その他の超高速飛翔体に関する報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2015.09.28 Aviation Week & ST High Mach <1511-092802>
 Rolls-Royce社が米空軍研究所 (
AFRL) と開発している Mach 3.2超音速長距離 CM 用エンジン STELR の地上試験が10月にも開始される。 STELR は米 DARPA が計画を中止した超音速ミサイル実験 機計画 RATTLRS 用に開発した HISTED エンジン YJ102R を元に新規開発した物で ある。
 Mach 3.2 のエンジンでは、空気取り入れ口の温度が800゚Fにまで上昇する。
2014.08.25 Aviation Week & ST Hypersonic hybrid <1410-082507>
= Skylon 超高速ハイブリッド型エンジンに関する記事 =

 
2014.08.25 Aviation Week & ST Hyper science <1410-082506>
= Hifire 超高速飛翔体計画に関する記事 =
 
Hifire米国とオーストラリアが共同で進めている水素燃料の超高速飛翔体で、2009年5月 に Flight 0 が飛翔している。
 2012年初めに発射される計画であった Mach 7.7 を目指す Flight 7の飛行試験は2015年1月に行われる。
1208-070023 (JMR 2012.07)】
2013.12.02 Aviation Week & ST India's speed test <1401-120211>
 インド2014年超高速試験飛翔体
HSTDV飛 行試験を行う。 スクラムジェット推進で全長18ftの HSTDV は、Agni A1 ロケットでスクラムジェットの動作速度まで加速され、Mach 6~7 で20秒間 飛行する。
【関連記事:1212-103104 (JDW 2012.10.31)】
2013.11.04 Aviation Week & ST Hyper hurdles <1312-110409>
 オーストラリアが開発している超高速飛翔体 Scramspace の発射試験は9月17日に行われたが、発射直後にブースタが外れ 、失敗に終わった。
2013.07.08 Aviation Week & ST Fast forward <1309-070801>
 米国は2003年に FALCON 計画を開始した。 FALCON は小型の SLV超高速 CM (HCV) を打ち上げる計画で、SLV は Falcon 1 として実現したものの、HCV は紆余曲折を経て いる。
 HCV の最初の計画 HTV-1 は2006年に計画が中止になり、比較的製造の容易な超高速グライダ HTV-2 になったが、Mach 203,000nmを20分で飛行することを目指した HTV-2 は2010年と2011年の試験 でいずれも失敗した。 ターボジェット/スクラムジェットで推進する HTV-3 Blackswift は米国議会が予算を付け ず、2008年に計画中止になっている。
 そこで DARPA は開発を、戦略システムから戦術システムに規模を縮小し、射程600nmX-51 を引き継ぐ計画に切り替えた。
2012.11.26 Aviation Week & ST Homegrown hypersonics <1301-112610>
 インドが超高速飛翔体 HSTDV飛行試験を2014年に行う。 HSTDV は全長18.3ftで Agni A1 により打ち上げられ、 Mach 7 の飛行を20秒間行う。
2012.11.26 Aviation Week & ST Southern scramjet <1301-112609>
 Mach 8 での飛行を目指して豪クイーンズランド大学が開発している Scramspace は全長が6ft程度 で、2013年に Woomera 試験場から打ち上げられる。
 燃料には液体水素を使用するが、燃料は燃焼室ではなく空気取り入れ口にある小さな穴から噴射さ れる。 今回の飛行試験の目的は、この画期的な設計のスクラムジェットエンジンの動作確認にある。
2012.11.26 Aviation Week & ST Model program <1301-112605>
= 米豪共同の HiFire 計画に関する記事 =
 米空軍研究所 (AFRL) と豪 DSTO の共同計画である HIFiRE は、2012年9月の段階で 5回の飛行試験が行われ、2015年末までに更に5回が計画されている。 この間、HIFiRE 5 以外は全て成功 している。
 エチレンを燃料としたスクラムジェットで推進し Mach 7 を目指す HIFiRE 8 の試験は2015年初め、純粋のグライダである HIFiRE 6 の飛行試験は2015年末に計画されている。
2012.11.26 Aviation Week & ST Rapid road map <1301-112604>
= 米空軍研究所の超高速飛翔体に関する記事 =
ASALM(Advanced StrategicAir Launch Missile ; 1970年代末)
X-51A
HIFiRE (Hypersonic International Flight Research Experimentation)
ArcLight(計画中止)
TRESPALS 2 (Technologies for Responsive Air-Land-Sea Strike)
HSSW (High-Speed Strike Weapon ; 2017年に飛行試験開始の計画)
2012.10.31 Jane's Defence Weekly India's DRDO preparing for hypersonic test <1212-103104>
 インド DRDO が、炭化水素燃料Mach 6~7 を目指す超高速飛翔体 HSTDV の飛行試験を、12~18ヶ月以内に実施することを明らかにした。 ケロシンを燃料としたス クラムジェット地上試験は既に完了し、現在は推進装置を機体に取り付けているところであるという。
 HSTDV は BrahMos Ⅱ とは全く別に進められている計画で、機体は全長5.6m、全幅80cm、重量1,000kgで、150kgの搭載能力を持ち、 20秒間の推進飛行を行うが、DRDO は400kgを搭載して1,500kmを600秒で飛行(註:平均速度2,500m/s)する機体を 目標にしている。
【関連記事:1004-030023 (JMR 2010.03)】
2012.09.03 Aviation Week & ST North star <1210-090309>
 ドイツの航空宇宙センタ DLR が6月22日、Shefex Ⅱ の飛行試験をノルウェーの試験場で行い、Mach 11 を達成した。  Shefex Ⅱ は7tで、10分間飛行した。 Shefex Ⅰ の飛行試験は2005年に行われている。
【関連記事:1106-050207 (AW&ST 2011.05.02)】
 Shefex Ⅱ は窒素ガスによる強制冷却装置が取り付けられているが、再突入時の表面温度は2,500゚Cに達する。  2016年には衛星軌道近くまで上昇する Shefex Ⅲ の飛行試験が計画されている。
2012.09 Jane's Missiles & Rockets DARPA launches Integrated Hypersonics <1209-090020>
 米 DARPA が8月14日、超高速飛翔体 (IH) の会社説明を行った。 IH は FALCON HTV-2 計画を元にした Mach 20 の飛翔体で、2016年に飛行試験 が計画されている。
2012.08.06 Aviation Week & ST Hypersonic hopes <1209-080605>
 米空軍が8月14日に三回目となる X-51A Waverider の飛行試験を計画しているが、米空軍研究所 (AFRL) は 、Mach 5+ で飛行する兵器としての X-51A である HSSW 計画を進めようとしている。
2012.07.02 Aviation Week & ST Shefex Ⅱ result appear positivel <1208-070209>
 ドイツの超高速飛翔体 SHEFEX Ⅱ の飛行試験が、6月22日にノルウェーの Andoya ロケット射場で行われた。  SHEFEX-Ⅱ はブラジル製 VS-40 ロケットに取り付けられて発射され、当初は正常に推移したものの、最後の5秒間でテレメの信号が途絶えた。  しかしながら高度100kmから再突入し20kmまでの間、超音速飛行をしたと見られている。
 この結果、予定されていた SHEFEX Ⅲ の計画は全面的に見直されることになった。
【関連記事:1106-050207 (AW&ST 2011.05.02)】
2012.07 Jane's Missiles & Rockets HiFiRE scramjet accelarates from Mach 6 to Mach 8 <1208-070023>
 HiFiRE 超高速実験機の発射試験が、Kauai島の PMRF で行われ、 12秒間のエンジン作動により、高度100,000ftで Mach 6 から Mach 8 に加速した。 この試験 (HiFiRE 2) は8回 計画された試験の二回目である。
