Enduring Freedom 作戦の推移

その1 : 事件発生 〜 空爆開始
その2 : 空爆開始 〜 地上侵攻開始
( その3 : 地上侵攻開始 〜 マザリシャリフ陥落 )
その4 : マザリシャリフ陥落〜カンダハル陥落

【2001.11.10】

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ロイター

 [13時29分]

タリバン国防相、マザリシャリフ陥落認める  タリバン政権のアコンド国防相は、北部の要衝マザリシャリフが対抗勢力の北部同盟に制圧されたことを認めた。
 同国防相はロイター通信に対し、「マザリシャリフ市と空港は敵側の勢力下にある」と述べ、タリバン軍が現在、 マザリシャリフ東方約60kmまで撤退したことを明らかにした。
ロイター

 [12時37分]

ビンラディン「核兵器と化学兵器を所有」  10日付のパキスタン英字紙ドーンは、米同時多発テロ事件の首謀者とされるウサマ・ビンラディン が、核兵器と化学兵器を所有していると言明し、米国の軍事行動への報復攻撃に使用する可能性を示唆した、と伝えた。
 同紙がパキスタン人ジャーナリスト、ハミド・ミール氏によるビンラディン氏のインタビュー内容として報じた。  ビンラディンは7日、アフガニスタン国内でミール氏の取材に応じ、「もし米国がわれわれに対して化学兵器もしくは核兵器を使った 場合、われわれも化学兵器と核兵器で報復することを宣言したい。 われわれは抑止力としてこうした兵器を 所有している」と語ったという。 ビンラディンは、入手先については言及を避けたという。 同紙には、ミール氏とビンラディン氏 の2人が並んだ写真が掲載されている。
毎日新聞

 [12時 2分]

マザリシャリフ陥落近づく 北部同盟が制圧発表  北部同盟のドスタム将軍は9日、タリバンが支配するアフガン北部の要衝都市マザリシャリフに同日、指揮下の部隊が 進攻、制圧したと述べた。
 一方、タリバン軍が反撃しており、米政府は「事態は流動的だ」としているものの、進攻は米軍の支援を受 けているだけに陥落は近いとの見方が強い。
 北部同盟部隊は9日午後6時ごろ、南側からマザリシャリフに入った模様。 ドスタム将軍によると、攻略戦はタリ バン敗走までわずか1時間半で、タリバン側は約200人が死亡、北部同盟側の死者は28人という。
 タリバン兵は首都カブール方向へ退却しているとされるが、なお、タジク国境からの応援を受け、郊外で態勢の立 て直しを行っているとの報道もある。
ロイター

 [10時 8分]

アフガン・カブール近くの前線に北部同盟の戦車が結集  目撃者によると、アフガニスタンの首都カブールに近い北方の地点で、北部同盟が数百人規模の兵士と戦車を結集さ せている。 また、北部同盟の複数の司令官は、数時間内にもカブール進攻に踏み切るとの見通しを示した。
 ロイター通信のカメラマンは、約800人の北部同盟兵士が戦車4台と重火器40門を携えて前線に向けて行軍し ているのを目撃した。 同時に米軍の戦闘機が上空を飛行し、北部同盟が掌握したバグラムの飛行場を見渡せる位置にあるタリバンの 拠点に爆弾を投下しているという。
 北部同盟の複数の司令官は、午前2時にタリバンの拠点に対する攻撃を開始する予定だ、と語った。
読売新聞

 [ 1時37分]

北部同盟、マザリシャリフに  北部同盟のウズベク人部隊を率いるドスタム将軍は9日夜、CNN に対して、北部同盟の部隊が同日午後、北部の要衝 マザリシャリフに突入したと語った。
 北部同盟スポークスマンは AFP 通信に対して、同盟部隊が同日、同市中心部から西方約10kmの空港を完全に制圧 したことを明らかにした。
 北部同盟がマザリシャリフを押さえれば、アフガニスタンに隣接するウズベキスタンからの軍事物資の供給が可能になり、対タリバ ン攻勢に弾みがつくと見られる。 ウズベキスタンには、米第10山岳師団など米軍部隊がすでに配備されており、米軍と北部同盟の協 力にもプラスになる。
 この情報について、米国防総省広報は9日、「現在、現地から情報を収集中で、事実関係の確認はできない 」とコメントした。

【2001.11.09】

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ロイター

 [21時57分]

北部同盟、マザリシャリフ制圧へ向け大規模な攻撃開始  北部同盟が北部の要所マザリシャリフ制圧を目指し、大規模な攻撃を開始した。
 同報道官によると、米軍はこの日未明、マザリシャリフから8km離れたタリバン前線の橋を爆撃。 絶好のタイミングでタリバンの前 線に打撃を与えることができたと述べた。
読売新聞

 [21時13分]

アゼルバイジャン、米軍に空軍基地使用許可を検討  アゼルバイジャンの政府当局者は9日、本紙に対して、アゼルバイジャンが米国と、アフガニスタンに出撃する米軍機 に国内の空軍基地の使用を許可することを含む反テロ軍事行動への支援策を協議中であることを明らかにした。
 米政府はすでにアゼルバイジャンの求める経済制裁緩和を議会に要請中で、制裁緩和と引き換えに基地提供が実現する可能性が高い。
 同国のようなイスラム教国が軍事行動に関与することは、アラブ・イスラム圏の支援獲得に躍起になっている米国にとって大きな前 進となる。
 アゼルバイジャン政府当局者は、基地の使用は主に燃料補給などの兵站目的になるとの見通しを示しつつも、米軍機が同国内の基地 から直接アフガニスタンに出撃する可能性も否定しなかった。
読売新聞

 [14時37分]

義勇兵85人が空爆で死亡か  AFP 通信が8日、パキスタンを拠点にするイスラム原理主義組織「イスラム聖戦運動」のスポークスマンの話として伝 えたところによると、対米戦に参加した同組織の義勇兵85人が同日、アフガン北部のダラエスフ渓谷付近で米軍機の 爆撃を受けて死亡した。
ロイター

 [14時29分]

イラン、海外に駐在する700人以上の軍事顧問を召還  イランは、アルカイダのネットワークせん滅活動に対して連帯を示すため、海外に駐在する軍事顧 問700人以上を召還する。
 8日付のフランクフルター・アルゲマイネ紙は西側安全保障筋の話として、ハタミ大統領が議長を務めるイランの最高安全保障委員会 が、10月中旬に下したこの決定を伝えた。
 イランは、革命防衛隊の派遣や、レバノンのヒズボラ、パレスチナのイスラム原理主義組織 ハマスおよびイスラム聖戦に対する支援で、非難を受けていた。
 ロンドン在住の湾岸地域の専門家、ムスタファ・アラニ氏は、今回の決定について、「テロリズムに加担しているとの非難を逃れた いという狙いがある」と述べ、同時多発テロ後の米国の攻撃から「免責」を得るのに必要と、政府が判断したことの意思表示との見方 を示した。
毎日新聞

 [13時13分]

米・中東軍司令官 大規模地上軍派遣を否定せず  米軍のアフガニスタン攻撃を指揮するトミー・フランクス中東軍司令官は8日、空爆開始後、初めて国防総省で記者会 見し、作戦進行に満足していると述べ、長引く空爆に成果が見えないとする批判を退けた。
 また「すべての選択肢は開かれている」と語り、大規模な地上軍を派遣する可能性を否定しなかった。

【2001.11.08】

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読売新聞

 [23時55分]

米軍が4隻目の空母、アラビア海派遣へ  8日付の米紙ワシントン・タイムズは、米国防当局者の話として、米国が早ければ今週末にも、サンディエゴに拠点を 置く空母「ステニス」(満載排水量 102,000t)を、アフガニスタンでの軍事作戦に参加させるため、アラビ ア海などアフガン周辺海域に派遣すると報じた。 派遣されれば同作戦に投入される4番目の空母機動部隊となる。
 アフガン周辺海域には既にカール・ビンソン、セオドア・ルーズベルト、キティホークの3空母が展開している。
毎日新聞

 [14時31分]

北部同盟が防衛線の一部を突破  タス通信が7日、タジキスタンの軍事情報筋の話として伝えたところによると、北部同盟のドスタム将軍の部隊は マザリシャリフ南のタリバン勢力の防衛線を突破し、7日朝には同町から数十キロに達した。
 北部同盟の部隊は数日前からタリバン側と激しい戦闘を展開し、6日朝タリバンの防衛線の一部を破った。 タリバン側は現地指揮官 を含む300人が死亡した。
 また、タジキスタン駐留のロシア軍の説明では、米軍の空爆でウズベキスタン国境からマザリシャリフの北までの一帯は事実上、タ リバン勢力が排除され、部隊移動が可能になったという。
読売新聞

 [12時 6分]

米軍、タリバン部隊を空爆  米軍統合参謀本部のペース副議長は7日の会見で、米軍が同日、約80機の戦闘、爆撃機を投入 してアフガニスタンを空爆し、このうち約3分の2をタリバン部隊に対する直接攻撃に振り向けたことを明らか にした。
 同副議長によると、米軍機はマザリシャリフ周辺に展開しているタリバン部隊の車両、陣地、さらにタリバン兵が潜伏している洞穴 を集中爆撃した。
時事通信

 [ 9時 3分]

