ARH は RH-66 Comanche 計画中止による代替ヘリ計画の一部をなすもので、OH-58D Kiowa Warriors の後継として368機の整備が計画
されている。
2009.10.26
Aviation Week & ST
Open invention
<0912-102611>
Baldwin Technology社が米海軍研究本部 (ONR) の支援を受け単チルトロータの研究を行っている。 この方式で
は搭載物はピッチ軸に下げられているため、垂直/前進の切り替えが単純である利点がある。 この特許は2001年に取得
されている。
研究は ONR により開始されたが、今後の予算は陸軍が引き継ぐ。
2009.10.14
Jane's Defence Weekly
Apache UAV operation to be put to the test
<0912-101403>
米陸軍が11月10~20日頃、AH-64D Apache Block Ⅲ による UAV の飛行制御とセンサの制御試験を行う。 現在イラク駐在の Apache は
VUIT-2 を装備して UAV からの映像を受信しているが、VUIT-2 は UAV の制御はできない。
試験では UAV として、無人型 AH-6 Little Bird が用いられる。
2009.10.05
Aviation Week & ST
Morphing methods
<0911-100516>
イラクやアフガンでの経験からヘリコプタに、速度搭載能力、機動性などの性能向上と、騒音、振
動、及び価格の低減など、画期的な改善が求められている。
DARPA が進めようとしている MAR 計画は、飛行間にロータブレードの形状を変化
させて搭載能力を30%、航続距離を40%向上させつつ、音による被発見距離を50%、振動を90%低減させようとすめもので
、12ヶ月間の概念設計を数社に行わせる。
計画にはシームレスにブレード形状を変化させる案の FlexSys社や Teledyne Scientific社、アクティブブレードフラップを提唱する Sikorskyd社、ピエゾ効果を利用したフラップを持つ Smart Rotorを提案する Boeing社などが名乗りを上げている。
2009.07.06
Aviation Week & ST
X2 pushes forward
<0908-070605>
Sikorsly社が6月30日、高速飛行に備えた改修を行っていた X2-TD 同軸反転ロータヘリ
の飛行を再開した。 X2 は従来ヘリの二倍の速度である250ktで飛行できる。
ホバリング~52ktの速度での試験は既に完了している。
2009.06.24
Jane's Defence Weekly
US Armed Scout Helicopter back on the cards
<0908-062415>
米陸軍が、計画中止になった ARH に代えて ASH 計画を開始する模様で、最終的な決
定は6月下旬か7月上旬に行われる。
一方で陸軍は OH-58D Kiowa Warrior の改良も検討しており、旧式となったマスト搭載センサを機首搭載装置に換装し
ようとしている。
2009.05.13
Jane's Defence Weekly
EADS offers bid for revived ARH
<0906-051304>
EADS North America社が米陸軍の ARH に Armed Scout 645 を提案している。 Armed Scour 645 は米陸軍の
UH-72A Lakota LUH と同様の民間機転用型で、双発、4枚翼により、高地高温環境でも使用
可能である。
既に Lockheed Martin社と American Eurocopter社がチームを組んでおり、採用されればミシシッピー州 Columbus にある American Eurocopter社の工場で生産される。
2009.05.11
Aviation Week & ST
Imaginary helicopter
<0906-051105>
米陸軍が ARH 計画を再開した場合に、EADS社と Lockheed Martin社は EC-145 の武装型である
EC-645 Armed Scout を提案すべく、協力関係を結んだ。
【註】
EC-145は川崎重工とダイムラー・ベンツのヘリコプタ部門であるメッサーシュミット・ベルコウ・ブローム (MBB
)社が共同で開発した BK-117 C-1 の発展型で、当初は BK117 C-2 として開発されたが、1992年に MBB社がアエロスパシアル・マトラ社
のヘリコプタ部門と合併してユーロコプタ社になった時、EC-145 となった。
EC-145 は BK-117 よりも大型の客室を特徴としている。 米陸軍の LUH UH-72 は EC-145 を基に開発された派生
型である。
2009.05.04
Aviation Week & ST
Blade rynner
<0906-050414>
Sikorsly社は自社経費で X2-TD 高速ヘリの開発を進めており、年内には250ktでの飛行を
行う。
同社は2017~2018年の販売開始を目指している。
2009.05.04
Aviation Week & ST
Humpty dumpty
<0906-050413>
米陸軍の武装偵察ヘリ (ARH) は2008年10月に計画中止になったが、陸軍に同種ヘリの要求があることは疑問の余
地がなく、Boeing、Sikorsky、EADS、Bell の各社が提案を準備している。
・Boeing:2005年の競争で敗れた AH-6 を再提案
・Sikorsky:X2 の技術を取り入れた LTH
・EADS:LUH に採用された UH-72A(右図)
・Bell/Textron:OH-58D Kiowa Warrior の改良型?
2009.05
International Defence Review
Boeing targets AH-6S revived US Army recce platform project
<0907-050031>
Boeing社が米陸軍の新 ARH に AH-6S を提案している。 同社は2005年に行われた選定に AH-6 を提案して Bell社
に敗れたが、自社で2機の試作を続け、SOF に AH-6M として採用された。 2008年の Bell社の ARH が計画中止になったのを受け、改良した
AH-6S を提案した。
改良点はエンジン及び主ロータブレードの更新、テールロータの大型化などで、胴体長も38cm長くなっている。
2009.04.29
Jane's Defence Weekly
ARH cancellation prompts US Army to upgrade all Apache A-models
<0906-042902>
米陸軍は ARH の計画中止を補完するため、現有の AH-64A Apache 全てを AH-64D Longbow に改修することを決め
た。
D型は TADS/PNVS 及び Longbow 射統レーダを搭載している。
2009.04.22
Jane's Defence Weekly
Longbow FCR flies on prototype Apache Block Ⅲ
<0906-042204>
Lockheed Martin社と Northrop Grumman社のチームが、AH-64D Block Ⅲ に搭載しての FCR の試験に成功した。
FCR は移動、固定目標の捕捉、識別、優先順位付けを行うもので、新型は48.5kg軽量化され、電力消費も半減している。
2009.04.08
Jane's Defence Weekly
US Army mulls adding UAVs to helo programme
<0905-040804>
米陸軍が OH-58D Kiowa Warrior の後継となる武装偵察ヘリの検討を進めているが、後継機種を UAV や
有人ヘリと UAV の組み合わせにする案も検討されている。
陸軍は2008年10月に ARH が計画中止になったため OH-58D を368機要求していたが30機
しか認められなかった。 この対策として主に州兵が装備している120機の A型及び C型の OH-58 を D型に改造する計画で、FY10に30機を要求している。
2009.03.30
Aviation Week & ST
Rotor revolution
<0905-033016>
ヘリコプタのように垂直離着陸が可能で、固定翼機並みの速度で飛行できる可能性を追求して、米 DARPA が Boeing社に
DiscRotor の研究を発注した。
DiscRotor は翼にダクテッドファンを持ち、ロータの回転時は左右の推力を調整してトルクの減殺にあたる。離陸後はダクテッドファンで推進し、ロー
タはディスク内に収納して、350ktで飛行する。
DARPA は、最初 UH-60 程度の機体にブレードと、ブレード直径の1/3のサイズのディスクを取り付ける構想である。
2009.02.16
Aviation Week & ST
Speed limit
<0904-021603>
ヘリの速度向上を目指し Piasecki社は複合型ヘリ、Sikorsky社は同軸反転ロータヘリを提案している。
・X-49A Black Hawk(右図)
Piasecki社が試作した複合型ヘリで、SH-60F Seahawk に推進用プロペラ VTDP を取り付けている。 これにより同じ馬力で SH-60 の110kt
に対して160ktと、速度が47%向上している。 最大速度は180ktで、振動も50%低減された。
Sikorsky社が提案する同軸反転ロータヘリで、最大巡航速度は250ktになる。 速度は三段階に分かれ、
40~120ktはロータで推進
120~150ktはプロペラを併用
180~250ktはロータを不要のみに利用し、出力の80%を推進プロペラに。
2009.02.11
Jane's Defence Weekly
X2 helicopter TD passes milestone
<0904-021107>
シコルスキ社が開発している X2 TD ヘリが、推進プロペラの地上試験を始めて完了した。 X2 TD は
二重反転ロータを持ち、テールロータの代わりに推進プロペラを搭載している。 このため巡航速度
250ktの高速化が可能である。
【註】
2008年に行われた初飛行の写真 (IDR 2008.10) には推進プロペラが取り付けられているが、この時はプロペラは
回転していなかったのか。
2009.02.04
Jane's Defence Weekly
Apache helicopter makes first flight with UTA datalink
<0903-020405>
Apache Block Ⅲ が UAV を制御する UTA 双方向データリンク
を搭載した初めての飛行試験に成功した。 試験で Apache は、飛行している無人の Little Bird ヘリを捕捉追随し、送られてくるビデオの受信に成功した。
UTA は既に実証済みの VUIT-2 を元にしており、2012年に Apache Block Ⅲ に装備される。
2009.01.14
Jane's Defence Weekly
US plans to fly newer Apaches as ARH stopgap
<0902-011406>