【HiFiRE 1 関連記事:1106-050912 (AW&ST 2011.05.09)】
 HiFiRE は炭化水素を燃料とするスクラムジェットで推進する国際計画で、Terrier ロケット二段と Oriole ロケット一 段の三段で打ち上げられる。
2012.05.02 Jane's Defence Weekly 'Degradation' caused HTV-2 failure <1206-050207>
 米 DARPA が、2011年8月に行われた FALCON HTV-2 飛行試験失敗の原因は、 機体に張られた断熱材の剥離が原因であった可能性があることを明らかにした。
2012.04.20 DARPA HP Engineering Review Board concludes review of HTV-2 second test flight <1205-042004>
 2011年8月11日に行われた HTV-2 の二回目の飛行試験失敗原因を7ヶ月間にわたり分析していた調査チームが結論 を纏めた。
 それによると HTV-2 の空力構造には問題がなく、3分間近くにわたり Mach 20 での安定飛行を行ったが、ここで 異常な衝撃に会ったため安全装置が作動して、機体を急降下させ海没させた。
2012.04.02 Aviation Week & ST Hyper activity <1205-040201>
= フランスの超高速飛翔体計画に関する記事 =
Onera の計画
 空母に搭載された Rafale 戦闘機から発射される全長5mのレンズ状飛翔体で、解像度0.3mの SAR を搭載して高度27~30kmMach 4~5400~500kmで飛翔したのち、空母の近くにパラシュートで落下しヘリで回収する。
LEA 計画
 ロシアと共同で開発を進めている全長4.2m、重量600kgの Raduga社製飛翔体で、Tu-22M3 から発射される。 飛行試験は 2013年後半に開始され2015年まで続く。
【関連記事:0812-101306 (AW&ST 2008.10.13)】
2011.12.12 Aviation Week & ST Wind tunnel trials for Australia's Scramspace <1202-121202>
 オーストラリアが2013年3月に打ち上げを計画している Scramspace の風洞試験がドイツで行われている。
 全長1.8mの Scramspace は、二段ロケットで高度340kmまで上昇したのち下降して、高度32~37kmスクラムジェットに点火 し、Mach 8 で飛行する。
 この計画には日本とイタリアの研究者も参加している。
2011.05.09 Aviation Week & ST HIFire hopes <1106-050912>
 2006年11月に開始された米豪共同の超高速飛翔体 HIFire 計画は、2009年5月 (HF0) と2010年3月 (HF1) の飛 行試験が行われ、HF1 では高度288kmに到達後、再突入間に Mach 7.3 を記録したが、今後2013年までに更に HF2~FH8 の7回 の飛行試験が計画されている。 次回の試験は、HF1 の結果を反映して2011年10月に HF5 が米国主導で実施される。
【 HF1 関連記事:1006-050020 (JMR 2010.05)】
 X-51A 同様に炭化水素燃料スクラムジェットで Mach 8 を目指す HF2 は、2012年に Kauai島の Pacific Missile Rane で行われる。 高度71,000ft、Mach 5.2 で被帽が外されて dual-mode で Mach 6 に達し、その後86,000ftでスクラムジェットで Mach 8 になる。
 2012年10月に計画されている HF4 は2013年12月予定のHF8 の原型となるもので、豪 DSTO と Boeing社製 Waveriderが一緒に打ち上げられる。
2011.05.02 Aviation Week & ST Speed trial <1106-050207>
 ドイツが、2005年に Mach 6 を記録した Shefex-1 に続く Mach 11Shefex-2 を 、9月12日にノルウェーの Andoya 打ち上げ場から打ち上げる。 Shefex-2 は400kgで、高度200kmまで打ち上げられて降下する100~20kmで、温 度が2,000゚Cに達すると見られている。
【関連記事:1007-052401 (AW&ST 2010.05.24)】
 Shefex-2 に続く計画は衛星軌道に近い飛行をする Mach 24Shefex-3 を2016年に、更に衛星軌道の飛行も可能な Shefex-4/REX を2020年に打ち上げる。
【 REX 関連記事:1003-020114 (AW&ST 2010.02.01)】
2011.01.26 Jane's Defence Weekly Hypersonic boom <1103-012608>
= 米国が進めている超高速飛翔体計画に関する4頁の記事 =
 米軍の研究開発が、イラクやアフガンでの COIN 戦に傾注し、超高速飛翔体に対する研究が遅遅としていること に対して、国防総省内外から批判が出ているが、Boeing、Lockheed Martin、Northrop Grumman、Raytheon、Aerojet、P&W Rocketdyne など米国の主要軍事産業が参加した 超高速飛翔体研究推進の業界団体である HIT が2009年3月に設立されている。
 HIT は、2019年までに超高速の実用兵器と、再使用可能な試験機を開発することを目標にし ている。
X-51A WaveRider
HTV-2
X-37B OTV-1
2011.01.26 Jane's Defence Weekly USAH unveils hypersonic technology plan <1103-012603>
 米空軍が1月18日、超高速飛翔体開発のロードマップを作成したことを明らかにした。 この計画では、 短期的には高速飛翔武器の発射試験を2016年に開始し、中期的には Mach 4+ の 再使用可能な航空機(註:HSRFRV)を開発するとしている。
 HSRFRV は2年前に DARPA が計画を中止した Blackswift を再立ち上げするもので、タービン /スクラムジェットを使用する。 この計画には Boeing社と P&W-Rocketdyne社が共同チーム HIT を設立して、2019年までに実験機 の初飛行を行うとしている。
2010.10.04 Aviation Week & ST Next steps <1011-100413>
 米空軍研究所 (AFRL) が X-51A Waverider を引き継ぐ Gryphon 計画を開始し ており、年内にも概念を決定 (concept definition) する。 Gryphon は X-51A より遙かに大型であるため B-52 の翼下から発射するのは無理 で、飛行時間も X-51A の300秒から45分と、遙かに長時間になる。 開発は三段階で行われ、
Phase 1
 X-51B を用いた試験
Phase 2
 航法装置、センサ、弾頭など機体構成品の開発
Phase 3
 複合サイクルエンジンをタービンとするかロケットかを並行して検証
 現在 R&D 会社三社が概念研究を受注しており、図はそのうちの SpaceWorks社の案である。 これとは別に ATK社も研究を受注している。
2010.07.05 Aviation Week & ST Speed kills <1008-070509>
 インドとロシアBrahMos-2 超高速 CM共同開発について協議を進めている。 超高速 CM は目標に短時間で到達でき、敵の防空組織で撃墜されにくい利点がある。
 インド DRDL は Mach 2~8 を目指した scramjet/ramjet のデュアルモードエンジンを開発しているが、最初の実用型となる BrahMos-2 の 推進装置には、炭化水素燃料の scramjet/ramjet か、水素を燃料とした scramjet のいずれかが使用されることになる。
【関連記事:0723-110508 (AW&ST 2007.11.05)】
2010.05.24 Aviation Week & ST Sharp edges <1007-052401>
 ドイツが超高速風洞で、アクティブ冷却式セラミックタイルを使用して熱に対処する宇宙帰還機 SHEFEX-Ⅱ の耐熱試験を実施している。
 試験では数ミリ秒間にわたり、高度35kmを12,000km/hで飛行する超高速環境を実現している。 この際発生する温度は1,400゚C に達する。
【関連記事:0806-051906 (AW&ST 2008.05.19)】
2010.05 Jane's Missiles & Rockets HiFiRE makes second hypersonic flight <1006-050020>

 オーストラリアの防衛科学技術機構 (DSTO) と米空軍研究所 (AFRL) が3月22日、Woomera 試験場で HiFiRE による超高速飛翔試験に成功した。
