2010年以降の米国のヘリコプタ等に関する報道

2009年以前の報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2024.04.24 National Defense QUAD-A NEWS: Army exec defends FARA cancellation at Big Helicopter Show <2405-042409>
 米陸軍が3月にFY25予算要求の発表は、将来の攻撃偵察機計画の中止を含む航空勢力の劇的な変化の直後に行われた。 陸軍高官によると、この決定は「容認できないリスク」と戦争の性質の変化に対処するために必要な優先順位の変更を反映している。
 カマリロ陸軍次官はデンバーで4月24日に開催された米国陸軍航空協会の年次Aviation Mission Solutions Summitでの演説で、「皆さんはFY25予算要求の大きな変更をご覧になりました」と述べた。 「なぜこのような変更を行ったのか、そしてさらに重要なことは、それが将来どのように関連しているのかを議論することだ」と述べた。
 陸軍は「Black Hawkのエンジンと機体の生産ラインが閉鎖されるという容認できないリスク」に直面しており、行動を起こす必要があると言った。 ウクライナはまた、UAVや、諜報、監視、偵察任務における無人システムの役割の増大など、戦争が進化するにつれて、優先順位を再焦点を当てる必要性を明らかにした。
2024.02.08
 17:30
Breaking Defense Army cancels FARA helicopter program, makes other cuts in major aviation shakeup <2403-020813>
 米陸軍が2月8日、次世代攻撃偵察ヘリ
FARA計画を中止し、更にUH-60 V Blach Hawkの生産をFY25に終了し、GE社が進めていたITEPエンジンの開発も大幅なコスト増加を理由に開発段階に止め、量産に移行しないと発表した。
【FARA 関連記事:2110-080902 (AW&ST 2021.08.09)】
【FARA 関連記事:2009-072701 (AW&ST 2020.07.27)】
【FARA 関連記事:2005-040111 (JDW 2020.04.01)】
2023.04.07
 04:31
Defense News Lockheed unit loses protest of Army tiltrotor award to Textron's Bell <2305-040703>
 米陸軍が次期ヘリ
FLRAAをTextron Bell社製V-280 Valorに決めたことに対し、破れたLockheed Martin社の子会社Sikorsky社が2022年末にGAO異議申し立てをしていたが、GAOは4月6日に声明で申し立てを却下した。
2022.12.14 Jane's Defence Weekly US Army selects V-280 Valor to replace UH-60 Black Hawk <2303-121404>
 米陸軍が12月5日、UH-60 Black Hawkの後継となる陸軍の次期主力中型ヘリ
FLRAAにBell社のV-280 Valorを選定し19ヶ月間$232Mの契約を行った。 契約には試験飛行機と第1次のLRIPとして$7.1Bのオプションが含まれている。 初号機の納入は2025年に計画されている。
2022.12.06
 07:37
Defense News US Army makes largest helicopter award in 40 years <2301-120607>
 米陸軍がBlack Hawk及びApacheの後継となる次世代ヘリ
FLRAAにTextron Bell社のV-280 Valorを選定した。
 FLRAAへの換装は1:1ではないが、2030年までにBlack Hawk 2,000機、Apache 1,200機と換装される。
 V-280 Valorが採用された理由の一つは給油なしで2,440nmの長い航続距離にある。
2021.08.25 Jane's Defence Weekly Bell reaches midway point of 360 Invictus assembly <2110-082503>
 Bell社副社長が8月11日、米陸軍の次期偵察攻撃ヘリ競争試作 (
FARA-CP) で試作している360 Invictus組み立てが丁度50%完了したと述べた。
(写真は7月時点の状況)
 360 Invictusの組み立ては2022年8月には完了し、FY23または2023年中初飛行する計画である。
2021.08.09 Aviation Week & ST Physics-busting requirements challentge U.S. Army FARA program <2110-080902>
 米陸軍の偵察攻撃ヘリ
FARAEMD段階を進めているBell社とSikorsky社は2023年の初飛行を目指し、作業の50%を完了している。
 陸軍はFARAに巡航速度180kt以上、MTOW 14,000-lb、ロータ径40ftを要求している。
2021.07.12 Defense News US Army triggers competition for future long-range assault aircraft <2108-071208>
 米陸軍が6月6日に
FLRAARfPをTextronの子会社であるBell社とSikorsky-Boeingチームの2社に発簡した。 RfPの内容は公表されていない。
 陸軍は3Q/2022年までにこのうちの1社を選定する。 FY21予算では試作機の納入を2Q/FY25開始としていたが、FY22予算では3Q/FY25開始で1年間としている。
2021.07.07 Jane's Defence Week ly Bell and Sikorsky-Boeing prepare to contest next stage of FLRAA programme <2109-070705>
 米陸軍は長距離挺身ヘリ (
FLRAA) のFY22開発予算に、当初計画の$178Mを超える$448.4Mを要求している。
 FLRAAの提案要求 (RfP) 発簡は6月30日に終わる3Q/FY21に発簡されることになっており、事前設計審査 (FLRAA) は3Q/FY21に行われ、3Q/FY22には機種選定が行われる。
2021.06.09 Jane's Defence Weekly US Army requests USD173bn, kills seven programmes <2108-060903>
 バイデン政権が5月28日に議会へ提出したFY22国防費要求$715Bのうち、陸軍経費は$173Bで、そのうち新装備の研究開発費は$12.8B、装備等調達費は$21.3Bであった。 そのうち主なものは以下の通りである。
 ・
LrPF: $1.5B
 ・次世代戦闘車: $1.5B
 ・FVL: $1.6B
 ・ネットワーク: $1.7B
 ・IAMD: $2.6B
2021.04.19 Aviation Week & ST Fast forward <2106-041903>
FLRAA 開発 CD&RR Phase 2 の現状に関する記事 =
 
2021.04.13 Defense News US Army approves plan to acquire future attack reconnaissance aircraft <2105-041309>
 米陸軍の要求審査審議会 (Requirements Oversight Council) が4月9日、AH-64E Apache及びOH-58D Kiowa Warriorの後継となる将来攻撃偵察ヘリ
FARAの開発と調達計画を承認した。 FARAのFDRRは2020年12月に完了している。
 FARAにはSikolsky社を参加に入れたLockheed Martin社がS-97 Raiderを元にした同軸反転ロータのRaider X、Bell社は360 Invictusで臨んでおり、競争fly-offは2022年11月に計画されている。
2021.04.12 Breaking Defense FVL: Key RFP coming this summer <2105-041209>
 米陸軍がUH-60後継として2030年に装備化することを計画している
FLRAAではBell社とBoeing-Sikolskyチームが競っているが、陸軍はこの夏にRfPを発簡し、2022年に機種選定を行うという。
 FLRAAの前段階であるJMR-TDでは、Bell社がV-280チルトロータ機、Boeing-SikolskyチームがSB>1 Defiantで参加しており、FLRAAにはそれそれV-280Defiant-X提案している。
2021.03.31 Jane's Defence Weekly US Army protcting first FLRAA batch from other service requirements <2105-033106>
 米陸軍がUH-60に替わる次世代ヘリとして
FLRAA計画を進めているが、要求性能の決定には特殊作戦軍 (SOC) や海兵隊など他の軍の要求も盛り込まなければならない。
2021.03.31 Defense News US Army enters final phase of development before kicking off Future Long Range Assault Aircraft program <2104-033105>
 米陸軍が3月30日、2030年を目標に進めている次期長距離侵攻ヘリ
FLRAA開発の次の段階であるCDRR段階に、Bell社とSikorsky-Boeingチームを選定したことを明らかにした。
 陸軍はFLRAAの開発が公式に開始される2022年までにこのうちの1社を選定する。
2021.02.08 Aviation Week ST Defening Defiant <2104-020802>
 Sikorsky-Boeingチームが米陸軍の長距離挺身ヘリ
FLRAA計画に提案するDefuant Xを公表した。 Defuant Xは陸軍がUH-60 Black Hawkの後継となるヘリ技術検証のため行ったJMR-TDに提案したSB>1 Defiantと外観や寸法が殆ど同じの同軸反転リジットロータヘリである。
 JMR-TDではBell社が提案する重量30,000-lb、速力280ktのV-280 Valorチルトロータ機と、Sikorsky-Boeingグループが提案する25,000-lb、250kt同軸反転リジットロータ機がそれぞれ2017年12月と2019年3月に初飛行し、2020年3月に計画を終了した。
 その後陸軍は2年計画でBell社及びSikorsky-BoeingグルーブとFLRAA計画を2022年中頃を目指してCDRR開始し、現在はほぼ計画は半分が過ぎている。
2021.02.05 Inside Defense Army seeking info on LRPM solutions for Future Attack Reconnaissance Aircraft <2103-020506>
 米陸軍が2月2日、4Q/2022年に実射試験を行う次期偵察攻撃ヘリ
FARAが装備するLRPMについてのRfIを発簡した。
 FARAに搭載しての試験はFY26に計画されている。
2021.02.03 Jane's Defence Weekly Sikorsky-Boeing unveils Defuant X offering for FLRAA <2104-020306>
 Sikorsky-Boeingチームが米陸軍の長距離挺身ヘリ
FLRAA計画に提案するDefuant Xを公表した。 Defuant Xは陸軍のJMR-TDに提案しているSB>1 Defiantを元にした同軸反転リジットロータヘリで、排気口の形状変更でIRステルス性を向上させているという。
 FLRAA計画にはBell社もV-280 Valorチルトロータ機提案しており、機種決定は2022年になるとみられる。
2021.01.25 Defense News Lockheed-Boeing team pitch Defiant X, its candidate for the Army’s long-range assault helo competition <2102-012509>
 Sikorsky社を傘下に持つLockheed Martin社Boeing社と米陸軍の長距離挺身ヘリ
FLRAAに、Defiant Xを提案している。
 Defiant Xは、並行して走る陸軍の武装偵察ヘリFARAがRaiderを小改造したRaider Xとしたのと同様に、SB-1 Defientを小改造したもので、1月25日に初登場した。
2020.10.28 Jane's Defence Weekly SB>1 Defiant reaches 211 kt in straight and level flight <2012-102802>
 Sikorsky-Boeingチームが米陸軍協会 (
AUSA) の年次展示会で10月14日、SB>1 Defiantが10月12日にエンジン出力2/3の状態で水平直線飛行で211kt降下飛行で232ktを記録したと発表した。
 Defiantは6月9日に出力50%で205ktを記録し、6月16日に数ヶ月以内に205ktを超えると公言していた。t
2020.10.21 Jane's Defence Weekly Building of 360 Invictus for FARA-CP contest has begun <2012-102106>
 Bell社が10月8日に米陸軍協会 (
AUSA) の展示会で、陸軍の次期戦闘偵察ヘリの競争試作 (FARA-CP) に選定された360 Invictusは既に試作機の製造に入っており、ギヤボックス、ロータブレード、機体などの製造を開始していることを明らかにした。
 その上で3Q/2022年には組み立てを完了して地上走行試験を行い、4Q/2022年には初飛行する計画であると述べた。
2020.08.31 Aviation Wwwk & ST Family affair <2011-083101>
= Sikolsky社の S-97 と SB-1 に関する記事 =
 