米陸軍は ARH が昨年10月に計画中止になったため、州兵の2個大隊が装備する1980年代製の AH-64A Apache を
AH-64D Apache Longbow に換装することにした。 ARH は OH-58D の後継機種であるが、AH-64A も換装の対象になっていた。
11月に陸軍は新たな要求に向け各社に対し、95゚Fの状態における上昇限度6,000ftの可能性についての回答を求めたが
、この際 C-130 搭載の要求は C-17 搭載に変わったため、候補機種は少なくとも7機種になった。
これについて Boeing社は、OH-6 を15吋ストレッチした AH-6S と AH-64 を最適化した Apache Light を提案している。
2009.01.12
Aviation Week & ST
Second chances
<0902-011211>
米陸軍の ARH は昨年計画中止になったが、ARH の必要性は代わらないことから陸軍は新たな要求を出した。 これに対してかつて Bell社
に破れた Boeing社は Apache の軽量型と AH-6S Phoenix の二機種で、再度受注戦に挑もうとしている。
AH-6S は AH-6 Little Birdのストレッチ型で、搭載能力や運動性を向上させている。
2008.12
International Defence Review
US deploy its first full-motion video-capable Block Ⅱ Apaches
<0901-120025>
ヘリから UAV を制御する VUIT-2 (Video Unmanned Aircraft System Inteligence Teaming-2) を装備した初の Apache
Block Ⅱ 大隊が戦場に展開した。
VUIT-2 は VUIT-2 TCDL を介して UAV と交信し、コックピットの副操縦士席にある指示制御
盤 VIP に送られてきたビデオを表示する。
2008.11.17
Aviation Week & ST
ARH revival
<0812-111706>
Bell社が開発していた米陸軍の ARH は11月7日に中止になったが、改訂された ARH の要求では C-130 への搭載が
なくなっている。 C-130 への搭載性の要求は Agusta Westland社や EADS社に不利な条件であった。 新たな要求には地表面効果無しで95゚Fの環
境下の6,000ftに於けるホバリングが追加されている。
この要求を受け Agusta Westland社は AW119 の軍用型 AW109、EADS社は UH-72A、EC635、EC135 の軍用型のいずれか、Boeing社は AH-6 を提案すると見られる。
2008.10.22
Jane's Defence Weekly
US DoD cancels ARH programme
<0812-102201>
米国防総省が10月17日に ARH 計画の中止を発表した。 ARH は OH-58D の後継として2005年に Bell社に、Bell 407 を元にした
ARH-70A として368機が$2.2Bで発注されていたが、当初開発経費が$359M、量産単価が$8.56Mと計画されたものが、開発
費が$942M、量産単価が$14.48Mに跳ね上がり、FY07の時点で計画経費が$6.4Bに増大していた。
2008.10
International Defence Review
Upgraded AH-64 Apache Block Ⅲ helicopter takes to the skies
<0811-100036>
AH-64 Apache Block Ⅲ が初飛行した。 AH-64 Apache Block Ⅲ の外観は従来の Longbow Apache と変わらないが、
TCDL を搭載する UAV を Level 4 で制御(飛行制御、センサ制御、画像取得)するため、UTA データリンクを搭
載する。
TCDL はKu-band で45Mb/sの通信速度を持ち、100km以内との交信が可能である。 また64GByte
の記憶装置を持ち、100baseT ethernet での接続が可能である。
2008.10
International Defence Review
Sikolsky trials radical helicopter testbed
<0811-100031>
Sikolsky社の X2 技術検証ヘリが8月に初飛行した。 X2 は尾部にプロペラを装備する二重反転ロ
ータへりで、250kt程度の速度で巡航できる。
【註】
巡航速度 250kt (460km/h) というのは、AH-64D の巡航速度が210km/h、UH-60 が240km/hであるのと比較して極めて高速で、固定翼機である LR-1 (460km/h) や LR-2
(440km/h) 並である。
2008.09
International Defence Review
Apache Block Ⅲ prototyping advances
<0810-090045>
Boeing社が開発している AH-64D Apache Block Ⅲ が7月に初飛行した。 一号機のアビオニクスは従来の AH-64D と同じであるが、二号機で
は新型のアビオニクスが搭載される。
一方 Block Ⅲ の主要改良点である複合材料製ブレード (CMRB) は、Block Ⅱ を改造した機体に取り付けられ
て、7月5日に初飛行した。 CMRB の試験は装備化を促進するため平行して行われる。 CMRB ブレードは、海抜が7,500ftもあるアフガンのような高々度
、高温環境での性能向上が期待されている。
2008.07.16
Jane's Defence Weekly
US Army reveals cost breach for ARH programme
<0809-071606>
米陸軍の ARH 計画は、FY07に$1Bのコスト上昇が明らかになり、計画総経費は20%上昇し
て$6.4Bになる見通しとなった。
2008.05.05
Aviation Week & ST
More upgraded H-1s for Marines
<0806-050502>
米海兵隊が、AH-1Z 及び UH-1Y の調達数量を、当初計画の180機、100機の合わせて280機から
、226機、123機の合わせて349機に増やすことになった。
2008.04.14
Aviation Week & ST
Heavy lifting
<0805-0401408>
しかしながら JHL が目指した搭載能力の基準は、FCS が当初計画では19~20tの車両となっていたのに、既に19tの車両はなくなってきている。
2007.12
International Defence Review
Front-line helicopter gunships evolve for the modern battlefield
<0801-120017>
・AH-64D Longbow(米)
・AW129 Mangata EES(伊)
・AH-2A Rooivalk(南ア)
・Tiger(独)
・Mi-24V Hind-E (Mi-35)(露)
・ATE Mi-24 Super Hind(露)
・Mi-28N Havoc(露)
・Ka-50 Hokum(露)
・Z-10(中)
2007.11.19
Inside the Army
Army awards Raytheon CommonSensor contract for ARH,Warrior
<0724-111909>
米陸軍は ARH 及び Warrior UAV に装備する共用センサ に、Raytheon社の MTS
(Multi-spectral Targeting System) を選定した。 機体取り付けと試験の契約額は$11Mであるが、装備化されれば870基以上の受注
が見込まれ、総額は$1Bに達するとみられる。
ARH の主契約社である Bell社は、昨年 FLIR社の Brister Ⅱ 多目的センサを選定したが、陸軍は許可して
いなかった。
2007.11.14
Jane's Defence Weekly
Baseline US budget saves Iraq debate for another day
<0724-111406>
・陸 軍
$3.66B要求されていた FCS は、下院が$406Mの削減としていたが、結局$206M削減された。
ARH (Armed Reconnaissance Helicopter) は12機分の$175.8Mが認められた。
・空 軍
F-35 12機分として$2.4Bが認められた。 内訳は空軍用6機、海軍用6機である。
F-22 は20機分$3.2Bが認められ183機体制となる。
・海 軍
LCS-4 の$910Mが削除された。 航空機では EA-18G Growler の調達に$1.3B、
F/A-18 Super Honet の調達に$2Bが認められた。
・ミサイル防衛
ポーランドに GBI を配備するためのミサイルサイロ建設初度費$85Mは削除されたが、BMD の欧州配備の要求
$310Mの残りは認められ、2012年にチェコに配備するレーダ購入費は確保された。
2007.11.12
Defense News
New US helo overheats
<0724-111211>
米陸軍の新型ヘリ UH-72A LUH (Light Utility Helicopter) Lakota が初期運用試験飛
行中にオーバーヒートし、空気孔とエアコンの改修を行った。
LUH は救急救難、指揮統制用の軽多用途ヘリで、今までに12機が納入され、2008年までに53機、じ後年間55機を装備する計画である
が、故障が今後どの様に影響するかは不明である。
2007.11.12
Aviation Week & ST
ARH becoming more expensive
<0724-111207>
米国議会は、陸軍がFY-08に$468.3Mを要求した ARH (Armed Reconnaissance Helicopter) ついて、12機分
$175.9Mを承認した
陸軍は価格高騰や技術的問題から計画を中止する検討を行っていたが、10月までに Bell社の管理態勢と計
画見直を了承し計画を再行した。 計画総経費は$3Bとされ512機を調達する方針で
あるが、見積価格は当初の$5.5Mより高い$9Mと見られている。
2007.10.22
Inside the Navy
Service intends to buy new mounts for Helicopter fleet
<0723-102202>
米海軍は新規装備の UH-1Y に GAU-21 機関銃を搭載する計画で、145丁を来年5月以降調達する。 海軍ヘリは GAU-21 をこれまで
CH-53D/E に搭載していたが、最近になって MH-60R/S の一部にも搭載しており、調達数には UH-1Y 搭載用の他に MH-60R/S 追加分が
含まれている。
2007.10.17
Jane's Defence Weekly
US Army receives first Apache of extended Bolck Ⅱ contract
<0721-101711>
米陸軍は96機保有する AH-64A の全てを Block Ⅱ AH-64D Apache Longbows に改修する計画で、10月3日に
