信頼性の向上が図られている。
2005.08.03 Jane's Defence Weekly Non-Line-og-Sight Cannon gets 38 cal ordenance <0516-080304>
 FCS 用 NLOS-C (NLOS-Cannon) の155mm 38口径砲による射撃が行われ成功した。 今までの試験は155mm 39口 径砲で行われていた。
 現有の M109A6 Paladin 155mm SPH が5名で操作されるのに対して、NLOS-C は2名で操作できる。 路上最高 速度は56km/hであるが、リチウム電池のみを使用して32km/hで4km走行できる。
2005.07 International Defense Review FCS trade-off process: the NLOS-C case study <0514-070020>
 
FCS の間接照準支援火力の中核となる NLOS-C (NLOS-cannon) は、計画当初には155mm 39口径砲が考えられていたが、C-130 による空輸の要求から砲身長が短く軽量な37口径や38口径も検討対象となった。
 しかし39口径砲に対して37口径砲が1,949-lb、38口径砲が1,367-lb軽くなるのに対して、最大射程は39口径砲の40kmより短い32km、36km になる。
 NLOS-C は結局軽量化と射程のトレードオフから、155mm 38口径砲に決まった。
 BAE社製 M777 牽引155mm砲の砲身 M776 155mm 39口径砲を車載した CTD (Concept Technology Demonstrator) 砲は、4月19日ま でに既に1,000発の射撃を行っている。
2005.07 International Defense Review 155mm AGS approval <0514-070006>
 UD社が$376Mで、DD(X) 搭載の全自動155mm砲である AGS 開発 を継続して実施する。 AGS の主目的は対地攻撃で LRLAP 弾を発射する。
2005.07 International Defense Review NLOS-C reaches a munitons milestone with 1,000 firings <0514-070001>
 UD社は FCS の主力間接照準火器となる NLOS-C (NLOS-cannon) の CTD (Concept Technology Demonstrator) 砲の射撃を、既に1,000発以上行っている。 NLOS-C CTD はBAE社製 M777 155mm 39口径牽引砲の M776 砲部を、20t級の装軌車に乗せているが、実際の NLOS-C では口径比を38にすると共に薬室容積を減じることにより、 砲を680kg軽量化する。
 このため M549A1 RAP 弾を用いた最大射程は、M776 が30kmであるのに対して24kmと 短くなる。
(その他 NLOS-C の細部に関する記載)
 UD社はまた、米陸軍の PGK (Precisopn Guided Kit) の候補である CCF (Course Corrected Fuse) 弾の試験を、2005年始めから実施している。 CCF は155mm及び105mm砲に用いられ、CEP を30 ~50mにしようとするもので、最近 M109A6 Paladin HSP によって行われた射撃では、14.5km飛翔して誤差は50m以内であった。
 CCF は発射初期には補助空気ブレーキ、中期には4枚翼スピンブレーキ、終末は2弁の空気ブ レーキで弾道の補正を行う。
2005.05.02 Inside the Army Army to install lighter gun tube on Non-Line-Of-Sight Cannon in May <0514-050204>
 米陸軍は5月中に試作 NLOS-Cannon への新型軽量砲の組み込みを行う。
 NLOS-Cannon は FCS 有人車両8機種のうちの1つで、車両重量を20,000-lb以下、C-130 での輸送を求められており、昨年陸軍は155mm砲 に現有の39口径砲に代え38口径砲を使用することを決めている。
 試験は今月から2006年1月まで予定されているが、要求を満たす重量に達するまで、砲身をはじめ冷却システムその他についても軽量化 努力は継続して続けられる。
2005.01.05 Jane's Defence Weekly Mounted Combat System may get JCM/cannon combo <0502-010502>
 FCS で最も強力な車両となる MCS (Mounted Combat System) は、間もなくそ の武装が決定されるが、当初105mm又は120mm砲を搭載すると見られていたのが、地対地型 JCM と Mk 44 30mm砲を搭載することになりそうである。 いずれにせよまだ最終決定はなされていない。
 105mm、120mm砲から発射するために開発されていた射程12~16kmの MRM (Mid-Range Munition) は、M1A1 Abrams 搭載に方針変更される模様で、これにより M1A1 Abrams の120mm砲の射程は3kmから BLOS に延伸される。
2004.12 International Defense Review Navies look for ways to tackle the ever-changing close-in threat <0423-120009>
= 艦載近接防空砲の特集記事 =
・Giat Narwhal 20A 20mm単装砲
 ほかに Narwhal 20B, 25, 30
・Thales Goalkeeper
・Reinmetall Millennium 35mm単装砲
 AHEAD (Advanced Hit Efficiency And Destruction) ABM (Air Burst Munition) 砲弾を使用MLG 27 27mm砲
