その他の情報取得手段に関する報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2023.08.28
 15:12
Inside Defense Joint Fires Network remains a top developmental priority for INDOPACOM <2309-082807
 米インド太平洋軍司令官のアキリーノ海軍大将がワシントンで開催された国防産業協会が主催した会議で、統合射撃ネットワークの開発は米国インド太平洋軍にとって最優先事項であり、インド太平洋作戦地域全体でデータ共有と意思決定を同期させることを目的とした試作に取り組んでいると述べた。
 アキリーノ大将は、中国の軍事力増強に対抗し、米軍と同盟国に提供するには、統合射撃ネットワークと付随システムを開発する必要があると述べた。
2022.11.03
 16:35
Inside Defense NRO nears release of commercial hyperspectral remote sensing RFP <2212-110317>
 米
NROが間もなく商用の超広帯域リモートセンシング装置RFPを発簡する。
 NROの商用システム室副部長のパニック氏が11月3日に開かれたCyberSatGov会議で明らかにしたもので、超広帯域リモートセンシング装置のRFPは9月にNROが行ったRFリモートセンシング装置の契約と同様に、各軍が運用している衛星の活用を目指していると述べた。
2022.07.18
 04:17
Defense News General Atomics to deliver integrated ISR analytics suite to Japan this fall <2208-071803>
 軍用データの収集分析機能の要求に対しGeneral Atomics社が7月16日に、2種類のシステムを統合した
STARE初めて販売先として10月に日本に納入されることを明らかにした。
 STAREは市街地用ISRシステムMetisと、同社製MMCシステムを組み合わせたもので、Metisは対象地域での変化に対するピン打ち機能を持ち、更なるISR活動を必要とすることを示す機能を有する。
2022.06.29
 00:47
Defense news US Army awards $72 million for new phase in next-gen ground system effort <2207-062901>
 米陸軍が6月28日、
TITAN計画のPhase ⅡをPalantir社とRaytheon社にそれぞれ$36Mで発注したと発表した。
 TITANはLOS外の目標情報を得るため、戦場にセンサを連接するシステムで、Phase Ⅰは2021年1月に発注していた。 14ヶ月間のPhase Ⅱでは試作までを行い、その後1社に絞り込む。
2021.05.01 C4ISR net Army approves rapid development of Tactical Space Layer <2106-050107>
 米陸軍が観目線外 (
NLOS) 目標を画像化するTactical Space Layerの実験、開発試作を承認した。
 陸軍が主導するAPNT-Space CFTが2020年9月にYuma試験場で、AIを活用して民間衛星の画像などのデータ統合を行い、射撃に必要な諸元衛星通信で送達する試験を実施している。
 これによりsensor-to-shooterの時間を20分から20秒に低減できるという。
2021.02 International Defence Review Arctic turn: Integrated remote sesing aims to bolser cold climate operations <2103-020013>
= 北極圏戦におけるリモートセンシングに関する4頁の記事 =
 ・Arctic test facility
 ・Demonstration
2020.06.29 Inside Defense Air Force general eyes JADC2 on-ramp with European allies in spring 2021 <2007-062905>
 在欧米空軍司令官が6月29日、2021年春に在欧米空軍が実施する演習JADC2経由でABMSを参加させ、同盟国も含めたISR共有機能について検証すると述べた。
2020.05.14 Breaking Defense MDA: all-domain C2 key to countering hypersonic missiles <2006-051404>
 米MDAのC2BMC責任者が5月13日、JADC2は現在BMD用に構築されたシステムに超高速ミサイルやCM対処能力を迅速かつシームレスに持たせる基本的なシステムであると述べた。
 C2BMCはアラスカとカリフォルニアに配備したGMDシステムからPatriotのような戦術BMDシステムを結ぶ現有システムで、MDAはまずC2BMCシステムと開発中のJADC2の連接を確認したのち、空軍が行うABMSの第2段階の試験であるOn Ramp演習に参加するという。 ただ4月に計画されていたOn RampはCOVID-19パンデミックの影響で6月、8月、9月31日へと度々延期されている。
【註】
 JADC2は米空軍が進めている宇宙配備の全ドメインのデータ共有システムで、データ交換にはSDAが進めているTranche 0 transport layerを利用する。
"SDA's First Satellites Aim to Enable JADC2" (SDA HP)】
2020.03.13 Jane's 360 US Army to evaluate new manned, unmanned tethering technologies <2004-031306>
 米陸軍CCDCが2月26日、空中及び地上無人システムを連接する技術の提案要求を企業に対し行った。
 提案要求はCCDCのGVSXNAMCと共同で行った。
2020.02.12 Jane's Defence Weekly Israekl orders Fire Weaver network fire control system <2004-021210>
 Rafael社が2月3日、イスラエル軍からFire Weaverシステムを受注したと発表した。 Fire Weaverは機甲旅団に配備され年内にoperationalになるという。
 Fire Weaverはセンサと火器をIPで結ぶ射撃統制ネットワークシステムで、Rafael社とイスラエルDDRDが陸軍と共同で開発した。
 更にシステムはElbit社のTORC2Hを元に開発されたイスラエル軍のTsayad C2システムと連接できる。
2020.02 International Defence Review DARPA awards BAE Systems development deal for AI-enhanced battle management tools <2004-020001>
 米DARPAがAI技術を導入した戦場管理システムMARS開発計画のPhase 1担当企業にBAE Systems社グループを選定した。 Phase 1はカーネギー・メロン大学の協力で$3.1Mかけて12ヶ月間行われる。
 MARSはマルチドメインにわたる武器等を連接してAI技術を用いて自動的に一つの戦場状況画像に纏めるツールである。
2020.01.27 Aviation Week & ST Declassified sensors fill cracks in Israeli air and missile defence net <2003-012702>
 イスラエル多層防空監視システムはロシアのステルス戦闘機や、イランの精密誘導ロケット、ガザからの凧に吊した爆弾などに対抗するため、新世代の強力なS-bandレーダと共にIRによる広域監視システムを採用している。
 2019年のパリ航空ショーでRafael社がSky Spotter IR広域監視システムを公表した。 イスラエルの国境に覆域を重複させながら配置されたSky Spotterはそれぞれ20゚×90゚の監視範囲を持つ中波長IRセンサで、30~60kmの捕捉能力を持つ。
 一方、2019年12月にチェコからも受注したIron Domeの主たるセンサでもあるElta社製のELM-2084 MMRは、10年以上前からGaN素子を採用しているAESAAESAレーダである。
2019.12.26 Inside Defense Army, eyeing options for sensors to support very long-range fires, considers intel satellites <2001-122605>
 米陸軍が、現在装備している陸軍のセンサでは取得できない開発中の戦略長距離砲 (SLRC) や長距離超高速兵器 (LRHW) などの超長距離火力システムの目標諸元取得に情報庁の衛星情報を利用する検討を行っている。
2019.12 International Defence Review Fast Targeting 2 study explores direct target acquisition fro, satellite imagery <2001-120013>
 CM等の目標データ入力を高速化するため英仏が共同で進めるMCMITP計画で、MBDA社が衛星画像から攻撃地点ピンポイントで割り出すFast Targeting 2を進めている。
2019.02.07 Defense News The Air Force's JSTARS alternative has a new architect. Wait, what's an architect? <1903-020704>
 米空軍は1年前にJSTARS後継計画の中止を決めたのち、新たな計画ABMSを開始している。
 ABMSは既存の各種空中センサネットワーク化するもので、初期段階ではJSTARSやMQ-9 Reaper、E-3 AWACSを改良して連接するが、空軍は最終段階の構想を明らかにしていない。
 ただ、空軍の調達責任者はABMSについて宇宙技術を活用して既存センサ及び、それに代わる安価で使い捨て可能なUAVなどをデータリンクで連接するシステムと述べている。
2018.08.01 Jane's Defence Weekly US lawmakers favour ABMS over JSTARS recapitalisation in NDAA compromise <1809-080109>
 米議会上下両院が7月24日に採択したFY19国防権限法で、E-8C JSTARSの更新計画中断 を認め、その経費をABMSに転用することを決めた。