その一番機を受領した。 陸軍は更に戦時損耗更新として47機のApache Longbows を調達することになっており、既に13機が納入され
ている。
陸軍のマスタプランでは634機の Apache を2011年から Block Ⅲ に改修する計画で、Apache を引き続き
2040年まで保有する。
2007.09.05
Jane's Defence Weekly
US FAA clears UH-72A for local build
<0719-090515>
米陸軍の LUH に選定された Eurocopter社製 UH-72A Lakota が、民間型の EC145 と共に FAA の耐空証明
を取得した。 UH-72A はミシシッピ州の American Eurocopter 社工場で生産される。
米陸軍は8月27日に UH-72A の一番機を受領しており、今後は UH-1H 及び OH-58A/C の後継として300機以上
が装備される。 UH-72A は主として州兵部隊に装備されるが、その結果 UH-60 などが海外に派遣される。
2007.09.03
Inside the Army
UH-72A Lakota helicopter receives FAA production certification
<0721-090301>
FAA は米陸軍の LHU UH-72A Lakota の製造承認を行った。 EADS社は現段階では42機を受注しているが、
ミシガン工場で今後10年間に322機を製造する計画である。 Lakota は米国内でのみ運用し、主として陸軍
州兵が部隊に装備する。
2007.07.16
Aviation Week & ST
The Piasecki-developed X-49A ・・・
<0716-071604>
Piasecki社が開発中の X-49A ハイブリッドヘリコプタの初飛行が行われた。 X-49A は、SH-60F の機体を
用い、主回転翼を VTDP (Vectored Thrust Ducted Propeller) に、テールロータを同社第二世代の
Ring-Tail ダクテッドファンに改造し、第一段階として基本的な飛行性能を試験中である。
VTDP は推力方向の制御が可能で、旋回性、速度、航続距離、上昇限度に高い効果が期待されており、米陸軍は将来ヘリ JMRR (Joint
Multi-Roll Rotorcraft) 等にこの技術の採用を検討している。
2007.07
National Defense
Army's vow to use proven technologies falls short
<0717-07002>
ARH の開発は、一回の墜落、二度にわたる時程の遅れ、
経費高騰、議会の予算ゼロ査定の公算から極めて問題のある計画となっている。
陸軍は偵察ヘリ Kiwoa の後継として、COTS 技術を用い、4年以内の開発をめざしていたが、当初装備化を予定した2008年8月が遅れ、
現在は2010年5月の初号機納入が目標になっている。 また、Kiwoa の退役時期は5年間延長され2017年となる
模様である。
問題は COTS 装置の機体への組み込みにあり、特にセンサシステムに使用する外部タレットや球面体は新たな設計開発が必要であっ
た。
2007.07
National Defense
Procurement Woes
<0717-07001>
米陸軍が Kiowa の後継機として4年以内の装備化をめざす ARH の開発が、計画の遅延
と見積経費の倍増から大幅な遅延が懸念されている。 陸軍は3年前に、COTS 技術を用いた速やかな
武装偵察ヘリ開発を Bell社に発注し、同社は組み立てを開始したが、コックピット作動システムと目標捕捉システムの組み込みに技術
課題があり、武装については未実施の状況にあることから Limited User Test は数ヶ月遅れている。 また、見積価
格は当初の1機$5Mから$10Mに倍増し、陸軍は今年初めから5月まで計画見直しのため作業を停止させた。
2007.06.06
Jane's Defence Weekly
Congress holds sword over ARH programme
<0713-060606>
米陸軍が OH-58D Kiowa の後継に考えている ARH (ArmedReconaissance Helicopter) は、$5.2Mの予定価格
が$10Mと二倍に高騰し、陸軍は5月21日に作業停止命令を発しているが、
米議会でも予算が削減されそうになっている。
上院軍事委員会は5月末に ARH 予算の削減を求めており、下院は既に計画の中止と、これに代わる ARH の調達方法を要求している。
2007.06.04
Inside the Army
DARPA awards Boeing $3 million to test quiet helicopter roters
<0714-060406>
DARPA は Boeing社に、AH-64D、CH-47F、V-22 等の回転翼機に使用する低騒音低振動の高性能ロータの開発を
$3Mで発注した。
、
開発するロータは民間機用の MD-900 ロータをベースに低騒音化を図るもので、2008年8月に風洞試験を行った後、NASA の試験施設で
現行システムとの比較作動試験を予定する。
2007.04.30
Aviation Week & ST
The US Army's troubled ・・・
<0711-043001>
米陸軍の ARH 計画は経費、計画時程、技術等多くの問題を抱えているが、議会は上下院ともFY-07補正予算から ARH
を削除した。 理由は明らかにされていない。
一方、イラクで損耗した戦闘機については、3機の F/A-18E/F に$192M、EA-6B の補充に EA-18G 1機$75Mを
追加した。 更に EA-6B の改善に$178.5Mを認めている。
2007.04.04
Jane's Defence Weekly
US Army quizzes Bell on ARH cost hike
<0710-040404>
米陸軍は OH-58D の後継として開発を進めている ARH (Armed Reconnaissance) について、鰻登りのコスト
上昇から主契約社の Bell Helicopter Textron社に対し作業停止命令を発したが、陸軍航空部隊の長が議会
言で、Bell社に対し30日以内に価格上昇の詳細報告をするように求めたことを明らか
にした。
ARH はプロトタイプ機が試験飛行中に墜落している。
2007.03.28
Jane's Defence Weekly
US Army issues 'stop-work' order on ARH
<0709-032806>
米陸軍は Bell 407 を元に既製技術により OH-58D の後継となる ARH (Armed Reconnaissance Helicopter)
を開発しているが、価格超過、計画遅延、技術的問題などが生起している。 このため陸軍は Bell-Helicopter
Textron社に対して当該業務の停止を命令した。
2008年10月に予定していた初度配備は2009年9月に延期されている。
2007.03.21
Jane's Defence Weekly
US Army orders review of ARH project
<0708-032108>
米陸軍の ARH は、計画が遅延していると共に価格も超過
しており、更に試験中に墜落する事故も起こしていることから、陸軍の調達責任者が計画の見直しを命じた。
2007.03.12
Defense News
Putting 'Joint' in Joint Heavy Lift
<0708-031201>
米陸軍の JHL (Joint Heavy Lift) 計画は、空海軍、海兵隊と特殊作戦軍が要求性能検討に加わり、
今年中に要求性能書草案が完成する模様である。 JHL は FCS 車両の運搬が求められている大型 VTOL 機で
、輸送能力は29tが要求されている。 ただし現時点では陸軍以外の導入は未定である。
現在5社が構想研究を行っており、Shikorsky社が X2 High Speed Lifter Crane を、Bell/Boeing社が
V-22 の技術を採用した QuadTiltroter を、Boeing社が ATRH (Advanced Tandem
Roter Helicopter)を、Fronteier Aircraft社が hinjiless hub を用いたチルトロータ機を提案している。
2007.01.10
Jane's Defence Weekly
GE wins engine award for CH-53K
<0703-011005>
米海兵隊の CH-53K を開発している Sikorsky社が、エンジンに8ヶ月間の競争の末 GE社の CFE738/T407 タ
ーボプロップの採用を決めた。 同エンジンは海兵隊が Falcon ビジネスジェットで使用している。
CH-53K は161機装備している CH-53E Super Stallion の後継となる三発機で、12.2tの搭載能力と210nmの航続距離
を持つ。 海兵隊は2015年以降156機を装備する。
2006.12.20
Jane's Defence Weekly
EADS delivers UH-72A helicopter to US Army
<0702-122006>
米陸軍の UH-1H 及び OH-58A/C の後継として、主として非戦闘地域で使用する UH-72A LUH
は、機種選定から半年も経たない12月11日に一番機が EADS社から納入された。
UH-72A はコスト削減のため軍仕様を要求せず、民間機での実績を頼りとした仕様になっている。
2006.11.15
Jane's Defence Weekly
US commits to additional LUH purchase
<0623-111502>
米陸軍が UH-145 LUH 34機を$170Mで追加発注した。 UH-145 の量産移行は競争相
手であった MD社及び AugustaWestland社の公式な異議申し立てにより中断されているが、異議申し立て前に8機
が$43Mで発注されている。
米陸軍は陸軍の UH-1、UH-60A 救難ヘリ及び州兵の OH-58 の後継として10年間に322機
を$1.3Bで調達する計画である。
2006.11.06
Inside the Army
Army awarded EADS $171 million for 34 Light Utility Helicopters
<0624-110608>
米陸軍は11月1日、LUH の今年度調達分として34機を$171Mで北米 EADS社に発注した。 2006年分は既に発注
した8機と合わせ42機が製造され、初号機は11月27日に計画通り納入される。
LUH の企業選定は決定を不服とする5件の異議申し立てがあがっていたが、GAO は先月これを却下している。
2006.10.18
Jane's Defence Weekly
ARH-70 market swells despite new delay
<0622-101806>
米陸軍の ARH-70A は試作機2機が既に試験飛行中であるが計画は
遅延しており、FUE (First Unit Equipped) の予定は、当初計画の2008年10月から2009年6月に、8ヶ月