空爆1ヶ月、延べ2,000機超が出撃  米軍のペース統合参謀本部副議長は7日の記者会見で、1ヶ月前の空爆開始以来、延べ2,000機以上の 航空機が出撃し、タリバン司令部、防空施設などを破壊したと発表した。
 同副議長は、北部同盟によるマザリシャリフへの進撃に関して「非常に流動的な状況だ」と述べた。 米特殊部隊などの支援により 、「進展している」との認識も示したが、詳細は語らなかった。

【2001.11.07】

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読売新聞

 [22時 1分]

米国防長官、地上作戦で特殊部隊30人以上負傷と公表  ラムズフェルド米国防長官は6日の記者会見で、米特殊部隊が先月19日、アフガニスタン南部カンダハル周辺で決行し た地上作戦の際、30人以上の特殊部隊員が負傷していた事実を公表した。
 長官によると、特殊部隊が降下する際に、2人が足を骨折、23人が軽傷を負ったという。 また、タリバン側に対する攻撃で爆発物を 使用した際に、吹き飛んできたコンクリート片などに当たって5人が負傷、1人が指の骨を折った。
 マイヤーズ統合参謀本部議長は、カンダハル周辺での特殊部隊作戦での米兵の被害について、2人が負傷し、パキスタン国内で後方支 援任務に就いていたヘリの墜落により乗員2人が死亡したと説明していた。
毎日新聞

 [20時11分]

タリア、陸海空軍2,700人の派遣表明  イタリアのマルティノ国防相は7日、伊下院で演説し、米英軍のアフガニスタン攻撃支援のため陸海 空軍の部隊2,700人を派遣する方針を表明した。
 国防相によると、派遣部隊の大部分は後方支援活動に従事するが、訓練を受けた一部の特殊部隊は米軍指揮下でタリバンとの戦闘活 動にも参加するという。 また、攻撃には空母ガリバルディが動員される。
ロイター

 [ 7時47分]

対テロ軍事作戦に2,000人の仏兵が参加  フランスのシラク大統領は、軍事作戦において2,000人程度のフランス兵が参加しているこ とを明らかにした。
 しかし、この兵士がアフガニスタン国内で作戦に従事しているのかどうかについては、言及しなかった。
毎日新聞

 [ 1時41分]

特殊部隊活動場所を2.5倍に増強  ラムズフェルド国防長官は5日、アフガン北部で特殊部隊が活動中の場所が先週の2ヶ所から4ヶ所に増やし、2.5倍に 増強したことを明らかにした。 人数は示さなかったが、国防総省当局者によると、100人以下という。

【2001.11.06】

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ロイター

 [22時52分]

米軍事行動支援で3,900人を派兵=ドイツ首相  ドイツのシュレーダー首相は、同国が米国の要請により、アフガニスタンでの軍事行動のため最高 3,900人の兵員を派遣することを明らかにした。 ただ、空爆への参加や地上軍派遣の要請は受けていない、という。
 同首相によると、米国はドイツに対して、地上の汚染をチェックするための機器を備えた装甲車および 医療スタッフ、特殊部隊、輸送機、海軍派遣部隊を要請した。 ドイツ政府は米国からの要請を受け入れる方 針であるという。
毎日新聞

 [20時39分]

タリバンの攻撃で米ヘリ1機墜落 パ政府当局  パキスタン政府当局者は6日、アフガニスタン・タリバン軍の砲撃を受けた米軍のヘリコプター1機 がパキスタン西部に墜落、負傷者が出ていると語った。
 タリバン政権は搭乗していた米兵4人が死亡したと説明したが、米国防総省当局者は5日、「ヘリが墜落したという報告はない」と全 面否定した。
毎日新聞

 [18時32分]

通常兵器最大の BLU-82 爆弾を初投下  米軍が、通常兵器としては最大の兵器とされる BLU-82 爆弾(15,000-lb)を初めてアフガ ン北部のタリバン軍に対し、4日2発を投下した。
 FAS によると、BLU-82 は硝酸アンモニウムとアルミニウム粉を混ぜた爆薬で、地面すれすれで爆発して直 径80mの土地を何もない平らな状態にし、数百メートルの範囲を焼き尽くす破壊力があるという。
 ベトナム戦争時に開発され、ヘリコプター発着場を瞬時に作るために用いられた。 湾岸戦争では地雷原の破壊 のほか、イラク軍に心理的な打撃を与える特殊作戦で計11発が使われた。 重すぎて輸送機でしか運べないた め、C-130 輸送機からパラシュートで投下される
ロイター

 [16時54分]

反タリバン勢力による本格攻勢の準備を待つ用意=米統合参謀本部議長  マイヤーズ米統合参謀本部議長は、米国は、アフガニスタンの反タリバン勢力によるタリバン勢力への本格的攻撃の 準備が整うまで、2ヶ月程度は待つ用意ができており、反タリバン勢力への装備補給により、重要な冬季には同勢力の 戦闘能力は一段と強まる、との見方を示した。
 反タリバン勢力による本格的攻撃開始を米国がどれだけ待てるかとの質問に対して、同議長は、「その準備に2ヶ月 程度かかるのであれば、問題はない」と述べた。
読売新聞

 [11時48分]

アフガン地上戦に同盟国部隊も投入へ  米統合参謀本部のスタッフルビーム作戦副部長は5日の記者会見で、洞穴などに潜んだタリバン兵力を掃滅する方策に ついて、「対テロで連合する国々の軍のあらゆる部隊が、ある時点で投入されるだろう」と語り、米軍だけでなく同盟国も加わった形 で特殊部隊などによる地上戦を展開する方針を示した。
 同副部長は、「われわれの間で、空爆だけで勝てると信じている人はほとんどいない」と言明し、現時点では反タリバン勢力との連 絡や情報収集が主任務となっている陸上部隊を増強し、より直接的な軍事作戦に従事させる見通しを示した。
作戦に参加する連合国は、すでに英軍が急襲部隊をアフガン周辺に配置したほか、トルコ やチェコなども特殊部隊を派遣する見込みで、これらの国々を念頭に置いたものと見られる。

【2001.11.05】

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読売新聞

 [21時22分]

米、カブールをミサイル攻撃  ロイター通信などによると、米軍は5日、カブール市内のホテルをミサイルで破壊、多数の タリバン兵が死亡した。
 ホテルはタリバン兵が使用しており、攻撃には武装ヘリコプターが使われたようだ。
 一方、アフガン・イスラム通信によると、米軍は4日夜から5日にかけて、首都カブール北方、南部の拠点カンダハル、西部ヘラート 、北部のサマンガン州とバルク州など広範囲にわたって大規模な爆撃を展開した。
読売新聞

 [12時 8分]

空爆を続行、米特殊部隊200人近くに  AP 通信は4日、北部同盟支配地域で後方支援、攻撃目標設定、補給などにあたっている米軍特殊部 隊の規模が100〜200人に達していると伝えた。
 また、米国防総省によると、米軍は4日までに、数百キロ先の敵軍の動向を監視できる JSTARS 機と、高度 20,000mメートルから敵陣に対する偵察を行うグローバルホークに対してアフガニスタンへの展開命令を出し た。
 両機は、遠方の敵部隊の監視を目的としたもので、北部同盟及び米軍がタリバン部隊に対する大規模攻撃の準備に着手した可能性が 高い。
読売新聞

 [ 2時 1分]

タジキスタン、米に3基地を提供  タジキスタン政府は、同国南部3基地提供の用意があることを表明、タリバン掃討に向けた米軍の攻撃態勢が一段と 強化される見通しとなった。
 対象となる空軍基地は、いずれもソ連時代に使われていた。 米軍はただちに、空軍専門家を送り、現状を調査する。
 タジキスタンのナザロフ外相によると、基地使用の用途を限っておらず、対アフガン空爆出撃の可能性も含 まれる。
 米軍はすでにタジクには救援活動専門の特殊要員を派遣して、後方支援体制を築きつつあった。
読売新聞

 [ 1時56分]

米、特殊部隊数チームを増派  マイヤーズ米統合参謀本部議長は4日、アフガニスタン時間の3日夜、新たに特殊部隊数チームを増 派したことを明らかにした。
 米軍は既に特殊部隊10数人から数十人を反タリバン勢力「北部同盟」支配地域に展開していた。
 マイヤーズ議長は同番組で、「冬季を通じて、北部同盟など反タリバン勢力を支援する作戦を続ける」との方針を表明した。
毎日新聞

 [ 1時26分]

先月の地上作戦米兵負傷と報道 統参議長は否定  4日発売の米誌ニューヨーカーは米軍がアフガニスタンで先月20日に行った地上作戦で、タリバン側の反撃に遭い、特 殊部隊デルタフォースの隊員12人が負傷したと報じた。 うち3人は重傷を負ったという。
 マイヤーズ米統合参謀本部議長は4日、この報道について「事実ではない」と否定した。

【2001.11.04】

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共同通信
毎日新聞

 [22時55分]

イタリア軍参加を表明 伊国防省  イタリア国防省は4日、国会の承認があり次第、アフガニスタンへの軍事作戦にイタリア軍も参加 するとの声明を発表した。
 ベルルスコーニ政権は以前から派兵の意向を持っており、国会は与党が多数派のため承認される可能性が高い。
毎日新聞

 [20時50分]