 この試験は10回計画されているうちの2回目で、最初の試験は2009年5月に行われている。

【関連記事:0806-050505 (AW&ST 2008.05.05)】
2010.03.31 Jane's Defence Weekly HIFIRE programme sees second hypersonic flight success <1005-033107>
 米空軍研究所 (ARL) とオーストラリアの国防科学技術機構 (DSTO) が共同で進めている HIFIRE の飛翔試験が3月22日に行われ成功した。 試験では全長42ftの Terrier-Orion が300kmまで打ち上げら れたのち降下し、高度20~40kmで Mach 8 の超高速データを取得した。
 今回の試験は10回計画されているうちの二回目で、最初の試験は昨年5月に行われた。  次目は2011年5月に計画されている。
【関連記事:0806-050505 (AW&ST 2008.05.05)】
2010.03 Jane's Missiles & Rockets Indian scramjet facility tests kerosene-burning combustor <1004-030023>
 インドDRDL が、スクラムジェットエンジンの試験設備を開 発した。 この設備を利用して既にケロシンを燃料としたスクラムジェットエンジンの地上試験が開始されている。<
【関連記事:0723-110508 (AW&ST 2007.11.05)】
2009.09.14 Aviation Week & ST Push and shpve <0910-091405>
 ロシア国防省が超高速飛翔体の研究開発を続けている。 TsIAM社は空気取り入れ口を改良した超高速飛翔体 の試験を来月開始する。 改良部は Mach 4~8 での飛行を想定している。
 ロシアでは1990年代末に Raduga社が Kh-90/GELA の飛行試験を行ったが、発射直後に破壊された。 また1990年代に TsIAM社が炭化水素燃料 のスクラムジェット機 Kholod を、単段の衛星に使用する計画を進め、その後 MBDA フランス社が計画に参加している。  Kholod は Kh-22 (AS-4) のエンジンをブースタに使用し、Tu-22M3 を発射母機に使用する。
【 Kh-90/GELA 関連記事:0405-030104 (AW&ST 2004.03.01)】
2008.10.13 Aviation Week & ST Son of Japhar <0812-101306>
 フランスは2003年から、ロシアの ALCM メーカである Raduga社と、Mach 4~8 を目指す LEA 超高速飛翔体の開発を続けてきたが、6回予定されている飛行試験の最初の試験を2009年に行う。
 試験で LEA はロシアの Tu-22M から発射され、Kh-22 (AS-4) の液体燃料ロケットでラムジ ェットの始動速度まで加速する。
2008.09.01 Aviation Week & ST No-fly zone <0810-090109>
 英国防省2009年と2010年に合わせて2回計画していたラムジェット推進超高速飛翔体 Shyfe発射試験は行われない ことになった。 同国の長期的な打撃構想見直しの結果で、発射試験を行わなくても長期構想決定に必要な知識は得たとしている。
 Shyfe は FLRDFC(従来 Future Long Range Cruise Missile と呼ばれていた)の候補にある高速ミサイルの技術検証用の全長1.5m、重 量30kgの環状吸気口を持つ飛翔体で、Mach 4 に加速されたのちに高度98,000ftを Mach 6 で飛翔する。 推進装置には間歇爆 燃エンジンが使用されている。
2008.07.14 Aviation Week & ST Splendid isolation <0808-071416>
= 超高速ミサイルに関する Fanborough 2008 特集記事 =
Hifire
 オーストラリアとの共同研究である Hyshot 及び Hycause を継承する計画
Hyper-X
 X-43A が2004年11月に Mach 9.68 を記録
X-51A
 JP-7 を燃料とする SJX61-2 エンジンの燃焼試験を間もなく実施。 X-51A は B-52 から発射後 Mach 4.5 まで加速してスクラムジェットエンジンを作動し、 Mach 6.5で240秒間エンジンを作動し800秒間飛行
HTV-2
 Falcon の超高速 CM である HTV-2 の最初の発射試験 である 'mission A' は2009年5月、二度目の 'mission B' は10月に行われる。 三度目となる 'mission C' は、 DARPA から独立して空軍が独自に実施する計画。
Blackswift(旧 HTV-3)
 9月に契約され、2012年に初飛行の予定。 2013年はじめまでに Mach 6+ を達成。
Vulcan
Hyfly
HyV
Hybolt
2008.05.19 Aviation Week & ST Hyper-ride <0806-051906>
 ドイツの宇宙センタである DLR が、再使用可能な飛行体として計画した、ロケットブースタで加速される超高速試験機 Shefex Ⅰは 、2005年の発射試験でパラシュートが過早に開傘して失敗したが、更に大型の Shefex Ⅱの準備が進められている。
 Shefex Ⅰ は弾道飛行するのに対し、Shefex Ⅱ は flatter 飛行を行い、45秒間にわたり Mach 9.3~11.1 で飛行す る。
2008.05.05 Aviation Week & ST All fired up <0806-050505>
 米空軍研究所がオーストラリアと共同で進めている HyFire (Hypersonic International Flight Research Experiment) は、最初の飛行体 (Payload 1) がロケットモータと結合されるため Woomera 射場に運び込まれた。
 HyFire は HyShot 及び HyCause に続く5ヶ年、$56Mの計画で、Mach 5 以上を目指している。
【 HyShot 関連記事:0609-040303 (AW&ST 2006.04.03)】
【 HyCause 関連記事:0719-091003 (AW&ST 2007.09.10)】
 HyFire の飛行試験は10回が予定され、Terrire 及び Orion ロケットで打ち上げられ、Mach 7 に達する。 Flight 1 は3~5月に予定されていたが11月まで延期された。 2010年中頃に行われる Flight 2 では、ATK社製のミニスクラムジェットが試験される。 オーストラリアが主導する Flight 3 は2010年3月に行われ、スクラムジェットの性能を確認する。
【 HyFire 関連記事:0707-031903 (AW&ST 2007.03.19)】
2008.03.24 Aviation Week & ST Hyper simulations <0805-032402>
 スタンフォード大学の研究チームが、エネルギ省から$17Mを受け、Red Storm スーパーコンピュータを用いて超高速飛翔のミュレーションを実施している。
 シミュレーションは X-43 が二度にわたり記録した Mach 9.6 のデータを中心に行われている。
【 X-43 の試験関連記事:0422-111701 (読売新聞 2004.11.17)】
2008.02 Jane's Missiles & Rockets Saab missiles fly at M5.5 during FMV demo <0803-020004>
 Saab Bofors社がスウェーデン政府の資金で3回の超高速ミサイル発射試験を行った。 試験では6,500km/h、Mach 5.5 を達成した。
 最初の2回では横方向の運動とロール制御を行い、3回目の試験ではプログラムされた飛翔経路を飛翔した。
2007.11.05 Aviation Week & ST India eyes hyper-cruise <0723-110508>
 インドの DRDL (Defense Research and Development Laboratory) が、超高速 CM の実験機である HSTDV (Hypersonic Technology Demonstrator Vehicle) の研究をイスラエ ルの援助で行っており、来年初めに最初の飛行試験を計画している。
 HSTDV は全長5.6m、重量1tでスクラムジェットエンジンを搭載し、Agni 弾道弾のロケットをブースタと している。 試験では約20秒の飛行し、最大高度20mileで Mach 6.5 をめざしている。 このミサイルの模型 は2月のインド航空展で展示された。 1/16分モデルの風洞試験はイスラエル IAI社で行われ、ロシアは超高速推進装置の分野で協力し ているものとみられる。
(関連記事 AW&ST 2005.05.23
2007.11 Jane's MissiIes & Rockets China develops scramjet technologies <0724-110024>