 法案では国防総省に対し、ABMS計画のIncrement 2IOCになったと宣言したことを議会が確認 するまで、E-8C JSTARSの退役及び退役準備を認めないとしている。
2018.07.30 Aviation Week & ST Capitol Hill kills J-Stars recap <1809-073002>
 FY19国防権限法では17機保有するE-8C JSTARSの後継機計画を中止して同機を更に10年使用 することを求めると共に、ABMSの計画促進を求めている。
 ABMSは斬新な構想ではなく、単一の航空機ではなくMQ-9 ReaperやE-3 AWACSなど既存機の取得データを統括するシステムで、当初計画では2040年 装備化でであったが、議会は2030年代中頃での配備を求めている。
2015.04 International Defence Review HGH debuts Spynel-M compact wide-area surveillance system <1506-040003>
 フランスの HGH IR Systems社がシンガポールで開かれた GSA 2015展に Spynel-M IR 監視装置を出品した。 Spynel-M は高さ20cm、幅12.5cm、 重量1.8kg、消費電力8Wと小型で、360゚の監視ができる。
 Spynel-M には画素数が336×256の Spynel-M300 と、640×512の Spynel-M600 があり、対人捕捉距離は前者が250~400m、後者が400~900mの性能を持つ。
2014.06.18 Jane's Defence Weekly USAF wants to replace DCGS with open architecture <1407-061811>
 米空軍トップが6月9日、
DCGS の後継となるオープンアーキテクチャのシステムを開発すると述べた。
 DCGS は27個の基地局からなり、U-2、RQ-4 及びその他の ISR 機の取得したテータを統合する。
2014.06.02 Defense News Air Force Awards Space Fence, Fab-T Contracts <1407-060202>
 米空軍が2日、Lockheed Martin社に Space Fence、Raytheon社に
FAB-T と、二大事業を発注した。
Space Fence
 Space Face は空軍の旧式化した Space Surveillance System に代わるもので、巨大な S-band レーダをマーシャル群 島のクウェゼリン島に設置する。 赤道に近い同島は地球の自転によって全天球を監視できる。 契約規模は$914.7Mで、当面の RDT&E として$415Mで発注された。
 米空軍によると、現在では宇宙空間にある23,000個以上の物体を追随しているが、1cm~10cm程度の物体は500,000個にのぼるという。
【 Space Fence 関連記事:1312-112711 (Defense News 2013.11.27)】
FAB-T
 Raytheon社が受注した FAB-T は、核戦争に備えた C3を構築するもので、当初計画では100以上の端末が考えられ ていたが、現在では B-2、B-52、RC-135 に搭載する84端末に限定されている。 契約額は$298Mになる。
2013.04.01 Aviation Week & ST Mapmaking <1306-040103>
 BAE Systems社が、UAV や UGV の広く使用可能な航法装置 SLAM の詳細を公表した。 SLAM は樹木や岩など、地 図には載っていないような目標物を複数標定して、その LOS の変化から標定した自己位置の変化から INSドリフトを修正する。
2012.11.19 Aviation Week & ST Quick-witted <1301-111907>

 Elbit社が、軍民用の各種資料源から得られて情報を統合する情報処理装置 WIT を、軍民両市場に売り込んでいる。
 同社はまた、多用途の Hermes 900 UAV の売り込みも行っている。

2012.05 International Defence Review Northrop UGSs for the US Army <1207-050003>
 米陸軍が Northrop Grumman社に Scopion 及び Scopion Ⅱ 残置型センサ (UGS) を 追加発注した。
2011.10.17 Aviation Week & ST Hart and Hart <1112-101703>
 米国が、南及び東シナ海、マラッカ海峡、オーストラリア北部、北朝鮮など、数千哩離れた太平洋沿岸地域精密な監視及び 打撃のため、航空機搭載偵察システムの EO、ビデオ、IR 情報を統合する HART を 考案している。
 HART は三層からなり、上層は戦略指揮機能、下層は戦術センサによる情報収集機能で、最も複雑 中層情報統合から意志決定までを行う。
2011.08.29 Aviation Week & ST Joint ISR <1110-082919>
= 特集、21世紀の航空機による ISR =
= インドの ISR =
 
2011.08.29 Aviation Week & ST Fast response <1110-082918>
= 特集、21世紀の航空機による ISR =
= イスラエルの ISR =
 
2011.08.29 Aviation Week & ST Lacking intelligence <1110-082917>
= 特集、21世紀の航空機による ISR =
 英国では財政難から、有人 ISR 機である ASTOR が計画中止になろうとしている。
2011.08.29 Aviation Week & ST Killing electronics <1110-082916>
= 特集、21世紀の航空機による ISR =
 2010年3月に operational になった MALD は、敵の防空組織を HARM で破壊するため、HARM より先に発射 して防空組織を起動させ、これを HARM で攻撃する。
 MALD には ECM 型で現在開発計画の EMD 段階にある MALD-J や、HPM 弾頭などを搭載 する MALD-V などがある。
2011.08.29 Aviation Week & ST Night eyes <1110-082915>
= 特集、21世紀の航空機による ISR =
 フロリダ州兵空軍の F-15CAN/APG-63(V)3 AESA レーダ及び Sniper IR 照準ポッドを搭 載して ISR 能力を強化した。
2011.08.29 Aviation Week & ST ISR, cyber, EW hook up <1110-082914>
= 特集、21世紀の航空機による ISR =
 戦場における電子戦は、電子攻撃と、ISR、サイバ戦、DE 攻撃の複合様相を呈してきている。
2011.08.29 Aviation Week & ST Sensor trucks <1110-082913>
= 特集、21世紀の航空機による ISR =
= 商用型機を用いた ISR、UAV の補完 =
 
2011.08.29 Aviation Week & ST Big wing <1110-082910>
= 特集、21世紀の航空機による ISR =
 米空軍が2020年代に使用する ISR UAV の極秘計画を進めている模様で、飛行試験が既に行われている 可能性がある。
 この計画が報じられたのは2008年初めで、Northrop Grumman社が大規模な秘匿開発計画を受注したことによる。 この時点でこの計画は次世代爆撃機 (NGB) 或いは LRSP と呼ばれる計画関連と見られていたが、最近では超ステルス性を持つ大型 の ISR UAV と見られている。
2010.06.23 Jane's Defence Weekly Thales launches Lynx lightweight radar <1008-062603>
 Thales社が Eurosatory 2010展で、歩兵用対地監視レーダ Lynx を公表した。 Lynx は Ku-band で、0.5㎡の兵員を6km、10㎡の車両を12kmで 捕捉できる。
 三脚を含むシステム重量は35kgで、2個のパッケージに分けて運搬する。
2009.10.19 Yahoo 韓国聯合ニュース記事

「障害物透過『ミリ波』カメラ、国内独自技術で開発」

<0911-101901>
 韓国 Samsun Thales社の竜仁総合研究所が、雲、霧などのほか偽装シートも透過し物体の形状をとらえることができるミリ波 カメラ MIRAE を、米国に続き世界で二番目に独自の技術で開発し19日に公開した。 受信機の中核となる94GHz MMIC LNA は電子通信研究院が国産化に成功している。
 今後2年間の試験を経て空港や主要施設での危険物探知に使用するが、このほかにも軍事や消防など応用分野はかなりの広範囲になると見込まれる。
【註】
 ミリ波カメラというが、94GHz高解像度パッシブレーダと思われる。
2009.05.04 Aviation Week & ST Subterranean search <0906-050415>
 米 DARPA が2年間にわたり、小型の地下探知センサの開発を行っている。 このセンサは Predator C などの UAV や小型陸上車両に搭載できる小型軽量な装置で、地下のトンネル、施設、活動などに対して識別、位置標定などを 行う。 DARPA は既に Raytheon社に$19Mで、トンネルの探知及び地雷や IED と疑われる埋設物の発見する装置の開発を発注している。
 Raytheon社の確信となる技術は 'Laser Vibrometer' と呼ばれるもので、地表の微弱な振動をレーザレーダで探知し 、これを解析して地下施設等を探知するものである。
2009.01.12 Aviation Week & ST Bugging the bugs <0902-011213>
 BAE Systems社製の空投式ネットワークセンサ Wolf Pack はコーヒー缶の大きさであるが、その孫、曾孫になるのは素早く動き回る機械蜘や飛 び上がる機械バッタになるであろう。 機械バッタはひと飛びで大きく移動でき、機械蜘は自然の蜘同様に足の表面が吸 着し、壁を伝え歩ける。
 また小型の SIGINT 装置、イメージセンサ、生物化学剤検知器、音響探知機、磁気探知機を搭載した機械トンボ も考えられている。
2007.10.17 Jane's Defence Weekly US Army orders sniper detection for Land Warrior <0721-101705>