地上戦、数週間以内に数千人規模で 英日曜紙  英日曜紙サンデー・タイムズは4日、米英両軍の数千人規模の特殊部隊が数週間以内にウズ ベキスタンからアフガニスタン北部に進攻する見通しだと報じた。
 進攻作戦の主目的はタリバン支配地域の難民の救援とされる。
 米英空軍の空爆や北部同盟から援護を受け、最前線に食料、衣料、医薬品などの補給基地を設置するという。
毎日新聞

 [20時30分]

米軍領空通過で合意 タジク大統領と米国防長官  アフガニスタン周辺諸国歴訪中のラムズフェルド米国防長官はタジクのラフモノフ大統領との会談後、タジクがアフ ガン攻撃に参加する米空軍の領空通過を認めることで合意したと語った。 タジクはこれまでアフガンへの人道援助物資輸送のための 領空使用を表明していた。
 長官は米軍がアフガンへの地上軍投入のためタジク領を使用する計画はないと強調。 さらに「我々はタリバン壊滅の軍事作戦終了 後、アフガニスタンに米国軍を残すつもりなはい」と述べ、ロシア、中国などに配慮する発言をした。
毎日新聞

 [ 1時15分]

米爆撃機とヘリ各1機を撃墜 駐パキスタン大使  タリバン政権のザイーフ駐パキスタン大使は3日会見し、アフガニスタン南東部のガズニ州で2日から3日にかけ、米軍 の爆撃機1機とヘリコプター1機を撃墜したと語った。米兵40〜50人が死亡した可能性があるという。
 同大使は「撃墜した爆撃機は大型で特定できないが、B-52 ではないか」と述べた。

【2001.11.03】

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読売新聞

 [23時55分]

アフガン南部部族、タリバンと交戦か  米統合参謀本部のスタッフルビーム作戦副部長は2日「アフガニスタン南部の部族がタリバンと戦っ ている兆候がある」と述べ、同国南部の反タリバン勢力とも協力関係構築を進める姿勢を明らかにした。
 情報機関の報告をもとにしたもので、国防総省高官が、タリバンの大半を占めるパシュトゥン人居住地域のアフガ ン南部で戦闘が行われていることを示唆したのは初めて。
ロイター

 [15時26分]

米軍特殊部隊ヘリがアフガンで不時着、乗員は救出  アフガニスタン国内で特殊部隊任務に当たっていた米軍のヘリコプターが悪天候のため不時着 し、乗員4人が負傷したが、全員が別のヘリに救助されて国外に脱出したことが、米国防総省が声明で明らかにした。
 米軍はその後、F-14 戦闘機を現場に派遣し、不時着したヘリコプターを爆破した。

【2001.11.02】

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毎日新聞

 [22時11分]

米軍無人機を撃墜 タリバン発表 米側は否定  タリバン系のアフガン・イスラム通信によると、アフガニスタン・タリバン政権のスポークスマンは1日、北部マザリ シャリフ西40kmのチャルボラックで同日午後4時半、米軍機を撃墜したと語った。
 これに対し、米国防総省は同日、「撃墜された飛行機は1機もない」と否定の声明を出した。
ロイター

 [17時53分]

米軍の B-52 爆撃機、カブール北方のタリバン前線を爆撃  米軍の B-52 戦略爆撃機が、アフガニスタンの首都カブール北方に位置する、タリバン軍の前線付近への爆撃を再開 し、タリバンの重要拠点であるTutakhan丘陵を、少なくとも2回にわたって攻撃した。
 反タリバン勢力のムスタファ司令官は、ラバトにある前線基地の屋上から米軍による爆撃を目撃し、1回の攻撃につ き10〜12回の爆発があったと述べた。
 米軍が B-52 戦略爆撃機を投入してカブール北方のタリバン軍前線付近を攻撃するのは、今週に入って2回目になる。
毎日新聞

 [11時16分]

米軍機を撃墜? タリバン系通信が報道  タリバン政権のスポークスマンは1日、北部マザリシャリフ西40kmのチャルボラックで同日午後4時半、米軍機を撃墜 したと語ったと、タリバン系のアフガン・イスラム通信が伝えた。 機種などは明らかになっていない。
 これに対し、米国防総省は同日、「撃墜された飛行機は1機もない」と否定の声明を出した。
ロイター

 [ 8時28分]

アフガン領土内の米兵の増強を計画中  ラムズフェルド米国防長官は、アフガン領土内で連絡や通信、攻撃目標の誘導任務を遂行することが可能な 特別部隊の人員を増強する計画があることを明らかにした。

【2001.11.01】

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読売新聞

 [23時21分]

アフガン北部、北部同盟が攻勢に出るも苦戦  アフガン・イスラム通信は1日、北部同盟が同日未明、北部サマンガン州ダラエスフ渓谷で 攻勢に出たが、タリバンによって撃退された、と報じた。 北部同盟の攻勢は米軍機がタリバン前線部隊への激しい空爆を行った後に 始まった。
 ダラエスフは北部の要衝マザリシャリフの南方約80km地点にあり、マザリシャリフ陥落を目指す北部同盟が タリバンの激しい反撃にあい、苦戦している。
 一方、AP通信によると、米軍は1日未明、カブール北方で、タリバン前線基地の二つの村を空爆した。 村は北部同盟と対峙するタリ バンの前線付近にあり、タリバンの部隊数百人の基地になっているという。
毎日新聞

 [22時28分]

トルコも特殊部隊を派遣へ  トルコ政府は1日の閣議で、トルコ軍の特殊部隊員約90人をアフガンに派遣することを決め た。
 トルコのメディアによれば、派遣部隊は北部同盟の兵士たちを指導するのが目的で、実際の戦闘には加わらない方針という。
読売新聞

 [21時11分]

パキスタン駐留の米兵は2,200人、5基地に展開  米軍がパキスタン国内5ヶ所の軍用基地に展開、米兵ら総計約2,200人が駐留していることを 、1日複数のパキスタン軍当局者が本紙に明らかにした。
 これまでにシンド州ジャコババード、バルチスタン州パスニとダルバンディンの3基地の駐留が判明しているが、今回新たにバルチス タン州ピシンと北西辺境州バダベルの両基地に駐留していることが分かった。
 軍当局者によると、実際には、ジャコババードが空爆、ダルバンディンが地上部隊出撃の拠点となっている。
 パキスタン国内に駐留する米英軍関係者2,200人のうち1,600人が特殊部隊で、ダルバンディンに800人( うち250人が英部隊)、タリバンの本拠地カンダハルに最も近いピシンに200人が駐留している。
毎日新聞

 [20時46分]

相次ぐ誤爆の背景  精密誘導型弾は、テレビ誘導型、レーザー誘導型、GPS 誘導型の三つに大別され、誤爆の原因は 誘導装置の命中精度の欠陥と誤作動人為ミス目標選定の誤りなどに分類 できる。
 メーカーなどが公表している命中精度は、TV 誘導型が半径約3m、レーザー誘導型約8m、GPS誘導型約3〜13m。 ただ、これは「半 数命中半径」で、50%がこの範囲を外れる可能性がある。 ラムズフェルド米国防長官は28日、空爆の命中確率を「良 くて85〜90%」と述べた。
 天候の影響もある。 レーザー誘導型爆弾の場合、湿度や粉じん、風が微妙に影響するほか、曇り空では上空からの標的設定が困難 になる。 人為ミスも大きな要因だ。 平時に100%の精度でも、戦時は違う。 感情などさまざまな状況に左右される。 極度の疲労 と緊張で操縦士のミスがあっても不思議はない
 カブールで25〜26日に起きた国際赤十字倉庫と住宅街への誤爆は、赤十字に GPS 誘導型 住宅街にレーザー誘導型爆弾が着弾した。
 国防総省によると、赤十字誤爆は「爆撃地選定の人為ミス」、住宅街誤爆は「誘導システムの誤作動」によ るものだった。
ロイター

 [15時59分]

タリバン、北部で反対勢力を撃退=AIP  アフガニスタンを実効支配するタリバン政権は、同国北部で北部同盟の攻撃を撃退した、とアフガン・イスラム通信  (AIP) が、タリバン政権報道官の話として報じた。
 同通信によると、タリバン政権は3時間にわたる戦闘の末、サマンガン州ダライスフ付近の複数の拠点の防衛に成功 し、前線に変化はないと述べた。
 ただ、この報道について確認は取れていない。また、これまでのところ、北部同盟からのコメントはない。
毎日新聞

 [11時43分]

政権崩壊後の首都カブール制圧せず 北部同盟会見  北部同盟スポークスマンのハロン・アミン氏は31日、ワシントンで記者会見し、北部同盟には「カ ブール解放の意図はない」と述べ、タリバン政権崩壊後も首都を「制圧」する気はないと強調。 同氏はカブ ールを非武装化し、暫定政権づくりを急ぐ構想を支持した。
 アミン氏は、空爆だけではタリバン政権打倒や同時多発テロの重要容疑者ウサマ・ビンラディンの拘束は難しいとして、北部同盟へ の軍事支援の必要性を強調。 戦車や装甲兵員輸送車、ヘリコプターなどの供与を求めた。
 またアミン氏はアフガン空爆の開始以降、タリバン政権で4,000〜5,000人の逃亡者が出たと述べた。
 同氏は、ビンラディンの行方について、10月にアフガン中部のオルズガン州で目撃されていたと語った。 目撃の状況や具体的日時 は明らかにしなかった。 「当時、我々は彼がどこにいるか具体的に言うことができたが、今は居場所が変わったかも知れない」と語 った。
毎日新聞