ずれ込みそうである。
にもかかわらず販売は順調で、陸軍州兵が8個大隊の AH-64A 装備部隊の半分を ARH-70A にしようと働きかけ
を行っている。 これが承認されれば120機の受注が見込まれ、陸軍分と合わせた受注数は488
機になる。
更にインド陸空軍が武装型 Bell 407 を197機発注しようとしている。
2006.10.16
Aviation Week & ST
New approach
<0621-101608>
9月に有人型による初飛行を行ったが、陸軍 SOR の無人機仕様の発注が見込めないことから自社開発を中止する。
・X-50A Dragonfly
DARPA が4月に行った実験飛行で2号機が墜落し計画は中止された。 初号機は2年前に墜落
大破している。
・CSR-X
空軍の次期戦闘救難機の機種決定は11月に予定され、CH-47G、S-92、US-101 及び V-22 が受注競争に参加している。
・A160 Humminggird<br>
これまでに58時間、32回の試験飛行を行い来年少なくとも6機を更に試作、Marveric の搭載試験を予定する。2007年中頃に初号機を
SOCOM に納入を予定する。
・Fire Scout
陸海軍用として現在8機の MQ-8B が Northrop Grumman社工場で組み立てを行っている。 機体価格は$2.5~$3M。
・UH-72A LUH
7月に北米 EADS社のE C-145 が選定され、322機を製造する。陸軍への初号機の納入を11月に予定する。
・ARH
Bell社は2機を試作し、7月に初飛行を行った。 LRIP は4月に予定され、陸軍は368機を、州兵が120機を導入予定である。
なお、議会はFY-07要求から6機を削減している。
2006.10.09
Aviation Week & ST
First flight for redesigned Boeing Little Bird helicopter
<0621-100901>
Boeing社は9月20日に、再設計した有人型 A/MH-6X Little Bird ヘリコプタ (右図)
の初飛行を14分間行った。 Little Bird は有無人いずれにも対応可能な回転翼機で、無人機仕様の製造が続
いて行われる。
米陸軍第160 SOR (Special Operation Aviation Regiment) は現在有人型 Little Bird を装備しているが、今後無
人型との併用による前線での運用を計画している。
2006.09
International Defence Review
US Army award is Brite Star in FLIR Systems' portfolio of high-definition sensor turrets
<0618-090004>
7月11日に FLIR Systems社が、米陸軍 ARH-70A 搭載用に Brite Star Ⅱ TASS (Target Acquisition Sensor
Suite) を Bell社から受注した。
Brite Star Ⅱ は、第三世代 IR カメラ、CCD TV、レーザ測距器、レーザ指示器がターレットに搭載されたシステムで、
GAU-19 12.7mm機関銃と共に、368機計画されている ARH-70A の標準装備になっている。
2006.08.16
Jane's Defence Weekly
Boeing looks beyond Block Ⅲ for Apache
<0617-081606>
7月に米 DoD が AH-64D Apache Longbow Block Ⅲ 計画推進を決めたが、Boeing社は AH-64D が2030年以降も運用されると見て、
Block Ⅲ に次ぐ Block の検討を開始している。
検討されているのには DEW の搭載も含まれている。 Boeing社は固体発振レーザ装置を100~200-lb以下に納
めるのは難しくないと見ている。 また、アフガンなど酷暑高地での運用に支障をきたさないように、出力の増
大やテイルロータノ改善も考えている。
2006.08.14
Aviation Week & ST
Bell, Army pilots co-test ARH-70A
<0617-081403>
ARH-70A 武装偵察ヘリの米陸軍への初号機納入は2008年9月に予定されており、SDD
の試作1号機は7月20日に初飛行を行った。
開発では更に3機を試作し、陸軍は OH-58D Kaiowa Warriors の後継として368機を調達する計画であり、FRP
の開始を2009年に予定する。
ARH-70A は速度130kt以上、高度5,000呎、HMD (Helmet Mounted Display) を装備し昼夜間飛行が可能で、Bell 407 の機体を用い、
約55%の部品が COTS、16%を現在開発中の Bell 417 と共用する。
2006.08.02
Jane's Defence Weekly
US launches Block Ⅲ Apache development
<0617-080202>
米陸軍は$619Mで Apache Longbow Block Ⅲ の SDD を Boeing社に発注した。 Block Ⅲ は2011年から三段
階に分けて納入され、2016年以降は最終版の Block Ⅲ になる。 Block Ⅲ では高出力エンジンへの換装、
RAH-66 Comanche 用に開発した新型レーダへの更新、複合材料性ロータブレードの採
用、Link 16 の搭載などが行われる。
8月中旬に Boeing社は AH-64 Block Ⅱ の最終号機納入を行う予定で、今後は96機残っている AH-64A の
AH-64D Block Ⅱ 化、及び損耗補充用として AH-64D Block Ⅱ 13機の生産が行われる。
2006.07.26
Jane's Defence Weekly
US Army orders Brite Star Ⅱ suite
<0616-072605>
米陸軍の新武装偵察ヘリ ARH-70A に、FLIR Systems社製の Brite Star Ⅱ が搭載
されることを、同社が7月11日に発表した。 Brite Star Ⅱ は GBU-19 12.7mm MG とともに ARH-70A に搭載される。
2006.07.17
Aviation Week & ST
Helos riding high
<0615-071704>
英海軍は FRC (Future Rotorcraft Capability) 計画の一環として、Agusta-Westland社の Future Lynx を70機(海軍×30、陸軍×40)
を調達する。
Bell/Boeing社は米軍が V-22 を調達することを見越し2015年頃まで年間36機の生産ラインを維持する。 英
、豪、イスラエル及び日本との商談も進めており、当面50機の輸出を見込んでいる。
AH-64D Apache の Block 2 への改善は進行中で、これまでに217機が終了、更に24機の改善が行われている。
Block 3への改善も準備が進められており、ECCM を含むレーダ性能の向上、エンジ
ンの強化、機体防護等が2011年頃改善される。 (以下略)
2006.07.12
Jane's Defence Weekly
LUH award speeds US Army fleet modernisation
<0615-071203>
米陸軍が6月30日に、LUH (Light Utility Helicopter) に EADS社製 UH-145 を選定
した。 UH-145 は UH-72A として採用される。 UH-72A は UH-1 や UH-60A 救難ヘリの後継として、主とし
て米国内や人道支援活動において、一般用途、患者搬送、麻薬対策などに使用される。 陸軍は322機の調達を
$3Bで計画していたが、更に30機の追加も検討している。
EADS社は今までに沿岸監視隊、税関、国境警備隊などの米政府機関への納入を行っているが、今回は初の大量受注となる。
2006.06.19
Aviation Week & ST
Multi-mission contender
<0613-061908>
現在 American Eurocopter社 (UH-145)、Agsuta Westland社 (US139)、Bell社 (412EP) 及び MD社 (MD902) が指名競争に参加してい
る。(以下略)
2006.04
International Defense Review
US heavy-lift aircraft will stretch state of the art
<0609-040013>
・CH-53K
米海兵隊が2005年12月に CH-53E 後継に CH-53K を選定した。 CH-53K は CH-53E より搭載能力が2,270kg大
きい12,300kgになっており、装甲強化型 HMMWV 2両又は LAV 1両を空輸できる。
CH-53K の初飛行は JHL の SDD 開始前に予定されている。 CH-53K と JHL の比較は下表の通りである。
┃ ┃ CH-53K ┃ J H L ┃
┣━━━━━━╋━━━━━━╋━━━━━━┫
┃最大搭載能力┃ 12,300kg ┃ 20,000kg ┃
┃航 続 距 離 ┃ 200km ┃ 350~500km ┃
┃ SDD 開 始 ┃ 2006年 ┃2012~2013年┃
┃運 用 開 始 ┃ 2015年 ┃ ┃
┗━━━━━━┻━━━━━━┻━━━━━━┛
2006.02.15
Jane's Defence Weekly
Major US programmes are to remain intact
<0605-021503>
SOF を2011年までに14,000名増員する計画の第一歩として、FY-07で4,000名を増員する。
空軍では SOF が Predator や Global Hawk を装備することになり、その飛行隊が新設される。
F-22A の生産は2010年まで延長され、F-35 とのギャップが埋められる。
陸軍はFY-07で18機の ARH と39機の LUH を調達する。 48個旅団ある現在の陸軍を77個旅団に改編する計画
は70個旅団に削減する。
2006.01.11
Jane's Defence Weekly
Rising to demand
<0603-011111>
・ヨーロッパの状況
・中東アジアの状況
・ロシアの状況
・東アジアの状況
1970年代後半にフランスの Aerospatiale社が昌河航空機社と中国で SA 321Ja Super Frelon の生産を行った
。 これに引き続き昌河航空機は1990年代に Eurocopter社と AS 350B Squirrel の中国型である Z-11 を、ま
たハルピン航空機製造社が AS 365N Dauphin Ⅱ を Z-9として製造している。
更に中国は独自に Z-9 及び Z-11 の武装型を WZ-9 及び WZ-11 として開発しており、
2006年中にも配備が始まる。
(そのほか、台湾、韓国、日本の企業が行っているライセンス生産の状況及び OH-1 の開発生産の紹介)
2005.11.28
Aviation Week & ST
New lease on life
<0524-112806>
経営難に陥っていた MD Helicopters社は$150Mの資金援助を得て、米陸軍の LUH 計画に、