 中国が超高速ミサイルの開発を目指して Scramjet の研究を進めており、北京に Mach 5 が出せる風洞装置を設置して模型による 試験を行っている。 中国は高温ガス力学研究所に超高速推進装置試験設備を設置している。
2007.11 Jane's Missiles & Rockets ATK offers'affordable precision'to US Army <0724-110023>
= ATK社の最新の活動に関する記事 =
Excalibur Ⅰb
 射程は35km~40kmで、CEP≦10m (GPS 使用)、≦30m(GPS 妨害時)である。 飛翔 経路は現在の Excalibur と異なり弾道飛行をし、終末弾道でだけ誘導する。
PGMM
 120mm誘導迫撃砲弾だある XM395 PGMM (Precision Guided Motar Munition) は陸軍の予算化を待っているところであるが、ATK社は UAV からの空投型も検討しており、試験投下も行った。
AARGM
 全長4.17m、胴経25.4cmで、F-35 の機内弾庫に収納できる。
超高速 CM
 地上発射型の scramjet 推進で、最大速度は Mach 10 をめざす。 弾頭はなく 運動エネルギーだけで打撃する。 ロケットブースタで加速し scramjet は Mach 6~7 以下で始動する。
2007.09.10 Aviation Week & ST Hyper hopes <0719-091003>
 6月15日に HyCause 計画として、豪州ウーメラ射場から Talos/Castor XM-33 を用いて打ち上げた スクラムジェットの基礎実験では、高度285nmまで上昇した後、2秒間であったがエ ンジンを作動し、降下段階で Mach 10 を記録した。 実験では超高速に入った段階でロケットが異常振 動を起こしたため短時間で終わったが必要なデータが得られ、Falcon 計画の実現に一歩前進 した。
 DARPA は、戦闘機大の HTV-3X Falcon 実験機開発のため、40%縮小モデルである HTV-2 による試験を計画しており CDR は最近終了している。 HTV-2 用ロケットモータの発射試験は2009年 初頭に行う。
2007.07.23 Aviation Week & ST Hyper test <0716-072307>
 米豪共同の HyCause (Hypersonic Colaborative Australia-U.S.Experiment) スクラムジ ェットの飛行実験が豪州で6月15日に行われ、成功した。 飛行実験は DARPA とオーストラリア DSTO の共同で行われ、Talos Mk.11/Caster 1 XM-33 ロケットで高度530kmに打ち上げた後、約3秒間の燃焼で Mach 10 を記録した。 こ の間、内部旋回型設計のスクラムジェットは正常に作動し、米が開発を進める Falcon計画の具体化に一歩近 づいた。
 Falcon計画では、米大陸から2時間以内に距離9,000浬を飛行する12,000-lbを搭載 可能な極超音速機の開発をめざし、再使用可能な実験機である HTV-3X の飛行試験を2010年に行う予定である。  Falcon 搭載エンジンに関しては Facet 計画として、ramjet/scramjet 及び Turbojet からなる2モードエンジン の研究を行っている。
2007.07.02 Aviation Week & ST The US Air Force's Arnold Engineering ans Development Center ・・・ <0714-070203>
 米空軍は HyBOLT (Hypersonic Boundary Layer Transition) ロケットモデルの高速風洞試験を実施した。  試験は年末に発射する HyBOLT/ALV X-1 の上昇段階における安定性を確認するのが目的で、 Mach 6 及び Mach 8 の試験を4時間実施した。 試験は更に2回計画されている。
 HyBOLT は宇宙から大気圏内に超音速で帰還するロケットで、流体物理学的な変化を把握するため、機体表面の片側は荒く、反 対側は滑らかに処理してある。 取得データは衛星及びスペースシャトルの表面処理に反映する。
2007.06.20 Jane's Defence Weekly Hypersonic: the time is now <0714-062010>
 超高速 (Hypersonic) とは Mach 5.00 を超える高速を言う。 最初の超高速はオ ーストラリアの Queensland 大学が2002年に、HyShot scramjet 実験機で Mach 7.50 を達成した。 次いで2004年に NASA が Hyper-X (X-43A) を用いて Mach 6.80 を達成し、次いで Mach 9.70 を達成した。
 今年4月には X-51 用のエンジン試験に成功し、2.44mの超高速風洞内で Mach 5.00 を50秒間実現した。 このエンジンは91kgで、JP-7 を燃料として用いている。
2007.03.19 Aviation Week & ST Going hyper <0707-031903>
 米空軍が昨年11月に豪国防省と合意した HiFire (Hypersonic International Flight Research Experimentation) 極超音速飛行実験計画が開始され、年末には先進型スクラムジェットの地上試験を予定し ている。 スクラムジェットエンジンの開発は Pratt&Whitney社及び ATK社が担当する。
 HiFire は6年間$54Mの計画で、NASA 及びオーストラリアの Queensland 大学が共同参加し、ウーメラ試験場で Mach 4~8 の飛行実験を行い、極超音速時の飛行基礎データを収集分析する。 実験結果は宇宙往還機や LRS 等の実現をめざす Boeing社が開発中の X-51 実験機に反映する。
2007.01.10 Jane's Defence Weekly Boeing pursues hypersonic option <0703-011003>
 Boeing社が1月3日に、米豪間の協定に基づく Mach 8 (8,771km/h) を目指す高燃費エンジン の開発計画を公表した。  この計画は総額$54Mの HIFIRE (Hypersonic International Flight Research Experimentation) 計画の一翼となるもので、三回の飛行試験を2009年、2010年、2011年に実施する 。 試験の成果は Mach 6.5~7を目指す X-51 Waverider に反映される。
 HIFIRE 計画では10回の飛行試験が予定されており、すべてオーストラリアの Woomera 試験場で実施される 。
2007.01.08 Inside the Army Army eyes $30 million in FY-08 to develop advanced hypersonic weapon <0705-010802>
 米陸軍はFY-08要求に射程6,000kmの AHW (Advanced Hypersonic Weapon) 開発予算として$30Mを計上する。  AHW は全長35呎、重量は40,000-lb以下の二段ロケットで、高度300,000呎まで上昇して一段目を分離した のち、900-lbの弾頭を搭載した第二段は6,000kmを高度150,000呎、Mach 4 以上で滑空 し、35分以内に目標を破壊する。
 AHW は DoD の Global Strike 構想に極めて適合しているが、最大の技術課題は超音速飛行に耐えられる TPS (Thermal Protection System) の開発にかかっている。
2006.11.16 Inside the Pentagon U.S.,Australia join Forces to explore Hypersonic flight technologies <0624-111601>
 米空軍とオーストラリア国防省は11月10日、超高速飛行技術 HiFIRE (Hypersonic International Flight Research Experimentation) 共同研究の実施について合意した。
 研究は6年間、$54Mで行われ、実験機によるMach 5以上の飛行試験も10回予定している。 研究には NASA、 Queensland大学、豪州超音速協会も参加している。
2006.05 Jane's Missiles & Rockets QintiQ tests ramjet ar Woomera rocket range <0611-050023>
 QinetiQ と Queensland 大学が Mach 8 を目標に HyShot Ⅲ スクラムジェットの 飛行試験を行い成功した。
 HyShot Ⅲ は Terrir-Orion ロケットで高度314kmまで上昇し、ブースタを切り放して下降を開始した後に 6秒間作動した。
2006.04.24 Aviation Week & ST The Japanese space agency JAXA reports a failure of its HyShot-Ⅳ <0610-042403>
