2006.09.06 | Jane's Defence Weekly | Joint STARS planned for maritime role | <0619-090615> 米空軍は対艦船攻撃能力向上のため、19機の E-8C JSTARS 全機に AMSTE を搭載する。 改造の契約は2007年に予定されており、Northrop Grumman社と JSTARS、 Boeing社と JDAM の改修契約を行う。 AMSTE を用いた JDAM による対艦船攻撃能力は、2004年暮れに米空軍の 'Resultant Fury 05-01' 演習で実証されている。 |
2005.01 | Jane's Missiles & Rockets | Datalinks become US Priority | <0504-010011> 米空軍と DoD にとって、データリンクが最優先課題になっている。 空軍が2004年10月に開始した Weapons Data Linl Network ACTD は DARPA の AMSTE 計画を引き継ぐもの である。 特に重視されているのがデータリンクの統一で、空軍は JDAM と JASSM-ER を重視している。 SDB については LRIP 入りが2005年4月に迫っているため、空軍はデーリンク搭載をためらっている。 |
2004.11.17 | Jane's Defence Weekly | USAF wants bombers to provide Pacific punch | <0422-111703> 米海軍と空軍は、11月19日~23日に行われる 'Resultant Fury' 演習の最後の2日間で、爆撃機等による艦船攻撃 を行う。 1日目には遠隔操縦された7.6mの小型艇に対し、グアムから飛び立つ2機の B-52H が AMSTE を用いた 改良型 GBU-31 2,000-lb JDAM による爆撃を行う。 GBU-31 には2機の E-8C JSTARS から目標情報を受けるデータリンク装置が取り付けられる。 また同一目標に対して AMSTE 搭載 AGM-154 JSOW も F/A-18 から投下される。 これによりシーカを持たない JDAM が他センサからの目標情報で移動中の船舶を攻撃できる能力を確認する。 2日目の試験は159m、5,000tの LST に対して GBU-10 2,000-lb Paveway Ⅱ を投下する。 |
2004.09 | International Defense Review | Raytheon Block Ⅱ JSOW is cheaper and more capable | <0417-090016> 米海軍と Raytheon社は、BLU-111 を弾頭とした AGM-154C Block Ⅱ (AGM-154+:右図) の開発を 進めており、2005年に技術評価を行い2006年初めに開発を完了して、2007年から配備を開始する計画である。 その後の JSOW の納入はこの新型で行われる。 開発は既に終了した AMSTE 計画の一環として行わ れた。 AGM-154+ はこの他にデータリンクを付加し、各種シーカを取り付け、単価を$100,000 、悪くても$200,000にしようとしている。 |
2004.02 | Jane's Missiles & Rockets | M60 tank kill ends AMSTE firings | <0408-020022> Northrop Grumman社は M-60 戦車を破壊した最終試験をもって、3年間に及ぶ AMSTE の試験を終了し た。 最終試験で標的となったのは遠隔操作で移動する M-60 戦車で、錯綜した交通状況が模擬された。 AN/APY-7 レーダを搭載する JSTARS 1機が目標から100km離れて、また JSF用に開 発中の ESA レーダを搭載した BAC-111 機が35km離れて配置された。 JDAM GPS 誘導爆弾は、高度20,000ft、距離11kmから投下され 標的の戦車に直撃した。 |
2004.01.07 | Inside Missile Defense | AMSTE completes final test,awaits transition to USAF or Navy | <0404-010701> DARPA と Northrop Grumman は、AMSTE 研究の最終試験を終了した。 研究は2002年11月から$14Mの予算で進め、昨年10月に最終試験を実施し、移動中の車両梯隊の中から標的とする M-60 戦車を約20分追 随して、情報を F-16 に伝達し JDAM によりこれを直撃した。 最終試験では JSTARS に加え JSF 用に試作している AESA レーダーを BAC-111 に搭載し追随を行っている。 DARPA の研究は終了し、現在のところ開発試作への移行は未定だが、海軍と空軍のいずれかが引き継ぐものと みられている。 |