 米陸軍は GD社に、Boomerang 音響式狙撃手探知装置 Land Warrior に連 接する契約を$250,000で発注した。 Boomerang/Land Warrior は2007年の4/四半期に納入される。
 Boomerang は飛来する弾丸の音の特性を解析し、飛来方向と距離を知らせる装置 で、今回の契約では6基が組み込まれる。
 Land Warrior はイラクに展開している第4ストライカ戦闘旅団の 4-9 歩兵大隊に装備されている。
2007.10.10 Inside Missile Defense NGA: Chinese ASAT test shows importance of non-space intel <0722-101001>
 米 NGIA (National Geospatial-Intelligence Agency) 長官は、今年1月に行われた中国が ASAT 実験を行 ったことから、衛星のみに頼らない広範囲かつ強固な情報システムを構築する必要 性を強調した。 4月には空軍長官も、衛星情報に依存しない情報網の必要性を同様の趣旨で述べている。
 NGIA は現在、テロとの戦いのための情報活動と、ロシアの核兵器配備状況を確認し START 条約が遵守されているかの監視を行って いる。
2007.09.20 Inside the Pentagon Marines continue G-Boss <0721-092002>
 米海兵隊は11月に監視カメラシステム G-BOSS (Ground Based Operational Surveillance System) の試験を予定している。
 G-BOSS の初期型は現在、現地指揮官の緊急要請によりイラクのアンバール州で塔上に設置して運用中で、 武装勢力による狙撃や侵入及び IED の設置等を監視している。 海兵隊は今後30ヶ所以上に設置を計画している。
2007.06.25 Aviation Week & ST Not just fighters <0714-062506>
 米空軍参謀副長 (ISR担当) は、F-22 と F-35 を戦闘任務だけでなく ISR 機としても運用 すべきであるとの見解を示した。
 両機の情報収集能力は極めて優れており、収集データは全軍に供給すべきであり、航空機搭載用のセンサとターゲットポッドの標準化 を図ると共に、衛星及び UAV とのネットワークを構成することが必要としている。
2007.06.07 Inside the Pentagon CENTCOM,JFCOM test gunshot location system using UAV sensors <0714-060701>
 米 CENTCOM と JFCOM は UAV に対砲迫音響標定装置 ShotSpotter を搭載する試験を実施中である。  ShotSpotter には携行型、UAV 搭載型、設置型の三種類があり、火器や迫撃砲の発射音から位置評定し、発 射源の攻撃に利用する。
 空軍と陸軍も同様のシステムを試作して試験を行っており、5年以内には装備化するとみられる。
2007.05 Jane's Missiles & Rockets Luch bureau offers gun-launched Falcon projectile <0713-050002>
 ウクライナの Luch 設計局が、2S7 203mm SPH 砲から発射するロケット推進の偵察弾 Sokil (Falcon) を開発した。 同局によると、NATO 仕様の155mm弾も開発中である。
 Sokil は全長170cm、重量110kgで、2~3kgのペイロードを搭載する。 初速は965m/sで、40,000~50,000ftに 達するとロケットモータに点火し、燃焼終了後にこれを切り放し弾道飛行する。  発射後約2分で最高高度となる80~100kmに達すると150k㎡にわたる最初の画像の 送信を行い、パラシュートで降下しながら50分間にわたり画像を送信する。 ペイロードは回収して再使用可 能である。
 ウクライナ政府は2006年9月に試験計画を承認し、2007年中頃から発射試験が行われる。
2007.01.22 Aviation Week & ST A need to succeed <0704-012206>
 米国がイラク国内でイラン革命防衛隊員2名を拘束し、イランとシリアがイラクの反政府組織に武器弾薬を供給すると共に、軍事訓練 組織の構築を計画していると強く非難している。 
 イラク国境には Global Hawk Block 10 を2機運用し、24時間態勢で偵察監視を行っているが、効果はあ がっていない。 また、RAS-1R センサを搭載する U-2 による通信情報の収集を行い、英国もイラク南部で Tornado GR4 による偵察活動を行っている。
2006.12.20 Jane's Defence Weekly Rafael reveals next-generation IRST sensor <0702-122011>
 Rafael社が Sea Spotter 艦載 IRST の詳細を公表した。 Sea Spotter は InSb を用いた 3~5μ IR センサ2個からなり、SSM、シースキミングミサイル、ARM、GB、ヘリ、艦船、潜望鏡、ジェットスキーなどの各種目標 を捕捉できる。
 特徴的なのは極端に低い誤警報確率で、24時間に1個となっている。
2006.12 International Defence Review Boom time for image intelligence as digital exploitation burgeons <0624-120009>
= ディジタル IMINT の現状に関する5頁にわたる特集記事 =
DB-110 (Goodrich)
Reco-NG (Thales)
Condor 2 LOROP
Rover Ⅲ
・その他
2006.11 National Defense Bombs detector <0624-110001>

 イランとアフガニスタンに駐屯する海兵隊 EOD 部隊に IED 探知センサ搭載車両61台が送られる。
 車両にはジャイロ安定カメラと TS トリプルセンサが取り付けられており、これらの技術は陸軍でも使用されている。

2006.11 International Defence Review Artemis and Gatekeeper electro-optical sensor systems get Euronaval showcase <0622-110006>
 10月23~27日にパリで開かれた Euronaval exhibition で、Thales社が Artemis Gatekeeper の二種類の EO センサシステムを公表した。
 Gatekeeper は陸上及び海上に対して360゚x36゚の監視空域を持ち、自動で目標を捕捉追随 して警報を発する。 従来360゚の警戒監視には最低限4~6名の兵員を必要としたが、Gatekeeper の導入により1名で済むようになる。
 Gatekeeper は8~12μIR カメラと同軸に搭載された TV カメラからなる120゚の監視範囲を持つ 30kgのモジュールを、艦載の場合には3~4個でシステムを構成する。
2006.10.23 Defense News A network that organizwa itself <0624-102304>
 マッチ箱大のセンサを大量散布し、車両等の移動状況等各種情報を相互ネットワーク通信を用い伝達する研究 を DARPA が行っている。
 2005年末から開始した研究では、通信ノード用としては24mm×40mm×12mmで通達距離200mの SmartMesh-XT M1030 、約1000個で1.3km×300mを通達可能な Crossbow 等が、Nano センサでは TynyOS が試作中である。
2006.10.23 Aviation Week & ST COIN of realm <0621-102305>
 米軍はイラクで保有技術を駆使して対テロ戦を行っているが、IED を使用するテロリストや反政府組織の所在は結局 Humint (Human Intelligence) に頼らざるを得ないのが現実である。
 米軍は COIN 任務のため、UAV、無人センサ、ISR 機等を最優先で開発し活用しているが、極めて単純で困難な作戦は誰が敵で、どこ にいるかを早期に見極めることで、現地での通報によるものがほとんどである。
2006.08 International Defence Review TacFLIR begins testing on UGV <0617-080003>
 Northrop Grumman社が米陸軍との契約で開発を進めている FIRRE (Family of Integrated Rapid Response Equipment) 部隊防護用多層マルチセンサシステムの一部を成す TAGS (Tactical Amphibious Ground System) UGV に、TacFLIR ターレットを搭載する試験が行われ成功した。
( TAGS 関連記事 DN 2005.08.29)
 TacFLIR は FLIR Systems社製の SeaFLIR ターレットを元にしたもので、320x240のインジウムアンチモン素子中波長 IR センサや、昼/微光用 CCD TV などを搭載している。
2006.07 International Defence Review US holds landmark FCS field expriment <0614-070001>
 FCS の要素となる TUGS (Tactical Unattended Ground Sensors) の野外試 験が、空軍主導の JEFX '06 (Joint Expeditionary Force Experiment 2006) で行われた。 TUGS は FCS 指揮統制車を模したロング 型 HMMWV に搭載された。
 TUGS は Scud 発射機などの通過を検知し指揮統制部に送信し、ここでデータ統合を行うシステムである。
 次回の試験は8月に Experiment 1.1 として行われる。
2006.04.20 Inside the Pentagon Army to examine FCS equipment and interoperability in joint exercise <0611-042003>
 米陸軍は、FCS の構成品である UGS と所要の人員を、空軍が4月17日~28日に実施する統合演習 JEFE (Joint Expeditionary Force Experiment) に参加させる。