 日本が豪州 Woomera 試験場で3月30日に行った HyShot-Ⅳ スクラムジェットロケットの発射試験はノーズ コーンの離脱ができず失敗に終わった。
 JAXA が$900,000を投じてオーストラリアの Queensland 大学に委託した試験ではスクラムジェット燃焼器と燃料噴射装置の検証を 目的としたが、所要のデータが得られず、高度は23~37km、速度は最大 Mach 7.6 に到達したものと推測されている。
2006.04.19 Yahoo 読売新聞記事

「エンジン、飛行実験に失敗・・・」

<0609-041901>
 宇宙航空研究開発機構は19日、Mach 4 以上の超音速輸送機に搭載するスクラムジェットエンジンの性能を評価するため、先月末にオー ストラリアのウーメラ実験場で行った飛行実験が失敗したと発表した。
 小型ロケットに搭載した、エンジンの心臓部である燃焼器を保護するカバーが外れず、データが全く得られな かった。
(関連記事 AW&ST 2006.04.10)
2006.04.10 Aviation Week & ST Scrambled scramjet data <0609-041001>
 宇宙航空研究開発機構 (JAXA) が設計したスクラムジェット燃焼装置の試験が Hyshot Ⅳ を使用して3月30日にオーストラリアで行われ、データ取得に成功した。 打ち上げはオーストラリ ア Queensland 大学が担当し、計画では高度320kmを目標としたが計測結果は290kmであった。
(関連記事 JAXA HP 2006.03.30)
 25日に英国 Qinetiq が行った Hyshot Ⅲ は高度320kmに達している。
(関連記事 AW&ST 2006.04.03)
 今回の試験はスクラムジェット燃焼装置と新たに開発した燃料注入器の性能確認を目的とし、Hyshot Ⅳ には新設計の注入器と従来型 の2個が取り付けられ、飛行最終段階に約6秒のジェット燃焼を行い、性能を比較した。
2006.04.03 Aviation Week & ST Speed merchants <0609-040303>
 英国防省は3月25日、豪 Woomera 試験場でスクラムジェットエンジン搭載の実験機 HyshotⅢ の飛行試験を行い成功した。
 HyshotⅢ は極超音速巡航ミサイルが使用するエンジン技術の開発を目的とする SHYFE (Sustained Hypersonic Flight Experiment) 計 画の一環として開発された全長1.5mの実験機で、Terrier-Orion Mk.70 ロケットにより Mach 4 に加速され高度15,000mに上昇した後にスクラムジェットを作動し、6秒間で Mach 6 にまで加 速して高度32,000mまで上昇した。 その後約300kmを巡航し水素燃料を消費したのちに落下した。
 引き続き3月30日には、スクラムジェットによる多段衛星打ち上げシステムを研究している日本の JAXA Hyshot Ⅳ の発射試験を実施した。
2006.03.30 JAXA HP スクラムジェット燃焼器の飛行実験結果について <0609-033001>
 宇宙航空研究開発機構は、オーストラリアのクイーンズランド大学への委託契約により、平成18年3月30日11時40分(日本時間)にオー ストラリアのウーメラ実験場にて HyShot 飛行実験システムによるスクラムジェット燃焼器飛 行実験を実施した。
 クイーンズランド大学からの飛行実験状況に関する情報によると、高度320kmを予定していたロケットの最高点が約 10%低い約290kmであったことがわかった。
2006.01.16 Defense News Hyprsonic test successful <0603-011619>
 スクラムジェット推進の FASTT (Freeflight Atmosoheric Scramjet Test Technique) 超高速飛翔体の 飛行試験が先月行われ成功した。
 FASTT 供試体は全長8.83呎、直径11吋で、高度60,000呎に上昇した時点でロケットを分離、液体 炭化水素ジェット燃料を用いたスクラムジェットにより Mach 5.5 で約15秒間飛翔し 、各種データを取得した。
 FASTT は DARPA と海軍研究所の共同研究で、ATK社が実験機を製造している。
 同社はこの他に水素燃料を用いた X-43A スクラムジェットを製造しており、2004年に Mach 10 の世界記録を樹立している。
【註:】
 FASTT (Freeflight Atmospheric Scramjet Test Technique) は HyFly エンジンの機能を確認する ための試験機で HyFly を縮小した形状になっている。
2006.01.04 Jane's Defence Weekly ATK looks to challenge space launch primes <0602-010407>
 衛星打ち上げ事業に、Boeing社や Lockheed Martin社に対抗して ATK社が参入しよ うとしている。 ATK社は安価技術の提供を目指しており、boost-to-cruise 超高速ミサイル用に開発している 固体燃料ブースタを第一段に使用する考えである。
(Boost to Cruise に関する記事 JDW 2005.07.13)
2005.12.19 Inside the Navy DARPA announces first flight of air-breathing scramjet vehicle <0604-21901>
 JP-10 を燃料にした FASTT 超音速試験機の飛行試験が初めて行われ、高度63,000呎 で1mile/s (5,300呎/s) を15秒間記録した。
 試験では二段ロケットで供試体を打ち上げた後、ラムジェットエンジンに点火し15秒間飛行し各種データを取得、供試体は大西洋上に 落下した。
 FASTT 計画は HFD (Hypersonic Flight Demonstration) 計画の一環として DARPA と海軍研究所が進めているもので、海軍は艦艇、潜 水艦、航空機から発射可能で、Mach 3~5 で既存ミサイルより安価な兵器開発を研究している。
2005.07.13 Jane's Defence Weekly ATK markets hypersonic cruise missile <0515-071303>
 ATK社が Scramjet 推進の超高速 CM である Boost to Cruise を提案している。  Boost to Cruise は Mach 5.0 で巡航し、搭載能力は250-lb射 程は600nmである。
 固体ロケットブースタで Mach 5.0 まで加速するためエンジンは固定速度で運転し、機体の冷却などの技術には既存の固体燃料ロケット の技術を使うため、ATK社は DoD が計画している他の超高速 CM より早く実用化できるとしている。 同社は 3年以内に飛行試験を実施する計画である。
【註:】
 SED-WR など DoD の他の計画が Mach 6.5~7 を目指しているのに対して、最大速度を Mach 5.0 に抑 え、かつ固定速度で運転しようとしていることから早期の実用化が可能であろうが、この速度であれば従来型のジェットエンジンで Mach 4+ を目指す RATTLERS と顕著な差がなく、搭載能力も RATTLERS の半分以下であるため、 Scramjet にする必要性が疑問である。
2005.05.23 Aviation Week & ST India has unveiled <0519-052301>
 インドの国防開発研究所は、超高速実験機の模型を初めて公開した。
 実験機は Ramjet/Scramjet の双モードエンジンを搭載しているとみられ、機体形状やエンジン位置等から速 度は Mach 5~7 と推測される。
 実験機は弾道ミサイルに搭載されて高度20kmで切り離される。 同様の構想はロシアでも検討されている。
2005.04 Jane's Missiles & Rockets India starts hypersonic demonstrator work <0511-040023>
 インドの DRDO (Defence Research and Development Organisation) が2月11日に、スクラムジェットを用いた高速飛 翔体2008~2010年に飛行させる研究を開始したと発表した。
 これは将来の full-scale 飛翔体開発への長期計画開始を狙うもので、特定の応用は考えられていない。
2004.09.06 Inside the Navy Navy continues testing of supersonic Sea-skimming target <0421-090603>
 米海軍は対艦巡航ミサイルを模擬した超音速標的機 GQM-163A SSST (Supersonic Sea-Skimming Target) の 第2回飛行試験を8月27日に行った。
 GQM-163A は Coyote の別称を持ち、全長18ft、直径14inで、固体燃料ダクテッドラムジェ ットで推進する。