Explorer を提案し受注競争に参加する。
Explorer は同社が開発した Nortar 技術によるテールロータのないヘリで、既に警察や救難用として100機以
上が各国に販売されている。
LUH 計画には AugustaWestland/L3 が AB139 を、Bell社が Bell 412 を、EADS/Sikorsky が EC-145 をそれぞれ提案している。
2005.11.24
Inside the Pentagon
Marine Genaral stresses need to acquire Heavy Lift replacement
<0603-112403>
米海兵隊は、CH-53E の維持コストがますます増大し機体の脆弱性も極めて高いとして、後継となる大型ヘリコプタの開発計画 Heavy
Lift Replacement を早急に開始する必要性を繰り返し強調している。
2005.11.07
Defense News
FCS needs new Heavy-Lift Rotorcraft
<0524-110701>
米陸軍は FCS の開発導入に$125Bを見積もっているが、部隊の輸送展開に必要な JHL に関わる見積もりは
この中に入っていない。
企業筋は JHL の開発に要する経費を$11B~$15Bとみており、2020年を目標とする量産には更に巨額の経費を要するとしている。
JHL の構想設計はFY-07までの計画で行われており、以下の機種が選定されている。
・Shikorsky X2 Technology Crane and High-speed Lifter
・Boeing/Bell High-speed Quar-tiltroter
・Boeing Advanced Tandem-rotor low-speed Hericopter
・Flontier Aircraft Optimum Speed Tiltroter
海兵隊は類似開発である HLR (Heavy Lift Replacement) 計画を進めているが、議会は陸軍計画との統合を
求めており、対応を迫られている。 HLR は現有の CH-53 よりも更に強力な搭載重量14t以上の大型輸送機を JHL よりも早く装備する
構想である。
2005.11.02
Jane's Defence Weekly
High costs prove major issue in LUH programme
<0522-110202>
米陸軍は UH-1、OH-58 及び UH-60A 救急ヘリの後継となる LUH 計画を進めているが、322機の調達に$1.3Bの
予算であるため単価が$4M程度と厳しい状況になっている。 Bell社は低価格の Bell
210と、陸軍の要求性能を満たす Bell 412EPを提案したが、Bell 210 の単価が
$3Mであるのに対して Bell 412EP は$6.5Mになる。
MD社の提案する MD Explorer は$3.9Mであるが共同提案していた Lockheed Martin社が競争から下りた。
EADS社は EC 145 を元にした UH 145 を提案しており、EC 145 の単価は$4.9Mであるが UH 145 は322機を
$1.3Bで提供できるとしている。
Augusta Westland社の AB 139 は$7Mである。
2005.10.17
Aviation Week & ST
U-turn ?
<0521-101707>
米空軍の HH-60G Pave Hawk の後継となる救難機 (CSAR-X: Combat-Search and Rescue) の受注競争から、Bell/Boeing社の V-22 が
調達価格で折り合わず撤退する可能性がでてきた。 V-22 が$71Mであるのに対して既存機種は$40M~$60Mであ
り、空軍は比較的安全な任務では既存機種で足りるとみている。 Bell/Boeing社 V-22 の低価格化は困難として計画の再検討を行ってい
る。
CSAR-X 選定には Bell/Boeing社のほか、Sikorsky社の HH-92、Boeing社の CH-47G、MH-47E、Lockheed Martin/Agusta Westland社の
EH-101 が参加するとみられている。
2005.10.12
Jane's Defence Weekly
Two new entrants join LUH race
<0521-101204>
米陸軍が322機調達を予定している LUH (Light Utility Helicopter) の受注競争に EADS社チームと AgustaWestrand社が加わった。
LUH の正式なプロポーザルは10月12日に受け付けられ、契約は2006年4月30日に行われる。
EADS社は Shikorsky社と提携して、EADS 傘下の American Eurocopter社製 EC-145 民間ヘリを双発にした UH-145
を提案する。
AgustaWestland社は、同社が Bell社と共同開発した AB139 を元にした US139 を提案する。
LUH には既に Lockheed Martin/MD Helicopter社が MD Explorer、Bell社が Bell 210
を提案している。
2005.10.10
Aviation Week & ST
Ripe for growth
<0520-101003>
同社はこの他にも、Bell 412 内部へのミサイル及び魚雷搭載装置の開発や Bell 206BⅢ Jet Ranger への気象環境システム組み込み等
を行っている。
2005.09.29
Inside the Pentagon
Five concepts funded for Joint Heavy Lift rotorcraft
<0522-092901>
米陸軍は、JHL の構想設計段階 (FY-05~07) に総額$30Mで以下の5機種を選定した。
・Shikorsky X2 Technology Crane
・Shikorsky X2 Technology High Speed Lifter
・Boeing Advanced Tandem Rotor Helicopter
・Bell/Boeing Quad Tiltrotor
・Frontier Aircraft Optimum Speed Tiltrotor
計画では、95゚F(註:35゚C)、高度4,000ft以下の高密度大気中を250nmの行動半径で、陸上及び海上を航行
できることが要求されている。
2005.09.26
Defense News
What will replace the Pave Hawk?
<0522-092605>
米空軍の救難ヘリ HH-60G Pave Hawk の後継となる救難機 CSR-X (Combat Search and Rescue-X) の RfP は
9月末に発簡され、2006年に機種選定が予定されている。
候補となっているのは以下の4機種であり、空軍は2010年から総額$10Bで132機を導入する計画である。
・PRV-22: V-22 Osprey の救難機仕様。
・HH-47 : CH-47 Chinook の救難機仕様。
・US101 : 今年初めに大統領専用ヘリに採用。
・HH-92 : 最新型中型ヘリの救難機仕様。
2005.09
International Defense Review
Bell beats competition to win order for UA Army Armed Reconnaissance Helicopter
<0518-090030>
米陸軍が7月29日に、OH-58D の後継となる ARH (Armed Reconnaissance Helicopter) に Bell社の案を選定し
たと発表した。 Bell社の案は Model 407 の軍用型で、FLIR社の Bright Star Ⅱ サイトのほか、GAU-19 .50吋
又は GAU-17 7.62mmガンポッド、2.75吋ロケット、AGM-114 Hellfire などの武器が搭載できる。
2005.08.15
Aviation Week & ST
After Comanche
<0517-081505>
米陸軍は先週末に UH-1 及び UH-60A の後継となる LUH (Light Utility Helicoptor) の
RfP を発簡した。 これに呼応する形で Lockheed Martin社が MD Hel社と提携し、同社製で双発の Explorer
(右図)を提案することを明らかにした。
指名競争には Bell社と Eurocoptor 両社が参入するとみられ、機種選定は2006年4月に予定されている。
陸軍は州兵と併せ178機の LUH を努めて早い時期に取得する意向である。
一方、7月29日に OH-58D Kaiowa Warrior の後継となる ARH (Armed Reconnaissance Helicoptor) には、
Boeing-MD 社が提案した単発の 407 型民間ヘリの軍用仕様型が採用された。
2005.08.10
Jane's Defence Weekly
US picks Bell ARH and eyes light helicopters
<0517-081001>
米陸軍は7月29日に、OH-58D Kaiowa Warrior の後継となる ARH (Armed Reconnaissance Helicopter) に、
Bell社の提案を採用する決定を行った。 AH-6 の改良型を提案していた Boeing社は敗れた。
Bell社の提案は、民間型の Model 407 を改良するもので、乗員2名のほか3名の搭乗が可能である。 GAU-17
又は GAU-19 ガトリング砲、AGM-114 Hellfire 、38発の2.75吋ロケット弾を搭載し、航続距離362kmで2時間の滞空能力を持つ。
SDD は3年間で$211Mが予定され、FY-06には装備化され2013年までに368機の生産が見込まれている。
その3日前に陸軍は UH-1 及び UH-60A の後継となる LUH (Light Utility Helicopter) の RfP を発簡した。
機種選定は2006年4月に予定されている。 LUH も ARH 同様にできるだけ早く装備化したいと考えている。
2005.08.01
Inside the Army
Army poised to award Light Utility Helicopter contract in April 2006
<0520-080101>
米陸軍 AMCOM は LUH (Light Utility Helicoputer) の RFP を7月26日に発簡した。 機種
選定は2006年4月に予定されている。
LUH は州兵が装備する UH-1 の後継、及び UH-60 Black Hawk の戦闘作戦支援用として装備する機種で、既存
機種の転用により導入時期の短縮と補給整備の共通化を図る。
この計画は ARH (Armed Reconnaissance Helicopter) と共に、2004年2月の RAH-64 計画中止により浮上した
もので、機種選定後直ちに26機の LRIP を予定する。
2005.07.04
Aviation Week & ST
The US Army is scheduled to select...