2003.10 | International Defense Review | Single-sensor AMSTE demonstrated | Northrop Grumman社が、自社経費で AMSTE を用いた爆撃試験を実施し成功した。 実験は E-8C JSTARS 1機だけのデータで行われ、高度20,000ftを飛行す る F-16 に対して、37km/hで走行している目標からの距離10kmで、目標車両が他の車両と交叉した直後に JDAM の投下指令が行われた。 JDAM は目標の3m以内に着弾した。 |
2003.08.20 | Jane's Defence Weekly | Norhtrop hits moving target in test | Northrop Grumman社は、DARPA の進めている AMSTE 計画の一環として、センサを 持たない爆弾/ミサイルに地上移動目標との交戦をさせるための E-8C JSTARS 搭載 GMTI (Ground MTI) レーダによる目標標定能力の実証に成功した。 |
2003.08.18 | Inside the Navy | DARPA,Northlop one step closer to solving moving target problem | 先日行われた AMSTE の試験で、1基の GMTI レーダーによる移動標的への射撃に初
めて成功し、実用化に一歩近づいた。 試験はこれまで2基以上のレーダーによる標的の情報を用いていたが、今回は JSTARS 単機から標 的情報を F-16 搭載の JDAM に送り、投弾距離6mileで投下、3m以内に着弾し 成功した。 AMSTE は DARPA 予算で空軍研究所が管轄し研究を進めているが、海軍も追随攻撃性能に関心を示している。 |
2003.07 | International Defense Review | Precise navigation for air-to-surface weapons | Lockheed Martin社が、RGPS (relative GPS) 技術を用いた PNAV (
Precise Navigation) 技術の実証に成功した。 RGPS は AMSTE で開発されている技術で、衛星信号のランダムノイズを抑圧する事ができる。 PNAV は、同社が自社開発している ASM である 450kg の OWL (On-target Weapon, Long Range) に利用しようとしている技術で、シー カを除く単価が$100,000で、約80nmの射程を有する。 試験で OWL は目標位置に立て た直径20cmのポールを直撃した。 Lockheed Martin社は更に、PNAV技術を SDB に利用することも考えていて、その場合の CEP は、目標の標定誤差を含めても4m以下になる。 |
2003.03.24 | Defense News | Pinpointing elusive tartgets |
米の DARPA は移動目標を的確に捉え攻撃する AMSTE の開発を進めている。 AMSTE は最終的にシーカーを装備しない爆弾を誘導し、目標の10m以内に着弾させる ことを目標とし、2基以上の航空機搭載レーダーにより標的を捕捉追随、JSTARS に搭載する AMSTE で情報を統合し、これを 戦闘機に伝達、攻撃する。 昨年行われた試験では6回の投弾で5回が10m以内に着弾、このうち2回は直撃であった。 DARPA は今年も更に厳しい状況下での試験を6月から8月に行う予定となっている。 |
2002.12.02 | Aviation Week & ST | Moving targets vulnerable to radar/weapon mix | AMSTE の試験が 12月初めから開始される。 AMSTE には新しい目標指向アルゴリズム、データリンク、2種の長距離地上監視レーダ及び GPS 誘導が用いられ、錯 雑地を移動する目標の追随を継続して行う。 今回のシリーズでは AESA レーダを搭載した E-8 Joint-STARS 5機と F-16、F-14 及び F/A-18 が参加、約300発の JDAM、 JSOW が初期戦闘能力検証に使用される他、Maverick とPDAM も実射に使用される。 AMSTE の移動目標追随時間は 20分を目標とし、2003年に入って更に厳しい状況下での試験を予定している。 なお、今年の 8月から 9月にかけ行われた実射試験で、F-16 搭載の JDAM は高度 20,000-ftから、5mi遠方を、18mi/h で走行する目標 を、また F-14 搭載の 2発 は5両隊列の 2両目、3両目を同時に破壊した。 更に、F/A-18 搭載の JSOW は高度 30,000-ft、35mi 遠方から発射され約 5分後戦車を直撃している。 |
