ISIL に対する作戦に関する報道

2016年モスル奪還作戦開始から奪還まで

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2017.07.09 Yahoo 時事通信記事

IS支配のモスル解放宣言=イラク最大拠点、3年ぶり奪還―劣勢で報復テロ懸念」

<1708-070903>
 イラクのアバディ首相が9日に声明を発表し、2014年6月にISISが制圧しイラク最大の拠点として支配してきたモスルの 解放を宣言した。
 イラク軍は昨年10月にモスル奪還作戦を開始し、チグリス川を挟んで市街地が東西に分かれるモスルのうち東部は今年1月に奪い返し、翌2月に西部へ進んでいた。  6月18日には旧市街に突入し、ISISは支配の象徴だったヌーリ・モスクを自ら爆破するなど追い詰められ、逃げる市民に紛れて自爆テロを多発させて抗戦したが、 陥落は時間の問題となっていた。
2017.07.09 Yahoo 産経新聞記事

「シリア停戦合意 米露、決定的対立を回避」

<1708-070902>
 米国務省高官はシリア全土での停戦合意が極めて困難なため、数ヵ月前に ロシアヨルダンとの間で南西部に限定した停戦協議を始めたと明らかにし、ISIS掃討 のためロシアによるアサド政権支援を事実上黙認した。
 トランプ大統領がプーチン大統領とシリア南西部での停戦で合意したのは、ウクライナ問題や米大統領選干渉疑惑で衝突してきた両国が決定的対立を避けるため 協力の糸口を探った結果だ。米側はロシアとの協力を拡大し、6年以上続くシリア内戦の全面終結につなげたい考えだが、同国のアサド大統領の処遇で隔たりが残っ ている。
2017.07.06 Yahoo ロイタ通信記事

「シリアの飛行禁止区域設定、ロシアと協議する用意=米国務長官」

<1708-070601>
 ティラーソン米国務長官が5日、米国はシリア情勢の安定化に向けて、飛行禁止区域の設定を含む取り組みを ロシアと協議する用意があると述べた。
 また、現地への停戦監視団の派遣や人道支援での協力についてもロシアと協議したいとの考えを示した。
2017.07.04 Yahoo ロイタ通信記事

「米支援のシリア民主軍、IS 拠点ラッカの旧市街に進攻=有志連合」

<1708-070407>
 ISISの掃討を目指す米国主導の有志連合が3日、米軍の支援するシリア民主軍(
SDF) がラッカの旧市街に進攻したと発表した。
 有志連合が旧市街を囲むラフィカの城壁の2ヵ所を砲撃したことで、突入が可能になったという。
2017.06.30 Yahoo 時事通信記事

「IS、アレッポ県から撤退=シリア」

<1707-063006>
 在英のシリア人権監視団が30日、ISISがシリア北部アレッポ県最後の支配地域から撤退 したと発表した。 AFP通信によれば、シリア軍筋も撤退の事実を認めた。
 シリア政府軍が29日夜に中部ハマ県と北部ラッカ県を結ぶ道路を制圧したことが、残っていたISIS戦闘員の逃走を促すことになったという。
2017.06.30 Yahoo 時事通信記事

「IS『首都』脱出路を遮断=シリアで米軍支援のクルド部隊」

<1707-063001>
 在英のシリア人権監視団が、クルド軍主力のシリア民主軍(
SDF)が29日にラッカか らデリゾール県などに撤退するための最後の脱出路を遮断したことを明らかにした。 これにより、ラッカを完全に包囲 することができるという。
 SDFは6日にラッカに突入し一部地区を制圧したが、その後は進撃の速度は低下している。
2017.06.29 Yahoo 時事通信記事

「シリア、化学兵器使用せず=米長官」

<1707-062901>
 マティス米国防長官が28日、化学兵器を使った攻撃の準備を進めていると指摘したシリア が米政府の警告を重く受け止めたようで、化学兵器は使用しなかったと語った。
 米大統領府は26日に声明を出し、アサド政権が再び化学兵器を使えば、重い代償を払うことになると警告していた。
2017.06.28 Jane's Defence Weekly Tenshions increase in Syeia after USN Super Hornet shoots down Su-22 <1708-062801>
 シリア政府軍のSu-22が6月18日に米海軍のF/A-18Eに撃墜されたことを受け、ロシアが米軍との衝突回避のた め協定を再度留保すると発表した。
 有志国連合軍が6月19日に発表したところによると、Su-22がAl-Tabqahの南に位置する町で民主シリア軍(
SDF )が確保しているJa'Dinに対し爆弾を投下したことから米軍機が即座に撃墜したという。
Al-Tabqah の位置 (Google Map)】
2017.06.28 Yahoo ロイタ通信記事

「イラク軍、モスル奪還作戦がさらに進展 首相『勝利宣言近い』」

<1707-062802>
 イラク軍が27日に、最終局面にあるモスル旧市街でのISIS掃討作戦をさらに進展させ、アバディ首相はは 勝利が目前に迫っていると表明した。
 イラク軍によると、旧市街に残るISIS戦闘員は最大でも350人で、住民を盾にしたり自爆攻撃などを仕掛けたりするため作戦に時間がかか っているが、モスル奪還は数日内に完了する見通しという。
2017.06.27 Yahoo ロイタ通信記事

「シリア政府、化学兵器による攻撃計画の兆候=米ホワイトハウス」

<1707-062701>
 米大統領府が26日、シリア政府が化学兵器を使った攻撃を準備している 兆候を察知したとし、アサド政権が化学兵器を使った攻撃行えば大きな代償を支払うことになると警告した。
 大統領府の声明によると、多数の死者が出た4月4日の化学兵器による攻撃の前に取られていた準備に似た兆候が見られているという。
2017.06.26 Yahoo 時事通信記事

「 IS『首都』、4分の1奪還=シリア」

<1707-062604>
 在英のシリア人権監視団が26日、ラッカの奪還作戦で米軍の支援を受けるクルド軍主力のシリア民主軍 (
SDF)がラッカの1/4分を奪還したことを明らかにした。
2017.06.24 Military Times Russia fires missiles from Mediterranean at ISIS in Syria <1707-062401>
 ロシア国防省が23日、地中海上のフリゲート艦2隻潜水艦1隻 から、シリアHama県のISISに対しKalibr長距離CM 6発を発射したと報じた。
Hama の位置 (Google Map)】
 一方、トルコのエルドアン大統領が、Raqqaへの攻撃を続けている米国に支援されているクルド軍に対し、 トルコ軍が攻勢を開始することになると警告した。
2017.06.22 Yahoo 時事通信記事

「モスル奪還目前=イラク軍―IS、『象徴のモスク』爆破」

<1707-062201>
 イラク軍が21日、ISIS掃討作戦が最終局面を迎えているモスルで、ISISが旧市街にある歴史的な イスラム礼拝所「ヌーリ・モスク」を爆破したと明らかにした。
 このモスクはISISが「支配の象徴」とみなす重要拠点だが、そこを自ら破壊し敗走したことは、ISISが完全に 追い詰められ、イラク軍などによるモスル奪還は目前であることを示している。
2017.06.21 Jane's Defence Weekly Al-Tanf and the stand-off in Syria's southeast desert <1708-062115>
= シリア南東部における ISIS との戦いに関する記事 =
 Al-Tanfなど、イラクとヨルダンの国境に近いシリア南東部で戦闘が激化している。
Land route
Airstrikes
Blocking force
2017.06.20 Yahoo ロイタ通信記事

「ロシア国防省、シリア上空の飛翔体すべて標的に=通信社」

<1707-062002>
 ロシアの通信社が19日、米国の戦闘機によるシリア軍機撃墜を受けてロシア国防省が、露空軍がシリア上空にお ける飛翔体はすべて敵と見なすとの立場を示したと報じた。
 報道によると露国防省は、上空での不測の事態を回避するための米国との通信を19日から停止 すると明らかにした。
2017.06.19 Stars & Stripes After Russian threat, Dunford says US forces 'have the capability to take care of themselves' <1707-061906>
 ロシアがユーフラテス川西岸を飛行する飛翔体すべてを目標と認識し追尾すると脅し たことに対し、米統参本部議長のダンフォード海兵大将が19日、シリアで行動しているすべての米軍は自衛能力を持つ と反論した。
 その反面大将は、19日朝現在、両国間の通信は保たれているとも述べた。
2017.06.19 Stars & Stripes Syria brings new urgency to easing US-Russia tensions <1707-061905>
 米軍がシリア政府軍機を撃墜したことと、イランがシリア東部にミサイル攻撃を行ったことで 情勢が複雑化してきたため、トランプ政権は沈静化に躍起になっている。
 最初に米政府高官として公式発言した統参本部議長のダンフォード海兵大将は、情勢を回復させるためには通信連絡の確保が必須である と述べており、また米大統領府報道官は、同盟国を守るとしながらも、紛争を鎮静化させるためにも、相互の通信連絡線の確保が必要である と述べている。
2017.06.19 Military Times Tensions rise as Russia, Iran send warnings after US shoots down Syrian warplane <1707-061904>
 米海軍のF/A-18 Super Honetがシリアで、シリア民主軍(
SDF)部隊近くを爆撃したシ リア政府軍のSu-22を撃墜した翌19日、ロシア国防省が米国と結んだ両国軍機の不期遭遇を回避す る協定を棚上げすると共に、ユーフラテス川西岸を飛行する飛翔体すべてを目標と認識し追尾すると発表した。
 一方イランは18日夜に、シリア東部のISIS拠点に対しBM数発を発射したが、これは サウジアラビアと米国に対するメッセージであるという。
2017.06.18 Stars & Stripes Iran's Revolutionary Guard strikes Syria for Tehran attacks <1707-061805>
 イラン革命防衛隊が18日、テヘランの国会議事堂や廟に対するテロの報復として、シリア東部Dier el-Zour州のISIS拠点に対して複数のMRBMによる攻撃を行ったと発表した。
 ミサイルはイランのKurdistan州及びKermanshah州から発射されたという。
【註】
 発射地域と着弾地点の距離を見ると、BMの飛翔距離は500~700kmと見られることから、使用されたのはMRBMではなくSRBMと思われ、射程500kmのFateh 313の可 能性もある。
Deir el-Zourの位置 (Google Map)】
Kurdistan州の位置 (Google Map)】
Kermanshah州の位置 (Google Map)】
2017.06.18 Stars & Stripes US shoots down Syrian Air Force fighter jet <1707-061804>
 米軍のF/A-18が18日、シリアのTabqa近くで米国の支援するシリア民主軍(
SDF) に攻撃を加えたシリア政府軍のSu-22を撃墜した。
 この地域では6月8日にも、SDFを攻撃したヒズボラが飛ばしたと見られるUAVを米戦闘機が撃墜している。
2017.06.18 Yahoo 毎日新聞記事

「イラク軍 IS 拠点、モスル旧市街へ攻撃開始」

<1707-061801>
 イラク軍が18日、ISISの戦闘員が立てこもるイラク北部モスルの旧市街の制圧に向け、本 格的な攻撃を開始したと発表した。
 モスルはイラク軍や米軍主導の有志国連合が昨年10月に奪還作戦を開始し、現在までに市内のほぼ9割を制圧し、残 るのは旧市街地域のみとなっている。
2017.06.17 Military Times Iraqi forces capture border crossing to Syria from ISIS <1707-061703>
 イラクのシーア派の民兵組織である人民動員軍(Popular Mobilization Forces)が17日、イラク北東部の シリアの国境の要点をISISから奪還した。
 イラク及び有志国連合軍の航空機に支援された部族軍と国境警備軍は、Al-Waleedの国境検問所を確保した。
【註】
 Al-Waleed検問所があるのは、ヨルダンとの国境にも近いイラクの最西端で、シリア側がTanfである。
Tanf の位置 (Google Map)】、 【参考 Web Site
2017.06.14 Defense News US moves rocket launcher into Syria for the first time <1707-061402>
 CNNが、米軍がシリア南部のTanf付近に
HIMARSロケット弾発射機を 投入したと報じた。 HIMARSは射程185哩のロケット弾を発射できる。
【関連記事:1707-060105 (S&S 2017.06.01)】
【註】
 HIMARSはM270 MLRSの装輪型といえるもので、M270 MLRSが2個搭載する6発入りロケット弾パック1個をFMTVに搭載するほか、M270 が2発搭載できるATACMSを1発搭載できる。
2017.06.12 Yahoo ロイタ通信記事

「シリア政権軍、南部ダルアーの反体制派地域で攻撃強化」

<1707-061204>
 シリア反体制派と住民が12日、政権軍とイランが支援する民兵組織が、シリア南部ダルアー の反体制派が支配する地域への攻撃を激化していることを明らかにした。 政権軍は容器に金属片などを詰め込んだ 「たる爆弾」の投下などを続けているという。
ダルアーの位置 (Google Map)】
 反体制派「自由シリア軍」の南部組織のスポークスマンは、政権軍が精鋭部隊のほか、レバノンのヒズボラを投入 していると述べた。
2017.06.12 NHKニュース シリア IS の“首都”制圧に向けた軍事作戦 中心部に迫る <1707-061202>
 シリアのクルド軍を主力とするシリア民主軍(
SDF)が今月6日、ISISが首都と位置づけるラッカの制圧に向けた最終的な作戦の開始を宣 言し、東と西、それに北の3方向から部隊を前進させている。
 このうちアメリカなどが集中的に空爆を続けてきたラッカの西部では、11日にSDFが市内に入り、 司令官を殺害したとという。 SDFはラッカの東部でも道路や住宅などに仕掛けられた爆弾を取り除きながら少し ずつ中心部に向かい前進している。
 一方、北部ではISISがバリケードやざんごうを設置して激しく抵抗し、一進一退の攻防が続いているもようであ る。
2017.06.09 Military Times Circling around US embeds, Syrian forces reach Iraq border <1707-060907>
 ロシア国防省が9日、ロシアに支援されたアサド政権軍がイラクとの国境に近いシリア東部 米軍を包囲したことを明らかにした。
 現場はISISが堅固に保持しているBoujamal及びDeir el-Zourの方向のシリア東部でユーフラテ ス川沿いの地域であるという。
Deir el-Zour の位置 (Google Map)】
2017.06.09 Military Times Boots on the ground: Elite U.S. troops are in Raqqa near the Islamic State's front line <1707-060906>
 米軍主導の有志連合報道官が、米特殊作戦部隊
SOFがラッカ市内に入ったと述べた。 SOFは最前線近くにい るが、直接戦闘行動は行っていないという。
 シリア人権監視団によると、クルド軍が8日にラッカ東部のal Mashlabほとんど制圧したようで、のちに米軍 もこれを確認している。
2017.06.09 Yahoo 時事通信記事