・Oto Melara DART 76mm誘導砲弾
・Bofors Lemur
・Rafael Mini-Typhoon
・Oto Melara 12.7mm機銃
・United Defense Mk 110 57mm砲
 発射速度:220発/分
・Raytheon Phalanx Block 1B20mm6銃身ガトリング砲
2004.08 International Defense Review Laser ignition for NLOS-C <0415-080014>
 米陸軍は FCS に構成する NLOS-C 155mm自走砲に、レーザ雷管 BMLIS (Breech Mounted Laser Igniter System) を使用する検討を行っている。
 BMLIS には10発/分の発射速度に耐えられることが求められている。
2004.07.21 Jane's Defence Weekly US Army selectts artillery calibre <0414-072103>
 米陸軍は、 FCS で採用する NLOS-C (Non-Line-Of-Sight Cannon) に155mm/38口径砲 の採用を決めた。
 口径比を38にすることにより、当初検討していた155mm/39口径砲より636kg軽量化する目処が立ち、C-130 に BL の25%にあたる6発と共に搭載できるようになる。 39口径の場合には弾薬を一緒に搭載できない。
 NLOS-C は30kmの射程を持ち、XM982 Excalibur 誘導砲弾を使用すれ ば30~45kmが期待できる。
 NLOS-C には105mm砲も比較対照となったが、強固な目標に対する弾丸威力が十分でないと判断された。
2004.07.19 Inside the Navy CNO says Navy may 'sample other guns' on early Littoral Combat Ships <0418-071902>
 米海軍 CNO Clark提督は、LCS に装備する火砲について、計画中の Bofors 57mm Mk3砲だけでなく、Oto Metra Super 76mm 等その他の砲を Flight 0 として製造する4隻に試験的に搭載し、比較することを明らかにした。
 海軍は当初から Bofors 57mm砲を搭載する意向であったが、下院軍事委員会が 76mm砲等との比較検討を行っていないのを指摘していた。
2004.04.28 Jane's Defence Weekly GDLS/Denel team test fires 105mm howitzer <0409-042803>
 カナダの GDLS (General Dynamic Land Systems) と、南アフリカの Denel Ordenance社が、米陸軍 FCS NLOS-C (Non-Lone-Of-Sight Cannon) 用に 105mmSPH を試作し43発の試射を行った。 この試射でベースブリード 方式の新ファミリ105mm弾は4km~32kmを飛翔した。
 NLOS-C には United Defense社が155mm砲を提案している。
(関連記事 JDW 2004.04.14)
2004.04.14 Jane's Defence Weekly Cannon enters automotive trials <0408-041401>
 United Defense社は、2002年8月に Crusader 155mm砲の開発中止の直後に FCS の構成要素である NLOS-C (Non-Lone-Of-Sight Cannon) の155mm砲技術実証機 (CTD : Concept Technologies Demonstrator) を 受注して2003年8月から発射試験を実施し、既に250発以上の試射を行っている。
 陸軍はまだ NLOS-C を155mmに決めたわけではなく105mmの可能性も残しているが、既に155mm砲用の経路修正 弾 Excalibur の開発に相当な投資を行っている。 Excalibur は CEP≦20m の精度を持つ。
2003.10 Jane's Missiles & Rockets ERGM 'smart' round could arm RN destroyers  2007年に就役する英国海軍の Type 45 Batch 2 駆逐艦は、もし Mk 45 Mod 4 砲が装備されること になれば、1,000発以上の通常砲弾に加えて、180発の EX 171 ERGM を搭載する。
 1970年代初期に建造された3隻の Batch 1 艦は英国製の Mk 8 Mod 1 4.5in砲を搭載したが、Batch 2 は対地攻撃能力 の強化が求められている。
 Type 45 Batch 2 駆逐艦を2007年に就役させるのであれば、Mk 45 Mod 4 砲の契約を遅くとも2004年夏までに 行わなければならない。
2003.09.15 Inside the Army NLOS Cannon demonstrator begins stability testing of 155mm fire  NLOS Cannon システムの23t車両での155mm砲による実射安定度測定試験が行われている。
 NLOS Cannonは FCS の構成装備となる榴弾砲で、20t以下の車両搭載と C-130 での空輸が要求されてい る。
 一部には20t車両では155mm砲の安定射撃が出来ないとの批判もあり、先週から26発の減装弾による試験を開始している。 当局は続い て最大射程射撃及び毎分6発の連続射撃を行い、年末までに150発を発射し車両の安定性を確認する。
 NLOS Cannon は実射試験終了後、FCS の全般計画に基ずきシステム開発に移行するが、20t以下の車両搭載はこの段階で実装化する。
2003.09.01 Defense News U.S. Navy outlines big,stealthy DD(X)  米海軍は先月、DD(X) の設計概要を初めて公表した。