2020.07.27 Aviation Week & ST Weight expectations <2009-072701>
 米陸軍2030年代に装備するFARAFLRAAの新型ヘリ計画2件を同時に進めている。
 FARAとFLRAAは共にIncreament 1が3Q/FY30での運用開始を目指しており、続いてIncreament 2の配備開始をFLRAAを2034年FARAを2035年としている。
2020.07.15 Jane's Defence Weekly AVX Aircraft studying coaxial and tiltrotor capability for US Army's FLRAA contest <2009-071504>
 AVX Aircraft社が米陸軍のFLRAA計画にチルトロータ技術を取り入れた同軸反転ロータの提案を行っている。
 同社が6月26日に明らかにしたところによると、コックピットの上に固定翼を持ち、高速時にはこれで揚力が得られるため回転翼の負荷を低減できる。 また2基のダクテッドファンを持つ。
 更に後部貨物扉を持つことで貨物や人員の乗り降りが便利になっている。
2020.07.03 Jane's 360 AVX Aircraft studying coaxial, tiltrotor capabilities for US Army FLRAA <2008-070305>
 AVX Aircraft社が米陸軍のFLRAA計画に同軸反転ロータダクテッドファン2基を装備した案を提案している。
 同社案ではコックピット上に固定翼を持ち、貨物の卸下積載や人員の出入りに便な後部ランプを持つ。
【註】
 米陸軍は3月に、UH-60 Black Hawkの後継となるFLRAAの競争開発CD&RRをSikorsky-BoeingグループとBell社に発注しており、FY22に最終的な機種決定を行うという。
 ただJMR-TDでは選定されなかったAVX社もFLRAAを目指した自社開発を継続すると報じられていた。
【関連記事:2005-032505 (JDW 2020.03.25)】
2020.06.24 Jane's Defence Weekly SB>1 Defiant reaches new top speed of 205 kt in flight <2008-062406>
 米陸軍のFLRAAでの採用を目指してSikorsky社とBoeing社で開発しているSB>1 Defiant同軸ロータヘリが、6月9日に205ktを記録した。 ただこれは50%以下の推進力での飛行という。 SB>1 Defiantは230kt以上で設計されているが、テストパイロットによると2~3ヶ月以内に250ktの飛行を行うという。
 FLRAAにはBell社がV-280 Valorチルトロータ機、AVX社とL3社が共同で同軸ロータ型を提案している。
2020.04.20 Aviation Week & ST U.S. Army independently testing high-speed rotorcraft configurations <2006-042002>
 米陸軍がFARAFLRAAの開発におけるリスク低減活動として、NASAと共同で高速ヘリコプタの研究を進めている。
 陸軍は既にCHITAの縮尺模型を用いてNASAのLangleyで風洞試験を実施している。
 CHITAの研究は2017年に開始され
【註】
 この記事には、同軸反転ロータでないCHITAが、どの様にしてテールロータなしで飛行するのかについての記述がない。
2020.04.17 Breaking Defense Roper sees Air Force 'Flying Cars' in production by 2023 <2005-041704>
 米空軍の調達責任者であるローパー氏が、空軍向け電気推進型VTOL機eVTOLの生産が3年以内に開始されるだろうと述べた。
 空軍はまず2~3名を輸送する小型eVTOLを目指している。
【註】
 記事にあるUber社製Flying Carは空地両用車ではないことから、空軍の言う'Flying Cars'とは空地両用車ではない様である。
Uber社の Flying Car 動画
2020.04.06 Aviation Week & ST Risk and reward <2006-040608>
 米陸軍の次期戦闘偵察ヘリ競争試作 (FARA-CP) にBell 360 InvictusとSikorsky Rader-X選定された。
 巡航速度180kt以上、ロータ径40ft以内としたFARAの要求に対し、並列復座のRader-Xは前身となったS-97 Raiderで207ktを実現しており、縦列復座のInvictusも達成可能という。
2020.04.01 Jane's Defence Weekly US Army selects Bell, Silorsky for FARA-CP programme <2005-040111>
 米陸軍が3月25日、
FARA計画の競争試作 (FARA-CP) へ進む企業にBell社Sikorsky社選定した。 この結果AVX/L3社、Boeing社、Karem社は脱落した。
 陸軍は2028年配備に向け2023年中頃にこのうちの1社を選定する。 飛行試験は2022年末に開始されるとみられる。
 Bell社は民生用のBell 525を元にしたBell 360 Invictusを、Sikorsky社はS-97 Raiderを提案している。
2020.03.25 Jane's Defence Weekly US Army selects Sikorsky-Boeing, Bell for FLRAA CD&RR <2005-032505>
 米陸軍がSikorsky-BoeingグループとBell社
FLRAAの競争開発CD&RRをそれぞれ$97Mと$84Mで発注した。 陸軍はFY22に最終的な機種決定を行う。
 一方JMR-TDでは選定されなかったAVX社もFLRAAを目指した自社開発を継続するという。 陸軍はJMR-TDにSikorsky-BoeingグループとBell社を選定したが、選定に漏れたAVX社とKamen社にも更なる開発継続に少額ながら出資していた。 ただKamen社はRfCに回答を行わなかった。
2020.03.25 Breaking Defense FVL: Army picks Bell & Sikorsky for FARA scout <2004-032505>
 米陸軍OH-58 Kiowa及びAH-64 Apacheの後継となる次期攻撃偵察ヘリ
FARAの競争試作に進む機種をSikorsky社とBell社に絞った。 これによりAVX社、Boeing社、Karen社は脱落した。
 またその8日前に陸軍はUH-60 Black Hawkの後継となるFLRAAにSikorsky社、Bell社の2社とBoeing社を選定した。
2020.03.25 Inside Defense Sikorsky, Bell move on to FARA phase 2 <2004-032504>
 米陸軍Army Futures Commandが3月25日、OH-58 Kiowa及びAH-64 Apacheの後継となる次期攻撃偵察ヘリ
FARAの開発第二段階に進む機種をSikorsky社とBell社に絞ったと発表した。
2020.03.23 Aviation Week & ST U.S. Army pushes ahead with Black Hawk replacement program <2005-032303>
 米陸軍がUH-60 Black Hawkの後継となる
FLRAAの前身として進めているJMRはSikorsky-BoeingグループのSB-1 DefiantとBell社のV-280 Valorで競っているが、今会計年度末の8月には結論が出る。
 最高速度はV-280 Valorが300kt、SB-1 Defiantが250ktであるが、FVL計画責任者のルーゲン准将によると、SB-1 Defiantの方が積極的に各種飛行条件での試験を行っているという。
2020.03.09 Aviation Week & ST Boeing reveals long-awaited FARA design <2005-030902>
 5機種が競い合っているAH-64E Apacheの後継となる米陸軍の
FARA3月末に候補の2機種が選定されるが、Boeing社がやっと提案を公表した。
2020.03.03 Breaking Defense FVL: Boeing Unveils FARA Scout Design <2004-030306>
 10ヶ月に及ぶ沈黙を破ってBoeing社のPhantom Worksが遂に米陸軍が偵察攻撃ヘリ
FARA計画に提案するBoeing FARAを公表した。
 Boeing FARAはメインロータテールロータのほかに、推進用プロペラと翼形状のスタビレータ(註:stabilator=stabilizer+elevator)を持つ。
2020.03.03 Defense News Boeing's future attack recon helicopter has no name but 3 rotor systems <2004-030305>
 米陸軍が偵察攻撃ヘリ
FARA計画で、今月中にも5社の候補から2社を選定しようという段階になって、Boeing社が漸く自社案を公表した。
 Boeing社案にはまだ名称はなく単にBoeing FARAと呼ばれている。
 Boeing FARAは6枚ブリードのリジットメインロータ4枚翼の従来型テールロータ機体後部に前進用のプロペラを有している。
2020.01.09 Defense News Bell V-280 flies autonomously for first time <12.pdf>2002-010912>
 米陸軍の
JMR-TD計画でSikorsky/BoeingグループのSB-1 Defiantと競っているBell社製V-280 Valorチルトロータ機が、2019年12月18日に初めての全自動飛行に成功した。
 試験でV-280は自動で離陸し、巡航姿勢に遷移したのち各種設定された中間地点を追加して自動で目標地点に至り、自動でVTOL姿勢に遷移したのち着陸した。
2019.12 International Defence Review Karem Aircraft unveils AR-40 for US Army FARA-CP <2001-120005>
 Karem社が10月15日に米陸軍協会 (
AUSA) の年次コンファレンスで、偵察攻撃ヘリ競争試作FARA-CPAR-40を発表した。
 全長14mのAR-40は大きな翼を持ち、飛行間はロータと翼で揚力を得ると共に、ホバー時にはダウンウォッシュの影響を避けるため翼が回転する。
【註】
 翼を回転させた画像
Breaking Defense 2019.10.23 記事】
2019.10.30 Jane's Defence Weekly V-280 autonomy demo planned by year end, says Bell <1912-103003>
 Bell社のV-280開発責任者が10月15日、V-280の全自動飛行試験年内に行われること明らかにした。
 V-280チルトロータ機は全自動飛行で、自動離陸後に自動でロータを巡航モードに切り替えて、予め設定した中間点を通過して目的地まで飛行し、自動で着陸するという。
2019.10.28 Aviation Week & ST Speed and size drive advanced options for U.S. Army's armed scout <1912-102803>
 米陸軍の偵察攻撃ヘリ
FARA計画には5社が名乗りを上げ、Boeing社を除く4社はその概要を公表している。
360 Invictus: Bell
 最も在来型
Coaxial Compound Helicopter: AVX/L3Harris
 並列復座
Raider X: Sikorsky
 11,000-lbのS-97 Raiderを14,000-lbに20%大型化
AR40: Karem/Northrop Grumman, Raytheon
 215ktと最も高速
 チルトするテールロータが低速時には反トルク高速時には推進力として働く
2019.10.23 Jane's Defence Weekly Boeing believes too many public FARA-CP details give its competitors an advantage <1912-102311>
 Boeing社が米陸軍協会 (
AUSA) 総会の開かれた10月14日、陸軍の偵察攻撃ヘリ競争試作 (FARA-CP) の詳細の公表について、競争他社に資するとして行わないと述べた。
 そのうえで、詳細設計と試作2機の組み立て2020年3月末に開始することも明らかにした。
2019.10.14 Aviation Week & ST Bell's 'affordable' FARA protorype <1912-101408>
 米陸軍が4月に次期偵察攻撃ヘリ
FARAの競争試作FARA-CPを、AVX/L3Harris、Bell、Boeing、Karam、Sikorskyの5社に発注したが、Bell社はBell 525 Relentlessを元にしたBell 360 Invictusを提案した。 20,500-lbの525は直径54.5ftの5枚翼ロータを持つが、14,000-lbの360は40ft以下のロータ4枚を持つ。
 525の速度は試験で200ktを超えたが、360はFARAの要求180ktに合わせて180kt以上で設計されている。 機体形状は計画中止になったRAH-66 Comancheに似たchined fuselageになっているがステルス性を追求したものではない。 また180ktでの飛行時揚力の50%を担う翼も持っているほか、ホバリング時にはテールロータが傾き揚力を補う
 エンジンは多の候補同様GE社製T901改良型タービンエンジンで、武器の搭載も要求通り機内搭載になっている。
2019.10.14 Aviation Week & ST Best of both worlds <1912-101407>
 米陸軍海兵隊及び特殊作戦軍 (
SOCOM) と次期中型ヘリ計画FVL及びその一部であるFLRAA計画を進めているが、その統合計画が今夏怪しくなってきた
 海兵隊は9月にUH/AH-1の後継としてAURAの検討を開始した。 陸軍の要求が速力250~289kt、戦闘行動半径300nm、輸送能力12名であるのに対し、海兵隊はMV-22B Ospreyの同行援護を理由に300~330kt450nm、10名を要求している。 海兵隊はFY23にAURAの開発と生産を担当する企業を決定したいとしている。 陸軍はFLRAAの最初の部隊配備5年早めて2030年とした。
 一方陸軍はCH-47F Chinookの最新型となるBlock 2について、当初はCH-47F 542機とMH-47H 69機を改造する計画であったが、改良をSOCOMのMH-47Gのみに留めることにしたのに対し議会がBlock 2の購入を予算に盛り込んだ
2019.10.09 Jane's Defence Weekly Bell emphasises affordability, speed with new 360 Invictus aircraft for FARA-CP <1912-100903>
 Bell社が10月1日、米陸軍の次期偵察攻撃ヘリ
FARAの競争試作 (FARA-CP) に高速ヘリ360 Invictusを提案したことを明らかにした。 360 Invictusは民生型のBell 525を元にしているが、陸軍のFARAに要求している速力は180ktであるのに対し、Bell 525は試験で200ktを超える速度を記録している。
 360 Invictusの特長の一つは補揚力翼を持つことで、これにより補揚力翼は180ktでの飛行時に揚力の50%を担える。
【関連記事:1911-100210 (Jane 2019.10.02)】
2019.10.02 Defense News Bell unshrouds Invictus, its answer for the US Army's future attack recon aircraft <1911-100211>
 Bellヘリコプタ社が10月1日、米陸軍の次期偵察攻撃ヘリ計画
FARA-CP計画に、360 Invictusを提案したことを明らかにした。 FARAの開発に陸軍は数社を選定している。
 Bell社は技術検証機JMR-TDでV-280 Valorを試作し試験飛行を行っているが、Bell社の親会社であるTextron社CEOは、FARAにはV-280よりBell 525の方が適していると言っていた。
 360 Invictusは民生用のBell 525を元にしているが陸軍の要求に合わせてロータの直径を40ftにし、C-17搭載可能するなどサイズを大きく変えている。 最高速度はBell 525が試験で200ktを達成しており陸軍の要求である180kt以上を満足しているという。
 Bell社は10月14日に開かれる米陸軍協会 (AUSA) の年次総会で360 Invictusの実大模型を展示するという。
2019.10.02 Jane's 360 Bell emphasises affordability, speed with new 360 Invictus aircraft for FARA-CP <1911-100210>
 Bellヘリコプタ社が10月1日、米陸軍の次期偵察攻撃ヘリ計画
FARA-CP計画に、民生用のBell 525を元にした低価格、低リスクの360 Invictusを提案したことを明らかにした。
 360 Invictusは単一ロータ、タンデム復座機で、低空気抵抗の機体と高速ロータを採用している。
 最高速度は200ktで、陸軍のFARA要求である180ktを満足している。
<10.pdf>1911-100210>
 Bell 525は乗員2名、乗客6名の中型ヘリで、速力160kt、航続距離580nmの性能を持っている。
2019.07.29 Aviation Week & ST Raider on the attack <1909-072905>
= Sikorsky S-97 Raider の開発状況に関する2.5頁の記事 =
 