「有志連合を初攻撃か=シリアのアサド政権派」

<1707-060904>
 ロイタ通信が米軍主導の有志連合報道官の話として8日、有志連合がシリア南部タンフ近郊で同日、アサド政権派のUAV から爆撃を受けたと発表した。 それによると、政権派が有志連合に攻撃を加えたのは初めて。死傷者はなく、 米軍機がこのUAVを撃墜した。
 このUAVは米空軍のMQ-1 Predatorと同程度の大きさで、タンフ近郊を巡回中だった有志連合部隊を空爆した。
2017.06.07 Jane's Defence Weekly US builds database of arms given to Syrian Kuruds <1707-060703>
 米軍主導の有志連合軍報道官が6月1日、ラッカ攻略のためシリアのクルド軍供与した武器 について、トルコのPKKに渡るのを防止するため、シリアル番号を記録したデータベースを作成して トルコや他の同盟国と共有していると発表した。
2017.06.07 Jane's Defence Weekly US-led coalition says pro-government forces continue to threaten Al-Tnaf in Syria <1707-060702>
 米軍主導の有志連合軍報道官が6月1日、ヨルダン及びイラクとの国境に近いシリアのAl-Tanf にある訓練基地が、いまだにシリア政府軍系の武装勢力の脅威に晒されていると述べた。 Al-Tanfでは政府軍系の武装勢力の前進 を阻止するため5月18日に有志連合軍が空爆を行っている。
Al-Tanf の位置 (Google Map)】
 イランのメディアはヒズボラがAl-Tanfに部隊を送り込んだと報じている。
2017.06.07 Yahoo 時事通信記事

「有志連合、アサド政権派をまた攻撃=シリア南部、安全地帯進軍に反撃」

<1707-060701>
 米軍主導の有志連合が6日、シリア南部タンフ近郊で同日、有志連合側の陣地に向け進撃してきた アサド政権派の部隊に攻撃を加えたと発表した。 シリアでISIS掃討戦を展開する有志連合は、5月18日にもタンフ近郊でアサド政権派の部隊を空爆している。
 有志連合によると、戦車や迫撃砲で武装したアサド政権派の60名以上が、現地に設定された安全地帯内へ進攻し、数回にわたり警告したにもかかわらず前進を続け 、有志連合側に脅威が迫ったため攻撃した。迫撃砲2門と対空火器1基を破壊し、戦車1両を損傷させたという。
【関連記事:1707-060105 (S&S 2017.06.01)】
2017.06.06 Stars & Stripes US increases its special forces in Syria as SDF begins Raqqa offensive <1707-060606>
 シリアのクルド軍
YPGを主力とするシリア民主軍(SDF)が6日、ISISが首都として いるRaqqaへの攻撃を開始した。 Raqqaには30万人の住民と米国防総省が4,000と見積もるISIS 戦闘員がいる。
 一方のSDFは55,000名で、その半数がYPG、残りがアラブ人、キリスト教徒、トルコ人などで構成されている。  また米国防総省はシリア駐留の米軍を海兵隊の砲兵隊、陸軍のAH-64 Apacheなど500名と発表しているが、実際には1,000名 と見られる。
2017.06.06 Yahoo 時事通信記事

「IS『首都』に突入=一部制圧、奪還へ最終作戦―米支援のクルド人部隊・シリア」

<1707-060603>
 在英のシリア人権監視団などによると、シリアで米軍の支援を受けるクルド軍を主力としたシリア民主軍 (
SDF)が6日、ISISが2014年に「首都」と位置付け、支配を続けてきたラッカに突入した。 米軍主導の有志連 合も断続的に空爆を行い、SDFは既にラッカ東部の一部地域を制圧した。
 SDFによれば、部隊はラッカの北、西、東の三方向から市内に向けて進撃し、東部メシュレブ地区にある検問所 や建物を掌握した。 西部や北部の郊外でも激しい衝突が続いているという。
2017.06.04 Yahoo 時事通信記事

「近くラッカ最終作戦=IS 打倒へ攻勢―シリア」

<1707-060401>
 シリアでISISと戦うクルド軍主力のシリア民主軍(
SDF)の報道官が3日、ISISが首都と称する ラッカの奪還を目指す最終作戦数日中に開始すると語った。
 既にSDF部隊がラッカから数㌔に迫り、北と東からの補給路を封鎖しているという。
2017.06.03 Military Times US-backed SDF: Battle for ISIS capital begins 'within days' <1707-060303>
 クルド軍を主力とするシリア民主軍(
SDF)の報道官が3日、ラッカ攻略戦が数日中に開始 されると述べた。 それによるとSDFはすでにラッカの北側と東側を支配下に入れており、3日にはラッカ南側を流れるユ ーフラテス川南岸まで進出したという。
 また、英国に拠点を置くシリア人権監視団によると、SDFはラッカ南西26kmに位置するMansouraの90%を支配下に入れているという。
2017.06.01 Stars & Stripes US ups ‘combat power’ at Syrian base as pro-regime forces refuse to move <1707-060105>
 ヨルダンとの国境に近いシリア南部のTanf訓練基地北西17哩の地点で、この地域が非交戦地域であるとして 再三撤退を求めているのに対し、イランの支援を受けシリア政府軍をバックとするグループが最近宿営を行ってい ることから、米軍がこの基地への火力を強化している。
Tanf の位置 (Google Map)】
2017.06.01 Defense News DoD's $1.8B train-and-equip request forecasts chaos after ISIS <1707-060104>
 米国防総省はFY18予算要求に、ISISと戦うイラクとシリアの戦闘員への訓練と武器供与$1.8Bを要求している。 この中にはイラク治安部隊への訓練と武器供与に$445Mが計上されており、武器の損耗更新としてHummvee 200両 、軽装甲車80両、FMTVトラック25両、装甲ドーザー10両などに$329M、その輸送費に$60Mなどが計上されている。
 しかしながらラッカ攻略後の戦略が見えておらず、クルド武装勢力
YPGの戦闘員からは不満 の声が聞こえる。
2017.05.31 Yahoo 産経新聞記事

「シリア情勢 露、巡航ミサイルで IS 攻撃」

<1706-053105>
 InterFax通信などが、ロシア国防省が地中海に展開するロシア艦からCM 4発をシリア中 部パルミラ近郊のISIS拠点に向け発射したと31日に発表したと報じた。
 攻撃は事前に米国、トルコ、イスラエルに通知していたという。 ロシアは昨年11月にも地中海の艦船からCMでシリア攻撃を実施していた。
2017.05.31 Yahoo 時事通信記事

「米、クルド民兵に武器供与開始=IS 掃討戦、トルコは反対」

<1706-053102>
 米国防総省が30日、ISIS掃討作戦に加わるシリアのクルド軍への武器供与を開始したことを明らかにした。
 供与するのは小型武器や弾薬、重機関銃などで、米軍の軍事顧問がISIS戦以外に使用しないよう監視すると、クルド労働者党(PKK)への武器流出を懸念するトルコ に配慮したが、トルコは民兵組織をPKKの一派とみなしており、反発は必至である。
2017.05.29 Stars & Stripes Iraq paramilitaries reach Iraq's border with Syria <1706-052904>
 イランに支援されたイラクのシーア派武装組織Popular Mobilizarion Foecesが19日、シリアとの国境から40kmの位置にあるBaaj市に攻勢 をかけ、周辺の村々を制圧してシリアとの国境に達した
Baaj の位置 (Google Map)】
2017.05.24 Jane's Defence Weekly US-led coalition strikes Syrian troops <1708-052403>
 米軍主導の有志国連合が5月18日にシリア政府軍を空爆した。 空爆が行われたのはシリア、イラク、ヨルダンの国境が接する Al-Tanf近くで、この空爆で戦車4両、ZSU-23-4 1両、その他車両12両が破壊された。
2017.05.19 Yahoo 時事通信記事

「アサド政権派を空爆=反体制派防衛と強調―有志連合」

<1706-051902>
 米軍主導の有志連合軍が18日、シリア南部でヨルダンとの国境地帯に位置するタンフ近郊で同日、 アサド政権派の部隊を空爆したことを明らかにした。 米軍や反体制派の拠点に向けた進軍をやめなかったために攻撃したという。
 有志連合はシリアでISISを攻撃対象としており、アサド政権や支持勢力への攻撃は極めてまれである。
2017.05.17 Jane's Defence Weekly Syrian Democratic Forces clear path to Al-Raqqah after taking Al-Tabqah dam <1707-051701>
 米国が支援する民主シリア軍(
SDF)が5月11日、Al-Tabqahダムを確保したと発表し た。 この作戦は3月22日に開始されていた。
 これによりSDFはユーフラテス河を横断しAl-Raqqah東から接近する経路を確保した。
2017.05.17 日経新聞

インターネット

イラク軍、モスル西部の9割を奪還 「イスラム国」拠点 <1706-051704>
 イラク軍が16日、ISISの国内最大拠点であるモスルで西部の9割を奪還したと発表した。
 2016年10月に始まったモスル作戦で、イラク軍は2017年1月に東部を奪還し、西部で激しい戦闘が続いているが、イラク軍はモスルの完全制圧 は近いとの認識を示した。
2017.05.10 Jane's Defence Weekly Russian MoD dismisses Syrian sarin munition identification <09.pdf>1707-051009>
 ロシア国防省が、シリア政府軍が4月4日にKhan Shaykhunロシア製サリン爆弾KhAB-250 を使用したとの報道を否定した。
 シリア人権監視団は5月1日、Khan Shaykhunでのサリン攻撃はロシア製サリン爆弾KhAB-250によると発表している。
2017.05.10 Jane's Defence Weekly US cautious over Syrian safe zone plan <03.pdf>1707-051003>
 シリア上空での安全空域設定についてロシア、トルコ、イランがAstana(註:カザフス タンの首都)で合意したが、米国務省はこれについて慎重な見方を示している。
2017.05.10 Jane's Defence Weekly US Army artillery employed heavily during Mosul advace <01.pdf>1707-051001>
 2016年4月以来イラクに展開していた米陸軍第101空挺師団第2歩兵旅団戦闘団(
IBCT)団長のSylvia大佐が5月 3日、モスル奪還作戦で陸軍砲兵部隊は6,000発を発射したと述べた。
 同大佐によると、陸軍砲兵部隊はこの戦闘に、HIMARS、M777牽引砲、M109A6 Paladin SPHを投入して いるという。
2017.05.10 Military Times U.S. weapons will soon flow to Kurds as they isolate ISIS fighters in Raqqa <1706-051002>
 イラク政府当局によると、米国がシリアで民主シリア軍(
SDF)の主力を構成しているクル ド軍YPGに対し武器供与を行う。
 有志連合軍の広報官によると、一部は既に現地に搬入され、引き渡しが開始されている。
2017.05.10 Yahoo ロイタ通信記事

「トランプ大統領、クルド人組織に武器提供へ IS 対策」

<1706-051001>
 米国防総省が9日、トランプ米大統領がRaqqa奪還に向けISISと戦うクルド人武装組織「人民防衛隊」 (
YPG)への武器供給を承認したことを明らかにした。
 これまでのところトルコ側からの反応はないが、トルコはYPGをクルド労働者党(PKK)の派生組織とみなし ており、今回の決定に強く反発するとみられている。
2017.05.08 Yahoo ロイタ通信記事

「米ロ、シリア上空での衝突を回避する覚書履行で合意=報道」

<1706-050802>
 ロシアの通信社が同国防衛省の発表として、ゲラシモフ露連邦軍参謀総長とダンフォード米統合参謀会議議長 が6日、シリア上空での衝突を回避する共同覚書の履行を完全再開することで合意した と報じた。
 ロシアがシリア政府軍支援のため空爆を開始したのちの2015年10月に米露両国は飛行の安全に関する覚書に署名していた。
2017.05.07 Defense News Satellite imagery shows Russian AWACS back in Syria <1706-050703>
 イスラエルの衛星ImageSat Internarional Eros Bが3日に撮影した画像で、ロシアのA-50
AEW&C少なくと も1機が、シリアのLatakia航空基地に駐機しているのが確認された。
 A-50の最新型A-50Uは、航空目標であれば650km、地上目標は300kmから捕捉できる能力を有する。
2017.05.01 Stars & Stripes US-backed fighters retake more areas from ISIS in Syrian town <1706-050104>
 米国が支援するクルド軍主力の民主シリア軍(
SDF)が 1日、TabqaをISISから奪還したと発表した。
 これによりSDFは、まもなくRaqqaへの攻勢を開始するとみられる。
Tabqa と Raqqa の位置 (Google Map)】
2017.04.30 Military Times Turkey threatens further strikes on US-allied Syrian Kurds <1705-043002>
 米国が支援するクルド軍主力の民主シリア軍(
SDF)が30日、Raqqaの北東40kmで3月に確保したTabqaダム に隣接しISISが死守しているTabqa近隣6ヶ所を制圧した。 米国はシリア北部での戦いで、 SDFが最も信頼できる相手と見ている。
 これに対しトルコのエルドアン大統領は30日、イラクとシリアのクルド軍に対し更なる行動をとると警告し ている。
Tabqa と Raqqa の位置 (Google Map)】
2017.04.26 Jane's Defence Weekly OPCW confirms sarin use in Syria <1706-042601>
 化学兵器禁止機関(
OPCW)が4月19日に声明で、シリアのKhan Shaykhun市で4月4日 に数百人が死傷した攻撃で使用されたのは、サリンのような神経剤であったと断定した。
2017.04.20 Yahoo 毎日新聞記事

「化学兵器禁止機関 シリア空爆 試料分析で『サリン』断定」

<1705-042003>
 化学兵器禁止機関(
OPCW)事務局長が執行理事会16日、シリア北部 化学兵器が使用されたとみられる空爆で多数が死傷した事件について、サリンか類似の物質が使われたことに疑いの余地はないとの 分析結果を報告した。 それによると、調査チームが犠牲者3人と治療中の7人から採取した試料をOPCWの4ヶ所の研究施設で分析した結果、サリンもしくはサリンに似 た物質にさらされたことが分かった。
 被害者が搬送されたトルコでは試料分析などから既にサリンの使用を断定していたが、国際機関であるOPCWがサリンが使用されたことを確認したのは初めてである。
2017.04.19 Jane's Defence Weekly USAF details role of Predator and Reaper UAVs in counteing Islamic State in Syria <1706-041904>
 2016年5月から8月まで行われたシリアのManbij攻撃で、米空軍MQ-1B PredatorMQ-9 Reaper500出撃近く参加させ、Hellfireを300発以上発射した。
2017.04.19 Jane's Defence Weekly Russia suspends Syrian flight safety MOU with US <1706-041903>
 ロシア国防省が4月8日、米国がAl-Shayratに対しCM攻撃を行ったことに反発して、米 露間で結ばれていたシリア上空での飛行安全に関する
MoU留保すると発表した。
2017.04.19 Jane's Defence Weekly Imagery refutes Russian claims about Tomahawk strike <1706-041902>
 4月7日に米国が59発のTomahawkをシリアのAl-Shayratに向け発射した件についてロシア国防省は、 到達したのは23発と半数以下で、6機のMiG-23が破壊されただけであると発表したが、Airbus社の衛星が8日と9日に撮影した画像では、基 地施設に40発の着弾跡と被害の程度がわからない4発の着弾痕と着弾痕とみられる9ヵ所が判定でき、併せて57発が目標に達したことが明ら かである。
2017.04.19 Jane's Defence Weekly Tomahawk strike in Syria stokes debate about Russian air defences <1706-041901>
 米海軍の駆逐艦2隻が4月7日にシリアのAl-Shayratに向けTomahawk 59発を発射したが 、Tomahawkは地中海上空からレバノンを経て侵入したため、アースカバチャーの影響で北方80kmのLatakiaに展開 しているロシアのS-400は迎撃できなかったが、TartusにいるとされているS-300も Tomahawkを迎撃できなかった
Al-Shayrat の位置 (Google Map) と Latakia、Tartus の位置関係】
2017.04.17 Aviation Week & ST Bold action? <1706-041701>
 4月7日に米国はシリアのShayrat航空基地に対しTomahawkによる攻撃を行ったが、冷戦時代に生まれたTomahawk はその後、1991年の湾岸戦争、2003年のイラク侵攻作戦、2011年のリビア攻撃など30年近くも、常に緒戦の主役 であり続けている。
2017.04.12 Jane's Defence Weekly Battle for Al-Raqqah city gets closer <1706-041215>
 クルド軍を主力とする民主シリア軍(
SDF)は既に、ISISが首都とする Al-Raqqahと東側のDayr al-Zawrを結ぶユーフラテス川北岸の道路を遮断しており、両市を結ぶ 橋梁も空爆で使用不可能になっている。
Dayr al-Zawr の位置 (Google Map)】
 ISISにとって唯一ユーフラテス川を横切れるAl-Tabqahダムも、3月24日にSDFがその北端に到達している。  SDFの進出に際してはその2日前に米軍がSDF部隊を空輸すると共に、AH-64 Apache及び海兵隊の砲兵部隊が火力支援を行っている。
2017.04.11 Yahoo 産経新聞記事