 JEFE は将来戦でのネットワーク戦及び航空戦力の発揮を焦点とする総合演習で、火力、指揮統制、ISR 及び共同作戦部隊との統合を検 証する。
2006.04.03 Inside the Army Army looking to air drpop Unattended Ground Sensors in FCS spin out <0610-040302>
 米陸軍 FCS の UGS (Unattended Ground Sensors) はFY-08から試験を予定するが、 その投下はヘリ又は UAV となる。 砲発射型については技術的に未成熟段階であり、将来目標となっている。
 FCS は2008年以降に第1機甲師団の EBCT (Evaluation Brigade Combat Team) に装備され、各種評価試験を予定する。 2008年には UGS の他、NLOS-LS、IMS (Intelligent Munition System) 等の各種プロトタイプの試験が予定されている。
 EBCT は2007年3月に Ft.Bliss で819名による部隊編成を行い、2014年には約3,000名の旅団戦闘団として運用評価部隊実験を行う。
2006.01.30 Defense News Pentagon sees F-15 as model for sensor-centric path <0605-013004>
 DoD は F-15 に AESA レーダと ISR ポッドを搭載し、戦闘力の向上を図ると共にセンサーネットワークのモ デル機とする意向である。
 2006 QDR では航空機や艦船の各種センサー情報のネットワーク化と迅速な伝達を 'Sensor-Centric' と表現 しており、センサの共通化に向けた開発をめざすとしている。
2005.09 International Defense Review Raytheon announces development of USAF RWR technology <0518-090039>
 Raytheon社が AT3 ATDC (Advanced Tactical Targeting Technology ATDC) を$10Mで実施する。 AT3 ATDC は複数の航空機の RWR を連接して、電波発信源の位置を標定しようとするもので、 2007年に技術検証を行う Phase 1 では AN/ALR-69(V) を搭載する3機の F-16 Block 30 が使われる。
 AT3 ATDC に使用する RWR はディジタル方式の改良型 ALR-69(V) で、飛行試験は2005年末に開始、LRIP 入り の判断は2006年に行われる。
2005.06 National Defense Cutting through the fog of war <0515-060002>
 偵察監視用 UAV はますます増加し、搭載センサも発達したため、NGA (National Geospatial Intelligence Agency) の分析作業は膨大なものとなっている。 また数時間、数分以内と、至短時間での分析が求められているため、NGA は 以下の様なシステムを開発し活用している。
Gridlock システム
 試作中の戦術画像情報収集から標的攻撃までの時間短縮を図るシステム
Mr.T (Multi-resolution Tool)
 Predator による情報を直接地上部隊及び DoD に直接伝達する装置
AAF (Advanced Authoring Format)
 NGA の各センサ情報受領を共通フォーマットを用いて処理を簡素化する装置
MXF (Material Change Format)
 分析した情報を部隊等に共通フォーマットを用いて伝達する装置
2005.05.11 Jane's Defence Weekly UK to put AWACS at head of net centricity <0511-051109>
 2010年以降に計画されている英空軍 E-3D を改造する計画 Project Eagle は、同機 を NCW (Network-Centric Warfare) のハブとして使用しようとするもので、改造の中心は$500Mをかける NCCT (Network-Centric Collaborative Targeting) になる。
 NCCT により地上における広範囲な情報が E-3D で使用しているディスプレイに表示されるようになる。
 英空軍はコソボ、アフガン、イラクにおける検討に7機保有する E-3D を参加させ、陸、海、空の広範囲にわたる作戦調整を実施してい る。
2005.05.11 Jane's Defence Weekly UK programme will integate ISTAR systems <0511-051107>
 General Dynamics UK社が英国防省から、現有及び将来の ISTAR (Intelligence, Surveillance, Targeting and Reconnaissance) シス テムを統合する17ヶ月の計画を$5.6Mで受注した。
 計画は MEC TDP (Modular Exploitation Capability Technology Demonstration Programme) と呼ばれ、 ASTOR、Watchkeeper UAV、Tornado 戦闘機用 Reconnaissance Airbone Pod、Soothsayer EW 装置など が連接される。
 MEC TDP ではこれらのメーカと国防省を結ぶ連携が最大の課題となる。
2005.02.09 Jane's Defence Weekly Image-gathering round revealed by Rafael <0505-020909>
 イスラエルで、600m射程の歩兵用の偵察弾が開発されている。
Firefly
 Rafael社が開発しているもので、M16 小銃に取り付けられた M203 40mm擲弾発射筒から発射する。 胴径38mm 、全長155mm、重量145gで、2個の CCD カメラを搭載する。
 最大8秒間の映像を地上に送り、ポケット PC などに保存すると共に、リアルタイムで見ることができる。
 今年末には軍の評価を受ける。
Refa'im 用偵察弾
 IMI社が開発した Refa'im 5.56mm小銃銃口取り付け型擲弾発射器から発射する曳火弾 (ABA: Air Burst Ammunition) を改造して、ディ ジタルカメラと送信機を取り付けた偵察弾で、映像をハンドヘルドコンピュータで見られる。
2005.01 Jane's Missiles & Rockets Datalinks become US Priority <0504-010011>
 米空軍と DoD にとって、データリンクが最優先課題になっている。 空軍が2004年10月に開始した Weapons Data Linl Network ACTD は DARPA の AMSTE 計画を引き継ぐもの である。
 特に重視されているのがデータリンクの統一で、空軍は JDAM と JASSM-ER を重視している。  SDB については LRIP 入りが2005年4月に迫っているため、空軍はデーリンク搭載をためらっている。
2004.11.29 Aviation Week & ST Rapid targeting <0423-112904>
 米空軍は F/A-22 や F-35、UCAV 等各種航空機のセンサーや RWR 等の情報を共有して、SAM 陣地等の敵情把握と攻撃目標の総合的配分 を可能にする Sensors Foword 構想の実現をめざしている。
 空軍は航空機情報のネットワーク化について、2009年頃までには部分的にも採用したい意向だが、予算の裏付けが困難なことや各種通 信システムとの整合性、ネットワーク要領等技術的課題が山積している。
2001.10.25 Aviation Week & ST Pack mentality <0421-102510>
 DARPA と BAE社は、敵の微弱な通信出力を探知して情報を送る他、電子妨害やコンピュータ攻撃を可能にする小型地上センサー WolfPack の研究を進めている。
 WolfPack はコーヒー缶程度の大きさの、ヘリや UAV からの散布のほか、砲から撃 ちだして散布する地上センサで、最小限5個をネットワーク化して運用する。
 探知周波数は30MHz~20GHzで、通信情報のほかレーダの電波放射も探知可能な設計となっている。
 技術課題は電池の消耗で、次世代燃料電池に期待が寄せられている。
 WolfPack には陸海空軍が関心を持っており、空軍は胴径4ft程度の UAV に WolfPack のセンサーを内蔵した AirWolf の装備化を検討しており、2005年夏には試験機を製作する。
2004.10 International Defense Review Sensors selected for FCS vehicles <0420-100009>
 FCS の GSI (Ground Sensor Integrator) である Rayhteon社が、6種類のセンサのうち5種類の SDD を $308Mで受注した。 Remote Chemical Detection System と Small Unmanned Ground Vehicle Mission Payload Module 用の6番目のセン サは先送りされた。
 SDD には Lockheed Martin Missiles and Fire Control社と Raytheon Network Centric Systems社が、それぞれ分担してあたる。
2004.09.27 Inside the Army Army investigating new means of deploying Unattendened Ground Sensors <0422-092701>
 米陸軍は敵情把握のため、UAV や火砲から投射する無人の地上センサーの研究を進めている。
 陸軍ではFY-08に予定する FCS への採用を目指しているが、現在のところ開発の具体化には至ってい ない。
 陸軍は REMBASS (Remotely Monitored Battlefield Sensor System) Ⅱ型を装備化した。 REMBASS Ⅱ は人 為設置型で、人員、車両の動きを音響、振動、IR 等により検知する。
2004.07 International Defense Review USMC to test UWB personnel identification/location system <0413-070011>
 米海兵隊は2004年10月に AEther社から、UWB (Ultra-WideBand) 技術を用いた散布型の人員識別標定装置( 右図)を受領する。