 [10時21分]

タリバンの通信機能に重大な打撃 米参謀本部  米統合参謀本部のスタッフルビーム副作戦部長は31日、タリバン政権は米軍の攻撃で通信機能に重 大な打撃を受け、オマル師との連絡も極めて難しくなっているとの見解を示した。
 また米軍が北部の要衝マザリシャリフ近郊などで、B-52 による「じゅうたん爆撃」を行っていることを明らかにした。

【2001.10.31】

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標     題
要         旨
ロイター

 [22時22分]

米国の空爆でこれまでに1500人が死亡=タリバン大使  タリバンのザイーフ駐パキスタン大使は、25日前に始まったアフガニスタン空爆により、これまでに1,500人が死亡し た、と発表した。
 また、米国の空爆は同国南部の都市カンダハルの発電所や橋りょうを目標にしている、と述べた。 同大使 は1,500人の内訳については詳述していない。
読売新聞

 [21時56分]

B-52 を投入、集中空爆  AFP 通信によると、米軍は31日、B-52 戦略爆撃機や戦闘機で、タリバン前線部隊を集中的に空爆した。  バグラム空軍基地周辺のタリバン部隊に対する空爆で、B-52 戦略爆撃機の投入が確認されたのは初めて
 目撃者によると、同日午前8時ごろ、少なくとも2回にわたる空爆でタリバン陣地から10回以上、黒煙が立ち上った。 一帯には約 6,000人のタリバン精鋭部隊が北部同盟と対峙している。
毎日新聞

 [12時 2分]

大規模地上軍も検討 アフガン内の米軍駐留認める  ラムズフェルド米国防長官は30日、アフガニスタン攻撃に関して、湾岸戦争型の大規模な地上軍の編成も排除しない 意向を示した。
 訪米したフーン英国防相と共同会見したラムズフェルド長官は、アフガニスタン攻撃の現状について「我々は第二次大戦や朝鮮戦争 、湾岸戦争時のような地上軍を持っていないが、それを論外とはしない」と述べた。
 米軍は現在、アフガン周辺に数百人の特殊部隊と約1,000人の陸軍山岳師団を配備しているが、長官の発言は、これらの 地上兵力を、場合によっては数万〜数十万規模に増やす可能性に言及したものだ。
ロイター

 [ 8時56分]

米軍からの軍事支援は受けていない=北部同盟将軍  アフガニスタンの北部同盟の有力指導者であるドスタム将軍は、自身が率いる軍隊が、同国北部の主要都市、マザリ シャリフから約25kmの地点に位置している。 20人ほどの米国人が行動をともにしているが、人道上での支援に限られていて、これま で、軍事面での援助は受けていない、と述べた。
ロイター

 [ 7時57分]

米軍はアフガン領土北部で作戦を展開中  ラムズフェルド米国防長官は、「米国はたしかに、アフガニスタン領内にほどほどの人数の地上兵力を有している。  地上軍は連絡目的で留まっている」と述べた。
 同長官によると、米地上軍はアフガニスタン北部に展開し、空爆のための攻撃目標に関する情報提供を支援している。 さらに、地 上軍はアフガニスタン南部にも出入りしているという。
ロイター

 [ 7時22分]

米軍戦闘機、カブール近くのタリバン前線に猛撃  複数の米軍戦闘機が、カブールの北に位置するタリバン軍前線付近に激しい攻撃を加えた。
 北部同盟のリロザイ司令官は、北部同盟の前線側からこの米軍による爆撃を目撃し、タリバン軍には恐らく多くの負傷者が出たとの 見方を示した。 同司令官は、28日、29日同様、30発ほどのミサイルを目撃した、と述べた。
読売新聞

 [ 6時 2分]

米特殊部隊6人、タリバンが逮捕  タリバンと関係の深い「ウラマー・イスラム協会」(JUI)幹部、ハフィズ・ハリル・アハマド氏は30日、読売新聞に対 し、アフガン南部カンダハル市郊外で任務遂行中の米軍特殊部隊員6人がタリバンに逮捕された、と語った。
 米政府は、アハマド氏の主張を裏付けるような発表は行っていない。
 アハマド氏によると、6人は白人男性で、民族衣装に身を包み、口ひげをはやすなど、現地の人々に変装、情報収集 活動に従事しており、29日午後、同じ場所でタリバンに逮捕された。
読売新聞

 [ 6時 2分]

米国防長官、アフガンでの地上部隊活動を認める  ラムズフェルド米国防長官は30日、記者会見し、アフガニスタン北部で少数の米地上部隊が活動 していることを明らかにした。
 同長官によると、この部隊は米軍機による空爆の際、標的に関する情報を提供するなどして攻撃を側面支援 しているという。
毎日新聞

 [ 0時21分]

北部同盟地域に米国人500人 イスラム通信  アフガン・イスラム通信は30日、タリバン情報機関幹部の話として、500人の米国人が北部同盟支配 地域に入っていると伝えた。
 兵士や技術者、軍事顧問などで、多くは北部同盟の拠点ファイザバードにいて、北部同盟を支援していると いう。

【2001.10.30】

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要         旨
Defense Link

 

A Taliban Tank. (.mpg 2.1 MB)
タリバンの戦車に命中する GB? の映像
毎日新聞

 [21時41分]

地上攻撃失敗、作戦練り直しか 米紙報道  30日付のニューヨーク・タイムズは、米軍が19日深夜から20日にかけてアフガニスタンで行った急襲作戦は、 情報収集の面で失敗に終わった可能性が高く、国防総省は地上作戦の練り直しを迫られている模様だ。 複数の当局者によると 、アフガン領内に米軍の前線基地を造り、断続的に攻撃をかける構想も浮上している。
 同紙によると、米軍部隊はカンダハル近郊にあるタリバンの最高指導者オマル師の関連施設などを急襲、文書やコ ンピューターディスクなどを持ち帰ったが、それらを分析した結果、オマル師やウサマ・ビンラディン氏の居場所に関する情報 は見当たらなかった。
 英紙によると、急襲されたタリバン側はすぐに態勢を整えて反撃し、米軍は退却を余儀なくされた
毎日新聞

 [13時12分]

タジキスタン国境付近を空爆 米軍  米軍は29日夜から30日朝にかけ、アフガニスタン東部山岳地帯やタジキスタン国境に近い北部 を中心に空爆を続けた。
 アフガン・イスラム通信によると、米軍は29日、アフガン東部の山岳地帯などを空爆し、民間人計5人が死亡した。 アルカイダのメ ンバーが潜むとされる洞くつ群の周辺を空爆した可能性が高い。
毎日新聞

 [10時32分]

北部同盟への武器供与に着手 米国防長官  ラムズフェルド米国防長官は29日の記者会見で、北部同盟に対する武器供与作業に着手した ことを明らかにした。
 また、タリバン政権の指導者らが空爆を逃れて住宅街に避難しているとして「市民を盾に取っている」と激 しく非難、市民に死傷者が出てもタリバン側の責任だとして空爆の続行を明言した。
ロイター

 [ 7時22分]

米軍、アフガン国内に基地をつくることを検討  米国防総省の高官は、北部同盟を支援するため、米軍がアフガン国内に基地をつくることを 検討していることを明らかにした。
 USAトゥデー紙はこの日、米軍は北部同盟がアフガニスタン北部のマザリシャリフを攻略するのを支援するため、アフガン北部に近く 前線基地をつくる方向で検討している、と報じた。
毎日新聞

 [ 3時21分]

米、洞くつ群空爆 アルカイダ潜伏先狙う  英政府に近い消息筋は29日、米軍がアルカイダのメンバーが潜むとみられるアフガン南部の洞くつ 群への空爆を24日ごろ、開始したことを毎日新聞に明らかにした。
 この空爆は他の地域への爆撃よりも作戦上の優先度が高く、並行して洞くつ群付近に100人規模の米英特殊部隊を降 下させる地上作戦も既に2度行われたという。
 同筋によると、米軍はビンラディンらを捕そくするための作戦の対象として、アフガン南部の山岳地帯に点在する 9〜12ヶ所の洞くつ群をリストアップ。 これらの洞くつ群は、それぞれ数百もの入り組んだ洞くつで構成されている。
 同筋によると、本格的な捕そく作戦のためには洞くつ群を包囲しなければならず、米側は最低でも1万〜2万人規模 の地上軍の展開が必要と想定している。
 特殊部隊投入にはこの「瀬踏み」の意味もあるとみられるが、2回の作戦ではタリバン軍の反撃が予想以上に厳しく、十分な成果は上 がらなかったという。
 同筋は一方、最近拡大されているマザリシャリフやカブール北方のタリバン軍への空爆について北部同盟が「ほと んど成果を上げていない」と英政府に伝えたことも明らかにした。 北部同盟は、前線のタリバン軍を壊滅させるには現在の20 倍規模の空爆が必要だと主張しているが、米国防総省側にその意図はないという。
読売新聞

 [ 3時 3分]