「シリア攻撃 『稼働機の2割を撃破』とマティス米国防長官」

<1705-041102>
 マティス米国防長官が10日、シリアのアサド政権軍が使用している同国中部のShyrat空軍基地へのCM攻撃で、燃料貯蔵施設や弾薬庫、防空 施設に加え、稼働機の20%を撃破したとする声明を発表した。
 ロシア国防省損害はわずかだったと主張していたが、米中央軍の報道官は10日、少なくとも 20機を破壊したとしている。
2017.04.11 Yahoo 産経新聞記事

「シリア攻撃 ロシアが化学兵器攻撃を事前把握か AP 通信報道」

<1705-041101>
 AP通信が米政府高官の話として10日、ロシアがシリア北西部イドリブ県で4日に起きた化学兵器攻撃を事前に把握 していたと米政府が結論付けたと報じた。
 空爆の直後、負傷者が搬送された病院の上空でロシア軍UAVの飛行が確認されたことが根拠だという。
2017.04.08 Yahoo 時事通信記事

「損壊の基地から戦闘機離陸=シリア」

<1705-040802>
 在英のシリア人権監視団によると、米軍のミサイル攻撃で損壊したシリア中部ホムス県のShyrat空軍基地 から7日に戦闘機2機が離陸した。 人権監視団はこれより先、基地はほぼ完全に破壊されたと発表し、アサド政権軍 も基地にかなりの被害が出たと認めていた。
 政権側は打撃からの立ち直りをアピールするため、滑走路を急いで応急修復し、 部分的に運用を再開したという。
2017.04.08 Yahoo 時事通信記事

「米、シリア追加攻撃警告=国連安保理でロシアと応酬」

<1705-040801>
 国連安全保障理事会が7日、米国がシリア軍事攻撃に踏み切ったことを受け緊急会合を開いた。 米国連大使は化学兵器の使 用や拡散を防止することは国家安全保障上の不可欠な利益で攻撃は完全に正当化されると強調し、昨夜は非常に控えめな措置を取ったもので更に行う用 意があると追加攻撃を警告した。
 一方、ロシアの国連次席大使は言語道断の国際法違反で侵略行為だと強く非難し、米ロが激しい応酬を繰り広げた。
2017.04.07 Defense News The Pentagon's play-by-play of the Syria strikes <1705-040711>
・4月 4日 06:50:
 シリア軍の基地を発進したSu-22と見られる戦闘機1機Kahn Sheikoum市 街の真ん中に爆弾1発を投下。 着弾によるクレータに化学剤爆弾特有線状飛散 痕
4月 4日 07:00
 神経剤特有の症状を呈した最初の患者が地元病院に搬入される。 その直後に小型UAVが飛来。
4月5日
 トランプ大統領がマティス国防長官に軍事的対応策の検討を指示
4月 6日 16:30
 国防総省が大統領から計画実施命令を受領。
4月 6日 17:40
 駆逐艦PorterRossShyratに向け Tomahawk 60発を発射。 1発が発射に失敗した。
4月 6日 20:40
 別々に目標を配当された59発のTomahawkがすべて目標に命中
2017.04.07 Defense News Congress awaits next steps after Trump's strike against Syria <1705-040710>
 トランプ大統領が6日夜に海軍に対し、イラン軍が化学兵器投下に発信したとされる Homsの航空基地にTomahawk 59発を打ち込む命令を行ったことを米国議会は好感している。  又更に大統領の次の一手を期待している。
2017.04.07 Yahoo ロイタ通信記事

「米国のシリア空軍基地攻撃で9機破壊=ロシア国営テレビ」

<1705-040709>
 ロシアの国営TV「ロシア24」が7日に攻撃後の基地の様子を放映し、米国のシリア空軍基地攻撃で 9機が破壊されたが、主要滑走路は比較的無傷と報じた。
 へこみや破片、がれきなどがあるものの、主要滑走路はほぼ影響がなかったという。
2017.04.07 Yahoo 産経新聞記事
「シリア攻撃 ロシア製の方が精度が高いと言いたいのか? 米ミサイルは半数以上が『標的に当たらず』と露国防省」
<1705-040708>
 ロシア国防省報道官が7日、米軍がシリア中部のシャイラト空軍基地に向け発射した59発のCMのう ち、同基地に到達したのは23発にとどまり、残りの36発がどこに命中したのかは分からないと発表 した。
 米軍の攻撃の精度が低いと主張する狙いがあるとみられる。
2017.04.07 Yahoo ロイタ通信記事

「米軍、シリア軍基地へのミサイル攻撃前にロシア軍に通知」

<1705-040707>
 米国防総省報道官が6日、米軍がシリア空軍基地への攻撃について事前にロシア 軍に通知し、ロシア軍が駐留しているとされる場所を攻撃しなかったことを明らかにした。
2017.04.07 Yahoo 毎日新聞記事

「米国 シリア攻撃『化学兵器』と断定…巡航ミサイル59発」

<1705-040706>
 米軍は米東部時間6日20:40(日本時間7日09:40)、シリア西部のShyrat空軍基地に向け東地中海洋 上の駆逐艦2隻からTomahawk 59発による攻撃を行ったと発表した。 同基地は4日に北部イドリブ県 で多数が死亡した空爆を行った航空機が飛び立った場所だという。
 トランプ米大統領は、独裁者のアサドが罪のない市民に猛毒の神経剤で恐るべき化学兵器攻撃を行ったと断言し、攻撃を指示したと明らかにした。
2017.04.07 Yahoo ロイタ通信記事

「米軍がシリア空爆、50発以上のトマホーク発射」

<1705-040705>
 米当局者が6日、シリア政府軍が化学兵器を使用多数の死者が出たとされたことを受けて、米軍 はCMによるシリア空爆を開始したことを明らかにした。
 米政府高官は50発以上のTomahawkがシリア政府軍の拠点に向けて発射されたと述べた。
2017.04.07 Yahoo 時事通信記事

「米に対シリア軍事行動要求=トルコ」

<1705-040702>
 トルコのエルドアン大統領トランプ米大統領に対し6日、言葉だけにとどめるのではな く行動が求められると強調し、アサド政権に対する軍事行動を呼び掛けた。
2017.04.07 Yahoo ロイタ通信記事

「トランプ氏、シリア大統領への強硬姿勢強める 軍事行動検討も」

<1705-040701>
 トランプ米大統領が6日、シリアのアサド政権によるとみられる毒ガス攻撃 で多数の犠牲者が出たことを受け、アサド大統領に対して何らかの対応が必要との考えを示した。
 また国防総省とホワイトハウスは、軍事介入に関する選択肢について協議を開始したもようである。
2017.04.06 東京新聞

インターネット

米大統領、シリア方針修正か アサド政権「一線越えた」 <1705-040603>
 トランプ米大統領が5日、シリア北西部イドリブ県でサリンが使われたとみられる 空爆について、アサド政権軍は多くの一線を越えたと非難したうえで、シリアとアサド大統領に対する私の考えは大きく変わったと、アサド氏 退陣にこだわらないとする政策方針を修正する可能性を示唆した。
2017.04.05 Jane's Defence Weekly Turkey ends 'successful' operation in Syria <1706-040501>
 トルコの首相が3月29日、トルコが支援する自由シリア軍Al-Babを確保したことで、ユー フラテスの盾作戦が完了したと宣言した。 今後状況により再びシリアに越境した作戦を行うことがあっても、別の作戦名がつけられるとも述べた。
2017.04.05 Yahoo 時事通信記事

「米大統領、化学兵器使用『看過できず』=シリア大統領を非難」

<1705-040501>
 トランプ米大統領が4日、シリア北西部イドリブ県の反体制派支配地域で行われた攻撃で アサド政権が化学兵器を使用したとの見方を示し、文明世界はこの事件を看過できないと非難した。  ロイタ通信によると、米政府は化学兵器のサリンが使用されたとみている。
 トランプ大統領は2012年にアサド政権による化学兵器使用をレッドラインとしたものの何もしなかった前政権の弱さと力不 足の結果だとオバマ前政権を批判している。 ただ大統領は、アサド政権に対する具体的な対応を明らかにしていない。
2017.04.04 Yahoo 毎日新聞記事

「シリア 化学兵器の空爆で58人死亡 実行主体は不明」

<1705-040404>
 在英の民間団体「シリア人権観測所」によると、シリア北部イドリブ県のハンシャイフンで4日に化学兵器 を使ったとみられる空爆があり、少なくとも11人の子供を含む58人が死亡し160人が負傷した。  今年シリアで発生した化学兵器使用が疑われる攻撃で最大級の民間人の死傷数となった。
 現地を支配する反体制派はアサド政権軍かロシア軍による攻撃だとしているのに対し、シリア軍関係者やロシア国防省は関与を否定している。
ハーンジャイフーンの位置 (Google Map)】
2017.03.29 Jane's Defence Weekly Syrian Democratic Forces dropped behind IS lines <1705-032903>
 米国が支援する民主シリア軍(
SDF)の部隊が3月21~22日の夜間にAl-Taqbahダムを確保 した。 米軍のAH-64によるCASと海兵隊の砲兵火力に支援されたSDFは敵の後方に降着した。
 この結果SDFはユーフラテス川を自由に横断できるようになり、Al-RaqqahのISISほ南と東から遮断すること ができるようになった。
2017.03.26 Military Times Another escalation in Iraq: The U.S. Army sends new reinforcements to Mosul <1704-032603>
 人員数は明らかでないが、第82空挺師団第2旅団戦闘団(2/82
BCT)からの部隊が新たにモスルの 作戦に投入される。 ノースカロライナ州のFt. Braggに駐屯する2/82 CBTは1,700名がイラクとクウェートに派遣されているが残る2,500名の一部が新規に投 入されるとみられる。
 現在米地上軍はイラクに5,262名、シリアに503名派遣されていることになっているが実際にはイラクに6,000名近くが派遣されているとみられ、シリアにも数百名 が2~3週間以内に増派される。 これに2/82 BCTからの増援が加わると、この地域の米地上軍は10,000名近くになる。
2017.03.26 Stars & Stripes US-backed forces battling for Islamic State-held air base in Syria <1704-032602>
 クルド軍主力の民主シリア軍(
SDF)が26日、ラッカ西方45kmの戦略拠点である Tabqa航空基地を制圧し、現在ラッカの北方10kmに迫っている。
 今回の作戦では米軍が砲兵での支援のほか、数百名規模の兵員輸送で支援している。
Tabqa Air Base と思わしき飛行場 (Google Map)】
2017.03.25 Military Times U.S.-backed Syrian fighters reach ISIS-held dam in north Syria <1704-032502>
 シリアでラッカ西方の町Tabqa市近郊にあるISISが確保していたTishirinダムを、クルド 軍主力の民主シリア軍(
SDF)が24日に奪還した。 クルド軍はその3日前に米軍機で空輸 された。
 これについてシリアの国連大使は、数百名の米兵がシリアを侵略したと非難した。
2017.03.20 Military Times U.S. and coalition airstrikes against ISIS spike as Mosul, Raqqa offensives heat up <1704-032005>
 ラッカとモスルでの攻勢を強めるなか、米国は空軍などがISISに対して投下した武器が1月に3,440発2月に3,600発と併せて7,000発を超えた。 "Operaion Inherent Resolve"が開始されてから2年半以上の間で最高で あったのは2015年11月の3,242発であった。
2017.03.16 Yahoo 産経新聞記事

「 IS 米軍、シリア北部へ千人を追加派遣へ ラッカ奪還作戦を前に」

<1704-031602>
 Washington Post紙が15日、トランプ政権がラッカ奪還作戦を支援するため、最大で1,000名の米軍をシリア北部 に追加派遣する方針だと報じた。 追加派遣される部隊は、ラッカ奪還作戦の主力を担うクルド系とアラブ系の民兵から成る シリア民主軍(
SDF)を支援する。
 同紙によると、米軍はシリアに派遣済みの特殊作戦部隊500名に加えて、陸軍レンジャ部隊250名と海兵隊の 砲兵隊200名を新たに派遣しているが、今回追加派遣されるのは、海兵隊の第24海兵遠征部隊と陸軍 第82空挺師団の一部とみられている。
2017.03.15 Stars & Stripes Pentagon: US, Russian forces in close proximity in Manbij <1704-031509>
 米国防総省広報官が8日、シリアのManbij通視距離にまで接近して行動いる米露軍が 不測の事態を避けるため、お互いに国旗をたなびかせ頻繁に通信連絡を行っていることを明らかにした。
2017.03.15 Yahoo 時事通信記事

「モスル駅を奪還=イラク部隊」

<1704-031506>
 イラク警察幹部が14日、モスル西部地区の攻防戦で警察の部隊が市内の駅をISISから奪還 したことを明らかにした。
 部隊は同時に、駅付近にある同じく旧市街のバスターミナルも制圧した。
2017.03.10 Yahoo ロイタ通信記事

「米支援のシリア民兵組織、IS 拠点ラッカを2~3週間で包囲へ」

<1704-031003>
 米国が支援するシリア民主軍(
SDF)の報道官が9日、ISISの本拠地ラッカに接近して いるとし、2~3週間以内にラッカを包囲する見通しと明らかにした。
 一方、米主導有志連合報道官は、米軍500名がシリアに派遣されているとした上で、海兵隊と陸軍の特殊部隊400名の増派 部隊が到着したと語った。 増派は一時的な措置で、前線での役割を担うことはない見通しだという。
2017.03.09 Yahoo ロイタ通信記事

