その他諸国のヘリコプタ等に関する報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2021.04.19 Aviation Week & ST New Europwan attack helicopters set to debut in mid-2020s <2106-041905>
= AW249 欧州次世代攻撃ヘリ開発の現状に関する記事 =
 2020年代中頃までに欧州各国陸軍次期攻撃ヘリ計画を開始する。
 イタリア軍が装備しているAW129の後継となるAW249は民間型のAW149と同じGE社製エンジンを搭載している。
 機首にTM 197B 20mm砲を装備するほかSpikeミサイルも搭載する。
2021.04.19 Aviation Week & ST Airbus' High-Speed Rotary-Wing Racer takes shape <2106-041902>
 欧州各国がEuropean Clean Sky 2計画の基に進めている2件の高速回転翼機の一方であるAirbus社のRacerは2022年中頃の初飛行を目指し、ルーマニアで中部胴体、ドイツで前部胴体とコックピット、イギリスでウイングボックスと後部胴体及び主脚を製造しており、5月には組み立てに入る。
 計画のもう一方はLeonardo社がチルトロータ機を開発している。
2020.09.23 Jane's Defence Weekly India's Light Utility Helicopter completes high-altitude trials in the Himalayas <2011-092311>
 インド
HAL社が9月9日、同社のLUHヒマラヤのLehで高温高地での10日間の試験を完了し、対応能力を実証したと発表した。 試験は海抜3,300m、気温32゚Cの状況下で行われた。
Leh の位置 (Google Map)】
 LUHは海抜5,000mの降着場でのホバリングも行い、海抜5,400mにあるSiachen氷河での搭載能力試験も行った。
 3.15tのLUHは既に陸軍が133機、空軍が64機、合わせて197機が装備されている。
【註】
 空気密度が飛行性能に大きな影響を与えるヘリコプタは高高度が苦手で、更に空気密度が下がる高温下では飛行性能が大きく制約されるため、中印国境が緊迫する中、高気温高高度での飛行試験に成功した意義は大きい。
2020.08.12 Jane's 360 India operationally deploys two LCH prototypes near disputed border with China <2009-081204>
 インド国営HAL社が国内で設計した軽戦闘ヘリLCH 2機が、5月上旬から中国軍との紛争が続いているヒマラヤ・ラダク地方の実効支配線 (LoAC) 近くで空軍に配備された。 LCHは高度4,000m以上での運用を想定しており、配備前には高高度における攻撃を模擬した試験を実施している。
 HAL社は2月に、年末までに15機の限定生産を開始しており、10機は空軍、5機は陸軍に納入される。 陸軍は114機空軍は65機の配備を計画している。
 LCHは500kgの搭載能力を持ち、作戦航続距離550km、実用上昇限度6,500mの性能を持っている。
2018.01.29 Aviation Week & ST Airbus adjusts heavy helicopter vision <1803-012903>
 Airbus社が、Super Pumaの後継に位置づけているX6大型ヘリの開発開始から2年半が経過して生産 ラインの準備に入った。
 Sikorsky S-92やUH-60 Black Hawkなどのこの種ヘリが、まず軍用型を開発しているのに対し、X6はまず民生型を開発し、そ の後軍用型を開発するという。
2017.06.26 Aviation Week & ST Speed machine <1708-062604>
 Airbus Helicopter社が箱形翼高速ヘリRacerを開発している。 Racerは2010年に試作した高速ヘリX3と異 なり主に既存技術を使用している。
 価格は€200M ($222M)で速力は50%向上した220kt、運行コストは25%減で400nmの航続距離を持つ。 巡航速度 も従来のヘリより40kt早い190ktで、エコモードで飛行する際は2基のエンジンのうち1基を停止させることができる。
2017.06 International Defence Review Fast spin: Pushing the envelope for high-speed helicopter performance <1708-060013>
= 軍用ヘリの高速化に関する6頁の記事 =
Advancing Blade concept
・Compound X3
Tiltrotors
DiscRotor
Mission Adaptive Rotor
VTOL X-Plane
Russia's RACHEL
JMR-TD/FVL
2015.06.22 Aviation Week & ST Heavy revolution <1508-062203>
 Airbus Helicopter社が、Puma の後継として2020年代に投入する民間用重ヘリ X6(右図)の計画を進めているが、計画は 仕様と設計を固める正式に概念設計段階に進んだ。
 このクラスでは AgustaWestland社が今年初めに10t級の計画を明らかにしているほか、Sikorsky社が S-92 の改良を行おうとしている。
2015.02.25 Jane's Defence Weekly Maximum utility <1504-022509>
= 作戦支援用ヘリの今後に関する4頁の記事 =
 