<0514-070403>
米陸軍は OH-58D Kaiowa Warriors の後継となる、武装偵察ヘリ ARH (Armed Reconnaissance Hericopter) の
機種選定を今月中に予定している。
ARH は昼夜間、視界不良の状態でも偵察と軽易な戦闘ができるヘリコプタで、2006年~2011年に368機を調達する計画である。
候補機種には Bell社の Model-407 の改修型と Boeing社の MD-530 Defender の派生型
AH-6/MH-6 Little Bird があがっている。
2005.07
International Defense Review
Bell makes bid for US Army ARH contract with 407 demonstrator
<0514-070008>
米陸軍の ARH (Armed Reconnaissance Helicopter) 計画に名乗りをあげている Bell社の Bell 407 ARH が、
6月2日に初飛行した。
ARH の RFP は2004年12月9日に発簡され、機種決定は2005年8月に予定されている。 陸軍は2006年~2011年
の間に368機を調達する計画である。
Bell 407 ARH は、民間型の Bell 407 キャビンを17.8cm広げ、OH-58D で使用している複合材料性4枚翼ロータを取り付けている。 機
種にあるのは FLIR Systems社製の BRITE Star Ⅱ である。
2005.06.22
Janre's Defence Weekly
BRITE Star Ⅱ featured on Bell ARH helicopter
<0513-062206>
Bell社が Mosel 407 を元にした ARH (Armed Reconnaissance Helicopter) を展示した。 ARH は機首に
BRITE Star Ⅱ FLIR を搭載する。
BRITE Star Ⅱ は海兵隊の UH-1N に搭載されている BRITE Star を改良したもので、320×240ピクセルの3~5μ InSb IR センサ、走
査線数800のカラー TV カメラ、波長1.06μ ND:YAG レーザ測距機、1.57μ ND:YAG レーザ指示器を搭載する。
【註:】
Bell Model 407 は OH-58D Kiowa Warriors の民間仕様機である。
2005.01.26
Jane's Defence Weekly
US heavy-lift helicopter concepts are revealed
<0504-012603>
米国のヘリコプタメーカ各社は、JHL (Joint Heavy Lift) 計画の決定を控えて、各社の提案を明らかにした
。 JHL は陸軍と海兵隊の次期重輸送システム計画で、陸軍は20tの FCS 用車両を、あらゆる高度におい
て滑走路なしに500nm輸送できることを要求している。
計画には Boeing社が11種類、Sikorsky社が3種類、Bell社が1種類を提案している。
Boeing社は従来型ヘリのほか、チルトロータ、ダクテッドファン、カナードロータ/ウィングなど、広範囲の提案を行っている。
Sikorsky社は CH-53 の発展型である 'flying coaxial crane'(右図下)、Bell社は4発チ
ルトロータ(右図上)を提案している。 この4発チルトロータ案は Boeing社との共同計画となる。
ただ、陸軍は CH-47F、海兵隊は CH-53X の重輸送ヘリ計画を進めており、それらの計画と JHL との関係が疑問である。
2005.01.24
Aviation Week & ST
U.S.Army pilots are establishing
<0503-012403>
米陸軍は UH-1 のパイロットによる無人ヘリ Vigilante による Hydra 70 の飛行間
射撃を初めて行った。
射撃は Vigilante の右舷に取り付けた発射機から4発の2.75in Hydra 70 (模擬弾頭) を速度30kt~40ktで発
射した。
左舷には Wescam 12DS IR/EO センサを装備、射撃時の反動は予想よりも少ないものであった。
陸軍は今後も試験を続ける意向で、レーザデジグネータやレーザ誘導の LCPK (Low-Cost Precision Kill) 誘導爆弾等についても射撃
を行う。
2004.12.06
Aviation Week & ST
Greater expectations
<0423-120605>
米空軍は HH-60 の後継となる、電子攻撃も可能な戦闘捜索救難ヘリの開発にあたり、2005
年に機種選定を予定している。
HH-60 更新計画は PRV (Personal Recovery Vehicle) と呼ばれ、100機以上の導入が見込まれる。 2011年の
初期型 Block 0 から2014年以降の Block10 配備までスパイラル開発を予定している。
計画には Sikolsky (VH-92)、Lockheed Martin (US-101)、Northrop Grumman/EADS (NH-90)、Bell Hericopter (CV-22) が開発競争に
参加している。
2004.08.16
Aviation Week & ST
Where's the innovation?
<0415-081601>
DoD は回転翼機業界の現状と動向について分析検討した結果を公表した。
検討結果では、Bell、Boeing 及び Sikorsky の主要3社は利益を重視する堅実な製造とアフターサービスに精力を注ぎ、革新的な技
術研究開発を軽視していると指摘している。
同時に軍も研究開発への取り組みが不十分であり、ヘリの調達も1980年代以降減少していることを認識し、有無人ヘリの開発促進とチ
ルトローター技術の更なる発展を期す意向を示している。
2004.07
International Defense Review
H-1 upgrade fires weapons
<0413-070019>
米海兵隊の UH-1N を UH-1Y に改造する H-1 Upgrades計画による初の実射が5月17日に行われた。 AH-1W を
AH-1Z に改造した試験は4月から始まっていて、Thales社製の Top Owl ヘルメットサイトを用いた Mk66 2.75
in ロケットと、Mk197 20mm砲の実射が既に行われている。
最終的な OpeVal は来年初めに開始される。
2004.06.28
Aviation Week & ST
H-1 flight tests
<0413-062806>
米海兵隊の UH-1N と AH-1W Super Cobra を改善する H-1計画 EMD が最終段階に近づき、じ後2005年2月から
運用評価試験、2008年3月に IOC を予定している。
計画は100機の UH-1N を UH-1Y に、180機の AH-1W を AH-1Z に改善するもので、
両機種の構成品には84%の共通部品が使用される。
また、これまでより IR 放射を50%以上減衰できる新型の可変排気システム(右図)
も新たに開発され、飛行試験に使用中の5機の試作機 (AH-1Z×3機、UH-1Y×2機) に組み込まれる。
2004.06.14
Aviation Week & ST
Play to win
<0412-061403>
米陸軍の LUH (Light-Utility Helicopter) と武装偵察ヘリの採用に向け、欧州の2社が参入を目指し米議会に売り込みを行っている。
陸軍は Comanche の計画中止に伴い、322機以上の LUH と368機の偵察ヘリの採用を決めており、政府も国内
ヘリ企業の活用を約束している。 陸軍は10月に機種選定作業を開始し、FY-05に契約を予定している。
今回議会に対しロビー活動を行っているのは、Agusta Westland社と American Eurocopter社で、米市場の開放を求めている。
2004.03.24
Jane's Defnece Weekly
US Army develops UAV plans....