米軍、アフガン東部パクティア州を初めて攻撃  CNN などによると、米軍は29日、空爆地域を拡大、パキスタン国境に近いアフガニスタン東部のパクティア州にある タリバンの軍事施設を攻撃した。 この一帯にはトンネルや洞くつが多数あり、ウサマ・ビンラーディンが潜 んでいる可能性もあるとされる。
 アフガン・イスラム通信によると、同州では米軍機が少なくとも爆弾2個を投下、村人2人が死亡した。

【2001.10.29】

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Defense Link

 

Kabul Military Deployment Area  
ロイター

 [22時52分]

タリバンはパキスタンのイスラム戦士の助力必要とせず  タリバンのザイーフ駐パキスタン大使は、アフガニスタンは外部の助力を必要としていない 、と述べるとともに、パキスタンのムジャヒディン(イスラム戦士)に対してアフガニスタンに入国しないよう勧告 した。
 同大使は記者会見で、タリバンとともに戦うため国境に集結している数千人のパキスタンの部族民に言及し、アフガニスタン内では 空爆に晒されるだけなので、彼らの助力は必要なく、アフガニスタン内に入ることで彼らに多大な危険が及ぶと勧告した、と語った。
毎日新聞

 [13時29分]

米軍が初めて北東部前線で空爆 対象地域を拡大  北部同盟のバリアライ国防次官は28日、米軍がタジキスタンに近いアフガン北東部の前線地帯でタリバン陣地に対す る空爆を始めたことを明らかにした。 北東部前線での空爆は初めて
 ラマダンの始まりが迫っているため、空爆対象を拡大したとみられる。
共同通信
毎日新聞

 [13時14分]

米空爆の15%は誤爆 米タイム誌報道  米週刊誌タイムの最新号は、アフガンのタリバン勢力に対する空爆の効果について「米国防総省の最も甘い評価でも 目標に命中したのは85%で、15%にあたる450発以上は誤爆」と報じた。
 空爆によるタリバン戦力の低下は1日平均、全戦力の約1%とわずかで、依然、多くの軍事目標が残っている という。

【2001.10.28】

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読売新聞

 [10時44分]

パシュトゥン人義勇兵1万人がアフガンに  アフガニスタン国境に近いパキスタン北西辺境州ディルの現地当局者は27日、反米戦に参加するため結集した親タリ バン派のパシュトゥン人義勇兵約1万人が同日、ディルからアフガニスタンに向けて出発、国境付近でこれを 阻止しようとするパキスタン国境警備隊と一時にらみ合いになったことを明らかにした。
 義勇兵は、この一帯のパシュトゥン人勢力のイスラム教指導者スーフィ・ムハンマド氏が「対米聖戦」を呼びかけ、ディル一帯の5つ の地区から集まった。 ライフル銃や対空砲を持ち、27日朝、トラックやバスなどに分乗して国境を目指した。
 モイヌディン・ハイダー内相はこれに対し、「アフガン入りするいかなる義勇兵も逮捕する」と断固阻止する構えを示した。

【2001.10.27】

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毎日新聞

 [23時30分]

首都などに空爆11時間  米軍は26日夜から27日朝にかけ、カブールなどに大規模な空爆を行った。 AFP通信は空爆は約11時 間にわたって続き、爆弾計20発以上を投下したと伝えた。
 AFP通信は記者の目撃情報として、27日の空爆でカブールの比較的裕福な住宅街近くにも着弾したと報じた。 また、アフガン・イス ラム通信によると、米軍は南部カンダハル、西部ヘラートのほか、北部同盟軍との前線に近いタリバン軍部隊などに対し空爆を加え、 カンダハルで2人、ヘラートで1人の死者が出たという。
読売新聞

 [21時10分]

露、北部同盟に4,500万ドル規模の兵器供給へ  インターファクス通信は27日、モスクワの消息筋の話として、ロシア政府が北部同盟に対し、年末までに4,500万ドル 規模の兵器供給を行う見通しだと伝えた。
 同筋によると、供給されるのは T-55 型戦車40台、歩兵装甲戦闘車両80台、装甲輸送車両数十台など。 露 政府は、北部同盟軍が旧ソ連製兵器を主力としていることから、国防省の保管基地に眠っている旧式兵器を現地に輸送し、新たな発注 生産を伴う新型兵器は与えない方針だ。
読売新聞

 [14時43分]

米、作戦転換を示唆…地上戦闘の拡大に含み  米統合参謀本部のスタッフルビーム作戦副部長は26日の記者会見で、北部同盟などから米軍の増強や早期決戦を求め る声が上がり始めたことに関し、「今後の作戦実施に関係国・勢力の意向を織り込むかもしれない」と述べ、空爆主 体の軍事作戦を近く転換する可能性を示唆した。
 同副部長は具体的な作戦内容について、「われわれの定めた日程に従い、あらゆる形の軍を使う機会があるだろう」とだけ語り言明 を避けたが、英海兵隊による急襲部隊のアフガニスタン派遣も踏まえ、地上戦闘の拡大に含みを持たせたもの と見られる。
毎日新聞

 [12時21分]

無人偵察機派遣も援護できず 米国防総省  アフガンで26日、反タリバン勢力の有力指導者、アブドル・ハク氏がタリバン軍に処刑された事件で、米国防総省高 官は同日、ハク氏が衛星電話でパキスタンの友人に助けを求め、米軍が 無人偵察機プレデターを現場に派遣 したと明らかにした。
  偵察機はタリバン軍に対戦車ミサイルを発射したが、援護できなかったという。
ロイター

 [11時11分]

タリバンがハク氏を処刑したとの事実は確認していない=米軍高官  米統合参謀本部のスタッフルビーム作戦部次長は、タリバン政権が、反タリバン勢力の有力な指導者、 アブドゥル・ハク氏を処刑したとの事実は確認していないと述べた。
 同氏は国防総省で記者団に対し、「そうした報道の内容については、これまでのところ確認していない。実際のところ、身柄を拘束 されたということ自体すらも確認していない」と述べた。
ロイター

 [11時 5分]

米軍機がカブール上空に飛来、4分間で13発の爆弾を投下  ロイター通信記者によると、米軍機がカブール上空に飛来し、約4分間で合計13発の爆弾を投下 した。 この記者は、カブール北方に6発、空港付近に3発、このほか市内のほかの地域で合計4発の爆弾の投下と、爆発を確認したと述べ 、「カブール北方で大きな火の玉を見た。 なにが標的だったのかはわからない」と述べた。

【2001.10.26】

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Defense Link A helicopter
タリバンのヘリコプタに命中するミサイルの映像
ロイター

 [16時18分]

タリバン政権、対抗勢力の元司令官を拘束  タリバン政権は、反タリバン勢力の元司令官アブドゥル・ハク氏を拘束した、と アフガン・イスラム通信(AIP)がタ リバン政権報道官の話として報じた。 同氏は、1980年代の旧ソ連との戦争の際にムジャヒディンを率いた司令官の1人。 タリバン政 権崩壊後に関する協議に参加するため、最近、帰国したばかりだった。
 AIPによると、タリバン政権による同氏拘束を阻止するため、同氏が支持者らとともに滞在していた東部の Azra で米軍ヘリコプター が空爆を実施したが、未明に脱出しようとした同氏の拘束に成功した、と述べた。
毎日新聞

 [12時52分]

クラスター爆弾で民間人9人死亡 国連発表  国連アフガニスタン調整事務所報道官は25日、イスラマバードで記者会見し、アフガニスタン西部・ヘラート郊外で 米軍が使用したクラスター爆弾で、民間人9人が死亡したと発表した。
 クラスター爆弾は広範囲に致命的な被害を及ぼすとして、その「非人道性」が国際社会から厳しい批判を浴びている。
読売新聞

 [12時 7分]

「北部同盟」支援が最優先  ラムズフェルド米国防長官は25日の会見で、アフガニスタンでの軍事作戦について、「我々がしなければならないの は、タリバンを地上で打ち負かす勢力を支援することだ」と述べ、北部同盟の支援を当面、作戦上の最優先事項 とする方針を初めて明確にした。
 北部同盟との関係については、同長官はこれまで「外交問題」として発言を控える一方、作戦目標については「ウサマ・ビンラーデ ィンの捕獲・殺害とタリバン指導部の放逐」を優先する立場をとってきた。

【2001.10.25】

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要         旨
共同通信

 [16時 4分]

要衝攻略後、カブール進攻 北部同盟幹部が言明  北部同盟がタリバン政権との戦闘で北部の要衝マザリシャリフを攻略後、首都カブールに進攻する戦略を固めたこと が24日、分かった。
 さらに米軍がアフガン国内の北部同盟支配地域に飛行場の建設計画を進めていることも判明した。
読売新聞

 [12時23分]

米、精鋭部隊を本格攻撃  米統合参謀本部のスタッフルビーム作戦副部長は24日の会見で、米軍が、ウサマ・ビンラーディン直属の精鋭部隊で 首都カブール北方に展開する「第55旅団」への攻撃を本格化させていることを明らかにした。
 同部隊は勢力3,000人前後と見られ、サウジアラビア、スーダン、イエメンなどアラブ諸国から、旧ソ連軍 に対する抵抗戦に参加した元イスラム・ゲリラが大半を占める。 米軍は同旅団撃破が、アル・カーイダとタリバンの指導部壊滅を促 進すると見ている。
 同副部長は、第55旅団への攻撃について詳述を避けているが、米軍などの特殊部隊が関与している可能性 もある。
 米軍のここ数日の攻撃は、タリバンやアル・カーイダの燃料、弾薬などの備蓄に対して重点的に行われており、アル・カーイダ、タ リバンを一層消耗させる戦術も進めている模様だ。
 国防総省当局者は24日、「冬季は逆に、タリバンの兵器を熱線探知装置で追跡し、破壊することが容易になる」と言明。 ラマダン 前の作戦終了を目指しつつも、冬季戦への準備にも入ったことを明らかにした。
ロイター