「米政権、IS 掃討で最大1000人の予備部隊を検討=当局者」

<1704-030904>
 米当局者がロイタに明らかにしたところによると、トランプ政権はISISとの戦いの予備部隊としてクウェートに 最大1,000名の米軍を派遣することを検討している。
 クウェート派遣予備部隊を展開する地域の最終的な判断は現地の司令官に委ねると言う。
2017.03.08 Stars & Stripes Marines have arrived in Syria to fire artillery in the fight for Raqqa <1704-030808>
 米国防総省は、米特殊部隊数百名をシリアで現地部隊の指導に当たらせているものの正規軍の投入をためらっていたが、2016年10月にサンディエゴを出航した揚陸 艦から第11海兵遠征隊の一部を上陸させラッカ奪回作戦に投入した。 投入されたのは第4海兵隊第1大隊の揚陸隊 でM777 155mm砲で火力支援を行う。
 また先週末(3月4~5日)には陸軍の精鋭第75レンジャー連隊ManbijStrykerで進駐 した。
【註】
 ラッカ奪回作戦で米軍が目立った行動を取り始めたのは、ラッカ作戦へのクルドの参加に強く反対しているトルコとクルドの武力衝突を避けるためではないか。
 特にクルド軍が支配しているManbijについては、トルコが「al-Babを完全制圧したら次の目標はManbijだ」と公言していることから、そこに米軍もいることを誇示 する必要があると思われる。
【関連記事:1704-030206 (S&S 2017.03.02)】
2017.03.07 Yahoo ロイタ通信記事

「イラク軍、モスルの本庁舎を IS から奪還」

<1704-030708>
 イラク軍が7日、モスルにある本庁舎からISISを排除したと明らかにした。
 イラク軍広報官によると、同軍の特殊部隊は夜半に行政区域の建物と周辺の合同庁舎を急襲し、数十人のダーイシュ(ISISのアラビア語名)を殺害したと述べた。
2017.03.06 Stars & Stripes Pentagon: US troops move closer to Manbij, Syria, to remind other forces that the fight is with Islamic State <1704-030607>
 米国防総省の報道官が6日、シリア北部で各種部隊を支援するため米軍の小部隊が展開したことを明らかにした。
 部隊が展開しているのはManbijで、米軍はStryker
ACVやHumveeに 米国旗を掲げ、その存在を誇示しているという。
2017.03.06 Yahoo 時事通信記事

「 IS『首都』の退路断つ=シリアのクルド人勢力」

<1704-030604>
 在英のシリア人権監視団が6日の声明で、ISISが首都と位置付けるシリア北部ラッカの攻略を目指すクルド軍主力のシリア民主軍 (
SDF)が、ラッカと東部デリゾール県を結ぶ道路を遮断したことを明らかにした。
 これにより、ISISはラッカからの脱出が困難になった。
2017.03.06 Yahoo ロイタ通信記事

「イラク軍モスル奪還作戦、即応部隊一部が旧市街に進出」

<1704-030603>
 モスル奪還を目指すイラク軍や米軍主導の有志国連合は、チグリス川に架かる橋を掌握 し、ISISが抵抗する同市西部地区の中心部に向けて慎重に兵を進めている。
 ここ2日間は悪天候のため部隊は足踏みしていたが、5日になって政府軍即応部隊の一部が旧市街地にある 政府庁舎から数百米のとろこまで進出した。
2017.03.04 NHKニュース イラクのモスル近郊で化学兵器使用され7人に被害 <1704-030403>
 赤十字国際委員会(ICRC)が3日、モスル近郊化学兵器が使われ子どもを含む7人が被害を受けたと発表した。  ICRCは誰が化学兵器を使ったのかは触れていないが、イラクではこれまでISISによる化学兵器の使用たびたび報告されている。
2017.02.28 Yahoo ロイタ通信記事

「イラク軍部隊モスル西部に肉薄、橋の確保目指し猛攻」

<1703-022804>
 モスルの奪還に向かうイラク軍各部隊が27日、米軍の支援下にチグリス川に架かる同市最南端 の橋の確保を目指して戦闘を継続している。
 モスルのアル・ジョサク地区から1kmにあるこの橋は、チグリス川対岸の同市東部からの補給路と増援部隊のルートにもなり、西部地区に立てこもるISIS戦闘員に圧 力を掛けることができる。
2017.02.27 Yahoo ロイタ通信記事
「イラク軍モスル西部に進攻、住民も市内から避難」
<1703-022703>
 米軍の空爆と地上からの砲撃支援を受けたイラク軍、治安部隊、エリート対テロ部隊と即応部隊が26日にISISが支配する モスルの西部地区に進攻し、チグリス川に架かる橋の確保を目指して攻撃の手を強めている。
2017.02.25 Stars & Stripes It's ISIS, not ISIL, the Pentagon informs staff in new memo <1703-022502>
 米国防総省が先週職員に対し、オバマ政権時代に使っていた"
ISIL"という呼称をやめ、今後は"ISIS"に すると指示した。
 トランプ大統領はかねてから、オバマ政権が使用していたISILという呼称に強く反対していた。
2017.02.25 東京新聞

インターネット

米、イラク軍の空爆支援 シリアで対「イスラム国」 <1703-022501>
 米国防総省報道部長が24日、イラク軍が初めてシリア領内で実施した
ISILの拠点へ の空爆で、米軍が情報面で支援したことを明らかにした。
2017.02.24 Defense News Air Force anticipates F-35 deployment to Middle East in 'not too distant future' <1703-022405>
 米空軍
ACC司令官が24日、F-35Aそう遠くない将来に中東で作戦 に投入されると述べた。
 F-35Aは小規模の派遣隊が早ければ今春にも欧州とアジア太平洋地域に派遣されるが、空軍ではすでに中央軍への配備を検討しているという。
2017.02.24 Yahoo 時事通信記事

「シリア領内に越境空爆=対 IS 戦で初―イラク軍」

<1703-022404>
 AFP通信によると、イラク空軍が24日に西部のシリア国境地帯の町カイムに近いシリア領内で空爆を実施した。  バグダッドで起きた爆弾テロ事件に関与した疑いのある
ISIL戦闘員を標的にしたという。
 イラク空軍機が対ISIL戦でシリア領内を攻撃したのは初めてとみられる。
2017.02.24 NHKニュース イラク軍 IS の拠点モスル奪還に向け空港制圧 <1703-022401>
 
ISILからのモスル奪還を目指すイラク軍が、米軍などの支援を受けてモスルの東側 を制圧したのに続き、今月19日からはチグリス川の西側へ進撃しており、23日にはISILが抵抗の拠点としていた空港を制圧 し、今後は市街戦に移ることになった。
2017.02.23 Yahoo 時事通信記事

「北部バーブ制圧を宣言=シリア反体制派」

<1703-022303>
 トルコが支援するシリア反体制派が23日、
ISILの支配下にあったシリア北部のal-Babを完 全に制圧したと宣言した。
 トルコ国境に近いal-Babに対しては、昨年12月にアレッポを掌握したアサド政権軍も部隊を進めていることから、今後al-Babの支配権をめ ぐり政権側と反体制派の間で新たな衝突が起きる可能性もある。
2017.02.21 Yahoo 毎日新聞記事

「イラク IS、ドローン攻撃強化…テロ転用の恐れ」

<1703-022102>
 
ISIL小型UAV攻撃用への転用を進めていることから、イラク軍と有志国連合は 無差別攻撃を仕掛けていると警戒しており、モスル奪還作戦中にISILの攻撃用UAV 10機以上を撃墜している。
 クルド軍によると、モスル郊外のバシカ近くで昨年10月、クルド軍が撃ち落としたISILのUAVを調べた結果、爆弾が搭載されていたことが判明した。 北部ドホーク 周辺でも10月に撃墜されたISILのUAVが爆発しクルド兵2人が死亡した。
 当局者は毎日新聞の取材に対し、ISILは2016年から偵察用UAVを使い始め、前線から2~4kmほど相手側に入った地域偵察活動を行っていたが、攻撃用UAVが確認され たのは初めてだったと証言した。
2017.02.19 NHKニュース イラク軍 IS 支配のモスル西側への進軍開始 <1703-021903>
 イラクのアバディ首相が19日に国営TVでモスルの奪還作戦について、新たな軍事作戦を開始 すると発表した。
 今回の作戦でイラク軍などは、米軍など有志連合による空爆支援を受けながら西側への進撃を開始し、
ISILが 拠点としていた2つの村を制圧したという。
2017.02.18 産経新聞

インターネット

「イスラム国」指導部、拠点ラッカから退避開始か <1703-021802>
 米国防総省報道部長が17日、
ISILが首都と位置付けているシリア北部ラッカから、ISILの 「官僚」ら指導部の退避を開始していることを明らかにした。
 同部長は、ISILの多くの官僚や行政担当者らによる組織的な退避としたうえで、彼らはラッカの陥落が近いと気付いていると述べた。
2017.02.17 Yahoo 毎日新聞記事

「シリア 和平巡り トルコ露イランの停戦監視団創設に合意」

<1703-021702>
 ロシアなどの仲介によるシリア和平を巡るアサド政権と反体制派の第2回会合が16日、カザフスタンの首都アスタ ナで開かれた。 InterFax通信が露外交筋の話として、ロシア、トルコ、イランの3ヵ国が参加する停戦監視団の創設で合意 したと報じた。
 会合には国連と米国、ヨルダンの代表もオブザーバとして出席した。
2017.02.16 Yahoo 産経新聞記事

「シリア情勢 米国防総省、地上部隊派遣を進言か IS 掃討のためシリア北部へ」

<1703-021603>
 トランプ米大統領が1月28日にマティス国防長官に
ISIL打倒の計画案を30日以内に提出するよう命じたが、CNN TVが国防総省当局者の話として15日、国防総省はシリア北部への地上戦闘部隊の派遣を進言すると報じた。 承認されれば 数週間以内に実現する可能性があるという。 オバマ前政権は地上部隊派遣に慎重で、正式に決まれば大きな政策転換となる。
 現在、地元部隊の訓練や助言を目的としてシリアに500名、イラクに5,000名の米軍特殊部隊などが展開している。
2017.02.12 Stars & Stripes Turkish president says troops advancing in northern Syria <1703-021205>
 トルコのエルドアン大統領が、トルコ軍とシリアの同盟軍がal-Babの心臓部に至り
ISILal-Babを放棄し始めたと述べた。
 しかし英国を拠点とするシリア人権監視団は、トルコ軍はまだ市の中心部には入っていないと見ている。
2017.02.15 Jane's Defence Weekly Syrian government forces begin push to retgake Tadmur and Palmyra ruins <1704-021501>
 ロシア軍参謀本部作戦部長が2月7日、ロシア軍に支援されたシリア政府軍が、シリア中央部の砂漠地帯への進撃 を開始した。
 それによるとシリア政府軍はTadmur西方60kmのTiyas (T4)航空基地に迫っているという。
Tiyas の位置 (Google Map)】
2017.01.25 Yahoo 毎日新聞記事

「イラク 首相、モスル東部『解放』宣言」

<1702-012501>
 イラクのアバディ首相が24日、政府軍などがモスル市東部
ISILの実効支配から 完全に解放したと宣言した。 首相は、治安部隊はチグリス川東岸からダーイシュ(ISILの別称)を追い出し、政府庁舎にイラク国旗を掲げ たと述べた。
 政府軍や連邦警察は今後、モスル市西部の攻略を進める構えである。
2017.01.24 Yahoo ロイタ通信記事

「イラク軍、モスル西部の奪還作戦を準備=作戦司令官」

<1702-012405>
 イラク軍の作戦司令官が、
ISILが支配するモスル西部の奪還作戦の準備を開始した と語った。
 現地TVは24日に司令官の発言として、シーア派民兵組織「人民動員隊」がチグリス川の西岸地区の奪還に向けた作戦を支援するため、2~3日以内に作戦を開始する 準備をしていると報じた。
2017.01.18 Yahoo 時事通信記事

「イラク軍、モスル東部解放を宣言=IS 牙城の西部が焦点に」

<1702-011802>
 イラク軍対テロ部隊司令官が18日、モスルの東部地区
ISILの支配から 解放したと宣言した。
 東部の北端部分では依然、ISILが活動しているものの、司令官は主要な地区は制圧したと強調した。
2017.01.17 Stars & Stripes Anti-Islamic State coalition airstrikes assist Turkish operations near al Bab <1702-011702>
 米主導の対
ISIL有志国連合の報道官が17日、連合軍が16日と17日にal Bab近郊で4回 にわたりISILの部隊やAPCに対して空爆を行ったことを明らかにした。
 米国は当初、トルコが主導する対ISIL戦への支援を控えていた。
【関連記事:1702-010506 (S&S 2017.01.05)】
【関連記事:1612-111603 (MT 2016.11.16)】
2017.01.11 Jane's Defence Weekly Progress seen in eastern Mosul <1702-011106>
 米主導連合軍の広報官が1月4日、2016年12月29日に開始されたモスルに対する第二波攻撃大 きな成果を上げていると発表した。
 イラク特殊部隊は11月上旬からモスル東部に対し攻撃をしていたが、第二段階では第9機甲師団が南東部から、第16歩兵師団が北部から攻勢に参加している。
2017.01.11 Military Times ISIS using small drones to drop bombs on Iraqis <1702-011104>
 モスル奪還作戦でイラク軍の指導に当たっている米陸軍第101空挺師団第2旅団戦闘団長のSylvia大佐が、
ISIL民生品の小型UAVを用いて手榴弾程度の爆弾を投下していることを明らかにした。
2017.01.09 Stars & Stripes US special operations raid in Syria targets Islamic State leadership <1702-010904>
 米国防総省報道官が9日、シリア東部Deir al-Zour近くで米特殊部隊
ISIL指導者を 襲撃しISIL戦闘員を殺害したが、米軍側には被害はなかったと発表した。
 この作戦を行ったのは統合特殊戦軍(JSOC)隷下の外征攻撃部隊 (ETF)で、在英のシリア人権監視団によるとISIL戦闘員25名が殺害されたという。
2017.01.09 Yahoo 時事通信記事

「イラク部隊、チグリス川に到達=IS 支配のモスル奪還作戦」

<1702-010901>
 ロイタ通信によると、モスルの奪還作戦を進めるイラク軍の対テロ部隊報道官が8日、昨年10月の作戦開始以降初め て市内を流れるチグリス川の河岸に到達したと明らかにした。
 イラク軍はチグリス川を挟んで東西に二分されているモスルの東部で制圧地域を拡大し、この日チグリス川の東岸まで進出したという。
2017.01.08 Stars & Stripes Navy, Trump planning biggest fleet expansion since Cold War <1702-010803>
 トランプ次期大統領が艦船増強を主張しているのを受けて米海軍は先月、355隻体制とトランプ要求を上回る 冷戦以降最大規模の建艦要求を公表した。
 海軍が改訂した"Force Structure Assessment"では空母1隻、大型水上艦16隻、攻撃型潜水艦18隻など47隻の追加建造 を求めており、議会研究機関の海軍専門家はこれによる追加経費年間$5~5.5Bになると見積もっている。
 レーガン大統領はかつて600隻体制を主張していたが、海軍の即応艦船数は現在、かつての308隻から 274隻に減少している。
Excutive Summary of Navy 2016 FSA
2017.01.06 Yahoo 時事通信記事