 試験では FTS (Flight Termination System) の確認が燃料切れにより実施できず、10月から来年1月の間に行う次回試験に延期された。
 Coyote の LRIP は2005年に、IOC を2006年冬に予定されている。
2004.05.24 Defense News Scramjet aims for Mach 10 <0412-052402>
 米豪両国は、2005年中頃に Scramjetエンジンを搭載した試験機による Mach 10 の飛行実験 を南オーストラリアで実施することを計画している。
 両国はこの実験を$4.6Mを投じ行う予定で、米側は DARPA が、豪側は政府機関と大学の代表から構成する Australian Hypersonic Initiative がそれぞれ担当している。
2004.05.17 Aviation Week & ST Price of persistence <0410-051706>
 米空軍内部で、対地攻撃兵器の開発を巡り高速兵器と滞空索敵兵器のどちらを優先するかで論争が行われてい る。
 空軍研究所 (AFRL) は Area Dominance 構想により敵地に滞空索敵し攻撃する、Air Dominator の研究を進め ているが、将来構想を策定する空軍兵器センター (AFAAC) は高速精密誘導兵器の有効性を強調し、論争が繰り広げられている。
2004.03.01 Aviation Week & ST Hyper activity <0405-030104>
 ロシアは米国のミサイル防衛に対抗する ICBM の開発にスクラムジェットを採用する方針である。
 ソ連時代からスクラムジェットを最終段階に用いる戦略ミサイルに関心を示しており、1995年に公開された Raduga 設計局の Kh-90/GELA はその1つである。
 Kh-90 はスクラムジェットを搭載し、Tu-95 Bearから空中発射するミサイルで速度は Mach 5 とされるが、 多くの問題を抱え計画は難航している。
 ロシアはスクラムジェットを使用して理論的には Mach 10 のミサイルが可能とし、速度変化、旋回性及び非 弾道軌道は、既存の ICBM と全く異なるため、米国の BMD に充分対抗できるとみている。
2004.02.23 Defense News NASA seeks hybrid turbine-ramjet <0407-022304>
 NASA は戦闘機、巡航ミサイル及び長距離偵察機にも応用できるハイブリッド turbine-ramjet の開発を5年間 、$55Mの予算で行っている。
 RTA (Revolutionary Turbin Accelerator) と呼ばれるエンジンは、turbine エンジンと ramjet の切り替え使用 により、離陸から8分以内に Mach 4 まで加速することができる。
 技術課題は1,600度を越える高温の耐熱処理で、空気吸入口付近の温度は F/A-22 の8倍 に達する。
 NASA は試験用 RTA-1 エンジンを2006年までに完成させ、飛行試験用 RTA-2 による飛行試 験を2010~2011年に計画している。
2004.01.28 Jane's Defence Weekly USAF focuses on future long-range strike planes <0403-012806>
 米空軍は来年にも、次世代長距離打撃能力をどうするかの検討に入る。 2040年頃に退役すると見られる B-1B、B-2A、B-52H などの後継についての検討は今までも続けられているが、2003年12月に行われた長距離打撃に関する首脳会議では、 約20件の案が抽出された。
 一案には超高速ミサイル、有人/無人機、宇宙とを往復する武器投射システムの組 み合わせがあがっている。
 また、近未来的には F/A-22 Raptor や FB-22 などが考えられている。
2004.01 Jane's Missiles & Rockets EADS missile reahces Mach 7+ at ground level <0404-010019>
 EADS社が2003年10月に、高速試験用ミサイル HFK E1 で Mach 7+ (2.3km/s) の記録を樹立した。 今までの 記録は2002年に行った同じ試験における Mach 6.6 であった。
2003.12.22 Aviation Week & ST Hypersonics push  オーストラリアは新しい超音速機の研究を行うことを決め、スクラムジェットと宇宙往還機の研究を併せて行 うこととなった。
 研究は3つの大学、2つの州政府及び連邦政府が合同で行うこととなり、12月17日に MoU が締結された。 研究に参加する Queensland 大学は2002年6月に Mach 7.6 の HyShot スクラムジェットエンジンの試験を行っており、当局は2004年10月に 2回目の試験を行う意向とされる。
2003.12.22 Inside the Army Hypersonic technology could help Army defeat time-critical targets  米陸軍は将来各種ミサイルに Scramjet を採用する意向で、2004年~2009年に$88.7Mを投じエンジンの研究を開始する。
 陸軍が狙っているのは、大量破壊兵器や堅固な掩蔽施設攻撃用の誘導兵器と、TBM 対処用迎撃ミサイルに使用する Mach 15 程度の Scramjet エンジンの開発で、2005年にエンジンの構成技術に関する試験を開始し、2009年には試作品の地上試 験を予定している。
2003.12.08 Defense News Faster,Higher,Further  Air Force Times社はこのほど、官民有識者に100年後の軍用機の姿予測を依頼した。
 ほとんどの専門家は予想の範囲を超え予測は不可能との結論であったが、今後100年に航空機はより早く、より高く、より長く飛行する との意見が大勢を占めた。
 航空機の主体は UAV となり、1名のパイロットが多数の UAV 編隊を制御するとみられ、人工知能の発達によ り自ら標的を判断し攻撃することが可能となる。
 機体は可変形状型 (Morphing) が今後30年以内に出現し、速度は最大 Mach 10 程度 まで向上する。
 また、ネットワーク中心の戦いが飛躍的に向上すると共に宇宙の軍事利用が進み、戦場になることも否定できないとされる。
2003.12 International Defense Review Hypersonic missile developments  10月23日に EADS 傘下のドイツ LFK社が Mach 7.0 の高速ロケット HFK-E1 の発射試験を行い、ロケットは発 射後1秒以内に、距離300m以内で Mach 7.0+ に達した。
 LFK社による高速ロケットの試験はドイツ国防省が2004年1月から支出を止めたためこれが最後となるが、同社はこの決定は一時的なも の見ている。
 LFK社では今後 Mach 10 のロケットを計画しており、中短距離 SAM、短距離弾道弾 のブーストフェーズ迎撃機、堅固目標に対する侵撤ミサイルなどへの応用に期待を寄 せている。
2003.11 Jane's Missiles & Rockets Scramjet development contractors chosen  Johns Hopkins 大学などがそれぞれ$49.4Mで、5年間の Robust Scramjet の研究開発を受注した。 この設計結果を反映したコンポー ネントレベルの製作とシミュレーションが実施される。
2003.10.20 Inside the Navy Hypersonic,supersonic weapons becoming a DoD research priority  ミサイルの超音速化が DoD の装備研究の優先事項となっているが、海軍も来年以降に超音速ミサイル開発を 計画している。
 海軍の超音速ミサイルは空中、海上及び潜水艦から発射できる Mach 4~Mach 5、射程300~600mileのミサイ ルで、候補に SHOC (Standoff High-speed Option for Counterproliferation) があがっており、2005年の ACTD に採用するものとみられる。
 海軍 ONR はまた、DARPA と共同で Mach 6 以上の超音速ミサイル技術研究 HyFly 計画 を進めており、2012年の実用化を目指している。
2003.07 International Defense Review Scramjet research  米空軍研究所が、5年かけて総額$50Mで強力なスクラムジェットの研究を開始する。 最初 の契約は9月に行われる模様である。
 この契約では炭化水素燃料を用いたスクラムジェットの速度限界を Mach 3 から Mach 8 へ引き上げることを 目指す。
2003.06.11 Jane's Defence Weekly In striking distance  米空軍が2020年頃を目標に進めている長距離打撃システムが議論を呼んでいる。
 米空軍は長距離打撃システムとして、亜音速、超音速、超高速機のほか、宇宙空間を周回又は周回に準ずる軌道で飛行する、有人又は 無人の飛行体を検討している。