2019.07.17 Jane's Defence Weekly Skyworks Global, Scaled Composites target US Army's FVL with VertiJet <>1908-071714>
 Skyworks Global社とScaled Composites社が共同で、米陸軍の
FVL候補にVertiJetジャイロダイン機を提案した。 Skyworks Global社は7月9日に、VertiJetは戦闘捜索救難 (CSAR)、艦船から陸上への補給、ISR、武装偵察、特殊作戦に適しているという。 陸軍はFLRAAと (FARAの計画を進めている。
 VrtiJetはSkyworks社とDARPAが進めているHeliplaneを元にしており、離着陸は垂直に行え、ホバリングも可能で、最高速度644km/h (348kt)、搭載能力454kgで、単価は$6M~$8Mを目標にしているという。
2019.07.10 Jane's 360 Skyworks Global, Scaled Composites target US Army’s FVL with VertiJet <1908-071006>
 Skyworks Global社とScaled Composites社が共同で、米陸軍の
FVL候補にVertiJetジャイロダイン機を提案した。
 Skyworks Global社は7月9日に、VertiJetは戦闘捜索救難 (CSAR)、艦船から陸上への補給、ISR、武装偵察、特殊作戦に適しているという。 陸軍はFLRAAFARAの計画を進めているが、両社はどちらの計画に提案するかは未定であるという。
 VrtiJetは最高速度644km/h (348kt)、搭載能力454kgで、単価は$6M~$8Mを目標にしているという。
2019.07.01 Defense News Karem, Northrop, Raytheon team for Army’s future attack recon helo competition <1908-070106>
 Karem社が7月1日、Northrop Grumman社、Raytheon社組んで米陸軍の次期武装偵察ヘリ計画 (
FARA) の受注を目指すと発表した。 同社は4月に、FARA提案5社のうちの1社に選ばれており、Karem-Northrop-RaytheonチームはBell-Boeing-Sikorsky (Lockheed Martin社の子会社) であるAVX-L-3チームと争うことになる。
【関連記事:1906-050105 (JDW 2019.05.01)】
 Karem社は10年間にわたり陸軍と研究をしてきたアクティブ可変速回転翼技術を持っている。
2019.07 International Defence Review Rotary revolution: Helicopter technology advancenets on the cusp <1908-070013>
= ヘリコプタの将来技術に関する5頁の記事 =
 ・Design trade-offs
 ・Engine advances
 ・Performance and survivability
 ・JMR-TD and FVL
2019.06.03 Aviation Week & ST FLV: Your army needs you <1907-060310>
= 米陸軍の FVL 計画に関する3頁の記事 =
 
FVLの武装偵察型FARAは2028年、長距離輸送型FLRAAは2030年の就役を目指している。
 陸軍はFVLと呼応してAH-64EやUH-60など既存機の高速化も考えており、AH-64E Block Ⅱではエンジンの換装などで速力185kt、航続距離450nmを実現したいとして、既に風洞試験を開始している。
2019.05.29 Jane's Defence Weekly Bell completes final V-280 Valor KPP test <1907-052905>
 Bell社が5月上旬に、米陸軍の
JMR-TDとして試作していたV-280 Valor最終試験を完了した。
 この試験では低速飛行時の三舵の特性が検証された。
2019.05.20 Aviation Week & ST Boeing has completed <1907-052001>

 Boeing社が改良型AH-64E初期風洞試験を完了した。
 AH-64E改は巡航速度185kt、航続距離460nmの性能を持つという。

2019.05.06 Aviation Week & ST U.S. Army FARA project tackles acquisition and technology hurdles <1907-050603>
= 次世代威力偵察ヘリ FARA に関する記事 =
 米陸軍が次世代威力偵察ヘリ
FARA開発初期段階にBig 3に加えてAVX社やKarem社などの小規模メーカを加えたのには画期的な提案を求める陸軍の強い指向が見られる。
 陸軍は暫定的に武装偵察ヘリとしてOH-58を1967年以来装備しているが、2017年に除籍を開始している。
 FARAと共にFVL計画のもう一つの目標でFY21末に開発が開始される長距離侵攻ヘリFLRAAは現在1,300機保有しているUH-60 Black Hawkの後継となるもので250ktの高速性能が求められている。
2019.05.01 Jane's Defence Weekly US Army issues contract for FARA-CP aircraft <1906-050105>
 米陸軍が4月23日、将来威力偵察ヘリ競争試作 (
FARA-CP) を、AVX、Bell、Boeing、Karem、Sikorskyの5社に発注した。 陸軍はこのうちの2社を2020年3月に選定しFY23までの次の段階OTAに進める。
 この間OTAの各社は2022年11月までに試作機を飛行させ、2023年に機種選定が行われ、2028年に配備を開始する。
2019.04.24 Jane's Defence Weekly L3 Technologies, AVX team for US Army FARA-CP offering <1906-042407>
 L3社が4月16日、AVX社と共同で、米陸軍の将来威力偵察機試作 (
FARA-CP) に提案を行うことを明らかにした。
 提案するのは同軸反転型ロータ型で胴体上部に水平高速飛行用のを持ち2基のダクテッドファンで推進する並列複座機である。
2019.04.23 Defense News US Army picks 5 teams to design new US Army attack recon helicopter <1905-042302>
 米陸軍が4月23日、将来武装偵察機
FARAの来年まで行う設計を、AVX、Bell、Boeing、Karen、Sikorskyの5社に発注した。
 設計段階が終了するとこのうちの2社が選定されて試作機の製造に進む。
【関連記事:1807-062206 (DN 2018.06.22)】
2019.04.15 Army Times The Army, Marines and SOCOM want these capabilities from their next helicopter <1905-041502>
 米陸軍のほか海兵隊や特殊戦軍 (
SOC) も装備する次期ヘリFVLFLRAA型について新たな詳細が明らかになってきた。 FLRAAにはより高速とより広い行動半径が求められるほか、戦闘救難時間を1時間以内と半減することが求められている。
 一般に陸軍の要求より海兵隊やSOCの方が厳しく、最高速度の要求陸軍の290mile/hに対し海兵隊は340m/h航続距離についても陸軍が最小限230哩、できれば345哩としているのに対し、海兵隊は410哩/520哩としている。
2019.04.08 Aviation Week & ST Rotary reset <1906-040804>
 米陸軍がFY20予算要求で、FY20単年度要求、及びFY20~FY24にわたる5ヵ年見積もり (
FYDP) のいずれでも次世代回転翼機FVL予算を大幅増額し、在来機の性能向上経費を削減している。
 FVLには、AH-64 Apache及びOH-58D Kiowa Warrierに代わるFARAと、UH-60やUH-1Yの後継となるFLRAAがある。
┏━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━┓
┃       ┃   単年度機数   ┃   5ヵ年計画機数  ┃
┃       ┣━━━━━┳━━━━━╋━━━━━┳━━━━━┫
┃       ┃  FY19  ┃  FY20  ┃  FY19  ┃  FY20  ┃
┣━━━━━━━╋━━━━━╋━━━━━╋━━━━━╋━━━━━┫
┃AH-64E    ┃  53  ┃  48  ┃  247  ┃  210  ┃
┃CH-47F/MH-47G ┃   8  ┃   9  ┃  58  ┃  34  ┃
┃UH-60M    ┃  48  ┃  73  ┃  215  ┃  177  ┃
┃UH-60V    ┃  34  ┃  25  ┃  182  ┃  159  ┃
┣━━━━━━━╋━━━━━╋━━━━━╋━━━━━╋━━━━━┫
┃FARA     ┃  $75M ┃  $427M ┃  $75M ┃  $2.1B ┃
┃FLRAA     ┃  $22M ┃  $32M ┃  $495M ┃  $984M ┃
┗━━━━━━━┻━━━━━┻━━━━━┻━━━━━┻━━━━━┛
2019.04.04 Defense News US Army plans to field a future long-range assault helicopter by 2030 <1905-040404>
 米陸軍が4月4日、陸軍、特殊作戦軍 (
SOCOM)、海兵隊が使用するUH-60 Black Hawk後継機FLRAARfIを発簡した。 陸軍は4Q/FY21に契約し、2Q/FY23に事前設計審査 (PDR) 、3Q/FY24に初飛行、4Q/FY24に最終設計審査 (CDR) を終え、2Q/FY30に部隊配備を目指している。
 FLRAAへの要求は、95%のパワーで気温95゚F、高度6,000ft12名載せて飛行でき、100%パワーでは無給油で最小限1,725nm、できれば2,449nmの航続性能と、最小限250ktできれば280ktの速力を求めている。 さらに単価を$43Mとしている。
2019.03.27 Jane's Defence Weekly Difiant makes maiden flight <1905-032707>
 2018年12月末にロールアウトしたSikorsky-BoeingグループのSB>1 Defiantが3月21日に初飛行した。 Defiantは現在CH-47 Chinookと同じT55エンジンを搭載しているが、開発中の
ITEPエンジンが完成すれば換装するという。 ITEPの推力はT55の2,000shpから3,000shpに増大する。
 米陸軍のJMR要求では速力230ktと完全武装兵12名の搭載が求められているが、Defiantは250kt18名の完全武装兵搭載が可能という。
2019.03.19 Inside Defense Army quadruples FARA funding in FY-20 to speed up schedule <1904-031908>
 米陸軍がFY20要求で将来威力偵察ヘリ
FARA関連経費をFY19の四倍になる$427Mに増額している。
2019.01.13 Jane's Defence Weekly Future vertical lift <1904-021306>
= 米軍の回転翼機の今後に関する7頁の記事 =
 ・Keeping pace
 ・Preparing to hober
 ・Searching for a 'knife fighter'
 ・Navy in the mix
 ・In pursuit of long-range assault
 ・Toe to tpe
 ・The unmanned arena
 ・Sussing out the environment
 ・Shoring up partners
2019.01.09 Jane's Defence Weekly Sikorsky-Boeing rolls out Defiant ahead of first flight <1902-010910>
 米陸軍が2030年代初期に装備を開始する
FVLヘリの技術検証機JMR-TDとしてSikorsky/Boeingチームが開発しているSB>1 Defiantが2018年12月26日にロールアウトした。  2014年10月にBell社のV-280 Valorチルトロータ機と共にJMRに選定されたDefiantは、同軸反転ロータと前進用プロペラを持つ複合機で、速力230kt、完全武装兵12名搭乗可能の要求に対し、CH-45が使用している従来型のT55エンジンでも250ktが出せる。
2018.12.27 Jane's 360 Sikorsky-Boeing team rolls out Defiant ahead of first flight <1901-122704>
 米陸軍が2030年代初期に装備化する
FVLの技術検証機JMR-TDにBell社のV-280 Valorと共に選定されたSikorsky-Boeingチームが開発しているSB>1 Defiantがロールアウトした。
 X-2高速ヘリを発展させたDefiantは230kt以上の要求に対し250ktの高速を実現する。 初飛行は2019年初期に計画されている。
2018.12 International Defence Review Boeing testing high-speed AH-64E Apache concept <1902-120001>
 Boeing社がAH-64E Apacheの高速型であるAH-64E Block 2 Compoundを開発していて、1月には風洞試験を完了すると言う。
 AH-64E Block 2 Compoundはテールロータはそのままにしたうえで後部に前進用プロペラを配することで、価格上昇を20%に抑えながら速力を1.5倍に、燃費を24%向上させるという。
 AH-64Eの生産は、
FVLが2045年にIOCになることから2032年頃に終了することになっている。
2018.10.01 Aviation Week & ST Rotary renewal <1812-100104>
= FARA / FLRAA に関する3頁の記事 =
 ・
FARA : FVL Light or CS1
 ・FLRAA: FVL Medium or CS3
2018.07.02 Aviation Week & ST Bell advances Valor's development <1808-070210>