「対シリア国境付近で攻勢= IS を掃討―イラク」

<1702-010605>
 イラク政府軍が5日、
ISIL掃討のため、西部アンバル州の対シリア国境に近い地区で 攻勢を開始した。 攻略目標はアナ、ラワなどの町で、軍高官によると、作戦には陸軍第7師団のほか、警察、ISILと対立する部族の戦闘員が 参加し、米軍が主導する有志連合の空軍から支援を受けている。
 イラク政府軍は昨年、アンバル州で主要都市のファルージャなどをISILから奪還している。
2016.12.31 日経新聞

インターネット

米、シリア停戦合意を評価 「前向きな進展」 <1701-123101>
 米国務省副報道官が29日、ロシアやトルコ、イランの仲介でシリアのアサド政権と反体制派が停戦合意したことについて前向きな進展だと評 価した上で、米国は停戦合意の交渉に加わっていないと米国抜きを認めた。
 米国はアサド政権の退陣を目標に掲げてきたが
ISILの掃討を名目にロシアがシリアでの戦いに参戦してからその目標はあいまいになって きており、今回の停戦合意をロシアがトルコなどとまとめたことで、その傾向は一段と強まり、シリア内戦問題で米国の影響 力がさらに下がるのは避けられない。
2016.12.30 Yahoo 時事通信記事

「シリア内戦の停戦発効=ロシア・トルコが仲介―対 IS 空爆は続行」

<51701-1230025>
 内戦が続くシリアで30日00:00(日本時間同07:00)にアサド政権と主な反体制派の停戦が発効した。 停戦は政権の後ろ盾である ロシアと反体制派を支援するトルコが仲介したもので、シリア全土が対象となるが
ISILなどは対象外で、 トルコ軍などによる対IS空爆作戦は続いている。
 戦闘が沈静化すれば、来年1月にもカザフスタンで内戦終結に向けた和平協議が行われる。
2016.12.27 Yahoo ロイタ通信記事

「イラク軍、モスル東部で数日中に作戦再開へ=米軍司令官」

<1701-122702>
 イラク軍を支援する米軍の司令官が、モスルの奪還作戦を続けるイラク軍が、数日中に
ISILへの 攻撃を再開する見通しを明らかにした。  イラク軍はこれまで同市の1/4を奪還したが、攻撃は計画通り進まず、今月に入って作戦の練り直しを迫られていた。
 現地の米軍ズ司令官は、現在、モスル東部に人員や装備を配置しているとし、数日中に攻撃を再開する見込みだと述 べた。
2016.12.26 Yahoo 時事通信記事

「トルコ、米軍などに空爆要請=シリア北部、IS 制圧戦」

<1701-122602>
 ロイタ通信が、トルコ大統領府報道官が米軍主導の有志連合に対し26日、トルコ軍とトルコが支援するシリア反体制派が続けている al-Babの制圧戦を、空爆支援すべきだと支援を要請したと報じた。
 報道官は、al-Bab制圧戦で
ISIL戦闘員200人以上を殺害したと発表したが、地元メディアによれば、ISILの反撃でトルコ 軍の死者数も少なくないことから、このような状況を米軍の空爆で終わらせたいトルコが焦りを募らせている可能性がある。
 8月に越境作戦を開始したトルコ軍は、al-Bab制圧後は、8月にクルド軍が制圧したManbijに侵攻する構えである。
2016.12.25 Stars & Stripes Turkey moves arms to Syria border, seeks Trump's backing in war <1701-122503>
 エルドアン大統領トランプ米次期政権に対し、共同でのRaqqaへの侵攻を働きかけてい るのに呼応して、トルコ軍の戦車、長距離砲、
APCなどがシリアとの国境に集結している。
 エルドアン大統領は24日に、現在ISILが確保しているal-Babを攻撃しているトルコ軍は、Manbij 、次いでRaqqaへと侵攻できると述べている。
Manbij の位置 (Google Map)】
Al-Bab の位置 (Google Map)】
2016.12.23 Yahoo 時事通信記事

「空爆で88人死亡=トルコ軍の対 IS 作戦か―シリア北部」

<1701-122302>
 シリア北部のBabで22日から23日にかけて激しい空爆があり、在英のシリア人権監視団によると少なくとも88人が死 亡した。 犠牲者には子供や女性ら民間人多数が含まれており、監視団はトルコ軍による虐殺だと非難している。
 シリア反体制派を後押ししてシリア北部の対トルコ国境地帯の掌握を進めてきたトルコ軍は、
ISILの支配下にあ るBabの制圧を目指しており、空爆はその一環とみられる。
Al-Bab の位置 (Google Map)】
2016.12.22 Yahoo 時事通信記事

「アレッポ全域を掌握=シリア政権」

<1701-122201>
 在英のシリア人権監視団が21日、シリアのアサド政権アレッポを完全に掌握したことを明らかにした。
 アサド大統領は15日にアレッポ制圧の勝利宣言を行ったが、政権側はその後もごく一部の地域を支配できていなかった。
2016.12.21 Military Times IG report: U.S. support to Kurds could be better <1701-122105>
 米国防総省監察官(
IG)が先週行った報告によると、イラクの対ISIL戦で活躍してい るクルド軍Peshmergaに対する米国の教育訓練や武器供与は有益であるが、更なる努力が必要だとしている。 特に問 題なのは武器等の配分と訓練不足であるという。
 米国は2014年末に$1.6にのぼるイラクへの訓練及び装備供与計画で、クルドへ4,000名分の武器と、武器、車両、通信装置など 軽歩兵旅団2個分の装備供与を決めたが、その引き渡しは円滑に行われていないという。
2016.12.20 Military Times Airstrikes against ISIS ramp up with fights for Mosul, Raqqa <1701-122004>
 イラクのモスルとシリアのラッカでの対
ISIL戦で有志国連合は、10月に2,709発、11月 に3,038発の空投武器を投下しており、今年になって11月末までの空投弾数が27,800発と、2015年の総数28,686発に迫っていて、2016年の年間投下弾数 が過去最大になことが確実になった。
2016.12.16 Yahoo 時事通信記事

「トルコ保護下で延命か=劣勢挽回は困難―シリア反体制派」

<1701-121603>
 シリア北部の中心都市アレッポをアサド政権軍が制圧したことは、2011年に始まった内戦で政権側と戦いを続けて きた反体制派にとって最大の打撃になった。
 欧米が軍事支援を控える中、反体制派が劣勢を挽回するのは困難な情勢で、今後は隣国トルコの保護下で延命を図る方針とみられる。
2016.12.16 Yahoo 時事通信記事

「シリア大統領、アレッポ制圧で勝利宣言=反体制派の撤退開始」

<1701-121601>
 シリアのアサド大統領が15日、アレッポを政権軍が制圧したことを祝福するビデオメッセージを出した。 アレッポではこの日、アサド政 権の攻勢により敗北した反体制派が撤退を開始した。
 事実上の勝利宣言で、政権打倒を目指してきた反体制派にとって決定的な打撃となる。
2016.12.14 Yahoo 毎日新聞記事

「シリア 反体制派、アレッポ撤退延期…戦闘再開の情報も」

<1701-121404>
 ロシアのチュルキン国連大使が13日、シリア北部アレッポの反体制派が市外への撤退に同意したことを明らかにし た。 反体制派は政権の後ろ盾であるロシアと交渉し、バスで市外の反体制派市街地域に撤退することで合意したという。
 しかし、ロイタ通信によると14日早朝に開始される予定だった撤退が延期された。 理由は不明で、一時的に終息していた 戦闘が14日朝に再開されたとの報道もあり情勢は流動的である。 政権側は12日にアレッポ市全域をほぼ制圧したが、反体制派は1㎢の一角で抵抗を続けている。
2016.12.13 Yahoo 毎日新聞記事

「シリア 政府軍、トルコと衝突も…IS 要衝に進軍を準備」

<1701-121303>
 シリアのアサド政権軍当局者が毎日新聞の取材に、アレッポ県の要衝バーブへの進撃を準備していることを明らか にした。 政府ア軍当局者は匿名を条件に、西南の2方向からバーブへの進軍を計画しており、エルドアントルコ大統領の野望を阻むと述べた。
 バーブは主要都市アレッポの北東40km、トルコ国境の南35kmに位置するシリア北部で東西に延びる幹線道路沿いの要衝で
ISILの実効支 配下にあるが、トルコ軍とシリア反体制派攻略に着手していることから、シリア、トルコ両軍の 地上戦に発展する懸念をはらみ緊張が高まっている。
Al-Bab の位置 (Google Map)】
2016.12.13 Yahoo 産経新聞記事

「最激戦地、アレッポ攻防『最終段階』 アサド政権軍、反体制派地域の9割超を奪還」

<1701-121301>
 ロイタ通信などが、アサド政権>軍高官が12日に、シリア内戦の最激戦地である北部アレッポをめぐる攻防戦で反 体制派が掌握していたアレッポ東部地区の9割以上を制圧し、作戦は最終段階に入ったと述べたと報じた。 政権側がアレッポを完全奪還すれ ば、反体制派は政権に対する重要な抵抗拠点を失い、トルコ国境地帯の北部イドリブなどごく狭い地域に追いやられる可能性がある。
 政権軍は11日夜から12日にかけ、反体制派が立てこもるアレッポ南東部のシャイフ・サイード地区を一気に制圧し、反体制派の支配地域はいくつかの街区を残すのみ となった。
2016.12.07 Jane's Defence Weekly Coalition disable four of Mosul's bridges to restrict SVBIED attacks <1701-120716>
 有志連合軍のモスルへの空爆でチグリス川に掛かる橋梁5ヶ所のうち4ヶ所が使用不能にな り、
ISILは同河東岸に対する車両を使った自爆SVBIEDの実施が困難になった。
2016.12.07 Yahoo ロイタ通信記事

「シリア政府軍、アレッポ旧市街に進攻か=人権監視団」

<1701-120704>
 在英のシリア人権監視団が6日、シリア政府軍とその同盟軍が同日、内戦の激戦地アレッポの反体制派が支配する 旧市街に進攻したことを明らかにした。 反体制派はアレッポ東部の大部分を5年近く支配してきたが、過去2週間でその2/3を失った。
 反体制派の当局者はこれを否定したが、政府軍と同盟軍が旧市街への進攻を試み、戦いが続いていると述べた。
2016.12.07 Yahoo ロイタ通信記事

「モスル奪還作戦に新展開、イラク軍チグリス川に到達」

<1701-120703>
 モスル市街に対し南東方向から進撃しているイラク軍の先遣隊が6日、モスル市中央部を 流れるチグリス川に到達した、イラク国内
ISIL最後の拠点であるの奪還作戦が開始されてから7週間経ち、戦線 に新たな展開が見えてきた。
 有志連合軍による攻撃準備空爆も始まり、チグリス川沿いに戦線を拡大した圧倒的兵力で伸び切ったISILの防衛戦を一気に突破しようという作戦と見られる。
2016.12.02 NHKニュース モスル奪還作戦 イラク軍兵士の死者約2000人に <1701-120203>
 イラクの復興支援などにあたる国連イラク支援ミッションが1日、
ISILとの戦闘や襲撃などで先月、国内で死亡した イラク軍やクルド軍などの兵士は、前月の三倍近くに増え1959名に達したと発表した。
 イラク軍は先月初めに市内に進攻し、これまでに東部地域の1/3を奪還したが、ISIL側も激しく抵抗し一進一退の攻防が続いている。
2016.11.30 Stars & Stripes Coalition airstrikes disable Mosul bridges, limit Islamic State defenses <1612-113004>
 有志連合軍の空爆モスル市街中心部を流れるチグリス川の主要橋梁4ヶ所が使用不能 になったことにより、
ISILはイラク軍に対して自爆攻撃がし難くなったと思われる。
モスルの市街地図 (Google Map)】
2016.11.30 Stars & Stripes Satellite images highlight potential problems with Russia's lone aircraft carrier <>1612-113003>
 IHS Jane's社の専門家が11月20日の衛星画像から、シリア北部Khmeimim航空基地のエプロンに、10月に地中海東部に派遣された露 海軍唯一の空母Admiral Kuznetsovに搭載されているのと同型の戦闘機9機が駐機しているのを確認した。
 これが事実であれば、艦載機の陸上への移動はAdmiral Kuznetsovにまた何らかの問題が発生したと思われる。
2016.11.29 Stars & Stripes Iraqi forces assault 2 villages south of Mosul <1612-112905>
 イラク政府軍とシーア派民兵数百名
ISILが確保している村落の攻撃のためHaj Ali村に集結し、 モスル南方90kmでShayala Abali及びShayala Aymaに対して迫撃砲での砲撃を行っている。
2016.11.29 Stars & Stripes Investigation: US, coalition airstrikes likely killed Syrian government forces <1612-112904>
 米中央軍司令部が29日、この夏に有志国連合軍シリア政府軍を誤爆した事件について国防総省が調査中である ことを明らかにした。
 事件は9月17日Deir al-Zourの南側で起こり、中央軍はこの爆撃で少なくとも15名と恐らく更に数十名が死亡し たとしており、シリア人権監視団も死亡者数を90名近くと見積もっている。
Deir al-Zourの位置 (Google Map)】
2016.11.29 日経新聞

インターネット

シリア政権軍、要衝アレッポで攻勢 反体制派に大打撃 <1612-112901>
 シリアのアサド政権軍が28日、アレッポの東地区で攻勢をかけ同市の反体制派が支配する地域 の北半分を制圧した。 これによって反体制派の支配地は2つに分断された。 アサド政権を支援するロシア国防省の発表では、政権 軍が制圧した地域は10カ所にのぼるという。
 反体制派にとっては内戦が始まって以来、最大級の打撃となったもようである。
2016.11.27 東京新聞

インターネット

ロのイラン基地利用容認 国防軍需相、シリア空爆で <1612-112702>
 イランのデフガン国防軍需相が26日、シリア内戦でアサド政権を支えるためには、ロシアが空爆 の出撃拠点としてイラン軍基地を利用することを容認する考えを示した。 ロシアは8月にシリア空爆作戦でイランの基地を一時的に 利用したのに対し同相が不快感を表明した。
 その後、ロシアの基地利用は停止されているが、今後は再開される可能性が出てきた。
2016.11.24 Yahoo ロイタ通信記事