2002.11.11 | Aviation Week & ST | It takes a network to beat a network | NCCT は 海軍の CEC システムと似通ったシステムだが、CEC の対象が対空情報なのに対し、NCCT は 地上移動目標状況の一元化を目的とする。 NCCT 開発の第 1段階は 10月末終了を予定し、引き続き第 2段階に移行、2004年に中央軍の評価、2005年からネットワーク実地試験、 IOC を 2007年に予定している。 NCCT はネットワーク通信装置、制御装置及びインターフェースモジュールからなり、主要センサーの改修に10~25% の価格上積みで 10倍以上の精度を得ることができるとされる。 目標探知精度は現在、3機の ISR 機を運用した場合 100m以下とされるが 近い将来 Joint STARS を使用すれば 10数m 程度まで向上すると当局は予測している。 NCCT ネットワークは1時間に1,000目標を処理できるよう設計されており、 MC2C (Multi-sensor Command and Control Constellation) との連接も検討されている。 |
2002.11 | Jane's Missiles & Rockets | JDAM tested against moving target | AMSTE を使い JDAM で移動目標を攻撃する試験が
8月22日に行われた。 安価なデータリンクを取り付けた JDAM は、30km/hで走行する6両の車両縦隊に対し、距離5.4nm、高度20,000ftで F-16 から投下され 、IFTU (In-Flight Targeting Upgrades) 信号を E-8 JSTARS から直接 受領して、目標の10m以内に弾着した。 次いで9月30日に行われた2発の JDAM 同時投下試験では同様の目標に対し5m、及び10~13mに弾着した。 更に Link 16 を用いた AGM-154A 改による試験では、距離65kmで目標に直撃 した。 |
2002.10.07 | Inside the Navy | DARPA:AMSTE program ready to be transitioned to the services | AMSTE 計画は、先週複数の移動目標に対する 2度の実射試験を終え、軍への移管が
準備できたとして今年度で計画を終了する。 9月30日に行われた試験で最初に行われたのは、F-14D からの JDAM 2発の同時射撃で、高度 2O,000ft から移動車両 2台を狙い、1発は 5m 以内、2発目は10~13m 以内に着弾した。 2番目の試験は F/A-18 からの JSOW による移動する戦車縦隊への射撃で、 高度 3O,000ft から先頭の戦車に直撃した。 |
2002.09.23 | Inside the Navy | DARPA to demonstrate AMSTE's naval applications in test this week | DARPA は今週から AMSTE の海軍適用に関する試験を予定している。 AMSTE は空
軍が管理する地上移動目標の追随交戦システムで、海軍も計画に興味を示している。 8月下旬に AMSTE を利用した JDAM による移動目標射撃が初めて行われ、成功しているが、今回の試 験では JSOW の発射も行われ、Link 16 のデータリンクも合わせて使用される。 |
2002.09.18 | Inside Missile Defence | DARPA:test demonstrates JDAM's ability to defeat mobile targets | AMSTE 計画の一環として DARPA は 8月22日、Eglin 空軍基地で2,000-lb改造
JDAM の走行車両に対する実射試験を行い成功した。 目標は時速約 18マイル で走行する 6車両の隊列で、高度20,000-ft で飛行する F-16 から投下した JDAM は 2両目の車両の有功範囲圏に正確に着弾した。 次回試験は数週間後に予定され、JDAM の他 JSOW についても更に厳しい状況下で行う予定。 |
2002.02 | International Defense Review | AMSTE program moves into second round | Northrop Grumman社は、$22.9Mの契約で AMSTE (Affordable Moving Surface
Target Engagement) 開発の第2段階に入る。 計画では、E-8C, B-2, F-35 用レーダ(BAC-111 テスト機に搭載)、F/A-18, P-3 用 AN/APY-6 SAR(Buffalo テスト機に搭載)及び Global Hawk を連接した試験が11月に行われる。 この試験では Orincon社製精密 FCS 技術、Alphatech社 目標追随技術が用いられる。 また、投下武器には JDAM を改造したものと、Lockheed Martin社で開発中の OWL (On-target Weapon, Long-range) が使用される。 |