 装置は30×50×73mmの大きさで130gあり、探知距離は30m、精度5cmで0.5Wの消費電力により12時間作動する。 これを1,000~10,000個 散布し、5系統以上のネットワークで結合する。 伝送速度は1,000bpsである。
 同社は2006年までに消費電力1mWでボタン型リチウム電池により2週間作動し、 探知距離100m、精度3cm、伝送速度32kbpsの次世代型を、単価$10で提供できるとして いる。 現在の単価は$400である。
 このシステムは1GHzの広帯域コード化されたパルスを送受信する送受信機を内蔵 する'localizer'でできており、送信出力の大部分は400~700MHzに拡散しているため、送信出力はノイズレベル以下 になっている。
2004.07 International Defense Review Massively deployable UGSs <0413-070009>
 米陸軍は GD社に、$2.5Mで20ヶ月間の MDUGS (Massive Deployable Unattended Ground Sensors) 開発を発注した。
 MDUGS は音響及び振動を検知する小型、安価なシステムで、目標を捕捉すると内蔵する処理装置により目標の 捕捉、識別、分別、標定を行い、無線回線を構成して通知するシステムである。
2004.02.09 Defense News Seeking joint standards <0407-020904>
 米陸海空軍は昨年から、それぞれが収集した各種情報を共用し、ネットワーク化する研究を進めている。
 C2C (Command and Control Constellation) と空軍が呼ぶ研究は、現在共通のデータ交換基準の作成と各部隊等の使用基準の検討を行 っており、2004年7月に実証試験を予定している。
 ネットワーク化の一例として、空軍の JSTARS から海軍の P-3 に直接情報諸元を送ることが可能となる。
2004.01.19 Defense News Tiny Sentinels  米陸軍は戦場に散布し敵情等を監視するポケベルサイズの小型センサ Smart Dust の開発を 進めている。
 Smart Dust は UAV から戦場に散布し、相互に通信ネットワークを自動的に構成する。 センサーにはアスピリン錠より小さい超小型 制御器と送信機が内蔵され、車両通過に伴う速度や進行方向の他、生化学兵器の使用等を検知し情報を基地に伝送する。
 また、消費電力の自動節減により数年間の作動が可能とされている。
 量産型は2004年夏以降に製造を開始する計画で、1個あたりの価格は当初$50~$100を予定している。
2004.01.05 Aviation Week & ST Small pipe, big view <0401-010508>
 Northrop Grumman社は軍用無線とラップトップコンピュータを用いた情報伝達システムの試験を行っている。
 AIA (Advanced Information Architecture) システムは、陸軍や海兵隊の小部隊でも軽易に航空偵察情報やその他の最新情報を入手で きる画期的なシステムで、イラクとアフガンでも試験的に運用されている。
 10月の試験では Global Hawk Joint-STARS と 連接した2台の移動車両に、AIA システムを経由した実画像をリアルタイムで送信している。
 次回は Fire Scout との連接試験を計画している。
2004.01.05 Aviation Week & ST Tightening the chain <0401-010503>
 Lockheed Martin社は米空軍の AOC (Air Operation Center) を模した High-Vision Air-Space Integration Laboratory を製作し、 NCW (Net-Centric Warfare) 構想に基づく新しい指揮統制システムの開発を行っている。
 イラクやアフガンでの作戦をみても戦場と司令部間の状況把握と情報交換は充分ではなく、作戦変更や攻撃目標の変 更に多くの時間を費やしている。
 同社が行っているのは現在実験中の MBMS (Mission Battle Management System) と OBMS (Operational Battle Management System) を統合したシステムで、各種状況や計画を映像によりリアルタイムで送受することができる。
2003.12.22 Aviation Week & ST Finding the needle  米軍の UAV は広範多岐にわたり運用されているが、放置された爆発物や地雷の探知に関しては唯一その能力に欠けている。
 現在イラクでは6機の Predator を定期的に飛行させ、映像比較により爆発物等の探知を行っ ているが、成果はほとんどでていない。
 議会は DoD が MASINT (Measurement and Signiture Intelligence) 装置を充分に開発装備しないことに不満を表明しており、この種 センサーの早期配備が望まれている。
米軍は数年で戦術 UAV を500機以上に増加装備する他、Raven や Dragon Eye の様な mini-UAV を1,700機以上装備することを決めており、センサーも逐次改善される方向にある。
 また、NGA (National Geospatial-Intelligence Agency:これまでの NIMA) は、新型のセンサー評価用に空軍から2機の Global Hawk を引き継いだ他、2機の Pradator B を購入した。
 NGA は UAV 用レーザーレーダーの開発を進めるとともに、高解像度映像装置や樹木透視型 SAR 等の開発を行 っている。
2003.11.24 Aviation Week & ST Pack mentality  DARPA は無人の地上配置型通信妨害ネットワーク Wolfpack の研究を BAE社と契約して進めている。
 Wolfpack は小型の地上設置センサーを 1km以内の相互見通し範囲内に多数を配置してネットワーク運用するもので、敵の通信を傍受、 信号源を10m以内の精度で2秒以内に特定し妨害する。
 BAE社は2年以内に10台のセンサーを試作し各種試験を行う計画で、試作品は高さ5~6ftだが、実用品は18in、重量は10-lb程度となる見 込みで、電池により約2ヶ月作動する。 DARPA では更にミニ UAV への搭載も検討している。
2003.11.19 Jane's Defence Weekly Going solo?
= ISR の分野で依然として有人機の価値があるとの記事 =
 U-2 は10時間という飛行時間の制約から、特定地域の24時間監視に5機の機体を必要とする。
 イラク戦争の間に8機の E-8 JSTARS 、9機の RC-135 Rivet Joint、15機の U-2 が投入されたの に、Global Hawk は1機だけが使用された。
 イラクで Global Hawk は、広域監視で1m、スポットで0.3mの解像度の監視能力で、共和国防衛隊が集中している地域の24時間監視を 行った。 
2003.11.05 Jane's Defence Weekly Better intelligence sought for strategic strikes  米国 DSB (Defense Science Broard) が年末に発行することになっている報告書 'Future Strategic Strike Force' のなかで、ISR 機能の充実が強調されている。
 DSB は特に不十分な能力として、継続的かつ要求に即応した監視活動、適切な戦闘結果分析、隠掩蔽されたり埋設された目標への対処 能力を挙げている。
 特に隠掩蔽埋設目標対処として音響、磁気、振動、可視光、赤外、電波などセンサのネットワーク化が必要で、このため年間$500M規模 の支出が必要であるとしている。
 更に DSB はこの種 ISR 装備の開発担当には特殊部隊司令部が敵しているとしている。 
2003.10.13 Inside the Army Army, OSD differ on amount of commercial tech in Aerial Common Sensor  米陸軍の次世代情報機 ACS (Aerial Common Sensor) の価格見積をめぐって軍と OSD の意見が異なり、今月予定して いる防衛調達会議でのレビューが遅れている。 陸軍が総額を$6Bと見積もっているのに対し OSD は$12Bを越えるとしている。
 ACS の装備化は2009年が目標で、RFP 草案は先日発簡され、正式の RFP は12月に予定している。
2003.10.09 Inside the Pentagon Army to release draft RFP for Areal Common Sensor program  米陸軍は、次世代情報監視偵察システムとなる ACS (Aerial Common Sensor) システムの開 発に関する RFP 草案を近日中に発簡する。
 ACS は陸軍変換計画の一環として、現有の GCS や ARLISR の後継となる偵察監視システムで、有人機のほか UAV や戦闘車両にも搭載 ができる。
 7月に2社による概念設計段階を終了し、2004年6月頃に SDD 段階の契約を1社に絞り込み、2009年の装備化を 予定している。
 なお、海軍も ACS を通信情報と偵察に活用するため、今年初めから計画に参加している。
2003.08 International Defense Review Highly efficient imagery/video vompression for UAVs  米空軍は UAV の撮影した映像を 400:1 に圧縮し、56kbit/sの伝送路でも送れる DI&VC (Digital Imagery & Video Compression) 計画を eTreppid Technology社と進めている。 
2003.08 International Defense Review Inexpensive automatic target-recognition/tracking for TacTom  CompuSensor Technology社が米海軍と、並列処理プロセッサと組み合わせた ATR/ATT ( Automatic Target-Recognition/Tracking) ソフトを開発した。 この技術は比較的安価なシーカにピンポイント攻撃に 必要な精度を付与しようとするもので、Tactical Tomahawk への応用が考えられてい る。
 海軍は TacTom に取り付ける$12,700以下の COTS IR シーカに3mの CEP を求めているが、GPS では妨害がない状況下でも10.7mの CEP しか期待できない。