「狭まるモスル包囲網、イラク軍などが IS 補給路を遮断」

<1612-112401>
 モスル奪還を目指す政府軍などが、周辺部の村をしらみ潰しに掃討しモスル包囲網を狭めている。 イラク武装民兵組織(PMU)の司令官は
ISILの兵力を6,000名と見積もっているが、対するのはイラク軍の他にクルド軍Peshmergaシーア派民兵組織など10万の兵力になっている。
 シーア派民兵組織は11月16日、モスル西方のタルアファルから10kmの地点にある空港を制圧して、同市からシリアに繋がる道路を封鎖した 結果、ISILはシリアからの武器弾薬など物資の補給路を断たれた。
2016.11.23 Jane's Defence Weekly Russia reveals Bastion-P deployment in Syria <1701-112302>
 ロシア国防省が11月15日、シリアに配備されたK-300P Bastion-P (SSC-5)沿岸防備システムが、シリアの 陸上目標に対し攻撃を行ったことを明らかにし、P-800 Onyx (SS-N-26)ミサイルに対攻撃能力があることを実証した。
 発射されたのは少なくとも2発で、海岸が30km内陸のTartus地方Baniyasのある別々の発射機から発射された。
 ラムジェット推進のP-800弾は200kgの準徹甲弾頭を搭載し300kmの射程を有するとされているが、ロシア国防相は Bastion-Pに搭載するP-800弾の射程は300kmを遙かに超えるとしており、メーカは射程について15日にTVで、海上で350km、陸上で400kmと述べ ている。
【註】
① Bastion-Pはわが国の北方領土にも配備されていると報じられており、対地攻撃能力を持ち射程が400kmであれば、国後島の西端に配置すれば札幌、室蘭も射程圏内 に入る。
【関連記事:1612-112202 (朝日新聞 2016.11.22)】
② 対空能力を殆ど持たないと思われるシリアの反政府勢力に対する攻撃に、ラムジェット推進によりMach 2.0~2.5で飛行するP-800弾は全く不要であることから、ロ シアはシリアを新兵器の実験場に使っているとしか思えない。
2016.11.23 Jane's Defence Weekly Russia ramps uu Syria strikes <1701-112301>
 シリアにおけるロシアの空爆が、11月15日以降Kalibr艦載CM、Bastion-P 対艦ミサイル、Su-33艦載機を投入し激しさを増している。 特にSu-33はロシアにとって初めての空母からの出撃で、TVのニュースで は胴体下パイロンにFAB-500M-54汎用爆弾を搭載しているのが報じられた。 ただ11月14日に初めて空母Kuznetsovからシリアに向け発 進したものの地中海で墜落事故を起こしたMiG-29KRについては空爆に参加した形跡がない
 17日にはTu-95がロシア北部の基地から11,000kmを飛行してCM攻撃を行ったが、TASS通信によると少なくともその内の1機はKh-101搭載用に改造 されたTu-95MSMであったという。
2016.11.23 東京新聞

インターネット

イラン側戦死者、千人超に シリア内戦、夏以降急増か <1612-112302>
 イラン革命防衛隊に近いタスニム通信が22日に、戦死者の遺族らを支援するイラン政府機関殉教者献身者財団のシャヒディ総裁の発言とし て、シリアのアサド政権支援のために派遣されたイラン兵戦死者が千人を超えたと報じ た。
 戦死者は8月中旬の時点で少なくとも400人とされていたことから、夏以降に急増した可能性がある。
2016.11.16 Military Times U.S. halts military support for Turkey’s fight in key Islamic State town <1612-111603>
 イラクとシリアの米軍報道官が16日、トルコが実施しているシリア・トルコ国境南方20哩の町 al Babに対する攻撃作戦では有志連合軍による空爆支援は行われていないとのべた。
 Al Babの東方125哩には
ISILが首都とするラッカがあり、al Babは交通と補給の要衝になっているが、米空軍の報道官は、トルコの進撃 は順調に進んでおり、連合軍はこれを支援するとの決定をしていないと述べている。
al Bab の位置 (Google Map)】
2016.11.15 Stars & Stripes US-backed rebels clear 210 square miles north of Raqqa <1612-111503>
 米国防総省の報道官が15日、シリア民主軍(
SDF)が11月5日にISILが首都とする ラッカに攻撃を開始して以来10日間で、有志連合軍の航空機と砲兵は241発の火力支援を行ったと発表した。
 これによりSDFはラッカ北側の210平方哩を開放し、市の境界まで30哩まで進出しているという。
2016.11.10 Stars & Stripes Kurdish-led fighters marching against Islamic State near Syria's Raqqa <1612-111003>
 シリアのクルド軍を主力としたシリア民主軍(
SDF)が10日、 30,000 名のSDF軍がISILが首都と称しているラッカの北方に位置するEin IssaSuluk二正面で侵攻を進めていることを明らかにした。
Ein Issa と Suluk の位置 (Google Map)】
2016.11.09 Jane's Defence Weekly Carter says campaign to retake Mosul going 'according to plan' ... <1701-110903>
 カーター米国防長官が11月2日、クルド軍Peshmergaと連携したイラク軍のモスル奪還作戦は計画通り進んでいると述べた。
 この作戦でイラク軍はモスルの東方及び南方から、Peshmergaは北方から攻撃しているため、
ISILはモスルの西側からシリア方向に 逃走しているという。
2016.11.09 Jane's Defence Weekly Iraq Shia militaia move on Tal Afar raises tensions with Turkey <1701-110901>
 (註:シーア派民兵組織)Hashd al-Shaabi (
PMF)傘下のシーア派武装勢力がモスル西方のT Tal Afarに迫っていることから、宗派対立の激化とトルコの軍事干渉が懸念されている。
 PMFはモスル10月27日に西側に対して北進を開始し、11月4日までにTal Afarに35kmまで迫っているが、トルコはTal Afarにをトルコ系住民 の町であるとして、PMFの進出に懸念を示している。
2016.11.08 Defense News Turkey, Syrian Kurds at loggerheads over Raqqa offensive <1612-110805>
 トルコが7日、米国が支援をうけてクルド軍を主力とする部隊が進めているラッカ攻略作戦 について、クルド軍のラッカ包囲は認めるものの、市内突入は認めないと、クルド排除の姿勢を示した。 米国が支援しているシリア民主軍
SDFは、クルド人、アラブ人、トルコ人で構成されている。
 一方シリア人権監視団によると、トルコが支援している反政府勢力al-Bab近郊の6つの村を制圧し、7日には 市街まで7kmに迫っている。
al-Bab の位置 (Google Map)】
2016.11.07 Stars & Stripes Syrian Kurds push ahead in their offensive toward Raqqa <1612-110703>
 米軍主導の有志連合の支援を受けたシリアのクルド軍を主力としたシリア民主軍
SDF が7日、ラッカ北方ISIL軍と衝突した。 クルド軍とアラブ戦闘員からなるSDFは、 5日夜から攻勢を開始していた。 米英仏は6日にラッカ北方のEin Issaで開いた会同で、攻勢に対し航空支援を行うと言明している。
2016.11.07 Yahoo 時事通信記事

「トルコとクルド、緊張続く=IS『首都』攻略作戦―シリア」

<1612-110701>
 
ISILが首都と位置付けるシリア北部ラッカの攻略作戦が開始された。 米軍主導の有志連合の支援を受けたシ リアのクルド軍を主力とするシリア民主軍SDF実質的に地上戦 を担っているが、有志連合の一角を成すトルコはクルド軍の作戦参加を認めない立場で、緊張が続く両者の間に立つ米国は難しいかじ取りを 迫られている。
 SDFは6日、ラッカ北方50kmのEin Issaで作戦開始を発表した際、トルコはシリアの内政に干渉しないでほしいとくぎを刺したのに対し、国 内でクルド問題を抱えるトルコは、SDFの主力部隊であるクルド軍「人民防衛部隊(YPG)」がトルコの反政府武装組織「クルド労働者党 (PKK)」と一体と考え敵視してきた。
 トルコは8月下旬にはシリア北部からのテロ組織排除を名目に、越境作戦「ユーフラテスの盾」を開始したが、今回のSDFの作戦名は 「ユーフラテスの怒り」で、露骨にトルコに当て付けた名称とみられる。
2016.11.06 Yahoo 時事通信記事

「クルド勢力、IS『首都』攻撃開始=米軍と連携―シリア北部」

<1612-110601>
 AFP通信が、シリアで米軍の支援を受けて
ISILと戦うクルド軍を主力とした「シリア民主軍 (SDF)」が6日、ISILが首都と位置付ける北部ラッカへの攻撃を開始したと発表したと報じた。 SDFは今年8月に シリアの対トルコ国境とラッカの間に位置する要衝マンビジュを制圧し、ラッカ解放に向けた軍事作戦の準備を行ってきた。
 SDFの報道担当者は6日、今回の作戦は米軍主導の有志連合との連携のうえ、戦闘員約3万人が参加する計画で5日夜に開始したとしたうえで 、まずラッカ周辺の地域を解放してラッカを孤立させ、その後ラッカを制圧する作戦だとしている。
マンビジュの位置 (Google Map)】
2016.11.01 東京新聞

インターネット

イラク軍、IS 拠点モスルに到達 奪還作戦、新段階へ <1612-110105>
 イラク軍が1日、モスル市街の東端地区に到達した。 軍はモスル近郊アリラシュから激しい砲撃を加え、発表に よると精鋭の対テロ部隊がモスル東端のコクジャリ地区を制圧し、国営テレビ局を確保した。 イラク軍部隊がモスル市内に入ったことで、10月17日に始まったモスル 奪還作戦は新たな段階に入った。
 
ISILが2014年6月にモスルを占拠した後、イラク軍が同市内に入るのは初めてとみられる。
2016.11.01 Yahoo 時事通信記事

「トルコ軍、イラク国境に戦車を派遣」

<1612-110104>
 トルコのアナトリア通信がトルコ軍筋の話として1日、南東部シュルナク県のイラク国境沿いに多数の戦車や装甲車 が派遣されたと報じた。
 ウシュク国防相は、我々が国内や国境の外側でテロ組織との真剣な戦いをしており、今回の配備はその準備の一環だと述べた。
2016.10.29 Yahoo 時事通信記事

「モスル西方で作戦開始=イラクのシーア派民兵=」

<1611-102902>
 イラク軍と協力関係にあるシーア派民兵組織「人民動員隊」が29日に声明を出し、
ISILが支配する モスル西方の町タルアファルを攻略するための作戦を開始したと発表した。 イラク軍は現在、モスル奪還に向けて 主に東方と南方から攻撃を進めているが、西側は手薄となっていた。
 イラク側がタルアファル一帯を制圧すれば、ISILの戦闘員が西方の隣国シリアに逃れるのを阻止することにつながる。
2016.10.29 Yahoo 時事通信記事

「ロシア機、シリア上空で異常接近=米軍」

<1611-102901>
 米軍が28日、シリア上空でロシア軍の戦闘機が17日に米軍主導の有志連合の軍用機800mまで異 常接近したと明らかにした。 米メディアによると、接近を受けたのは米軍機だったという。
 米軍当局者は悪質な意図があったとはみていないと、偶発的なものだったとの認識を示した。
2016.10.24 Yahoo 時事通信記事

「トルコ軍、IS を砲撃=クルド人部隊が要請―イラク北部」

<1611-102401>
 トルコのユルドゥルム首相が23日、トルコ軍がイラク北部で
ISILの最大拠点モスルに近いバ シカISILを砲撃したことを明らかにした。
 この砲撃はクルド人治安部隊Peshmergaがバシカ基地に駐留中のトルコ軍に支援を要請し行われたという。
2016.10.23 日経新聞

インターネット

米国防長官、イラクのクルド人自治区を訪問 <1611-102302>
 カーター米国防長官が23日、イラク北部クルド人自治区の中心都市アルビルを訪問し、自治政府の バルザニ議長と会談した。 バルザニ議長は、モスル奪還作戦でPeshmergaがモスル近郊のバシカを奪還した と述べた。
 カーター長官と22日に会談したイラクのアバディ首相は、隣国トルコがモスル奪還作戦への参加を望んでいること に一定の謝意を示しつつ、イラク人がモスルを解放するとけん制した。
2016.10.22 Stars & Stripes Carter presses for post-battle plans as Iraq rejects Turkish troop role in Mosul <1611-102207>
 イラクのアバディ首相が22日、トルコとの間でモスル奪還作戦トルコ軍が参加すること に合意したと発表した。
 モスル奪還作戦についてはカーター米国防長官が、モスルには戦後処理のために5,000名程度の米軍が残留すると述べたが、アバディ首相は トルコが同地に留まる必要性を否定した。
2016.10.22 Yahoo 時事通信記事

「有毒ガスで1000人治療=IS の工場放火で拡散か―イラク北部」

<1611-102205>
 イラク北部モスル付近のミシュラクにある硫黄を扱う工場一帯で有毒ガスによる被害が発生し、1,000人近くが呼吸 器の異常を訴えて治療を受けた。
 有毒ガスは19日頃に
ISIL工場に放火したことで周辺に拡散したとみられ、AFP通信は工場の近くで暮らす民間 人2人がガスによって死亡したと報じた。
2016.10.21 Stars & Stripes Carter says Turkey, Iraq may reach agreement on troops issue <1611-102105>
 カーター米国防長官が21日、トルコとイラクがモスル奪還作戦トルコ軍が参加することで合意 したと述べた。 この結果イラクとトルコの緊張が解ける可能性が出てきた。
 モスル奪還作戦にはシーア派主導のイラク政府治安維持部隊18,000名クルド軍10,000名が参加しているが、今の ところトルコ軍もトルコが訓練したスンニ派部隊も参加していない。
2016.10.21 NHKニュース モスル奪還作戦 イラク首相「計画より早く進展」 <1611-102102>
 今月17日からのモスル奪還作戦で、モスル周辺の町や村をイラク軍は南や東から、クルド軍は北側から 相次いで制圧している。 作戦4日目の20日にイラク軍は引き続き南や東から部隊を進め、モスル東20kmの町バルテラを制圧したとし、クルド 軍は新たに北や北東の3ヶ所で複数の村を制圧したという。
 このことから、アバディ首相は「作戦は計画より早く進んでいる」と強調している。
2016.10.19 Jane's Defence Weekly Islamic State used UAV to attack Kurdish, French forces in Iraq <1612-101903>
 Le Monde紙が10月11日、イラク北部のIrbil近郊で2日、クルド軍Peshmergaと仏軍特殊部隊CPA 10 が、
ISILが飛ばせた武装UAVの攻撃を受け、クルド兵2名が死亡、フランス兵 2名が負傷したと報じた。
2016.10.18 Yahoo 時事通信記事

「モスル奪還なら過激派流入=欧州で懸念高まる」

<1611-101808>
 欧州の当局者や専門家は18日、イラク軍が開始したモスルの奪還作戦が成功した場合、
ISIL 戦闘員が欧州に流入する恐れがあると警鐘を鳴らした。
 欧州からはISILに参加するため、過去2年間で数千人がイラクとシリアに向かったが、今年になって両国でISILの支配地域が縮小したのに伴い、一部がは欧州に戻り始 めている。 安全同盟担当のEU欧州委員会委員は、モスルから大量のISIL戦闘員が欧州に流入する可能性は高くないと指摘しつつ、少数でも深刻な脅威であり、対策を 講じなければならないと強調している。
2016.10.18 Yahoo 時事通信記事