= Bell V-280 と Sikorsky SB-1 の開発進捗状況に関する2頁の記事 =
 
2018.06.22 Defense News US Army aims to get attack recon helicopter prototype flying by 2023 <1807-062206>
 米陸軍は3月に開かれた
AUSAのシンポジウムで、次期中型ヘリFVLのファミリとして長距離侵攻用の中型 と威力偵察用の小型を明らかにしているが、22日に公表した文書で、2014年に退役したOH-58 Kiowa Warriorに代わる威力偵察ヘリFARA 候補の2機種2023年までに飛行させる計画であることが明らかにした。
 それによるとFY19~3QFY20に9が月かけて4~6機種の概念設計を行い3QFY20に2機種を選定する。 その後3QFY22に設計審査を行って、1QFY23にそれぞれ初飛行し、 FY24に正式な計画に移行する。
【関連記事:1807-060407 (AW&ST 2017.06.04)】
2018.06.04 Aviation Week & ST U.S. Army gets serious about Future Vertical LIft <1807-060407>
 米陸軍は
FVLと合わせて将来武力偵察機 (Future ARA) と将来 長距離侵攻機FLRAAの開発も進めようとしている。
 FLRAAは今までFVL Medium and CS3と呼ばれていたもので、UH-60 Black Hawkの後 継に考えられている。
 Future ARAはFVL LightまたはCS1と呼ばれていたもので、既に退役しているOH-58D Kiowa Warriorに代わる ものである。
2018.06.04 Aviation Week & ST Coaxial-rotor high-speed helicopters making progress <1807-060405>
 米陸軍の次期中型ヘリ
FVLの技術検証機JMR-TDに、Sikorskey 社はX2技術検証機で得た技術を元に同軸ロータ機SB-1 Defiantを提案していいるが、同じ技術で開発している S-97 Raiderが2017年8月に着陸に失敗して大破し開発が難航している。
 このため同社は同月に2号機の組み立てを開始し、4月23日に地上試験を開始している。
 Raiderの1号機は150ktを達成していることから2号機はまずその速度を達成し、次の段階で180ktを計画している。 その後200kt機を試 作する。 因みにRaiderが11,000-lbであるのに対しDefiantは30,000-lbである。
2018.05.07 Aviation Week & ST The V-280 Valor tiltrotor <1807-050701>

 米陸軍のJMR-TD候補になっているBell社のV-280 Valorがチルト角を60゚にした状態 で、目標速度280ktの半分になる140ktを達成した。

2017.12.18 Defense News V-280 Valor flies for the first time <1801-121806>
 Bell社が米陸軍の
JMR向けに開発しているV-280 Valorチルトロータ機が、18日に初飛行 した。 この日の試験では15~20分にわたり低空でのホバリングを行った。
 同社は9月にV-280 Valorの組み立てを完了し、数ヶ月にわたり地上試験を続けてきた。
2017.10.16 Aviation Week & ST V-280 Valor <1712-101602>
 米陸軍の次世代ヘリ
FVLの技術検証機JMR-TD候補としてBell社が試作して いるV-280チルトロータ機は、10月下旬か11月上旬の初飛行を目指して、目下地上試験中である。
 初飛行では地上20~30ftで1~2時間ホバリングする計画で、競争相手であるSikorsky-BoeingグループのSB-1 Defiantより 6~9ヶ月先行している。
2017.09.18 Aviation Week & ST Raider reboot <1711-091805>
 Sikorsky社が開発しているS-97 Raiiderは8月2日に起きた硬着陸の影響で220kt達成が難航しているが、再開 した15回目の飛行試験で180ktを達成し、次回となる16回目の試験で220ktを達成しようとしている。
 更に2018年には試作2号機も完成し飛行試験も開始する。
2017.06 International Defence Review Fast spin: Pushing the envelope for high-speed helicopter performance <1708-060013>
= 軍用ヘリの高速化に関する6頁の記事 =
Advancing Blade concept
・Compound X3
Tiltrotors
DiscRotor
Mission Adaptive Rotor
VTOL X-Plane
Russia's RACHEL
JMR-TD/FVL
2017.06 International Defence Review Sikorsky-Boeing firesees no problems with scaling-up X2 for Defiant <1708-060003>
= X2、S-97 Raider、SB>1 Defiant に関する記事 =
2017.05.15 Aviation Week & ST Future vertical lift <1707-051502>
= Sikorsky S-97 シリーズヘリに関する2頁の記事 =
 米陸軍OH-58 Kiowa Warriorの後継暫定的にRQ-7 Shadow UAVと AH-64 Apacheの組み合わせでしのいでいるが、その要求は強く、次世代ヘリ
FVLの要求でも第一にCS 1/FVL-Lightを挙げている。
 しかしながらFVL/JMR-TDの候補になっているSikorsky/Boeing社のSB-1 Defiant もBell社のV-280 Valorも30,000-lb級で、唯一Sikorsky社がこの任務用に自社開発したS-97 Raiderだけが 11,400-lbである。
 一方Sikorsky社は、4機種のS-97シリーズヘリを公表している。
MH-97: Troop Assault, Special Opes
AH-97: Recon Light Attack
RQ-97: Autonomous Recon Attack
・Search & Sescure
2017.05.01 Aviation Week & ST Expeditionary UAV <1706-050110>
 米海兵隊艦上及び陸上基地から発進する
MUX戦闘/多用途VTOL UAVを要求している。
 有力な候補にはAurora Flight Sciences社がDARPAとVTOL X-Planeとして開発しているLightningStrikeが挙が っている。
 図は人員を運搬するMV-22 2機の前方を、武装したLightningStrike 2機が先導している様子の想像図である。
2017.04.19 Jane's Defence Weekly Sikorsky-Boeing reveal FVL attack helo concept <1706-041907>
 Sikorsky-Boeingチームが、米陸軍の次世代ヘリ検証機
JMR-TDに提案している SB>1 Defiantを発展させた次世代実用ヘリFVLの攻撃ヘリ型を公表した。
 攻撃ヘリ型は輸送型を元にした同軸ロータの複合ヘリになっている。
2016.11 Internstional Defence Review Next-gen US military helicopters prepare for 2017 flights <1612-110001>
 米陸軍の次期ヘリ
FVLの技術検証機であるJMR組み立ては順調にすすでおり、 2017年後半には初飛行する。
 陸軍はGMR/FVLに、乗員4名と兵員12名以上の搭載能力、2,100nm以上の航続距離、230kt以上の速力を求めている。
 計画はBell社がV-280 Valor、Boeing/SikorskyチームがSB>1 Defiantを提案しており、Bell社によるとValorの組 み立ては65%完了し、現在エンジンとギヤボックスのナセルを取り付け中で、初飛行は2017年9月までに行う。
2016.04.25 Aviation Week & ST Building the future <1606-042503>
 米陸軍の
JMR/FVL計画には、280ktのBell V-280 Valorと、 250ktのSikorskey/Boeing SB-1 Deflantが競っており、2017年末には初飛行する。
 このうちテキサス州Amarilloで組み立て中のV-280は既に炭素繊維製の翼が取り付けられ、翼端に固定されたナセルに エンジンが取り付けられるばかりになっている。
2016.04.11 Aviation Week & ST Collective concern <1606-041107>
 米陸軍が2月中旬に発簡した
FVLに関するRfIでは、従来の仮定要求性能(CS)-1に加 えて新たにCS-3が示された。
 それによると、CS-1では巡航速度200kt以上、戦闘行動半径229nmとなっていたのが、CS-3では巡航速度230~310kt、戦闘行動半径 229~450nmとなっている。
 因みにBell社が提案しているV-280 Valorの巡航速度は280ktである。
【註】
 Sikorskey/Boeing社が提案しているSB-1 Defiant230ktと報じられている。
2016.01.27 Jane's Defence Weekly Bell's Valor tiltrotor comes together ahead of flight set for 2017 <1603-012707>
 Bell-Helicopter社が1月18日、米陸軍の
JMR-TD/FVLに提案している V-280 Valorチルトロータ機の初飛行を来年実施することを明らかにした。 V-280の胴体は、2015年9月にカンサス州の Spirit社から納入されているという。
 JMR-TD/FVLにはSikorsky-BoeingチームもSB-1 Defiant同軸ロータ機を提案している。
【註】
 JMR-TD/FVLには上記2社のほかAVX社とKarem社も提案を行っていたが、2014年10月にV-280とSB-1が最終候補として残った。
【関連記事:1411-101515 (JDW 2014.10.15)】
2015.11.11 Jane's Defence Weekly Vertical reality <1512-111117>
= 米陸軍の JMR/FVL に関する5頁の記事 =
 