 説明によると DD(X) は全長600ft、幅70ftで排水量は14,000t、30ktで航行する。
 船体はステルス性を考慮し、推進システムと発電システムを併用、80MWの出力が可能で、将来電磁砲の塔載も 視野に入れている。
 乗組員は125~175名で、現在の Aegis艦の半分以下となる。 兵装は2門の155mm AGS、80セルの AVLS (Advanced VLS)、2門の40mm CIWS で、航空機は1機の MH-60R と3機の VTOL UAV を装備する。
2003.04.09 Jane's Defence Weekly Team effort
= 開発中の DD(X) の解説記事 =
 DD(X) に使用される各要素技術 EDM (Engineering Development Model) の RFP は、2001年11月30日に発簡されており、一番艦の建造 は2005年に開始され2011年に引き渡される。 一番艦の IOC は2013年が予定されている。
 従来 X-band MFR と、L-band VSR (Volume-Search Radar) に分かれていた艦載レーダ計画は、DBR (Dual-Band Rada ) EDM に一本化された。
 AGS 155mm砲の最大発射速度は10発/分。
2002.12 National Defense General Dynamics unit delivers new gun system  General Dynamics 社は F/A-18 E/F 搭載用の M61A2 新型ガンシステム 39セットを米海軍 に納入した。 契約額は $37.1M で、今後3年間で更に 126セットを納入する。
 M61A2 は海軍が F/A-18 用に 1990年代に採用した 6銃身ガトリングガンの改善型システムで、発射速度を毎分 4,000 発と6,000発に切り替えが出来る他、パイロットの JHMCS (Jiont Helmet-mounted Cueing System) に連動して発射する。
 また、基本型との部品共有率は85% とされ、軽量化と部品点数の削減と共に補給整備性の向上を図っている。
 なお、同社は F-35 搭載用ガンシステムについても 9月に受注している。
2002.10.16 Jane's Defence Weekly United Defense to design DD(X) gun  United Defense社は$300Mで DD(X) 搭載用の AGS (Advanced Gun System) の開発、試験 、生産を受注した。
 AGS は 12rds/m の発射速度で 100nmの最大射程を持つ。
2002.10.14 Inside the Navy Marines pursue electromagnetic gun as possiblity for MEFFV  米海兵隊は ATD (Advanced Technology Demonstration) で電磁レールガンの研究を行い、 可能であれば次世代戦闘車両 MEFFV (Marine Air-Ground Task Force Expeditionary Family of Fighting Vehicle) への搭載を行う検討を行っている。
 海兵隊は 4~5年計画で総額 $50~$100M を投じて研究を行う意向を示しており、11月から12月に行われる DoD の承認決定を待ってい る。
 MEFFV は 海兵隊の M1A1 及び LAV の後継となる軽量戦闘車両で 2008~2012年の装備を予定、陸軍の FCS 車両との技術共同について8月に MoU を締結している。
2002.10.07 Inside the Army Key advisory panels recommend 120 millimeter cannon for the FCS  米陸軍の Object Force 計画当局はこのほど、FCS に使用するカノン砲について120mm 滑腔砲を中心に計画を進めることを明らかにした。
 砲の選定は陸軍システム分析局 (AMSAA) で行われ、120ミリ 滑腔砲の他 105mm 滑腔砲、105mm 施線砲、105mm Super Shot 及び 105mm MRAAS(Multi-Role Armament Ammunition System) が候補となっていた。
 選定結果は重量よりも火力を重視したものだが、C-130 への搭載を含み車両搭載設計上の問題が今後の課題となる。
2002.08.21 Jane's Defence Weekly Future US Army fire-support system 'not Crusader'  米陸軍は今月 Crusader 155mm HSP の計画中止を正式決定し、それに代わる新しい軽量自走 砲 NLOS (Non-Line-of-Sight) Cannon(別名 FCS Cannon)の開発を進めている。
 NLOS は、Crusader が 40tであったのに対し、C-130 で輸送可能であることを目指し、口径は105mmまたは120mm口径比39と小型になる。
 しかしながら開発費は FY-03 に$368.5Mと、Crusader で予定されていた額より多くなっている。
2002.08.05 Inside the Navy UDI chief:Despite DD(X) protest,work on ship's cannon continues  Uited Defense Industries 社は DD(X) に搭載する AGS (Advanced Gun System) 155mm 自動ガンシステムの開発作業 を進めている。
 DD(X) は現在、General Dynamics 社の異議申立てが行われているが、同社は 9月頃まではに和解するとみており、Gold Team と Blue Team のどちらのチームが主契約社になった場合でも対応できるとして、引き続き設計製造を続けていく方針を明らかにした。