<0407-032404>
米陸軍は RAH-66 Comanche の計画中止を受け、新しい UAV の検討に入っている。
現在陸軍は24個システムの RQ-7 Shadow-200 を調達中で、そのうち5個システム
はイラクで既に使用されている。 陸軍は Shadow-200 の調達を促進し、予定より2年早めてFY-06に取得を完了
したいとしている。
この他に陸軍は GA社製の I-Gnat UAV の試験運用も行っており、3機からなるシステムが4月
からイラクで運用される。
また RQ-5A Hunter の後継となる ER/MP (Extended-Range/Multipurpose)
機計画の促進も図っている。 ER/MP システムは12機の UAV と5基の地上装置で構成される。 ER/MP は
Hunter と同様に Viper Strike 精密誘導弾を搭載する。
2004.03.15
Inside the Army
Comanche money feeds huge increase in Army aviation procurement
<0409-031501>
米陸軍は Comancheヘリコプター開発計画の中止に伴い、FY-05修正予算要求を3月5日に議会へ提出した。
Comanche のFY-05要求は$1.2Bであったが、計画中止により陸軍は CH-47 Chinook、UH-60 Black Hawk、TH-67 Creek の調達に$840Mを
要求すると共にヘリ耐弾装備、軽量多用途ヘリの新規開発等を要望している。
2004.03.15
Aviation Week & ST
Disappearring AC
<0406-031504>
開発中止となった米陸軍の RAH-66 Comanche の総額$14.6Bにのぼる経費転用を巡り、議論が起きている。
政府は先週、開発中止に伴うFY-05修正予算案を議会に提出し、陸軍はヘリ防護装置の調達及び Apache 等
現有ヘリの増強をはじめとする、航空関連予算リストに基ずき要求を行っている。
これに対して議会は、イラクとアフガンの戦費にもあてるべきと主張しており、陸軍内部でも FCS 開発
に充当すべきとの意見も多くなっている。
軍事専門家は長年放置されていた、Apache、BlackHawk、Chinook の維持整備に予算を確保するのが最適とみている。
2004.03.03
Jane's Defence Weekly
Standarding aviation units
<0405-030304>
RAH-66 Comanche ヘリ計画中止に伴い米陸軍は、航空部隊の大規模な再編を行う。 この再編で、従来旅団毎
に異なる機種を装備していたのを、同一編成装備の重/軽航空旅団に再編される。
重航空旅団
・攻撃大隊×2(各々 AH-64D×24)
・空輸大隊×1(UH-60×30)
・支援大隊×1(指揮統制ヘリ×8、CH-47×12、医療救難機×12)
・航空機支援大隊×1
・Class Ⅳ UAV 大隊×1
軽航空旅団
・攻撃大隊×2(各々 軽偵察ヘリ×30)
・その他は重航空旅団に同じ
2004.03.03
Jane's Defence Weekly
US Army axes Comanche project
<0405-030303>
米陸軍は、総額$39Bの RAH-66 Comanche ヘリ計画を中止する決定を行い、これに伴う以下の様な陸軍航空戦
力の大規模な再編計画を明らかにした。
・イラク、アフガンへ、搭乗員防護のための ASE (Aircraft Survability Equipment) 配備の促進
・UH-1 Iroquois 及び OH-58D Kiowa Warrior 422機を、新型軽ヘリコプタ303機に換装
・既に予算化されている UH-60L Black Hawk 101機に、80機を追加
・C-23 Sherpa の後継として、新固定翼機 C-XX 25機を調達
・20機の CH-47 Chinook の追加調達
2004.03.01
Aviation Week & ST
What Next?
<0405-030103>
米陸軍の Comanche ヘリコプター開発中止は、軍の現有機種の改善や装備増加等の対策により企業側には大きなインパクトはないもの
とみられる。
また、Fire Scout をはじめとする各種 UAV の開発導入は促進されることとなり、Comanche 開発中止の背景にある攻
撃ヘリの UCAV への変換について真剣な議論が陸軍内部で行われている。
2004.03.01
Aviation Week & ST
Army air shocked and awed
<0405-030102>
米陸軍は1983年から続けている RH-66 Comanche の開発中止を決定した。
この決定はイラクとアフガンでのヘリの脆弱性、UAV の有功性及び FCS 開発の最優先等が影響したもの
とみられ、その対策として以下の計画が候補にあがっている。
・改善 ASE (Aircraft Survivability Equipment) の早期導入
・AH-64 Apache BlockⅢ を501機導入
・OH-58D Kiowa Warriors の後継として368機の武装偵察ヘリを導入
・UH-1 の後継として303機の LUH (Light Utility Hericopter) を導入
・UH-60L Black Hawk を181機、CH-47 Chinook を24機購入
・現有40機の C-23 輸送機の後継として25機の固定翼機を導入
・Joint Multi-Role Helicopter 開発計画の早期開始
・Extended Range Multi-Purpose UAV 開発を2年前倒して2008年に開始
・2011年までの UAV 導入に$300Mを投入
2004.02.26
Inside the Pentagon
Pentagon cancels Army's RAH-66 Comanche helicopter program
<0407-022601>
DoD は2月23日、陸軍の RAH-66 Comancheの 開発を中止したことを明らかにした。
DoD は FY-05 の開発予算として$1.25Bを計上していたが、修正予算案を早急に議会提出する。 また、FY-04~FY-11に充当した$14.6B
については陸軍の航空関連事業に再配分するとみられる。
2004.02.23
Defense News
Would killing Comanche save money?
<0407-022301>
米陸軍が開発中の RAH-66 Comanche が計画中止となる見込みが強くなり、少なくとも$10Bに達するとみられる予算の使い道に、陸軍内
部はもとより議会と関連企業にも様々な憶測と議論が集中している。
2004.02.02
Aviation Week & ST
Report card
<0403-020204>
DoD の試験評価局は、このほど発簡した年間報告書のなかで、現有ヘリの脆弱性や航空機の改善/開発での問題点を厳しく指摘している。
ヘリコプター;
・アフガン及びイランでのロケット擲弾や35mm空中破裂弾に極めて脆弱
・陸軍が開発したミサイル警報システムと IRCM 装置は更に試験が必要
・RAH-66 Comanche のステルス性が RWR と2本のアンテナの影響で低下している。 また、20mm機関砲の安定性が不良で正確な射撃が
困難である
V-22;
・継続的な自転降下ができず安全着陸に問題がある
F/A-22;
・開発側は最新機というが試験機は量産仕様と大幅に異なっている
EA-6B ICAP-Ⅲ;
・表示/制御装置の構成は位置が効率的でない
・MTBF が目標を大きく下回っている
B-1B Block E;
・改善機の戦闘効果について実際的な試験を行っていない。
2004.01.19
Aviation Week & ST
Mixed message
<0402-011903>
米軍には回転翼機の近代化と新規開発計画がなく、米国主要へりメーカーは危機感を募らせている
各企業は独自に回転翼機に関する調査研究を行っているが、新しい開発計画は陸軍の AMT (Air Maneuver Transport) システムのみで
、これさえも2010~2015年頃まで予算化の計画はない。
この状況下でヘリのサブシステムを担当してきた各企業は UAV や FCS の地上誘導システム等に研究開
発の重点を移している。
2003.12.24
Jane's Defence Weekly
US Army takes over for SpeedHawk's flight tests
Compound Helicopter の試験業務が米海軍から陸軍に移管された。 試験飛行は2005年7月に開始され14ヶ月
間予定されている。
SpeedHawk は Sikorsky H-60 多用途ヘリにフラッペロン付きの翼と推進方向可変のダクテッドファンを付加したもので、
翼の揚力によりロータへかかる荷重を無くした結果、ロータブレードの後進時における失速の影響を無くすこと
ができ、速力で50%、戦闘行動半径で130%の改善が見込める。
2003.10.15
Jane's Defence Weekly
New US Army chief looks at dramatic restructure
新任の米陸軍参謀総長 Schoomaker大将が、陸軍の画期的改革の検討を命じた。
その最初のテストケースが、2個師団を急速展開可能で独立戦闘能力を有する旅団規模部隊に分割することで、手始めに101空挺師団と
交代してイラクから戻る第3機械化歩兵師団を5個の旅団規模部隊に分割する。
また、装備構想の見直しも行われ、特に航空部隊が対象となる。 その一環として Aviation Task Force を UH-60、AH-64 に集約し、
RAH-66 Comanche の圧縮を図る模様である。
2003.08.25
Aviation Week & ST
Weight watchers
米陸軍のステルス偵察へり RAH-66 Comanche の軽量化は開発移行に向けての最重要課題となっており、当局は先月
、重量軽減に関する会議を行った。
陸軍当局はこれまでの経験から、装備化後はセンサーやその他装備の付加により更に重量が増加することを認識しており、要求性能を
落とさず軽量化を図る検討を行っているが、軽減部位には IR/EO センサーやエンジンの機種変更も候補にあがっている。
陸軍は FCS に RAH-66 を800機程度導入する計画だが、DoD は導入数を当初の1,200機から650機まで削