 ATR/ATT のプロセッサは$5,000以下で実現できる。
2003.07.07 Aviation Week & ST Keeping watch  米陸軍はアフガニスタン駐留部隊を敵の攻撃から防護するため、基地周辺の監視偵察用に気球 と監視塔を設置した。
 この計画は RAID (Rapid Aerostat Initial Deployment) と呼ばれ、巡航ミサイル防衛の JLENS 計 画とも連携し、アフガンには1機の気球と2基の地上設置型センサーが送られた。
 気球は全長15mで、UAV に使用する EO/IR センサーを搭載、高度350ftに係留して運 用する。
 地上設置型は高さ110ftで、気球型よりも気象及び整備性に優れる。
2003.07 International Defense Review In-flight intelligence for transport aircraft  米空軍は COTS 技術による ABI (Airborne Broadcast Intelligence) 及び、Combat Track Ⅱ計画を検討している。
ABI は全重量68kg以下のシステムで、軍用輸送機に取り付ける。
Combat Track Ⅱは航空路を飛行する航空機に取り付け、輸送計画その他の文書ファイルと、小規模な 画像ファイルを伝送する。
 これとは別に ROBE (Roll-On Beyond-line-of-sight Extension) 計画が2年間$9Mで進められており 、KC-135 にパレットで搭載したスマート端局が Link 16 を介して指揮統制情報を伝送する。 
2003.06 International Defense Rwview Imaging ladar for Predator UAV  米空軍は、6月から2年間で$4.9Mかけて、PILAR (Predator Imaging Laser Radar) 開発を開 始する。
 PILAR は、現在 Predator に装備している Skyball や AN/AAS-52 Multispectral Targeting System をそのまま照準用に使用し、残り の器材を胴体に収納する。
2003.05.19 Defense News Seeking standards  Boeing 社は米軍の兵器システム全てに適用する情報交換装置 SARM (Strategic Architecture Reference Model) の社 内開発を行っている。
 SARM は軍の様々な兵器システムが収集した各種目標情報をインターネットを通じてパソコン上で相互に交換す るもので、実現すれば兵器開発の時間と経費を大幅に削減することが可能となる。
 同社は 2000年後半から研究を行っており、陸軍の FCS や JTRS (Joint Tactical Radio System) への適 用も視野にいれているが、技術的な複雑性から実現には時間を要するとみられる。
2003.04.14 Inside the Army Aerostat deployed to provide force protection in Southwest Asia  米陸軍はアフガニスタンで続いている CENTCOM の活動を支援するため、係留気球による監視活動 を行っている。
 RAID (Rapid Aerostat Initial Deployment) と名づけられた気球の運用は、タリバン残党の行動監視と駐留米軍の防護を目的としてい るがあくまで補助的手段として使用されている。
 この気球は JLENS 計画に基づくもので、全長15m、高度 1,000ftに係留し、半径数kmを EO/IR カメラで監視することができる。
 JLENS は1月に計画が修正され、スパイラル開発により2005年に最初の IOC、2009年に装備化を決定する予定 で、SLAMRAAM の射撃統制/監視システムとして運用するほか、将来的には Patriot や MEADS に連接し情報を伝達させる。
2003.04.09 Jane's Defence Weekly US Air Force launches ground sensor project  米空軍は敵陣に布設し、継続的な監視を行う空投式放置センサ ARGUS (Advanced Remote Ground Unattended Sensor) の開発を計画している。
 計画では4月中旬にメーカからの提案を受け、6月の業選を行い、FY-06には最初の量産型を取得する。
 ARGUS は当初 F-16 から投下されるが、行く行くは A-10, F-15E, MQ-9 Predator からも投下したいとしている。
 ARGUS 計画は DIA (Defense Intelligence Agency) が進めていた Unattnded Ground Sensor ACTD を元にしており、同 ACTD では手 運搬型の Steel Rattler を空投型にした Steel Eagleが開発されている。
2003.04 International Defense Review Real-time web access to UAV imagery and data  MITRE社が、UAV などの空中センサが捕捉した生データを、民生用の標準ウェブブラウザを使ってユ ーザに配送する ISRIS (ISR Imformation Service) の研究を進めている。
 プロトタイプでは XML を使用し、捕捉した画像データはサムネイルに変換して伝送 される。
 最初の実証研究ではオープンアーキテクチャの地上装置を使用している Global Hawk が 対象となったが、MITRE社は現在 Predator 用の ISRIS を開発中である。 
2003.04 International Defense Review Imaging LADAR  Northrop Grumman社は、DARPA の SALTI (Sythetic Aperture Ladar for Tactical Imaging ) 計画として、レーザレーダによる2次元及び3次元イメージングの検証を行っている。  SALTI は、超高精細イメージングを実現して、目標の識別等に利用しようとするものである。 
2002.11.25 Aviation Week & ST Agile targets challenge Intel  ロシアの SA-20 や S-400 及び次世代 SAM システムは通信リンクが確立し、相互 の情報交換によりレーダー電波放射が極めて短時間となることから、システムの位置評定や電 波追随は困難となってきている。
 RC-135 Rivet Joint は戦術情報をリアルタイムで直接地上部隊や攻撃機に伝達する任務に変わったが、これらの SAM に有効な対処が可能といわれている。
 RC-135 に搭載の新しいナビゲーションシステム LN-120 はこれまでのシステムの 4倍もの精度で位置を標定 することが出来、方位は 0.01 度以内、距離誤差は 40ft から 10ft 以内に減り、精密誘導兵器による攻撃に充分寄与することができる ようになった。 また、UAV との連携により目標の3角測量で目標を標定することが可能となっている。
 現在、次世代 Rivet Joint の検討が行われているが、無人化の可否を含め結論はまだ出ていない。
2002.11.11 Aviation Week & ST It takes a network to beat a network
= NCCT (Network Centric Collaborative Targeting) の紹介 =
 NCCT は複数の ISR 機による偵察監視情報を統合し、単一画像として地上部隊に数分以内に伝達するネットワ ークシステムで、移動目標や SAMサイトの電波放射状況も含まれる。
 NCCT は 海軍の CEC システムと似通ったシステムだが、CEC の対象が対空情報なのに対し、NCCT は 地上移動目標状況の一元化を目的とする。
 NCCT 開発の第 1段階は 10月末終了を予定し、引き続き第 2段階に移行、2004年に中央軍の評価、2005年からネットワーク実地試験、 IOC を 2007年に予定している。
 NCCT はネットワーク通信装置、制御装置及びインターフェースモジュールからなり、主要センサーの改修に10~25% の価格上積みで 10倍以上の精度を得ることができるとされる。
 目標探知精度は現在、3機の ISR 機を運用した場合 100m以下とされるが 近い将来 Joint STARS を使用すれば 10数m 程度まで向上すると当局は予測している。
 NCCT ネットワークは1時間に1,000目標を処理できるよう設計されており、 MC2C (Multi-sensor Command and Control Constellation) との連接も検討されている。
2002.11.04 Inside the Army Army,DARPA eye foliage penetration radar to detect moving targets  米陸軍と DARPA は樹木の下を行動する敵部隊を検知する FORESTER (Foliage Penetration Reconnaissance Surveillance Tacking and Engagement Radar) の開発に着手する。
 当局の計画では、来年1月に 8ヶ月の研究分析段階に関する企業選定をいこない、その後15ヶ月にわたり試作品の設計/開発/試験を実施 、最終段階は18ヶ月の予定で回転翼機に搭載した目標探知試験を行う。
 レーダーの規模、性能及び目標価格等は明らかにされていないが、搭載する機種は有人機の他、Hummingbird Warrior UAV が候補にあ がっており、システム価格も $10M以下を狙っている模様。
2002.08 Signal Ladr illuminates oputical sensors
= LADAR システムに関する紹介記事 =
 近い将来、レーザーによる探知システムが軍用機に搭載され、戦闘地域の移動車両等を正確 に捕捉ことが可能となる。
 このシステムはレーザー光線の反射を利用する高感度の 3次元光学検知装置で、MIT のリンカーン研究所をは じめいくつかの研究機関で調査研究が進められている。
 同様の宇宙システムは既に軍において研究中で、弾頭とデコイの弁別に利用するミサイル防衛システムに適用 される模様。
2002.07.29 Defense News USAF bolsters effort to link sensors  米空軍は各種航空機搭載センサーの情報を単一ネットワークに連接する NCCT (Network Centric Collaborative Targeting) プログラムを正式に開発導入事業に採用する。