2001.11 | Jane's Missiles & Rockets | Northrop Grumman selected for next phase of AMTE | DARPA が推進している AMSTE (Affordable Moving Surface Target Engagement)
計画は、 Northrop Grumman社と Raytheon社が参加した第1段階 (Campaign Ⅰ) を終了し、Northrop Grumman社が第2段階
(Campaign Ⅱ) 担当会社に選定された。 AMSTE は、E-8 JSTARS や JSF の搭載レーダなど、現有又は近い将来に装備化されるセンサーを使用し、これらの情報を統合して継 続的な移動目標の更新を行い、このデータを用いてセンサを持たない安価な誘導爆弾等を誘導し命中させるも のである。 8月に行われた試験で Northropグループは、曇天下で移動目標のど真ん中にセンサの付いていないウェポンを命中させた。 |
2001.09.10 | Aviation Week & ST | Bull's-eye concludes moving target test | AMSTE (Affordable Moving Surface Target Engagement) の開発に Lockheed Martin
社が選定され、3年以内に運用能力の確立を目指す。 DARPA と空軍研究局の計画は、対空ミサイルの射程外から移動目標を安価な GPS 誘導爆弾で攻撃する空中攻撃システムの開発で、 最終的目標は距離 200~300mi、速度 50mph 以上の目標の破壊と、ミサイル価格を $50,000 以下に抑えることといわれ、3~9年後の装備化を目標としている。 来年度予算は $20M で30分以内での目標追随と識別を、3年目に各種センサー、航空機、ミサイル及びデータリンクの総合的戦闘管 理システム試験を予定している。 |
2001.09.05 | Jane's Defence Weekly | US companies engage moving surface targets in AMSTE tests | DARPA の進めている AMSTE (Affordable Moving Surface Target Engagement) Ⅱ 計
画で、Northrop Grumman社と、Raytheon社は、移動目標を攻撃するため既存のセンサを組み合わせる試験に成功した。 Northrop Grumman社は、8月28日に JSTARS の GMTI モードと、テスト機に搭載した JSF 用のレーダを組み合わせ、7nmの距離から センサの付いていない模擬爆弾を投下して目標に命中させた。 一方 Raytheon社は、U-2 に搭載した ASARS-2A (Advanced Sythetic Aperture Radar System-2A) と A-3 実験機に搭載した Global Hawk 搭載 SAR を、Sandia 国立研究所のテストベッドレーダと組み合わせ、Maverick ミサイルの擬製弾を誘導した。 これらの結果から DARPA は AMSTE 計画の次の段階を担当するメーカを決定する。 |
2001.04.23 | Aviation Week & ST | Fast movers targeted in DARPA summer tests | DARPA (Defence Advanced Research Projects Agency) は
Amste (Afordable moving surface target engagement : 地上移動目標交戦) 計画の第1段階である調査研究を終了し、今
年の夏から3年間にわたる第2段階の、最初として移動目標の発見識別試験を行う。 Amste は新規の兵器システムを設計するものではなく、現有又は近い将来に装備化されるセンサー、航空機、通信及び兵器をシス テム統合化して、最も困難とされる移動目標との交戦を容易に行うためのもので、2007年~2010年の装備化を目指している。 |
2001.03 | Signal | Tactical networking program takes aim at mobile targets | 米空軍は、対地移動目標の攻撃を全天候下、長距離から、より正確に行う統合交戦システムの実現の可能性を調
査研究している。 DARPA (防衛先進技術研究計画局) は AFRL (空軍調査研究所) と連携して AMSTE (Affordable Moving Surface Target Engagement) 計画を 2003年まで3段階に分け実施中。 第1段階:航空部隊の地上移動目標交戦能力の考察 第2段階:基本システム の統合能力発揮に関する検討(2000年秋から実施中) 第3段階:AMSTE ネットワーク の全統合による 指揮統制、運用試験(FY-02~03) |