 [ 8時11分]

西側戦闘機、カブール北部のタリバン前線を4日連続で攻撃  目撃者によると、西側戦闘機がアフガニスタンの首都カブールの北部に展開しているタリバン勢力の前線に攻撃を加 えた。 タリバン勢力の前線に対する攻撃はこれで4日連続となる。
 反タリバン勢力の Abdul Mahfus 司令官は、自軍の前線基地の屋上で目撃したとして、このタリバン前線に対する ミサイル攻撃は Sia Ku と Pul Estekam 地域を対象としていた、と述べた。
 目撃者は、少なくともジェット戦闘機4機が飛来し、ミサイル攻撃を加えていた、とている。
時事通信

 [ 1時 4分]

米軍のクラスタ爆弾使用を確認=国連  イスラマバードの国連スポークスマンは24日、記者会見し、米軍がクラスター爆弾を西部の都市ヘラートで使用した ことを確認したと発表した。
 現地からの信頼度の高い情報として明らかにしたもので、国連が米軍による同爆弾使用を確認したのは初め て。
 国連によれば、爆弾の一部が見つかったのは、ヘラートにあるタリバンの軍事施設から約1.5km離れた村で、爆弾は22日夜に使用され たとみられる。 村の住民が23日朝、大型爆弾から出たとみられる多数の黄色の小型爆弾を発見した。
米軍に信管の抜き取り作業を要請したが、返答はないという。

【2001.10.24】

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毎日新聞

 [20時53分]

ドスタム将軍司令部に米軍関係者 共同作戦?  タス通信は、北部同盟のウズベク系ドスタム将軍の司令部に米軍関係者約10人が駐留し、米 軍との共同作戦の調整を行っていると報じた。
 米空軍は数日前からマザリシャリフの守備にあたるタリバン勢力の前線への直接攻撃を開始しており、爆撃目標などでドスタム将軍 部隊と調整を行っているとみられる。
読売新聞

 [14時58分]

米統合参謀本部「タリバンの指揮能力は壊滅」  米統合参謀本部のスタッフルビーム作戦副部長は23日、国防総省で会見し、米英軍のこれまでの空爆により、「アフ ガニスタン全土をカバーしていたタリバンの指揮・指令能力は壊滅した」と言明した。 また、破壊された 「指揮・指令系統」について、道路も含むと説明した。
 一方、米軍は、北部同盟とタリバンが交戦している首都カブール北方、北部要衝マザリシャリフ周辺で重点的に空爆を続行。 22日 は、戦闘・爆撃機に加え、AC-130 など計80機を投入した。
 今月7日からの空爆で投下されたミサイルと爆弾の数が少なくとも3,000発に達していることも明らかにした。
毎日新聞

 [13時16分]

米軍特殊部隊がヘリ車輪落とす 米国防総省  米国防総省は23日、米軍特殊部隊が19日夜から20日未明にかけてアフガニスタン南部のタリバン軍施設を急襲した際 、ヘリコプターが車輪部分を障害物に引っかけて落とす事故があったと明らかにした。
 タリバン政権が撃墜した米軍ヘリの残がいだと主張しているのはこの車輪部分だと国防総省は説明している。
毎日新聞

 [12時 3分]

米国防総省が2ヶ所の誤爆認める  米国防総省は23日、アフガニスタン空爆で西部ヘラートの高齢者施設付近とカブール北西部の住宅街の2ヶ所を誤って 爆撃したことを公式に認めた。 高齢者施設は、タリバン政権が「爆撃された」と主張している病院の可能性が高い。
 2件とも原因を調査中だが、爆弾の誘導システムに問題があったとみられる。
毎日新聞

 [11時56分]

米軍が首都カブールを断続的に空爆  アフガン・イスラム通信は、22日から23日にかけてアフガン各地の空爆で計70人以上が死亡した、と報じた。 また 、カタールの衛星テレビによると、タリバン政権の本拠地があるカンダハル近郊の村が23日、爆撃され、民間人93人が死亡したという。
ロイター

 [ 7時42分]

米軍のアフガン空爆でアルカイダの訓練施設9ヶ所を破壊  フーン英国防相は、米軍のアフガニスタン空爆によりアルカイダの訓練施設9ヶ所を破壊し 、飛行場9ヶ所と兵営24ヶ所に甚大な損害を与えたと述べた。
 同国防相はさらに、地上部隊に対してもさらに攻撃を加え、北部同盟の攻勢に耐えられないほどに弱体化 しつつある」と述べた。
 そのうえで、タリバンの空軍は「事実上もはや存在しない」と述べた。
ロイター

 [ 7時12分]

西側戦闘機、カブール北部のタリバン前線を爆撃  目撃者によると、西側戦闘機がカブールの北部に展開しているタリバンの前線に攻撃を加えた。
 反タリバン勢力の Abdul Mahfus 司令官は、前線近くの基地屋上で目撃したとして、タリバン前線の背後に位置する Pul Barikaw の地域で爆発が2度連続で起きているのが見えたと述べ、これらは前線に位置する Kalai Dewana の方向からのものと思われる、と指 摘した。
読売新聞

 [ 3時 4分]

「対テロ」でトマホーク800基増産  米海軍が23日までに、巡航ミサイル「トマホーク」の生産ラインを3年ぶりに再開、同ミサ イルを800基増産する方針を固めたことが明らかになり、ラムズフェルド国防長官に対し、総額 $960M の予 算措置を申請した。
 しかし、マイヤーズ統合参謀本部議長は今回のアフガン空爆の成果について、「固定目標は85%程度破壊した」と明らかにしている ため、増産方針は、アフガン以外での国際テロ組織拠点への軍事作戦に向けた準備を念頭に置いたものと見 られる。
 増産されるトマホークは改良型で約2,000基の在庫がある。
毎日新聞

 [ 0時31分]

ヘラートで軍病院が爆撃 国連報道官  国連アフガニスタン調整事務所報道官は23日、イスラマバードで記者会見し、アフガン西部ヘラートで軍病院が米軍 の空爆で破壊されたことを確認したと述べた。

【2001.10.23】

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読売新聞

 [22時 3分]

米軍、首都カブールなどへの空爆続行  米軍は23日、アフガニスタンの首都カブール北方のタリバン前線基地と、南部のタリバン本拠地カンダハルへの空爆 を続けた。
 カンダハル近郊のシャルドではタンクローリー2台が米軍機の攻撃を受けて炎上、5人が死亡、10人が負傷した。
 また、カブール北方約40kmのチャリカルでは、タリバンが発射したと見られるミサイルが北部同盟支配地域の市場に落ち、民間人2 人が死亡した。
 一方、北部の戦略要衝マザリシャリフの南方約60kmまで迫った北部同盟のドスタム将軍は、タリバン部隊の激しい 反撃にあい、前進を阻まれている。
西日本新聞

 [14時39分]

デルタフォース投入か 米紙報道 米長官は病院誤爆否定  22日付の米紙 USAトゥデーは、20日の米特殊部隊による地上作戦に、国防総省がその存在さえ認めていないデルタフ ォースが加わっていた、と報じた。 デルタフォースはホワイトハウスの国家安全保障会議の指揮下にあり、 米国の安全を脅かす重大事件に出動する超極秘部隊。
 投入が事実とすれば、米軍がアルカイダやタリバン政権中枢の所在に関する有力な情報をつかんでいた可能 性もある。
 また、米英軍がアフガニスタン西部ヘラートの病院を誤爆し、患者や職員ら100人以上が死亡したと、タリバン政権が主張しているこ とに関して、ラムズフェルド国防長官は「そういう証拠はまったくない」と否定した。
ロイター

 [14時21分]

北部同盟、カブールは包囲するにとどめる  北部同盟のアミン駐ワシントン代表が、北部同盟は首都カブール周辺を包囲する準備を進め ていることを明らかにする一方、首都は奪取しない意向を示した。
 同代表は、北部同盟はタリバン追放の前に、アフガニスタン統治に関する「明確な政治的道筋」をつけたい意向だ、と語った。
ロイター

 [11時29分]

英国、アフガニスタンに1,000人程度を派兵の用意  英国防省の複数の幹部によると、英国は米国主体のアフガニスタン軍事行動に協力するため、特殊 空てい部隊 (SAS) を含む1,000人程度の兵士を派遣する用意にある。
 派遣されるのは、既にオマーンで演習を実施している部隊が中心で、米軍の前線基地の守備などが主要な任務 になる予定。
ロイター

 [ 8時51分]

米軍の対アフガン攻撃で確認できた死者は少数のみ=国際赤十字  国際赤十字社・赤新月社連盟のシャピテル事務総長は、米軍の攻撃によるアフガニスタン国内における 死者について、確認できたのは少数のみとの見解を明らかにした。
 同事務総長は、「今日の午後、現場にいる職員の報告を受けた。 明らかに偶発的な理由による10人程度の死者を確認した」と述べ た。
 タリバン政権は、900人以上の死者が出たと発表しているが、これが正確な数ではない可能性がある、と述べた。
毎日新聞