減する意向を示している。 導入機数の検討はこの秋から開始される。
2003.08.04
Aviation Week & ST
Production start
米陸軍の攻撃ヘリ RAH-66 Comanche の EMD (Engineering and Manufacturing Development) 試作
初号機の組み立てが今月から開始される。
EMD 機は合計9機試作され、特にステルス性が強く要求されている。 現在ある2機の実験機とは外見上は似て
いるが性能的には90%異なっている。
2005年6月に初飛行を計画、LRIP は2007年に始まり当初15機を製造、合計650機の導入
を予定している。
2003.06.09
Defense News
US Navy to increase helicopter buys
米海軍は現在保有する対艦、対潜及び救難ヘリ全7機種を2015年までに MH-60R Sea Hawk と MH-60S に更新する計画
だが、導入機数を当初より10%増やすことを決めた。
計画では MH-60R を243機から254機に、MH-60S を237機から271機にそれぞれ増加し、合計525機を導入する。
MH-60R は陸軍の Black Hawk の機体を用いた Sea Hawk 派生型で現在開発の最終段階にあり、2008年以降装備化される。
MH-60S はⅠ型 (救難/対艦) が 8月に量産決定を予定し、Ⅱ型 (対潜/対機雷) は 2005年、Ⅲ型 (対艦) が 2006年の装備化をそれぞれ
予定している。
2003.04.14
Aviation Week & ST
Woes encumber helo ops
イラク戦における砂嵐と気温の上昇は米海兵隊のヘリコプターの維持整備
に大きな障害となっている。
海兵隊はイラク戦に CH-53 と CH-46 を輸送用に運用しているが、CH-53 のエンジンは 12年を経過しており、砂嵐での飛行はその後
30時間の整備を必要としている。 ちなみに作戦当初のエンジン交換率は 1,000 飛行時間あたり 6.7基に及んでいる。
砂嵐はまた、回転翼の損傷を多発するため、エッジにテープを貼ったりポリウレタンを塗布する作業が増加している。
気温の上昇はこれまでさほどの影響を与えていないが、5月に入れば著しく上がるとみられ、各種航空機器の故障は更に増えるものと懸
念されている。
2003.04.14
Aviation Week & ST
Cobras in urban combat
1つはイラク対空砲火を避けるため、Hellfire や TOW ミサイルをホバリングせず移動しながら発射する戦法
で、陸軍の Apache ヘリより損害が少ないのはこの戦法が有効なことを示している。
2つ目は使用兵器を市街地用に変更したことで、Hellfire は遅延信管を付けた侵徹破片効果弾頭仕様と、サーモバリッ
ク弾頭装着の2種を用いている。
これ以外にも対戦車仕様の Hellfire 及びフレシェットロケット弾も使用している。
2003.01.20
Aviation Week & ST
Army readies new C2 Helo
米陸軍は 空中指揮統制システム A2C2S の開発を進めており、UH-60L Black Hawk 搭載の試作機 5機が約 1年の試験
飛行に移行する。
A2C2S は 5基のワークステーションから構成される大隊レベルの移動指揮所で、各種情報収集システム、例え
ば空軍の JSTARS や UAV と連接し各種情報を得ることができる。
陸軍は121セットの導入を決めており、実用機の運用開始を 2004年末に予定している。 なお、陸軍は改善型
Block 2 の開発を予定し、2005年に開発を開始する計画。
2002.07.29
Aviation Week & ST
Testing dispute clouds new helo
Piasecki (PiAC) 社は最新の複合技術で改善した海軍の TSH-60F の飛行試験を行う意向だが、飛行試験の許可基準が
連邦航空管理局と海軍の間で異なり、計画が中断している。
同社は 2000年10月から $26.1M でヘリコプターの先進技術 VTDP (Vectored-Thrust Ducted Propeller) 又は
「Ring Tail」の研究を請け負っており、加速や操用性等その優れた飛行性能確認のための試験を計画している。
本年 4月、海軍は連邦航空管理局の承認した許可基準に難色を示し、これに適合する試験を行う場合、所要経費は当初見積もりを大幅
に超過するため中止となる公算もでている。
2002.07.17
Jane's Defence Weekly
US Army mounts rearguard action to save Commanche
RAH-66 Comanche 偵察/軽攻撃ヘリ計画の生き残りをかけ、米陸軍は FCS 構想との
整合を図っている。
それによると、RAH-66 は UCAV とチームを組み、精密誘導兵器の投下を行うと共に、各種センサからの情報を統合して、目標の位置
標定を行う。
しかしながら、一連の計画遅延などから存続は厳しい状況にある。
2002.06
National Defense
Aviation firm aims to stir interest in compound helos
通常の回転翼の補助推進装置を組み合わせた(右図) Compound Helicopter の研究開発が 米で進められてい
る。
Piasecki 社は DoD と契約し、VTDP (Vectored Thrust Ducted Propellar) 技術の研究を 2000年10月から $26.2M で進めている。
VTDP は回転翼の他に固定翼と尾翼部のダクテッドプロペラを持つのが特徴で、Sykorsky H-60 ヘリをベースに開発が行われ、2005年初
めに試験飛行を計画している。
この機種は新規にヘリを導入するよりも低価格で、航続距離の延伸と高速度が得られることから、同社では海軍以外にも空軍の捜索救
難ヘリや陸軍の Chinook 及び Black Hawk 改善への適用を狙っている。
2002.04.15
Inside the Navy
Weldon:H-1 Helo upgrade effort above Nunn-McCurdy breach levels
米議会の軍事調達小委員会の Weldon 議長(共和党) は先週行われた聴聞会で、海兵隊の AH-1 Super Cobra 及び
UH-1 Huey と陸軍の CH-47F の改善予算要求案について厳しく非難した。
同議長は改善計画の経費増加率が決められている基準 50% を超え、CH-47F は95%、AH-1/UH-1 で 65% の超過が見積もられることから
再検討を求めている。
2001.11.05
Inside the Army
Army, Congress at odds again over Stinger-Starstreak test mandate
Apache Longbow に搭載する空対空ミサイルの選定と試験実施を巡って陸軍と有力議員の間で論争が起きている。
FY-00 に議会は Apache ヘリ搭載用空対空ミサイルの選定のため Apache による英国製 Starstreak と Stinger の実射比較試験を陸
軍に要求したが、2年を経過しても未だ行われていない。
陸軍は Starstreak の安全性を理由にしているが、本音はその導入に疑問を持っており、新しい AAM の開発する意向がある模様。
2001.06
International Defense Review
Eagle Eye development offered to Australia
Bell ヘリコプタはオーストラリアに対し、チルトロータ UAV の Eagle Eye のライセン
スを譲渡する。
もしオーストラリア陸軍が ARH-1Z 攻撃ヘリを採用することになれば、Bell社は UAVAL (UAV Australia Limited)社に対し、実物大
Eagle Eye の開発の継続と生産を委譲する。
Bell社は、Eagle Eye を、現有の Jindalee OTH レーダや、採用が検討されている B-737 AEWAC 機の補完用として考えている。
2001.06
International Defense Review
AH-1Z helicopter expands flight-test envelope
2000年12月に初飛行した AH-1Z は累計60時間の試験飛行を行い、200kt の速度と 2.6g を記録している。
海兵隊は、180機の AH-1Z を AH-1W の後継として100機の UH-1Y と共に調達する予定である。 UH-1Y は AH-1Z と同じ4枚ロータ
で、85% の部品が AH-1Z と共通である。
2001.04.23
Aviation Week & ST
AH-1Z enters initial flight test phase
米海兵隊の最新型攻撃ヘリコプター AH-1Z Super Cobra は2004年の装備化に向けて
初期飛行試験段階に移行する。
AH-1Z は海兵隊が AH-1W の後継として開発中で、最新型の目標捕捉/探知システム (TSS : Targeting and
Sighting System) と全デジタルのコックピット及び各種電子戦機器を装備している。
最終的な運用評価試験は 2003年 8月に計画されており、180機の装備化を予定している。
2001.04.16
Defense News
Bell Helicopter Textron tempts Australia with UAV deal
Bell Helicopter Textron社によると、もしオーストラリア陸軍が ARH-1Z Cobra 武装偵察ヘリコプタを採用すれ
ば、同社が開発したチルトロータ UAV の Eagle Eye のライセンスをオーストラリアの企業に提供し、UAV の生産を移転することにな
る。
これによりオーストラリアにとって、年間80機以上の UAV の輸出が見込まれることになる。
1998.11
International Defense Review
Dragonfly CRW design to demonstrate VTOL technology
1998.09.23
Jane's Defence Weekly
Apache Longbow will be too heavy, claim GAO