 NCCT は航空情報の迅速な同期化を目的に、昨年から ACTD のなかで研究が進められ、情報、偵察監視の広帯域ネットワークが確立した 。
 FY-03 の開発予算は $20M、量産コストは未定だが、2005年の初期モデル装備化を目指している。
2002.05.20 Aviation Week & ST Lockheed Martin eyes satcom for CAS role  Lockheed Martin Aeronautics 社はこの夏に Iridium 商用衛星と F-16 を用いた見通し外環境化での CAS (Close Air Suport:近接航空支援) の feasibility テストを計画している。
 今回の試験は同社が 1990年代中盤から行ってきた QRC (Quick Reaction Capability) 計画を更に発展させ たもので、衛星と F-16 及び地上との間に音声を含む情報チャンネルを構成、敵防空システム等の目標情報及び飛行間の兵器使用状況や故 障状況等を地上の CITS (CAS Integrated Targeting System) とやりとりする。
 このシステムは Iridium 以外の Globalstar 及び Thuraya 衛星ネットワークでも機能する。
  CITS は GPS、レーザー目標指示器及び ラップトップコンピューター からなり、F-16 には Iridium Airsat 1 Transceiver と PC/104 Net Strike Processor が搭載される。 なお、各種 プロセッサーにはいずれも COTS (Commercial off-the-Shelf) を適用している。
2002.03.06 Jane's Defence Weekly Russia's photo-reconnaissance satellite missions resume  ロシアは2月25日に、Cosmos 2387 写真偵察衛星を打ち上げた。
 Cosmos 2387 は、Yantar-4K2 'Kobalt' 型のフィルム回収方式の写真偵察衛星で、2基の回収用カプセルを 搭載し、166~348kmの軌道を周回している。
 同型の偵察衛星は前回2001年に Cosmos 2377 が打ち上げられたが、2001年10月に回収され、4.5ヶ月間ブランクになっていた。
 この型の衛星は低高度軌道を周回するため寿命が短いが、Cosmos 2377 は最長飛行を記録したので、Cosmos 2387 はこの記録を超えるのか注目されている。
2002.03.04 Aviation Week & ST Putin airs military space concerns  ロシアのプーチン大統領とイワノフ国防省が2月下旬会談し、衰退している宇宙での軍事偵察行動を復帰させるため、 今後積極的に開発を推進することを確認した。
 その直後、ロシア北部の Plesetsk Cosmodrome から今年最初の軍事偵察衛星 Cosmos 2387 を打ち上げた。  ロシアではいままでの 2倍、 4~5年連続使用ができる画像偵察衛星や海洋電子偵察衛星の建造を予定している模様。
2002.02.27 Jane's Defence Weekly Location, location, location....  アフガニスタンでは、JSTARS, Predator その他の ISR (Intelligence, Surveillance, Reconnaissance) が華々しい成果を収めたが、また将来の方向性を示してもいる。
 以下、紹介されている新しいコンセプト
 ・Persistent ISR
 ・PBA (Predictive Battlespace Awareness)
 ・MC2C (Multisensor Command and Control Constellation)
 ・MC2A (Multisensor Command and Control Aircraft)
 ・NCW (Network Centric Warfare)
2002.01.23 Jane's Defence Weekly Survival of the fittest  冷戦終了後、海軍の主戦場が大洋から沿岸に移り、ASCM (Anti-Ship Cruise Missile) 脅威が増大した。
 沿岸地域では、陸上のクラッタや電波環境の影響を受けやすく、従来の兵器の能力が制約される。
 これを受けて、米海軍は、AADC (Area Air Defense Commander) Capability の開発に乗り出した。 これ は各種センサの情報やデータを統合して、完璧な戦況表示データを構築しようとするものである。
2002.01.07 Defense News Instantaneous attack capcbility near for US  DoD は アフガニスタンでの教訓を基に、継続的な情報偵察監視能力と即時攻撃能力を軍に付与する検討を積極的に推 進している。
 湾岸戦争では停止画像の情報が前線の指揮官に送られ、アフガニスタンでは有人無人偵察機と衛星を統合運用し動画でオンタイム情報 が送られた。 今後更にセンサーと通信リンクの統合システム化が 3軍共通課題として検討される。
2001.12.17 Aviation Week & ST Pentagon champions UAVs, Communications  DoD はアフガニスタンにおける作戦の教訓から情報、偵察及び監視能力向上に関しての再検討を行う模様。
 特に重視している技術は移動目標の正確な追随と迅速な攻撃の実施に関するもので、UAV の活用、戦域での統合的通信リンクの構成 及び迅速かつ膨大な情報のオンボード処理を目指す。
2001.12.10 Aviation Week & ST FIA outline takes shape  NRO (National Reconnaissance Office) が開発する次世代偵察衛星システム FIA (Future Imagery Architecture) の概要がこのほど明らかになった。
 FIA は 3基の改善型 KH-11 光学センサー衛星と 2基の Lacrosse レーダー衛星 から構成され、この他に地上制御システムを必要とする。 衛星システムは NRO がBoeing 社を主契約企業とし、総額 $6B、地上システ ムは NIMA (National Imagery and Mapping Agency) が Raytheon 社を主契約企業とし、総額 $2.7B で開発、2010年頃の実用化を目指 す。
2001.12.10 Aviation Week & ST Improved milspace key to antiterrorism war  現在行われているアフガンでの対テロ戦争には米国とその友好国の軍事衛星情報が有効に活用されている。
 特に重要なのは誤爆撃と友軍相撃の防止であり、24時間態勢の情報活動が行われている。 詳細は明らかにされていないが、軍事衛 星を含む目標追跡/通信システムに新技術を導入した開発が進められており、装備化されるのは間近と思われる。
2001.12.05 Jane's Defence Weekly Report claims overspending on Helios-2  フランスの軍事偵察衛星 Helios-2 にかかる費用が高騰し、2004年の打ち上げまでに $1.5B、更にその後10年間の 維持に $257Mかかるという報告が出て問題になっている。
 Helios-2 は、1995年7月に打ち上げられた Helios-1、及び12月に打ち上げられた Helios-1b の姉妹衛星である。
2001.11.19 Aviation Week & ST Conflict's new phase exposes old problems  アフガニスタンの戦争が新たな段階に入り、米国は偵察監視技術の研究開発を疎かにしてきたこ とを露呈しつつある。
 タリバンやアルカイダは山岳地帯の洞窟を利用し頻繁に移動を繰り返している。 この6週間に敵の要人を倒したのは僅か数人にと どまっているが、これは目標情報の収集システムや小型移動目標の偵察監視に関する研究開発が遅れている証拠 であり、更に天候に左右される高性能な EO/IR 以外にレーダーや通信機器の開発にも重点をおくべきである。
2001.11.19 Aviation Week & ST EA-6B crews recast their infowar role  米海軍はアフガニスタンで作戦中の EA-6B Prower に ALQ-99 妨害システムを使用する。
これまで海軍は通信妨害用に USQ-113 を使用していたが今回、より強力な ALQ-99 搭載適合性の確認を終え、USS Carl Vinson と Theodore Roosevelt の搭載機に適用しタリバン通信網の妨害を強化、作戦を支援する。
2001.11.12 Aviation Week & ST US grids for demands of long winter war  アフガニスタンでの戦闘は冬期に入り、米軍は天候不良による偵察能力低下に対処するため前進基地の確保と各種 センサー及び兵器の投入を準備している。
 11月に入り2機のPredator が氷結により墜落しているが、軍は偵察監視能力充実のため、新型の合成開口レ ーダーの導入する他、全天候性確保のため、Global Hawk、Joint STARS 、改善型 U-2 の投入及び GPS/INS 誘導兵器の充実強化を行う。
2001.10.17 Jane's Defence Weekly USA expands reconnaissance  米国はここ1ヶ月間に、USA-160, USA-161, USA-162 と 3基の軍事衛星を打ち上げている。
 この内、10月 5日に打ち上げられた USA-161 は 'Advanced Crystal' 型の13tの巨大写真偵察衛星で、リア ルタイムでディジタル画像を地上に送信する。
 この他、USA-133 (1997.10 打ち上げ), USA-152 (2000.08 打ち上げ) の2基のレーダ画像衛星が運用されている。
2001.10.08 Aviation Week & ST NRO KH-11 readied for Afghan recon  米空軍と NRO(National Reconnaissance Office) はアフガニスタンでの軍事作戦で運 用する KH-11 改善型画像偵察衛星を打ち上げる。
 KH-11 衛星は既に1995年と1996年に KH-11 各1基を打ち上げており、合わせて 3基が運用される。 写真は従来の KH-11 で捉えたア フガン山岳基地で、新衛星の画像ははるかに鮮明になるという。