 [ 0時26分]

英も地上軍派遣へ姿勢強める  フーン英国防相は「英軍地上部隊の派遣は一つの選択肢で即座に派遣する準備はできている 」と語った。
 首相府も地上軍派遣に関し米国と詳細に協議中だと明かしており、冬の到来前に地上作戦の強化が予想される中、英政府はアフガン への地上軍派遣の姿勢を強めている。

【2001.10.22】

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要         旨
読売新聞

 [23時48分]

米軍、カブール近郊やマザリシャリフ前線空爆か  AP通信が22日、タリバン政権当局者の話として、報じたところによると、米軍は同日、首都カブール近郊と、「北部 同盟」がタリバンからの奪取を目指す北部の要衝マザリシャリフ付近の前線を空爆した。
 また、AFP通信は、特派員の目撃談として、米軍が同日、カブール北方約45kmのタリバン側陣地に3度目の爆撃を加えたと伝えた。
 爆撃は F-16 戦闘機とみられる2機により行われ、少なくとも3発の爆弾が投下さ れた。
毎日新聞

 [20時57分]

米軍、病院誤爆で患者ら50〜70人死亡か  カブール発のロイター通信は22日、タリバン政権当局者の話として、アフガニスタン西部ヘラートにある100床の病院 が21日夜、米軍に爆撃されて患者ら50〜70人が死亡したと伝えた。
 一方、アフガン国営バフタル通信の幹部は AFP 通信に対し「我々の軍事的能力は10%も破壊されていない」と述べた。
毎日新聞

 [12時31分]

米統合参謀議長 軍事行動「アフガンはほんの一部」  マイヤーズ米統合参謀本部議長は21日、今回の軍事行動を「第二次大戦以来の幅広い戦いになる。 アフガニスタン はそのほんの一部だ」と語ったり、イラクなどの「テロ支援国」も攻撃対象として視野に入れる考えを明らか にした。
 また議長は、これまでのアフガン空爆でアルカイダのテロ訓練キャンプのほとんどを破壊したと述べ、「近 い将来、彼らがアフガンで訓練を行うことは出来なくなった」と述べた。
読売新聞

 [11時 4分]

タリバン緊急閣議、一般市民への武器供与決める  アフガニスタンを実効支配するタリバン政権は21日、カブールで緊急閣議を開き、米軍との地上戦に備え、携帯式対 空ミサイルや重機関銃などの武器を一般住民にも供与し、住民総動員体制で徹底抗戦する方針を決めたと、同政権のムタキ教育相がロ イター通信に語った。
毎日新聞

 [10時46分]

北部同盟 「カブール進撃の是非、議論中」 米国務長官  パウエル米国務長官は21日、アフガニスタンの北部同盟のカブール進撃が迫っているとの見方を示す一方、北部同盟 のカブール陥落の是非について「議論が続いている」と述べ、北部同盟の役割について米政府がまだ結論を出せない ことをうかがわせた。
ロイター

 [10時10分]

アフガニスタンで、タリバン兵士500人が投降   北部同盟のアタ司令官の報道官は、ロイター通信に対し、マザリシャリフから衛星電話で、「昨夜、司令官10人を 含め、約500人のタリバン兵士が、アタ司令官に投降した」と述べた。
ロイター

 [ 8時36分]

タリバン、重火器配備し防衛力を高めることを決定  アフガニスタン・タリバン政権は、閣僚の特別会議を開催し、米軍の攻撃に対し、各軍隊などに破壊力の強い重火器 の配備を進めることで防衛力を高めることを決定したと、アフガン・イスラミック通信(AIP)が報じた。
 AIPは、同政権のモタキ教育相を引用し、同政権が、米軍の攻撃により効果的に対応するために、さらにロケット弾発射機や機関銃、 対空砲などを、村落や都市に分配することを決定した、と報じた。
毎日新聞

 [ 0時50分]

北部同盟の前線基地で共同行動 米軍事顧問団  AFP 通信は21日、北部同盟のカヌニ内相の話として、米国の軍事顧問団が、アフガニスタン北部のパンジシール渓谷 やマザリシャリフ近郊など3ヶ所の前線地帯で北部同盟と行動を共にしていると報じた。
 顧問団は各6〜10人規模で、軍事情報について協力しているという。 ただ、内相は「米国は、反タリバン側地域へ の地上兵力投入は準備していない」と言明。 カブール侵攻は北部同盟の独自作戦として行うことを強調した。

【2001.10.21】

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要         旨
毎日新聞

 [20時 2分]

ヘリも使い、低空から首都を爆撃  米軍は20日夜から21日にかけて、アフガニスタンの首都カブールへの空爆を続行した。
 AFP 通信によると、空爆開始後初めて攻撃用ヘリコプターを使用したほか、低空からの爆 撃を実施した。
日刊スポーツ

 [13時26分]

米軍 国境山岳地帯に秘密基地  米軍がパキスタン南西部のチャガイ北方のアフガニスタンとの国境にまたがる山岳地帯に、秘密基 地を建設していることが、複数の目撃者の証言により判明した。 ヘリポートが既に完成、軍用ヘリ数機が離 着陸しているという。 チャガイは砂漠地帯にあり、パキスタンの核実験場として知られる。
 加えて米軍は、チャガイ近くのダルバンディン空港の利用も開始した。
 一方、米軍は現地時間の19日深夜から20日未明、タリバンの本拠地カンダハル周辺を奇襲攻撃し、部隊は作戦後、直ちにヘリで空母 に帰還したが、20日付の米紙ニューヨーク・タイムズは米軍側にも死傷者が出たと伝えた。
ロイター

 [17時40分]

タリバンが米軍ヘリを撃墜し米兵20〜25人が死亡=タリバン教育相  タリバン政権のムタキ教育相はロイター通信に対し、米特殊部隊が急襲した夜、ロケット推進式手りゅう弾で米軍ヘ リを墜落させたことは間違いないとし、20〜25人の米兵が死亡したと考えている、と述べた。
日刊スポーツ

 [13時20分]

米奇襲の銃撃戦 カンダハルで2時間交戦  米軍とタリバン軍が19日夜、アフガニスタンのタリバン政権本拠地カンダハルで地上戦を行った。
 米軍は空爆後、ヘリコプターでレンジャー部隊100人以上が地上に降下、タリバン軍部隊と銃撃戦となった。 約2 時間の交戦後、ヘリで引き揚げたという。
 空母キティホークなどからレンジャー部隊の2部隊を乗せたヘリコプターが着地したのは、アフガン南部カンダハルの西約40kmの アルガンダブ地区にあるババサヒブ山周辺。 米軍は激しい空爆の後に、レンジャー部隊を投入、 タリバンの軍司令部と空港滑走路の2ヶ所を攻撃した。
 CNN テレビによると、対ゲリラ攻撃機 AC-130 や F-15 戦闘攻撃機の激しい機銃掃射の中、レンジャー部隊が落下傘降下し、タリバ ン軍の部隊陣地を攻撃した。 また降下の際、米兵2人が負傷した。
 米当局者はこのほかに、対ゲリラ攻撃機を投入した複数の特殊作戦が他地域でも行われたことを示唆した。
読売新聞

 [12時21分]

カブールに米特殊部隊か、米軍飛来情報  カブールで20日午後8時過ぎ、米軍のヘリコプターと見られる航空機に対し、タリバンが対空砲を発射したのを、AFP 通信の特派員が目撃した。
 また、ロイター通信は、目撃者の情報として、ヘリコプターかプロペラ機と見られる航空機1機が2度、カブール市内上空を旋回し、 タリバン側の戦車が同市内を移動していると報じた。 米特殊部隊が20日未明に続いて地上戦を再開した可 能性もある。
 CNN によると、カンダハル周辺で20日夜も米軍爆撃機などによる激しい空爆が断続的に続いている。 米 国防総省高官によると、空爆には海軍戦闘機数十機のほか空軍爆撃機も参加している。
 同省高官が AP 通信に語ったところでは、20日未明にカンダハルで行われた地上接近戦と並行して、国内の別の場 所でも特殊部隊が作戦行動を展開した。
毎日新聞

 [11時31分]

タリバン兵20人死亡か 米特殊部隊奇襲で  21日付の英日曜紙オブザーバーは、軍事筋の情報として、アフガン南部カンダハル近郊ババサヒブ村などでの米軍特 殊部隊との戦闘でタリバン政権軍兵士約20人が死亡、と報じた。
 落下傘で降下した特殊部隊員が奇襲、タリバンの司令部を破壊した。
 同村にはオマル師が最近建てた家があるが、オマル師の姿はなかったという。
毎日新聞

 [10時 5分]

特殊部隊2隊員、負傷 米が投入認める  米軍特殊部隊がアフガニスタンに潜入、タリバン軍施設に対して行った奇襲攻撃について、マイヤーズ米統合参謀本 部議長は20日、国防総省で会見し、米陸軍特殊部隊「レンジャー」などがタリバン軍指揮施設などに攻撃を 加えたことを認めた。
 特殊部隊がパラシュートで降下した際、隊員2人が負傷したという。

【2001.10.20】

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要         旨
毎日新聞

 [19時34分]