2015.02.01 Aviation Week & ST X4 on offer <1504-020110>
= 我が国の UH-X 計画に関する記事 =
 Airbus社が陸上自衛隊UH-X 計画に X4(右図)を売り込もうと KHI社に共同開発を働きかけ ている。 UH-X にはこのほかに Bell社が FHI社と Bell 412 または UH-1Y を働きかけているほか、Sikorsky社も S-76D を売り込んでいる。
2012.12.03 Aviation Week & ST Clean sheet <1301-120306>
 欧州で、2酸化炭素の排出量を抑えたチルトロータ民間機 Clean Sky 2 の開発が、2014~2020年に行われる。 計画は Clean Sky 計画を継承するもので、官民が半々の出資で行う。
2012.07.30 Aviation Week & ST Show and tell <1209-073003>
 EADS社が米国での防衛市場拡大を目指しているが、Eurocopter社が米国内で展示飛行していた X3 高速ヘリが先週、ワシ ントンへ到着した。 X3 は米陸軍の次期多用途ヘリ JMR を狙っている。
【 X3 関連記事:1012-110013 (IDR 2010.11)】
【 JMR 関連記事:1205-040202 (AW&ST 2012.04.02)】
 同社は既に米陸軍の軽多用途ヘリとして EC145 を元にした UH-72A を生産しており、更に陸軍の武装斥候ヘリ (AAS) に、AAS-72X を売り込んでいる。
2012.02.27 Aviation Week & ST X-factor <1204-022707>
 Eurocopter社のハイブリッドヘリ X3 が、今年中頃に米国で行われる性能検証試験に向け飛行を再 開した。
2012.02.20 Aviation Week & ST US demo for X3 <1204-022001>
 2011年5月に232ktを記録した Eurocopter社の X3 複合ヘリが、特別安全点検を完了して飛行を再開した。
【初飛行記事:1011-100411 (AW&ST 2010.10.04)】
 X3 は6~7月に米国で実証飛行試験を行う。 Eurocopter社は、250ktを記録した Sikorsky社のセミ複合ヘリ(註:X2 【関連記事: 0906-050414 (AW&ST 2009.05.04)】)より高速飛行できるのではと見ている。
2011.06.29 Jane's Defence Weekly First public sighting of Eurocopter X3 <1109-062902>
 220ktの高速飛行と航続距離の延伸を目指して、翼に推進プロペラを装着した Eurocopter社のハイブリッドヘリ X3 が、今年のパリ航空展で初めて披露された。
2010.11 International Defence Review Euro vision: new hybrid aircraft aims to offer affordable high-speed operations <1012-110013>
= X3 高速ヘリに関する記事 =
 Eurocopter社が2009年1月以来、極秘裏に社内開発してきた X3 高速ヘリ実験機が9月6日に初飛行した。  Sikorsky社の X2 が250ktであるのに対し X3 は220ktであるが、同社は従来機に比べ、25%の価格上昇50%の高速化を実現することを目標にした。
 X3 は単発で、スタブ翼に取り付けられたプロペラはロータを回転させるエンジンの動力で駆動し、スタブ翼は揚力の40% を生み出す。
2010.10.04 Aviation Week & ST Simple speed <1011-100411>
 Eurocopter社が、X3 の飛行試験を9月6日に開始した。 X3 は2010年代末までの実用化を目指す高速ヘリで、5枚からなるブレードの他に 前進用として2基のプロペラを短い翼に取り付けている。
 Sikorsky社の X2 が250ktであるのに対し X3 は220kt以上での飛行を目指している。
【 X2 関連記事:1007-053103 (AW&ST 2010.05.31)】
2010.07.14 Jane's Defence Weekly CAS on call <1008-071414>
= 攻撃へりの現状と趨勢に関する11頁にわたる特集記事 =
AH-64 Apache
AH-6i Apache Lite
AH-1Z
Tiger
A129/T129 Mangusta
Rooivalk(南ア)
・ロシア、中国、インド
  Ka-52(右図)
  Mi-28N
  Z-10
  HAL LCH
・ラテンアメリカ
2007.12.05 Jane's Defence Weekly Industry's key defence players <0802-120507>

 図: 南ア空軍が装備化を急いでいる同国製の Rooivolk 攻撃へり

2007.12 International Defence Review Front-line helicopter gunships evolve for the modern battlefield <0801-120017>
= 攻撃へりの現状に関する7頁にわたる特集記事 =
 ・AH-1Z(米)
 ・AH-64D Longbow(米)
 ・AW129 Mangata EES(伊)
 ・AH-2A Rooivalk(南ア)
 ・Tiger(独)
 ・Mi-24V Hind-E (Mi-35)(露)
 ・ATE Mi-24 Super Hind(露)
 ・Mi-28N Havoc(露)
 ・Ka-50 Hokum(露)
 ・Z-10(中)
2005.04.18 Aviation Week & ST Sayonara MH-2000 <0509-041801>
 三菱重工業は 1997年に製造認可を得た10人乗りヘリコプタ MH-2000 の製造計画を中止した。
 MH-2000 の試作初号機は 2000年に行われた飛行試験で失われ、設計改善と6機の製造を行ったが、結局販売されず に終了した。
2004.02.16 Aviation Week & ST Small, fast, cheap <0404-021601>
 イスラエルでは、Longbow Apache の様な攻撃へりに代えて、小型で攻撃能力が高く安価な UCAV を装備するべきとの議論が高まってい る。
 軍が求めているのは X-45 の様な高価なステルス UCAV ではなく、速度は Mach 0.7 ~0.8程度で、数時間滞空可能で安価な小型 UCAV とされている。
 イスラエルによると現在最も UAV に関心を持ち、運用機数が群を抜いているのはインド軍で、陸海空軍がそれぞれ多様な機種を装備し 、新型機種と搭載センサー等の開発にも重点を指向している。
2004.02.02 Aviation Week & ST Force projection <0403-020206>
 インドが、空母 Admiral Gorshkov 44,000tを$1.5Bで購入することでロシアと合意した。
( 関連記事 JDW 2004.01.28 )
 同時に空母に搭載する46機の MiG-29K (当初12機+4機の訓練機)、8機の対潜へり Ka-28 及び早期警 戒用へり Ka-31 を導入する。
 空母はボイラー、発電機、操舵システム、油圧システム等50%以上が更新される計画で、就役は2008~2014年頃 とみられている。
 ロシア国防省はインドが最近イスラエルや米と軍事技術交流を深めていることに危機感をもっており、兵器の輸出入だけでなく研究開 発でも協力態勢を強化したいとしている。