2001.09 International Defense Review US forces study sensor-equipped munitions  砲から発射し戦場偵察、戦果確認に使用する飛行体の開発計画が進んでいる。
 陸軍砲兵学校の要求に基づく QuickLook は、155mm榴弾砲から発射され、全長 99cm、重量36~41kgの弾で、発射時の加速度は2,000gに抑えられている。
 発射後 Mach 0.85 で高度1,000m、距離2kmに達し、主翼、後操舵翼及びプロペラを拡張してエンジンを始動 する。
 弾は10分間飛行する。 速度を225km/hに落とせば30分の飛行が可能で、発射地点から50kmの範囲の39k㎡を捜索 可能である。
 海兵隊は127mm砲から発射する FASM 計画を持っている。 FASM は 73kg で 80kt で3時間飛行可能であ る。
 この他陸軍では、砲から発射する WASP (Wide Area Surveillance Projectile) にも関心を持っている。  WASP は 3.9kg と小型で、155mm砲のカーゴシェルに詰められ 16,000gで発射された後に散布されパラシュートで減速し、100km/h で 30分間飛行する。 
2001.08.29 Jane's Defence Weekly US Army to field radar that can penetrate trees  米陸軍は樹木や偽装に隠蔽された敵を探知するレーダ FOPEN (Foliage-Penetrating) レーダを来年までに装備化する。
 このレーダは、コソボでの不具合に対応するため JSATRS では発見できない目標の捕捉にあたる。
 陸軍による FOPEN レーダのフライトテストは、昨年 RC-12 機 ( FAS の RC-12 のページ) を代用して行われたが、装備化後は有人の Aerial Reconnaissance Low 航空機に搭載するほか、装置を 小型軽量化して、開発中の Hummingbird rotorcraft UAV ( Hummingbird UAV のページ) に搭載したいとしている。
 一方空軍は FOPEN レーダを RQ-4A Global Hawk に積むことを考えている。 
2001.08.22 Jane's Defence Weekly USAF eyes space-based radar by end of decade  米空軍は、地形や樹木を利用して隠蔽して移動する目標の標定、追随、識別を行う SBR (Space Based Radar) 計画を推進し、2000年代末までに運用したいとしている。
 計画では、FY-08に最初の衛星を低軌道に打ち上げ、その後一連の衛星を打ち上げ、FY- 10までには IOC を達成したいとしている。
 当初打ち上げられる SBR の数は 8~12個と見られるが、その後更に増強されるようである。 
2001.06.13 Inside Missile Defense Navy risk mitigation sensor lacks funding in FY-02;program's fate in limbo  米海軍の航空機搭載赤外線捜索追随システム RMS (Risk Mitigation Sensor) の開発 は FY-02 予算がつかず宙に浮いている。
 RMS は E-2C 及び UAV に搭載する第3世代捜索追随システムとして昨年秋には Black Brandt ミサイル及び Storm Hera ミサイル の捜索追随試験を成功させており、今後 Titan Ⅲ の捜索追随とアイセーフレーザーレンジファインダーの試験を行う予定であった。
2001.06 International Defense Review USAF speeds up response for U-2  大幅に性能向上した U-2 偵察機 (MPS-V: Mission Planning System V) の試験が 5月に 開始された。
 MPS-V では CPU の処理速度が19倍の 440MHz になり、RAM は 512M、HDD は 118GB になった。 
2001.06 International Defense Review JOANNA focuses on difficult targets  米空軍研究所のセンサ理事会は、9月に JOANNA (Joint Airborn Night Attack) 計画 の契約を $21M で行う予定である。
 JOANNA は EO システムにより 20km 以上遠方から樹木の陰に潜む等、発見識別しにくい 目標を捕捉しようとするもので、JSF や Predator に搭載されるセンサを利用するものと見られる。
 採用される技術には第3世代の FLIR 技術や、マルチスベクトラム/ハイパースベクトラム技術、アイセーフなバーストイルミネ ーション技術が候補にあがっている。
2001.06.04 Aviation Week & ST Air-to-air monitoring urged for Global Hawk  DoD は、Global Hawk に地上監視や通信情報能力に加え、対航空機及びミサイル等の 空中監視任務をもたせることを検討している。
 DSB (Defence Science Board) は現在、AWACS や Joint Stars の補足として Global Hawk を運用する ことを検討しており、北鮮やイラク国境での戦闘機や巡航ミサイル発射等の監視任務の他、国内での対ドラッグ監視にも使用する考え を明らかにした。
 Global Hawk に搭載するアクテイブ電子スキャンアレイレーダーは開発中で、高度 60,000ftを飛行、RCS 3㎡ の 目標を 90度スキャンセクターで 230㎞ の範囲で捜索し、同時 10目標を追随、10秒毎に情報を更新する。
2001.02 Signal Sensors take on multitasking activities  将来の米空軍のアクティブ、パッシブセンサは、ネットワーク化され、情報を交換し、情報を一元化し空地の敵 に対し攻撃すら行う。
2000.11.20 Defense News Lockheed Martin pushes U-2 over UAVs  Lockheed Martin 社は空軍に U-2 偵察機の更なる調達を働きかけている。
 空軍は現在、無人機 Global Hawk の開発を推進しているが、同社は費用対効果の点で優れており、搭載センサーに関しても Global Hawk は制限があるとしている。
 空軍は U-2 の2006年退役、2011年フェーズアウトを計画しているが、確定ではなく、オプシヨンとしての U-2S の可能性は残され ている。
2000.11.01 Jane's Defence Weekly Mobile phones could form ‘anti-stealth radar’  移動電話の基盤を利用した、対ステルス機用レーダシステム のアイデアをこのほど米国 Siemens 社系列の研究所が発表した。
 これは全国に設置した移動電話の基地局が送信する電波の位相差を利用するもの。 受信機は極めて小型で、複数目標の同期に関す る問題を解決すれば実現性は高いとしている。◇
2000.06.26 Defense News Enhancements ready U-2s for years of duty  米空軍は、現在開発中の Northrop Grumman Global Hawk の運用開始時期を考慮しつつ、U-2 の改善経費として $139Mを FY-01 予算に計上すると共に、U-2 と Global Hawk の比較を公表した。 
Global Hawk と U-2 の比較
2000.06.26 Aviation Week & ST E-2C radar options emerge  米国海軍は E-2C Hawkeye のレーダーを、現有のレーダーの空対空機能の改善に加 え、空対地機能を持たせるため、従来の回転式及び固定式電子スキャンアレー型の2つのアンテナ形式 の検討を行っている。
 FY-01までに設計を行い、FY-02 以降フルシステム及び航空機搭載による総合試験を行う模様。
2000.05.15 Aviation Week & ST UAV to carry U-2 unit  米国空軍は Global Hawk に U-2 偵察機が搭載している ASAR-2 対地偵察監視用 合成開口レーダーを2004年までに装備する。
 ASAR-2 は 1ft 以下の解像度を持ち、ほぼ 15年にわたり運用され、1991年の湾岸戦争や 1999年の コソボ航空作戦で大きな効果をあげている。
1999.07 International Defense Review Lords of the skies, airborne early warning and control reaches new heights  
1999.07.07 Jane's Defence Weekly War of extremes, lessons from Kosovo  
1999.05.19 Jane's Defence Weekly No time off for NATO's AWACS in the Balkans  
1999.01 International Defense Review US seeks 'revoluution' in space-based radar  
1999.01.06 Jane's Defence Weekly Strikes reveal increase in accuracy  
1998.09.02 Jane's Defence Weekly Black watch  
1998.08.19 Jane's Defence Weekly USA review Blackbird to counter missile threats  
1998.05.20 Jane's Defence Weekly USA gets new focal point for all military C4ISR  
1998.03.18 Jane's Defence Weekly USA seeks larger force for ground surveillance  
1998.02.18 Jane's Defence Weekly US rapid-targeting data system deployed to Gulf  
1996.05.15 Jane's Defence Weekly Getting the edge on the enemy with IRST