米特殊部隊と戦闘 タリバン政権が公式に確認  アフガニスタン・タリバン政権のモタキ教育相は20日、同国南部のカンダハル近郊でタリバン軍と米特殊部隊が戦闘 を行ったことを公式に確認した。  同通信やタリバン政権当局者の話を総合すると、19日午後11時ごろ、カンダハルの西約40kmにあるババサヒブ丘陵 のアルガンダブ地区に米軍ヘリから特殊部隊が降下した。 これに対してタリバン軍が銃撃を加えたため、特殊部隊はヘリに 戻って撤収したという。
 モタキ教育相は米側の攻撃状況については明らかにしておらず、「タリバン軍は特殊部隊の撃退に成功した。タリバン側には死傷者 はいない」と語った。
 特殊部隊が急襲したババサヒブ丘陵は、タリバン政権の最高指導者オマル師やウサマ・ビンラディンの軍事施設があるといわれてお り、米軍の空爆対象だった。
読売新聞

 [14時 3分]

米軍、タリバンと地上交戦  米主要メディアによると、アフガニスタンでテロ掃討を続ける米軍は米東部時間19日夕、陸軍レン ジャー部隊などからなる特殊部隊をアフガン南部に投入、タリバン政権及びウサマ・ビンラーディン一派と初めて 地上での接近戦を行った
 AP 通信などによると、アラビア海上の空母「キティホーク」からヘリコプターなどで出動した 100人余りの米軍特殊部隊は、カンダハルなどのあるアフガン南部に降下。 タリバンやビンラーディン一派の個別目標を数時 間にわたって攻撃した。
 米 CBS テレビによると、レンジャー部隊は落下傘で降下し、カンダハル郊外の空港を攻撃したという。
 戦闘員は上空に待機したヘリコプターなどでアフガン国外の基地に帰還した。 戦闘で米兵に死傷者が出たとの情報もある。
ロイター

 [13時31分]

米軍特殊部隊、1回目の地上作戦を完了   米陸軍レンジャー部隊を含む特殊部隊は、夜間にアフガニスタンに侵入し、数時間にわたって作戦を実行し、現在 は既にアフガン領空から退去したという。
 作戦の内容や犠牲者の有無は明らかにされていないが、関係者は100人を上回る米兵が作戦に関与していると 述べた。
毎日新聞

 [11時51分]

米特殊部隊が軍用飛行場を攻撃  米 CBS テレビは19日、米国防総省高官の話としてアフガニスタンに潜入中の米特殊部隊が同国南部 のタリバン政権の軍用飛行場を攻撃したと報じた。 特殊部隊による対テロ秘密作戦は新局面を迎えている。
 タリバン軍との間で交戦があったかどうかは不明。
ロイター

 [10時24分]

アフガン北部同盟、タリバンの休戦案を却下した  タリバンは、北部同盟に休戦を申し入れたが、北部同盟側はこれを拒否したことを、北部同盟内の Hezb-I-Wahdat Shiaグループの指導者である Kharim Khalili氏が衛星電話を通じてロイター通信に明らかにした。
 同氏は、「数人の使節団が最近、カブール近郊の前線に近い地域で北部同盟の幹部と会った。タリバン側の提案は、我が方と休戦し 、米国が主導する攻撃に共同で戦うことだったが、この提案は拒否された」と述べた。
ロイター

 [10時19分]

米国防総省高官、特殊部隊のアフガン潜行を確認  米国防総省の複数の高官は、アフガニスタン国内に特殊部隊を潜行させたことを確認した。
 こうした特殊部隊の1部隊は通常、12人あるいはそれ以下の兵士で構成されており、今回の特殊部隊の派遣で、アフガニスタンに対 する攻撃があらたな局面を迎えた可能性がある。
読売新聞

 [ 8時39分]

米レンジャー部隊が攻撃  ロイター通信によると、米 CBS テレビは19日、最大200人の米陸軍レンジャー部隊がアフガニスタ ン南部に潜入、タリバンの拠点を攻撃している、と報じた。
毎日新聞

 [ 3時22分]

米特殊部隊、カンダハルに展開 タリバンを偵察  パキスタン駐在の国連担当官は19日、米軍特殊部隊がカンダハル南郊で少なくとも16日に展開を完 了していたと毎日新聞に明らかにした。 人数は不明だが、既にカンダハル周辺を拠点に情報収集作業などを行っている模様だ。
 カンダハルにはタリバン政権の中枢機能があり、アルカイダ幹部の動向を知る手がかりとなる情報が得やすい。 このため カンダハル周辺が特殊部隊の重要拠点となったとみられる。
読売新聞

 [ 2時10分]

米、特殊地上作戦始める  米政府当局者によると、地上部隊の人数は今後さらに増加するという。 また、 英軍特殊部隊 SAS も潜入作戦に参加しているという情報もある。
 パキスタン軍当局者は AP 通信に、米軍特殊部隊が18日にタリバン支配地域に投入されたと語ったがCNN は同部隊がすでに数日間に わたり活動していると報じている。
 ライス米大統領補佐官は19日、特殊部隊の活動について確認を避けつつも、軍事活動の目的の1つは「タリバンにかくまわれている アル・カーイダ指導部をゆさぶることだ」と述べた。
毎日新聞

 [ 1時31分]

米特殊部隊 カブール近郊で破壊工作  米FOXテレビは19日、アフガンに投入された特殊部隊は3チームで構成され、その一つは 首都カブール近郊で偵察、破壊工作に携わっていると報じた。
 他の2チームは南部カンダハル付近で米情報当局によるタリバン政権の分断工作を支援しているという。
 米メディアは、近く大規模な特殊部隊の展開があると予測している。

【2001.10.19】

出   典
標     題
要         旨
毎日新聞

 [21時48分]

特殊部隊投入、地上作戦開始 米国防総省高官  米軍は、アフガン南部のタリバン政権支配地域に特殊部隊を投入し、地上作戦を開始した。
 米国防総省高官が18日から19日にかけて、複数の米メディアにこの事実を認めた。
ロイター

 [21時25分]

パキスタン、米軍に3番目の空港使用を許可  パキスタンの親タリバンのイスラム政党の幹部によると、パキスタンは米軍に、3番目の空港使用 を許可した。
 この空港は、アフガニスタンとの国境に近い南東部バルチスタン州のダルバンディンにある。
ロイター

 [19時14分]

米軍隊員8人、アフガン北部同盟の司令官と合流  北部同盟によると、同国北部に米軍の隊員8人が入り、北部同盟のラシッド・ドスタム司令官と行動をともにしてい る。
 この指揮官によると、この8人はヘリコプターで到着。 現在、ドスタム司令官とともに、マザリシャリフの南東約90kmのダライ・ スーフにいるという。 この指揮官は、8人は戦闘員というより、情報収集にあたる偵察隊員のようだと語っ た。
ロイター

 [17時16分]

米地上軍がタリバンの支配地域に入っている兆候はみられず=タリバン   タリバンの情報省当局者はロイター通信に、「私は米地上軍がアフガニスタンに入ったとの報道について、すべて の軍の責任者とコンタクトを取ったが、彼らはタリバンの支配地域に地上軍が入っていることを示すいかなる兆候も証拠もないと言っ た」と述べた。
 ワシントンの国防当局者は、少人数の米軍特殊部隊がアフガニスタン国内に入っている、と述べた。
ロイター

 [14時 7分]

ビンラディンの側近、自分が持っていた手りゅう弾で死亡  アフガン・イスラム通信(AIP)がによると、エジプト人の Abu Baseer al-Masri は、自分が手に持っていた手りゅう 弾の爆発で腕や胸を広範囲に負傷し、2日後の13日、ジャララバードの病院で死亡した。
 先に、ビンラディンの側近は、米軍の爆撃で死亡したと報じられていた。
ロイター

 [13時36分]

米特殊部隊がアフガニスタンに入る=米国防当局者  米国防当局者によると、少人数の米軍特殊部隊がアフガニスタンに入った。
 同当局者は、同部隊の投入が、アフガニスタン国内でのより大規模な展開への第1段階となる可能性がある 、「これは極めて初期の段階だ」と述べた。
毎日新聞

 [13時47分]

米軍特殊部隊、地上作戦を開始  19日付の米紙ワシントン・ポストは米国防総省高官の話として、米軍特殊部隊がアフガニスタン南部のタリバン政権 支配地域で地上作戦を開始したと報じた。
 ロイター通信も18日夜、同省高官が特殊部隊による地上作戦の開始を確認したと報じた。
 ワシントン・ポスト紙によると、現在のところ、アフガンに投入された特殊部隊は少人数で、湾岸戦争のよ うな大規模な地上戦に発展することはないという。
 しかし別の高官は、新たな特殊部隊が近く追加投入され、偵察や空爆の標的の確定作業のほか、場合によっ てはタリバン軍やアルカイダに対する直接攻撃もありうると述べた。
 また同省高官はロイター通信に対し、今回の特殊部隊の投入は「全体の作戦のごく初期の段階だ」と述べ、今後、徐々に作戦を拡大 していく方針を明らかにした。
 特殊部隊は、アラビア海に展開中の空母キティホークやウズベキスタンの基地から出撃している可能性が強 い。
 キティホークは多くの艦載機を残して日本を出航しており、特殊部隊の輸送に使うヘリの発着に使われると見られている。