 これに対して Lockheed Martin社は最近、超音速飛行型の構想を公表している。( JDW 2003.06.04) また Boeing社は、翼胴体一体型の構想を持って いる。
 一方空軍は、B-52H, B-1B, B-2A などの爆撃機を、2040年まで保有する考えである。
2003.06 International Defense Rwview SHOC and awe  SHOC (Stand-off High-speed Option for Counterproliferation) ACTD計画を FY-04に開始することが DoD で承認された。
 SHOC 計画は、FLAM (Future Land Attack Missile) 開発の risk-reduction となるもので、FLAM は DD(X) 等の戦闘艦艇や F/A-18 に搭載が計画されている。
(関連記事 AW&ST 2002.12.02
2003.05.12 Aviation Week & ST Record for rocket sled  MDA が 5年にわたり研究を進めている Hypersonic Upgrade Program の一環として、ロケットモータ ーのスレッド試験が 4月29日に Holloman AFB で行われ、Mach 8.41 の世界記録を達成した。
 直径26in、重量192-lbの供試体は4段ロケットで、大気圏を模擬した全長3mile、直径184in のヘリウムを充填した円筒内を、点火後6.04 秒で通過した。
2003.05 International Defense Review Scramjet-powered weapons move a step closer  米陸軍と空軍は、スクラムジェットを用いた高速飛翔体の研究を本格化させようとしている。
 陸軍は2004年から6年かけて Hypersonic Engine Demonstration 計画を開始する。 陸軍は防空/ミサイル防衛用 や、火力支援用の、水素燃料を使用する Mach 10 級のミサイルと、炭化水素燃料を使用した Mach 5.0 ~7.0級の120mm砲用推進弾を考えている。
 一方空軍は、FY-06年かFY-07年に5年がかりの HyTech 飛行試験を開始する。 HyTech は Mach 4.5 で母機か ら切り離され、Mach 6.5~7.0で飛行する炭化水素燃料の気体で、X-43C の RRE (Risk-Reduction Effort) に位 置付けられている。
2003.04.07 Aviation Week & ST Rapid response
= 宇宙の軍事利用に関する研究開発状況についての記事 =
 米空軍の AFSPC (Airforce Space Command) は、Quick Response Space を最優先に研究を進めており 、数時間~数日以内に衛星を打ち上げ、故障の修復や所要の兵器を運用することを計画している。
 AFSPC は3月1日に ORS/AOA (Operationally Responses Spacelift /Analysis of Alternatives) 研究を開始し、各種センサーや兵器等 の搭載と再使用可能な宇宙船の検討を始めている。
 また、大量破壊兵器やミサイルの情報を得て、1時間以内に通常弾頭 3発を搭載する MinuitemanⅢ で所望の地域を攻 撃する検討も行っている。
2003.04 International Defense Review US Air Force puts its future in the hands of VAATE  米空軍研究所は、今後8年間で計$350Mをかけ、ジェットエンジンの能力を向上させる Phase 1 VAATE (Versatile Affordable Advanced Turbin Engine) 計画を開 始する予定である。
 Phase 1 VAATE は、現有エンジンの6倍の改善を行うもので、2010が目標となっている。 Phase 1 では Mach 2.4 で飛行する Long-Range Strike Aircraft への適用が考えられている。
 Phase 2 VAATE は10倍の改善をしようというもので、2017年を目標にしている。
2003.01.27 Inside the Army Army pursing hypersonic missile for Objective Force requirements  米陸軍はスクラムジェット推進を用いた超音速ミサイル HyDAS (Hypersonic Deep Attack System) の開発を検討している。
 ロシアは最近、長射程超音速ミサイルの発射試験に成功した模様で、陸軍には現在超音速巡航ミサイルや、低空で飛来する高速ミサイ ルに充分に対処し得る装備はない。
 陸軍の構想では、HyDAS は ATACMS 規模のミサイルで、速度は Mach 7 以上とされ Objective Force の次世代兵器として最終的には FCS の 120mm 砲から発射することを狙っている。
 炭化水素燃料のスクラムジェットは、2008年頃に Mach 4~7 が、水素燃料では2012年頃ま でに Mach 12 が実用化される模様だが、軍は2009年には HyDAS の地上燃焼試験を、2012年に発射試験を行いたいとしている。
2003.01.27 Aviation Week & ST NASA drawing new launch road map  NASA は NGLT (Next Generation Launch Technology) 計画のなかで DoD との共同による新しい全般開発計画を起草 している。
 計画によると、2007年までに現在の水素燃料に代わる再使用可能な炭化水素燃料のロケットエンジンを開発し地上試験を行う。
 また、空軍と共同でスペースシャトルに代わる次世代 RLV (Reusable Launch Vehicle) 開発のため、X-43C による Mach 5~7 の超音速飛行試験を 2007年に行うとしている。
2002.12.02 Aviation Week & ST UK Pentagon to team on Supersonic Missile  DoD と英国防省は次世代超音速巡航ミサイル SHOC (Stand-off High- speed Option for Counterproliferation) の共同開発を計画している。
 現在開発予定の JSSCM の後継として研究を開始する SHOC は速度 Mach 3.5~4.5、射程 400~600nm、ラムジェット推進で、空中発射型で重量は 2,000-lb 以下。
 弾頭には侵徹型を採用しコンクリート遮蔽 55-ft の貫徹を目標とする。
 SHOC は ACTD として 2004年以降 3年間、総額 $150M 規模で予算化する模様で、その10%を英が負担する計画。
 予定では空中発射及び潜水艦発射用に最小限 2発のフルシステムを製作し発射試験を行うが地上発射も同時に視野に入れている。
2002.10.07 Inside the Navy Navy considers DTRA's supersonic cruise missile as ALAM candidate  米海軍は DTRA (Defense Thraet Reduction Agency) が計画している超音速巡航ミサイルの 開発に注目し、将来 DD(X) に搭載を予定する ALAM (Advanced Land Attack Missile) の候補として検討を進めている。
 DTRA は FY-04 の ACTD に Mach 5 を越える超音速巡航ミサイルを提案する計画で、その経費は $100Mを越え る規模となる。
 海軍は正式には ACTD に共同参加することを表明していないが、提案内容の細部について DTRA と作業を進めている。
2002.08 Jane's Missiles & Rockets MBDA France to test supersonic, hypersonic powerplants
= フランスで開発中の超高速ミサイル用エンジンの概要紹介記事 =
Vesta
 戦略 ASM ASMP-A 用のインテグラルロケットラムジェット。 9月に初飛行予定。 Mach 3。
Rascal
 対レーダ、対地、対艦ミサイル用の液体燃料ラムジェット。 低空で Mach 2 ~ 2.5、高度20,000mで Mach 3.2 ~ 3.7。
ramjet/scrajet Rascal
 ASMP-A 後継戦略 ASM 用のエンジン。 scramjet モードで Mach 6 以上。 高々度超高速偵察用 UAV への応用も検討中。
PREPHA
 水素燃料デュアルモードスクラムジェット
Chamois
 Mach 6.5 のスクラムジェット。 地上試験を実施済み。
WRR (Wide-Range Ramjet)
 低速ではケロシン、高速では水素を燃料。 Mach 2 ~ 12。
Promethee
 Mach 2 ~ 8 の炭化水素燃料 fully-variable ラムジェット。 テスト機は全長 5m~6m。
MARS
 Mach 4 で飛行する空中発射ミサイル。 陸上発射 UAV としても検討中。 全長 5m~6m。