2015.10.12 Aviation Week & ST Helo beast <1512-101201>
 Sikorsky社が2機自社試作している S-97 Raider 高速ヘリの一号機が、9月29日に二度目の飛行を1.2時間にわた り行った。 5月22日に初飛行し、離着陸、低速飛行などを行った一号機は、その後各種改修がなされていた。
 2010年に250ktを記録した Sikorsky X2 に続く S-97 Raider は、機外武装をした状態で220kt クリーン状態では250ktと、在来機より100kt高速であるという。 同社は Lockheed Martin社と連携して、軽戦術ヘリとして売り込 みを図ろうと、10月12~14日に開かれる米陸軍協会 (
AUSA) の年次協議会で二号機を展示する計画である。
2015.09.30 Jane's Defence Weekly Spirit completes first V-280 fuselage <1511-093005>
 Spirit社が9月22日、米陸軍の
JMR に Bell社が提案している V280 Valor チルトロータ機の、複合 材料製胴体を Bell社に納入したと発表した。
2015.09.16 Jane's Defence Weekly Boeing-Sikorsy Defiant next-gen helicopter approaches design review <1511-091601>
 Boeing-Sikorsky チームが米陸軍の 計画で開発している SB-1 Defiant 同軸反転ロータ、複合推進機は、10月にも 最終設計審査 (
CDR) を完了する。 同社は詳細設計と並行して部品の生産を開始しており、2016年 中頃か3Qに組み立てを開始し、2017年に初飛行する。
 対する Lockheed Martin-Bell チームは V-280 Valor チルトロータ機を開発している。
2015.08.03 Aviation Week & ST High-speed helos <1509-080303>
 Lockheed Martin社 Sikorsky社を$9Bで買収したことから、高速ヘリ開発 の今後が注目される。
 Sikorsky社は高速実験ヘリ X2 を開発して、水平飛行で250ktを達成し、これを元に開発した S-97 Raider は5月に初飛行している。 更に米陸軍の
JMR に Boeing社と共同で Raider を発展させた SB-1 Defiant を提案している。
 一方 Lockheed Martin社は JMR に Bell社と共同でチルトロータ式の V-280 Valor を提案している。
2015.06.08 Aviation Week & ST Fast forward <1508-060804>
 Sikorsky社が5月22日、S-97 Raider 高速ヘリを初飛行させた。 Raider の元になった X2 技術検証機は2008~2011年に 23回の試験飛行を行い、250ktを記録している。
 全備重量6,000-lbの X2 に対し Raider は11,400-lbであるが、同社が Boeing社と共同で米陸軍の
JMR に提案している同方式の SB-1 Defiant は30,000-lbである。
2015.06.08 Aviation Week & ST Sikorsky flew its S-97 Raider rigid coaxial-rotor, high-speed helicopter for the first time May 22 <1508-060801>
 Sikorsky社が5月22日、S-97 Raider 高速ヘリを初飛行させた。
 Raider は低速で約1時間飛行した。
2015.05.22 Defense News Sikorsky S-97 Raider achieves first flight <1506-052207>
 Sikorsky社が22日、S-97 Raider初飛行に成功した。 初飛行は約1時間にわたって行われ、その間に離着陸を3回行っ た。
 S-97 は2000年代後半に同社が試作した X-2 の技術を採用しているが、11,000-lbと X-2 の二倍の大きさで、6名の兵員 を装具弾薬と共に搭載でき、最大速度220ktの性能を持つ。
【註】
 S-97 Raider は同軸反転ロータのほかに推進用のプロペラを機体後部に持つ高速ヘリで、最大速度220ktは米陸軍が次世代汎用ヘリ FVL 開発の ための技術検証機 JMR に要求している230ktには及ばないが、AH-64 Apache の149ktを遙かに上回る。
2015.04.27 Aviation Week & ST Defining Defiant <1506-042708>
= Boeing/Sikorsky社における JMR 開発の進行状況に関する記事 =
 Boeing/Sikorskyチームの SB-1 Defiant 試作に向け、構成品等が徐々に納入されてきている。
 最大速度230ktの Defiant は、今年末に最終設計審査 (
CDR) を受けたのち、2016年中頃に 最終組立を開始し、2017年末までに初飛行が行われる。
2015.02.25 Jane's Defence Weekly Maximum utility <1504-022509>
= 作戦支援用ヘリの今後に関する4頁の記事 =
 
2015.02.16 Aviation Week & ST Beware of delays <1504-021605>
 米陸軍は、更なる予算削減が行われた場合には、次世代軍用ヘリ
FVLLRIP 開始は2030年より先になる恐れがあるとと警告している。
2014.10.22 Jane' Defence Weekly US Army preps Apaches for sea basing in Asia <1412-102204>
 米陸軍当局者が10月13日に米陸軍協会 (
AUSA) のコンファレンスで、アジア重視の戦略から陸軍が、AH-64 Apache を洋上作戦 任務に称することを検討していることを明らかにした。
 この任務に就く Apache は AH-64E 能力向上計画の Lot 6 で、レーダの帯域幅を広げて洋上での目標捕捉能力の向上が図 られる。
2014.10.20 Aviation Week & ST Apaches at sea <1501-102007>
 米陸軍が Apache に洋上行動能力を付与しようとしている。 搭載するレーダを改良して洋上捜索能力を高めると共に Link 16 を搭載する。
 ただし、ロータを畳めるなどの海軍仕様に合わせるものではない。
2014.10.15 Jane's Defence Weekly US could fund AVX, Karem JMR tech development <1411-101515>
 米当局者が10月3日、米陸軍が
JMR に Sikorsky-Boeing チームの SB-1 Defiant と、Bell社の V-280 Valor を選定したが、敗れた AVX社と Karem社に対してもその技術に関心があることから、開発費の支出を行う可能 性があることを明らかにした。
 図は AVX社の JMR 案における攻撃機型のイメージである。
2014.10.14 Defense News Sikorsky, Boeing expect to fly JMR demonstrator in '17 <1411-101405>
 Boeing社と Sikorsky社が14日に米陸軍協会 (
AUSA) の年度総会で、SB-1 Defiant が計画どおりFY17 に初飛行すると述べた。 Defiant は Apache や Black Hawk の後継となる JMR 用に開発している同軸反転ロータ 方式のヘリで、8月に Bell社の V-280 Valor と共に JMR で機種選定されている。
 Defiant は4名の乗員のほか、12名の完全装備兵を搭載できる。
2014.10.13 Defense News Bell unveils new 'Valor' tiltrotor <1411-101302>
 米陸軍協会 (
AUSA) の年度総会で Bell社が13日、2,000~4,000機の需要が見込まれる次世代中型 ヘリ JMR/FVL に提案している V-280 Valor チルトロータ機の実大模型を展示した。
 Vator は巡航速度280kt、戦闘行動半径500~800nmと、いずれも現有機の二倍で、4名の乗員の ほか14名の兵員を搭載できる。 V-22 Osprey と異なりロータ/プロペラだけがチルトしエンジンは固定であるため、構造 が簡単でコストも抑えられるという。
2014.10.06 Aviation Week & ST 表 紙 <1412-100601>

 Sykorsky社が自社開発していた S-97 Raider がロールアウトした。

2014.10.03 Defense News Sikorsky unveils raider prototype <1411-100303>
 Sikorsky社が2日、S-97 Raider の量産型試作1号機を公表した。 同社は、速力220ktの Raider を OH-58D 後継に提案している。
 Raider は同社が開発した X-2 技術検証機の発展型であるが、1人乗り5,000-lbの X-2 に対し、6名の搭乗が可能で重量も 11,000-lbになっている。
2014.09.29 Aviation Week & ST History lessons <1411-092905>
 米陸軍は UH-60 後継である
FVL の計画を進めているが、ヘリ業界の間では、米国防総省が今までに RAH 66 ComancheARH-40 Arapaho などヘリ開発を途中で止めてきた過去から、計画がこのまま進められるのか懸念する動きがある。
 FVL の技術検証機である JMR は30,000-lbと、22,000-lbの UH-60M より大型で、構造も UH-60 より 複雑であることから、コスト高になると見られる。
2014.08.25 Aviation Week & ST Speedvs. cost <1410-082503>
 UH-60 や AH-64 の後継となる
FLV-M 開発のための実証機 JMR は、2017年飛行を目指して Bell社と Boeing/ Sikorsky チームが指名されたが、JMR には UH-60 より50%高速の230kt以上が求められている。
 Boeing/Sikorsky チームが提案する SB-1 Defaint は Sikorsky社が開発した X2 同軸反転ロータ推進プロペラ機を大型化 したもので速力が230ktであるのに対し、Bell社の提案する V-280 Valor はチルトロータ機で280kt を出せる。 その代わり重量軽減のため翼と胴体に複合材料を多用するため価格と維持経費がかかる難点がある。
2014.08.20 Jane's Defence Weekly Sikorsky-Boeing and Bell picked for JMR helo demos <1410-082006>
 米陸軍が、
JMR-TD 計画に、Sikorsky/Boeingチームと Bell Helicopter社を選定した。  JMR-TD の初飛行は2017年に計画されている。
 Sikorsky/Boeingチームが提案としてるのは Sikorsky社が開発した X2 を元にした SB-1 Defiant で、X2 は260ktでの飛行 に成功している。
【 X2 関連記事:1011-092204 (JDW 2010.09.22)】
Bell Helicopter社は V-280 Valor チルトロータ機を提案している。
2014.08.13 Jane's Defence Weekly US Selects finalists for JMR-TD helo demonstrator <1410-081303>
 米陸軍が8月1日、
JMR-TD機種選定を、8月末か9月始めまで延期 するとの声明を発表した。
2014.08 International Defense Review Boeing details Phantom Swift <1410-080012>
 米
DARPA300kt~400ktでの飛行を目指す VTOL X-Plane の開発は、Phase 1 が Boeing、 Aurora、Kaman、Sikorsky の各社に$130Mで発注されているが、Pase 2 と Phase 3 ではそのうちの一社が選定され、2017~2018年に初飛行を行う計画 である。
 4社のうち Boeing社だけが既に17%の縮尺モデルで飛行試験を終えている。  同社案の Phanorm Swift は胴体の前後に取り付けられた固定ファン2 基と、翼端に取り付けられた2基のダクトファンで垂直離着陸し、水平飛行時は固定ファンを停止して扉でふさぎ、ダクトファンだけで推進する。 搭載物は固定ファンの前後 と間の3ヵ所に搭載する。
 実サイズの Phantom Swift は、全長15.2m、翼端長13.4m、重量5,450kgになる。
2014.08.12 Defense News US Army's JMR program kicks off; two contracts awarded <1409-081219>
 米陸軍が12日、次世代中型ヘリ
FVL の技術検証機である JMR に、Sikorsky/Boeingチームの SB-1 Defianr と、Bell Helicopter社の V-280 Valor を選定した。
 Sikorsky/Boeingチームの SB-1 Defianrは Sikorsky社の X2TM を元にした同軸反転ロータと前進用のプロペラを装備する。
【註】
 Bell Helicopter社の V-280 Valorはチルトロータ機であるが、V-22 Osprey の様に水平/垂直飛行でエンジンが向きを変えることなく固定されている。 このため 垂直飛行時にエンジン排気を利用することができないが、構造の複雑さがなくなり、コストも下げることができる。
 また、V-22 の様に後部扉から乗り降りするのではなく、従来の中型ヘリのように横扉から乗り降りする。
【関連記事:1307-061207 (JDW 2013.06.12)】
【関連記事:1401-120014 (IDR 2013.12)】
2014.07.02 Jane's Defence Weekly Future vertical lift <1408-070214>
= 米陸軍の JMR/FVL 及び DARPA の X-Plane に関する6頁の特集記事 =