「モスル奪還作戦で空爆参加=トルコ軍」

<1611-101807>
 トルコのユルドゥルム首相が18日、モスル奪還作戦にトルコ軍も参加したことを明らかに した。
 イラク軍などを支援するための有志連合による空爆に参加したという。
2016.10.18 Yahoo 時事通信記事

「米軍と合同作戦も=IS からラッカ奪還へ―トルコ大統領」

<1611-101806>
 エルドアン大統領が18日、
ISILが首都と見なすシリア北部ラッカの奪還に向けた作戦 について、米国と現在協議していると述べ、米軍とトルコ軍との合同作戦を検討していることを明らかにした。
2016.10.18 NHKニュース モスル奪還作戦 イラク軍が成果強調 さらに進撃の構え <1611-101802>
 イラク政府が17日に米軍などの空爆による支援を受けながらモスルの奪還作戦を開始したが、現地部隊の幹部は地上 部隊の作戦でモスルの周辺の11の村を解放したと明らかにした。
 また、クルド軍もモスルの東にある9つの村を包囲して
ISILの戦闘員たちを封じ込める 作戦を続けているという。
2016.10.17 Yahoo ロイタ通信記事

「敗走続くイスラム国、シリアで『最終決戦の地』失う」

<1611-101704>
 トルコが支援するシリア反体制派が16日、シリアの都市ダビクを
ISIL から奪還したと発表した。
 ダビクはムハンマドの言行録ハディースの中で、イスラム教徒と不信心者の最終決戦の地と位置付けられ、ISILは英文広報誌の名称してきた。
2016.10.17 Yahoo 時事通信記事

「モスル奪還作戦へ参加表明=訓練兵3000人が戦闘―トルコ」

<1611-101703>
 トルコのメディアによると、エルドアン大統領が17日、
ISILのイラクでの最大拠点で あるモスルの奪還作戦について、イラク政府に認められなくてもトルコ軍も参加する意向を示した。 トルコ政府とイ ラク政府は、モスル近郊のバシカ基地におけるトルコ軍の駐留をめぐり対立が続いていた。
 トルコのクルトゥルムシュ副首相は今回の作戦に関し、トルコ軍が訓練した地元兵3,000名が参加していると明かした。
2016.10.17 Yahoo AP通信記事

「イラク軍・クルド人部隊、IS支配下『モスル』奪還へ作戦開始」

<1611-101702>
 イラク政府が17日、
ISILが支配するモスルを奪還する作戦を開始したことから、ISIL はクルド軍とイラク軍に挟撃される形勢となっている。
 モスルにはISILの戦闘員6,000名が所在しているのに対し、モスル北部にはクルド軍、南部にイラ ク軍4,5000名が展開している。
2016.10.17 Yahoo 時事通信記事

「IS 最大拠点の奪還作戦開始=北部モスル、首相が宣言―イラク」

<1611-101701>
 イラクのアバディ首相が17日、
ISILが支配する同国第2の都市、北部モスルの奪還作戦を開始したと宣言した。
 イラク軍などはこれまで、奪還作戦開始に向け、モスルの周辺でISILの掃討作戦を進めてきた。
2016.10.09 Military Times U.S. forces increasing Iraq footprint ahead of Mosul operation <1611-100903>
 モスル奪還に向け米軍の増強が続いている。 最近600名近くがモスル南方30哩のQayara航空基地 に展開し、派遣部隊数が6,000名近くにのぼっている。 派遣地上軍は数百名の特殊部隊のほか、テネシー州ナッシュビルからの 第101空挺師団がイラク軍のアドバイザとして任務に就いている。
 またモスル奪還作戦ではラマディ、ファルージャ奪還の場合と違いApacheヘリも参加する。
2016.10.05 Jane's Defence Weekly DoD deploys more US troops to Iraq as Mosul operation looms <1611-100504>
 米国防総省が9月28日、モスル奪還作戦でイラク軍とクルド軍Peshmergaを支援するため600名の米軍を増派するこ とを明らかにした。
 イラクに派遣されている米軍はこれで公式には5,250名となるが、実際には部隊交替中の名目で、 更に数百名が派遣されていると見られる。
2016.10.01 NHKニュース イラク クルド自治政府にモスル奪還で協力要請 <1611-100101>
 イラクのアバディ首相が9月29日、バグダッドでクルド自治政府のバルザニ議長と会談し、イラク第2の都市で一昨年 6月から
ISILの支配下に置かれているモスルの奪還作戦への協力を求めた。
2016.09.29 Military Times U.S. sending 615 new troops to Iraq <1610-092901>
 カーター米国防長官が28日、モスル攻略に向けた米軍の最終増派が行われるとの発言を認め、615名の米軍が追加派遣 され2~3週間以内に現地米軍と合流することを明らかにした。 9月上旬にも400名が派遣されており、駐イラク米軍は5,362名にのぼることになる。
2016.09.22 Stars & Stripes Pentagon considers additional 500 troops for Iraq <1610-092207>
 米国防総省高官が、モスル奪還作戦のため更に500名の米軍をイラクへ追加派遣するとのWall Street Journalの報道を認めた。 この追加派遣で、現在4,647名のイラク派遣米軍は5,147名になる。
【前回の増派に関する記事:1610-090803 (S&S 2016.09.08)】
 米統参議長は今週、モスル奪還作戦は10月に行われると述べている。
2016.09.08 Stars & Stripes US sends more troops to Iraq to prepare for Mosul battle <1610-090803>
 米国防総省が8日、モスル奪還作戦支援のため約500名の部隊を先週イラクに派遣したと 発表した。 これによりイラクに派遣された米軍は、それまでの4,000名から4,460名になった。
2016.08.03 Jane's Defence Weekly US plans for retaling Mosul 'on schedule', says Carter <08.pdf>1609-080308>
 カーター米国防長官が7月27日、米軍が訓練したイラク軍6個旅団クルド軍Peshmergaによるモス ル奪還作戦は、計画通り進捗していると述べた。
2016.07.27 Stars & Stripes US forces begin advising Iraqi units closer to front lines around Mosul <1608-072706>
 米当局者が、モスル攻略を控えたイラクで米陸軍が、今まで以上にイラク軍と密接した指導を行うことを明らかにし た。 その手始めとして720日、米陸軍第101空挺師団の戦闘工兵が、モスル南東の町Qayyarahで、イラク軍工兵隊が行 うチグリス川での応急架橋作戦を支援した。
 米特殊部隊はクルド軍Peshmergaへの支援を行ってきているが、Qayyarahでの作戦支援は2014 年にイラクでの指導作戦を開始して以来最大のものである。 4月にはモスル作戦でApacheや
HIMARSが参画している。
2016.06.26 Yahoo 時事通信記事

「ファルージャ全面制圧=首相が訪問、IS掃討継続強調―イラク」

<1607-062601>
 イラクの対テロ部隊の報道官が26日、
ISILファルージャから撃退し全面的に制圧したと述べた。 バグダッド に近いファルージャは2003年のイラク戦争以降、過激派の活動拠点となってきた。
 報道によると、アバディ首相はこの日ファルージャを訪問し、近くモスルにイラク国旗を掲げると訴え、引き続き掃討を進める姿勢を強調し た。
2016.06.20 NHK イラク政府軍 モスル奪還に向け対 IS 作戦開始 <1607-062001>
 ファルージャの奪還に成功したと17日に宣言したイラク軍が、
ISIL最大拠点となっているモスル の奪還に向けて準備を開始している。 イラク国防相は、モスルの南60kmの町カイヤラを解放するため 作戦を開始すると宣言し、19日に戦車や装甲車を北上させていることを明らかにした。
 イラク軍は段階的に戦力を北部に移動させ、まずカイヤラを奪回する計画で、ここを足がかりにモスルの奪還を目指して攻勢を強めるものとみられる。
2016.05.30 Yahoo 時事通信記事

「クルド部隊、モスル東方で攻勢=イラク」

<1606-053002>
 イラククルド人自治区の治安部隊Peshmergaが29日、
ISILが占領するイラク北部の要衝モスルの 東方で攻勢を開始し、5,500名の兵力で早くも幾つかの村を奪回したという。
 クルド人自治区の安全保障会議(KRSC)は声明を出し、有志連合の航空戦力支援を受け、モスル内外でISILに圧力をかけ最終攻撃に備えていくと表明した。
2016.04.20 NHKニュース トルコ軍 イラクでISメンバー30人余殺害 <1605-042001>
 トルコのアナトリア通信によると、イラク北部のモスル近郊に駐留するトルコ軍の戦車が19日、
ISIL砲撃を受けた。 この攻撃でトルコ軍兵士にけがはなかったが、報復としてISILの拠点を砲撃 し、メンバー32人を殺害した。
 トルコ軍はモスルの奪還作戦に備え、地元住民などの義勇兵を育成するとしてこの地域に基地を設けて駐留し、これまでにもISILと交戦しているが、今回は大規模な攻撃 となった。 トルコ国内でISILよるテロなどが相次ぎ、国民の不満が高まるため強硬姿勢を示すねらいがあるとみられる。
2016.04.18 Stars & Stripes US to send Apache helicopters, more troops to help in Mosul fight <1605-041803>
 18日にバグダッドに到着したカーター米国防長官が、モスル攻略作戦を担うイラク軍第15師団を支援するため、米軍217名を 追加派遣すると述べた。 派遣部隊はイラク軍の助言、部隊防護、補給支援及び航空支援に当たる。 米高官によるとApache 8機が作戦に 参加するという。 これによりイラク派遣米軍は4,087名になり、そのほかに米国内に1,000名が待機している。
 バクダッドに駐在するOperation Inherent Resolveの報道官は、モスルには5,000名の
ISIL戦闘員がいると述べて いる。
2016.04.18 Stars & Stripes US, Iraq consider more troops to fight for Mosul <1605-041802>
 カーター米国防長官が18日にバグダッドに到着し、イラク軍のモスル攻略作戦を支援するため、米軍を追加派遣する可 能性があることを明らかにした。
 長官はこのあとアバディ首相及び国防相と会談するほか、クルド自治政府のバルザニ代表とも協議する。
2016.04.18 Yahoo 時事通信記事

「イラクに米兵200人増派=IS掃討加速へ首相と合意―米国防長官」

<1605-041801>
 カーター米国防長官がは18日にバグダッドでアバディ首相と会談し、
ISIL掃討加速に向 け、特殊部隊員を中心に米兵200名をイラクに追加派遣することで合意した。 増派にはモスル 攻略のため、イラク政府軍への支援を強化する狙いがある。
 これに伴い、米政府はイラクに常駐する米兵の人数の上限を3,870人から4,100人に引き上げる。
2016.04.06 Defense News Pentagon: More US fire bases could open in Iraq <1605-040603>
 米国防総省が6日、モスル奪還作戦にあたるイラク治安部隊を支援するため、現在米海兵第26遠征隊に所属するSpartan機動部隊の砲兵隊が Makhmour訓練基地近傍に開設しているFire Base Bell以外にも、新たに米軍基地を開設することを明らかにした。
 国防総省がKara Soar対砲迫基地と改称したFire Base Bellは度々
ISILのロケット弾攻撃を受け、3月19日には米海兵隊員1名が死亡してい る。
2016.03.24 Stars & Stripes Marines provide artillery support for Iraqi forces in Mosul attack <1604-032411>
 米海兵隊第26遠征部隊砲兵隊が24日に、
ISILが占拠しているモスル を奪還するイラク軍を支援するための砲撃を開始した。
 M777A2榴弾砲4門を装備した砲兵部隊は2週間前に、米軍事顧問団約100名がモスル奪還作戦に当たるイラク軍第15師団 の数千名を訓練しているMakhmour基地に隣接してFire Base Bellを設営したが、その直後にカチューシャ弾2発の攻撃を 受け1名が死亡、8名が負傷していた。 またその2日後には砲兵隊を狙った分隊規模の襲撃も行われている。
2016.03.24 Yahoo 時事通信記事

「IS拠点奪還作戦開始=北部で『村落解放』―イラク軍」

<1604-032405>
 イラクからの報道によると、イラク軍が24日に
ISILが拠点とするモスルを含むニナワ州の奪還作 戦を開始したと発表した。 軍はこの中で、ニナワ州で既に複数の村落を解放し、イラク旗を掲げたと戦果を強調している。
 作戦は米軍主導の有志連合による空爆支援を受け、イスラム教シーア派主体の民兵部隊も参加しているという。
2016.03.09 Jane's Defence Weekly US expects larger role in Iraqi effort to retake Mosul <1604-030915>
 米軍がイラク治安部隊が行うモスル奪還作戦で、従来より大きな役割を担おうとしている。  カーター国防長官は2月29日に、ラマディ奪還作戦と似た様相を望んでいると述べた。
2016.02.29 Military Times U.S. will expand, improve support for Iraq's Mosul operation <1603-022902>
 カーター米国防長官が29日の記者会見で、モスルの奪回作戦で米軍は、12月に行われたラマディ奪回時 より大きな働きをになうと述べた。
 具体的には兵站支援の拡大や、チグリス川渡河のための架橋などを挙げた。
2016.01.20 Military Times Hundreds more U.S. troops may go to Iraq <1602-012003>
 米国防総省のバクダッド駐在報道官が、モスル攻略にあたり数百名規模の米地上軍増派につい てイラク側と協議中であることを明らかにした。
 パリで開かれた対
ISIL国防相会議に出席したカーター米国防長官も、イラク派遣地上軍が現在の3,600名より増強さ れると述べている。
2016.01.14 Stars & Stripes The Kurds are ready to retake Mosul. Now they just need the Iraqi Army <1602-011405>
 米国防総省がモスル奪還作戦について、クルド軍とイラク政府軍違方向から共同して 作戦を行う計画であるが頓挫している。 クルド政府当局は、クルド奪還作戦は昨年3月に協議さ れたが今年1月になってもまだ実現していないとしている。
 クルド軍参謀長によると、クルド軍はモスルの北方及び東西に迫っており、南方を担当するイラク軍を待っているが、 ラマディ奪還を優先したイラク軍は、まだ作戦に参加していない。
2015.12.17 Stars & Stries US says Turkey must pull unauthorized forces from Iraq <1601-121709>
 
ISIL 占拠しているモスル近郊で、対 ISIL 部隊の訓練を行っていたトルコ軍基地が16日に ISIL の攻撃をうけ、スンニ派兵3名が死亡し、トルコ人数名が負傷したのを受け、トルコが部隊の増派を行おうとしている のに対し、米国がトルコに対し16日、不法にイラクへ部隊を派遣しているのを 止めるよう圧力を強めた。
2015.11.13 Yahoo 時事通信記事