2002.06.24 Aviation Week & ST Flight-weight scramjet readied for tests  世界で始めての Flight-weight スクラムジェットエンジンの地上試験用動力部が 完成し、7月初めから試験が開始される。
 これは米空軍の HyTECH (Hypersonic Technology) プロジェクトが行っている軽量超音速スクラムジェット に関する計画の一環で、NASA が共同参加、設計を Pratt&Whitney 社が担当している。
 地上試験用動力部 GDE-1 はニッケル合金製で重量 200lb以下、燃料に JP-7 を使用するが、性能確認用エンジンは重量 2,000lb、燃料 に水素か炭化水素燃料を使用する。
 現在の構想では最大速度 Mach 5 を目指し、ミサイル、航空機及び宇宙船に適用する計画で、NASA は X-43C への搭載試験を 2006年以降に行う意向を持っている。
2002.06.24 Aviation Week & ST Component tests aid scramjet development  米空軍の HyTECH (Hypersonic Technology) プロジェクトが進めているスクラムジェットエンジンの各種構成品のリ スク低減試験及び評価は Pratt&Whitney 社と軍研究所で数年来行われてきたが、このほど全ての試験を終え、GDE-1 (Ground Demonstrator Engine-1) による地上試験に来月移行する。
 試験はその後、GDE-2 による試験を 2003年末に計画している。
2002.06 International Defense Review US plans to demonstrate supersonic cruise missile  米国は2004年1月から4年間かけて SSCM (Super-Sonic Cruise Missile) を開発する計画 を持っている。 計画通りに行けば FY-07 から年間200発のレートで生産し、1,000発を調達する。
 SSCM に求められている性能は以下の通りである。
  ┏━━━━┳━━━━━━━┳━━━━━━━┓
  ┃    ┃ 当面の要求値 ┃最終的な目標値┃
  ┣━━━━╋━━━━━━━┻━━━━━━━┫
  ┃精  度┃      3m 以上      ┃
  ┠────╂───────┰───────┨
  ┃最大射程┃  400 nm  ┃  600 nm  ┃
  ┠────╂───────╂───────┨
  ┃最大速度┃  Mach 3.5 ┃  Mach 4.5 ┃
  ┠────╂───────╂───────┨
  ┃発射重量┃  910 kg  ┃  820 kg  ┃
  ┠────╂───────╂───────┨
  ┃侵撤能力┃  10 m ※  ┃  15 m ※  ┃
  ┠────╂───────┸───────┨
  ┃そ の 他┃  Mk-41 VLS から発射可能  ┃
  ┗━━━━┻━━━━━━━━━━━━━━━┛
※ 5,000 psi コンクリート
2002.05.01 Jane's Defence Weekly USA, UK to consider supersonic cruise missile  米英両国は、対地攻撃用新 SSCM (Super Sonic Cruise Missile) の開発を計画している。  RfI (Request for Information) によるとこの SSCM は、
  ・速  度: Mach 3.5 (最終的には Mach 4.5
  ・射  程: 400nm(できれば 600nm
  ・ペイロード:200-lb (90.7kg)
  ・発射重量: 2,000-lb
  ・精  度: CEP = 3m
  ・侵撤深度: 10m(最終的には15m)
 開発は2004年1月から開始され、2007年末にはテスト用のミサイルの他、10発の実用弾を完成させたいとして いる。
 英国は SSCM を将来の空襲システムである FOAS の一部に位置付けるのに対し、米国は 射程短縮 (300nm) 安価型を合わせて開発し、主としてこれを装備し、長距離型は少数の装備にとどめたい模様である。
2002.04 Interantional Defense Review Air-breathing rocket for hypersonic vehicles  NASA は Air-breathing 方式の新型超音速ロケットエンジンを 6年間、約$140M を投じて開発する。
 計画は3段階に分かれ、第1段階のシステム概念設計とサブシステムの試験は今年11月に終了する。 第2段階は 2006年以降地上エンジ ン試験、最終段階の飛行試験は2009年頃を予定。
 このロケットエンジンは軍事、民事両方に使用する予定で、長さ 9m、直径 4.2m、速度 Mach 10
 発射後、Mach 2 に達した時点で大気中の酸素で水素燃料を燃やし、Mach 10 に加速した後は通常のロケット 推力により大気圏外を飛行する。
2002.04 Jane's Missiles & Rockets Hypersonic missile reaches Mach 6+ in low-level flight  将来 SAM への応用を念頭に EADS/LFK で開発中の超音速実験ミサイル HFK (Hoch-Geschwingkeits Flugkorper) EO2 の初発射試験が行われ、ミサイルは低高度水平飛行で Mach 6.5 (2.1+km/sec) を記録した。 次回の発射試験は2003年以前にドイツで行われる。
 今回の試験の狙いは、新開発の円錐型高推力エンジンの性能確認にあった。
2001.12 International Defense Review US plans new hypersonic missile trials  米国の ONR (Office of Naval Research) と DARPA (Defense Advanced Research Agency) は 2002年から安価な 長射程対地攻撃用超音速ミサイルの開発を始める。
 ミサイルは BAT を搭載し、速度 Mach 6、射程 600nm を巡航高度 90,000ftで 10分以内で飛行する。 空中発射試験は 2004年に予 定され、1発 $200,000 以下を狙っている。
2001.09.05 Jane's Defence Weekly Aiming high, the quest for hypersonic speed
= 開発中の各種 Hypersonic Missile に関する記事 =

開発中の Hypersonic Missile 一覧
2001.07 Military Technology Precosion strike - a look at the future
= 精密誘導兵器の現況と展望に関する記事 =
 20世紀後半は精密誘導スタンドオフ兵器の開発が顕著に行われ、とくに ASM の使用が増大した。
 現在、ミサイルには研究開発費を含むコスト、機動性と加速性、命中率及び小型化が強く要求されており、次の3項目に関する研究 が進められている。
 ・スタンドオフ性確保のための、長距離/超音速 (M 5~6)プラットフォーム
 ・長距離超音速ミサイルを塔載する UCAV の使用
 ・亜音速巡航ミサイルを塔載する UCAV の使用
1999.10.13 Jane's Defence Weekly Yakhont production launched in 2001  ロシアの Yakhont 輸出用超音速対艦ミサイルの発射試験が 2001年に協同国 (インドか中国)と連携して行われる。
 Yakhont の艦対艦バージョンは現在試験中で、これを基礎に技術開発が行われており、試験予定の 空対地バージョンは Su-27、Su-30MKⅠ、Su-30MKK、MiG-29等に搭載される。
  =主要諸元=
   ・重  量:3,000kg
   ・弾頭重量:200kg
   ・全  長:8.9m
   ・射  程:120~300km
   ・高  度:5m~14km
   ・速  度:2.0~2.5M
1999.03 International Defense Review Hypersonic cruisers to span the globe  
1999.03 International Defense Review Securing space for the military: Hypersonic military spaceplane go quietly about their business  
1997.04.16 Jane's Defence Weekly Fasthawk aims to overtake Tomahawk  Boing North American 社によると、FastHawk は最大射程1,260km、最小射程90~108k m で、70,000ft を Mach 4 で巡航し、目標に 45゚~30゚の角度で突入する。突入の際の速度は 1,220m/sec に及ぶ。
 FastHawk はロシアの SA-10 や SA-12 によっても撃墜されない。