 
2014.05.19 Aviation Week & ST Rotary balance <1407-051902>
 国防予算緊縮の中で米陸軍航空科は、当面の施策と長期施策 のバランスを取ろうとしている。
当面の施策
 OH-58 偵察ヘリと TH-67(註:OH-58 の民間仕様)練習機、合わせて700機以上は5年以内に退役させ、OH-58 の役割は AH-64E と UAV のチームに担わせる。
長期施策
 UH-60 及び AH-64 合わせて3,000機に代わる
FVL の技術検証機 JMRL は、今年 中頃に提案している4社から2社が選定され、2017年には初飛行する。 4社案は以下の通りである。
 ・Bell      :280ktの V-280 Valon チルトロータ機
 ・Sikorsky/Boeing:230ktの SB-1 Defiant 同軸反転ロータ機
 ・AVX      :230ktの同軸反転ロータ/ダクトファン機
 ・Karem     :360ktの可変速チルトロータ機
2014.05.05 Defense News Step by step: US Army slowly nears Apache, Black Hawk replacements <1406-050504>
 米陸軍が2030年代中頃に、Apache 及び Black Hawk 4,000機の後継として装備する
FVL の技術検証機 JMR 計画に参画している Bell、Sikorsky/Boeing、AVX、Karem の4社は、6月までに提案書を提出し、7月に2社が選定 される。
 JMR は2017~2019年に初飛行し、その後 FVL の RfP が発簡される。
【 Bell Helicopter社案:1401-120014 (IDR 2013.12)】
【 Sikorsky/Boeing社案:1311-112102 (Defense News 2013.11.21)】
【 Karem社案:1311-101405 (AW&ST 2013.10.14)】
2014.05 International Defence Review Boeing and Karen named as latest VTOL X-Plane contenders <1406-050004>
 米
DARPA が3月下旬、VTOL X-Plane 計画に Boeing社Karem社 を追加指名したと発表した。
 VTOL X-Plane 計画の Phase 1 には、既に Aurora社Sikolsky社が指名されている。
【関連記事:1404-031805 (DARPA HP 2014.03.18)】
2014.04.16 Jane's Defence Weekly National Guard yields to army aviation restructuring <1406-0401603>
 米陸軍が航空部隊再編の一環として、州兵が装備している AH-64 Apache常備軍に移管する計画 であるのに対し、州兵は強く反対したが、結局はこれに従わざるを得なくなっている。
 代わって常備軍の UH-60 111機が州兵に移管される。
2014.03.18 DARPA HP VTOL X-Plane program takes off <1404-031805>
 米
DARPA が、計画している VTOL X-Plane の開発 Phase 1 に Aurora BoeingKaremSikorsky4社を選定した。
【関連記事:1305-040016 (IDR 2013.04)】
 VTOL X-Plane には
 ・巡航速度: 300kt~400kt
 ・ホバリング効率: 現在の60%から75%
 ・揚抗比: 現在の5~6を10
 ・搭載能力: 最大離陸重量10,000~12,000-lbの40%以上
の性能が求められている。
 今後2015年末に各社から事前設計が提出され、審査の後1社が試作を行い、2017~2018年に初飛行する。
2014.03.03 Aviation Week & ST Heading hold <1405-030303>
 米陸軍は厳しい財政事情の中でも UH-60 の後継となる
JMR/FVL 計画を進めようとしている。 計画は2015年に 開始され、2018年に Milestone A(註:Technology Development 段階への移行決定)を計画している。
 Sikorsky/Boeing グループは、
 X- 技術検証機 → S-97 Raider → JMR TD → FVL の発展計画を考えている。
2014.02.24 Aviation Week & ST Proof test <1404-022402>
 米陸軍が威力偵察ヘリ
AAS当面棚上げする決定をしたが、Sikorsky社は S-97 Raider 高速 ヘリの開発を自社経費で進めており、2機が試作されている。
 UH-60 や AH-64 に代わる米陸軍の次世代ヘリ FVL 開発のための技術検証機 JMR に、同社は Boeing社と共同で Defiant を提案しており、S-97 Raider での技術を生かそうとしている。
 但し、JMR の要求が230kt以上であるのに対し Raider は220ktである。
2014.02.01 Defense News Scout mission compromised by funding cut <1403-020106>
 米陸軍は、OH-58 Kiowa の退役後も RQ-7 Shadow UAV と Apatche 攻撃へりの組 み合わせで、空中偵察能力の80%は維持できるとしているが、予算の制約から疑問視されている。
 Defense News が入手した5ヶ年予算計画では、Shadow と Apache の連携に欠かせないソフトの開発費が削除されている。
2014.01.29 Jane's Defence Weekly Taiwan set to lift Apache grounding <1403-012908>
 台湾国防省が、12機全機が飛行停止になっている AH-64E Apache について、2月にトランスミッションボックスの交換が終 われば飛行を再開すると述べた。
 また台湾国防相が1月20日、軍の兵力を2019年までに17万~19万に削減すると発表した。
2014.01.27 Aviation Week & ST Numbers game <1403-012703>
= 米陸軍が OH-58D の後継を AH64E に決めたことを解説する記事 =
 米陸軍が OH-58D の後継として州兵の AH64E を引き上げて使用することに決めた背景には、
 ・コストの削減
 ・OH-58D の老朽化の進行
のほか、陸軍がヘリ部隊数を削減しようとする方向に傾いたことが挙げられる。
2014.01.22 Jane's Defence Weekly US considers replacing Kiowa Warrior fleet with Apaches <1403-012208>
 米陸軍が経費削減のため、OH-58 Kiowa Warrior の後継に AH-64 Apache を使用することを検討している。 ただ 州兵の Apache を引き上げるこの計画には、政治的な問題を解決する必要がある。
 米陸軍の威力偵察型ヘリの計画は、2004年に計画中止になった RAH-66 Comanche、2008年に中止された
ARH など、いつも実現していない。
2014.01.15 Jane's Defence Weekly Taiwan still waiting for US to lift Apache grounding <1403-011510>
 台湾が2008年の合意に基づき30機発注した AH-64E一次分6機が11月4日 に納入され、二次分6機も1月2日に高雄港に到着したが、同機のトランスミッションが故障したとの米国からの通報で、全機が飛行停 止の状態にある。
2014.01.01 Jane's Defence Weekly Taiwan grounds Apaches <1402-010108>
 台湾国防省が12月18日、導入したばかりの AH-64E 6機全機をトランスミッションの不具合から 飛行停止にしたと発表した。
 AH-64E のミッション不具合は同型機を装備し始めた米陸軍にも影響を及ぼす。
2013.12.04 Jane's Defence Weekly US Army declares IOC for AH-64E <1401-120405>
 米陸軍が11月21日、1-229th 攻撃偵察大隊で AH-64E Apache Guardian
IOC 式典を行った。 AH-64E はかつて AH-64D Block Ⅲ と呼ばれていた Apache で、AH-64D より25kt高速化している。
【註】
 AH-64E は台湾陸軍が採用し、既に一次分が引き渡されている。
【関連記事:1401-111303 (JDW 2013.11.13)】
2013.12 International Defence Review Parting shot V-280 Valor <1401-120014>
 Textron社の子会社である Bell Helicopter社が、10月に開かれた米陸軍協会 (
AUSA) の展示会に、米陸軍の JMR-TD に提案しているチルトロータ機 V-280 Valor の実大模型を出品した。
 V-280 は V-22 Osprey の様に水平/垂直飛行でエンジンが向きを変えることなく固定されている。 このため垂直飛行時に エンジン排気を利用することができないが、構造の複雑さがなくなり、コストも下げることができる。
 V-280 はまた、V-22 の様に後部扉から乗り降りするのではなく、従来の中型ヘリのように横扉から乗り降りする。
2013.11.04 Aviation Week & ST Tipping the scale <1312-110410>
 米陸軍の次世代ヘリ
FVL の実証機となる JMR は、4個チームが受注戦を繰り広げている が、2014年7月に行われる事前設計審査 (PDR) 段階で2社に絞られる。 その後 FY17末には初飛行が行われる。
 JMR には Karem社と Bell社の2社がチルトロータ案を、Sikorsky/Boeingチームと AVX社の2社が同軸ロータ方式案を提案 している。
2013.10.30 Jane's Defence Weekly Army to downselect to two JMR-TD bidders in 2014 <1312-103005>
 UH-60 や AH-64 に代わるヘリ
FVL の実証試験機である JMR-TD 現在4社で進められているが、米陸軍の開発責任者が10月21、2014年6月には2機種に絞られると述べた。
2013.10.21 Defense News Sikorsky and Boeing Unveil 'Defiant' JMR <1311-112102>
 Sikorsky社と Boeing社が<、10月21日の米陸軍協会 (
AUSA) コンファレンスで、陸軍が2030年代中頃に Apache や Black Hawk の後継として 装備する FVL の開発第一段階となる JMR に提案する機種名を Defiant とすると発表した。
【関連記事:1311-100202 (Defwnse News 2013.10.02)】
【註】
 Sikorsky社は米陸軍の武装偵察ヘリ (AAS) に、X2 ハイブリッド高速ヘリを発展させた S-97 Raider を開発 【関連記事:1301-120010 (IDR 2012.12)】しているが、Raider と Defiant の違いは分からない。
2013.10.14 Aviation Week & ST Foreign pursuits <1311-101409>
= CH-47 Chinool の生産に関する記事 =
 米陸軍の CH-47F 調達は2019年に終了するが、2020年には改良型である Block 2 の納入が始まる。 また海外需要の増大 から、現在の年産55機は2020年には40機に落ち込むものの、2023年には70機にまで増えると見込まれている。
2013.10.14 Aviation Week & ST Doubling down <1311-101408>
= 米陸軍の JMR-TD への各社提案に関する記事 =
 ・Bell Helicopter: V-280 Valor
 ・Sikorsky/Boeing
 ・Karem: TR36TD
 ・AVX
2013.10.14 Aviation Week & ST Opposing tilt <1311-101405>
 米陸軍の次期ヘリ
FVL 開発の技術検証機である JMR-TD には、Bell、Sikorsky/Boeing 、AVX の3社は構想を公表していたが、Karem社は10月2日まで明らかにしていなかった。
【関連記事:1307-061207 (JDW 2013.006.12)】
 Predator や A160 Hummingbird の設計者である Abe Karem氏が2000年に設立した Karem社は、可変回転速リジットロータ を持つチルトロータ機 TR36TD を提案した。 TR36TD の最大速度は、Bell社の提案する V-280 が280kt、Sikorsky/Boeing の提案が230ktであるのに 対し、360ktと高速になっている。
2013.10.09 Jane's Defence Weekly US Army finalises tech investment deals for JMR-TD <1311-100904>
 米陸軍が10月2日、JMR-TD第一段階4社に発注すると発表した。
 この段階では FVL が採用する基本技術を検討し、採用されれば次の段階で試作と試験が行われる。
2013.10.02 Defense News Four companies get US Army's nod to begin critical helicopter designs <1311-100202>
 米陸軍が2日、2030年代に Apache や Black Hawk の後継となる
FVL の技術検証計画である JMR-TD に、Sikorsky、AVX、Bell Textron、Karem の4社を指名した。 各社は2017年の飛行試験開始に向け、9ヶ月 かけて提案書を作成する。
【関連記事:1307-061207 (JDW 2013.06.12)】
Bell
 Lockheed Martin社と協力して、V-22 Osprey と似た V-280 Valor を提案。
Sikorsky
 Boeing社と共同で X-2 の発展型を提案。
AVX
 Sikorsky案同様に同軸ロータ機を提案。
Karem
 最適速度制御チルトロータ (oputimum speed tiltrotor) 機を提案。
2013.09.30 Aviation Week & ST Sikorsky Rader assembly underway <1311-093003>
 シコルスキー社が自社自社経費で2機試作する S-97 Raider 一号機の組み立てが開始されている。 初飛行は2014年末に なる。
 同社は Raider を、米陸軍の次期武装偵察ヘリ AAS に売り込んでいる。
【関連記事:1301-120010 (IDR 2012.12)】
2013.06.12 Jane's Defence Weekly US Army gets ready for JMR demonstrations <1307-061207>