「クルド部隊、シンジャルを奪還=『イスラム国』拠点に打撃―イラク」

<1512-111305>
 ロイタ通信によると、イラクのクルド自治政府のバルザニ議長がは13日、同国北部シンジャルを
ISIL から奪還したと宣言した。 議長は、シンジャル解放は、モスルの解放にも大きな影響をもた らすと強調した。
 シンジャルは、イラク北部モスルとシリア北部ラッカを結ぶ幹線道路上に位置する要衝で、制圧によりモスルはシリア側からの孤立が進み、ISIL への大きな打撃 となる。
2015.11.12 Stars & Stripes US troops advising Kurdish peshmerga in Sinjar assault <1512-111206>
 米国防総省報道官が12日、イラクのクルド軍 Peshmerga が開始した Sinjar 奪還作戦では、 米特殊部隊が同行した支援を行っていると発表した。 米軍部隊は
JTAC として、第一線で空爆機への目標指 示をっている。
 Sinjar はシリアのラッカとイラクのモスルを結ぶ ISIL主たる補給ルート上にあり、2014年8月に ISIL に占拠されていた。
2015.11.12 産経新聞

インターネット

クルド部隊が北部要衝の大規模奪還作戦 米空爆と連携、7500人投入 <1512-111205>
 イラク北部クルド自治政府が12日、
ISIL が支配するイラク北部モスル近郊 Sinjar の大 規模奪還作戦を開始した。
 自治政府の声明によると、米軍主導の有志連合が空爆で支援し、自治政府の治安部隊ペシュメルガ7,500名が作戦に参加 する。
2015.11.11 Jane's Defence Weekly US-backed forces advance in Syria <1512-111107>
 Operation 'Inherent Resolve' の広報官によると、アラブシリア人連合軍 (
SAC) の1,000名以上が、Al-Hasakah 県 の都市 Al-Hawl に隣接する地域255㎢を制圧した。
 SAC は自由シリア軍 (SDF) のアラブ人部隊で、米国は彼らに50tの弾薬を供与している。  YPG の SDF の主要な構成部隊であるが、補給品が PKK に渡ることをトルコが憂慮しているため、米軍は YPG へ の供与は考えていない。
2015.11.11 NHKニュース シリア「政府軍が IS 支配の空軍基地奪還」 <1512-111101>
 シリア国営 TV が10日、政府軍が北部アレッポの東部にある空軍 基地
ISIL から奪還し、ISIL 戦闘員数百人を殺害したと報じた。 この空軍基地は ISIL が2年 前から支配下に置いていたもので、ロイタ通信は、ロシア軍が空爆を開始して以降、政府軍にとって最も注目すべき軍事的な成果だと伝えている。
 これについて英国を拠点とするシリア人権団体は、政府軍はロシア軍の空爆とレバノンのシーア派組織ヒズボラの支援 を受けて奪還作戦を行ったとしている。
2015.11.10 Defense News Sweden extends training program for Kurdish troops In Iraq <1512-111003>
 スウェーデンが公式に、イラクで
ISIL と戦うクルド軍 Peshmerga に対する訓練支援 を2016年末まで延長することを決めた。
 スウェーデンは、陸軍の精鋭35名からなるチームを派遣しているが、その派遣経費を14ヶ月分確保した。
2015.11.08 Defense News Pentagon chief: more US troops possible in Syria <1512-110802>
 米軍50名以内の陸上部隊シリアへ派遣しているが、カーター国防長官が8日、必要と見れば 更に増員することもあり得ると発言した。
2015.11.06 Stars & Stripes F-15s arrive in Turkey on air defense mission <1512-110602>
 ロシア軍機が活動している空域の空対空任務に当たるため、米空軍 F-15C の第一陣6機 が6日、英空軍基地からトルコに到着した。
 オバマ政権は先週、F-15 12機をトルコに派遣すると発表しているが、残りの6機は対地攻撃を主とする F-15E になると見られる。
2015.10.31 Yahoo 時事通信記事

「シリアに特殊部隊派遣へ=『イスラム国』掃討で常駐―米」

<1511-103101>
 複数の米メディアが30日、米政府が
ISIL 掃討作戦の一環として、シリア北部50名未満の小規模な特殊部隊を派遣する方針を固めたと報じた。 軍事顧問として、シリアで同組織と戦う反体制派の支援に当たる。
 米軍は、イラク政府軍の訓練などのため、同国に3,000名以上の米兵を派遣しているが、シリアでの米兵常駐は初めてである。
2015.10.28 Jane's Defence Weekly US, Russia sign Syrian airspace MoU <1512-102802>
 ロシア軍機シリアでの活動を開始したのを受け、米露両国が10月20日、 航空安全に関する
MoU を締結した。
 米国防総省は MoU の中身について、ロシア側の希望として明らかにしていないが、シリア上空に於ける交戦の危険を回避する内容とだけ 述べている。
2015.10.28 Jane's Defence Weekly Russia surges logistic operations to support Syrian offensive <1512-102801>
 民間の航空機運航状況監視 web site によると、ロシアの Tu-154 旅客機2機が先月、テヘランからシリアでロ シアが使用している Latakia 航空基地へ飛行したが、Tu-154 はロシアから直接 Latakia へ飛行できる航続能力があることから、 イラン軍部隊のシリアへの輸送に使用されたと見られている。 シリアでは数百名のイラン革命 防衛隊 (
IRGC)員が活動していると見られている。 また10月にはイラン Mahan Air社の Avro RJ85 旅客機が少なくとも2回Latakia へ飛行している。 更に9月には イランの B747シリアの Il-76 輸送機が両国間を飛行している。
 一方、10月の最初の3週間でロシアは、ボスポラス海峡9隻の揚陸艦や輸送艦を通過させている。 ロシア軍が シリアに進駐した9月には12隻であった。 更にロシアは、海上輸送力強化のためトルコから使用中の 輸送船2隻を購入している。
2015.10.28 Yahoo ロイタ通信記事
「米、シリアに特殊部隊投入を検討 対『イスラム国』で=政府高官」
<1511-102803>
 2人の米政府高官が匿名を条件に、オバマ政権は
ISIL 掃討作戦に少数の特殊部隊をシリアに投入 したり、イラクに攻撃ヘリを派遣することを検討していることを明らかにした。
2015.10.23 Yahoo 時事通信記事

「イラクで救出作戦、米兵死亡=対『イスラム国』で初の犠牲」

<1511-102301>
 国防総省が22日、イラク北部キルクーク州ハウィジャ近郊で、クルド Peshmerga と米特殊部隊
ISIL の収容施設に捕らわれていた収容者の救出作戦を実施したと発表した。 作戦では約70人の解放に成功したが、 米兵1人が同組織の攻撃を受け死亡した。
 New YYork Times紙によると、2011年12月の米軍のイラク撤退以降、イラクでの戦闘で米兵が死亡したのは初めてである。
2015.10.22 Stars & Stripes US plans to capture the Islamic State's capital go awry <1511-102206>
 米国は
ISIL との戦いで次の焦点となるのは、彼らが首都としている Raqqa の奪還と見てい る。 Raqqa 北方30哩の町 Ain Issa には、Thuwar al-Raqqa あるいは Raqqa Revolutionaries と いうアラブ人武装組織がおり、10日以内に Raqqa を奪還できるといっているが、彼らの装備は AK-47 小銃だけである。
 米軍は彼らに50tの武器弾薬を空投したが、その大部分がクルド軍 YPG に渡ったという。
2015.10.21 Jane's Defence Weekly Syrian ground offensive starts <1512-102101>
 ロシア軍の空爆支援の元、シリア政府軍が Hamah県の Kafr Zita、西部の Al-Ghab、Hpms と Hamah の間にある 反政府勢力の飛び地、Lakakia県の山岳地帯の4ヶ所で攻勢に出ている。 また10月16日には Aleppo を完全支配下に置いている。
 ヒズボラ筋によると、ロシアが航空機を展開している Latakia の Humaymin航空基地に、数百名のイラン軍部隊が入っており、 ヒズボラも5,000名の部隊を追加派遣している。
2015.10.21 Yahoo 毎日新聞記事

「シリア ロシア人戦闘員3人が死亡か 西部ラタキア」

<1511-102101>
 ロイタ通信が20日、シリア西部ラタキア県で、アサド政権側のロシア人戦闘員3人が反体制派の砲撃で死 亡したと報じた。 砲撃は19日夜にあり、政府軍と共に戦うロシア人戦闘員にも死傷者が出たという。 ロシア軍が9月にシリアで空爆を開始して以降、政権側で戦うロ シア人の死亡情報が明らかになるのは初めてである。
 露軍は地上部隊の派遣は否定しているが、軍事顧問らが政府軍を支援しているとみられている。
2015.10.14 Jane's Defence Weekly Syria strikes showcase Russian Navy's cruise missile capability <1511-101406>
 ロシアが10月8日、カスピ海上のフリゲート艦1隻とコルベット艦3隻から、Kalibr-NK CM 26発1,500km離れたシリアに向け発射した。 ロシアが Kalibr-NK の射程を明らかにしたのはこれが初めてで、米国は今 まで1,485kmと見ていた。
 このロシアによる CM 発射は、軍事的な意味が不明である。
 米国も9月22日~23日に47発の Tomahawk を発射しているが、これはシリアの
ISIL に対する空爆の前に、彼らが逃げ出すのを防ぐ奇襲であった が、ロシアの CM 攻撃は航空攻撃と連携している様子がない。
 国防総省高官は CM 4発がイランに墜落したとしているが、26発中4発が失敗となれば不成功率15%で、米国の4%と比べると高い。
2015.10.07 Jane's Defence Weekly French Air Force conducts first Syria strikes <1511-100708>
 フランスが9月27日、Rafale 5機により初めてのシリア空爆を実施した。
 この空爆を C-135FR 空中給油機1機、海軍の Atlantique 偵察機1機が支援した。
2015.10.07 Jane's Defence Weekly Russia begins airstrikes in Syria <1511-100707>
 ロシアが9月30日にシリアでの空爆を開始した。
 衛星画像によるとロシアは、シリアの地中海沿岸 Latakia県にある航空基地に、Su-30SM 4機Su-24 12機 Su-25 12機、ヘリ20機程度を配置しており、ロシアは Su-34 も配置していることを認めている。
2015.10.14 Military Times Using Russia's cover, Iran begins sending fighters to Syria <1511-101404>
 イランシリア北部及び中部に数百名の部隊を送り込み、ロシアの空爆支援 を受けレバノンからのヒズボラ部隊と共に、反政府勢力に対する攻勢作戦を展開している。
 シリア政府軍とその同盟軍は、ロシアが空爆を開始した9月30日の一週間後に、攻勢に転じている。
2015.10.13 毎日新聞

インターネット

シリア空爆:IS 軍事施設など86ヵ所 最大規模の攻撃 <1511-101303>
 ロシア国防省が13日、シリアで12~13日に
ISIL の施設など86ヵ所を爆撃 したと発表した。 9月30日の空爆開始以降で最大規模の攻撃とみられる。 13日の空爆対象は ISIL が首都と位置付ける北部ラッカのほか、中部ハマ、北西部のイド リブ、ラタキア、北部アレッポの各地域としている。
 一方、イラク軍はロシア主導で設立された情報センタの支援を受けた空爆 を開始した。 情報センタはロシアとイラン、シリア、イラクの4ヵ国がバグダッドに設置している。
2015.10.03 Yahoo 時事通信記事

「『イスラム国』標的は20分の1=ロシアの空爆非難―英国防相」

<1511-100302>
 英 Sun紙が、ファロン英国防相ロシアシリアで実施している空爆 について3日、
ISIL を標的としたのは1/20にすぎず、大半はアサド政権と戦う 反体制派を狙ったものだと主張した。
2015.09.30 Stars & Stripes Russia launches airstrikes in Syria, says it’s targeting Islamic State <1510-093001>
 ロシアが9月30日に、シリアで初めて
ISIL の拠点に対する空爆を 実施したと発表した。 シリア国営 TV は軍当局者の話として、目標となったのは Homs県の Rastan 及び Talbiseh(註: Homs市北側)一帯、及び Hama県の Salamiyeh市近郊であるという。
 これについて米政府当局者は、ISIL は Homs県の一部は勢力下に入れているものの、Homs市より西には進出しておらず、空爆の目標は ISIL ではなく反アサ ド勢力であったのは明らかであると見ている。
2015.09.27 Yahoo 時事通信記事

「仏軍がシリア初空爆=『イスラム国』訓練施設狙う」

<1510-092702>
 フランス大統領府が27日、仏空軍がシリアで空爆を行ったと発表した。 仏軍はイラクで既に空爆を実施しているが、シリアでは 初めてである。
 オランド大統領は、仏軍機6機が空爆に参加したが、必要に応じて更なる攻撃を実施するとも語った。
2015.09.11 産経新聞

インターネット

独自に化学兵器を製造、使用か 英 BBC 報道 <1510-091106>
 BBC放送が米政府筋の話として11日、
ISIL が粗野な手作りながら化学兵器自ら製造し、イ ラクとシリアで使用している疑いが濃厚だと伝えた。 それによると、米政府は少なくとも4回、イラクとシリアの国境の両側で、粉末状のマスタードガス が使われたケースを特定した。
 米政府筋は、化学兵器はイラクでは米軍が管理しており、シリアでは政権側が廃棄処分をしたなどとし、いずれも入手は困難だとし、マスタードガスの化学的合成はそれほど 難しくはなく、イスラム国の小さな集団が自分たちで研究し、製造している可能性が高いと語った。
2015.09.10 Yahoo ロイタ通信記事

「ロシア軍、シリアで戦闘に参加 アサド政権支援=関係筋」

<1510-091004>
 事情に詳しいレバノンの関係筋3人が、ロシア軍がシリアでアサド政権軍を支援するため、戦闘に加わっ ていることを明らかにした。 ただ、レバノンの関係筋によると、戦闘に参加しているロシア軍兵士は、今のところ少人数だという。 ロシ ア軍のシリア内戦への関与拡大は米国が懸念する事態である。
 複数の米当局者は、ロシアが最近シリアに LST 2隻や輸送機などを派遣し、少数の海軍歩兵部隊も派遣されたと述べた。  ロシア側の意図は不明だという。
【註】
 ロシア軍のシリア内戦への直接介入について、何故今頃になっての感は否めないが、このままではロシア海軍が地中海に持つ唯一の拠点であるシリア西部タルトゥスの確保が 難しくなるとの判断があった可能性も考えられる。
2015.09.10 東京新聞

インターネット

ロ軍、シリアで戦闘参加か 「少人数で」と報道 <1510-091001>
 ロイタ通信が複数のレバノン筋の情報として9日、シリアでアサド政権軍を支援するため、少数のロシア軍部隊が 戦闘に参加し始めたと報じた。 それによるとレバノン筋は、ロシアはもはやただの顧問ではないと指摘したが、戦闘への参加は少人数で大部隊はま だ加わっていないと述べた。
 ロシア政府は同日、軍事顧問をシリアに派遣したことは認めたが、供与した兵器の使用方法を教えるためだと説明していた。