 米陸軍が次期ヘリ FVL の試作機 JMR-TD を三社に発注する。 三社は V-280 Valorを提案する Sikorsky-Bellチーム、X-2 を元にした設計を提案する Sikorsky社、同軸ロータとダクトファンを組み合わせた案の AVX社である。
 JMD-TD は2017年に初飛行する。
 JMR には、現有ヘリの速度130ktを上回る230ktが要求されているが、V-280 Valor は280ktの最高速度の性能を有する。

2013.06.10 Aviation Week & ST Rotary reversal <1307-1308-061003>
 EADS North America社が、米陸軍の JMR 計画に Eurocopter X3 の発展型を提案している。 JMR は2030年代中頃に UH-60 の後継として装備される FVL の技術検証を行う計画である。
2013.06 International Defence Review US Army kicks-off OH-58F upgrade effort <1307-060025>
 米陸軍が4月下旬に OH-58F の初飛行式典を行った。 OH-58F は368機保有している OH-58D を改良するもので、LRIP2015年に開始される。
 2016年に装備が開始され2025年まで装備し、その後 AAS に換装される。
2013.05.08 Jane's Defence Weekly US Army to upgrade 368 helo to OH-58F standard <1306-050806>
 米陸軍が4月29日、OH-58F Kiowa Warrior の初飛行を行った。 OH-58F は OH-58D が装備していたマストマウントサイトを、AN/AAS-53 機首搭 載センサに換装するなどで160-lbの重量軽減を行っている。
 OH-58F の LRIP 入りの決定(註:=Milestone C )は2015年3月の予定で、米陸軍は368機を改修して 2025年まで保有する計画である。
【註】
 Bell社が、米陸軍の次期武装偵察ヘリ AAS に提案しているのは OH-58F を元にした OH-58 Block Ⅱ で、一部の報道では OH-58F Block Ⅱ と報じられているが、OH-58F とは別物である。
2013.05.06 Aviation Week & ST Army flies OH-58F, rethinks Armed Aerial Scout <1306-050603>
 米陸軍が4月26日、OH-58D の改良計画 (CASUP) 計画で改良した OH-58F の初飛行を行った。 OH-58F の装備は 2016年末に開始され、2025年までに368機が改良される。 また、2025年までとされてきた OH-58 の就役期間は2036年まで延長 されることになった。
 これについて陸軍長官は、OH-58F の機体が次世代機の要求を満足するものではなく、武装偵察ヘリ AAS 計画は継続 されると発言した。
2013.04.24 Jane's Defence Weekly Military variant of AW169 helo lines up for AAS contest <1306-042407>
 AgustaWestland社が、米陸軍の武装偵察ヘリ AAS 計画に、同社製 AW169 多用途ヘリの 軍用型を提案する。 軍用型 AW169 は機首に EO/IR センサターレットを搭載すると共に、機体側面にロケット弾や機銃ポッドを搭載するパイロン を設ける。
 AAS は、米陸軍が360機以上現有する OH-58 の後継となるヘリで、OH-58F Block Ⅱ Kiowa Warrior、AH-6 Little Bird 、MD 540F Little Bird、S-97 Rider が候補に挙がっている。
2013.04.01 Aviation Week & ST Verical values <1306-040104>
 米陸軍の将来ヘリは、OH-58D に代わる偵察用ヘリを、新規開発することなく既存機種の改良型にする一方で、UH-60 や AH-64A に代わる将来中型ヘリ FVLM を新規開発すべく、その技術検証機 JMR計画を3月 に開始した。 JMR には230ktが求められており、年内に2機種の契約が行われ、2017年に飛行試験が行われる。
 JMR には Bell社がチルトロータ機を、Boeing/Sikorskyチームが同軸ロータの複合推進機(右図)を提案している。
2013.04 International Defence Review DARPA launches VTOL X-Plane programme <1305-040016>
 米 DARPA が2月、現在より高速で高効率の巡航ができ大量の運搬が可能な次世代 VTOL機 VTOL X-Plane 計画を開始したと発表した。 VTOL X-Plane は300~500ktの高速で、全備重量10,000-lb~12,000-lbのうち12.5%以上が積載 重量となる性能が求められている。
 これとは別に DARPA は MAR 計画と DiscRotor 複合ヘリ計画も進めている。
MAR
 飛行状況に合わせて飛行間にブレードの形状を変えるもので、Boeing、Sikorsky、Bell-Boeing の各社が参画している。 この技術は2020年代を目指す JMRJFTL などの実用機への応用が考えられる。
【 MAR 関連記事:0911-100516 (AW&ST 2009.10.05)】
DiscRotor 複合機
 Boeing社が単独受注して進められている垂直飛行と水平飛行の移行をシームレスに行うことを目指す技術である。
【 DiscRotor 関連記事:0905-033016 (AW&ST 2009.03.30)】
【註】
 ヘリの最高速度は、現在150kt程度で、米国が開発した複合推進の高速実験ヘリで250ktであることから、300~500ktとは画期的である。 因みに MV-22 Osprey がやっと 300ktである。
2013.03.04 Aviation Week & ST Reaching out <1304-030410>
 予算削減のなか各社は経費削減のための改革を求められている。
= 以下、 Sikorsky社の改革を紹介する記事 =
 Sikorsky社は Enterpreneurial Challenge 計画の元に$5Mで提案を求め、2012年2月に開始された最初のラウンドでは Pankl社 が勝利した。
 Pankl社が提案した強化ファイバのライクラ織りをポリウレタンでコーティングした軽量伸縮可能皮膜は、同社の Hero 構想(右図)に採用さ れる。
2013.03.04 Aviation Week & ST Boeing, Sikorsky pick X2 <1304-030406>
 米陸軍が2035年に装備を開始する次世代ヘリ FVLM の技術実証機 JMR で、Boeing社と Sikorsky社が共同で Sikorsky社の X2 を元にした提案を、3月6日の締め切りまでに提出する。
2013.02.25 DARPA HP DARPA experimental aircraft program to develop the next generation of vertical flight <1303-022503>
 高速高効率でエレガントな外観の VTOL機を実現するため、米 DARPAVTOL X-Plane 計画を開始した。
 この計画への提案の締め切りは3月14日になっている。
2013.01.28 Aviation Week & ST Collective clout <1303-012802>
 米陸軍ヘリの80%を生産している Boeing社と Sikorsky社が、次世代ヘリの実証機 JMR-TD 計画で連携することになり、共同提案書を提出した。 チルトロータに固執した Bel Boeing は共同計画から外れた。
 JMR-TD は、米陸軍が2030年代から AH 及び UH の後継とする FVL-M に繋がる計画で、FLV-M では UH-60M より50%高速の 230ktや、無給油での航続距離を40%以上向上する性能、更に95゚F/6,000ftでホバリングできる能力が求められている。
2012.12.03 Aviation Week & ST Speed need <1301-120307>
 米陸軍が、2030年以降に UH-60 Black Hawk の後継になるヘリ JMR に、今日のヘリより50%高速の 230ktを要求している。
 陸軍の当初計画 FVL で要求されていたのは170kt(それでも現在より早い)であったが、JMR になって230kt要求になった。
2012.12 International Defence Review Sikorsky looks to expand X2 technologies <1301-120010>
 Sikorsky社が、2013年製造開始を目指し、X2 ハイブリッド高速ヘリを発展させた S-97 Raider 2機の詳細設計を進めて いる。 初飛行は2014年に予定されている。
 同社は S-97 の派生型を米陸軍の武装偵察ヘリ (AAS) を提案している。 AAS には AAS-72X、AH-6 Little Bird、OH-58F 改も 候補になっている。
2012.10.03 Jane's Defense Weekly EADS kicks off demonstations for US Army AAS competition <1211-100308>
 EADS North American社が10月1日から、米陸軍の軽偵察ヘリ AAS に提案している AAS-72X+ のデモ飛行を行う。
 AAS-72X+ は、米陸軍が装備している軽多用途ヘリ (LUH) の武装型である。
2012.07.30 Aviation Week & ST Show and tell <1209-073003>
 EADS社が米国での防衛市場拡大を目指しているが、Eurocopter社が米国内で展示飛行していた X3 高速ヘリが先週、ワシ ントンへ到着した。 X3 は米陸軍の次期多用途ヘリ JMR を狙っている。
【 X3 関連記事:1012-110013 (IDR 2010.11)】
【 JMR 関連記事:1205-040202 (AW&ST 2012.04.02)】
 同社は既に米陸軍の軽多用途ヘリとして EC145 を元にした UH-72A を生産しており、更に陸軍の武装斥候ヘリ (AAS) に、AAS-72X を売り込んでいる。
2012.06.18 Aviation Week & ST Fly to buy <1208-061804>
 米陸軍で OH58D Kiowa Warrior 武装偵察ヘリ (AAS) 後継は過去に、2004年には RAH-66 Comanhe、2008年には ARH-70 Arapaho が計画中止になっており、現在の AAS 計画も計画中止が懸念されている。
 陸軍は改良型の OH-58F 計画を進めているほか、各社に提案を求めている。
2012.04.02 Aviation Week & ST Ready to lift? <1205-040202>
= 米陸軍の次期ヘリ JMR に関する記事 =
 米陸軍は中型多用途型 JMR2030年までに配備したい考えで、機体開発の Phase 1 と、搭 載品開発の Phase 2 を並行して進めていて、いずれも2019年までに完了する計画である。
【関連記事:1110-091203 (AW&ST 2011.09.12)】
 図は Sikorsky社が中型多用途 JMR として提案している、X2 同軸反転ロータ高速ヘリの技術を活用した S-97
2012.02.13 Aviation Week & ST Son of Little Bird <1204-021304>
= AH-6i を紹介する4頁の記事 =

 2008年に計画が中止された米陸軍の武装偵察ヘリ ARH に代わる武装斥候ヘリ AAS に、 Boeing社が AH/MH-6M Little Bird を改良した AH-6i を提案している。
 AAS には ARH 同様に、高度6,000ft、気温95゚F (6K/95) 環境で、地表効果なしでホバリング (HOGE) できる能力が求 められている。
2012.01.18 Jane's Defence Weekly Sikorsky cofident over Scout project <1203-011804>
 Sikorsky社が1月12日、米陸軍協会 (AUSA) で、OH-58D Kiowa Warior に代わる米陸軍の武装偵察機 (AASS) には、同社が開発している S-97 Raider が最適であると述べた。
2011.11.09 Jane's Defence Weekly US Army receives Block Ⅲ Apache <1201-110907>
 Boeing社が11月2日、AH-64D Apache Block Ⅲ一号機を米陸軍に納入したと発表した。 Apache Block Ⅲ には26件 の新技術が採用されている。
 同社は LRIP として51機を受注しているが、米陸軍は690機の調達を計画している。
2011.10.19 Jane's Defence Weekly Kiowa Warrior replacement trials planned <1112-101903>
 米陸軍は、軽、中、重をファミリ化した次世代ヘリ計画 JMR 計画を進めているが、当面の処置として OH-58 Kiowa Warrior の後継機を選定するため、2012年4月に比較検証飛行試験を計画している。 OH-58 の後継は以下の機種が候補になっている。
AH-6i Little Bird
 Boeing社の提案で、ソフトの80%が AH-64D Block Ⅲ と共通
AAS-72X Lakota
 EADS North American社の提案
S-97 Raider
 Sikorsky社の提案で、X2 同軸反転ロータ高速ヘリを基にしている。
OH-58F Block Ⅱ
 Bell Helicopter社の提案
2011.09.12 Aviation Week & ST Spinning up <1110-091203>

 米陸軍が2027~2028年頃の装備化を目指す次世代回転翼機シリーズ JMR は、 実証機を2017年に飛行させて、2010年代末に開発を本格化させようとしているが、十分な予算が確保できるかが課題になっている。
 JMR には、現在のヘリが150ktであるのに対し200kt以上が要求され、230nmの戦闘行動半径と95゚Fで 6,000ftの実用上昇限度が求められており、Bell/Boeing、Boeing、Sikorsky の各社が提案を行っている。
 Bell社が提案しているチルトロータ型は、高速が出せるがホバリング性能に難がある。
 ハイブリッド型は高速性能を持つが、実用型としての実績がない。
 アクティブロータDARPA が開発した技術である。

2011.06.20 Aviation Week & ST Taiwan getting Apaches <1108-062002>
 台湾が来年、30機発注している AH-64D Apache Block Ⅲ1号機を受領 する。
 台湾の AH-64D Apache Block Ⅲ は、米陸軍が装備するものと殆ど同じで、米陸軍は690機発注したうちの1号機を11月に受領する。
2011.05.16 Aviation Week & ST Spook central <1106-051605>
= Sikorsky社の Elmira 施設に関する記事 =
 5月1日のオサマビンラディン襲撃に使われた MH-60M を元にしたステルスヘリは、X-2 ヘリの試験などが行われているニューヨーク州の Elmira 施設で製造されたと 見られる。
2011.05.09 Aviation Week & ST Tel-tale tail <1106-050906>
 5月1日に米特殊部隊が行ったビンラディン襲撃作戦には H-60 Black Hawk 2機と HH-47 Chinook 2機が参加し、Black Hawk が襲撃を実行し、Chinook が空中給油及び Black Hawk の支援を行ったと見られる。
 写真から不時着した Black Hawk はステルス型と見られ、未公開の MH-60K、L、M のいずれかと思われる。 ステル ス型ヘリは目新しくはなく、2004年に開発中止となった RAH-66 Comanche でもステルス技術が採用されていた。
2011.05.05 Yahoo 時事通信記事

「米軍新型ステルスヘリ使用か=中国へ機密流出懸念も―パキスタン」

<1106-050501>
 パキスタンにおけるビンラディン殺害に使用され、機体の不具合から現場で爆破された米軍ヘリは、最新鋭のステルスヘリではないかとの見方 が出ている。
 急襲作戦で投入された2機の UH-60 Black Hawk のうち1機が、機体の不具合で不時着し、ビンラディン容疑者殺害後、機体は機密保持のために爆破されていた。 現場 に残されたヘリのテールロータの形状などから軍事専門家は、ステルス性能と、エンジン音の静粛性を備えた、これまで公開されていない 特殊作戦用ヘリではないかと指摘している。
2011.05.02 Aviation Week & ST Scout's choice <1106-050203>
= 米陸軍の OH-58 後継ヘリに関する記事 =
 米陸軍の OH-58 後継となる武装偵察ヘリ AAS には、Bell社が OH-58 Block Ⅱ、Boeing 社が AH-6S、EADS社が AAS-72、Augsta Westland社が AW119、とに載らすとノン社が S-97 Raiderなどを提案している。
 AAS には高地、高温環境下 (hot-and-high) で運用可能なことが求められ、OH-58 Block Ⅱ は6,000ft/95゚F (6K/95) を、S-97 は 10K/95 性能をうたっている。
2011.04.18 Aviation Week & ST Advancing edge <1105-041812>
 米陸軍は来月、2025~2030年に配備を開始する次期多用途ヘリ (JMR) の試作を発注する。 JMR には軽、中型、大型、超大 型が含まれるが、当面の焦点は AH-64D、UH-60M、AH-1Z、UH-1Y などの後継になる中型になる。
 Sikorsky社が X2 Raider を陸軍の武装偵察ヘリ (AAS) 用に試作しているが、JMR にも同機を提案すると見られている。
【 X2 関連記事:1012-102506 (AW&ST 2010.10.25)】
2011.01.10 Aviation Week & ST New age of attack <1102-011004>
= AH-1Z Viper を紹介する記事 =
 一般に Zulus と呼ばれている AH-1Z Viper は、初飛行から10年経って11月に、漸く艦載配備 された。 AH-1Z は2008年に IOC になっている通称 Yankee の姉妹機 UH-1Y Venom と共に運用される。
AH-1W と AH-1Z の比較
┏━━━━━━━┳━━━━━┳━━━━━┓
┃       ┃  AH-1W ┃  AH-1Z ┃
┣━━━━━━━╋━━━━━╋━━━━━┫
┃最 大 重 量┃ 14,000-lb┃ 18,500-lb┃
┃最大搭載燃料 ┃ 2,100-lb┃ 2,768-lb┃
┃自  重   ┃ 10,200-lb┃ 11,828-lb┃
┃武装行動半径 ┃   58nm ┃  139nm ┃
┃ロータブレード┃   2枚 ┃   4枚 ┃
┗━━━━━━━┻━━━━━┻━━━━━┛
2010.12 International Defence Review Spin doctors design next-generation helos <1101-120007>
= 回転翼機の将来に関する8頁にわたる特集記事 =
DARPAMAR 計画
DiscRotor
・Bell社の Xworx
・Sikolsy社のX2
・Eurocopter社の Blue-Edge Blade
・EADS社の Hybrid Helicopter
LaserMotive
Gyroplane/dyne
FanWing
2010.11.15 Aviation Week & ST On wing and rotor <1101-111502>
 AAI社が固定翼機非動力ロータを取り付け VTOL 離着陸を可能にする 低速回転翼複合機 (SR/C) 理論を実証するため、Shadow TUAV の改造を行っており、2011年10月に初飛行する計画である。
 同社はこの理論を、米 DARPA が開発を計画している fly-drive 車両にも応用できるとしている。
2010.11.03 Jane's Defence Weekly US Army explores JMR platforms <1012-110301>
 米陸軍の航空機開発責任者である Crosby准将が10月25日、JMR 計画は既に開始されていなければならなかったが、陸軍には研究開発に 十分な予算がなく、現有機の改良を含めて検討する必要があると述べた。
 JMR 計画は2004年に RAH-66 Comanche が開発中止になると同時に開始され、2020年完成の計画であったが、現在で は先行きが不透明になっている。
2010.10.27 Jane's Defence Weekly Sikorsky uses X2 tehnology for new LTH <1012-102703>
 Sikorsky社が10月20日、X2 技術検証ヘリの技術を採用した高速軍用ヘリ LTH 計画を発 表した。 LTH は S-97 Raider と呼ばれる3g旋回が可能なヘリで、攻撃、監視、患者救出のほか、 長距離特殊作戦にも適しているという。
 同社は事前設計審査 (PDR) を2011年に計画しており、その後40~50ヶ月で2機試作するうちの1機が初飛行するという。
2010.10.25 Aviation Week & ST Blade runner <1012-102506>
 米陸軍で OH-58D の後継となる AAS に Sikorsky社が X2 の技術を取り入れた S-97 X2 Raider を提案し、自社経費による開発を開始している。 X2 は9月に250ktの飛行に成功している。
 S-97 X2 Raider は全備重量9,000~10,500-lb、巡航速度220ktで、同社は米陸軍のほか特殊作戦軍 (SOC) での採 用も狙っている。
 一方、EADS North American と Lockheed Martin も、UH-72A を元にした AAS-72X の自社経費による試作を開始している。
2010.10.12 DARPA Newsroom DARPA kicks off Transformer (TX) program <1011-101202>
 米 DARPA が、空地両用車両 (TX) Warfighter の開発を開始した。 TX は HMMWV に VTOL 能力を持たせた車両で1,000-lbを搭載して、空中、陸上、又はその組み合わせで250nm航続することが求めら れている。 主な用途は患者収容で、そのほかに補給や火力部隊の展開も考えられている。
 12ヶ月間の Phase 1 には AAI社、Lockheed Martin社など6社が選定され、 基本方式などの検討が行われる。
2010.10.11 Aviation Week & ST Rotary lifeline <1011-101104>
 ヘリコプタ業界で2020年以降の生産落ち込みが懸念されているなか、米陸軍が2025年生産開始を目指す新たな計画を 開始している。 計画は F-35 を誕生させた JAST 計画をモデルに、陸軍以外からの参加を見込んだ JMR と呼 ばれていて、研究は第一段階を完了して第二段階に移行しようとしている。
 JMR は X2 技術検証機が250ktを達成した事などを背景に、170kt以上の速力と無給油で 474kmの行動半径を目指していて、AH-64 や UH-60 の後継が焦点となるが、OH-58D や CH-47 の後継も視野に入れてい る。
2010.09.22 Jane's Defence Weekly Sikorsky X2 breaks 250kt to set record <1011-092204>
 Sikorsky社が開発した X2 技術検証ヘリが水平飛行で250ktの速度記録を達成した。 今までの記録は Westland社の Lynx の改良型が1986年に出した216ktの未公認記録であった。
 Sikorsky社によると X2 は、やや降下ながら260ktも記録した。
【関連記事:0908-070605> (AW&ST 2009.07.06)】
2010.07.14 Jane's Defence Weekly CAS on call <1008-071414>
= 攻撃へりの現状と趨勢に関する11頁にわたる特集記事 =
AH-64 Apache
AH-6i Apache Lite
AH-1Z
Tiger
A129/T129 Mangusta
Rooivalk(南ア)
・ロシア、中国、インド
  Ka-52
  Mi-28N
  Z-10
  HAL LCH
・ラテンアメリカ
2010.06.07 Aviation Week & ST Rotor revolution <1007-060704>
 米 DARPA が進めている MAR 計画は、ロータブレードの寸法形状などを任務に合わ せて変化させることで、搭載能力を30%、航続距離を40%、伸ばそうとするもので、ロータ回転音を低減して捕捉距離を50%低減し、振動を90%削減 しようとするものである。 計画の Phase 1 は Boeing社、Sikorsky社、Bell/Boeingチームの三社が受注している。
【関連記事:0911-100516 (AW&ST 2009.10.05)】
2010.05.31 Aviation Week & ST Sikolsky's X2 flies clean, and fast <1007-053103>
 Sikorsky社が開発している高速実験ヘリ X2181ktを達成した。 これでも従来のヘリより高速であるが、最終的に は250ktを目指している。
 同社は四段階からなる計画の三段階を完了しており、最終段階で補助推進装置を用いた250ktを達成する。
【 X2 関連記事:0906-050414 (AW&ST 2009.05.04)】
2010.04.28 Jane's Defence Weekly Light Tactical Helicopter pitched to US Army for AAS <1006-042802>
 Sikorsky社が米陸軍の武装偵察機 (AAS) 計画に対して、同社 X2 の技術を取り入れた巡 航速度220ktの軽戦術ヘリ (LTH) を提案している。 X2 は同社が進めている250ktでの飛行を目指すヘリで、この 夏にも250ktでの飛行試験を行う。
【 X2 関連記事:0906-050414 (AW&ST 2009.05.04)】
 陸軍は AAS への要求の詰めを行っており、2010年12月か2011年1月に結論を出す。 AAS には UH-60 も候補になっている。
【註】
 現在のヘリの巡航速度は、UH-60 が130kt、AH-64 が115kt程度である。
2010.02.01 Aviation Week & ST X-2 testing restart <1003-020108>
 250kt での飛行を目指す X-2 TD が最近行われた地上試験でトランスミ ッションに不具合を生じたが、Sikorsky社は3月に地上試験を再開し、180ktを目指す Phase Ⅲ 飛行試験を4月に 開始することを明らかにした。
 250ktは Phase Ⅳ で達成する。